JP2020113753A - プラズマ処理装置及びエッチング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エッジリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置を調整し、且つ、基板のエッジにおけるエッチングレートとエッジよりも内側の基板のエッチングレートとの差を低減させることが可能プラズマ処理装置を提供する。【解決手段】例示的実施形態に係るプラズマ処理装置では、高周波電源が、プラズマの生成のために供給される高周波電力を発生する。バイアス電源が、基板支持器の下部電極にバイアス電力を供給する。バイアス電力は、その周期内において基板の電位を変動させる。高周波電力は、基板の電位が比較的高い周期内の第1の期間内の少なくとも一部期間内では供給される。高周波電力のパワーレベルは、基板の電位が比較的低い周期内の第2の期間内では、低下される。第1の期間及び第2の期間において、シース調整器が、エッジリングの上方でのシースの上端の鉛直方向の位置を調整する。【選択図】図1

Description

本開示の例示的実施形態は、プラズマ処理装置及びエッチング方法に関するものである。
基板に対するプラズマエッチングでは、プラズマ処理装置が用いられる。プラズマ処理装置は、チャンバ、静電チャック、及び下部電極を備える。静電チャック及び下部電極は、チャンバ内に設けられている。静電チャックは、下部電極上に設けられている。静電チャックは、その上に載置されるフォーカスリングを支持する。静電チャックは、フォーカスリングによって囲まれた領域内に配置される基板を支持する。プラズマ処理装置においてエッチングが行われるときには、ガスがチャンバ内に供給される。また、下部電極に高周波電力が供給される。プラズマが、チャンバ内のガスから形成される。基板は、プラズマからのイオン、ラジカルといった化学種によりエッチングされる。
プラズマエッチングが実行されると、フォーカスリングは消耗し、フォーカスリングの厚みが小さくなる。フォーカスリングの厚みが小さくなると、フォーカスリングの上方でのプラズマシース(以下、「シース」という)の上端の位置が低くなる。フォーカスリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置と基板の上方でのシースの上端の鉛直方向における位置は等しくあるべきである。そこで、特許文献1及び特許文献2には、フォーカスリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置を調整することを可能としたプラズマ処理装置が記載されている。特許文献1に記載されたプラズマ処理装置は、直流電圧をフォーカスリングに印加するように構成されている。
特開2007−258417号公報 特開2010−283028号公報
エッジリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置を調整し、且つ、基板のエッジにおけるエッチングレートとエッジよりも内側の基板のエッチングレートとの差を低減させることが求められている。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持器、シース調整器、高周波電源、バイアス電源、及び制御部を備える。基板支持器は、下部電極及び静電チャックを有する。静電チャックは、下部電極上に設けられている。基板支持器は、チャンバ内で、その上に載置される基板を支持するように構成されている。シース調整器は、エッジリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置を調整するように構成されている。エッジリングは、基板のエッジを囲むように配置される。高周波電源は、チャンバ内のガスからプラズマを生成するために供給される高周波電力を発生するように構成されている。高周波電力は第1の周波数を有する。バイアス電源は、バイアス電力を発生するように構成されている。バイアス電源は、下部電極に電気的に接続されている。バイアス電力は、第2の周波数で規定される周期内で静電チャック上に載置された基板の電位を変動させるように設定されている。第2の周波数は、第1の周波数よりも低い。制御部は、シース調整器及び高周波電源を制御するように構成されている。制御部は、周期内の第1の期間内の少なくとも一部期間内では高周波電力を供給するよう、高周波電源を制御する。第1の期間内では、静電チャック上に載置された基板の電位は、周期内の基板の電位の平均値よりも高い。制御部は、周期内の第2の期間内では、高周波電力のパワーレベルを第1の期間における高周波電力のパワーレベルよりも減少させるよう、高周波電源を制御する。第2の期間内では、静電チャック上に載置された基板の電位は、周期内の基板の電位の平均値よりも低い。制御部は、第1の期間及び第2の期間において、シースの上端の鉛直方向における位置を調整するためにシース調整器を制御する。
一つの例示的実施形態によれば、エッジリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置を調整し、且つ、基板のエッジにおけるエッチングレートとエッジよりも内側の基板のエッチングレートとの差を低減させることが可能となる。
一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置で用いられる高周波電力及びバイアス電力を示すタイミングチャートである。 図3の(a)は、エッジリングが消耗している状態でのシースの上端の鉛直方向における位置の例を示す図であり、図3の(b)は、補正されたシースの上端の鉛直方向における位置の例を示す図である。 別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置で用いられる高周波電力及びバイアス電力を示すタイミングチャートである。 更に別の実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。 図6の(a)は、エッジリングが消耗している状態でのシースの上端の鉛直方向における位置の例を示す図であり、図6の(b)は、補正されたシースの上端の鉛直方向における位置の例を示す図である。 エッジリングの別の例を示す図である。 一つの例示的実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。
