JP2020110479A - 大動脈部分閉塞装置 - Google Patents

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知樹 櫨田
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Abstract

【課題】脳血流量を目標脳血流量に精度良く調整できる大動脈部分閉塞装置を提供する。【解決手段】大動脈部分閉塞装置10は、大動脈を部分的に閉塞可能な拡張または収縮自在なバルーン21(拡張体)を備える医療器具20と、バルーンの拡張または収縮を調整する駆動部30と、目標脳血流量Ftを設定可能であり、駆動部の作動を制御することによってバルーンを拡張または収縮させるコントローラ40(制御部)と、を有する。コントローラは、駆動部の作動を制御する指標を、脳血流量が目標脳血流量に達する前の段階における切替点Pcにおいて変化させる。【選択図】図1

Description

本発明は、脳血流量を増加させるために大動脈を部分閉塞する大動脈部分閉塞装置に関する。
脳動脈瘤が破裂することでくも膜下腔に出血を起こすくも膜下出血であると診断された場合、破裂した脳動脈瘤を修復する処置が行なわれる。患者は、処置後に合併症として遅発性脳血管攣縮を発症する場合がある。遅発性脳血管攣縮は、くも膜下出血後に脳血管に生じる遅発性の血管狭窄である。
下記特許文献1には、遅発性脳血管攣縮を治療するために、バルーンによって大動脈を完全にではなく部分閉塞させて下肢等への血流を減少させ、その分、脳血管等への血流を増加させる大動脈部分閉塞装置が開示されている。術者は、バルーンの拡張の程度を調整することによって、脳血管等の血流量が所望の血流量になるように大動脈の閉塞率を調整できる。
特表2017−500939号公報
バルーンの拡張サイズを一定にしたまま(大動脈の閉塞率を一定にしたまま)の場合、部分閉塞する前の脳血流量に対する部分閉塞した後の脳血流量の増加率は、時間とともに次のように変化する。すなわち、脳血流量の増加率は、バルーンを拡張させた直後(大動脈を部分的に閉塞した直後)において急激に増加した後、時間を掛けて緩やかに増加してピークに達する。
大動脈を部分閉塞した場合に脳血流量の増加率が上記のように変化する理由は、一般的に生体には恒常性維持機構があるため、短時間の急激な変化に対しては変化を抑制する生体反応が働き、変化が長時間持続する場合にはその抑制反応が徐々に解除されるためと推測される。
このように脳血流量の増加率が時間経過に伴って変化することから、バルーン拡張直後から一気に脳血流量を増加させると、その後に脳血流量が増えすぎる虞がある。さらに、脳血流量が一旦増加すると、バルーンを収縮させても恒常性維持機構が働いて脳血流量が直ぐに下がりきらない虞がある。
上記特許文献1に開示された技術では、大動脈を部分閉塞する制御に関して上記の点については考慮されてない。そのため、特許文献1に開示された技術を適用した場合には、脳血流量が増えすぎる事態が生じたり、バルーンを収縮させても脳血流量が直ぐに下がりきらない事態が生じたりする虞があり、脳血流量を目標脳血流量に精度良く調整できない可能性がある。
そこで本発明は、脳血流量を目標脳血流量に精度良く調整できる大動脈部分閉塞装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る大動脈部分閉塞装置は、脳血流量を増加させるために大動脈を部分閉塞する装置であり、大動脈を部分的に閉塞可能な拡張または収縮自在な拡張体と、前記拡張体の拡張または収縮を調整する駆動部と、目標脳血流量を設定可能であり、前記駆動部の作動を制御することによって前記拡張体を拡張または収縮させる制御部と、を有する。前記制御部は、前記駆動部の作動を制御する指標を、脳血流量が目標脳血流量に達する前の段階における切替点において変化させる。
本発明に係る大動脈部分閉塞装置によれば、制御部は、駆動部の作動を制御する指標を、脳血流量が目標脳血流量に達する前の段階における切替点において変化させ、その指標に基づいて駆動部の作動を制御し、拡張体を拡張または収縮させている。このため、駆動部の作動を制御する指標を、拡張体の拡張を開始してから切替点に達するより前のフェーズおよび切替点に達した以降のフェーズのそれぞれにおいて適切な指標を選択および設定できる。このため、脳血流量が増えすぎる事態や、拡張体を収縮させても脳血流量が直ぐに下がりきらない事態が生じたりする虞がなくなり、脳血流量を目標脳血流量に精度良く調整できる。
