JP2020123503A - 照明装置、照明器具、電源装置、及び光源モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 構成部品の数を抑えて、設定信号を送信できる照明装置、照明器具、電源装置、及び光源モジュールを提供する。【解決手段】 照明装置A1は、光源モジュール2と、電源装置1と、を備える。光源モジュール2は、設定信号を電源装置1へ送信する設定回路22を有する。演算回路131は、設定回路22から受け取った設定信号に基づいて、メモリ132に記憶されている制御用データの少なくとも一部を書き換える書換処理を行う。設定回路22は、電源回路12の入力電圧V1又は出力電圧V2から生成された駆動電圧V10によって動作する。【選択図】図1
Description
本開示は、照明装置、照明器具、電源装置、及び光源モジュールに関する。
従来、特許文献1に示すような発光ダイオード灯具の駆動電流調整装置がある。駆動電流調整装置は、電源規格に応じて駆動電流を調整することができる。
具体的に、駆動電流調整装置は、通信インタフェース、駆動電流生成モジュール及び駆動電流調整モジュールを含む。駆動電流生成モジュールは、マイクロプロセッサと、マイクロプロセッサに電気的に接続されるメモリ、及び駆動電流生成部とを含む。マイクロプロセッサは、駆動電流調整モジュールが駆動電流生成モジュールに接続されない場合に、メモリの出力電流設定値に応じて駆動電流を調整する。また、マイクロプロセッサは、駆動電流調整モジュールが通信インタフェースを介して駆動電流生成モジュールに物理的に接続される場合に、駆動電流調整モジュールの設定信号に応じて駆動電流を調整するように駆動電流生成部を制御する。さらに、マイクロプロセッサは、駆動電流調整モジュールから書き込み信号を受信すると、設定信号に応じて出力電流設定値を書き換える。
駆動電流調整装置は、駆動電流調整モジュールに操作電力を供給する電源供給器をさらに備える。駆動電流調整モジュールは、電源供給器から供給された操作電力を用いて、設定信号及び書き込み信号を生成し、設定信号及び書き込み信号を駆動電流生成モジュールへ送信する。
上述の発光ダイオード灯具(照明装置)は、駆動電流調整モジュールが設定信号を送信するために、電源供給器を駆動電流調整モジュールに接続する必要がある。この結果、構成部品の数が増えてしまうという課題があった。
そこで、本開示の目的は、構成部品の数を抑えて、設定信号を送信できる照明装置、照明器具、電源装置、及び光源モジュールを提供することにある。
本開示の一態様に係る照明装置は、光源モジュールと、電源装置と、を備える。前記光源モジュールは、光源を有する。前記電源装置は、入力電圧を受けて前記光源モジュールへ出力電圧を出力し、前記光源を点灯させるための点灯電力を前記光源モジュールへ供給する電源回路、前記電源回路を制御する演算回路、及び前記演算回路が前記電源回路を制御するために用いる制御用データを記憶するメモリを有する。前記光源モジュールは、設定信号を前記電源装置へ送信する設定回路をさらに有する。前記演算回路は、前記設定回路から受け取った前記設定信号に基づいて、前記メモリに記憶されている前記制御用データの少なくとも一部を書き換える書換処理を行う。前記設定回路は、前記電源回路の入力電圧又は出力電圧から生成された駆動電圧によって動作する。
本開示の一態様に係る照明器具は、上述の照明装置と、前記照明装置が有する前記光源モジュール及び前記電源装置の少なくとも一方を保持する器具本体と、を備える。
本開示の一態様に係る電源装置は、上述の照明装置が備える電源装置である。前記電源装置は、電源回路と、演算回路と、メモリと、駆動電源と、を備える。前記電源回路は、入力電圧を受けて前記光源モジュールへ出力電圧を出力し、前記光源を点灯させるための点灯電力を前記光源モジュールへ供給する。前記演算回路は、前記電源回路を制御する、前記メモリは、前記演算回路が前記電源回路を制御するために用いる制御用データを記憶する。前記駆動電源は、前記設定回路を動作させるための駆動電圧を前記電源回路の入力電圧又は出力電圧から生成する。
本開示の一態様に係る光源モジュールは、上述の照明装置が備える光源モジュールである。前記光源モジュールは、光源と、設定信号を前記電源装置へ送信する設定回路と、前記設定回路を動作させるための駆動電圧を前記電源回路の出力電圧から生成する駆動電源と、を備える。
以上説明したように、本開示では、構成部品の数を抑えて、設定信号を送信できるという効果がある。
以下の実施形態は、一般に、照明装置、照明器具、電源装置、及び光源モジュールに関する。より詳細には、光源モジュールと電源装置とを備える照明装置、照明器具、電源装置、及び光源モジュールに関する。なお、以下に説明する実施形態は、本開示の実施形態の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
実施形態の照明装置、照明器具、及び光源モジュールは、主に、オフィス、工場、店舗、又は住戸などで用いられる。住戸は、戸建住宅及び集合住宅のいずれでもよい。
(実施形態)
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
実施形態の照明装置A1は、図1に示すように、電源装置1、及び光源モジュール2を備える。
電源装置1は、直流電源11、電源回路12、制御回路13、表示データ生成部14、及び表示部15を有する。
直流電源11は、直流電圧V1を出力する。直流電源11は、例えば、AC−DCコンバータ、DC−DCコンバータ、又は二次電池などで構成される。AC−DCコンバータ、及びDC−DCコンバータは、スイッチング素子を有する昇圧チョッパ回路、昇降圧チョッパ回路、又は降圧チョッパ回路などである。二次電池は、例えばリチウムイオン電池、又はニッケル水素電池などである。スイッチング素子は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、又はバイポーラトランジスタなどである。
電源回路12は、直流電圧V1(入力電圧)を入力され、直流の出力電圧V2を生成する。電源回路12の出力は、一対の有線の電力供給路W1、W2を介して光源モジュール2に電気的に接続しており、出力電圧V2を一対の有線の電力供給路W1、W2の間に印加する。そして、電源回路12は、直流の点灯電力を光源モジュール2へ供給する。電源回路12は、スイッチング素子を有する降圧チョッパ回路などで構成され、光源モジュール2へ供給する負荷電流Ioを調整する電流調整機能を有する。スイッチング素子は、MOSFET、又はバイポーラトランジスタなどである。なお、電力供給路W1が、出力電圧V2の高電位に電気的に接続する。電力供給路W2が、出力電圧V2の低電位に電気的に接続する。なお、電源回路12は、出力電圧V2を電圧制御する構成、又は点灯電力を電力制御する構成であってもよい。
制御回路13は、演算回路131、及びメモリ132を有する。