以下、種々の例示的実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持器、シース調整器、高周波電源、バイアス電源、及び制御部を備える。基板支持器は、下部電極及び静電チャックを有する。静電チャックは、下部電極上に設けられている。基板支持器は、チャンバ内で、その上に載置される基板を支持するように構成されている。シース調整器は、エッジリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置を調整するように構成されている。エッジリングは、基板のエッジを囲むように配置される。高周波電源は、チャンバ内のガスからプラズマを生成するために供給される高周波電力を発生するように構成されている。高周波電力は第1の周波数を有する。バイアス電源は、バイアス電力を発生するように構成されている。バイアス電源は、下部電極に電気的に接続されている。バイアス電力は、第2の周波数で規定される周期内で静電チャック上に載置された基板の電位を変動させるように設定されている。第2の周波数は、第1の周波数よりも低い。制御部は、シース調整器及び高周波電源を制御するように構成されている。制御部は、周期内の第1の期間内の少なくとも一部期間内では高周波電力を供給するよう、高周波電源を制御する。第1の期間内では、静電チャック上に載置された基板の電位は、周期内の基板の電位の平均値よりも高い。制御部は、周期内の第2の期間内では、高周波電力のパワーレベルを第1の期間における高周波電力のパワーレベルよりも減少させるよう、高周波電源を制御する。第2の期間内では、静電チャック上に載置された基板の電位は、周期内の基板の電位の平均値よりも低い。制御部は、第1の期間及び第2の期間において、シースの上端の鉛直方向における位置を調整するためにシース調整器を制御する。
シース調整器によってシースの上端の鉛直方向における位置が調整されると、エッジリングを経由してプラズマに至る高周波電力の経路のインピーダンスが大きくなる。その結果、エッジリングに供給される高周波電力のパワーレベルが低下し、基板に供給される高周波電力の電力レベルが相対的に増加する。したがって、基板のエッジにおけるエッチングレートとエッジよりも内側の基板のエッチングレートとの間に差が生じる。上記実施形態では、バイアス電力の周期内の第1の期間内の少なくとも一部期間において高周波電力が供給される。第1の期間においては、基板とプラズマとの間の電位差が小さく、基板のエッチングの進行が比較的遅いか、基板のエッチングが実質的に行われない。一方、第2の期間においては、基板とプラズマとの間の電位差は大きく、基板のエッチングが進行するが、高周波電力のパワーレベルが低いレベルに又はゼロに設定される。したがって、上記実施形態によれば、シース調整器によってシースの上端の鉛直方向における位置の調整を行っても、基板のエッジにおけるエッチングレートとエッジよりも内側の基板のエッチングレートとの間の差が小さくなる。
一つの例示的実施形態において、制御部は、第2の期間では高周波電力の供給を停止するよう、高周波電源を制御してもよい。
一つの例示的実施形態において、シース調整器は、シースの上端の鉛直方向における位置を調整するために、エッジリングに電圧を印加するように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、シース調整器は、シースの上端の鉛直方向における位置を調整するために、エッジリングを上方に移動させるように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、バイアス電源は、バイアス電力として、第2の周波数を有する高周波バイアス電力を下部電極に供給するように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、第1の期間は、バイアス電源から出力される高周波バイアス電力が正の電位を有する期間であってもよい。第2の期間は、バイアス電源から出力される高周波バイアス電力が負の電位を有する期間であってもよい。
一つの例示的実施形態において、バイアス電源は、バイアス電力として、第2の周波数で規定される周期でパルス状の直流電圧を下部電極に印加するように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、第1の期間は、パルス状の直流電圧が下部電極に印加されていない期間であってもよい。第2の期間は、負極性を有するパルス状の負極性の直流電圧が下部電極に印加されている期間であってもよい。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置は、基板の電位を測定する電圧センサを更に備えていてもよい。
別の例示的実施形態のいては、プラズマ処理装置を用いたエッチング方法が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持器、シース調整器、高周波電源、及びバイアス電源を備える。基板支持器は、下部電極及び静電チャックを有する。静電チャックは、下部電極上に設けられている。基板支持器は、チャンバ内で、その上に載置される基板を支持するように構成されている。シース調整器は、エッジリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置を調整するように構成されている。エッジリングは、基板のエッジを囲むように配置される。高周波電源は、チャンバ内のガスからプラズマを生成するために供給される高周波電力を発生するように構成されている。高周波電力は第1の周波数を有する。バイアス電源は、バイアス電力を発生するように構成されている。バイアス電源は、下部電極に電気的に接続されている。バイアス電力は、第2の周波数で規定される周期内で静電チャック上に載置された基板の電位を変動させるように設定されている。第2の周波数は、第1の周波数よりも低い。エッチング方法は、静電チャック上に基板が載置されている状態で実行される。エッチング方法は、周期内の第1の期間内の少なくとも一部期間内で高周波電力を供給する工程を含む。第1の期間内では、基板の電位は、周期内の基板の電位の平均値よりも高い。エッチング方法は、周期内の第2の期間内において、高周波電力のパワーレベルを第1の期間における高周波電力のパワーレベルよりも減少させる工程を更に含む。第2の期間内では、基板の電位は、周期内の基板の電位の平均値よりも低い。第1の期間においてチャンバ内で生成されたプラズマ中のイオンが、第2の期間において基板に向けて加速されることにより、静電チャック上に載置された基板がエッチングされる。第1の期間及び第2の期間において、シース調整器により、シースの上端の鉛直方向における位置が調整される。
