JP2020119493A - 業務支援システム、および業務支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】書類等情報から承認否認、該当非該当等を判定するようなデスクワーク業務の業務誤りを防止する業務支援システム、および方法を提供する。【解決手段】計算機システムが、業務実施者による業務種類、業務開始、業務終了の入力を受付けて、業務実行履歴として業務実行情報記憶部へ業務実行情報を記憶し、業務システムが生成して記録するシステムログを所定の時期に取得して、システムログ記憶部へ記憶し、実行中の個別の業務処理状態と、実行が終了した個別の業務実行情報に対して、業務実行結果が誤っている可能性の大きさをリスク値として、記録された業務実行情報と、記録されたシステムログに基づいて算出し、算出したリスク値を該当する業務実行情報に対応付けてユーザに提示する。【選択図】 図1

Description

本発明は、業務の誤りを防止することを可能とする業務支援システム、および業務支援方法に関する。
一般に、書類等情報から承認否認、該当非該当等を判定するようなデスクワーク業務において、業務誤りを防止するために業務の実行者に適切な情報を提示する業務支援システム・方法が知られている。例えば、特許文献1では、融資審査業務において処理対象案件に類似した過去の融資審査結果情報等を提示することで業務誤りを防止する方法が提案されている。
特開2009−134375号公報
しかしながら、このような技術を適用した業務支援システムを実現する場合には、業務支援機能自体が業務処理対象等の業務情報を利用するために、業務支援の機能を業務システムの中に作り込まないといけない、という課題がある。例えば、業務支援機能が案件の類似判定を実現するためには、業務システムの管理する案件個別の情報を比較する必要がある。業務支援機能が案件情報等の業務システム管理情報を利用するためには、既存の業務システムを改修するか置き換える必要があるが、これには通常は大きな工数・期間が必要である。業務が変更される見込みがあるような場合には、この作り込みが無駄になるためこのような業務支援機能の導入を許容できない。
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、業務実施者による業務開始、終了入力に基づく業務実行履歴を記憶した業務実行情報、業務システムに従来より備わる画面利用履歴を記録するシステムログを用いて、業務システムで実施された個々の業務の誤りリスクを算出し、高リスクであることの通知や業務結果に対する対策の優先付けを可能とする業務支援システムおよび業務支援方法を提供することを目的とする。
本発明の業務支援システムの好ましい例では、業務実施者による業務種類、業務開始、業務終了の入力を受付けて、業務実行履歴として業務実行情報記憶部へ業務実行情報を記憶する入出力制御部と、実行が終了した個別の業務実行情報に対して、業務実行結果が誤っている可能性の大きさを、前記業務実行情報記憶部に記録された業務実行情報に基づいて算出するリスク値算出部とを備えて構成する。
また、本発明の他の特徴として、前記業務支援システムにおいて、前記リスク値算出部が、ある業務実行に対して、当該業務実行と同一の業務実施者が、当該業務実行と同一の種類の業務を、当該業務実行までの一定期間の間に実施した回数が一定値を超えない場合に、当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを相対的に大きく算出する。
また、本発明の他の特徴として、前記業務支援システムにおいて、前記入出力制御部は更に、業務システムが生成して記録するシステムログを所定の時期に取得して、システムログ記憶部へ記憶し、前記リスク値算出部が、実行が終了した個別の業務実行情報に対して、業務実行結果が誤っている可能性の大きさを、前記業務実行情報記憶部に記録された業務実行情報と共に、前記システムログ記憶部に記録されたシステムログに基づいて算出する。
また、本発明の他の特徴として、前記業務支援システムにおいて、更に、業務種類と、業務に利用される画面の対応関係と、画面の標準的な処理時間とを記憶する業務定義情報記憶部を有し、前記リスク値算出部が、実行が終了した個別の業務実行情報に対して、業務実行結果が誤っている可能性の大きさを、前記業務実行情報記憶部に記録された業務実行情報と、前記システムログ記憶部に記録されたシステムログと、及び前記業務定義情報記憶部に記憶された業務画面定義情報に基づいて算出し、ある業務実行に対して、当該業務実行と同一の業務実施者による、当該業務実行の実行時間中の画面処理に対応するシステムログを前記システムログ記憶部より取得し、前記システムログが表す複数の画面処理のそれぞれについて、画面処理に要した時間が当該画面の標準的な処理時間と比べて一定程度短いか或いは一定程度長い場合に当該画面処理の結果が誤っている可能性の大きさを相対的に大きく算出し、前記複数の画面処理の誤っている可能性の大きさを集計することで当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを算出する。
また、本発明の第2の業務支援システムの好ましい例では、業務実施者による業務種類、業務開始、業務終了の入力を受付けて、業務実行履歴として業務実行情報記憶部へ業務実行情報を記憶し、および、業務実施者の業務開始時に、直近の指定期間内の同じ業務実施者による業務実行情報を業務実行情報記憶部から検索する業務支援制御部と、前記検索された業務実行情報に基づいて、前記開始された業務実施者の業務結果に誤りが生ずる可能性の大きさを業務リスク値として算出するリスク値算出部と、を備え、前記業務支援制御部が、前記リスク値算出部が算出した業務リスク値が閾値以上の場合には、業務実施者に業務リスクに係る情報を通知すると共に、通知情報記憶部にリスク通知情報を記憶し、前記業務支援制御部が、前記業務実施者の業務開始時から業務終了まで、業務システムの記憶部に一画面処理ごとの終了結果のシステムログが追加されるのを監視して、追加されたシステムログを取得してシステムログ記憶部へ記憶し、前記リスク値算出部が、システムログ記憶部から該当システムログを読出し、該当画面処理の処理時間、時間帯に基づき、該当画面処理結果に誤りが生ずる可能性の大きさを単画面リスク値として算出し、前記業務支援制御部が、前記リスク値算出部が算出した単画面リスク値が閾値以上の場合には、業務実施者に単画面リスクに係る情報を通知すると共に、通知情報記憶部にリスク通知情報を記憶するように構成する。
また、本発明の他の特徴として、前記第2の業務支援システムにおいて、前記業務支援制御部が、業務実施者に通知する各リスク通知情報に、画面内にリスク値が高くなった理由を入力する欄を設けて通知し、業務実施者が画面内の入力欄にリスク値が高くなった理由を入力した情報を受け取り、受け取った理由を通知情報記憶部に記憶し、前記業務支援制御部が、通知情報記憶部に記憶されているリスク通知情報と、業務実施者が入力したリスク値が高くなった理由とを読み出して、それらの情報を一覧とする除外有無入力画面を管理者へ提示し、管理者が各リスク通知ごとに除外をすべきかを判断して入力した除外有無を受付けて、除外フラグとして通知情報記憶部に記憶し、前記リスク値算出部が、各リスク値を算出する際に、前記通知情報記憶部に記憶される除外フラグを参照して、除外すべきフラグの場合には該当リスク値を0と算出するように構成する。
本発明によれば、業務システムに変更を加えることなく利用可能なシステムログ、及び業務実施者による業務種類、業務開始、業務終了の入力に従った業務実行情報を用いて業務の誤りリスクを算出できる。その誤りリスク値は、業務実施者に対する誤り防止の意識付けをすべきか否かを判断する指標と、業務の再実施や複数人による結果の確認等の対策をどの業務結果に適用すべきかを判断する指標となるため、業務誤りを効率的に低減することができる。
第一の実施形態による業務支援システムの構成を表すブロック図である。 入出力装置、業務システム、及び業務支援システムの物理的な構成を示す図である。 システムログ情報記憶部のデータ構造の一例を示す概念図である。 入出力制御部が生成する業務実行情報入力画面の一例を示す概念図である。 業務実行情報記憶部のデータ構造の一例を示す概念図である。 業務定義情報記憶部のデータ構造の一例を示す概念図である。 業務支援システムによる全リスク値算出処理の一例を示すフローチャートである。 リスク値算出部が算出するリスク値を用いた業務支援機能の一例を説明するための概念図である。 リスク値算出部が算出するリスク値を用いた業務支援機能の一例を説明するための概念図である。 リスク値算出部によるリスク値算出処理1の一例を示すフローチャートである。 リスク値算出部によるリスク値算出処理1の別例を説明するための概念図である。 リスク値算出部によるリスク値算出処理2の一例を示すフローチャートである。 リスク値算出部によるリスク値算出処理3の一例を示すフローチャートである。 リスク値算出部によるリスク値算出処理4の一例を示すフローチャートである。 リスク値算出部による標準処理時間取得処理の一例を示すフローチャートである。 リスク値算出部によるログリスク判定処理の一例を示すフローチャートである。 リスク値算出部によるリスク値算出処理5の一例を示すフローチャートである。 リスク値算出部によるリスク値算出処理6の一例を示すフローチャートである。 第二の実施形態による業務支援システムの構成を表すブロック図である。 通知情報記憶部のデータ構造の一例を示す概念図である。 業務支援システムによる業務支援処理の一例を示すフローチャートである。 入出力制御部が生成する関連通知画面の一例を示す概念図である。 入出力制御部が生成するリスク通知画面の一例を示す概念図である。 業務支援システムによる単画面リスク通知処理の一例を示すフローチャートである。 入出力制御部が生成するリスク通知画面の一例を示す概念図である。 第三の実施形態による業務支援システムの通知除外情報のデータ構造の一例を示す概念図である。 入出力制御部が生成する高リスク理由入力画面の一例を示す概念図である。 入出力制御部が生成する高リスク理由入力画面の一例を示す概念図である。 入出力制御部が生成する除外有無入力画面の一例を示す概念図である。
以下、本発明の実施例について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、作業者が業務を入出力する端末である入出力装置150と、作業者が選択した各種業務機能を提供する業務システム130とがネットワーク120を介して接続された従来の構成に対して、作業者の業務の誤りを防止する情報を提供する業務支援システム100を、ネットワーク120を介して接続した構成を表すブロック図である。
業務システム130は業務機能提供部131、情報記憶部132を備える。業務機能提供部131は作業者に業務機能を提供し、情報記憶部132は業務システム130が利用・生成する情報を記憶する。特に情報記憶部132は業務システム130が利用記録として生成するシステムログを記憶する。業務システム130は入出力装置150に接続され、入出力装置150を介してそれを操作する作業者に業務機能を提供する。
入出力装置150は、入力部151、表示部152を備える。入力部151は作業者の入力操作を受け付ける構成要素であり、キーボードやマウス等の入力インターフェースに相当する。表示部152は、作業者に対し情報を提示する構成要素であり、ディスプレイ等の表示インターフェースに相当する。
業務支援システム100は、入出力装置150に接続される。業務システム130と入出力装置150の接続、および業務支援システム100と入出力装置150の接続は直接接続であっても良いし、または通信回線や他の情報端末を介した接続であっても良い。または、業務支援システム100、入出力装置150、及び業務システム130がそれぞれ共通の無線ネットワークまたは有線ネットワーク120に接続されても良い。入出力装置150は代表して1台として図示するが、複数の入出力装置150が業務システム130や業務支援システム100に接続される場合がある。また、業務システム130も業務の種類に応じて複数台に分けられることが考えられる。