本発明の一の実施形態に係る大動脈部分閉塞装置を示す構成図である。 大動脈部分閉塞装置を、大動脈を部分閉塞させる手技に適用した例を示す図である。 本実施形態におけるバルーンの拡張収縮制御を示すフローチャートである。 バルーンを強制的に収縮させる割り込み処理を示すフローチャートである。 本実施形態および対比例における脳血流量の増加率の変化を示すグラフである。 健康なブタを用いた大動脈部分閉塞時の脳血流量および血圧の変化を模式的に示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明するが、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて定められるべきであり、以下の形態のみに制限されない。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の一の実施形態に係る大動脈部分閉塞装置10の説明に供する図である。図2は、大動脈部分閉塞装置10の使用例の説明に供する図である。
本実施形態に係る大動脈部分閉塞装置10は、図2に示すように、遅発性脳血管攣縮を治療するために、大動脈Vを部分閉塞させて下肢血管等への血流F1の流量を減少させ、その分、脳血管等への血流F2の流量を増加させるために用いられる。
本実施形態に係る大動脈部分閉塞装置10は、図1を参照して概説すると、拡張または収縮自在な拡張体21を備える医療器具20と、拡張体21の拡張または収縮を調整する駆動部30と、駆動部30の作動を制御するコントローラ40(制御部に相当する)と、を有する。拡張体21は、大動脈を部分的に閉塞可能である。コントローラ40は、目標脳血流量を設定可能であり、駆動部30の作動を制御することによって拡張体21を拡張または収縮させる。そして、コントローラ40は、駆動部30の作動を制御する指標を、脳血流量が目標脳血流量Ft(図5のグラフを参照)に達する前の段階における切替点Pc(図5のグラフを参照)において変化させる。大動脈部分閉塞装置10は、患者に関連付けられた種々のパラメータを検出する複数の検出部61、62、63を有する。以下、大動脈部分閉塞装置10の各部について詳述する。
(医療器具20)
医療器具20は、図1に示すように、本実施形態では、血管に挿入される長尺なカテーテル22と、カテーテル22に取り付けられ拡張または収縮自在なバルーン21(拡張体に相当する)とを有する。
なお、以下の説明では、カテーテル22の延在方向(長手方向)を単に「長軸方向」と称し、カテーテル22の径方向を単に「径方向」と称し、カテーテル22の周方向を単に「周方向」と称する。また、長軸方向において、生体に挿入される側を「先端側」と称し、その反対側(手元側)を「基端側」と称する。また、先端(最先端)および先端から長軸方向に沿って一定の範囲を「先端部」と称し、基端(最基端)および基端から長軸方向に沿って一定の範囲を「基端部」と称する。
カテーテル22は、長軸方向の全長に亘って内腔が形成された内管23と、内管23との間に流体が流通可能な流体通路26を区画する外管24とを有する。内腔には、ガイドワイヤが配置されたり、造影剤が導入されたりする。カテーテル22は、内管23に挿通されたガイドワイヤによって、大動脈内の所定の部位へ案内される。カテーテル22の先端部には、X線透視下等で造影性を備える造影マーカが設けられていてもよい。
カテーテル22は、可撓性を備える材料によって形成されている。そのような材料としては特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら2種以上の混合物等からなるポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料あるいはこれらの混合物、あるいは上記2種以上の高分子材料を挙げることができる。
バルーン21は先端側が内管23に固定され、基端側が外管24に固定されている。バルーン21と内管23との間には、流体が流入される内部空間25が区画されている。この内部空間25は、流体通路26に連通されている。バルーン21の拡張および収縮を駆動する流体は、流体通路26を介して内部空間25内に注入され、また流体通路26を介して内部空間25から排出される。バルーン21の拡張サイズは、流体の流入量によって定まる。
