JP2020110321A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技の興趣を向上させること。【解決手段】遊技を行うことが可能な遊技機であって、遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、演出実行手段と、を備え、前記遊技状態制御手段は、遊技者にとって有利な有利状態と、前記有利状態とは異なる特殊状態と、前記特殊状態により遊技価値が付与されやすい特別状態と、に制御可能であり、前記有利状態に制御された後に前記特別状態に制御可能であり、前記特別状態に制御された後に前記有利状態に制御可能であり、前記演出実行手段は、前記有利状態に制御される際に、前記有利状態に制御された後の状態として遊技価値が付与され得る状態が複数存在することに対応した特定表示を表示可能であり、前記特定表示の表示態様を前記遊技状態制御手段による遊技状態の制御に対応して変更可能である。【選択図】図12−6

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来、遊技領域に発射された遊技球が所定の入賞口に入賞すると、識別情報を可変表示
し、可変表示の表示結果が所定の表示結果となった場合に、表示結果に応じた遊技を発生
させるパチンコ遊技機が知られている。所定の表示結果は、例えば、大当りを示す表示結
果や、小当りを示す表示結果である。また、通常状態に比べて小当り遊技状態に制御され
る頻度が高い特殊状態に制御するパチンコ遊技機が知られている(例えば、特許文献1参
照。)。また、大当り遊技状態におけるラウンド遊技中に、大当り終了後の遊技状態が高
確率状態且つ高ベース状態となることに対応する予告画像を表示するパチンコ遊技機が知
られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2015−156952号公報 特開2016−135166号公報
しかしながら、大当り終了後の遊技状態を遊技者に報知するだけでは、遊技者はその後
に遊技価値が付与され得る状態を明確に把握することができず、興趣が不十分である。
この発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣を向上させることが
できる遊技機を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本願発明に係る遊技機は、遊技を行うことが可能な遊
技機(例えば、遊技を行うことが可能なパチンコ遊技機1)であって、遊技状態を制御す
る遊技状態制御手段(例えば、図6に示す、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具
体的には、CPU103)におけるステップS120〜S128を実行する部分)と、演
出実行手段(例えば、演出制御用CPU120)と、を備え、前記遊技状態制御手段は、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)と、前記有利状態とは異なる
特殊状態(例えば、小当り遊技状態)と、前記特殊状態により遊技価値が付与されやすい
特別状態(例えば、第2KT状態)と、に制御可能であり、前記有利状態(例えば、今回
の大当り遊技状態:10R確変大当りA)に制御された後に前記特別状態に制御可能であ
り、前記特別状態に制御された後に前記有利状態(例えば、図12−2の第2特別図柄用
の大当り種別判定テーブルを用いた次回の大当り遊技状態:10R確変大当りA、10R
確変大当りBおよび10R通常大当りのうちいずれか)に制御可能であり、前記演出実行
手段は、前記有利状態(例えば、今回の大当り遊技状態:10R確変大当りA)に制御さ
れる際に、前記有利状態に制御された後の状態として遊技価値が付与され得る状態(例え
ば、第2KT状態と、次回の大当り遊技状態)が複数存在することに対応した特定表示(
図12−6(C)のボーナス・ラッシュアイコン022SH120)を表示可能であり(
例えば、図12−3のステップ022SHS15に示す、演出制御用CPU120が行う
処理)、前記特定表示の表示態様を前記遊技状態制御手段による遊技状態の制御に対応し
て変更可能である(例えば、図12−5のステップ022SHS52や図12−6(E)
に示す、大当りが完了したことを示す赤色の表示態様にボーナス・ラッシュアイコン02
2SH120の表示態様を変更可能である)。
このような構成によれば、特定表示によって、有利状態において、該有利状態後の状態
として遊技価値が付与され得る状態が複数存在することを示唆することができる。これに
より、有利状態によって以降に遊技価値が付与され得る状態を明確にすることができる。
このため、例えば、有利状態における遊技者の満足感を高めることができる。したがって
、有利状態における遊技の興趣を向上させることができる。
(2)上記(1)の遊技機において、前記演出実行手段は、前記有利状態(例えば、今
回の大当り遊技状態:10R確変大当りA)と、前記遊技価値が付与され得る複数の状態
(例えば、第2KT状態と、次回の大当り遊技状態)と、を含む状態のうち、制御された
状態(例えば、今回の大当り遊技状態:10R確変大当りA)に対応して、前記特定表示
の表示態様を変化可能である(図12−5のステップ022SHS52や図12−6(E
)に示す、大当りが完了したことを示す赤色の表示態様にボーナス・ラッシュアイコン0
22SH120の表示態様を変更可能である)。
このような構成によれば、遊技の進行に応じて、特定表示の表示態様を変化させること
ができる。これにより、既に遊技価値が付与された状態を明確にすることができる。この
ため、遊技者は、特定表示の表示態様によって、遊技価値が付与された状態についての遊
技の進行状況を容易に把握することができる。これにより、遊技者は、既に遊技価値が付
与されたことによる満足感を得ることができる。したがって、有利状態における遊技の興
趣を向上させることができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、前記特定表示には、異なる複数種類
の表示態様(例えば、赤色の表示態様と黄色の表示態様)があり、前記演出実行手段は、
前記有利状態(例えば、今回の大当り遊技状態:10R確変大当りA)と、前記遊技価値
が付与され得る複数の状態(例えば、第2KT状態と、次回の大当り遊技状態)と、を含
む状態のうち、制御された状態に対応した表示態様(例えば、図12−5のステップ02
2SHS52や図12−6(E)に示す、大当り遊技の完了に対応した赤色の表示態様と
、図12−3のステップ022SHS16や図12−6(E)に示す、第2KT状態に制
御されたことを示す黄色の表示態様)の特定表示を表示可能である。
このような構成によれば、特定表示の表示態様によって、既に遊技価値が付与された状
態の種類を明確にすることができる。これにより、遊技者は、遊技価値が付与された状態
の種類を容易に把握することができる。このため、遊技者は、既に遊技価値が付与された
状態の種類に応じた満足感を得ることができる。したがって、遊技の興趣を向上させるこ
とができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの遊技機において、前記演出実行手段は、制御
された前記有利状態に対応した特定態様(例えば、図12−6(E)に示す、大当り遊技
の完了に対応した赤色の表示態様)の特定表示と、前記遊技価値が付与され得る状態が複
数存在することに対応した所定態様の特定表示(例えば、図12−8(M)のボーナス・
ラッシュアイコン022SH120に示す空欄のアイコン画像022SH120d,12
0e)と、を表示可能である。
このような構成によれば、特定表示の表示態様によって、既に遊技価値が付与された状
態と、以降に遊技価値が付与され得る状態とを明確にすることができる。これにより、遊
技者は、遊技価値が付与された状態と、以降に遊技価値が付与され得る状態とを、容易に
把握することができる。このため、遊技者は、既に遊技価値が付与されたことによる満足
感と、以降に遊技価値が付与され得る状態があることに対する期待感とを、得ることがで
きる。したがって、遊技の興趣を向上させることができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかの遊技機において、前記演出実行手段は、前記
有利状態(例えば、今回の大当り遊技状態)と、前記遊技価値が付与され得る複数の状態
(例えば、第2KT状態と、次回の大当り遊技状態)と、を含む状態のうち、複数の状態
に亘って、前記特定表示を表示可能(例えば、図12−6(E)、(F)に示すように、
大当り遊技状態から第2KT状態に亘って、ボーナス・ラッシュアイコン022SH12
0を表示可能)である。
このような構成によれば、有利状態から遊技価値が付与され得る状態へ、状態が変わっ
ても、遊技価値が付与され得る状態を遊技者に継続して示すことができる。これにより、
遊技者は、状態が変わっても、継続して、既に遊技価値が付与されたことによる満足感と
、以降に遊技価値が付与され得る状態があることに対する期待感とを、得ることができる
。したがって、遊技の興趣を保持することができる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかの遊技機において、前記演出実行手段は、前記
有利状態(例えば、今回の大当り遊技状態:10R確変大当りAの大当り)において付与
された遊技価値(例えば、図12−6(E)の総賞球数表示022SH130)と、前記
特別状態(例えば、第2KT状態)において付与された遊技価値(例えば、図12−6(
H)の総賞球数表示022SH130)とを、前記有利状態(例えば、初回の大当り遊技
状態)と前記特別状態とに亘って表示可能である。
このような構成によれば、状態が変わっても、有利状態と特別状態とにおいて付与され
た遊技価値を明確に示すことができる。これにより、遊技者は、状態が変わっても、継続
して、付与された遊技価値を把握することができる。したがって、例えば、付与された遊
技価値が多い場合には遊技者は満足感を得ることができ、また、付与された遊技価値が遊
技者の予想に反して少ない場合には、遊技者の遊技意欲を掻き立てることができる。この
ため、遊技の興趣を向上させることができる。
(7)上記(1)から(6)のいずれかの遊技機において、前記演出実行手段は、前記
特別状態に制御された後の有利状態(例えば、次回の大当り遊技状態)に制御される際に
、前記後の有利状態に制御された後に特別状態に制御されることを示唆する示唆演出(例
えば、図12−8(L)の示唆演出画像022SH116)を実行し、前記示唆演出の演
出結果(例えば、図12−8(M)の成功演出画像022SH127)に対応して、前記
後の有利状態に制御された後の状態として遊技価値が付与され得る状態が複数存在するこ
とに対応した所定態様(例えば、図12−4のステップ022SHS36や、図12−8
(M)のボーナス・ラッシュアイコン022SH120に示す空欄の表示態様)の特定表
示を表示可能である。
このような構成によれば、後の有利状態において、以降に遊技価値が付与され得る状態
が複数存在するか否か(具体的には、連荘が継続するか否か)を煽ることができる。した
がって、後の有利状態においても、先の有利状態と同様に、有利状態における興趣を向上
させることができる。
(8)上記(1)から(7)のいずれかの遊技機において、前記特別状態に制御される
前の有利状態(例えば、今回の大当り遊技状態:10R確変大当りA)と、前記特別状態
に制御された後の有利状態(例えば、次回の大当り遊技状態)と、において、共通の回数
(例えば、10ラウンド)のラウンド遊技が実行され、前記演出実行手段は、前記先の有
利状態に制御されるときと、前記後の有利状態に制御されるときとで、共通の表示態様(
例えば、図12−6(E)に示す一番下のアイコン画像022SH120aの表示態様と
、図12−7(N)に示す一番上のアイコン画像022SH120cの表示態様とが、共
通の表示態様)の特定表示を表示可能である。
このような構成によれば、各有利状態において付与される遊技価値を同等にすることが
できるため、有利状態に対応した特定表示を共通の表示態様とすることができる。具体的
には、付与され得る有利状態に対応した特定表示の表示態様(例えば、空欄)を、先の有
利状態と、後の有利状態とで、共通の表示態様(例えば、同じ形状の空欄)とすることが
できる。また、制御された有利状態に対応する特定表示の表示態様(例えば、赤色)につ
いても、先の有利状態と、後の有利状態とで、共通の表示態様とすることができる。した
がって、例えば、遊技者は、特定表示の個数により、付与され得る遊技価値の概算や、付
与された遊技価値の概算を容易に把握することができる。したがって、特定表示の興趣を
向上させることができる。
(9)上記(1)から(8)のいずれかの遊技機において、第1識別情報(例えば、第
1特別図柄)の可変表示と、第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示とを、並
行して実行可能な可変表示実行手段(例えば、図10−17および図10−21に示す、
CPU103が実行する処理)をさらに備え、前記遊技状態制御手段は、可変表示の表示
結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに前記有利状態に
制御可能であり、第2識別情報の可変表示の方が第1識別情報の可変表示よりも、遊技者
にとっての有利度が高く(例えば、図12−2(A)、(B)の大当り種別判定テーブル
に示すように、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルの方が、10R確変大当りAで
あると判定される割合が高く、また、ラウンド数の多い大当りが選択される)、前記演出
実行手段は、前記第1識別情報の可変表示の表示結果として前記特定表示結果が導出表示
されたことに基づいて前記有利状態に制御される際に、前記特定表示を消去する(例えば
、図12−3のステップ022SHS13:YES→ステップ022SHS17:YES
→ステップ022SHS18に示す、演出制御用CPU120が行う処理)。
具体的に補足すると、特徴部022SHに係るパチンコ遊技機1は、第1識別情報の変
動表示と第2識別情報の可変表示とを同時に並行して実行可能であり、第2識別情報の可
変表示に基づいて有利状態に制御される際に、特定表示を表示可能とした。また、特徴部
022SHに係るパチンコ遊技機1は、第1識別情報の可変表示では第2識別情報の可変
表示よりも遊技者にとっての有利度が低いため、第1識別情報の可変表示において特定表
示結果が導出表示されることにより、遊技価値が付与され得る状態が消滅することがある
。ここで、遊技価値が付与され得る状態が消滅したにも関わらず、特定表示が表示される
と、遊技の興趣が低下してしまう。このため、手段9の遊技機は、第1識別情報の可変表
示に基づいて有利状態に制御される際に、特定表示を消去することとした。このような構
成によれば、第1識別情報の可変表示に基づいて有利状態に制御されることによって、遊
技の興趣が低下することを抑えることができる。
(10)上記(1)から(9)のいずれかの遊技機において、前記遊技状態制御手段は
、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたとき
に前記有利状態に制御可能であり、前記演出実行手段は、可変表示の表示結果として前記
特定表示結果が導出表示される前に(例えば、可変表示の実行中に)、前記特定表示を表
示可能(例えば、図12−12(B)の空欄のアイコン画像022SH120d,120
eを追加可能)である。
このような構成によれば、特定表示を表示するタイミングや、特定表示の表示態様を変
化させるタイミングのバリエーションを増やすことができる。したがって、特別状態にお
ける興趣のみならず、可変表示中の遊技の興趣も向上させることができる。
(11)上記(10)の遊技機において、未だ開始されていない可変表示について、可
変表示の表示結果が前記有利状態に制御されることを示す表示結果となるか否かを判定(
例えば、先読み判定)する開始前判定手段を備え、前記演出実行手段は、前記開始前判定
手段の判定結果に基づいて、前記特定表示を表示可能(例えば、図12−11(B)に示
すように、アイコン画像022SH120bの表示態様を、第2KT状態に制御されるこ
とを示す黄色の表示態様に変化可能)である。
このような構成によれば、特定表示を表示するタイミングや、特定表示の表示態様を変
化させるタイミングのバリエーションを増やすことができる。したがって、特別状態にお
ける興趣のみならず、可変表示前の保留記憶中における遊技の興趣を向上させることがで
きる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 役物制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の回路構成例を示すブロック図である。 払出制御基板の回路構成を示すブロック図である。 パチンコ遊技機を示す背面図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 (1)〜(3)は、設定示唆演出の演出態様を示す説明図、(4)は、設定示唆演出の演出態様を決定するためのテーブルを示す説明図である。 電源投入時処理の一例を示すフローチャートである。 電源投入時処理の一例を示すフローチャートである。 電源投入時処理の一例を示すフローチャートである。 セキュリティ信号の出力期間を示すタイミング図である。 電源投入時に設定変更中フラグがセットされているときの報知例を示す説明図である。 電源投入時処理の一例を示すフローチャートである。 (1)は、設定値確定前に電源断が発生した場合の制御、(2)は、設定値確定後に電源断が発生した場合の制御を示す説明図である。 特徴部052IWにおける特別可変入賞球装置の構成例を示す説明図である。 特徴部052IWにおける各種の制御基板などを示す構成図である。 設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明するための説明図である。 設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明するための説明図である。 大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 小当り種別判定テーブルを示す説明図である。 特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。 特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。 特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。 小当り用変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。 特別可変入賞球装置の開放パターンを説明するための説明図である。 KT状態における可変入賞球装置および特殊可変入賞球装置の開放パターンを説明するための説明図である。 KT状態における可変入賞球装置および特殊可変入賞球装置の開放パターンを説明するための説明図である。 KT状態における可変入賞球装置および特殊可変入賞球装置の開放パターンを説明するための説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 第1特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 第1変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 役物制御通常処理を示すフローチャートである。 ゲート通過待ち処理を示すフローチャートである。 大当り開放中処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 小当り終了処理を示すフローチャートである。 遊技状態の遷移の仕方を説明するための説明図である。 普通図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄通常処理を示すフローチャートである。 普通図柄停止処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 オーバー入賞時示唆演出処理を示すフローチャートである。 オーバー入賞時示唆演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。 小当り入賞時示唆演出処理を示すフローチャートである。 小当り入賞時示唆演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。 賞球数表示示唆演出処理を示すフローチャートである。 賞球数表示示唆演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。 賞球数強調演出処理を示すフローチャートである。 賞球数強調演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。 可変表示開始待ち処理を示すフローチャートである。 可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 設定値示唆演出決定テーブルの具体例を説明するための説明図である。 小当りRUSH継続示唆演出決定テーブルの具体例を説明するための説明図である。 可変表示中演出処理を示すフローチャートである。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 エンディング演出処理を示すフローチャートである。 設定値示唆演出の演出態様を説明するための説明図である。 小当りRUSH継続示唆演出の演出態様を説明するための説明図である。 右打ち報知の表示態様を説明するための説明図である。 オーバー入賞時示唆演出、小当り入賞時示唆演出、および賞球数表示示唆演出の演出態様を説明するための説明図である。 オーバー入賞時示唆演出、小当り入賞時示唆演出、および賞球数表示示唆演出の演出態様を説明するための説明図である。 一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。 変形例1における第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例1における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例1における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。 変形例2における第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例2における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例2における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。 変形例3における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例3における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。 変形例4における第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例4における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 特徴部020SHに係る大当り遊技後の遊技状態および演出モードの遷移の一例を示す説明図である。 特徴部020SHに係る演出モード設定処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部020SHに係る可変表示対応表示制御処理の一例を示すフローチャートである。 可変表示対応表示の初期色決定テーブルおよび最終色決定テーブルの一例を示す説明図である。 小当たり遊技状態に制御されている場合に演出制御用CPU120が行う示唆演出実行処理の一例を示すフローチャートである。 小当たり遊技状態に制御されている場合に演出制御用CPU120が行う示唆演出実行処理の一例を示すフローチャートである。 各種示唆演出の決定テーブルの一例を示す説明図である。 可変表示中に演出制御用CPU120が行う可変表示対応表示の変化演出実行処理の一例を示すフローチャートである。 小当りRUSHモード中における演出画面の遷移の一例を示す説明図である。 チャンスタイムモード中に保留表示の表示態様を変化させる演出の遷移の一例を示す説明図である。 チャンスタイムモード中に保留表示の表示態様を変化させる演出のガセ演出の遷移の一例を示す説明図である。 チャンスタイムモード中における設定値示唆演出の一例を示す説明図である。 チャンスタイムモード中における確変示唆演出の一例を示す説明図である。 小当り開放タイミングと、各種示唆演出の実行タイミングとの一例を示す説明図である。 特徴部022SHにおける大当り遊技後の遊技状態および演出モードの遷移の一例を示す説明図である。 特徴部022SHの大当り種別判定テーブルの一例を示す説明図である。 大当り開始時のボーナス・ラッシュアイコン制御処理の一例を示すフローチャートである。 ラウンド遊技中のボーナス・ラッシュアイコン制御処理の一例を示すフローチャートである。 エンディング期間のボーナス・ラッシュアイコン制御処理の一例を示すフローチャートである。 通常モード→小当りRUSHモードの演出画面の遷移の一例を示す説明図である。 小当りRUSHモード→チャンタイムモードの演出画面の遷移の一例を示す説明図である。 小当りRUSHモードが継続する場合の演出画面の遷移の一例を示す説明図である。 可変表示におけるボーナス・ラッシュアイコン制御処理の一例を示すフローチャートである。 ボーナス・ラッシュアイコン表示変化決定テーブルの一例を示す説明図である。 可変表示中にボーナス・ラッシュアイコンの表示態様を変化させる場合の演出画面の遷移の一例を示す説明図である。 ボーナス・ラッシュアイコンの表示態様を変化させる場合の、変形例1に係る演出画面の遷移の一例を示す説明図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び
制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチン
コ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技
盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領
域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から
発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識
別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1
特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それ
ぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「
−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパタ
ーンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示す
ることである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示
、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などが
ある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表
示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表
示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある
図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図
柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示につ
いても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」とも
いい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともい
う。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた
特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表
示装置は1種類であってもよい。
また、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの下方には、遊技領域
の右方を狙って発射操作を行う右打ち操作を促すための右打ち表示器26が設けられてい
る。なお、右打ち表示器26は、例えば、LEDによって構成され、主基板11に搭載さ
れた遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)によって点灯
制御される(図2参照)。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示
装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構
成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンか
ら構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、
特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など
)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「
左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変
表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される
特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
また、例えば、画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応す
る保留表示を表示するための表示エリアが設けられている。本例では、第1特図の可変表
示に対応する保留表示を表示するための第1保留表示領域5Aと、第2特図の可変表示に
対応する保留表示を表示するための第2保留表示領域5Bとが設けられている。なお、画
像表示装置5の画面上には、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するため
の表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示
に対応する可変表示対応表示ともいう。
また、画像表示装置5の右方には、右打ち操作を促すための右打ち報知用LED37が
設けられている。なお、右打ち報知用LED37は、演出制御基板12に搭載された演出
制御用CPU120によって点灯制御される(図2参照)。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記
憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう
。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25
Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数に
よって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって
、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、第1始動入賞口を有する入賞球装置6Aが設けられている
。第1始動入賞口に入賞した遊技球は、遊技盤2の背面に導かれ、第1始動口スイッチ2
2Aによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出された場合に
は、この検出情報に基づき、所定個数(1個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、第1始動入賞口の右方には、釘の列19が設けられており、遊技領域の右方から
流下した遊技球が第1始動入賞口が設けられた領域に進入しないように構成されている。
このように、遊技領域の右方から流下した遊技球が進入することを防止する釘の列19が
設けられていることによって、遊技領域の左方を狙って遊技球を発射操作(いわゆる左打
ち操作)した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成されている。
なお、本例では、釘の列19が設けられていることにより左打ち操作した場合にのみ第
1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成される場合を示しているが、そのような態様にか
ぎられない。例えば、第1始動入賞口が遊技領域の左方に設けられていることによって左
打ち操作した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成してもよいし、第1始
動入賞口が遊技領域の左方に設けられているとともに釘の列19も設けることによって左
打ち操作した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成してもよい。
画像表示装置5の右方には、通過ゲート41が設けられている。通過ゲート41を通過
した遊技球は、ゲートスイッチ21によって検出される。
通過ゲート41の下方には、大入賞口を形成する特別可変入賞球装置7が設けられてい
る。特別可変入賞球装置7は、やや傾斜した状態で左右方向に延在し、遊技球が流下する
流路の底面として形成される板状の底面部材を、前後方向に進退移動させることにより、
底面部材の下方に位置する大入賞口に遊技球が入賞可能な開状態(開放状態ともいう)と
遊技球が入賞不能な閉状態(閉鎖状態ともいう)とに変化させる。特別可変入賞球装置7
は、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに特定表示結果(大当り
図柄)が導出表示されたときに生起する大当り遊技状態において、底面部材を前方に向け
て前進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる大入
賞口を開状態とする開放制御を実行する。
特別可変入賞球装置7の下方には、小当り用の特殊入賞口を形成する特殊可変入賞球装
置17と、第2始動入賞口を有する可変入賞球装置6Bとが設けられており、図1に示す
ように、左側に特殊可変入賞球装置17が配置され、その右側に隣り合うように可変入賞
球装置6Bが配置されている。これら特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装置6B
は、やや傾斜した状態で左右方向に延在し、遊技球が流下する流路の底面として形成され
る板状の底面部材を、前後方向に進退移動させることにより、底面部材の下方に位置する
特殊入賞口や第2始動入賞口に遊技球が入賞可能な開状態(開放状態ともいう)と遊技球
が入賞不能な閉状態(閉鎖状態ともいう)とに変化させる。特殊可変入賞球装置17は、
