JP2020112261A - 積層チューブ - Google Patents
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Abstract
Description
また、脂肪族ポリアミドを含む層、キシリレンジアミン単位と、炭素原子数4以上8以下の脂肪族ジカルボン酸単位からなる半芳香族ポリアミドとキシリレンジアミン単位と、ジカルボン酸単位が炭素原子数9以上12以下の脂肪族ジカルボン酸からなる半芳香族ポリアミドとを特定比率で含有する混合物を含む層とを有する多層構造体や、脂肪族ポリアミドを含む層、キシリレンジアミン単位と、炭素原子数4以上12以下の脂肪族ジカルボン酸単位とからなる半芳香族ポリアミド、変性ポリオレフィン、及び脂肪族ポリアミドからなる半芳香族ポリアミド組成物を含む層とを有する多層構造体が提案されている(特許文献12、13参照)。
特許文献3、4、5、及び6に記載の積層チューブは、脂肪族ポリアミドからなる層とポリノナメチレンテレフタラミド(PA9T)からなる層との間に接着層を設ける必要がなく、初期の層間接着性は十分である。しかしながら、長時間燃料に接触・浸漬した後や熱処理後等において、層間接着性の耐久性については改善の余地を残すところである。
特許文献11の積層構造体において、ポリアミド11又はポリアミド12との層間接着性はある程度改良されるものの、その層間接着性は、ポリアミドMXD6とポリアミド11及び/又はポリアミド12とからなる樹脂組成物のモルホロジーに影響され、押出条件や使用環境条件等により層間接着性のバラツキ、低下が大きいという欠点を有している。その他特許文献9、10、12、及び13に開示されている積層構造体や積層チューブは、初期の層間接着性はある程度十分であるものの、長時間燃料に接触・浸漬した後や熱処理後等において、層間接着性の耐久性については改善の余地を残すところである。
(a)層と(b)層とを含む2層以上の積層チューブであって、
少なくとも1組の前記(a)層と前記(b)層とは、隣接して配置され、
前記(a)層は、脂肪族ポリアミド組成物(A)を含み、
前記(b)層は、半芳香族ポリアミド組成物(B)を含み、
前記脂肪族ポリアミド組成物(A)は、ポリアミド(A1)及びエラストマー重合体(A2)を含み、
前記ポリアミド(A1)は、メチレン基数のアミド基数に対する比が8.0以上のポリアミドであり、前記脂肪族ポリアミド組成物(A)中に、70質量%以上95質量%以下含まれ、
前記エラストマー重合体(A2)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有し、前記脂肪族ポリアミド組成物(A)中に、5質量%以上30質量%以下含まれ、
前記半芳香族ポリアミド組成物(B)は、半芳香族ポリアミド(B1)、ポリアミド(B2)、及びエラストマー重合体(B3)を含み、
前記半芳香族ポリアミド(B1)は、前記半芳香族ポリアミド(B1)中の全ジアミン単位に対して、炭素原子数4以上12以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含み、前記半芳香族ポリアミド(B1)中の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含み、前記半芳香族ポリアミド組成物(B)中に、55質量%以上90質量%以下含まれ、
前記ポリアミド(B2)は、前記ポリアミド(A1)以外のポリアミドであって前記ポリアミド(A1)と前記ポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド(A1)のSP値)−(ポリアミド(B2)のSP値)|]は、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下であり、前記半芳香族ポリアミド組成物(B)中に、5質量%以上25質量%以下含まれ、
前記エラストマー重合体(B3)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有し、前記半芳香族ポリアミド組成物(B)中に、5質量%以上20質量%以下含まれる積層チューブに関する。
[1]前記ポリアミド(A1)が、ポリウンデカンアミド(ポリアミド11)、ポリドデカンアミド(ポリアミド12)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612)、ポリノナメチレンセバカミド(ポリアミド910)、ポリノナメチレンドデカミド(ポリアミド912)、ポリデカメチレンセバカミド(ポリアミド1010)、ポリデカメチレンドデカミド(ポリアミド1012)、及びポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212)、からなる群より選ばれる少なくとも1種の単独重合体、並びに/又はこれらを形成する原料単量体を数種用いた少なくとも1種の共重合体である積層チューブ。
[2]前記半芳香族ポリアミド(B1)は、半芳香族ポリアミド(B11)及び半芳香族ポリアミド(B12)の混合物、又は半芳香族ポリアミド(B12)であって、半芳香族ポリアミド(B11)は、半芳香族ポリアミド(B11)の全ジアミン単位に対して、炭素原子数4以上8以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含むジアミン単位と、半芳香族ポリアミド(B11)の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含むジカルボン酸単位を含み、半芳香族ポリアミド(B12)は、半芳香族ポリアミド(B12)の全ジアミン単位に対して、炭素原子数9以上12以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含むジアミン単位と、半芳香族ポリアミド(B12)の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含むジカルボン酸単位を含み、半芳香族ポリアミド(B1)が、半芳香族ポリアミド(B11)及び半芳香族ポリアミド(B12)の混合物において、半芳香族ポリアミド(B11)と半芳香族ポリアミド(B12)の質量比は、55:45〜85:15である積層チューブ。
[3]前記ポリアミド(B2)が、ポリヘキサメチレンアゼラミド(ポリアミド69)及び/又はポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610)の単独重合体、並びに/若しくはこれらを形成する原料単量体を用いた共重合体、又は、前記ポリカプロアミド(ポリアミド6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ポリアミド66)、ポリヘキサメチレンアゼラミド(ポリアミド69)、及びポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610)からなる群より選ばれる少なくとも1種を形成する原料単量体を主成分とし、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612)、ポリノナメチレンセバカミド(ポリアミド910)、ポリノナメチレンドデカミド(ポリアミド912)、ポリデカメチレンセバカミド(ポリアミド1010)、ポリデカメチレンドデカミド(ポリアミド1012)、ポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212)、ポリウンデカンアミド(ポリアミド11)、及びポリドデカンアミド(ポリアミド12)からなる群より選ばれる少なくとも1種を形成する原料単量体を数種用いた少なくとも1種の共重合体である積層チューブ。
[4]前記ポリアミド(A1)の末端アミノ基濃度を[A](μeq/g)、末端カルボキシル基濃度を[B](μeq/g)とした時、[A]>[B]+5である積層チューブ。
[5]少なくとも1組の前記隣接した(a)層及び(b)層において、前記(b)層は、前記(a)層に対して内側に隣接して配置される積層チューブ。
[6]更に(c)層を含み、少なくとも1組の前記(b)層と前記(c)層とが隣接して配置され、前記(c)層は、ポリアミド組成物(C)を含み、前記ポリアミド組成物(C)は、ポリアミド(C1)及びエラストマー重合体(C2)を含み、前記ポリアミド(C1)は、メチレン基数のアミド基数に対する比が8.0以上のポリアミド(A1)以外のポリアミドであり、ポリアミド(C1)及びエラストマー重合体(C2)の合計100質量%に対して、70質量%以上95質量%以下含まれ、前記エラストマー重合体(C2)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有し、ポリアミド(C1)及びエラストマー重合体(C2)の合計100質量%に対して、5質量%以上30質量%以下含まれる積層チューブ。
[7]前記(c)層は、前記(b)層に対して内側に配置される積層チューブ。
[8]更に1層以上の(d)層を含み、前記(d)層は、アミノ基に対して反応性を有する官能基が分子鎖中に導入された含フッ素系重合体(D1)及び/又はアミノ基に対して反応性を有する官能基を含有しない含フッ素系重合体(D2)を含み、前記(d)層のうちの少なくとも1層は、アミノ基に対して反応性を有する官能基が分子鎖中に導入された含フッ素系重合体(D1)を含む積層チューブ。
[9]前記(d)層は、前記(b)層に対して内側に配置される積層チューブ。
[10]最内層が、前記(a)層、(b)層、(c)層、又は(d)層のいずれかであって、導電性フィラー(G)を更に含有する導電層である積層チューブ。
[11]共押出成形により製造される積層チューブ。
[12]燃料チューブとして使用される積層チューブ。
1.(a)層
積層チューブの(a)層は、脂肪族ポリアミド組成物(A)を含む。
脂肪族ポリアミド組成物(A)は、ポリアミド(A1)及びエラストマー重合体(A2)を含み、ポリアミド(A1)は、メチレン基数のアミド基数に対する比が8.0以上のポリアミドであり、脂肪族ポリアミド組成物(A)中に、70質量%以上95質量%以下含まれ、エラストマー重合体(A2)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有し、脂肪族ポリアミド組成物(A)中に、5質量%以上30質量%以下含まれる(以下、脂肪族ポリアミド組成物(A)と称する場合がある。)。また、脂肪族ポリアミド組成物(A)は、長時間燃料に接触・浸漬した後及び/又は短時間の熱処理後における層間接着性の耐久性の観点から、可塑剤を含有しないことが好ましい。
ポリアミド(A1)は、メチレン基を含む脂肪族基を構成繰り返し単位中に含み、主鎖中にアミド結合(−CONH−)を有し、メチレン基数([CH2])のアミド基数([NHCO])に対する比[CH2]/[NHCO](以下、メチレン基数のアミド基数に対する比を[CH2]/[NHCO]と称する場合がある。)が8.0以上である(以下、ポリアミド(A1)と称する場合がある。)。ポリアミド(A1)の[CH2]/[NHCO]は、9.0以上であることが好ましく、9.5以上であることがより好ましく、10.0以上であることが更に好ましい。ポリアミド(A1)のメチレン基数([CH2])のアミド基数([NHCO])に対する比が前記の値未満であると、得られる積層チューブの機械的特性及び耐薬品性が劣る。ポリアミド(A1)の[CH2]/[NHCO]の上限としては、13.0以下であることが好ましく、12.0以下であることがより好ましい。
尚、ポリアミド(A1)は、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上の脂肪族ポリアミド;メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)のみを用いたポリアミド共重合体;及びメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)を少なくとも一成分とし、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)を少なくとも一成分用いたポリアミド共重合体であることが好ましい。
好ましいポリアミド(A1)の例を、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上の脂肪族ポリアミド(A1X)(以下、ポリアミド(A1X)と称する場合がある。)、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)のみを用いたポリアミド共重合体(A1XX)(以下、ポリアミド(A1XX)と称する場合がある。)、及びメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)を少なくとも一成分とし、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)を少なくとも一成分用いたポリアミド共重合体(A1Y)(以下、ポリアミド(A1Y)と称する場合がある。)とに分けて説明する。
更に、ポリ(ドデカンアミド/ウンデカンアミド)共重合体(ポリアミド12/11)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は、構成繰り返し単位のモル比により変わる。ポリドデカンアミド(ポリアミド12)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は11.0であり、ポリウンデカンアミド(ポリアミド11)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は10.0であることから、構成繰り返し単位のモル比が分かれば算出可能で、ポリ(ドデカンアミド/ウンデカンアミド)共重合体(ポリアミド12/11)のドデカンアミド単位/ウンデカンアミド単位が80:20(モル比)の場合、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は、11.0×0.80+10.0×0.20=10.8となる。ウンデカンアミド単位のモル比が増加すれば、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は減少するが、少なくともメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は10.0を下回ることはない。
このように、ポリ(ドデカンアミド/ドデカメチレンドデカミド)共重合体(ポリアミド12/1212)及びポリ(ドデカンアミド/ウンデカンアミド)共重合体(ポリアミド12/11)のように、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)のみを用いたポリアミド共重合体(A1XX)は、その構成繰り返し単位のモル比によらず、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は8.0以上となり、本願のポリアミド(A1)に包含される。
メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満の脂肪族ポリアミドとしては、ポリカプロアミド(ポリアミド6):[CH2]/[NHCO]=5.0、ポリエチレンアジパミド(ポリアミド26):[CH2]/[NHCO]=3.0、ポリテトラメチレンスクシナミド(ポリアミド44):[CH2]/[NHCO]=3.0、ポリテトラメチレングルタミド(ポリアミド45):[CH2]/[NHCO]=3.5、ポリテトラメチレンアジパミド(ポリアミド46):[CH2]/[NHCO]=4.0、ポリテトラメチレンスベラミド(ポリアミド48):[CH2]/[NHCO]=5.0、ポリテトラメチレンアゼラミド(ポリアミド49):[CH2]/[NHCO]=5.5、ポリテトラメチレンセバカミド(ポリアミド410):[CH2]/[NHCO]=6.0、ポリテトラメチレンドデカミド(ポリアミド412):[CH2]/[NHCO]=7.0、ポリペンタメチレンスクシナミド(ポリアミド54):[CH2]/[NHCO]=3.5、ポリペンタメチレングルタミド(ポリアミド55):[CH2]/[NHCO]=4.0、ポリペンタメチレンアジパミド(ポリアミド56):[CH2]/[NHCO]=4.5、ポリペンタメチレンスベラミド(ポリアミド58):[CH2]/[NHCO]=5.5、ポリペンタメチレンアゼラミド(ポリアミド59):[CH2]/[NHCO]=6.0、ポリペンタメチレンセバカミド(ポリアミド510):[CH2]/[NHCO]=6.5、ポリペンタメチレンドデカミド(ポリアミド512):[CH2]/[NHCO]=7.5、ポリヘキサメチレンスクシナミド(ポリアミド64):[CH2]/[NHCO]=4.0、ポリヘキサメチレングルタミド(ポリアミド65):[CH2]/[NHCO]=4.5、ポリヘキサメチレンアジパミド(ポリアミド66):[CH2]/[NHCO]=5.5、ポリヘキサメチレンスベラミド(ポリアミド68):[CH2]/[NHCO]=6.0、ポリヘキサメチレンアゼラミド(ポリアミド69):[CH2]/[NHCO]=6.5、ポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610):[CH2]/[NHCO]=7.0、ポリノナメチレンアジパミド(ポリアミド96):[CH2]/[NHCO]=6.5、ポリノナメチレンスベラミド(ポリアミド98):[CH2]/[NHCO]=7.5、ポリデカメチレングルタミド(ポリアミド105):[CH2]/[NHCO]=6.5、ポリデカメチレンアジパミド(ポリアミド106):[CH2]/[NHCO]=7.0、ポリドデカメチレングルタミド(ポリアミド125):[CH2]/[NHCO]=7.5等が挙げられる。また、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満の脂肪族ポリアミドとしては、前記の少なくとも1種の単独重合体を形成する原料単量体を数種用いた少なくとも1種の共重合体も挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
即ち、ポリ(ドデカンアミド/カプロアミド)共重合体(ポリアミド12/6)のドデカンアミド単位/カプロアミド単位が50.0:50.0〜99.5:0.5(モル比)であるポリアミド共重合体は、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上となり、本願のポリアミド(A1)に包含される。
このように、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)を少なくとも一成分とし、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)を少なくとも一成分用いたポリアミド共重合体(A1Y)におけるメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は、構成繰り返し単位のモル比とそれぞれの構成繰り返し単位のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]とにより計算可能で、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0以上である限り、本願のポリアミド(A1)に包含される。
また、モノマー、オリゴマーの耐溶出性の観点から、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612)、ポリノナメチレンデカミド(ポリアミド910)、ポリノナメチレンドデカミド(ポリアミド912)、ポリデカメチレンデカミド(ポリアミド1010)及び/若しくはポリデカメチレンドデカミド(ポリアミド1012)からなる群より選ばれる少なくとも1種の単独重合体、並びに/又はこれらを形成する原料単量体を数種用いた少なくとも1種共重合体が特に好ましい。
前記アミン類としてはモノアミン、ジアミン、トリアミン、テトラアミン、及びポリアミンが挙げられる。また、アミン類の他に、前記の末端基濃度条件の範囲を外れない限り、必要に応じて、モノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸等のカルボン酸類を添加しても良い。これら、アミン類、カルボン酸類は、同時に添加しても、別々に添加しても良い。後記例示のアミン類、カルボン酸類は、1種又は2種以上を用いることができる。
脂肪族ポリアミド組成物(A)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有するエラストマー重合体(A2)を含有する(以下、エラストマー重合体(A2)と称する場合がある。)。
エラストマー重合体(A2)としては、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有する、(エチレン及び/又はプロピレン)/α−オレフィン系共重合体、(エチレン及び/又はプロピレン)/(α,β−不飽和カルボン酸エステル)系共重合体、芳香族ビニル化合物/共役ジエン化合物系ブロック共重合体が挙げられ、これらは1種又は2種以上を用いることができる。
芳香族ビニル化合物/共役ジエン化合物系ブロック共重合体及びその水素添加物の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状、又はそれら任意の組み合わせのいずれであってもよい。これらの中でも、芳香族ビニル化合物/共役ジエン化合物系ブロック共重合体及び/又はその水素添加物として、1個の芳香族ビニル化合物重合体ブロックと1個の共役ジエン化合物系重合体ブロックが直鎖状に結合したジブロック共重合体、芳香族ビニル化合物系重合体ブロック−共役ジエン化合物系重合体ブロック−芳香族ビニル化合物系重合体ブロックの順に3つの重合体ブロックが直鎖状に結合しているトリブロック共重合体、及びそれらの水素添加物の1種又は2種以上が好ましく用いられ、未水添又は水添スチレン/ブタジエンブロック共重合体、未水添又は水添スチレン/イソプレンブロック共重合体、未水添又は水添スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体、未水添又は水添スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体、未水添又は水添スチレン/(エチレン/ブタジエン)/スチレンブロック共重合体、未水添又は水添スチレン/(イソプレン/ブタジエン)/スチレンブロック共重合体等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
積層チューブの(b)層は、半芳香族ポリアミド組成物(B)を含む。