バルーン21の材質としては、柔軟性と血液を送血できる程度の硬度を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。また、バルーン21は、これらの材料を使用した単層構造に形成してもよいし、二層以上のラミネート構造に形成してもよい。
バルーン21の拡張に用いられる流体としては、気体でも液体でもよく、例えば、ヘリウムガス、COガス、Oガス等の気体や、生理食塩水、造影剤等の液体が挙げられる。
大動脈の閉塞率は、バルーン21の拡張サイズに基づいて定まる。流体の流入量を多くすると、バルーン21の拡張サイズが大きくなり、大動脈の閉塞率が高まる。逆に、流体の流入量を少なくすると、バルーン21の拡張サイズが小さくなり、大動脈の閉塞率が小さくなる。
(駆動部30)
駆動部30は、図1に示すように、バルーン拡張用の流体を保持するシリンジ31と、シリンジ31のピストン32を進退移動させる進退機構33と、シリンジ31および進退機構33を支持するベース34と、を有する。進退機構33は、モータ35と、モータ35の出力軸に連結された送りねじ36と、図中左右方向にスライド移動自在にベース34に支持された可動部37と、可動部37とピストン32とを連結する連結バー38と、を有する。可動部37は、送りねじ36に噛み合うねじ部が形成されており、送りねじ36の回転に対して非回転となるようにベース34に支持されている。
モータ35を正回転すると、送りねじ36の回転に伴って可動部37が図中左方向にスライド移動する。可動部37のスライド移動に伴って連結バー38が図中左方向に移動し、ピストン32が押し込まれる。シリンジ31内の流体は、流体通路26を介してバルーン21の内部空間25内に注入される。流体の注入量は、モータ35の回転量に基づいて定まるピストン32の押し込み量によって定まる。これによって、バルーン21は拡張し、拡張サイズが定まる。
一方、モータ35を逆回転すると、送りねじ36の回転に伴って可動部37が図中右方向にスライド移動する。可動部37のスライド移動に伴って連結バー38が図中右方向に移動し、ピストン32が引き抜かれる。バルーン21の内部空間25内の流体は、流体通路26を介してシリンジ31内に排出される。流体の排出量は、モータ35の回転量に基づいて定まるピストン32の引き抜き量によって定まる。これによって、バルーン21は収縮し、拡張サイズが定まる。
駆動部30は、上記のように作動することによって、バルーン21の拡張または収縮を調整し、バルーン21の拡張サイズを定める。
(コントローラ40(制御部))
コントローラ40は、図1に示すように、CPU41、ROMやRAMなどのメモリ42、バルーン21の拡張を開始してからの経過時間を計時するタイマ43、モニタ44、警報器45、操作パネル46などを有する。
CPU41には、駆動部30のモータ35の駆動を制御するモータ電源部47が接続されている。モータ35の正逆回転方向および回転量に関する信号がモータ電源部47からCPU41に入力される。CPU41には、患者に関連付けられた種々のパラメータを検出する複数の検出部61、62、63が接続されている。患者に関連付けられた種々のパラメータが複数の検出部61、62、63からCPU41に入力される。CPU41からは、駆動部30のモータ35の駆動を制御する制御信号がモータ電源部47に出力される。CPU41からは、タイマ43、モニタ44、警報器45などの各機器にも制御信号が出力される。
メモリ42には、バルーン21の拡張および収縮を制御するプログラムのほか、タイマ43、モニタ44、警報器45などの各機器を制御するプログラムなどが格納されている。メモリ42にはまた、患者に関連付けられた既知のデータ、例えば、予め測定された大動脈に関するデータ(大動脈の大きさ(径寸法)など)が格納されている。
コントローラ40は、操作パネル46から目標脳血流量Ftを設定可能である。
(検出部61、62、63、各種パラメータ)
大動脈部分閉塞装置10は、患者に関連付けられた第1パラメータとしての脳血流量を検出する第1検出部61と、患者に関連付けられ脳血流量以外の第2パラメータを検出する第2検出部62と、を有する。
第1パラメータとしての脳血流量は、例えば、電磁血流計、超音波血流計、レーザー血流計、経頭蓋ドップラ、近赤外分光法、あるいはこの技術分野において公知の方法によって測定することができる。第1検出部61は、脳血流量を検出できる限りにおいて構成は限定されない。第1検出部61としては、上記の測定装置を用いることができる。
