JP2020116267A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】興趣の向上を図ることができる遊技機を提供すること。【解決手段】第1設定値と第6設定値の何れが設定されているときであっても、小当りに当選する確率は同一である。一方、第1設定値が設定されているときには、第6設定値が設定されているときに比して、大当りに当選する確率は低く、大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は高い。したがって、大当り及び小当りの何れにも当選しない状況の発生頻度によって、設定値を推測することが可能となる。このように、大当りでもなく小当りでもない状況の発生頻度から設定値を推測する楽しみを提供することで、遊技者の注目度が低い状況への注目度を高め、効果的に興趣の向上を図ることができるとともに、大当りでもなく小当りでもない状況が連続して発生した際の遊技に対する飽きについても抑制することができる。【選択図】図8

Description

この発明は、遊技機に関する。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機の中には、例えば、特許文献1に記載された遊技機のように、当り抽選において大当りに当選すると、大当り遊技を生起(付与)するものがある。また、特許文献1に記載された遊技機では、当り抽選において小当りに当選すると小当り遊技を生起(付与)する。
特開2015−97881号公報
今日では、遊技機において、興趣の向上を図ることが望まれている。
この発明の目的は、興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することである。
上記課題を解決する遊技機は、大当りに当選する確率の有利度合いを定めた複数の設定情報のうち何れかの設定情報を設定することが可能に構成された遊技機において、当り抽選を行う当り抽選手段と、当り抽選の抽選結果に基づく変動ゲームを実行する変動ゲーム実行手段と、当り遊技を生起する当り遊技生起手段と、演出の実行を制御する演出制御手段と、を備え、前記当り遊技生起手段は、少なくとも当り抽選において大当りに当選したことを条件として大当り遊技を生起し、少なくとも当り抽選において小当りに当選したことを条件として小当り遊技を生起するように構成されており、前記設定情報には、第1設定情報と、第2設定情報と、があり、前記第1設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当りに当選する確率は、前記第2設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当りに当選する確率よりも低く、前記第1設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて小当りに当選する確率は、前記第2設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて小当りに当選する確率と同一であり、前記第1設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は、前記第2設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率よりも高く、前記演出には、変動ゲームが実行されているときに実行可能なリーチ演出があり、前記リーチ演出には、複数の種類があり、前記第1設定情報が設定されているときと前記第2設定情報が設定されているときでは、前記リーチ演出の種類の選択率が異なることを要旨とする。
上記遊技機について、前記演出には、変動ゲームが実行されていないときに実行可能な特定演出があり、前記第1設定情報が設定されているときと前記第2設定情報が設定されているときでは、前記特定演出の実行確率及び前記特定演出の演出内容の選択率のうち少なくとも一方が異なるようにしてもよい。
上記遊技機について、単位時間あたりに小当りに当選する回数が多くなることによって持ち球を増加させることができる特殊状態に制御可能に構成されており、前記第1設定情報を含む第1種に分類される設定情報及び前記第2設定情報を含む第2種に分類される設定情報のうち何れが設定されているときであっても、当り抽選の抽選結果のうち、小当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも大きく、前記第1種に分類される設定情報が設定されているときにおいて、当り抽選の抽選結果のうち、大当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも小さく、前記第2種に分類される設定情報が設定されているときにおいて、当り抽選の抽選結果のうち、大当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも大きく、前記設定情報のうち、前記第1種に分類される設定情報の数は、前記第2種に分類される設定情報の数よりも少ないようにしてもよい。
この発明によれば、興趣の向上を図ることができる。
パチンコ遊技機の正面図。 遊技盤の正面図。 大当りの種類を示す図。 設定値に応じた各種の当選確率を示す図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 変動パターンを示す図。 持ち球の変化を示す図。 当り抽選の抽選結果のうち、大当りとなる割合、小当りとなる割合、及び、はずれとなる割合を示す図。 リーチ演出に関する履歴が表示されたときの演出表示装置の表示内容の一例を示す図。 特定演出の演出内容を示す図。 エンディング期間における特定演出の実行状況の一例を示す図。 第2実施形態においてリーチ演出に関する履歴が表示されたときの演出表示装置の表示内容の一例を示す図。
(第1実施形態)
以下、遊技機の実施形態について説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10(以下、遊技機10と示す)は、枠体11を備えている。枠体11は、外枠12、中枠13及び前枠14を備えている。外枠12は、設置設備に固定される。中枠13は、外枠12の開口前面側に開閉可能に支持されている。中枠13には、遊技盤20を含む遊技盤ユニットが固定される。前枠14は、遊技盤20の前面を覆うように、中枠13の前面側に開閉可能に支持されている。前枠14には、前枠14の開口部14aの全体を覆い、遊技盤20を保護する保護ガラスが支持されている。中枠13及び前枠14は、外枠12に開閉可能に支持されている。遊技機10は、前枠14の前面側に、ハンドル16を備えている。遊技機10では、ハンドル16の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技媒体としての遊技球が発射される。
遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技者が操作可能な操作手段としての操作ボタンBTを備えている。遊技機10は、前枠14の前面側に、装飾ランプ17を備えている。装飾ランプ17は、内蔵された発光体を点灯、点滅、及び消灯させる演出(以下、発光演出と示す)を実行する。遊技機10は、前枠14の前面側に、音を出力するスピーカ18を備えている。スピーカ18は、音声、効果音、楽曲などの音を出力する演出(以下、音演出と示す)を実行する。
図2に示すように、遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、ハンドル16の操作によって発射された遊技球を、遊技領域21へ案内する案内通路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内通路21aへ逆戻りすることを防止する逆戻り防止弁21bを備えている。ハンドル16の操作によって発射された遊技球は、案内通路21aで案内され、案内通路21aの最下流に位置する逆戻り防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。そして、遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22は、第1特別図柄表示部22aを備えている。第1特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(以下、第1特別ゲームと示す)を表示する。情報表示パネル22は、第2特別図柄表示部22bを備えている。第2特別図柄表示部22bは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(以下、第2特別ゲームと示す)を表示する。以下、第1特別ゲームと第2特別ゲームを纏めて、「特別ゲーム」と示す場合がある。このように、特別ゲーム(変動ゲーム)には、第1特別ゲーム(第1変動ゲーム)と、第2特別ゲーム(第2変動ゲーム)と、がある。特別ゲームは、特別図柄変動ゲームである。特別図柄は、後述する内部抽選の結果を報知する図柄である。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味している。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味している。特別図柄表示部22a,22bにおいて確定停止表示可能な特別図柄には、大当り図柄、小当り図柄及びはずれ図柄がある。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、大当りを認識可能である。特別ゲームにおいて小当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、小当りを認識可能である。特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、はずれを認識可能である。
本実施形態において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行可能に構成されている。遊技機10は、第1特別ゲームの実行中であっても第2特別ゲームを実行可能に構成されているとともに、第2特別ゲームの実行中であっても第1特別ゲームを実行可能に構成されている。このため、遊技機10では、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームの両方が並行して実行される場合がある。本実施形態では、特別図柄表示部22a,22bが、当り抽選の抽選結果に基づく変動ゲームを実行する変動ゲーム実行手段としての機能を実現する。そして、本実施形態における特別図柄表示部22a,22bは、第1変動ゲームと第2変動ゲームを並行して同時に実行可能に構成されている。
また、遊技機10では、大当り抽選に当選すると、当該当選の対象となる特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示され、その後、大当り遊技が生起(付与)される。このように、遊技機10では、大当り抽選に当選した場合に大当り遊技が生起される。また、遊技機10では、小当り抽選に当選すると、当該当選の対象となる特別ゲームにおいて小当り図柄が確定停止表示され、その後、小当り遊技が生起(付与)される。このように、遊技機10では、小当り抽選に当選した場合に小当り遊技が生起される。本実施形態において、大当り抽選に当選することは、当り抽選において大当りに当選することに相当する。また、特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示されることは、特別ゲームにおいて大当りに当選した結果が導出されることに相当する。同様に、小当り抽選に当選することは、当り抽選において小当りに当選することに相当する。また、特別ゲームにおいて小当り図柄が確定停止表示されることは、特別ゲームにおいて小当りに当選した結果が導出されることに相当する。因みに、大当り抽選に当選せず、且つ、小当り抽選に当選しないことは、当り抽選において大当り及び小当りの何れにも当選しないことに相当する。また、特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示されることは、特別ゲームにおいて大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されることに相当する。
遊技機10では、大当り抽選に当選したことに基づく第1特別ゲームの実行中において、第2特別ゲームの実行が開始される場合、当該第2特別ゲームでは強制的にはずれ図柄が確定停止表示される。同様に、遊技機10では、大当り抽選に当選したことに基づく第2特別ゲームの実行中において、第1特別ゲームの実行が開始される場合、当該第1特別ゲームでは強制的にはずれ図柄が確定停止表示される。また、遊技機10では、第2特別ゲームの実行中に第1特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合、第2特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示され、第2特別ゲームが終了する。同様に、遊技機10では、第1特別ゲームの実行中に第2特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合、第1特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示され、第1特別ゲームが終了する。更に、遊技機10では、第1特別ゲームの実行中に第2特別ゲームにおいて小当り図柄が確定停止表示された場合、第1特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示され、第1特別ゲームが終了する。同様に、遊技機10では、第2特別ゲームの実行中に第1特別ゲームにおいて小当り図柄が確定停止表示された場合、第2特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示され、第2特別ゲームが終了する。一方、遊技機10では、第2特別ゲームの実行中に第1特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合、第2特別ゲームは終了せず、第2特別ゲームの実行が継続される。同様に、遊技機10では、第1特別ゲームの実行中に第2特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合、第1特別ゲームが終了せず、第1特別ゲームの実行が継続される。
情報表示パネル22は、第1特別保留表示部22c及び第2特別保留表示部22dを備えている。第1特別保留表示部22cは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、実行が保留されている第1特別ゲームの回数(以下、第1特別保留数と示す)を認識可能に表示する。第2特別保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、実行が保留されている第2特別ゲームの回数(以下、第2特別保留数と示す)を認識可能に表示する。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22e及び普通保留表示部22fを備えている。普通図柄表示部22eは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム(以下、普通ゲームと示す)を表示する。普通図柄表示部22eに確定停止表示可能な普通図柄には、普通当りの場合に確定停止表示される普通当り図柄と、普通はずれの場合に確定停止表示される普通はずれ図柄と、が少なくともある。遊技機10では、普通当り抽選に当選すると、普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された後、普通当り遊技が生起(付与)される。普通保留表示部22fは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、普通保留数と示す)を認識可能に表示する。これらの情報表示パネル22が備えている複数の表示部は、同一の部材に設ける必要はなく、異なる部材に別々に設けられていてもよい。
遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。遊技機10は、表示手段としての演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域25rを備えている。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域25rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、所定のキャラクタや文字を模した画像を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。
遊技機10は、第1始動口26を備えている。第1始動口26は、遊技領域21のうちセンター枠23の下方に位置している。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図5に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、第1特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。第1始動センサSE1により遊技球が検知されて賞球の払出条件が成立する場合、3球の遊技球が賞球として付与される。
遊技機10は、第2始動口27を備えている。第2始動口27は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図5に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、第2特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。第2始動センサSE2により遊技球が検知されて賞球の払出条件が成立する場合、1球の遊技球が賞球として付与される。また、第2始動口27は、開閉部材としての第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入球させ易い、又は入球させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入球させ難い(又は、入球させることができない)閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図5に示す)から動力を受けて動作する。以下、第1可変部材28が開状態となることを「第2始動口27が開放される」と示し、第1可変部材28が閉状態となることを「第2始動口27が閉鎖される」と示す場合がある。このように、遊技機10は、遊技球が入球可能な始動口を備えている。そして、始動口には、第1始動口と、開閉部材を有する第2始動口と、がある。また、本実施形態において、特別ゲーム(変動ゲーム)には、第1始動口への遊技球の入球を契機として行われた当り抽選の抽選結果に基づく第1特別ゲーム(第1変動ゲーム)と、第2始動口への遊技球の入球を契機として行われた当り抽選の抽選結果に基づく第2特別ゲーム(第2変動ゲーム)と、がある。
遊技機10は、第1大入賞口29を備えている。第1大入賞口29は、遊技領域21のうちセンター枠23の右方に位置している。遊技機10は、第1大入賞口29に入球した遊技球を検知する第1カウントセンサSE3(図5に示す)を備えている。例えば、第1大入賞口29には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く球通路が連設されており、その球通路に第1カウントセンサSE3が配設されている。第1カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。第1カウントセンサSE3により遊技球が検知されて賞球の払出条件が成立する場合、10球の遊技球が賞球として付与される。また、第1大入賞口29は、第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を第1大入賞口29へ入球させることができる開状態と、遊技球を第1大入賞口29へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図5に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材30が開状態となる場合には、第1大入賞口29への遊技球の入球が許容される。第2可変部材30が閉状態となる場合には、第1大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。以下、第2可変部材30が開状態となることを「第1大入賞口29が開放される」と示し、第2可変部材30が閉状態となることを「第1大入賞口29が閉鎖される」と示す場合がある。
遊技機10は、第2大入賞口31を備えている。第2大入賞口31は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。遊技機10は、第2大入賞口31に入球した遊技球を検知する第2カウントセンサSE4(図5に示す)を備えている。例えば、第2大入賞口31には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く球通路が連設されており、その球通路に第2カウントセンサSE4が配設されている。第2カウントセンサSE4により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。第2カウントセンサSE4により遊技球が検知されて賞球の払出条件が成立する場合、10球の遊技球が賞球として付与される。また、第2大入賞口31は、第3可変部材32を有する。第3可変部材32は、遊技球を第2大入賞口31へ入球させることができる開状態と、遊技球を第2大入賞口31へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第3可変部材32は、第3アクチュエータA3(図5に示す)から動力を受けて動作する。第3可変部材32が開状態となる場合には、第2大入賞口31への遊技球の入球が許容される。第3可変部材32が閉状態となる場合には、第2大入賞口31への遊技球の入球が許容されない。以下、第3可変部材32が開状態となることを「第2大入賞口31が開放される」と示し、第3可変部材32が閉状態となることを「第2大入賞口31が閉鎖される」と示す場合がある。
遊技機10は、ゲート33を備えている。ゲート33は、遊技領域21のうちセンター枠23の右方に位置している。ゲート33には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口が開口されている。ゲート口には、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE5(図5に示す)が配設されている。ゲートセンサSE5により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。また、本実施形態では、大当り遊技の生起待ち状態であるとき、ゲートセンサSE5により遊技球が検知されたことを契機に、大当り遊技の生起開始条件が成立し、大当り遊技が生起される。
遊技機10は、第1一般入賞口34及び第2一般入賞口35を備えている。第1一般入賞口34は、遊技領域21のうちセンター枠23の左下方に位置している。第2一般入賞口35は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。一般入賞口34,35は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。遊技機10は、第1一般入賞口34に入球した遊技球を検知する第1一般センサSE6(図5に示す)と、第2一般入賞口35に入球した遊技球を検知する第2一般センサSE7(図5に示す)と、を備えている。例えば、第1一般入賞口34には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く球通路が連設されており、その球通路に第1一般センサSE6が配設されている。第1一般センサSE6又は第2一般センサSE7により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。第1一般センサSE6又は第2一般センサSE7により遊技球が検知されて賞球の払出条件が成立する場合、5球の遊技球が賞球として付与される。
遊技機10は、アウト口36を備えている。本実施形態において、始動口26,27や大入賞口29,31、一般入賞口34,35へ入球しなかった遊技球は、アウト口36から機外へと排出される。なお、遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与える遊技構成部材を備えている。
遊技機10は、通路部材37及び通路部材38を備えている。通路部材37及び通路部材38は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。通路部材37には、第2始動口27が位置している。第2始動口27の第1可変部材28は、通路部材37の上面を構成する部材となる。通路部材37には、第2大入賞口31が位置している。第2大入賞口31の第3可変部材32は、通路部材37の上面を構成する部材となる。遊技領域21では、通路部材37及び通路部材38によって、遊技球が流下可能な流下通路39が形成される。流下通路39において第2始動口27は、第2大入賞口31よりも上流に位置している。流下通路39において、第2始動口27へ入球しなかった全ての遊技球は、第2大入賞口31へ誘導される。流下通路39の最上流部の入球口39aから遊技球が入球して第2始動口27及び第2大入賞口31の何れにも入球しなかった場合、入球口39aから入球した遊技球は流下通路39の最下流部の排出口39bから排出される。
