JP2020117462A - 免疫賦活組成物及び竹抽出物、並びにそれらの製造方法 - Google Patents

免疫賦活組成物及び竹抽出物、並びにそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バイオマス資源として豊富に存在する竹類の新たな用途を提案すること。【解決手段】竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、当該蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、当該酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、当該分離工程で得た上清を酸性化処理し、その処理により沈殿を生成させる酸処理工程と、の各工程を経て得られる沈殿を含むものは免疫賦活組成物として有用である。これにより、竹類の新たな用途がもたらされる。【選択図】図1

Description

本発明は、免疫賦活組成物及び竹抽出物、並びにそれらの製造方法に関するものである。
竹は、荒れ地や農作物に適さない土地であっても生育でき、繁茂しすぎて農作物や果樹への被害も発生するほど生育が早く、また、国内に多量に存在(推定で9300万トン)するが、工業的な利用方法が殆どない。このような背景のもと、バイオマスエネルギー資源として竹を利用することが考えられた時期もあったが、竹はエネルギー変換コストが高く、その変換効率も低い等の欠点を抱えるため実現に至っていないのが現状である。そうした欠点は、竹に含まれる一部のリグニン分解物が糖化やアルコール変換を阻害することや、糖化に用いる濃硫酸が設備コストや処理コストを高くすること等に基づくものである。そのため、バイオマス化学変換の学問分野では、バイオリファイナリー方式による竹のバイオマス高度利用技術についての研究開発が国内外の研究機関で進められている。
このような研究開発の一例として、例えば特許文献1には、平均粉砕径約5mmの生竹枝葉を生竹茎粉末に混合したサイレージ体であって、生竹枝葉由来の乳酸菌により嫌気発酵させることで生竹粉末発酵飼料を得ることが提案されている。また、特許文献2には、竹に限ったものではないが、セルロース系バイオマスを原料として、バイオエタノールの原料として有用な糖化液を調製することが提案されている。
特開2010−81924号公報 特開2018−99082号公報
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、バイオマス資源として豊富に存在する竹類の新たな用途を提案することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理して竹繊維を解した後、この混合物を細胞壁崩壊酵素で処理して得られる竹抽出物に免疫賦活活性があることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)本発明は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理し後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる竹抽出物を含むことを特徴とする免疫賦活組成物である。
(2)また本発明は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理した後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる竹抽出物を得て、その竹抽出物を酸性化処理して生成する沈殿成分を含むことを特徴とする免疫賦活組成物である。
(3)また本発明は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、当該蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、当該酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、を備え、この上清を有効成分とする免疫賦活組成物の製造方法である。
(4)また本発明は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、当該蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、当該酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、当該分離工程で得た上清を酸性化処理し、その処理により沈殿を生成させる酸処理工程と、を備え、この沈殿を有効成分とする免疫賦活組成物の製造方法である。
(5)また本発明は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理し後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる竹抽出物である。
