JP2020112737A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーニングブレードのエッジ部と像担持体の外周面との間に噛み込まれ、滞留する異物を除去するに際し、再び異物が噛み込まれることを抑制する。【解決手段】画像形成装置は、像担持体と、転写部と、駆動部と、クリーニング部と、トナー供給部と、制御部と、を備える。制御部は、非画像形成時に駆動部によって像担持体を逆回転させ、像担持体の外周面の、クリーニングブレードに接触する領域を、トナー供給部よりも像担持体の正回転方向上流側まで移動させ、さらに駆動部によって像担持体を正回転させ、トナー供給部によってトナーを像担持体の外周面に供給させ、供給されたトナーをクリーニングブレードまで移動させてクリーニングブレードのエッジ部に滞留する異物とともに除去する異物除去モードを実行可能である。【選択図】図6
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置では、トナー像を像担持体から用紙等の被転写体に転写した後、微量のトナーが像担持体の外周面に付着したまま残留することがある。像担持体の外周面の残留トナーや紙粉などの付着物は、次の新たな画像形成の障害となるので、クリーニングすることが必要となる。像担持体の外周面のクリーニング方法としては、像担持体の外周面にクリーニングブレードを接触させて残留トナー等の付着物を掻き取る方法が広く知られている。
上記の方法を用いる画像形成装置では、クリーニングブレードの先端と像担持体の外周面との間に、紙粉等の異物が噛み込まれ、滞留することが懸念されている。これにより、クリーニング不良が発生する虞がある。クリーニングブレードのエッジ部(先端部)と像担持体の外周面との間に噛み込まれた異物を除去することができる画像形成装置の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1で開示された従来の画像形成装置は、像担持体を逆転動作させることによって、クリーニングブレードと像担持体との間に噛み込まれた異物を除去する。このとき、像担持体を逆転動作させるに先立って、正転動作される像担持体の外周面にブレード捲れ防止用のトナーを供給する。そして、ブレード捲れ防止用のトナーがクリーニングブレードの先端に到達する前に、像担持体の正転を停止させ、異物除去のために像担持体を逆転させる。これにより、クリーニングブレードと像担持体との間に噛み込まれた異物を除去することができ、且つ像担持体の逆転によって発生する虞があるブレード捲れを防止することができる。
しかしながら、特許文献1で開示された従来の画像形成装置では、ブレード捲れ防止用のトナーが、クリーニングブレードと像担持体との間に噛み込まれた異物よりも像担持体の正転方向の上流側に供給されるため、像担持体の逆転後の正転時に、再び異物がクリーニングブレードと像担持体との間に噛み込まれる虞がある。すなわち、クリーニングブレードと像担持体との間に噛み込まれた異物を除去することができないことが懸念される。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、クリーニングブレードのエッジ部と像担持体の外周面との間に噛み込まれ、滞留する異物を除去するに際し、再び異物が噛み込まれることを抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、像担持体と、転写部と、駆動部と、クリーニング部と、トナー供給部と、制御部と、を備える。像担持体は、トナー像を担持する。転写部は、トナー像を像担持体から用紙に転写する。駆動部は、像担持体を正逆回転可能であり、像担持体が担持するトナー像を用紙に転写するときに、像担持体を正回転させる。クリーニング部は、転写部の、像担持体の正回転方向下流側に配置され、転写後の像担持体の外周面に残留する異物を除去するクリーニングブレードを含む。トナー供給部は、転写部の、像担持体の正回転方向上流側に配置され、トナーを像担持体の外周面に供給する。制御部は、像担持体、転写部、駆動部、クリーニング部及びトナー供給部の動作を制御する。さらに、制御部は、非画像形成時に駆動部によって像担持体を逆回転させ、像担持体の外周面の、クリーニングブレードに接触する領域を、トナー供給部よりも像担持体の正回転方向上流側まで移動させ、さらに駆動部によって像担持体を正回転させ、トナー供給部によってトナーを像担持体の外周面に供給させ、供給されたトナーをクリーニングブレードまで移動させてクリーニングブレードのエッジ部に滞留する異物とともに除去する異物除去モードを実行可能である。
