JP2017112401A - 撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017112401A
JP2017112401A JP2015242871A JP2015242871A JP2017112401A JP 2017112401 A JP2017112401 A JP 2017112401A JP 2015242871 A JP2015242871 A JP 2015242871A JP 2015242871 A JP2015242871 A JP 2015242871A JP 2017112401 A JP2017112401 A JP 2017112401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
pixel
component
infrared
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015242871A
Other languages
English (en)
Inventor
小曽根 卓義
Takayoshi Kosone
卓義 小曽根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2015242871A priority Critical patent/JP2017112401A/ja
Priority to US16/060,212 priority patent/US10931893B2/en
Priority to PCT/JP2016/085465 priority patent/WO2017104411A1/ja
Publication of JP2017112401A publication Critical patent/JP2017112401A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/10Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof for generating image signals from different wavelengths
    • H04N23/11Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof for generating image signals from different wavelengths for generating image signals from visible and infrared light wavelengths
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/10Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof for transforming different wavelengths into image signals
    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/131Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements including elements passing infrared wavelengths
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • H04N23/843Demosaicing, e.g. interpolating colour pixel values
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • H04N23/88Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals for colour balance, e.g. white-balance circuits or colour temperature control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】より高品質な画像を得ることができるようにする。
【解決手段】画像処理装置は、可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、第1の画素を抽出して抽出赤外画像を生成する抽出部と、抽出赤外画像に対する補間処理を行って赤外画像を生成する赤外画像生成部と、撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、赤外画像とに基づいてカラー画像を生成するカラー画像生成部とを有している。本技術は画像処理装置に適用することができる。
【選択図】図8

Description

本技術は撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、より高品質な画像を得ることができるようにした撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
監視カメラ等では可視光のカラー画像の品質を保ちながら、赤外光を被写体に照射して赤外画像を得ることができるようにする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術を用いれば、可視光が多い昼間には可視光のカラー画像を撮像し、可視光の少ない夜間には赤外光を照射し、赤外画像を撮像することが可能となる。
例えば、このような技術ではR(赤)とIR(赤外)の成分を受光する画素、G(緑)とIRの成分を受光する画素、B(青)とIRの成分を受光する画素、およびIRの成分のみを受光する画素が撮像素子に設けられる。
これにより、カラー画像の撮像時には、可視光の成分を受光する各画素の出力からIR成分を差分することで、低色温度の照明でも色再現性を向上させることができる。また、夜間には赤外光を照射して露光を行い、IR成分を受光する画素の出力から赤外画像を得ることができる。
さらに、外来光が非常に少ない場合に自ら赤外光を照射し、カラー画像を得る技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
例えば、そのような技術では1フレーム期間内で赤外光の照射がオン、オフされ、赤外光の照射をオンしているときに赤外画像が撮像され、赤外光の照射がオフされているときに可視画像が撮像されて、それらの赤外画像と可視画像とからカラー画像が生成される。
特開2010−011415号公報 特開2011−233983号公報
しかしながら、上述した技術では、例えば暗時など赤外成分が多い環境下では十分に高品質な画像を得ることが困難であった。
例えば特許文献1に記載の技術では、赤外光の照射時には赤外画像を得ることはできるが、画像のカラー化は考慮されていない。そのため、赤外光照射時にはカラー画像を得ることができなかった。
また、特許文献2に記載の技術では、可視画像の撮像時に赤外光による影響を受けないようにするために、時間方向で赤外光の照射のオン、オフが切り替えられている。そのため、カラー画像を生成するために用いられる赤外画像と可視画像の撮像時刻にずれが生じてしまい、カラー画像の品質が低下してしまう。
さらに、特許文献2に記載の技術では、1フレーム期間内で赤外画像と可視画像の両方が撮像されるため、それらの画像の露光時間が短くなってしまう。特に微弱な可視光の露光時間、つまり可視画像の露光時間が通常の1フレーム期間の半分の時間となってしまうのでノイズが増加し、カラー画像の品質が低下してしまう。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より高品質な画像を得ることができるようにするものである。
本技術の第1の側面の画像処理装置は、可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、前記第1の画素を抽出して抽出赤外画像を生成する抽出部と、前記抽出赤外画像に対する補間処理を行って赤外画像を生成する赤外画像生成部と、前記撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいてカラー画像を生成するカラー画像生成部とを備える。
前記撮像画像が赤外成分のみを有する第3の画素をさらに有するようにし、前記抽出部には、前記撮像画像から前記第1の画素および前記第3の画素を抽出させて前記抽出赤外画像を生成させることができる。
前記赤外画像生成部には、前記第1の画素の出力レベルと、前記第3の画素の出力レベルとが略同じである場合に、前記第1の画素と前記第3の画素とからなる前記抽出赤外画像に対して前記補間処理を行わせて前記赤外画像を生成させ、前記カラー画像生成部には、前記第1の画素の出力レベルと、前記第3の画素の出力レベルとが略同じである場合に、前記可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいて前記カラー画像を生成させることができる。
画像処理装置には、前記抽出赤外画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整部をさらに設け、前記赤外画像生成部には、ホワイトバランス調整された前記抽出赤外画像に対して前記補間処理を行わせて前記赤外画像を生成させることができる。
前記カラー画像生成部には、前記撮像画像から前記第1の画素および前記第2の画素を抽出することで得られた前記可視光低周波画像と、前記赤外画像から高周波成分を抽出することで得られた赤外光高周波画像とを合成させて前記カラー画像を生成させることができる。
前記カラー画像生成部には、前記撮像画像から前記第2の画素を抽出することで得られた前記可視光低周波画像と、前記赤外画像とを合成させて前記カラー画像を生成させることができる。
前記撮像画像上の前記第1の画素および前記第3の画素の合計個数が、前記第2の画素の個数よりも多いようにすることができる。
前記第1の色成分を緑、白、または黄とすることができる。
前記第2の色成分を赤、または青とすることができる。
画像処理装置には、前記撮像画像を撮像する撮像部をさらに設けることができる。
本技術の第1の側面の画像処理方法またはプログラムは、可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、前記第1の画素を抽出して抽出赤外画像を生成し、前記抽出赤外画像に対する補間処理を行って赤外画像を生成し、前記撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいてカラー画像を生成するステップを含む。