通路部材38は、当該通路部材38の下面であって、第2始動口27の第1可変部材28と流下通路39を形成する箇所に、複数の第1突起部38aを有する。流下通路39を流下(通過)する遊技球が第1突起部38aと衝突する場合、当該遊技球の流下速度が低下する。即ち、第1突起部38aは、第2始動口27の第1可変部材28の上面を流下する遊技球の流下速度を抑制する機能を有する。通路部材38は、当該通路部材38の下面であって、第2大入賞口31の第3可変部材32と流下通路39を形成する箇所に、複数の第2突起部38bを有する。流下通路39を流下する遊技球が第2突起部38bと衝突する場合、当該遊技球の流下速度が低下する。即ち、第2突起部38bは、第2大入賞口31の第3可変部材32の上面を流下する遊技球の流下速度を抑制する機能を有する。
次に、本実施形態において、遊技球が流下する経路について説明する。
遊技機10は、遊技領域21において遊技球が流下する経路として、遊技球の発射強度に応じた複数通りの経路を有している。遊技球が流下する経路は、遊技球が流下する領域として把握することもできる。複数通りの経路には、センター枠23の左側を通ってアウト口36へと至る第1経路R1と、センター枠23の右側を通ってアウト口36へと至る第2経路R2と、がある。第1経路R1と第2経路R2は、一部が重複してもよく、全部が重複していなくてもよい。以下、遊技盤20を正面視したときに遊技領域21を左右に二等分する中心線CLよりも左側に位置する領域を左側領域R1aと示し、中心線CLよりも右側に位置する領域を右側領域R2aと示す。左側領域R1aを流下する経路は第1経路R1に相当し、右側領域R2aを流下する経路は第2経路R2に相当する。
そして、遊技者は、ハンドル16を操作して遊技球の発射強度を調整することで、左側領域R1a及び右側領域R2aに遊技球を打ち分け、始動口26,27や大入賞口29,31、ゲート33、一般入賞口34,35へ遊技球を入球させることが可能となる。具体的に、発射強度を弱めに調整して遊技球を発射させた場合(所謂、左打ち)、遊技球は、左側領域R1aに流下案内され易く、第1始動口26や第1一般入賞口34へ入球する可能性がある。一方、発射強度を強めに調整して遊技球を発射させた場合(所謂、右打ち)、遊技球は、右側領域R2aに流下案内され易く、第2始動口27や大入賞口29,31、ゲート33、第2一般入賞口35へ入球する可能性がある。即ち、第1経路R1上には、第1始動口26及び第1一般入賞口34があり、第2経路R2上には、第2始動口27、大入賞口29,31、ゲート33及び第2一般入賞口35があるといえる。
第1経路R1上を流下する場合、第2経路R2上を流下する場合に比して、遊技球は、第2始動口27や大入賞口29,31、ゲート33、第2一般入賞口35へ入球する可能性が低い。第2経路R2上を流下する場合、第1経路R1上を流下する場合に比して、遊技球は、第1始動口26や第1一般入賞口34へ入球する可能性が低い。右側領域R2aにおいて、第2始動口27、大入賞口29,31、ゲート33及び第2一般入賞口35は、上流側からゲート33、第1大入賞口29、第2一般入賞口35、第2始動口27、第2大入賞口31の順で配置されている。以下、遊技球が第1経路R1上を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と示し、遊技球が第2経路R2上を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」と示す場合がある。
次に、遊技機10の遊技状態について説明する。
遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態と、高確率状態と、を備えている。大当り確率は、内部抽選として行われる大当り抽選において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態では、大当りに当選する可能性が低確率状態に比して高まる。なお、高確率状態は、所謂、「確率変動状態(確変状態)」である。低確率状態は、所謂、「非確率変動状態(非確変状態)」である。因みに、遊技機10では、低確率状態と高確率状態の何れであるかによって大当り抽選の当選確率が異なるが、入球した始動口の種類によって大当り抽選の当選確率は異ならない。また、遊技機10では、低確率状態と高確率状態の何れであるかによって小当り抽選の当選確率は異ならない。
遊技機10は、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームのうち少なくとも第2特別ゲームの変動時間が異なる遊技状態として、非変動短縮状態と、変動短縮状態と、がある。変動短縮状態は、非変動短縮状態に比して、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームのうち少なくとも第2特別ゲームの変動時間が短くなる(又は、短くなり易い)遊技状態である。なお、「第2特別ゲームの変動時間が短くなる(又は、短くなり易い)」とは、第2特別ゲームの変動時間が必ず短いことに限らず、第2特別ゲームの変動時間が短くなる場合もあれば長くなる場合があってもよく、第2特別ゲームの変動時間の平均時間が短くなることを意図する。因みに、遊技機10では、変動短縮状態であるとき、非変動短縮状態であるときに比して、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームの何れも変動時間が短くなる(又は、短くなり易い)。遊技機10では、非変動短縮状態に制御されているときの第2特別ゲームの変動時間は、所定の変動時間(例えば、4分や8分)を超える。具体的に、非変動短縮状態に制御されているときの第2特別ゲームの変動時間は、少なくとも小当りの場合及びはずれの場合、10分となる。例えば、非変動短縮状態に制御されているときの第2特別ゲームの変動時間は、大当りの場合に限って、所定の変動時間を超えない(例えば、1分)ようにしてもよい。一方、変動短縮状態に制御されているときの第2特別ゲームの変動時間は、所定の変動時間を超えない。
遊技機10は、普通当り遊技が生起された場合の第1可変部材28の開放時間が異なる遊技状態として、非開放延長状態と、開放延長状態と、がある。開放延長状態は、非開放延長状態に比して、普通当り遊技が生起された場合の第1可変部材28の開放時間が長い遊技状態である。開放延長状態では、非開放延長状態に比して、第2始動口27への遊技球の入球に関する有利度が高い。即ち、開放延長状態は、非開放延長状態に比して第1可変部材28の開閉に関する有利度が高い。因みに、普通当り遊技が生起された場合の第1可変部材28の開放時間を異ならせる方法としては、1回の普通当り遊技において第1可変部材28が開状態となる回数を異ならせる方法や、第1可変部材28が開状態となったときの開放時間や1回の普通当り遊技において第1可変部材28が開状態となる合計の開放時間を異ならせる方法などがある。
その他、遊技状態としては、普通当り抽選の当選確率が異なる遊技状態を制御可能に構成してもよい。例えば、普通当り高確率状態と普通当り低確率状態を遊技状態として制御可能に構成し、普通当り高確率状態は、普通当り低確率状態に比して、普通当り抽選において普通当りに当選する確率が高い遊技状態としてもよい。また、開放延長状態に制御されているときに普通当り高確率状態に制御され、非開放延長状態に制御されているときに普通当り低確率状態に制御されるように構成してもよい。また、遊技状態としては、普通ゲームの変動時間が異なる遊技状態を制御可能に構成してもよい。例えば、普通短縮状態と非普通短縮状態を遊技状態として制御可能に構成し、普通短縮状態は、非普通短縮状態に比して、普通ゲームの変動時間が短くなり易い遊技状態としてもよい。なお、「普通ゲームの変動時間が短くなり易い」とは、普通ゲームの変動時間が必ず短いことに限らず、普通ゲームの変動時間が短くなる場合もあれば長くなる場合があってもよく、普通ゲームの変動時間の平均時間が短くなることを意図する。
遊技機10において制御される遊技状態としては、「低確率状態、非変動時間短縮状態、非開放延長状態」、「低確率状態、変動時間短縮状態、開放延長状態」、「高確率状態、変動時間短縮状態、開放延長状態」及び「高確率状態、変動時間短縮状態、非開放延長状態」がある。以下、「低確率状態、非変動時間短縮状態、非開放延長状態に制御される遊技状態」を「通常低確状態」、「低確率状態、変動時間短縮状態、開放延長状態に制御される遊技状態」を「特定低確状態」と示す場合がある。また、「高確率状態、変動時間短縮状態、開放延長状態に制御される遊技状態」を「特定高確状態」、「高確率状態、変動時間短縮状態、非開放延長状態に制御される遊技状態」を「特殊状態」と示す場合がある。特殊状態は、小当りラッシュ(RUSH)や小当りラッシュ状態ともいわれる。
次に、遊技機10における設定変更機能について説明する。
遊技機10は、複数の設定値(設定情報)のうち何れかの設定値を設定することが可能に構成されている。設定値には、大当り遊技に関する有利度合いが定められている。設定値には、大当り抽選の当選確率が定められており、複数の設定値のうち何れかの設定値を設定することで大当り抽選の当選確率を設定することができる。即ち、遊技機10は、大当りに当選する確率の有利度合いを定めた複数の設定情報のうち何れかの設定情報を設定することが可能に構成されている。遊技機10では、第1設定値〜第6設定値までの全6段階のうち何れかの設定値を設定することが可能に構成されている。遊技機10では、第1設定値<第2設定値<第3設定値<第4設定値<第5設定値<第6設定値の順で大当り抽選の当選確率が高く、有利度が高い。遊技機10では、設定器40d(図5に示す)の設定操作部をオン状態に操作され、且つ、RAMクリアスイッチ40e(図5に示す)をオン状態に操作されているときに電力供給が開始されると、設定変更モードとなる。設定変更モードでは、内部的に設定されている設定値が報知され、RAMクリアスイッチ40eの操作毎に、内部的に設定されている設定値を「…→第1設定値→第2設定値→…→第5設定値→第6設定値→第1設定値→…」というように、ループするように変更できる。設定変更モードは、設定器40dの設定操作部をオフ状態に操作すると終了する。なお、遊技機10では、RAMクリアスイッチ40eをオン状態に操作されているときに電力供給が開始されると、バックアップされている各種情報が初期化される。
次に、遊技機10における大当りについて説明する。
遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1大当り図柄と第2大当り図柄に分類されている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められている。具体的に、第1大当り図柄には第1大当り、第2大当り図柄には第2大当りがそれぞれ定められている。以下、第1大当りに基づく大当り遊技を「第1大当り遊技」と示し、第2大当りに基づく大当り遊技を「第2大当り遊技」と示す場合がある。
大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング演出の終了後に、第1大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において第1大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1の開放遊技終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2の開放遊技終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング演出の終了に伴って終了される。因みに、大当り遊技は、特別ゲームが実行されていないときに付与(生起)される。このため、オープニング演出は、特別ゲームが実行されていないときに実行される演出である。同様に、ラウンド演出は、特別ゲームが実行されていないときに実行される演出である。また、エンディング演出は、特別ゲームが実行されていないときに実行される演出である。
図3に示すように、各大当りには、ラウンド遊技の回数(図3では、ラウンド回数と示す)が定められている。具体的に、第1大当り及び第2大当りには、ラウンド遊技の回数として「7回」が定められている。また、各大当りには、大当り遊技終了後の遊技状態が定められている。具体的に、第1大当り及び第2大当りには、大当り遊技終了後の遊技状態を特定高確状態とすることが定められている。また、第1大当りには、大当り遊技終了後から50回の特別ゲームが終了するまでを上限として、開放延長状態とすることが定められている。第2大当りには、大当り遊技終了後から100回の特別ゲームが終了するまでを上限として、開放延長状態に制御することが定められている。因みに、本実施形態では、大当り遊技終了後において高確率状態に制御される場合、内部抽選として行われる転落抽選に当選するまでの間、又は、転落抽選に当選するよりも前に大当り遊技が生起されるまでの間、高確率状態に制御される。遊技機10では、転落抽選に当選した場合、高確率状態が終了し、低確率状態に制御される。転落抽選は、大当り抽選や小当り抽選とは別に行われる抽選である。
第1大当り遊技の終了後、大当り遊技が生起されることなく50回の特別ゲームが終了した場合、既に転落抽選に当選して低確率状態に制御されているとき、通常低確状態に制御される。一方、第1大当り遊技の終了後、大当り遊技が生起されることなく50回の特別ゲームが終了した場合、転落抽選に当選することなく高確率状態に制御され続けているとき、特殊状態に制御される。同様に、第2大当り遊技の終了後、大当り遊技が生起されることなく100回の特別ゲームが終了した場合、既に転落抽選に当選して低確率状態に制御されているとき、通常低確状態に制御される。一方、第2大当り遊技の終了後、大当り遊技が生起されることなく100回の特別ゲームが終了した場合、転落抽選に当選することなく高確率状態に制御され続けているとき、特殊状態に制御される。このように、遊技機10では、大当り遊技終了後に高確率状態に制御されてから高確率状態に継続して制御されるとともに大当り遊技が生起されることなく実行された特別ゲームの回数が所定回数(50回又は100回)に達するまでは、開放延長状態に制御される。一方、遊技機10では、大当り遊技終了後に高確率状態に制御されてから高確率状態に継続して制御されるとともに大当り遊技が生起されることなく実行された特別ゲームの回数が所定回数(50回又は100回)に達した後は、非開放延長状態に制御される。
以上のように、遊技機10では、高確率状態に制御されているときにおいて、特殊状態に制御される場合がある。因みに、遊技機10では、特殊状態に制御された後、特殊状態の終了条件が成立した場合に特殊状態が終了する。特殊状態の終了条件には、大当り抽選に当選した場合に成立する終了条件がある。また、特殊状態の終了条件には、転落抽選に当選した場合に成立する終了条件がある。
次に、遊技機10における小当りについて説明する。
小当り遊技では、第2大入賞口31が開放され、第2大入賞口31への遊技球の入球が許容される。小当り遊技では、所定の開放態様で第2大入賞口31が開状態となる。小当り遊技において第2大入賞口31は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1の開放遊技終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2の開放遊技終了条件が成立する迄の間、所定の開放態様で開放される。例えば、小当り遊技では、「0.6秒開放した後に0.5秒閉鎖し、その後、第2大入賞口31を1.2秒開放する開放態様」で第2大入賞口31が開状態となる。このように、小当り遊技では、少なくとも1回は第2大入賞口31が、当該第2大入賞口31へ遊技球を入球させることが容易な時間だけ開放される。
また、演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄と示す)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが確定停止表示される演出図柄変動ゲーム(以下、演出ゲームと示す)がある。このように、遊技機10は、演出図柄を用いた演出図柄変動ゲームを実行可能に構成されている。演出図柄は、キャラクタや模様などの装飾が施された図柄であり、装飾図柄や飾り図柄ともいわれる。演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。第1列の演出図柄は第1図柄であり、第2列の演出図柄は第2図柄であり、第3列の演出図柄は第3図柄である。以下、第1列を「左列」と示すとともに第1図柄を「左図柄」と示し、第2列を「中列」と示すとともに第2図柄を「中図柄」と示し、第3列を「右列」と示すとともに第3図柄を「右図柄」と示す。本実施形態において各列では、原則、[1]〜[8]の数字を模した演出図柄が所定の順序で変動表示される。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。このように、遊技機10は、特別ゲームの実行中に演出ゲームを実行可能に構成されている。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて確定停止表示される特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが導出される。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて大当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。例えば、大当りの図柄組み合わせは、「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。特別ゲームにおいて小当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、小当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。例えば、小当りの図柄組み合わせは、[323]や[426]などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、はずれの図柄組み合わせが確定停止表示される。例えば、はずれの図柄組み合わせは、「323」などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。因みに、小当りの図柄組み合わせは、はずれの図柄組み合わせと一部又は全部が共通する図柄組み合わせであってもよい。例えば、小当りの図柄組み合わせとはずれの図柄組み合わせで共通する図柄組み合わせが演出ゲームにて確定停止表示された場合には、小当りとはずれの何れであるかを演出図柄から特定し難くできる。一方、小当りの図柄組み合わせは、はずれの図柄組み合わせと異なる図柄組み合わせであってもよい。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示される。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば、「ゆれ変動状態」など、確定停止表示とは異なることを示す状態を意味している。
演出ゲームでは、演出図柄の表示態様がリーチ態様となり(リーチが形成され)、リーチ演出が行われる場合がある。リーチ態様は、複数列のうち特定の列(例えば、左列と右列)に同一の数字を模した演出図柄が一旦停止表示されており、且つ特定の列とは異なる列(例えば、中列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態である。リーチ演出には、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。リーチ演出は、特別ゲームの実行中に実行される。リーチ演出には、ノーマルリーチ演出(以下、NR演出と示す)と、NR演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出(以下、SR演出と示す)と、がある。SR演出は、NR演出から発展可能なリーチ演出である。本実施形態では、NR演出が第1段階のリーチ演出に相当し、SR演出が第2段階のリーチ演出に相当する。即ち、リーチ演出には、第1段階のリーチ演出と、当該第1段階のリーチ演出から発展可能な第2段階のリーチ演出と、が含まれる。そして、本実施形態では、特別ゲームの実行中、SR演出が実行される場合には、NR演出のみが実行される場合に比して、大当り期待度が高い。本実施形態におけるSR演出には、第1SR演出、第2SR演出及び第3SR演出がある。このように、本実施形態における演出には、変動ゲームが実行されているときに実行可能なリーチ演出がある。
ここで、遊技機10における大当り確率、小当り確率及び大当りと小当りの何れにも当選しない確率(はずれ確率)とともに、転落抽選の当選確率について、説明する。
本実施形態において、当り抽選は、65536通りの乱数値を用いて行われるように構成されている。そして、当り抽選において用いられる65536通りの乱数値は、大当りに当選する乱数値と、小当りに当選する乱数値と、大当り及び小当りの何れにも当選しない乱数値と、に振り分けられる。なお、大当りに当選する乱数値は、後述する大当り判定値に相当する。小当りに当選する乱数値は、後述する小当り判定値に相当する。大当り及び小当りの何れにも当選しない乱数値は、大当り判定値と小当り判定値の何れでもない値に相当する。また、当り抽選とは別に行われる転落抽選では、65536通りの乱数値を用いて行われるように構成されている。そして、転落抽選において用いられる65536通りの乱数値は、転落抽選に当選する乱数値と、転落抽選に当選しない(非当選する)乱数値と、に振り分けられている。なお、転落抽選に当選する乱数値は後述する転落判定値に相当し、転落抽選に当選しない乱数値は転落判定値でない値に相当する。
図4に示すように、遊技機10では、第1設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りに当選する乱数値として205通りの乱数値、高確率状態において大当りに当選する乱数値として215通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。また、遊技機10では、第1設定値が設定されている場合、低確率状態及び高確率状態の何れにおいても小当りに当選する乱数値として65000通りの乱数値が振り分けられている。また、遊技機10では、第1設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として331通りの乱数値、高確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として321通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。また、遊技機10では、第2設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りに当選する乱数値として255通りの乱数値、高確率状態において大当りに当選する乱数値として265通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。また、遊技機10では、第2設定値が設定されている場合、低確率状態及び高確率状態の何れにおいても小当りに当選する乱数値として65000通りの乱数値が振り分けられている。また、遊技機10では、第2設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として281通りの乱数値、高確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として271通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。
また、遊技機10では、第3設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りに当選する乱数値として305通りの乱数値、高確率状態において大当りに当選する乱数値として315通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。また、遊技機10では、第3設定値が設定されている場合、低確率状態及び高確率状態の何れにおいても小当りに当選する乱数値として65000通りの乱数値が振り分けられている。また、遊技機10では、第3設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として231通りの乱数値、高確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として221通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。また、遊技機10では、第4設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りに当選する乱数値として355通りの乱数値、高確率状態において大当りに当選する乱数値として365通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。また、遊技機10では、第4設定値が設定されている場合、低確率状態及び高確率状態の何れにおいても小当りに当選する乱数値として65000通りの乱数値が振り分けられている。また、遊技機10では、第4設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として181通りの乱数値、高確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として171通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。