業務支援システム100は、入出力制御部101、ユーザ認証部102、ユーザ情報記憶部103、業務実行情報記憶部104、システムログ記憶部105、業務定義情報記憶部106、算出パラメータ記憶部107、リスク値算出部108、リスク記憶部109を備える。
入出力制御部101は、入出力装置150の入力部151が受け付けた作業者の入力情報の送信を受け付け、入出力装置150の表示部152に表示する画面を生成・制御し入出力装置150に送信する。
ユーザ認証部102は、作業者が入出力装置150を介して入力し入出力制御部101が受け付けた認証情報を受け取り、ユーザ情報記憶部103に記憶されたユーザ情報と照合することによりユーザ認証を実行する。
ユーザ情報記憶部103は、作業者のユーザIDやパスワード等のユーザ情報を記憶している。
なお、業務支援システム100はユーザ認証部102およびユーザ情報記憶部103を備えるが、本実施形態の業務支援システム100の構成はこれに限定されない。これら構成要素は図1のように業務支援システム100に含まれる構成としても良いし、業務支援システム100に通信回線を介して外部接続される別の装置として構成しても良い。
業務実行情報記憶部104は、作業者が入出力制御部101の生成した画面を介して入力した業務IDや業務の開始・終了時刻等の業務実行情報を記憶する。
システムログ記憶部105は、業務システム130が生成し情報記憶部132に記憶していたシステムログを収集して記憶する。業務支援システム100の入出力制御部101は定期的、あるいは管理者等が指定した時刻や時間間隔に応じて、業務システム130からシステムログを取得して、システムログ記憶部105へ記憶するように構成される。
業務定義情報記憶部106は、業務IDとその業務に対応する画面(業務システムが業務の中で提示する画面)の情報、画面の標準的な処理時間(作業者がその画面で標準的に作業に費やす時間)等の業務定義情報を記憶する。
算出パラメータ記憶部107は、作業者による業務結果に誤りが含まれる可能性を表すリスク値算出のための各種算出パラメータを記憶する。
リスク値算出部108は、業務実行情報記憶部104に記憶される業務実行結果のそれぞれに対して、システムログ記憶部105が記憶するシステムログ、業務定義情報記憶部106が記憶する業務定義情報、算出パラメータ記憶部107が記憶する算出パラメータを用いて、当該業務結果に誤りが含まれる可能性を定量的に表すリスク値を算出し、リスク記憶部109に記憶する。
リスク記憶部109は、リスク値算出部108の算出した業務結果それぞれのリスク値を記憶する。
図2は、図1で示した入出力装置150、業務システム130、及び業務支援システム100の物理的な構成を示す図である。これらにはそれぞれ、プロセッサ(CPU)201、メモリ202、補助記憶装置203、及び通信インターフェース(通信I/F)204を有する計算機200が用いられる。これらの計算機は汎用的な計算機でよい。
プロセッサ201は、メモリ202に格納されたプログラムを実行する。メモリ202は、不揮発性の記憶素子であるROM及び揮発性の記憶素子であるRAMを含む。補助記憶装置203は、例えば、磁気記憶装置(HDD)、フラッシュメモリ(SSD)等の大容量かつ不揮発性の記憶装置であり、プロセッサ201が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを格納する。通信インターフェース204は、所定のプロトコルに従って、他の装置との通信を制御するネットワークインターフェース装置である。
計算機200はまた、入力インターフェース(入力I/F)205及び出力インターフェース(出力I/F)208を有してもよい。入力インターフェース205は、キーボード206やマウス207などが接続され、オペレータからの入力を受けるインターフェースである。出力インターフェース208は、ディスプレイ装置209やプリンタなどが接続され、プログラムの実行結果をオペレータが視認可能な形式で出力するインターフェースである。
図3は、システムログ情報記憶部105のデータ構造の一例を示す概念図である。システムログ情報記憶部105は業務システム130が生成したシステムログを記憶している。システムログは、業務を実施する「どの作業者」が「いつ」「どの画面で」処理を実行したかの記録に対応する情報である。システムログの各レコードは、各システムログを識別するログID105a、作業者の作業者ID105b、処理が実行された画面の画面ID105c、処理の実施された時間を特定する処理日105dおよび処理時刻105e、の各項目を備えている。
なお、本実施形態のシステムログは処理日、処理時刻(該当画面で処理を終了した時刻。すなわち、他の画面へ遷移した時刻、または業務を終了した時刻と言える。)の項目を備えるが、本実施形態の業務支援システム100の構成はこれに限定されない。処理の実施された時間を特定する処理日、処理時刻ではなく、処理のための画面を参照し始めた時間を特定する参照日および参照時刻を備えるシステムログであっても、本実施形態のリスク値算出方法を適切に適用することで有効なリスク値を算出できることは明らかである。
図4は、入出力制御部101が生成する業務実行情報入力画面の一例を示す概念図である。
図4(A)は業務開始直前に作業者に提示する画面の一例を示す概念図である。作業者は業務システム130に接続された入出力装置150を介し業務を実行するが、業務を開始する前に業務支援システム100の入出力制御部101が送信して提示された図4(A)の画面により、これから実施する業務の種類301を入力し(メニュー画面から選択)、業務支援システム100に送信する。なお、実際の運用は、例えば作業者が入出力装置150の入力部151から、開始業務入力フォームを呼び出す入力を行い、業務支援システム100の入出力制御部101がその入力に応じて、前記画面を送信するなどが考えられる。
業務支援システム100の入出力制御部101は、受信された情報よりこれから実施される業務の種類を、受信された日時より業務開始日および業務開始時刻を取得し、業務実行情報記憶部104に当該情報を記憶する。
図4(A)の例では、事前にユーザ認証により取得された作業者の作業者ID「P0021」が表示され、これから開始する業務の業務IDとして「B007」が選択されている。ここで「業務開始」ボタン302が押下されると、業務支援システム100の入出力制御部101は作業者P0021が当該時刻に業務B007を開始したことを受信し、新たに業務実行IDを発行し、業務実行情報記憶部104にこれら業務開始に関わる情報を記憶する。
図4(B)は業務終了時に作業者に提示する画面の一例を示す概念図である。作業者は業務システム130に接続された入出力装置150を介し業務を実行し、業務を終了した直後に業務支援システム100の入出力制御部101が送信して提示した図4(B)の画面により、業務終了時刻を業務支援システム100に通知する。なお、実際の運用は、例えば作業者が入出力装置150の入力部151から、終了業務入力フォームを呼び出す入力を行い、業務支援システム100の入出力制御部101がその入力に応じて、前記画面を送信するなどが考えられる。
図4(B)の例で「業務終了」ボタン303が押下されると、業務支援システムの入出力制御部101は作業者P0021が6/1の15:20:23に開始した業務B007を当該時刻に終了したことを受信し、業務実行情報記憶部104に既に記録されている業務開始の情報に対応するように当該情報を追加して記憶する。
図5は、業務実行情報記憶部104のデータ構造の一例を示す概念図である。業務実行情報記憶部104は業務実行情報を記憶している。業務は複数の画面参照・入力処理により実行されるが、業務実行情報は、「どの業務」が「どの作業者」によって「いつから」「いつまで」の間に実行されたかの記録に対応する情報である。業務実行情報の1レコードは、各業務実行を識別する業務実行ID(各作業者の1回の業務実行ごとに記憶される業務実行情報に一意に付与される)104a、どの業務種類に対応する業務実行なのかを表す業務ID104b、作業者の作業者ID104c、業務が開始された時間を特定する業務開始日104dおよび業務開始時刻104e、業務が終了した時間を特定する業務終了日104fおよび業務終了時刻104g、の各項目を備えている。業務実行情報は、作業者の入力に応じて生成される情報であり、例えば図4に示すような画面を介して作業者が情報を入力する。
図6は、業務定義情報記憶部106のデータ構造の一例を示す概念図である。業務定義情報記憶部106は(A)業務画面定義情報と、(B)画面処理時間情報を記憶している。
図6(A)は、業務定義情報記憶部106が記憶する業務画面定義情報のデータ構造の一例を示す概念図である。業務画面定義情報は、どの画面がどの業務で標準的に利用されるか、どの画面がどの業務での利用が必須であるか、それぞれの業務での標準・必須画面が標準的にどのくらいの時間で処理されるか(作業者が該当画面で標準的にどのくらいの時間を作業に費やすか)、を表す情報である。業務画面定義情報は、業務ID106a、画面ID106b、画面分類106c、標準処理時間106d、の各項目を備えている。
図6(B)は、業務定義情報記憶部106が記憶する画面処理時間情報のデータ構造の一例を示す概念図である。画面処理時間情報は、どの業務での利用であるかに依存せず、各々の画面が標準的にどのくらいの時間で処理されるか、を表す情報である。画面処理時間情報は、画面ID106e、標準処理時間106f、の各項目を備えている。
業務定義情報記憶部106の業務画面定義情報と、画面処理時間情報は、業務支援システム100を運用するに先立って、予め作成されて、業務定義情報記憶部106に記憶される。その後、適宜更新、追加がなされる。
図7は、業務支援システム100による全リスク値算出処理の一例を示すフローチャートである。全リスク値算出処理は、業務実行情報記憶部104に登録されている業務実行ID104aで特定される各レコード(業務実行情報)の内、終了している全ての業務実行情報(業務終了時刻104gが登録されている業務実行情報)に対してリスク値を算出する処理である。
業務支援システム100は、定期的、あるいは管理者等が指定した時刻や時間間隔に応じて、全リスク値算出処理を開始する。まずリスク値算出部108は業務実行情報記憶部104およびリスク記憶部109を検索し、リスク値を算出していない業務実行IDが残っているか否かを判定する(S101)。
リスク値を算出していない業務実行IDが残っていない場合(S101:NO)にはリスク値算出部108は全リスク値算出処理を終了する。リスク値を算出していない業務実行IDが残っている場合(S101:YES)には、リスク値算出部108は、業務実行情報記憶部104からリスク値を算出していない業務実行IDを一つ取得し、これを対象実行IDとする(S102)。
次に、リスク値算出部108は、対象実行IDに対して、リスク値算出処理を実行し、当該対象実行IDに対するリスク値を算出する(S103)。リスク値算出の方法については後述する。最後に、リスク値算出部108は、算出したリスク値を対象実行IDと共にリスク記憶部109に登録し(S104)、処理をS101に戻す。
図8は、リスク値算出部108が算出したリスク値を用いた業務支援機能の一例を説明するための概念図である。
図7に示す全リスク値算出処理の結果、リスク記憶部109には業務実行IDそれぞれに対するリスク値が記憶される。業務支援システム100は、入出力装置150を操作するユーザをユーザ認証部102で認証し、ユーザが管理者であった場合に、業務実行情報記憶部104とリスク記憶部109が記憶する情報を用いて、図8に示すような画面を提示する。図8で示す画面では、それぞれの業務実行に対して、その業務種類を表す業務ID、業務を実行した作業者を表す作業者ID、いつ終了した業務かを表す業務終了時、算出されたリスク値、が示されている。
通常、対策のための人員・時間には制約があるため、どの業務実行に対しても同様に手厚い対策を実施することは難しい。しかし、図8のような画面で管理者に対して業務実行のそれぞれに対応するリスク値を示せば、優先的に対策をすべき業務実行を見分けることができるようになり、効率的に業務実行に対する対策を決定できるようになる。管理者は業務結果の正確性を効果的に向上させるべく、業務実行に対する指示対策を決定し、入力欄へ入力する。