半芳香族ポリアミド組成物(B)は、半芳香族ポリアミド(B1)、ポリアミド(B2)、及びエラストマー重合体(B3)を含み、前記半芳香族ポリアミド(B1)は、前記半芳香族ポリアミド(B1)中の全ジアミン単位に対して、炭素原子数4以上12以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含み、前記半芳香族ポリアミド(B1)中の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含み、前記半芳香族ポリアミド組成物(B)中に、55質量%以上90質量%以下含まれ、前記ポリアミド(B2)は、前記ポリアミド(A1)以外のポリアミドであって前記ポリアミド(A1)と前記ポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド(A1)のSP値)−(ポリアミド(B2)のSP値)|]は、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下であり、前記半芳香族ポリアミド組成物(B)中に、5質量%以上25質量%以下含まれ、前記エラストマー重合体(B3)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有し、前記半芳香族ポリアミド組成物(B)中に、5質量%以上20質量%以下含む(以下、半芳香族ポリアミド組成物(B)と称する場合がある。)。
半芳香族ポリアミド(B1)は、前記半芳香族ポリアミド(B1)中の全ジアミン単位に対して、炭素原子数4以上12以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含み、前記半芳香族ポリアミド(B1)中の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含む(以下、半芳香族ポリアミド(B1)と称する場合がある。)。
半芳香族ポリアミド(B1)は、半芳香族ポリアミド(B11)及び半芳香族ポリアミド(B12)の混合物、又は半芳香族ポリアミド(B12)であることが好ましい。
半芳香族ポリアミド(B11)は、半芳香族ポリアミド(B11)の全ジアミン単位に対して、炭素原子数4以上8以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含むジアミン単位と、半芳香族ポリアミド(B11)の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含むジカルボン酸単位を含有する(以下、半芳香族ポリアミド(B11)と称する場合がある。)。
半芳香族ポリアミド(B12)は、半芳香族ポリアミド(B12)の全ジアミン単位に対して、炭素原子数9以上12以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含むジアミン単位と、半芳香族ポリアミド(B12)の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含むジカルボン酸単位を含有する(以下、半芳香族ポリアミド(B12)と称する場合がある。)。
半芳香族ポリアミド(B1)が、半芳香族ポリアミド(B11)及び半芳香族ポリアミド(B12)の混合物の場合、半芳香族ポリアミド(B11)と半芳香族ポリアミド(B12)の質量比は、60:40〜85:15であることが好ましく、65:35〜80:20であることがより好ましく、70:30〜80:20であることが更に好ましい。半芳香族ポリアミド(B11)の含有量が前記の値未満であると、得られる積層チューブの薬液バリア性が劣る場合が有り、前記の値を超えると、得られる積層チューブの低温衝撃性、層間接着性、及びその耐久性に劣る場合が有る。
半芳香族ポリアミド(B11)中の炭素原子数4以上8以下の脂肪族ジアミン単位の含有量は、得られる積層チューブの耐熱性、耐薬品性、耐衝撃性、薬液バリア性等の諸物性を十分に確保する観点から、半芳香族ポリアミド(B11)の全ジアミン単位に対して、50モル%以上100モル%以下であり、55モル%以上100モル%以下であることが好ましく、60モル%以上100モル%以下であることがより好ましい。
半芳香族ポリアミド(B12)中の炭素原子数9以上12以下の脂肪族ジアミン単位の含有量は、得られる積層チューブの耐熱性、耐薬品性、耐衝撃性、薬液バリア性等の諸物性を十分に確保する観点から、半芳香族ポリアミド(B12)の全ジアミン単位に対して、50モル%以上100モル%以下であり、55モル%以上100モル%以下であることが好ましく、60モル%以上100モル%以下であることがより好ましい。
末端封止剤の使用量は、用いる末端封止剤の反応性、沸点、反応装置、反応条件等を考慮して、適宜選択することができる。重合度の調整の観点から、原料成分であるジカルボン酸とジアミンの総モル数に対して、0.1モル%以上15モル%以下であることが好ましい。
ポリアミド(B2)は、ポリアミド(A1)以外のポリアミドであって、主鎖中にアミド結合(−CONH−)を有し、ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)であるラクタム、アミノカルボン酸、又はジアミンとジカルボン酸を重合又は共重合することにより得られる(以下、ポリアミド(B2)と称する場合がある。)。
尚、本明細書中においては、溶解性パラメーターSP値は、下記に示すFedorsの式より求められる値であり、分子凝集エネルギー密度の平方根で表される値で、単位は(MPa)1/2、25℃における値である(以下、溶解性パラメーターをSP値と称する場合がある。)。
δ=[ΔEv/ΔV]1/2=[ΣΔei/ΣΔvi]1/2
δ:溶解性パラメーターSP値
ΔEv:凝集エネルギー
ΔV:モル分子容
Δei:i成分の原子又は原子団のモル凝集エネルギー
Δvi:i成分の原子又は原子団のモル分子容
ここで、ΔEv及びΔVは、それぞれΔEv=ΣΔei及びΔV=ΣΔviで表され、ei及びviは、POLYMER ENGINEERING AND SCIENCE(1974年発刊、第14巻、NO.2、147〜154頁)より求めた値である。以下、本明細書中において記載されるSP値は、単位を(MPa)1/2とした値である。
好ましい例として挙げられているそれぞれのポリアミド(A1)の溶解性パラメーターSP値は、ポリウンデカンアミド(ポリアミド11,SP値:22.9(MPa)1/2)、ポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)、ポリヘキサメチレンテトラデカミド(ポリアミド614,SP値:23.5(MPa)1/2)、ポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)、ポリノナメチレンデカミド(ポリアミド910,SP値:23.8(MPa)1/2)、ポリノナメチレンドデカミド(ポリアミド912,SP値:23.2(MPa)1/2)、ポリデカメチレンセバカミド(ポリアミド1010,SP値:23.5(MPa)1/2)、ポリデカメチレンドデカミド(ポリアミド1012,SP値:22.9(MPa)1/2)、ポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)となる。
メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]の下限としては、1.0以上であり、2.0以上が好ましく、3.0以上がより好ましい。
一方、前記ポリアミド(A1)の中でも最高の溶解性パラメーターSP値を有するポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)が選択される場合、前記ポリアミド(B2)の中でも最低の溶解性パラメーターSP値を有するポリペンタメチレンドデカミド(ポリアミド512,SP値:24.5(MPa)1/2)及びポリドデカメチレングルタミド(ポリアミド125,SP値:24.5(MPa)1/2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は0.4(MPa)1/2となり、本願の規定範囲外である。従って、ポリアミド(A1)として、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)、並びにポリアミド(B2)として、ポリペンタメチレンドデカミド(ポリアミド512,SP値:24.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレングルタミド(ポリアミド125,SP値:24.5(MPa)1/2)の組み合わせは本願の規定範囲外であり、ポリアミド(A1)として、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)が選択される場合、溶解性パラメーターSP値の差の絶対値が1.0(MPa)1/2以上となるためには、溶解性パラメーターSP値が25.1(MPa)1/2以上のポリアミド(B2)を選択する必要がある。
また、前記ポリアミド(A1)の中でも最低の溶解性パラメーターSP値を有するポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)が選択される場合、前記ポリアミド(B2)の中でも最高の溶解性パラメーターSP値を有するポリテトラメチレンアジパミド(ポリアミド46,SP値:28.3(MPa)1/2)及びポリヘキサメチレンスクシナミド(ポリアミド64,SP値:28.3(MPa)1/2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は5.8(MPa)1/2となり、本願の規定範囲外である。従って、ポリアミド(A1)として、ポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)、並びにポリアミド(B2)として、ポリテトラメチレンアジパミド(ポリアミド46,SP値:28.3(MPa)1/2)及び/又はポリヘキサメチレンスクシナミド(ポリアミド64,SP値:28.3(MPa)1/2)の組み合わせは本願の規定範囲外であり、ポリアミド(A1)として、ポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)が選択される場合、溶解性パラメーターSP値の差の絶対値が4.2(MPa)1/2以下となるためには、溶解性パラメーターSP値が26.7(MPa)1/2以下のポリアミド(B2)を選択する必要がある。
一方、前記ポリアミド(A1)の中でも最高の溶解性パラメーターSP値を有するポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)が選択される場合、前記ポリアミド(B2)の中でも最高の溶解性パラメーターSP値を有するポリテトラメチレンアジパミド(ポリアミド46,SP値:28.3(MPa)1/2)及びポリヘキサメチレンスクシナミド(ポリアミド64,SP値:28.3(MPa)1/2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は4.2(MPa)1/2となり、本願の規定範囲内である。従って、ポリアミド(A1)として、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)、並びにポリアミド(B2)として、ポリテトラメチレンアジパミド(ポリアミド46,SP値:28.3(MPa)1/2)及び/又はポリヘキサメチレンスクシナミド(ポリアミド64,SP値:28.3(MPa)1/2)の組み合わせは本願の規定範囲内である。
これらの中でも、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満の脂肪族ポリアミドであって、ポリヘキサメチレンアゼラミド(ポリアミド69)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド)共重合体(ポリアミド6/66)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアゼラミド)共重合体(ポリアミド6/69)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンドデカミド)共重合体(ポリアミド6/612)、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/66/610)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド/ヘキサメチレンドデカミド)共重合体(ポリアミド6/66/612)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/66/12)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/610/12)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンドデカミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/612/12)、及びこれらの混合物が更に好ましく、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満の脂肪族ポリアミドであって、ポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド)共重合体(ポリアミド6/66)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンドデカミド)共重合体(ポリアミド6/612)、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/66/610)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド/ヘキサメチレンドデカミド)共重合体(ポリアミド6/66/612)、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/66/12)、及びこれらの混合物が特に好ましい。
一方、前記ポリアミド(A1)の中でも最低の溶解性パラメーターSP値を有するポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)が選択される場合、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド)共重合体(ポリアミド6/66)の構成繰り返し単位のモル比にかかわらず、SP値は26.9(MPa)1/2であることから、溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は4.4(MPa)1/2となり、本願の規定範囲外である。従って、ポリアミド(A1)として、ポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)、並びにポリアミド(B2)として、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド)共重合体(ポリアミド6/66,SP値:26.9(MPa)1/2)の組み合わせは本願の規定範囲外である。
尚、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド)共重合体(ポリアミド6/66)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は、ポリカプロアミド(ポリアミド6)及びポリキサメチレンアジパミド(ポリアミド66)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は5.0であることから、構成繰り返し単位のモル比にかかわらず、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は5.0である。即ち、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド)共重合体(ポリアミド6/66)のように、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)のみ用いたポリアミド共重合体は、構成繰り返し単位のモル比によらず、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は8.0未満となる。
このポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)に対して、前記ポリアミド(A1)の中でも最高の溶解性パラメーターSP値を有するポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)が選択される場合、溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、0.8(MPa)1/2以上2.8(MPa)1/2以下となる。溶解性パラメーターSP値の差の絶対値が1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たすためには、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)のカプロアミド単位/ヘキサメチレンセバカミド単位が10.0:90.0〜99.5:0.5(モル比)であるポリアミド共重合体が選択される。従って、ポリアミド(A1)として、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)、並びにポリアミド(B2)として、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)のカプロアミド単位/ヘキサメチレンセバカミド単位が10.0:90.0〜99.5:0.5(モル比)であるポリアミド共重合体の組み合わせは本願の規定範囲内である。
一方、このポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)に対して、前記ポリアミド(A1)の中でも最低の溶解性パラメーターSP値を有するポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)が選択される場合、溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は2.4(MPa)1/2以上4.4(MPa)1/2以下となる。溶解性パラメーターSP値の差の絶対値が1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たすためには、カプロアミド単位/ヘキサメチレンセバカミド単位が0.5:99.5〜90.0:10.0(モル比)でポリアミド共重合体が選択される。従って、ポリアミド(A1)として、ポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)、並びにポリアミド(B2)として、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)のカプロアミド単位/ヘキサメチレンセバカミド単位が0.5:99.5〜90.0:10.0(モル比)であるポリアミド共重合体の組み合わせは本願の規定範囲内である。
尚、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は、構成繰り返し単位のモル比により変わる。ポリカプロアミド(ポリアミド6)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は5.0であり、ポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は7.0であることから、構成繰り返し単位のモル比が分かれば算出可能で、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)のカプロアミド単位/ヘキサメチレンセバカミド単位が80:20(モル比)の場合、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は、5.0×0.80+7.0×0.20=5.4となる。ヘキサメチレンセバカミド単位のモル比が増加すれば、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は増加するが、少なくともメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は8.0以上となることはない。即ち、ポリ(カプロアミド/ヘキサメチレンセバカミド)共重合体(ポリアミド6/610)のように、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満の脂肪族ポリアミドを形成する原料単量体(構成繰り返し単位)のみ用いたポリアミド共重合体は、構成繰り返し単位のモル比によらず、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は8.0未満となる。
このポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)に対して、前記ポリアミド(A1)の中でも最高の溶解性パラメーターSP値を有するポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)が選択される場合、溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、0(MPa)1/2以上2.8(MPa)1/2以下となる。溶解性パラメーターSP値の差の絶対値が1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たすためには、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)のカプロアミド単位/ドデカンアミド単位が0.5:99.5〜13.63:86.7及び59.1:40.9〜99.5:0.5(モル比)であるポリアミド共重合体が選択される。
尚、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は、構成繰り返し単位のモル比により変わる。ポリカプロアミド(ポリアミド6)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は5.0であり、ポリドデカンアミド(ポリアミド12)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は11.0であることから、構成繰り返し単位のモル比が分かれば算出可能で、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)のカプロアミド単位/ドデカンアミド単位が50.1:49.9〜99.5:0.5(モル比)であるポリアミド共重合体は、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満であり、前記ポリアミド(A1)の中でも最高の溶解性パラメーターSP値を有するポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)、並びにポリアミド(B2)として、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)のカプロアミド単位/ドデカンアミド単位が59.1:40.9〜99.5:0.5(モル比)であるポリアミド共重合体の組み合わせは本願の規定範囲内である。