第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに所定表示結果(小当り図柄
)が導出表示されたときに生起する小当り遊技状態において、底面部材を前方に向けて前
進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる特殊入賞
口を開状態とする開放制御を実行する。また、可変入賞球装置6Bは、普通図柄表示器2
0に当り図柄が導出表示されたときに、底面部材を前方に向けて前進移動させた閉状態か
ら底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる第2始動入賞口を開状態とする
開放制御を実行する。
なお、本例では、特別可変入賞球装置7と特殊可変入賞球装置17と可変入賞球装置6
Bとは、同様の構造を有するように形成されている。また、図1に示すように、特別可変
入賞球装置7は底面部材が左上から右下に向けてやや傾斜する態様で形成されているので
、特別可変入賞球装置7上に落下した遊技球は、特別可変入賞球装置7が閉状態であれば
特別可変入賞球装置7上を左上から右下に向けて移動して行き、その下の可変入賞球装置
6B上に落下する。
また、本例では、可変入賞球装置6Bと比較して特殊可変入賞球装置17の方が若干大
きい。また、図1に示すように、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装置6Bは底
面部材が右上から左下に向けてやや傾斜する態様で形成されているので、特殊可変入賞球
装置17や可変入賞球装置6B上の遊技球は、特殊可変入賞球装置17や可変入賞球装置
6Bが閉状態であれば特殊可変入賞球装置17や可変入賞球装置6B上を右上から左下に
向けて移動して行く。また、図1に示すように、特殊可変入賞球装置17と可変入賞球装
置6Bとは隣り合うように配置されているので、特別可変入賞球装置7に入賞することな
く可変入賞球装置6B上に落下した遊技球は、可変入賞球装置6Bの底面部材が後退移動
されて第2始動入賞口が開状態となっていれば、遊技球は第2始動入賞口に入賞し、特殊
可変入賞球装置17の方には遊技球は流れて行かない。一方、第2始動入賞口が開状態と
なっていなければ、遊技球は可変入賞球装置6Bの底面部材の上を移動して特殊可変入賞
球装置17の方に導かれる。この際に特殊可変入賞球装置17の底面部材が後退移動され
て特殊入賞口が開状態となっていれば、遊技球は特殊入賞口に入賞する。さらに、特殊入
賞口も開状態となっていなければ、遊技球は特殊可変入賞球装置17の底面部材の上を移
動して、そのままアウト口の方へ落下することになる。
また、本例では、特別可変入賞球装置7、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装
置6Bには、底面部材上を流下する遊技球の流下速度を低下させる複数の規制片が形成さ
れている。本例では、特別可変入賞球装置7、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球
装置6Bにおいて規制片が設けられていることによって、左上から右下方向または右上か
ら左下方向に向けて流下する遊技球を前後方向成分の動きをもって蛇行するように、遊技
球の流下方向を変更させて、その流下にかかる時間を、規制片がない場合よりも遅延させ
る。
なお、本例では、図1に示すように、特殊可変入賞球装置17が左側に配置され、可変
入賞球装置6Bが右側に配置されているのであるが、特殊可変入賞球装置17および可変
入賞球装置6Bの底面部材が右上方から左下方に緩やかに傾斜するように形成され、底面
部材が後退しておらず閉状態である場合には可変入賞球装置6Bの方から特殊可変入賞球
装置17の方に向かって遊技球が流れるように構成されているので、この意味で、可変入
賞球装置6Bの方が上流側に設けられ、特殊可変入賞球装置17の方が下流側に設けられ
ているといえる。
大入賞口内には、大入賞口内に入賞した遊技球を検出可能なスイッチ(第1カウントス
イッチ23)が設けられている。第1カウントスイッチ23によって遊技球が検出された
場合には、この検出情報に基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い
出される。従って、特別可変入賞球装置7が開放制御されて大入賞口が開状態となれば、
遊技者にとって有利な状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7が閉鎖制御されて
大入賞口が閉状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることがで
きないため、遊技者にとって不利な状態となる。
特殊入賞口内には、特殊入賞口内に入賞した遊技球を検出可能なスイッチ(第2カウン
トスイッチ24)が設けられている。第2カウントスイッチ24によって遊技球が検出さ
れた場合には、この検出情報に基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として
払い出される。ここで、特殊可変入賞球装置17において開状態となった特殊入賞口を遊
技球が通過(進入)したときには、大入賞口に遊技球が入賞したときと比較すると賞球の
数が少ないものの、例えば第1始動入賞口1や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊
技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出されるようになっている。従って
、特殊可変入賞球装置17が開放制御されて特殊入賞口が開状態となれば、遊技者にとっ
て有利な状態となる。その一方で、特殊可変入賞球装置17が閉鎖制御されて特殊入賞口
が閉状態となれば、特殊入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができない
ため、遊技者にとって不利な状態となる。
また、第2始動入賞口内には、第2始動入賞口内に入賞した遊技球を検出可能な第2始
動口スイッチ22Bが設けられている。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出
された場合には、この検出情報に基づき、所定個数(1個)の遊技球が賞球として払い出
される。
以下、第1始動入賞口と第2始動入賞口とを総称して始動入賞口または始動口というこ
とがある。
なお、このパチンコ遊技機1では、通過ゲート41、特別可変入賞球装置7(大入賞口
)、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)、および特殊可変入賞球装置17(特殊入賞
口)が遊技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中やKT状態(いわゆる小当り
タイム)中である場合には、遊技者は遊技領域の右方を狙って発射操作(いわゆる右打ち
操作)を行う。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉
受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合に
は、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球
が賞球として払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始
動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器2
0が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどか
らなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う
。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表され
る。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図
柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表
示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲーム
の数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
なお、このパチンコ遊技機1では、通過ゲート41を遊技球が通過したことにもとづい
て普通図柄の変動表示が実行されることから、通過ゲート41は普通始動領域としての役
割を担っているのであるが、大当り図柄が導出表示された場合にも通過ゲート41を遊技
球が通過したことにもとづいて大当り遊技状態に移行するので、通過ゲート41は作動領
域としての役割も担っている。従って、通過ゲート41は、普通始動領域と作動領域との
両方の役割を担う兼用ゲートとして構成されている。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車
及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入し
なかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8R
が設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の枠LED9が設けられてい
る。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設け
られている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射す
るために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられてい
る。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球
や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)
する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い
出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可
能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31
Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントロー
ラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出さ
れる。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所
定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに
対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティッ
クコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が
設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
このパチンコ遊技機1では、遊技状態が通常状態である場合には、遊技者は遊技領域の
左方を狙って発射操作(いわゆる左打ち操作)を行うのが有利である。パチンコ遊技機1
が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、左打ち操作を行い、入
賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置
4Aによる第1特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御
されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが
当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特
図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
第1特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「
7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り
」となる。また、大当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表
示されれば「ハズレ」となる。なお、第1特図ゲームであっても、極低い割合で小当り図
柄が停止表示され、「小当り」となる場合があるように構成してもよい。
第1特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技球が通過ゲート41を
通過したことを条件として、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御
される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で
開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイ
ミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイ
ミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウン
ドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともい
う。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)とい
う。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで
繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を
得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当
り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有
利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(
ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(通常状態、確変状態(高
確率状態)、KT状態、高ベース状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種
別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、
賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、確変状態やKT状態、高ベ
ース状態に制御されることがある。
確変状態(確率変動状態)では、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高
くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて
「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
KT状態では、通常状態よりも小当りになりやすいKT制御が実行される。このパチン
コ遊技機1では、小当り遊技状態でもある程度の賞球を得ることができるので、大当り遊
技状態と比べると得られる賞球が少ないが遊技者にとって有利な状態である。
高ベース状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも
短縮させる制御(時短制御)が実行され(時短状態)、普図ゲームで「普図当り」となる
確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる
制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。高ベース状態は、特別図柄(特に第2
特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態やKT状態、高ベース状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次
回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立す
るまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数
切り(回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、確変状態、KT状
態、高ベース状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、特図ゲームにおける表示結
果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態
(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行
しなかったとき)と同一に制御される状態である。
大当り遊技を終了し、遊技状態が確変状態やKT状態、高ベース状態に制御されると、
遊技者は遊技領域の右方を狙って発射操作(右打ち操作)を行うのが有利である。パチン
コ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、右打ち操作
を行い、遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが
開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過
した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実
行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保
留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄
の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の
普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」
となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御
が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄
表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
第2特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「
7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り
」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表
示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハ
ズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
第2特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技球が通過ゲート41を
通過したことを条件として、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御
される。第2特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制
御される。
小当り遊技状態では、特殊可変入賞球装置17により形成される特殊入賞口が所定の開
放態様で開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設け
てもよい。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が
「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図
ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技
状態が変更される)。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定
領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過し
たとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり
、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、
当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該
表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、枠LED9
の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中
」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲ
ームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや
第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミン
グでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)
も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の
態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様と
は、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を
構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続してい
る態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実
行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や
飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度
とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば
、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、があ
る。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において
、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図
柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「
左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン
上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数
の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変
状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(
例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図
柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ
態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において
、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図
柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当
り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、
5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。な
お、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り
遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の
確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリー
チ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図
柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果
が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には
、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果
として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾
り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こ
ともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクテ
ィブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を
予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変
表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されて
いる可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出
として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態
様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた
後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように
見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り
中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを
示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知
する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り
遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確
状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が
小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにして
もよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後と
で共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないよう
にしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモ
ンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声
制御基板13、LED制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、
パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源
基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行
(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大
当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は
、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111
などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップの
マイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random A
ccess Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路10
4と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の
進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM10
1が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決
定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメイン
メモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対
する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなって
いる。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開
して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数
)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコ
ンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの
)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種
信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第
1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)
する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口ス
イッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッ
チ(第1カウントスイッチ23および第2カウントスイッチ24))からの検出信号(遊
技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで
遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通
過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆
動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82、ソレノイド83をオンする信号など
)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82、特殊入賞口用
のソレノイド83に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部と
して、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマ
ンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、
中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドに
は、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り
種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))
、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留
記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマ
ンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演
出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行
する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と
、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することによ
り、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能
を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM
121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122が
メインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35
Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容
を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character G
enerator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演
出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行す
る演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5
に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、枠
LED9および右打ち報知用LED37の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する
音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、LED信号(LEDの点灯/消
灯態様を指定する信号)をLED制御基板14に供給したりする。また、表示制御部12
3は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動
回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音