図9は、リスク値算出部108が算出するリスク値を用いた業務支援機能の一例を説明するための概念図である。
図8で説明する画面により管理者が対策を決定する以外にも、算出したリスク値に応じて自動的に対策を決定するような業務支援方法も考えられる。図9は、業務実行IDのそれぞれについて、自動的に対策を決定する際に必要な情報について、そのデータ構造の一例を示す概念図である。
図5に示したように、業務実行情報は当該業務実行がどの種類の業務に対応するのかを示す業務IDを持つ。図9のデータテーブルを用いることで、全リスク値算出処理により算出されたリスク値と各業務実行に対応して記憶されている業務IDから、当該業務実行に対する対策を自動的に決定できる。例えば、業務ID「B007」の種類の業務においてリスク値Rが70であった場合、図9のデータテーブルより対策「ダブルチェック」を自動決定できる。決定された対策は、入出力制御部101が入出力装置150の表示部152に出力してもよい。図9に示すように、決定する対策に対応するリスク値Rの範囲は、業務種類に応じて変わっていてもよい。
図10は、リスク値算出部108によるリスク値算出処理1の一例を示すフローチャートである。リスク値算出処理1は、リスク値算出の対象とする業務実行IDについて、該当作業者が当該業務実行IDと同じ種類の業務を日常的に実行しているか否かに基づいてリスク値を算出する処理である。
リスク値算出部108はまず、リスク値算出の対象とする業務実行IDについて、その作業者IDと業務IDを取得し、それぞれ対象作業者、対象業務とする(S201)。
次に、ステップS202において、指定期間内の同一業務、同一作業者の業務実行情報数Tの計数処理を実行する。
指定期間内の同一業務、同一作業者の業務実行情報数Tの計数処理は、リスク値算出部108が、業務実行情報記憶部104に記憶されている業務実行情報を検索し、業務IDが対象業務と一致し、作業者IDが対象作業者と一致するレコードのうち、業務開始日・開始時刻が対象実行IDの業務開始日・開始時刻と、それより期間P1だけ前の時刻の間にあるレコードの個数Tを取得する。
Tが閾値T1以下である場合(S203:YES)、対象実行IDの指す業務実行は作業者の日常的な業務として実行されたものではないと判定し、リスク値算出処理1の算出結果Risk1をR1_Hとする(S204)。Tが閾値T1以下ではない(すなわちT1より大きい)場合(S203:NO)、対象実行IDの指す業務実行は作業者の日常業務として実行されたものと判定し、リスク値算出処理1の算出結果Risk1をR1_Lとする(S205)。
例えば、2つの業務実行ID、W00121とW00122についてリスク値算出処理1を実行することを考える。算出パラメータ記憶部107の記憶する各パラメータを、P1=3ヶ月、T1=5個、R1_H=100、R1_L=0とする。
業務実行ID:W00121についてのS202において、業務実行情報記憶部104に記憶されているレコードのうち業務IDが「B007」で作業者が「P0021」であるレコードで、業務開始日・時刻が「3/1 15:20:23」から「6/1 15:20:23」の3ヶ月間にあるレコードがT=30個存在したとする。この場合、S203においてTが閾値5以下ではないため、業務実行ID:W00121は作業者P0021の日常業務として実行されたものと判定され、Risk1は0と算出される。
業務実行ID:W00122についてのS202において、業務実行情報記憶部104に記憶されているレコードのうち業務IDが「B007」で作業者が「P0104」であるレコードで業務開始日・時刻が「3/3 18:01:01」から「6/3 18:01:01」の3ヶ月間にあるレコードがT=2個存在したとする。この場合、S203においてTが閾値5以下であるため、業務実行ID:W00122は作業者P0104の日常業務として実行されたものではないと判定され、Risk1は100と算出される。
図11は、リスク値算出部108によるリスク値算出処理1の別例を説明するための概念図である。リスク値算出部108は、ある業務実行IDについて、該当作業者が当該業務実行IDと同じ種類の業務を日常的にどれほど実行しているかに応じてリスク値を算出することもできる。この算出方法では、S202にてレコード数Tを取得した後、それを閾値T1と比較するのではなく、図11のグラフで示すような関数によって、Tに応じてリスク値Risk1を定める。このようなリスク値算出処理1によれば、Risk1はR1_HまたはR1_Lのどちらかの値だけではなく、その間の値も算出されうることとなり、当該業務種類をどれほど実行しているかをより詳細に反映したリスク値が算出できる。
なお、図10および図11では、ある業務実行IDについて、それと同じ作業者・業務種類である業務実行情報レコードが、当該業務実行IDとそれから一定期間前までの期間内に実施された回数により、当該業務実行IDが日常業務か否かを判定する方法を説明したが、本実施形態の業務支援システム100の構成はこれに限定されない。ある業務実行IDについて、それと同じ作業者による、当該業務実行IDとそれから一定期間前までの期間内に実施された全業務実行の回数に占める、当該業務実行IDと同じ業務種類の業務実行の回数の割合により判定する方法にも自然に拡張できる。
図12は、リスク値算出部108によるリスク値算出処理2の一例を示すフローチャートである。リスク値算出処理2は、リスク値算出の対象とする業務実行IDについて、当該業務実行IDの業務開始日・開始時刻までの一定期間の間に当該作業者が実行した業務の時間の総和に応じてリスク値を算出する処理である。
リスク値算出部108はまず、リスク値算出の対象とする業務実行IDについて、その作業者IDを取得し、対象作業者とする(S301)。
次に、ステップS302において、指定期間内の同一作業者の業務時間総和Gの計数処理を実行する。
指定期間内の同一作業者の業務時間総和Gの計数処理は、リスク値算出部108が、業務実行情報記憶部104に記憶されている業務実行情報を検索し、作業者IDが対象作業者と一致し、業務開始日・開始時刻が対象実行IDの業務開始日・開始時刻と、それより期間P2だけ前の時刻の間にある各レコードの、業務時間(業務開始日・開始時刻から業務終了日・終了時刻までの時間の長さ)の総和Gを求める。
Gが閾値G1以下である場合(S303:YES)、対象実行IDの指す業務実行について、その業務実行までの一定期間の間の当該作業者の業務時間は多すぎないと判定し、リスク値算出処理2の算出結果Risk2をR2_Lとする(S304)。Gが閾値G1以下ではない(すなわちG1より大きい)場合(S303:NO)、対象実行IDの指す業務実行について、その業務実行までの一定期間の間の当該作業者の業務時間は多すぎると判定し、リスク値算出処理2の算出結果Risk2をR2_Hとする(S305)。
例えば、2つの業務実行ID、W00121とW00122についてリスク値算出処理2を実行することを考える。算出パラメータ記憶部107の記憶する各パラメータを、P2=1ヶ月、G1=280時間、R2_H=100、R2_L=0とする。
業務実行ID:W00121についてのS302において、業務実行情報記憶部104に記憶されているレコードのうち作業者が「P0021」で、業務開始日・開始時刻が「5/1 15:20:23」から「6/1 15:20:23」の1ヶ月間にあるレコードの、業務時間の総和がG=300時間であったとする。この場合、S303においてGが閾値280以下ではないため、業務実行ID:W00121についてはその実行までの1ヶ月間の作業者P0021の業務時間が多すぎると判定され、Risk2は100と算出される。
業務実行ID:W00122についてのS302において、業務実行情報記憶部104に記憶されているレコードのうち作業者が「P0104」で、業務開始日・開始時刻が「5/3 18:01:01」から「6/3 18:01:01」の1ヶ月間にあるレコードの、業務時間の総和がG=230時間であったとする。この場合、S303においてGが閾値280以下であるため、業務実行ID:W00122についてはその実行までの1ヶ月間の作業者P0104の業務時間は多すぎないと判定され、Risk2は0と算出される。
また、リスク値算出処理2についても、リスク値算出処理1と同様に図11のような関数によってリスク値を算出する方法も当然考えられる(図示はしない)。業務時間の総和Gに応じてリスク値Risk2を、R2_LとR2_Hの間の値として定める関数を定義すればよい。
図13は、リスク値算出部108によるリスク値算出処理3の一例を示すフローチャートである。リスク値算出処理3は、リスク値算出の対象とする業務実行IDについて、当該業務実行IDの業務開始日・開始時刻までの一定期間の間に当該作業者が特定時間帯に実行した業務の回数に応じてリスク値を算出する処理である。
リスク値算出部108はまず、リスク値算出の対象とする業務実行IDについて、その作業者IDを取得し、対象作業者とする(S401)。
次に、ステップS402において、指定期間内の同一作業者の業務時間帯が特定時間帯にかかる業務数Tの計数処理を実行する。
指定期間内の同一作業者の業務時間帯が特定時間帯にかかる業務数Tの計数処理は、リスク値算出部108が、業務実行情報記憶部104に記憶されている業務実行情報を検索し、作業者IDが対象作業者と一致し、業務開始日・開始時刻が対象実行IDの業務開始日・開始時刻と、それより期間P3だけ前の時刻の間にあるレコードで、業務時間帯(業務開始日・開始時刻から業務終了日・終了時刻までの時間区間)が特定時間帯(時間始点Z1と時間終点Z2の間の時間区間)にかかるレコードの個数Tを求める(S402)。
Tが閾値T3以下である場合(S403:YES)、対象実行IDの指す業務実行について、その業務実行までの一定期間の間の当該作業者の特定時間帯での業務数は多すぎないと判定し、リスク値算出処理3の算出結果Risk3をR3_Lとする(S404)。Tが閾値T3以下ではない(すなわちT3より大きい)場合(S403:NO)、対象実行IDの指す業務実行について、その業務実行までの一定期間の間の当該作業者の特定時間帯での業務数は多すぎると判定し、リスク値算出処理3の算出結果Risk3をR3_Hとする(S405)。
例えば、2つの業務実行ID、W00121とW00122についてリスク値算出処理3を実行することを考える。算出パラメータ記憶部107の記憶する各パラメータを、P3=1ヶ月、Z1=21:00、Z2=5:00、T3=3個、R3_H=100、R3_L=0とする。
業務実行ID:W00121についてのS402において、業務実行情報記憶部104に記憶されているレコードのうち作業者が「P0021」で、業務開始日・開始時刻が「5/1 15:20:23」から「6/1 15:20:23」の1ヶ月間にあるレコードの、業務時間帯が21:00から5:00にかかるレコードの個数がT=1個存在したとする。この場合、S403においてTが閾値3以下であるため、業務実行ID:W00121についてはその実行までの1ヶ月間の作業者P0021の業務時間帯が21:00から5:00にかかる業務回数が多すぎないと判定され、Risk3は0と算出される。
業務実行ID:W00122についてのS402において、業務実行情報記憶部104に記憶されているレコードのうち作業者が「P0104」で、業務開始日・開始時刻が「5/3 18:01:01」から「6/3 18:01:01」の1ヶ月間にあるレコードの、業務時間帯が21:00から5:00にかかるレコードの個数がT=4個存在したとする。この場合、S403においてTが閾値3以下ではないため、業務実行ID:W00122についてはその実行までの1ヶ月間の作業者P0104の業務時間帯が21:00から5:00にかかる業務回数は多すぎると判定され、Risk3は100と算出される。
また、リスク値算出処理3についても、リスク値算出処理1と同様に図11のような関数によってリスク値を算出する方法も当然考えられる(図示はしない)。特定時間帯にかかる業務回数Tに応じてリスク値Risk3を、R3_LとR3_Hの間の値として定める関数を定義すればよい。