一方、このポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)に対して、前記ポリアミド(A1)の中でも最低の溶解性パラメーターSP値を有するポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)が選択される場合、溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、0(MPa)1/2以上4.4(MPa)1/2以下となる。溶解性パラメーターSP値の差の絶対値が1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たすためには、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)のカプロアミド単位/ドデカンアミド単位が22.73:77.27〜90.9:9.1(モル比)であるポリアミド共重合体が選択される。
尚、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は、構成繰り返し単位のモル比により変わる。ポリカプロアミド(ポリアミド6)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は5.0であり、ポリドデカンアミド(ポリアミド12)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は11.0であることから、構成繰り返し単位のモル比が分かれば算出可能で、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)のカプロアミド単位/ドデカンアミド単位が50.1:49.9〜99.5:0.5(モル比)であるポリアミド共重合体は、メチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]が8.0未満であり、前記ポリアミド(A1)の中でも最低の溶解性パラメーターSP値を有するポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)、並びにポリアミド(B2)として、ポリ(カプロアミド/ドデカンアミド)共重合体(ポリアミド6/12)のカプロアミド単位/ドデカンアミド単位が50.1:49.9〜90.9:9.1(モル比)であるポリアミド共重合体の組み合わせは本願の規定範囲内である。
前記ポリアミド(A1)として、ポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)が75質量部、及びポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)が25質量部よりなる混合物である場合、その混合物のSP値は、22.5×0.75+24.1×0.25=22.9(MPa)1/2となる。
前記ポリアミド(B2)の中でも最低の溶解性パラメーターSP値を有するポリペンタメチレンドデカミド(ポリアミド512,SP値:24.5(MPa)1/2)及びポリドデカメチレングルタミド(ポリアミド125,SP値:24.5(MPa)1/2)が選択される場合、この混合物との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は1.6(MPa)1/2となり、本願の規定範囲内である。
一方、前記ポリアミド(B2)の中でも最高の溶解性パラメーターSP値を有するポリテトラメチレンアジパミド(ポリアミド46,SP値:28.3(MPa)1/2)及びポリヘキサメチレンスクシナミド(ポリアミド64,SP値:28.3(MPa)1/2)が選択される場合、この混合物との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は5.4(MPa)1/2となり、本願の規定範囲外である。従って、前記混合物、並びにポリアミド(B2)として、ポリテトラメチレンアジパミド(ポリアミド46,SP値:28.3(MPa)1/2)及び/又はポリヘキサメチレンスクシナミド(ポリアミド64,SP値:28.3(MPa)1/2)の組み合わせは本願の規定範囲外であり、ポリアミド(A1)として、前記混合物が選択される場合、溶解性パラメーターSP値の差の絶対値が4.2(MPa)1/2以下となるためには、溶解性パラメーターSP値が27.1(MPa)1/2以下のポリアミド(B2)を選択する必要がある。
前記ポリアミド(B2)として、ポリカプロアミド(ポリアミド6,SP値:26.9(MPa)1/2)が75質量部、及び(ポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610,SP値:24.9(MPa)1/2)が25質量部よりなる混合物である場合、その混合物のSP値は、26.9×0.75+24.9×0.25=26.4(MPa)1/2となる。前記ポリアミド(A1)の中でも最低の溶解性パラメーターSP値を有するポリドデカンアミド(ポリアミド12,SP値:22.5(MPa)1/2)及び/又はポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212,SP値:22.5(MPa)1/2)が選択される場合、この混合物との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は3.9(MPa)1/2となり、本願の規定範囲内である。
一方、前記ポリアミド(A1)の中でも最高の溶解性パラメーターSP値を有するポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612,SP値:24.1(MPa)1/2)及び/又はポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99,SP値:24.1(MPa)1/2)が選択される場合、この混合物との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は2.3(MPa)1/2となり、本願の規定範囲内である。
従って、ポリアミド(A1)及びポリアミド(B2)のそれぞれのSP値を考慮し、それぞれの混合質量比を適宜決定することにより、前記ポリアミド(A1)とポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値が1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たすように選定できる。
半芳香族ポリアミド組成物(B)は、半芳香族ポリアミド(B1)の低温耐衝撃性を改良するために、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有するエラストマー重合体(B3)を含有する(以下、エラストマー重合体(B3)と称する場合がある。)。エラストマー重合体(B3)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有し、前記脂肪族ポリアミド組成物(A)に含まれるエラストマー重合体(A2)の説明で記載した通りのエラストマー重合体である。エラストマー重合体(B3)としては、前記脂肪族ポリアミド組成物(A)中に使用されるエラストマー重合体(A2)と同じものを用いてもよく、異なるものを用いてもよい。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
積層チューブは、更に(c)層を有することが好ましい。
積層チューブの(c)層は、ポリアミド組成物(C)を含む。
積層チューブは、更に1層以上の(d)層を有することが好ましい。
積層チューブの(d)層は、アミノ基に対して反応性を有する官能基が分子鎖中に導入された含フッ素系重合体(D1)(以下、含フッ素系重合体(D1)と称する場合がある。)又はアミノ基に対して反応性を有する官能基を含有しない含フッ素系重合体(D2)(以下、含フッ素系重合体(D2)と称する場合がある。)を含み、(d)層のうちの少なくとも1層は、アミノ基に対して反応性を有する官能基が分子鎖中に導入された含フッ素系重合体(D1)を含む。
含フッ素系重合体(D1)は、アミノ基に対して反応性を有する官能基が分子鎖中に導入された含フッ素系重合体である。一方、含フッ素系重合体(D2)は、アミノ基に対して反応性を有する官能基を含有しない含フッ素系重合体である。
含フッ素系重合体(D1)及び含フッ素系重合体(D2)は、少なくとも1種の含フッ素単量体から誘導される構成繰り返し単位を有する重合体(単独重合体又は共重合体)である。熱溶融加工可能な含フッ素系重合体であれば特に限定されるものではない。
ここで、含フッ素単量体としては、テトラフルオロエチレン(TFE)、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン(VDF)、フッ化ビニル(VF)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、トリクロロフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、CF2=CFORf1(ここで、Rf1は、炭素原子数1以上10以下のエーテル性酸素原子を含んでもよいパーフルオロアルキル基を表す。)、CF2=CF−OCH2−Rf2(ここで、Rf2は、炭素原子数1以上10以下のエーテル性酸素原子を含んでもよいパーフルオロアルキレン基を表す。)、CF2=CF(CF2)pOCF=CF2(ここで、pは、1又は2である。)、CH2=CX1(CF2)nX2(ここで、X1及びX2は、互いに独立に水素原子又はフッ素原子を表し、nは、2以上10以下の整数である。)等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
これらの中でも、含フッ素系重合体(D1)及び含フッ素系重合体(D2)の薬液バリア性と耐環境応力亀裂性のバランスの観点から、CH2=CH(CF2)nF又はCH2=CF(CF2)nHで表される化合物が好ましく、式中のnは、2以上4以下であることがより好ましい。
フッ化ビニリデン単独重合体(ポリフッ化ビニリデン(PVDF))(D11−1)、
VDF単位及びTFE単位とからなる共重合体であって、後記の官能基含有単量体を除く単量体全体に対して、VDF単位の含有量が30モル%以上99モル%以下、及びTFE単位の含有量が1モル%以上70モル%以下である共重合体(D11−2)、
VDF単位、TFE単位、及びトリクロロフルオロエチレン単位からなる共重合体であって、後記の官能基含有単量体を除く単量体全体に対して、VDF単位の含有量が10モル%以上90モル%以下、TFE単位の含有量が0モル%以上90モル%以下、及びトリクロロフルオロエチレン単位の含有量が0モル%以上30モル%以下である共重合体(D11−3)、
VDF単位、TFE単位、及びHFP単位からなる共重合体であって、後記の官能基含有単量体を除く単量体全体に対して、VDF単位の含有量が10モル%以上90モル%以下、TFE単位の含有量が0モル%以上90モル%以下、及びHFP単位の含有量が0モル%以上30モル%以下である共重合体(D11−4)等が挙げられる。
TFE単位、E単位、及び前記一般式CH2=CX1(CF2)nX2(ここで、X1及びX2は、互いに独立に水素原子又はフッ素原子を表し、nは、2以上10以下の整数である。)で表されるフルオロオレフィンに由来するフルオロオレフィン単位からなる共重合体であって、後記の官能基含有単量体を除く単量体全体に対して、TFE単位の含有量が30モル%以上70モル%以下、E単位の含有量が20モル%以上55モル%以下、及び前記一般式CH2=CX3(CF2)nX4(ここで、X3及びX4は、互いに独立に水素原子又はフッ素原子を表し、nは、2以上10以下の整数である。)で表されるフルオロオレフィンに由来するフルオロオレフィン単位の含有量が0モル%以上10モル%以下である共重合体(D12−1)、
TFE単位、E単位、HFP単位、及びこれらと共重合可能な単量体に由来する単位からなる共重合体であって、後記の官能基含有単量体を除く単量体全体に対して、TFE単位の含有量が30モル%以上70モル%以下、E単位の含有量が20モル%以上55モル%以下、HFP単位の含有量が1モル%以上30モル%以下、及びこれらと共重合可能な単量体に由来する単位の含有量が0モル%以上10モル%以下である共重合体(D12−2)、
TFE単位、E単位、及び前記一般式CF2=CFORf1(ここで、Rf1は、炭素原子数1以上10以下のエーテル性酸素原子を含んでもよいパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるPAVEに由来するPAVE単位からなる共重合体であって、後記の官能基含有単量体を除く単量体全体に対して、TFE単位の含有量が30モル%以上70モル%以下、E単位の含有量が20モル%以上55モル%以下、及び前記一般式CF2=CFORf1(ここで、Rf1は、炭素原子数1以上10以下のエーテル性酸素原子を含んでもよいパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるPAVEに由来するPAVE単位の含有量が0モル%以上10モル%以下である共重合体(D12−3)等が挙げられる。
TFE単位及びHFP単位からなる共重合体であって、後記の官能基含有単量体を除く単量体全体に対して、TFE単位の含有量が70モル%以上95モル%以下であり、好ましくは85モル%以上93モル%以下であり、HFP単位の含有量が5モル%以上30モル%以下であり、好ましくは7モル%以上15モル%以下である共重合体(D13−1)、
TFE単位及び前記一般式CF2=CFORf1(ここで、Rf1は、炭素原子数1以上10以下のエーテル性酸素原子を含んでもよいパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるPAVEに由来する1種又は2種以上のPAVE単位からなる共重合体であって、後記の官能基含有単量体を除く単量体全体に対して、TFE単位の含有量が70モル%以上95モル%以下、及び前記一般式CF2=CFORf1(ここで、Rf1は、炭素原子数1以上10以下のエーテル性酸素原子を含んでもよいパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるPAVEに由来する1種又は2種以上のPAVE単位の含有量が5モル%以上30モル%以下である共重合体(D13−2)、
TFE単位、HFP単位、及び前記一般式CF2=CFORf1(ここで、Rf1は、炭素原子数1以上10以下のエーテル性酸素原子を含んでもよいパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるPAVEに由来する1種又は2種以上のPAVE単位からなる共重合体であって、後記の官能基含有単量体を除く単量体全体に対して、TFE単位の含有量が70モル%以上95モル%以下、HFP単位と前記一般式CF2=CFORf1(ここで、Rf1は、炭素原子数1以上10以下のエーテル性酸素原子を含んでもよいパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるPAVEに由来する1種又は2種以上のPAVE単位の合計含有量が5モル%以上30モル%以下である共重合体(D13−3)等が挙げられる。
前記CTFE共重合体(D14)における含フッ素単量体としては、CTFE以外のものであれば特に限定されないが、フッ化ビニリデン(VDF)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、前記一般式CF2=CFORf1(ここで、Rf1は炭素原子数1以上10以下のエーテル性酸素原子を含んでもよいパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるPAVE、前記一般式CH2=CX1(CF2)nX2(ここで、X1及びX2は、互いに独立に水素原子又はフッ素原子を表し、nは、2以上10以下の整数である。)で表されるフルオロオレフィン等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
また、重合は、一槽ないし多槽式の攪拌型重合装置、管型重合装置等を使用して、回分式又は連続式操作として実施することができる。
含フッ素系重合体(D1)及び含フッ素系重合体(D2)の融点は、目的、用途、使用方法等により適宜選択されるが、前記脂肪族ポリアミド組成物(A)、半芳香族ポリアミド組成物(B)、ポリアミド組成物(C)等と共押出する場合、当該樹脂の成形温度に近いことが好ましい。そのため、前記含フッ素単量体、その他の単量体、及び後記の官能基含有単量体の割合を適宜調節し、含フッ素系重合体(D1)及び含フッ素系重合体(D2)の融点を最適化することが好ましい。
ここで、融点とは、示差走査熱量測定装置を用いて、試料を予想される融点以上の温度に加熱し、次に、この試料を1分間あたり10℃の速度で降温し、30℃まで冷却、そのまま約1分間放置したのち、1分間あたり20℃の速度で昇温することにより測定される融解曲線のピーク値の温度を融点と定義するものとする。
前記一般式におけるYであるカルボキシル基由来基としては、例えば、一般式−C(=O)Q1(式中、Q1は、−OR8、−NH2、F、Cl、Br、又はIを表し、R8は、炭素原子数1以上20以下のアルキル基又は炭素原子数6以上22以下のアリール基を表す。)で表される官能基等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
前記一般式におけるYであるスルホン酸由来基としては、例えば、一般式−SO2Q2(式中Q2は、−OR9、−NH2、F、Cl、Br、又はIを表し、R9は、炭素原子数1以上20以下のアルキル基又は炭素原子数6以上22以下のアリール基を表す。)で表される官能基等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
前記Yは、−COOH、−SO3H、−SO3Na、−SO2F、又は−CNが好ましい。
尚、含フッ素系重合体(D1)中の官能基含有単量体の含有量としては、全重合単位に対して、0.01モル%とは、含フッ素系重合体(D1)中の官能基残基の含有量が含フッ素系重合体(D1)の主鎖炭素原子数1×106個に対して、100個であることに相当する。また、含フッ素系重合体(D1)中の全重合単位に対して、5モル%とは、含フッ素系重合体(D1)中の官能基残基の含有量が含フッ素系重合体(D1)の主鎖炭素原子数1×106個に対して、50,000個であることに相当する。
前記含有量を満たす限りにおいて、官能基が導入された含フッ素系重合体と、官能基が導入されていない含フッ素系重合体の混合物であって構わない。
また、前記官能基数を満たす限りにおいて、官能基が導入された含フッ素系重合体と、官能基が導入されていない含フッ素系重合体の混合物であって構わない。
積層チューブの第一態様は、(a)層及び(b)層の少なくとも2層を含み、少なくとも1組の(a)層と(b)層とが隣接して配置される積層チューブである。
導電性フィラー(G)は、樹脂に導電性能を付与するために添加されるすべての充填剤が包含され、粒状、フレーク状、繊維状フィラー等が挙げられる。
これら、導電性フィラー(G)はチタネート系、アルミ系、シラン系等の表面処理剤で表面処理を施されていてもよい。更に、溶融混練作業性を向上させるために造粒されたものを用いることも可能である。
また、かかる導電性フィラー(G)は、十分な帯電防止性能を得る観点から、溶融押出物の表面固有抵抗値が108Ω/square以下であることが好ましく、106Ω/square以下であることがより好ましい。但し、前記導電性フィラー(G)の添加は、強度、流動性の悪化を招きやすい。そのため、目標とする導電レベルが得られれば、前記導電性フィラー(G)の含有量はできるだけ少ない方が望ましい。
また、かかる導電性フィラー(G)は、十分な帯電防止性能を得る観点から、溶融押出物の表面固有抵抗値が108Ω/square以下であることが好ましく、106Ω/square以下であることがより好ましい。但し、前記導電性フィラー(G)の添加は、強度、流動性の悪化を招きやすい。そのため、目標とする導電レベルが得られれば、前記導電性フィラー(G)の含有量はできるだけ少ない方が望ましい。
また、かかる導電性フィラー(G)は、十分な帯電防止性能を得る観点から、溶融押出物の表面固有抵抗値が108Ω/square以下であることが好ましく、106Ω/square以下であることがより好ましい。但し、前記導電性フィラー(G)の添加は、強度、流動性の悪化を招きやすい。そのため、目標とする導電レベルが得られれば、前記導電性フィラー(G)の含有量はできるだけ少ない方が望ましい。