演算回路131は、CPU(Central Processing Unit)、又はMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサである。メモリ132は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、又はフラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリであることが好ましい。メモリ132は、演算回路131が用いる制御用データを記憶する。制御用データは、演算回路131が電源回路12を制御するために用いる制御プログラム及び制御パラメータを含む。本実施形態の制御用データは、少なくとも制御プログラムを含むことが好ましい。演算回路131は、メモリ132に格納されている制御用データ(制御パラメータ及び制御プログラム)を読み出し、制御プログラムを実行し、かつ、制御パラメータを適用することで、所定の制御アルゴリズムにしたがって、電源回路12を制御する。ここでは、演算回路131は、光源モジュール2へ供給する負荷電流Ioの値を目標値に一致させる電流制御を行う。例えば、演算回路131は、直流電圧V1、出力電圧V2、及び負荷電流Ioの各値を検出し、検出した各値を上述の制御アルゴリズムに適用して電源回路12を制御することで、負荷電流Ioの値を目標値に調整することができる。
制御プログラムは、照明制御の基本機能のプログラムモジュールを含む。さらに、制御プログラムは、調光機能のプログラムモジュール、調色機能のプログラムモジュール、センサの出力に基づく光源21の制御機能のプログラムモジュール、及び外部機器との連動動作のプログラムモジュールなどの少なくとも1つのプログラムモジュールをさらに含むことができる。制御パラメータは、負荷電流Ioの目標値、負荷電流Ioの上限値、及び光源21の調光カーブなどの少なくとも1つを含む。さらに、制御パラメータは、制御プログラムが複数のプログラムモジュールを含む場合、複数のプログラムモジュールのうち演算回路131が実行するプログラムモジュールを指定するモジュール指定情報を含んでもよい。制御プログラムは、制御アルゴリズムを表しており、制御アルゴリズムには制御パラメータが適用される。
電源装置1は、上述のようにプロセッサである演算回路131、及びメモリ132を含むコンピュータを備えている。このコンピュータでは、演算回路131がメモリ132に記憶されている制御プログラムを読み出して実行し、制御パラメータを適用することによって、制御回路13の一部又は全部の機能が実現される。コンピュータは、プログラムに従って動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、又はLSI(large scale integration)を含む一つ又は複数の電子回路で構成される。ここでは、ICやLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(very large scale integration)、若しくはULSI(ultra large scale integration) と呼ばれるものであってもよい。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、一つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは一つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。メモリ132は、データを書き換え可能な半導体メモリ、又はハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体である。プログラムは、メモリ132に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介してメモリ132に供給されてもよい。
表示部15は、固体発光素子、及びLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ装置の少なくとも一方を有する。そして、表示データ生成部14は、表示部15に表示させる表示データを生成する。表示部15が固体発光素子を備える場合、表示データは、固体発光素子の点灯、消灯、又は点滅を指示する信号、又は固体発光素子を点灯、消灯、又は点滅させる駆動電流などである。また、表示部15がディスプレイ装置を備える場合、表示データは、ディスプレイ装置に表示させる画像データなどである。
なお、電源装置1において、直流電源11、電源回路12、制御回路13、表示データ生成部14、及び表示部15が動作するために必要な制御電圧は、直流電源11の入力又は出力から生成される。
光源モジュール2は、光源21、及び設定回路22を有する。また、光源モジュール2は、操作部26をさらに備えることが好ましい。
光源21は、複数の固体発光素子として、複数のLED(Light Emitting Diode)を具備する。光源21は、電源回路12の出力電圧V2を印加される。そして、光源21は、電源回路12から負荷電流Ioを供給されることで、照明光を発する。光源21が発する照明光は、昼光色、昼白色、又は電球色であることが好ましい。また、光源21が有する複数のLEDは、直列接続、又は直列接続及び並列接続されている。
光源モジュール2の仕様は、光源モジュール2の用途、目的、及び設置場所などに応じて決まる。したがって、複数の仕様のそれぞれに対応する複数の光源モジュール2が予め準備されている。電源装置1には、互いに仕様が異なる光源モジュール2のうち、いずれかの仕様の光源モジュール2が組み合わされる。光源モジュール2の仕様には、例えば、負荷電流Ioの目標値、光源21の調光機能及び調色機能、光源21の調光カーブ、センサの出力に基づく光源21の制御、及び自装置以外の外部機器との連動動作などがある。
なお、電源装置1に光源モジュール2が組み合わされるとは、電源装置1から光源モジュール2へ点灯電力を供給できるように、電源装置1と光源モジュール2とが電気的に接続されることである。また、電源装置1と光源モジュール2とが機械的に接続されることで、電源装置1と光源モジュール2とが電気的に接続されてもよい。
設定回路22は、設定信号を電源装置1へ送信する。設定信号は、光源モジュール2に対応するデータである設定データを含む。ここでは、設定データは、光源モジュール2の仕様に対応するデータである。
設定回路22は、電力供給路W1、W2を介して伝達された出力電圧V2(光源21の印加電圧)を駆動電圧V10として入力される(ここでは、V2=V10)。駆動電圧V10は設定回路22を動作させるための電圧である。設定回路22は、駆動電圧V10によって動作する。設定回路22は、駆動電圧V10によって動作を開始する起動時に、設定信号を電源装置1へ送信する。さらに、設定回路22は、駆動電圧V10によって動作している間、周期的に設定信号を電源装置1へ送信してもよい。また、設定回路22は、光源モジュール2に設けた操作部26の操作時に、設定信号を電源装置1へ送信してもよい。操作部26は、例えば押釦スイッチ、トグルスイッチ、又はロッカスイッチなどであり、人によって操作可能なスイッチである。