以上説明したリスク値算出処理1、2および3は、業務実行情報を検索・判定することでリスク値を算出する処理であったが、以下で説明するリスク値算出処理4、5および6は、システムログを検索・判定することでリスク値を算出する処理である。リスク値算出処理4、5および6では、検索・判定する対象となるシステムログを取得するために、初めに以下処理を実行し、対象とするシステムログをログリストLに格納する。
リスク値算出部108は、対象実行IDに対するリスク値算出処理4、5または6の実行に先立ち、システムログ記憶部105に記録されているシステムログ(図3)を検索して、作業者ID105bが対象実行ID104aの作業者ID104cと一致し、処理日105d・処理時刻105eが対象実行IDの業務開始日104d・開始時刻104eと業務終了日104f・終了時刻104gの間にあるシステムログのレコード(以下、ログと呼ぶ)を取得し、ログリストLに対象実行IDの業務IDとともに格納する。ログリストLは、リスク値算出処理4、5または6を実行する際に作成されるワークエリアであり、データ構造の説明は省略する。
図14は、リスク値算出部108によるリスク値算出処理4の一例を示すフローチャートである。リスク値算出処理4は、リスク値算出の対象とする業務実行ID(対象実行ID)について、当該業務実行IDを構成する画面処理のそれぞれに要した処理時間に応じてリスク値を算出する処理である。
リスク値算出部108は、まずリスク値算出の対象とする業務実行ID(対象実行ID)に対応するログリストLから、リスクを未判定であるログを取得し対象ログとする(S501)。
次に、リスク値算出部108は、対象ログに対して処理時間取得処理を実行し、処理時間tを取得する(S502)。
処理時間取得処理では、ログリストLに含まれるログを処理日・処理時刻の順に並べたときの対象ログの一つ前のログと、対象ログとの間で、処理日・処理時刻の差を取ることで処理時間tを得る。ただし、対象ログがログリストLに含まれる一番初めのログの場合は、業務実行情報記憶部104より対象実行IDの業務開始日・業務開始時刻を取得し、これと対象ログの処理日・処理時刻との差を取ることで処理時間tを得る。
リスク値算出部108は、対象ログに対して標準処理時間取得処理(後述)を実行し、標準処理時間ST(業務定義情報記憶部106に定義されている)を取得する(S503)。
リスク値算出部108は、処理時間取得処理S502にて取得した対象ログの処理時間tと、標準処理時間取得処理S503にて取得した標準処理時間STを用い、対象ログに対してログリスクを算出するログリスク判定処理(後述)を実行し(S504)、ログリスクをログリストLに追記する。
リスク値算出部108は、ログリストLにリスク未判定のログが残っているか否かを判定する(S505)。ログリストLにリスク未判定のログが残っている場合(S505:YES)、リスク値算出部108は処理をS502に戻す。
ログリストLにリスク未判定のログが残っていない場合(S505:NO)、リスク値算出部108はログリストLに追記された全ログリスクを集計することで、リスク値算出処理4の算出結果Risk4を算出する(S506)。ログリスクの集計方法は様々なものがあり得、例えば、全ログリスクの最大値を対象実行IDのリスク値としてもよい。ただし、本実施形態の業務支援システム100の構成はこれに限定されない。全ログリスクの最小値や平均値、中央値を対象実行IDのリスク値としてもよい。
図15は、リスク値算出部108による標準処理時間取得処理の一例を示すフローチャートである。
リスク値算出部108は、業務定義情報記憶部106を検索し、ログリストLの業務IDと対象ログの画面IDの組に対応する情報が業務画面定義情報(図6(A))に含まれているか否かを判定する(S601)。
ログリストLの業務IDと対象ログの画面IDの組に対応する情報が業務画面定義情報に含まれている場合(S601:YES)、業務画面定義情報より当該業務IDと当該画面IDに対応する標準処理時間106dを取得する(S602)。
ログリストLの業務IDと対象ログの画面IDの組に対応する情報が業務画面定義情報に含まれていない場合(S601:NO)、画面処理時間情報(図6(B))より当該画面IDに対応する標準処理時間106fを取得する(S603)。
図16は、リスク値算出部108によるログリスク判定処理の一例を示すフローチャートである。
リスク値算出部108は、対象ログに関して処理時間tが短すぎるか否かを判定する。具体的には、0<B1<1なるパラメータB1を用い、処理時間tと標準処理時間STが「t<ST×B1」の関係式を満たすか否かを判定する(S701)。「t<ST×B1」を満たす場合(S701:YES)、対象ログの処理時間tは短すぎると判定し、当該ログに対するログリスクをR4_Fとする(S702)。
「t<ST×B1」を満たさない場合(S701:NO)、リスク値算出部108は、対象ログに関して処理時間tが長すぎるか否かを判定する。具体的には、1<B2なるパラメータB2を用い、処理時間tと標準処理時間STが「ST×B2<t」の関係式を満たすか否かを判定する(S703)。「ST×B2<t」を満たす場合(S703:YES)、対象ログの処理時間tは長すぎると判定し、当該ログに対するログリスクをR4_Sとする(S704)。
「ST×B2<t」を満たさない場合(S703:NO)には、リスク値算出部108は、対象ログの処理時間tは短すぎも長すぎもしないと判定し、当該ログに対するログリスクをR4_Nとする(S705)。
最後にリスク値算出部108は、当該ログに対するログリスクをログリストLに追記する(S706)。
図16に示したログリスク判定処理では、対象ログの処理時間tを閾値ST×B1やST×B2と比較することで、処理時間の長すぎ・短すぎを判定する。このようにどの作業者に対しても一律の倍率B1とB2を標準処理時間に乗じて処理時間の長短の判定を行う方法のほかに、作業者が同種の業務に慣れているか否かに応じて当該倍率を変更する方法も考えられる。すなわち、図10のS201、S202、S203を実施し、作業者が当該業務を日常的に実施しているか否かを判定し、倍率を調整する方法もある。
当該業務を日常業務としていると判定した場合(S203:NO)は、0<S1<1なるパラメータS1を用い、S701の判定式を「t<ST×B1×S1」とする。S1が追加で乗じられることで閾値が小さくなり、作業者が日常的に当該業務を実施している場合に処理時間を短すぎると判定するための閾値を小さくする効果がある。これは、日常業務の場合に処理時間が一定程度短いことを許容することに相当する。
当該業務を日常業務としていないと判定した場合(S203:YES)は、1<S2なるパラメータS2を用い、S703の判定式を「ST×B2×S2<t」とする。S2が追加で乗じられることで閾値が大きくなり、作業者が日常的に当該業務を実施してない場合に処理時間を長すぎると判定するための閾値を大きくする効果がある。これは、日常業務ではない場合に処理時間が一定程度長いことを許容することに相当する。
例えば、2つの業務実行ID、W00121とW00122についてリスク値算出処理4を実行することを考える。算出パラメータ記憶部107の記憶する各パラメータを、B1=0.8、B2=1.2、S1=0.9、S2=1.1、R4_F=15、R4_S=10、R4_N=0とする。
業務実行ID:W00121について、図3のシステムログと図5の業務実行情報を参照することにより、ログリストLには、ログL001、L002およびL003と業務ID:B007が格納される。
まず、一つ目のログL001についてログリスクを算出する。業務実行ID:W00121の業務開始時刻(15:20:23)とログL001の処理時刻(15:23:02)との差により処理時間tは2分39秒である。また、業務ID:B007とログL001の画面ID:S0033に対応する情報は図6(A)の業務画面定義情報にあり、当該画面の標準処理時間STは3分20秒である。今、図10のS201、S202、S203を実施することにより、作業者:P0021に対して業務ID:B007は日常的に実施している業務であるとすると、ログリスク判定処理(図16)において判定する条件は「t<ST×B1×S1」と「ST×B2<t」である。前者の右辺は2分24秒と計算されるため、前者の式は成立せず、後者の左辺は4分と計算されるため、後者の式も成立しない。すなわちログL001についてのログリスクはR4_Nと算出される。
次に二つ目のログL002について同様にログリスクを算出する。ログL001の処理時刻(15:23:02)とログL002の処理時刻(15:31:12)との差により処理時間tは8分10秒である。また、業務ID:B007とログL002の画面ID:S0052に対応する情報は図6(A)の業務画面定義情報にあり、当該画面の標準処理時間STは8分30秒である。ログリスク判定処理において判定する条件「t<ST×B1×S1」の右辺は6分7秒、「ST×B2<t」の左辺は10分12秒である。t=8分10秒なのでどちらの条件も成立せず、ログL002についてのログリスクはR4_Nと算出される。
最後に、三つ目のログL003についてログリスクを算出する。ログL002の処理時刻(15:31:12)とログL003の処理時刻(15:34:26)との差により処理時間tは3分14秒である。また、業務ID:B007とログL003の画面ID:S0086に対応する情報は図6(A)の業務画面定義情報にあり、当該画面の標準処理時間STは2分40秒である。ログリスク判定処理において判定する条件「t<ST×B1×S1」の右辺は1分55秒、「ST×B2<t」の左辺は3分12秒である。t=3分14秒なので後者の条件が成立し、ログL003についてのログリスクはR4_Sと算出される。
3つのログL001、L002およびL003のログリスクを集計する方法として、その最大値をとることとする。また、ある算出処理を用いて業務実行IDに対して算出するリスク値は、最大で100となるように規格化することとする(前述のリスク値算出処理1、2、3ではそうなっている)。すなわち、複数ログのログリスクのうち最大のログリスクを取得し、100/R4_Fを乗じることで対象実行IDのリスク値を算出する。この場合、業務実行ID:W00121のリスク値はRisk4=R4_S×100/R4_F=66と算出される。
同様に、業務実行ID:W00122についてもリスク値算出処理4の実行を考える。図3のシステムログと図5の業務実行情報を参照することにより、ログリストLには、ログL004、L005およびL006と業務ID:B007が格納される。
一つ目のログL004について、業務実行ID:W00122の業務開始時刻(18:01:01)とログL004の処理時刻(18:03:21)との差により処理時間tは2分20秒である。また、業務ID:B007とログL004の画面ID:S0024に対応する情報は図6(A)の業務画面定義情報にあり、当該画面の標準処理時間STは2分である。今、図10のS201、S202、S203を実施することにより、作業者:P0104に対して業務ID:B007は日常的には実施していない業務であるとすると、ログリスク判定処理において判定する条件は「t<ST×B1」と「ST×B2×S2<t」である。前者の右辺は1分36、後者の左辺は2分38秒と計算されるため、どちらの条件も成立しない。すなわちログL004についてのログリスクはR4_Nと算出される。
二つ目のログL005については、ログL004の処理時刻(18:03:21)とログL005の処理時刻(18:10:01)との差により処理時間tは6分40秒である。また、業務ID:B007とログL005の画面ID:S0052に対応する情報は図6(A)の業務画面定義情報にあり、当該画面の標準処理時間STは8分30秒である。ログリスク判定処理において判定する条件「t<ST×B1」の右辺は6分48秒であり、t=6分40秒に対して当該条件が成立する。すなわち、ログL005について、処理時間が短すぎると判定され、ログリスクはR4_Fと算出される。
三つ目のログL006については、ログL005の処理時刻(18:10:01)とログL006の処理時刻(18:14:02)との差により処理時間tは4分1秒である。また、業務ID:B007とログL006の画面ID:S0029に対応する情報は図6(A)の業務画面定義情報にはなく、図6(B)の画面処理時間情報より当該画面の標準処理時間を取得する。当該画面の標準処理時間STは3分である。ログリスク判定処理において判定する条件「t<ST×B1」の右辺は2分24秒、「ST×B2×S2<t」の左辺は3分57秒である。t=4分1秒なので後者の条件が成立し、ログL006についてのログリスクはR4_Sと算出される。
