JP2020110418A - 超音波診断装置、超音波プローブ、及び超音波データ処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】RFビームフォーミングとI/Qビームフォーミングとを効率よく切り替えること。【解決手段】実施形態に係る、超音波プローブからの受信信号に基づいて超音波画像を生成する超音波診断装置は、受信ビームフォーマと、スキャン制御部とを有する。受信ビームフォーマは、RFビームフォーミングとI/Qビームフォーミングとを切り替え可能な回路を備えた。スキャン制御部は、受信ビームフォーマを制御してRFビームフォーミング又はI/Qビームフォーミングを選択することで超音波スキャンを実行する。【選択図】 図4
Description
本発明の実施形態は、超音波診断装置、超音波プローブ、及び超音波データ処理プログラムに関する。
医用分野では、超音波プローブの複数の振動子(圧電振動子)を用いて発生させた超音波を利用して、被検体内部を画像化する超音波診断装置が使用されている。超音波診断装置は、超音波診断装置に接続された超音波プローブから被検体内に超音波を送信させ、反射波に基づく受信信号を生成し、画像処理によって所望の超音波画像を得る。
超音波診断装置では、受信信号であるRF(Radio Frequency)信号を遅延加算した後で直交検波(復調)を行いI(In-phase)信号及びQ(Quadrature-phase)信号からなるI/Q信号に変換して超音波画像を生成する方法と、RF信号の直交検波を行ってI/Qのベースバンドに変換した後で遅延加算して超音波画像を生成する方法がある。前者は、RFビームフォーミングとも呼ばれる。後者は、I/Qビームフォーミングとも呼ばれる。
I/Qビームフォーミングでは、画面に表示する深度に応じてエコーを間引いて(デシメーションして)、ビームフォーミングで処理するデータ量を少なくし、大量のビームを生成して、ビームの並列同時受信数を増やすことができるという特徴がある。エコーの間引きの有無と間引きレートは、使用する超音波プローブや、超音波のモードや、超音波画像の表示深度や、超音波画像のズーム倍率等により決定される。
本発明が解決しようとする課題は、RFビームフォーミングとI/Qビームフォーミングとを効率よく切り替えることである。
実施形態に係る、超音波プローブからの受信信号に基づいて超音波画像を生成する超音波診断装置は、受信ビームフォーマと、スキャン制御部とを有する。受信ビームフォーマは、RFビームフォーミングとI/Qビームフォーミングとを切り替え可能な回路を備える。スキャン制御部は、受信ビームフォーマを制御してRFビームフォーミング又はI/Qビームフォーミングを選択することで超音波スキャンを実行する。
以下、図面を参照しながら、超音波診断装置、超音波プローブ、及び超音波データ処理プログラムの実施形態について詳細に説明する。
1.実施形態
図1は、実施形態に係る超音波診断装置の構成を示す概略図である。
図1は、実施形態に係る超音波診断装置の構成を示す概略図である。
図1は、実施形態に係る超音波診断装置10を示す。また、図1は、超音波プローブ20と、入力インターフェース30と、ディスプレイ40とを示す。なお、超音波診断装置10に、超音波プローブ20と、入力インターフェース30と、ディスプレイ40とのうちの少なくとも1個を加えた装置を超音波診断装置と称する場合もある。以下の説明では、超音波診断装置10の外部に、超音波プローブ20と、入力インターフェース30と、ディスプレイ40との全てが備えられる場合について説明する。
超音波診断装置10は、送受信回路11と、受信ビームフォーマ12と、Bモード処理回路13と、ドプラ処理回路14と、画像生成回路15と、画像メモリ16と、ネットワークインターフェース17と、処理回路18と、メインメモリ19とを備える。部材11〜15は、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるものである。しかしながら、その場合に限定されるものではなく、部材11〜15の機能の全部又は一部は、処理回路18がプログラムを実行することで実現されるものであってもよい。また、部材11〜19の全部又は一部は、超音波プローブ20に設けられてもよい。
送受信回路11は、送信回路と受信回路(図示省略)とを有する。送受信回路11は、処理回路18による制御の下、超音波の送受信における送信指向性と受信指向性とを制御する。なお、送受信回路11が超音波診断装置10に設けられる場合について説明するが、送受信回路11は、超音波プローブ20に設けられてもよいし、超音波診断装置10及び超音波プローブ20の両方に設けられてもよい。なお、送受信回路11は、送受信部の一例である。
送信回路は、パルス発生回路と、送信遅延回路と、パルサ回路等とを有し、超音波振動子に駆動信号を供給する。パルス発生回路は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返し発生する。送信遅延回路は、超音波プローブ20の超音波振動子から発生される超音波をビーム状に集束して送信指向性を決定するために必要な圧電振動子ごとの遅延時間を、パルス発生回路が発生する各レートパルスに対し与える。また、パルサ回路は、レートパルスに基づくタイミングで、超音波振動子に駆動パルスを印加する。送信遅延回路は、各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、圧電振動子面から送信される超音波ビームの送信方向を任意に調整する。
