JP2020120204A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置で取得された、複数の分光画像が混合した画像から、正確な分光情報を取得することができる画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供する。【解決手段】カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置により取得される2つ以上の分光画像が混合したM個のモザイク画像から、混色のないM個の分光画像を生成するための画像処理装置100は、M個のモザイク画像をそれぞれ独立に補間した補間画像を生成する補間処理部と、M個の補間画像から混色のないM個の分光画像を生成する色補正処理部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。特に、カラーフィルタアレイを有する単板式撮像素子を用いた分光撮像装置による分光画像の画像処理を行う画像処理装置、画像処理方法、並びに、プログラムに関する。
分光情報は物質情報を取得するための手段として有効である。この分光情報を取得するための手段として、カラーフィルタアレイを有する単板式撮像素子を用いた分光撮像装置(Color Filter Array方式、略してCFA方式分光撮像装置)が知られている。
このCFA方式分光撮像装置は、小型で、低価格であるため、幅広い分野で利用されている。最も一般的な構成として、可視光の赤色、緑色、青色波長帯域に対して光透過特性を有するカラーフィルタをベイヤー配列させた構成が知られている。
その他の構成として、より多くの分光情報を取得するためにカラーフィルタ数を増加した構成や、可視波長帯域では得られない物質情報を取得するために近赤外波長帯域の分光情報を取得する構成が知られている。
単板式撮像素子としてシリコンイメージセンサを用いた場合、シリコンイメージセンサは、およそ波長350nmから1100nmの範囲の光に対して感度を有する。従って、上記波長範囲内で任意の波長帯域に対して光透過特性を有するカラーフィルタを用いることで、所望の波長帯域の分光情報を取得することが可能である。
図3(a)は、シリコンイメージセンサと各種カラーフィルタを組み合わせて作製したイメージセンサの分光感度特性の一例である。図中、一点鎖線は赤色カラーフィルタ、破線は緑色カラーフィルタ、点線は青色カラーフィルタ、実線は近赤外用カラーフィルタを用いた場合のイメージセンサの分光感度特性を表している。
図3(a)に示すように、一般的なカラーフィルタは所望の波長帯域以外の波長帯域においても光透過特性を有する。例えば、赤色、緑色、青色用のカラーフィルタは可視波長帯域だけでなく、近赤外波長帯域においても光透過特性を有する。また、近赤外用カラーフィルタは、近赤外波長帯域だけでなく、可視波長帯域においてもわずかながら光透過特性を有している。
このような分光感度特性を有するイメージセンサにより取得される画像は、実質的に複数の分光画像が混合した画像と等価である。例えば、図3(a)の赤色カラーフィルタにより取得した画像は、赤色の分光画像と近赤外光の分光画像が混合した画像と見なすことができる。
従って、図3(a)に示すような特性のイメージセンサを用いた場合、混色のない分光画像を取得するには、複数の分光画像が混合した画像から混色のない分光画像に分離する処理(色補正処理)が必要となる。
また、CFA方式分光撮像装置により取得された画像は、図2に示すようにカラーフィルタ毎に空間的にサンプリングされた画像(モザイク画像)となる。従って、欠落した空間情報を補間するための処理(デモザイキング)も必要となる。
非特許文献1に、ベイヤー配列のカラーフィルタの緑色用カラーフィルタの1つを、近赤外用カラーフィルタに置き換えたCFA方式分光撮像装置が開示されている。また、上記分光撮像装置により取得したモザイク画像の画像処理方法が開示されている。
図7に非特許文献1の画像処理装置の構成図を示す。以下、図7を用いて、従来手法のデモザイキング、並びに、色補正処理について説明する。
図7中、Rm、Gm、Bm、NIRmはそれぞれ、赤色用、緑色用、青色用、近赤外用のカラーフィルタを用いて取得したモザイク画像である。なお、各カラーフィルタを用いたイメージセンサの分光感度特性は、図3(a)に示す特性と同様な特性を有するものとする。
従来手法では、ベイヤー配列デモザイキング手法を利用するために、まず、緑色用カラーフィルタの対角に配置されたカラーフィルタにより取得されるモザイク画像NIRmの補間処理を行い、補間画像NIRipを生成する。次に、補間画像NIRipを用いて、後述の色差補間により、Gmの対角成分のみを補間したモザイク画像Gm2を生成する。その後、通常のベイヤー配列のデモザイキングと同様の手法を用いて、Gm2、Rm、Bmから、補間画像Gip、Rip、Bipを生成する。最後に、補間画像Gip、Rip、BipからNIRip成分を差し引くことにより、所望の分光画像Gcc、Rcc、Bcc、NIRipを得ている。
M. Martinello, A. Wajs, S. Quan, H. Lee, C. Lim, T. Woo, W. Lee, S. S. Kim, and D. Lee, "Dual aperture photography: Image and depth from a mobile camera," Proc. of IEEE Int. Conf. on Computational Photography(ICCP), 2015.
