JP2020121117A - 医用情報処理装置、磁気共鳴イメージング装置、および医用情報処理方法 - Google Patents

医用情報処理装置、磁気共鳴イメージング装置、および医用情報処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020121117A
JP2020121117A JP2020009470A JP2020009470A JP2020121117A JP 2020121117 A JP2020121117 A JP 2020121117A JP 2020009470 A JP2020009470 A JP 2020009470A JP 2020009470 A JP2020009470 A JP 2020009470A JP 2020121117 A JP2020121117 A JP 2020121117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image
coil
map
medical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020009470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7341913B2 (ja
Inventor
健輔 篠田
Kensuke Shinoda
健輔 篠田
和人 中林
Kazuto Nakabayashi
和人 中林
仁 金澤
Hitoshi Kanazawa
仁 金澤
岡本 和也
Kazuya Okamoto
和也 岡本
博司 高井
Hiroshi Takai
博司 高井
伸行 小沼
Nobuyuki Konuma
伸行 小沼
裕市 山下
Yuichi Yamashita
裕市 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to US16/774,116 priority Critical patent/US11415656B2/en
Publication of JP2020121117A publication Critical patent/JP2020121117A/ja
Priority to US17/734,351 priority patent/US11815581B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7341913B2 publication Critical patent/JP7341913B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】診断精度を向上させることが可能な医用画像を生成する医用情報処理装置を提供する。【解決手段】医用情報処理装置200は、取得部と、ノイズ処理部と、決定部とを備える。取得部は、RFコイルの受信結果に基づいて生成されたデータ、およびg因子マップを取得する。ノイズ処理部は、前記データにデノイズ処理を行う。決定部は、前記g因子マップに基づいて、前記デノイズ処理の強度を決定する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、医用情報処理装置、磁気共鳴イメージング装置、および医用情報処理方法に関する。本願は、2019年1月30日に日本に出願された特願2019−014140号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
医用画像に対するデノイズ処理は種々提案されているが、診断に用いる画像として、デノイズ処理前の画像とデノイズ処理後の画像を合成した画像を提供することがある。
米国特許第7020318号明細書 米国特許出願公開第2017/0124707号明細書 米国特許出願公開第2008/0310695号明細書
本発明が解決しようとする課題は、診断精度を向上させることが可能な医用画像を生成することである。
実施形態の医用情報処理装置は、取得部と、ノイズ処理部と、決定部とを備える。取得部は、RFコイルの受信結果に基づいて生成されたデータ、およびg因子マップを取得する。ノイズ処理部は、前記データにデノイズ処理を行う。決定部は、前記g因子マップに基づいて、前記デノイズ処理の強度を決定する。
第1実施形態に係る医用画像処理システム1の構成の一例を示す図。 第1実施形態に係るMRI装置100の一例を示す図。 第1実施形態に係るMRI装置100に備えられる受信コイル108の配置の一例を示す図。 第1実施形態に係る医用画像処理装置200の一例を示す図。 第1実施形態に係るコイル感度マップSMの一例を示す図。 第1実施形態に係るg因子マップGMの一例を示す図。 第1実施形態に係るデノイズモデルMDLの構成の一例を示す図。 第1実施形態に係るアクティベーション層330の活性化関数の一例を表す図。 混合画像を生成する構成の一例を示す図。 第1実施形態に係る処理回路210の一連の処理の流れを示すフローチャート。 第1実施形態に係るMRI装置100の他の例を示す図。
以下、図面を参照しながら、医用情報処理装置、磁気共鳴イメージング装置、および医用情報処理方法の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る医用画像処理システム1の構成の一例を示す図である。例えば、図1に示すように、医用画像処理システム1は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置100と、医用画像処理装置200とを備える。MRI装置100および医用画像処理装置200は、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット、専用回線、無線基地局、プロバイダなどを含む。
MRI装置100は、例えば、被検体(例えば人体)に磁場を与えて、核磁気共鳴現象によって被検体内の水素原子核から発生する電磁波を、コイルを利用して受信し、その受信した電磁波に基づく信号を再構成することで医用画像(MR画像)を生成する装置である。
医用画像処理装置200は、一つまたは複数のプロセッサにより実現される。例えば、医用画像処理装置200は、クラウドコンピューティングシステムに含まれるコンピュータであってもよいし、他の機器に依存せずに単独で動作するコンピュータ(スタンドアローンのコンピュータ)であってもよい。医用画像処理装置200は、「医用情報処理装置」の一例である。
[MRI装置の構成例]
図2は、第1実施形態に係るMRI装置100の一例を示す図である。図2に示すように、MRI装置100は、静磁場磁石101と、傾斜磁場コイル102と、傾斜磁場電源103と、寝台104と、寝台制御回路105と、送信コイル106と、送信回路107と、受信コイル108と、受信回路109と、シーケンス制御回路110と、コンソール装置120とを備える。送信コイル106および受信コイル108は、「RFコイル(高周波コイル)」の一例である。
静磁場磁石101は、中空の略円筒形状に形成された磁石であり、内部の空間に一様な静磁場を発生させる。静磁場磁石101は、例えば、永久磁石や超伝導磁石などである。傾斜磁場コイル102は、中空の略円筒形状に形成されたコイルであり、静磁場磁石101の内側に配置される。傾斜磁場コイル102は、互いに直交するx,y,zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成される。z軸方向は、寝台104の天板104aの長手方向を表し、x軸方向は、z軸方向に直交し、MRI装置100が設置される部屋の床面に対して平行である軸方向を表し、y軸方向は、床面に対して垂直方向である軸方向を表している。各軸方向に対応した3つのコイルは、傾斜磁場電源103から個別に電流を受けて、x,y,zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。なお、z軸方向は、静磁場と同方向とする。
傾斜磁場電源103は、傾斜磁場コイル102に電流を供給する。ここで、傾斜磁場コイル102によって発生するx,y,zの各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Ge、及びリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応する。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。
寝台104は、被検体OBが載置される天板104aを備え、寝台制御回路105による制御のもと、天板104aを、被検体OBが載置された状態で傾斜磁場コイル102の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、寝台104は、長手方向が静磁場磁石101の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御回路105は、コンソール装置120による制御のもと、寝台104を駆動して天板104aを長手方向及び上下方向へ移動する。