また、遊技機10では、第5設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りに当選する乱数値として405通りの乱数値、高確率状態において大当りに当選する乱数値として415通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。また、遊技機10では、第5設定値が設定されている場合、低確率状態及び高確率状態の何れにおいても小当りに当選する乱数値として65000通りの乱数値が振り分けられている。また、遊技機10では、第5設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として131通りの乱数値、高確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として121通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。また、遊技機10では、第6設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りに当選する乱数値として505通りの乱数値、高確率状態において大当りに当選する乱数値として536通りの乱数値がそれぞれ振り分けられている。また、遊技機10では、第6設定値が設定されている場合、低確率状態及び高確率状態の何れにおいても小当りに当選する乱数値として65000通りの乱数値が振り分けられている。また、遊技機10では、第6設定値が設定されている場合、低確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として31通りの乱数値、高確率状態において大当りと小当りの何れにも当選しない乱数値として乱数値がそれぞれ振り分けられていない。即ち、遊技機10では、第6設定値が設定されている場合であって、高確率状態である場合、当り抽選の結果が大当り及び小当りの何れにも当選しない結果となる確率(はずれ確率)は、「0(零)」である。
本実施形態において、当り抽選において小当りに当選する確率は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されている場合であっても、同一である。また、当り抽選において小当りに当選する確率は、低確率状態と高確率状態の何れであっても、同一である。また、例えば、第1設定値〜第5設定値のうち一部又は全部を第1設定情報とし、当該第1設定情報とした設定値よりも有利度の高い設定値のうち一部又は全部を第2設定情報としたとする。この場合、本実施形態では、第1設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当りに当選する確率は、第2設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当りに当選する確率よりも低い。また、本実施形態では、第1設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて小当りに当選する確率は、第2設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて小当りに当選する確率よりと同一である。また、本実施形態では、第1設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は、前記第2設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率よりも高い。
また、遊技機10では、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されている場合であっても、転落抽選に当選する乱数値として112通りの乱数値が振り分けられている。即ち、本実施形態において、転落抽選に当選する確率は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されている場合であっても、「112/65536」となる。
次に、遊技機10の電気的構成について説明する。
図5に示すように、遊技機10は、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。遊技機10は、副制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、装飾ランプ17による発光演出、スピーカ18による音演出及び演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。主基板40及び副基板41は、遊技盤20の裏側に配設されている。遊技盤ユニットには、主基板40及び副基板41が含まれる。主基板40は、副基板41と接続されている。また、遊技機10は、電源ユニット60を備えている。電源ユニット60は、電源スイッチ60aをオン状態に切り替える操作が行われることによって、主基板40及び副基板41に電力供給を行うユニットである。このように、電源スイッチ60aをオン状態に切り替えることで、遊技機10に電源投入される。なお、遊技機10は、バックアップ機能を有している。バックアップ機能は、外部電源からの電力供給が停止した場合でも各種情報を保持することでバックアップし、電力供給が開始された際、保持している各種情報に基づいて復帰する機能である。遊技機10では、主基板40と副基板41のうち主基板40がバックアップ機能を有する。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主CPU40aと、主ROM40bと、主RAM40cと、を備えている。また、主基板40は、設定器40dと、RAMクリアスイッチ40eと、表示器40fと、を備えている。主CPU40aは、主CPU40aの制御プログラム(主制御プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。
主ROM40bは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。例えば、主ROM40bは、大当り抽選にて用いられる大当り判定値を記憶している。大当り判定値には、高確大当り判定値と、共通大当り判定値と、がある。なお、遊技機10において、低確率状態であるときの大当り抽選では共通大当り判定値と高確大当り判定値のうち共通大当り判定値のみが用いられる一方、高確率状態であるときの大当り抽選では共通大当り判定値と高確大当り判定値の両方が用いられる。なお、大当り判定値は、設定値毎に定められている。その他、主ROM40bは、転落抽選に用いられる転落判定値を記憶している。また、主ROM40bは、演出抽選に用いられる演出判定値を記憶している。演出抽選では、リーチ演出を実行するかについての決定が行われる。このため、演出抽選は、リーチ抽選ともいえる。
その他、例えば、主ROM40bは、複数種類の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間(特別ゲームの変動時間)が対応付けられている。変動パターンには、変動短縮状態であるときに決定可能な変動パターンと、非変動短縮状態であるときに決定可能な変動パターンと、がある。変動短縮状態であるときに決定可能な変動パターンと非変動短縮状態であるときに決定可能な変動パターンは、一部又は全部が異なる。変動短縮状態であるときに決定可能な変動パターンに定められた変動時間は、非変動短縮状態であるときに決定可能な変動パターンに定められた変動時間に比して、短い(又は、短いことが多い)。遊技機10では、変動短縮状態であるときに決定可能な1又は複数の変動パターンが定められた変動パターンテーブルの中から変動パターンが決定されることによって変動短縮状態が実現される。同様に、遊技機10では、非変動短縮状態であるときに決定可能な1又は複数の変動パターンが定められた変動パターンテーブルの中から変動パターンが決定されることによって非変動短縮状態が実現される。
また、変動パターンには、第1特別ゲームを実行するときに決定可能な第1特別ゲーム用の変動パターンと、第2特別ゲームを実行するときに決定可能な第2特別ゲーム用の変動パターンと、がある。第1特別ゲーム用の変動パターンと第2特別ゲーム用の変動パターンは、一部又は全部が異なる。また、変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、小当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当りに当選した場合に決定可能な大当り変動パターンは、小当りに当選した場合に決定可能な小当り変動パターン及びはずれの場合に決定可能なはずれ変動パターンと異なることが好ましい。一方、小当り変動パターンとはずれ変動パターンは、一部又は全部が共通してもよい。
以上のように、変動パターンには、非変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用の大当り変動パターンと、変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用の大当り変動パターンと、非変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の大当り変動パターンと、変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の大当り変動パターンと、がある。変動パターンには、非変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用の小当り変動パターンと、変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用の小当り変動パターンと、非変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の小当り変動パターンと、変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の小当り変動パターンと、がある。変動パターンには、非変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用のはずれ変動パターンと、変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用のはずれ変動パターンと、非変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用のはずれ変動パターンと、変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用のはずれ変動パターンと、がある。
例えば、図6に示すように、変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の変動パターンには、変動パターンHP1〜HP7が含まれている。変動パターンHP1は、はずれ変動パターンであって、演出ゲームの演出内容としてNR演出のみが実行することが対応付けられている。変動パターンHP2は、はずれ変動パターンであって、演出ゲームの演出内容としてSR演出を実行することが対応付けられている。因みに、本実施形態では、少なくとも、変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用のはずれ変動パターンの全てに、演出ゲームの演出内容としてリーチ演出を実行することが対応付けられている。即ち、少なくとも当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかったときには、必ずリーチ演出が実行される。変動パターンHP3は、小当り変動パターンであって、演出ゲームの演出内容としてリーチ演出を実行しないことが対応付けられている。変動パターンHP4は、小当り変動パターンであって、演出ゲームの演出内容としてNR演出のみを実行することが対応付けられている。変動パターンHP5は、小当り変動パターンであって、演出ゲームの演出内容としてSR演出を実行することが対応付けられている。変動パターンHP6は、大当り変動パターンであって、演出ゲームの演出内容としてNR演出のみを実行することが対応付けられている。変動パターンHP7は、大当り変動パターンであって、演出ゲームの演出内容としてSR演出を実行することが対応付けられている。
主RAM40cは、遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
図5に示すように、主基板40には、各種のセンサSE1〜SE7が接続されている。主CPU40aは、ポートを介して、各種のセンサSE1〜SE7が出力する検知信号を入力可能に構成されている。主基板40には、情報表示パネル22が接続されている。主CPU40aは、駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能となっている。主基板40には、各種のアクチュエータA1〜A3が接続されている。主CPU40aは、駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作、第2アクチュエータA2の動作、第3アクチュエータA3の動作を制御可能となっている。
設定器40dは、設定操作部を有している。主CPU40aは、設定器40dの設定操作部がオン状態に操作された場合に出力する操作信号を入力可能に構成されている。主CPU40aは、RAMクリアスイッチ40eがオン状態に操作された場合に出力する操作信号を入力可能に構成されている。主CPU40aは、表示器40fの表示内容を制御可能に構成されている。表示器40fは、設定されている設定値を報知可能である。
次に、副基板41について説明する。
副基板41は、副CPU41aと、副ROM41bと、副RAM41cと、を備えている。例えば、副CPU41aは、副CPU41aの制御プログラム(副制御プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副ROM41bは、副制御プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副ROM41bは、表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。副ROM41bは、発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副ROM41bは、音演出の態様(内容)を特定可能な音演出データを記憶している。副RAM41cは、遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
副基板41には、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25が接続されている。副CPU41aは、駆動回路を介して、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25を制御可能となっている。副基板41には、操作ボタンBTが接続されている。副CPU41aは、ポートを介して、操作ボタンBTが操作された場合に出力する検知信号を入力可能に構成されている。
次に、電源ユニット60について説明する。
電源ユニット60は、遊技場などの外部電源から供給される電源電圧を各基板40,41へ供給すべき電源電圧に変換する。電源ユニット60は、電源供給線を介して各基板40,41へ電力を供給する。電源ユニット60は、電源スイッチ60aを有している。電源スイッチ60aをオフ状態からオン状態へ切り替える操作が行われると、各基板40,41への電力供給が開始される。一方、電源スイッチ60aをオン状態からオフ状態へ切り替える操作が行われると、各基板40,41への電力供給が遮断される。
ここで、主CPU40aが行う電源投入処理について説明する。
主CPU40aは、電力供給の開始時に起動処理によって起動すると、最初に電源投入処理を行う。電源投入処理では、電力供給の開始時に設定器40dの設定操作部及びRAMクリアスイッチ40eの操作状態に応じて、設定変更モードへの移行有無及び主RAM40cの初期化の有無を判断する。具体的に、主CPU40aは、電力供給の開始時にRAMクリアスイッチ40eがオン状態に操作されたかを判定する。そして、電力供給の開始時にRAMクリアスイッチ40eがオン状態に操作されたと判定した場合、主CPU40aは、主RAMクリア処理を行う。主RAMクリア処理において主CPU40aは、主RAM40cにバックアップされている遊技情報を初期化する一方、主RAM40cにバックアップされている設定値情報を初期化しない。
主RAMクリア処理を行った後、主CPU40aは、電力供給の開始時に設定器40dの設定操作部がオン状態に操作されたかを判定する。電力供給の開始時に設定器40dの設定操作部がオン状態に操作されたと判定した場合、主CPU40aは、設定変更制御処理を行う。設定変更制御処理において主CPU40aは、設定変更モードへ移行する。設定変更モードにおいて主CPU40aは、設定値フラグに記憶されている設定値を読み出し、読み出した設定値を報知するように表示器40fを制御する。表示器40fでは、電力供給が遮断されたときの設定値が報知される。そして、主CPU40aは、読み出した設定値を特定可能な設定値コマンドを出力バッファに格納する。
設定変更モードにおいて主CPU40aは、RAMクリアスイッチ40eがオン状態に操作される毎に、設定値を、所定の順序でループするように変更し、設定値フラグに記憶されている設定値を更新する。また、設定変更モードにおいて主CPU40aは、設定値フラグに記憶されている設定値を更新する毎に、更新後の設定値を報知するように表示器40fを制御する。また、設定変更モードにおいて主CPU40aは、設定器40dの設定操作部がオフ状態に操作されると、その時点において設定値フラグに記憶されている設定値を特定可能な設定値コマンドを出力バッファに格納する。設定変更モードにおいて主CPU40aは、設定器40dの設定操作部がオフ状態に操作されると、設定変更モードを終了するとともに、設定変更制御処理を終了する。その後、主CPU40aは、初期時コマンドを出力バッファに格納し、電源投入処理を終了する。
電力供給の開始時に設定器40dがオン状態に操作されたと判定しない場合、主CPU40aは、復帰処理を行う。また、電力供給の開始時にRAMクリアスイッチ40eがオン状態に操作されたと判定しない場合、主CPU40aは、復帰処理を行う。復帰処理において主CPU40aは、バックアップされている各種情報が正常であるかを確認し、正常であればバックアップされている各種情報に基づき復帰する処理を行う。バックアップされている各種情報に基づき復帰する処理を行った場合、主CPU40aは、バックアップされている各種情報に基づく復帰を指示する制御情報(以下、復帰時コマンドと示す)、及び、復帰時(電力供給の遮断時にも相当)の制御状態を指定する制御情報(以下、状態指定コマンドと示す)を出力バッファに格納する。一方、バックアップされている各種情報が正常でない場合、主CPU40aは、主RAMクリア処理を行う。主RAMクリア処理を行った場合、主CPU40aは、初期時コマンドを出力バッファに格納する。復帰処理を行った後、主CPU40aは、設定値フラグに記憶されている設定値を読み出す。また、主CPU40aは、読み出した設定値を特定可能な設定値コマンドを出力バッファに格納し、電源投入処理を終了する。
次に、主CPU40aが行う特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を行う。また、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終えると、第2特別図柄入力処理を行う。そして、特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終えると、特別図柄入力処理を終了する。
第1特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1始動センサSE1からの検知信号を入力したかに基づいて、第1始動口26に遊技球が入球したかを判定する(以下、第1入力判定と示す)。第1入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。一方、第1入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第1保留判定と示す)。第1保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第1特別保留数に1加算して更新する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。このとき、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第1特別ゲームの実行を保留する。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。なお、例えば、乱数は、当り抽選(大当り抽選、小当り抽選)に用いる当り抽選乱数、転落抽選に用いる転落抽選乱数、大当り図柄の決定に用いる図柄乱数、変動パターンの決定に用いる変動パターン乱数、演出抽選に用いる演出抽選乱数などである。その後、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。
第2特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2始動センサSE2からの検知信号を入力したかに基づいて、第2始動口27に遊技球が入球したかを判定する(以下、第2入力判定と示す)。第2入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第2保留判定と示す)。第2保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第2特別保留数に1加算して更新する。主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させ、特別図柄入力処理を終了する。このとき、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第2特別ゲームの実行を保留する。その後、主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。
次に、主CPU40aが行う特別図柄開始処理について説明する。
特別図柄開始処理において主CPU40aは、当り遊技(大当り遊技、小当り遊技)中ではなく、且つ、大当り遊技の生起待ち状態でないかを判定する。当り遊技中、又は大当り遊技の生起待ち状態である場合、主CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、当り遊技中ではなく、且つ、大当り遊技の生起待ち状態でない場合、主CPU40aは、第1特別ゲームの実行中であるかを判定する第1実行中判定を行う。そして、第1実行中判定において第1特別ゲームの実行中であると判定する場合、主CPU40aは、第2特別ゲームの実行中であるかを判定する第2実行中判定を行う。一方、第1実行中判定において第1特別ゲームの実行中でないと判定する場合、主CPU40aは、第1特別保留数が1以上であるかを判定する第1保留判定を行う。第1保留判定において第1特別保留数が1以上でないと判定する場合、主CPU40aは、第2実行中判定を行う。一方、第1保留判定において第1特別保留数が1以上であると判定する場合、主CPU40aは、第1特別ゲームの実行に係る第1特別図柄開始処理を行う。第1特別図柄開始処理を行った後、主CPU40aは、第2実行中判定を行う。第2実行中判定において第2特別ゲームの実行中であると判定する場合、主CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、第2実行中判定において第2特別ゲームの実行中でないと判定する場合、主CPU40aは、第2特別保留数が1以上であるかを判定する第2保留判定を行う。第2保留判定において第2特別保留数が1以上でないと判定する場合、主CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、第2保留判定において第2特別保留数が1以上であると判定する場合、主CPU40aは、第2特別ゲームの実行に係る第2特別図柄開始処理を行う。第2特別図柄開始処理を行った後、主CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。因みに、第1保留判定において第1特別保留数が1以上でないと判定し、且つ、第2保留判定において第2特別保留数が1以上でないと判定した場合、主CPU40aは、待機状態であることを特定可能な制御情報(以下、待機コマンドとする)を出力バッファに格納する。待機状態であるときは、特別ゲームが実行されていないときに相当する。待機状態であるときは、大当り遊技が生起されていないときに相当する。
ここで、第1特別図柄開始処理について説明する。