第2パラメータは、患者に関連付けられパラメータであって、第1パラメータである脳血流量以外のパラメータである。具体的には、第2パラメータは、バルーン21の拡張サイズに基づいて定まる大動脈の閉塞率、バルーン21よりも先端側の血圧、バルーン21よりも基端側の血圧、およびバルーン21の先端側と基端側との間の血圧差のうちの1つである。
大動脈の閉塞率は、患者の大動脈の大きさと、バルーン21の拡張サイズとから求められる。患者の大動脈の大きさは予め測定されている。バルーン21の拡張サイズは、流体の注入量に基づいて定まり、流体の注入量はモータ35の正逆回転方向および回転量に基づいて定まる。第2パラメータが大動脈の閉塞率の場合には、第2検出部62は、患者の大動脈に関するデータを格納したメモリ42、およびモータ35の正逆回転方向および回転量に関する信号をCPU41に送出するモータ電源部47から構成される。
バルーン21よりも先端側(脳側)の血圧、バルーン21よりも基端側(下肢側)の血圧は、およびバルーン21の先端側と基端側との間の血圧差は、カテーテル22に設けられた圧力センサ64、65あるいはこの技術分野において公知の方法によって測定することができる。第2パラメータが血圧に関する場合には、第2検出部62は、血圧や血圧差を検出できる限りにおいて構成は限定されない。第2検出部62としては、上記の圧力センサ64、65を用いることができる。
本実施形態の大動脈部分閉塞装置10は、バルーン21を強制的に収縮状態にするための指標とするため、患者に関連付けられた第3パラメータを検出する第3検出部63を有する。第3パラメータは、バルーン21よりも先端側の血圧、バルーン21よりも基端側の血圧、バルーン21の先端側と基端側との間の血圧差、脳血流量、下肢血流量、心拍出量、および心拍数の少なくとも1つである。
第3パラメータが血圧に関する場合には、第3検出部63は、上記の圧力センサ64、65を用いることができる。この場合においては、第2検出部62を第3検出部63として用いる。
第3パラメータが脳血流量の場合には、第3検出部63は、上記の測定装置を用いることができる。この場合においては、第1検出部61を第3検出部63として用いる。
第3パラメータが下肢血流量の場合には、第3検出部63は、第1検出部61と同様の測定装置を用いることができる。
第3パラメータが心機能(心拍出量、および心拍数)の場合には、第3検出部63は、心拍出量計などを用いることができる。
(作用)
図3は、本実施形態におけるバルーン21の拡張収縮制御を示すフローチャート、図4は、バルーン21を強制的に収縮させる割り込み処理を示すフローチャートである。図5は、本実施形態および対比例における脳血流量の増加率の変化を示すグラフである。図6は、健康なブタを用いた大動脈部分閉塞時の脳血流量および血圧の変化を模式的に示すグラフである。
まず、バルーンの拡張サイズを一定にしたまま(大動脈の閉塞率を一定にしたまま)の場合において、部分閉塞する前の脳血流量に対する部分閉塞した後の脳血流量の増加率の変化について説明する。
図6に示すグラフの横軸は時間であり、縦軸は脳血流量の増加率である。実線は、脳血流量の増加率の変化を示している。一点鎖線は、バルーンよりも先端側の血圧の変化を示し、破線は、バルーンよりも基端側の血圧の変化を示している。
図6に示すように、バルーンの拡張サイズを一定にしたままの場合において、脳血流量の増加率は、バルーンを拡張させた直後(大動脈を部分的に閉塞した直後)において急激に増加した後、時間を掛けて緩やかに増加してピークに達し、その後は緩やかに減少する。バルーンを拡張させてからピークに達するまではおよそ40分である。
バルーンの先端側と基端側との間の血圧差に着目すると、脳血流量の増加率がピークに達したときの血圧差は、バルーンの拡張直後の血圧差よりも小さい。血圧差が縮小しているにもかかわらず、脳血流量は低下することなく緩やかに増加してピークに達する。
これらより、長時間で見た場合、血圧と脳血流量とは完全には相関しないことがわかる。これより、バルーンを拡張状態から収縮させて、大動脈の閉塞率を下げたとしても、脳血流量が低下しない可能性があり、脳血流量を増やしすぎると支障が生じる虞があることが分かる。
また、脳血流量の増加率の変化を見れば明らかなように、バルーン拡張開始後、脳血流量がピークに達するまでにはタイムラグがあることが分かる。