送信コイル106は、例えば、傾斜磁場コイル102の内側に配置される。送信コイル106は、例えば、静磁場磁石101を含む架台の中に収容された全身用コイル(Whole Body Coil)である。送信コイル106は、送信回路107から電流の供給を受けて、被検体OB内部の原子核スピンを励起するための高周波磁場(以下、RF(Radio Frequency)パルスと称する)を発生させる。なお、送信コイル106は、全身用コイルの代わりに、被検体OBの体表面近傍に配置される局所コイルであってもよい。
送信回路107は、対象とする原子核の種類及び磁場の強度で決まるラーモア周波数に対応する電流を送信コイル106に供給し、送信コイル106からRFパルスを発生させる。
受信コイル108は、傾斜磁場コイル102の内側に配置され、RFパルスの影響によって被検体OBから発せられる磁気共鳴信号を受信する。磁気共鳴信号には、例えば、信号強度成分と位相成分が含まれる。受信コイル108は、磁気共鳴信号を受信すると、受信した磁気共鳴信号を受信回路109へ出力する。受信コイル108は、少なくとも2つ以上のコイルエレメントがアレイ状に配置されたフェーズドアレイコイルによって実現されてよい。なお、受信コイル108は、フェーズドアレイコイルに限られず、送信と受信とを兼ね備えた一つのRFコイルによって実現されてもよい。
図3は、第1実施形態に係るMRI装置100に備えられる受信コイル108の配置の一例を示す図である。図3では、受信コイル108が、8つのコイルエレメント108a〜108hを備える例を示す。これらのコイルエレメント108a〜108hは、天板104a上に載置された被検体OBを取り囲むように配置される。各コイルエレメント108a〜108hは、被検体OBから発せられた磁気共鳴信号を受信し、受信回路109へ出力する。
受信回路109は、受信コイル108(各コイルエレメント)から出力される磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴データを生成する。具体的には、受信回路109は、受信コイル108から出力されるアナログ信号の磁気共鳴信号をアナログ・デジタル変換することによって、デジタル信号である磁気共鳴データを生成する。受信回路109は、生成した磁気共鳴データをシーケンス制御回路110へ送信する。また、受信回路109は、静磁場磁石101や傾斜磁場コイル102等を備える架台装置側に備えられていてもよい。受信コイル108がフェーズドアレイコイルである場合、各コイルエレメントから出力される磁気共鳴信号は、適宜分配合成されることで受信回路109に出力される。
シーケンス制御回路110は、コンソール装置120から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源103、送信回路107及び受信回路109を駆動することによって、被検体OBを撮像する。シーケンス情報は、撮像処理を行うための手順を定義した情報である。シーケンス情報には、傾斜磁場電源103が傾斜磁場コイル102に供給する電流の大きさや電流を供給するタイミング、送信回路107が送信コイル106に発生させるRFパルスの振幅やRFパルスの位相、受信回路109が磁気共鳴信号を検出するタイミング等が定義された情報が含まれる。
なお、シーケンス制御回路110は、傾斜磁場電源103、送信回路107及び受信回路109を駆動して被検体OBを撮像し、受信回路109から磁気共鳴データを受信すると、受信した磁気共鳴データをコンソール装置120へ転送する。
コンソール装置120は、MRI装置100の全体を制御したり、磁気共鳴データの再構成処理を行ったりする。例えば、コンソール装置120は、通信インターフェース122と、入力インターフェース124と、ディスプレイ126と、処理回路130と、メモリ(ストレージ)150とを備える。
通信インターフェース122は、例えば、NIC(Network Interface Card)などの通信インターフェースを含む。通信インターフェース122は、ネットワークNWを介して医用画像処理装置200と通信し、医用画像処理装置200から情報を受信する。通信インターフェース122は、受信した情報を処理回路130に出力する。また、通信インターフェース122は、処理回路130による制御を受けて、ネットワークNWを介して接続された他の装置に情報を送信してもよい。
入力インターフェース124は、操作者から各種の入力操作を受け付けるインターフェースである。入力インターフェース124は、入力操作を受け付けると、その受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路130に出力する。例えば、入力インターフェース124は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパネルなどにより実現される。また、入力インターフェース124は、例えば、マイクなどの音声入力を受け付けるユーザインターフェースによって実現されてもよい。入力インターフェース124がタッチパネルである場合、後述するディスプレイ126は入力インターフェース124と一体として形成されてよい。
ディスプレイ126は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ126は、処理回路130によって生成された画像を表示したり、操作者からの各種の入力操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)などを表示したりする。例えば、ディスプレイ126は、LCD(Liquid Crystal Display)や、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。
処理回路130は、例えば、取得機能132と、生成機能134と、通信制御機能136と、表示制御機能138とを実行する。処理回路130は、例えば、コンピュータに備えられるハードウェアプロセッサが記憶装置(記憶回路)であるメモリ150に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。
処理回路130の各機能を実現するハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイスなどの回路(circuitry)を意味する。プログラマブル論理デバイスは、例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA)などである。メモリ150にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで上記の各機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
メモリ150は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクなどによって実現される。これらの非一過性の記憶媒体は、NAS(Network Attached Storage)や外部ストレージサーバ装置といったネットワークNWを介して接続される他の記憶装置によって実現されてもよい。また、メモリ150には、ROM(Read Only Memory)やレジスタなどの非一過性の記憶媒体が含まれてもよい。
取得機能132は、シーケンス制御回路110から磁気共鳴データを取得する。磁気共鳴データは、上述したように、核磁気共鳴現象によって被検体OB内において発生した電磁波の信号(磁気共鳴信号)をアナログ・デジタル変換することで得られるデータである。なお、上述した傾斜磁場により付与された位相エンコード量や周波数エンコード量に従って配列させたデータは、k空間データとも称される。k空間とは、磁気共鳴信号が1次元の波形として受信コイル108により繰り返し収集される際に、その1次元の波形が収集される周波数空間を表している。
生成機能134は、取得機能132によって取得されたk空間データに対してフーリエ変換(例えば、逆フーリエ変換)などの処理を含む再構成処理を行うことで、k空間データから再構成されたMR画像を生成する。生成機能134は、「第1生成部」の一例である。MR画像は、「RFコイルの受信結果に基づいて生成されたデータ」の一例である。
通信制御機能136は、生成機能134がMR画像を再構成により生成すると、通信インターフェース122を介して、医用画像処理装置200に、再構成されたMR画像を送信する。また、通信制御機能136は、通信インターフェース122を介して、医用画像処理装置200から各種情報を受信してよい。