本発明の構成によれば、トナーが、クリーニングブレードのエッジ部に滞留する異物よりも像担持体の正回転方向の下流側に、トナー供給部によって像担持体の外周面に供給される。これにより、像担持体の逆回転後の正回転時に、トナーが異物よりも先に、クリーニングブレードのエッジ部に到達する。したがって、クリーニングブレードのエッジ部と像担持体の外周面との間に噛み込まれ、滞留する異物を除去するに際し、再び異物が噛み込まれることを抑制することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
図1は、画像形成装置1の構成を示す概略断面図である。図2は、画像形成装置1の構成を示すブロック図である。図3は、画像形成装置1の転写部30周辺を示す断面図である。本実施形態の画像形成装置1の一例としては、中間転写ベルト31を用いてトナー像を用紙Pに転写するタンデム方式のカラープリンターである。画像形成装置1は、例えばプリント(印刷)、スキャン(画像読取)、ファクシミリ送信等の機能を備えたいわゆる複合機であっても良い。
画像形成装置1は、図1、図2及び図3に示すようにその本体2に、給紙部3、用紙搬送部4、露光部5、画像形成部20、転写部30、定着部7、用紙排出部8、駆動部9、制御部10及び記憶部11を含む。
給紙部3は、複数枚の用紙Pを収容し、印刷時に用紙Pを1枚ずつ分離して送り出す。用紙搬送部4は、給紙部3から送り出された用紙Pを二次転写部33及び定着部7へと搬送し、さらに定着後の用紙Pを用紙排出口4aから用紙排出部8に排出する。両面印刷が行われる場合、用紙搬送部4は、第一面の定着後の用紙Pを分岐部4bによって反転搬送部4cに振り分け、用紙Pを再度、二次転写部33及び定着部7へと搬送する。露光部5は、画像データに基づき制御されたレーザー光を画像形成部20に向かって照射する。
画像形成部20は、イエロー用の画像形成部20Y、マゼンタ用の画像形成部20M、シアン用の画像形成部20C及びブラック用の画像形成部20Bを含む。これらの4つの画像形成部20は、基本的な構成が同じである。これにより、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、各色を表す「Y」、「M」、「C」、「B」の識別記号は省略することがある。
画像形成部20は、略水平な回転軸線を中心として回転可能に支持された像担持体である感光体ドラム21を備える。感光体ドラム21は、トナー像を用紙Pに転写する通常運転時に正回転(図1及び図3における時計回り)し、後述する異物除去モードにおいて逆回転(図1及び図3における反時計回り)する。画像形成部20は、さらに感光体ドラム21の周囲に、その正回転方向に沿って帯電部22、現像部23及びドラムクリーニング部24を備える。なお、現像部23とドラムクリーニング部24との間に一次転写部32が配置される。ドラムクリーニング部24は、一次転写部32よりも感光体ドラム21の正回転方向下流側に配置される。
帯電部22は、例えば帯電ローラーによって感光体ドラム21の外周面を所定電位に帯電させる。そして、露光部5から照射されたレーザー光によって感光体ドラム21の外周面に原稿画像の静電潜像が形成される。現像部23は、この静電潜像にトナーを供給して現像し、トナー像を形成する。4つの画像形成部20それぞれは、異なる色のトナー像を形成する。すなわち、感光体ドラム21は、トナー像を担持する像担持体である。
転写部30は、中間転写ベルト31、一次転写部32Y、32M、32C、32B、二次転写部33及びベルトクリーニング部34を備える。中間転写ベルト31は、略水平な回転軸線回りに架設された無端状のベルトであり、中間転写ベルト31は、4つの画像形成部20それぞれで形成されたトナー像が順次重ねて一次転写される中間転写体である。4つの画像形成部20は、中間転写ベルト31の正回転方向上流側から下流側に向けて一列に並んだいわゆるタンデム方式にして配置される。
一次転写部32Y、32M、32C、32Bは、各色の画像形成部20Y、20M、20C、20Bの上方に配置される。二次転写部33は、用紙搬送部4の、定着部7よりも用紙搬送方向上流側であって、転写部30の、各色の画像形成部20Y、20M、20C、20Bよりも中間転写ベルト31の正回転方向下流側に配置される。ベルトクリーニング部34は、二次転写部33よりも中間転写ベルト31の正回転方向下流側に配置される。