受信回路は、超音波振動子が受信した受信信号を受け、この受信信号に対して各種処理を行ってエコーデータを生成する。なお、受信回路の構成については、図3を用いて後述する。
受信ビームフォーマ12は、RFビームフォーミングとI/Qビームフォーミングとを切り替え可能な回路を備える。受信ビームフォーマ12は、受信回路に接続され、デジタルデータに受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を与え、エコー信号の加算処理を行ってエコーデータを生成する。加算回路の加算処理により、エコー信号の受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調される。なお、受信ビームフォーマ12の構成については、図4〜図6を用いて後述する。
Bモード処理回路13は、処理回路18による制御の下、受信ビームフォーマ12からエコーデータを受信し、対数増幅と、包絡線検波処理等を行って、信号強度が輝度の明るさで表現されるデータ(2次元又は3次元データ)を生成する。このデータは、一般に、Bモードデータと呼ばれる。なお、Bモード処理回路13は、Bモード処理部の一例である。
なお、Bモード処理回路13は、フィルタ処理により、検波周波数を変化させることで、映像化する周波数帯域を変えることができる。Bモード処理回路13のフィルタ処理機能を用いることにより、コントラストハーモニックイメージング(CHI:Contrast Harmonic Imaging)や、ティッシュハーモニックイメージング(THI:Tissue Harmonic Imaging)等のハーモニックイメージングを実行可能である。
すなわち、Bモード処理回路13は、造影剤が注入された被検体の反射波データから、造影剤(微小気泡、バブル)を反射源とするハーモニック成分の反射波データ(高調波データ又は分周波データ)と、被検体内の組織を反射源とする基本波成分の反射波データ(基本波データ)とを分離することができる。Bモード処理回路13は、また、ハーモニック成分の反射波データ(受信信号)から、造影画像データを生成するためのBモードデータを生成することができ、また、基本波成分の反射波データ(受信信号)から、基本波(ファンダメンタル)画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。
また、Bモード処理回路13のフィルタ処理機能を用いることによるTHIにおいて、被検体の反射波データから、ハーモニック成分の反射波データ(受信信号)である高調波データ又は分周波データを分離することができる。そして、Bモード処理回路13は、ハーモニック成分の反射波データ(受信信号)から、ノイズ成分を除去した組織画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。
さらに、CHIやTHIのハーモニックイメージングを行なう際、Bモード処理回路13は、上述したフィルタ処理を用いた方法とは異なる方法により、ハーモニック成分を抽出することができる。ハーモニックイメージングでは、振幅変調(AM:Amplitude Modulation)法や位相変調(PM:Phase Modulation)法、AM法及びPM法を組み合わせたAMPM法と呼ばれる映像法が行なわれる。AM法、PM法及びAMPM法では、同一の走査線に対して振幅や位相が異なる超音波送信を複数回行なう。
これにより、送受信回路11は、各走査線で複数の反射波データ(受信信号)を生成し出力する。そして、Bモード処理回路13は、各走査線の複数の反射波データ(受信信号)を、変調法に応じた加減算処理することで、ハーモニック成分を抽出する。そして、Bモード処理回路13は、ハーモニック成分の反射波データ(受信信号)に対して包絡線検波処理等を行なって、Bモードデータを生成する。
例えば、PM法が行なわれる場合、送受信回路11は、処理回路18が設定したスキャンシーケンスにより、例えば(−1,1)のように、位相極性を反転させた同一振幅の超音波を、各走査線で2回送信させる。そして、送受信回路11は、「−1」の送信による受信信号と、「1」の送信による受信信号とを生成し、Bモード処理回路13は、これら2つの受信信号を加算する。これにより、基本波成分が除去され、2次高調波成分が主に残存した信号が生成される。そして、Bモード処理回路13は、この信号に対して包絡線検波処理等を行なって、THIのBモードデータやCHIのBモードデータを生成する。
又は、例えば、THIでは、受信信号に含まれる2次高調波成分と差音成分とを用いて映像化を行なう方法が実用化されている。差音成分を用いた映像化法では、例えば、中心周波数が「f1」の第1基本波と、中心周波数が「f1」より大きい「f2」の第2基本波とを合成した合成波形の送信超音波を、超音波プローブ20から送信させる。この合成波形は、2次高調波成分と同一の極性を持つ差音成分が発生するように、互いの位相が調整された第1基本波の波形と第2基本波の波形とを合成した波形である。送受信回路11は、合成波形の送信超音波を、位相を反転させながら、例えば、2回送信させる。かかる場合、例えば、Bモード処理回路13は、2つの受信信号を加算することで、基本波成分が除去され、差音成分及び2次高調波成分が主に残存したハーモニック成分を抽出した後、包絡線検波処理等を行なう。