一つの例示的実施形態において、第2の期間では高周波電力の供給が停止されてもよい。
一つの例示的実施形態において、シース調整器は、シースの上端の鉛直方向における位置を調整するために、エッジリングに電圧を印加するように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、シース調整器は、シースの上端の鉛直方向における位置を調整するために、エッジリングを上方に移動させるように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、バイアス電源は、バイアス電力として、第2の周波数を有する高周波バイアス電力を下部電極に供給するように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、第1の期間は、バイアス電源から出力される高周波バイアス電力が正の電位を有する期間であってもよい。第2の期間は、バイアス電源から出力される高周波バイアス電力が負の電位を有する期間であってもよい。
一つの例示的実施形態において、バイアス電源は、バイアス電力として、第2の周波数で規定される周期でパルス状の直流電圧を下部電極に印加するように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、第1の期間は、パルス状の直流電圧が下部電極に印加されていない期間であってもよい。第2の期間は、負極性を有するパルス状の負極性の直流電圧が下部電極に印加されている期間であってもよい。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図1に示すプラズマ処理装置1は、容量結合型のプラズマ処理装置である。プラズマ処理装置1は、チャンバ10を備えている。チャンバ10は、その中に内部空間10sを提供している。内部空間10sの中心軸線は、鉛直方向に延びる軸線AXである。一実施形態において、チャンバ10は、チャンバ本体12を含んでいる。チャンバ本体12は、略円筒形状を有している。内部空間10sは、チャンバ本体12の中に提供されている。チャンバ本体12は、例えばアルミニウムから構成されている。チャンバ本体12は電気的に接地されている。チャンバ本体12の内壁面、即ち内部空間10sを画成する壁面には、耐プラズマ性を有する膜が形成されている。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜又は酸化イットリウムから形成された膜といったセラミック製の膜であり得る。
チャンバ本体12の側壁には通路12pが形成されている。基板Wは、内部空間10sとチャンバ10の外部との間で搬送されるときに、通路12pを通過する。この通路12pの開閉のために、ゲートバルブ12gがチャンバ本体12の側壁に沿って設けられている。
プラズマ処理装置1は、基板支持器16を更に備える。基板支持器16は、チャンバ10の中で、その上に載置された基板Wを支持するように構成されている。基板Wは、略円盤形状を有する。基板支持器16は、支持部17によって支持されている。支持部17は、チャンバ本体12の底部から上方に延在している。支持部17は、略円筒形状を有している。支持部17は、石英といった絶縁材料から形成されている。
基板支持器16は、下部電極18及び静電チャック20を有する。下部電極18及び静電チャック20は、チャンバ10の中に設けられている。下部電極18は、アルミニウムといった導電性材料から形成されており、略円盤形状を有している。
下部電極18内には、流路18fが形成されている。流路18fは、熱交換媒体用の流路である。熱交換媒体としては、液状の冷媒、或いは、その気化によって下部電極18を冷却する冷媒(例えば、フロン)が用いられる。流路18fには、熱交換媒体の供給装置(例えば、チラーユニット)が接続されている。この供給装置は、チャンバ10の外部に設けられている。流路18fには、供給装置から配管23aを介して熱交換媒体が供給される。流路18fに供給された熱交換媒体は、配管23bを介して供給装置に戻される。
静電チャック20は、下部電極18上に設けられている。基板Wは、内部空間10sの中で処理されるときに、静電チャック20上に載置され、静電チャック20によって保持される。
静電チャック20は、本体及び電極を有している。静電チャック20の本体は、酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムといった誘電体から形成されている。静電チャック20の本体は、略円盤形状を有している。静電チャック20の中心軸線は、軸線AXに略一致している。静電チャック20の電極は、本体内に設けられている。静電チャック20の電極は、膜形状を有している。静電チャック20の電極には、直流電源がスイッチを介して電気的に接続されている。直流電源からの電圧が静電チャック20の電極に印加されると、静電チャック20と基板Wとの間で静電引力が発生する。発生した静電引力により、基板Wは静電チャック20に引き付けられ、静電チャック20によって保持される。
静電チャック20は、基板載置領域を含んでいる。基板載置領域は、略円盤形状を有する領域である。基板載置領域の中心軸線は、軸線AXに略一致している。基板Wは、チャンバ10内で処理されるときには、基板載置領域の上面の上に載置される。
一実施形態において、静電チャック20は、エッジリング載置領域を更に含んでいてもよい。エッジリング載置領域は、静電チャック20の中心軸線の周りで基板載置領域を囲むように周方向に延在している。エッジリング載置領域の上面の上にはエッジリングFRが搭載される。エッジリングFRは、環形状を有している。エッジリングFRは、軸線AXにその中心軸線が一致するように、エッジリング搭載領域上に載置される。基板Wは、エッジリングFRによって囲まれた領域内に配置される。即ち、エッジリングFRは、基板Wのエッジを囲むように配置される。エッジリングFRは、導電性を有し得る。エッジリングFRは、例えばシリコン又は炭化ケイ素からから形成されている。エッジリングFRは、石英といった誘電体から形成されていてもよい。
プラズマ処理装置1は、ガス供給ライン25を更に備え得る。ガス供給ライン25は、ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャック20の上面と基板Wの裏面(下面)との間に供給する。
プラズマ処理装置1は、絶縁領域27を更に備え得る。絶縁領域27は、支持部17上に配置されている。絶縁領域27は、軸線AXに対して径方向において下部電極18の外側に配置されている。絶縁領域27は、下部電極18の外周面に沿って周方向に延在している。絶縁領域27は、石英といった絶縁体から形成されている。エッジリングFRは、絶縁領域27及びエッジリング載置領域上に載置される。