(6)また本発明は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理した後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる抽出物を得て、その抽出物を酸性化処理して生成する沈殿成分を含む竹抽出物である。
(7)また本発明は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、当該蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、当該酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、を備え、この上清を竹抽出物とする竹抽出物の製造方法である。
(8)また本発明は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、当該蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、当該酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、当該分離工程で得た上清を酸性化処理し、その処理により沈殿を生成させる酸処理工程と、を備え、この沈殿を竹抽出物とする竹抽出物の製造方法である。
本発明によれば、バイオマス資源として豊富に存在する竹類の新たな用途が提案される。
図1は、各サンプルによるマウスマクロファージ細胞RAW264.7細胞に対するNO 産生活性(免疫賦活活性)を示すグラフである。 図2は、実施例2の免疫賦活組成物についてのHILIC分析の結果を示すチャートであり、上段がRI検出器を用いたチャートであり、下段がUV(320nm)検出器を用いたチャートである。 図3は、実施例2における沈殿操作にて残った上清と、沈殿である実施例2の免疫賦活組成物のそれぞれについてのGPC分析の結果を示すチャートであり、上段が上清のチャートであり、下段が実施例2の免疫賦活組成物のチャートである。
以下、本発明の免疫賦活組成物の製造方法の第一及び第二実施態様、免疫賦活組成物の第一及び第二実施形態、竹抽出物の製造方法の第一及び第二実施態様、並びに竹抽出物の第一及び第二実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施態様及び実施形態に限定されるものでなく、本発明の範囲において適宜変更を加えて実施することができる。
<免疫賦活組成物の製造方法の第一実施態様>
まずは、本発明の免疫賦活組成物の製造方法の第一実施態様について説明する。本実施態様の免疫賦活組成物の製造方法は、(1)蒸圧処理工程と、(2)酵素処理工程と、(3)分離工程と、を備える。以下、各工程について説明する。
[蒸圧処理工程]
まずは、蒸圧処理工程について説明する。本工程では、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理を行う。
本実施態様で用いる竹類としては、イネ目イネ科タケ亜科に属する木質の稈(かん)を有するものが挙げられる。この点で、木質の稈をもたない笹は、本発明での使用に適さない。竹類は、稈、枝、葉、地下茎、根を持ち、これらのうち稈は、水を通さない硬い節で複数に仕切られて地面から空中に向かって自立して伸びる木質の部分であり、木本でいうところの幹に相当する部分である。なお、竹類は、一般には木本でなく草の仲間と考えられており、そのような観点からは稈を茎として扱うのが正しく、稈が木質であるとすることが適切でない可能性もあるが、稈は木本の幹と同様の硬さを持ち竹の自立を実現する点で木本の幹と共通する部分も多いので、本発明では稈を「木質」であるとして扱う。竹類としては、マダケ、モウソウチク、ハチク、ホテイチク、キッコウチク、ホウライチク、ナリヒラダケ等が挙げられ、これらの中でもマダケ、モウソウチク等が好ましく挙げられる。
本工程において、竹類の稈部分は、粉砕された状態で用いられる。具体的には、竹類の稈部分は、輪切りにされてからチップ状に粉砕されることを好ましく挙げられるが、特に限定されない。粉砕された稈部分は、質量比で3〜10倍量の水と混合され、混合物とされる。この混合物は、100℃以上180℃以下で蒸圧処理される。
蒸圧処理は、内部を高圧力にすることのできる容器内で、大気圧における水の沸点である100℃以上、かつ180℃以下の温度で熱処理を行うものである。このような容器としては、オートクレーブが好ましく挙げられる。なお、熱処理の温度としては、120℃〜130℃程度がより好ましく挙げられる。また、加える圧力としては0.12〜1MPa程度を好ましく挙げられる。熱処理の時間としては、1分以上が好ましく挙げられ、特に上限はないが、一応の上限として30分〜60分程度が挙げられる。
この熱処理を経ることにより、上記混合物に含まれる稈部分は、繊維が解れた状態となる。これにより、後述の酵素処理工程における酵素処理の進行が促進される。蒸圧処理工程を経た上記混合物は、酵素処理工程に付される。
[酵素処理工程]
酵素処理工程は、上記蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す工程である。