3つのログL004、L005およびL006のログリスクを集計する方法として、業務実行ID:W00121の場合と同様、その最大値をとり、規格化も実施することとする。この場合、業務実行ID:W00122のリスク値はRisk4=R4_F×100/R4_F=100と算出される。
図17は、リスク値算出部108によるリスク値算出処理5の一例を示すフローチャートである。リスク値算出処理5は、リスク値算出の対象とする業務実行ID(対象実行ID)について、当該業務実行IDを構成する画面処理のそれぞれで利用する画面が適正か否かに応じてリスク値を算出する処理である。
リスク値算出部108は、まずリスク値算出の対象とする業務実行ID(対象実行ID)に対応するログリストLから対象実行IDの業務IDを取得し、業務画面定義情報(図6(A))を当該業務IDで検索し、当該業務IDの必須画面と標準画面を全て取得する(S801)。
次にリスク値算出部108は、取得した必須画面には含まれるがログリストLには含まれない画面の個数N_Lおよび、ログリストLには含まれるが取得した必須画面および標準画面には含まれない画面の個数N_Eを求める(S802)。
最後にリスク値算出部108は、N_LおよびN_Eを集計することでリスク値算出処理5の算出結果Risk5を算出する(S803)。この集計方法には様々なものがあり得て、例えば、「必須画面不足リスク」をN_Lが1以上のときにR5_L、N_Lが0のときにR5_Nとし、「非標準画面利用リスク」をN_Eが1以上のときにR5_E、N_Eが0のときR5_Nとし、必須画面不足リスクと非標準画面利用リスクの大きいほうをリスク値算出処理5の算出結果とする処理方法があり得る。ただし、本実施形態の業務支援システム100の構成はこれに限定されない。例えば、必須画面不足リスクと非標準画面利用リスクの和や平均を対象実行IDのリスク値としてもよい。
例えば、2つの業務実行ID、W00121とW00122についてリスク値算出処理5を実行することを考える。算出パラメータ記憶部107の記憶する各パラメータを、R5_L=15、R5_E=5、R5_N=0とする。
業務実行ID:W00121について、図3のシステムログと図5の業務実行情報を参照することにより、ログリストLには、ログL001、L002およびL003と業務ID:B007が格納される。業務ID:B007について図6(A)の業務画面定義情報を検索し必須画面S0052とS0086、標準画面S0024とS0033を取得する。ログリストLに含まれる画面はS0033、S0052、S0086なので、N_L=0およびN_E=0を得る。この場合、必須画面不足リスクと非標準画面利用リスクの両方ともR5_Nとなる。
リスク算出方法5における対象実行IDのリスク値の算出方法として、必須画面不足リスクと非標準画面利用リスクの大きいほうをとり、リスク算出方法4と同様に算出するリスク値は最大で100となるように規格化することとする。すなわち、この場合は、必須画面不足リスクと非標準画面利用リスクの大きいほうをとり100/R5_Lを乗じることで対象実行IDのリスク値を算出する。業務実行ID:W00121のリスク値はRisk5=0×100/R5_L=0と算出される。
同様に業務実行ID:W00122について、図3のシステムログと図5の業務実行情報を参照することにより、ログリストLには、ログL004、L005およびL006と業務ID:B007が格納される。業務ID:B007について図6(A)の業務画面定義情報を検索し必須画面S0052とS0086、標準画面S0024とS0033を取得する。ログリストLに含まれる画面はS0024、S0052、S0029なので、必須画面S0086を含まずN_L=1、S0029が必須・標準画面のいずれでもないのでN_E=1を得る。従って、必須画面不足リスクはR5_L、非標準画面利用リスクはR5_Eとなる。この場合、業務実行ID:W00122のリスク値はRisk5=R5_L×100/R5_L=100と算出される。
図18は、リスク値算出部108によるリスク値算出処理6の一例を示すフローチャートである。リスク値算出処理6は、リスク値算出の対象とする業務実行ID(対象実行ID)を構成する複数の画面処理の実行時間について、それらが特定時間帯にかかる回数に応じてリスク値を算出する処理である。
リスク値算出部108は、まず、画面処理時間帯が特定時間帯にかかる回数を計数するための変数Tを0に設定し、リスク値算出の対象とする業務実行ID(対象実行ID)に対応するログリストLから、処理時間帯が特定時間帯にかかるか否かの判定(時間帯判定)が未実施であるログを取得し対象ログとする(S901)。
リスク値算出部108は、対象ログに対し、処理時間帯取得処理を実施し、当該ログにおける処理時間帯PTを取得する(S902)。
処理時間帯取得処理では、ログリストLに含まれるログを処理日・処理時刻の順に並べたときの対象ログの一つ前のログの処理日・処理時刻から、対象ログの処理日・処理時刻までの間を処理時間帯PTとする。ただし、対象ログがログリストLに含まれる一番初めのログの場合は、業務実行情報記憶部104より対象実行IDの業務開始日・業務開始時刻を取得し、これを対象ログの処理時間帯PTの始点とする。
次に、リスク値算出部108は、処理時間帯PTが時間始点Z3と時間終点Z4で定義される特定時間帯にかかるか否かを判定する(S903)。処理時間帯PTが特定時間帯にかかる場合(S903:YES)にのみ、変数Tを1だけ増分し(S904)、処理時間帯PTが特定時間帯にかからない場合(S903:NO)には何もしない。
リスク値算出部108は、ログリストLに時間帯判定を未実施のログが残っているか否かを判定する(S905)。ログリストLに時間帯判定未実施のログが残っている場合(S905:YES)、リスク値算出部108は処理をS902に戻す。
ログリストLに時間帯判定未実施のログが残っていない場合(S905:NO)、リスク値算出部108は、Tと閾値T4の値を比較する。TがT4以下である場合(S906:YES)、対象実行IDの指す業務実行について、その業務実行を構成する画面処理の処理時間帯が特定時間帯にかかることが多すぎではないと判定し、リスク値算出処理6の算出結果Risk6をR6_Lとする(S907)。Tが閾値T4以下ではない(すなわちT4より大きい)場合(S906:NO)、対象実行IDの指す業務実行について、その業務実行を構成する画面処理の処理時間帯が特定時間帯にかかることが多すぎると判定し、リスク値算出処理6の算出結果Risk6をR6_Hとする(S908)。
例えば、2つの業務実行ID、W00121とW00122についてリスク値算出処理6を実行することを考える。算出パラメータ記憶部107の記憶する各パラメータを、Z3=18:10、Z4=9:40、T4=1、R6_H=100、R6_L=0とする。
業務実行ID:W00121について、図3のシステムログと図5の業務実行情報を参照することにより、ログリストLには、ログL001、L002およびL003と業務ID:B007が格納される。一つ目のログL001について処理時間帯は、業務実行ID:W00121の業務開始時刻(15:20:23)とログL001の処理時刻(15:23:02)との間の時間帯となる。二つ目のログL002について処理時間帯は、ログL001の処理時刻(15:23:02)とログL002の処理時刻(15:31:12)との間の時間帯となる。三つ目のログL003について処理時間帯は、ログL002の処理時刻(15:31:12)とログL003の処理時刻(15:34:26)との間の時間帯となる。これら三つの時間帯のうち、始点Z3と終点Z4で定義される特定時間帯18:10から9:40までにかかるものはT=0個であり、閾値T4=1よりも小さい。したがって業務実行ID:W00121のリスク値はRisk6=R6_L=0と算出される。
同様に、業務実行ID:W00122についてもリスク値算出処理6の実行を考える。図3のシステムログと図5の業務実行情報を参照することにより、ログリストLには、ログL004、L005およびL006と業務ID:B007が格納される。一つ目のログL004について処理時間帯は、業務実行ID:W00122の業務開始時刻(18:01:01)とログL004の処理時刻(18:03:21)との間の時間帯となる。二つ目のログL005について処理時間帯は、ログL004の処理時刻(18:03:21)とログL005の処理時刻(18:10:01)との間の時間帯となる。三つ目のログL006について処理時間帯は、ログL005の処理時刻(18:10:01)とログL006の処理時刻(18:14:02)との間の時間帯となる。これら三つの時間帯のうち、特定時間帯18:10から9:40までにかかるものはT=2個であり、閾値T4=1よりも大きい。したがって業務実行ID:W00122のリスク値はRisk6=R6_H=100と算出される。
また、リスク値算出処理6についても、リスク値算出処理1と同様に図11のような関数によってリスク値を算出する方法も当然考えられる(図示はしない)。特定時間帯にかかる画面処理の回数Tに応じてリスク値Risk6を、R6_LとR6_Hの間の値として定める関数を定義すればよい。
業務支援システム100による全リスク値算出処理において、終了している業務実行に対してリスク値を算出するリスク値算出処理S103としては、上記に説明したリスク値算出処理1、リスク値算出処理2、リスク値算出処理3、リスク値算出処理4、リスク値算出処理5、リスク値算出処理6のいずれを採用しても良いし、さらに、これらの処理および上記に説明していない他の算出処理について、その組み合わせを採用しても良い。リスク値算出処理S103の算出結果をリスク値Rとし、以下にリスク値Rを算出する組み合わせ処理の例を説明する。
組み合わせ処理1では、適切な係数c1、c2、c3、c4、c5、c6を用いて、各リスク値算出処理で算出したリスク値の線形結合として、以下のようにリスク値Rを算出する。
R=c1×Risk1+c2×Risk2+c3×Risk3+c4×Risk4+c5×Risk5+c6×Risk6
各リスク値算出処理において算出され得るリスク値の値域を揃えておけば、c1等の係数はそれぞれ対応するリスク値算出処理の重み付けと解釈できる。
例えば、2つの業務実行ID、W00121とW00122について、リスク値算出処理S103としてリスク値算出処理1からリスク値算出処理6までを用いた組み合わせ処理1を実行することを考える。算出パラメータ記憶部107の記憶する各パラメータを、c1=0.2、c2=0.05、c3=0.1、c4=0.3、c5=0.05、c6=0.2とする。
業務実行ID:W00121について、上記各リスク値算出処理の説明にて、リスク値は、Risk1=0、Risk2=100、Risk3=0、Risk4=66、Risk5=0、Risk6=0と算出されているため、R=25と算出される。
同様に、業務実行ID:W00122について、上記各リスク値算出処理の説明にて、リスク値は、Risk1=100、Risk2=0、Risk3=100、Risk4=100、Risk5=100、Risk6=100と算出されているため、R=95と算出される。
さらに、組み合わせ処理2では、組み合わせ処理1のRの計算式に、業務実行に対するリスク値をシステムログや業務実行情報だけに限らず、その他の情報から計算する他のリスク値算出処理7により計算されたRisk7の項を加え、以下のようにRを算出する。
R=c1×Risk1+c2×Risk2+c3×Risk3+c4×Risk4+c5×Risk5+c6×Risk6+c7×Risk7
ここにRisk7の算出方法としては様々なものがあり得、例えば、作業者の作業場所を撮影した映像から作業者の在席・離席等の状況をもとに算出する方法や、作業者に割り当てられた電話等通信機器の利用履歴情報をもとに算出する方法、作業者が身につける機器により取得される生体情報から推定する体調等の情報をもとに算出する方法、従業員管理情報等から取得する作業者の勤務実績をもとに算出する方法など、多岐にわたる。このように、システムログや業務実行情報以外の情報から計算された業務実行に対するリスク値を利用しても良い。