上述のように、設定回路22は、電源回路12の出力電圧V2を駆動電圧V10として入力される。設定回路22は、駆動電圧V10によって動作し、設定信号の生成及び送信を行うことができる。したがって、照明装置A1では、電源供給器を光源モジュール2に接続することなく、設定回路22は、駆動電圧V10を供給されて、設定信号を生成及び送信することができる。この結果、照明装置A1は、構成部品の数を抑えて、設定信号を送信できる。また、照明装置A1は、駆動電圧V10が出力電圧V2を生成することによって、駆動電圧V10の安定供給を実現でき、設定回路22は、設定信号をより確実に送信できる。
図2は、設定回路22の構成例を示す。設定回路22は、DIPスイッチ(ディップスイッチ)221、抵抗器222、223、224、集積回路225、及び抵抗器226、227を備える。
図2のDIPスイッチ221は3極の接点を有するスイッチであり、3極の各操作部の状態に応じて、各極の接点はオン(導通)又はオフ(遮断)のいずれかに設定される。3つの抵抗器222、223、224のそれぞれの第1端が、各極の接点を介して駆動電圧V10の低電位に電気的に接続している。3つの抵抗器222、223、224のそれぞれの第2端は、駆動電圧V10の高電位に電気的に接続している。したがって、DIPスイッチ221の各接点の両端電圧をそれぞれ、設定電圧V21、V22、V23とすると、設定電圧V21、V22、V23の各値は、各接点の状態によって駆動電圧V10の値(Hレベル)又は0V(Lレベル)になる。設定電圧V21、V22、V23の各値の組み合わせは、DIPスイッチ221の操作部の操作によって切り替えられる。したがって、DIPスイッチ221の設定を、光源モジュール2の仕様に対応する設定にしておくことで、設定電圧V21、V22、V23の各値の組み合わせは、光源モジュール2の仕様に対応する組み合わせになる。なお、DIPスイッチ221の極数は3極に限定されず、1極、2極、又は4極以上であってもよい。
設定電圧V21、V22、V23は、集積回路225の3つの入力ポートにそれぞれ入力される。集積回路225は、2線式の有線通信を行う通信用IC(Integrated Circuit)であり、演算回路131との間で、例えばシリアル通信を行う。集積回路225は、設定電圧V21、V22、V23の各値の組み合わせに対応する設定データを生成する。そして、集積回路225は、設定データを含む設定信号を一対の通信ポートから送信する。すなわち、集積回路225は、光源モジュール2(の仕様)に対応する設定データを含む設定信号を送信する。集積回路225の一対の通信ポートは、一対の通信路W3、W4にそれぞれ接続している。一対の通信路W3、W4は、抵抗器226、227をそれぞれ介して、駆動電圧V10にそれぞれプルアップされている。
演算回路131の一対の通信ポートは、通信路W3、W4にそれぞれ接続しており、演算回路131は、集積回路225から設定信号を受信することができる。すなわち、設定回路22は、設定信号を、信号伝達経路である一対の通信路W3、W4を介して電源装置1へ送信する。なお、本実施形態では、一対の通信路W3、W4を有線の信号伝達経路とする。
演算回路131とメモリ132との間は一対の通信路を有するバスWbで電気的に接続されている。演算回路131は、メモリ132から制御用データを読み出し、メモリ132への制御用データの書き込み、メモリ132に格納されている制御用データの書き換えなどを行うことができる。バスWbの一対の通信路は、抵抗器133、134をそれぞれ介して、制御電圧V20にそれぞれプルアップされている。なお、制御電圧V20は、電源装置1が有する図示しない制御電源によって、直流電源11の入力又は出力から生成された電圧である。
演算回路131は、設定信号を受信すると、設定信号に含まれる設定データに基づいて、メモリ132の制御用データの少なくとも一部を書き換える書換処理を行う。演算回路131は、設定信号の受信前にメモリ132に格納されている制御用データ、及び受信した設定信号に含まれる設定データに対して演算処理を施すことで、書換処理を行う。書換処理には、制御用データの一部又は全部の変更、追加又は削除、制御プログラムの一部又は全部の変更、追加又は削除、制御パラメータの一部又は全部の変更、追加又は削除、並びにプログラムモジュールの一部又は全部の変更、追加又は削除を含む。
なお、制御用データは、制御プログラム、及び制御パラメータの少なくとも一方を含んでいればよい。
(設定データの書換処理)
以下、設定データの書換処理について説明する。
以下、設定データの書換処理について説明する。
(1)設定データは、電源回路12が光源21へ供給する負荷電流Ioの値に関する情報を含むことが好ましい。演算回路131は、設定データに含まれる、負荷電流Ioの値に関する情報に基づいて書換処理を行う。
例えば、電源装置1に組み合わされる光源モジュール2が、第1仕様の光源モジュール2(以降、光源モジュール201と称す)から第2仕様の光源モジュール2(以降、光源モジュール202と称す)に交換されたとする(図1参照)。光源モジュール201の仕様では、負荷電流Ioの目標値がIo1である。光源モジュール202の仕様では、負荷電流Ioの目標値がIo2である。この場合、交換後の光源モジュール202では、設定回路22が、負荷電流Ioの目標値をIo2に設定するための設定データを生成し、この設定データを含む設定信号を演算回路131へ送信する。演算回路131は、設定データに基づいて、メモリ132に格納されている制御用データ(制御プログラム、及び制御パラメータ)のうち、負荷電流Ioの目標値に関するデータを書き換える。すなわち、メモリ132に格納されている制御用データでは、負荷電流Ioの目標値が、Io1からIo2に変更される。
光源モジュール2が、光源モジュール201から光源モジュール202に交換された前後における電源装置1の動作を、図3を用いて説明する。図3の上段は、演算回路131が電源回路12へ出力するPWM信号Y1の波形を示す。図3の下段は、負荷電流Ioの波形を示す。演算回路131は、調光レベルに応じてPWM信号Y1のオンデューティを設定する。調光レベルが高いほど(すなわち、光出力が大きいほど)、PWM信号Y1のオンデューティは大きくなる。調光レベルが低いほど(すなわち、光出力が小さいほど)、PWM信号Y1のオンデューティは小さくなる。電源回路12は、PWM信号Y1のオンデューティを読み取り、オンデューティに応じて負荷電流Ioを調整する。電源回路12は、オンデューティが大きいほど、負荷電流Ioの値を大きくする。電源回路12は、オンデューティが小さいほど、負荷電流Ioの値を小さくする。
図3では、時間t0から時間t1までは、電源装置1に光源モジュール201が組み合わされている。そして、時間t1に電源装置1から光源モジュール201が取り外され、時間t2で電源装置1に光源モジュール202が組み合わされている。電源装置1に光源モジュール201が組み合わされている期間(時間t1以前)では、PWM信号Y1のオンデューティはT2/T1であり、電源回路12は、負荷電流Ioの値を目標値Io1に調整する。そして、電源装置1に光源モジュール202が組み合わされると(時間t2以降)、PWM信号Y1のオンデューティはT3/T1であり(T3>T2)、電源回路12は、負荷電流Ioの値を目標値Io2に調整する(Io2>Io1)。