表示制御機能138は、生成機能134によって生成されたMR画像を、ディスプレイ126に表示させる。また、表示制御機能138は、通信インターフェース122が医用画像処理装置200からMR画像などの医用画像を受信した場合、通信インターフェース122によって受信された医用画像をディスプレイ126に表示させてもよい。
[医用画像処理装置の構成例]
図4は、第1実施形態に係る医用画像処理装置200の一例を示す図である。図4に示すように、医用画像処理装置200は、例えば、通信インターフェース202と、入力インターフェース204と、ディスプレイ206と、処理回路210と、メモリ230とを備える。
通信インターフェース202は、例えば、NICなどの通信インターフェースを含む。例えば、通信インターフェース202は、ネットワークNWを介してMRI装置100と通信し、MRI装置100から、再構成された医用画像などを受信する。通信インターフェース202は、受信した医用画像を処理回路210に出力する。また、通信インターフェース202は、処理回路210による制御を受けて、ネットワークNWを介して接続されたMRI装置100やその他の装置に情報を送信してもよい。他の装置とは、例えば、医師や看護師などの画像の読影者が利用可能な端末装置であってよい。
入力インターフェース204は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路210に出力する。例えば、入力インターフェース204は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパネルなどにより実現される。また、入力インターフェース204は、例えば、マイクなどの音声入力を受け付けるユーザインターフェースによって実現されてもよい。入力インターフェース204がタッチパネルである場合、後述するディスプレイ206は入力インターフェース204と一体として形成されてよい。
ディスプレイ206は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ206は、処理回路210によって生成された画像(後述するデノイズ画像や混合画像)を表示したり、操作者からの各種の入力操作を受け付けるためのGUIなどを表示したりする。例えば、ディスプレイ206は、LCDや、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイなどである。
処理回路210は、例えば、取得機能212と、マップ生成機能214と、導出機能216と、デノイズ機能218と、混合画像生成機能220と、出力制御機能222と、学習機能224とを実行する。取得機能212は、「取得部」の一例であり、マップ生成機能214および混合画像生成機能220は、は、「生成部」または「第2生成部」の一例であり、デノイズ機能218は、「ノイズ処理部」の一例である。
処理回路210の各機能を実現するハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU、GPU、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理デバイスなどの回路(circuitry)を意味する。メモリ230にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで上記の各機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
メモリ230は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクなどによって実現される。これらの非一過性の記憶媒体は、NASや外部ストレージサーバ装置といったネットワークNWを介して接続される他の記憶装置によって実現されてもよい。また、メモリ230には、ROMやレジスタなどの非一過性の記憶媒体が含まれてもよい。メモリ230には、例えば、ブレンド率マップ232や、デノイズモデル情報234などが格納される。
ブレンド率マップ232は、ある空間上において、互いに異なる混合率αが分布するマップである。混合率αについては後述する。
デノイズモデル情報234は、後述するデノイズモデルMDLを定義した情報(プログラムまたはデータ構造)である。デノイズモデルMDLは、例えば、一つ以上のDNN(Deep Neural Network(s))を含む。
デノイズモデル情報234には、例えば、デノイズモデルMDLに含まれる各DNNを構成する入力層、一以上の隠れ層(中間層)、出力層の其々に含まれるニューロン(ユニットあるいはノード)が互いにどのように結合されるのかという結合情報や、結合されたニューロン間で入出力されるデータに付与される結合係数がいくつであるのかという重み情報などが含まれる。結合情報は、例えば、各層に含まれるニューロン数や、各ニューロンの結合先のニューロンの種類を指定する情報、各ニューロンを実現する活性化関数、隠れ層のニューロン間に設けられたゲートなどの情報を含む。ニューロンを実現する活性化関数は、例えば、入力符号に応じて動作を切り替える関数(ReLU(Rectified Linear Unit)関数やELU(Exponential Linear Units)関数、クリッピング関数)であってもよいし、シグモイド関数や、ステップ関数、ハイパポリックタンジェント関数であってもよいし、恒等関数であってもよい。ゲートは、例えば、活性化関数によって返される値(例えば1または0)に応じて、ニューロン間で伝達されるデータを選択的に通過させたり、重み付けたりする。結合係数は、例えば、ニューラルネットワークの隠れ層において、ある層のニューロンから、より深い層のニューロンにデータが出力される際に、出力データに対して付与される重みを含む。また、結合係数は、各層の固有のバイアス成分などを含んでもよい。
取得機能212は、通信インターフェース202を介して、MRI装置100から医用画像を取得する。取得機能212は、取得した医用画像をメモリ230に記憶させる。
マップ生成機能214は、取得機能212によって取得された医用画像から、コイル感度マップSMを生成する。コイル感度マップSMは、「RFコイルの受信特性に関する情報」および「受信感度マップ」の一例である。
コイル感度マップSMとは、MRI装置100のフェーズドアレイコイルに含まれる各コイルエレメントで受信される磁気共鳴信号の空間的な感度分布を示すものである。例えば、マップ生成機能214は、プリスキャンによって得られた医用画像(以下、リファレンス画像と称する)を基にコイル感度マップSMを生成する。
プリスキャンとは、本スキャンに先立って行われるスキャンであり、例えば、コイルのチューニングや、中心周波数の設定、受信感度の調整などのキャリブレーションを行うために被検体OBを少なくとも1回スキャンすることである。本スキャンとは、例えば、パルスシーケンスとも呼ばれるシーケンス情報に基づいて、被検体OBをスキャンすることである。なお、コイル感度マップSMは必ずしもプリスキャンで取得する必要はなく、本スキャンの後に取得しても構わない。
また、プリスキャンは、本スキャンとしてシーケンシャルに行われる複数のスキャンの中の一部のスキャンであってもよい。プリスキャンは、被検体OBが載置された寝台104(天板104a)が傾斜磁場コイル102の空洞に挿入される前に行われるスキャンであってもよいし、寝台104に被検体OBが載置されていないときに行われるスキャンであってもよい。
例えば、マップ生成機能214は、第1リファレンス画像を第2リファレンス画像で除算することで、各コイルエレメントの感度マップSMを生成する。第1リファレンス画像は、全身用コイルにRFパルスを送信させたときに、被検体OB内で発生した磁気共鳴信号を、フェーズドアレイコイルの各コイルエレメントに受信させたときに得られる画像である。第2リファレンス画像は、全身用コイルにRFパルスを送信させたときに、被検体OB内で発生した磁気共鳴信号を、その全身用コイルに受信させたときに得られる画像である。「画像で除算する」とは、例えば、第1リファレンス画像と第2リファレンス画像に含まれる複数の画素のうち、位置が同じ画素同士で画素値を除算することである。
また、マップ生成機能214は、各コイルエレメントに対応した第1リファレンス画像の平方和を求め、その平方和を画素値とする医用画像を第2リファレンス画像で除算することで、フェーズドアレイコイルのコイル感度マップSMを生成してもよい。
図5は、第1実施形態に係るコイル感度マップSMの一例を示す図である。図に例示するコイル感度マップSMは、白色に近いほど感度が高いことを表している。
また、マップ生成機能214は、取得機能212によって取得されたリファレンス画像から、コイル感度マップSMを生成する代わりに、或いはコイル感度マップSMを生成することに加えて、g因子(geometric-factor;g-factor)マップGMを生成してもよい。g因子マップGMは、「RFコイルの受信特性に関する情報」の他の例である。