本工程における酵素処理とは、セルロースやヘミセルロースといった細胞壁を構成する成分を分解し、上記稈部分に含まれる成分を混合物中に溶出させるものである。このとき用いられる酵素が細胞壁崩壊酵素である。
細胞壁崩壊酵素は、セルロースやヘミセルロースを分解することのできる酵素であり、各種のものが市販されている。そのような市販品の一例としては、株式会社ヤクルト本社製の「セルラーゼ オノズカ」、盛進製薬株式会社製の「ペクトリアーゼ Y−23」、三光純薬株式会社製の「メイセラーゼ」等を挙げることができる。
細胞壁崩壊酵素による処理の具体的な方法としては、上記蒸圧工程を経た混合物に細胞壁崩壊酵素を加え撹拌又は震盪することが挙げられる。この処理における温度等の条件は、用いる細胞壁崩壊酵素の特性に応じて適宜設定すればよいが、一例として40℃〜60℃にて数時間反応させることを挙げられる。
酵素処理工程を経た上記混合物は、分離工程に付される。
[分離工程]
分離工程は、上記酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す工程である。
酵素処理工程を経た上記混合物には、液体である上清部分と、固体である稈部分(あるいは稈部分の残渣)とが含まれる。本工程では、これらを固液分離することにより液体である上清部分を取り出す。固液分離の方法としては、濾過、遠心分離等を挙げることができる。
本工程で得られる上清部分には、免疫賦活に寄与する成分が含まれる。このため、この上清をそのまま免疫賦活組成物として用いることもできるし、上清を例えば凍結乾燥させて得た粉末を免疫賦活組成物として用いることもできる。なお、上清を乾燥させて粉末等の固体にしたものは、一般には「上清」と呼べるものではないが、本発明ではこうした固体も上清と呼ぶ。さらに、本発明でいう「免疫賦活組成物」には、竹類から抽出された上記の免疫賦活に寄与する成分を含む組成物全般が含まれ、そのような組成物としては、医薬、動物薬、動物用飼料添加物、例えば特定保健用食品や機能性表示食品等といった保健用途をもつ飲食品等が例示される。このことは、以下の各実施態様及び実施形態においても同様である。
<免疫賦活組成物の製造方法の第二実施態様>
次に、本発明の免疫賦活組成物の製造方法の第二実施態様について説明する。本実施態様の免疫賦活組成物の製造方法は、(1)蒸圧処理工程と、(2)酵素処理工程と、(3)分離工程と、(4)酸処理工程と、を備える。これらのうち、(1)〜(3)の各工程については、上記第一実施態様と同じであるのでここでの説明を省略し、(4)の酸処理工程を中心に説明する。第二実施態様の製造方法は、上記第一実施態様で得た上清に酸を加えて酸性化すると沈殿が生じ、その沈殿を免疫賦活組成物として用いると上記の上清を免疫賦活組成物として用いた場合よりも、同量の乾燥重量比較で高い免疫賦活活性を示すとの知見に基づいて完成されたものである。
[酸処理工程]
酸処理工程は、上記分離工程で得た上清を酸性化処理し、その処理により沈殿を生成させる工程である。既に述べたが、この工程で用いる上清は、上記第一実施態様で得た上清と同じものである。
分離工程で得た上清を酸性化処理するには、上清に酸を添加すればよい。このような酸としては、酸の水溶液が好ましく挙げられ、塩酸水溶液、硝酸水溶液、硫酸水溶液、酢酸水溶液等が挙げられる。これらの中でも、塩酸水溶液が好ましく挙げられる。
酸の添加量は、上清のpH変化を確認しながら決定する。具体的には、上清のpHが2.0付近となるように酸を添加すればよい。これにより、上清中に沈殿が生じる。この沈殿が免疫賦活組成物の有効成分となる。上清から沈殿を分離するには、既に述べた固液分離法を用いることができる。
この工程で得た沈殿は、そのまま免疫賦活組成物として用いることもできるし、必要に応じて水溶液として用いることもできる。水溶液とするには、沈殿を水中に加えてから、その水溶液のpHを8.0程度の弱アルカリ性とすればよい。
<免疫賦活組成物の第一実施形態>
次に、本発明の免疫賦活組成物の第一実施形態について説明する。本実施形態の免疫賦活組成物は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理し後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる竹抽出物を含むことを特徴とする。すなわち、上記本発明の免疫賦活組成物の製造方法の第一実施態様で得られる免疫賦活組成物が、本実施形態の免疫賦活組成物となる。なお、上記竹抽出物は、上記本発明の免疫賦活組成物の製造方法の第一実施態様でいう上清に相当する。
本発明の免疫賦活組成物は、ヒト等の動物に投与されるとその免疫力を高める働きをもつ。そのため、本発明の免疫賦活組成物は、体の免疫力が低下することにより引き起こされることが多い病気、例えば、悪性腫瘍(がん)、腎臓病、心臓病、心筋梗塞、慢性リンパ性白血病、肝炎、慢性疲労症候群、脳血栓、認知症、染色体異常、腫瘍、口内炎、歯周病、各種の感染症、中毒症(サルモネア菌、大腸菌、クリプトス菌等によってもたらされる中毒症)、各種のアレルギー等に有効であると考えられる。