プラズマ処理装置1は、上部電極30を更に備えている。上部電極30は、基板支持器16の上方に設けられている。上部電極30は、部材32と共にチャンバ本体12の上部開口を閉じている。部材32は、絶縁性を有している。上部電極30は、この部材32を介してチャンバ本体12の上部に支持されている。
上部電極30は、天板34及び支持体36を含んでいる。天板34の下面は、内部空間10sを画成している。天板34には、複数のガス吐出孔34aが形成されている。複数のガス吐出孔34aの各々は、天板34を板厚方向(鉛直方向)に貫通している。この天板34は、限定されるものではないが、例えばシリコンから形成されている。或いは、天板34は、アルミニウム製の部材の表面に耐プラズマ性の膜を設けた構造を有し得る。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜又は酸化イットリウムから形成された膜といったセラミック製の膜であり得る。
支持体36は、天板34を着脱自在に支持している。支持体36は、例えばアルミニウムといった導電性材料から形成されている。支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。ガス拡散室36aからは、複数のガス孔36bが下方に延びている。複数のガス孔36bは、複数のガス吐出孔34aにそれぞれ連通している。支持体36には、ガス導入ポート36cが形成されている。ガス導入ポート36cは、ガス拡散室36aに接続している。ガス導入ポート36cには、ガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、ガスソース群40が、バルブ群41、流量制御器群42、及びバルブ群43を介して接続されている。ガスソース群40、バルブ群41、流量制御器群42、及びバルブ群43は、ガス供給部を構成している。ガスソース群40は、複数のガスソースを含んでいる。バルブ群41及びバルブ群43の各々は、複数のバルブ(例えば開閉バルブ)を含んでいる。流量制御器群42は、複数の流量制御器を含んでいる。流量制御器群42の複数の流量制御器の各々は、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器である。ガスソース群40の複数のガスソースの各々は、バルブ群41の対応のバルブ、流量制御器群42の対応の流量制御器、及びバルブ群43の対応のバルブを介して、ガス供給管38に接続されている。プラズマ処理装置1は、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択された一以上のガスソースからのガスを、個別に調整された流量で、内部空間10sに供給することが可能である。
基板支持器16又は支持部17とチャンバ本体12の側壁との間には、バッフルプレート48が設けられている。バッフルプレート48は、例えば、アルミニウム製の部材に酸化イットリウム等のセラミックを被覆することにより構成され得る。このバッフルプレート48には、多数の貫通孔が形成されている。バッフルプレート48の下方においては、排気管52がチャンバ本体12の底部に接続されている。この排気管52には、排気装置50が接続されている。排気装置50は、自動圧力制御弁といった圧力制御器、及び、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、内部空間10sの圧力を減圧することができる。
プラズマ処理装置1は、高周波電源61を更に備えている。高周波電源61は、高周波電力HFを発生する電源である。高周波電力HFは、チャンバ10内のガスからプラズマを生成するために用いられる。高周波電力HFは、第1の周波数を有する。第1の周波数は、27〜100MHzの範囲内の周波数、例えば40MHz又は60MHzの周波数である。高周波電源61は、高周波電力HFを下部電極18に供給するために、整合回路63を介して下部電極18に接続されている。整合回路63は、高周波電源61の出力インピーダンスと負荷側(下部電極18側)のインピーダンスを整合させるよう構成されている。なお、高周波電源61は、下部電極18に電気的に接続されていなくてもよく、整合回路63を介して上部電極30に接続されていてもよい。
プラズマ処理装置1は、バイアス電源62を更に備えている。バイアス電源62は、下部電極18に電気的に接続されている。バイアス電源62は、バイアス電力を発生する。バイアス電力は、基板Wにイオンを引き込むために用いられる。バイアス電力は、第2の周波数で規定される周期P内で静電チャック20上に載置された基板Wの電位を変動させるように設定されている。第2の周波数は、第1の周波数よりも低い。
図2は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置で用いられる高周波電力及びバイアス電力を示すタイミングチャートである。一実施形態においては、図2に示すように、バイアス電力は、高周波バイアス電力LFである。この実施形態において、第2の周波数、即ち高周波バイアス電力LFの周波数は、50kHz〜27MHzの範囲内の周波数であり、例えば、400kHzである。この実施形態において、バイアス電源62は、高周波バイアス電力LFを下部電極18に供給するために、整合回路64を介して下部電極18に接続されている。整合回路64は、バイアス電源62の出力インピーダンスと負荷側(下部電極18側)のインピーダンスを整合させるように構成されている。
プラズマ処理装置1においてプラズマエッチングが行われる場合には、内部空間10sにガスが供給される。そして、高周波電力HF及びバイアス電力が供給されることにより、内部空間10sの中でガスが励起される。その結果、内部空間10sの中でプラズマが生成される。生成されたプラズマからのイオン及び/又はラジカルといった化学種により、基板Wがエッチングされる。即ち、プラズマエッチングが行われる。
以下、図3の(a)及び図3の(b)を参照する。図3の(a)は、エッジリングが消耗している状態でのシースの上端の鉛直方向における位置の例を示す図である。図3の(b)は、補正されたシースの上端の鉛直方向における位置の例を示す図である。図3の(a)及び図3の(b)の各々において、シースの上端の鉛直方向における位置(以下、「上端位置」という)は破線で示されている。また、図3の(a)及び図3の(b)の各々では、基板Wに対するイオンの進行方向が矢印で示されている。