g因子マップGMとは、パラレルイメージングにおける展開性能に寄与するg因子の空間的な分布を示すものである。パラレルイメージングとは、フェーズドアレイコイルに含まれる各コイルエレメントのコイル感度の差を利用して、スキャン時間を短縮する手法である。パラレルイメージングでは、被検体OBから発せられる磁気共鳴信号を、各コイルエレメントが同時に(パラレルに)受信する。g因子は、画像の再構成処理において画像の折り返し(画像の重なり)を分離する(展開する)際の分離のしやすさを示す指標値である。g因子は、例えば、フェーズドアレイコイルにおけるコイルエレメントの相対位置や、コイルエレメントの位相方向などに依存した指標値である。g因子が小さいほど分離がしやすく、コイルエレメント間の独立性が高いことを示している。また、g因子が大きいほど分離がしにくく、コイルエレメント間の独立性が低いことを示している。
図6は、第1実施形態に係るg因子マップGMの一例を示す図である。図に例示するようなg因子マップGMは、コイルエレメントの配置や、パラレルイメージングにおける倍速率(間引き率)、位相エンコード方向等によって変わり得るものである。
マップ生成機能214は、コイル感度マップSMまたはg因子マップGMの少なくとも一方を生成すると、生成したマップに基づいてブレンド率マップ232を生成する。例えば、マップ生成機能214は、コイル感度マップSMを生成した場合、コイルの感度が大きい位置では混合率αを小さくし、コイルの感度が小さい位置では混合率αを大きくしたブレンド率マップ232を生成する。すなわち、マップ生成機能214は、コイル感度マップSMの逆数のブレンド率マップ232を生成する。また、マップ生成機能214は、g因子マップGMを生成した場合、g因子が大きい位置では混合率αを大きくし、g因子が小さい位置では混合率αを小さくしたブレンド率マップ232を生成してもよい。すなわち、マップ生成機能214は、g因子マップGMにおけるg因子の分布の傾向と同じ傾向で混合率αが分布したブレンド率マップ232を生成してよい。マップ生成機能214は、ブレンド率マップ232を生成すると、このブレンド率マップ232をメモリ230に記憶させる。マップ生成機能214は、「決定部」の一例であり、ブレンド率マップ232は、「第3のマップ」の一例である。
導出機能216は、取得機能212によって取得された医用画像(以下、原画像と称する)に基づいて、原画像に含まれるノイズに関する指標値を導出する。例えば、導出機能216は、ノイズに関する指標値として、SNRを導出する。SNRは、画像の信号強度を、ノイズの信号強度で除算した指標値である。SNRの導出方法の詳細について後述する。
デノイズ機能218は、デノイズモデル情報234が示すデノイズモデルMDLを利用して、取得機能212によって取得された原画像からノイズを除去する。デノイズモデルMDLは、例えば、プロセッサがデノイズモデルMDLを実行することによって、デノイズ機能218の一部として実現されてよい。
例えば、デノイズモデルMDLは、CNN(Convolutional Neural Network)によって実現されてよく、そのCNNは、畳み込み層や、アクティベーション層などが多層に構成されていてよい。
図7は、第1実施形態に係るデノイズモデルMDLの構成の一例を示す図である。図示のように、デノイズモデルMDLには、例えば、入力層310と、一以上の畳み込み層320と、一以上のアクティベーション層330と、出力層340とが含まれてよい。
例えば、原画像を、各画素に対応した要素をもつ行列とした場合、入力層310には、原画像に対応した行列が入力される。入力層310は、入力された行列に対して適時バイアス成分を加えるなどして、後段の畳み込み層320に出力する。
畳み込み層320は、入力された行列に対して、フィルタまたはカーネルと呼ばれる線形変換行列を、ある決められたストライド量でスライドさせながら積和演算を繰り返し、入力された行列から、線形変換行列との積和が要素値として対応付けられた複数の要素を含む行列を生成する。この際、畳み込み層320は、入力された行列の周囲に任意の値の要素を補間するパディング(例えばゼロパティング)を行って、畳み込み層320に入力された行列を、入力層310に入力される原画像の行列と行数および列数が同じ行列に変換してよい。そして、畳み込み層320は、生成した行列をアクティベーション層330に出力する。
アクティベーション層330は、畳み込み層320から入力された行列の各要素に対して活性化関数の計算処理を行い、その計算処理を行った行列を、後段のレイヤに出力する。
図8は、第1実施形態に係るアクティベーション層330の活性化関数の一例を表す図である。図示の例のように、アクティベーション層330の活性化関数は、Soft‐Shrinkage関数であってよい。Soft‐Shrinkage関数は、例えば、数式(1)によって表される。なお、アクティベーション層330の活性化関数は、Soft‐Shrinkage関数に代えて、Hard‐Shrinkage関数であってもよい。
Soft‐Shrinkage関数あるいはHard‐Shrinkage関数は、入力値である要素値xが、ゼロを中心にした所定の正負の閾値±Tの範囲内である場合、ゼロを出力し、入力値である要素値xが、正の閾値+Tを超える、あるいは負の閾値−T未満である場合、その要素値xに比例する値を出力する関数である。アクティベーション層330の活性化関数に、Soft‐Shrinkage関数やHard‐Shrinkage関数を適用することで、振幅が閾値Tよりも小さな画像信号、すなわち、ノイズである蓋然性が高い微弱な画像信号を、活性化関数の出力においてゼロとすることができる。負の閾値−Tは、「第1閾値」の一例であり、正の閾値+Tは、「第2閾値」の一例である。
閾値Tは、入力画像に含まれるノイズのレベル(信号強度あるいは信号電力)に応じて変動するパラメータであり、例えば、数式(2)によって表される。
数式(2)のGは、入力画像に含まれるノイズのレベルに依存した内部パラメータを表している。デノイズ機能218は、導出機能216によって導出された入力画像のSNRに応じて、内部パラメータGを決定する。例えば、デノイズ機能218は、入力画像のSNRが大きくなるほど、すなわち入力画像が高画質なほど、内部パラメータGを小さくし、入力画像のSNRが小さくなるほど、すなわち入力画像が低画質なほど、内部パラメータGを大きくする。
数式(2)のβは、ノイズレベルに乗算される重み係数である。重み係数βは、機械学習によって決定される。数式(2)に示すように閾値Tを変動させることで、アクティベーション層330の活性化関数を、ある一定の強度以上の信号に対して反応する活性化関数とすることができる。この結果、原画像に含まれるノイズの信号強度がばらついていても原画像からノイズを精度よく除去することができる。
出力層340は、前段の畳み込み層320およびアクティベーション層330によって処理された行列を出力する。デノイズ機能218は、デノイズモデルMDLの出力層340により出力された行列を、原画像からノイズを除去した医用画像(以下、デノイズ画像と称する)として取得する。
なお、図7に例示したデノイズモデルMDLはあくまでも一例であり、例えば、プーリング層などが含まれていてもよい。プーリング層は、入力された行列の要素値を、その行列に含まれる全要素値の平均値や最大値といった代表値に置き換えることで、行列の次元数を圧縮する(減らす)。プーリング層は、次元数を圧縮した行列を後段のレイヤに出力する。
混合画像生成機能220は、取得機能212によって取得された原画像と、デノイズ機能218によりノイズが除去されたデノイズ画像とを混合(合成)した混合画像(合成画像)を生成する。このような処理は、アルファブレンディングとも呼ばれる画像の合成処理である。
図9は、混合画像を生成する構成の一例を示す図である。図示の例のように、混合画像生成機能220は、デノイズモデルMDLに入力される原画像と、デノイズモデルMDLにより出力されるデノイズ画像とを、ブレンド率マップ232に基づいて混合することで、混合画像を生成する。混合(合成)とは、原画像およびデノイズ画像のそれぞれに含まれる複数の要素のうち、互いに同じ行iおよび列jの要素eijの要素値同士を足し合わせ、その足し合わせた和を、混合画像における要素eijの要素値とすることである。混合画像生成機能220は、要素値の足し合わせの際に、混合率αを重み係数として各要素に乗算する。混合画像の生成式は、例えば、数式(3)によって表される。
数式(3)のIMGMIXは、混合画像を表しており、IMGoriginalは、原画像を表しており、IMGdenoiseは、デノイズ画像を表している。また、xは、コイル感度またはg因子を表し、α(x)は、コイル感度またはg因子を変数とした混合率を表している。例えば、混合画像生成機能220は、原画像の要素値に対して係数α(x)を乗算し、デノイズ画像の要素値に対して係数(1−α(x))を乗算し、これらの和を混合画像の要素値とする。