第1特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第1特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な第1保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている遊技状態を特定可能な情報のうち低確率状態と高確率状態の何れであるかを特定可能な情報(以下、確率状態フラグと示す)を参照し、高確率状態であるかを判定する。高確率状態でない場合、主CPU40aは、大当り抽選処理を行う。一方、高確率状態である場合、主CPU40aは、転落抽選処理を行う。
転落抽選処理において主CPU40aは、読み出した乱数情報から特定可能な転落抽選乱数の値と、主ROM40bに記憶されている転落判定値と、に基づき転落抽選を行う。具体的に、主CPU40aは、転落抽選乱数の値と転落判定値が一致するかを判定し、転落抽選を行う。本実施形態では、転落抽選乱数の値と転落判定値が一致する場合に転落抽選に当選したものとし、転落抽選乱数の値と転落判定値が一致しない場合に転落抽選に非当選した(当選しなかった)ものとする。そして、転落抽選に非当選した場合、主CPU40aは、転落抽選処理を終了し、大当り抽選処理を行う。一方、転落抽選に当選した場合、主CPU40aは、低確率状態であることを特定可能な値を確率状態フラグに設定し、確率状態フラグを更新する。その後、主CPU40aは、転落抽選処理を終了し、大当り抽選処理を行う。但し、主CPU40aは、第1特別図柄開始処理において、大当りに当選した第2特別ゲームの実行中であることを特定可能な情報(以下、第2特別大当りフラグと示す)が主RAM40cに記憶されている場合、大当り抽選処理及び小当り抽選処理を行わず、はずれゲーム処理を実行する。
大当り抽選処理において主CPU40aは、読み出した乱数情報から特定可能な当り抽選乱数の値と、主ROM40bに記憶されている大当り判定値と、に基づき大当り抽選を行う。このとき、主CPU40aは、設定値フラグから特定可能な設定値に応じた大当り判定値を用いて大当り抽選を行う。また、主CPU40aは、高確率状態であれば共通大当り判定値及び高確大当り判定値を用いて大当り抽選を行う一方、低確率状態であれば共通大当り判定値を用いて大当り抽選を行う。主CPU40aは、当り抽選乱数の値と大当り判定値が一致するかを判定し、大当り抽選を行う。本実施形態では、当り抽選乱数の値と大当り判定値が一致する場合に大当り抽選に当選したものとし、当り抽選乱数の値と大当り判定値が一致しない場合に大当り抽選に非当選した(当選しなかった)ものとする。そして、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、大当り抽選処理を終了し、大当りゲーム処理を実行する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、大当り抽選処理を終了し、小当り抽選処理を実行する。
小当り抽選処理において主CPU40aは、読み出した乱数情報から特定可能な当り抽選乱数の値(大当り抽選処理にて用いた当り抽選乱数の値)と、主ROM40bに記憶されている小当り判定値と、に基づき小当り抽選を行う。主CPU40aは、当り抽選乱数の値と小当り判定値が一致するかを判定し、小当り抽選を行う。本実施形態では、当り抽選乱数の値と小当り判定値が一致する場合に小当り抽選に当選したものとし、当り抽選乱数の値と小当り判定値が一致しない場合に小当り抽選に非当選した(当選しなかった)ものとする。そして、小当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、小当り抽選処理を終了し、小当りゲーム処理を実行する。一方、小当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、小当り抽選処理を終了し、はずれゲーム処理を実行する。
本実施形態では、大当り抽選処理を主CPU40aが実行することにより、大当りの当選を決める大当り抽選を行う大当り抽選手段としての機能が実現される。また、本実施形態では、小当り抽選処理を主CPU40aが実行することにより、小当りの当選を決める小当り抽選を行う小当り抽選手段としての機能が実現される。そして、本実施形態では、大当り抽選処理及び小当り抽選処理を実行する主CPU40aにより、当り抽選を行う当り抽選手段としての機能が実現される。即ち、本実施形態において、当り抽選手段は、大当り抽選手段としての機能と、小当り抽選手段としての機能と、有する。
大当りゲーム処理において主CPU40aは、読み出した乱数情報から特定可能な図柄乱数の値に基づき、大当り図柄を決定する。本実施形態において主CPU40aは、図柄乱数の値に基づき、第1大当り図柄又は第2大当り図柄を決定する。大当りゲーム処理において主CPU40aは、読み出した乱数情報から特定可能な変動パターン乱数の値に基づき、大当り変動パターンを決定する。このとき、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている遊技状態を特定可能な情報のうち非変動短縮状態と変動短縮状態の何れであるかを特定可能な情報(以下、短縮状態フラグと示す)を参照する。そして、第1特別図柄開始処理における大当りゲーム処理において主CPU40aは、非変動短縮状態であれば、非変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用の大当り変動パターンを決定する。一方、第1特別図柄開始処理における大当りゲーム処理において主CPU40aは、変動短縮状態であれば、変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用の大当り変動パターンを決定する。これにより、主CPU40aは、変動短縮状態であるとき、非変動短縮状態であるときに比して、変動時間の短い変動パターンを決定する(又は、変動時間が短い変動パターンを決定し易い)。特別図柄及び変動パターンを決定した後、主CPU40aは、大当りゲーム処理を終了し、決定した特別図柄を特定可能な制御情報(以下、図柄コマンドと示す)、及び、決定した変動パターンを特定可能な制御情報(以下、変動パターンコマンドと示す)を出力バッファに格納する。そして、主CPU40aは、第1特別図柄開始処理を終了する。
小当りゲーム処理において主CPU40aは、小当り図柄を決定する。小当りゲーム処理において主CPU40aは、読み出した乱数情報から特定可能な演出抽選乱数の値と、主ROM40bに記憶されている演出判定値と、に基づき演出抽選を行う。主CPU40aは、演出抽選乱数の値と演出判定値が一致する場合に演出抽選に当選したものとし、演出抽選乱数の値と演出判定値が一致しない場合に演出抽選に非当選した(当選しなかった)ものとする。主CPU40aは、読み出した乱数情報から特定可能な変動パターン乱数の値に基づき、演出抽選に当選した場合にはリーチ演出を実行することが対応付けられた小当り変動パターンを決定する一方、演出抽選に非当選した場合にはリーチ演出を実行することが対応付けられていない小当り変動パターンを決定する。このとき、主CPU40aは、短縮状態フラグを参照する。そして、小当りゲーム処理において主CPU40aは、非変動短縮状態であれば、非変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の小当り変動パターンを決定する。一方、小当りゲーム処理において主CPU40aは、変動短縮状態であれば、変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の小当り変動パターンを決定する。これにより、主CPU40aは、変動短縮状態であるとき、非変動短縮状態であるときに比して、変動時間の短い変動パターンを決定する(又は、変動時間が短い変動パターンを決定し易い)。特別図柄及び変動パターンを決定した後、主CPU40aは、小当りゲーム処理を終了し、図柄コマンド及び変動パターンコマンドを出力バッファに格納する。そして、主CPU40aは、第1特別図柄開始処理を終了する。
はずれゲーム処理において主CPU40aは、はずれ図柄を決定する。はずれゲーム処理において主CPU40aは、読み出した乱数情報から特定可能な変動パターン乱数の値に基づき、はずれ変動パターンを決定する。このとき、主CPU40aは、短縮状態フラグを参照する。そして、第1特別図柄開始処理におけるはずれゲーム処理において主CPU40aは、非変動短縮状態であれば、非変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用のはずれ変動パターンを決定する。一方、第1特別図柄開始処理におけるはずれゲーム処理において主CPU40aは、変動短縮状態であれば、変動短縮状態であるときの第1特別ゲーム用のはずれ変動パターンを決定する。これにより、主CPU40aは、変動短縮状態であるとき、非変動短縮状態であるときに比して、変動時間の短い変動パターンを決定する(又は、変動時間が短い変動パターンを決定し易い)。特別図柄及び変動パターンを決定した後、主CPU40aは、はずれゲーム処理を終了し、図柄コマンド及び変動パターンコマンドを出力バッファに格納する。そして、主CPU40aは、第1特別図柄開始処理を終了する。
次に、第2特別図柄開始処理について説明する。
第2特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第2特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な第2保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、確率状態フラグを参照し、高確率状態であるかを判定する。高確率状態でない場合、主CPU40aは、大当り抽選処理を行う。一方、高確率状態である場合、主CPU40aは、転落抽選処理を行う。第2特別図柄開始処理における転落抽選処理において主CPU40aは、第1特別図柄開始処理における転落抽選処理と同様の制御を行う。そして、転落抽選処理を終了すると、主CPU40aは、大当り抽選処理を行う。但し、主CPU40aは、第2特別図柄開始処理において、大当りに当選した第1特別ゲームの実行中であることを特定可能な情報(以下、第1特別大当りフラグと示す)が主RAM40cに記憶されている場合、大当り抽選処理及び小当り抽選処理を行わず、はずれゲーム処理を実行する。
第2特別図柄開始処理における大当り抽選処理において主CPU40aは、第1特別図柄開始処理における大当り抽選処理と同様の制御を行う。また、第2特別図柄開始処理における大当り抽選処理において大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、大当り抽選処理を終了し、大当りゲーム処理を実行する。一方、第2特別図柄開始処理における大当り抽選処理において大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、大当り抽選処理を終了し、小当り抽選処理を実行する。第2特別図柄開始処理における小当り抽選処理において主CPU40aは、第1特別図柄開始処理における小当り抽選処理と同様の制御を行う。また、第2特別図柄開始処理における小当り抽選処理において小当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、小当り抽選処理を終了し、小当りゲーム処理を実行する。一方、第2特別図柄開始処理における小当り抽選処理において小当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、小当り抽選処理を終了し、はずれゲーム処理を実行する。
第2特別図柄開始処理における大当りゲーム処理において主CPU40aは、前述した第1特別図柄開始処理における大当りゲーム処理と同様の制御を行う。但し、第2特別図柄開始処理における大当りゲーム処理において主CPU40aは、非変動短縮状態であれば、非変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の大当り変動パターンを決定する。一方、主CPU40aは、変動短縮状態であれば、変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の大当り変動パターンを決定する。これにより、主CPU40aは、変動短縮状態であるとき、非変動短縮状態であるときに比して、変動時間の短い変動パターンを決定する(又は、変動時間が短い変動パターンを決定し易い)。特別図柄及び変動パターンを決定した後、主CPU40aは、大当りゲーム処理を終了し、図柄コマンド及び変動パターンコマンドを出力バッファに格納する。そして、主CPU40aは、第2特別図柄開始処理を終了する。
同様に、第2特別図柄開始処理における小当りゲーム処理において主CPU40aは、前述した第1特別図柄開始処理における小当りゲーム処理と同様の制御を行う。但し、第2特別図柄開始処理における小当りゲーム処理において主CPU40aは、非変動短縮状態であれば、非変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の小当り変動パターンを決定する。一方、主CPU40aは、変動短縮状態であれば、変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用の小当り変動パターンを決定する。これにより、主CPU40aは、変動短縮状態であるとき、非変動短縮状態であるときに比して、変動時間の短い変動パターンを決定する(又は、変動時間が短い変動パターンを決定し易い)。特別図柄及び変動パターンを決定した後、主CPU40aは、小当りゲーム処理を終了し、図柄コマンド及び変動パターンコマンドを出力バッファに格納する。そして、主CPU40aは、第2特別図柄開始処理を終了する。
また、第2特別図柄開始処理におけるはずれゲーム処理において主CPU40aは、前述した第1特別図柄開始処理におけるはずれゲーム処理と同様の制御を行う。但し、第2特別図柄開始処理におけるはずれゲーム処理において主CPU40aは、非変動短縮状態であれば、第2特別ゲーム用のはずれ変動パターンを決定する。一方、第2特別図柄開始処理におけるはずれゲーム処理において主CPU40aは、変動短縮状態であれば、変動短縮状態であるときの第2特別ゲーム用のはずれ変動パターンを決定する。これにより、主CPU40aは、変動短縮状態であるとき、非変動短縮状態であるときに比して、変動時間の短い変動パターンを決定する(又は、変動時間が短い変動パターンを決定し易い)。特別図柄及び変動パターンを決定した後、主CPU40aは、はずれゲーム処理を終了し、図柄コマンド及び変動パターンコマンドを出力バッファに格納する。そして、主CPU40aは、第2特別図柄開始処理を終了する。
以下、第1特別図柄開始処理において出力バッファに格納される変動パターンコマンドを第1変動パターンコマンド、第2特別図柄開始処理において出力バッファに格納される変動パターンコマンドを第2変動パターンコマンドと示す。第1変動パターンコマンドは、第1特別ゲームに係る変動パターンを特定可能な制御情報、第2変動パターンコマンドは、第2特別ゲームに係る変動パターンを特定可能な制御情報にそれぞれ相当する。
本実施形態では、第1特別図柄開始処理において、第2特別大当りフラグが主RAM40cに記憶されている場合、大当り抽選処理及び小当り抽選処理が実行されずに、はずれゲーム処理が実行される。このため、本実施形態では、大当りとなる第2特別ゲームの実行中において、第1始動口26への遊技球の入球を契機とする第1特別ゲームの実行が開始された場合、当該第1特別ゲームでははずれ図柄が確定停止表示される。同様に、本実施形態では、第2特別図柄開始処理において、第1特別大当りフラグが主RAM40cに記憶されている場合、大当り抽選処理及び小当り抽選処理が実行されずに、はずれゲーム処理が実行される。このため、本実施形態では、大当りとなる第1特別ゲームの実行中において、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする第2特別ゲームの実行が開始された場合、当該第2特別ゲームでははずれ図柄が確定停止表示される。
特別図柄開始処理を終了すると、主CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、ゲーム終了コマンドを出力バッファに格納する。因みに、主CPU40aは、第1特別ゲームの実行中、第2特別ゲームが大当りとなって第2特別図柄表示部22bに大当り図柄を確定停止表示させた場合、実行中の第1特別ゲームを強制終了させ、第1特別図柄表示部22aにはずれ図柄を確定停止表示させる。同様に、主CPU40aは、第2特別ゲームの実行中、第1特別ゲームが大当りとなって第1特別図柄表示部22aに大当り図柄を確定停止表示させた場合、実行中の第2特別ゲームを強制終了させ、第2特別図柄表示部22bにはずれ図柄を確定停止表示させる。主CPU40aは、特別ゲームにおいて大当り図柄を確定停止表示させた場合、大当り遊技の生起待ち状態とし、大当り遊技の生起待ち状態であることを特定可能な制御情報(以下、生起待ちコマンドと示す)を出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う賞球処理について説明する。
第1始動センサSE1からの検知信号を入力した場合、第2始動センサSE2からの検知信号を入力した場合、第1カウントセンサSE3からの検知信号を入力した場合、及び、第2カウントセンサSE4からの検知信号を入力した場合、主CPU40aは、賞球としての遊技球が払い出されるように制御する。第1一般センサSE6からの検知信号を入力した場合、及び、第2一般センサSE7からの検知信号を入力した場合、主CPU40aは、賞球としての遊技球が払い出されるように制御する。主CPU40aは、遊技球が入球した入賞口に対応付けられた数の遊技球が賞球として払い出されるように制御する。
次に、主CPU40aが行う大当り処理について説明する。
主CPU40aは、大当り遊技の生起待ち状態において、ゲートセンサSE5から検知信号を入力した場合、大当り処理を実行し、大当り遊技を生起させる。大当り処理において、主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した種類の大当り遊技を生起させる制御を開始する。主CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を生起する。このように、主CPU40aは、少なくとも当り抽選において大当りに当選したことを条件として大当り遊技を生起するように構成されている。大当り処理において主CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。主CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。また、主CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。主CPU40aは、第1大入賞口29が開放するように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1の開放遊技終了条件又は第2の開放遊技終了条件が成立すると、第1大入賞口29が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。主CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。主CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り処理を終了する。
次に、主CPU40aが行う小当り処理について説明する。
主CPU40aは、小当りの特別ゲームの終了後、小当り処理を行う。なお、小当りの特別ゲームの終了後、ゲートセンサSE5から検知信号を入力したかに関係なく、主CPU40aは、小当り処理を行う。小当り処理において主CPU40aは、小当りの特別ゲームの終了後、小当り遊技を生起させる制御を開始する。したがって、主CPU40aは、小当り処理を実行することにより、小当り遊技を生起する。このように、主CPU40aは、少なくとも当り抽選において小当りに当選したことを条件として小当り遊技を生起するように構成されている。小当り遊技を生起させる場合、主CPU40aは、小当り遊技が生起されることを示す制御情報(以下、小当り生起コマンドと示す)を出力バッファに格納する。小当り処理において小当り遊技を生起させる場合、主CPU40aは、0.6秒を上限として第2大入賞口31が開放した後、0.5秒第2大入賞口31が閉鎖し、その後、1.2秒を上限として第2大入賞口31が開放するように第3アクチュエータA3を制御する。小当り遊技を生起させた後、主CPU40aは、第1の開放遊技終了条件又は第2の開放遊技終了条件が成立したことを契機に、第2大入賞口31が閉鎖されるように第3アクチュエータA3を制御し、小当り処理を終了する。
本実施形態では、主CPU40aが大当り処理を行うことにより、大当り遊技を生起する大当り遊技生起手段としての機能が実現され、主CPU40aが小当り処理を行うことにより、小当り遊技を生起する小当り遊技生起手段としての機能が実現される。そして、本実施形態では、主CPU40aが大当り処理や小当り処理を行うことにより、当り遊技を生起する当り遊技生起手段としての機能が実現される。このように、本実施形態において、当り遊技生起手段は、少なくとも当り抽選において大当りに当選したことを条件として大当り遊技を生起し、少なくとも当り抽選において小当りに当選したことを条件として小当り遊技を生起するように構成されている。
次に、主CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主RAM40cには、遊技状態を特定可能な情報が記憶されている。遊技状態を特定可能な情報には、前述した確率状態フラグ及び短縮状態フラグの他、開放延長状態と非開放延長状態のうち何れであるかを特定可能な情報(以下、延長状態フラグと示す)がある。
低確率状態に制御する場合、主CPU40aは、低確率状態を特定可能な値を確率状態フラグに設定する。低確率状態を特定可能な値を確率状態フラグに設定した場合、主CPU40aは、低確率状態を特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。高確率状態に制御する場合、主CPU40aは、高確率状態を特定可能な値を確率状態フラグに設定する。高確率状態を特定可能な値を確率状態フラグに設定した場合、主CPU40aは、高確率状態を特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。また、非開放延長状態に制御する場合、主CPU40aは、非開放延長状態を特定可能な値を延長状態フラグに設定する。非開放延長状態を特定可能な値を延長状態フラグに設定した場合、主CPU40aは、非開放延長状態を特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。開放延長状態に制御する場合、主CPU40aは、開放延長状態を特定可能な値を延長状態フラグに設定する。開放延長状態を特定可能な値を延長状態フラグに設定した場合、主CPU40aは、開放延長状態を特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。また、非変動短縮状態に制御する場合、主CPU40aは、非変動短縮状態を特定可能な値を短縮状態フラグに設定する。非変動短縮状態を特定可能な値を短縮状態フラグに設定した場合、主CPU40aは、非変動短縮状態を特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。変動短縮状態に制御する場合、主CPU40aは、変動短縮状態を特定可能な値を短縮状態フラグに設定する。変動短縮状態を特定可能な値を短縮状態フラグに設定した場合、主CPU40aは、変動短縮状態を特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
主CPU40aは、大当り遊技の終了後、高確率状態を特定可能な値を確率状態フラグに設定するとともに、開放延長状態を特定可能な値を延長状態フラグに設定し、変動短縮状態を特定可能な値を短縮状態フラグに設定する。また、第1大当り遊技の終了後、主CPU40aは、「50回」を開放延長状態に制御する特別ゲームの残り回数を特定可能な延長残回数情報として主RAM40cに記憶する。一方、第2大当り遊技の終了後、主CPU40aは、「100回」を延長残回数情報として主RAM40cに記憶する。主RAM40cに記憶されている延長残回数情報が1以上である場合、主CPU40aは、特別ゲームが終了する毎に、延長残回数情報を1減算し、延長残回数情報を更新する。また、更新後の延長残回数情報が0に達した場合、主CPU40aは、非開放延長状態を特定可能な値を延長状態フラグに設定する。更に、更新後の延長残回数情報が0に達した場合であって、確率状態フラグに低確率状態を特定可能な値が設定されている場合、主CPU40aは、非変動短縮状態を特定可能な値を短縮状態フラグに設定する。一方、更新後の延長残回数情報が0に達した場合であって、確率状態フラグに高確率状態を特定可能な値が設定されている場合、主CPU40aは、短縮状態フラグに設定されている値を更新しない。更新後の延長残回数情報が0に達した場合であって、確率状態フラグに高確率状態を特定可能な値が設定されている場合、特殊状態となる。特殊状態となった場合、主CPU40aは、特殊状態であることを特定可能な情報(以下、特殊状態情報と示す)を主RAM40cに記憶する。特殊状態情報は、特殊状態が終了するまでの間、主RAM40cに記憶される。また、特殊状態情報が主RAM40cに記憶されている場合であって、特別ゲームの終了後に確率状態フラグに低確率状態を特定可能な値が設定されている場合、主CPU40aは、非変動短縮状態を特定可能な値を短縮状態フラグに設定する。