ドプラ処理回路14は、処理回路18による制御の下、受信ビームフォーマ12からのエコーデータから速度情報を周波数解析し、平均速度、分散、パワー等の移動体の移動情報を多点について抽出したデータ(2次元又は3次元データ)を生成する。このデータは、一般に、ドプラデータと呼ばれる。ここで、移動体とは、例えば、血流や、心壁等の組織、造影剤である。なお、ドプラ処理回路14は、ドプラ処理部の一例である。
画像生成回路15は、処理回路18による制御の下、超音波プローブ20が受信した受信信号に基づいて、所定の輝度レンジで表現された超音波画像を画像データとして生成する。例えば、画像生成回路15は、超音波画像として、Bモード処理回路13によって生成された2次元のBモードデータから反射波の強度を輝度にて表したBモード画像を生成する。また、画像生成回路15は、超音波画像として、ドプラ処理回路14によって生成された2次元のドプラデータから移動態情報を表す平均速度画像、分散画像、パワー画像、又は、これらの組み合わせ画像としてのカラードプラ画像を生成する。なお、画像生成回路15は、画像生成部の一例である。
ここで、画像生成回路15は、一般的には、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の超音波画像データを生成する。具体的には、画像生成回路15は、超音波プローブ20による超音波の走査形態に応じて座標変換を行なうことで、表示用の超音波画像データを生成する。また、画像生成回路15は、スキャンコンバート以外に、種々の画像処理として、例えば、スキャンコンバート後の複数の画像フレームを用いて、輝度の平均値画像を再生成する画像処理(平滑化処理)や、画像内で微分フィルタを用いる画像処理(エッジ強調処理)等を行なう。また、画像生成回路15は、超音波画像データに、種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディーマーク等を合成する。
すなわち、Bモードデータ及びドプラデータは、スキャンコンバート処理前の超音波画像データであり、画像生成回路15が生成するデータは、スキャンコンバート処理後の表示用の超音波画像データである。なお、Bモードデータ及びドプラデータは、生データ(Raw Data)とも呼ばれる。画像生成回路15は、スキャンコンバート処理前の2次元超音波画像データから、表示用の2次元超音波画像データを生成する。
さらに、画像生成回路15は、Bモード処理回路13によって生成された3次元のBモードデータに対して座標変換を行なうことで、3次元Bモード画像データを生成する。また、画像生成回路15は、ドプラ処理回路14によって生成された3次元のドプラデータに対して座標変換を行なうことで、3次元ドプラ画像データを生成する。画像生成回路15は、「3次元のBモード画像データや3次元ドプラ画像データ」を「3次元超音波画像データ(ボリュームデータ)」として生成する。
さらに、画像生成回路15は、ボリュームデータをディスプレイ40にて表示するための各種の2次元画像データを生成するために、ボリュームデータに対してレンダリング処理を行なう。画像生成回路15は、レンダリング処理として、例えば、断面再構成法(MPR:Multi Planer Reconstruction)を行なってボリュームデータからMPR画像データを生成する処理を行う。また、画像生成回路15は、レンダリング処理として、例えば、3次元の情報を反映した2次元画像データを生成するボリュームレンダリング(VR:Volume Rendering)処理を行う。
画像メモリ16は、1フレーム当たり2軸方向に複数のメモリセルを備え、それを複数フレーム分備えたメモリである2次元メモリを含む。画像メモリ16としての2次元メモリは、処理回路18の制御による制御の下、画像生成回路15によって生成された1フレーム、又は、複数フレームに係る超音波画像を2次元画像データとして記憶する。なお、画像メモリ16は、記憶部の一例である。
画像生成回路15は、処理回路18による制御の下、画像メモリ16としての2次元メモリに配列された超音波画像に対し、必要に応じて補間処理を行う3次元再構成を行うことで、画像メモリ16としての3次元メモリ内に超音波画像をボリュームデータとして生成する。補間処理方法としては、公知の技術が用いられる。
画像メモリ16は、3軸方向(X軸、Y軸、及びZ軸方向)に複数のメモリセルを備えたメモリである3次元メモリを含む場合もある。画像メモリ16としての3次元メモリは、処理回路18の制御による制御の下、画像生成回路15によって生成された超音波画像をボリュームデータとして記憶する。
ネットワークインターフェース17は、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワークインターフェース17は、この各種プロトコルに従って、超音波診断装置10と、外部の医用画像管理装置60及び医用画像処理装置70等の他の機器とを接続する。この接続には、電子ネットワークを介した電気的な接続等を適用することができる。ここで、電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線の病院基幹のLAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワーク及び衛星通信ネットワーク等を含む。
また、ネットワークインターフェース17は、非接触無線通信用の種々のプロトコルを実装してもよい。この場合、超音波診断装置10は、例えば超音波プローブ20と、ネットワークを介さず直接にデータ送受信することができる。なお、ネットワークインターフェース17は、ネットワーク接続部の一例である。