基板Wのプラズマエッチングが行われると、図3の(a)に示すよう、エッジリングFRが消耗する。エッジリングFRが消耗すると、エッジリングFRの厚みが小さくなって、エッジリングFRの上面の鉛直方向における位置が低くなる。エッジリングFRの上面の鉛直方向における位置が低くなると、エッジリングFRの上方でのシースの上端位置が、基板Wの上方でのシースの上端位置よりも低くなる。その結果、シースの上端が基板Wのエッジの近傍で傾斜して、基板Wのエッジに供給されるイオンの進行方向が鉛直方向に対して傾いた方向となる。
イオンの進行方向を鉛直方向に(即ち、基板Wのエッジに対して垂直方向に)補正するために、プラズマ処理装置1は、図1に示すように、シース調整器74を更に備えている。シース調整器74は、エッジリングFRの上方でのシースの上端位置を調整するように構成されている。シース調整器74は、エッジリングFRの上方でのシースの上端位置と基板Wの上方でのシースの上端位置との差を解消又は減少させるように、エッジリングFRの上方でのシースの上端位置を調整する。
一実施形態では、シース調整器74は、エッジリングFRに電圧Vを印加するように構成された電源である。電圧Vは負極性を有し得る。この実施形態において、シース調整器74は、フィルタ75及び導線76を介してエッジリングFRに接続されている。フィルタ75は、シース調整器74に流入する高周波電力を遮断するか又は低減させるためのフィルタである。
電圧Vは、直流電圧又は高周波電圧であり得る。電圧Vのレベルは、シースの上端位置の調整量を定める。シースの上端位置の調整量、即ち電圧Vのレベルは、エッジリングFRの厚みを反映するパラメータに応じて決定される。このパラメータは、光学的又は電気的に測定されるエッジリングFRの厚みの測定値、光学的又は電気的に測定されるエッジリングFRの上面の鉛直方向における位置、又はエッジリングFRがプラズマに晒された時間長であり得る。電圧Vのレベルは、かかるパラメータと電圧Vのレベルとの間の所定の関係を用いて決定される。例えば、パラメータと電圧Vのレベルとの間の所定の関係は、エッジリングFRの厚みが減少すると電圧Vの絶対値が増加するように、予め定められている。決定されたレベルを有する電圧VがエッジリングFRに印加されると、図3の(b)に示すように、エッジリングFRの上方でのシースの上端位置と基板Wの上方でのシースの上端位置との差が解消又は減少される。
なお、電圧Vは、パルス状の高周波電圧又はパルス状の直流電圧であってもよい。即ち、電圧Vは、周期的にエッジリングFRに印加されてもよい。電圧Vとしてパルス状の直流電圧が周期的にエッジリングFRに印加される場合には、電圧VがエッジリングFRに印加されている期間において、電圧Vのレベルが変化してもよい。
シース調整器74によってシースの上端位置が補正されると、エッジリングを経由してプラズマに至る高周波電力の経路のインピーダンスが大きくなる。これは、電圧VをエッジリングFRに印加することによりシースの上端位置を調整すると、エッジリングFRの上方でシースの厚みが大きくなるからである。エッジリングを経由してプラズマに至る高周波電力の経路のインピーダンスが大きくなると、エッジリングに供給される高周波電力のパワーレベルが低下する。また、エッジリングを経由してプラズマに至る高周波電力の経路のインピーダンスが大きくなると、基板Wに供給される高周波電力のパワーレベルが増加する。その結果、基板Wのエッジにおけるエッチングレートに対して、エッジよりも内側における基板Wのエッチングレートが高くなる。
プラズマ処理装置1では、基板のエッジにおけるエッチングレートとエッジよりも内側における基板のエッチングレートとの差を低減させるために、制御部MCにより高周波電力HFの供給タイミングが制御される。
制御部MCは、プロセッサ、記憶装置、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、プラズマ処理装置1の各部を制御する。制御部MCは、記憶装置に記憶されている制御プログラムを実行し、当該記憶装置に記憶されているレシピデータに基づいてプラズマ処理装置1の各部を制御する。制御部MCによる制御により、レシピデータによって指定されたプロセスがプラズマ処理装置1において実行される。後述する実施形態に係るエッチング方法は、制御部MCによるプラズマ処理装置1の各部の制御により、プラズマ処理装置1において実行され得る。
制御部MCは、上述したように、電圧Vのレベルを決定し得る。上述したパラメータと電圧Vのレベルとの間の所定の関係は、関数又はテーブル形式のデータとして、制御部MCの記憶装置に格納されていてもよい。制御部MCは、決定したレベルを有する電圧VをエッジリングFRに印加するように、シース調整器74を制御し得る。
制御部MCは、周期P内の第1の期間P内の少なくとも一部期間内では高周波電力HFを供給するよう、高周波電源61を制御する。高周波電力HFは、第1の期間Pの全てにおいて供給されてもよい。第1の期間P内では、静電チャック20上に載置された基板Wの電位は、周期P内の基板Wの電位の平均値VAVEよりも高い。制御部MCは、周期P内の第2の期間P内では、高周波電力HFのパワーレベルを第1の期間Pにおける高周波電力HFのパワーレベルよりも減少させるよう、高周波電源61を制御する。第2の期間P内では、静電チャック20上に載置された基板Wの電位は、平均値VAVEよりも低い。一実施形態においては、制御部MCは、第2の期間Pでは高周波電力HFの供給を停止するよう、高周波電源61を制御してもよい。制御部MCは、第1の期間P及び第2の期間Pにおいて、シースの上端の鉛直方向における位置を調整するよう、シース調整器74を制御する。
プラズマ処理装置1では、バイアス電力の周期P内の第1の期間P内の少なくとも一部期間において高周波電力HFが供給される。第1の期間Pにおいては、基板Wとプラズマとの間の電位差が小さく、基板Wのエッチングの進行が比較的遅いか、基板Wのエッチングが実質的に行われない。一方、第2の期間Pにおいては、基板Wとプラズマとの間の電位差は大きく、基板Wのエッチングが進行するが、高周波電力HFのパワーレベルが低いレベルに又はゼロに設定される。したがって、プラズマ処理装置1によれば、シース調整器74によってシースの上端の鉛直方向における位置の調整を行っても、基板Wのエッジにおけるエッチングレートとエッジよりも内側の基板のエッチングレートとの間の差が小さくなる。