トナー像は、各色の一次転写部32Y、32M、32C、32Bで中間転写ベルト31の外周面に一次転写される。そして、中間転写ベルト31の回転とともに所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が連続して重ねて中間転写ベルト31に転写されることにより、中間転写ベルト31の外周面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。すなわち、中間転写ベルト31は、トナー像を担持する像担持体である。ドラムクリーニング部24は、一次転写後に感光体ドラム21の外周面に残留するトナー等を除去してクリーニングする。
中間転写ベルト31の外周面のカラートナー像は、二次転写部33に形成される二次転写ニップ部で、用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた用紙Pに二次転写される。ベルトクリーニング部34は、二次転写後に中間転写ベルト31の外周面に残留するトナー等を除去してクリーニングする。
定着部7は、トナー像が転写された用紙Pを加熱、加圧してトナー像を用紙Pに定着させる。
駆動部9は、例えば不図示の複数の駆動モーターを含む。駆動部9は、例えば像担持体である感光体ドラム21及び中間転写ベルト31を正逆回転可能である。駆動部9は、感光体ドラム21が担持するトナー像を中間転写ベルト31に一次転写するときに、感光体ドラム21を正回転させる。駆動部9は、中間転写ベルト31が担持するトナー像を用紙Pに二次転写するときに、中間転写ベルト31を正回転させる。さらに、駆動部9は、後述する異物除去モードにおいて、感光体ドラム21及び中間転写ベルト31を逆回転させる。
制御部10は、不図示のCPU、画像処理部、その他の電子回路及び電子部品を含む。CPUは、記憶部11に記憶された制御用のプログラムやデータに基づき、画像形成装置1に設けられた各構成要素の動作を制御して画像形成装置1の機能に係る処理を行う。給紙部3、用紙搬送部4、露光部5、画像形成部20、転写部30、定着部7及び駆動部9それぞれは、制御部10から個別に指令を受け、それら構成要素が連動して用紙Pへの印刷を実行する。
記憶部11は、例えば不図示のプログラムROM(Read Only Memory)、データROMなどといった不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)のような揮発性の記憶装置との組み合わせで構成される。
続いて、転写部30周辺の構成について、図2、図3及び図4を用いて説明する。図4は、画像形成装置1の通常運転時の転写部30周辺を示す部分断面図である。
中間転写ベルト31は、駆動ローラー35及び従動ローラー36に掛け渡された無端状のベルトである。中間転写ベルト31は、駆動部9の駆動モーターによって動力を得た駆動ローラー35によって、正回転時に図3における反時計回りに回転され、逆回転時に図3における時計回りに回転される。従動ローラー36は、中間転写ベルト31の回転に従って回転する。
中間転写ベルト31は、4つの画像形成部20に沿って配置される。4つ画像形成部20それぞれの上方には、中間転写ベルト31を隔てて一次転写ローラー32rが配置される。4つの一次転写ローラー32rそれぞれは、中間転写ベルト31を挟んで感光体ドラム21と対向し、中間転写ベルト31の内周面に接触する。二次転写部33には、二次転写ローラー33rが配置される。二次転写ローラー33rは、中間転写ベルト31を挟んで駆動ローラー35と対向し、中間転写ベルト31の外周面に接触する。二次転写ローラー33rは、駆動部9の駆動モーターによって回転される。
中間転写ベルト31は、例えば内周側から順に基材層、弾性層、コート層を有する積層構造の導電性ベルトである。基材層は、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)やポリイミド樹脂等が用いられ、基材としての所定の剛性を有する。弾性層は、例えばヒドリンゴムやクロロプレンゴム、ポリウレタンゴム等が用いられ、応力集中による画像の中抜け現象を防止する弾性を有する。コート層は、例えばアクリル、シリコン、フッ素樹脂等が用いられ、弾性層を保護する。外周面であるコート層が、感光体ドラム21及び二次転写ローラー33rと接触する。
なお、中間転写ベルト31は、基材層を含まない構造や、基材層、弾性層、コート層以外の他の層を含む構造であっても良いし、弾性層のみの単層構造としても良い。
ベルトクリーニング部34は、二次転写部33よりも中間転写ベルト31の正回転方向下流側であって、且つ従動ローラー36よりも中間転写ベルト31の正回転方向上流側に配置される。ベルトクリーニング部34は、クリーニングブレード34a、搬送スパイラル34s及びバックアップローラー34rを含む。