非特許文献1のデモザイキングで用いられている色差補間は、異なる分光画像間の相関性を用いた補間手法であり、補間に用いる2つの分光画像間の相関性が高いことを前提としている。しかしながら、可視波長帯域の分光画像と近赤外波長帯域の分光画像の相関性は必ずしも高いとは限らない。従って、非特許文献1のように緑色の分光画像Gmと近赤外光の分光画像NIRipを用いて色差補間を行うと、補間画像Gm2に分光情報の誤差が生じ、分光画像を正しく取得することが困難であった。
加えて、上記色差補間に用いる2つの画像Gm、NIRipは、複数の分光画像が混合した画像であるため、2つの分光画像間の相関情報にもとづく正確な補間を行うことが困難であった。そのため、補間画像Gm2に分光情報の誤差が生じ、分光画像を正しく取得することが困難であった。
また、非特許文献1の色補正処理手法では、近赤外用カラーフィルタにより取得されるモザイク画像NIRmに混合した可視波長帯域の分光画像の分離を行っていないため、正確な分光情報を有する分光画像を取得することが困難であった。
そこで、本発明は、CFA方式分光撮像装置で取得された画像から、正確な分光情報を取得するための画像処理装置、画像処理方法、並びにプログラムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の一側面としての画像処理装置は、
カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置により取得される2つ以上の分光画像が混合したM個のモザイク画像から、混色のないM個の分光画像を生成するための画像処理装置であって、前記M個のモザイク画像をそれぞれ独立に補間した補間画像を生成する補間処理部と、前記M個の補間画像から混色のないM個の分光画像を生成する色補正処理部と、を有する。
本発明の他の側面としての画像処理方法は、カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置により取得される2つ以上の分光画像が混合したM個のモザイク画像から、混色のないM個の分光画像を生成するための画像処理方法であって、前記M個のモザイク画像をそれぞれ独立に補間した補間画像を生成する補間処理ステップと、前記M個の補間画像から混色のないM個の分光画像を生成する色補正処理ステップと、を有する。
本発明の他の側面としてのプログラムは、カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置により取得される2つ以上の分光画像が混合したM個のモザイク画像から、混色のないM個の分光画像を生成するためのプログラムであって、前記M個のモザイク画像をそれぞれ独立に補間した補間画像を生成する補間処理ステップと、前記M個の補間画像から混色のないM個の分光画像を生成する色補正処理ステップと、を実行させる。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明画像処理装置、画像処理方法、並びにプログラムによれば、カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置で取得された、複数の分光画像が混合した画像から、正確な分光情報を取得することができる。
本発明の実施例1の画像処理装置の構成図である。 本発明が対象とするモザイク画像の説明図である。 本発明が対象とするセンサの分光感度特性を示した図である。 本発明の実施例1の補間処理方法の説明図である。 本発明の実施例1の解像度処理部の構成図である。 本発明の実施例2の画像処理方法のフローチャートである。 従来例の画像処理装置の構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明は、2つ以上の分光画像が混合したM個のモザイク画像から、混色のないM個の分光画像を生成するための画像処理装置、画像処理方法、並びにプログラムに関する。
そこで、まず、本発明が対象とするモザイク画像について説明する。
(本発明が対象とするモザイク画像について)
図2は本発明が対象とするモザイク画像の説明図である。図2は、図3(c)に示す分光感度特性Sm、Sm、Sm、Smを有するセンサS、S、S、Sが複数配置された単板式撮像素子により取得されるモザイク画像を示している。