処理回路18は、専用又は汎用のCPU(central processing unit)、MPU(micro processor unit)、又はGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサの他、ASIC、プログラマブル論理デバイス等を意味する。プログラマブル論理デバイスとしては、例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD:simple programmable logic device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:complex programmable logic device)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)等が挙げられる。
また、処理回路18は、単一の回路によって構成されてもよいし、複数の独立した回路要素の組み合わせによって構成されてもよい。後者の場合、メインメモリ19は回路要素ごとに個別に設けられてもよいし、単一のメインメモリ19が複数の回路要素の機能に対応するプログラムを記憶するものであってもよい。なお、処理回路18は、処理部の一例である。
メインメモリ19は、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ(flash memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等によって構成される。メインメモリ19は、USB(universal serial bus)メモリ及びDVD(digital video disk)等の可搬型メディアによって構成されてもよい。メインメモリ19は、処理回路18において用いられる各種処理プログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(operating system)等も含まれる)や、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。また、OSに、操作者に対するディスプレイ40への情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力インターフェース30によって行うことができるGUI(graphical user interface)を含めることもできる。なお、メインメモリ19は、記憶部の一例である。
超音波プローブ20は、前面部に複数個の微小な振動子(圧電素子)を備え、スキャン対象を含む領域、例えば管腔体を含む領域に対して超音波の送受波を行う。各振動子は電気音響変換素子であり、送信時には電気パルスを超音波パルスに変換し、また、受信時には反射波を電気信号(受信信号)に変換する機能を有する。超音波プローブ20は小型、軽量に構成されており、ケーブル(又は無線通信)を介して超音波診断装置10に接続される。
超音波プローブ20は、スキャン方式の違いにより、リニア型、コンベックス型、及びセクタ型等の種類に分けられる。また、超音波プローブ20は、アレイ配列次元の違いにより、アジマス方向に1次元(1D)的に複数個の振動子が配列された1Dアレイプローブと、アジマス方向かつエレベーション方向に2次元(2D)的に複数個の振動子が配列された2Dアレイプローブとの種類に分けられる。なお、1Dアレイプローブは、エレベーション方向に少数の振動子が配列されたプローブを含む。
ここで、3Dスキャン、つまり、ボリュームスキャンが実行される場合、超音波プローブ20として、リニア型、コンベックス型、及びセクタ型等のスキャン方式を備えた2Dアレイプローブが利用される。又は、ボリュームスキャンが実行される場合、超音波プローブ20として、リニア型、コンベックス型、及びセクタ型等のスキャン方式を備え、エレベーション方向に機械的に揺動する機構を備えた1Dプローブが利用される。後者のプローブは、メカ4Dプローブとも呼ばれる。
入力インターフェース30は、操作者によって操作が可能な入力デバイスと、入力デバイスからの信号を入力する入力回路とを含む。入力デバイスは、トラックボール、スイッチ、マウス、キーボード、操作面に触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力デバイス、及び音声入力デバイス等によって実現される。操作者により入力デバイスが操作されると、入力回路はその操作に応じた信号を生成して処理回路18に出力する。なお、入力インターフェース30は、入力部の一例である。
ディスプレイ40は、例えば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等の一般的な表示出力装置により構成される。ディスプレイ40は、処理回路18の制御に従って各種情報を表示する。なお、ディスプレイ40は、表示部の一例である。
また、図1は、超音波診断装置10の外部機器である医用画像管理装置60及び医用画像処理装置70を示す。医用画像管理装置60は、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)サーバであり、ネットワークNを介してデータ送受信可能に超音波診断装置10等の機器に接続される。医用画像管理装置60は、超音波診断装置10によって生成された超音波画像等の医用画像をDICOMファイルとして管理する。