指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピー
カ8L、8Rから出力させる。
LED制御基板14は、枠LED9や右打ち報知用LED37を駆動する各種回路を搭
載しており、当該LED信号に基づき枠LED9や右打ち報知用LED37を駆動し、当
該LED信号が指定する態様で枠LED9や右打ち報知用LED37を点灯/消灯する。
このようにして、表示制御部123は、音声出力、LEDの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、LEDの点灯/消灯の制御(音指定信号やLED信号の供給等)、可
動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が
実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)
を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が
所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新さ
れるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された
演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、L
ED信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14といった、主基板11以外
の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられ
ていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給
が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によっ
て遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行す
る遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ス
テップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタッ
クポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポ
ート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3
)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態
で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイク
ロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(
ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、C
PU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRA
Mクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信
する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると
、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するため
の画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM
102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する
(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止し
たときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電
源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバ
ックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保
護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビ
ット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデ
ータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)
の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バ
ックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM1
02にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理
(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、
CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用い
て行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例
えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時
のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM10
2のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状
態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実
行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CP
U103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステ
ップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックア
ップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時
の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込
み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板
12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊
技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中
の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これ
らコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを
使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンド
を受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断
からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、
前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した
後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(
ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかる
ように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定
を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理
に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU10
3へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号
を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割
込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU10
3は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲ
ートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、第1カウン
トスイッチ23、第2カウントスイッチ24といった各種スイッチからの検出信号の受信
の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行するこ
とにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を
発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより
、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大
当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)
、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステッ
プS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソ
フトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。こ
の後、CPU103は、第1特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25A)。C
PU103がタイマ割込み毎に第1特別図柄プロセス処理を実行することにより、第1特
図ゲームの実行及び保留の管理などが実現される(詳しくは後述)。また、CPU103
は、第2特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25B)。CPU103がタイマ
割込み毎に第2特別図柄プロセス処理を実行することにより、第2特図ゲームの実行及び
保留の管理などが実現される。なお、このパチンコ遊技機1では、第1特別図柄の変動表
示と第2特別図柄の変動表示とを同時に並行して実行することが可能である。
第1特別図柄プロセス処理および第2特別図柄プロセス処理に続いて、CPU103は
、役物制御プロセス処理を実行する(ステップS25C)。CPU103がタイマ割込み
毎に役物制御プロセス処理を実行することにより、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制
御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
役物制御プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26
)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲー
トスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づ
く)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開
放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することによ
り行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断
が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、C
PU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記
各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御
処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板
に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可
してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
また、図4では記載を省略しているが、遊技制御用タイマ割込み処理では、遊技機の制
御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力するための処理である
試験端子処理も実行される。試験端子処理では、CPU103は、右打ち操作を行う期間
であることを特定可能な試験信号(右打ち試験信号)も出力する制御を行う。具体的には
、試験端子処理において、CPU103は、大当り遊技中や、第2特別図柄の変動表示に
もとづく小当り遊技中、KT状態中に右打ち試験信号を出力する制御を行う。一方、試験
端子処理において、CPU103は、第1特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中に
は右打ち試験信号を出力する制御を行わない。
図5は、第1特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25Aにて実行され
る処理の一例を示すフローチャートである。この第1特別図柄プロセス処理において、C
PU103は、まず、第1始動入賞判定処理を実行する(ステップS101A)。
第1始動入賞判定処理では、第1始動入賞口への始動入賞の発生を検出し、RAM10
2の所定領域に保留情報を格納し第1保留記憶数を更新する処理が実行される。第1始動
入賞口への始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定
するための乱数値が抽出され、保留情報としてRAM102に設けられた第1保留記憶バ
ッファに記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読
み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や第1保留記憶数を記憶した後には、演出
制御基板12に始動入賞の発生、第1保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するた
めの演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始
動入賞時の演出制御コマンドは、例えば第1特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に
示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演
出制御基板12に対して伝送される。
S101にて第1始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設
けられた第1特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110A〜S113Aの処理
のいずれかを選択して実行する。なお、第1特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS
110A〜S113A)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に
送信するための送信設定が行われる。
ステップS110Aの第1特別図柄通常処理は、第1特図プロセスフラグの値が“0”
(初期値)のときに実行される。この第1特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに
基づいて、第1特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、第1特別図柄通常
処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、第1特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大
当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示
結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、第1特別図柄通常処理では
、決定された表示結果に対応して、第1特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄
(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、第1特図プ
ロセスフラグの値が“1”に更新され、第1特別図柄通常処理は終了する。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテー
ブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照され
る。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じ
である。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている
ステップS111Aの第1変動パターン設定処理は、第1特図プロセスフラグの値が“
1”のときに実行される。この第1変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」ま
たは「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を
用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。第1変動
パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、第1特図プロセスフラグの値が
“2”に更新され、第1変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行
時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示
中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ば
れる。
ステップS112Aの第1特別図柄変動処理は、第1特図プロセスフラグの値が“2”
のときに実行される。この第1特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aにおい
て第1特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その第1特別図柄が変動を開始し
てからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動
パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、第1特別図
柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、第1特図プロセス
フラグの値が“3”に更新され、第1特別図柄変動処理は終了する。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とは並行して実行
可能であるので、例えば、第1特別図柄変動処理(ステップS112A)に移行して第1
特別図柄の変動表示中であるときに、第2特別図柄の変動表示において小当りとなり小当
り遊技に制御される場合がある。この場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具
体的には、CPU103)は、小当り遊技中であるか否かを判定し(具体的には、第2特
図プロセスフラグの値が小当り開放前処理〜小当り終了処理に相当する値であるか否かを
判定し)、小当り遊技中であれば、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄変動処理
に相当する値から変更しないようにし、小当り遊技中でなければ、第1特図プロセスフラ
グの値を次の第1特別図柄停止処理に相当する値に更新可能としている。そのような制御
を行うことにより、第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中では第1特別図柄の
変動表示を中断し、その小当り遊技の終了後に第1特別図柄の変動表示を再開するように
制御している。なお、そのような制御にかぎらず、例えば、第2特別図柄の変動表示にも
とづく小当り遊技中は、第1特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理を
中断(タイマの更新を中断)するように構成してもよい。
また、例えば、小当り終了処理期間としての小当りエンディング期間を遊技状態によっ
て異ならせるように構成してもよい。例えば、通常状態において、第1特別図柄の変動表
示を中断するように構成すると、第1特別図柄の変動表示の中断期間が長くなり、第1特
別図柄の変動表示の実行期間と中断期間との差が大きくなると飾り図柄の揺れ停止などに
より中断期間を吸収する必要があり、遊技者に違和感を与える演出になってしまう。その
ため、通常状態では、小当りエンディング期間をKT状態(第1KT状態、第2KT状態
)よりも短くすることが望ましい。この場合、例えば、通常状態では小当りエンディング
期間が0.5秒であるのに対して、KT状態では小当りエンディング期間が3秒であるよ
うに構成してもよい。
また、上記のように構成する場合、例えば、第1KT状態では、小当り制御において実
質的に遊技球が入賞困難であり特に演出を行わないので、第2KT状態に比べて小当りエ
ンディング期間を短くするように構成してもよい。一方、第2KT状態では、小当り制御
において遊技球が入賞容易であり小当り制御を強調する演出を実行するので、第1KT状
態に比べて小当りエンディング期間を長くするように構成してもよい。この場合、例えば
、第1KT状態では小当りエンディング期間が0.5秒であるのに対して、第2KT状態
では小当りエンディング期間が3秒であるように構成してもよい。
さらに、小当り開放前処理期間としての小当りファンファーレ期間についても、上記の
小当りエンディング期間と同様に、遊技状態によって期間の長さを異ならせてもよい。
ステップS113Aの第1特別図柄停止処理は、第1特図プロセスフラグの値が“3”
のときに実行される。この第1特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aにて第
1特別図柄の変動を停止させ、第1特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(
導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」であ
る場合には、大当り遊技を開始するための設定処理が行われる。その一方で、大当りフラ
グがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、小当り遊技を開始するための処
理が行われる。そして、第1特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が
「小当り」又は「ハズレ」である場合、確変状態やKT状態、高ベース状態に制御されて
いるときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。第1特図
プロセスフラグの値が更新されると、第1特別図柄停止処理は終了する。
なお、第2特別図柄プロセス処理(ステップS25B)において実行される処理は、第
1特別図柄プロセス処理(ステップS25A)において実行される処理と同様である。す
なわち、図5で説明した第1特別図柄プロセス処理において、「第1」を「第2」と読み
替えれば、第2特別図柄プロセス処理が説明されることになる。また、第2特別図柄プロ
セス処理(ステップS25B)の第1始動入賞判定処理で抽出された各乱数値は、保留情
報としてRAM102に設けられた第2保留記憶バッファに記憶される。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とは並行して実行
可能であるので、例えば、第2特別図柄変動処理に移行して第2特別図柄の変動表示中で
あるときに、第1特別図柄の変動表示において小当りとなり小当り遊技に制御される場合
もある。この場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103
)は、小当り遊技中であるか否かを判定し(具体的には、第1特図プロセスフラグの値が
小当り開放前処理〜小当り終了処理に相当する値であるか否かを判定し)、小当り遊技中
であれば、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄変動処理に相当する値から変更し
ないようにし、小当り遊技中でなければ、第2特図プロセスフラグの値を次の第2特別図
柄停止処理に相当する値に更新可能としている。そのような制御を行うことにより、第1
特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中では第2特別図柄の変動表示を中断し、その
小当り遊技の終了後に第2特別図柄の変動表示を再開するように制御している。なお、そ
のような制御にかぎらず、例えば、第1特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中は、
第2特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理を中断(タイマの更新を中
断)するように構成してもよい。
なお、第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り制御に関しても、遊技状態によって小
当りファンファーレ期間や小当りエンディング期間の長さを異ならせるように構成しても
よい。
図6は、役物制御プロセス処理として、図4に示すステップS25Cにて実行される処
理の一例を示すフローチャートである。この役物制御プロセス処理において、CPU10
3は、RAM102に設けられた役物制御プロセスフラグの値に応じて、ステップS12
0〜S128の処理のいずれかを選択して実行する。なお、役物制御プロセス処理の各処
理(ステップS120〜S128)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御
基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS120の役物制御通常処理は、役物制御プロセスフラグの値が“0”のとき
に実行される。この役物制御通常処理では、大当り遊技を開始するための設定が行われた
か否かを監視し、大当り遊技を開始するための設定が行われれば、大当り遊技を開始する
ための処理が行われ、役物制御プロセスフラグの値が“1”に更新される。
ステップS121のゲート通過待ち処理は、役物制御プロセスフラグの値が“1”のと
きに実行される。このゲート通過待ち処理では、通過ゲート41への遊技球の通過を待機
する制御を行う。通過ゲート41への遊技球の通過を検知したときには役物制御プロセス
フラグの値が“2”に更新される。
ステップS122の大当り開放前処理は、役物制御プロセスフラグが“2”のときに実
行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき
、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設
定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用の
ソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには
、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期
間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、役物制御プロセ
スフラグの値が“3”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS123の大当り開放中処理は、役物制御プロセスフラグの値が“3”のとき
に実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を
計測する処理や、その計測した経過時間や第1カウントスイッチ23によって検出された
遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなっ
たか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときに
は、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理
などを実行した後、役物制御プロセスフラグの値が“4”に更新し、大当り開放中処理を
終了する。
ステップS124の大当り開放後処理は、役物制御プロセスフラグの値が“4”のとき
に実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回
数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場
合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラ
ウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、役物制御プロセスフラグの値
が“3”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、役物
制御プロセスフラグの値が“5”に更新される。役物制御プロセスフラグの値が更新され
ると、大当り開放後処理は終了する。
ステップS125の大当り終了処理は、役物制御プロセスフラグの値が“5”のときに
実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作として
のエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や
、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御やKT制御、高ベース制御を開始するための
各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、役物制御
プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS126の小当り開放前処理は、役物制御プロセスフラグの値が“6”のとき
に実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき
、小当り遊技状態において特殊入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含ま
れている。このときには、役物制御プロセスフラグの値が“7”に更新され、小当り開放
前処理は終了する。
ステップS127の小当り開放中処理は、役物制御プロセスフラグの値が“7”のとき
に実行される。この小当り開放中処理には、特殊入賞口を開放状態としてからの経過時間
を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、特殊入賞口を開放状態から閉
鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。特殊入賞口
を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、役物制御プロセ
スフラグの値が“8”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS128の小当り終了処理は、役物制御プロセスフラグの値が“8”のときに
実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行
される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで
、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1に
おける遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したとき
には、役物制御プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源
基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図7のフロ
ーチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図7に示す演出制御メイン処理
を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステッ
プS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載さ
れたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理
を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置
に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行
される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73
)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2
ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオ
フであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機す
る。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みと
は別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割
込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生す
る割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、
演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態
にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが
望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる
割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信