図2中、センサS、S、S、Sはそれぞれ、縦線、右上がり斜線、横線、右下がり斜線パターンで表している。
図2左側のRAWは単板式撮像素子からのRaw出力画像を示している。図2右側のR、G、B、NIRは、それぞれセンサS、S、S、S毎に分類したモザイク画像である。
図3(c)はセンサS、S、S、Sの分光感度特性Sm、Sm、Sm、Smを示している。図3(c)の横軸は波長、縦軸は相対分光感度である。
図2のセンサは、シリコンセンサと、カラーフィルタと、後述のバンドパスフィルタと、を組み合わせた構成となっている。
図3(a)はシリコンセンサとカラーフィルタを掛け合わせた分光感度特性を示しており、横軸は波長、縦軸は相対分光感度である。図中、一点鎖線は赤色カラーフィルタシリコンセンサの組み合せの分光感度特性を、破線は緑色カラーフィルタシリコンセンサの組み合せの分光感度特性を、点線は青色カラーフィルタとシリコンセンサの組み合せの分光感度特性を表している。実線は近赤外用カラーフィルタの分光感度特性を表しており、近赤外用カラーフィルタは青色カラーフィルタと赤色カラーフィルタとシリコンセンサを組み合わせた構成となっている。
図3(b)は光学薄膜により構成されるバンドストップフィルタの特性を示している。図3(b)の横軸は波長、縦軸は透過率を示している。このバンドストップフィルタは、波長350nmから1100nmの範囲内において、波長400nm以下の光と波長650nmから850nmの光を遮断し、上記波長以外の光を透過する特性を有している。
図3(c)に示すように、本発明のCFA方式分光撮像装置で取得された画像は、複数の波長帯域に感度を有している。例えば、センサSにより取得される画像は、可視光の赤色波長帯域と近赤外光の波長帯域に分光感度特性を有している。
図3(d)は、混色のない分光画像を取得するために必要な、CFA方式分光撮像装置の理想的な分光感度特性を示した図である。図3(d)中、一点鎖線で示すScは赤色の分光画像の理想分光感度特性、破線で示すScは緑色の分光画像の理想分光感度特性、点線で示すScは青色の分光画像の理想分光感度特性、実線で示すScは近赤外光の分光画像の理想分光感度特性を示している。
混色のない分光画像の理想分光感度特性を図3(d)のように定義すると、図3(c)の分光感度特性を有するイメージセンサにより取得された画像は、複数の分光画像が混合した画像と見なすことができる。例えば、分光感度特性Smのイメージセンサより取得された画像は、分光感度特性ScとScのイメージセンサによりそれぞれ取得された分光画像が混合した画像と見なすことができる。
本発明は、図3(c)に示す分光感度特性を有するCFA方式分光撮像装置で取得された、複数の分光画像が混合したモザイク画像から、デモザイキングと色補正処理が施された正確な色情報を有する分光画像を取得することを目的としている。
なお、図3(d)に示す理想的な分光感度特性を実現することを目的としたセンサの構成が、下記参考文献1に開示されている。参考文献1では、センサSをシリコンセンサ、赤色カラーフィルタ、NIRカットフィルタにより構成し、センサSをシリコンセンサ、緑色カラーフィルタ、NIRカットフィルタにより構成している。また、センサSをシリコンセンサ、青色カラーフィルタ、NIRカットフィルタにより構成し、センサSをシリコンセンサ、狭帯域NIRバンドパスフィルタにより構成している。
しかしながら、参考文献1に示すセンサにおいても、わずかながら所望の波長帯域以外の波長帯域に感度特性を有している。従って、本発明は参考文献1のセンサにより取得されたモザイク画像においても適用し、その効果を得ることができる。
[参考文献1]IMEC社製マルチスペクトラルイメージセンサ
http://www.imec-int.com/en/articles/imec-introduces-new-snapshot-multispectral-image-sensor-that-combines-color-and-near-infrared-imaging
次に、本発明の画像処理装置について説明する。
(本発明の画像処理装置)
図1は本発明の画像処理装置100の構成図である。
本発明の画像処理装置100は補間処理部11、色補正処理部12を有している。さらに、オプションとして、解像度処理部13、ホワイトバランス処理部14、エッジ処理部15、輝度閾値処理部16を有している。
以下、各処理部の機能について、画像処理の順に説明を行う。