また、上記のように、本発明の免疫賦活組成物としては、医薬、動物薬、動物用飼料添加物、例えば特定保健用食品や機能性表示食品等といった保健用途をもつ飲食品等が例示される。なお、本発明の免疫賦活組成物が医薬や動物薬である場合、その剤形としては錠剤、顆粒剤、丸薬、液剤、注射剤、留置用剤等が例示される。
<免疫賦活組成物の第二実施形態>
次に、本発明の免疫賦活組成物の第二実施形態について説明する。本実施形態の免疫賦活組成物は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理した後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる竹抽出物を得て、その竹抽出物を酸性化処理して生成する沈殿成分を含むことを特徴とする。すなわち、上記本発明の免疫賦活組成物の製造方法の第二実施態様で得られる免疫賦活組成物が、本実施形態の免疫賦活組成物となる。なお、上記沈殿成分は、上記本発明の免疫賦活組成物の製造方法の第二実施態様でいう沈殿に相当する。また、本実施態様の免疫賦活組成物の用途や剤形については、上記第一実施形態の免疫賦活組成物におけるものと同じである。
本実施形態の免疫賦活組成物は、上記第一実施形態の免疫賦活組成物に対して同量の乾燥重量比較で免疫賦活活性が高い。このことは、竹抽出物を酸性化処理して得られる沈殿の中に免疫賦活活性をもたらす成分が含まれることを意味する。この成分は、酸性化処理により沈殿することから、カルボキシル基やフェノール性水酸基等の酸性置換基を備えた酸性化合物であることが予想される。
また、上記沈殿を、10mM酢酸アンモニウム含有80%アセトニトリル水溶液を溶離液として親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)で分析すると、4つのピークが観察され、これらのピークに対応する物質のUVスペクトルにて280nm付近に吸収が観察されることから、この成分が芳香族化合物であることが予想される。
さらに、上記沈殿や、竹抽出物である上清をゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により分析すると、沈殿には分子量1000以上の化合物が高い比率で含まれる一方で、上清には分子量1000以上の化合物の比率が沈殿よりも著しく少ないことが示された。このことから、この成分は、分子量1000以上の比較的大きな分子量をもつ化合物であると予想される。
<竹抽出物の製造方法の第一実施態様>
次に、本発明の竹抽出物の第一実施態様について説明する。本実施態様の竹抽出物の製造方法は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、当該蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、当該酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、を備え、この上清を竹抽出物とするものである。すなわち、上記本発明の免疫賦活組成物の製造方法の第一実施態様における手順と、本実施態様の竹抽出物の製造方法における手順は同じである。そのため、本実施態様の竹抽出物の製造方法の詳細な説明は省略する。
本実施態様の製造方法で得られる竹抽出物は、免疫賦活成分のような生理活性物質を含み、産業上有用なものである。
<竹抽出物の製造方法の第二実施態様>
次に、本発明の竹抽出物の第二実施態様について説明する。本実施態様の竹抽出物の製造方法は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、当該蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、当該酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、当該分離工程で得た上清を酸性化処理し、その処理により沈殿を生成させる酸処理工程と、を備え、この沈殿を竹抽出物とするものである。すなわち、上記免疫賦活組成物の製造方法の第二実施態様における手順と、本実施態様の竹抽出物の製造法補における手順は同じである。そのため、本実施態様の竹抽出物の製造方法の詳細な説明は省略する。
本実施態様の製造方法で得られる丈抽出物は、免疫賦活成分のような生理活性物質を含み、産業上有用なものである。
<竹抽出物の第一実施形態>
次に、本発明の竹抽出物の第一実施形態について説明する。本実施形態の竹抽出物は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理し後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなるものである。すなわち、本実施形態の竹抽出物は、上記本発明の竹抽出物の製造方法の第一実施態様で得られる竹抽出物と同じである。その詳細については既に説明した通りであるので、ここでの説明を省略する。
<竹抽出物の第二実施形態>
