JP2020117469A

JP2020117469A - 洗浄後皮膚感触改善剤

Info

Publication number: JP2020117469A
Application number: JP2019010956A
Authority: JP
Inventors: 大貴石渡; Daiki Ishiwatari; 健夫雨宮; Takeo Amemiya; 恵育鬼塚; Shigeyasu Onizuka
Original assignee: Kracie Home Products Ltd
Current assignee: Kracie Home Products Ltd
Priority date: 2019-01-25
Filing date: 2019-01-25
Publication date: 2020-08-06

Abstract

【課題】アミノ酸系界面活性剤及びカチオンポリマーを含む皮膚洗浄剤組成物に対する洗浄後皮膚感触改善剤、および製剤の水なじみが良好で、起泡性が良く、クリーミーな泡質であり、さらに洗い流し時のぬるつきが抑制されたアミノ酸系界面活性剤及びカチオンポリマー含む皮膚洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】アミノ酸系界面活性剤およびカチオン性ポリマーを含む洗浄剤組成物に添加する、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤を含むことを特徴とする肌感触改善剤、および上記肌感触改善剤、アミノ酸系界面活性剤、およびカチオン性ポリマーを含むことを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄後皮膚感触改善剤、および洗浄後皮膚感触改善剤を含む皮膚洗浄剤組成物に関する。

従来、多くの洗顔やボディソープといった皮膚洗浄料において、石鹸を主体にした洗浄料が用いられてきた。これは石鹸の豊かな泡立ちや、洗浄に用いる水に含まれる金属イオンによって作られる金属石鹸のさっぱりとした感触が多くの日本人に好まれてきたためである。しかしながら、豊かな泡立ちを有する一方で、高い洗浄力を持つ石鹸は、洗浄時の刺激やタオルドライ後の乾燥感など、皮膚の弱い人に対して刺激となりうることもあった。

近年、自分が敏感肌であると認識する消費者が増加しており、洗浄剤組成物においても洗浄機能だけでなく、皮膚に対する刺激緩和性等といった付加価値的機能を備えることが求められてきている。特に洗顔やボディソープといった皮膚に直接的に触れ使用する形態の洗浄剤組成物は、その消費者のニーズが高いカテゴリーとなる。また洗浄時の肌へのさらなる負荷低減を目的に、泡立ちの良さや泡の心地よさといった、洗浄時の泡量や泡質の向上に関するニーズも高まっている。

その観点から、刺激性が低く、カルシウムイオン感受性のないスルホオキシアルカノエート界面活性剤（例えば特許文献１）や、Ｎ−アシルアミノ酸型界面活性剤（例えば特許文献２や特許文献３）などが開発され、それらを用いた洗浄剤組成物が提案されている。

しかしながら、アミノ系界面活性剤を含む洗浄剤組成物は、その洗浄剤組成物内に粘度調整剤であるカチオン性ポリマーが存在した場合、希釈されることでアミノ系界面活性剤とカチオン系ポリマーが複合体を生成し、毛髪においてはこの複合体が毛髪表面に吸着することでコンディショニング効果を発現することが知られている（例えば特許文献４）。しかしアミノ系界面活性剤とカチオン系ポリマーを含む洗浄剤組成物を皮膚用として使用した場合、この複合体は肌表面に残ることにより、洗い流し時にぬるつきを感じる原因となっている。

このような市場背景において、アミノ系界面活性剤を用いた洗浄剤組成物においても、洗い流し時に肌のぬるつきを抑えることが求められている。

特開平６−６５１８９号公報特開平５−４３８９０号公報特開平５−１５６２８７号公報特開２０１３−１５１４３４号公報

本発明は、アミノ酸系界面活性剤及びカチオンポリマーを含む皮膚洗浄剤組成物に対する洗浄後皮膚感触改善剤、および製剤の水なじみが良好で、起泡性が良く、クリーミーな泡質であり、さらに洗い流し時のぬるつきが抑制された、アミノ酸系界面活性剤及びカチオンポリマーを含む皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。