このように、光源モジュール2が、光源モジュール201から光源モジュール202に交換された場合には、演算回路131は、交換後の光源モジュール202の仕様に合った制御用データを用いることができる。この結果、電源装置1に光源モジュール201が組み合わされているときには、演算回路131は、負荷電流Ioの値を目標値Io1に制御できる。そして、電源装置1に光源モジュール202が組み合わされているときには、演算回路131は、負荷電流Ioの値を目標値Io2に制御できる。
(2)設定データは、光源21の調光機能及び調色機能の少なくとも一方に関する情報を含むことが好ましい。演算回路131は、設定データに含まれる、光源21の調光機能及び調色機能に関する情報に基づいて書換処理を行う。
例えば、光源モジュール2が、第1仕様の光源モジュール201から第2仕様の光源モジュール202に交換されたとする(図1参照)。光源モジュール201の仕様では、調光機能及び調色機能は利用不可である。光源モジュール202の仕様では、調光機能及び調色機能は利用可である。そして、光源モジュール2が、光源モジュール201から光源モジュール202に交換されたとする。この場合、交換後の光源モジュール202では、設定回路22が、調光機能及び調色機能を利用するための設定データを生成し、この設定データを含む設定信号を演算回路131へ送信する。演算回路131は、設定データに基づいて、メモリ132に格納されている制御用データ(制御プログラム、及び制御パラメータ)のうち、調光機能及び調色機能に関するデータを書き換える。すなわち、メモリ132に格納されている制御用データでは、調光機能及び調色機能が利用不可から利用可に変更される。設定データは、例えば、調光機能及び調色機能に関するプログラムモジュールである。また、設定データは、演算回路131が実行するプログラムモジュールとして調光機能及び調色機能に関するプログラムモジュールを指定する、モジュール指定情報などであってもよい。
この結果、電源装置1に光源モジュール201が組み合わされているときには、演算回路131は、調光機能及び調色機能を実行できない。そして、電源装置1に光源モジュール202が組み合わされているときには、演算回路131は、調光機能及び調色機能を実行できる。
(3)設定データは、光源21の調光カーブに関する情報を含むことが好ましい。演算回路131は、設定データに含まれる、光源21の調光カーブに関する情報に基づいて書換処理を行う。
例えば、光源モジュール2が、第1仕様の光源モジュール201から第2仕様の光源モジュール202に交換されたとする(図1参照)。光源モジュール201の仕様では、調光カーブとして第1調光カーブを用いる。光源モジュール202の仕様では、調光カーブとして第2調光カーブを用いる。そして、光源モジュール2が、光源モジュール201から光源モジュール202に交換されたとする。この場合、交換後の光源モジュール202では、設定回路22が、第2調光カーブの情報を含む設定データを生成し、この設定データを含む設定信号を演算回路131へ送信する。演算回路131は、設定データに基づいて、メモリ132に格納されている制御用データ(制御プログラム、及び制御パラメータ)のうち、調光カーブに関するデータを書き換える。すなわち、メモリ132に格納されている制御用データでは、調光カーブに関するデータが第1調光カーブから第2調光カーブに変更される。設定データは、例えば、第2調光カーブに関するプログラムモジュールである。また、設定データは、演算回路131が実行するプログラムモジュールとして第2調光カーブに関するプログラムモジュールを指定する、モジュール指定情報などであってもよい。
この結果、電源装置1に光源モジュール201が組み合わされているときには、演算回路131は、調光カーブとして第1調光カーブを用いる。そして、電源装置1に光源モジュール202が組み合わされているときには、演算回路131は、調光カーブとして第2調光カーブを用いる。
(4)設定データは、センサの出力に基づく光源21の制御に関する情報を含むことが好ましい。センサは、例えば人感センサ、又は照度センサなどである。センサは、光源モジュール2に取り付けられる、又は照明装置A1の外部の照明空間に配置される。センサは、有線の信号伝達経路、又は無線の信号伝達経路を介して、電源装置1へ検知結果を含むセンサ信号を出力する。演算回路131は、設定データに含まれる、センサの出力に基づく光源21の制御に関する情報に基づいて書換処理を行う。
例えば、光源モジュール2が、第1仕様の光源モジュール201から第2仕様の光源モジュール202に交換されたとする(図1参照)。光源モジュール201の仕様では、人感センサ又は照度センサの出力に基づく光源21の点灯制御、消灯制御、及び調光制御などの照明制御は不可である。光源モジュール202の仕様では、人感センサ又は照度センサの出力に基づく光源21の照明制御は可である。そして、光源モジュール2が、光源モジュール201から光源モジュール202に交換されたとする。この場合、交換後の光源モジュール202では、設定回路22が、人感センサ又は照度センサの出力に基づく光源21の照明制御を利用するための設定データを生成し、この設定データを含む設定信号を演算回路131へ送信する。演算回路131は、設定データに基づいて、メモリ132に格納されている制御用データ(制御プログラム、及び制御パラメータ)のうち、人感センサ又は照度センサの出力に基づく光源21の照明制御に関するデータを書き換える。すなわち、メモリ132に格納されている制御用データでは、人感センサ又は照度センサの出力に基づく光源21の照明制御が利用不可から利用可に変更される。設定データは、例えば、人感センサ又は照度センサの出力に基づく光源21の照明制御に関するプログラムモジュールである。また、設定データは、演算回路131が実行するプログラムモジュールとして人感センサ又は照度センサの出力に基づく光源21の照明制御に関するプログラムモジュールを指定する、モジュール指定情報などであってもよい。
この結果、電源装置1に光源モジュール201が組み合わされているときには、演算回路131は、人感センサ又は照度センサの出力に基づく光源21の照明制御を実行できない。そして、電源装置1に光源モジュール202が組み合わされているときには、演算回路131は、人感センサ又は照度センサの出力に基づく光源21の照明制御を実行できる。
(5)設定データは、自装置以外の外部機器との連動動作に関する情報を含むことが好ましい。演算回路131は、設定データに含まれる、外部機器との連動動作に関する情報に基づいて書換処理を行う。なお、外部機器は、例えば、他の照明装置A1、電動カーテン、又は電気錠などである。外部機器との連動動作には、外部機器と連動した光源21の照明制御などがある。
例えば、光源モジュール2が、第1仕様の光源モジュール201から第2仕様の光源モジュール202に交換されたとする(図1参照)。光源モジュール201の仕様では、外部機器との連動動作は不可である。光源モジュール202の仕様では、外部機器との連動動作は可である。そして、光源モジュール2が、光源モジュール201から光源モジュール202に交換されたとする。この場合、交換後の光源モジュール202では、設定回路22が、外部機器との連動動作を利用するための設定データを生成し、この設定データを含む設定信号を演算回路131へ送信する。演算回路131は、設定データに基づいて、メモリ132に格納されている制御用データ(制御プログラム、及び制御パラメータ)のうち、外部機器との連動動作に関するデータを書き換える。すなわち、メモリ132に格納されている制御用データでは、外部機器との連動動作が利用不可から利用可に変更される。設定データは、例えば、外部機器との連動動作に関するプログラムモジュールである。また、設定データは、演算回路131が実行するプログラムモジュールとして外部機器との連動動作に関するプログラムモジュールを指定する、モジュール指定情報などであってもよい。