)、ポリデカメチレンヘキサヒドロテレフタラミド(ポリアミド10T(H))、ポリウンデカメチレンヘキサヒドロテレフタラミド(ポリアミド11T(H))、ポリドデカメチレンヘキサヒドロテレフタラミド(ポリアミド12T(H))、ポリ(テトラメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミド4F)、ポリ(ペンタメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミド5F)、ポリ(ヘキサメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミド6F)、ポリ(2−メチルペンタメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミドM5F)、ポリ(ノナメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミド9F)、ポリ(2−メチルオクタメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミドM8F)、ポリ(トリメチルヘキサメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミドTMHF)、ポリ(デカメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミド10F)、ポリ(ウンデカメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミド11F)、ポリ(ドデカメチレン−2,5−フランジカルボキシアミド)(ポリアミド12F)、ポリ(テトラメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミド4F(H))、ポリ(ペンタメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミド5F(H))、ポリ(ヘキサメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミド6F(H))、ポリ(2−メチルペンタメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミドM5F(H))、ポリ(ノナメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミド9F(H))、ポリ(2−メチルオクタメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミドM8F(H))、ポリ(トリメチルヘキサメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミドTMHF(H))、ポリ(デカメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミド10F(H))、ポリ(ウンデカメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミド11F(H))、ポリ(ドデカメチレン−2,5−テトラヒドロフランジカルボキシアミド)(ポリアミド12F(H))、及びこれらポリアミドの原料単量体、並びに/又は前記ポリアミド(A1)、半芳香族ポリアミド(B11)、半芳香族ポリアミド(B12)、及びポリアミド(B2)からなる群より選ばれる少なくとも1種の単独重合体を形成する原料単量体を少なくとも1種用いた共重合体等のポリアミド系樹脂が挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
積層チューブが、少なくとも2層の(d)層を有する場合、含フッ素系重合体(D1)を含む(d)層に対して、アミノ基に対して反応性を有する官能基を含有しない含フッ素系重合体(D2)を含む(d)層が内側に配置されることにより、低温耐衝撃性、薬液バリア性、及び耐環境応力亀裂性を両立することが可能であり、また、経済的にも有利である。
2−ブテン)、HFC−1447fyz(2,4,4,4−テトラフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−1−ブテン)、HFC−1447ezz(1,4,4,4−テトラフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−1−ブテン)、HFC−1447qzt(1,4,4,4−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−2−ブテン)、HFC−1447syt(2,4,4,4−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−2−ブテン)、HFC−1456szt(3−(トリフルオロメチル)−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテン)、HFC−1456szy(3,4,4,5,5,5ヘキサフルオロ−2−ペンテン)、HFC−1456mstz(1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−メチル−2−ブテン)、HFC−1456fzce(3,3,4,5,5,5−ヘキサフルオロ−1−ペンテン)、HFC−1456ftmf(4,4,4−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−1−ブテン)、FC−151−12c(1,1,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6−ドデカ−1−ヘキセン、ペルフルオロ−1−ヘキセン)、FC−151−12mcy(1,1,1,2,2,3,4,5,5,6,6,6−ドデカ−3−ヘキセン、ペルフルオロ−3−ヘキセン)、FC−151−12mmtt(1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2,3−ビス(トリフルオロメチル)−2−ブテン)、FC−151−12mmzz(1,1,1,2,3,4,5,5,5−ノナフルオロ−4−(トリフルオロメチル)−2−ペンテン)、HFC−152−11mmtz(1,1,1,4,4,5,5,5−オクタフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−2−ペンテン)、HFC−152−11mmyyz(1,1,1,3,4,5,5,5−オクタフルオロ−4−(トリフルオロメチル)−2−ペンテン)、HFC−152−11mmyyz(1,1,1,3,4,5,5,5−オクタフルオロ−4−(トリフルオロメチル)−2−ペンテン)、HFC−1549fz(PFBE)(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキセン、パ−フルオロブチル)、HFC−1549fztmm(4,4,4−トリフルオロ−3,3−ビス(トリフルオロメチル)−1−ブテン)、HFC−1549mmtts(1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−3−メチル−2−(トリフルオロメチル)−2−ブテン)、HFC−1549fycz(2,3,3,5,5,5−ヘキサフルオロ−4−(トリフルオロメチル)−1−ペンテン)、HFC−1549myts(1,1,1,2,4,4,5,5,5−ノナフルオロ−3−メチル−2−ペンテン)、HFC−1549mzzz(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−4−(トリフルオロメチル)−2−ペンテン)、HFC−1558szy(3,4,4,5,5,6,6,6−オクタフルオロ−2−ヘキセン)、HFC−1558fzccc(3,3,4,4,5,5,6,6−オクタフルオロ−2−ヘキセン)、HFC−1558mmtzc(1,1,1,4,4−ペンタフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−2−ペンテン)、HFC−1558ftmf(4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−1−ペンテン)、HFC−1567fts(3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロ−2−メチル−1−ペンテン)、HFC−1567szz(4,4,5,5,6,6,6−ヘプタフルオロ−2−ヘキセン)、HFC−1567fzfc(4,4,5,5,6,6,6−ヘプタフルオロ−1−ヘキセン)、HFC−1567sfyy(1,1,1,2,2,3,4−ヘプタフルオロ−3−ヘキセン)、HFC−1567fzfy(4,5,5,5−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル)−1−ペンテン)、HFC−1567myzzm(1,1,1,2,5,5,5−ヘプタフルオロ−4−メチル−2−ペンテン)、HFC−1567mmtyf(1,1,1,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−2−ペンテン)、FC−161−14myy(1,1,1,2,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−テトラデカフルオロ−2−ヘプテン)、FC−161−14mcyy(1,1,1,2,2,3,4,5,5,6,6,7,7,7−テトラデカフルオロ−2−ヘプテン)、HFC−162−13mzy(1,1,1,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロ−2−ヘプテン)、HFC162−13myz(1,1,1,2,4,4,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロ−2−ヘプテン)、HFC−162−13mczy(1,1,1,2,2,4,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロ−3−ヘプテン)、HFC−162−13mcyz(1,1,1,2,2,3,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロ−3−ヘプテン)、CFC−11(フルオロトリクロロメタン)、CFC−12(ジクロロジフルオロメタン)、CFC−114(1,1,2,2−テトラフルオロ−1,2−ジクロロエタン)、CFC−114a(1,1,1,2−テトラフルオロ−2,2−ジクロロエタン)、CFC−115(1,1,1,2,2−ペンタフルオロ−2−ジクロロエタン)、HCFC−21(ジクロロフルオロメタン)、HCFC−22(クロロジフルオロメタン)、HCFC−122(1,1,2−トリクロロ−2,2−ジフルオロエタン)、HCFC−123(1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタン)、HCFC−124(1,1,1,2−テトラフルオロ−2−クロロエタン)、HCFC−124a(1,1,2,2−テトラフルオロ−2−クロロエタン)、HCFC−132(ジクロロジフルオロエタン)、HCFC−133a(1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタン)、HCFC−141b(1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン)、HCFC−142(1,1−ジフルオロ−2−クロロエタン)、HCFC−142b(1,1−ジフルオロ−1−クロロエタン)、HCFC−225ca(3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン)、HCFC−225cb(1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン)、HCFC−240db(1,1,1,2,3−ペンタクロロプロパン)、HCFC−243db(1,1,1−トリフルオロ−2,3−ジクロロプロパン)、HCFC−243ab(1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロプロパン)、HCFC−244eb(1,1,1,2−テトラフルオロ−3−クロロプロパン)、HCFC−244bb(1,1,1,2−テトラフルオロ−2−クロロプロパン)、HCFC−244db(1,1,1,3−テトラフルオロ−2−クロロプロパン)、HCFC−1111(1,1,2−トリクロロ−2−フルオロエチレン)、HCFC−1113(1,1,2−トリフルオロ−2−クロロエチレン)、HCFC−1223xd(3,3,3−トリフルオロ−1,2−ジクロロプロペン)、HCFC−1224xe(1,3,3,3−テトラフルオロ−2−クロロプロペン)、HCFC−1232xf(3,3−ジフルオロ−1,3−ジクロロプロペン)、HCFC−1233xf(3,3,3−トリフルオロ−2−クロロプロペン)、HCFC−1233zd(3,3,3−トリフルオロ−1−クロロプロペン)、及びこれらの混合物等のハロオレフィン類;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、アセトフェノン等のケトン溶媒;鉱油類、シリコ−ン油類、天然パラフィン類、ナフテン類、合成パラフィン類、ポリアルファオレフィン類等、ガソリン、灯油、ディーゼルガソリン、菜種油メチルエステル、大豆油メチルエステル、パ−ム油メチルエステル、ココナツ油メチルエステル、ガス液化油(Gas To Liquid:GTL)、石炭液化油(Coal To Liquid:CTL)、バイオマス液化油(Biomass To Liquid: BTL)、含アルコールガソリン、エチル−t−ブチルエーテルブレンド含酸素ガソリン、含アミンガソリン、サワーガソリン、圧縮天然ガス(CNG)、液化石油ガス(LPG)、液化炭化水素ガス(LHG)、液化天然ガス(LNG)、燃料用ジメチルエーテル(DME)、ひまし油ベースブレーキ液、グリコールエーテル系ブレーキ液、ホウ酸エステル系ブレーキ液、極寒地用ブレーキ液、シリコーン油系ブレーキ液、鉱油系ブレーキ液、パワーステアリングオイル、含硫化水素オイル、ウインドウオッシャー液、エンジン冷却液、尿素溶液、医薬剤、インク、塗料等が挙げられる。積層チューブは、前記薬液を搬送するチューブとして好適であり、具体的には、フィードチューブ、リターンチューブ、エバポチューブ、フューエルフィラーチューブ、ORVRチューブ、リザーブチューブ、ベントチューブ等の燃料チューブ、燃料電池用水素搬送チュ−ブ、オイルチューブ、石油掘削チューブ、空圧、油圧チューブ、クラッチチューブ、ブレーキチューブ、ブレーキ負圧チューブ、サスペンションチューブ、エアーチューブ、ターボエアーチューブ、エアーダクトチューブ、ブローバイチューブ、EGRバルブコントロールチューブ、ウインドウオッシャー液用チューブ、エンジン冷却液(LLC)チューブ、リザーバータンクチューブ、尿素溶液搬送チューブ、冷却水、冷媒等用クーラーチューブ、エアコン冷媒用チューブ、ヒーターチューブ、ラジエータチューブ、ロードヒーティングチューブ、床暖房チューブ、インフラ供給用チューブ、消火器及び消火設備用チューブ、医療用冷却機材用チューブ、インク、塗料散布チューブ、その他薬液チューブが挙げられる。特に、燃料チューブとして好適である。即ち、本発明は、前記積層チューブの燃料チューブとしての使用を包含する。本発明の好ましい実施態様は、燃料チューブとして使用される積層チューブである。
[相対粘度]
JIS K−6920に準じて、96%の硫酸中、ポリアミド濃度1%、温度25℃の条件下で測定した。
活栓付三角フラスコに所定量のポリアミド試料を入れ、あらかじめ調製しておいた溶媒フェノール/メタノール(体積比9/1)の40mLを加えた後、マグネットスターラで攪拌溶解し、指示薬にチモールブルーを用いて0.05Nの塩酸で滴定を行い、末端アミノ基濃度を求めた。
三つ口ナシ型フラスコに所定量のポリアミド試料を入れ、ベンジルアルコール40mLを加えた後、窒素気流下、180℃に設定したオイルバスに浸漬する。上部に取り付けた攪拌モータにより攪拌溶解し、指示薬にフェノールフタレインを用いて0.05Nの水酸化ナトリウム溶液で滴定を行い、末端カルボキシル基濃度を求めた。
三つ口ナシ型フラスコに所定量のエラストマー重合体試料を入れ、トルエン170mLに溶解し、更に、エタノールを30mL加えて調製した試料溶液を用いて、フェノールフタレインを指示薬とし、0.1NのKOHエタノール溶液で滴定を行い、カルボキシル基及び酸無水物基の合計濃度を求めた。
[含フッ素系重合体の各構成単位含有量]
溶融NMR(核磁気共鳴)分析、フッ素含有量分析により、各構成単位の割合(モル%)を求めた。
含フッ素系重合体をプレス成形して200μmのフィルムを得た。赤外吸収スペクトルにおいて、含フッ素系重合体中のIAHに基づく構成単位に由来する吸収ピークは1870cm−1に現れる。該吸収ピークの吸光度を測定し、モデル化合物から求めたIAHのモル吸光係数237L/(mol・cm)を用いて、IAHに基づく構成単位の割合(モル%)を求めた。
含フッ素系重合体をプレス成形して200μmのフィルムを得た。赤外吸収スペクトルにおいて、含フッ素系重合体中のNAHに基づく構成単位に由来する吸収ピークは1778cm−1に現れる。該吸収ピークの吸光度を測定し、モデル化合物から求めたNAHのモル吸光係数20810L/(mol・cm)を用いて、NAHに基づく構成単位の割合(モル%)を求めた。
含フッ素系重合体中の末端カーボネート基数は、赤外吸収スペクトル分析により、カーボネート基(−OC(=O)O−)のカルボニル基が帰属するピークが1810〜1815cm−1の吸収波長に現われ、吸収ピークの吸光度を測定し、次式によって、含フッ素系重合体中の主鎖炭素原子数106個に対するカーボネート基の個数を算出した。
[含フッ素系重合体中の主鎖炭素原子数106個に対するカーボネート基の個数]=500AW/εdf
A:カーボネート基(−OC(=O)O−)のピークの吸光度
ε:カーボネート基(−OC(=O)O−)のモル吸光度係数[cm−1・mol−1]。
モデル化合物よりε=170とした。
W:モノマー組成から計算される組成平均分子量
d:フィルムの密度[g/cm3]
f:フィルムの厚み[mm]
[融点]
ISO 11357−3に準拠して、示差走査熱量測定装置を用いて、試料を予想される融点以上の温度に加熱し、次に、この試料を1分間あたり10℃の速度で降温し、30℃まで冷却、そのまま約1分間放置したのち、1分間あたり20℃の速度で昇温することにより測定される融解曲線のピーク値の温度を融点とした。
200mmにカットしたチューブの片端を密栓し、内部にイソオクタン/トルエン/エタノール=45/45/10体積%に混合した含アルコールガソリン(CE10)を入れ、残りの端部も密栓した。その後、全体の質量を測定し、次いで、試験チューブを60℃のオーブンに入れ、一日毎に質量変化を測定した。一日当たりの質量変化を、チューブ1mあたりの内層表面積で除して、含アルコールガソリン透過量(g/m2・day)を算出した。含アルコールガソリン(CE10)透過量が20g/m2・day以下の場合、薬液バリア性に優れていると判断した。
SAE J−2260 A.4.1に記載の方法で評価した。引張伸度が175%以上の場合、引張伸度が良好と判断した。
200mmにカットしたチューブを更に、縦方向に半分にカットし、テストピースを作成した。万能材料試験機(オリエンテック社製、テンシロンUTMIII−200)を用い、50mm/minの引張速度にて90°剥離試験を実施した。S−Sカーブの極大点から剥離強度を読み取り、層間接着性を評価した。初期剥離強度が4.0N/mm以上及び剥離不可の場合、層間接着性に優れていると判断した。
200mmにカットしたチューブを160℃のオーブンに入れ、12分処理した。取り出したチューブの層間接着性を前記の方法に従い評価した。熱処理後の剥離強度が3.0N/mm以上及び剥離不可の場合、層間接着性の耐久性に優れていると判断した。
ポリアミド(A1)
ポリアミド12(A1−1)の製造
内容積70リットルの攪拌機付き耐圧力反応容器に、ドデカンラクタム19.73kg(100.0モル)、5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチルアミン45.0g(0.264モル)、及び蒸留水0.5Lを仕込み、重合槽内を窒素置換した後、180℃まで加熱し、この温度で反応系内が均一な状態になるように攪拌した。次いで、重合槽内温度を270℃まで昇温させ、槽内圧力を3.5MPaに調圧しながら、2時間攪拌下に重合した。その後、約2時間かけて常圧に放圧し、次いで、53kPaまで減圧し、減圧下において5時間重合を行なった。次いで、窒素をオートクレーブ内に導入し、常圧に復圧後、反応容器の下部ノズルからストランドとして抜き出し、カッティングしてペレットを得た。このペレットを減圧乾燥し、相対粘度2.10、末端アミノ基濃度48μeq/g、末端カルボキシル基濃度24μeq/gのポリアミド12を得た(以下、このポリアミド12を(A1−1)という。)。ポリアミド12(A1−1)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は11.0であり、8.0以上を満たす。ポリアミド12(A1−1)の溶解性パラメーターSP値は22.5(MPa)1/2である。また、ポリアミド12(A1−1)の末端アミノ基濃度[A](μeq/g)、末端カルボキシル基濃度[B](μeq/g)は、[A]>[B]+5を満たす。
内容積70リットルの攪拌機付き耐圧力反応容器に、1,10−デカンジアミンとセバシン酸の等モル塩17.82kg(50.0モル)、1,10−デカンジアミン29.3g(0.17モル)、及び蒸留水5.0Lを仕込み、重合槽内を窒素置換した後、220℃まで加熱し、この温度で反応系内が均一な状態になるように攪拌した。次いで、重合槽内温度を270℃まで昇温させ、槽内圧力を1.7MPaに調圧しながら、2時間攪拌下に重合した。その後、約2時間かけて常圧に放圧し、次いで、53kPaまで減圧し、減圧下において4時間重合を行なった。次いで、窒素をオートクレーブ内に導入し、常圧に復圧後、反応容器の下部ノズルからストランドとして抜き出し、カッティングしてペレットを得た。このペレットを減圧乾燥し、相対粘度2.22、末端アミノ基濃度45μeq/g、末端カルボキシル基濃度28μeq/gのポリアミド1010を得た(以下、このポリアミド1010を(A1−2)という。)。ポリアミド1010(A1−2)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は9.0であり、8.0以上を満たす。ポリアミド1010(A1−2)の溶解性パラメーターSP値は23.5(MPa)1/2である。また、ポリアミド1010(A1−2)の末端アミノ基濃度[A](μeq/g)、末端カルボキシル基濃度[B](μeq/g)は、[A]>[B]+5を満たす。
ポリアミド1010(A1−2)の製造において、1,10−デカンジアミンとセバシン酸の等モル塩17.82kg(50.0モル)を1,6−ヘキサンジアミンとドデカン二酸の等モル塩16.42kg(50.0モル)、1,10−デカンジアミン29.3g(0.17モル)を1,6−ヘキサンジアミン16.3g(0.14モル)に変更した以外は、ポリアミド1010(A1−2)の製造と同様の方法にて、相対粘度2.48、末端アミノ基濃度50μeq/g、末端カルボキシル基濃度35μeq/gのポリアミド612を得た(以下、このポリアミド612を(A1−3)という。)。ポリアミド612(A1−3)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は8.0であり、8.0以上を満たす。ポリアミド612(A1−3)の溶解性パラメーターSP値は24.1(MPa)1/2である。また、ポリアミド612(A1−3)の末端アミノ基濃度[A](μeq/g)、末端カルボキシル基濃度[B](μeq/g)は、[A]>[B]+5を満たす。
無水マレイン酸変性エチレン/1−ブテン共重合体(A2−1)(三井化学(株)製、タフマーMH5010、酸無水物基濃度:50μeq/g)
無水マレイン酸変性エチレン/1−ブテン共重合体(A2−2)(三井化学(株)製、タフマーMH5020、酸無水物基濃度:100μeq/g)
ポリアミド12組成物(A−1)の製造