出力制御機能222は、混合画像生成機能220により混合画像が生成されると、通信インターフェース202を介して、MRI装置100に混合画像を送信する。また、出力制御機能222は、混合画像をディスプレイ206に表示させてもよい。
学習機能224は、デノイズモデルMDLに対して、ある教師データとする原画像を入力し、デノイズモデルMDLによって出力されたデノイズ画像が、教師データとする原画像に対して予め教師ラベルとして対応付けられた画像に近づくようにデノイズモデルMDLを学習する。例えば、教師ラベルとする画像は、サンプリング周波数を大きくするなどしてSNRを高くした画像であってよく、教師データとしてデノイズモデルMDLに入力する原画像は、サンプリング周波数を大きくするなどしてSNRを高くした画像に、既知のノイズを加えた画像であってよい。既知のノイズは、例えば、ガウシアンノイズであってよい。
例えば、学習機能224は、デノイズモデルMDLによって出力されたデノイズ画像と、教師データの画像との差分が小さくなるように、畳み込み層320の線形変換行列の要素値や、アクティベーション層330の各ノードの活性化関数の重み係数βといった種々のパラメータを、SGD(Stochastic Gradient Descent)、Momentum SGD、AdaGrad、RMSprop、AdaDelta、Adam(Adaptive moment estimation)などの確率的勾配降下法を利用して学習する。
[処理フロー]
以下、第1実施形態に係る処理回路210の一連の処理の流れをフローチャートに即して説明する。図10は、第1実施形態に係る処理回路210の一連の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、所定の周期で繰り返し行われてよい。
取得機能212は、通信インターフェース202を介して、MRI装置100から、プリスキャンによって得られた医用画像、すなわちリファレンス画像を取得する(ステップS100)。
次に、マップ生成機能214は、取得機能212によって取得されたリファレンス画像から、コイル感度マップSMまたはg因子マップGMを生成し(ステップS102)、少なくともいずれか一方のマップに基づいて、ブレンド率マップ232を生成する(ステップS104)。
次に、取得機能212は、通信インターフェース202を介して、MRI装置100から、本スキャンによって得られた医用画像(以下、本スキャン画像と称する)を取得する(ステップS106)。
次に、導出機能216は、取得機能212によって取得された本スキャン画像のSNRを導出する(ステップS108)。
例えば、導出機能216は、本スキャン時の撮像条件に基づいて、本スキャン画像のSNRを導出する。撮像条件には、例えば、マトリクス数や、レシーバーゲイン、撮像加算回数、受信バンド幅などのパラメータが含まれる。マトリクス数は、医用画像の解像度(MRI装置100の分解能)を決めるための医用画像の画素数を表すパラメータである。レシーバーゲインは、受信コイル108や受信回路109などの受信系のゲインを表すパラメータである。撮像加算回数は、同一のスライスに対して反復してスキャンする回数を表すパラメータである。受信バンド幅は、被検体OBから発せられる磁気共鳴信号を読み取るときのサンプリング周波数を表すパラメータである。このようなパラメータは、例えば、医者や技師などのユーザがスキャン時に設定する必要があることからハイパーパラメータとして扱われる。なお、撮像条件には、上記のパラメータに加えて、あるいは代えて、スライス厚や、撮像視野、フリップ角度、位相エンコード方向などのパラメータが含まれていてもよい。
医用画像に含まれ得るノイズには、受信系の熱雑音に起因したガウシアンノイズが含まれる。熱雑音は、撮像条件によって変わることが知られている。そのため、導出機能216は、マトリクス数やレシーバーゲイン、撮像加算回数、受信バンド幅といった複数のパラメータのうち一部または全部を説明変数とし、SNRを目的変数として導く関数に、本スキャン時の撮像条件に含まれるパラメータを入力することで、本スキャン画像のSNRを導出する。
また、導出機能216は、取得機能212によって複数の本スキャン画像が取得された場合、それら複数の本スキャン画像のうち、RFパルスあり画像と、RFパルスなし画像との画素値の差分に基づいて、本スキャン画像のSNRを導出してもよい。RFパルスあり画像は、傾斜磁場コイル10が傾斜磁場を発生させた状態で、送信コイル106からRFパルスが送信されたときに得られた本スキャン画像である。RFパルスなし画像は、傾斜磁場コイル10が傾斜磁場を発生させた状態で、送信コイル106からRFパルスが送信されなかったときに得られた本スキャン画像である。
また、導出機能216は、取得機能212によって複数の本スキャン画像が取得された場合、それら複数の本スキャン画像のうち、同じ被検体OBに向けてRFパルスが送信されたときに得られた2つ以上のRFパルスあり画像の画素値の差分に基づいて、本スキャン画像のSNRを導出してもよい。この際、導出機能216は、中心スライスに近い2つのRFパルスあり画像の画素値の差分に基づいて、本スキャン画像のSNRを導出してよい。例えば、本スキャンがスキャンを10回繰り返すシーケンスである場合、中心スライスは、5回目または6回目のスキャンによって得られる画像である。
このように、被検体OBが同じであるという条件の下、複数回にわたってスキャンを行って得られた2つの原画像の差分をとることによって、磁気共鳴信号成分を互いにキャンセルし、受信系の熱雑音に起因したランダムノイズ成分を基にしてSNRを求めることができる。
次に、デノイズ機能218は、導出機能216によって導出された本スキャン画像のSNRに応じて、内部パラメータGを決定する(ステップS110)。
次に、デノイズ機能218は、内部パラメータGを決定したデノイズモデルMDLを利用して、取得機能212によって取得された本スキャン画像からノイズを除去して、デノイズ画像を生成する(ステップS112)。
次に、混合画像生成機能220は、ブレンド率マップ232に基づいて、SNRを求めた本スキャン画像と、その本スキャン画像からノイズが除去されたデノイズ画像とを混合した混合画像を生成する(ステップS114)。
例えば、十分に学習されたデノイズモデルMDLを利用して原画像からノイズを除去した場合であっても、RFコイルの感度分布やg因子の分布によっては、ノイズの不均一な分布の影響で、腫瘍や臓器などの所望の構造物がノイズとして除去されてしまう可能性がある。したがって、ノイズ強度に応じて、構造物が除去されていない原画像の混合度合いを高めることにより、診断の精度を向上させることができる。
次に、出力制御機能222は、通信インターフェース202を制御して、混合画像生成機能220により生成された混合画像をMRI装置100などに送信する(ステップS116)。これを受けて、MRI装置100の表示制御機能138は、ディスプレイ126に混合画像を表示させる。これによって本フローチャートの処理が終了する。
以上説明した第1実施形態によれば、処理回路210が、磁気共鳴信号を受信した受信コイル108の受信結果に基づいて生成された医用画像を取得し、その医用画像にデノイズ処理を行う。処理回路210は、受信コイル108の受信特性であるコイル感度マップSMまたはg因子マップGMの少なくとも一方に基づいて、デノイズ処理が行われる前の医用画像と、デノイズ処理が行われたデノイズ画像との混合率を決定する。そして、処理回路210は、決定した混合率に応じて、デノイズ処理が行われる前の医用画像と、デノイズ処理が行われたデノイズ画像とを混合させて混合画像を生成する。これによって、より診断精度を向上させることが可能な医用画像を生成することができる。
例えば、デノイズ処理によって原画像から病変などの所望の構造物が除去されてしまっても、原画像が混合率αの割合で含まれる混合画像上では、所望の構造物が残っているため、診断精度を向上させることができる。
また、上述した第1実施形態によれば、画像空間上の各位置に応じて混合率αが異なるブレンド率マップ232に基づいて、原画像とデノイズ画像とを混合するため、局所的に増幅されたノイズを足し合わせてしまうことを抑制することができる。例えば、コイル感度マップSMを用いたブレンド率マップ232では、コイルの感度が高い位置では混合率αが小さくなり、コイルの感度が低い位置では混合率αが大きくなる。そのため、混合画像を生成する際に、コイルの感度が低くなりやすい画像の領域については原画像の割合を大きくすることができる。一方、コイルの感度が高くなりやすい画像の領域については原画像の割合を小さくすることができる。この結果、ノイズ分布が空間的に均一であるという前提のもと原画像のすべての画素に対して一様の混合率αを乗算する場合と比べて、ノイズを低減しつつ所望の構造物を残した医用画像を生成することができる。