本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、アミノ酸系界面活性剤及びカチオンポリマー含む皮膚洗浄剤組成物に、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤を添加することにより、製剤の水なじみが良好で、起泡性が良く、クリーミーな泡質であり、さらに洗い流し時のぬるつきが抑制された洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。

本願第一の発明は、アミノ酸系界面活性剤およびカチオン性ポリマーを含む洗浄剤組成物に添加する、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤を含むことを特徴とする肌感触改善剤である。

本願第二の発明は、本願第一の発明に記載する肌感触改善剤、アミノ酸系界面活性剤、およびカチオン性ポリマーを含むことを特徴とする皮膚洗浄剤組成物である。

本発明によれば、アミノ酸系界面活性剤及びカチオンポリマーを含む皮膚洗浄剤組成物に対する洗浄後皮膚感触改善剤、および製剤の水なじみが良好で、起泡性が良く、クリーミーな泡質であり、さらに洗い流し時のぬるつきが抑制された、アミノ酸系界面活性剤及びカチオンポリマー含む皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。

以下、本発明のアミノ酸系界面活性剤及びカチオンポリマーを含む皮膚洗浄剤組成物に対する洗浄後皮膚感触改善剤、および洗浄後皮膚感触改善剤を含む皮膚洗浄剤組成物について詳細に説明する。

本発明に用いられるアミドスルホベタイン型両性界面活性剤において、アルキル基の炭素数８〜１８のオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基があげられる。特に好ましくはドデシル基またはテトラデシル基である。これらは２種の混合物であっても良い。

本発明のアミノ酸系界面活性剤及びカチオン性ポリマーを用いた洗浄剤組成物において、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤の配合量は、好ましくは有効成分として全組成中０．５〜１０質量％（以下、単に「％」と記す。）である。配合量が０．５％未満では十分なぬるつき抑制効果が得られず、１０％を超えると洗浄剤組成物の粘度が上昇し、使用する際に水とのなじみが悪くなる場合がある。

本発明のアミノ酸系界面活性剤及びカチオン性ポリマーを用いた洗浄剤組成物におけるアミノ酸系界面活性剤は、特に限定されるものではないが、Ｎ−ココイルグリシン塩、Ｎ−ラウロイルグルタミン酸塩、Ｎ−ミリストイルグルタミン酸塩、Ｎ−ラウロイル−Ｎ−メチルグリシン塩、Ｎ−ラウロイル−β−アラニン塩、Ｎ−ミリストイル−β−アラニン塩、Ｎ−ラウロイルアスパラギン酸塩、Ｎ−ラウロイルセリン塩、及びＮ−アシルメチルタウリン塩等のＮ−アシルアミノ酸系界面活性剤から１種または２種以上を適宜選択することができる。

本発明のアミノ酸系界面活性剤及びカチオン性ポリマーを用いた洗浄剤組成物におけるカチオン性ポリマーは、特に限定されるものではないが、例えばカチオン化セルロ−ス誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グァーガム誘導体、ジアリル４級アンモニウム塩重合物、ジアリル４級アンモニウム塩／アクリルアミド共重合物、４級ポリビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。これらカチオン化ポリマーを適宜選択し、１種または２種以上を用いることができる。

本発明の洗浄剤組成物は、上述した成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、水溶性高分子化合物（ノニオン性、アニオン性等を含む）、粉体（顔料、色素、樹脂等）、油剤、多価アルコール、生理活性成分、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、紫外線吸収剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、中和剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。

上記アニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、例えばラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。

上記両性界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、２−アルキル−Ｎ−カルボキシメチル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、β−アミノプロピオン酸ナトリウム、Ｎ−ラウロイル−Ｎ’−カルボキシメチル−Ｎ’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンモノイソステアレート、ポリオキシエチレンジオレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸Ｎ−メチルエタノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。

上記水溶性高分子としては、特に限定されるものではないが、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリグルタミン酸、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。