割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主
基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを
取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた
演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込
み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Ye
s)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コ
マンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板1
1の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッ
ファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出
制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受
信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるよ
うに、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM1
22に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特
定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行
する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域
における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、枠LED9及び
装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各
種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制
御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設
定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ス
テップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフ
トウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処
理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図8は、演出制御プロセス処理として、図7のステップS76にて実行される処理の一
例を示すフローチャートである。図8に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用
CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設
定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づい
て、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出
制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行さ
れる。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM12
2に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S1
77の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期
値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変
表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における
飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5
における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“
1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のとき
に実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定
される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図
柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有
無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した
演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり
)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実
行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表
示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示
により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに
実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、
表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターン
に基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動さ
せること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8
Rから音声や効果音を出力させること、LED制御基板14に対する指令(電飾信号)の
出力により枠LED9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄
の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば
演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あ
るいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信し
たことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定
飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表
示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実
行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基
板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマン
ドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始
することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の
開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対し
て、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグ
の値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又
は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信
待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定
して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの
値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のとき
に実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、
例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設
定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出
処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受
信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“
5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のと
きに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120
は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定
内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出
プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実
行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例え
ば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内
容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理
では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信し
たことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値で
ある“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のとき
に実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120
は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定
内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行
する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演
出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品と
して払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付
与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)
だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよ
い。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄
が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所
定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転さ
せ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合
せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを
実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、A
RT、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用
可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピ
ュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定される
ものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくこと
で配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及び
データは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワ
ーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するもの
だけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモ
リ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネッ
トワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としても
よい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うこ
とによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「
低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよ
い。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満
の割合であることも含む。
[特徴部21TMに関する説明]
次に、特徴部21TMに関して説明する。パチンコ遊技機1には、例えば図9−1に示
すような主基板11、演出制御基板12、ターミナル基板(情報出力基板)21TM01
6といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板1
1と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15
なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には
、例えば払出制御基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が
配置されている。
なお、前述した図2に示すように、主基板11には、第1始動口スイッチ22A及び第
2始動口スイッチ22B、並びに、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置
4B等の各種部品が接続されており、演出制御基板12には、スピーカ8L、8R、枠L
ED9等の各種演出装置が接続されているが、図9−1では、これらを省略している。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、図9−3に示すように、基板ケース21T
M201に収納された状態でパチンコ遊技機1の背面に搭載され、パチンコ遊技機1にお
ける遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、
特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号
の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報
の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピ
ュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特
別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bを構成する各LED(例えばセグメント
LED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや
、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普
通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も
備えている。
また、主基板11には、図9−3に示すように、パチンコ遊技機1の背面側から視認可
能な表示モニタ21TM029が設けられており、該表示モニタ21TM029に、入賞
に関する各種の入賞情報を表示する機能も備えている。尚、表示モニタ21TM029の
左側方には表示切替スイッチ21TM030が設けられており、該表示切替スイッチ21
TM030の操作によって表示モニタ21TM029に表示されている情報を切り替える
ことが可能となっている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各
種スイッチからの検出信号の他、電源断信号、クリア信号、リセット信号等の各種信号を
取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、ター
ミナル基板21TM016からセキュリティ信号等の各種の信号の出力を行うための情報
出力回路112が搭載されている。
また、図9−1に示す主基板11は、図9−3に示すように、透過性を有する合成樹脂
材からなる基板ケース21TM201に封入されており、主基板11の中央には表示モニ
タ21TM029(例えば、7セグメント)が配置され、表示モニタ21TM029の右
側には表示切替スイッチ21TM030が配置されている。表示モニタ21TM029及
び表示切替スイッチ21TM030は、主基板11を視認する際の正面に配置されている
。主基板11の背面中央下部には、後述する設定変更モードまたは設定確認モードに切り
替えるための錠スイッチ21TM051(図9−1参照)が設けられている。主基板11
は、遊技機用枠3を開放していない状態では視認できないので、主基板11を視認する際
の正面とは、遊技機用枠3を開放した状態における遊技盤2の裏面側を視認する際の正面
であり、パチンコ遊技機1の正面とは異なる。ただし、主基板11を視認する際の正面と
パチンコ遊技機1の正面とが共通するようにしてもよい。
また、主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、各入賞口(大入賞口
、第2始動入賞口、第1始動入賞口、第1〜第4一般入賞口、以下、「進入領域」ともい
う)への遊技球の進入数の集計を行い、該集計による連比、役比などの各種の入賞情報が
表示モニタ21TM029に表示されるようになっており、これら入賞情報が表示される
ことで、遊技場に設置後における連比、役比などの各種の入賞情報を確認できる。つまり
、パチンコ遊技機1のメーカ側においては、予め定められた頻度で一般入賞口に遊技球が
進入するように(試験を通過するように)遊技盤面を設計することが通常である。また、
試験を行う際には、あらかじめ定められた頻度で一般入賞口に遊技球が進入しているかが
確認される。さらに、パチンコ遊技機1を設置した後においても、どのような調整が行わ
れているか、その調整の結果、設計どおりの頻度で一般入賞口に遊技球が進入しているか
が確認される。そこで、本実施例のパチンコ遊技機1では、当該パチンコ遊技機1におい
て、設置後にどのような調整を加えられたかを認識できるようになっている。
また、電源基板は、透過性を有する合成樹脂材からなる基板ケースに封入されており、
電源基板の背面右側下部には、後述する大当りの当選確率(出玉率)等の設定値を変更す
るための設定スイッチとして機能するクリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM05
2と、電源スイッチ21TM055が設けられている。遊技場の店員等が、パチンコ遊技
機1に電源電圧が供給されていない状態で、電源スイッチ21TM055を操作すること
で、主基板11、演出制御基板12、払出制御基板21TM037等の各基板に所定の動
作電圧が供給される。さらに、電源スイッチ21TM055が操作されるタイミングで、
クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052が操作されていれば、遊技制御用マ
イクロコンピュータ100にクリア信号が入力され、後述する初期化処理(RAMクリア
)が実行される。同じ電源基板上において、電源スイッチ21TM055とクリアスイッ
チ(設定切替スイッチ)21TM052を近くに配置することで、電源投入操作及び初期
化操作を行い易いようにしている。
尚、錠スイッチ21TM051及びクリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM05
2は、パチンコ遊技機1の背面側に設けられており、所定のキー操作により開放可能な遊
技機用枠3を開放しない限り操作不可能とされており、所定のキーを所持する店員のみが
操作可能となる。また、錠スイッチ21TM051はキー操作を要することから、遊技店
の店員のなかでも、錠スイッチ21TM051の操作を行うキーを所持する店員のみ操作
が可能とされている。また、錠スイッチ21TM051は、所定のキーによってONとO
FFの切替操作を実行可能なスイッチであるが、該切替操作を実行可能であると共に該切
替操作とは異なる操作(例えば、押込み操作)を実行可能なスイッチであっても良い。
なお、錠スイッチ21TM051は、ON状態又はOFF状態を維持可能である。即ち
、遊技場の店員等により力を加えられなくても、錠スイッチ21TM051は、ON状態
又はOFF状態を維持可能である。また、錠スイッチ21TM051は、OFF状態での
みキーを挿抜可能な構成とする。このような構成によれば、遊技場の店員等は、キーを回
収するために錠スイッチ21TM051をOFF状態としなければならないので、遊技場
の店員等が錠スイッチ21TM051をON状態としたまま放置してしまうことを防ぐこ
とができる。
尚、図9−3に示すように、パチンコ遊技機1の背面側の下部には、各入賞口に入賞し
た遊技球やアウト口に進入した遊技球をパチンコ遊技機1外に排出するためのノズル(排
出口)が設けられており、該ノズル内には、パチンコ遊技機1内から排出される遊技球を
検出する(発射された遊技球を検出する)ための排出口スイッチ21TM070が設けら
れている。該排出口スイッチ21TM070は、スイッチ回路110に接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によっ
て中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送され
る制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制
御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられ
る表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる
音声制御コマンド、枠LED9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられ
るLED制御コマンドが含まれている。
図9−2は、払出制御基板21TM037および球払出装置21TM097などの払出
に関連する構成要素を示すブロック図である。図9−2に示すように、払出制御基板21
TM037には、払出制御用CPU21TM371を含む払出制御用マイクロコンピュー
タ21TM370が搭載されている。この実施の形態では、払出制御用マイクロコンピュ
ータ21TM370は、1チップマイクロコンピュータであり、少なくともRAMが内蔵
されている。払出制御用マイクロコンピュータ21TM370、RAM(図示せず)、払
出制御用プログラムを格納したROM(図示せず)およびI/Oポート等は、払出制御基
板21TM037を構成する。すなわち、払出制御基板21TM037は、払出制御用C
PU21TM371、RAMおよびROMを有する払出制御用マイクロコンピュータ21
TM370と、I/Oポートとで実現される。また、I/Oポートは、払出制御用マイク
ロコンピュータ21TM370に内蔵されていてもよい。
球切れスイッチ21TM187、満タンスイッチ21TM048および払出個数カウン
トスイッチ21TM301からの検出信号は、中継基板21TM072を介して払出制御
基板21TM037のI/Oポート21TM372fに入力される。なお、この実施の形
態では、払出個数カウントスイッチ21TM301からの検出信号は、払出制御用マイク
ロコンピュータ21TM370に入力されたあと、I/Oポート21TM372aおよび
出力回路21TM373Bを介して主基板11に出力される。
また、払出制御基板21TM037には、図9−2に示すように、遊技盤2を支持固定
する遊技機用枠3の開放を検知する遊技機枠開放センサと、遊技盤2の前面を開閉可能に
覆うガラス扉枠3aの開放を検知する扉枠開放センサと、を備える遊技機枠・扉枠開放セ
ンサ21TM300が接続されており、これらのセンサから出力される検知信号に基づい
て、各種の異常(エラー)の発生を判定する機能も備えている。なお、遊技機用枠3の開
放が検知されたときの検知信号と、ガラス扉枠3aの開放が検知されたときの検出信号と
は、異なる端子に入力されることにより、払出制御用マイクロコンピュータ21TM37
0は、遊技機用枠3の開放状態と、ガラス扉枠3aの開放状態とを、区別して認識可能と
なっている。
また、払出モータ位置センサ21TM295からの検出信号は、中継基板21TM07
2を介して払出制御基板21TM037のI/Oポート21TM372eに入力される。
払出モータ位置センサ21TM295は、払出モータ21TM289の回転位置を検出す
るための発光素子(LED)と受光素子とによるセンサであり、遊技球が詰まったこと、
すなわちいわゆる球噛みを検出するために用いられる。払出制御基板21TM037に搭
載されている払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、球切れスイッチ21T
M187からの検出信号が球切れ状態を示していたり、満タンスイッチ21TM048か
らの検出信号が満タン状態を示していると、球払出処理を停止する。
さらに、満タンスイッチ21TM048からの検出信号が満タン状態を示していると、
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、打球発射装置からの球発射を停止さ
せるために、発射基板21TM090に対してローレベルの満タン信号を出力する。発射
基板21TM090のAND回路21TM091が出力する発射モータ21TM094へ
の発射モータ信号は、発射基板21TM090から発射モータ21TM094に伝えられ
る。払出制御用マイクロコンピュータ21TM370からの満タン信号は、発射基板21
TM090に搭載されたAND回路21TM091の入力側の一方に入力され、駆動信号
生成回路21TM092からの駆動信号(発射モータ21TM094を駆動するための信
号であって、電源基板からの電源を供給する役割を果たす信号である。)は、AND回路
21TM091の入力側の他方に入力される。そして、AND回路21TM091の発射
モータ信号が発射モータ21TM094に入力される。すなわち、払出制御用マイクロコ
ンピュータ21TM370が満タン信号を出力している間は、発射モータ21TM094
への発射モータ信号の出力が停止される。
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370には、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ100とシリアル通信で信号を入出力(送受信)するためのシリアル通信回路21T
M380が内蔵されている。この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ10
0と 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370とは、シリアル通信回路21TM
505,21TM380を介して、遊技制御用マイクロコンピュータ100と 払出制御
用マイクロコンピュータ21TM370との間の接続確認を行うために、一定の間隔(例
えば1秒)で信号(賞球要求信号、受信ACK信号)をやり取り(送受信)している。す
なわち、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、シリアル通信回路21TM505を
介して、一定の間隔で接続確認を行うための信号(この実施の形態における賞球要求信号
)を送信し、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、遊技制御用マイクロ
コンピュータ100からの賞球要求信号を受信した場合、その旨を通知する信号(受信A
CK信号)を遊技制御用マイクロコンピュータ100に送信する。この実施の形態では、
賞球要求信号や受信ACK信号に特定のデータを乗せることにより、賞球要求信号や受信
ACK信号を送受信するタイミングにおいて、遊技制御用マイクロコンピュータ100と
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370との間で特定のデータをやり取りするよ
うに構成している。例えば、入賞が発生した場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ
100は、払い出すべき賞球個数を示すデータを、賞球要求信号の所定ビットを異ならせ
ることにより設定し、当該設定がなされた賞球要求信号を 払出制御用マイクロコンピュ
ータ21TM370に送信する。そして、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM3
70は、賞球払出動作が終了すると、賞球終了を示すデータを、受信ACK信号の所定ビ
ットを異ならせることにより設定し、当該設定がなされた受信ACK信号を遊技制御用マ
イクロコンピュータ100に送信する。また、所定のエラー(球貸し、満タン、球切れな
どのエラー)が発生した場合には、エラーの内容を示すデータを、受信ACK信号の所定
ビットを異ならせることにより設定し、当該設定がなされた受信ACK信号を遊技制御用
マイクロコンピュータ100に送信する。
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、出力ポート21TM372bを
介して、賞球払出数を示す賞球情報信号および貸し球数を示す球貸し個数信号をターミナ
ル基板(枠用外部端子基板と盤用外部端子基板とを含む)21TM160に出力する。な
お、出力ポート21TM372bの外側に、ドライバ回路が設置されているが、図9−2
では記載省略されている。
また、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、出力ポート21TM37
2cを介して、7セグメントLEDによるエラー表示用LED21TM374にエラー信
号を出力する。さらに、出力ポート21TM372bを介して、点灯/消灯を指示するた
めの信号を賞球LED21TM053および球切れLED21TM054に出力する。な
お、払出制御基板21TM037の入力ポート21TM372fには、エラー状態を解除
するためのエラー解除スイッチ21TM375からの検出信号が入力される。エラー解除
スイッチ21TM375は、ソフトウェアリセットによってエラー状態を解除するために
用いられる。
さらに、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370からの払出モータ21TM
289への駆動信号は、出力ポート21TM372aおよび中継基板21TM072を介
して球払出装置21TM097の払出機構部分における払出モータ21TM289に伝え
られる。なお、出力ポート21TM372aの外側に、ドライバ回路(モータ駆動回路)
が設置されているが、図9−3では記載省略されている。
遊技機に隣接して設置されているカードユニット21TM050には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、カードユニット21TM050に
は、使用可表示ランプ、連結台方向表示器、カード投入表示ランプおよびカード挿入口が
設けられている。インタフェース基板(中継基板)21TM066には、度数表示LED
21TM060、球貸し可LED21TM061、球貸スイッチ21TM062および返
却スイッチ21TM063が接続される。
インタフェース基板21TM066からカードユニット21TM050には、遊技者の
操作に応じて、球貸スイッチ21TM062が操作されたことを示す球貸スイッチ信号お
よび返却スイッチ21TM063が操作されたことを示す返却スイッチ信号が与えられる
。また、カードユニット21TM050からインタフェース基板21TM066には、プ
リペイドカードの残高を示すカード残高表示信号および球貸し可表示信号が与えられる。
カードユニット21TM050と払出制御基板21TM037の間では、接続信号(VL
信号)、ユニット操作信号(BRDY信号)、球貸し要求信号(BRQ信号)、球貸し完
了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)が入力ポート21TM
372fおよび出力ポート21TM372dを介して送受信される。カードユニット21
TM050と払出制御基板21TM037の間には、インタフェース基板21TM066
が介在している。よって、接続信号(VL信号)等の信号は、図9−2に示すように、イ
ンタフェース基板21TM066を介してカードユニット21TM050と払出制御基板
21TM037の間で送受信されることになる。
パチンコ遊技機1の電源が投入されると、払出制御基板21TM037に搭載されてい
る 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、カードユニット21TM050
にPRDY信号を出力する。また、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、電源
が投入されると、VL信号を出力する。 払出制御用マイクロコンピュータ21TM37
0は、VL信号の入力状態によってカードユニット21TM050の接続状態/未接続状
態を判定する。カードユニット21TM050においてカードが受け付けられ、球貸スイ
ッチが操作され球貸スイッチ信号が入力されると、カードユニット制御用マイクロコンピ
ュータは、払出制御基板21TM037にBRDY信号を出力する。この時点から所定の
遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基板2
1TM037にBRQ信号を出力する。
そして、 払出制御用マイクロコンピュータ21TM370は、カードユニット21T
M050に対するEXS信号を立ち上げ、カードユニット21TM050からのBRQ信
号の立ち下がりを検出すると、払出モータ21TM289を駆動し、所定個の貸し球を遊
技者に払い出す。そして、払出が完了したら、 払出制御用マイクロコンピュータ21T
M370は、カードユニット21TM050に対するEXS信号を立ち下げる。その後、