対比例は、駆動部の作動を制御する指標を脳血流量とし、バルーン拡張直後から目標脳血流量Ftまで一気に脳血流量を増加させている。脳血流量の増加率は、バルーン21を拡張させた直後において急激に増加した後、時間を掛けて緩やかに増加してピークに達する。対比例のように脳血流量を指標にして駆動部の作動を制御すると、駆動部は、バルーンを拡張し続けるように作動する。このような対比例の制御の場合、図5に2点鎖線によって示すように、脳血流量が目標脳血流量Ftに達した時点においてバルーンの拡張を停止させたとしても、その後に脳血流量が増えすぎる虞がある。さらに、脳血流量が一旦増加すると、バルーンを収縮させても恒常性維持機構が働いて脳血流量が直ぐに下がりきらない虞がある。
次に、図3〜図5を参照して、本実施形態におけるバルーン21の拡張および収縮の制御について説明する。
図3のステップS11に示すように、コントローラ40は、駆動部30の作動を制御する指標を第2パラメータに設定する。
コントローラ40は、バルーン21の拡張を開始してから切替点Pcに達するより前の第1フェーズ101(図5のグラフを参照)においては、第2パラメータを指標として駆動部30の作動を制御する(ステップS12)。バルーン21は拡張し、大動脈の閉塞率は増加する。第2パラメータは、患者に関連付けられたパラメータであって、第1パラメータである脳血流量以外のパラメータである。本実施形態においては、第2パラメータは、バルーン21の拡張サイズに基づいて定まる大動脈の閉塞率としている。コントローラ40は、タイマ43を作動させ、バルーン21の拡張を開始してからの経過時間を計時させる。
コントローラ40は、切替点Pcに達したか否かを判断する(ステップS13)。本実施形態においては、切替点Pcは、バルーン21の拡張を開始してからの脳血流量の増加率が予め設定された増加率に達した時点である。予め設定する増加率は、特に限定されないが、例えば20%である。
コントローラ40は、脳血流量の増加率が予め設定された増加率に達していないときには、切替点Pcに達していないと判断し(ステップS13、「NO」)、第2パラメータを指標として駆動部30の制御を継続する(ステップS12)。
コントローラ40は、脳血流量の増加率が予め設定された増加率に達すると、切替点Pcに達したと判断する(ステップS13、「YES」)。
コントローラ40は、切替点Pcに達したため、駆動部30の作動を制御する指標を第2パラメータから第1パラメータに切り替えて設定する(ステップS14)。
コントローラ40は、切替点Pcに達した以降の第2フェーズ102(図5のグラフを参照)においては、第1パラメータを指標として駆動部30の作動を制御する(ステップS15)。バルーン21はさらに拡張し、大動脈の閉塞率は増加する。第1パラメータは、患者に関連付けられたパラメータであって、脳血流量である。
コントローラ40は、バルーン21の拡張を開始してからの経過時間が終了時間に達したか否かを判断する(ステップS16)。
コントローラ40は、終了時間に達していないときには(ステップS16、「NO」)、第1パラメータを指標として駆動部30の制御を継続する(ステップS15)。
コントローラ40は、終了時間に達すると(ステップS16、「NO」)、駆動部30を制御してバルーン21を収縮させ(ステップS17)、大動脈の部分閉塞を終了する。
図4に示しように、バルーン21の拡張収縮制御中においては、バルーン21を強制的に収縮させる割り込み処理が実行される。
図4のステップS21に示すように、コントローラ40は、患者に関連付けられた第3パラメータを取得する。第3パラメータは、バルーン21を強制的に収縮状態にするための指標とするパラメータである。第3パラメータは、バルーン21よりも先端側の血圧、バルーン21よりも基端側の血圧、バルーン21の先端側と基端側との間の血圧差、脳血流量、下肢血流量、心拍出量、および心拍数の少なくとも1つである。
コントローラ40は、第3パラメータに基づいてバルーン21を拡張状態から強制的に収縮状態にする必要があるか否かを判断する(ステップS22)。具体的には、血圧に関しては、バルーン21よりも先端側の血圧がしきい値よりも上がりすぎていないか、バルーン21よりも基端側の血圧がしきい値よりも下がりすぎていないか、バルーン21の先端側と基端側との間の血圧差がしきい値よりも開きすぎていないかを判断する。血流に関しては、脳血流量がしきい値よりも増えすぎていないか、下肢血流量がしきい値よりも減りすぎていないかを判断する。心拍出量および心拍数に関しては、しきい値よりも増えすぎていないか、しきい値よりも減りすぎていないかを判断する。それぞれのしきい値は、患者に関連付けられたデータとして予め設定されている。