次に、本発明の竹抽出物の第二実施形態について説明する。本実施形態の竹抽出物は、竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理した後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる抽出物を得て、その抽出物を酸性化処理して生成する沈殿成分を含んでなるものである。すなわち、本実施形態の竹抽出物は、上記本発明の竹抽出物の製造方法の第二実施態様で得られる丈抽出物と同じである。その詳細については既に説明した通りであるので、ここでの説明を省略する。
以下、本発明の免疫賦活組成物について実施例を示してさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
モウソウチクを長径2.0〜3.4mm程度に粉砕したチップ96.8gに、蒸留水300mLを加えて121℃、1.2気圧で15分間オートクレーブ処理した。ここに、植物細胞壁崩壊酵素(ヤクルト本社株式会社製、セルラーゼ「オノズカ」)を50mg加え、50℃で2時間振盪した。酵素反応を行った混合物を遠心分離し(3000rpm、10分間)、回収した上清を凍結乾燥し、黒色の竹抽出物を3.42g得た。この竹抽出物を実施例1の免疫賦活組成物とした。実施例1の免疫賦活組成物は、本発明の免疫賦活組成物の第一実施形態に相当する。
[実施例2]
モウソウチクを長径2.0〜3.4mm程度に粉砕したチップ96.8gに、蒸留水300mLを加えて121℃、1.2気圧で15分間オートクレーブ処理した。ここに、植物細胞壁崩壊酵素(ヤクルト本社株式会社製、セルラーゼ「オノズカ」)を50mg加え、50℃で2時間振盪した。酵素反応を行った混合物を遠心分離し(3000rpm、10分間)、上清を回収した。回収した上清に1N塩酸水溶液を滴下し、上清のpHを2.0にした。上清中に生じた沈殿を濾過により回収し、これを乾燥させることで黒色の竹抽出物を2.31g得た。この竹抽出物を実施例2の免疫賦活組成物とした。実施例2の免疫賦活組成物は、本発明の免疫賦活組成物の第二実施形態に相当する。
[免疫賦活活性試験]
実施例1及び2の免疫賦活組成物のそれぞれについて、免疫賦活活性を調べた。免疫賦活活性は、マウスマクロファージ細胞RAW264.7細胞株(ATCC TIB71)における一酸化窒素(NO)産生活性により評価した。その方法は次のとおりである。
RAW264.7細胞は、37℃、5%炭酸ガス雰囲気下、10%牛胎児血清(FBS)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM、Sigma−Aldrich,D5796)で培養して継代・維持した。アッセイにおいては、セミコンフルエント状態の細胞から5×10cells/mLの細胞懸濁液を調製し、その100μLを96ウェルプレートに播種して一晩培養を行った。培地を除去後、無添加(コントロール)、1μg/mLのリポポリサッカライド(LPS、ポジティブコントロール)、0.01mg/mL、0.1mg/mL若しくは1mg/mLの各濃度の実施例1の免疫賦活活性剤、0.01mg/mL、又は0.1mg/mL若しくは1mg/mLの各濃度の実施例2の免疫賦活活性剤を含む10%FBS含有DMEM培地100μLを添加した。24時間培養後、培地中のNOをGriess法(NO/NO Assay Kit−CII(Colorimetric)〜Griess Reagent Kit〜(株式会社同仁化学研究所製))により定量した。それぞれのアッセイは、4連(n=4)で行い、平均値を算出することでNO 濃度を求めた。NO はマクロファージ細胞が産生したNOが変化したものであり、その濃度は各サンプルにおける免疫賦活活性を間接的に示すものである。その結果を表1に示すとともに、そのグラフを図1に示す。
表1及び図1に示すように、実施例1及び実施例2ともにマクロファージ細胞のNO産生活性が観察され、これらが免疫賦活活性を有することがわかる。また、実施例2の免疫賦活組成物は、実施例1の免疫賦活組成物よりも高い免疫賦活活性を備えることがわかる。
[実施例2の免疫賦活組成物のHILIC分析]
実施例2の免疫賦活組成物について、親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)分析を行った。その結果を図2に示す。図2は、実施例2の免疫賦活組成物についてのHILIC分析の結果を示すチャートであり、上段がRI検出器を用いたチャートであり、下段がUV(320nm)検出器を用いたチャートである。いずれのチャートも横軸が保持時間であり、縦軸が信号強度である。なお、HILIC分析(HPLC)の条件は、下記の通りである。
サンプル: 実施例2の免疫賦活組成物(10mg/mL)
カラム ; TSKgel Amide−80(東ソー株式会社製HILICカラム)
溶離液 : 10mM酢酸アンモニウム含有80%アセトニトリル水溶液
検出法 : RI(示差屈折率)、UV320nm
カラム温度:25℃
流速 :0.5mL/分
図2から理解されるように、より免疫賦活活性の高かった実施例2の免疫賦活組成物のHILIC分析では、目立つピークが4つ観察された。これらのうちのいずれか又は全ての成分が免疫賦活活性に寄与していると考えられる。なお、これらのピークに対応する成分は280nm付近にUV吸収を示し、芳香族化合物を含有すると予想された。