上記説明したように、業務支援システム100によるリスク値算出処理においては、算出パラメータ記憶部107に記憶する各種パラメータを利用するが、パラメータは定まった固定的な値を利用し続けても良いし、適切な処理を経て更新されるように業務支援システム100を構成しても良い。例えば、終了している業務実行について一定期間以内に誤りがあると判明しないものについては誤りがないと判定することとして誤りの有無の情報を生成し、それを入力として機械学習技術を用いて各パラメータを調整するように構成しても良い。本実施形態の業務支援システム100の構成は当然にこのような実施形態をも含んでいる。
次に実施例2について説明する。
実施例2の業務支援システム160および業務支援方法は、作業者による業務に対するリスク値算出を実施するタイミングが実施例1と異なる。実施例1では、各作業者による業務結果に対するリスク値の算出を行って、例えば管理者による優先的に対策をすべき業務実行を見分けるための参考情報とするなどの用途を意図していた。それに対して、実施例2では、業務を開始した作業者の直近の業務履歴、業務中の各画面処理、および業務終了直後の業務結果に対するリスク値の算出を行って、例えば作業中、および業務終了直後の作業者に注意を促す通知を提供する用途を意図している。
実施例2では、各作業者による業務の開始時、業務を構成する個々の画面処理の終了時、および業務の終了時にリスク値の算出を実施し、算出されたリスク値に応じて、作業者が実施中の業務、または実施終了直後の業務が高リスクであることを通知する画面を提示する。また業務開始時には、同じ業務実施者の同じ業務種類に対する過去の高リスク業務の情報を提示する。
本実施例においては、業務支援システム160は、業務システム130が記憶するシステムログを即時に利用する。そのため、システムログ記憶部105は、業務システム130が生成し情報記憶部132に記憶するシステムログを即時に収集して記憶するように構成されてもよいし、業務支援システム160から情報記憶部132を直接参照するよう構成してもよい(図示はしない)。
図19は、実施例2の業務支援システム160の構成を表すブロック図である。業務支援システム160は、実施例1の業務支援システム100の入出力制御部101に替えて業務支援制御部161を備え、更に、その構成に加え、通知情報記憶部162を備える。通知情報記憶部162は、リスク値算出部108の算出したリスク値に応じて提示する通知に関する通知情報を記憶する。業務支援制御部161は、入出力制御部101が果たす機能も備えている。
図20(A)は、通知情報記憶部162が記憶する業務リスク通知情報のデータ構造の一例を示す概念図である。業務リスク通知情報は、リスク値算出部108が一つの業務処理に対して算出した「業務リスク」に応じて提示する通知に関する情報である。業務リスク通知情報は、業務リスク通知ID162a、業務実行ID162b、業務リスク通知種類162cの各項目を備えている。
図20(B)は、通知情報記憶部162が記憶する単画面リスク通知情報のデータ構造の一例を示す概念図である。単画面リスク通知情報は、リスク値算出部108が一つの画面処理に対して算出した「単画面リスク」に応じて提示する通知に関する情報である。単画面リスク通知情報は、単画面リスク通知ID162d、業務実行ID162e、画面ID162f、処理日162g、処理時刻162h、単画面リスク通知種類162kの各項目を備えている。
図20(C)は、通知情報記憶部162が記憶する全画面リスク通知情報のデータ構造の一例を示す概念図である。全画面リスク通知情報は、リスク値算出部108が一つの業務を構成する一連の画面処理を一纏まりとして算出した「全画面リスク」に応じて提示する通知に関する情報である。全画面リスク通知情報は、全画面リスク通知ID162m、業務実行ID162n、全画面リスク通知種類162pの各項目を備えている。
通知情報記憶部162の業務リスク通知情報と、単画面リスク通知情報と、全画面リスク通知情報は、それぞれ業務開始時(「業務開始」ボタン302が押下された時)、各画面処理直後、業務終了直後(「業務終了」ボタン303が押下された時)、に算出されるリスク値が特定の条件を満たした場合に生成されて、通知情報記憶部162に記憶される。
図21は、実施例2における、業務支援システム160による業務支援処理の一例を示すフローチャートである。業務支援処理は、業務の途中状態において算出したリスク値に応じて業務実施者に、当該業務実施者の業務に係わる情報を提示する処理である。具体的には、業務実行情報記憶部104に登録されている業務実行情報やシステムログを用いて、業務の開始時、業務を構成する個々の画面処理の終了時、および業務の終了時に、当該業務、単一の画面処理、および一連の画面処理に対してリスク値を算出し、そのリスク値が高い場合にそれを通知する画面を提示し、また、業務開始時には同じ業務実施者の同じ業務種類に対する過去の高リスク業務の情報を提示する処理である。業務支援システム160の業務支援制御部161は、ユーザ認証部102によるユーザ認証が終わった後に、業務支援処理を開始する。認証されたユーザを「対象作業者」とする。
業務支援制御部161はまず、図4(A)の画面によりこれから実施する業務の種類を受け付け、業務開始日および業務開始時刻を業務実行情報記憶部104に記憶する(S1001)。このとき新たに発行された業務実行IDを「対象実行ID」、これから実施する業務の種類を「対象業務」とする。
次に、業務支援制御部161はステップS1002において、最近の対象業務と同一種類の業務、および対象作業者と同一の作業者の業務実行情報を特定し、これらに対応する通知情報を提示する。
前記の最近の同一種類の業務、同一作業者の業務実行情報の特定処理では、例えば直近の指定期間内の同一種類の業務、同一作業者の業務を特定するとしても良い。この場合、業務支援制御部161は、業務実行情報記憶部104に記憶されている業務実行情報を検索し、業務IDが対象業務と一致し、作業者IDが対象作業者と一致し、業務開始日・開始時刻が対象実行IDの業務開始日・開始時刻と、それより期間P4だけ前の時刻の間にあるレコードとして特定する。また同様に、業務IDが対象業務と一致し、作業者IDが対象作業者と一致し、業務開始日・開始時刻が対象実行IDの業務開始日・開始時刻よりも前にある直近の指定個数のレコードとして特定しても良い。
業務支援制御部161は、特定した業務実行情報の業務実行IDをもとに、通知情報記憶部162が記憶する業務リスク通知情報、単画面リスク通知情報、全画面リスク通知情報を検索し、これら業務実行IDに対応する通知情報を特定する。そして、業務支援制御部161は、これから実施する対象業務に関連する過去の通知として図22のような画面を生成して入出力装置150に送信する。なお、図22では各リスク通知の通知種類(例えば、業務リスクの種別1とは、実施例1のリスク値算出処理1によるリスク値が高いために過去に通知がなされた件数を表す)の内訳を提示する例を説明しているが、特定した通知情報のより詳細な情報を提示してもよい。このようにして最近の通知に関する情報を提示することによって、対象作業者は通知の種類に応じて業務の誤りに注意しながら業務を進めることができる。
続いて業務支援システム160のリスク値算出部108は、業務実行情報からの業務リスク値算出処理を実行する(S1003)。業務リスク値算出処理S1003は、業務実行情報を検索・判定することでリスク値を算出する処理であり、対象実行IDに対するリスク値算出処理1、リスク値算出処理2、リスク値算出処理3に相当する。
業務支援制御部161は、算出した業務リスク値を業務リスクの種類(リスク値算出処理1〜3のそれぞれで算出した業務リスク値の種類を業務リスク種別1〜3と呼ぶ)ごとに算出パラメータ記憶部107に記憶した閾値と比較し、閾値以上か否かを判定する(S1004)。
業務リスク値が閾値以上である場合(S1004:YES)、業務支援制御部161は図23(A)のような画面を生成して、入出力装置150に送信することでリスクの通知をし、さらに通知情報記憶部162に通知情報を記憶する(S1005)。図23(A)では対象実行ID:W00122に対して2つの業務リスク値が閾値より高いことを、作業者に通知している。本通知により対象作業者は通知の種類に応じて業務の誤りに注意しながら業務を進めることができる。
業務リスク値が閾値以上ではない場合(S1004:NO)、業務支援制御部161は処理をステップS1006に進める。
続いて業務支援制御部161は、単画面リスク通知処理(後述)を実行する(S1006)。単画面リスク通知処理S1006は、ステップS1001において業務開始が入力されて以降、画面処理が終了したことを示すシステムログが追加される度に当該画面処理に対する単画面リスクを算出する処理である。
業務支援制御部161は、図4(B)の画面により実施していた業務の終了を受け付け、業務終了日および業務終了時刻を業務実行情報記憶部104に記憶する(S1007)。
業務支援システム160のリスク値算出部108は、システムログからの全画面リスク値算出処理を実行する(S1008)。全画面リスク値算出処理S1008は、対象実行IDの画面処理に対応するシステムログからリスク値を算出する処理であり、対象実行IDに対するリスク値算出処理5に相当する。
業務支援制御部161は、算出した全画面リスク値を算出パラメータ記憶部107に記憶した閾値と比較し、閾値以上か否かを判定する(S1009)。
全画面リスク値が閾値以上である場合(S1009:YES)、業務支援制御部161は図23(B)のような画面を生成して入出力装置150に送信することでリスクの通知をし、さらに通知情報記憶部162に通知情報を記憶する(S1010)。図23(B)では対象実行ID:W00122に対して1つの全画面リスク値が閾値より高いことを、作業者に通知している。
全画面リスク値が閾値以上ではない場合(S1009:NO)、業務支援制御部161は業務支援処理を終了する。
図24は、業務支援制御部161による単画面リスク通知処理S1006の一例を示すフローチャートである。
ステップS1101において、業務支援制御部161は、入出力装置150の入力部151から業務を開始した対象作業者が、業務を終了したことを報告するために終了業務入力フォーム呼び出し操作をしたことを確認、または業務システム130の情報記憶部132に対象作業者と同一の作業者のシステムログが追加されたことを確認するまで待機する。
業務支援制御部161は、対象作業者が入出力装置150の入力部151から終了業務入力フォーム呼び出し操作をしたことを確認した場合(S1102:YES)、単画面リスク通知処理を終了する。
または、業務支援制御部161は、業務システム130の情報記憶部132に対象作業者と同一の作業者のシステムログが追加されたことを確認した場合(S1102:NO)、ステップS1103へ移行する。
ステップS1103において、リスク値算出部108は、追加されたシステムログからの単画面リスク値算出処理を実行する。単画面リスク値算出処理S1103は、一つの画面処理に対するシステムログからリスク値を算出する処理であり、対象実効IDに対するリスク値算出処理4のステップS502、S503、S504や、リスク値算出処理6のステップS902、S903に相当する。
ステップS502、S503、S504については、一つの画面処理に対するログリスク値(R4_F、R4_S、R4_Nのいずれか)を単画面リスク値とする。
ステップS902、S903については、画面処理の時間帯が特定時間帯にかかる場合(S903:YES)に高いリスク値R6_h、かからない場合(S903:NO)に低いリスク値R6_lを単画面リスク値として算出する。これらはリスク値算出処理4とリスク値算出処理6において、集計前の個々の画面処理のリスク算出に相当する。
業務支援制御部161は、算出した単画面リスク値を単画面リスク種類(リスク値算出処理4とリスク値算出処理6のいずれかの処理を使用したことにより、単画面リスク種類をRN4とRN6としている)ごとに算出パラメータ記憶部107に記憶した閾値と比較し、閾値以上か否かを判定する(S1104)。