一実施形態においては、図2に示すように、バイアス電力として高周波バイアス電力LFが用いられる。第1の期間Pは、バイアス電源62から出力される高周波バイアス電力LFが正の電位を有する期間であってもよい。第2の期間Pは、バイアス電源62から出力される高周波バイアス電力LFが負の電位を有する期間であってもよい。この実施形態では、同期パルス、遅延時間長、及び供給時間長が制御部MCから高周波電源61に与えられる。同期パルスは、高周波バイアス電力LFに同期されている。遅延時間長は、同期パルスによって特定される周期Pの開始時点からの遅延時間長である。供給時間長は、高周波電力HFの供給時間の長さである。高周波電源61は、周期Pの開始時点に対して遅延時間長だけ遅れた時点から供給時間長の間、高周波電力HFを下部電極18に供給する。その結果、第1の期間Pにおいて、高周波電力HFが下部電極18に供給される。なお、遅延時間長は、ゼロであってもよい。
一実施形態において、プラズマ処理装置1は、電圧センサ78を更に備えていてもよい。電圧センサ78は、基板Wの電位を直接的に又は間接的に測定するように構成されている。図1に示す例では、電圧センサ78は、下部電極18の電位を測定するように構成されている。具体的には、電圧センサ78は、下部電極18とバイアス電源62との間で接続されている給電路の電位を測定する。この実施家形態において、制御部MCは、電圧センサ78によって測定された基板Wの電位が周期Pにおける基板Wの電位の平均値VAVEよりも高い期間を第1の期間Pとして決定する。制御部MCは、当該第1の期間P内において高周波電力HFを供給するよう、高周波電源61を制御する。制御部MCは、電圧センサ78によって測定された基板Wの電位が平均値VAVEよりも低い期間を第2の期間Pとして決定する。制御部MCは、第2の期間Pにおける高周波電力HFのパワーレベルを第1の期間Pにおける高周波電力HFのパワーレベルよりも減少させるか、或いは、高周波電力HFの供給を停止するよう、高周波電源61を制御する。なお、基板Wの電位の平均値VAVEは、予め定められた値であってもよい。
以下、別の実施形態について説明する。図4は、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置で用いられる高周波電力及びバイアス電力を示すタイミングチャートである。別の実施形態に係るプラズマ処理装置1では、バイアス電源62は、バイアス電力として、パルス状の直流電圧VBを、下部電極18に印加するように構成されている。直流電圧VBは、第2の周波数である繰り返し周波数で、下部電極18に印加される。パルス状の直流電圧VBが用いられる実施形態では、第2の周波数は、50kHz以上、27MHz以下である。この実施形態では、整合回路64は省略され得る。この実施形態では、第1の期間Pは、直流電圧VBが下部電極に印加されていない期間であってもよい。第2の期間Pは、負極性を有するパルス状の直流電圧VBが下部電極に印加されている期間であってもよい。或いは、上述したように、電圧センサ78によって測定された基板Wの電位から、第1の期間P及び第2の期間Pが決定されてもよい。他の点において、直流電圧VBをバイアス電力として用いるプラズマ処理装置1は、高周波バイアス電力LFをバイアス電力として用いるプラズマ処理装置1と同様であり得る。
以下、図5,図6の(a)、及び図6の(b)を参照して更に別の実施形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図5は、更に別の実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図6の(a)は、エッジリングが消耗している状態でのシースの上端の鉛直方向における位置の例を示す図であり、図6の(b)は、補正されたシースの上端の鉛直方向における位置の例を示す図である。なお、図6の(a)及び図6の(b)の各々において、シースの上端位置は破線で示されている。また、図6の(a)及び図6の(b)の各々では、基板Wに対するイオンの進行方向が矢印で示されている。
図5に示すプラズマ処理装置1Bは、エッジリングFRではなくエッジリングFRBを用いる点で、プラズマ処理装置1と異なっている。また、プラズマ処理装置1Bは、シース調整器74ではなく、シース調整器74Bを備えている点で、プラズマ処理装置1と異なっている。その他の点において、プラズマ処理装置1Bの構成は、プラズマ処理装置1の構成と同一であり得る。
図6の(a)及び図6の(b)に示すように、エッジリングFRBは、第1環状部FR1及び第2環状部FR2を有している。第1環状部FR1及び第2環状部FR2は、互いから分離されている。第1環状部FR1は、環状且つ板状をなしており、軸線AXの周りで延在するようにエッジリング載置領域上に載置される。基板Wは、そのエッジが第1環状部FR1上に位置するように基板載置領域上に載置される。第2環状部FR2は、環状且つ板状をなしており、軸線AXの周りで延在するようにエッジリング載置領域上に載置される。第2環状部FR2は、径方向において第1環状部FR1の外側に位置している。
シース調整器74Bは、エッジリングFRBの上面の鉛直方向における位置を調整するためにエッジリングFRBを上方に移動させるように構成された移動装置である。具体的には、シース調整器74Bは、第2環状部FR2の上面の鉛直方向における位置を調整するために第2環状部FR2を上方に移動させるように構成されている。一例において、シース調整器74Bは、駆動装置74a及びシャフト74bを含む。シャフト74bは、第2環状部FR2を支持しており、第2環状部FR2から下方に延在している。駆動装置74aは、シャフト74bを介して第2環状部FR2を鉛直方向に移動させるための駆動力を発生するように構成されている。
基板Wのプラズマエッチングが行われると、図6の(a)に示すよう、エッジリングFRBが消耗する。エッジリングFRBが消耗すると、第2環状部FR2の厚みが小さくなって、第2環状部FR2の上面の鉛直方向における位置が低くなる。第2環状部FR2の上面の鉛直方向における位置が低くなると、エッジリングFRB上でのシースの上端位置が、基板Wの上方でのシースの上端位置よりも低くなる。その結果、シースの上端が基板Wのエッジの近傍で傾斜して、基板Wのエッジに供給されるイオンの進行方向が鉛直方向に対して傾いた方向となる。
イオンの進行方向を鉛直方向に補正するために、シース調整器74Bは、エッジリングFRB上でのシースの上端位置を調整するように構成されている。シース調整器74Bは、エッジリングFRB上でのシースの上端位置と基板Wの上方でのシースの上端位置との差を解消又は減少させるように、エッジリングFRB上でのシースの上端位置を調整する。具体的には、シース調整器74Bは、第2環状部FR2の上面の鉛直方向における位置を、静電チャック20上での基板Wの上面の鉛直方向における位置に一致させるように、第2環状部FR2を上方に移動させる。