また、上記粉体としては、例えば赤色２０１号、黄色４号、青色１号、黒色４０１号等の色素、黄色４号Ａｌレーキ、黄色２０３号Ｂａレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状（球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状など）に特に制限はない。

上記油剤としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、セチルアルコール
、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、トリイソステアリン酸グリセリン、オリーブ油、マカデミアナッツ油、アボカド油、ひまわり油、ホホバ油、シア脂等を挙げることができる。

上記多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、マンニトール、ソルビトール、ＰＧ、ＤＰＧ、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン等を挙げることができる。これらの中でもＤＰＧ、グリセリンが特に好ましい。

上記生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。上記生理活性成分は、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分や、化合物等が挙げられるが、これらの中でも、特に天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が安全性の点で好ましい。

上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分の例としては、例えばアシタバエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アロエエキス、アンズエキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オトギリソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カキョクエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クロレラエキス、クワエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コラーゲン、サルビアエキス、サボンソウエキス、サンザシエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シャクヤクエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウニンエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、ブクリョウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マドンナリリー花エキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。

また、上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分以外の成分としては、例えばデオキシリボ核酸、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミン類（Ａ、Ｂ２、Ｂ６、Ｃ、Ｄ、Ｅ）、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンＣエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、４−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンＥ誘導体などの血行促進剤、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤、ｌ−メントール、ハッカ油等の冷感剤、レチノ
ール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤等が挙げられる。

本発明の老人性乾皮症改善剤、予防剤および洗浄剤組成物は、洗顔、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、シェービング料等の洗浄剤として好適に使用できる。またそれぞれ、粘性液体、フォーマー容器に入れて泡状に吐出する等の形態として用いることができる。

実施例１〜９及び比較例１〜８
表１に示す組成の洗浄剤組成物を常法に準じて調製した。すすぎ時の肌のぬるつきのなさ、泡質、泡量、洗浄剤と水のなじみの良さの評価結果は表１に併せて示した。なお、以下の全ての実施例及び比較例における配合量は質量％である。

（１）すすぎ時の肌のぬるつきのなさ
10名の専門パネルにより、実施例及び比較例の皮膚洗浄剤組成物を使用し、洗い流し時のぬるつきのなさについて官能評価により評価を行った。尚、評価基準は以下の通りである。＜評価基準＞
◎：極めて良好（ぬるつきがないと答えた被験者の数が８人以上）
○：良好（ぬるつきがないと答えた被験者の数が６人以上、８人未満）
△：やや悪い（ぬるつきがないと答えた被験者の数が４人以上、６人未満）
×：悪い（ぬるつきがないと答えた被験者の数が4人未満）

（２）泡質
１０名の専門パネルにより、実施例及び比較例の皮膚洗浄剤組成物を使用し、皮膚洗浄剤組成物の泡質の良さについて官能評価により評価を行った。尚、評価基準は以下の通りである。
＜評価基準＞
◎：泡がキメ細かく、泡立ちがとても良好
○：泡がややキメ細かく、泡立ちが良好
△：泡が粗く、泡立ちが悪い
×：泡にならない

（３）泡量
１，０００ｍＬ容器の攪拌機つき円筒形シリンダーに、実施例及び比較例のボディシャンプーの１％水溶液を８０ｍＬ入れ、５，０００ｒｐｍで３０秒間攪拌した後の泡容積を測定した。また、評価の基準を次のように設定した。
＜評価基準＞
◎：泡立ち極めて良好泡容積５００ｍＬ以上
○：泡立ち良好泡容積４００ｍＬ以上，５００ｍＬ未満
△：泡立ち普通泡容積３００ｍＬ以上，４００ｍＬ未満
×：泡立ち不良泡容積３００ｍＬ未満