コントローラ40は、第3パラメータの値がしきい値の範囲内のときには、バルーン21を収縮状態にする必要がないと判断し(ステップS22、「NO」)、第3パラメータの取得を継続する(ステップS21)。
コントローラ40は、第3パラメータの値がしきい値の範囲外のときには、バルーン21を収縮状態にする必要があると判断し(ステップS22、「YES」)、駆動部30を制御してバルーン21を強制的に収縮させ(ステップS23)、大動脈の部分閉塞を強制終了する。
図5に示すように、本実施形態においては、駆動部30の作動を制御する指標を、バルーン21の拡張を開始してから切替点Pcに達するより前のフェーズ(第1フェーズ101)および切替点Pcに達した以降のフェーズ(第2フェーズ102)のそれぞれにおいて適切な指標を選択および設定できる。このため、脳血流量が増えすぎる事態や、バルーン21を収縮させても脳血流量が直ぐに下がりきらない事態が生じたりする虞がなくなり、脳血流量を目標脳血流量Ftに精度良く調整できる。
また、第3パラメータに基づいてバルーン21を強制的に収縮状態にするため、いかなるフェーズ101、102においても大動脈の部分閉塞を強制終了でき、患者に不具合が生じることを未然に防止できる。
(使用例)
次に、図2に示すように、遅発性脳血管攣縮を治療するために、大動脈Vを部分閉塞させて下肢血管等への血流F1の流量を減少させ、その分、脳血管等への血流F2の流量を増加させる手技を例に、本実施形態に係る大動脈部分閉塞装置10の使用例を説明する。
術者は、まず、イントロデューサキット(図示省略)等を用いて大腿動脈等に医療器具20等を導入するためのポートを形成する。次に、術者は、ポートを介してガイドワイヤ(図示省略)を先行させながらガイディングカテーテルCを血管内に導入する。
次に、術者は、ガイディングカテーテルCの内腔に医療器具20を挿入し、ガイドワイヤ(図示省略)を先行させながら医療器具20のバルーン21を大動脈Vに配置する。
次に、術者は、コントローラ40に上述した制御を実施させ、バルーン21を拡張および収縮させる。これによって、バルーン21の拡張の程度に応じて下肢への血流F1の流量を抑制し、その分、脳血管への血流F2の流量を増加させることができる。
処置が完了した後、術者は、医療器具20およびガイディングカテーテルC等を生体外へ抜去する。
以上説明したように、本実施形態の大動脈部分閉塞装置10は、バルーン21を備える医療器具20と、バルーン21の拡張または収縮を調整する駆動部30と、目標脳血流量Ftを設定可能であり、駆動部30の作動を制御することによってバルーン21を拡張または収縮させるコントローラ40と、を有する。コントローラ40は、駆動部30の作動を制御する指標を、脳血流量が目標脳血流量Ftに達する前の段階における切替点Pcにおいて変化させている。
このように構成することによって、駆動部30の作動を制御する指標を、バルーン21の拡張を開始してから切替点Pcに達するより前のフェーズ(第1フェーズ101)および切替点Pcに達した以降のフェーズ(第2フェーズ102)のそれぞれにおいて適切な指標を選択および設定できる。このため、脳血流量が増えすぎる事態や、バルーン21を収縮させても脳血流量が直ぐに下がりきらない事態が生じたりする虞がなくなり、脳血流量を目標脳血流量Ftに精度良く調整できる。
大動脈部分閉塞装置10は、患者に関連付けられた第1パラメータとしての脳血流量を検出する第1検出部61と、患者に関連付けられ脳血流量以外の第2パラメータを検出する第2検出部62と、をさらに有する。コントローラ40は、バルーン21の拡張を開始してから切替点Pcに達するより前の第1フェーズ101においては、駆動部30の作動を制御する指標を第2パラメータとし、切替点Pcに達した以降の第2フェーズ102においては、駆動部30の作動を制御する指標を第1パラメータとする。
このように構成することによって、第1フェーズ101における指標は脳血流量以外の第2パラメータであるため、脳血流量を指標とする場合に比較して、脳血流量の増加率を抑えることができる。その結果、脳血流量が増えすぎる事態や、バルーン21を収縮させても脳血流量が直ぐに下がりきらない事態が生じない。第2フェーズ102における指標は第1パラメータとしての脳血流量である。第2フェーズ102においては、脳血流量は急激に増加せず、目標脳血流量Ftに向けて緩やかに増加している。このため、指標を脳血流量とすることによって、脳血流量を目標脳血流量Ftに精度良く調整できる。