この結果、電源装置1に光源モジュール201が組み合わされているときには、演算回路131は、外部機器との連動動作を実行できない。そして、電源装置1に光源モジュール202が組み合わされているときには、演算回路131は、外部機器との連動動作を実行できる。
上述のように、照明装置A1は、上述の特許文献1のような駆動電流生成モジュールを用いる必要がなく、構成部品の数を抑えることができる。さらに、照明装置A1は、光源モジュール2の仕様に合った制御用データになるように、メモリ132の制御用データを容易に書き換えることができる。
また、設定回路22は、光源モジュール2に予め付与されている固有の識別情報を含む識別信号を、電源装置1へ送信することが好ましい。本実施形態では、設定回路22は、設定信号を電源装置1へ送信する前に、識別信号を電源装置1へ送信する。識別情報は、光源モジュール2の仕様に対応していることが好ましい。
演算回路131は、識別情報に基づいて、書換処理を行うか否かを判断する。メモリ132は、電源装置1に適合する少なくとも1つの光源モジュール2の識別情報(許可識別情報)を予め記憶している。演算回路131は、光源モジュール2から受け取った識別情報が、許可識別情報に含まれていれば、書換処理を行うと判断する。演算回路131は、光源モジュール2から受け取った識別情報が、許可識別情報に含まれていなければ、書換処理を行わないと判断する。演算回路131は、書換処理を行うと判断すると、設定信号の送信を要求する送信要求信号を設定回路22へ送信する。設定回路22は、送信要求信号を受け取ると、設定信号を演算回路131へ送信する。
したがって、演算回路131が書換処理を行わないと判断した場合、設定回路22は設定信号を送信しないので、照明装置A1は無駄な通信を抑制できる。
また、電源装置1では、表示データ生成部14が、演算回路131の指示によって、書換処理に関する表示データを生成する。表示データ生成部14は、生成した表示データを表示部15へ出力する。表示部15は、表示データに基づいて、書換処理に関する内容を表示する。書換処理に関する内容は、例えば書換処理のステータス(経過、又は状態)などである。
表示部15が、1つの固体発光素子として1つのLEDを備える場合、表示データ生成部14は、表示部15の以下の動作を実現するように表示データを生成する。表示部15のLEDは、通常時は消灯している。表示部15のLEDは、演算回路131が設定信号を受け取ると点灯し、演算回路131が書換処理中であれば点滅し、演算回路131が書換処理を完了すると一定時間点灯する。また、演算回路131が書換処理を行うと判断した場合、表示部15のLEDは、一定時間点灯してもよい。さらに、演算回路131が書換処理を行わないと判断した場合、表示部15のLEDは、消灯状態を維持してもよい。
また、表示部15が、複数の固体発光素子として、互いに発光色の異なる複数のLEDを備える場合、表示データ生成部14は、表示部15の以下の動作を実現するように表示データを生成する。まず、表示データ生成部14は、表示部15に表示させる内容に応じて、複数のLEDから点灯させるLEDを選択する。例えば、表示部15が、赤の光を発する赤色LED、及び緑の光を発する緑色LEDを有する。この場合、演算回路131が書換処理を行うと判断すれば、表示部15では、緑色LEDが点灯し、赤色LEDが消灯する。演算回路131が書換処理を行わないと判断すれば、表示部15では、緑色LEDが消灯し、赤色LEDが点灯する。
また、表示部15が、複数の固体発光素子として、同じ発光色の複数のLEDを備える場合、表示データ生成部14は、表示部15の以下の動作を実現するように表示データを生成する。まず、表示データ生成部14は、表示部15に表示させる内容に応じて、複数のLEDのうち点灯させるLEDの数を切り換える。例えば、表示部15が3つのLEDを有する。この場合、演算回路131が書換処理を行うと判断すれば、表示部15では、3つのLEDのうち1つのLEDのみが点灯する。演算回路131が書換処理中であれば、表示部15では、3つのLEDのうち2つのLEDが点灯する。演算回路131が書換処理を完了すれば、表示部15では、3つのLEDが点灯する。演算回路131が書換処理を行わないと判断すれば、表示部15では、3つのLEDが消灯する。
また、表示部15が、LCDなどのディスプレイ装置であれば、表示データ生成部14は、表示部15に表示させる画像データを表示データとして生成する。表示データを受け取った表示部15は、書換処理のステータスなどを、文字、シンボル、及び記号などを用いてディスプレイ装置に表示させる。
また、表示部15は、ユーザによって携行可能な携帯端末であってもよい。携帯端末は、例えば、専用端末、スマートフォン、又は携帯電話などである。この場合、表示データ生成部14は、携帯端末との間で無線通信が可能な通信機能を有し、表示データを携帯端末へ送信する。表示データを受け取った携帯端末は、携帯端末の画面に表示データを表示する。なお、表示データ生成部14と携帯端末との間の通信は、有線通信であってもよい。
(第1変形例)
図4は、照明装置A1の第1変形例を示す。
図4は、照明装置A1の第1変形例を示す。
第1変形例の照明装置A1では、光源モジュール2が駆動電源23を備える。駆動電源23は、電力供給路W1、W2を介して伝達された電源回路12の出力電圧V2を入力され、出力電圧V2を降圧して、直流の駆動電圧V10を生成する(V2の値>V10の値)。駆動電圧V10は設定回路22を動作させるための電圧であり、駆動電圧V10は設定回路22に供給される。設定回路22は、駆動電圧V10によって動作する。駆動電源23は、例えばリニアレギュレータ、降圧チョッパ回路、又はツェナダイオードを用いた回路などで構成されることが好ましい。
照明装置A1は、出力電圧V2を駆動電圧V10に変換する駆動電源23を備えることで、駆動電圧V10の安定化を図ることができる。したがって、設定回路22は、設定信号をより確実に送信できる。
(第2変形例)
図5は、照明装置A1の第2変形例を示す。
図5は、照明装置A1の第2変形例を示す。
第2変形例の照明装置A1では、電源装置1が駆動電源18を備える。駆動電源18は、電源回路12の出力電圧V2を入力され、出力電圧V2を降圧して、直流の駆動電圧V10を生成する(V2の値>V10の値)。駆動電源18の出力は、一対の有線の駆動電圧供給路W5、W6を介して光源モジュール2に電気的に接続しており、駆動電源18は、駆動電圧V10を光源モジュール2へ出力する。設定回路22は、駆動電圧供給路W5、W6に接続しており、駆動電圧供給路W5、W6を介して駆動電圧V10を供給される。設定回路22は、駆動電圧V10によって動作する。駆動電源18は、例えばリニアレギュレータ、降圧チョッパ回路、又はツェナダイオードを用いた回路などで構成されることが好ましい。