カードユニット21TM050からのBRDY信号がオン状態でないことを条件に、遊技
制御用マイクロコンピュータ100から払出指令信号を受けると賞球払出制御を実行する
カードユニット21TM050で用いられる電源電圧AC24Vは払出制御基板21T
M037から供給される。すなわち、カードユニット21TM050に対する電源基板か
らの電力供給は、払出制御基板21TM037およびインタフェース基板21TM066
を介して行われる。この例では、インタフェース基板21TM066内に配されているカ
ードユニット21TM050に対するAC24Vの電源供給ラインに、カードユニット2
1TM050を保護するためのヒューズが設けられ、カードユニット21TM050に所
定電圧以上の電圧が供給されることが防止される。
本実施例のパチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率(出玉率)が変わる
構成とされている。詳しくは、後述する特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理におい
て、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当
選確率(出玉率)が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最
も出玉率が高く、6,5,4,3,2,1の順に値が小さくなるほど出玉率が低くなる。
すなわち、設定値として6が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、
5,4,3,2,1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
図9−4(A)〜(F)は、各設定値に対応する表示結果判定テーブルを示す説明図で
ある。表示結果判定テーブルとは、ROM101に記憶されているデータの集まりであっ
て、MR1と比較される当り判定値が設定されているテーブルである。各表示結果判定テ
ーブルは、変動特図指定バッファが1(第1)である、つまり、第1特別図柄が変動表示
の対象とされている場合と、変動特図指定バッファが2(第2)である、つまり、第2特
別図柄が変動表示の対象とされている場合のそれぞれについて、大当りとする判定値が設
定されている。
図9−4(A)に示すように、設定値1に対応する表示結果判定テーブルを用いるとき
に、変動特図指定バッファが第1である場合、つまり、第1特別図柄が変動表示の対象と
されている場合には、設定値が「2」、「3」、「4」、「5」、「6」である場合より
も低い確率(1/300)で大当りに当選するようになっている。また、変動特図指定バ
ッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特図指定バッファが
第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動表示の対象とされ
ている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同じ確率(1/30
0)で大当りに当選するようになっている。
また、図9−4(B)に示すように、設定値2に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」である場合より
も高い確率(1/280)で大当りに当選するようになっている。また、変動特図指定バ
ッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特図指定バッファが
第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動表示の対象とされ
ている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同じ確率(1/28
0)で大当りに当選するようになっている。
また、図9−4(C)に示すように、設定値3に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」、「2」である
場合よりも高い確率(1/280)で大当りに当選するようになっている。また、変動特
図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特図指定バ
ッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動表示の対
象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同じ確率(
1/280)で大当りに当選するようになっている。
また、図9−4(D)に示すように、設定値4に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」、「2」、「3
」である場合よりも高い確率(1/250)で大当りに当選するようになっている。また
、変動特図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特
図指定バッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動
表示の対象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同
じ確率(1/250)で大当りに当選するようになっている。
また、図9−4(E)に示すように、設定値5に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」、「2」、「3
」、「4」である場合よりも高い確率(1/235)で大当りに当選するようになってい
る。また、変動特図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として
、変動特図指定バッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図
柄が変動表示の対象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている
場合と同じ確率(1/235)で大当りに当選するようになっている。
また、図9−4(F)に示すように、設定値5に対応する表示結果判定テーブルを用い
るときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」、「2」、「3
」、「4」、「5」である場合よりも高い確率(1/220)で大当りに当選するように
なっている。また、変動特図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定
値として、変動特図指定バッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第
2特別図柄が変動表示の対象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とさ
れている場合と同じ確率(1/220)で大当りに当選するようになっている。
つまり、CPU103は、その時点で設定されている設定値に対応する表示結果判定テ
ーブルを参照して、MR1の値が図9−4(A)〜(F)に示す大当りに対応するいずれ
かの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(大当りA〜大当りF)とするこ
とを決定する。すなわち、設定値に応じた確率で大当りの当選を決定する。尚、図9−4
(A)〜(F)に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにす
るか否か決定するということは、大当り遊技状態に制御するか否か決定するということで
あるが、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bにおける停止図柄を
大当り図柄にするか否か決定するということでもある。
また、本実施例では、CPU103は、図9−4(A)〜(F)に示す表示結果判定テ
ーブルを用いて大当りとするか否かを判定するようになっているが、大当り判定テーブル
を別個に設け、大当りの判定は、変動特図指定バッファによらず第1特別図柄の変動表示
である場合と第2特別図柄の変動表示である場合とで共通のテーブルを用いて行うように
してもよい。
尚、本実施例では、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値として1〜6の計6個の設定
値を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定可
能な設定値は、2個、3個、4個、5個、または7個以上であってもよい。
(設定示唆演出)
設定コマンドを受信した演出制御用CPU120は、設定コマンドが指定する設定値に
応じた演出を実行することにより、設定値を示唆することが可能である。例えば、大当り
遊技状態が終了したときに実行されるエンディング演出の態様を、指定された設定値に応
じて異ならせることで、遊技者に設定値を示唆することが可能である。図9−5(1)、
(2)、及び(3)は、設定示唆演出の例を示している。図9−5(1)は、大当り終了
画面において「晴れ」態様のエンディング画像が選択された例、図9−5(2)は、大当
り終了画面において「曇り」態様のエンディング画面が選択された例、図9−5(3)は
、大当り終了画面において「雨」態様のエンディング画像が選択された例を示している。
また、図9−5(4)は、設定示唆演出の態様を、設定コマンドが指定した設定値に基づ
いて決定するためのテーブルの具体例を示す説明図である。
CPU103は、設定値を指定する設定コマンドを演出制御用CPU120に送信して
いる。また、CPU103は、大当り遊技状態が終了したときに、画像表示装置5におい
てエンディング演出を実行するための演出制御用コマンドを演出制御用CPU120に送
信する。演出制御用CPU120は、受信した設定コマンドにより指定された設定値をR
AM102に記憶することにより、記憶した設定値に基づいてエンディング演出の態様を
決定可能である。例えば、大当り遊技状態が終了したときに送信される演出制御用コマン
ドに基づいて、画像表示装置5に、大当り遊技状態が終了したことを報知する文字(「B
ONUS終了」の文字)と共に、記憶している設定値に基づいて決定された態様(晴れの
態様、曇りの態様、雨の態様)のエンディング画像を表示することが可能となる。
図9−5(4)に示すテーブルには、設定コマンドで指定された設定値が「1,2」で
ある場合、「3,4」である場合、及び「5,6」である場合について、それぞれ、設定
示唆演出の態様を、図9−5(1)に示す「晴れ」態様に決定する場合、図9−5(2)
に示す「曇り」態様に決定する場合、及び図9−5(3)に示す「雨」態様に決定する場
合、の判定値が割り振られている。
演出制御用CPU120は、受信した設定コマンドで指定された設定値が「1」又は「
2」である場合には、低い割合(例えば20%)で(1)に示す「晴れ」態様の設定示唆
演出(エンディング演出)を実行することに決定し、中程度の割合(例えば40%)で(
2)に示す「曇り」態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行することに決定し、
中程度の割合(例えば40%)で(3)に示す「雨」態様の設定示唆演出(エンディング
演出)を実行することに決定する。また、演出制御用CPU120は、受信した設定コマ
ンドで指定された設定値が「3」又は「4」である場合には、低い割合(例えば20%)
で(1)に示す「晴れ」態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行することに決定
し、高い割合(例えば50%)で(2)に示す「曇り」態様の設定示唆演出(エンディン
グ演出)を実行することに決定し、中程度の割合(例えば30%)で(3)に示す「雨」
態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行することに決定する。また、演出制御用
CPU120は、受信した設定コマンドで指定された設定値が「5」又は「6」である場
合には、高い割合(例えば50%)で(1)に示す「晴れ」態様の設定示唆演出(エンデ
ィング演出)を実行することに決定し、低い割合(例えば20%)で(2)に示す「曇り
」態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行することに決定し、中程度の割合(例
えば30%)で(3)に示す「雨」態様の設定示唆演出(エンディング演出)を実行する
ことに決定する。
このように、設定値に応じて設定示唆演出の各態様の決定割合を異ならせることにより
、遊技者は設定示唆演出がどのような態様で実行されるかに関心を抱くことになり、設定
示唆演出の興趣を向上させることができる。本例では、遊技者は、大当り遊技状態が終了
したときに実行されるエンディング演出がどのような態様で実行されるかに関心を抱くこ
とになり、特に、「晴れ」態様でエンディング演出が実行されることに期待することにな
る。
(電源投入時処理)
次に、電源投入時処理について説明する。
図9−6〜図9−8は、パチンコ遊技機1の電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュ
ータ100において実行される処理の一例を示す図である。
図9−6に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103は、電
源が投入された後に、バックアップRAM領域のデータチェックを行う(ステップS21
TM4010)。この処理は、データチェックとしてパリティチェックを行う。
チェック結果が正常であれば(ステップS21TM4010でYES)、CPU103
は、RAM102の設定値格納領域に格納されている設定値が、正規の値、例えば、0〜
5の何れかに合致するか否かを確認する(ステップS21TM4020)。本例では設定
値格納領域に格納されている設定値として、0、1、2、3、4、及び5の6つの数字を
正規の値としており、大当り確率が異なる6段階の設定値を設けている。本例における設
定値0は前述した図9−4等で示す設定値1に相当し、本例における設定値1は前述した
図9−4等で示す設定値2に相当し、本例における設定値2は前述した図9−4等で示す
設定値3に相当し、本例における設定値3は前述した図9−4等で示す設定値4に相当し
、本例における設定値4は前述した図9−4等で示す設定値5に相当し、本例における設
定値5は前述した図9−4等で示す設定値6に相当する。
ここで、本例では、パチンコ遊技機1が遊技機メーカから出荷される際(遊技場に設置
される前)には、設定値格納領域に、上記正規の値のうち最も大当り確率が低い値(本例
では0)が記憶されているものとする。なお、設定値格納領域のデータが壊れている場合
には、正規の値となっていない場合がある。設定値が正規の値であれば(ステップS21
TM4020でYES)、設定変更中フラグがセットされているか否かを確認する(ステ
ップS21TM4030)。設定変更中フラグは、後述する設定変更モードに移行したと
きにセットされ(ステップS21TM4580)、錠スイッチ21TM051がOFF状
態に切り替えられたときにクリアされる(ステップS21TM4720)。
設定変更中フラグがセットされていなければ(ステップS21TM4030でNO)、
CPU103は、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態である
か否かを確認する(ステップS21TM4040)。
クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態であれば(ステップS
21TM4040でYES)、CPU103は、RAMクリアフラグを1に設定する(ス
テップS21TM4050)。RAMクリアフラグの値は、RAMクリア(遊技状態の初
期化)が実行されることに決定されたか否かを示す値であり、値が1である場合にはRA
Mクリアが実行されることに決定されたことを示している。本例では、RAMクリアフラ
グが1にセットされた時点では実際にRAMクリアは実行されておらず、設定変更モード
に制御される場合には、設定変更モードに関する処理が終了した後にRAMクリアが実行
されることになる。
RAMクリアフラグの値が格納される領域は、バックアップRAM領域には含まれない
。そのため電源断が発生した場合にはRAMクリアフラグの値は保持されず、電源復旧時
のRAMクリアフラグの値は0(初期値が非セット状態)となっている。なお、遊技状態
が初期化されることの報知は、設定変更モード又は設定確認モードに制御される前に行わ
れるようにしても良く、後述するように、設定変更モード又は設定確認モードの終了後に
行われるようにしても良い。
一方、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がOFF状態であれば(ス
テップS21TM4040でNO)、CPU103は、ステップS21TM4060に移
行する。
次いで、CPU103は、遊技機用枠3又はガラス扉枠3aが開放状態となっているか
否かを確認する(ステップS21TM4060)。ここで、前述したように、遊技機用枠
3の開放状態、ガラス扉枠3aの開放状態は、遊技機枠・扉枠開放センサ21TM300
により検出可能となっており、遊技機枠・扉枠開放センサ21TM300から払出制御用
マイクロコンピュータ21TM370に、遊技機用枠3の開放状態が検出されたことを示
す検出信号、ガラス扉枠3aの開放状態が検出されたことを示す検出信号が出力される。
払出制御用マイクロコンピュータ21TM370が、遊技機用枠3の開放状態が検出され
たことを認識すると、遊技制御用マイクロコンピュータ100に、遊技機用枠3の開放状
態が検出された旨を通知し、ガラス扉枠3aの開放状態が検出されたことを認識すると、
遊技制御用マイクロコンピュータ100に、ガラス扉枠3aの開放状態が検出された旨を
通知することで、遊技制御用マイクロコンピュータ100側で、遊技機用枠3の開放状態
と、ガラス扉枠3aの開放状態とを、個別に認識可能となっている。
なお、遊技機枠・扉枠開放センサ21TM300から遊技制御用マイクロコンピュータ
100に対して、遊技機用枠3の開放状態が検出されたことを示す検出信号、ガラス扉枠
3aの開放状態が検出されたことを示す検出信号が出力される構成とした場合(即ち、遊
技制御用マイクロコンピュータ100が遊技機枠・扉枠開放センサ21TM300を備え
る場合)には、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、これらの検出信号の入力によ
って、遊技機用枠3の開放状態と、ガラス扉枠3aの開放状態とを、個別に認識可能とな
る。
CPU103が、遊技機用枠3の開放状態又はガラス扉枠3aの開放状態を認識した場
合には(ステップS21TM4060でYES)、錠スイッチ21TM051がON状態
であるか否かを確認する(ステップS21TM4070)。そして、錠スイッチ21TM
051がON状態であれば(ステップS21TM4070でYES)、図9−7に示す、
設定変更モード又は設定確認モードに関連したステップS21TM4510以降の処理、
に移行する。設定変更モードに移行した場合には設定値の確認及び変更が可能となり、設
定確認モードに移行した場合には設定値の確認が可能となる。
即ち、バックアップRAM領域のデータチェック結果が正常であり(ステップS21T
M4010でYES)、設定値が正規の値であり(ステップS21TM4020でYES
)、設定変更中に電源断が発生していない場合には(ステップS21TM4030でNO
)、遊技機用枠3が開放状態であり(ステップS21TM4060でYES)、且つ、錠
スイッチ21TM051がON状態である(ステップS21TM4070でYES)こと
を条件として、設定値の変更及び/又は確認が可能となる。一方、遊技機用枠3が閉鎖状
態であるか(ステップS21TM4060でNO)、又は、錠スイッチ21TM051が
OFF状態である(ステップS21TM4070でNO)場合には、設定変更モード及び
設定確認モードの何れのモードにも制御されることなく、後述するステップS21TM4
760(設定コマンドの送信)に移行する。
本実施形態では、設定値の変更を許可しないものの設定値を確認することが可能な状態
(設定確認モード)とするためには、(1)遊技機用枠3が開放状態であり、(2)錠ス
イッチ21TM051がON状態である、という2つの条件が必要となっている。CPU
103は、ステップS21TM4060及びステップS21TM4070の判定処理によ
って、これら(1)及び(2)の条件が何れも成立していることを確認したときに、設定
値を確認することが可能な状態(設定確認モード)に移行可能としている。また、これら
(1)及び(2)の条件に加えて、さらに、(3)クリアスイッチ(設定切替スイッチ)
21TM052がON状態である(YES)と判定されたことに基づいてRAMクリアフ
ラグがセットされていることを条件として、後述するように、設定値を変更することが可
能な状態(設定変更モード)に移行可能となっている。
前述したように、設定値を確認又は変更するために操作しなければならない錠スイッチ
21TM051は、遊技盤2の裏面側に設けられており、遊技機用枠3を開放状態としな
ければ操作することができない。仮に、遊技機用枠3が開放状態となっていないにもかか
わらず、錠スイッチ21TM051が操作されたということは、遊技機枠・扉枠開放セン
サ21TM300に異常があるか、又は、何らかの不正な手段で設定値の確認又は変更が
行われようとしている可能性がある。このような状態で、設定値の確認又は変更を許可す
ることは不適切であるため、本実施形態では、遊技機用枠3が開放状態となっていないと
きには、パチンコ遊技機1を設定確認モード及び設定変更モードの何れにも制御させない
ようにしている。
なお、本実施形態では、(1)の条件として、遊技機用枠3又はガラス扉枠3aの何れ
か一方が開放状態となっているときには、パチンコ遊技機1を設定確認モード又は設定変
更モードに制御可能としているが、このような形態に限らず、仮に、ガラス扉枠3aが開
放状態となっていても、遊技機用枠3が開放状態となっていなければ、設定確認モード及
び設定変更モードの何れにも制御させないようにしても良い。
一方、ステップS21TM4060で、遊技機用枠3の開放状態又はガラス扉枠3aの
開放状態を認識しなかった場合(ステップS21TM4060でNO)、即ち、遊技機用
枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状態となっている場合には、設定変更モード及び設
定確認モードの何れのモードにも制御されることなく、後述するステップS21TM47
60(設定コマンドの送信)に移行する。また、ステップS21TM4070で、錠スイ
ッチ21TM051がOFF状態であることが確認されると(ステップS21TM407
0でNO)、設定変更モード及び設定確認モードの何れのモードにも制御されることなく
、後述するステップS21TM4760(設定コマンドの送信)に移行する。
バックアップRAM領域のデータチェックにおいて(ステップS21TM4010)、
チェック結果が異常であれば(ステップS21TM4010でNO)、CPU103は、
ステップS21TM4120に移行する。また、設定値格納領域に格納されている値のチ
ェックにおいて(ステップS21TM4020)、設定値格納領域に正規の値(0〜5)
が格納されていない場合には(ステップS21TM4020でNO)、CPU103は、
ステップS21TM4120に移行する。また、設定変更中フラグのチェックにおいて(
ステップS21TM4030)、設定変更中フラグがセットされていることが確認された
場合には(ステップS21TM4030でYES)、CPU103は、ステップS21T
M4120に移行する。
ここで、仮に、設定値格納領域に正規の値(0〜5)が格納されている場合であっても
、バックアップRAM領域の一部が壊れている場合には、ステップS21TM4010で
NOと判定されて、ステップS21TM4120に移行する。即ち、設定値格納領域に格
納されている値が不適切である可能性がある場合には、設定変更モード移行条件(後述す
るステップS21TM4120〜ステップS21TM4140)が成立していることに基
づいて設定変更モードに制御されることになる。また、仮に、バックアップRAM領域の
データチェックにおいて(ステップS21TM4010)、チェック結果が正常であって
も(ステップS21TM4010でYES)、設定値格納領域に正規の値(0〜5)が格
納されていない場合には(ステップS21TM4020でNO)、設定変更モード移行条
件(後述するステップS21TM4120〜ステップS21TM4140)が成立してい
ることに基づいて設定変更モードに制御されることになる。また、前回の電源断発生時に
設定変更モードに制御されていた場合には、設定変更モード移行条件(後述するステップ
S21TM4120〜ステップS21TM4140)が成立していることに基づいて設定
変更モードに制御されることになる。
ステップS21TM4120において、CPU103は、遊技機用枠3又はガラス扉枠
3aが開放状態となっているか否かを確認する(ステップS21TM4120)。CPU
103が、遊技機用枠3の開放状態又はガラス扉枠3aの開放状態を認識した場合には(
ステップS21TM4120でYES)、錠スイッチ21TM051がON状態であるか
否かを確認する(ステップS21TM4130)。
錠スイッチ21TM051がON状態であれば(ステップS21TM4130でYES
)、CPU103は、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態で
あるか否かを確認する(ステップS21TM4140)。
クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態であれば(ステップS
21TM4140でYES)、CPU103は、RAMクリアフラグを1に設定する(ス
テップS21TM4150)。そして、図9−7に示す、設定変更モードに関連したステ
ップS21TM4510以降の処理が実行される。
一方、ステップS21TM4120で、遊技機用枠3の開放状態又はガラス扉枠3aの
開放状態を認識しなかった場合(ステップS21TM4120でNO)、即ち、遊技機用
枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状態となっている場合、ステップS21TM413
0で、錠スイッチ21TM051がON状態となっていない場合(ステップS21TM4
130でNO)、ステップS21TM4140において、クリアスイッチ(設定切替スイ
ッチ)21TM052がON状態となっていない場合(ステップS21TM4140でN
O)には、CPU103は、設定変更モードに関連したステップS21TM4510以降
の処理を実行することなく、設定値格納領域に格納されている設定値が異常である可能性
があることを示す設定値異常エラーコマンドを演出制御用CPU120に送信する。
演出制御用CPU120は、設定値異常エラーコマンドを受信すると、画像表示装置5
において、設定値が異常である可能性があることを報知する。例えば「設定値が異常であ
る可能性があります」というメッセージを表示する。さらに、演出制御用CPU120は
、画像表示装置5において、一旦は電源断の状態(電源スイッチ21TM055をOFF
)にした後、電源再投入時(電源スイッチ21TM055をON時)に設定変更モードに
移行させて設定値を変更するための操作を行う(設定値を確定させる)ように促す報知を
行う。例えば「電源断後に電源を再投入して設定変更モードに移行させて下さい」という
メッセージを表示する。なお、スピーカ8L、8Rからの音声出力により、同様の報知を
行うようにしても良い。
次いで、演出制御用CPU120は、電源断となるまで所定のループ処理(ステップS
21TM4200〜ステップS21TM4220の繰り返し)を実行する。
このループ処理では、CPU103が、4msのウエイト(ステップS21TM420
0)を行った後に、表示モニタ21TM029に「E」の文字を表示すること等により、
「設定値が正規の値(0〜5)ではない可能性があるにもかかわらず設定変更モードに制
御するための移行条件(ステップS21TM4120〜ステップS21TM4140で全
てYESと判定されること)が成立しておらず設定変更モードに移行していないこと」を
報知する(ステップS21TM4210)。そして、セキュリティ信号線の一端が接続さ
れている出力端子(端子番号10)からセキュリティ信号を出力する(ステップS21T
M4220)。セキュリティ信号はセキュリティ信号線の他端が接続されている外部装置
(例えば、複数の遊技機の情報を管理するホールコンピュータ、当該遊技機に対応して設
けられるカードユニット又は呼出ランプ装置等)に入力される。
ループ処理の期間は、表示モニタ21TM029が備える7セグメント表示器に、4m
s毎に「E」の文字が表示されることになる。4msのウエイトを設けることで7セグメ
ント表示器に過度の熱が滞留して表示器にダメージを及ぼすことを防止するようにしてい
る。また、ループ処理の期間はセキュリティ信号が継続して出力されている。セキュリテ
ィ信号を外部出力することで、ホールコンピュータ等の外部装置において、セキュリティ
信号が入力されたことに基づいて当該パチンコ遊技機1で所定事象(本例では、設定値が
正規の値(0〜5)ではない可能性があるにもかかわらず設定変更モードに制御するため
の移行条件が成立しておらず設定変更モードに移行していないこと)が発生した可能性を
特定可能となる。
ステップS21TM4200〜ステップS21TM4220のループ処理は、電力供給
が停止するまで(電源スイッチ21TM055がOFFとされるまで)継続されることに
なる。
即ち、バックアップRAM領域のデータチェック結果が異常である場合(ステップS2
1TM4010でNO)、設定値が正規の値ではない場合(ステップS21TM4020
でNO)、及び、設定変更中に電源断が発生した場合(即ち、電源投入時に設定変更中フ
ラグがセットされていた場合であり、ステップS21TM4030でYESと判定される
場合)、のいずれかに該当する場合には、この状態で遊技を行わせるべきではなく、通常
遊技処理(例えば、賞球処理や特別図柄プロセス処理等を含む遊技制御用タイマ割込処理
)に移行する前に、設定値格納領域の設定値を正規の値に確定させる必要がある。そのた
め、RAMクリアフラグをセットして設定変更モードに移行させるようにしている。
本実施形態では、設定値の変更が可能な状態(設定変更モード)とするためには、(1
)遊技機用枠3が開放状態であり、(2)錠スイッチ21TM051がON状態であり、
(3)クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態である、という3
つの条件が必要となっている。CPU103は、ステップS21TM4120、ステップ
S21TM4130、及びステップS21TM4140の判定処理によって、これら(1
)〜(3)の条件が何れも成立していることを確認したときに、設定値の変更が可能な状
態(設定変更モード)に移行可能としている。
仮に、(1)〜(3)の条件のうち何れかの条件が成立していなければ、設定値の変更
が許可されないため、設定値格納領域の設定値を正規の値に確定させることができず、通
常遊技処理に移行させることができない。そのため、ステップS21TM4120、ステ
ップS21TM4130、及びステップS21TM4140の判定処理のうち、何れかで
NOと判定された場合には、前述したループ処理(ステップS21TM4200〜ステッ
プS21TM4220)に移行する。
ループ処理(ステップS21TM4200〜ステップS21TM4220)に移行して
しまうと通常遊技処理に移行することができなくなるため、遊技場の店員等は、一旦パチ
ンコ遊技機1を電源断として再度電源を投入しなければならない。このように、設定変更
モードに移行するための条件が成立していない場合には、一旦は電源断を行わせて、次の
電源投入時に(1)〜(3)の条件を全て成立させるようにして、設定変更モードに移行
させ、設定値格納領域の設定値を正規の値に確定させるようにしている。
なお、CPU103は、(1)〜(3)の条件のうち何れかの条件が成立していない場
合には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bを、予め定められた電源
断指示態様で発光させることにより、電源をOFF状態とするように促すようにしても良
い。
本実施形態では、設定変更中フラグがセットされていない場合(ステップS21TM4
030でNO)、設定値の変更を許可しないものの、設定値を確認することが可能な状態
(設定確認モード)とするために、(1)遊技機用枠3が開放状態であり(ステップS2
1TM4060でYES)、(2)錠スイッチ21TM051がON状態である(ステッ
プS21TM4070でYES)、という2つの条件が必要となっている。
しかしながら、設定変更中フラグがセットされている場合には(ステップS21TM4
030でYES)、(1)遊技機用枠3が開放状態であり(ステップS21TM4120
でYES)、(2)錠スイッチ21TM051がON状態である(ステップS21TM4
130でYES)、という2つの条件が成立している場合であっても、設定確認モードに
制御されることはない。これら(1)及び(2)の条件が成立している場合であっても、
(3)ステップS21TM4140でクリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM05
2がON状態でない(NO)と判定された場合には、設定変更モード及び設定確認モード
の何れのモードにも制御されることなく遊技停止状態(ステップS21TM4200〜ス
テップS21TM4220のループ処理)に制御されることになる。
次に、設定変更モード及び設定確認モードに関連する処理について、図9−7及び図9
−8を用いて説明する。図9−7の処理において、CPU103は、RAM102の設定
値格納領域に格納されている設定値が、正規の値(本例では0〜5の何れか)に合致する
か否かを確認する(ステップS21TM4510)。設定値格納領域に正規の値(0〜5
)が格納されている場合には(ステップS21TM4510でYES)、ステップS21
TM4530に移行する。設定値格納領域に正規の値(0〜5)が格納されていない場合
には(ステップS21TM4510でNO)、CPU103は、設定値格納領域に、正規
の値として、最も大当り確率が低い「0」を格納する(ステップS21TM4520)。
そして、ステップS21TM4530に移行する。
次いで、CPU103は、4msのウエイト(ステップS21TM4530)を行った
後に、電源断用処理を実行する(ステップS21TM4540)。電源断用処理において
、CPU103は、不測の停電等を含む電源断に基づく電源断信号が入力されているか否
かを確認して、電源断信号が入力されている場合には、当該電力供給の停止によって動作
できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、R
AM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、
RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チ
ェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる
。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種
タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる
。即ち、電源断用処理では所定のバックアップ領域にチェックデータを格納する。
これにより、設定変更モード又は設定確認モードに制御されているときに(ステップS
21TM4530〜ステップS21TM4620の繰返し処理、又は、ステップS21T