医用画像処理装置70は、ネットワークNを介してデータ送受信可能に超音波診断装置10や医用画像管理装置60等の機器に接続される。医用画像処理装置70としては、例えば、超音波診断装置10によって生成された超音波画像に対して各種画像処理を施すワークステーションや、タブレット端末等の携帯型情報処理端末等が挙げられる。なお、医用画像処理装置70はオフラインの装置であって、超音波診断装置10によって生成された超音波画像を可搬型の記憶媒体を介して読み出し可能な装置であってもよい。
続いて、超音波診断装置10の機能について説明する。
図2は、超音波診断装置10の機能を示すブロック図である。
処理回路18が、メインメモリ19に記憶されたプログラムを実行することによって、超音波診断装置10は、条件判定機能181と、スキャン制御機能182とを実現する。なお、機能181,182がプログラムを実行することで実現されるものとして説明するが、それら機能181,182の一部又は全部は、超音波診断装置10にASIC等の回路として設けられるものであってもよい。
条件判定機能181は、超音波画像の表示深度を判定する機能と、超音波のモード(例えば、Bモード、ドプラモード等)を判定する機能と、関心領域の大きさを判定する機能と、超音波画像のズーム倍率を判定する機能と、超音波プローブ20の種別を判定する機能とのうち少なくとも1つを含む。
超音波画像の表示深度や、関心領域や、ズーム倍率の操作は、操作者による操作パネル上のつまみやマウス等の操作によって判定可能である。
超音波プローブ20の種別は、着脱自在な超音波プローブ20のコネクタが超音波診断装置10に通信可能なように接続された時点で超音波プローブ20から受信される識別信号により判定可能である。又は、超音波プローブ20の種別は、使用する超音波プローブ20の種別を操作者がプローブ選択ボタンで指定することで判定可能である。
スキャン制御機能182は、受信ビームフォーマ12を制御してRF(Radio Frequency)ビームフォーミング又はI(In-phase)/Q(Quadrature-phase)ビームフォーミングを選択することで超音波スキャンを実行する機能を含む。
例えば、スキャン制御機能182は、条件判定機能181によって判定された超音波画像の表示深度と、超音波のモードと、関心領域の大きさと、超音波画像のズーム倍率と、超音波プローブ20の種別とのうち少なくとも1つに応じて受信ビームフォーマ12を制御することができる。
超音波診断装置では、受信ビームフォーミングしてから、ベースバンドのI/Qに落とす処理が行われる。一方で、ビームの合成数を増やすため、先に受信信号をベースバンドに落とす処理を行ってから、受信ビームフォーミングする方式も存在する。前者は、RFビームフォーミングと呼ばれ、後者は、I/Qビームフォーミングと呼ばれる。I/Qビームフォーミングでは、エコー信号を間引くことで、ビームフォーミングで処理するデータ量を少なくする一方で大量のビームを生成して、ビームの並列同時受信数を増やすことができるという特徴がある。エコー信号の間引きの有無と間引きレートは、使用される超音波プローブ20の種別や、超音波のモードや、関心領域(ROI:Region Of Interest)の大きさや、表示された超音波画像の表示深度や、表示された超音波画像のズーム倍率等により決定される。
一方で、I/Qビームフォーミングにおいて、間引きをしない処理を行うと、かえってRFビームフォーミングの場合よりも、処理するデータ量が増えるという問題点がある。そこで、実施形態では、間引きを行わない場合にはRFビームフォーミングに、間引きを行う場合にはI/Qビームフォーミングに切り替え可能な構成を受信ビームフォーマ12がもち、受信ビームフォーマ12の受信ビームフォーミング方式を選択制御できる構成を備える。
続いて、超音波診断装置10の回路構成について、図3〜図6を用いて説明する。
図3は、超音波診断装置10の回路構成を示す概略図である。
図3は、超音波診断装置10と、超音波プローブ20と、入力インターフェース30と、ディスプレイ40とを示す。
超音波プローブ20は、アレイ方向、つまり、アジマス方向に1次元的に配列されるn個の振動子21a〜21nを備える。なお、超音波プローブ20は、アジマス方向及びエレベーション方向に2次元的に配列されるn個の振動子21a〜21nを備える場合もある。n個の振動子21a〜21nは、n個のチャンネルに対応する。
超音波診断装置10は、送受信回路11に設けられる送信回路及び受信回路と、受信ビームフォーマ12と、Bモード処理回路13と、ドプラ処理回路14と、画像生成回路15と、処理回路18とを備える。なお、図3において、画像メモリ16と、ネットワークインターフェース17と、メインメモリ19との図示は省略する。
送受信回路11に設けられる受信回路は、n個のチャンネルに対応する増幅回路(アンプ)91a〜91nと、n個のA/D(Analog to Digital)変換回路92a〜92nとを備える。増幅回路91a〜91nは、n個の振動子21a〜21nにそれぞれ接続され、エコー信号をチャンネル毎に増幅してゲイン補正処理を行う。
A/D変換回路92a〜92nは、n個の増幅回路91a〜91nにそれぞれ接続され、ゲイン補正されたエコー信号をA/D変換する。
受信ビームフォーマ12は、A/D変換回路92a〜92nに接続され、デジタルデータに受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を与え、エコー信号の加算処理を行ってエコーデータを生成する。
図4は、受信ビームフォーマ12の回路構成を示す詳細図である。