まず、センサで取得されたモザイク画像R、G、B、NIRが、補間処理部11に入力される。補間処理部11では、各モザイク画像を独立に補間し、補間画像Rip、Gip、Bip、NIRipを出力する。ここで、モザイク画像を独立に補間とは、モザイク画像間の情報を用いた補間を行わないことを意味している。従って、補間処理部11では、例えば、色差補間法を用いた補間処理は行わない。
図4は補間処理部11における補間方法を説明する図である。図4において、I11、I13、I31、I33はセンサの輝度値、I12、I21、I22、I23、I32は補間された画素の輝度値を示す。本発明では、例えば、バイリニア補間法を用いて補間を行う。バイリニア補間法を用いた場合、補間画素の輝度値I12、I21、I22、I23、I32は下記式で求めることができる。
なお、各モザイク画像間の情報を用いなければバイリニア補間法に限らず、例えば、バイキュービック補間法を用いてもよい。
本発明では、色補正処理前に、モザイク画像間の情報を用いた補間処理を行わないことを特徴としており、これによりデモザイキング時に分光情報の誤差が生じることを防いでいる。
次に、補間画像Rip、Gip、Bip、NIRipは色補正処理部12に入力される。色補正処理部12では、上記4個の補間画像から、分光感度特性Sc、Sc2、Sc3、Scのイメージセンサで取得された分光画像とほぼ等価な色補正画像Rcc、Gcc、Bcc、NIRccを生成する。
色補正処理部12では、M×Mの色補正行列Cを保持しており、この色補正行列Cを用いて、M個の補間画像からM個の色補正画像を生成する。具体的には、下記式を用いて色補正画像を生成する。
ここでi、jは補間画素の横と縦の画素番号を表している。Rip(i,j)、Gip(i,j)、Bip(i,j)、NIRip(i,j)は画素i,jにおける各補間画像の輝度値を表す。また、Rcc(i,j)、Gcc(i,j)、Bcc(i,j)、NIRcc(i,j)は画素i、jの位置における各色補正画像の輝度値を表す。
なお、色補正行列は、前記センサの分光感度特性Sm(k=1、2、3、4)と、前記理想分光感度特性Sc(k=1、2、3、4)とにもとづき、生成する。具体的にはまず、下記関係式を見たす変換行列Kを算出する。
ここで、Is1、Is2、Is3、Is4は分光感度特性Sm(k=1、2、3、4)のセンサに波長依存性のない光強度の入射光が入射した場合の輝度値である。また、Ii1、Ii2、Ii3、Ii4は分光感度特性Sc(k=1、2、3、4)のセンサに波長依存性のない光強度の入射光が入射した場合の輝度値である。
上記変換行列を用いて、色補正行列Cは下記式により求めることができる。
図3(c)の分光感度特性を有するセンサと、図3(d)の理想分光感度特性を有するセンサの組における変換行列Kの値を表1に示す。
本発明では、式(2a)で示されるように、色補正処理時に全ての補間画像に対して、分光画像の分離処理を行うことを特徴としているため、正確に分光情報を取得することが可能である。
色補正処理部12より出力された色補正画像は、解像度処理部13に入力される。解像度処理部13では色補正画像の空間解像度を高解像度化する処理を行う。具体的には、色差補間法を用いて高解像度化処理を行う。実施例1の場合、赤色画像、緑色画像、青色画像、近赤外画像のうち、色差補間法が有効な可視光画像のみを用いて、高解像度化処理を行う。
図5は解像度処理部13の構成を示す図である。
解像度処理部13は内部に、モザイク処理部131と、色差補間処理部132を有する。モザイク処理部131は色補正画像Rcc、Bccをモザイク画像R、Bと同様のパターンにモザイク処理し、再モザイク画像Rm2、Bm2を出力する。
次に、色補正画像Gccと再モザイク画像Rm2、Bm2が色差補間処理部132に入力される。色差補間処理部132では、色補正画像Gccと再モザイク画像Rm2を用いて高解像度画像Rhdを出力する。同様に、色補正画像Gccと再モザイク画像Bm2を用いて高解像度画像Bhdを出力する。色補正画像Gcc、NIRccについては特に処理を行わず、それぞれそのまま高解像度画像Ghd、NIRhdとして出力する。なお、実施例1では、緑色画像を用いて赤色画像、青色画像の高解像度化処理を行ったが、赤色画像を用いて緑色画像、青色画像の高解像度化処理を行ってもよく、好ましくは、最も解像度の高い画像を基準にして色差補間を行うとよい。