照明装置A1は、出力電圧V2を駆動電圧V10に変換する駆動電源18を備えることで、駆動電圧V10の安定化を図ることができる。したがって、設定回路22は、設定信号をより確実に送信できる。
(第3変形例)
図6は、照明装置A1の第3変形例を示す。
図6は、照明装置A1の第3変形例を示す。
第3変形例の照明装置A1では、電源装置1は、直流電源11として、AC−DCコンバータ11Aを備える。AC−DCコンバータ11Aは、商用電源9から交流電力を供給される。商用電源9は、例えば公称電圧100V又は200V、周波数50Hz又は60Hzの商用の電力系統であり、AC−DCコンバータ11Aへ交流電力を供給する。
AC−DCコンバータ11Aは、整流回路、及びチョッパ回路を具備する。チョッパ回路は、昇圧チョッパ回路、昇降圧チョッパ回路、又は降圧チョッパ回路などであり、MOSFET、又はバイポーラトランジスタなどのスイッチング素子を有する。AC−DCコンバータ11Aでは、整流回路が商用電源9の交流電圧を全波整流し、チョッパ回路が、整流回路による整流電圧を昇圧、昇降圧、又は降圧して、直流電圧V1を生成する。なお、AC−DCコンバータ11Aは、力率改善機能を有することが好ましい。
さらに、第3変形例の照明装置A1では、第2変形例の駆動電源18として、リニアレギュレータ18Aを備える。リニアレギュレータ18Aは、出力電圧V2を降圧して、直流の駆動電圧V10を生成するシリーズレギュレータである。駆動電圧V10は、有線の駆動電圧供給路W7と電力供給路W2との間に印加される。駆動電圧供給路W7が、駆動電圧V10の高電位に電気的に接続する。電力供給路W2が、駆動電圧V10の低電位に電気的に接続する。この場合、電力供給路W2は、出力電圧V2及び駆動電圧V10に共通の基準電位となる。
さらに、第3変形例の照明装置A1では、電源装置1と光源モジュール2との間が、1つのケーブルアセンブリCA1で接続されている。ケーブルアセンブリCA1は、コネクタプラグCN1、ケーブルW11、及びコネクタプラグCN2を備える。コネクタプラグCN1は、ケーブルW11の第1端に接続し、コネクタプラグCN2は、ケーブルW11の第2端に接続している。電源装置1は、コネクタプラグCN1が嵌まり込む図示しないレセプタクルを備える。光源モジュール2は、コネクタプラグCN2が嵌まり込む図示しないレセプタクルを備える。ケーブルW11は、一対の電力供給路W1、W2、一対の通信路W3、W4、及び駆動電圧供給路W7にそれぞれ対応する5本の電線を有する。コネクタプラグCN1の各ピンとコネクタプラグCN2の各ピンとの間は、ケーブルW11の各電線によって互いに電気的に接続している。すなわち、ケーブルアセンブリCA1は、一対の電力供給路W1、W2、一対の通信路W3、W4、及び駆動電圧供給路W7の各一部を構成する。
したがって、電源装置1及び光源モジュール2に対するケーブルアセンブリCA1の脱着により、ねじ留め式の端子台又は半田付けによる接続構造に比べて、電源装置1に組み合わせる光源モジュール2の交換作業が容易になる。
設定回路22は、駆動電圧供給路W7及び電力供給路W2に接続しており、駆動電圧供給路W7及び電力供給路W2を介して駆動電圧V10を供給される。設定回路22は、駆動電圧V10によって動作する。
図7は、リニアレギュレータ18Aの回路構成の一例を示す。
リニアレギュレータ18Aは、3端子レギュレータ181、入力コンデンサ182、及び出力コンデンサ183を備える。3端子レギュレータ181は、入力端子、出力端子、及び共通端子を有し、入力電圧(出力電圧V2)を所定値の出力電圧(駆動電圧V10)に変換する電源ICである。
入力コンデンサ182は、3端子レギュレータ181の入力端子と共通端子との間に接続される。入力コンデンサ182の正極は電力供給路W1に接続し、入力コンデンサ182の負極は電力供給路W2に接続する。出力コンデンサ183は、3端子レギュレータ181の出力端子と共通端子との間に接続される。出力コンデンサ183の正極は駆動電圧供給路W7に接続し、出力コンデンサ183の負極は電力供給路W2に接続する。そして、3端子レギュレータ181は、入力コンデンサ182の両端に印加された出力電圧V2を入力され、出力コンデンサ183の両端に駆動電圧V10を生成する。
したがって、照明装置A1は、駆動電源18としてリニアレギュレータ18Aを備えることで、駆動電源18を簡易に構成できる。
なお、図6では、電源装置1及び光源モジュール2が、1つのケーブルアセンブリを介して接続されている。しかしながら、電源装置1及び光源モジュール2は、2つのケーブルアセンブリを介して接続されてもよい。2つのケーブルアセンブリは、一対の電力供給路W1、W2及び駆動電圧供給路W7の各一部を構成する第1ケーブルアセンブリ、及び一対の通信路W3、W4の各一部を構成する第2ケーブルアセンブリである。
(第4変形例)
図8は、照明装置A1の第4変形例を示す。
図8は、照明装置A1の第4変形例を示す。
第4変形例の照明装置A1では、電源装置1は、第3変形例のリニアレギュレータ18Aの代わりに、降圧チョッパ回路で構成された降圧回路18Bを備える。降圧回路18Bは、直流電圧V1(電源回路12の入力電圧)を入力され、直流電圧V1を降圧した駆動電圧V10を生成する。駆動電圧V10は、駆動電圧供給路W7と電力供給路W2との間に印加される。
したがって、照明装置A1は、駆動電源18として降圧回路18Bを備えることで、駆動電圧V10のさらなる安定化を図ることができる。また、降圧回路18Bは、直流電圧V1を入力されることで、電源回路12が動作していないときでも、駆動電圧V10を生成することができる。
(第5変形例)
図9は、照明装置A1の第5変形例を示す。
図9は、照明装置A1の第5変形例を示す。
第5変形例の照明装置A1では、第3変形例と同様に、電源装置1は、直流電源11として、AC−DCコンバータ11Aを備える。
さらに、第5変形例の照明装置A1では、第1変形例の駆動電源23として、リニアレギュレータ23Aを備える。リニアレギュレータ23Aは、出力電圧V2を降圧して、直流の駆動電圧V10を生成するシリーズレギュレータである。
さらに、第5変形例の照明装置A1では、電源装置1と光源モジュール2との間が、1つのケーブルアセンブリCA2で接続されている。ケーブルアセンブリCA2は、コネクタプラグCN11、ケーブルW12、及びコネクタプラグCN12を備える。コネクタプラグCN11は、ケーブルW12の第1端に接続し、コネクタプラグCN12は、ケーブルW12の第2端に接続している。電源装置1は、コネクタプラグCN11が嵌まり込む図示しないレセプタクルを備える。光源モジュール2は、コネクタプラグCN12が嵌まり込む図示しないレセプタクルを備える。ケーブルW12は、一対の電力供給路W1、W2、及び一対の通信路W3、W4にそれぞれ対応する4本の電線を有する。コネクタプラグCN11の各ピンとコネクタプラグCN12の各ピンとの間は、ケーブルW12の各電線によって互いに電気的に接続している。すなわち、ケーブルアセンブリCA2は、一対の電力供給路W1、W2、及び一対の通信路W3、W4の各一部を構成する。