M4530〜ステップS21TM4570及びステップS21TM4650の繰返し処理
が行われているときに)、電源断が発生した場合、電源復旧後のステップS21TM40
10で適切にデータチェックが実行されることになる。
次いで、CPU103は、設定値格納領域に格納されている設定値(本例では0〜5)
に対応した値を、表示モニタ21TM029に表示させる(ステップS21TM4550
)。ここで、表示モニタ21TM029に表示される値は、設定値格納領域に格納されて
いる値(0〜5)に1を加算した値(1〜6)である。遊技場の店員は通常、設定値の範
囲を1〜6と認識しているため、設定値格納領域に格納されている値をそのまま表示モニ
タ21TM029に表示させてしまうと、遊技場の店員が実際の設定値を誤って認識して
しまうおそれがある。従って、本例では[設定値格納領域に格納されている値+1]を、
設定値として表示モニタ21TM029に表示させるようにしている。次いで、CPU1
03は、セキュリティ信号を出力する(ステップS21TM4560)。
次いで、CPU103は、RAMクリアフラグが0であるか否かを確認する(ステップ
S21TM4570)。RAMクリアフラグが0であれば(ステップS21TM4570
でYES)、即ち、モード(ここでは設定確認モード)終了後にRAMクリアが実行され
ない場合には、CPU103は、設定確認モードに制御されたことを指定する設定確認モ
ードコマンドを送信し(ステップS21TM4650)、ステップS21TM4680に
移行する。演出制御用CPU120は、設定確認モードコマンドを受信したことに基づい
て、遊技制御用マイクロコンピュータ100が設定確認モードに移行したことを特定可能
である。従って、画像表示装置5やスピーカ8L、8Rにより、当該遊技機が設定確認モ
ードに制御されていることを報知することが可能となる。
一方、RAMクリアフラグが1であれば(ステップS21TM4570でNO)、即ち
、モード(ここでは設定変更モード)終了後にRAMクリアが実行される場合には、CP
U103は、設定値の変更が行われている可能性があることを示す設定変更中フラグをセ
ットする(ステップS21TM4580)。設定変更中フラグの値が格納される領域は、
バックアップRAM領域に含まれるため、電源断の状態となっても、設定変更中フラグの
値は保持される。そのため設定変更モードに制御されているときに電源断が発生した場合
には、次回の電源投入時に設定変更中フラグの値が1の状態(セット状態)となっている
次いで、CPU103は、設定変更モードに制御されたことを指定する設定変更モード
コマンドを送信する(ステップS21TM4590)。演出制御用CPU120は、設定
変更モードコマンドを受信したことに基づいて、遊技制御用マイクロコンピュータ100
が設定変更モードに移行したことを特定可能である。従って、画像表示装置5やスピーカ
8L、8Rにより、当該遊技機が設定変更モードに制御されていることを報知することが
可能となる。
次いで、CPU103は、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作
されたか否かを示す設定切替スイッチ情報を入力し(ステップS21TM4600)、設
定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作されたか否かを確認する(ステ
ップS21TM4610)。
設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作されていなければ(ステッ
プS21TM4610でNO)、CPU103は、ステップS21TM4680に移行す
る。設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作された場合には(ステッ
プS21TM4610でYES)、CPU103は、RAM102の設定値格納領域に格
納されている設定値を更新して(ステップS21TM4620)、ステップS21TM4
680に移行する。更新された設定値は次回のステップS21TM4550で表示モニタ
21TM029に表示される。
遊技場の店員が、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052を操作する(ス
テップS21TM4610でYES)毎に、設定値格納領域に格納されている設定値が更
新される(ステップS21TM4620)。例えば、正規の設定値が0〜5の範囲であり
、設定変更モードに制御されたとき(電源投入時、前回の電源断発生時)に設定値格納領
域に格納されていた設定値が3であったとすると、設定変更操作毎に、設定値格納領域に
格納される設定値が、3→4→5→0→1→2→3の順序で更新され、これに応じて、表
示モニタ21TM029に表示される情報が、4→5→6→1→2→3→4の順序で更新
されることになる。
ここで、現在の設定値の表示(ステップS21TM4550)及びセキュリティ信号の
出力(ステップS21TM4560)、並びに設定確認モードコマンドの送信(ステップ
S21TM4650)を実行可能であるが、設定変更モードコマンドの送信(ステップS
21TM4590)及び設定値の更新(ステップS21TM4620)を実行できない状
態は、設定値の確認は可能であるか設定値の変更はできない設定確認モードに相当する。
設定確認モードに制御されている期間は、ステップS21TM4530〜ステップS21
TM4570及びステップS21TM4650の処理が繰り返し実行されることになる。
設定確認モードには、錠スイッチ21TM051がON状態であり(ステップS21T
M4070でYESと判定され)、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052
がOFF状態であること(ステップS21TM4040でNOと判定されてRAMクリア
フラグが0のままであること)に基づいて制御される。
また、現在の設定値の表示(ステップS21TM4550)及びセキュリティ信号の出
力(ステップS21TM4560)を実行可能であると共に、設定変更モードコマンドの
送信(ステップS21TM4590)及び設定値の更新(ステップS21TM4620)
を実行可能な状態は、設定値の確認及び変更が可能な設定変更モードに相当する。
設定変更モードには、錠スイッチ21TM051がON状態であり(ステップS21T
M4070又はステップS21TM4130でYESと判定され)、クリアスイッチ(設
定切替スイッチ)21TM052がON状態であること(ステップS21TM4040又
はステップS21TM4140でYESと判定されて、ステップS21TM4050又は
ステップS21TM4150でRAMクリアフラグが1に設定されていること)に基づい
て制御される。
なお、設定確認モードコマンドに関しては、設定確認モード制御時に1回のみ送信され
るコマンドである。そのため、CPU103は、設定確認モードコマンドを送信したとき
に、設定確認モードコマンドを送信したことを特定可能であり電源断時のバックアップ記
憶が不要な設定確認モードコマンド送信フラグをセットするようにしておき、設定変更中
フラグがクリアされたとき(ステップS21TM4720)に、設定確認モードコマンド
送信フラグをクリアするようにしても良い。そして、設定確認モードコマンド送信フラグ
がセットされていない場合にのみ、設定確認モードコマンドを送信可能としても良い。同
様に、設定変更モードコマンドに関しては、設定変更モード制御時に1回のみ送信される
コマンドである。そのため、CPU103は、設定変更モードコマンドを送信したときに
、設定変更モードコマンドを送信したことを特定可能であり電源断時のバックアップ記憶
が不要な設定変更モードコマンド送信フラグをセットするようにしておき、設定変更中フ
ラグがクリアされたとき(ステップS21TM4720)に、設定変更モードコマンド送
信フラグをクリアするようにしても良い。そして、設定変更モードコマンド送信フラグが
セットされていない場合にのみ、設定変更モードコマンドを送信可能としても良い。
CPU103は、ステップS21TM4680において、錠スイッチ21TM051が
OFF状態であるか否かを確認する。そして、錠スイッチ21TM051がON状態であ
れば(ステップS21TM4680でNO)、再び4msのウエイト(ステップS21T
M4530)を行った後にステップS21TM4540以降の処理を繰り返す。即ち、R
AMクリアフラグの値が0であれば設定確認モードの制御を継続し、RAMクリアフラグ
の値が1であれば設定変更モードの制御を継続する。
ステップS21TM4680において、錠スイッチ21TM051がOFF状態であれ
ば(ステップS21TM4680でYES)、CPU103は、設定変更モード又は設定
確認モードを終了させて、セキュリティ信号タイマの値として1000msを設定する(
ステップS21TM4710)。セキュリティ信号タイマの値として所定時間が設定され
ることで、その後、通常遊技処理に移行した際の情報出力処理において、セキュリティ信
号タイマの値が所定時間から0msになるまでセキュリティ信号が継続して出力されるこ
とになる。例えば、遊技制御用タイマ割込処理が2ms毎に実行される場合には、セキュ
リティ信号タイマの値が2msずつ減算され、0msになった時点でセキュリティ信号の
出力が停止される。従って、ステップS21TM4710の時点では、設定変更モードが
終了したのか、あるいは、設定確認モードが終了したのかにかかわらず、セキュリティ信
号の残り出力期間が1000msに設定されていることになる。
即ち、図9−9(1)に示すように、設定変更モード及び設定確認モードの何れかの制
御の開始に対応してセキュリティ信号の出力を開始し(ステップS21TM4560)、
設定変更モード及び設定確認モードの何れかの制御の終了に対応して、設定変更モード及
び設定確認モードの何れかの制御の終了から少なくとも1secが経過するまでセキュリ
ティ信号を継続して出力するようにセキュリティ信号タイマの値をセットする(ステップ
S21TM4710)。
ここで、ステップS21TM4560でセキュリティ信号の出力を開始する処理は、設
定変更モードに制御されるか、あるいは設定確認モードに制御されるかにかかわらず(何
れのモードに制御されるかの判定を行うことなく)共通の処理として実行されている。ま
た、ステップS21TM4710においてセキュリティ信号の残り出力期間をセットする
処理も、設定変更モードに制御されたのか、あるいは設定確認モードに制御されたのかに
かかわらず(何れのモードに制御されたかの判定を行うことなく)共通の処理として実行
されている。このように、設定変更モードに制御される場合と、設定確認モードに制御さ
れる場合とで、セキュリティ信号の出力開始制御及び出力終了制御を共通化することによ
り、セキュリティ信号の出力制御を簡素化し、制御負担を軽減させることができる。
また、設定変更モード及び設定確認モードの何れかの制御の開始に対応してセキュリテ
ィ信号の出力を開始し、設定変更モード及び設定確認モードの何れかの制御の終了に対応
してセキュリティ信号の出力を停止することにより、ホールコンピュータ等の外部装置に
対して、当該遊技機が設定変更モード又は設定確認モードに制御された可能性があること
を適切に通知することができる。
ここで、設定変更モード又は設定確認モードの制御が終了した直後のステップS21T
M4710では、設定変更モードに制御された場合と、設定確認モードに制御された場合
とで共通の値(1000ms)をセキュリティ信号タイマにセットしている。しかしなが
ら、設定変更モードに制御された場合と、設定変更モードに制御された場合とで、セキュ
リティ信号の出力開始制御及び出力終了制御を両方とも共通化してしまうと、外部装置側
で何れのモードに制御されたのかを把握することが困難となってしまう。
そこで、本実施形態では、図9−9(2)に示すように、設定変更モードに制御された
場合、即ちRAMクリアフラグが1にセットされている場合には、一旦はステップS21
TM4710でセキュリティ信号タイマの値として1000msをセットした後に、後述
するステップS21TM4770でNOと判定されたことに基づいて、RAMクリア後の
ステップS21TM1465でセキュリティ信号タイマの値として30000msを再セ
ットする(上書きする)ようにしている。即ち、セキュリティ信号の残り出力期間を一旦
は1secにセットした後に、セキュリティ信号の残り出力期間を30secに再セット
する(上書きする)ようにしている。
以上に示した信号出力制御を行った場合、セキュリティ信号の最終的な出力停止タイミ
ングは、図9−9(2)に示すように、設定確認モードに制御されていた場合には設定確
認モード終了から1secが経過したタイミングとなり、設定変更モードに制御されてい
た場合には設定変更モード終了から30secが経過したタイミングとなる。
具体的には、設定確認モードに制御されていた場合(RAMクリアが行われず、セキュ
リティ信号タイマの値が1秒から変更されなかった場合)には、割込許可後の遊技制御用
タイマ割込処理(例えば、情報出力処理)において、セキュリティ信号タイマの値が10
00msから0msになるまでセキュリティ信号の出力を継続し、設定変更モードに制御
されていた場合(RAMクリアが行われた場合であり、セキュリティ信号タイマの値が1
秒から30秒に変更された場合)には、割込許可後の遊技制御用タイマ割込処理(例えば
、情報出力処理)において、セキュリティ信号タイマの値が30000msから0msに
なるまでセキュリティ信号の出力を継続することになる。なお、設定確認モードに制御さ
れていた場合、設定変更モードに制御されていた場合に、遊技制御用タイマ割込処理に移
行する前のタイミングで、セキュリティ信号タイマの値が所定時間(1000ms又は3
0000ms)から0msになるまでセキュリティ信号の出力を継続するようにして、セ
キュリティ信号の出力終了後に遊技制御用タイマ割込処理に移行するようにしても良い。
このように、設定確認モードの制御が終了した場合と、設定変更モードの制御が終了し
た場合とで、少なくとも1secはセキュリティ信号が継続して出力されることになり、
設定変更モードに制御された場合には、設定変更モードの制御が終了してから30sec
が経過するまでセキュリティ信号が継続して出力されることになる。このような構成によ
り、セキュリティ信号の出力制御を共通化しつつ、設定確認モードに制御された場合と、
設定変更モードに制御された場合とで、セキュリティ信号の出力期間を異ならせることが
できる。
その結果、外部装置においては、初期化処理が実行されずに設定確認モードに制御され
たのか、又は、初期化処理が実行されて設定変更モードに制御されたのかを把握すること
も可能となる。例えば、セキュリティ信号の出力期間が30秒未満であれば初期化処理が
実行されることなく設定確認モードに制御されたことを特定可能であり、セキュリティ信
号の出力期間が30秒以上であれば初期化処理が実行されて設定変更モードに制御された
可能性があることを推定可能となる。
なお、磁気異常等の遊技停止対象エラーが異常検出センサにより検出された場合にも、
セキュリティ信号が出力されることになる。この場合のセキュリティ信号は、遊技機の電
源がOFFとなるまで継続して出力される。また、CPU103は、異常検出センサによ
り異常が検出されたことに基づいてRAM102のバックアップ領域(ただし初期化処理
によりクリアされる領域)に異常検出フラグをセットする。そして、電源復旧時に異常検
出フラグがセットされていることに基づいて、セキュリティ信号を4分間出力するものと
する。
ここで、電源復旧時に設定確認モードに制御された場合には、RAMクリアが実行され
ないため、信号出力処理において異常検出フラグの値が初期化されずにセットされたまま
の状態となっており、セキュリティ信号を電源ONから4分間継続して出力することが可
能である。即ち、セキュリティ信号の出力期間を、設定確認モードの制御終了から1秒が
経過するまでの期間に限定させないことが可能となる。一方で、電源復旧時に設定変更モ
ードに制御された場合には、RAMクリアが実行されることになるため、その後の信号出
力処理において異常検出フラグがクリアされた状態となっており(電源断発生時に異常が
検出されていたか否かが不明な状態となっており)、結果として、セキュリティ信号の出
力期間は、設定変更モードの終了から30秒が経過するまでの期間(RAMクリアの実行
に応じた期間)となる。
なお、図9−7のステップS21TM4710に示す例では、セキュリティ信号タイマ
の値として1秒を設定するようにしているが、このような形態に限らず、設定変更モード
又は設定確認モードの終了後に最初に設定するセキュリティ信号タイマの値は、少なくと
もセキュリティ信号が出力されたことを外部装置側で認識可能な期間であれば良く、例え
ば50ms以上であれば良い。即ち、設定変更モードが終了した場合と設定確認モードが
終了した場合とで、共通の50msをセキュリティ信号タイマの値として設定しても良い
ステップS21TM4710の処理の後、CPU103は、設定変更中フラグをクリア
する(ステップS21TM4720)。ここで、設定変更中フラグがクリアされたことに
より、これ以降に電源断が発生した場合には、電源復旧時に設定変更中フラグがセットさ
れていない(ステップS21TM4030でNO)と判定されることになる。
次いで、CPU103は、表示モニタ21TM029に表示している設定値を消去する
(ステップS21TM4730)。そして、設定値格納領域に格納されている設定値(0
〜5の何れか)を設定コマンドにセットして、その設定コマンドを送信する(ステップS
21TM4760)。なお、電源投入時に設定変更モード及び設定確認モードの何れのモ
ードにも制御されない場合であっても、ステップS21TM4760の処理は実行される
ことになり、設定コマンドが送信される。
ここで、遊技者は通常、設定値の範囲を1〜6と認識しており、演出制御用CPU12
0側で、設定コマンドが指定する値(設定値格納領域に格納されている値)をそのまま画
像表示装置5に表示してしまうと、遊技者が設定値を誤って理解してしまうおそれがある
。そこで、本実施形態では、演出制御用CPU120側で、設定コマンドにより指定され
る値(0〜5)に1を加算した値を設定値(1〜6)として認識し、設定値1〜6の範囲
で、設定値を示唆する演出を実行するようにしている。
なお、このような形態に限らず、CPU103が、設定値格納領域に格納されている設
定値(0〜5)に1を加算した値(1〜6)を設定コマンドにセットして、演出制御用C
PU120に送信するようにしても良い。これにより、設定コマンドが指定する設定値の
範囲は1〜6となり、遊技者が通常認識している範囲と合致することになる。演出制御用
CPU120側では、設定コマンドが指定する設定値(1〜6)をそのまま画像表示装置
5に表示したり、あるいは、設定コマンドが指定する設定値(1〜6)を示唆する演出を
実行することで、適切に設定値を報知又は示唆することができる。また、演出制御用CP
U120側で、受信した設定コマンドが指定する設定値に対して加算処理を行うことも不
要となり、演出制御用CPU120側の制御負担を軽減できる。
前述したように、演出制御用CPU120は、設定コマンドの受信により、設定確認モ
ード又は設定変更モードが終了したことを特定可能である。また、設定コマンドが指定す
る設定値に応じた演出を実行することにより、設定値を示唆することが可能である。例え
ば、大当り遊技状態が終了したときに実行されるエンディング演出の態様を、指定された
設定値に応じて異ならせることで、遊技者に設定値を示唆することが可能である。
次いで、CPU103は、RAMクリアフラグの値が0であるか否かを確認する(ステ
ップS21TM4770)。
ここで、RAMクリアフラグの値が0である(ステップS21TM4770でYES)
ということは、バックアップRAM領域のデータチェック結果が正常であり(ステップS
21TM4010でYES)、設定値が正規の値である(ステップS21TM4020で
YES)、と判定され、且つ、設定変更中に電源断が発生しておらず(ステップS21T
M4030でNO)、さらに、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がO
FF状態である(ステップS21TM4040でNO)ということであるから、RAMク
リアを伴わない電源断復旧時の処理を実行すれば良い。
CPU103は、RAMクリアフラグの値が0である場合、電源投入時にバックアップ
RAM領域のデータチェック結果が正常であった場合の処理を実行して、割込許可後に遊
技制御用タイマ割込処理(特別図柄プロセス処理等を含む)に移行すれば良い。即ち、設
定変更モード及び設定確認モードの何れにも制御されなかった場合、又は、設定確認モー
ドの制御が終了した場合には、CPU103は、RAMクリアフラグの値が0であること
に基づいてRAMクリアを実行することなく、電源断復旧時のコマンドとしてバックアッ
プコマンドを送信して、通常遊技処理に移行することになる。
演出制御用CPU120では、このバックアップコマンド(復旧時のコマンド)を受信
したことに基づいて、電力供給停止時のデータに基づいて電源断からの復旧が行われたこ
と(RAMクリアは行われてないこと)を認識する。演出制御用CPU120は、バック
アップコマンドを受信すると、例えば画像表示装置5、スピーカ8L、8R、枠LED9
等の演出装置において、電力供給停止時のデータに基づいて電源断からの復旧が行われた
こと(RAMクリアは行われてないこと)を報知することが可能である。
一方、RAMクリアフラグの値が1である(ステップS21TM4770でNO)とい
うことは、ステップS21TM4050又はステップS21TM4150で、RAMクリ
アが1に設定されており、RAMクリアを実行することに決定されているということであ
るから、RAMクリアを伴う電源投入時の処理を実行すれば良い。
CPU103は、RAMクリアフラグの値が1である場合、セキュリティ信号タイマの
値として30秒を設定する処理、及び電源投入時にバックアップRAM領域のデータチェ
ック結果が異常であった場合の処理を実行して、割込許可後に遊技制御用タイマ割込処理
(特別図柄プロセス処理等を含む)に移行すれば良い。
図9−8に示すように、CPU103は、RAMクリアフラグが1であることに基づい
てRAMクリア処理を行う(ステップS21TM1410)。RAMクリア処理では、R
AM102の遊技状態情報格納領域に格納されている電力供給停止前の遊技状態を示すデ
ータ(特別図柄プロセスフラグ、確変フラグ、時短フラグ、保留記憶等)はクリアされて
、初期値が設定されるが、RAM102の設定値格納領域に格納されている設定値はクリ
アされず、RAMクリア処理の前から変更されない。また、設定値毎に、連比、役比、及
びベース等の各集計値(表示モニタ21TM029に表示可能な遊技情報)が記憶されて
いる領域も、クリアされず、これら設定値毎の各集計値は、RAMクリア処理の前から変
更されない。そして、表示モニタ21TM029に「C」の文字を表示すること等により
、遊技状態が初期化されたことを報知する(ステップS21TM1420)。なお、RA
Mクリア処理によって、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生成するため
のカウンタのカウント値のデータ)は0に初期化されるが、任意の値またはあらかじめ決
められている値に初期化するようにしてもよい。また、RAM102の全領域を初期化せ
ず、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウン
ト値のデータ)をそのままにしてもよい。
このRAMクリア処理において設定値格納領域に格納されている設定値をクリアさせな
い理由は、(a)設定変更モードに制御されなかった場合には、電源投入時に設定値格納
領域には正規の値が格納されていたことになり(ステップS21TM4020でYES)
、(b)設定変更モードに制御された場合には、設定値格納領域の値が0に設定されたか
(ステップS21TM4520)又は設定変更モード中の操作によって正規の値が格納さ
れている(ステップS21TM4610及びステップS21TM4620)ためである。
さらに、RAMクリア処理以降は、設定変更モードに制御することができず、設定値格納
領域に格納されている値を変更する機会がないためである。
次いで、CPU103は、ROM101に格納されている初期化時設定テーブルの先頭
アドレスをポインタに設定し(ステップS21TM1430)、初期化時設定テーブルの
内容を順次作業領域に設定する(ステップS21TM1440)。ステップS21TM1
430およびステップS21TM1440の処理によって、例えば、普通図柄当り判定用
乱数カウンタ、特別図柄バッファ、総賞球数格納バッファ、特別図柄プロセスフラグなど
制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグに初期値が設定される。
ステップS21TM1430、ステップS21TM1440の実行後、CPU103は
、RAM102の設定値格納領域に格納されている設定値を読み出す(ステップS21T
M1450)。後述する遊技制御用タイマ割込処理では、ここで読み出された設定値に基
づいて特別図柄プロセス処理における大当り判定が実行される。次いで、CPU103は
、電源投入時(あるいは設定変更モードの終了時)に初期化処理が行われたことを指定す
る初期化コマンドを送信する(ステップS21TM1460)。演出制御用CPU120
では、この初期化コマンドを受信したことに基づいて、初期化処理が行われたこと(電力
供給停止時のデータに基づいて電源断からの復旧が行われずに、RAMクリアが行われた
こと)を認識する。演出制御用CPU120は、初期化コマンドを受信すると、例えば画
像表示装置5、スピーカ8L、8R、枠LED9等の演出装置において、遊技状態等の初
期化が行われたこと(電力供給停止時のデータに基づいて電源断からの復旧が行われずに
、RAMクリアが行われたこと)を報知することが可能である。
次いで、CPU103は、セキュリティ信号タイマの値として30秒を設定する(ステ
ップS21TM1465)。これにより、設定変更モード終了後のステップS21TM4
710で設定されていたセキュリティ信号タイマの値(1秒)が、RAMクリアが実行さ
れたことに対応した値(30秒)に変更(上書き)されることになる。また、設定変更モ
ード及び設定確認モードの何れのモードにも制御されることなくRAMクリアが実行され
た場合には、ステップS21TM4710が実行されることなく(セキュリティ信号タイ
マの値として1秒が設定されることなく)、セキュリティ信号タイマの値が、RAMクリ
アが実行されたことに対応した30秒に設定される。一方、RAMクリアが実行されなか
った場合(設定確認モードに制御された場合を含む)には、このステップS21TM14
65の処理は実行されないので、セキュリティ信号タイマの値はステップS21TM47
10で設定された1秒のままである。
このステップS21TM1465又は前述したステップS21TM4710で、セキュ
リティ信号タイマの値が設定されたことにより、割込許可後の遊技制御用タイマ割込処理
においてセキュリティ信号が出力されることになり(情報出力処理)、その後、割込許可
により遊技制御用タイマ割込処理が実行される毎に、セキュリティ信号タイマの値が2m
sずつ減算され、セキュリティ信号タイマの値が0となったタイミングでセキュリティ信
号の出力が停止されることになる。
そして、CPU103は、シリアル通信回路21TM505の設定処理を実行する(ス
テップS21TM1480)。この設定処理では、主基板11の出力回路21TM067
から払出制御基板21TM037の入力回路21TM373Aに接続確認信号が出力され
る。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100のシリアル通信回路21TM505と
、払出制御用マイクロコンピュータ21TM370のシリアル通信回路21TM380と
の通信を実行可能な状態に設定する。
次に、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(
ステップS21TM1490)。CPU103は、例えば、乱数回路設定プログラムに従
って処理を実行することによって、乱数回路104に特図表示結果判定用の乱数値MR1
の値を更新させるための設定を行う。
そして、ステップS21TM1500において、CPU103は、所定時間(例えば2
ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に
内蔵されているCTCのレジスタの設定を行う。すなわち、初期値として例えば2msに
相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施例では、2m
s毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。
次いで、CPU103は、表示用乱数更新処理(ステップS21TM1520)および
初期値用乱数更新処理(ステップS21TM1530)を繰返し実行する。表示用乱数更
新処理および初期値用乱数更新処理を実行するときには割込禁止状態に設定し(ステップ
S21TM1510)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了す
ると割込許可状態に設定する(ステップS21TM1540)。これにより、遊技制御用
タイマ割込み処理を実行可能な通常遊技処理に移行する。本実施例では、表示用乱数とは
、大当りとしない場合の特別図柄の停止図柄を決定するための乱数や大当りとしない場合
にリーチとするか否かを決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱
数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更
新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である
。この実施例では、初期値用乱数とは、普通図柄に関して当りとするか否か決定するため
の乱数を発生するためのカウンタ(普通図柄当り判定用乱数発生カウンタ)のカウント値
の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技の進行を制御する遊技制御処理(遊
技制御用マイクロコンピュータ100が、遊技機に設けられている演出表示装置、可変入
賞球装置、球払出装置等の遊技用の装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコ
ンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう)に
おいて、普通図柄当り判定用乱数のカウント値が1周(普通図柄当り判定用乱数の取りう
る値の最小値から最大値までの間の数値の個数分歩進したこと)すると、そのカウンタに
初期値が設定される。
なお、本例では、CPU103は、ステップS21TM4770でRAMクリアフラグ
が0である(YES)と判定された場合、遊技機用枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖
状態となっているか否かを確認することなく(遊技機用枠3又はガラス扉枠3aの状態に
よらず)、電源断復旧時の処理に移行しているが、このような形態に限らず、ステップS
21TM4770でRAMクリアフラグが0である(YES)と判定された場合、遊技機
用枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状態となっていることを条件として(遊技機用枠
3又はガラス扉枠3aの状態に応じて)、電源断復旧時の処理に移行しても良い。
また、本例では、CPU103は、ステップS21TM4770でRAMクリアフラグ
が1である(NO)と判定された場合、遊技機用枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状
態となっているか否かを確認することなく(遊技機用枠3又はガラス扉枠3aの状態によ
らず)、電源投入時の処理(ステップS21TM1410(RAMクリア)以降の処理)
に移行しているが、このような形態に限らず、ステップS21TM4770でRAMクリ
アフラグが1である(NO)と判定された場合、遊技機用枠3及びガラス扉枠3aが何れ
も閉鎖状態となっていることを条件として(遊技機用枠3又はガラス扉枠3aの状態に応
じて)、電源投入時の処理(ステップS21TM1410(RAMクリア)以降の処理)
に移行しても良い。
以上に示したように、遊技場の店員等は、電源投入時に錠スイッチ21TM051をO
N状態とし、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052をON状態とすること
で、パチンコ遊技機1を設定変更モードに制御させることが可能であると共に、遊技状態
等を初期化させること(RAMクリアを実行させること)ことが可能となる。また、電源
投入時に錠スイッチ21TM051をON状態とし、クリアスイッチ(設定切替スイッチ
)21TM052をOFF状態とすることで、パチンコ遊技機1を設定確認モードに制御
させることが可能であると共に、遊技状態等を初期化させない(ステップS21TM40
40又はステップS21TM4140でNOと判定させてRAMクリアフラグを1に設定
させないこと)ことが可能となる。このように、遊技場の店員は、パチンコ遊技機1を設
定変更モード及び設定確認モードの何れに制御させるのかを選択可能であると共に、遊技
状態等を初期化させるか否かも選択可能となっている。
前述したように、電源投入時に設定変更中フラグがセットされている場合には、電源断
発生時に設定変更モードに制御されていたことになるため、設定値が不安定な状態となっ
ており、遊技場側で確定させようとしている設定値が設定値格納領域に格納されていない
可能性がある。図9−6〜図9−8に示した例では、CPU103は、設定変更中フラグ
がセットされていること(ステップS21TM4030でYES)に基づいて、通常遊技
処理に移行させず遊技停止状態(ステップS21TM4200〜ステップS21TM42
20のループ処理)に制御可能なようにしており、遊技停止状態への制御に対応してセキ
ュリティ信号を出力するようにしている(ステップS21TM4220)。
このような構成とすることにより、設定値が不安定な状態で遊技が開始される(遊技制
御用タイマ割込処理が実行される)ことを防止するとともに、電源が投入されたときに、
電源断発生時に設定変更モードに制御されていたことを外部装置に通知可能としている。
また、図9−6〜図9−8に示した例では、CPU103は、設定変更中フラグがセッ
トされていること(ステップS21TM4030でYES)に基づいて、設定変更モード
に移行するための条件(ステップS21TM4120〜ステップS21TM4140が全
てYESであること)が成立していない場合に、設定値異常エラーコマンドを送信する(
ステップS21TM4190)とともに、遊技停止状態(ステップS21TM4200〜
ステップS21TM4220のループ処理)において表示モニタ21TM029に「E」
の文字を表示するエラー表示を行う(ステップS21TM4210)。
図9−10に示す例では、表示モニタ21TM029を構成する各7セグメント表示器
21TM029A〜21TM029Dに、それぞれ「E」の文字を表示することで、遊技
場の店員に異常の発生(設定変更モードに制御されていた状態で電源断が発生した可能性
があること)を明確に報知するようにしている。また、設定値異常エラーコマンドを受信
した演出制御用CPU120は、画像表示装置5に「電源断後に電源を再投入して設定変
更モードに移行させて下さい」というメッセージを表示することにより、遊技場の店員等
に、一旦は電源断の状態(電源スイッチ21TM055をOFF)にした後、電源再投入
時(電源スイッチ21TM055をON時)に設定変更モードに移行させて設定値を変更
するための操作を行う(設定値を確定させる)ように促す報知を行う。
本例では、(a)電源投入時に設定変更中フラグがセットされていた場合において、設
定変更モードに制御するための移行条件が成立している場合、即ち、(i)遊技機用枠3