シースの上端位置の調整量、即ち第2環状部FR2の移動量は、エッジリングFRBの厚み、即ち第2環状部FR2の厚みを反映するパラメータに応じて決定される。このパラメータは、光学的又は電気的に測定される第2環状部FR2の厚みの測定値、光学的又は電気的に測定される第2環状部FR2の上面の鉛直方向における位置、又はエッジリングFRBがプラズマに晒された時間長であり得る。第2環状部FR2の移動量は、かかるパラメータと第2環状部FR2の移動量との間の所定の関係を用いて決定される。例えば、パラメータと第2環状部FR2の移動量との間の所定の関係は、第2環状部FR2の厚みが減少すると第2環状部FR2の移動量が増加するように、予め定められている。決定された移動量だけ第2環状部FR2が上方に移動されると、図6の(b)に示すように、エッジリングFRB上でのシースの上端位置と基板Wの上方でのシースの上端位置との差が解消又は減少される。
プラズマ処理装置1Bにおいて、制御部MCは、上述したように第2環状部FR2の移動量を決定し得る。上述したパラメータと第2環状部FR2の移動量との間の所定の関係は、関数又はテーブル形式のデータとして、制御部MCの記憶装置に格納されていてもよい。制御部MCは、決定した移動量だけ第2環状部FR2を上方に移動させるよう、シース調整器74Bを制御し得る。
シース調整器74Bによってシースの上端位置が補正されると、エッジリングFRBを経由してプラズマに至る高周波電力の経路のインピーダンスが大きくなる。これは、第2環状部FR2の直下の間隙が広くなるからである。エッジリングFRBを経由してプラズマに至る高周波電力の経路のインピーダンスが大きくなると、エッジリングFRBに供給される高周波電力のパワーレベルが減少する。また、エッジリングFRBを経由してプラズマに至る高周波電力の経路のインピーダンスが大きくなると、基板Wに供給される高周波電力のパワーレベルが相対的に増加する。その結果、基板Wのエッジにおけるエッチングレートに対して、エッジよりも内側における基板Wのエッチングレートが高くなる。そこで、プラズマ処理装置1Bでは、プラズマ処理装置1と同様に、高周波電力HFの供給タイミングが、制御部MCによって制御される。
図7は、エッジリングの別の例を示す図である。図7に示すエッジリングFRBでは、第1環状部FR1は、内周部及び外周部を有している。内周部の上面の鉛直方向における位置は、外周部の上面の鉛直方向における高さ方向の位置よりも低い。基板Wは、そのエッジが第1環状部FR1の内周部上に位置するように基板載置領域上に載置される。第2環状部FR2は、基板Wのエッジを囲むように、第1環状部FR1の内周部上に配置される。即ち、図7に示すエッジリングFRBでは、第2環状部FR2は、第1環状部FR1の外周部の内側に配置される。図7に示すエッジリングFRBが用いられる場合には、シース調整器74Bのシャフト74bは、第2環状部FR2から、第1環状部FR1の内周部を貫通して下方に延在している。
以下、図8を参照する。図8は、一つの例示的実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。図8に示すエッチング方法MTは、上述したプラズマ処理装置1、プラズマ処理装置1Bといった種々の実施形態に係るプラズマ処理装置の何れかを用いて実行される。
エッチング方法MTは、静電チャック20上に基板Wが載置されている状態で実行される。エッチング方法MTでは、ガスがガス供給部からチャンバ10内に供給される。そして、チャンバ10内の圧力が指定された圧力に排気装置50によって設定される。そして、エッチング方法MTでは、上述のバイアス電力として、高周波バイアス電力LF又はパルス状の直流電圧VBが下部電極18に供給される。
エッチング方法MTの工程ST1が実行される。工程ST1は、バイアス電力の周期P内の第1の期間P内の少なくとも一部期間において実行される。工程ST1では、高周波電力HFが供給される。続く工程ST2は、バイアス電力の周期P内の第2の期間Pにおいて実行される。工程ST2では、高周波電力HFのパワーレベルが第1の期間Pにおける高周波電力HFのパワーレベルよりも減少されるか、高周波電力HFの供給が停止される。エッチング方法MTでは、第1の期間Pにおいてチャンバ10内で生成されたプラズマ中のイオンが、第2の期間Pにおいて基板Wに向けて加速されることにより、基板Wがエッチングされる。エッチング方法MTでは、第1の期間P及び第2の期間Pにおいて、シース調整器(シース調整器74又はシース調整器74B)により、シースの上端の鉛直方向における位置が調整される。
工程ST3では、停止条件が満たされるか否かが判定される。停止条件は、工程ST1及び工程ST2の繰り返し回数が所定回数に達している場合に満たされる。工程ST3において停止条件が満たされないと判定されると、工程ST1及び工程ST2が再び実行される。一方、工程ST3において停止条件が満たされていると判定されると、エッチング方法MTの実行が終了する。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
別の実施形態に係るプラズマ処理装置は、誘導結合型プラズマ処理装置であってもよい。更に別の実施形態に係るプラズマ処理装置は、マイクロ波といった表面波を用いてプラズマを生成するプラズマ処理装置であってもよい。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
1…プラズマ処理装置、10…チャンバ、16…基板支持器、18…下部電極、20…静電チャック、61…高周波電源、62…バイアス電源、74…シース調整器、FR…エッジリング、MC…制御部。

Claims (17)

  1. チャンバと、
    下部電極及び該下部電極上に設けられた静電チャックを有し、前記チャンバ内で、その上に載置される基板を支持するように構成された基板支持器と、
    前記基板のエッジを囲むように配置されるエッジリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置を調整するように構成されたシース調整器と、
    前記チャンバ内のガスからプラズマを生成するために供給される高周波電力を発生するように構成された高周波電源と、
    前記高周波電力の第1の周波数よりも低い第2の周波数で規定される周期内で前記静電チャック上に載置された基板の電位を変動させるように設定されたバイアス電力を発生するように構成されており、前記下部電極に電気的に接続されたバイアス電源と、