本技術の第1の側面においては、可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、前記第1の画素が抽出されて抽出赤外画像が生成され、前記抽出赤外画像に対する補間処理が行われて赤外画像が生成され、前記撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいてカラー画像が生成される。
本技術の第2の側面の撮像素子は、可視光の第1の色成分および赤外成分を受光する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを受光する第2の画素とを有する。
撮像素子には、赤外成分のみを受光する第3の画素をさらに設けることができる。
前記第1の画素および前記第3の画素の合計個数が、前記第2の画素の個数よりも多いようにすることができる。
前記第1の色成分を緑、白、または黄とすることができる。
前記第2の色成分を赤、または青とすることができる。
本技術の第2の側面においては、撮像素子に、可視光の第1の色成分および赤外成分を受光する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを受光する第2の画素とが設けられる。
本技術の第1の側面および第2の側面によれば、より高品質な画像を得ることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載された何れかの効果であってもよい。
画像処理装置の構成例を示す図である。 画素配列の一例を示す図である。 各画素のフィルタ構成を示す図である。 フィルタ特性について説明する図である。 デイモードにおける処理について説明する図である。 ナイトモードにおける処理について説明する図である。 デイモードとナイトモードの具体的な処理例について説明する図である。 画像処理部の構成例を示す図である。 撮像処理を説明するフローチャートである。 画素配列の一例を示す図である。 画素配列の一例を示す図である。 コンピュータの構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
〈画像処理装置の構成例〉
本技術は、撮像素子の受光面に色温度による影響が大きく、かつ輝度成分に影響が少ない可視光の成分のみを受光し、IR成分を受光しない画素と、輝度成分に影響する可視光の成分、およびIR成分を受光する画素とを有する構造とすることで、高品質な赤外画像とカラー画像を得ることができるようにしたものである。
このような本技術は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの固体撮像素子だけでなく、そのような固体撮像素子を備えたスマートホンやパーソナルコンピュータ、PC(Personal Computer)カメラ、監視カメラ等の各種の電子機器に適用することが可能である。
例えば本技術を監視カメラに適用する場合には、夜間に従来の投光システムにより赤外光を投光しても、高品質な赤外画像とカラー画像を得ることができる。
また、例えば本技術をPCカメラに適用した場合には、1つのPCカメラにテレビ電話会議用のWebカメラの機能と、赤外光を利用した個人認証用カメラの機能とを持たせることが可能である。
以下では、固体撮像素子による撮像機能を備えた画像処理装置に本技術を適用する場合を例として説明を続ける。
それでは、以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本技術を適用した画像処理装置の一実施の形態の構成例を示す図である。
図1に示す画像処理装置11は、例えば画像処理装置11を操作するユーザの虹彩の画像からユーザ個人を認証する虹彩認証機能を有するとともに、カラー画像を通信網を介して他の画像処理装置と授受し、テレビ電話会議を実現する機能を有している。
画像処理装置11は、撮像部21、画像処理部22、入力部23、照明部24、記録部25、表示部26、および制御部27を有している。
撮像部21は、例えば固体撮像素子からなり、外部から入射した可視光や赤外光を受光して光電変換することで被写体を撮像し、その結果得られた撮像画像を画像処理部22に供給する。
画像処理部22は、撮像部21から供給された撮像画像から、赤外画像とカラー画像を生成し、制御部27に供給する。例えば、赤外画像は虹彩認証に用いられ、カラー画像はテレビ電話会議に用いられる。
入力部23は、ユーザにより操作されるマウスやボタン、キーボードなどからなり、ユーザの操作に応じた信号を制御部27に供給する。照明部24は、制御部27の制御に従って赤外光を射出する。すなわち、照明部24は、画像処理装置11の正面にいるユーザに赤外光を照射する。この赤外光の照射は、例えば虹彩認証時や撮像環境が暗い暗時などに行われる。
記録部25は、制御部27から供給された赤外画像やカラー画像など、各種のデータを記録するとともに、記録しているデータを制御部27に供給する。その他、記録部25には、例えば各種のプログラムなども記録されている。
表示部26は、例えば赤外画像やカラー画像など、制御部27から供給された各種の画像を表示する。
制御部27は、画像処理装置11全体の動作を制御する。例えば制御部27は、画像処理部22から供給された赤外画像やカラー画像を記録部25や表示部26に供給したり、カラー画像を図示せぬ通信部によりテレビ電話会議の通信相手に送信させたりする。
〈撮像部の画素配列について〉
また、画像処理装置11の撮像部21の受光面には、可視光の各色の成分や赤外光を受光する複数の画素が配列されている。
例えば、撮像部21の受光面の画素配列は、図2の矢印A11に示す配列となっている。なお、図2において、各四角形は1つの画素を表しており、それらの画素内に記された文字は、各画素が受光する成分を示している。
具体的には、文字「R」が記された画素は、可視光のR(赤)の成分のみを受光する画素(以下、R画素とも称する)を表しており、文字「B」が記された画素は、可視光のB(青)の成分のみを受光する画素(以下、B画素とも称する)を表している。
また、文字「G/IR」が記された画素は、可視光のG(緑)の成分と、赤外光(IR)の成分とを受光する画素(以下、G/IR画素とも称する)を表しており、文字「IR」が記された画素は、赤外光(IR)の成分のみを受光する画素(以下、IR画素とも称する)を表している。
矢印A11に示す例では、G/IR画素が市松模様に並ぶ、いわゆるベイヤー配列となっている。例えば、1つのIR画素に注目すると、そのIR画素の図中、上下左右にはG/IR画素が配置されている。また、IR画素の斜め方向にはR画素またはB画素が隣接して配置されている。
ここで、G成分は、RやBの成分よりも受光量が多い、つまり画素の出力レベルが高い、輝度成分に対する影響が大きい色成分である。換言すれば、G成分はR成分やB成分と比較して、最終的に得られるカラー画像の輝度成分に大きく影響する色成分である。そのため、各成分を受光する画素のうち、G/IR画素が最も数多く配置されている。
また、このようなG成分を受光する、輝度成分に大きく影響し、高周波を再現するためのG/IR画素はIR成分も受光するようになっている。このようにG成分を受光するG/IR画素でIR成分も受光するようにすることで、解像度の高い赤外画像を得ることができるようになっている。
なお、G/IR画素の出力は必要に応じてIR成分とG成分とに分離されるが、G成分の出力レベルは十分高いため、IR成分とG成分との分離は比較的容易であり、分離後、G成分に含まれるノイズ(誤差)が多くなってしまうこともない。
これに対して、R成分やB成分は、G成分よりも出力レベルが低く、G成分と比較して輝度成分に大きく影響しない成分であり、かつG成分よりも色温度による影響が大きい成分である。つまり、R画素やB画素の出力は、G/IR画素の出力と比較して撮像環境の色温度に大きく影響を受ける。
そのため、R画素やB画素では、IR成分は受光されないようになされている。また、撮像部21の受光面に設けられたR画素やB画素の数は、G/IR画素やIR画素の数よりも少ない数となっている。特に、この例では、受光面上のG/IR画素とIR画素の合計個数が、R画素とB画素の合計個数よりも多くなっており、撮像部21により撮像された撮像画像上においてもそれらの画素の個数の関係は同じとなる。これにより、高解像度な赤外画像を得ることができるようになる。
このように、色温度による影響が大きく、輝度成分に対する影響の少ないR画素やB画素では、IR成分が受光されないようにすることで、被写体に赤外光を強く照射したときなど、赤外光が多い撮像環境においても色信号の劣化を抑制することができる。つまり、カラー画像における色再現性を向上させることができる。
また、撮像部21における画素配列は、矢印A11に示した例に限らず、例えば矢印A12に示すような画素配列とされてもよい。
この例では、文字「W/IR」が記された画素は、可視光のW(白)の成分と、赤外光(IR)の成分とを受光する画素(以下、W/IR画素とも称する)を表している。したがって、矢印A12に示す画素配列は、矢印A11に示した画素配列のG/IR画素を、W/IR画素に置き換えた配列となっている。
W成分もG成分と同様に、R成分やB成分よりも輝度に対する影響が大きく、かつR成分やB成分よりも色温度による影響が少ないので、G/IR画素をW/IR画素に置き換えることが可能である。その他、矢印A11に示した画素配列のG/IR画素を、同じくR成分やB成分よりも、輝度に対する影響が大きく、かつ色温度による影響が少ないY(黄)成分と、IR(赤外)成分とを受光する画素に置き換えるなどしてもよい。
以下では、撮像部21の受光面の画素配列が矢印A11に示した画素配列であるものとして説明を続ける。
〈各画素のフィルタ構成について〉
続いて図3および図4を参照して、撮像部21に設けられた各画素のフィルタ構成について説明する。
図3は、撮像部21の受光面の断面を示している。この例では、R画素である画素GS11、G/IR画素である画素GS12、B画素である画素GS13、およびIR画素である画素GS14が示されている。また、画素GS11乃至画素GS14における文字「PD」が記された四角形は、入射した光を光電変換する光電変換素子としてのPD(Photo Diode)を表している。
これらの画素GS11乃至画素GS14のPD側とは反対側、つまり被写体側には、各画素で共通のデュアルバンドパスフィルタFL11が設けられている。