ポリアミド12(A1−1)にエラストマー重合体(A2−1)、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASFジャパン社製、IRGANOX245)、及びリン系加工安定剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(BASFジャパン社製、IRGAFOS168)をあらかじめ混合し、二軸溶融混練機((株)日本製鋼所製、型式:TEX44)に供給し、シリンダ温度180℃から270℃で溶融混練し、溶融樹脂をストランド状に押出した後、これを水槽に導入し、冷却、カット、真空乾燥して、ポリアミド12(A1−1)/エラストマー重合体(A2−1)=80.0/20.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなるポリアミド12組成物のペレットを得た(以下、このポリアミド12組成物を(A−1)という。)。
ポリアミド12組成物(A−1)の製造において、エラストマー重合体(A2−1)を(A2−2)に変え、エラストマー重合体(A2−2)の添加量を変更した以外は、ポリアミド12組成物(A−1)の製造と同様の方法にて、ポリアミド12(A1−1)/エラストマー重合体(A2−2)=85.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなるポリアミド12組成物のペレットを得た(以下、このポリアミド12組成物を(A−2)という。)。
ポリアミド12組成物(A−1)の製造において、ポリアミド12(A1−1)をポリアミド1010(A1−2)に変更した以外は、ポリアミド12組成物(A−1)の製造と同様の方法にて、ポリアミド1010(A1−2)/エラストマー重合体(A2−1)=80.0/20.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなるポリアミド1010組成物のペレットを得た(以下、このポリアミド1010組成物を(A−3)という。)。
ポリアミド12組成物(A−1)の製造において、ポリアミド12(A1−1)をポリアミド612(A1−3)に変更した以外は、ポリアミド12組成物(A−1)の製造と同様の方法にて、ポリアミド612(A1−3)/エラストマー重合体(A2−1)=80.0/20.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなるポリアミド612組成物のペレットを得た(以下、このポリアミ612組成物を(A−4)という。)。
ポリアミド12組成物(A−1)の製造において、導電性フィラー(G−1)としてカーボンブラック(キャボット社製、バルカンXC−72)を用い、シリンダ温度を270℃から290℃に変更した以外は、ポリアミド12組成物(A−1)の製造と同様の方法にて、ポリアミド12(A1−1)/エラストマー重合体(A2−1)=75.0/25.0(質量%)の合計100質量部に対して、導電性フィラー(G−1)25質量部、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる導電性ポリアミド12組成物のペレットを得た(以下、この導電性ポリアミド12組成物を(A−5)という。)。
導電性ポリアミド12組成物(A−5)の製造において、ポリアミド12(A1−1)をポリアミド612(A1−3)に変え、シリンダ温度を290℃から300℃に変更した以外は、導電性ポリアミド12組成物(A−5)の製造と同様の方法にて、ポリアミド612(A1−3)/エラストマー重合体(A2−1)=75.0/25.0(質量%)の合計100質量部に対して、導電性フィラー(G−1)25質量部、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる導電性ポリアミド612組成物のペレットを得た(以下、この導電性ポリアミド612組成物を(A−6)という。)。
半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造
1,6−ヘキサンジアミン3.602kg(31.0モル)、テレフタル酸2.483kg(15.0モル)、イソフタル酸1.738kg(10.5モル)、アジピン酸0.655kg(4.5モル)、安息香酸65.9g(0.54モル)、次亜リン酸ナトリウム一水和物8.5g(原料に対して、0.1質量%)、及び蒸留水3.0Lをオートクレーブに入れ、窒素置換した。100℃で30分間攪拌し、2時間かけて内部温度を200℃に昇温した。この時、オートクレーブは3.1MPaまで昇圧した。そのまま1時間反応を続けた後250℃に昇温し、その後2時間、230℃に温度を保ち、水蒸気を徐々に抜いて圧力を3.1MPaに保ちながら重合させた。次に、30分かけて圧力を1.0MPaまで下げ、更に、1時間反応させて、プレポリマーを得た。これを、100℃、減圧下で12時間乾燥し、2mm以下の大きさまで粉砕し、210℃、0.013kPa下にて、8時間固相重合し、融点266℃、相対粘度2.28の半芳香族ポリアミド(ポリアミド6T/6I/66=50.0/35.0/15.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B11−1)という。)。
半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造において、1,6−ヘキサンジアミン3.602kg(31.0モル)、テレフタル酸2.483kg(15.0モル)、イソフタル酸1.738kg(10.5モル)、及びアジピン酸0.655kg(4.5モル)を1,6−ヘキサンジアミン2.522kg(21.7モル)、テレフタル酸3.489kg(21.0モル)、及びカプロラクタム1.018kg(9.0モル)に変え、重合温度を230℃から260℃、固相重合温度を210℃から240℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造と同様の方法にて、融点295℃、相対粘度2.34の半芳香族ポリアミド(ポリアミド6T/6=70.0/30.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B11−2)という。)。
半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造において、1,6−ヘキサンジアミン3.602kg(31.0モル)、テレフタル酸2.483kg(15.0モル)、イソフタル酸1.738kg(10.5モル)、及びアジピン酸0.655kg(4.5モル)を1,6−ヘキサンジアミン2.522kg(21.7モル)、1,10−デカンジアミン1.602kg(9.3モル)、テレフタル酸4.135kg(24.0モル)、及びイソフタル酸1.034kg(6.0モル)に変え、重合温度を230℃から260℃、固相重合温度を210℃から240℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造と同様の方法にて、融点302℃、相対粘度2.32の半芳香族ポリアミド重合体(ポリアミド6T/6I/10T/10I=56.0/24.0/14.0/6.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミド重合体を(B11−3)という。)。
半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造において、テレフタル酸2.483kg(15.0モル)、イソフタル酸1.738kg(10.5モル)、及びアジピン酸0.655kg(4.5モル)をテレフタル酸2.392kg(14.4モル)、イソフタル酸1.595kg(9.6モル)、及びセバシン酸1.213kg(6.0モル)に変え、重合温度を230℃から260℃、固相重合温度を210℃から240℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造と同様の方法にて、融点289℃、相対粘度2.20の半芳香族ポリアミド(ポリアミド6T/6I/610=48.0/32.0/20.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B11−4)という。)。
半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造において、テレフタル酸2.483kg(15.0モル)、イソフタル酸1.738kg(10.5モル)、及びアジピン酸0.655kg(4.5モル)を1,6−ヘキサンジアミン3.66kg(31.5モル)、ドデカン二酸3.45kg(15.0モル)、及びテレフタル酸2.49kg(15.0モル)に変え、重合温度を230℃から250℃、固相重合温度を210℃から230℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造と同様の方法にて、融点292℃、相対粘度2.20の半芳香族ポリアミド(ポリアミド6T/612=55.0/45.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B11−5)という。)。
半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造において、固相重合時間を8時間から4時間に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造と同様の方法にて、融点266℃、相対粘度2.05の半芳香族ポリアミド(ポリアミド6T/6I/66=50.0/35.0/15.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B11−6)という。)。
半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造において、1,6−ヘキサンジアミン3.602kg(31.0モル)、テレフタル酸2.483kg(15.0モル)、イソフタル酸1.738kg(10.5モル)、及びアジピン酸0.655kg(4.5モル)を1,9−ノナンジアミン2.374kg(15.0モル)、2−メチル−1,8−オクタンジアミン2.374kg(15.0モル)、及びテレフタル酸4.939kg(29.7モル)に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B11−1)の製造と同様の方法にて、融点265℃、相対粘度2.38の半芳香族ポリアミド(ポリアミド9T/M8T=50.0/50.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B12−1)という。)。
半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造において、1,9−ノナンジアミン2.374kg(15.0モル)と2−メチル−1,8−オクタンジアミン2.374kg(15.0モル)を1,9−ノナンジアミン4.036kg(25.5モル)と2−メチル−1,8−オクタンジアミン0.712kg(4.5モル)に変え、重合温度を230℃から250℃、固相重合温度を210℃から240℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造と同様の方法にて、融点305℃、相対粘度2.34の半芳香族ポリアミド(ポリアミド9T/M8T=85.0/15.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B12−2)という。)。
半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造において、1,9−ノナンジアミン2.374kg(15.0モル)、2−メチル−1,8−オクタンジアミン2.374kg(15.0モル)、及びテレフタル酸4.939kg(29.7モル)を1,10−デカンジアミン3.101kg(18.0モル)、テレフタル酸2.990kg(18.0モル)、及び11−アミノウンデカン酸2.416kg(12.0モル)に変え、重合温度を230℃から220℃、固相重合温度を210℃から200℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造と同様の方法にて、融点255℃、相対粘度2.34の半芳香族ポリアミド(ポリアミド10T/11=60.0/40.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B12−3)という。)。
半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造において、1,9−ノナンジアミン2.374kg(15.0モル)、2−メチル−1,8−オクタンジアミン2.374kg(15.0モル)、及びテレフタル酸4.939kg(29.7モル)を1,10−デカンジアミン3.101kg(18.0モル)、テレフタル酸3.324kg(20.0モル)、及びセバシン酸2.020kg(9.99モル)に変え、重合温度を230℃から240℃、固相重合温度を210℃から220℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造と同様の方法にて、融点279℃、相対粘度2.37の半芳香族ポリアミド(ポリアミド10T/1010=67.0/33.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B12−4)という。)。
半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造において、1,9−ノナンジアミン2.374kg(15.0モル)及び2−メチル−1,8−オクタンジアミン2.374kg(15.0モル)を1,10−デカンジアミン3.101kg(18.0モル)及び1,6−ヘキサンジアミン1.39kg(12.0モル)に変え、重合温度を230℃から240℃、固相重合温度を210℃から220℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造と同様の方法にて、融点282℃、相対粘度2.28の半芳香族ポリアミド(ポリアミド10T/6T=60.0/40.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B12−5)という。)。
半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造において、固相重合時間を8時間から4時間に変更した以外は、半芳香族ポリアミド(B12−1)の製造と同様の方法にて、融点265℃、相対粘度2.08の半芳香族ポリアミド(ポリアミド9T/M8T=50.0/50.0モル%)を得た(以下、この半芳香族ポリアミドを(B12−6)という。)。
ポリアミド6/12(B2−1)の製造
内容積70リットルの攪拌機付き耐圧力反応容器に、カプロラクタム8.48kg(75.0モル)、12−アミノドデカン酸5.38kg(25.0モル)、5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチルアミン20.0g(0.12モル)、及び蒸留水2.0Lを入れ、100℃に加熱し、この温度で反応系内が均一な状態になるように攪拌した。引き続き、更に、温度を260℃まで昇温させ、2.5MPaの圧力下で1時間攪拌した。その後、放圧して水分を反応容器から揮散させながら常圧下、260℃で2時間重合反応を行い、更に、260℃、53kPaの減圧下で4時間重合反応させた。反応終了後、反応容器の下部ノズルからストランド状に取り出した反応物を水槽に導入して冷却し、カッティングして、ペレットを得た。このペレットを熱水中に浸漬し、未反応モノマーを抽出して除去した後、減圧乾燥し、相対粘度2.63、末端アミノ基濃度54μeq/g、末端カルボキシル基濃度40μeq/gのポリアミド6/12(カプロアミド単位/ドデカンアミド単位=75.0/25.0モル%)を得た(以下、このポリアミド6/12を(B2−1)という。)。ポリアミド6/12(B2−1)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は5.75であり、8.0未満である。ポリアミド6/12(B2−1)の溶解性パラメーターSP値は25.8(MPa)1/2である。また、ポリアミド6/12(B2−1)の末端アミノ基濃度[A](μeq/g)、末端カルボキシル基濃度[B](μeq/g)は、[A]>[B]+5を満たす。
ポリアミド1010(A1−2)の製造において、1,10−デカンジアミンとセバシン酸の等モル塩17.82kg(50.0モル)を1,6−ヘキサンジアミンとセバシン酸の等モル塩15.02kg(50.0モル)、1,10−デカンジアミン29.3g(0.17モル)を1,6−ヘキサンジアミン15.1g(0.13モル)に変更した以外は、ポリアミド1010(A1−2)の製造と同様の方法にて、相対粘度2.58、末端アミノ基濃度53μeq/g、末端カルボキシル基濃度33μeq/gのポリアミド610を得た(以下、このポリアミド610を(B2−2)という。)。ポリアミド610(B2−2)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は7.0であり、8.0未満である。ポリアミド610(B2−2)の溶解性パラメーターSP値は24.9(MPa)1/2である。また、ポリアミド610(B2−2)の末端アミノ基濃度[A](μeq/g)、末端カルボキシル基濃度[B](μeq/g)は、[A]>[B]+5を満たす。
ポリアミド6/12(B2−1)の製造において、カプロラクタム9.90kg(87.5モル)、12−アミノドデカン酸2.69kg(12.5モル)をカプロラクタム11.32kg(100.0モル)に変更し、5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチルアミン20.0g(0.12モル)を80.0g(0.47モル)に変更した以外は、ポリアミド6/12(B2−1)の製造と同様の方法にて、相対粘度2.50、末端アミノ基濃度112μeq/g、末端カルボキシル基濃度33μeq/gのポリアミド6を得た(以下、このポリアミド6を(B2−3)という。)。ポリアミド6(B2−3)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は5.0であり、8.0未満である。ポリアミド6(B2−3)の溶解性パラメーターSP値は26.9(MPa)1/2である。また、ポリアミド6(B2−3)の末端アミノ基濃度[A](μeq/g)、末端カルボキシル基濃度[B](μeq/g)は、[A]>[B]+5を満たす。
ポリアミド6(B2−3)の製造において、5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチルアミンの添加量を80.0g(0.47モル)から22.5g(0.132モル)に変更した以外は、ポリアミド6(B2−3)の製造と同様の方法にて、相対粘度3.50、末端アミノ基濃度48μeq/g、末端カルボキシル基濃度30μeq/gのポリアミド6を得た(以下、このポリアミド6を(B2−4)という。)。ポリアミド6(B2−4)のメチレン基数のアミド基数に対する比[CH2]/[NHCO]は5.0であり、8.0未満である。ポリアミド6(B2−4)の溶解性パラメーターSP値は26.9(MPa)1/2である。また、ポリアミド6(B2−4)の末端アミノ基濃度[A](μeq/g)、末端カルボキシル基濃度[B](μeq/g)は、[A]>[B]+5を満たす。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造
半芳香族ポリアミド(B11−1)及び(B12−1)に、ポリアミド6/12(B2−1)、エラストマー重合体(A2−2)、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASFジャパン社製、IRGANOX245)、及びリン系加工安定剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(BASFジャパン社製、IRGAFOS168)をあらかじめ混合し、二軸溶融混練機((株)日本製鋼所製、型式:TEX44)に供給し、シリンダ温度220℃から300℃で溶融混練し、溶融樹脂をストランド状に押出した後、これを水槽に導入し、冷却、カット、真空乾燥して、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=49.0/21.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−1)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−1)及び(B12−1)の添加量を変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=56.0/14.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−2)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、エラストマー重合体(A2−2)の添加量を変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=52.5/22.5/15.0/10.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−3)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、ポリアミド6/12(B2−1)をポリアミド610(B2−2)に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド610(B2−2)/エラストマー重合体(A2−2)=49.0/21.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−4)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−1)を(B11−2)、(B12−1)を(B12−2)に変え、シリンダ温度を300℃から330℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−2)/半芳香族ポリアミド(B12−2)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=49.0/21.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−5)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−1)を(B11−3)、(B12−1)を(B12−3)に変え、シリンダ温度を300℃から340℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−3)/半芳香族ポリアミド(B12−3)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=49.0/21.