[GPC分析]
実施例2の免疫賦活組成物の調製時に酸添加により沈殿させ、この沈殿物を実施例2の免疫賦活組成物としたが、その沈殿操作において残った上清と実施例2の免疫賦活組成物のそれぞれについて、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分析を行った。その結果を図3に示す。図3は、実施例2における沈殿操作にて残った上清と、沈殿である実施例2の免疫賦活組成物のそれぞれについてのGPC分析の結果を示すチャートであり、上段が上清のチャートであり、下段が実施例2の免疫賦活組成物のチャートである。いずれのチャートも横軸が保持時間であり、縦軸が信号強度である。なお、GPC分析(HPLC)の条件は、下記の通りである。
サンプル: 上清及び実施例2の免疫賦活組成物(いずれも10mg/mL)
カラム ; TSKgel G3000 PWXL(東ソー株式会社製GPCカラム)
溶離液 : 10mM酢酸アンモニウム含有45%アセトニトリル水溶液
検出法 : RI(示差屈折率)
カラム温度:25℃
流速 :1.0mL/分
図3から理解されるように、実施例2の免疫賦活組成物では、分子量400〜700程度のピークに比べて分子量1000以上であるピークの割合が高く、上清では、分子量1000以上であるピークの割合が実施例2の面期賦活剤よりも著しく小さかった。酸処理による沈殿操作で得られた沈殿(すなわち実施例2の免疫賦活組成物)にて高い免疫賦活活性を示した点を考慮すると、免疫賦活活性をもたらす成分の分子量は1000以上であると考えられる。

Claims (8)

  1. 竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理し後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる竹抽出物を含むことを特徴とする免疫賦活組成物。
  2. 竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理した後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる竹抽出物を得て、その竹抽出物を酸性化処理して生成する沈殿成分を含むことを特徴とする免疫賦活組成物。
  3. 竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、
    前記蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、
    前記酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、を備え、
    前記上清を有効成分とする免疫賦活組成物の製造方法。
  4. 竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、
    前記蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、
    前記酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、
    前記分離工程で得た上清を酸性化処理し、その処理により沈殿を生成させる酸処理工程と、を備え、
    前記沈殿を有効成分とする免疫賦活組成物の製造方法。
  5. 竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理し後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる竹抽出物。
  6. 竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理した後、これらを細胞壁崩壊酵素による処理に付してなる抽出物を得て、その抽出物を酸性化処理して生成する沈殿成分を含む竹抽出物。
  7. 竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、
    前記蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、
    前記酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、を備え、
    前記上清を竹抽出物とする竹抽出物の製造方法。
  8. 竹類の稈部分と水との混合物を100℃以上180℃以下で蒸圧処理する蒸圧処理工程と、
    前記蒸圧処理工程を経た混合物を細胞壁崩壊酵素による処理に付す酵素処理工程と、
    前記酵素処理工程を経た混合物を固液分離して上清を取り出す分離工程と、
    前記分離工程で得た上清を酸性化処理し、その処理により沈殿を生成させる酸処理工程と、を備え、
    前記沈殿を竹抽出物とする竹抽出物の製造方法。
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