切替点Pcは、バルーン21の拡張を開始してからの脳血流量の増加率が予め設定された増加率に達した時点である。
このように構成することによって、第1フェーズ101および第2フェーズ102のそれぞれに適した指標を設定することができる。
第2パラメータは、バルーン21の拡張サイズに基づいて定まる大動脈の閉塞率である。
このように構成することによって、第1フェーズ101に適した指標が設定され、脳血流量が増えすぎる事態や、バルーン21を収縮させても脳血流量が直ぐに下がりきらない事態を抑えることができる。
大動脈部分閉塞装置10は、患者に関連付けられた第3パラメータを検出する第3検出部63をさらに有する。コントローラ40は、第3パラメータに基づいてバルーン21を拡張状態から強制的に収縮状態にする必要があるか否かを判断し、必要があると判断した場合には、駆動部30の作動を制御しバルーン21を強制的に収縮状態にする。
このように構成することによって、バルーン21の拡張および収縮の制御中のいかなるフェーズ101、102においても大動脈の部分閉塞を強制終了でき、患者に不具合が生じることを未然に防止できる。
第3パラメータは、バルーン21よりも先端側の血圧、バルーン21よりも基端側の血圧、バルーン21の先端側と基端側との間の血圧差、脳血流量、下肢血流量、心拍出量、および心拍数の少なくとも1つである。
このように構成することによって、患者に不具合が生じることをより一層防止できる。
拡張体21は、拡張または収縮可能なバルーン21である。
このように構成すれば、バルーン21を拡張または収縮させるという簡単な操作によって、大動脈の部分閉塞を簡単に実施できる。
(変形例)
上述した実施形態は、切替点Pcが、バルーン21の拡張を開始してからの脳血流量の増加率が予め設定された増加率に達した時点であるが、この場合に限定されるものではない。
例えば、コントローラ40は、バルーン21の拡張を開始してからの経過時間を計時するタイマ43をさらに有している。切替点Pcは、タイマ43によって計時した経過時間が予め設定された時間に達した時点でもよい。このように構成した場合においても、第1フェーズ101および第2フェーズ102のそれぞれに適した指標を設定することができる。予め設定する経過時間は、特に限定されないが、例えば40分である。
さらに次のような形態でもよい。コントローラ40は、バルーン21の拡張を開始してからの経過時間を計時するタイマ43をさらに有している。切替点Pcは、タイマ43によって計時した経過時間が予め設定された時間に達した時点およびバルーン21の拡張を開始してからの脳血流量の増加率が予め設定された増加率に達した時点のうち、早い方の時点または遅い方の時点でもよい。このように構成した場合においても、第1フェーズ101および第2フェーズ102のそれぞれに適した指標を設定することができる。
上述した実施形態は、第2パラメータが、バルーン21の拡張サイズに基づいて定まる大動脈の閉塞率であるが、この場合に限定されるものではない。
例えば、第2パラメータは、バルーン21よりも先端側の血圧、バルーン21よりも基端側の血圧、およびバルーン21の先端側と基端側との間の血圧差のいずれかを適用できる。このように構成した場合においても、第1フェーズ101に適した指標が設定され、脳血流量が増えすぎる事態や、バルーン21を収縮させても脳血流量が直ぐに下がりきらない事態を抑えることができる。
(その他の変形例)
以上、実施形態を通じて本発明を説明したが、本発明は明細書において説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、バルーン21の位置ズレを防止するために、医療器具20は、血管の内壁に固定される固定部をさらに有することができる。固定部は、例えば、径方向に拡張収縮自在なフレームを外管24の周方向に複数備えている。フレームを拡張した状態において当該フレームを血管の内壁に固定することによって、医療器具20の位置が固定され、バルーン21の位置ズレを防止することができる。
拡張体21はバルーン21から構成する場合に限定されない。拡張体21は、例えば、径方向に拡張収縮自在なフレームを内管23の周方向に複数備えた構成とすることができる。フレームは、内管23の軸方向に沿って伸びた形状を有し、内管23の軸方向に沿って先端側に押し込むことによって径方向に拡張し、基端側に引き込むことによって径方向に収縮するように構成される。