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−6)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−1)を(B11−4)、(B12−1)を(B12−4)に変え、シリンダ温度を300℃から330℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−4)/半芳香族ポリアミド(B12−4)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=49.0/21.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−7)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−1)を(B11−5)、(B12−1)を(B12−4)に変え、シリンダ温度を300℃から330℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−5)/半芳香族ポリアミド(B12−5)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=49.0/21.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−8)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−1)を使用しない以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=80.0/10.0/10.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−9)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−5)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−2)を使用しない以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−5)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B12−2)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=80.0/10.0/10.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−10)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−6)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−3)を使用せず、シリンダ温度を340℃から300℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−6)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B12−3)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=80.0/10.0/10.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−11)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−7)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−4)を使用せず、シリンダ温度を330℃から320℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−7)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B12−4)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=80.0/10.0/10.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−12)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−8)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−5)を使用せず、シリンダ温度を330℃から320℃に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−8)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B12−5)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=80.0/10.0/10.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−13)という。)。
半芳香族ポリアミド(B11−6)及び(B12−6)に、ポリアミド6/12(B2−1)、エラストマー重合体(A2−2)、エチレン/1−ブテン共重合体(三井化学(株)製、タフマーA−0550)、導電性フィラー(G−2)としてカーボンナノチューブ(ナノシル社製、NC7000)、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASFジャパン社製、IRGANOX245)、及びリン系加工安定剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(BASFジャパン社製、IRGAFOS168)をあらかじめ混合し、二軸溶融混練機((株)日本製鋼所製、型式:TEX44)に供給し、シリンダ温度230℃から330℃で溶融混練し、溶融樹脂をストランド状に押出した後、これを水槽に導入し、冷却、カット、真空乾燥して、半芳香族ポリアミド(B11−6)/半芳香族ポリアミド(B12−6)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=49.0/21.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、導電性フィラー(G−2)6質量部、未変性エラストマー重合体7.5質量部、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる導電性半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この導電性半芳香族ポリアミド組成物を(B−14)という。)。
導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)の製造において、半芳香族ポリアミド(B11−6)を使用しない以外は、導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B12−6)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=70.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、導電性フィラー(G−2)6質量部、未変性エラストマー重合体5.0質量部、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる導電性半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この導電性半芳香族ポリアミド組成物を(B−15)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B12−1)、ポリアミド6/12(B2−1)、及びエラストマー重合体(A2−2)を使用しない以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−16)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B12−1)及びエラストマー重合体(A2−2)を使用しない以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/ポリアミド6/12(B2−1)=85.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−17)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B12−1)及びポリアミド6/12(B2−1)を使用しない以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/エラストマー重合体(A2−2)=85.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−18)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、ポリアミド6/12(B2−1)及びエラストマー重合体(A2−2)を使用しない以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)=70.0/30.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−19)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、エラストマー重合体(A2−2)を使用しない以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6/12(B2−1)=59.5/25.5/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−20)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、ポリアミド6/12(B2−1)を使用しない以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/エラストマー重合体(A2−2)=59.5/25.5/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−21)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、エラストマー重合体(A2−2)の添加量を変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=58.8/25.2/15.0/1.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−22)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、エラストマー重合体(A2−2)の添加量を変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=28.0/12.0/15.0/45.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−23)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、ポリアミド6/12(B2−1)の添加量を変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=58.8/25.2/1.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−24)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、ポリアミド6/12(B2−1)の添加量を変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−2)=28.0/12.0/455.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−25)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、ポリアミド6/12(B2−1)をポリアミド6(B2−3)に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/半芳香族ポリアミド(B12−1)/ポリアミド6(B2−3)/エラストマー重合体(A2−2)=49.0/21.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−26)という。)。
半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造において、半芳香族ポリアミド(B12−1)を使用せず、ポリアミド6/12(B2−1)をポリアミド12(A1−1)に変更した以外は、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)の製造と同様の方法にて、半芳香族ポリアミド(B11−1)/ポリアミド12(A1−1)/エラストマー重合体(A2−2)=70.0/15.0/15.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる半芳香族ポリアミド組成物のペレットを得た(以下、この半芳香族ポリアミド組成物を(B−27)という。)。
ポリアミド610組成物(C−1)の製造
ポリアミド12組成物(A−1)の製造において、ポリアミド12(A1−1)をポリアミド610(B2−2)に変え、ポリアミド12組成物(A−1)の製造と同様の方法にて、ポリアミド610(B2−2)/エラストマー重合体(A2−1)=80.0/20.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなるポリアミド610組成物のペレットを得た(以下、このポリアミド610組成物を(C−1)という。)。
導電性ポリアミド12組成物(A−5)の製造において、ポリアミド12(A1−1)をポリアミド610(B2−2)に変え、シリンダ温度を290℃から300℃に変更した以外は、導電性ポリアミド12組成物(A−5)の製造と同様の方法にて、ポリアミド610(B2−2)/エラストマー重合体(A2−1)=75.0/25.0(質量%)の合計100質量部に対して、導電性フィラー(G−1)25質量部、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなる導電性ポリアミド610組成物のペレットを得た(以下、この導電性ポリアミド610組成物を(C−2)という。)。
ポリアミド610組成物(C−1)の製造において、ポリアミド610(B2−2)をポリアミド6/12(B2−1)に変え、シリンダ温度を270℃から250℃変更した以外は、ポリアミド610組成物(C−1)の製造と同様の方法にて、ポリアミド6/12(B2−1)/エラストマー重合体(A2−1)=80.0/20.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなるポリアミド6/12組成物のペレットを得た(以下、このポリアミド6/12組成物を(C−3)という。)。
ポリアミド610組成物(C−1)の製造において、ポリアミド610(B2−2)をポリアミド6(B2−4)に変更した以外は、ポリアミド610組成物(C−1)の製造と同様の方法にて、ポリアミド6(B2−4)/エラストマー重合体(A2−1)=80.0/20.0(質量%)の合計100質量部に対して、酸化防止剤0.8質量部、リン系加工安定剤0.2質量部よりなるポリアミド6組成物のペレットを得た(以下、このポリアミド6組成物を(C−4)という。)。
含フッ素系重合体(D−1)の製造
内容積が100Lの撹拌機付き重合槽を脱気し、1−ヒドロトリデカフルオロヘキサンの92.1kg、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン16.3kg、(パーフルオロエチル)エチレンCH2=CH(CF2)2F73g、無水イタコン酸(IAH)10.1gを仕込み、テトラフルオロエチレン(TFE)9.6kg、エチレン(E)0.7kgを圧入し、重合槽内を66℃に昇温し、重合開始剤としてt−ブチルペルオキシピバレート1質量%を含有する1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン溶液433cm3を仕込み、重合を開始させた。重合中圧力が一定になるようにTFE/E:60/40(モル比)のモノマー混合ガスを連続的に仕込んだ。また、重合中に仕込むTFEとEの合計モル数に対して、2.0モル%に相当する量の(パーフルオロエチル)エチレンと0.5モル%に相当する量のIAHを連続的に仕込んだ。重合開始5.5時間後、モノマー混合ガス8.0kg、IAH63gを仕込んだ時点で、重合槽内温を室温まで降温し、パージして圧力を常圧とした。得られたスラリ状の含フッ素系重合体を、水75.0kgを仕込んだ200Lの造粒槽に投入し、次いで、撹拌しながら105℃まで昇温し溶媒を留出除去しながら造粒した。得られた造粒物を150℃で5時間乾燥することにより、8.3kgの含フッ素系重合体が得られた。
当該含フッ素系重合体の組成は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位/CH2=CH(CF2)2Fに基づく重合単位/IAHに基づく重合単位=58.5/39.0/2.0/0.5(モル%)であり、融点は240℃であった。この造粒物を、押出機を用いて、280℃、滞留時間2分で溶融し、含フッ素系重合体のペレットを得た(以下、この含フッ素系重合体を(D−1)という。)。
含フッ素系重合体(D−1)100質量部、及び導電性フィラー(G−3)としてカーボンブラック(電気化学(株)製)13質量部をあらかじめ混合し、二軸溶融混練機(東芝機械(株)製、型式:TEM−48S)に供給し、シリンダ温度240℃から300℃で溶融混練し、溶融樹脂をストランド状に押出した後、これを水槽に導入し、吐出したストランドを水冷し、ペレタイザーでストランドを切断し、水分除去のために120℃の乾燥機で10時間乾燥し、導電性含フッ素系重合体組成物のペレットを得た(以下、この導電性含フッ素系重合体組成物を(D−2)という。)。
含フッ素系重合体(D−1)の製造において、無水イタコン酸(IAH)を仕込まない以外は、含フッ素系重合体(D−1)の製造と同様の方法にて、7.6kgの含フッ素系重合体を得た。
当該含フッ素系重合体の組成は、TFEに基づく重合単位/Eに基づく重合単位/CH2=CH(CF2)2Fに基づく重合単位=58.8/39.2/2.0(モル%)であり、融点は242℃であった。この造粒物を、押出機を用いて、280℃、滞留時間2分で溶融し、含フッ素系重合体のペレットを得た(以下、この含フッ素系重合体を(D−3)という。)。
導電性含フッ素系重合体組成物(D−2)の製造において、含フッ素系重合体(D−1)を(D−3)に変更した以外は、導電性含フッ素系重合体組成物(D−2)の製造と同様の方法にて、導電性含フッ素系重合体組成物のペレットを得た(以下、この導電性含フッ素系重合体組成物を(D−4)という。)。
内容積が100Lの撹拌機付き重合槽を脱気し、1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン42.5kg、CF2=CFOCF2CF2CF3(パーフルオロ(プロピルビニルエーテル):PPVE)、1,1,2,4,4,5,5,6,6,6−デカフルオロ−3−オキサヘックス−1−エン)2.13kg、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)51.0kgを仕込んだ。ついで重合槽内を50℃に昇温し、テトラフルオロエチレン(TFE)の4.25kgを仕込んで圧力を1.0MPa/Gまで昇圧した。重合開始剤溶液として(ペルフルオロブチリル)ペルオキシド0.3質量%を含有する1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン溶液340cm3を仕込み、重合を開始させ、以後10分毎に当該重合開始剤溶液340cm3を仕込んだ。重合中、圧力が1.0MPa/Gを保持するようにTFEを連続的に仕込んだ。また、重合中に仕込むTFEのモル数に対して、0.1モル%に相当する量の5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物(NAH)0.3質量%を含有する1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン溶液を連続的に仕込んだ。重合開始5時間後、TFE8.5kgを仕込んだ時点で、重合槽内温を室温まで降温するとともに常圧までパージした。得られたスラリ状の含フッ素系重合体を、水75.0kgを仕込んだ200Lの造粒槽に投入し、次いで、撹拌しながら105℃まで昇温し溶媒を留出除去しながら造粒した。得られた造粒物を150℃で5時間乾燥することにより、7.5kgの含フッ素系重合体の造粒物が得られた。
含フッ素系重合体(D−5)の製造において、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物(NAH)0.3質量%を含有する1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン溶液を仕込まない以外は、含フッ素系重合体(D−5)の製造と同様の方法にて、7.6kgの含フッ素系重合体を得た。
当該含フッ素系重合体の組成は、TFEに基づく重合単位/PPVEに基づく重合単位/HFPに基づく重合単位=91.5/1.5/7.0(モル%)であり、融点は257℃であった。この造粒物を、押出機を用いて、300℃、滞留時間2分で溶融し、含フッ素系重合体のペレットを得た(以下、この含フッ素系重合体を(D−6)という。)。
導電性含フッ素系重合体組成物(D−2)の製造において、含フッ素系重合体(D−1)を(D−6)、導電性フィラー(G−3)の添加量を13質量部から11質量部に変え、シリンダ温度を300℃から320℃に変更した以外は、導電性含フッ素系重合体組成物(D−2)の製造と同様の方法にて、導電性含フッ素系重合体組成物のペレットを得た(以下、この導電性含フッ素系重合体組成物を(D−7)という。)。