また、上述した第1実施形態によれば、MRI装置100を介して混合画像をユーザに提供することができるため、より高画質な医用画像を得ることができる撮像条件に変更して再スキャンするようにユーザに促すことができる。例えば、コイルの感度やg因子に依らずに原画像のSNRが低く、原画像が低画質であるような場合に、混合画像も低画質となる。そのため、原画像上で既に所望の構造物が描出されておらず、診断精度が低下する蓋然性が高いということをユーザに認識させることができる。この結果、ユーザに、撮像条件を変えて再スキャンするように促すことができる。
(第1実施形態の変形例)
以下、第1実施形態の変形例について説明する。上述した第1実施形態では、MRI装置100と医用画像処理装置200とが互いに異なる装置であるものとして説明したがこれに限られない。例えば、医用画像処理装置200は、MRI装置100のコンソール装置120の一機能によって実現されてもよい。すなわち、医用画像処理装置200は、MRI装置100のコンソール装置120によって仮想的に実現される仮想マシンであってもよい。
図11は、第1実施形態に係るMRI装置100の他の例を示す図である。図11に示すように、コンソール装置120の処理回路130は、上述した取得機能132と、生成機能134と、通信制御機能136と、表示制御機能138に加えて、取得機能212と、マップ生成機能214と、導出機能216と、デノイズ機能218と、混合画像生成機能220と、学習機能224とを実行してよい。
また、コンソール装置120のメモリ150には、ブレンド率マップ232と、デノイズモデル情報234とが格納されてよい。
このような構成によって、MRI装置100単体で、診断精度を向上させることが可能な医用画像を生成することができる。
また、上述した第1実施形態では、処理回路210が、MRI装置100から取得した医用画像(原画像)に対してデノイズ処理を行うものとして説明したがこれに限られない。例えば、処理回路210は、MRI装置100から受信した再構成前の各種データ(例えば、磁気共鳴信号や、その磁気共鳴信号に対応するk空間データなど)に対してデノイズ処理を行ってもよい。この場合、磁気共鳴信号やk空間データは、「RFコイルの受信結果に基づいて生成されたデータ」の他の例である。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、処理回路210が、コイル感度マップSMやg因子マップGMに基づいて、デノイズ処理が行われる前の原画像と、デノイズ処理が行われたデノイズ画像とを混合させる際の混合率を決定するものとして説明した。これに対して、第2実施形態では、処理回路210が、g因子マップGMに基づいて、デノイズ処理の強度を決定する点で上述した第1実施形態と相違する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点については説明を省略する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ部分については同一符号を付して説明する。
第2実施形態に係るデノイズ機能218は、マップ生成機能214によってg因子マップGMが生成されると、そのg因子マップGMに基づいて、デノイズ処理の強度を決定する。デノイズ処理の強度とは、画像信号の強度がどの程度であれば原画像からノイズとして除去するのか、ということを表した指標である。デノイズ機能218は、「決定部」の他の例である。
例えば、デノイズ機能218は、数式(4)に従って、Soft‐Shrinkage関数やHard‐Shrinkage関数といった活性化関数の閾値Tを調整することで、デノイズ処理の強度を決定する。
パラメータGは、熱雑音のようなノイズが空間的に均一であることを前提として決められている。つまり、パラメータGはピクセルごとに変動しない。一方、パラレルイメージングでは、画像の折り返し(画像の重なり)が生じ得るため、画像が折り返された画像領域ではノイズも重複し得る。従って、第2実施形態では、学習によって決定される重み係数βと、ノイズレベルに応じて変動するパラメータGとの積に対して、画像上のピクセル位置に応じて変動する重み係数w(p)を乗算することで、ピクセル位置に応じて閾値Tを変動させる。重み係数βは「第1パラメータ」の一例であり、パラメータGは「第2パラメータ」の一例である。
重み係数w(p)は、上述したg因子マップGMであってよい。つまり、重み係数w(p)は、g因子を係数とした係数集合であってよい。また、重み係数w(p)は、g因子に任意の重み係数を乗算したり、バイアス成分を加算したりした値であってもよい。
重み係数βを事前に学習する際には、重み係数w(p)は、ピクセル位置に依らず、画像上で均一としてよい。言い換えれば、重み係数βは、画像のノイズが空間的に均一であることを条件にして学習される。このように、学習時には、重み係数w(p)を均一としながら重み係数βを決定し、推論時には、撮像条件に応じて変化し得るg因子マップGMを基に重み係数w(p)をピクセル位置に応じて変動させることで、パラレルイメージングによってノイズが足し合わされた画像領域に対して閾値Tを適切に設定することができる。この結果、空間的に不均一なノイズ分布を持つ画像から、不均一なノイズを除去したり、混合率に応じてデノイズ画像に足し戻す原画像のノイズ量を均一に近づけたりすることができる。
以上説明した第2実施形態によれば、処理回路210が、RFコイルが受信した信号に基づいて生成されたデータ(例えば、医用画像やk空間データなど)と、g因子マップGMとを取得する。処理回路210は、取得したg因子マップGMに基づいて、デノイズ処理の強度を決定する。そして、処理回路210は、決定したデノイズ処理の強度に応じて、取得したデータに対してデノイズ処理を行う。これによって、空間的に不均一なノイズ分布を持つ画像から、不均一なノイズを除去したり、混合率に応じてデノイズ画像に足し戻す原画像のノイズ量を均一に近づけたりすることができる。
なお、上述した第2実施形態では、g因子マップGMを基にSoft‐Shrinkage関数やHard‐Shrinkage関数といった活性化関数の閾値Tを調整することで、デノイズ処理の強度を決定するものとして説明したがこれに限られない。例えば、画像のノイズ量に応じてデノイズするような他の技術(例えばBM3D(Block. Matching and 3D Collaborative Filtering)など)に対しても、g因子マップGMを基にデノイズ処理の強度を決定するという技術を適用してもよい。
また、上述した第1実施形態と同様に、処理回路210は、MRI装置100から受信した再構成前の各種データに対してデノイズ処理を行ってもよい。
この場合、まず、取得機能212は、通信インターフェース202を介して、MRI装置100から、プリスキャンによって得られた医用画像をリファレンス画像として取得する。
次に、マップ生成機能214は、取得機能212によって取得されたリファレンス画像から、g因子マップGMを生成する。
次に、取得機能212は、通信インターフェース202を介して、MRI装置100から、本スキャンによって得られた各種データ(例えば医用画像や磁気共鳴信号、k空間データなど)を取得する。
次に、導出機能216は、取得機能212によって取得されデータのSNRを導出する。
次に、デノイズ機能218は、デノイズモデルMDLの活性関数の閾値Tを決定する。具体的には、デノイズ機能218は、導出機能216によって導出されたSNRに応じて、内部パラメータGを決定するとともに、マップ生成機能214によって生成されたg因子マップGMを基に、重み係数w(p)を決定する。これによって、閾値Tが決定される。
次に、デノイズ機能218は、活性関数の閾値Tを決定したデノイズモデルMDLを利用して、取得機能212によって取得されたデータからノイズを除去して、デノイズ画像を生成する。デノイズ処理の対象が磁気共鳴信号やk空間データである場合、デノイズ機能218は、デノイズ処理を行った磁気共鳴信号やk空間データから医用画像を再構成によって生成してよい。
次に、混合画像生成機能220は、ブレンド率マップ232に基づいて、デノイズ処理が行われる前のデータに基づく医用画像と、デノイズ処理が行われた後のデータに基づく医用画像とを混合した混合画像を生成してよい。
例えば、デノイズ処理の対象が磁気共鳴信号やk空間データであった場合、「デノイズ処理が行われる前のデータに基づく医用画像」は、未だデノイズ処理を行っていない磁気共鳴信号やk空間データから再構成によって生成された医用画像である。同様に、デノイズ処理の対象が磁気共鳴信号やk空間データであった場合、「デノイズ処理が行われた後のデータに基づく医用画像」は、既にデノイズ処理を行った磁気共鳴信号やk空間データから再構成によって生成された医用画像である。
一方、デノイズ処理の対象が医用画像であった場合、「デノイズ処理が行われる前のデータに基づく医用画像」は、未だデノイズ処理を行っていない医用画像である。同様に、デノイズ処理の対象が医用画像であった場合、「デノイズ処理が行われた後のデータに基づく医用画像」は、既にデノイズ処理を行った医用画像である。つまり、「データに基づく医用画像」は、「医用画像」と読み替えてよい。