が開放状態であり(ステップS21TM4120でYES)、(ii)錠スイッチ21T
M051がON状態であり(ステップS21TM4130でYES)、且つ、(iii)
クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態である(ステップS21
TM4140でYES)、と判定された場合には、設定変更モードに制御される。その結
果、主基板11側でのエラー表示(ステップS21TM4210:表示モニタ21TM0
29における「E」の表示)は実行されず、演出制御基板12側でのメッセージ表示(「
電源断後に電源を再投入して設定変更モードに移行させて下さい」)も行われないことに
なる。
ここで、設定変更モードコマンド(ステップS21TM4590)を受信した演出制御
用CPU120では、画像表示装置5に設定変更モードに制御されたこと、即ち、設定変
更操作(設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052の操作)に応じて設定値の
変更が可能であることを報知できる。例えば、「設定変更モード中です」というメッセー
ジや、「設定変更操作を行って設定値を変更して下さい」というメッセージを画像表示装
置5に表示させることができる。これにより、遊技場の店員等は、設定変更モードに制御
されていることを把握可能であり、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052
を操作することで、設定値格納領域に格納されている設定値を、予定していた設定値に変
更した後に、錠スイッチ21TM051をOFF状態に切り替えることで、設定値を確定
させてパチンコ遊技機1を通常遊技処理に移行させることができる。
一方で、(b)電源投入時に設定変更中フラグがセットされていた場合において、設定
変更モードに制御するための移行条件が成立していない場合、即ち、上記(i)〜(ii
i)のうちの何れかの条件が不成立の場合には、設定変更モードに制御されることなく、
設定値異常エラーコマンド送信(ステップS21TM4190)後に遊技停止状態(ステ
ップS21TM4200〜ステップS21TM4220のループ処理)に制御される。そ
の結果、主基板11側でのエラー表示(ステップS21TM4210:表示モニタ21T
M029における「E」の表示)が実行されるとともに、演出制御基板12側でのメッセ
ージ表示(「電源断後に電源を再投入して設定変更モードに移行させて下さい」)も行わ
れることになる。
このように、主基板11側でのエラー表示(ステップS21TM4210:表示モニタ
21TM029における「E」の表示)が実行されるとともに、演出制御基板12側での
メッセージ表示(「電源断後に電源を再投入して設定変更モードに移行させて下さい」)
も行われる場合には、遊技機の状態として、設定変更モード中に電源断が発生したにもか
かわらず電源復旧後に設定変更モードへの移行条件が成立していない状態であることが報
知されることになる。この場合には、遊技場の店員等は、設定変更モードに制御されてお
らず、遊技停止状態となっていること(電源を再投入して設定変更モードに制御させる必
要があること)を把握可能である。従って、一端電源をOFFにした後に、設定変更モー
ドへの移行条件(i)〜(iii)が全て成立するように操作して電源を再投入する。そ
して、設定変更モードにおいて、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052を
操作することで、設定値格納領域に格納されている設定値を、予定していた設定値に変更
した後に、錠スイッチ21TM051をOFF状態に切り替えることで、設定値を確定さ
せてパチンコ遊技機1を通常遊技処理に移行させることができる。
このように、設定変更モードにおいて電源断が発生した場合には、電源復旧時に遊技機
の状態を適切に報知することができる。
ここで、電源復旧時に設定変更モードへの移行条件が成立している(a)の場合には、
主基板11側でのエラー表示(ステップS21TM4210:表示モニタ21TM029
における「E」の表示)が行われることなく自動的に設定変更モードに移行されることに
なり、不要なエラー表示を回避して適切に設定値の変更を促すことができる。
一方で、電源復旧時に設定変更モードへの移行条件が成立していない(b)の場合には
、設定変更モード中に電源断が発生したにもかかわらず、電源復旧時に設定変更モードに
移行できない状態となっているため、強制的に遊技停止状態(ステップS21TM420
0〜ステップS21TM4220のループ処理)に制御され、主基板11側でのエラー表
示(ステップS21TM4210:表示モニタ21TM029における「E」の表示)が
行われることになる。これにより、設定値が確定していない不安定な状態での遊技の進行
を制限することができ、適切な遊技制御を実現できる。
なお、設定変更中フラグがセットされている場合に(ステップS21TM4030でY
ES)、設定変更モードに移行するための移行条件(i)〜(iii)が全て成立してい
る場合と、移行条件(i)〜(iii)の何れかが成立していない場合とで、設定値が異
常である可能性があることを示すコマンドとして異なるコマンドを送信するようにしても
良い。
例えば、移行条件が成立している場合には、設定値が異常である可能性があることを示
すコマンドであり且つ設定変更モードに移行されたこと(あるいは移行する条件が成立し
ていること)を示すコマンドを送信し、このコマンドを受信した演出制御用CPU120
では、「設定値が異常である可能性があります」というメッセージ及び「自動的に設定変
更モードに制御されます」というメッセージを画像表示装置5に表示させるようにすると
良い。一方、移行条件が成立していない場合には、前述したようにステップS21TM4
190の設定値異常エラーコマンドを送信すると良い。
設定変更モード又は設定確認モードが終了して通常遊技処理へ移行した後は、遊技機用
枠3及びガラス扉枠3aが何れも閉鎖状態となっているときに、(1)錠スイッチ21T
M051が操作されたこと(OFF状態からON状態となったこと)に応じて、遊技制御
用マイクロコンピュータ100から演出制御用CPU120に対して、錠スイッチ操作コ
マンドが送信され、(2)設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作さ
れたこと(OFF状態からON状態となったこと)に応じて、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100から演出制御用CPU120に対して、設定切替スイッチ操作コマンドが送
信されることになる。
そして、演出制御基板12(演出制御用CPU120)は、錠スイッチ操作コマンド、
及び/又は、設定切替スイッチ操作コマンドを受信したことに基づいて、設定変更モード
及び設定確認モードの何れにも制御されていないにもかかわらず、設定値を変更させるた
めの操作が行われたことを特定して、その旨を報知可能である。例えば、錠スイッチ操作
コマンドを受信したことに基づいて、画像表示装置5において「錠スイッチの操作を検出
しました。」の文字を表示する異常操作警告報知を実行する。また、設定切替スイッチ操
作コマンドを受信したことに基づいて、「設定切替スイッチの操作を検出しました。」の
文字を表示する異常操作警告報知を実行する。これにより、遊技場の店員等は、設定変更
モード及び設定確認モードの何れにも制御されていないにもかかわらず設定値を変更させ
るための操作が行われたことを明確に把握して、不正が行われていないか等を確認するこ
とができる。
なお、このような形態に限らず、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、設定変更
モード又は設定確認モードが終了して通常遊技処理へ移行した後は、錠スイッチ21TM
051が操作されたか否か、及び、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052
が操作されたか否か、を確認することなく、錠スイッチ操作コマンド及び設定切替スイッ
チ操作コマンドを送信しないようにしても良い。このように、通常遊技処理(遊技制御用
タイマ割込処理)が実行されている期間は、設定値を変更するための操作及び設定値を確
認するための操作の実行状況を確認しないようにすることで、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100の制御負担を軽減することが可能になる。
(電源投入時処理の変形例)
図9−6に示した例では、電源投入時に設定変更中フラグがセットされていた場合には
(ステップS21TM4030でYES)、(i)遊技機用枠3が開放状態であり(ステ
ップS21TM4120でYES)、(ii)錠スイッチ21TM051がON状態であ
り(ステップS21TM4130でYES)、且つ、(iii)クリアスイッチ(設定切
替スイッチ)21TM052がON状態である(ステップS21TM4140でYES)
、という3条件が成立していることを確認した場合にのみ、RAMクリアフラグを1に設
定して(ステップS21TM4150)、設定変更モードに移行した(ステップS21T
M4570でNO)。
このような形態に限らず、図9−11に示すように、電源投入時に設定変更中フラグが
セットされていた場合には(ステップS21TM4030でYES)、(i)〜(iii
)の3条件が成立しているか否かを確認することなく、RAMクリアフラグを1に設定し
て(ステップS21TM4150)、設定変更モードに移行する(ステップS21TM4
570でNO)ようにしても良い。
図9−11に示す処理では、バックアップRAM領域のデータチェック結果が異常であ
る場合(ステップS21TM4010でNO)、設定値が正規の値ではない場合(ステッ
プS21TM4020でNO)、設定変更中フラグがセットされている場合(ステップS
21TM4030でYES)に、(i)〜(iii)の条件が成立しているか否かを判定
することなく、RAMクリアフラグを1に設定して(ステップS21TM4150)、設
定変更モードに制御され(ステップS21TM4570でNO)、遊技停止状態(ステッ
プS21TM4200〜ステップS21TM4220のループ処理に相当する処理)には
制御されない部分が、図9−6に示した処理と異なる。それ以外の部分は、図9−6〜図
9−8に示した処理と同様である。
このような形態とした場合であっても、電源投入時に設定変更中フラグがセットされて
いることに基づいて、RAMクリアフラグが1に設定されて設定変更モードに移行される
ことになり、設定変更中に電源断が発生した場合の遊技機の状態を適切に定めることがで
きる。
図9−11に示す例では、設定変更中フラグがセットされていない場合には(ステップ
S21TM4030でNO)、(i)遊技機用枠3が開放状態であり、(ii)錠スイッ
チ21TM051がON状態であり、且つ、(iii)クリアスイッチ(設定切替スイッ
チ)21TM052がON状態である、という3条件が成立していることに基づいて、設
定変更モードに制御される(ステップS21TM4570でNOと判定されて、設定値格
納領域の設定値を変更可能な状態となる)のに対して、設定変更中フラグがセットされて
いる場合(ステップS21TM4030でYES)には、(i)〜(iii)の3条件が
成立しているか否かにかかわらず、強制的に設定変更モードに制御されることになる。
このように、設定変更モードに制御されているときに電源断が発生した場合には、電源
復旧時に設定変更中フラグが設定されていることに基づいて、(i)〜(iii)の3条
件が成立しているか否かにかかわらず自動的に設定変更モードに制御されることにより、
設定値を確定させるための作業性を向上させることができる。
ここで、設定変更中フラグがセットされている場合(ステップS21TM4030でY
ES)には、(ii)錠スイッチ21TM051がON状態である(ステップS21TM
4130でYES)という条件が成立していない場合でも、設定変更モードに制御される
ことになる。その結果、設定変更モードにおいては、錠スイッチ21TM051がOFF
状態のままで、設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052を操作することで、
設定値格納領域に格納されている設定値が変更されることになる(図9−7のステップS
21TM4610〜ステップS21TM4620)。
前述したように、設定変更モードを終了させる条件は、錠スイッチ21TM051をO
N状態からOFF状態に切り替えることである(ステップS21TM4680でYESと
判定させることである)。そのため、設定値の変更操作を行った遊技場の店員は、設定値
を確定して設定変更モードを終了させるために、錠スイッチ21TM051がOFF状態
であれば、一旦、錠スイッチ21TM051をOFF状態からON状態に切り替えた後に
、錠スイッチ21TM051をON状態からOFF状態に切り替える(ステップS21T
M4680でYESと判定させる)ことになる。
このように、設定変更中フラグがセットされていない場合と(ステップS21TM40
30でNO)、設定変更中フラグがセットされている場合とで(ステップS21TM40
30でYES)、設定変更モードの制御を開始させる条件を異ならせる一方で、設定変更
モードの制御を終了させる条件(錠スイッチ21TM051をON状態からOFF状態に
切り替える操作)は共通化することで、設定変更モードの制御を終了させる条件を明確に
して、適切に通常遊技処理に移行させるようにしている。
ここで、設定変更中フラグがセットされている(ステップS21TM4030でYES
)ことに基づいて設定変更モードに制御された場合に、錠スイッチ21TM051をON
状態にするように促す報知を行うようにしても良い。例えば、CPU103は、設定変更
中フラグがセットされている場合に(ステップS21TM4030でYES)、ステップ
S21TM4150でRAMクリアフラグを1に設定するとともに、設定値異常エラーコ
マンドを送信する(前述したステップS21TM4190に相当する処理を実行する)よ
うにしておき、設定値異常エラーコマンド(ステップS21TM4110)を受信した演
出制御用CPU120が、「錠スイッチを一旦ONにして、設定値変更後にOFFに切り
替えて下さい」というメッセージを画像表示装置5に表示するようにしても良い。
なお、図9−6〜図9−8、並びに図9−11に示した処理においては、設定変更中フ
ラグがセットされている状態では通常遊技処理に移行できないようになっている。そのた
め、遊技機メーカーが、パチンコ遊技機1を出荷する際(遊技場への設置前)に、予め設
定変更中フラグをセットさせておくことで、その後、遊技場側では、設定変更モードを経
て設定値を変更し、設定変更モードを終了させなければ、当該パチンコ遊技機1での遊技
を行わせることができなくなる。これにより、遊技場でパチンコ遊技機1を設置する際に
、確実に設定変更モードに制御させて設定変更操作を行わせ、設定値を確定させる措置を
とるようにすることができる。
(設定値変更中に電源断が発生した場合の設定値記憶制御)
次に、設定値変更中に電源断が発生した場合の設定値記憶制御に関して、図9−12を
用いて説明する。図9−7に示した例では、設定変更モードにおいて、設定切替スイッチ
(クリアスイッチ)21TM052が操作されることで、設定値格納領域に格納されてい
る設定値自体が変更されることになる。
まず、設定変更モード中に設定値の変更操作が行われて、錠スイッチ21TM051が
ON状態からOFF状態に切り替えられる前(設定変更モード終了前)に電源断が発生し
た場合の制御に関して、図9−12(1)を用いて説明する。
順番1に示すように、電源投入時に錠スイッチ21TM051をON状態として(クリ
アスイッチ21TM052もON状態として)設定変更モードに制御させるものとする。
本例では、この電源投入時において、RAM102の設定値格納領域に設定値として「0
」が格納されている。次いで、順番2に示すように、設定変更モードが開始されたことに
伴い、RAM102の設定値格納領域に格納されている設定値「0」が読み出されて、読
み出された設定値に1を加算した「1」が表示モニタ21TM029に表示されることに
なる。この時点で錠スイッチ21TM051はON状態のままである。
次いで、順番3に示すように、設定変更モードにおいて、1回目の設定切替スイッチ(
クリアスイッチ)21TM052の操作が行われたことに基づいて、設定値格納領域に格
納される設定値が「0」から「1」に変更され、変更後の設定値に1を加算した「2」が
表示モニタ21TM029に表示されることになる。この時点で錠スイッチ21TM05
1はON状態のままである。さらに、順番4に示すように、設定変更モードにおいて、2
回目の設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052の操作が行われたことに基づ
いて、設定値格納領域に格納される設定値が「1」から「2」に変更され、変更後の設定
値に1を加算した「3」が表示モニタ21TM029に表示されることになる。この時点
で錠スイッチ21TM051はON状態のままである。
次いで、順番5に示すように、設定変更モードにおいて、錠スイッチ21TM051が
ON状態のままで、即ち、設定変更モードを終了させる操作が行われる前に、電源断が発
生したものとする。このとき、設定値格納領域には、2回目の設定切替スイッチ(クリア
スイッチ)21TM052の操作が行われた後の設定値「2」が格納された状態である。
電源断の状態では、RAM102のバックアップ領域に形成された設定値格納領域に格納
されている設定値「2」がそのまま保持されることになる。
次いで、順番6に示すように、電源投入時に錠スイッチ21TM051をON状態とし
て(クリアスイッチ21TM052もON状態として)設定変更モードに制御させるもの
とする。この電源投入時において、RAM102の設定値格納領域に設定値として「2」
が格納されている。この設定値「2」は、前回の設定変更モード中の電源断発生時に設定
値格納領域に格納されていた値である。
次いで、順番7に示すように、設定変更モードが開始されたことに伴い、RAM102
の設定値格納領域に格納されている設定値「2」が読み出されて、読み出された設定値に
1を加算した「3」が表示モニタ21TM029に表示されることになる。この時点で錠
スイッチ21TM051はON状態のままである。
なお、順番6の電源投入時には、設定変更中フラグがセットされた状態であるため、前
述した図9−11に示した制御を適用する場合、錠スイッチ21TM051がOFF状態
であっても(又はクリアスイッチ21TM052がOFF状態であっても)、自動的に設
定変更モードに制御されることになる。そのため、順番6及び順番7における錠スイッチ
21TM051の状態は、OFF状態である場合がある。
このように、設定変更モードにおいて設定値の変更が行われて、錠スイッチ21TM0
51がOFF状態とされることなく(設定変更モードを終了させることなく)電源断が発
生した場合には、電源復旧時に、前回の設定変更モードにおける変更後の設定値が設定値
格納領域に保持された状態となっている。従って、電源復旧時には、既に予定していた設
定値が設定されている場合もあり、この場合には、遊技場の店員は改めて設定値を変更す
る操作を行わずとも、設定変更モードを終了させて遊技機を通常遊技処理に移行させれば
良いため、作業性を向上させることができる。
次に、設定変更モード中に設定値の変更操作が行われて、錠スイッチ21TM051が
ON状態からOFF状態に切り替えられた後(設定変更モード終了後)に電源断が発生し
た場合の制御に関して、図9−12(2)を用いて説明する。
順番1〜順番4に関しては、図9−12(1)に示した例と同様であり、説明を省略す
る。次いで、順番5に示すように、設定変更モードにおいて、錠スイッチ21TM051
がON状態からOFF状態に切り替えられたことにより、設定変更モードが終了する。こ
れにより、2回目の設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052の操作が行われ
た後の設定値「2」が、最終的な設定値として確定する。このとき設定値格納領域には設
定値として「2」が格納されており、表示モニタ21TM029には、確定した設定値に
1を加算した「3」が表示されている。
その後に、順番6に示すように、電源スイッチ21TM055をOFF状態とする操作
が行われて、電力供給が停止された状態となったものとする。この電源断の状態では、R
AM102のバックアップ領域に形成された設定値格納領域に格納されている設定値「2
」がそのまま保持されることになる。
次いで、順番7に示すように、電源投入時に錠スイッチ21TM051をON状態とし
て(クリアスイッチ21TM052もON状態として)設定変更モードに制御させるもの
とする。この電源投入時において、RAM102の設定値格納領域に設定値として「2」
が格納されている。この設定値「2」は、前回の設定変更モード終了時に最終的に設定値
格納領域に格納されていた値である。
次いで、順番8に示すように、設定変更モードが開始されたことに伴い、RAM102
の設定値格納領域に格納されている設定値「2」が読み出されて、読み出された設定値に
1を加算した「3」が表示モニタ21TM029に表示されることになる。この時点で錠
スイッチ21TM051はON状態のままである。
図9−12(1)及び(2)に示すように、設定変更モードに制御されているときに電
源断が発生した場合と、設定変更モードの制御が終了した後に電力供給が停止された場合
とで、何れの場合にも、電源復旧時には、前回の設定変更モードにおける設定変更操作に
応じて変更された後の設定値、即ち電源断直前に設定値格納領域に格納されていた設定値
が、有効な設定値(電源復旧時に設定格納領域に格納されている設定値)となっている。
なお、図9−12に示した設定値の記憶制御に限られない。即ち、設定変更モードに制
御されたときに設定値格納領域に格納されている設定値を設定情報一時記憶領域にコピー
して、設定変更モードに制御されているときに設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21
TM052が操作された場合には、設定値格納領域の設定値を変更せずに設定情報一時記
憶領域に記憶されている設定値を変更し、設定変更モードを終了させる操作(錠スイッチ
21TM051をON状態からOFF状態に切り替える操作)が行われたことに基づいて
、設定情報一時記憶領域に記憶されている設定値を設定値格納領域に格納して(上書きし
て)設定値を確定させるようにしても良い。なお、この場合に表示モニタ21TM029
に表示させる設定値は、設定情報一時記憶領域に記憶されている設定値(0〜5)に1を
加算した値(1〜6)となり、設定情報一時記憶領域に記憶されている設定値が変更され
ることに応じて、表示モニタ21TM029に表示される設定値も変化することになる。
このような構成とすることで、電源投入に伴い設定変更モードに制御され、設定変更操
作が行われた場合(表示モニタ21TM029に表示される設定値が変更された場合)で
あっても、設定変更モードを終了させる操作が完了することなく(錠スイッチ21TM0
51がOFF状態に切り替えられることなく)、電源断が発生した場合には、RAM10
2の設定値格納領域に格納されている設定値は、電源投入時(設定変更モードにおいて設
定変更操作が行われる前)から変更されていないことになる。即ち、電力供給停止状態で
は、前回の電源投入時に設定値格納領域に格納されていた設定値が引き続き保持されてい
ることになる。従って、電源復旧後に設定変更モード又は設定確認モードに制御されたと
きに表示モニタ21TM029(第1表示部21TM029A)に表示される設定値は、
前回の電源投入時にRAM102の設定値格納領域に格納されていた設定値に応じた値と
なる。
このように、設定変更モードに制御されているときに電源断が発生した場合の設定値を
適切に定めることができる。また、設定変更モードが終了していない不安定な状態におい
て電力供給が停止された場合に、設定値の変更を制限することができる。
上記の実施形態に示した設定変更モード及び設定確認モードに関連した制御は、複数の
設定値(例えば0〜5)が設けられており、設定値に応じて大当り確率が異なる遊技機に
対して適用可能であるが、これに限らず、複数の設定値(例えば0〜5)が設けられてい
るものの、設定値によらず大当り確率は共通である(例えば、設定値0〜5の全てに関し
て大当り確率が300分の1である)遊技機に対しても適用可能である。
また、本特徴部21TMでは、以下に示す発明が開示されている。
特開2010−200902号公報(段落0007)に示すように、複数段階の設定値
を外部からの設定変更操作に基づいて変更する設定変更手段を備える遊技機が提案されて
いる。また、特開2014−200506号公報(段落0102)に示すように、主制御
基板の外部出力端子から、「大当たり信号」等が出力される遊技機が提案されている。特
開2010−200902号公報(段落0007)に記載されたような遊技機に関しては
、設定値の変更等の際に、設定に関連する制御状態を外部装置側で把握することが必要と
なる場合があるが、特開2014−200506号公報(段落0102)に記載されてい
る従来の遊技機の信号出力技術を適用しても、外部装置側でこれを把握することが困難で
あるという課題がある。手段O1〜手段O4に係る発明は、上記の実状に鑑みてなされた
ものであり、設定に関連する制御状態を遊技機外部に適切に通知可能な遊技機を提供する
ことにある。
手段O1の遊技機は、設定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0〜5の6段階
)に応じた制御(特別図柄プロセス処理における大当り判定処理等)を実行可能な遊技機
(パチンコ遊技機1)であって、設定値を変更可能な設定変更モードに制御可能な設定変
更モード制御手段(ステップS21TM4530〜ステップS21TM4620を実行可
能な遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、設定値を確認可能な設定確認モードに
制御可能な設定確認モード制御手段(ステップS21TM4530〜ステップS21TM
4570及びステップS21TM4650を実行可能な遊技制御用マイクロコンピュータ
100)と、前記設定変更モード及び前記設定確認モードの何れかの制御の開始に対応し
て特定信号(セキュリティ信号)を出力する特定信号出力手段(ステップS21TM45
60でセキュリティ信号を出力する遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、特定信
号が出力される期間に関する値(セキュリティ信号タイマの値)を設定する設定手段(セ
キュリティ信号タイマの値をセットする遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、を
備え、前記設定手段は、前記設定変更モードに制御される場合と前記設定確認モードに制
御される場合とで共通の所定値を設定可能であり(ステップS21TM4710でセキュ
リティ信号タイマの値として1秒を設定し)、前記特定信号出力手段は、前記設定変更モ
ード及び前記設定確認モードの何れかの制御の終了に対応して、少なくとも前記所定値に
対応した期間が経過するまで特定信号を出力する(設定確認モードの終了に伴い設定確認
モードの終了から1秒が経過するまでセキュリティ信号を継続して出力し、設定変更モー
ドの終了に伴い設定変更モードの終了から30秒が経過するまでセキュリティ信号を継続
して出力する)ことを特徴とする。これによれば、設定に関連する遊技機の状態を外部装
置に適切に通知できる。
手段O2の遊技機は、手段O1の遊技機であって、遊技状態を初期化する初期化手段(
ステップS21TM4050、ステップS21TM4150でRAMクリアフラグがセッ
トされていることに基づいてRAMクリア(ステップS21TM1410)を実行する遊
技制御用マイクロコンピュータ100)を備え、前記初期化手段は前記設定変更モードの
制御に伴い遊技状態を初期化し(設定変更モードに制御される場合には、設定変更モード
に制御された後にRAMクリアが実行されており)、前記設定手段は、前記所定値を設定
した後(ステップS21TM4710でセキュリティ信号タイマの値として1秒を設定し
た後)に、前記所定値に対応した期間よりも長い期間に対応した特定値を設定可能であり
(RAMクリアが実行される場合にはステップS21TM1465でセキュリティ信号タ
イマの値として30秒を設定可能であり)、前記特定信号出力手段は、前記設定変更モー
ドの制御の終了に対応して、前記特定値に対応した期間が経過するまで特定信号を出力す
る(設定変更モードの終了に伴い設定変更モードの終了から30秒が経過するまでセキュ
リティ信号を継続して出力する)ことを特徴とする。これによれば、設定変更モードの制
御が終了した場合及び設定確認モードの制御が終了した場合の何れの場合にも少なくとも
所定値に対応した期間は特定信号が出力されることになり、設定変更モードに制御された
場合には所定値に対応した期間よりも長い期間、特定信号が出力されることになるため、
設定手段による設定処理を共通化しつつ設定変更モードと設定確認モードとで異なる出力
期間を設定することが可能となる。
手段O3の遊技機は、手段O1又は手段O2の遊技機であって、前記設定変更モードに
おいて、前記設定変更モードを終了させるための特定操作(ステップS21TM4680
で錠スイッチ21TM051がOFFとされたことの検出)が行われることなく当該遊技
機への電力供給が停止された場合に特定情報(設定変更中フラグ)を記憶する特定情報記
憶手段(RAM102のバックアップ領域において、設定変更モードに移行したことに基
づいてステップS21TM4580で設定変更中フラグをセットし、設定変更モードが終
了したことに基づいてステップS21TM4720で設定変更中フラグをクリアする遊技
制御用マイクロコンピュータ100)を備え、当該遊技機への電力供給が開始された場合
に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記憶されているときに(電源復旧時のステップ
S21TM4030で設定変更中フラグがセットされていると判定された場合に)、遊技
停止状態とするとともに特定信号を出力する(設定変更モードに移行するための条件が成
立していないことに基づいてステップS21TM4200〜ステップS21TM4220
の処理を電源断まで繰り返し実行する)ことが可能であることを特徴とする。これによれ
ば、設定変更モードの制御中に電力供給が停止された場合に、電力供給再開時に遊技機の
状態を外部装置に適切に通知することができる。
手段O4の遊技機は、手段O1〜手段O3から選択される何れかの遊技機であって、遊
技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用タイマ割込処理を実行する遊技制御用マイ
クロコンピュータ100)と、演出の実行を制御する演出制御手段(演出制御用CPU1
20)と、を備え、前記遊技制御手段は、表示手段(表示モニタ21TM029)と、前
記設定変更モード制御手段(ステップS21TM4530〜ステップS21TM4620
の処理を実行する遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、前記設定変更モードにお
いて、前記設定変更モードを終了させるための特定操作が行われることなく(ステップS
21TM4680で錠スイッチ21TM051がOFFとされる操作が検出されることな
く)当該遊技機への電力供給が停止された場合に特定情報を記憶する特定情報記憶手段(
RAM102のバックアップ領域において、設定変更モードに移行したことに基づいてス
テップS21TM4580で設定変更中フラグをセットし、設定変更モードが終了したこ
とに基づいてステップS21TM4720で設定変更中フラグをクリアする遊技制御用マ
イクロコンピュータ100)と、を有し、当該遊技機への電力供給が開始された場合に前
記特定情報記憶手段に前記特定情報が記憶されているときに(電源復旧時のステップS2
1TM4030で設定変更中フラグがセットされていると判定された場合に)、前記表示
手段においてエラー報知を実行するとともに前記演出制御手段にエラーコマンドを送信す
ることが可能であり(ステップS21TM4190で設定値異常エラーコマンドを送信し
、ステップS21TM4210のエラー表示において表示モニタ21TM029に「E」
の文字を表示することが可能であり)、前記演出制御手段は、前記エラーコマンドを受信
したことに応じて、設定値を変更するための操作を促す報知を行う(画像表示装置5に「
電源断後に電源を再投入して設定変更モードに移行させて下さい」というメッセージを表
示する)ことを特徴とする。これによれば、遊技場の店員に対して遊技機の状態を適切に
報知できるとともに、設定値を変更するための操作を促すことができる。
また、特開2010−200902号公報(段落0007)に示すように、複数段階の
設定値を外部からの設定変更操作に基づいて変更する設定変更手段を備える遊技機が提案
されている。特開2010−200902号公報(段落0007)に記載されたような遊
技機では、設定値を変更する際に電力供給が停止された場合に、遊技機の状態を適切に報
知する必要がある。手段P1〜手段P4に係る発明は、上記の実状に鑑みてなされたもの
であり、設定値を変更する際に電力供給が停止された場合に、遊技機の状態を適切に報知
する遊技機を提供することにある。
手段P1の遊技機は、設定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0〜5の6段階
)に応じた制御(特別図柄プロセス処理における大当り判定処理等)を実行可能な遊技機
(パチンコ遊技機1)であって、設定値を変更可能な設定変更モードに制御可能な設定変
更モード制御手段(ステップS21TM4530〜ステップS21TM4620を実行可
能な遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、前記設定変更モードに制御されたこと
を特定可能な特定情報を記憶する特定情報記憶手段(設定変更モードに移行したことに基
づいてステップS21TM4580で設定変更中フラグをセットし、設定変更モードが終
了したことに基づいてステップS21TM4720で設定変更中フラグをクリアする遊技
制御用マイクロコンピュータ100)と、を備え、前記特定情報記憶手段は、当該遊技機
への電力供給が停止された後も前記特定情報を記憶可能であり(設定変更中フラグの値は
RAM102のバックアップ領域に格納されており)、当該遊技機への電力供給が開始さ
れた場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記憶されているときに(電源復旧時の
ステップS21TM4030で設定変更中フラグがセットされていると判定された場合に
)、エラー報知を実行可能なエラー報知手段(設定変更モードへの移行条件が成立してい
ない場合にステップS21TM4210でエラー表示を行う遊技制御用マイクロコンピュ
ータ100)をさらに備えることを特徴とする。これによれば、設定変更モードにおいて
電力供給が停止された場合に遊技機の状態を適切に報知することができる。
手段P2の遊技機は、手段P1の遊技機であって、前記設定変更モード制御手段は、設
定変更条件が成立していること(電源投入時に、遊技機用枠3が開放状態となっており、
錠スイッチ21TM051がON状態であり、且つ、クリアスイッチ(設定切替スイッチ
)21TM052がON状態であること)に基づいて前記設定変更モードに制御可能であ
り、当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が
記憶されているときに(電源復旧時のステップS21TM4030で設定変更中フラグが
セットされていると判定された場合に)、前記設定変更条件が成立していることに基づい
て、前記エラー報知を実行することなく前記設定変更モードに制御可能である(電源投入
時に、ステップS21TM4120、ステップS21TM4130、ステップS21TM