このデュアルバンドパスフィルタFL11の特性は、例えば図4の矢印A21に示すように、可視光のうちのR、G、Bの各成分と、IR成分とを透過させ、他の波長帯域の成分を遮断する特性となっている。
なお、図4において、横軸は光の波長を示しており、縦軸は光量、つまり透過率を示している。また、矢印A23にはR成分、G成分、B成分、およびIR成分の各波長帯域が示されており、各成分を示す文字が記された部分がそれらの成分の波長帯域を表している。
したがって、全画素共通でデュアルバンドパスフィルタFL11を設けることで、各画素にR成分、G成分、B成分、およびIR成分以外の成分の光が入射することを防止することができる。
また、図3に示すようにR画素である画素GS11では、PDとデュアルバンドパスフィルタFL11との間には、可視光を透過させ、IR成分を遮断する赤外遮断フィルタFL12と、R成分のみを透過させるカラーフィルタFL13とが設けられている。
ここで、赤外遮断フィルタFL12は、図4の矢印A22に示すように可視光の波長帯域の光を透過させ、赤外光、つまりIR成分の光を遮断するフィルタである。また、カラーフィルタFL13は、R成分のみを透過させるフィルタである。したがって、R画素である画素GS11のPDには、R成分の光のみが入射することになる。
なお、より詳細には、R成分やG成分、B成分などの可視光の特定の色成分の光のみを透過させるカラーフィルタは、IR成分の光も透過させる特性となっている。
そのため、画素GS11では、R成分のカラーフィルタFL13と赤外遮断フィルタFL12とが組み合わされて設けられている。また、ここではカラーフィルタFL13と赤外遮断フィルタFL12のうち、カラーフィルタFL13がPD側に設けられているが、赤外遮断フィルタFL12がPD側に設けられてもよい。
画素GS11と同様に、図3に示すB画素である画素GS13では、PDとデュアルバンドパスフィルタFL11との間には、赤外遮断フィルタFL14と、B成分のみを透過させるカラーフィルタFL15とが設けられている。
ここで、赤外遮断フィルタFL14は、赤外遮断フィルタFL12と同じ特性のフィルタであるから、この画素GS13のPDにはB成分の光のみが入射することになる。この場合においても、赤外遮断フィルタFL14がカラーフィルタFL15よりもPD側に設けられるようにしてもよい。
さらに、G/IR画素である画素GS12では、PDとデュアルバンドパスフィルタFL11との間には、フィルタFL16と、G成分のみを透過させるカラーフィルタFL17とが設けられている。
ここで、フィルタFL16は、例えば画素GS12のPDに入射する各成分の光の光量を調整したり、フィルタ層の高さ、つまりフィルタの厚みを調整したりするための透明フィルタなどとされる。
すなわち、例えばフィルタFL16の厚さは、図3中、縦方向においてフィルタFL16や、赤外遮断フィルタFL12、赤外遮断フィルタFL14等の各画素のデュアルバンドパスフィルタFL11側に設けられたフィルタの図中、上方向の高さが同じ高さとなるような厚さとされる。
また、フィルタFL16は、例えば同じ光量の赤外光が画素GS12と画素GS14とに入射したときに、それらの画素のPDに入射する赤外光の光量が同じとなるように赤外光(IR成分)を透過させるような特性を有する光量調整用のフィルタとなっている。
フィルタFL16は入射した光を略そのまま透過させるフィルタであり、カラーフィルタFL17は、G成分の光とIR成分の光とを透過させるので、画素GS12のPDにはG成分の光と、IR成分の光が入射することになる。
なお、画素GS12においても、フィルタFL16がカラーフィルタFL17よりもPD側に設けられるようにしてもよい。また、フィルタFL16の透過特性により、周囲の画素との色調合わせが行われるようにしてもよい。
具体的には、例えば撮像部21の画素配列が図2の矢印A12に示した画素配列であり、画素GS12がW/IR画素であるときには、フィルタFL16により色調合わせを行うことができる。すなわち、フィルタFL16の光学的な特性、つまり各波長帯域の透過特性を、W/IR画素である画素GS12で得られたW成分から、周囲の画素で得られたR成分とB成分とを減算したときに、正しくG成分となるような特性とすることで色調合わせを行えば、より高品質な画像を得ることができるようになる。
図3のIR画素である画素GS14では、PDとデュアルバンドパスフィルタFL11との間には、R成分のみを透過させるカラーフィルタFL18と、B成分のみを透過させるカラーフィルタFL19とが設けられている。
ここで、これらのカラーフィルタFL18およびカラーフィルタFL19では、IR成分は透過されるので、結局、画素GS14のPDにはIR成分の光のみが入射することになる。すなわち、カラーフィルタFL18では、R成分とIR成分が透過されるが、それらのR成分とIR成分のうちのR成分は、カラーフィルタFL19で遮断される。
このように画素GS14では、互いに異なる可視光の色成分のカラーフィルタを組み合わせることで、IR成分のみを透過させる可視光遮断フィルタが実現されている。なお、画素GS14においてもカラーフィルタFL18がカラーフィルタFL19よりもPD側に設けられるようにしてもよい。
以上のように、撮像部21では、赤外遮断フィルタやカラーフィルタを適切に組み合わせることで、所望の成分のみを透過させるフィルタが実現される。
〈赤外画像とカラー画像の生成について〉
次に、画像処理装置11で生成される赤外画像とカラー画像について説明する。
画像処理装置11は、外部から撮像部21に入射してくる光のうち、IR成分よりも可視光成分が多い場合にはデイモードとし、外部から撮像部21に入射してくる光のうち、可視光成分と比べてIR成分が十分多い場合にはナイトモードとして画像処理を行う。
例えば、虹彩認証を行うため、強い赤外光を被写体であるユーザに照射する場合には、周囲が十分に明るい場合であってもナイトモードでの処理となる。
画像処理装置11は、デイモードとナイトモードとで異なる処理を行って、撮像部21で得られた撮像画像から赤外画像とカラー画像を生成する。
ここで、撮像部21の画素配列は、図2の矢印A11に示した配列となっていることから、撮像画像の画素には、画素値としてR成分のみを有する画素、B成分のみを有する画素、G成分とIR成分のみを有する画素、およびIR成分のみを有する画素がある。以下では、撮像画像上のそれらの画素を撮像部21の画素と同様に、R画素、B画素、G/IR画素、およびIR画素とも称することとする。
例えばデイモードでは、図5に示すように撮像部21で得られた撮像画像P11から、高周波成分を含むG成分のみが抽出されて、高周波成分からなる可視光高周波画像P12が生成される。この可視光高周波画像P12は、撮像画像P11に含まれる可視光の高周波成分を抽出して得られる画像であり、エッジ画像に相当する。
また、撮像画像P11から、可視光の成分を含むR画素、B画素、およびG/IR画素が抽出されて抽出可視画像P13とされ、さらにその抽出可視画像P13のG/IR画素からIR成分が除去(分離)されて可視光低周波画像P14が生成される。
可視光低周波画像P14は、可視光のR成分、G成分、およびB成分の各色の成分からなる画像である。この可視光低周波画像P14は、撮像画像P11に含まれる可視光の低周波成分の画像であるともいうことができる。
以上のようにして可視光高周波画像P12と、可視光低周波画像P14とが得られると、それらの可視光高周波画像P12と可視光低周波画像P14が合成されて、高解像度のカラー画像P15とされる。このカラー画像P15は可視光の各色成分を有する画像である。
また、撮像画像P11からIR画素のみが抽出されて低解像度赤外画像P16が生成される。この低解像度赤外画像P16は、IR成分のみからなる、もとの撮像画像P11の半分の解像度の画像である。
このようにデイモードのときには、赤外画像とカラー画像として、撮像画像P11から低解像度赤外画像P16とカラー画像P15が生成される。
これに対して、ナイトモードとされた場合、例えば図6に示すように、撮像画像P11から可視光の成分を含むR画素、B画素、およびG/IR画素が抽出され、可視光低周波画像P21が生成される。なお、図6において図5における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
撮像画像P11から生成される可視光低周波画像P21は、少なくとも可視光のR成分、およびB成分の各色の成分からなる低周波成分の画像である。
また、撮像画像P11からG/IR画素およびIR画素が抽出されて、赤外光の高周波成分からなる高解像度赤外画像P22が生成される。この高解像度赤外画像P22は、画像情報として高周波成分と輝度成分が含まれた画像となっている。
したがって、この高解像度赤外画像P22を、図5に示した可視光高周波画像P12に対応する画像としても用いることができる。そこで、ナイトモードのときには、高解像度赤外画像P22と、可視光低周波画像P21とから高解像度の擬似的なカラー画像P23が生成される。
なお、高解像度赤外画像P22と、可視光低周波画像P21とからカラー画像P23を生成する方法は、いくつか考えられる。
例えば高解像度赤外画像P22は、高周波成分を含む画像であるので、高解像度赤外画像P22から高周波成分のみを抽出すれば、可視光高周波画像P12に対応する赤外光高周波画像を得ることができる。
この場合、撮像画像P11からR画素、B画素、およびG/IR画素を抽出して、R成分、B成分、およびG成分とIR成分からなる可視光低周波画像P21を生成し、この可視光低周波画像P21と、赤外光高周波画像とを合成すれば、高解像度なカラー画像P23を得ることができる。
また、高解像度赤外画像P22には高周波成分とともに輝度成分も含まれているので、この高解像度赤外画像P22をそのまま用いることもできる。
そのような場合、高解像度赤外画像P22のG/IR画素には、G成分も含まれているので、撮像画像P11からR画素およびB画素のみを抽出して、R成分およびB成分からなる可視光低周波画像P21を生成すればよい。そして、そのようにして得られた可視光低周波画像P21と高解像度赤外画像P22とを合成し、カラー画像P23とすればよい。
なお、以下では、赤外光高周波画像と可視光低周波画像とを合成してカラー画像を生成する場合を例として説明する。
ナイトモードでは、以上のようにして高解像度な高解像度赤外画像P22とカラー画像P23を得ることができる。
特に、画像処理装置11では、可視光が少ない暗い状態に限らず、可視光が多く十分明るい状態で赤外光を照射したときでも、高解像度な、つまり高品質な赤外画像とカラー画像の両方を得ることができる。