因みに、主CPU40aは、大当り遊技を生起する場合、低確率状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグ、非開放延長状態を特定可能な値を延長状態フラグ、非変動短縮状態を特定可能な値を短縮状態フラグにそれぞれ設定する。したがって、特殊状態であるときに大当り遊技が生起される場合には、特殊状態が終了し、大当り遊技が生起される。即ち、本実施形態では、特殊状態であるときに大当り遊技が生起される場合、つまり、特殊状態であるときに大当り抽選に当選した場合、特殊状態が終了する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄入力処理について説明する。
普通図柄入力処理において主CPU40aは、ゲートセンサSE5から検知信号を入力したかに基づいて、遊技球がゲート33を通過したかを判定する。遊技球がゲート33を通過していない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート33を通過した場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数未満であるかを判定する。普通保留数が上限数未満でない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。また、主CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な制御情報(以下、普通保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、普通当り抽選乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。この場合、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において、主CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。主CPU40aは、普通当り遊技中ではなく、且つ普通ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方、普通当り遊技中、又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるかを判定する。普通保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。更に、主CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。続いて、主CPU40aは、読み出した普通ゲーム用の乱数情報と、主ROM40bに記憶されている普通当り判定値と、に基づき普通当りに当選とするかを判定する。この処理は、普通当りか否かの普通当り抽選(普通当り判定)に相当する。例えば、普通当り高確率状態及び普通当り低確率状態に制御可能に構成する場合、主CPU40aは、普通当り高確率状態において、普通当り低確率状態に比して、普通当りに当選する確率が高くなるように、普通当り抽選を行うとよい。普通当りに当選とする場合、主CPU40aは、普通ゲームで導出させる普通当り図柄と、普通ゲームの変動時間と、を決定する。普通当りに非当選とする場合、主CPU40aは、普通ゲームで導出させる普通はずれ図柄と、普通ゲームの変動時間と、を決定する。その後、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。例えば、普通短縮状態及び非普通短縮状態に制御可能に構成する場合、主CPU40aは、普通短縮状態において、非普通短縮状態に比して、普通ゲームの変動時間として短い時間を決定する(又は、普通ゲームの変動時間として短い時間を決定し易い)ようにしてもよい。
そして、主CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、普通ゲームの実行を開始させることに伴って、普通ゲームの実行が開始されることを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当りの普通ゲームの終了後、主CPU40aは、普通当り処理を行う。普通当り処理において主CPU40aは、開放延長状態及び非開放延長状態の何れであるかに応じて、普通当り遊技を生起させる制御を開始する。したがって、主CPU40aは、普通当り処理を行うことにより、普通当りが生起(付与)される。普通当り処理において主CPU40aは、開放延長状態である場合、開放延長状態であるときの開放態様で第2始動口27が開放されるように、第1アクチュエータA1を制御する。また、主CPU40aは、非開放延長状態である場合、非開放延長状態であるときの開放態様で第2始動口27が開放されるように、第1アクチュエータA1を制御する。本実施形態において、開放延長状態であるときの開放態様は、非開放延長状態であるときの開放態様に比して、1回の普通当り遊技において第2始動口27が開放される回数が多く、且つ、第2始動口27が開放される合計時間が長い。このため、開放延長状態であるときの開放態様で第2始動口27が開放される場合には、非開放延長状態であるときの開放態様で第2始動口27が開放される場合に比して、第2始動口27へ遊技球を入球させることが容易である。即ち、開放延長状態であるときは、非開放延長状態であるときに比して、第2始動口27への遊技球の入球に関する有利度が高い。
次に、副CPU41aが行う各種処理について説明する。
最初に、電力供給の開始に伴う副CPU41aが行う制御について説明する。
副CPU41aは、電力供給の開始に伴い、電力供給の開始時に必要な各種設定(初期設定)を行う、各種設定が終了した後、副CPU41aは、主CPU40aによる電源投入処理において出力される各種制御情報の入力するまで待機する。副CPU41aは、主CPU40aよりも早く起動する。
副CPU41aは、初期時コマンドを入力すると、副ROM41bから初期状態の演出内容を示す情報を読み出し、当該情報に基づいて初期化による起動を行い、初期状態に起動する。一方、副CPU41aは、復帰時コマンドを入力すると、復帰時コマンド及び状態指定コマンドに基づく起動を行い、バックアップ状態に起動する。初期状態又はバックアップ状態に起動した後、副CPU41aは、主CPU40aから出力される制御情報に応じて各種処理を行う。また、副CPU41aは、設定値コマンドを入力すると、設定値コマンドから設定値を特定し、当該特定した特定値を示す情報(以下、副用設定値フラグと示す)を更新する。副用設定値フラグは、副RAM41cに記憶されている。副CPU41aは、副用設定値フラグから現在設定されている設定値を特定することができる。
次に、副CPU41aが行う演出ゲーム処理について説明する。
副CPU41aは、演出ゲームや、該演出ゲームに付随する演出が行われるように、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副CPU41aは、通常低確状態である場合、第1変動パターンコマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。なお、副CPU41aは、通常低確状態である場合、第2変動パターンコマンドを入力しても演出ゲームを実行させる制御を行わない。一方、副CPU41aは、特殊状態、特定低確状態及び特定高確状態のうち何れかである場合、第2変動パターンコマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。なお、副CPU41aは、特殊状態、特定低確状態及び特定高確状態のうち何れかである場合、第1変動パターンコマンドを入力しても演出ゲームを実行させる制御を行わない。
演出ゲームを実行させる制御を行うにあたって、副CPU41aは、変動パターンコマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて最終的に導出させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、図柄コマンドから大当り図柄を特定可能な場合、大当りの演出図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、図柄コマンドから小当り図柄を特定可能な場合、小当りの演出図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、図柄コマンドからはずれ図柄を特定可能な場合、はずれの演出図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、リーチ演出を実行することが対応付けられた小当り変動パターン又ははずれ変動パターンが指定された場合、リーチを含む演出図柄組み合わせを決定する。また、演出ゲームを実行させる制御を行うにあたって、副CPU41aは、変動パターンコマンドの入力を契機に、演出図柄を変動表示させ、演出ゲームが開始されるように演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、変動パターンコマンドから特定可能な変動パターンに基づいて、各種の演出が実行されるように、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、所定のタイミングにおいて、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させる。その後、副CPU41aは、ゲーム終了コマンドの入力を契機に、演出図柄組み合わせを確定停止表示させる。なお、副CPU41aは、ゲーム終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に演出図柄組み合わせを確定停止表示させてもよい。この場合、ゲーム終了コマンドは省略してもよい。
また、演出ゲームを実行させる制御を行うにあたって、副CPU41aは、SR演出を実行することが対応付けられた変動パターンが指定された場合、SR演出の種類を決定する。そして、副CPU41aは、NR演出の終了後、決定した種類のSR演出が実行されるように、演出表示装置25を制御する。本実施形態では、副CPU41aがリーチ演出の実行を制御することにより、リーチ演出の実行を制御するリーチ演出制御手段としての機能が実現される。
図6に示すように、本実施形態では、設定されている設定値に応じて、決定可能なSR演出の種類、及び、SR演出の種類の決定確率(選択率)が異なる。このため、副CPU41aは、設定されている設定値に応じて、SR演出の種類を決定する。具体的に、第1SR演出は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても決定可能なSR演出である。また、第2SR演出は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても決定可能なSR演出である。また、本実施形態では、有利度の高い設定値が設定されているときほど、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても決定可能な第1SR演出と第2SR演出のうち第2SR演出が決定される確率が高い。したがって、第2SR演出が実行された場合には、第1SR演出が実行された場合に比して、有利度の高い設定値が設定されていることへの期待度が高まる。また、第3SR演出は、第1設定値〜第3設定値のうち何れかが設定されているときには決定不能である一方、第4設定値〜第6設定値のうち何れかが設定されているときには決定可能である。このため、本実施形態では、第3SR演出が実行された場合、有利度の低い第1設定値〜第3設定値の何れも設定されていないこと、つまり、有利度の高い第4設定値〜第6設定値のうち何れかが設定されていることを特定できる。因みに、本実施形態では、第4設定値〜第6設定値のうち有利度の高い設定値が設定されているときほど、第3SR演出が決定される確率が高い。したがって、第3SR演出が実行された場合には、第4設定値〜第6設定値のうち何れかが設定されていることを特定できることに加え、第4設定値〜第6設定値の中でも有利度の高い設定値が設定されていることへの期待度が高まる。このように、遊技機10では、設定されている設定値によって、リーチ演出の種類の選択率が異なる。このため、例えば、第1設定値〜第5設定値のうち一部又は全部を第1設定情報とし、当該第1設定情報とした設定値よりも有利度の高い設定値のうち一部又は全部を第2設定情報としたとする。この場合、本実施形態では、第1設定情報が設定されているときと第2設定情報が設定されているときでは、リーチ演出の種類の選択率が異なる。特に、遊技機10では、設定されている設定値によって、リーチ演出の中でも第2段階のリーチ演出に相当するSR演出の種類の選択率が異なる。即ち、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときと第2設定情報が設定されているときでは、リーチ演出の中でも少なくとも第2段階のリーチ演出の種類の選択率が異なる。以上のように、遊技機10では、SR演出の種類から設定値を推測することが可能に構成されている。
次に、副CPU41aが行う当り演出処理について説明する。
副CPU41aは、生起待ちコマンドを入力した場合、生起待ち演出が実行されるように、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つを制御する。生起待ち演出は、ゲート33へ遊技球を入球させることを促す演出内容で実行される。生起待ち演出は、右打ちすることを促す演出内容で実行される。このように、生起待ち演出は、大当り遊技を生起させることを促す演出内容で実行される。
副CPU41aは、大当り遊技中、大当り演出が行われるように、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つを制御する。副CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つを制御する。副CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、小当り遊技中、小当り演出が行われるように、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つを制御する。小当り演出は、演出図柄による小当り図柄を演出表示装置25に表示させ続ける内容となっており、小当りの特別ゲームの終了時における演出表示装置25の表示内容と小当り遊技中における演出表示装置25の表示内容は同一となる。したがって、小当り演出が実行されたとしても、演出表示装置25の表示内容からは小当り遊技が生起されたことを特定し難くなっている。
次に、副CPU41aが行う状態処理について説明する。
副RAM41cには、遊技状態を特定可能な情報が記憶されている。副RAM41cに記憶されている遊技状態を特定可能な情報には、低確率状態と高確率状態のうち何れであるかを特定可能な情報(以下、副用確率状態フラグと示す)がある。副RAM41cに記憶されている遊技状態を特定可能な情報には、開放延長状態と非開放延長状態のうち何れであるかを特定可能な情報(以下、副用延長状態フラグと示す)がある。副RAM41cに記憶されている遊技状態を特定可能な情報には、変動短縮状態と非変動短縮状態のうち何れであるかを特定可能な情報(以下、副用短縮状態フラグと示す)がある。
低確率状態を特定可能な制御情報を入力した場合、副CPU41aは、低確率状態を特定可能な値を副用確率状態フラグに設定する。高確率状態を特定可能な制御情報を入力した場合、副CPU41aは、高確率状態を特定可能な値を副用確率状態フラグに設定する。非開放延長状態を特定可能な制御情報を入力した場合、副CPU41aは、非開放延長状態を特定可能な値を副用延長状態フラグに設定する。開放延長状態を特定可能な制御情報を入力した場合、副CPU41aは、開放延長状態を特定可能な値を副用延長状態フラグに設定する。非変動短縮状態を特定可能な制御情報を入力した場合、副CPU41aは、非変動短縮状態を特定可能な値を副用短縮状態フラグに設定する。変動短縮状態を特定可能な制御情報を入力した場合、副CPU41aは、変動短縮状態を特定可能な値を副用短縮状態フラグに設定する。
ここで、図7に基づき、遊技機10において、各遊技状態における遊技時間に対する持ち球の変化について説明する。
遊技機10では、第2始動口27へ遊技球を入球させれば、大当りとならなくても高い確率で小当りとなる。このため、右打ちすれば、ゲート33へ遊技球を入球させることができるとともに、第2始動口27へ遊技球を入球させることができるため、小当り抽選が生起されて賞球を獲得するチャンスが発生する。しかし、非変動短縮状態であるときの第2特別ゲームの変動時間は、変動短縮状態であるときの第2特別ゲームの変動時間よりも大幅に長くなるため、実際に小当り遊技が生起されて賞球を獲得するチャンスが到来するまでの時間も大幅に長くなる。本実施形態でいえば、第2始動口27へ遊技球を入球させて第2特別ゲームの実行が開始してから、10分程度の時間が経過してから、ようやく第2大入賞口31が開放される。そして、非変動短縮状態であるときに右打ちする場合、単位所定時間あたりに消費される遊技球の個数(遊技球の発射個数)が、単位所定時間あたりにおいて獲得可能な遊技球の個数を上回る。更に、右打ちする場合、第1始動口26へ遊技球が入球しないことから、単位所定時間あたりに実行される特別ゲームの回数が大幅に少なくなる。このため、非変動短縮状態であるときは、左打ちすることが好ましい状況となる。一方、変動短縮状態であるときは、非変動短縮状態であるときよりも、第2特別ゲームの変動時間が短くなる。これにより、変動短縮状態であるときは、非変動短縮状態であるときよりも、単位時間あたりに小当りとなる回数が多くなり易い。このため、変動短縮状態であるときは、右打ちすることが好ましい状況となる。
因みに、遊技機10では、流下通路39において、第2大入賞口31よりも上流側に第2始動口27が設けられている。そして、遊技機10では、開放延長状態であるとき、入球口39aから入球した遊技球の多くが第2始動口27へ入球し、小当り遊技が生起されたとしても第2大入賞口31へ遊技球が入球し難い。特に、第2始動口27が閉鎖されていたとしても、第1突起部38aによって流下通路39を流下する遊技球の流下速度が低下することで、第2始動口27が閉鎖されているときに入球口39aへ入球した遊技球であっても、第2始動口27へ入球する可能性が高まる。一方、遊技機10では、非開放延長状態であるとき、開放延長状態であるときに比して、入球口39aから入球した遊技球のうち第2始動口27へ入球せずに第2大入賞口31へ入球する遊技球が多くなり易い。特に、第2大入賞口31が閉鎖されていたとしても、第2突起部38bによって流下通路39を流下する遊技球の流下速度が低下することで、第2始動口27へ入球しなかった遊技球が第2大入賞口31へ入球する可能性が高まる。
そして、遊技機10によれば、特殊状態に制御されているとき、単位時間あたりに小当りとなる回数が多くなることにより、単位所定時間あたりに消費される遊技球の個数よりも単位所定時間あたりに獲得可能な遊技球の個数の方が多くなる。このように、遊技機10では、特殊状態に制御されている場合、右打ちすれば、大当り遊技が生起されなくても、小当り遊技の生起によって所持している遊技球(持ち球)を増加させることが可能となる。なお、「持ち球」は、「持ち玉」と示されることもある。
遊技機10において、通常低確状態に制御されている場合には、左打ちすることが好ましいため、左打ちすることが想定される。しかし、通常低確状態に制御されている場合には、左打ちしたとしても、持ち球を増やすことはできず、遊技を継続するほど持ち球は減少していく。また、遊技機10において、特定低確状態又は特定高確状態に制御されている場合には、右打ちすることが好ましいため、右打ちすることが想定される。しかし、特定低確状態又は特定高確状態に制御されている場合には、右打ちしたとしても、持ち球を増やすことはできず、遊技を継続するほど持ち球は減少していく。但し、特定低確状態又は特定高確状態に制御されている場合には、右打ちして第2始動口27へ容易に遊技球を入球させることができるため、通常低確状態に制御されている場合に比して、遊技を継続するときの持ち球の減少が抑えられる。
一方、特殊状態に制御されている場合には、右打ちすることが好ましいため、右打ちすることが想定される。そして、特殊状態に制御されている場合には、右打ちすることで、単位所定時間あたりに小当り遊技が生起されて第2大入賞口31へ遊技球を入球させることができる機会が多くなるため、持ち球を増やすことができ、遊技を継続するほど持ち球が増加する。このように、特殊状態では、単位時間あたりに小当りに当選する回数が多くなることにより、持ち球を増加させることができる。このように、遊技機10は、単位時間あたりに小当りに当選する回数が多くなることによって持ち球を増加させることができる特殊状態に制御可能に構成されている。遊技機10において、特殊状態に制御されているときには、大当りとなることを期待させつつ、特殊状態に制御される期間が長くなることも期待させることができる。また、遊技機10では、特殊状態に制御されているときに転落抽選に当選してしまうと特殊状態が終了してしまうことから、転落抽選に当選することなく、特殊状態に制御される期間が長くなることを期待させることができる。因みに、遊技機10では、特殊状態に制御されてから当該特殊状態が終了するまでの間に、持ち球を平均1500個増加させることができる。また、遊技機10では、第1大当り遊技中及び第2大当り遊技中、それぞれ持ち球を平均700個増加させることができる。このように、遊技機10では、1回の大当り遊技よりも、特殊状態が開始してから当該特殊状態が終了するまでの方が、持ち球の増加に関する期待値が高い。
ここで、図8に基づき、遊技機10における当り抽選の抽選結果のうち、大当りとなる割合、小当りとなる割合、及び、はずれとなる割合(大当りと小当りの何れにも当選しない割合)について、説明する。
図8に示すように、当り抽選において小当りとなる割合は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても一定の割合である。また、当り抽選において小当りとなる割合は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても、大当りとなる割合よりも大きい(高い)。また、当り抽選において小当りとなる割合は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても、はずれとなる割合よりも大きい。このように、本実施形態では、第1設定値情報及び第2設定情報のうち何れが設定されているときであっても、当り抽選の抽選結果のうち、小当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも大きい。また、当り抽選において小当りとなる割合は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても、大当りとなる割合とはずれとなる割合を合算した割合よりも大きい。
一方、当り抽選において大当りとなる割合とはずれとなる割合は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているかに応じて変化する。例えば、第1設定値又は第2設定値が設定されているときには、当り抽選においてはずれとなる割合が大当りとなる割合よりも大きい一方、第3設定値〜第6設定値のうち何れかが設定されているときには、当り抽選においてはずれとなる割合が大当りとなる割合よりも小さい(低い)。このように、第1設定値及び第2設定値のうち一部又は全部を第1設定値情報とする場合、本実施形態では、第1設定情報が設定されているときにおいて、当り抽選の抽選結果のうち、大当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも小さい。一方、第3設定値〜第6設定値のうち一部又は全部を第2設定情報とする場合、本実施形態では、第2設定情報が設定されているときにおいて、当り抽選の抽選結果のうち、大当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも大きい。また、本実施形態では、第1設定値及び第2設定値が第1種に分類される設定情報に相当し、第3設定値〜第6設定値が第2種に分類される設定情報に相当する。そして、本実施形態では、第1設定値情報を含む第1種に分類される設定情報及び第2設定情報を含む第2種に分類される設定情報のうち何れが設定されているときであっても、当り抽選の抽選結果のうち、小当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも大きい。また、当り抽選においてはずれとなる割合が大当りとなる割合よりも大きくなる設定値の数は第1設定値及び第2設定値の2種類である一方、当り抽選においてはずれとなる割合が大当りとなる割合よりも小さくなる設定値の数は第3設定値〜第6設定値の4種類である。即ち、本実施形態において、第1種に分類される設定情報の数は、第2種に分類される設定情報の数よりも少ない。