本発明では、色補正処理後に色差補間処理を行うことを特徴としており、これにより、色情報を正確に取得しつつ、空間解像度の高い分光画像を取得することが可能である。
次に、高解像度画像Rhd、Ghd、Bhd、NIRhdはホワイトバランス処理部14に入力され、センサの分光感度特性Scや分光画像撮影時の照明光分光特性に応じた重み付け処理が行われる。
本発明では色補正処理後にホワイトバランス処理部14を有することを特徴としており、これにより正確に分光情報を取得することが可能である。
ホワイトバランス処理部14の出力画像は、エッジ処理部15に入力される。エッジ処理部15では入力された画像のエッジ領域を抽出し、抽出されたエッジ領域を分光情報評価対象領域から除外する処理を行う。エッジ領域の抽出は、例えば、Sobelフィルタ、Prewittフィルタ、Laplacianフィルタ等の微分フィルタを入力画像に畳み込み演算すればよい。ただし、微分フィルタは上記に限ったものではない。また、分光情報評価対象領域から除外する処理は、例えば、エッジ領域の輝度値を0や最大値に置き換える処理を指す。
CFA方式で取得されたデモザイキング画像では、特に、エッジ領域の分光情報の誤差が大きい。そのため、本発明では、デモザイキング画像のエッジ領域を分光情報評価領域から除外した分光画像を出力することを特徴としており、これにより、出力された分光画像を用いて、正確な解析、診断を行うことができる。
最後に、エッジ処理部15の出力画像は、輝度閾値処理部16に入力される。輝度閾値処理部16では、モザイク画像RAWの低輝度領域と高輝度領域を分光情報評価対象領域から除外する処理を行う。具体的には、低輝度領域の閾値Iと高輝度領域の閾値Iを設定し、モザイク画像RAWの各画素の輝度値I(i,j)に対し、I(i,j)<I、もしくは、I(i,j)>Iを満たす画素位置i,jを除外領域画素位置とする。分光情報評価対象領域から除外する処理は、例えば、各分光画像の除外領域画素位置における輝度値を0や最大値に置き換える処理を指す。
撮像画像の低輝度部は信号対雑音比が小さいため、ノイズにより分光情報を正確に評価することが困難である。また、撮像画像の高輝度部はセンサに入射する光強度に対して出力値が飽和しているため、分光情報を正確に評価することができない。そのため、本発明では、モザイク画像の低輝度領域と高輝度領域を分光情報評価対象領域から除外した分光画像を出力することを特徴としており、これにより、出力された分光画像を用いて、正確な解析、診断を行うことができる。
次に、本発明の画像処理方法について説明する。
(本発明の画像処理方法)
図6は本発明の画像処理方法200のフローチャートである。
画像処理方法200は、補間処理ステップS001、色補正処理ステップS002を有し、オプションとして、解像度処理ステップS003、ホワイトバランス処理ステップS004、エッジ処理ステップS005、輝度閾値処理ステップS006を有する。
補間処理ステップS001では、CFA方式分光撮像装置で取得されたM個のモザイク画像を各々独立に補間したM個の補間画像を生成する。M個の補間画像を生成する際にはバイキュービック補間を行う。
色補正処理ステップS002では、補間処理ステップS001で生成されたM個の補間画像からM個の色補正画像を生成する。M個の色補正画像の生成は、色補正行列Cを用いて、式(2a)により行う。色補正行列Cの値は、センサの分光感度特性Sm(k=1、2、・・、M)と、理想分光感度特性Sc(k=1、2、・・、M)とにもとづき、式(3)、(4)を用いて予め計算された値として保持している。
解像度処理ステップS003では、M個の色補正画像間の色差情報にもとづいた高解像度化処理を行い、高解像度画像を出力する。
ホワイトバランス処理ステップS004では、解像度処理ステップS003で出力された画像のホワイトバランス処理を行う。具体的には、ホワイトバランス処理ステップS004では、予めセンサの分光感度特性Scにより決定された重み付け値と、分光画像撮影時の照明光分光特性より決定された重み付け値にもとづき、各分光画像の重み付けを行う。