（４）洗浄剤と水のなじみの良さ
１０名の専門パネルにより、実施例及び比較例の皮膚洗浄剤組成物を使用し、皮膚洗浄剤組成物と水のなじみの良さについて官能評価により評価を行った。尚、評価基準は以下の通りである。
＜評価基準＞
◎：極めて良好（水なじみが良いと答えた被験者の数が８人以上）
○：良好（水なじみが良いと答えた被験者の数が６人以上、８人未満）
△：やや悪い（水なじみが良いと答えた被験者の数が４人以上、６人未満）
×：悪い（水なじみが良いと答えた被験者の数が4人未満）

表１より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例１〜９の皮膚洗浄剤組成物は比較例１〜８の組成物に比べていずれも優れた性能を見出した。

以下、本発明の洗浄後感触改善剤を添加した洗浄剤組成物のその他の処方例を実施例１０〜１２として挙げる。なお、これらの実施例の洗浄剤組成物についても、すすぎ時の肌のぬるつきのなさ、泡質、泡量、洗浄剤と水のなじみの良さの各項目を評価した。

実施例１０洗顔剤質量％
（１）ラウリルヒドロキシスルタイン６．０
（２）ラウロイルアスパラギン酸Ｎａ８．０
（３）ココイルメチルタウリンＭｇ５．０
（４）ラウロイルメチルアラニンＮａ５．０
（５）ポリクオタニウムー６０．１
（６）ポリクオタニウムー７０．１
（７）ポリクオタニウムー１００．５
（８）グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド０．５
（９）ラウリルグルコシド８．０
（１０）コカミドＭＥＡ１．０
（１１）セラミド０．１
（１２）ミリスチン酸０．５
（１３）ステアリン酸０．５
（１４）安息香酸ナトリウム０．５
（１５）クエン酸０．５
（１６）ピロ亜硫酸Ｎａ０．１
（１７）香料０．５
（１８）精製水残余

実施例１１ボディソープ質量％
（１）ラウリルヒドロキシスルタイン５．０
（２）ラウロイルアスパラギン酸Ｎａ４．０
（３）ココイルメチルタウリンＭｇ２．０
（４）ココイルメチルタウリンＮａ２．０
（５）ラウロイルメチルアラニンＮａ２．０
（６）ポリクオタニウムー７０．５
（７）ポリクオタニウムー６７０．１
（８）グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド０．４
（９）ラウリルグルコシド７．０
（１０）コカミドＭＥＡ１．０
（１１）セラミド０．１
（１２）ミリスチン酸０．５
（１３）ステアリン酸０．５
（１４）安息香酸ナトリウム０．５
（１５）クエン酸０．５
（１６）グリコシルトレハロース１．０
（１７）ピロ亜硫酸Ｎａ０．１
（１８）香料０．５
（１９）精製水残余

実施例１２ハンドソープ質量％
（１）ラウリルヒドロキシスルタイン５．０
（２）ラウロイルアスパラギン酸Ｎａ４．０
（３）ココイルメチルタウリンＭｇ２．０
（４）ラウロイルメチルアラニンＮａ２．０
（５）コカミドメチルＭＥＡ１．０
（６）ポリクオタニウムー１００．５
（７）グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド０．５
（８）ラウリルグルコシド８．０
（９）コカミドＭＥＡ１．０
（１０）セラミド０．１
（１１）ミリスチン酸０．５
（１２）ステアリン酸０．５
（１３）安息香酸ナトリウム０．５
（１４）クエン酸０．５
（１５）ピロ亜硫酸Ｎａ０．１
（１６）香料０．５
（１７）精製水残余

常法により上記組成の洗浄剤組成物を調製し、すすぎ時の肌のぬるつきのなさ、泡質、泡量、洗浄剤と水のなじみの良さを評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。

Claims

アミノ酸系界面活性剤およびカチオン性ポリマーを含む洗浄剤組成物に添加する、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤を含むことを特徴とする肌感触改善剤。
請求項１に記載する肌感触改善剤、アミノ酸系界面活性剤、およびカチオン性ポリマーを含むことを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。