図4に示すように、受信ビームフォーマ12は、上流側から順に、第1復調回路と、第1のマルチプレクサ(MUX)と、遅延回路と、位相回転回路と、第2マルチプレクサと、アポダイゼーション回路と、加算回路と、第2復調回路と、第3マルチプレクサとを備える。
第1復調回路は、n個の振動子21a〜21nにそれぞれ接続される。n個の第1の復調回路は、受信信号であるRF信号を直交検波してI信号及びQ信号からなるI(In-phase)/Q(Quadrature-phase)信号にチャンネル毎に変換する機能を有する。
第1マルチプレクサは、その入力側が、第1復調回路のI信号側(図4の上段3個)とA/D変換回路とに接続されるものと、その入力側が、第1復調回路のQ信号側(図4の下段3個)とA/D変換回路とに接続されるものとを含む。n×2個の第1マルチプレクサのうちI信号側のものは、スキャン制御機能182からの選択制御信号により、I信号又はRFの信号のいずれかを出力する機能を有する。n×2個の第1マルチプレクサのうちQ信号側のものは、スキャン制御機能182からの選択制御信号により、Q信号及びRF信号のいずれかを出力する機能を有する。
遅延回路は、n×2個の第1マルチプレクサの出力側にそれぞれ接続される。n×2個の遅延回路のうちI信号側の回路は、I信号又はRF信号に受信指向性を決定に必要な遅延時間をチャンネル毎に与える機能を有する。n×2個の遅延回路のうちQ信号側の回路は、Q信号又はRF信号に受信指向性を決定に必要な遅延時間をチャンネル毎に与える機能を有する。
位相回転回路は、n×2個の遅延回路にそれぞれ接続される。n×2個の位相回転回路のうちI信号側の回路は、遅延回路から出力されたI信号の位相を回転させる機能を有する。n×2個の位相回転回路のうちQ信号側の回路は、遅延回路から出力されたQ信号の位相を回転させる機能を有する。
第2マルチプレクサは、その入力側が、位相回転回路のI信号側と遅延回路とに接続されるものと、その入力側が、位相回転回路のQ信号側と遅延回路とに接続されるものとを含む。n×2個の第2マルチプレクサのうちI信号側のものは、スキャン制御機能182からの選択制御信号により、I信号及びRF信号のいずれかを出力する機能を有する。n×2個の第2マルチプレクサのうちQ信号側のものは、スキャン制御機能182からの選択制御信号により、Q信号及びRF信号のいずれかを出力する機能を有する。
アポダイゼーション回路は、n×2個の第2マルチプレクサの出力側にそれぞれ接続される。n×2個のアポダイゼーション回路のうちI信号側の回路は、I信号又はRF信号に対して受信開口に応じて重み付けを行う機能を有する。n×2個のアポダイゼーション回路のうちQ信号側の回路は、Q信号又はRF信号に対して受信開口に応じて重み付けを行う機能を有する。
加算回路は、n×2個のアポダイゼーション回路のうちI信号(図4の上段1個)側のn個の回路に接続されるものと、n×2個のアポダイゼーション回路のうちQ信号(図4の下段1個)側のn個の回路に接続されるものとを含む。2個の加算回路のうちI信号側の回路は、n個のチャンネル分のI信号又はRF信号を加算(整相加算)する機能を有する。2個の加算回路のうちQ信号側の回路は、n個のチャンネル分のQ信号又はRF信号を加算する機能を有する。
第2復調回路は、2個の加算回路にそれぞれ接続される。2個の第2復調回路はそれぞれ、RF信号を直交検波してI信号及びQ信号からなるI/Q信号に変換する機能を有する。
第3マルチプレクサは、その入力側が、第2復調回路のI信号側とI信号側の加算回路とに接続されるものと、第2復調回路のQ信号側とQ信号側の加算回路とに接続されるものとを含む。2個の第3マルチプレクサは、スキャン制御機能182からの選択制御信号により、第1復調回路で復調されたI信号及び第2復調回路で復調されたI信号のいずれかを出力する機能を有する。
2個の第3マルチプレクサの出力であるI/Qのベースバンド(BB)信号と、Q側の復調回路の出力であるI/QのBB信号とは、Bモード処理回路13やドプラ処理回路14に出力可能である。
図4に示す構成により、受信ビームフォーマ12は、画面の表示深度に応じて、RFビームフォーミングとI/Qビームフォーミングとを切り替え可能である。
図4に示す構成では、I信号及びQ信号の2系統のデータパスに、それぞれ遅延回路が設置される。I/Qビームフォーミングの場合は、遅延計算結果が同じになるように、同じビームパラメータが用いられる。一方、RFビームフォーミングの場合は、2系統ある遅延回路に、異なるビームパラメータを設定することで、2種類のビームを同時に生成することができる。
図5は、図4に示す受信ビームフォーマ12の構成において、RFビームフォーミングに切り替えられた場合を示す図である。
処理回路18からの選択制御信号により、RFビームフォーミングを行うように受信ビームフォーマ12が制御される。具体的には、受信信号であるRF信号は、第1マルチプレクサに出力される。その出力は、遅延回路から第2マルチプレクサ、アポダイゼーション回路を介して加算回路に出力される。加算回路の出力であるRF信号は、第2復調回路で直交検波され、I/QのBB信号としてBモード処理回路13やドプラ処理回路14に出力される。
図6は、図4に示す受信ビームフォーマ12の構成において、I/Qビームフォーミングに切り替えられた場合を示す図である。
処理回路18からの選択制御信号により、I/Qビームフォーミングを行うように受信ビームフォーマ12が制御される。具体的には、受信信号であるRF信号は、第1復調回路で直交検波され、I信号とQ信号をそれぞれ第1マルチプレクサに出力される。その出力は、遅延回路から位相回転回路、第2マルチプレクサ、アポダイゼーション回路を介して加算回路に出力される。加算回路の出力であるI信号及びQ信号は、第3マルチプレクサを介してI/QのBB信号としてBモード処理回路13やドプラ処理回路14に出力される。