単画面リスク値が閾値以上である場合(S1104:YES)、業務支援制御部161は図25のような画面を生成して入出力装置150に送信することでリスクの通知をし、さらに通知情報記憶部162に通知情報を記憶する(S1105)。図25では、画面ID:S0052での画面処理に対して2つの単画面リスク値が閾値より高いことを、作業者に通知している。
単画面リスク値が閾値以上ではない場合(S1104:NO)、業務支援制御部161は処理をステップS1101に戻す。
次に実施例3について説明する。
実施例3の業務支援システム160および業務支援方法は、実施例2と同様に、業務に対するリスク値算出を業務の開始時、業務を構成する個々の画面処理の終了時、および業務の終了時に実施し、高リスクである場合に通知画面を提示する。また、実施例1と同様に業務結果に対してリスク値算出を実施する。
実施例3の業務支援システム160および業務支援方法は、さらに、業務リスク、単画面リスク、全画面リスクが高い場合の各通知を作業者へ提示する通知画面において、対象業務、または対象画面処理が高リスクと判定されてしまった理由を作業者が入力できる画面に入力欄を付けて提示する。作業者が高リスクの理由を入力した情報は回収されて通知情報記憶部162に記録され、管理者に対してリスク通知IDごとの高リスク理由の一覧画面を提示する。管理者が、これらの高リスク理由を参照しながら各通知の除外有無情報を入力し、入力された除外有無情報に基づいて業務結果に対するリスク値算出を実施する。
図26は、本実施例において通知情報記憶部162が記憶する通知除外情報のデータ構造の一例を示す概念図である。通知除外情報は、業務支援制御部161が管理する業務リスク通知、単画面リスク通知、全画面リスク通知の各々に対し、作業者が入力した高リスクと判定されてしまった理由と管理者が入力した除外フラグを管理する情報である。通知除外情報は、リスク通知ID162q、業務実行ID162r、リスク通知種類162s、除外フラグ162t、高リスク理由162uの各項目を備えている。
図27および図28は業務支援制御部161が生成する高リスク理由入力画面の一例を示す概念図である。
図27(A)は、ステップS1004において業務リスク値が閾値以上であった場合に、ステップS1005において実施例2の図23(A)の通知画面の代わりに提示される高リスク理由入力欄401、402付き通知画面である。図27(B)は、ステップS1009において全画面リスク値が閾値以上であった場合に、ステップS1010において実施例2の図23(B)の通知画面の代わりに提示される高リスク理由入力欄404付き通知画面である。図28は、ステップS1104において単画面リスク値が閾値以上であった場合に、ステップS1105において実施例2の図25の通知画面の代わりに提示される高リスク理由入力欄406、407付き通知画面である。
ステップS1005、S1010、S1105のいずれにおいても、業務支援制御部161は図27および図28のような画面を生成して入出力装置150に送信することでリスクの通知をし、これら画面の「確認・登録」ボタン403、405、408が押下されると、作業者が入力した高リスク理由401、402、404、406、407と、これら通知に関する情報を通知情報記憶部162の通知除外情報に記憶する。
図29は、業務支援制御部161が生成して管理者へ提示する除外有無入力画面の一例を示す概念図である。
業務支援制御部161は、入出力装置150を操作するユーザをユーザ認証部102で認証して、ユーザが管理者であった場合に、通知情報記憶部162が記憶する通知除外情報を用いて、図29に示す除外有無入力画面を提示する。この画面では、それぞれのリスク通知に対して、作業者が入力した高リスク理由が表示され、管理者はそれぞれのリスク通知についての高リスク理由を参照して、当該通知に対する除外有無を判断して入力(メニュー画面から選択)する。管理者が「登録」ボタン501を押下すると、入力された除外有無を通知情報記憶部162の通知除外情報に記憶する。
実施例3の業務支援システム160および業務支援方法は、業務結果に対してリスク値を算出するステップS103において、通知情報記憶部162の記憶する通知除外情報を用いて、管理者が除外有り(除外フラグ「YES」)と入力した通知に相当するリスク部分を除外した(該当通知のリスク通知種類に対応するリスク値算出処理の算出結果がリスク値=0とする)リスク値を算出する。
例えば、2つの業務実行ID、W00121とW00122について、リスク値算出処理S103としてリスク値算出処理1からリスク値算出処理6までを実行することを考える。
業務実行ID:W00121について、図26の通知除外情報を検索し、2つの通知を特定する(リスク通知ID:WRN0128とSSRN0214)。しかし、これらの通知に対して、作業者が入力した高リスク理由を参照しながら管理者は除外フラグを「NO」と入力しているため、リスク値算出処理から除外されるリスク要素はなく、実施例1と同様のリスク値が算出される。
業務実行ID:W00122について、同様に図26の通知除外情報を検索し、7つの通知を特定する(リスク通知ID:WRN0129、WRN0130、SSRN0215、SSRN0216、SSRN0217、SSRN0218、MSRN0160)。
業務実行ID:W00122に対するリスク値算出処理1において、リスク通知ID:WRN0129のリスク通知種類は「RN1」(日常業務ではないために高リスクであるとして提示した通知)、除外フラグは「YES」となっている。したがって、除外を考えなければRisk1はRisk1=R1_H=100と計算されていたところを、日常業務である判定に相当するRisk1=R1_L=0とする。
業務実行ID:W00122に対するリスク値算出処理3において、リスク通知ID:WRN0130のリスク通知種類は「RN3」(特定時間帯にかかる業務回数が多すぎるため高リスクとして提示した通知)、除外フラグは「YES」となっている。したがって、除外を考えなければRisk3はRisk3=R3_H=100と計算されていたところを、特定時間帯にかかる業務回数が多すぎない判定に相当するRisk3=R3_L=0とする。
業務実行ID:W00122に対するリスク値算出処理4において、リスク通知ID:SSRN0215とSSRN0216のリスク通知種類はそれぞれ「RN4_F」(処理時間が短すぎるため高リスクとして提示した通知)、「RN4_S」(処理時間が長すぎるため高リスクとして提示した通知)、除外フラグはともに「YES」となっている。図20の単画面リスク通知情報を参照すると、リスク通知ID:SSRN0215に対応する画面ID(S0052)、処理日(06/03)、処理時刻(18:10:01)と、リスク通知ID:SSRN0216に対応する画面ID(S0029)、処理日(06/03)、処理時刻(18:14:02)が特定できる。さらに図3のシステムログを参照し画面ID、処理日、処理時刻でつき合わせることにより、リスク通知ID:SSRN0215はログL005と、リスク通知ID:SSRN0216はログL006と対応することが特定できる。したがって、業務実行ID:W00122に対するリスク値算出処理4において、ログL005については、除外を考えなければログリスクはR4_F=15と計算されていたところを、処理時間が短すぎも長すぎもしない判定に相当するR4_N=0とする。また、ログL006については、除外を考えなければログリスクはR4_S=10と計算されていたところを、処理時間が短すぎも長すぎもしない判定に相当するR4_N=0とする。
業務実行ID:W00122に対するリスク値算出処理6において、リスク通知ID:SSRN0217とSSRN0218のリスク通知種類はともに「RN6」(特定時間帯にかかる画面処理回数が多すぎるため高リスクとして提示した通知)、除外フラグはともに「YES」となっている。業務実行ID:W00122に対するリスク値算出処理4と同様に単画面リスク通知情報、システムログを参照し、リスク通知ID:SSRN0217はログL005と、リスク通知ID:SSRN0218はログL006と対応することが特定できる。したがって、業務実行ID:W00122に対するリスク値算出処理6において、ログL005とログL006について、除外を考えなければこれらのログは特定時間帯にかかる画面処理として回数を計数するための変数Tに加算されていたところを、特定時間帯にかかる画面処理ではない判定に相当するとしてTに加算しないこととする。
業務実行ID:W00122に対するリスク値算出処理5において、リスク通知ID:MSRN0160のリスク通知種類は「RN5_L」(利用していない必須画面が多いため高リスクとして提示した通知)、除外フラグは「NO」となっている。したがって、リスク値算出処理から除外されるリスク要素はなく、実施例1と同様のリスク値が算出される。
以上、実施例3に説明したとおり、業務支援制御部161が作業者へ高リスクを通知する際に、高リスク理由を作業者に入力させ、それらの高リスク理由を参照しながら各通知の除外有無を管理者に入力させる。管理者が判断して入力した除外有無に基づいて業務結果に対するリスク値算出を実施することにより、誤って高リスクと判定されてしまった業務・画面処理が、業務結果に対するリスク算出に与える影響を排除でき、業務結果に対するリスク算出の品質を向上させる効果が得られる。
[附記]
特許請求の範囲に記載した実施態様以外に、以下の実施態様が挙げられる。
(1)前記業務実行情報記憶部へ記憶する業務実行情報の各レコードは、業務実行ID、業務ID、作業者ID、業務開始日、業務開始時刻、業務終了日、および業務終了時刻の各データ項目を有することを特徴とする請求項1記載の業務支援システム。
(2)前記システムログ記憶部へ記憶するシステムログの各レコードは、少なくともシステムログを識別するログID、作業者ID、処理が実行された画面の画面ID、該当画面で処理を終了した処理日、および該当画面で処理を終了した処理時刻の各データ項目を有することを特徴とする請求項5記載の業務支援システム。
(3)前記システムログの各レコードが有するデータ項目である該当画面で処理を終了した処理日、および該当画面で処理を終了した処理時刻に代えて、処理のための該当画面を参照し始めた参照日および参照時刻を有することを特徴とする附記(2)記載の業務支援システム。
(4)請求項2、3、4、6、8、及び9のいずれかに記載の業務支援システムにおいて、前記リスク値算出部が、
ある業務実行に対して、複数の算出方法によって当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを算出し、当該複数の算出方法による複数の算出結果を予め定めておいた重みを乗じて加算することにより、当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを算出することを特徴とする業務支援システム。
(5)計算機システムが、
業務実施者による業務種類、業務開始、業務終了の入力を受付けて、業務実行履歴として業務実行情報記憶部へ業務実行情報を記憶し、
業務システムが生成して記録するシステムログを所定の時期に取得して、システムログ記憶部へ記憶し、
業務種類と、業務に利用される画面の対応関係と、画面の標準的な処理時間とを記憶する業務定義情報記憶部が予め登録され、
実行が終了した個別の業務実行情報に対して、業務実行結果が誤っている可能性の大きさをリスク値として、前記業務実行情報記憶部に記録された業務実行情報と、前記システムログ記憶部に記録されたシステムログと、及び前記業務定義情報記憶部に記憶された業務画面定義情報に基づいて算出し、
算出したリスク値を該当する業務実行情報に対応付けてユーザに提示する、
ことを特徴とする業務支援方法。
(6)計算機システムが、
前記算出したリスク値を、予め登録された業務ID、リスク値の範囲、対策の対応データテーブルと照合して、該当する業務実行情報の業務ID、算出したリスク値に該当する対策を自動決定して、ユーザ端末に出力する、ことを特徴とする附記(5)に記載の業務支援方法。
(7)計算機システムが、
業務実施者による業務種類、業務開始、業務終了の入力を受付けて、業務実行履歴として業務実行情報記憶部へ業務実行情報を記憶し、