図3及び図4に示すように、クリーニングブレード34aは、中間転写ベルト31を挟んでバックアップローラー34rと対向し、中間転写ベルト31の外周面に接触し、二次転写後の中間転写ベルト31の外周面に残留する異物Fを掻き取る。搬送スパイラル34sは、クリーニングブレード34aによって中間転写ベルト31の外周面から掻き取られた異物Fを、ベルトクリーニング部34の外部に設けられた不図示の廃トナー回収容器へ搬送する。
そして、制御部10は、クリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fを除去する異物除去モードという運転モードを実行可能である。異物除去モードは、例えば予め定められた印刷枚数(例えば100枚)毎の、非画像形成時に実行可能である。また、異物除去モードは、例えば用紙Pの種類を判別し、紙粉が発生し易い紙を使用している場合に、より高い頻度で非画像形成時に実行するようにしても良い。
続いて、異物除去モードの処理について、図4に加えて図5、図6及び図7を用いて、図8の処理フローを参照しつつ説明する。図5は、画像形成装置1の異物除去モードで中間転写ベルト31を逆回転させた状態の転写部30周辺を示す部分断面図である。図6は、異物除去モードで中間転写ベルト31にトナーが供給された状態の転写部30周辺を示す部分断面図である。図7は、異物除去モードで供給されたトナーをクリーニングブレード34aまで移動させた状態の転写部30周辺を示す部分断面図である。図8は、画像形成装置1の異物除去モードの処理の例を示すフローチャートである。
画像形成装置1は、例えば予め定められた印刷枚数毎に、ベルトクリーニング部34のクリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fを除去する異物除去モードを開始する(図8のスタート)。前述のように、異物除去モードは、非画像形成時に実行可能である。
異物除去モードにおいて、制御部10は、最初に駆動部9によって、像担持体である中間転写ベルト31を逆回転させる(図8のステップ#101)。これにより、中間転写ベルト31は、駆動ローラー35によって、図4における時計回りに回転される。なおこのとき、感光体ドラム21も同様に逆回転(図4における反時計回り)される。
次に、制御部10は、図5に示すように、中間転写ベルト31の外周面の、クリーニングブレード34aに接触する領域31aを、トナー供給部よりも中間転写ベルト31の正回転方向上流側まで移動させる(ステップ#102)。なお、トナー供給部とは、二次転写部33の、中間転写ベルト31の正回転方向上流側に配置され、トナーを中間転写ベルト31の外周面に供給する構成要素である。ここでは画像形成部20であって、特にブラック用画像形成部20Bがトナー供給部に相当する。また、中間転写ベルト31の移動距離は、例えば中間転写ベルト31の移動速度(駆動ローラー35の回転速度)と、中間転写ベルト31の移動時間から導出することができる。
このようにして、制御部10は、図5に示すように、中間転写ベルト31の外周面の、クリーニングブレード34aに接触する領域31aを、ブラック用画像形成部20Bよりも中間転写ベルト31の正回転方向上流側まで移動させる。これにより、クリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fは、ブラック用画像形成部20Bよりも中間転写ベルト31の正回転方向上流側まで移動する。
次に、制御部10は、駆動部9によって中間転写ベルト31を正回転させ(ステップ#103)、図6に示すように、トナー供給部であるブラック用画像形成部20BによってトナーTbを中間転写ベルト31の外周面に供給させる。このとき、制御部10は、ブラック用画像形成部20Bの現像部23Bによってトナーを感光体ドラム21Bに供給させ(ステップ#104)、さらに一次転写部32Bによって当該供給トナーTbを感光体ドラム21Bから中間転写ベルト31に一次転写させる(ステップ#105)。供給トナーTbは、中間転写ベルト31の回転軸線方向の全域にわたって、中間転写ベルト31の正回転方向に所定長さで供給される。
次に、制御部10は、図7に示すように、供給されたトナーTbをクリーニングブレード34aまで移動させ(ステップ#106)、クリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fと共に除去する。これにより、供給されたトナーTbは、クリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fよりも先に、クリーニングブレード34aに到達する。そして、図8に示す処理フローが終了される。