続いて、超音波診断装置10の動作について説明する。
図7は、超音波診断装置10の動作をフローチャートとして示す図である。図7において、「ST」に数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
図7に示すように、条件判定機能181は、超音波のモードと、超音波プローブ20の種別等の条件を判定する(ステップST1)。スキャン制御機能182は、ステップST1による条件の判定結果に従って、受信ビームフォーマ12におけるRFビームフォーミング(図5に図示)又はI/Qビームフォーミング(図6に図示)を選択する(ステップST2)。例えば、超音波のモードがドプラモードである場合は、エコーを間引かない方がよいのでRFビームフォーミングの方が好適である。
スキャン制御機能182は、送受信回路11等を制御して、選択された受信ビーフォーミング方式により、超音波プローブ20を用いた超音波スキャンを開始させる(ステップST3)。スキャン制御機能182は、選択された受信ビーフォーミング方式により、超音波スキャンにより生成された超音波画像をライブでディスプレイ40に表示させる(ステップST4)。
条件判定機能181は、表示された超音波画像の表示深度、関心領域の大きさ、表示された超音波画像のズーム倍率の少なくとも1つの条件が変更され、受信ビームフォーミング方式を切り替えるか否かを判断する(ステップST5)。ステップST5の判断にてYES、すなわち、受信ビームフォーミング方式を切り替えると判断される場合、条件判定機能181は、変更された条件に従って、受信ビームフォーマ12を、RFビームフォーミング(図5に図示)又はI/Qビームフォーミング(図6に図示)に切り替える(ステップST6)。
例えば、超音波画像の表示深度が閾値より深部である場合は、エコー信号を間引いてもよいのでI/Qビームフォーミングの方が好適である。ROIの大きさが閾値より大きい場合は間引いてもよいのでI/Qビームフォーミングの方が好適である一方で、ROIの大きさが閾値より小さい場合は間引かない方がよいのでRFビームフォーミングの方が好適である。また、超音波画像のROIについてズーム倍率が変更された場合には、エコー信号を間引きたくないのでRFビームフォーミングの方が好適である。ROIについては操作者が詳細に観察することが想定されるからである。
ステップST6に続いて、及び、ステップST5の判断にてNO、すなわち、受信ビームフォーミング方式を切り替えないと判断される場合、スキャン制御機能182は、ステップST3によって開始された超音波スキャンを終了させるか否かを判断する(ステップST7)。
ステップST7の判断にてNO、すなわち、ステップST3によって開始された超音波スキャンを終了させないと判断される場合、ステップST4に戻り、スキャン制御機能182は、選択中の受信ビーフォーミング方式により、超音波スキャンにより生成された超音波画像をライブでディスプレイ40に表示させる(ステップST4)。一方で、ステップST7の判断にてYES、すなわち、ステップST3によって開始された超音波スキャンを終了させると判断される場合、スキャン制御機能182は、超音波スキャンを終了させる。
以上のように、超音波診断装置10によれば、ライブで表示される超音波画像の表示深度等に応じて、RFビームフォーミングとI/Qビームフォーミングとを効率よく切り替えることができる。
2.変形例
図4〜図6に示す受信ビームフォーマ12の回路構成では、遅延回路の前段に第1復調回路が設けられると共に、加算回路の後段に第2復調回路が設けられ、復調回路が2箇所に設置されている。しかし、I/Qビームフォーミングでは前段の第1復調回路のみを使用し、RFビームフォーミングでは、第2復調回路のみを使用するので、回路リソースを無駄に消費している。
図4〜図6に示す受信ビームフォーマ12の回路構成では、遅延回路の前段に第1復調回路が設けられると共に、加算回路の後段に第2復調回路が設けられ、復調回路が2箇所に設置されている。しかし、I/Qビームフォーミングでは前段の第1復調回路のみを使用し、RFビームフォーミングでは、第2復調回路のみを使用するので、回路リソースを無駄に消費している。
そこで、図8で示すように、RFビームフォーミングと、I/Qビームフォーミングのそれぞれで1箇所の復調回路を共用し、復調回路の入出力データを選択することで、リソースの効率化を図ることができる。
図8は、受信ビームフォーマ12の回路構成の変形例を示す詳細図である。
図8に示す回路構成によれば、RFビームフォーミングのときは、各チャンネルの復調回路に異なるミキシング周波数を設定することで、周波数特性の異なるビームを、同時に複数生成することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、RFビームフォーミングとI/Qビームフォーミングとを効率よく切り替えることができる。また、当該実施形態によれば、超音波画像の表示深度や、超音波のモード等に応じて、RFとI/Qのどちらでビームフォーミングするかを選択することで、ハードウェアリソースを効率的に使用でき、消費電力を低減する効果が得られる。これにより、電源回路の小型化、空冷ファンの小型化、回転数の低減、ファンの削減、装置の静音化、バッテリーの小型化、長時間駆動の実現、チャンネルの集積化、電源電圧変動によるノイズ低減の効果が期待できる。また、従来よりも小型化した装置やプローブを作ることが可能となる。