次に、出力制御機能222は、通信インターフェース202を制御して、混合画像生成機能220により生成された混合画像をMRI装置100などに送信する。これを受けて、MRI装置100の表示制御機能138は、ディスプレイ126に混合画像を表示させる。
なお、出力制御機能222は、通信インターフェース202を制御して、デノイズ機能218によって生成されたデノイズ画像をMRI装置100などに送信してもよい。
上記説明したいずれかの実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを格納するストレージと、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記プログラムを実行することにより、
被検体に高周波磁場を印加して得られるMR信号を受信するRFコイルの受信結果に基づいて生成された医用画像を取得し、
前記医用画像にデノイズ処理を行い、
前記デノイズ処理が行われる前の第1の医用画像と、前記デノイズ処理が行われた後の第2の医用画像とを混合させて混合画像を生成し、
前記RFコイルの受信特性に基づいて、前記第1の医用画像と前記第2の医用画像との混合率を決定する、
ように構成されている医用画像処理装置。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、処理回路210が、磁気共鳴信号を受信した受信コイル108の受信結果に基づいて生成された医用画像を取得し、その医用画像にデノイズ処理を行う。処理回路210は、受信コイル108の受信特性であるコイル感度マップSMまたはg因子マップGMの少なくとも一方に基づいて、デノイズ処理が行われる前の医用画像と、デノイズ処理が行われたデノイズ画像との混合率を決定する。そして、処理回路210は、決定した混合率に応じて、デノイズ処理が行われる前の医用画像と、デノイズ処理が行われたデノイズ画像とを混合させて混合画像を生成する。これによって、より診断精度を向上させることが可能な医用画像を生成することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…医用画像処理システム、100…MRI装置、101…静磁場磁石、102…傾斜磁場コイル、104…寝台、105…寝台制御回路、106…送信コイル、107…送信回路、108…受信コイル、109…受信回路、110…シーケンス制御回路、120…コンソール装置、200…医用画像処理装置、202…通信インターフェース、204…入力インターフェース、206…ディスプレイ、210…処理回路、212…取得機能、214…マップ生成機能、216…導出機能、218…デノイズ機能、220…混合画像生成機能、222…出力制御機能、224…学習機能、230…メモリ

Claims (15)

  1. RFコイルの受信結果に基づいて生成された第1のデータ、および前記第1のデータにおけるSNR(Signal to Noise Ratio)に寄与する前記RFコイルの受信特性に関する情報を取得する取得部と、
    前記第1のデータにデノイズ処理を行って第2のデータを求めるノイズ処理部と、
    前記第1のデータに対応する第1の医用画像と前記第2のデータに対応する第2の医用画像との混合率、および、前記第2のデータを得るために前記第1のデータに対して行われる前記デノイズ処理の強度のうち少なくとも一方を前記RFコイルの受信特性に基づいて決定する決定部と、
    を備える医用情報処理装置。
  2. 前記RFコイルの受信特性に関する情報には、g因子マップが含まれる、
    請求項1に記載の医用情報処理装置。
  3. 前記RFコイルの受信特性に関する情報には、受信感度マップが含まれる、
    請求項1または2に記載の医用情報処理装置。
  4. 前記決定部により決定された前記混合率に応じて、前記第1の医用画像と前記第2の医用画像とを混合させて混合画像を生成する生成部を更に備える、
    請求項1から3のうちいずれか一項に記載の医用情報処理装置。
  5. 前記取得部は、受信感度マップを前記情報として取得し、
    前記生成部は、前記受信感度マップに基づく重み係数を、前記第1の医用画像と、前記第2の医用画像とのそれぞれの画素値に乗算し、前記画素値に前記重み係数を乗算した前記医用画像同士を足し合わせることで、前記混合画像を生成する、
    請求項4に記載の医用情報処理装置。
  6. 前記生成部は、前記受信感度マップに基づいて、位置に応じて互いに異なる前記重み係数が前記混合率として対応付けられた第3のマップを生成し、前記第3のマップに基づいて、前記第1の医用画像と、前記第2の医用画像とのそれぞれの画素値に対して、前記重み係数を乗算する、
    請求項5に記載の医用情報処理装置。
  7. 前記取得部は、g因子マップを前記情報として取得し、
    前記生成部は、
    前記g因子マップに基づく重み係数を、前記第1の医用画像と、前記第2の医用画像とのそれぞれの画素値に乗算し、
    前記画素値に前記重み係数を乗算した前記医用画像同士を足し合わせることで、前記混合画像を生成する、
    請求項4から6のうちいずれか一項に記載の医用情報処理装置。
  8. 前記生成部は、
    前記g因子マップに基づいて、位置に応じて互いに異なる前記重み係数が前記混合率として対応付けられた第3のマップを生成し、
    前記第3のマップに基づいて、前記第1の医用画像と、前記第2の医用画像とのそれぞれの画素値に対して、前記重み係数を乗算する、
    請求項7に記載の医用情報処理装置。
  9. RFコイルの受信結果に基づいて生成されたデータ、およびg因子マップを取得する取得部と、
    前記データにデノイズ処理を行うノイズ処理部と、
    前記g因子マップに基づいて、前記デノイズ処理の強度を決定する決定部と、
    を備える医用情報処理装置。
  10. 前記決定部は、前記g因子マップに基づいて、前記データの信号強度に対する第1閾値と前記第1閾値よりも大きい第2閾値とを決定し、
    前記ノイズ処理部は、前記取得部により取得された前記データの信号強度が、前記第1閾値以上、且つ前記第2閾値以下である場合、前記データをノイズとして除去する、
    請求項9に記載の医用情報処理装置。
  11. 前記決定部は、前記データのノイズが空間的に均一であることを条件にして学習された第1パラメータと、前記データのノイズに応じて変動する第2パラメータと、前記g因子マップに含まれるg因子とに基づいて、前記第1閾値および前記第2閾値を決定する、
    請求項10に記載の医用情報処理装置。
  12. 前記決定部は、前記第1パラメータと前記第2パラメータとの積に対して、前記g因子を乗算した値に基づいて、前記第1閾値および前記第2閾値を決定する、
    請求項11に記載の医用情報処理装置。
  13. 被検体に高周波磁場を印加して得られるMR信号を受信するRFコイルと、
    前記RFコイルの受信結果に基づいて第1のデータを生成する第1生成部と、
    前記第1のデータにデノイズ処理を行って第2のデータを求めるノイズ処理部と、
    前記第1のデータに対応する第1の医用画像と、前記第2のデータに対応する第2の医用画像とを混合させて混合画像を生成する第2生成部と、を備え、
    前記第2生成部は、前記RFコイルの受信特性に基づいて、前記混合画像における前記第1の医用画像と、前記第2の医用画像との混合率を決定する、
    磁気共鳴イメージング装置。
  14. 被検体に高周波磁場を印加して得られるMR信号を受信するRFコイルと、
    前記RFコイルの受信結果に基づいて第1のデータを生成する生成部と、
    前記第1のデータにデノイズ処理を行って第2のデータを求めるノイズ処理部と、を備え、
    前記ノイズ処理部は、前記第2のデータを得るために前記第1のデータに対して行われる前記デノイズ処理の強度を前記RFコイルの受信特性に基づいて決定する、
    磁気共鳴イメージング装置。
  15. コンピュータが、
    RFコイルの受信結果に基づいて生成されたデータ、およびg因子マップを取得し、
    前記データにデノイズ処理を行い、
    前記g因子マップに基づいて、前記デノイズ処理の強度を決定する、
    医用情報処理方法。
JP2020009470A 2019-01-30 2020-01-23 医用情報処理装置、磁気共鳴イメージング装置、および医用情報処理方法 Active JP7341913B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/774,116 US11415656B2 (en) 2019-01-30 2020-01-28 Medical information processing apparatus, magnetic resonance imaging apparatus, and medical information processing method