しかも、画像処理装置11では、カラー画像を得るために赤外光を間欠的に照射する必要がない。赤外光を間欠的に照射する場合、可視光の露光と赤外光の露光とを別々に行うため、可視画像と赤外画像の露光時間が半分になってしまうので、それらの画像のノイズが増加し、SN比(Signal to Noise Ratio)が悪化してしまう。
しかし、画像処理装置11では、赤外光の間欠的な照射は不要であるため、十分に露光時間を確保することができ、ノイズの少ない高品質な赤外画像およびカラー画像を得ることができる。
さらに、図7を参照して、デイモード時およびナイトモード時における処理の一例をより具体的に説明する。なお、図7において各画像内の四角形は画素を表しており、各画素内の文字は各画素の画素値が有する成分を表している。
まず、撮像部21での撮像により撮像画像P31が得られると、この撮像画像P31から抽出可視画像P32と、抽出赤外画像P33とが抽出される。
抽出可視画像P32は、撮像画像P31からR画素、B画素、およびG/IR画素を抽出することで得られる画像であり、抽出可視画像P32における文字「可視無し」が記された画素は、IR画素に対応する、画素値を有さない画素となっている。
また、抽出赤外画像P33は、撮像画像P31からG/IR画素およびIR画素を抽出することで得られる画像であり、抽出赤外画像P33における文字「赤外無し」が記された画素は、R画素またはB画素に対応する、画素値を有さない画素となっている。
このようにして抽出可視画像P32と抽出赤外画像P33が得られると、これらの画像から赤外画像とカラー画像が生成される。
すなわち、デイモードとされた場合には、抽出赤外画像P33からIR画素のみが抽出されて、低解像度赤外画像P34が生成される。デイモードでは、G/IR画素の画素値に含まれている成分は、IR成分よりもG成分が多いので、IR画素のみが用いられて赤外画像としての低解像度赤外画像P34が生成される。この低解像度赤外画像P34は、上述したように撮像画像P31の半分の解像度の画像である。
また、デイモードでは、低解像度赤外画像P34が用いられて、抽出可視画像P32のG/IR画素の画像値からIR成分が除去されて、可視画像P35が生成される。この可視画像P35は、R成分、G成分、およびB成分の何れかの成分の値を画素値としてもつ画素と、画素値をもたない画素とからなる画像である。以下では、特に可視画像P35におけるG成分を画素値としてもつ画素をG画素とも称することとする。このG画素は、抽出可視画像P32のG/IR画素と同じ位置関係の画素である。
ここで、抽出可視画像P32のG/IR画素におけるIR成分の除去、つまりG成分とIR成分の分離の方法は、どのような方法であってもよい。
例えば低解像度赤外画像P34に対して補間フィルタや平滑化フィルタを用いたフィルタ処理を施して抽出可視画像P32のG/IR画素と同じ位置の画素のIR成分を求め、そのIR成分の値を抽出可視画像P32のG/IR画素の画素値から減算してG成分を求めてもよい。
また、例えば抽出可視画像P32のG/IR画素と同じ位置関係にある、低解像度赤外画像P34の位置近傍のIR成分を有する画素の画素値を、抽出可視画像P32のG/IR画素から減算することでG成分を求めるようにしてもよい。すなわち、G/IR画素近傍のIR画素の画素値を、そのままG/IR画素の位置のIR成分の値として用いてもよい。
このようにして可視画像P35が得られると、その可視画像P35のG画素のみが用いられて補間処理が行われ、撮像画像P31と同じ大きさの可視光高周波画像P36が生成される。
また、可視画像P35に対してデモザイク処理が行われ、各画素がR成分を有するR画像、各画素がG成分を有するG画像、および各画素がB成分を有するB画像からなる可視光低周波画像P37が生成される。この可視光低周波画像P37は撮像画像P31と同じ大きさの画像である。
さらに、可視光高周波画像P36と、可視光低周波画像P37とが合成されて、撮像画像P31と同じ大きさの可視光のカラー画像が生成される。
このようにして、デイモードのときには低解像度赤外画像P34と、高解像度なカラー画像とが生成される。
これに対して、ナイトモードでは抽出赤外画像P33に対してホワイトバランス調整が行われて補正赤外画像P38が生成される。
ナイトモードでは、G成分を無視することができるほどIR成分が多いので、つまりG/IR画素が有する成分の殆どがIR成分ということができるので、G/IR画素も用いられて赤外画像が生成される。すなわち、微小な差はあるもののG/IR画素が略IR画素として扱われる。
しかし、抽出赤外画像P33における文字「赤外無し」が記された画素のIR成分を補間処理により求める場合、G/IR画素には僅かながらG成分も含まれているので、そのようなG/IR画素とIR画素とをそのまま用いて補間を行っても適切なIR成分を求めることができない。
また、IR画素のみを用いて補間処理を行なったり、G/IR画素のみを用いて補間処理を行なったりすることもできるが、そのような場合には、G/IR画素とIR画素の両方を用いて補間処理を行う場合よりも補間処理に用いることのできる画素が少なくなってしまう。そうすると、十分な精度でIR成分を推定することができないこともある。
そこで、画像処理装置11では、G/IR画素の出力レベルがIR画素の出力レベルと同レベルとなるように、抽出赤外画像P33に対してホワイトバランス調整が行われ、すなわち各画素のゲイン調整が行われ、補正赤外画像P38とされる。
このような補正赤外画像P38を用いれば、これからIR成分を求めようとする画素近傍の、より多くのG/IR画素およびIR画素を用いて補間処理を行うことができ、より適切に、つまりより高精度にIR成分を推定することができる。その結果、より高解像度な赤外画像を得ることができるようになる。
なお、補正赤外画像P38では、ホワイトバランス調整後のG/IR画素はIR画素として扱われるため、ここではG/IR画素内には文字「IR」が記されている。
また、抽出赤外画像P33に対するホワイトバランス調整は、抽出赤外画像P33の全体の領域に対して行われるようにしてもよいし、例えば虹彩認証に用いるユーザの眼の領域など、所望の領域に対してのみ行われてもよい。
さらに、抽出赤外画像P33に対するホワイトバランス調整を行わないようにしてもよいし、抽出赤外画像P33の領域ごとに、G/IR画素の出力レベルとIR画素の出力レベルとを比較し、その比較結果に応じて各領域でホワイトバランス調整を行うかを決定してもよい。
例えば特定の領域のみや、各領域ごとにホワイトバランス調整を行う場合には、抽出赤外画像P33全体に対して同一ゲインでホワイトバランス調整を行う場合よりも、より適切な調整を行うことができる。
これは、例えば抽出赤外画像P33の領域ごとに、G成分の反射率が大きく異なる被写体がある場合には、抽出赤外画像P33全体でホワイトバランス調整を行ったときに、必ずしも適切にレベル調整がされない領域が生じてしまうことがあるからである。これに対して、特定の狭い領域のみホワイトバランスを調整する場合には、その特定の領域内にG成分の反射率が大きく異なる被写体がある可能性は低いので、より適切な調整を行うことができる。
虹彩認証に用いるユーザの眼の領域など、特定の領域のみホワイトバランス調整を行うようにすれば、より少ない演算量で、必要な領域で十分な解像度をもつ赤外画像を得ることができる。
以下では、抽出赤外画像P33における虹彩認証に用いるユーザの眼の領域が対象領域とされて、その対象領域のみホワイトバランス調整が行われるものとして説明を続ける。
ホワイトバランス調整により補正赤外画像P38が得られると、その補正赤外画像P38における文字「赤外無し」が記された画素のIR成分が補間処理により求められ、全画素がIR成分を有する高解像度赤外画像P39が赤外画像として生成される。
この高解像度赤外画像P39は、図6に示した高解像度赤外画像P22に対応する、撮像画像P31と同じ大きさの画像である。抽出赤外画像P33から分かるように、ナイトモードではG/IR画素およびIR画素という多くの画素でIR成分を得ることができるため、高解像度な赤外画像を得ることができる。
また、ナイトモードでは、抽出可視画像P32に対してデモザイク処理が行われ、各画素がR成分を有するR画像、各画素がG成分とIR成分を有するG/IR画像、および各画素がB成分を有するB画像からなる可視光低周波画像P40が生成される。この可視光低周波画像P40は撮像画像P31と同じ大きさの画像である。
そして、以上のようにして得られた高解像度赤外画像P39と可視光低周波画像P40とから、高解像度なカラー画像が生成される。
より詳細には、例えば高解像度赤外画像P39に対してHPF(High Pass Filter)を用いたフィルタ処理が施されて高周波成分が抽出され、赤外光高周波画像が生成される。さらに、その赤外光高周波画像と、可視光低周波画像P40とが合成されてカラー画像とされる。このカラー画像は、もとの撮像画像P31と同じ大きさの画像である。
以上のようにして、ナイトモードのときには高解像度な高解像度赤外画像P39とカラー画像とが生成される。
〈画像処理部の構成例〉
画像処理装置11において、以上において説明した処理が行われる場合、画像処理装置11の画像処理部22は、例えば図8に示すような構成とされる。
図8に示す画像処理部22は、抽出部51、可視画像処理部52、赤外画像処理部53、およびカラー画像生成部54を有している。
抽出部51は、撮像部21から供給された撮像画像から抽出可視画像を生成して可視画像処理部52に供給するとともに、撮像画像から抽出赤外画像を生成して赤外画像処理部53に供給する。すなわち、抽出部51では、撮像画像から所定成分の画素が抽出されて、抽出可視画像や抽出赤外画像が生成される。
可視画像処理部52は、抽出部51から供給された抽出可視画像に基づいて、可視光低周波画像および可視光高周波画像を生成し、カラー画像生成部54に供給する。なお、可視光高周波画像はデイモードのときにのみ生成される。
可視画像処理部52は、検出部61および高周波画像生成部62を備えている。
検出部61は、抽出可視画像から画像認識等によりユーザの眼の領域を検出し、その検出結果を赤外画像処理部53に供給する。赤外画像処理部53では、検出されたユーザの眼の領域が、G/IR画素とIR画素とのホワイトバランス調整を行う対象領域とされる。
なお、ここでは、抽出可視画像からユーザの眼の領域を検出する例について説明するが、その他、撮像画像や可視画像、抽出赤外画像、補間赤外画像等からユーザの眼の領域が検出されるようにしてもよい。また、外部のセンサ等によりユーザの眼の領域が検出されるようにしてもよいし、ユーザ等の入力操作により眼の領域が指定されるようにしてもよい。