前記業務実施者の業務開始時から業務終了まで、業務システムの記憶部に一画面処理ごとの終了結果のシステムログが追加されるのを監視して、追加されたシステムログを取得してシステムログ記憶部へ記憶し、
業務種類と、業務に利用される画面の対応関係と、画面の標準的な処理時間とを記憶する業務定義情報記憶部が予め登録され、
業務実施者の業務開始時に、直近の指定期間内の同じ業務実施者による業務実行情報に基づいて、前記開始された業務実施者の業務結果に誤りが生ずる可能性の大きさを業務リスク値として算出し、
システムログ記憶部から該当システムログを読出し、該当画面処理の処理時間、時間帯に基づき、該当画面処理結果に誤りが生ずる可能性の大きさを単画面リスク値として算出し、
前記業務実施者の業務終了時に、該当業務の全画面に対応するシステムログに基づいて、全画面処理結果に誤りが生ずる可能性の大きさを全画面リスク値として算出し、
前記業務リスク値、前記単画面リスク値、および前記全画面リスク値のそれぞれは、算出時に対応閾値と比較され、対応閾値以上の場合には直ちに、業務実施者へ各リスク値に係る情報を通知すると共に、通知情報記憶部にリスク通知情報を記憶する、
ことを特徴とする業務支援方法。
(8)計算機システムが、
業務実施者の業務開始時に、直近の指定期間内の同じ種類の業務で、同じ業務実施者による業務実行情報を業務実行情報記憶部から検索し、検索された業務実行情報に対応する過去のリスク通知情報を前記通知情報記憶部から検索して、その一覧情報を前記業務実施者に提示することを特徴とする附記(7)に記載の業務支援方法。
(9)計算機システムが、
業務実施者に通知する各リスク通知情報に、画面内にリスク値が高くなった理由を入力する欄を設けて通知し、業務実施者が画面内の入力欄にリスク値が高くなった理由を入力した情報を受け取り、受け取った理由を通知情報記憶部に記憶し、
通知情報記憶部に記憶されているリスク通知情報と、業務実施者が入力したリスク値が高くなった理由とを読み出して、それらの情報を一覧とする除外有無入力画面を管理者へ提示し、管理者が各リスク通知ごとに除外をすべきかを判断して入力した除外有無を受付けて、除外フラグとして通知情報記憶部に記憶し、
各リスク値を算出する際に、前記通知情報記憶部に記憶される除外フラグを参照して、除外すべきフラグの場合には該当リスク値を0と算出することを特徴とする附記(7)に記載の業務支援方法。
100…業務支援システム、101…入出力制御部、102…ユーザ認証部、103…ユーザ情報記憶部、104…業務実行情報記憶部、105…システムログ記憶部、106…業務定義情報記憶部、107…算出パラメータ記憶部、108…リスク値算出部、109…リスク記憶部、120…ネットワーク、130…業務システム、131…業務機能提供部、132…情報記憶部、150…入出力装置、151…入力部、152…表示部、160…業務支援システム、161…業務支援制御部、162…通知情報記憶部、200…計算機、201…プロセッサ(CPU)、202…メモリ、203…補助記憶装置、204…通信インターフェース(通信I/F)、205…入力インターフェース(入力I/F)、206…キーボード、207…マウス、208…出力インターフェース(出力I/F)、209…ディスプレイ装置、301…業務の種類メニュー画面、302…「業務開始」ボタン、303…「業務終了」ボタン、401・402・404・406・407…高リスク理由入力フィールド、403・405…「確認・登録」ボタン、501…「登録」ボタン。

Claims (15)

  1. 業務実施者による業務種類、業務開始、業務終了の入力を受付けて、業務実行履歴として業務実行情報記憶部へ業務実行情報を記憶する入出力制御部と、
    実行が終了した個別の業務実行情報に対して、業務実行結果が誤っている可能性の大きさを、前記業務実行情報記憶部に記録された業務実行情報に基づいて算出するリスク値算出部と、
    を備えたことを特徴とする業務支援システム。
  2. 請求項1記載の業務支援システムにおいて、
    前記リスク値算出部が、
    ある業務実行に対して、当該業務実行と同一の業務実施者が、当該業務実行と同一の種類の業務を、当該業務実行までの一定期間の間に実施した回数が一定値を超えない場合に、当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを相対的に大きく算出することを特徴とする業務支援システム。
  3. 請求項1記載の業務支援システムにおいて、
    前記リスク値算出部が、
    ある業務実行に対して、当該業務実行と同一の業務実施者が、当該業務実行までの一定期間の間に実施した業務の業務時間の総和が一定値を超える場合に、当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを相対的に大きく算出することを特徴とする業務支援システム。
  4. 請求項1記載の業務支援システムにおいて、
    前記リスク値算出部が、
    ある業務実行に対して、当該業務実行と同一の業務実施者が、当該業務実行までの一定期間の間に実施した業務のうち、特定の時間帯に実施した業務の回数が一定値を超える場合に、当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを相対的に大きく算出することを特徴とする業務支援システム。
  5. 請求項1記載の業務支援システムにおいて、
    前記入出力制御部は更に、業務システムが生成して記録するシステムログを所定の時期に取得して、システムログ記憶部へ記憶し、
    前記リスク値算出部が、実行が終了した個別の業務実行情報に対して、業務実行結果が誤っている可能性の大きさを、前記業務実行情報記憶部に記録された業務実行情報と共に、前記システムログ記憶部に記録されたシステムログに基づいて算出することを特徴とする業務支援システム。
  6. 請求項5記載の業務支援システムにおいて、
    前記リスク値算出部が、
    ある業務実行に対して、当該業務実行と同一の業務実施者による、当該業務実行の実行時間中の画面処理に対応するシステムログを前記システムログ記憶部より取得し、
    前記システムログが表す複数の画面処理のうち、特定の時間帯に実施した画面処理の回数が一定値を超える場合に、当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを相対的に大きく算出することを特徴とする業務支援システム。
  7. 請求項5記載の業務支援システムにおいて、
    更に、業務種類と、業務に利用される画面の対応関係と、画面の標準的な処理時間とを記憶する業務定義情報記憶部を有し、
    前記リスク値算出部が、実行が終了した個別の業務実行情報に対して、業務実行結果が誤っている可能性の大きさを、前記業務実行情報記憶部に記録された業務実行情報と、前記システムログ記憶部に記録されたシステムログと、及び前記業務定義情報記憶部に記憶された業務画面定義情報に基づいて算出することを特徴とする業務支援システム。
  8. 請求項7記載の業務支援システムにおいて、
    前記リスク値算出部が、
    ある業務実行に対して、当該業務実行と同一の業務実施者による、当該業務実行の実行時間中の画面処理に対応するシステムログを前記システムログ記憶部より取得し、
    前記システムログが表す複数の画面処理のそれぞれについて、画面処理に要した時間が当該画面の標準的な処理時間と比べて一定程度短いか或いは一定程度長い場合に当該画面処理の結果が誤っている可能性の大きさを相対的に大きく算出し、
    前記複数の画面処理の誤っている可能性の大きさを集計することで当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを算出することを特徴とする業務支援システム。
  9. 請求項7記載の業務支援システムにおいて、
    前記リスク値算出部が、
    ある業務実行に対して、当該業務実行と同一の業務実施者による、当該業務実行の実行時間中の画面処理に対応するシステムログを前記システムログ記憶部より取得し、
    前記システムログが表す複数の画面処理にて使用された複数の画面を取得し、
    前記複数の画面に含まれない、当該業務実行の業務種類に定義された必須画面の個数が一定値を超える場合に、または、当該業務実行の業務種類に定義された必須画面および標準画面に含まれない、前記複数の画面の個数が一定値を超える場合に、当該業務実行の結果が誤っている可能性の大きさを相対的に大きく算出することを特徴とする業務支援システム。
  10. 業務実施者による業務種類、業務開始、業務終了の入力を受付けて、業務実行履歴として業務実行情報記憶部へ業務実行情報を記憶し、および
    業務実施者の業務開始時に、直近の指定期間内の同じ業務実施者による業務実行情報を業務実行情報記憶部から検索する業務支援制御部と、
    前記検索された業務実行情報に基づいて、前記開始された業務実施者の業務結果に誤りが生ずる可能性の大きさを業務リスク値として算出するリスク値算出部と、
    を備え、
    前記業務支援制御部が、前記リスク値算出部が算出した業務リスク値が閾値以上の場合には、業務実施者に業務リスクに係る情報を通知すると共に、通知情報記憶部にリスク通知情報を記憶することを特徴とする業務支援システム。
  11. 前記業務支援制御部が、前記業務実施者の業務開始時から業務終了まで、業務システムの記憶部に一画面処理ごとの終了結果のシステムログが追加されるのを監視して、追加されたシステムログを取得してシステムログ記憶部へ記憶し、
    前記リスク値算出部が、システムログ記憶部から該当システムログを読出し、該当画面処理の処理時間、時間帯に基づき、該当画面処理結果に誤りが生ずる可能性の大きさを単画面リスク値として算出し、
    前記業務支援制御部が、前記リスク値算出部が算出した単画面リスク値が閾値以上の場合には、業務実施者に単画面リスクに係る情報を通知すると共に、通知情報記憶部にリスク通知情報を記憶することを特徴とする請求項10に記載の業務支援システム。
  12. 前記リスク値算出部が、前記業務実施者の業務終了時に、該当業務の全画面に対応するシステムログに基づいて、全画面処理結果に誤りが生ずる可能性の大きさを全画面リスク値として算出し、
    前記業務支援制御部が、前記リスク値算出部が算出した全画面リスク値が閾値以上の場合には、業務実施者に全画面リスクに係る情報を通知すると共に、通知情報記憶部にリスク通知情報を記憶することを特徴とする請求項11に記載の業務支援システム。
  13. 前記業務支援制御部が、業務実施者の業務開始時に、直近の指定期間内の同じ種類の業務で、同じ業務実施者による業務実行情報を業務実行情報記憶部から検索し、検索された業務実行情報に対応する過去のリスク通知情報を前記通知情報記憶部から検索して、その一覧情報を前記業務実施者に提示することを特徴とする請求項12に記載の業務支援システム。
  14. 前記業務支援制御部が、業務実施者に通知する各リスク通知情報に、画面内にリスク値が高くなった理由を入力する欄を設けて通知し、業務実施者が画面内の入力欄にリスク値が高くなった理由を入力した情報を受け取り、受け取った理由を通知情報記憶部に記憶することを特徴とする請求項12に記載の業務支援システム。
  15. 前記業務支援制御部が、通知情報記憶部に記憶されているリスク通知情報と、業務実施者が入力したリスク値が高くなった理由とを読み出して、それらの情報を一覧とする除外有無入力画面を管理者へ提示し、管理者が各リスク通知ごとに除外をすべきかを判断して入力した除外有無を受付けて、除外フラグとして通知情報記憶部に記憶し、
    前記リスク値算出部が、各リスク値を算出する際に、前記通知情報記憶部に記憶される除外フラグを参照して、除外すべきフラグの場合には該当リスク値を0と算出することを特徴とする請求項14に記載の業務支援システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112288329A (zh) * 2020-11-23 2021-01-29 中国农业银行股份有限公司 一种操作行为记录的风险预估方法及装置

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