上記の構成によれば、トナーTbが、ベルトクリーニング部34のクリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fよりも中間転写ベルト31の正回転方向の下流側に、トナー供給部であるブラック用画像形成部20Bによって中間転写ベルト31の外周面に供給される。これにより、中間転写ベルト31の逆回転後の正回転時に、トナーTbが異物Fよりも先に、クリーニングブレード34aのエッジ部に到達する。したがって、クリーニングブレード34aのエッジ部と中間転写ベルト31の外周面との間に噛み込まれ、滞留する異物Fを除去するに際し、再び異物Fが噛み込まれることを抑制することが可能である。
そして、上記の構成において、トナー供給部は、静電潜像が形成される感光体ドラム21と、静電潜像をトナー像に現像する現像部23と、を含む画像形成部20である。像担持体は、4つの画像形成部20に沿って配置され、4つの画像形成部20それぞれで形成されたトナー像が順次重ねて一次転写される無端状の中間転写ベルト31である。この構成によれば、像担持体が中間転写ベルト31である場合に、画像形成部20によって、トナーTbを、クリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fよりも中間転写ベルト31の正回転方向の下流側に供給することができる。これにより、クリーニングブレード34aのエッジ部と中間転写ベルト31の外周面との間に噛み込まれ、滞留する異物Fを除去するに際し、再び異物Fが噛み込まれることを抑制することが可能である。
なお、制御部10は、異物除去モードの実行時に、図6に示すように、トナーを感光体ドラム21と、中間転写ベルト31の両方に付着させるように一次転写部32に印加する転写バイアスの制御を行うことができる。具体的には、例えばトナーTdを感光体ドラム21の外周面に付着させる場合に、一次転写部32に転写逆電圧(トナーと同極性の電圧)を印加し、トナーTbを中間転写ベルト31の外周面に付着させる場合に、一次転写部32に転写電圧(トナーと逆極性の電圧)を印加する。この構成によれば、感光体ドラム21にトナーTdが供給され、中間転写ベルト31にトナーTbが供給される。供給トナーTd、Tbは、感光体ドラム21及び中間転写ベルト31の回転軸線方向の全域にわたって、感光体ドラム21及び中間転写ベルト31の正回転方向に所定長さで供給される。
そして、この構成において、トナー供給部は、静電潜像をトナー像に現像する現像部23である。像担持体は、現像部23によって現像されたトナー像が外周面に形成される感光体ドラム21である。さらに、画像形成部20のドラムクリーニング部24は、図6に示すように、クリーニングブレード24a及び搬送スパイラル24sを含む。なお、図示しないが、前述のように、4つの画像形成部20は基本的な構成が同じである。
この構成によれば、像担持体が感光体ドラム21である場合に、現像部23によって、トナーTdを、ドラムクリーニング部24のクリーニングブレード24aのエッジ部に滞留する不図示の異物よりも感光体ドラム21の正回転方向の下流側に供給することができる。これにより、クリーニングブレード24aのエッジ部と感光体ドラム21の外周面との間に噛み込まれ、滞留する異物を除去するに際し、再び異物が噛み込まれることを抑制することが可能である。
次に、本発明の実施形態の変形例の画像形成装置1について、図9、図10、図11及び図12用いて説明する。図9は、変形例の画像形成装置1の異物除去モードで中間転写ベルト31を逆回転させた状態の転写部30周辺を示す部分断面図である。図10は、変形例の画像形成装置1の異物除去モードで中間転写ベルト31にイエロートナーが供給された状態の転写部30周辺を示す部分断面図である。図11は、変形例の画像形成装置1の異物除去モードで中間転写ベルト31にマゼンタトナーが供給された状態の転写部30周辺を示す部分断面図である。図12は、変形例の画像形成装置1の異物除去モードで供給されたトナーをクリーニングブレード34aまで移動させた状態の転写部30周辺を示す部分断面図である。
変形例の画像形成装置1の制御部10は、異物除去モードの実行時に、図9に示すように、中間転写ベルト31の外周面の、ベルトクリーニング部34のクリーニングブレード34aに接触する領域31aを、4つの画像形成部20のうち、中間転写ベルト31の正回転方向の最上流側のイエロー用画像形成部20Yよりも上流側まで移動させる。これにより、クリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fは、イエロー用画像形成部20Yよりも中間転写ベルト31の正回転方向上流側まで移動する。