高周波画像生成部62は、抽出可視画像から得られた可視画像に基づいて、可視光高周波画像を生成する。
赤外画像処理部53は、抽出部51から供給された抽出赤外画像に基づいて、低解像度赤外画像や高解像度赤外画像、赤外光高周波画像を生成する。
すなわち、赤外画像処理部53は、デイモードのときには低解像度赤外画像を生成して制御部27に供給する。また、赤外画像処理部53は、ナイトモードのときには高解像度赤外画像を生成して制御部27に供給するとともに、赤外光高周波画像を生成してカラー画像生成部54に供給する。
赤外画像処理部53は、出力レベル算出部71、WB(White Balance)調整部72、赤外画像生成部73、および高周波画像生成部74を備えている。
出力レベル算出部71は、検出部61から供給された検出結果に基づいて、抽出赤外画像の対象領域におけるG/IR画素の出力レベルとIR画素の出力レベルとの比をレベル比として算出する。WB調整部72は、レベル比に基づいて、抽出赤外画像の対象領域のホワイトバランス調整を行い、補正赤外画像を生成する。
赤外画像生成部73は赤外画像を生成する。すなわち、赤外画像生成部73は、デイモードのときには抽出赤外画像から低解像度赤外画像を生成し、ナイトモードのときには補正赤外画像から高解像度赤外画像を生成する。
高周波画像生成部74は、高解像度赤外画像に基づいて赤外光高周波画像を生成する。
カラー画像生成部54は、可視画像処理部52から供給された可視光低周波画像と、可視画像処理部52から供給された可視光高周波画像、または赤外画像処理部53から供給された赤外光高周波画像とを合成してカラー画像を生成し、制御部27に供給する。
〈撮像処理の説明〉
続いて、画像処理装置11の動作について説明する。画像処理装置11は、被写体の撮像が指示されると、撮像処理を行って赤外画像とカラー画像を生成する。
以下、図9のフローチャートを参照して、画像処理装置11による撮像処理について説明する。
ステップS11において、撮像部21は、被写体を撮像し、その結果得られた撮像画像を画像処理部22の抽出部51に供給する。この撮像画像は、例えば図7に示した撮像画像P31に対応する。
ステップS12において、抽出部51は、撮像部21から供給された撮像画像から各成分を抽出する。
すなわち、抽出部51は、撮像画像から抽出可視画像を抽出して可視画像処理部52に供給するとともに、撮像画像から抽出赤外画像を抽出して赤外画像処理部53に供給する。例えば、抽出可視画像および抽出赤外画像は、それぞれ図7に示した抽出可視画像P32および抽出赤外画像P33に対応する。
ステップS13において、出力レベル算出部71は、抽出部51から供給された抽出赤外画像に基づいて、IR画素の出力レベルと、G/IR画素の出力レベルとが略等しいか否かを判定する。
具体的には、例えば出力レベル算出部71は、抽出赤外画像上の全IR画素の画素値の平均値と、抽出赤外画像上の全G/IR画素の画素値の平均値との差分絶対値を求め、その差分絶対値が予め定めた閾値以下である場合、出力レベルが略等しいと判定する。
IR画素とG/IR画素の出力レベルが略等しい状態とは、撮像画像の撮像環境において可視光、すなわちG成分を無視できるほど赤外光の光量が多い状態である。したがって、そのような場合には、画像処理装置11はナイトモードで以降の処理を行う。
なお、ここでは抽出赤外画像全体で各画素の画素値の平均値を求める例について説明したが、その他、例えば抽出赤外画像をいくつかの領域に分割し、それらの領域ごとに、IR画素の画素値の平均値と、G/IR画素の画素値の平均値とを求めてもよい。
この場合、IR画素とG/IR画素について、領域ごとに求めた画素値の平均値の積算値または平均値がさらに算出され、それらのIR画素の積算値または平均値と、G/IR画素の積算値または平均値との差分絶対値が閾値と比較される。
さらに、例えば抽出赤外画像上の全IR画素の画素値の積算値と、抽出赤外画像上の全G/IR画素の画素値の積算値との差分絶対値が閾値と比較されるようにしてもよい。
ステップS13において、IR画素の出力レベルと、G/IR画素の出力レベルとが略等しいと判定されなかった場合、画像処理装置11はデイモードとし、処理はステップS14へと進む。
ステップS14において、赤外画像生成部73は、抽出部51から供給された抽出赤外画像からIR画素を抽出することで低解像度赤外画像を生成し、制御部27に供給する。また、赤外画像生成部73は低解像度赤外画像を可視画像処理部52にも供給する。このようにして得られた低解像度赤外画像は、例えば図7の低解像度赤外画像P34に対応する。
ステップS15において、可視画像処理部52は、赤外画像生成部73から供給された低解像度赤外画像に基づいて、抽出部51から供給された抽出可視画像から可視光低周波画像を生成する。
すなわち、可視画像処理部52は、低解像度赤外画像に対して補間フィルタや平滑化フィルタ等を用いたフィルタ処理を施すなどして、抽出可視画像のG/IR画素と同じ位置の画素のIR成分を求める。そして、可視画像処理部52は、抽出可視画像のG/IR画素の画素値から、求めたIR成分の値を減算することでG/IR画素のG成分を抽出し、R画素、B画素、およびG画素からなる可視画像を生成する。この可視画像は、例えば図7の可視画像P35に対応する。
さらに可視画像処理部52は、得られた可視画像に対してデモザイク処理を行い、可視光低周波画像を生成し、カラー画像生成部54に供給する。この可視光低周波画像は、例えば図7の可視光低周波画像P37に対応する。
ステップS16において、可視画像処理部52の高周波画像生成部62は、ステップS15の処理で得られた可視画像に基づいて可視光高周波画像を生成し、カラー画像生成部54に供給する。例えば高周波画像生成部62は、可視画像のG画素のみを用いて、可視画像のG画素以外の各画素位置のG成分を補間処理により求めて可視光高周波画像を生成する。この可視光高周波画像は、例えば図7の可視光高周波画像P36に対応する。
ステップS17において、カラー画像生成部54は、可視画像処理部52から供給された可視光高周波画像と、可視光低周波画像とを合成し、カラー画像を生成する。
カラー画像生成部54は、得られたカラー画像を制御部27に供給し、撮像処理は終了する。以上のようにして得られた低解像度赤外画像やカラー画像は、制御部27により記録部25に記録されたり、表示部26に供給して表示されたり、通信網を介して外部に送信されたりする。
また、ステップS13において、IR画素の出力レベルと、G/IR画素の出力レベルとが略等しいと判定された場合、画像処理装置11はナイトモードとし、処理はステップS18へと進む。
ステップS18において、検出部61は、抽出部51から供給された抽出可視画像から画像認識等によりユーザの眼の領域を検出し、その検出結果を赤外画像処理部53に供給する。
ステップS19において、可視画像処理部52は、抽出部51から供給された抽出可視画像に基づいて可視光低周波画像を生成し、カラー画像生成部54に供給する。
例えば可視画像処理部52は、抽出可視画像に対してデモザイク処理を行うことで、可視光低周波画像を生成する。この可視光低周波画像は、例えば図7の可視光低周波画像P40に対応する。
ステップS20において、出力レベル算出部71は、検出部61から供給された検出結果に基づいて、抽出部51から供給された抽出赤外画像の対象領域におけるG/IR画素の出力レベルとIR画素の出力レベルとの比をレベル比として算出する。
すなわち、出力レベル算出部71は、抽出赤外画像におけるユーザの眼の領域を対象領域とし、その対象領域内の全G/IR画素の画素値の平均値をG/IR画素の出力レベルとして求めるとともに、対象領域内の全IR画素の画素値の平均値をIR画素の出力レベルとして求める。そして、出力レベル算出部71は、G/IR画素の出力レベルとIR画素の出力レベルの比をレベル比とする。
なお、対象領域内の全G/IR画素の画素値の積算値をG/IR画素の出力レベルとし、対象領域内の全IR画素の画素値の積算値をIR画素の出力レベルとしてレベル比を算出してもよい。また、例えば抽出赤外画像全体に対してホワイトバランス調整が行われる場合には、例えば抽出赤外画像がいくつかの領域に分割され、それらの領域ごとにレベル比が求められるようにすればよい。同様に、対象領域が複数ある場合にも、それらの対象領域ごとにレベル比を求めればよい。
ステップS21において、WB調整部72は、ステップS20の処理で求められたレベル比に基づいて、抽出赤外画像の対象領域のホワイトバランス調整を行い、補正赤外画像を生成する。ホワイトバランス調整では、レベル比に基づいて、G/IR画素の画素値と、IR画素の画素値とがゲイン調整される。このようにして得られた補正赤外画像は、例えば図7の補正赤外画像P38に対応する。
ステップS22において、赤外画像生成部73は、補正赤外画像に対する補間処理を行って高解像度赤外画像を生成し、制御部27に供給する。
例えば補間処理では、補正赤外画像におけるIR成分を有していない画素、すなわち撮像画像におけるR画素およびB画素と同じ位置関係の画素のIR成分が補間により求められる。このようにして得られた高解像度赤外画像は、例えば図7の高解像度赤外画像P39に対応する。
ステップS23において、高周波画像生成部74は、高解像度赤外画像に基づいて赤外光高周波画像を生成し、カラー画像生成部54に供給する。例えば高周波画像生成部74は、高解像度赤外画像に対してHPFを用いたフィルタ処理を施すことで、赤外光高周波画像を生成する。
ステップS24において、カラー画像生成部54は、赤外画像処理部53から供給された赤外光高周波画像と、可視画像処理部52から供給された可視光低周波画像とを合成し、カラー画像を生成する。
カラー画像生成部54は、得られたカラー画像を制御部27に供給し、撮像処理は終了する。以上のようにして得られた高解像度赤外画像やカラー画像は、制御部27により記録部25に記録されたり、表示部26に供給して表示されたり、通信網を介して外部に送信されたりする。また、制御部27では高解像度赤外画像に基づいて虹彩認証が行われる。
なお、ナイトモードにおいて高解像度赤外画像がそのまま用いられてカラー画像が生成される場合には、ステップS19では、可視画像処理部52は抽出可視画像からR画素およびB画素のみを抽出してデモザイク処理を行い、可視光低周波画像を生成する。そして、ステップS23の処理は行われず、ステップS24では、カラー画像生成部54は、高解像度赤外画像と可視光低周波画像を合成し、カラー画像とする。
以上のようにして、画像処理装置11は、R画素、B画素、G/IR画素、およびIR画素を有する撮像部21により撮像を行い、得られた撮像画像から赤外画像とカラー画像を生成する。