なお、図8には図示していないが、遊技機10では、第6設定値が設定されているときであって、高確率状態であるときには、当り抽選において、大当り及び小当りの何れかに必ず当選することから、当り抽選においてはずれとなる割合は0(零)である。即ち、本実施形態では、第6設定値が設定されているときにおいて、大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は零である一方、第1設定値〜第5設定値のうち何れかが設定されているときにおいて、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない確率は零よりも高い。
因みに、遊技機10では、第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときであって、当該当選に基づく第1特別ゲームの実行中、第2始動口27への遊技球の入球を契機として実行が開始される第2特別ゲームでは強制的にはずれ図柄が確定停止表示される。即ち、本実施形態では、第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときであって、当該当選に基づく第1変動ゲームの実行中、第2始動口への遊技球の入球を契機として実行が開始される第2変動ゲームでは強制的に大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるように構成されている。同様に、遊技機10では、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときであって、当該当選に基づく第2特別ゲームの実行中、第1始動口26への遊技球の入球を契機として実行が開始される第1特別ゲームでは強制的にはずれ図柄が確定停止表示される。即ち、本実施形態では、第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときであって、当該当選に基づく第2変動ゲームの実行中、第1始動口への遊技球の入球を契機として実行が開始される第1変動ゲームでは強制的に大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるように構成されている。
遊技機10では、設定されている設定値が同一であれば、第1始動口26と第2始動口27への何れへの入球を契機に行われる当り抽選であるかによっても当り抽選において大当りに当選する確率に変化はない。このため、例えば、第1設定値〜第5設定値のうち一部又は全部を第1設定情報とし、当該第1設定情報とした設定値よりも有利度の高い設定値のうち一部又は全部を第2設定情報としたとする。この場合、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当りに当選する確率は、第1設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当りに当選する確率と同一である。更に、本実施形態において、第2設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当りに当選する確率は、第2設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当りに当選する確率と同一である。
一方、遊技機10では、設定されている設定値が異なれば、当り抽選において大当りに当選する確率に変化がある。これに伴い、遊技機10では、設定されている設定値が異なれば、はずれ確率に変化がある。このため、例えば、第1設定値〜第5設定値のうち一部又は全部を第1設定情報とし、当該第1設定情報とした設定値よりも有利度の高い設定値のうち一部又は全部を第2設定情報としたとする。この場合、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当りに当選する確率は、第2設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当りに当選する確率よりも低い。また、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は、第2設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率よりも高い。更に、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当りに当選する確率は、第2設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当りに当選する確率よりも低い。また、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は、第2設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率よりも高い。
但し、遊技機10では、設定されている設定値が異なる場合であっても、当り抽選において小当りに当選する確率には変化がなく、一定である。このため、例えば、第1設定値〜第5設定値のうち一部又は全部を第1設定情報とし、当該第1設定情報とした設定値よりも有利度の高い設定値のうち一部又は全部を第2設定情報としたとする。この場合、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて小当りに当選する確率は、第2設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて小当りに当選する確率と同一である。更に、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて小当りに当選する確率は、第2設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて小当りに当選する確率と同一である。
また、前述したように、遊技機10では、当り抽選において小当りとなる割合は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても、はずれとなる割合よりも大きい。このため、例えば、第1設定値及び第2設定値のうち一部又は全部を第1設定値情報とし、第3設定値〜第6設定値のうち一部又は全部を第2設定情報としたとする。この場合、本実施形態において、第1設定情報を含む第1種に分類される設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときと、第2設定情報を含む第2種に分類される設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときと、の何れであっても、第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選の抽選結果のうち、小当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも大きい。また、前述したように、遊技機10では、第1設定値又は第2設定値が設定されているときには、当り抽選においてはずれとなる割合が大当りとなる割合よりも大きい一方、第3設定値〜第6設定値のうち何れかが設定されているときには、当り抽選においてはずれとなる割合が大当りとなる割合よりも小さい。即ち、本実施形態において、第1種に分類される設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときにおいて、第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選の抽選結果のうち、大当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも小さい。また、本実施形態において、第2種に分類される設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときにおいて、第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選の抽選結果のうち、大当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも大きい。
また、前述したように、遊技機10では、第6設定値が設定されているときであって、高確率状態であるとき、当り抽選においてはずれとなる確率は0(零)である。一方、遊技機10では、第1設定値〜第5設定値のうち何れかが設定されているとき、当り抽選においてはずれとなる確率は0よりも高い。このため、例えば、第6設定値を第2設定情報とし、第1設定値〜第5設定値のうち一部又は全部を第1設定情報としたとする。この場合、本実施形態において、第2設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は、零である。一方、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は、零よりも高い。
以上のように、遊技機10では、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているかによって、当り抽選においてはずれとなる割合が異なる。このため、遊技機10では、はずれとなる頻度から設定値を推測することができる。特に、遊技機10では、当り抽選において小当りとなる割合が、大当りとなる割合及びはずれとなる割合を合算した割合よりも大きい。このため、遊技機10では、一般的なはずれが頻発するパチンコ遊技機に比して、「はずれ」の頻度を把握しやすい。この結果、遊技機10では、はずれとなる頻度から設定値を推測する遊技性を確立し易く、当該遊技性を楽しませ易い。
但し、遊技機10では、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数」については報知されない。また、遊技機10では、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度」について報知されない。このように、遊技機10では、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数」及び「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度」の何れも報知されない。このため、遊技機10では、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数」や「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度」がどのような状況であるかについて把握することが困難となる。以上のように、本実施形態の遊技機10は、当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数、及び、当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度の何れも報知されないように構成されている。
遊技機10では、前述したように、SR演出の種類から設定値を推測することが可能に構成されている。そして、遊技機10は、実行されたリーチ演出に関する履歴を演出表示装置25において表示可能に構成されている。遊技機10では、リーチ演出に関する履歴が演出表示装置25に表示されていないときであって、待機状態であるとき、操作ボタンBTを操作するとリーチ演出に関する履歴が演出表示装置25に表示される。また、遊技機10では、リーチ演出に関する履歴が演出表示装置25に表示されているときであって、待機状態であるとき、操作ボタンBTを操作するとリーチ演出に関する履歴の表示が終了する。因みに、遊技機10では、リーチ演出に関する履歴が演出表示装置25に表示されているときであって、待機状態であるとき、演出ゲームの実行が開始される場合、リーチ演出に関する履歴の表示が終了し、演出表示装置25では演出ゲームの実行が開始される。このように、本実施形態において、表示手段としての演出表示装置25は、実行されたリーチ演出に関する履歴を表示可能である。
リーチ演出に関する履歴には、当り抽選において大当り及び小当りの何れにも当選しなかったときの特別ゲームの実行中に実行されたリーチ演出のうち一部を特定可能な履歴が含まれる。また、リーチ演出に関する履歴には、NR演出に関する履歴が含まれず、SR演出のリーチ演出に関する履歴が含まれる。即ち、本実施形態において、リーチ演出に関する履歴には、第1段階のリーチ演出に関する履歴は含まれず、第2段階のリーチ演出に関する履歴が含まれる。また、リーチ演出に関する履歴には、当該履歴において示されているリーチ演出が実行された特別ゲームが大当りとなったかを特定可能な履歴が含まれる。因みに、リーチ演出に関する履歴では、リーチ演出に関する履歴において示されているリーチ演出が実行された特別ゲームが大当りとなった場合には「大当りとなった」ことが特定可能に表示される。また、リーチ演出に関する履歴では、リーチ演出に関する履歴において示されているリーチ演出が実行された特別ゲームがはずれとなった場合には「はずれとなった」ことが特定可能に表示される。一方、リーチ演出に関する履歴では、リーチ演出に関する履歴において示されているリーチ演出が実行された特別ゲームが小当りとなった場合でも、「はずれとなった」ものとして表示される。このように、本実施形態において、リーチ演出に関する履歴には、当り抽選において大当りに当選したときの変動ゲームの実行中に実行されたリーチ演出のうち一部又は全部を特定可能な履歴が含まれる。
例えば、図9に示すように、遊技機10では、待機状態であるときに操作ボタンBTを操作したことを契機に、リーチ演出に関する履歴が演出表示装置25に表示される。演出表示装置25にリーチ演出に関する履歴が表示される場合、過去10回分のリーチ演出に関する履歴が含まれる。本実施形態では、過去10回分のリーチ演出に関する履歴を表示可能に構成したが、過去10回でなくても5回や20回でもよいし、電力供給が開始されてから実行されたリーチ演出に関する履歴の全てが表示されるようにしてもよい。また、副RAM41cに記憶された情報についてもバックアップ可能に構成する場合、電力供給が遮断される前(例えば、前日)に実行されたリーチ演出に関する履歴が表示されるように構成することもできる。以上のように、リーチ演出に関する履歴は、実行されたリーチ演出の一部を特定可能な履歴であってもよいし、実行されたリーチ演出の全部を特定可能な履歴であってもよい。
ここで、リーチ演出に関する履歴の表示に係る制御について説明する。
副CPU41aは、SR演出の種類を決定した場合、当該決定した種類を特定可能であって、且つ、当り抽選の抽選結果と特定可能な情報としてリーチ履歴情報を副RAM41cに記憶する。本実施形態では、過去10回のリーチ演出に関する履歴を表示可能に構成していることから、副RAM41cにはリーチ履歴情報を10つ記憶可能に構成されている。リーチ履歴情報を副RAM41cに記憶する場合において、既に10つのリーチ履歴情報が副RAM41cに記憶されているとき、副CPU41aは、記憶されているリーチ履歴情報の中で最も古いリーチ履歴情報を消去し、新たなリーチ履歴情報を記憶する。
また、待機状態であるときに、操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副CPU41aは、リーチ演出に関する履歴が表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副CPU41aは、副RAM41cに記憶されているリーチ履歴情報に基づき、リーチ演出に関する履歴が表示されるように演出表示装置25を制御する。因みに、副RAM41cに記憶されているリーチ履歴情報が10未満である場合、副CPU41aは、記憶されているリーチ履歴情報の数分のリーチ履歴情報が表示されるように演出表示装置25を制御する。なお、待機状態であって、既にリーチ演出に関する履歴情報を表示させているときに、操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副CPU41aは、リーチ演出に関する履歴の表示を終了するように演出表示装置25を制御する。このとき、演出表示装置25の表示内容は、待機状態であるときの表示内容へと戻る。また、待機状態であって、既にリーチ演出に関する履歴情報を表示させているときに、変動パターン指定コマンドを入力し、且つ、演出ゲームを実行させる場合、副CPU41aは、リーチ演出に関する履歴の表示するように演出表示装置25を制御する。このとき、演出表示装置25では、演出ゲームの実行が開始される。
また、遊技機10では、特別ゲームが実行されているときに実行可能なSR演出の種類によって設定値を推測することを可能に構成したが、その他、特別ゲームが実行されていないときに実行可能な特定演出によって設定値を推測することが可能に構成されている。特定演出は、エンディング演出の実行中、つまり、エンディング期間において実行可能に構成されている。具体的に、遊技機10では、エンディング期間内において操作ボタンBTが操作された場合、特定演出が実行される場合がある。なお、本実施形態では、エンディング期間内に操作ボタンBTが操作された場合であっても、特定演出が実行される場合もあれば、特定演出が実行されない場合もある。このように、本実施形態における演出には、変動ゲームが実行されていないときに実行可能な特定演出がある。
遊技機10では、設定されている設定値によって、エンディング期間内において操作ボタンBTが操作された場合に特定演出が実行される確率、つまり、特定演出の実行確率が異なる。具体的に、遊技機10では、設定されている設定値の有利度が高いときほど、特定演出の実行確率が高い。このため、例えば、第1設定値〜第5設定値のうち一部又は全部を第1設定情報とし、当該第1設定情報とした設定値よりも有利度の高い設定値のうち一部又は全部を第2設定情報としたとする。この場合、本実施形態において、第1設定情報が設定されているときと第2設定情報が設定されているときでは、特定演出の実行確率が異なる。このため、遊技機10では、エンディング期間内において操作ボタンBTを操作したときに特定演出が実行されるかに基づいて、設定値を推測することができる。
また、図10に示すように、特定演出の演出内容は、複数種類ある。具体的に、特定演出の演出内容には、第1内容と、第2内容と、第3内容と、がある。遊技機10では、設定されている設定値に応じて、決定可能な特定演出の演出内容の種類、及び、特定演出の演出内容の決定確率(選択率)が異なる。具体的に、第1内容は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても決定可能な演出内容である。また、第2内容は、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても決定可能な演出内容である。また、本実施形態では、有利度の高い設定値が設定されているときほど、第1設定値〜第6設定値のうち何れが設定されているときであっても決定可能な第1内容と第2内容のうち第2内容が決定される確率が高い。したがって、第2内容の特定演出が実行された場合には、第1内容の特定演出が実行された場合に比して、有利度の高い設定値が設定されていることへの期待度が高まる。また、第3内容は、第1設定値〜第3設定値のうち何れかの設定値が設定されているときには決定不能である一方、第4設定値〜第6設定値のうち何れかの設定値が設定されているときには決定可能である。このため、本実施形態では、第3内容の特定演出が実行された場合、有利度の低い第1設定値〜第3設定値の何れも設定されていないこと、つまり、有利度の高い第4設定値〜第6設定値のうち何れかが設定されていることを特定することができる。因みに、本実施形態では、第4設定値〜第6設定値のうち有利度の高い設定値が設定されているときほど、第3内容が決定される確率が高い。したがって、第3内容の特定演出が実行された場合には、第4設定値〜第6設定値のうち何れかが設定されていることを特定できることに加え、第4設定値〜第6設定値の中でも有利度の高い設定値が設定されていることへの期待度が高まる。このように、遊技機10では、設定されている設定値によって、特定演出の演出内容の選択率が異なる。このため、例えば、第1設定値〜第5設定値のうち一部又は全部を第1設定情報とし、当該第1設定情報とした設定値よりも有利度の高い設定値のうち一部又は全部を第2設定情報としたとする。この場合、本実施形態では、第1設定情報が設定されているときと第2設定情報が設定されているときでは、特定演出の演出内容の選択率が異なる。以上のように、遊技機10では、特定演出の実行確率及び特定演出の演出内容から設定値を推測することが可能に構成されている。
ここで、特定演出の実行に係る制御について説明する。
エンディング期間内において、副CPU41aは、設定されている設定値に応じて、特定演出を実行するかを決める実行抽選を行う。この実行抽選において特定演出の実行が決定される確率が、前述した特定演出の実行確率に相当する。そして、実行抽選において特定演出を実行することを決定しなかった場合、副CPU41aは、特定演出を実行させない。一方、実行抽選において特典演出を実行することを決定した場合、副CPU41aは、設定されている設定値に応じて、特定演出の演出内容を決定する。そして、副CPU41aは、決定した演出内容の特定演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。因みに、特定演出が実行されている期間内においては、操作ボタンBTが操作されたとしても、特定演出が実行されないように制限してもよい。
また、遊技機10では、第1特別ゲームと第2特別ゲームのうち一方の特別ゲームが大当りに当選したことに基づいて実行されているときにおいて、他方の特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示されるとき、特定内容の演出が実行される場合がある。例えば、遊技機10では、第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときの第2始動口27への遊技球の入球を契機とする第2特別ゲームにおいて大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるとき、特定内容の演出が実行される場合がある。また、例えば、遊技機10では、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときの第1始動口26への遊技球の入球を契機とする第1特別ゲームにおいて大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるとき、特定内容の演出が実行される場合がある。本実施形態において特定内容の演出は、演出表示装置25において実行可能に構成されている。特定内容の演出が実行される場合、演出表示装置25には、特定のキャラクタが登場する内容の演出が実行される。このように、本実施形態における演出には、特定内容の演出がある。
また、遊技機10では、第6設定値が設定されている場合、第1設定値〜第5設定値のうち何れかが設定されている場合に比して、特定内容の演出が実行され易く構成されている。このため、例えば、第6設定値を第2設定情報とし、第1設定値〜第5設定値のうち一部又は全部を第1設定情報としたとする。この場合、本実施形態において、特定内容の演出は、第2設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする第2変動ゲームにおいて大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるとき、第1設定情報が設定されているときであって第1始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときの第2始動口への遊技球の入球を契機とする第2変動ゲームにおいて大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるときに比して、実行され易い。同様に、本実施形態において、特定内容の演出は、第2設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする第1変動ゲームにおいて大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるとき、第1設定情報が設定されているときであって第2始動口への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときの第1始動口への遊技球の入球を契機とする第1変動ゲームにおいて大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるときに比して、実行され易い。
ここで、特定内容の演出の実行に係る制御について説明する。
既に第2変動パターン指定コマンドにて大当り変動パターンが指定されており、当該変動パターンに基づく特別ゲームに対応するゲーム終了コマンドを入力していない場合、副CPU41aは、第1変動パターン指定コマンドにてはずれ変動パターンが指定されたとき、特定内容の演出を実行するかを決める特定抽選を行う。同様に、既に第1変動パターン指定コマンドにて大当り変動パターンが指定されており、当該変動パターンに基づく特別ゲームに対応するゲーム終了コマンドを入力していない場合、副CPU41aは、第2変動パターン指定コマンドにてはずれ変動パターンが指定されたとき、特定内容の演出を実行するかを決める特定抽選を行う。本実施形態では、特定抽選に当選した場合、特定内容の演出が実行される。本実施形態において、第6設定値が設定されているときの特定抽選の当選確率は、第1設定値〜第5設定値のうち何れかが設定されているときの特定抽選の当選確率よりも高い。そして、特定抽選に当選した場合、副CPU41aは、特定内容の演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。以上のように、本実施形態では、副CPU41aが演出の実行を制御することにより、演出の実行を制御する演出制御手段としての機能が実現される。