エッジ処理ステップS005では、ホワイトバランス処理ステップS004で出力された画像のエッジ領域を抽出し、抽出されたエッジ領域を分光情報評価対象領域から除外する処理を行う。エッジ領域の抽出には、まず、微分フィルタの畳み込み演算により微分画像を生成する処理を行い、次に、微分画像の輝度値が閾値以上の領域をエッジ領域とする閾値処理を行う。分光情報評価対象領域から除外する処理としては、エッジ領域として抽出された画素位置における各分光画像の輝度値を最大値に置き換える処理を行う。
輝度閾値ステップS006では、モザイク画像RAWの低輝度領域と高輝度領域を分光情報評価対象領域から除外する処理を行う。具体的には、まず、予め設定された低輝度領域の閾値Iと高輝度領域の閾値Iを用いて、モザイク画像RAWの各画素の輝度値I(i,j)に対し、I(i,j)<I、もしくは、I(i,j)>Iを満たす画素位置i,jを除外領域画素位置として算出する処理を行う。次に、各分光画像の除外領域画素位置における輝度値を最大値に置き換える処理を行う。
(他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
各実施例によれば、カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置で取得された画像から、正確な分光情報を取得することが可能な画像処理装置、画像処理方法、および、プログラムを提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の内容を逸脱しない範囲であれば、上記に限ったものではない。
RAW RAW画像、S,S,S,S センサ、
,G,B,NIR モザイク画像、
ip,Gip,Bip,NIRip 補間画像、
cc,Gcc,Bcc,NIRcc 色補正画像、
hd,Ghd,Bhd,NIRhd 高解像度画像

Claims (21)

  1. カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置により取得される2つ以上の分光画像が混合したM個のモザイク画像から、混色のないM個の分光画像を生成するための画像処理装置であって、
    前記M個のモザイク画像をそれぞれ独立に補間した補間画像を生成する補間処理部と、
    前記M個の補間画像から混色のないM個の分光画像を生成する色補正処理部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色補正処理部は、M×Mの色補正行列を用いて、M個の補間画像から混色のないM個の分光画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色補正行列は、前記モザイク画像を取得した際のカラーフィルタアレイ方式分光撮像装置の分光感度特性と、前記混色のないM個の分光画像を取得するために必要な理想的なカラーフィルタアレイ方式分光撮像装置の分光感度特性とにもとづき生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記補間処理部は、バイリニア補間法、バイキュービック補間法のいずれかの手法を用いて補間処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記混色のない分光画像間の相関情報を用いて、混色のない分光画像の空間解像度を高解像度化する解像度処理部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記混色のない分光画像のホワイトバランスを調整するホワイトバランス処理部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記混色のない分光画像のエッジ領域を分光情報評価対象領域から除外するエッジ処理部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記M個のモザイク画像の低輝度領域と高輝度領域を分光情報評価対象領域から除外する輝度閾値処理部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 4つのモザイク画像を有し、前記モザイク画像は、
    少なくとも可視光の赤色の分光画像と近赤外光の分光画像が混合したモザイク画像と、
    少なくとも可視光の緑色の分光画像と近赤外光の分光画像が混合したモザイク画像と、
    少なくとも可視光の青色の分光画像と近赤外光の分光画像が混合したモザイク画像と、
    を含み、