水174kgを収容できるジャケット付攪拌式重合槽に、脱ミネラルした純水51.5kgを仕込み、内部空間を純窒素ガスで充分置換した後、窒素ガスを真空で排除した。次いで、オクタフルオロシクロブタン40.6kg、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)1.6kg、テトラフルオロエチレン(TFE)4.5kg、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)2.8kgを圧入した。連鎖移動剤としてn−プロピルアルコール0.090kgを添加して、温度を35℃に調節し、攪拌を開始した。ここへ重合開始剤としてジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート50質量%を含有するメタノール溶液を0.44kg添加して重合を開始した。重合中には、所望の共重合体組成と同組成に調製した混合モノマーを、槽内圧力が0.66MPaを維持するように追加仕込みしながら重合した後、槽内の残存ガスを排気して生成したポリマーを取り出し、脱ミネラルした純水で洗浄し、乾燥させて30.5kgの粒状粉末の含フッ素系重合体を得た。
当該含フッ素系重合体の組成は、CTFEに基づく重合単位/TFEに基づく重合単位/PPVEに基づく重合単位のモル比で24.4/73.1/2.5であり、含フッ素系重合体中の主鎖炭素原子数1×106個に対するカーボネート末端基の数は170個であった。また、融点は241℃であった。この造粒物を、押出機を用いて、290℃、滞留時間2分で溶融し、含フッ素系重合体のペレットを得た(以下、この含フッ素系重合体を(D−8)という。)。
含フッ素系重合体(D−8)の製造において、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート50質量%を含有するメタノール溶液を仕込まない以外は、含フッ素系重合体(D−8)の製造と同様の方法にて、29.8kgの含フッ素系重合体を得た。
当該含フッ素系重合体の組成は、CTFEに基づく重合単位/TFEに基づく重合単位/PPVEに基づく重合単位のモル比で24.4/73.1/2.5であり、融点は241℃であった。この造粒物を、押出機を用いて、290℃、滞留時間2分で溶融し、含フッ素系重合体のペレットを得た(以下、この含フッ素系重合体を(D−9)という。)。
導電性含フッ素系重合体組成物(D−7)の製造において、含フッ素系重合体(D−6)を(D−9)に変え、シリンダ温度を320℃から300℃に変更した以外は、導電性含フッ素系重合体組成物(D−7)の製造と同様の方法にて、導電性含フッ素系重合体組成物のペレットを得た(以下、この導電性含フッ素系重合体組成物を(D−10)という。)。
実施例1
前記に示すポリアミド12組成物(A−1)、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を使用して、PAL 032(マイルファー社製)2層チューブ成形機にて、(A−1)を押出温度260℃、(B−1)を押出温度300℃にて別々に溶融させにて、吐出された溶融樹脂をアダプタによって合流させ、積層管状体に成形した。引き続き、寸法制御するサイジングダイにより冷却し、引き取りを行い、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)=0.75/0.25mmで内径6.0mm、外径8.0mmの積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、ポリアミド12組成物(A−1)を(A−2)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−2)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、ポリアミド12組成物(A−1)をポリアミド1010組成物(A−3)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド1010組成物(A−3)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド1010(A1−2)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|23.5−25.8|=2.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、ポリアミド12組成物(A−1)をポリアミド612組成物(A−4)に変え、(A−4)の押出温度を270℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド612組成物(A−4)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド612(A1−3)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|24.1−25.8|=1.7(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−2)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−2)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−3)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−3)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−4)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−4)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド610(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−24.9|=2.4(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−5)に変え、(B−5)の押出温度を330℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−5)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−6)に変え、(B−6)の押出温度を340℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−6)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−7)に変え、(B−7)の押出温度を330℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−7)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−8)に変え、(B−8)の押出温度を330℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−8)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−9)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−9)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−10)に変え、(B−10)の押出温度を340℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−10)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−11)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−11)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−12)に変え、(B−12)の押出温度を320℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−12)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−13)に変え、(B−13)の押出温度を320℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−13)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)に変え、(B−14)の押出温度を330℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−14)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−15)に変え、(B−15)の押出温度を330℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−15)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
前記に示すポリアミド12組成物(A−1)、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)、導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)を使用して、PAL 032(マイルファー社製)3層チューブ成形機にて、(A−1)を押出温度260℃、(B−1)を押出温度300℃、(B−14)を押出温度330℃にて別々に溶融させ、吐出された溶融樹脂をアダプタによって合流させ、積層管状体に成形した。引き続き、寸法制御するサイジングダイにより冷却し、引き取りを行い、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(B−14)からなる(b’)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(b’)=0.75/0.15/0.10mmで内径6.0mm、外径8.0mmの積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例19において、導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)を(B−15)に変更した以外は、実施例19と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例19において、導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)を導電性ポリアミド12組成物(A−5)に変え、(A−5)の押出温度を290℃に変更し、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(A−5)からなる(a’)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(a’)=0.60/0.20/0.20mmに変更した以外は、実施例19と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)及び導電性ポリアミド12組成物(A−5)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例19において、導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)を導電性ポリアミド612組成物(A−6)に変え、(A−6)の押出温度を300℃に変更し、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(A−6)からなる(a’)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(a’)=0.60/0.20/0.20mmに変更した以外は、実施例19と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、導電性ポリアミド612組成物(A−6)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド612(A1−3)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|24.1−25.8|=1.7(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例19において、導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)をポリアミド610組成物(C−1)に変え、(C−1)の押出温度を270℃に変更し、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(C−1)からなる(c)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(c)=0.40/0.20/0.40mmに変更した以外は、実施例19と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例19において、導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)を導電性ポリアミド610組成物(C−2)に変え、(C−2)の押出温度を300℃に変更し、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(C−2)からなる(c)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(c)=0.60/0.20/0.20mmに変更した以外は、実施例19と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例19において、導電性半芳香族ポリアミド組成物(B−14)を含フッ素系重合体(D−1)に変え、(D−1)の押出温度を290℃に変更した以外は、実施例19と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例25において、含フッ素系重合体(D−1)を導電性含フッ素系重合体(D−2)に変え、(D−2)の押出温度を310℃に変更した以外は、実施例25と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例25において、含フッ素系重合体(D−1)を(D−5)に変え、(D−5)の押出温度を310℃に変更した以外は、実施例25と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例25において、含フッ素系重合体(D−1)を(D−8)に変え、(D−8)の押出温度を300℃に変更した以外は、実施例25と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
前記に示すポリアミド12組成物(A−1)、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)、含フッ素系重合体(D−1)、導電性含フッ素系重合体(D−2)を使用して、PAL 032(マイルファー社製)4層チューブ成形機にて、(A−1)を押出温度260℃、(B−1)を押出温度300℃、(D−1)を押出温度290℃、(D−2)を押出温度310℃にて別々に溶融させにて、吐出された溶融樹脂をアダプタによって合流させ、積層管状体に成形した。引き続き、寸法制御するサイジングダイにより冷却し、引き取りを行い、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(D−1)からなる(d)層(内層)、(D−2)からなる(d’)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(d)/(d’)=0.65/0.15/0.10/0.10mmで内径6.0mm、外径8.0mmの積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、導電性含フッ素系重合体(D−2)を含フッ素系重合体(D−3)に変え、(D−3)の押出温度を290℃に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、導電性含フッ素系重合体(D−2)を(D−4)に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、含フッ素系重合体(D−1)を(D−5)、導電性含フッ素系重合体(D−2)を含フッ素系重合体(D−6)に変え、(D−5)の押出温度を310℃に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、含フッ素系重合体(D−1)を(D−5)、導電性含フッ素系重合体(D−2)を(D−7)に変え、(D−5)の押出温度を310℃、(D−7)の押出温度を330℃に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、含フッ素系重合体(D−1)を(D−8)、導電性含フッ素系重合体(D−2)を含フッ素系重合体(D−9)に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、含フッ素系重合体(D−1)を(D−8)、導電性含フッ素系重合体(D−2)を(D−10)に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、含フッ素系重合体(D−1)をポリアミド12組成物(A−1)に変え、(A−1)の押出温度を260℃に変更し、(A−1)からなる(a)層(最外層、内層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(D−2)からなる(d)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(a)/(d)=0.40/0.15/0.35/0.10mmに変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、含フッ素系重合体(D−1)をポリアミド612組成物(A−4)に変え、(A−4)の押出温度を270℃に変更し、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(A−4)からなる(a’)層(内層)、(D−2)からなる(d)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(a’)/(d)=0.40/0.15/0.35/0.10mmに変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、ポリアミド612組成物(A−4)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド612(A1−3)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|24.1−25.8|=1.7(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、含フッ素系重合体(D−1)をポリアミド610組成物(C−1)に変え、(C−1)の押出温度を270℃に変更し、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(C−1)からなる(c)層(内層)、(D−2)からなる(d)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(c)/(d)=0.40/0.15/0.35/0.10mmに変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、含フッ素系重合体(D−1)をポリアミド6/12組成物(C−3)に変え、(C−3)の押出温度を240℃に変更し、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(C−3)からなる(c)層(内層)、(D−2)からなる(d)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(c)/(d)=0.40/0.15/0.35/0.10mmに変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、含フッ素系重合体(D−1)をポリアミド6組成物(C−4)に変え、(C−4)の押出温度を270℃に変更し、(A−1)からなる(a)層(最外層)、(B−1)からなる(b)層(中間層)、(C−4)からなる(c)層(内層)、(D−2)からなる(d)層(最内層)としたとき、層構成が(a)/(b)/(c)/(d)=0.40/0.15/0.35/0.10mmに変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−1)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−16)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−16)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−17)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−17)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−18)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−18)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−19)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−19)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−20)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−20)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−21)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−21)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−22)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−22)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−23)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−23)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−24)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−24)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−25)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−25)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−26)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−26)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6(B2−3)のSP値)|]は、|22.5−26.9|=4.4(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たない。