次に、制御部10は、駆動部9によって中間転写ベルト31を正回転させ、図10に示すように、トナー供給部であるイエロー用画像形成部20YによってトナーTbを中間転写ベルト31の外周面に供給させる。このとき、制御部10は、イエロー用画像形成部20Yの現像部23Yによってトナーを感光体ドラム21Yに供給させ、さらに一次転写部32Yによって当該供給トナーTbをを感光体ドラム21Yから中間転写ベルト31に一次転写させる。
次に、制御部10は、駆動部9によって中間転写ベルト31を正回転させ、図11に示すように、トナー供給部であるマゼンタ用画像形成部20MによってトナーTbを中間転写ベルト31の外周面に供給させる。このとき、制御部10は、マゼンタ用画像形成部20Mの現像部23Mによってトナーを感光体ドラム21Mに供給させ、さらに一次転写部32Mによって当該供給トナーTbをを感光体ドラム21Mから中間転写ベルト31に一次転写させる。
このようにして、制御部10は、4つの画像形成部20それぞれによってトナーTbを中間転写ベルト31の外周面に供給する。
次に、制御部10は、図12に示すように、供給されたトナーTbをクリーニングブレード34aまで移動させ、クリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fと共に除去する。これにより、供給されたトナーTbは、クリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fよりも先に、クリーニングブレード34aに到達する。
上記の構成によれば、より一層多くのトナーTbが、ベルトクリーニング部34のクリーニングブレード34aのエッジ部に滞留する異物Fよりも中間転写ベルト31の正回転方向の下流側に、トナー供給部である4つの画像形成部20によって中間転写ベルト31の外周面に供給される。これにより、中間転写ベルト31の逆回転後の正回転時に、トナーTbが異物Fよりも先に、クリーニングブレード34aのエッジ部に到達する。したがって、クリーニングブレード34aのエッジ部と中間転写ベルト31の外周面との間に噛み込まれ、滞留する異物Fを除去するに際し、再び異物Fが噛み込まれることを抑制することが可能である。
また、変形例の画像形成装置1の制御部10は、異物除去モードの実行時に、トナーを4つの感光体ドラム21それぞれと、中間転写ベルト31と、の両方に付着させるように一次転写部32に印加する転写バイアスの制御を行うことができる。この構成によれば、4つの感光体ドラム21それぞれと、中間転写ベルト31と、にトナーが供給される。
すなわち、4つの画像形成部20それぞれにおいて、トナーを、ドラムクリーニング部24のクリーニングブレードのエッジ部に滞留する異物よりも感光体ドラム21の正回転方向の下流側に供給することができる。これにより、クリーニングブレードのエッジ部と感光体ドラム21の外周面との間に噛み込まれ、滞留する異物を除去するに際し、再び異物が噛み込まれることを抑制することが可能である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、画像形成装置1は、複数色の画像を順次重ねて形成するいわゆるタンデム型のカラー印刷用の画像形成装置であることとしたが、このような機種に限定されるわけではなく、タンデム型ではないカラー印刷用の画像形成装置や、中間転写ベルトを備えていないモノクロ印刷用の画像形成装置であっても良い。
本発明は、画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
9 駆動部
10 制御部
20 画像形成部(トナー供給部)
21 感光体ドラム(像担持体)
22 帯電部
23 現像部(トナー供給部)
24 ドラムクリーニング部
24a クリーニングブレード
30 転写部
31 中間転写ベルト(像担持体)
32 一次転写部
33 二次転写部(転写部)
34 ベルトクリーニング部
34a クリーニングブレード
9 駆動部
10 制御部
20 画像形成部(トナー供給部)
21 感光体ドラム(像担持体)
22 帯電部
23 現像部(トナー供給部)
24 ドラムクリーニング部
24a クリーニングブレード
30 転写部
31 中間転写ベルト(像担持体)
32 一次転写部
33 二次転写部(転写部)
34 ベルトクリーニング部
34a クリーニングブレード
Claims (5)
- トナー像を担持する像担持体と、
前記トナー像を前記像担持体から用紙に転写する転写部と、