したがって、電源装置1及び光源モジュール2に対するケーブルアセンブリCA2の脱着により、ねじ留め式の端子台又は半田付けによる接続構造に比べて、電源装置1に組み合わせる光源モジュール2の交換作業が容易になる。
リニアレギュレータ23Aが生成した駆動電圧V10は、設定回路22に供給される。設定回路22は、駆動電圧V10によって動作する。
なお、リニアレギュレータ23Aの回路構成は、図7のリニアレギュレータ18Aと同様であり、説明は省略する。
したがって、照明装置A1は、駆動電源23としてリニアレギュレータ23Aを備えることで、駆動電源23を簡易に構成できる。
また、光源21とリニアレギュレータ23Aとは、1つの基板24に実装されることが好ましい。基板24は、板状のプリント基板である。例えば、基板24は、ガラスエポキシ基板、セラミック基板、又は紙エポキシ基板などである。基板24は、光源モジュール2に取り付けられる。したがって、照明装置A1は、光源21とリニアレギュレータ23Aとを1つの基板24にまとめることで、構成の簡略化を図ることができる。
(第6変形例)
図10は、照明装置A1の電源回路12の回路構成の一例を示す。図10では、電源回路12は、降圧チョッパ回路12Aを構成している。
図10は、照明装置A1の電源回路12の回路構成の一例を示す。図10では、電源回路12は、降圧チョッパ回路12Aを構成している。
降圧チョッパ回路12Aは、コンデンサ121、スイッチング素子122、ダイオード123、インダクタ124、コンデンサ125、及び制御回路126を備える。コンデンサ121の両端間には、直流電圧V1が印加される。コンデンサ121には、スイッチング素子122とダイオード123との直列回路が並列接続されている。スイッチング素子122は、例えばNチャネルのMOSFETであり、スイッチング素子122のドレインはコンデンサ121の正極に接続され、スイッチング素子122のソースはダイオード123のカソードに接続される。ダイオード123のアノードは、コンデンサ121の正極に接続される。さらに、インダクタの第1端はスイッチング素子122のソースに接続され、インダクタの第2端はコンデンサ125の正極に接続される。コンデンサ125の負極は、ダイオード123のアノードに接続される。
制御回路126は、スイッチング素子122を駆動する機能を有し、スイッチング素子122をオンオフすることで、直流電圧V1を降圧した出力電圧V2をコンデンサ125の両端間に発生させる。そして、制御回路126は、光源モジュール2へ供給する負荷電流Ioが目標値に一致するように、スイッチング素子122をスイッチング制御する。
(照明器具)
上述の照明装置A1を備える照明器具について、図11A、図11B、及び図11Cを参照して詳細に説明する。例えば図11Aに示すように、照明器具B1は、天井に埋込配設されるダウンライトとして構成される。照明器具B1は、電源装置1及び光源モジュール2からなる照明装置A1が収納される器具本体60と、反射板61とを備える。器具本体60の上部には、複数枚の放熱フィン600が突設されている。また、器具本体60から導出される電源ケーブル62が商用電源9と電気的に接続される。
上述の照明装置A1を備える照明器具について、図11A、図11B、及び図11Cを参照して詳細に説明する。例えば図11Aに示すように、照明器具B1は、天井に埋込配設されるダウンライトとして構成される。照明器具B1は、電源装置1及び光源モジュール2からなる照明装置A1が収納される器具本体60と、反射板61とを備える。器具本体60の上部には、複数枚の放熱フィン600が突設されている。また、器具本体60から導出される電源ケーブル62が商用電源9と電気的に接続される。
また、図11Bに示す照明器具B2、及び図11Cに示す照明器具B3は、配線ダクト7に取り付けられるスポットライトとして構成される。図11Bに示す照明器具B2は、電源装置1及び光源モジュール2からなる照明装置A1が収納される器具本体63と、反射板64と、配線ダクト7に装着されるコネクタ部65と、コネクタ部65と器具本体63を結合するアーム部66とを備える。コネクタ部65と電源装置1とが電源ケーブル67を介して電気的に接続される。
一方、図11Cに示す照明器具B3は、光源モジュール2が収納される器具本体68と、電源装置1が収納される器具本体69と、器具本体68と器具本体69を連結する連結部70と、電源装置1と光源モジュール2とを電気的に接続する電源ケーブル71とを備える。なお、器具本体69の天面には、配線ダクト7と着脱可能に電気的且つ機械的に接続されるコネクタ部690が設けられる。
また、照明器具B1の器具本体60の一部、照明器具B2の器具本体63の一部、及び照明器具B3の器具本体69の一部は、樹脂又はガラスからなる矩形状の透光部材610であってもよい。器具本体60、63、69の各内部では、表示部15が透光部材610に対向して配置されている。したがって、ユーザは、透光部材610を通して、表示部15の表示内容を確認できる。また、表示部15は、透光部材610によって保護される。
なお、照明装置A1を備える照明器具は、上述の照明器具B1、B2、B3に限定されず、他の照明器具であってもよい。
以上のように、実施形態に係る第1の態様の照明装置(A1)は、光源モジュール(2)と、電源装置(1)と、を備える。光源モジュール(2)は、光源(21)を有する。電源装置(1)は、電源回路(12)、演算回路(131)、及びメモリ(132)を有する。電源回路(12)は、入力電圧(V1)を受けて光源モジュール(2)へ出力電圧(V2)を出力し、光源(21)を点灯させるための点灯電力を光源モジュール(2)へ供給する。演算回路(131)は、電源回路(12)を制御する。メモリ(132)は、演算回路(131)が電源回路(12)を制御するために用いる制御用データを記憶する。光源モジュール(2)は、設定信号を電源装置(1)へ送信する設定回路(22)をさらに有する。演算回路(131)は、設定回路(22)から受け取った設定信号に基づいて、メモリ(132)に記憶されている制御用データの少なくとも一部を書き換える書換処理を行う。設定回路(22)は、電源回路(12)の入力電圧(V1)又は出力電圧(V2)から生成された駆動電圧(V10)によって動作する。
上述の照明装置(A1)は、構成部品の数を抑えて、設定信号を送信できる。
また、実施形態に係る第2の態様の照明装置(A1)は、第1の態様において、入力電圧(V1)又は出力電圧(V2)から駆動電圧(V10)を生成する駆動電源(18、23)をさらに備えることが好ましい。
上述の照明装置(A1)は、駆動電圧(V10)の安定化を図ることができる。したがって、設定回路(22)は、設定信号をより確実に送信できる。
また、実施形態に係る第3の態様の照明装置(A1)では、第2の態様において、電源装置(1)は、駆動電源(18)をさらに有することが好ましい。
上述の照明装置(A1)は、駆動電圧(V10)の安定化を図ることができる。したがって、設定回路(22)は、設定信号をより確実に送信できる。
また、実施形態に係る第4の態様の照明装置(A1)では、第2の態様において、光源モジュール(2)は、駆動電源(23)をさらに有することが好ましい。
上述の照明装置(A1)は、駆動電圧(V10)の安定化を図ることができる。したがって、設定回路(22)は、設定信号をより確実に送信できる。