    前記混色のない分光画像は、可視光の赤色の分光画像、可視光の緑色の分光画像、可視光の青色の分光画像、近赤外光の分光画像、であることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記解像度処理部は、前記混色のない分光画像のうち、可視光の赤色の分光画像、可視光の緑色の分光画像、可視光の青色の分光画像間の相関情報を用いて、上記画像の少なくとも1つの画像の空間解像度を高解像度化する処理を行うことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置により取得される2つ以上の分光画像が混合したM個のモザイク画像から、混色のないM個の分光画像を生成するための画像処理方法であって、
    前記M個のモザイク画像をそれぞれ独立に補間した補間画像を生成する補間処理ステップと、
    前記M個の補間画像から混色のないM個の分光画像を生成する色補正処理ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  12. 前記色補正処理ステップは、M×Mの色補正行列を用いて、M個の補間画像から混色のないM個の分光画像を生成することを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記色補正行列は、前記モザイク画像を取得した際のカラーフィルタアレイ方式分光撮像装置の分光感度特性と、前記混色のないM個の分光画像を取得するために必要な理想的なカラーフィルタアレイ方式分光撮像装置の分光感度特性とにもとづき生成することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  14. 前記補間処理ステップは、バイリニア補間法、バイキュービック補間法のいずれかの手法を用いて補間処理を行うことを特徴とする請求項11乃至請求項13の何れか一項に記載の画像処理方法。
  15. 前記混色のない分光画像の画像間の相関情報を用いて、混色のない分光画像の空間解像度を高解像度化する解像度処理ステップを有することを特徴とする請求項11乃至請求項14の何れか一項に記載の画像処理方法。
  16. 前記混色のない分光画像のホワイトバランスを調整するホワイトバランス処理ステップを有することを特徴とする請求項11乃至請求項15の何れか一項に記載の画像処理方法。
  17. 前記混色のない分光画像のエッジ領域を分光情報評価対象領域から除外するエッジ処理ステップを有することを特徴とする請求項11乃至請求項16の何れか一項に記載の画像処理方法。
  18. 前記M個のモザイク画像の低輝度領域と高輝度領域を分光情報評価対象領域から除外する輝度閾値処理ステップを有することを特徴とする請求項11乃至請求項17の何れか一項に記載の画像処理方法。
  19. 4つのモザイク画像を有し、前記モザイク画像は、
    少なくとも可視光の赤色の分光画像と近赤外光の分光画像が混合したモザイク画像と、
    少なくとも可視光の緑色の分光画像と近赤外光の分光画像が混合したモザイク画像と、
    少なくとも可視光の青色の分光画像と近赤外光の分光画像が混合したモザイク画像と、
    を含み、
    前記混色のない分光画像は、可視光の赤色の分光画像、可視光の緑色の分光画像、可視光の青色の分光画像、近赤外光の分光画像、であることを特徴とする請求項11乃至請求項18の何れか一項に記載の画像処理方法。
  20. 前記解像度処理ステップは、前記混色のない分光画像のうち、可視光の赤色の分光画像、可視光の緑色の分光画像、可視光の青色の分光画像間の相関情報を用いて、上記分光画像の少なくとも1つの画像の空間解像度を高解像度化する処理を行うことを特徴とする請求項19に記載の画像処理方法。
  21. カラーフィルタアレイ方式分光撮像装置により取得される2つ以上の分光画像が混合したM個のモザイク画像から、混色のないM個の分光画像を生成するためのプログラムであって、
    前記M個のモザイク画像をそれぞれ独立に補間した補間画像を生成する補間処理ステップと、
    前記M個の補間画像から混色のないM個の分光画像を生成する色補正処理ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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