したがって、例えば可視光が多い環境下では高解像度な、つまり高品質なカラー画像を得ることができる。また、例えば赤外光が多い環境下であっても高解像度な赤外画像とカラー画像の両方を得ることができる。
特に、赤外光が多い環境下である場合、つまりナイトモードとされるときには、画像上の殆どの画素がIR成分を有するので、水平方向や垂直方向のみならず斜め方向にも高い解像度の高解像度赤外画像を得ることができる。これにより、虹彩認証や赤外光を用いたセンシングを高精度に行うことができるようになる。
また、ナイトモードとされるときには、高解像度赤外画像から赤外光高周波画像を生成しているので、その赤外光高周波画像と可視光低周波画像とを合成して高解像度なカラー画像も得ることができる。
なお、以上においては、撮像画像全体に対してデイモードの処理を行うか、ナイトモードの処理を行うかを切り替える例について説明した。
しかし、撮像画像を複数の領域に分割し、それらの領域ごとにデイモードの処理を行うか、ナイトモードの処理を行うかを切り替えるようにしてもよい。そのような場合、例えば赤外画像については、低解像度赤外画像の領域に対して補間処理を行い、高解像度赤外画像の領域と同じ画素数となるように画素数を揃えればよい。
また、赤外画像およびカラー画像の各画像について、撮像画像の領域ごとに、または撮像画像全体で、デイモードの処理で得られた画像と、ナイトモードの処理で得られた画像とをブレンド(混合)し、最終的な画像を得るようにしてもよい。
そのような場合、例えば処理対象の領域内のG/IR画素の出力レベルと、IR画素の出力レベルとの比較結果に応じて、デイモードの処理で得られた画像と、ナイトモードの処理で得られた画像とのブレンド比率を定めればよい。
〈第1の実施の形態の変形例〉
〈撮像部の画素配列について〉
また、図2の矢印A11に示した例では、撮像画像の輝度解像度を高めるために、輝度成分を得るためのG/IR画素が市松状に配置される場合について説明した。しかし、撮像部21の画素構成は、色温度による影響が大きく、かつ輝度成分に起因しない画素で赤外光が遮断されるようにすれば、どのようなものであってもよい。
例えば撮像部21の画素配列は、図10に示すような配列とされてもよい。なお、図10において、各四角形は1つの画素を表しており、それらの画素内に記された文字は、各画素が受光する成分を示している。
特に、R画素、G/IR画素、B画素、IR画素、およびW/IR画素については図2に示した例と同様である。また、文字「Y/IR」が記された画素は、可視光のY(黄)の成分と、赤外光(IR)の成分とを受光する画素(以下、Y/IR画素とも称する)を表している。
例えば矢印A31に示す例では、R画素、G/IR画素、B画素、およびIR画素が互いに隣接して設けられており、これらの4つの画素の組み合わせが撮像部21の受光面に複数並ぶように設けられることになる。この例においても図2の矢印A11に示した例と同様の処理で、赤外画像とカラー画像を得ることができる。
また、矢印A32に示す例では、R画素、W/IR画素、B画素、およびIR画素が互いに隣接して設けられており、これらの4つの画素の組み合わせが撮像部21の受光面に複数並ぶように設けられることになる。
矢印A33に示す例は、撮像部21の受光面上における各画素の配置が、矢印A31に示した画素群を図中、時計回りの方向に45度だけ回転させた配置となっている。
同様に、矢印A34に示す例は、撮像部21の受光面上における各画素の配置が、矢印A32に示した画素群を図中、時計回りの方向に45度だけ回転させた配置となっている。
矢印A35に示す画素配列は、図2の矢印A11に示した画素配列のG/IR画素を、可視光のY(黄)の成分と、赤外光(IR)の成分とを受光するY/IR画素に置き換えた配列となっている。
矢印A36に示す画素配列は、図2の矢印A11に示した画素配列のR画素とB画素の配置が異なる例となっている。この例では、複数のR画素がG/IR画素を介して図中、横方向に並べられて配置され、同様に複数のB画素がG/IR画素を介して図中、横方向に並べられて配置されている。
さらに、以上において示した各画素配置例においては、撮像部21の受光面にIR画素が設けられていた。しかし、例えば図11に示すようにIR画素が設けられない画素配列としてもよい。なお、図11において各四角形は1つの画素を表しており、それらの画素内に記された文字は、各画素が受光する成分を示している。
特に、R画素、G/IR画素、B画素、およびW/IR画素については図2に示した例と同様である。また、文字「W」が記された画素は、可視光のW(白)の成分のみを受光する画素(以下、W画素とも称する)を表しており、文字「G」が記された画素は、可視光のG(緑)の成分のみを受光する画素(以下、G画素とも称する)を表している。
図11に示す例ではR成分、G成分、およびB成分、またはW成分が可視光成分とされ、IR成分が含まれる、輝度成分を生成する画素の出力との検波比較が行われて可視光のカラー画像と赤外画像が取得される。
例えば矢印A41に示す画素配列は、図2の矢印A12に示した画素配列のIR画素を、可視光のW成分を受光するW画素に置き換えた配列となっている。
この例では、W画素の画素値と、そのW画素の図中、上下左右に隣接する4つのW/IR画素の画素値の平均値とを比較することで、デイモードとするかナイトモードとするかを判定することができる。この場合においても、例えばデイモードでは可視光成分、特にW成分から可視光高周波画像が生成され、ナイトモードではW/IR画素から赤外画像が生成され、さらにその赤外画像から赤外光高周波画像が生成される。
また、例えば矢印A42に示す画素配列は、矢印A41に示した画素配列のW画素を、可視光のG成分のみを受光するG画素に置き換えた配列となっている。
この例では、R画素、G画素、およびB画素からW成分が生成され、そのW成分とW/IR画素の画素値とを比較することで、デイモードとするかナイトモードとするかを判定することができる。この場合においても、例えばデイモードでは可視光成分、特にG成分から可視光高周波画像が生成され、ナイトモードではW/IR画素から赤外画像が生成され、さらにその赤外画像から赤外光高周波画像が生成される。
さらに、例えば矢印A43に示す画素配列は、矢印A42に示した画素配列のW/IR画素を、G/IR画素に置き換えた配列となっている。
この例では、G画素の画素値と、G/IR画素の画素値とを比較することで、デイモードとするかナイトモードとするかを判定することができる。この場合においても、例えばデイモードでは可視光成分、特にG成分から可視光高周波画像が生成され、ナイトモードではG/IR画素から赤外画像が生成され、さらにその赤外画像から赤外光高周波画像が生成される。
これらの矢印A41乃至矢印A43に示した例では、可視光成分のみを受光する画素と、IR成分を受光する画素とが同じ数だけ設けられている。また、これらの例では、赤外画像の生成時に、IR成分を受光しない画素の位置におけるIR成分をフィルタ処理により求めるため、図2に示した例と比較すると赤外画像の高解像度化は期待できないが、可視光の画像のSN比を向上させることができる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図12は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)501,ROM(Read Only Memory)502,RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インターフェース505が接続されている。入出力インターフェース505には、入力部506、出力部507、記録部508、通信部509、及びドライブ510が接続されている。
入力部506は、キーボード、マウス、マイクロホン、撮像素子などよりなる。出力部507は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部508は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部509は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体511を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記録部508に記録されているプログラムを、入出力インターフェース505及びバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体511に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体511をドライブ510に装着することにより、入出力インターフェース505を介して、記録部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記録部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記録部508に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
(1)
可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、前記第1の画素を抽出して抽出赤外画像を生成する抽出部と、
前記抽出赤外画像に対する補間処理を行って赤外画像を生成する赤外画像生成部と、
前記撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいてカラー画像を生成するカラー画像生成部と
を備える画像処理装置。
(2)
前記撮像画像は、赤外成分のみを有する第3の画素をさらに有し、
前記抽出部は、前記撮像画像から前記第1の画素および前記第3の画素を抽出して前記抽出赤外画像を生成する
(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記赤外画像生成部は、前記第1の画素の出力レベルと、前記第3の画素の出力レベルとが略同じである場合に、前記第1の画素と前記第3の画素とからなる前記抽出赤外画像に対して前記補間処理を行って前記赤外画像を生成し、
前記カラー画像生成部は、前記第1の画素の出力レベルと、前記第3の画素の出力レベルとが略同じである場合に、前記可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいて前記カラー画像を生成する