ここで、リーチ演出に関する履歴が表示されたときの設定値の推測について、説明する。この説明においては、図9に示すリーチ演出に関する履歴が表示されたものとする。
図9に示すリーチ演出に関する履歴からは、例えば、1回前(前回)に第1SR演出が実行されて結果的に「はずれとなった」ことを特定することが可能であって、その他、5回前に第2SR演出が実行されて結果的に「大当りとなった」ことを特定することが可能である。その他、図9に示すリーチ演出に関する履歴では、過去10回のうち7回において第2SR演出が実行されていることが特定できる。この場合、例えば、第1SR演出に比して第2SR演出が実行された回数が多いことから、設定されている設定値の有利度が高いことを期待させることができる。但し、過去10回のSR演出のうち第3SR演出が実行された回数は0回であることから、第4設定値〜第6設定値のうち何れかの設定値が設定されていることを確定的に推測することはできない。また、図9に示すリーチ演出に関する履歴では、2回の大当りが示されており、何れにおいても第2SR演出が実行されていることが理解できることから、第1SR演出が実行されたときよりも第2SR演出が実行されたときの方が大当りを期待できるものとして期待させることができる。
次に、図11に基づき、エンディング期間内における特定演出の実行状況からの設定値の推測について、説明する。
例えば、エンディング期間内において、タイミングt11〜t15の計5回、操作ボタンBTが操作されたものとする。そして、タイミングt11において操作ボタンBTが操作されたときには当該操作を契機として特定演出が実行されなかったとする。このとき、遊技者は、有利度の低い設定値が設定されている可能性を推測させることができる。一方、タイミングt12〜t15における操作ボタンBTの各操作を契機に、特定演出が実行されたとすれば、結果的に特定演出の実行確率が高いことから、有利度の高い設定値が設定されている可能性を推測させることができる。特に、タイミングt12〜t14における操作ボタンBTの操作を契機として第2内容の特定演出が実行され、タイミングt15における操作ボタンBTの操作を契機として第1内容の特定演出が実行された場合、第2内容の特定演出が実行される頻度が高いため、有利度の高い設定値が設定されている可能性を推測させることができる。但し、第3内容の特定演出が実行されない場合、第4設定値〜第6設定値のうち何れかが設定されていることを確定的に推測することはできない。
本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1−1)例えば、第1設定値(第1設定情報)と第6設定値(第2設定情報)の何れが設定されているときであっても、小当りに当選する確率は同一である。一方、第1設定値が設定されているときには、第6設定値が設定されているときに比して、大当りに当選する確率は低く、大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は高い。したがって、大当り及び小当りの何れにも当選しない状況の発生頻度によって、設定値を推測することが可能となる。このように、大当りでもなく小当りでもない状況の発生頻度から設定値を推測する楽しみを提供することで、遊技者の注目度が低い状況への注目度を高め、効果的に興趣の向上を図ることができるとともに、大当りでもなく小当りでもない状況が連続して発生した際の遊技に対する飽きについても抑制することができる。
(1−2)例えば、第1設定値(第1設定情報)と第6設定値(第2設定情報)の何れが設定されているときであっても、大当り及び小当りの何れにも当選しない抽選結果となる割合が、小当りに当選する抽選結果となる割合よりも小さい。このため、小当りに当選する機会の方が、大当り及び小当りの何れにも当選しない機会よりも多い。これにより、小当りに当選する状況が頻発する中で、大当り及び小当りの何れにも当選しない状況を探し出すという面白味を創出し、興趣の向上を図ることができる。
特に、単位時間あたりに小当りに当選する回数が多くなることによって持ち球を増加させることができる特殊状態に制御可能に構成されている。これにより、そのような特殊状態において、大当り及び小当りの何れにも当選しない状況を探し出すという面白味を創出することで、小当りによって持ち球が増加することを期待させつつ、小当りでなく、且つ、大当りでもない状況となっても遊技者の興趣の低下が抑制されることを期待できる。
(1−3)例えば、第1設定値(第1設定情報)が設定されているときには、「大当りに当選する抽選結果となる割合」が「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」よりも小さい。一方、第6設定値(第2設定情報)が設定されているときには、「大当りに当選する抽選結果となる割合」が「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」よりも大きい。このように、設定されている設置値によって、「大当りに当選する抽選結果となる割合」と「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」の関係性が逆転する。そして、例えば、第1設定値が設定されていることを推測している場合には、「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」が「大当りに当選する抽選結果となる割合」よりも大きいことを考慮し、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない状況の発生頻度の多さに注目して、推測が確かであるかを確かめる場合が想定される。一方、例えば、第6設定値が設定されていることを推測している場合には、「大当りに当選する抽選結果となる割合」が「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」よりも大きいことを考慮し、大当りに当選する状況の発生頻度の多さに注目して、推測が確かであるかを確かめることが想定される。このように、第1設定情報に相当する設定値が設定されていることを推測している場合と、第2設定情報に相当する設定値が設定されていることを推測している場合と、で注目すべき状況を異ならせるゲーム性を創出し、興趣の向上を図ることができる。
(1−4)少なくとも当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかったときには、必ずリーチ演出が実行される。このため、大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況の発生頻度を判別するにあたっては、リーチ演出の実行頻度を見ればわかる。したがって、設定値の推測をするために大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況の発生頻度を確認し易さを高めることができ、その結果、設定値を推測することを楽しませ易くなり、興趣の向上を図り易くなる。
(1−5)特別ゲーム(変動ゲーム)が実行されていないときに特定演出を実行可能に構成した。そして、「特定演出の実行確率」が、第1設定情報に相当する設定値が設定されているときと第2設定情報に相当する設定値が設定されているときで異なる。また、「特定演出の演出内容の選択率」が、第1設定情報に相当する設定値が設定されているときと第2設定情報に相当する設定値が設定されているときで異なる。このため、特定演出の実行状況からも、設定値を推測することができる。以上のように、大当り及び小当りの何れにも当選しない状況の発生頻度によって設定されている設定値を推測する楽しみに加えて、特別ゲームが実行されていないときに実行可能な特定演出の実行状況によって設定されている設定値を推測する楽しみを提供し、相乗的に興趣の向上を図ることができる。
(1−6)第1設定情報を含む第1種に分類される設定情報(上記実施形態では、第1設定値、第2設定値)が設定されているときには、「大当りに当選する抽選結果となる割合」が「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」よりも小さい。一方、第2設定情報を含む第2種に分類される設定情報(上記実施形態では、第3設定値〜第6設定値)が設定されているときには、「大当りに当選する抽選結果となる割合」が「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」よりも大きい。このように、設定情報として第1種と第2種の何れに分類される設定情報が設定されているかによって、「大当りに当選する抽選結果となる割合」と「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」の関係性が逆転する。そして、第1種に分類される設定情報が設定されていることを推測している場合には、「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」が「大当りに当選する抽選結果となる割合」よりも大きいことを考慮し、はずれとなる状況の発生頻度の高さに注目し、推測が確かであるかを確かめる場合が想定される。一方、第2種に分類される設定情報が設定されていることを推測している場合には、「大当りに当選する抽選結果となる割合」が「大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合」よりも大きいことを考慮し、大当りに当選する状況の発生頻度の多さに注目して、推測が確かであるかを確かめることが想定される。このように、第1種に分類される設定情報が設定されていることを推測している場合と、第2種に分類される設定情報が設定されていることを推測している場合と、で注目すべき状況を異ならせるゲーム性を創出し、興趣の向上を図ることができる。
更に、設定値のうち、第1種に分類される設定情報の数は、第2種に分類される設定情報の数よりも少ない。このように、第2種に分類される設定情報の数が多いことにより、大当りになり易いようにみせることができ、遊技を行うことへの意欲を高め、効果的に興趣の向上を図ることができる。
(1−7)「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数」及び「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度」の何れも報知されないように構成されている。このため、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数」や「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度」がどのような状況であるかについて把握することが困難となる。この結果、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数」や「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度」への関心を効果的に高め、興趣の向上を図り易くなる。
(1−8)特別ゲーム(変動ゲーム)が実行されているときにリーチ演出を実行可能であって、リーチ演出の種類の選択率が、設定値によって異なる(第1設定情報が設定されているときと第2設定情報が設定されているときで異なる)。このため、リーチ演出の種類からも、設定値を推測することができる。また、リーチ演出が実行されて最終的にはずれとなってしまう場合であっても、設定値を推測することができれば、はずれとなったことに対する興趣の低下を抑制することが期待できる。
加えて、特定演出の実行状況からも設定値を推測することが可能に構成されている。このため、大当り及び小当りの何れにも当選しない状況の発生頻度によって設定値を推測する楽しみ、及び、特別ゲームの実行中に実行可能なリーチ演出の種類によって設定値を推測する楽しみに加え、特別ゲームが実行されていないときに実行可能な特定演出の実行状況によって設定値を推測する楽しみを提供し、相乗的に興趣の向上を図ることができる。
(1−9)特別ゲーム(変動ゲーム)が実行されているときにリーチ演出を実行可能であって、リーチ演出の種類の選択率が、設定値によって異なる。このため、リーチ演出の種類からも、設定値を推測することができる。更に、演出表示装置25(表示手段)は、実行されたリーチ演出に関する履歴を表示可能に構成した。これにより、リーチ演出に関する履歴を参照することにより、より正確に設定値の推測を行うこともでき、設定値を推測する楽しみを提供し易くなる。以上のように、大当り及び小当りの何れにも当選しない状況の発生頻度によって設定値を推測する楽しみに加えて、特別ゲームが実行されているときに実行可能なリーチ演出の種類によって設定値を推測する楽しみを提供し、相乗的に興趣の向上を図ることができる。
(1−10)リーチ演出に関する履歴から、大当りに当選したときの特別ゲームの実行中に実行されたリーチ演出の種類のうち一部又は全部を特定可能に構成した。これにより、設定値を推測する楽しみに限らず、どのような種類のリーチ演出の実行を期待すれば大当りとなるかについて推測する楽しみも提供することができ、リーチ演出の種類に対する関心を更に高めつつ、興趣の向上を図ることができる。
(1−11)リーチ演出に関する履歴から、大当り及び小当りの何れにも当選しなかったときの特別ゲームの実行中に実行されたリーチ演出の種類のうち一部を特定可能に構成した。これにより、設定値を推測する楽しみに限らず、どのような種類のリーチ演出が実行されたときに大当りを期待できない傾向にあるかを推測する楽しみを提供でき、リーチ演出の種類に対する関心を更に高めつつ、興趣の向上を図ることができる。特に、通常は、大当りと小当りの何れでもないときの特別ゲームにおいて実行されたリーチ演出に対する関心は低いが、設定値を推測する上では重要な要素になってくることから、別の楽しみ方もできるようにすることでより効果的に興趣の向上を図ることができる。
(1−12)設定されている設定値によって(第1設定情報が設定されているときと第2設定情報が設定されているときでは)、少なくともSR演出(第2段階のリーチ演出)の種類の選択率が異なる。そして、リーチ演出に関する履歴には、NR演出(第1段階のリーチ演出)に関する履歴は含まれず、SR演出に関する履歴が含まれるように構成した。これにより、SR演出に関する履歴から設定値を推測する楽しみを提供することができる。また、NR演出に関する履歴とSR演出に関する履歴の両方がリーチ演出に関する履歴に含まれる場合、当該履歴が複雑化してしまうなどして、設定値を推測し難くなってしまうことも考えられる。したがって、リーチ演出に関する履歴には、NR演出に関する履歴は含まれず、SR演出に関する履歴が含まれるように構成することで、リーチ演出に関する履歴を簡素化でき、設定値を推測する楽しみを提供し易くなり、結果的に、興趣の向上を図り易くなる。
(1−13)例えば、第1設定値(第1設定情報)と第6設定値(第2設定情報)の何れが設定されているときであっても、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて小当りに当選する確率は同一である。一方、第1設定値が設定されているときには、第6設定値が設定されているときに比して、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて、大当りに当選する確率は低く、大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は高い。したがって、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第1始動口26への遊技球の入球を契機とする第1特別ゲームにおいて、大当り及び小当りの何れにも当選しない状況の発生頻度によって、設定値を推測することが可能となる。同様に、例えば、第1設定値(第1設定情報)と第6設定値(第2設定情報)の何れが設定されているときであっても、第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて小当りに当選する確率は同一である。一方、第1設定値が設定されているときには、第6設定値が設定されているときに比して、第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて、大当りに当選する確率は低く、大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は高い。したがって、第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口27への遊技球の入球を契機とする第2特別ゲームにおいて、大当り及び小当りの何れにも当選しない状況の発生頻度によって、設定値を推測することが可能となる。このように、大当りでもなく小当りでもない状況の発生頻度から設定値を推測する楽しみを提供することで、遊技者の注目度が低い状況への注目度を高め、効果的に興趣の向上を図ることができるとともに、大当りでもなく小当りでもない状況が連続して発生した際の遊技に対する飽きについても抑制することができる。
更に、第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときであって、当該当選に基づく第1特別ゲームの実行中、第2始動口27への遊技球の入球を契機として実行が開始される第2特別ゲームでは強制的に大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるように構成されている。同様に、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときであって、当該当選に基づく第2特別ゲームの実行中、第1始動口26への遊技球の入球を契機として実行が開始される第1特別ゲームでは強制的に大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるように構成されている。このため、はずれとなる頻度に注目することで設定値を推測する楽しみを提供しつつ、はずれの結果が導出された場合、他方の特別ゲームが大当りとなることを期待させることができ、はずれとなったことによる遊技者の落胆を軽減し、楽しませることができる。
(1−14)第6設定値(第2設定情報)が設定されているときであって第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選していないときの第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は、零である。このため、第6設定値が設定されていることを推測している場合、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする第2特別ゲームにおいて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった結果が導出された場合、実行中の第1特別ゲームが大当りとなることを期待できる。一方、実行中の第1特別ゲームが実際には大当りとならなかった場合、第6設定値が設定されていないことを特定することができる。これにより、第6設定値が設定されているかを特定できる場面を創出でき、設定値を推測する楽しみを更に高めることができる。
(1−15)第1始動口26への遊技球の入球を契機とする当り抽選において大当りに当選しているときの第2始動口27への遊技球の入球を契機とする第2特別ゲームにおいて大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるとき、例えば、第6設定値(第2設定情報)が設定されている場合は、第1設定値(第1設定情報)が設定されている場合に比して、特定内容の演出が実行され易い。このため、第1特別ゲームの実行中において実行される第2特別ゲームにて大当り及び小当りの何れにも当選していない結果が導出されるときであって、且つ、実行中の第1特別ゲームが大当りとなるとき、特定内容の演出が実行されていれば第6設定値が設定されていることへの期待感を高めることができる。そして、実行中の第1特別ゲームが大当りとなるか、及び、第1特別ゲームの実行中に実行される第2特別ゲームにて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった結果が導出されるかに限らず、特定内容の演出が実行されるかについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第2実施形態の遊技機10では、第1実施形態と同様、SR演出の種類から設定値を推測することが可能に構成されている。そして、第2実施形態では、第1実施形態と同様、実行されたリーチ演出に関する履歴を演出表示装置25において表示可能に構成されている。第2実施形態において、リーチ演出に関する履歴には、第1実施形態と同様、当り抽選において大当り及び小当りの何れにも当選しなかったときの特別ゲームの実行中に実行されたリーチ演出のうち一部を特定可能な履歴が含まれる。
但し、第2実施形態において、リーチ演出に関する履歴には、NR演出にて大当りであることを特定可能な結果が導出された履歴と、SR演出にて大当りであることを特定可能な結果が導出された履歴と、SR演出にてはずれであることを特定可能な結果が導出された履歴と、が含まれる。更に、第2実施形態において、リーチ演出に関する履歴には、SR演出にて小当りであることを特定可能な結果が導出された履歴が含まれる。因みに、第2実施形態では、第1実施形態と同様、リーチ演出に関する履歴において示されているリーチ演出が実行された特別ゲームが小当りとなった場合でも、「はずれとなった」ものとして表示される。このように、リーチ演出に関する履歴には、第1段階のリーチ演出にて大当りであることを特定可能な結果が導出された履歴と、第2段階のリーチ演出にて大当りであることを特定可能な結果が導出された履歴と、第2段階のリーチ演出にて大当り及び小当りの何れにもならなかったことを特定可能な結果が導出された履歴と、が少なくとも含まれる。なお、第1実施形態と同様、第2実施形態におけるリーチ演出に関する履歴は、実行されたリーチ演出の一部を特定可能な履歴であってもよいし、実行されたリーチ演出の全部を特定可能な履歴であってもよい。
ここで、本実施形態のリーチ演出に関する履歴の表示に係る制御について説明する。
副CPU41aは、SR演出の種類を決定した場合、第1実施形態と同様に、リーチ履歴情報を副RAM41cに記憶する。また、副CPU41aは、NR演出のみを実行することが対応付けられた大当り変動パターン(例えば、変動パターンHP6)が指定された場合、NR演出のみが実行されて大当りとなったことを特定可能な情報としてリーチ履歴情報を副RAM41cに記憶する。また、副CPU41aは、第1実施形態と同様に、リーチ演出に関する履歴を表示させる制御、及び、リーチ演出に関する履歴の表示を終了する制御を行う。
ここで、リーチ演出に関する履歴が表示されたときの設定値の推測について、説明する。この説明においては、図12に示すリーチ演出に関する履歴が表示されたものとする。
図12に示すリーチ演出に関する履歴からは、例えば、8回前にNR演出が実行されて結果的に「大当りとなった」ことを特定することが可能である。その他、図12に示すリーチ演出に関する履歴では、過去10回のうち5回において第2SR演出が実行されていることが特定できる。この場合、例えば、第1SR演出に比して第2SR演出が実行された回数が多いことから、設定されている設定値の有利度が高いことを期待させることができる。但し、過去10回のSR演出のうち第3SR演出が実行された回数は0回であることから、第4設定値〜第6設定値のうち何れかの設定値が設定されていることを確定的に推測することはできない。また、図12に示すリーチ演出に関する履歴では、3回の大当りが示されており、そのうち2回において第2SR演出が実行されていることが理解できることから、第1SR演出が実行されたときよりも第2SR演出が実行されたときの方が大当りを期待できるものとして期待させることができる。更に、図12に示すリーチ演出に関する履歴では、NR演出のみが実行されて大当りとなったことが理解できることから、有利度の高い設定値が推測されていることを期待させることができる。そもそも、大当りとなる機会が多くなければ、NR演出のみが実行されて大当りとなる機会も発生し難いことから、NR演出のみが実行されて大当りとなった機会が発生したことを理解できるとき、大当りとなる機会が多いこと、つまり、有利度の高い設定値が設定されていることを期待させることができる。