また、実施形態に係る第5の態様の照明装置(A1)では、第4の態様において、光源(21)と駆動電源(23)とは1つの基板(24)に実装されていることが好ましい。
上述の照明装置(A1)は、光源(21)と駆動電源(23)とを1つの基板(24)にまとめることで、構成の簡略化を図ることができる。
また、実施形態に係る第6の態様の照明装置(A1)では、第2乃至第5の態様のいずれか一つにおいて、駆動電源(18、23)は、電源回路(12)の出力電圧(V2)を駆動電圧(V10)に変換するリニアレギュレータ(18A、23A)を含むことが好ましい。
上述の照明装置(A1)は、駆動電源(18、23)を簡易に構成できる。
実施形態に係る第7の態様の照明器具(B1、B2、B3)は、第1乃至第6の態様のいずれか一つの照明装置(A1)と、照明装置(A1)が有する光源モジュール(2)及び電源装置(1)の少なくとも一方を保持する器具本体(60、63、69)と、を備える。
上述の照明器具(B1、B2、B3)は、構成部品の数を抑えて、設定信号を送信できる。
実施形態に係る第8の態様の電源装置(1)は、第1乃至第3の態様のいずれか一つの電源装置である。電源装置(1)は、電源回路(12)と、演算回路(131)と、メモリ(132)と、駆動電源(18)と、を備える。電源回路(12)は、入力電圧(V1)を受けて光源モジュール(2)へ出力電圧(V2)を出力し、光源(21)を点灯させるための点灯電力を光源モジュール(2)へ供給する。演算回路(131)は、電源回路(12)を制御する。メモリ(132)は、演算回路(131)が電源回路(12)を制御するために用いる制御用データを記憶する。駆動電源(18)は、設定回路(22)を動作させるための駆動電圧(V10)を電源回路(12)の入力電圧(V1)又は出力電圧(V2)から生成する。
上述の電源装置(1)が光源モジュール(2)に組み合わされることで、照明装置(A1)の構成部品の数が抑えられて、設定回路(22)が設定信号を送信できる。
実施形態に係る第9の態様の光源モジュール(2)は、第1、第2、第4及び第5の態様のいずれか一つの光源モジュールである。光源モジュール(2)は、光源(21)と、設定信号を電源装置(1)へ送信する設定回路(22)と、設定回路(22)を動作させるための駆動電圧(V10)を電源回路(12)の出力電圧(V2)から生成する駆動電源(23)と、を備える。
上述の光源モジュール(2)が電源装置(1)に組み合わされることで、照明装置(A1)の構成部品の数が抑えられて、設定回路(22)が設定信号を送信できる。
また、上述の実施形態及び変形例は一例である。このため、本開示は、上述の実施形態及び変形例に限定されることはなく、この実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
A1 照明装置
B1、B2、B3 照明器具
1 電源装置
12 電源回路
131 演算回路
132 メモリ
18 駆動電源
18A リニアレギュレータ
2 光源モジュール
21 光源
22 設定回路
23 駆動電源
23A リニアレギュレータ
24 基板
60、63、69 器具本体
V1 直流電圧(入力電圧)
V2 出力電圧
V10 駆動電圧
B1、B2、B3 照明器具
1 電源装置
12 電源回路
131 演算回路
132 メモリ
18 駆動電源
18A リニアレギュレータ
2 光源モジュール
21 光源
22 設定回路
23 駆動電源
23A リニアレギュレータ
24 基板
60、63、69 器具本体
V1 直流電圧(入力電圧)
V2 出力電圧
V10 駆動電圧
Claims (9)
- 光源を有する光源モジュールと、
入力電圧を受けて前記光源モジュールへ出力電圧を出力し、前記光源を点灯させるための点灯電力を前記光源モジュールへ供給する電源回路、前記電源回路を制御する演算回路、及び前記演算回路が前記電源回路を制御するために用いる制御用データを記憶するメモリを有する電源装置と、を備え、
前記光源モジュールは、設定信号を前記電源装置へ送信する設定回路をさらに有し、
前記演算回路は、前記設定回路から受け取った前記設定信号に基づいて、前記メモリに記憶されている前記制御用データの少なくとも一部を書き換える書換処理を行い、
前記設定回路は、前記電源回路の前記入力電圧又は前記出力電圧から生成された駆動電圧によって動作する
照明装置。 - 前記入力電圧又は前記出力電圧から前記駆動電圧を生成する駆動電源をさらに備える
請求項1記載の照明装置。 - 前記電源装置は、前記駆動電源をさらに有する
請求項2記載の照明装置。 - 前記光源モジュールは、前記駆動電源をさらに有する
請求項2記載の照明装置。 - 前記光源と前記駆動電源とは1つの基板に実装されている
請求項4記載の照明装置。 - 前記駆動電源は、前記電源回路の出力電圧を前記駆動電圧に変換するリニアレギュレータを含む
請求項2乃至5のいずれか一項に記載の照明装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の照明装置と、
前記照明装置が有する前記光源モジュール及び前記電源装置の少なくとも一方を保持する器具本体と、を備える
照明器具。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電源装置であって、
入力電圧を受けて前記光源モジュールへ出力電圧を出力し、前記光源を点灯させるための点灯電力を前記光源モジュールへ供給する電源回路と、
前記電源回路を制御する演算回路と、
前記演算回路が前記電源回路を制御するために用いる制御用データを記憶するメモリと、
前記設定回路を動作させるための駆動電圧を前記電源回路の前記入力電圧又は前記出力電圧から生成する駆動電源と、を備える
電源装置。 - 請求項1、2、4及び5のいずれか一項に記載の光源モジュールであって、
光源と、
設定信号を前記電源装置へ送信する設定回路と、
前記設定回路を動作させるための駆動電圧を前記電源回路の出力電圧から生成する駆動電源と、を備える
光源モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019014833A JP2020123503A (ja) | 2019-01-30 | 2019-01-30 | 照明装置、照明器具、電源装置、及び光源モジュール |
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Family Applications (1)
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JP2019014833A Pending JP2020123503A (ja) | 2019-01-30 | 2019-01-30 | 照明装置、照明器具、電源装置、及び光源モジュール |
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-
2019
- 2019-01-30 JP JP2019014833A patent/JP2020123503A/ja active Pending
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