(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記抽出赤外画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整部をさらに備え、
前記赤外画像生成部は、ホワイトバランス調整された前記抽出赤外画像に対して前記補間処理を行って前記赤外画像を生成する
(2)または(3)に記載の画像処理装置。
(5)
前記カラー画像生成部は、前記撮像画像から前記第1の画素および前記第2の画素を抽出することで得られた前記可視光低周波画像と、前記赤外画像から高周波成分を抽出することで得られた赤外光高周波画像とを合成して前記カラー画像を生成する
(2)乃至(4)の何れか一項に記載の画像処理装置。
(6)
前記カラー画像生成部は、前記撮像画像から前記第2の画素を抽出することで得られた前記可視光低周波画像と、前記赤外画像とを合成して前記カラー画像を生成する
(2)乃至(4)の何れか一項に記載の画像処理装置。
(7)
前記撮像画像上の前記第1の画素および前記第3の画素の合計個数が、前記第2の画素の個数よりも多い
(2)乃至(6)の何れか一項に記載の画像処理装置。
(8)
前記第1の色成分は緑、白、または黄である
(1)乃至(7)の何れか一項に記載の画像処理装置。
(9)
前記第2の色成分は赤、または青である
(1)乃至(8)の何れか一項に記載の画像処理装置。
(10)
前記撮像画像を撮像する撮像部をさらに備える
(1)乃至(9)の何れか一項に記載の画像処理装置。
(11)
可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、前記第1の画素を抽出して抽出赤外画像を生成し、
前記抽出赤外画像に対する補間処理を行って赤外画像を生成し、
前記撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいてカラー画像を生成する
ステップを含む画像処理方法。
(12)
可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、前記第1の画素を抽出して抽出赤外画像を生成し、
前記抽出赤外画像に対する補間処理を行って赤外画像を生成し、
前記撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいてカラー画像を生成する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(13)
可視光の第1の色成分および赤外成分を受光する第1の画素と、
前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを受光する第2の画素と
を有する撮像素子。
(14)
赤外成分のみを受光する第3の画素をさらに有する
(13)に記載の撮像素子。
(15)
前記第1の画素および前記第3の画素の合計個数が、前記第2の画素の個数よりも多い
(14)に記載の撮像素子。
(16)
前記第1の色成分は緑、白、または黄である
(13)乃至(15)の何れか一項に記載の撮像素子。
(17)
前記第2の色成分は赤、または青である
(13)乃至(16)の何れか一項に記載の撮像素子。
11 画像処理装置, 21 撮像部, 22 画像処理部, 51 抽出部, 52 可視画像処理部, 53 赤外画像処理部, 54 カラー画像生成部, 61 検出部, 62 高周波画像生成部, 71 出力レベル算出部, 72 WB調整部, 73 赤外画像生成部, 74 高周波画像生成部

Claims (17)

  1. 可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、前記第1の画素を抽出して抽出赤外画像を生成する抽出部と、
    前記抽出赤外画像に対する補間処理を行って赤外画像を生成する赤外画像生成部と、
    前記撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいてカラー画像を生成するカラー画像生成部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記撮像画像は、赤外成分のみを有する第3の画素をさらに有し、
    前記抽出部は、前記撮像画像から前記第1の画素および前記第3の画素を抽出して前記抽出赤外画像を生成する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記赤外画像生成部は、前記第1の画素の出力レベルと、前記第3の画素の出力レベルとが略同じである場合に、前記第1の画素と前記第3の画素とからなる前記抽出赤外画像に対して前記補間処理を行って前記赤外画像を生成し、
    前記カラー画像生成部は、前記第1の画素の出力レベルと、前記第3の画素の出力レベルとが略同じである場合に、前記可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいて前記カラー画像を生成する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記抽出赤外画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整部をさらに備え、
    前記赤外画像生成部は、ホワイトバランス調整された前記抽出赤外画像に対して前記補間処理を行って前記赤外画像を生成する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記カラー画像生成部は、前記撮像画像から前記第1の画素および前記第2の画素を抽出することで得られた前記可視光低周波画像と、前記赤外画像から高周波成分を抽出することで得られた赤外光高周波画像とを合成して前記カラー画像を生成する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記カラー画像生成部は、前記撮像画像から前記第2の画素を抽出することで得られた前記可視光低周波画像と、前記赤外画像とを合成して前記カラー画像を生成する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 前記撮像画像上の前記第1の画素および前記第3の画素の合計個数が、前記第2の画素の個数よりも多い
    請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の色成分は緑、白、または黄である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の色成分は赤、または青である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記撮像画像を撮像する撮像部をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、前記第1の画素を抽出して抽出赤外画像を生成し、
    前記抽出赤外画像に対する補間処理を行って赤外画像を生成し、
    前記撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいてカラー画像を生成する
    ステップを含む画像処理方法。
  12. 可視光の第1の色成分および赤外成分を有する第1の画素と、前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを有する第2の画素とを有する撮像画像から、前記第1の画素を抽出して抽出赤外画像を生成し、
    前記抽出赤外画像に対する補間処理を行って赤外画像を生成し、
    前記撮像画像から得られた可視光の成分を有する可視光低周波画像と、前記赤外画像とに基づいてカラー画像を生成する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  13. 可視光の第1の色成分および赤外成分を受光する第1の画素と、
    前記第1の色成分よりも色温度による影響が大きく、かつ前記第1の色成分よりも輝度成分に対する影響が少ない可視光の第2の色成分のみを受光する第2の画素と
    を有する撮像素子。
  14. 赤外成分のみを受光する第3の画素をさらに有する
    請求項13に記載の撮像素子。
  15. 前記第1の画素および前記第3の画素の合計個数が、前記第2の画素の個数よりも多い
    請求項14に記載の撮像素子。
  16. 前記第1の色成分は緑、白、または黄である
    請求項13に記載の撮像素子。
  17. 前記第2の色成分は赤、または青である
    請求項13に記載の撮像素子。
JP2015242871A 2015-12-14 2015-12-14 撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラム Pending JP2017112401A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015242871A JP2017112401A (ja) 2015-12-14 2015-12-14 撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラム
US16/060,212 US10931893B2 (en) 2015-12-14 2016-11-30 Image sensor, image processing apparatus and method, and program
PCT/JP2016/085465 WO2017104411A1 (ja) 2015-12-14 2016-11-30 撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015242871A JP2017112401A (ja) 2015-12-14 2015-12-14 撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017112401A true JP2017112401A (ja) 2017-06-22

Family

ID=59056272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015242871A Pending JP2017112401A (ja) 2015-12-14 2015-12-14 撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10931893B2 (ja)
JP (1) JP2017112401A (ja)