実施例1において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−27)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、表1に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表1に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−27)中のポリアミド(A1)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド12(A1−1)のSP値)|]は、|22.5−22.5|=0(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たない。
実施例21において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−19)に変更した以外は、実施例21と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−19)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例21において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−20)に変更した以外は、実施例21と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−20)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例21において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−21)に変更した以外は、実施例21と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−21)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例21において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−26)に変更した以外は、実施例21と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−26)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6(B2−3)のSP値)|]は、|22.5−26.9|=4.4(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たない。
実施例23において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−19)に変更した以外は、実施例23と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−19)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例23において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−20)に変更した以外は、実施例23と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−20)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例23において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−21)に変更した以外は、実施例23と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−21)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例23において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−26)に変更した以外は、実施例23と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−26)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6(B2−3)のSP値)|]は、|22.5−26.9|=4.4(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下をを満たない。
実施例26において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−19)に変更した以外は、実施例26と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−19)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例26において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−20)に変更した以外は、実施例26と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−20)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例26において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−21)に変更した以外は、実施例26と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−21)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例26において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−26)に変更した以外は、実施例26と同様の方法にて、表2に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表2に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−26)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6(B2−3)のSP値)|]は、|22.5−26.9|=4.4(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たない。
実施例29において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−19)に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−19)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例29において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−20)に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−20)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例29において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−21)に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−21)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例29において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−26)に変更した以外は、実施例29と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−26)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6(B2−3)のSP値)|]は、|22.5−26.9|=4.4(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たない。
実施例36において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−19)に変更した以外は、実施例36と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−19)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例36において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−20)に変更した以外は、実施例36と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−20)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例36において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−21)に変更した以外は、実施例36と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−21)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例36において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−26)に変更した以外は、実施例36と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−26)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6(B2−3)のSP値)|]は、|22.5−26.9|=4.4(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たない。
実施例39において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−19)に変更した以外は、実施例39と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−19)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例39において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−20)に変更した以外は、実施例39と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−20)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6/12(B2−1)のSP値)|]は、|22.5−25.8|=3.3(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たす。
実施例39において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−21)に変更した以外は、実施例39と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド6/12(B2−1)を使用していないため、ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−21)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値は、便宜的に[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−0]=|22.5−0|=22.5(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たさない。
実施例39において、半芳香族ポリアミド組成物(B−1)を(B−26)に変更した以外は、実施例39と同様の方法にて、表3に示す層構成の積層チューブを得た。当該積層チューブの物性測定結果を表3に示す。また、当該積層チューブの導電性をSAE J−2260に準拠して測定したところ、106Ω/square以下であり、静電気除去性能に優れていることを確認した。ポリアミド12組成物(A−1)中のポリアミド(A1)と半芳香族ポリアミド組成物(B−26)中のポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド12(A1−1)のSP値)−(ポリアミド6(B2−3)のSP値)|]は、|22.5−26.9|=4.4(MPa)1/2であり、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下を満たない。
一方、本発明に規定されている実施例1から40の積層チューブは、薬液バリア性、引張伸度、層間接着性、及びその耐久性等の諸特性が良好であることは明らかである。
Claims (13)
- (a)層と(b)層とを含む2層以上の積層チューブであって、
少なくとも1組の前記(a)層と前記(b)層とは、隣接して配置され、
前記(a)層は、脂肪族ポリアミド組成物(A)を含み、
前記(b)層は、半芳香族ポリアミド組成物(B)を含み、
前記脂肪族ポリアミド組成物(A)は、ポリアミド(A1)及びエラストマー重合体(A2)を含み、
前記ポリアミド(A1)は、メチレン基数のアミド基数に対する比が8.0以上のポリアミドであり、前記脂肪族ポリアミド組成物(A)中に、70質量%以上95質量%以下含まれ、
前記エラストマー重合体(A2)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有し、前記脂肪族ポリアミド組成物(A)中に、5質量%以上30質量%以下含まれ、
前記半芳香族ポリアミド組成物(B)は、半芳香族ポリアミド(B1)、ポリアミド(B2)、及びエラストマー重合体(B3)を含み、
前記半芳香族ポリアミド(B1)は、前記半芳香族ポリアミド(B1)中の全ジアミン単位に対して、炭素原子数4以上12以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含み、前記半芳香族ポリアミド(B1)中の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含み、前記半芳香族ポリアミド組成物(B)中に、55質量%以上90質量%以下含まれ、
前記ポリアミド(B2)は、前記ポリアミド(A1)以外のポリアミドであって前記ポリアミド(A1)と前記ポリアミド(B2)との溶解性パラメーターSP値の差の絶対値[|(ポリアミド(A1)のSP値)−(ポリアミド(B2)のSP値)|]は、1.0(MPa)1/2以上4.2(MPa)1/2以下であり、前記半芳香族ポリアミド組成物(B)中に、5質量%以上25質量%以下含まれ、
前記エラストマー重合体(B3)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有し、前記半芳香族ポリアミド組成物(B)中に、5質量%以上20質量%以下含まれる積層チューブ。 - 前記ポリアミド(A1)が、ポリウンデカンアミド(ポリアミド11)、ポリドデカンアミド(ポリアミド12)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612)、ポリノナメチレンセバカミド(ポリアミド910)、ポリノナメチレンドデカミド(ポリアミド912)、ポリデカメチレンセバカミド(ポリアミド1010)、ポリデカメチレンドデカミド(ポリアミド1012)、及びポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212)からなる群より選ばれる少なくとも1種の単独重合体、並びに/又はこれらを形成する原料単量体を数種用いた少なくとも1種の共重合体である、請求項1に記載の積層チューブ。
- 前記半芳香族ポリアミド(B1)は、半芳香族ポリアミド(B11)及び半芳香族ポリアミド(B12)の混合物、又は半芳香族ポリアミド(B12)であって、
前記半芳香族ポリアミド(B11)は、前記半芳香族ポリアミド(B11)の全ジアミン単位に対して、炭素原子数4以上8以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含むジアミン単位と、前記半芳香族ポリアミド(B11)の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含むジカルボン酸単位を含み、
前記半芳香族ポリアミド(B12)は、前記半芳香族ポリアミド(B12)の全ジアミン単位に対して、炭素原子数9以上12以下の脂肪族ジアミン単位を50モル%以上100モル%以下含むジアミン単位と、前記半芳香族ポリアミド(B12)の全ジカルボン酸単位に対して、テレフタル酸単位、イソフタル酸単位、及びナフタレンジカルボン酸単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むジカルボン酸単位を50モル%以上100モル%以下含むジカルボン酸単位を含み、
半芳香族ポリアミド(B1)が、半芳香族ポリアミド(B11)及び半芳香族ポリアミド(B12)の混合物において、半芳香族ポリアミド(B11)と半芳香族ポリアミド(B12)の質量比は、55:45〜85:15である請求項1又は2のいずれか1項に記載の積層チューブ。 - 前記ポリアミド(B2)が、ポリヘキサメチレンアゼラミド(ポリアミド69)及び/又はポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610)の単独重合体、並びに/若しくはこれらを形成する原料単量体を用いた共重合体、又は、前記ポリカプロアミド(ポリアミド6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ポリアミド66)、ポリヘキサメチレンアゼラミド(ポリアミド69)、及びポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610)からなる群より選ばれる少なくとも1種を形成する原料単量体を主成分とし、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612)、ポリノナメチレンセバカミド(ポリアミド910)、ポリノナメチレンドデカミド(ポリアミド912)、ポリデカメチレンセバカミド(ポリアミド1010)、ポリデカメチレンドデカミド(ポリアミド1012)、ポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212)、ポリウンデカンアミド(ポリアミド11)、及びポリドデカンアミド(ポリアミド12)からなる群より選ばれる少なくとも1種を形成する原料単量体を数種用いた少なくとも1種の共重合体である、請求項1から3のいずれか1項に記載の積層チューブ。
- 前記ポリアミド(A1)の末端アミノ基濃度を[A](μeq/g)、末端カルボキシル基濃度を[B](μeq/g)とした時、[A]>[B]+5である、請求項1から4のいずれか1項に記載の積層チューブ。
- 少なくとも1組の前記隣接した(a)層及び(b)層において、前記(b)層は、前記(a)層に対して内側に隣接して配置される、請求項1から5のいずれか1項に記載の積層チューブ。
- 更に(c)層を含み、
少なくとも1組の前記(b)層と前記(c)層とが隣接して配置され、
前記(c)層は、ポリアミド組成物(C)を含み、
前記ポリアミド組成物(C)は、ポリアミド(C1)及びエラストマー重合体(C2)を含み、
前記ポリアミド(C1)は、メチレン基数のアミド基数に対する比が8.0以上のポリアミド(A1)以外のポリアミドであり、ポリアミド(C1)及びエラストマー重合体(C2)の合計100質量%に対して、70質量%以上95質量%以下含まれ、
前記エラストマー重合体(C2)は、カルボキシル基及び/又は酸無水物基を有する不飽和化合物から誘導される構成単位を含有し、ポリアミド(C1)及びエラストマー重合体(C2)の合計100質量%に対して、5質量%以上30質量%以下含まれる、請求項1から6のいずれか1項に記載の積層チューブ。 - 前記(c)層は、前記(b)層に対して内側に配置される、請求項7に記載の積層チューブ。
- 更に1層以上の(d)層を含み、前記(d)層は、アミノ基に対して反応性を有する官能基が分子鎖中に導入された含フッ素系重合体(D1)及び/又はアミノ基に対して反応性を有する官能基を含有しない含フッ素系重合体(D2)を含み、
前記(d)層のうちの少なくとも1層は、アミノ基に対して反応性を有する官能基が分子鎖中に導入された含フッ素系重合体(D1)を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の積層チューブ。 - 前記(d)層は、前記(b)層に対して内側に配置される、請求項9に記載の積層チューブ。
- 最内層が、前記(a)層、(b)層、(c)層又は(d)層のいずれかであって、導電性フィラー(G)を更に含有する導電層である、請求項1から10のいずれか1項に記載の積層チューブ。
- 共押出成形により製造される、請求項1から11のいずれか1項に記載の積層チューブ。
- 燃料チューブとして使用される、請求項1から12のいずれか1項に記載の積層チューブ。
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