US17/734,351 US11815581B2 (en) 2019-01-30 2022-05-02 Medical information processing apparatus, magnetic resonance imaging apparatus, and medical information processing method

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019014140 2019-01-30
JP2019014140 2019-01-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020121117A true JP2020121117A (ja) 2020-08-13
JP7341913B2 JP7341913B2 (ja) 2023-09-11

Family

ID=71991726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020009470A Active JP7341913B2 (ja) 2019-01-30 2020-01-23 医用情報処理装置、磁気共鳴イメージング装置、および医用情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7341913B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07222724A (ja) * 1994-02-16 1995-08-22 Hitachi Medical Corp 画像補正方法
US20060233455A1 (en) * 2005-04-15 2006-10-19 Hu Cheng Method for image intensity correction using extrapolation and adaptive smoothing
CN101101325A (zh) * 2007-08-03 2008-01-09 华东师范大学 一种磁共振正交线圈成像的数字合成方法
WO2009128213A1 (ja) * 2008-04-14 2009-10-22 株式会社日立メディコ 医用診断装置および医用診断装置の画質改善方法
JP2013046833A (ja) * 2006-02-17 2013-03-07 Toshiba Corp データ補正装置
JP2016093494A (ja) * 2014-11-10 2016-05-26 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置及び画像処理方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07222724A (ja) * 1994-02-16 1995-08-22 Hitachi Medical Corp 画像補正方法
US20060233455A1 (en) * 2005-04-15 2006-10-19 Hu Cheng Method for image intensity correction using extrapolation and adaptive smoothing
JP2013046833A (ja) * 2006-02-17 2013-03-07 Toshiba Corp データ補正装置
CN101101325A (zh) * 2007-08-03 2008-01-09 华东师范大学 一种磁共振正交线圈成像的数字合成方法
WO2009128213A1 (ja) * 2008-04-14 2009-10-22 株式会社日立メディコ 医用診断装置および医用診断装置の画質改善方法
JP2016093494A (ja) * 2014-11-10 2016-05-26 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置及び画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7341913B2 (ja) 2023-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111513716B (zh) 使用扩展灵敏度模型和深度神经网络进行磁共振图像重建的方法和系统
US11415656B2 (en) Medical information processing apparatus, magnetic resonance imaging apparatus, and medical information processing method
US9482732B2 (en) MRI reconstruction with motion-dependent regularization
US9588207B2 (en) System for reconstructing MRI images acquired in parallel
JP6270709B2 (ja) 磁気共鳴生データの再構成方法および装置
US10895622B2 (en) Noise suppression for wave-CAIPI
JP6332891B2 (ja) サイドバンドアーチファクトを抑制する並列マルチスライスmr撮像
US20130207652A1 (en) System for Accelerated Magnetic Resonance Imaging Using Parallel Coils
US11965948B2 (en) Medical information processing apparatus, medical information processing method, and storage medium
JP7346270B2 (ja) 医用情報処理装置、医用情報処理方法、およびプログラム
JP7246194B2 (ja) 医用画像処理装置、医用画像処理方法、およびプログラム
JP6552804B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US7956611B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and method
JP2019213623A (ja) 医用情報処理装置、医用情報処理方法、およびプログラム
JP7341913B2 (ja) 医用情報処理装置、磁気共鳴イメージング装置、および医用情報処理方法
JP7228386B2 (ja) 医用画像処理装置、磁気共鳴イメージング装置、および医用画像処理方法
JP7213099B2 (ja) 医用画像処理装置、磁気共鳴イメージング装置、医用画像処理方法、およびプログラム
JP7186604B2 (ja) 医用画像処理装置、医用画像処理方法、およびプログラム
JP7221067B2 (ja) 医用画像処理装置、磁気共鳴イメージング装置、学習装置、医用画像処理方法、およびプログラム
US20240074671A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and magnetic resonance imaging apparatus
US20240078636A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and magnetic resonance imaging apparatus
JPWO2006077936A1 (ja) 磁気共鳴イメージング方法及び装置
ISLAM Compressed Sensing Magnetic Resonance Imaging UsingFourier and Non-Fourier Based Bunched Phase Encoding
Rafiqul Islam Compressed Sensing Magnetic Resonance Imaging Using Fourier and Non-Fourier Based Bunched Phase Encoding
Hosseinzadeh Accelerating Magnetic Resonance Imaging through Compressed Sensing Theory in the Direction space-k

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7341913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150