10 大動脈部分閉塞装置、
20 医療器具、
21 バルーン(拡張体)、
22 カテーテル、
23 内管、
24 外管、
25 内部空間、
26 流体通路、
30 駆動部、
31 シリンジ、
32 ピストン、
33 進退機構、
34 ベース、
35 モータ、
36 送りねじ、
37 可動部、
38 連結バー、
40 コントローラ(制御部)、
41 CPU、
42 メモリ、
43 タイマ、
44 モニタ、
45 警報器、
46 操作パネル、
47 モータ電源部、
61 第1検出部、
62 第2検出部、
63 第3検出部、
64 圧力センサ、
65 圧力センサ、
101 第1フェーズ、
102 第2フェーズ、
F1 血流、
F2 血流、
Ft 目標脳血流量、
Pc 切替点、
V 大動脈。

Claims (9)

  1. 脳血流量を増加させるために大動脈を部分閉塞する大動脈部分閉塞装置であって、
    大動脈を部分的に閉塞可能な拡張または収縮自在な拡張体を備える医療器具と、
    前記拡張体の拡張または収縮を調整する駆動部と、
    目標脳血流量を設定可能であり、前記駆動部の作動を制御することによって前記拡張体を拡張または収縮させる制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記駆動部の作動を制御する指標を、脳血流量が目標脳血流量に達する前の段階における切替点において変化させる、大動脈部分閉塞装置。
  2. 患者に関連付けられた第1パラメータとしての脳血流量を検出する第1検出部と、
    患者に関連付けられ前記脳血流量以外の第2パラメータを検出する第2検出部と、をさらに有し、
    前記制御部は、前記拡張体の拡張を開始してから前記切替点に達するより前の第1フェーズにおいては、前記駆動部の作動を制御する指標を前記第2パラメータとし、前記切替点に達した以降の第2フェーズにおいては、前記駆動部の作動を制御する指標を前記第1パラメータとする、請求項1に記載の大動脈部分閉塞装置。
  3. 前記切替点は、前記拡張体の拡張を開始してからの脳血流量の増加率が予め設定された増加率に達した時点である、請求項2に記載の大動脈部分閉塞装置。
  4. 前記制御部は、前記拡張体の拡張を開始してからの経過時間を計時するタイマをさらに有し、
    前記切替点は、前記タイマによって計時した経過時間が予め設定された時間に達した時点である、請求項2に記載の大動脈部分閉塞装置。
  5. 前記制御部は、前記拡張体の拡張を開始してからの経過時間を計時するタイマをさらに有し、
    前記切替点は、前記タイマによって計時した経過時間が予め設定された時間に達した時点および前記拡張体の拡張を開始してからの脳血流量の増加率が予め設定された増加率に達した時点のうち、早い方の時点または遅い方の時点である、請求項2に記載の大動脈部分閉塞装置。
  6. 前記第2パラメータは、前記拡張体の拡張サイズに基づいて定まる大動脈の閉塞率、前記拡張体よりも先端側の血圧、前記拡張体よりも基端側の血圧、および前記拡張体の先端側と基端側との間の血圧差のうちの1つである、請求項2〜5のいずれか1項に記載の大動脈部分閉塞装置。
  7. 患者に関連付けられた第3パラメータを検出する第3検出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記第3パラメータに基づいて前記拡張体を拡張状態から強制的に収縮状態にする必要があるか否かを判断し、必要があると判断した場合には、前記駆動部の作動を制御し前記拡張体を強制的に収縮状態にする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の大動脈部分閉塞装置。
  8. 前記第3パラメータは、前記拡張体よりも先端側の血圧、前記拡張体よりも基端側の血圧、前記拡張体の先端側と基端側との間の血圧差、脳血流量、下肢血流量、心拍出量、および心拍数の少なくとも1つである、請求項7に記載の大動脈部分閉塞装置。
  9. 前記拡張体は、拡張または収縮可能なバルーンである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の大動脈部分閉塞装置。
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