前記像担持体を正逆回転可能であり、前記像担持体が担持する前記トナー像を前記用紙に転写するときに、前記像担持体を正回転させる駆動部と、
前記転写部の、前記像担持体の正回転方向下流側に配置され、転写後に前記像担持体の外周面に残留する異物を除去するクリーニングブレードを含むクリーニング部と、
前記転写部の、前記像担持体の正回転方向上流側に配置され、トナーを前記像担持体の外周面に供給するトナー供給部と、
前記像担持体、前記転写部、前記駆動部、前記クリーニング部及び前記トナー供給部の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、非画像形成時に前記駆動部によって前記像担持体を逆回転させ、前記像担持体の外周面の、前記クリーニングブレードに接触する領域を、前記トナー供給部よりも前記像担持体の正回転方向上流側まで移動させ、さらに前記駆動部によって前記像担持体を正回転させ、前記トナー供給部によってトナーを前記像担持体の外周面に供給させ、供給されたトナーを前記クリーニングブレードまで移動させて前記クリーニングブレードのエッジ部に滞留する前記異物と共に除去する異物除去モードを実行可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記トナー供給部は、静電潜像が形成される感光体ドラムと、前記静電潜像を前記トナー像に現像する現像部と、を含む画像形成部であり、
前記像担持体は、複数の前記画像形成部に沿って配置され、前記複数の画像形成部それぞれで形成された前記トナー像が順次重ねて一次転写される無端状の中間転写ベルトであり、
前記トナー像を前記感光体ドラムから前記中間転写ベルトに転写する一次転写部を備え、
前記転写部は、前記トナー像を前記中間転写ベルトから用紙に転写する二次転写部であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記異物除去モードの実行時に、トナーを前記感光体ドラムと、前記中間転写ベルトの両方に付着させるように一次転写部に印加する転写バイアスの制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記異物除去モードの実行時に、前記中間転写ベルトの外周面の、前記クリーニングブレードに接触する領域を、前記複数の画像形成部のうち、前記中間転写ベルトの正回転方向の最上流側の前記画像形成部よりも上流側まで移動させ、前記複数の画像形成部それぞれによってトナーを前記中間転写ベルトの外周面に供給することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記トナー供給部は、静電潜像を前記トナー像に現像する現像部であり、
前記像担持体は、前記現像部によって現像された前記トナー像が外周面に形成される感光体ドラムであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004935A JP2020112737A (ja) | 2019-01-16 | 2019-01-16 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019004935A JP2020112737A (ja) | 2019-01-16 | 2019-01-16 | 画像形成装置 |
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JP2020112737A true JP2020112737A (ja) | 2020-07-27 |
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ID=71666875
Family Applications (1)
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JP2019004935A Pending JP2020112737A (ja) | 2019-01-16 | 2019-01-16 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020112737A (ja) |
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2019
- 2019-01-16 JP JP2019004935A patent/JP2020112737A/ja active Pending
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