WO (1) WO2017104411A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020031655A1 (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置及び撮像システム
JP2020072299A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108769505A (zh) * 2018-03-30 2018-11-06 联想(北京)有限公司 一种图像处理集方法及电子设备
US10785422B2 (en) * 2018-05-29 2020-09-22 Microsoft Technology Licensing, Llc Face recognition using depth and multi-spectral camera
WO2020041930A1 (en) * 2018-08-27 2020-03-05 SZ DJI Technology Co., Ltd. Image processing and presentation
KR20200090347A (ko) * 2019-01-21 2020-07-29 엘지전자 주식회사 카메라 장치 및 이를 구비하는 전자 장치
CN110493494B (zh) * 2019-05-31 2021-02-26 杭州海康威视数字技术股份有限公司 图像融合装置及图像融合方法
TWI715142B (zh) * 2019-08-07 2021-01-01 瑞昱半導體股份有限公司 影像感測裝置以及自動白平衡方法
CN111432135B (zh) * 2020-03-31 2022-03-22 北京嘀嘀无限科技发展有限公司 监控设备、方法、装置及存储介质
CN111815732B (zh) * 2020-07-24 2022-04-01 西北工业大学 一种针对中红外图像上色的方法
CN114143443B (zh) * 2020-09-04 2024-04-05 聚晶半导体股份有限公司 双传感器摄像系统及其摄像方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4453189B2 (ja) 2000-10-31 2010-04-21 株式会社豊田中央研究所 撮像装置
JP4311988B2 (ja) 2003-06-12 2009-08-12 アキュートロジック株式会社 固体撮像素子用カラーフィルタおよびこれを用いたカラー撮像装置
JP5070742B2 (ja) 2006-06-09 2012-11-14 ソニー株式会社 情報取得方法、情報取得装置、半導体装置、信号処理装置
JP5034665B2 (ja) 2007-05-11 2012-09-26 ソニー株式会社 画像入力処理装置、画素信号処理回路、および、エッジ検出方法
JP5017193B2 (ja) 2008-06-30 2012-09-05 パナソニック株式会社 固体撮像装置及びカメラ
JP5485004B2 (ja) 2010-04-23 2014-05-07 パナソニック株式会社 撮像装置
US10154208B2 (en) * 2013-07-31 2018-12-11 Maxell, Ltd. Imaging device, imaging method, and on-board imaging system
US10136107B2 (en) * 2013-11-21 2018-11-20 Semiconductor Components Industries, Llc Imaging systems with visible light sensitive pixels and infrared light sensitive pixels
US20150287766A1 (en) * 2014-04-02 2015-10-08 Tae-Chan Kim Unit pixel of an image sensor and image sensor including the same
CN106664394B (zh) * 2014-06-24 2018-10-02 麦克赛尔株式会社 摄像处理装置以及摄像处理方法
FR3026223B1 (fr) * 2014-09-22 2016-12-23 Photonis France Dispositif d'acquisition d'images bimode a photocathode.
US10594996B2 (en) * 2014-09-24 2020-03-17 Sony Semiconductor Solutions Corporation Image processing apparatus, image pickup device, image pickup apparatus, and image processing method
KR102286136B1 (ko) * 2014-12-01 2021-08-06 에스케이하이닉스 주식회사 컬러 필터 어레이, 이를 포함하는 이미지 센서 및 이를 이용한 적외선 정보 획득 방법
CN107113375B (zh) * 2015-01-08 2020-09-18 索尼半导体解决方案公司 图像处理装置、成像装置和图像处理方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020031655A1 (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置及び撮像システム
JPWO2020031655A1 (ja) * 2018-08-07 2021-09-02 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置及び撮像システム
JP7242678B2 (ja) 2018-08-07 2023-03-20 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置及び撮像システム
TWI832864B (zh) * 2018-08-07 2024-02-21 日商索尼半導體解決方案公司 攝像裝置及攝像系統
JP2020072299A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US10931893B2 (en) 2021-02-23
WO2017104411A1 (ja) 2017-06-22
US20180367744A1 (en) 2018-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017104411A1 (ja) 撮像素子、画像処理装置および方法、並びにプログラム
EP2471258B1 (en) Reducing noise in a color image
US8547451B2 (en) Apparatus and method for obtaining high dynamic range image
EP2642757B1 (en) Imaging systems with clear filter pixels
CN112532855B (zh) 一种图像处理方法和装置
US9681059B2 (en) Image-capturing device
US20120081553A1 (en) Spatial filtering for image signal processing
US8018504B2 (en) Reduction of position dependent noise in a digital image
US20180309940A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and imaging system
JP2007174276A (ja) 画像信号処理装置、撮像装置、および画像信号処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
EP2193656A1 (en) Multi-exposure pattern for enhancing dynamic range of images
TW200849978A (en) Video input processor, imaging signal-processing circuit, and method of reducing noises in imaging signals
TW200838325A (en) Improved processing of mosaic images
JP6732726B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、およびプログラム
US20180338096A1 (en) Image processing appartatus
JP2007174277A (ja) 画像信号処理装置、撮像装置、および画像信号処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
US9936172B2 (en) Signal processing device, signal processing method, and signal processing program for performing color reproduction of an image
JP2012151528A (ja) 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
JP4717294B2 (ja) 画像処理方法、撮像装置およびプログラム
WO2017149854A1 (ja) 信号処理装置、撮像装置および信号処理方法
US20160277721A1 (en) Color filtered area processing method for improving image processing
JP2010211773A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム
JP6595161B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び、撮像装置
US20100123806A1 (en) Image compensation method and image acquisition device using the same
JP2016192707A (ja) 撮像素子、撮像方法、並びにプログラム