なお、条件判定機能181は、条件判定部の一例である。スキャン制御機能182は、スキャン制御部の一例である。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 超音波診断装置
12 受信ビームフォーマ
18 処理回路
181 条件判定機能
182 スキャン制御機能
12 受信ビームフォーマ
18 処理回路
181 条件判定機能
182 スキャン制御機能
Claims (11)
- 超音波プローブからの受信信号に基づいて超音波画像を生成する超音波診断装置であって、
RF(Radio Frequency)ビームフォーミングとI(In-phase)/Q(Quadrature-phase)ビームフォーミングとを切り替え可能な回路を備えた受信ビームフォーマと、
前記受信ビームフォーマを制御して前記RFビームフォーミング又は前記I/Qビームフォーミングを選択することで超音波スキャンを実行するスキャン制御部と、
を有する超音波診断装置。 - 前記超音波画像の表示深度を判定する条件判定部をさらに有し、
前記スキャン制御部は、前記表示深度に応じて前記RFビームフォーミング又は前記I/Qビームフォーミングを選択する、
請求項1に記載の超音波診断装置。 - 超音波のモードを判定する条件判定部をさらに有し、
前記スキャン制御部は、前記モードに応じて前記RFビームフォーミング又は前記I/Qビームフォーミングを選択する、
請求項1に記載の超音波診断装置。 - 前記スキャン制御部は、前記モードがドプラモードである場合は、前記RFビームフォーミングを選択する、
請求項3に記載の超音波診断装置。 - 関心領域の大きさを判定する条件判定部をさらに有し、
前記スキャン制御部は、前記関心領域の大きさに応じて前記RFビームフォーミング又は前記I/Qビームフォーミングを選択する、
請求項1に記載の超音波診断装置。 - 前記スキャン制御部は、前記関心領域の大きさが閾値より大きい場合は前記I/Qビームフォーミングを選択する一方で、前記関心領域の大きさが閾値より小さい場合は前記RFビームフォーミングを選択する、
請求項5に記載の超音波診断装置。 - 前記超音波画像のズーム倍率を判定する条件判定部をさらに有し、
前記スキャン制御部は、前記ズーム倍率に応じて前記RFビームフォーミング又は前記I/Qビームフォーミングを選択する、
請求項1に記載の超音波診断装置。 - 前記スキャン制御部は、前記超音波画像の関心領域について前記ズーム倍率が拡大された場合には前記RFビームフォーミングを選択する、
請求項7に記載の超音波診断装置。 - 前記超音波プローブの種別を判定する条件判定部をさらに有し、
前記スキャン制御部は、前記超音波プローブの種別に応じて前記RFビームフォーミング又は前記I/Qビームフォーミングを選択する、
請求項1に記載の超音波診断装置。 - 超音波の受信信号に基づいて超音波画像を生成する超音波プローブであって、
RFビームフォーミングとI/Qビームフォーミングとを切り替え可能な回路を備えた受信ビームフォーマと、
前記受信ビームフォーマを制御して前記RFビームフォーミング又は前記I/Qビームフォーミングを選択することで超音波スキャンを実行するスキャン制御部と、
を有する超音波プローブ。 - コンピュータに、
受信ビームフォーマを制御してRFビームフォーミング又はI/Qビームフォーミングを選択することで超音波スキャンを実行する機能と、
選択された前記RFビームフォーミング又は前記I/Qビームフォーミングにより、超音波の受信信号に基づいて超音波画像を生成する機能と、
を実現させる超音波データ処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004265A JP2020110418A (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 超音波診断装置、超音波プローブ、及び超音波データ処理プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019004265A JP2020110418A (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 超音波診断装置、超音波プローブ、及び超音波データ処理プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020110418A true JP2020110418A (ja) | 2020-07-27 |
Family
ID=71666139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019004265A Pending JP2020110418A (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 超音波診断装置、超音波プローブ、及び超音波データ処理プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020110418A (ja) |
-
2019
- 2019-01-15 JP JP2019004265A patent/JP2020110418A/ja active Pending
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