本実施形態によれば、第1実施形態における効果(1−1)〜(1−11)及び(1−13)〜(1−15)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(2−1)設定されている設定値によって(第1設定情報が設定されているときと第2設定情報が設定されているときでは)、少なくともSR演出(第2段階のリーチ演出)の種類の選択率が異なる。そして、リーチ演出に関する履歴には、SR演出にて大当りであることを特定可能な結果が導出された履歴と、SR演出にて大当り及び小当りの何れにもならなかったことを特定可能な結果が導出された履歴と、の両方が含まれるように構成した。これにより、SR演出に関する履歴から設定値を推測する楽しみを提供することができる。また、リーチ演出に関する履歴には、NR演出(第1段階のリーチ演出)にて大当りであることを特定可能な結果が導出された履歴が含まれることから、大当り回数から設定値を推測する場合にも、リーチ演出に関する履歴が活用される場面も創出でき、興趣の向上を図ることができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、NR演出の種類を複数種類とし、設定されている設定値に応じて、NR演出の種類の選択率を異ならせてもよい。そして、例えば、第1設定情報が設定されているときと第2設定情報が設定されているときでは、第1段階のリーチ演出の種類の選択率及び第2段階のリーチ演出の種類の選択率を異ならせてもよい。因みに、設定されている設定値に応じてNR演出の種類の選択率を異ならせる場合、設定されている設定値に応じてSR演出の種類の選択率を異ならせなくてもよい。また、設定されている設定値に応じてリーチ演出の種類の選択率を異ならせなくてもよく、例えば、リーチ演出の種類に基づいて設定値を推測することが可能に構成しなくてもよい。また、SP演出の種類は、3種類でなくてもよく、例えば、特定の1種類の設定値が設定されているときに限って選択可能な種類のSP演出を備えてもよい。なお、NR演出の種類やSR演出の種類の選択率は、設定値毎に異ならせなくても、例えば、一部の複数種類の設定値が設定されているときとその他の設定値が設定されているときで異ならせてもよい。
・特定演出は、エンディング期間において実行可能な演出でなくてもよく、例えば、大当り遊技の生起中(例えば、オープニング期間)において実行可能な演出であってもよいし、待機状態であるときにおいて実行可能な演出であってもよい。また、特定演出は、操作ボタンBTの操作を契機として実行される演出でなくてもよく、例えば、エンディング期間における所定のタイミングにおいて実行されるように構成してもよい。また、特定演出を実行可能な期間内(上記実施形態でいえば、エンディング期間内)において、特定演出が実行される上限回数を定めてもよい。この上限回数は、1回であってもよいし、2回以上の回数であってもよい。
・設定されている設定値が異なる場合であっても、特定演出の実行確率は同一であってもよい。また、操作ボタンBTが操作された場合には、必ず特定演出が実行されるように構成してもよい。以上のように構成する場合、特定演出の実行確率からは設定値を推測することは不能となるが、特定演出の演出内容から設定値を推測可能に構成してもよい。その他、設定されている設定値が異なる場合であっても、決定可能な特定演出の演出内容の種類、及び、特定演出の演出内容の決定確率のうち一方又は両方が同一であってもよい。このように構成する場合、特定演出の演出内容からは設定値を推測することは不能となるが、特定演出の実行確率から設定値を推測可能に構成してもよい。以上のように、設定されている設定値が異なる場合であっても、特定演出の実行確率と、決定可能な特定演出の演出内容の種類と、特定演出の演出内容の決定率と、のうち一部又は全部が同一であってもよい。また、特定演出の演出内容の種類は、3種類でなくてもよく、例えば、特定の1種類の設定値が設定されているときに限って決定可能な演出内容があってもよい。また、特定演出の実行確率は、設定値毎に異ならせなくても、例えば、一部の複数種類の設定値が設定されているときとその他の設定値が設定されているときで異ならせてもよい。また、特定演出の演出内容の決定率は、設定値毎に異ならせなくても、例えば、一部の複数種類の設定値が設定されているときとその他の設定値が設定されているときで異ならせてもよい。その他、決定可能な特定演出の演出内容の種類は、設定値毎に異ならせなくても、例えば、一部の複数種類の設定値が設定されているときとその他の設定値が設定されているときで異ならせてもよい。
・特定内容の演出は、例えば、演出ゲームの実行状況(例えば、リーチ演出の実行中であるか)に関係なく、実行可能な演出であってもよい。このように構成することで、どのようなタイミングであっても、特定内容の演出が実行されることを期待させることができる。また、特定内容の演出は、例えば、演出ゲームの実行状況に応じて、実行が制限される場合があってもよい。このように構成する場合、例えば、演出ゲームの実行状況に応じて、特定内容の演出が実行されるため、当該特定内容の演出が他の演出の邪魔になることを抑制することができる。その他、特定内容の演出の実行態様を変更してもよい。また、設定値毎に、特定抽選の当選確率を異ならせてもよい。
・特定内容の演出は、特定の1種類の設定値(例えば、第6設定値)が設定されているときに限って実行可能な演出であってもよい。この場合においても、第2設定情報が設定されているとき、第1設定情報が設定されているときに比して、特定内容の演出が実行され易いといえる。また、特定内容の演出は、例えば、第4設定値〜第6設定値のうち何れかが設定されているとき、第1設定値〜第3設定値のうち何れかが設定されているときに比して、実行され易くしてもよい。即ち、特定内容の演出が実行され易いとされる「第2設定情報」に相当する設定値は、1種類でなくても、複数種類であってもよい。
・上記実施形態において、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数」を、例えば、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つにおいて報知するように構成してもよい。また、上記実施形態において、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度」を、例えば、各種の演出装置17,18,25のうち少なくとも1つにおいて報知するように構成してもよい。例えば、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数」及び「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度」のうち少なくとも一方が報知されるように構成してもよい。その他、複数種類の遊技状態のうち特定の遊技状態(例えば、特殊状態)であるときに、「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった回数」及び「当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかった状況となった頻度」のうち少なくとも一方が報知されるように構成してもよい。
・リーチ演出に関する履歴は、待機状態であるときに表示可能に構成しなくてもよく、例えば、特別ゲームの実行中であっても表示可能に構成してもよい。また、例えば、演出表示装置25とは別の表示手段を備え、当該別の表示手段において、リーチ演出に関する履歴が表示されるように構成してもよい。また、操作ボタンBTの操作を契機としてリーチ演出に関する履歴が表示されるように構成しなくても、例えば、待機状態において所定時間が経過するとリーチ演出に関する履歴が表示されるように構成してもよい。
・リーチ演出に関する履歴では、リーチ演出に関する履歴において示されているリーチ演出が実行された特別ゲームが小当りとなった場合には「小当りとなった」ことが特定可能に表示されるようにしてもよい。また、リーチ演出に関する履歴には、当該履歴において示されているリーチ演出が実行された特別ゲームの結果(例えば、特別ゲームが大当りとなったか)を特定可能な履歴が含まれなくてもよい。
・上記実施形態では、過去10回分のリーチ演出に関する履歴を表示可能に構成したが、リーチ演出の種類毎に、又は、リーチ演出の種類と結果の組み合わせ毎に、実行された回数の履歴が表示されるように構成してもよい。例えば、第2SR演出が12回実行されている場合には、第2SR演出が12回実行されていることを特定可能な履歴が表示されるように構成してもよい。
・非開放延長状態、変動短縮状態及び低確率状態に制御される遊技状態に制御可能に構成してもよい。そして、非開放延長状態、変動短縮状態及び低確率状態に制御される遊技状態では、右打ちが推奨され、単位時間あたりに小当りに当選する回数が多くなることによって持ち球を増加させることができるように構成してもよい。
・上記実施形態において、大当り抽選に当選したことに基づく第1特別ゲームの実行中において、第2特別ゲームの実行が開始される場合、小当りに当選する場合には第2特別ゲームでは強制的にはずれ図柄が確定停止表示されず、小当り図柄が確定停止表示されるように構成してもよい。同様に、遊技機10では、大当り抽選に当選したことに基づく第2特別ゲームの実行中において、第1特別ゲームの実行が開始される場合、小当りに当選する場合には第1特別ゲームでは強制的にはずれ図柄が確定停止表示されず、小当り図柄が確定停止表示されるように構成してもよい。
・第1特別ゲームと第2特別ゲームのうち一方の特別ゲームの実行中、他方の特別ゲームが小当りとなって小当り図柄を確定停止表示させた場合、実行中の前記一方の特別ゲームを強制終了させ、はずれ図柄が確定停止表示されるように構成してもよい。
・第1特別ゲーム及び第2特別ゲームのうち一方の特別ゲームの実行中に他方の特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合、前記一方の特別ゲームを中断し、大当り遊技の終了後に、中断していた前記一方の特別ゲームの実行が再開されるように構成してもよい。同様に、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームのうち一方の特別ゲームの実行中に他方の特別ゲームにおいて小当り図柄が確定停止表示された場合、前記一方の特別ゲームを中断し、小当り遊技の終了後に、中断していた前記一方の特別ゲームの実行が再開されるように構成してもよい。
・第1特別ゲーム及び第2特別ゲームのうち一方の特別ゲームの実行中に他方の特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合、前記一方の特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示され、当該一方の特別ゲームが終了するように構成してもよい。その他、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームのうち一方の特別ゲームの実行中に他方の特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合、前記一方の特別ゲームを中断し、前記他方の特別ゲーム終了後の変動インターバルが経過した後、中断していた前記一方の特別ゲームの実行が再開されるように構成してもよい。
・特定低確状態、特定高確状態及び特殊状態のうち何れかの遊技状態に制御されている場合に、第1特別ゲームが大当りとなる場合、第2特別ゲームの実行中であっても当該第2特別ゲームに基づく演出ゲームの実行を中止し、演出表示装置25では、所定の大当り報知演出が実行されるようにしてもよい。所定の大当り報知演出は、例えば、演出表示装置25に「チャンス発生中」などの文字を含む画像が表示される演出であってもよい。同様に、通常低確状態に制御されている場合に、第2特別ゲームが大当りとなる場合、第1特別ゲームの実行中であっても当該第1特別ゲームに基づく演出ゲームの実行を中止し、演出表示装置25では、所定の大当り報知演出が実行されるようにしてもよい。
・変動時間短縮状態であるときには、非変動短縮状態であるときに比して、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームのうち第2特別ゲームの変動時間のみ短くなる(又は、短くなり易くなる)ように構成してもよい。このとき、例えば、変動時間短縮状態であるときには、非変動短縮状態であるときに比して、第1特別ゲームの変動時間が長くなる(又は、長くなり易くなる)ように構成してもよい。
・特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された後、ゲート33へ遊技球を入球させなくても、大当り遊技が生起されるように構成してもよい。即ち、大当り遊技の生起待ち状態に制御されないように構成してもよい。また、特別ゲームにおいて小当り図柄が導出された後、特別ゲームにおいて大当り図柄が導出されたときと同様、ゲート33への遊技球の入球を契機に、小当り遊技が生起されるように構成してもよい。
・上記実施形態では、大当り遊技の生起待ち状態においてゲート33に遊技球が入球したことを契機に大当り遊技が生起されるように構成したが、ゲート33とは別の入球口へ遊技球が入球したことを契機に大当り遊技が生起されるように構成してもよい。ゲート33とは別の入球口は、遊技球の入球を契機に賞球の払出条件が成立する入球口であってもよいし、賞球の払出条件も成立しなければ特別ゲームや普通ゲームなどのゲームの始動条件も成立しない入球口であってもよい。
・大当り遊技が生起された場合に開放される大入賞口と、小当り遊技が生起された場合に開放される大入賞口と、が同一であってもよい。大入賞口の数は1つであってもよい。その他、一部の種類の大当りに基づく大当り遊技が生起された場合には、小当り遊技が生起された場合に開放される大入賞口が開放されるように構成してもよい。同様に、一部の種類の小当りに基づく小当り遊技が生起された場合には、大当り遊技が生起された場合に開放される大入賞口が開放されるように構成してもよい。
・特殊状態、特定低確状態及び特定高確状態のうち何れかに制御されている場合、第1特別ゲームに基づく演出ゲームが実行されるように構成してもよい。また、通常低確状態に制御されている場合、第2特別ゲームに基づく演出ゲームが実行されるように構成してもよい。例えば、第1特別ゲームに基づく演出ゲーム及び第2特別ゲームに基づく演出ゲームが実行される場合、演出表示装置25の異なる表示領域内において各演出ゲームが別々に実行されるようにしてもよいし、異なる表示装置において各演出ゲームが別々に実行されるように構成してもよい。
・上記実施形態における消費される遊技球の個数は、遊技領域21へ発射された遊技球の個数であって、有効球の個数ともいえる。また、上記実施形態における払い出される遊技球の個数は、賞球として払い出される遊技球の個数であって、賞球個数ともいえる。この賞球個数は、全て入賞口へ入球したときの賞球個数であってもよいし、例えば、一般入賞口34,35への入球を契機に払い出される賞球を除く、賞球個数であってもよい。
・低確率状態に制御されている場合であっても、転落抽選が行われるように構成してもよい。因みに、低確率状態に制御されている場合に転落抽選に非当選したとしても、継続して低確率状態に制御されるように構成してもよい。
・上記実施形態における大当り抽選の当選確率、小当り抽選の当選確率及び転落抽選の当選確率は、変更してもよい。また、高確率状態に制御可能に構成しなくてもよく、この場合、例えば、上記実施形態の低確率状態における大当り抽選の当選確率及び小当り抽選の当選確率を採用してもよいし、上記実施形態の高確率状態における大当り抽選の当選確率及び小当り抽選の当選確率を採用してもよい。また、設定値を6段階で変更可能に構成したが、6段階未満であってもよいし、6段階以上であってもよい。また、上記実施形態において第1種の設定情報に分類される設定値と、上記実施形態において第2種の設定情報に分類される設定値と、を変更してもよい。例えば、第1種の設定情報に分類される設定値の数を、第2種の設定情報に分類される設定値の数と同じとしてもよいし、第2種の設定情報に分類される設定値の数よりも多くしてもよい。
・上記実施形態において、例えば、設定器40dの設定操作部をオン状態に操作され、RAMクリアスイッチ40eをオフ状態に操作されているときに電力供給が開始されると、設定確認モードとなるように構成してもよい。設定確認モードでは、設定されている設定値が報知される一方、設定値を変更することができないようにしてもよい。設定確認モードは、設定器40dの設定操作部をオフ状態に操作すると終了するようにしてもよい。また、上記実施形態において、設定器40dの設定操作部がオフ状態に操作され、且つ、RAMクリアスイッチ40eがオフ状態に操作されているときに電力供給が開始されると、バックアップされている各種情報が再設定され、復帰するようにしてもよい。
・上記実施形態において、大当り遊技の終了後に特殊状態に制御される場合があってもよい。例えば、大当りの種類には、大当り遊技終了後を特殊状態に制御することが定められた大当りが含まれてもよい。大当り遊技終了後に特殊状態に制御された場合、所定回数の特別ゲームが実行されるまでは転落抽選に当選したとしても低確率状態とならずに特殊状態に継続して制御されるように構成してもよいし、転落抽選に当選したことを契機に特殊状態が終了するように構成してもよい。
・上記実施形態において、第2始動口27への入球を契機とする当り抽選において大当りに当選した場合の有利度と、第1始動口26への入球を契機とする当り抽選において大当りに当選した場合の有利度と、を異ならせてもよい。例えば、第2始動口27への入球を契機とする当り抽選において大当りに当選した場合と第1始動口26への入球を契機とする当り抽選において大当りに当選した場合で、大当りの種類を決定する割合、又は、決定可能な大当りの種類を異ならせてもよい。
・上記実施形態において、第1始動口26へ遊技球が入球し、第1特別ゲームの始動条件が成立した場合には、大当り抽選が行われるものの、小当り抽選は行われないように構成してもよい。即ち、第1始動口26への入球を契機として大当り抽選は行われるものの、第1始動口26への入球を契機として小当り抽選は行われないように構成してもよい。一方、上記実施形態において、第2始動口27へ遊技球が入球し、第2特別ゲームの始動条件が成立した場合には、大当り抽選が行われ、当該大当り抽選に非当選した場合には小当り抽選が行われるように構成してもよい。以上のように、第1始動口と第2始動口のうち少なくとも第2始動口への遊技球の入球を契機に、小当り抽選が行われる場合があるように構成してもよい。なお、この場合、第2始動口27への遊技球の入球を契機として行われる当り抽選における「大当りに当選する確率」、「小当りに当選する確率」及び「大当りと小当りの何れにも当選しない確率」は、上記実施形態のようにしてもよい。また、第1始動口26への遊技球の入球を契機として行われる当り抽選における「大当りに当選する確率」は、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選における「大当りに当選する確率」と同一確率としてもよい。一方、また、第1始動口26への遊技球の入球を契機として行われる当り抽選における「大当りと小当りの何れにも当選しない確率」は、第2始動口27への遊技球の入球を契機とする当り抽選における「小当りに当選する確率」及び「大当りと小当りの何れにも当選しない確率」を合算した確率と同一確率としてもよい。小当り抽選が行われない場合、上記実施形態の「大当りと小当りの何れにも当選しない確率」は、「大当りに当選しない確率」や「はずれ確率」といえる。
・高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機として、次に大当り遊技が付与されるまで高確率状態に制御する仕様や、転落抽選に当選するまで高確率状態に制御する仕様(転落機)、予め定めた回数分の図柄変動ゲームが終了するまで高確率状態に制御する仕様(ST機)がある。また、高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に高確率状態に制御する仕様(V確変機)がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。また、V確変機は、単数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。V確変機は、特定のラウンド遊技で開放される大入賞口(V入賞口)と特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技で開放される大入賞口からなる複数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。各実施形態は、何れの仕様のV確変機に具体化してもよい。
・大当り遊技終了後に高確率状態に制御される場合もあれば、大当り遊技終了後に低確率状態に制御される場合があるように構成してもよい。例えば、大当りの種類には、大当り遊技終了後を高確率状態に制御することが定められた大当りと、大当り遊技終了後を低確率状態に制御することが定められた大当りと、が含まれてもよい。
・上記実施形態では、低確率状態と高確率状態のうち何れであるかを特定可能な情報と、開放延長状態と非開放延長状態のうち何れであるかを特定可能な情報と、変動短縮状態と非変動短縮状態のうち何れであるかを特定可能な情報と、を別けたが、一部又は全部の情報を共通の情報としてもよい。
・上記実施形態において、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に演出表示装置25を専門に制御する表示制御基板、装飾ランプ17を専門に制御する発光制御基板、スピーカ18を専門に制御する音制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて副基板としてもよい。
・上記実施形態において、単一の基板に主基板40の主CPU40aと副基板41の副CPU41aを搭載してもよい。また、上記別例において、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板を任意に組み合わせて、単数又は複数の基板としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)当り抽選手段は、大当りの当選を決める大当り抽選を行う大当り抽選手段としての機能と、小当りの当選を決める小当り抽選を行う小当り抽選手段としての機能と、を有する。
(ロ)少なくとも当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しなかったときには、必ずリーチ演出が実行される。
10…パチンコ遊技機(遊技機)、17…装飾ランプ、18…スピーカ、22…情報表示パネル、25…演出表示装置、40a…主CPU、40b…主ROM、40c…主RAM、41a…副CPU、41b…副ROM、41c…副RAM。

Claims (3)

  1. 大当りに当選する確率の有利度合いを定めた複数の設定情報のうち何れかの設定情報を設定することが可能に構成された遊技機において、
    当り抽選を行う当り抽選手段と、
    当り抽選の抽選結果に基づく変動ゲームを実行する変動ゲーム実行手段と、
    当り遊技を生起する当り遊技生起手段と、
    演出の実行を制御する演出制御手段と、を備え、
    前記当り遊技生起手段は、少なくとも当り抽選において大当りに当選したことを条件として大当り遊技を生起し、少なくとも当り抽選において小当りに当選したことを条件として小当り遊技を生起するように構成されており、
    前記設定情報には、第1設定情報と、第2設定情報と、があり、
    前記第1設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当りに当選する確率は、前記第2設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当りに当選する確率よりも低く、
    前記第1設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて小当りに当選する確率は、前記第2設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて小当りに当選する確率と同一であり、
    前記第1設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率は、前記第2設定情報が設定されているときにおいて当り抽選にて大当り及び小当りの何れにも当選しない確率よりも高く、
    前記演出には、変動ゲームが実行されているときに実行可能なリーチ演出があり、
    前記リーチ演出には、複数の種類があり、
    前記第1設定情報が設定されているときと前記第2設定情報が設定されているときでは、前記リーチ演出の種類の選択率が異なることを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出には、変動ゲームが実行されていないときに実行可能な特定演出があり、
    前記第1設定情報が設定されているときと前記第2設定情報が設定されているときでは、前記特定演出の実行確率及び前記特定演出の演出内容の選択率のうち少なくとも一方が異なる請求項1に記載の遊技機。
  3. 単位時間あたりに小当りに当選する回数が多くなることによって持ち球を増加させることができる特殊状態に制御可能に構成されており、
    前記第1設定情報を含む第1種に分類される設定情報及び前記第2設定情報を含む第2種に分類される設定情報のうち何れが設定されているときであっても、当り抽選の抽選結果のうち、小当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも大きく、
    前記第1種に分類される設定情報が設定されているときにおいて、当り抽選の抽選結果のうち、大当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも小さく、
    前記第2種に分類される設定情報が設定されているときにおいて、当り抽選の抽選結果のうち、大当りに当選する抽選結果となる割合は、大当り及び小当りのうち何れにも当選しない抽選結果となる割合よりも大きく、
    前記設定情報のうち、前記第1種に分類される設定情報の数は、前記第2種に分類される設定情報の数よりも少ない請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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