    前記シース調整器及び前記高周波電源を制御するように構成された制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記静電チャック上に載置された前記基板の電位が前記周期内の該電位の平均値よりも高い該周期内の第1の期間内の少なくとも一部期間では前記高周波電力を供給し、前記静電チャック上に載置された前記基板の電位が前記平均値よりも低い前記周期内の第2の期間内では、前記高周波電力のパワーレベルを前記第1の期間における前記高周波電力のパワーレベルよりも減少させるよう、前記高周波電源を制御し、
    前記第1の期間及び第2の期間において、前記シースの上端の前記鉛直方向における前記位置を調整するよう、前記シース調整器を制御する、
    プラズマ処理装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の期間では前記高周波電力の供給を停止するよう、前記高周波電源を制御する、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記シース調整器は、前記シースの上端の前記鉛直方向における前記位置を調整するために、前記エッジリングに電圧を印加するように構成されている、請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記シース調整器は、前記シースの上端の前記鉛直方向における前記位置を調整するために、前記エッジリングを上方に移動させるように構成されている、請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記バイアス電源は、前記バイアス電力として、前記第2の周波数を有する高周波バイアス電力を前記下部電極に供給するように構成されている、請求項1〜4の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記第1の期間は、前記バイアス電源から出力される前記高周波バイアス電力が正の電位を有する期間であり、
    前記第2の期間は、前記バイアス電源から出力される前記高周波バイアス電力が負の電位を有する期間である、
    請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記バイアス電源は、前記バイアス電力として、前記第2の周波数で規定される周期でパルス状の直流電圧を前記下部電極に印加するように構成されている、請求項1〜4の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記第1の期間は、前記パルス状の直流電圧が前記下部電極に印加されていない期間であり、
    前記第2の期間は、負極性を有する前記パルス状の直流電圧が前記下部電極に印加されている期間である、
    請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記基板の電位を測定する電圧センサを更に備える、請求項1〜4、5、及び7の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  10. プラズマ処理装置を用いたエッチング方法であって、
    該プラズマ処理装置は、
    チャンバと、
    下部電極及び該下部電極上に設けられた静電チャックを有し、前記チャンバ内で、その上に載置される基板を支持するように構成された基板支持器と、
    前記基板のエッジを囲むように配置されるエッジリングの上方でのシースの上端の鉛直方向における位置を調整するように構成されたシース調整器と、
    前記チャンバ内のガスからプラズマを生成するために供給される高周波電力を発生するように構成された高周波電源と、
    前記高周波電力の第1の周波数よりも低い第2の周波数で規定される周期内で前記静電チャック上に載置された基板の電位を変動させるように設定されたバイアス電力を発生するように構成されており、前記下部電極に電気的に接続されたバイアス電源と、
    を備え、
    該エッチング方法は、前記静電チャック上に基板が載置されている状態で実行され、
    前記基板の電位が前記周期内の該電位の平均値よりも高い該周期内の第1の期間内の少なくとも一部期間において前記高周波電力を供給する工程と、
    前記基板の電位が前記平均値よりも低い前記周期内の第2の期間内において、前記高周波電力のパワーレベルを前記第1の期間における前記高周波電力のパワーレベルよりも減少させる工程と、
    を含み、
    前記第1の期間において前記チャンバ内で生成されたプラズマ中のイオンが、前記第2の期間において前記基板に向けて加速されることにより、前記基板がエッチングされ、
    前記第1の期間及び第2の期間において、前記シース調整器により前記シースの上端の前記鉛直方向における前記位置が調整される、
    エッチング方法。
  11. 前記第2の期間では前記高周波電力の供給が停止される、請求項10に記載のエッチング方法。
  12. 前記シース調整器は、前記シースの上端の前記鉛直方向における前記位置を調整するために、前記エッジリングに電圧を印加するように構成されている、請求項10又は11に記載のエッチング方法。
  13. 前記シース調整器は、前記シースの上端の前記鉛直方向における前記位置を調整するために、前記エッジリングを上方に移動させるように構成されている、請求項10又は11に記載のエッチング方法。
  14. 前記バイアス電源は、前記バイアス電力として、前記第2の周波数を有する高周波バイアス電力を前記下部電極に供給するように構成されている、請求項10〜13の何れか一項に記載のエッチング方法。
  15. 前記第1の期間は、前記バイアス電源から出力される前記高周波バイアス電力が正の電位を有する期間であり、
    前記第2の期間は、前記バイアス電源から出力される前記高周波バイアス電力が負の電位を有する期間である、
    請求項14に記載のエッチング方法。
  16. 前記バイアス電源は、前記バイアス電力として、前記第2の周波数で規定される周期でパルス状の直流電圧を前記下部電極に印加するように構成されている、請求項10〜13の何れか一項に記載のエッチング方法。
  17. 前記第1の期間は、前記パルス状の直流電圧が前記下部電極に印加されていない期間であり、
    前記第2の期間は、負極性を有する前記パルス状の負極性の直流電圧が前記下部電極に印加されている期間である、
    請求項16に記載のエッチング方法。
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