4140ですべてYESと判定されたことに基づいて、ステップS21TM4200〜ス
テップS21TM4220のループ処理に移行することなく設定変更モードに移行する)
ことを特徴とする。これによれば、設定変更モードに制御される条件が成立しているとき
にはエラー報知を実行することなく設定変更モードに制御されることになり、不要なエラ
ー報知を回避して適切に設定値の変更を促すことができる。
手段P3の遊技機は、手段P1又は手段P2の遊技機であって、当該遊技機への電力供
給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記憶されているときに(電
源復旧時のステップS21TM4030で設定変更中フラグがセットされていると判定さ
れた場合に)、前記エラー報知を実行するとともに遊技停止状態とすることが可能である
(電源投入時に、設定変更モードへの移行条件が成立していない場合には(ステップS2
1TM4120〜ステップS21TM4140の何れかでNOと判定された場合には)、
設定変更モードに移行することなくステップS21TM4200〜ステップS21TM4
220のループ処理に移行する)ことを特徴とする。これによれば、設定値が不安定な状
態での遊技の進行を制限することができ、適切な遊技制御を実現できる。
手段P4の遊技機は、手段P1〜手段P3から選択される何れかの遊技機であって、遊
技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用タイマ割込処理を実行する遊技制御用マイ
クロコンピュータ100)と、演出の実行を制御する演出制御手段(演出制御用CPU1
20)と、を備え、前記遊技制御手段は、表示手段(表示モニタ21TM029)と、
前記設定変更モード制御手段(ステップS21TM4530〜ステップS21TM46
20の処理を実行する遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、前記特定情報記憶手
段と、を有し、当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記
特定情報が記憶されているときに(電源復旧時のステップS21TM4030で設定変更
中フラグがセットされていると判定された場合に)、前記表示手段において前記エラー報
知を実行するとともに前記演出制御手段にエラーコマンドを送信することが可能であり(
ステップS21TM4190で設定値異常エラーコマンドを送信し、ステップS21TM
4210のエラー表示において表示モニタ21TM029に「E」の文字を表示すること
が可能であり)、前記演出制御手段は、前記エラーコマンドを受信したことに応じて、設
定値を変更するための操作を促す報知を行う(画像表示装置5に「電源断後に電源を再投
入して設定変更モードに移行させて下さい」というメッセージを表示する)ことを特徴と
する。これによれば、遊技場の店員に対して遊技機の状態を適切に報知できるとともに、
設定値を変更するための操作を促すことができる。
また、特開2010−200902号公報(段落0007)に示すように、複数段階の
設定値を外部からの設定変更操作に基づいて変更する設定変更手段を備える遊技機が提案
されている。特開2010−200902号公報(段落0007)に記載されたような遊
技機では、設定値を変更する際に電力供給が停止された場合に、遊技機の状態を適切に定
める必要がある。手段Q1〜手段Q5に係る発明は、上記の実状に鑑みてなされたもので
あり、設定値を変更する際に電力供給が停止された場合に、遊技機の状態を適切に定める
遊技機を提供することにある。
手段Q1の遊技機は、設定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0〜5の6段階
)に応じた制御(特別図柄プロセス処理における大当り判定処理等)を実行可能な遊技機
(パチンコ遊技機1)であって、設定値を変更可能な設定変更モードに制御可能な設定変
更モード制御手段(ステップS21TM4530〜ステップS21TM4620を実行可
能な遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、前記設定変更モードに制御されたこと
を特定可能な特定情報を記憶する特定情報記憶手段(設定変更モードに移行したことに基
づいてステップS21TM4580で設定変更中フラグをセットし、設定変更モードが終
了したことに基づいてステップS21TM4720で設定変更中フラグをクリアする遊技
制御用マイクロコンピュータ100)と、を備え、前記特定情報記憶手段は、当該遊技機
への電力供給が停止された後も前記特定情報を記憶可能であり(設定変更中フラグの値は
RAM102のバックアップ領域に格納されており)、前記設定変更モード制御手段は、
当該遊技機への電力供給が開始された場合に前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記憶
されているときに(電源復旧時のステップS21TM4030で設定変更中フラグがセッ
トされていると判定された場合に)、前記設定変更モードに制御する(電源投入時に、遊
技機用枠3が開放状態となっており、錠スイッチ21TM051がON状態であり、且つ
、クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052がON状態である、という設定変
更モードに移行するための条件が成立しているか否かにかかわらず、自動的に設定変更モ
ードに制御する)ことを特徴とする。これによれば、遊技状態の初期化を伴う設定変更モ
ードにおいて電力供給が停止された場合に遊技機の状態を適切に定めることができる。な
お、手段Q1の遊技機が、前記設定変更モードの制御に対応して遊技状態を初期化する初
期化手段(例えば、ステップS21TM4050、ステップS21TM4150でRAM
クリアフラグがセットされていることに基づいてRAMクリア(ステップS21TM14
10)を実行する遊技制御用マイクロコンピュータ100)を更に備えていても良い。
手段Q2の遊技機は、手段Q1の遊技機であって、前記設定変更モード制御手段は、当
該遊技機への電力供給が開始された場合に、前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記憶
されていないときには設定変更条件が成立していることに基づいて前記設定変更モードに
制御し(電源投入時に、設定変更中フラグがセットされていない場合には(ステップS2
1TM4030でNO)、遊技機用枠3が開放状態となっており、錠スイッチ21TM0
51がON状態であり、且つ、RAMクリアフラグが1である(クリアスイッチ(設定切
替スイッチ)21TM052がON状態であったことにより設定変更モード終了後にRA
Mクリアが実行される)、という設定変更モードに移行するための条件が成立しているこ
とに基づいて設定変更モードに移行し)、前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記憶さ
れている場合には前記設定変更条件が成立しているか否かにかかわらず前記設定変更モー
ドに制御する(電源投入時に、設定変更中フラグがセットされている場合には(ステップ
S21TM4030でYES)、設定変更モードに移行するための条件が成立しているか
否かにかかわらず、自動的に設定変更モードに制御する)ことを特徴とする。これによれ
ば、設定変更モード制御中に電源断が発生した場合には、電源復旧時に特定情報が記憶さ
れていることに基づいて、設定変更条件が成立していないときにも設定変更モードに制御
されることになるため、作業性を向上させることができる。
手段Q3の遊技機は、手段Q1又は手段Q2の遊技機であって、前記設定変更モード制
御手段は、当該遊技機への電力供給が開始された場合の移行操作(電源投入時に、設定変
更中フラグがセットされていないときには(ステップS21TM4030でNO)、遊技
機用枠3が開放状態となっており、錠スイッチ21TM051がON状態であり、且つ、
RAMクリアフラグが1である(クリアスイッチ(設定切替スイッチ)21TM052が
ON状態であったことにより設定変更モード終了後にRAMクリアが実行される)、とい
う設定変更モードに移行するための条件が成立していること)に基づいて前記設定変更モ
ードに制御することが可能であり、前記設定変更モードに制御されているときの特定操作
(ステップS21TM4680で錠スイッチ21TM051がOFFになったことが確認
されたこと)に基づいて前記設定変更モードを終了させることが可能であり、前記特定情
報記憶手段は、前記設定変更モードに制御されるときに前記特定情報を記憶し(設定変更
モードの制御が開始されたステップS21TM4580のタイミングで設定変更中フラグ
をセットし)、前記特定操作に基づいて前記設定変更モードが終了するときに前記特定情
報を消去し(設定変更モードの制御が終了したステップS21TM4720のタイミング
で設定変更中フラグをクリアし)、前記設定変更モード制御手段は、当該遊技機への電力
供給が開始された場合に、前記特定情報記憶手段に前記特定情報が記憶されているときに
は前記移行操作が行われたか否かにかかわらず前記設定変更モードに制御し(電源投入時
に、設定変更中フラグがセットされている場合には(ステップS21TM4030でYE
S)、設定変更モードに移行するための条件が成立しているか否かにかかわらず、自動的
に設定変更モードに制御し)、前記特定操作に基づいて前記設定変更モードを終了させる
(ステップS21TM4680で錠スイッチ21TM051がOFFになったことが確認
されたことに基づいて設定変更モードを終了させる)ことを特徴とする。これによれば設
定変更モードの制御を終了させる条件を適切に定めることができる。
手段Q4の遊技機は、手段Q1〜手段Q3から選択される何れかの遊技機であって、設
定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0〜5の6段階)を記憶する設定値記憶手
段(設定値が格納されるRAM102の設定値格納領域)を備え、前記設定値記憶手段に
記憶されている設定値に応じた制御(特別図柄プロセス処理における大当り判定処理等)
を実行可能であり、前記設定変更モードに制御されているときの変更操作に基づいて前記
設定値記憶手段に記憶されている設定値を変更し(ステップS21TM4610で設定切
替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作された場合には設定値格納領域に格
納されている設定値を変更し)、前記設定変更モード制御手段は、前記設定変更モードに
制御されているときの特定操作に基づいて前記設定変更モードを終了させ(ステップS2
1TM4680で錠スイッチ21TM051がOFFになったことが確認されたことに基
づいて設定変更モードを終了させ)、前記設定値記憶手段は、前記設定変更モードに制御
されている場合に前記特定操作が行われることなく当該遊技機への電力供給が停止された
ときに、前記設定変更モードにおいて前記変更操作により変更された後の設定値を継続し
て記憶する(設定値格納領域はRAM102のバックアップ領域に形成されており、設定
変更モード中に設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作されると設定
値格納領域に格納されている設定値自体が変更されることになるため、設定変更モード中
に電源断が発生した場合でも変更操作により変更された後の設定値が保持される)ことを
特徴とする。これによれば、電力供給が再開されたときに、電源断発生前の設定変更モー
ドにおいて変更操作により変更された後の設定値が設定値記憶手段に記憶されており、当
該設定値に応じた制御が実行されることになるため作業性を向上できる。
手段Q5の遊技機は、手段Q1〜手段Q3から選択される何れかの遊技機であって、設
定値(大当り判定用乱数の範囲が異なる設定値0〜5の6段階)を記憶する設定値記憶手
段(設定値が格納されるRAM102の設定値格納領域)を備え、前記設定値記憶手段に
記憶されている設定値に応じた制御(特別図柄プロセス処理における大当り判定処理等)
を実行可能であり、前記設定変更モード制御手段は、前記設定変更モードに制御されてい
るときの変更操作と(設定変更モードにおいて設定切替スイッチ(クリアスイッチ)21
TM052が操作された場合には設定値格納領域に格納されている設定値ではなく設定情
報一時記憶領域に記憶されている設定値のみを変更し)、該変更操作後の特定操作とに基
づいて前記設定値記憶手段に記憶されている設定値を変更するとともに前記設定変更モー
ドを終了させ(設定変更モードにおいて錠スイッチ21TM051がOFFになったこと
が確認されたことに基づいてそのとき設定情報一時記憶領域に記憶されている設定値を設
定値格納領域に格納して有効な設定値として確定させるとともに設定変更モードを終了さ
せ)、前記設定値記憶手段は、前記設定変更モードに制御されている場合に前記特定操作
が行われることなく当該遊技機への電力供給が停止されたときに、前記設定変更モードに
おいて前記変更操作が行われる前の設定値を記憶する(設定変更モード中に設定切替スイ
ッチ(クリアスイッチ)21TM052が操作された場合でも錠スイッチ21TM051
がOFFに切り替えられなければ設定値格納領域に格納されている設定値自体は変更され
ないため、設定変更モード中に電源断が発生した場合には設定変更モードに制御される前
の設定値が保持される)ことを特徴とする。これによれば、設定変更モードが終了してい
ない不安定な状態において電力供給が停止された場合に、設定値の変更を制限することが
できる。
(特徴部052IWに関する説明)
次に、特徴部052IWについて説明する。まず、本特徴部052IWにおける遊技状
態について説明する。まず、本特徴部052IWにおける遊技状態には、通常状態(低確
率/非KT状態)と、通常状態よりも小当りになりやすいKT状態(いわゆる小当りタイ
ム)とがある。さらに、KT状態には第1KT状態と第2KT状態との2種類があり、こ
の特徴部052IWでは、遊技状態には、低確率状態且つ非KT状態(低確率/非KT状
態:通常状態)に制御されている場合と、低確率且つ第1KT状態(低確率/第1KT状
態)に制御されている場合と、高確率且つ第1KT状態(高確率/第1KT状態)に制御
されている場合と、高確率且つ第2KT状態(高確率/第2KT状態)に制御されている
場合とがある。
KT状態のうち第1KT状態は、後述するように、小当りが発生しやすく特殊可変入賞
球装置17が開状態となりやすいものの、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が極め
て長く、小当りが発生しても下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞するケース
は極めて少ない(例えば、100変動するごとに1球程度)。具体的には、第1KT状態
では、小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに高ベース状態に制御されて可変入
賞球装置6Bの開放時間が長くなるように制御される。また、KT状態のうち第2KT状
態は、後述するように、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が短く、小当りが発生し
た場合に下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞しやすい。具体的には、第2K
T状態では、小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに低ベース状態に制御されて
可変入賞球装置6Bの開放時間が短くなるように制御される。
また、KT状態は、通常状態(低確率/非KT状態)よりも小当りになりやすい遊技状
態である。具体的には、この特徴部052IWでは、普図当りとなって可変入賞球装置6
Bが開状態となる確率はKT状態の方が通常状態より高くなっている。そして、第1特別
図柄の変動時には小当りと決定される割合が低いのに対して、第2特別図柄の変動時には
小当りと決定される割合が高くなるよう構成されている(ただし、後述する強制はずれの
場合を除く)ため、KT状態を、通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態としている
。これにより、KT状態では、主に第2特別図柄の変動を行わせることにより小当りを頻
繁に発生させ、遊技者に有利な遊技状態となっている。
なお、KT状態を、通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態とするための構成とし
ては、これに限るものではない。例えば、KT状態であっても普図当りとなって可変入賞
球装置6Bが開状態となる確率は通常状態と同じ(例えば、10%または100%)であ
るが、第2特別図柄の変動時に選択する変動パターンの有する変動時間が、KT状態の方
が通常状態よりも短く構成することにより、KT状態の方が通常状態よりも一定時間に対
する変動回数の割合が高くなり、KT状態を通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態
とするものであってもよい。
また、本特徴部052IWでは、遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装
置6Bに到達するまでの所要時間が0.6秒以上になるよう構成されている。具体的には
、通過ゲート41および可変入賞球装置6Bの設置位置や、遊技球の流下経路を形成する
釘群により調整されている。詳しくは後述するが、本特徴部052IWでは遊技球が通過
ゲート41を通過したことにもとづいて可変入賞球装置6Bが開放状態に制御され得る構
成であり、後述する第1KT状態では遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球
装置6Bが開放状態に制御されるまでの時間が0.5秒となっており、遊技球が通過ゲー
ト41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間である0.6秒より
も短いことから、第1KT状態において一の遊技球が通過ゲート41を通過した場合に可
変入賞球装置6Bが開放状態に制御された場合、該一の遊技球がそのまま可変入賞球装置
6Bに入賞可能となっている。
(特別可変入賞球装置)
図10−1は、本特徴部052IWにおける特別可変入賞球装置7の構成例を示す説明
図である。図10−1に示すように、特別可変入賞球装置7には、遊技球が流下する流路
の底面として形成される板状の底面部材052IW108が設けられ、大当り遊技状態に
おいて、底面部材052IW108を前方に向けて前進移動させた閉状態から底面部材0
52IW108を後方に向けて後退移動させることにより、入賞領域となる大入賞口が開
状態とされる。大入賞口内に入賞した遊技球は、第1カウントスイッチ23によって検出
される。
本特徴部052IWでは、図10−1に示すように、大入賞口内に入賞した遊技球は、
さらに特別可変入賞球装置7の右方に設けられた誘導経路052IW100に導かれる。
誘導経路052IW100は、さらに2つの経路052IW102,103に分岐してお
り、誘導経路052IW100に導かれた遊技球は、左側経路052IW102または右
側経路052IW103に導かれる。左側経路052IW102に導かれた場合には、遊
技球はV領域052IW104に進入し、V領域スイッチ052IW106によって検出
される。右側経路052IW103に導かれた場合には、遊技球は排出領域052IW1
05に進入し、排出領域スイッチ052IW107によって検出される。
図10−1に示すように、左側経路052IW102の入口付近には、V領域開閉板0
52IW101が設けられており、V領域開閉板052IW101が開状態であるときに
、誘導経路052IW100に導かれた遊技球が左側経路052IW102に進入し、V
領域052IW104に進入可能である。また、V領域開閉板052IW101が閉状態
であるときには、誘導経路052IW100に導かれた遊技球が右側経路052IW10
3に進入し、排出領域052IW105から遊技領域の裏側に排出される。
なお、V領域開閉板052IW101は、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具
体的には、CPU103)によって、ソレノイド052IW109が駆動されることによ
って閉状態から開状態に制御される。
また、本特徴部052IWでは、大当り遊技に制御されると、その大当り遊技中に遊技
球がV領域052IW104に進入し、V領域スイッチ052IW106によって検出さ
れたことを条件として、その大当り遊技の終了後に確変状態に制御される。
なお、1ラウンド中にV領域スイッチ052IW106によって検出された遊技球数と
排出領域スイッチ052IW107によって検出された遊技球数との合計数は、第1カウ
ントスイッチ23によって検出された遊技球数と一致する筈である。そのため、1ラウン
ド中にV領域スイッチ052IW106によって検出された遊技球数と排出領域スイッチ
052IW107によって検出された遊技球数との合計数が、第1カウントスイッチ23
によって検出された遊技球数と一致しない場合には、大入賞口入排出不一致エラーと判定
し、エラー報知するように構成してもよい。この場合、特別可変入賞球装置7が閉状態と
なる直前に入賞した遊技球がV領域052IW104や排出領域052IW105に到達
するまでにはある程度時間がかかることから、特別可変入賞球装置7が閉状態となってか
ら所定時間(例えば、30秒)が経過するまでに遊技球数が一致しなければ、大入賞口入
排出不一致エラーと判定するように構成すればよい。
(制御基板の構成)
図10−2は、本特徴部052IWにおける各種の制御基板などを示す構成図である。
本特徴部052IWでは、図10−2に示すように、スイッチ回路110は、ゲートスイ
ッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B
)、カウントスイッチ(第1カウントスイッチ23および第2カウントスイッチ24))
からの検出信号に加えて、V領域スイッチ052IW106および排出領域スイッチ05
2IW107からの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送
する。
また、本特徴部052IWでは、図10−2に示すように、ソレノイド回路111は、
遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号を、普通電動役物用の
ソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82、特殊入賞口用のソレノイド83に加え
て、V領域開閉板052IW101用のソレノイド052IW109に伝送する。
(大当り確率、小当り確率)
図10−3および図10−4は、設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明する
ための説明図である。このうち、図10−3は、第1特別図柄の変動表示が実行される場
合の大当り確率および小当り確率を示している。また、図10−4は、第2特別図柄の変
動表示が実行される場合の大当り確率および小当り確率を示している。また、図10−3
および図10−4に示すように、本例では、設定値「1」〜「6」の6段階に設定変更可
能に構成する場合が示されている。なお、6段階に設定変更可能である場合にかぎらず、
例えば、2〜5段階に設定変更可能に構成したり、7段階以上に設定変更可能に構成した
りしてもよい。
まず、図10−3を用いて、第1特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率お
よび小当り確率について説明する。図10−3(A)に示す例では、非確変状態(低確率
状態)では、設定値「1」の場合が大当り確率「205/65536」と最も低く、遊技
者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値
「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「
247/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。また、
図10−3(B)に示す例では、確変状態(高確率状態)では、非確変状態(低確率状態
)と比較して全体に大当りの当選確率が10倍となっており、設定値「1」の場合が大当
り確率「2050/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となってい
る。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確
率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「2470/65536」と最も高く、
遊技者にとって最も有利な設定となっている。
一方で、小当りに関しては、図10−3(A),(B)に示すように、設定値「1」〜
「6」のいずれであるかに関係なく、また、非確変状態(低確率状態)と確変状態(高確
率状態)とのいずれであるかに関係なく、小当り確率が「6298/65536」と一定
である。すなわち、本例では、小当り判定用の判定値は、設定値によらず共通であり、か
つ非確変状態と確変状態とで共通である。このように設定値に応じて大当り確率を異なら
せる一方で小当り確率は一定となるように構成する場合であっても、図10−3(A),
(B)に示すように、はずれ確率を設定値「1」〜「6」で異ならせることによって、設
定値ごとの判定値数が整合するように構成すればよい。
次に、図10−4を用いて、第2特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率お
よび小当り確率について説明する。図10−4(A)に示す例では、非確変状態(低確率
状態)では、設定値「1」の場合が大当り確率「205/65536」と最も低く、遊技
者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値
「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「
247/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。また、
図10−4(B)に示す例では、確変状態(高確率状態)では、非確変状態(低確率状態
)と比較して全体に大当りの当選確率が10倍となっており、設定値「1」の場合が大当
り確率「2050/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となってい
る。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確
率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「2470/65536」と最も高く、
遊技者にとって最も有利な設定となっている。
一方で、小当りに関しては、図10−4(A),(B)に示すように、設定値「1」〜
「6」のいずれであるかに関係なく、また、非確変状態(低確率状態)と確変状態(高確
率状態)とのいずれであるかに関係なく、小当り確率が「62986/65536」と一
定である。すなわち、本例では、小当り判定用の判定値は、設定値によらず共通であり、
かつ非確変状態と確変状態とで共通である。ただし、本例では、第2特別図柄の変動表示
の場合(図10−4参照)には、第1特別図柄の変動表示を実行する場合(図10−3参
照)と比較すると、小当りの当選確率が約10倍になっている(すなわち、第2特別図柄
の変動表示を実行する場合の小当り判定用の判定値の数は、第1特別図柄の変動表示を実
行する場合の小当り判定用の判定値の数よりも多い)。このように設定値に応じて大当り
確率を異ならせる一方で小当り確率は一定となるように構成する場合であっても、図10
−4(A),(B)に示すように、はずれ確率を設定値「1」〜「6」で異ならせること
によって、設定値ごとの判定値数が整合するように構成すればよい。
なお、本例では、図10−3および図10−4に示すように、はずれに対応する判定値
は、全ての設定値「1」〜「6」に対応する判定値に含まれる(図10−3および図10
−4に示すように、はずれ確率が0となる設定値はない)。そして、はずれに対応する判
定値は、設定値に応じて異なっている(図10−3および図10−4に示すように、設定
値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて、はずれ確率が異なっている)。
なお、本例で示した態様にかぎらず、例えば、はずれ確率が0となる場合(すなわち、
はずれに対応する判定値が含まれない設定値)があるように構成してもよい。例えば、有
利度が最も高い(大当り確率が最も高い)設定値「6」では、はずれ確率が0となり、は
ずれに対応する判定値が含まれないように構成してもよい。
また、本例で示した態様にかぎらず、例えば、小当り確率が0となる場合(すなわち、
小当りに対応する判定値が含まれない判定値)があるように構成してもよい。例えば、第
1特別図柄の変動表示を実行する場合(図10−3)には、一律に小当り確率が0となる
ようにして、小当りに対する判定値が含まれないように構成してもよい。
なお、図10−3(A),(B)および図10−4(A),(B)では、確変状態(高
確率状態)と非確変状態(低確率状態)とで小当り確率を一致させはずれ確率を異ならせ
ているが、確変状態(高確率状態)では非確変状態(低確率状態)に対して大当り確率が
上昇した分、非確変状態(低確率状態)よりも小当り確率を低下させ、はずれ確率を一致
させてもよい。さらに、設定値が例えば「1」及び「2」で異なる値であっても、大当り
確率及び小当り確率のそれぞれを一致させてもよい。これにより、実質的な設定可能段階
数が6段階未満の遊技機又は設定変更機能による有利度の差がない遊技機において、6段
階の設定変更機能を有する種別の遊技機とハードウェア・ソフトウェア構成の共通化を図
ることができ、製造コストを低減できる。
(大当り種別判定テーブル)
図10−5(A),(B)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブル
を示す説明図である。大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の
判定がなされたときに、当り種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「2R通常
大当り」、「2R確変大当り」、「6R通常大当り」、「6R確変大当り」、または「1
0R確変大当り」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図10−5(A)に示すように、この特徴部052IWでは、設定値「1」〜「6」の
いずれであるかに関係なく、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、9%の確率で
「10R確変大当り」と決定され、56%の確率で「6R確変大当り」と決定され、35
%の確率で「6R通常大当り」と決定される。また、図10−5(B)に示すように、こ
の特徴部052IWでは、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、第2特別
図柄の変動表示を実行する場合には、10%の確率で「10R確変大当り」と決定され、
50%の確率で「6R確変大当り」と決定され、5%の確率で「2R確変大当り」と決定
され、35%の確率で「2R通常大当り」と決定される。
「10R確変大当り」とは、10ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技
状態の終了後に高確率状態に移行させる大当りである。また、「6R確変大当り」とは、
6ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に高確率状態に移行
させる大当りである。また、「2R確変大当り」とは、2ラウンドの大当り遊技状態に制
御し、その大当り遊技状態の終了後に高確率状態に移行させる大当りである。
「6R通常大当り」とは、6ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態
の終了後に低確率状態に移行させる大当りである。また、「2R通常大当り」とは、2ラ
ウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に低確率状態に制御され
る大当りである。
この特徴部052IWでは、「10R確変大当り」、「6R確変大当り」、および「6
R通常大当り」となる場合には、その大当り遊技の各ラウンドにおいて所定期間(本例で
は、30秒間)が経過するか所定数(本例では、10個)の遊技球が入賞するまで大入賞
口が開放状態に制御され、ラウンドごとに最大で10個の大入賞口への入賞が可能である
。これに対して、「2R確変大当り」および「2R通常大当り」となる場合には、その大
当り遊技の各ラウンドにおいて短い期間(本例では、1.8秒間)のみ大入賞口が開放状
態に制御され、ラウンドごとに入賞可能な大入賞口への入賞数は2〜3個程度である。
また、この特徴部052IWでは、大当り遊技を終了するときに、大当り遊技前の遊技
状態および大当り種別に応じて第1KT状態、第2KT状態または非KT状態のいずれか
に制御されるのであるが、大当り遊技後の遊技状態の遷移の仕方については後述する(図
10−29参照)。
(小当り種別判定テーブル)
図10−6(A),(B)は、ROM101に記憶されている小当り種別判定テーブル
を示す説明図である。小当り種別判定テーブルは、可変表示結果を小当り図柄にする旨の
判定がなされたときに、当り種別判定用の乱数にもとづいて、小当りの種別を「小当りA
」、「小当りB」、または「小当りC」のいずれかに決定するために参照されるテーブル
である。
図10−6(A)に示すように、この特徴部052IWでは、設定値「1」〜「6」の
いずれであるかに関係なく、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、100%の確
率で「小当りA」と決定される。また、図10−6(B)に示すように、この特徴部05
2IWでは、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、第2特別図柄の変動表
示を実行する場合には、70%の確率で「小当りB」と決定され、30%の確率で「小当
りC」と決定される。
本例では、後述するように、「小当りA」の場合には、その小当り遊技中に特殊入賞口
が極めて短い0.2秒間しか開放されず(図10−12参照)、小当り遊技中に特殊入賞
口への遊技球の入賞を殆ど期待できない。また、「小当りB」の場合には、その小当り遊
技中に特殊入賞口が0.8秒間開放され(図10−13参照)、小当り遊技中に特殊入賞
口への遊技球の入賞をある程度期待できる。また、「小当りC」の場合には、その小当り
遊技中に特殊入賞口が1.8秒間開放され(図10−14参照)、小当り遊技中に特殊入
賞口への遊技球の入賞を最も期待できる。
(変動パターンテーブル)
図10−7〜図10−9は、この特徴部052IWで用いられる特別図柄および飾り図
柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。図10−7〜図10−9に示すEX
Tとは、それぞれの変動パターンに対応した演出制御コマンド(2バイト構成)の2バイ
ト目のデータである。
図10−7〜図10−9に示す例では、第1特別図柄および飾り図柄についての第1変
動パターン#01〜#09の9種類と、第2特別図柄および飾り図柄についての第2変動
パターン#01〜#34の34種類とが用いられる。以下、例えば変動パターン#n(n
=01〜09または01〜34)というときには、第1変動パターン#nと第2変動パタ
ーン#nの双方を意味する。
第1特別図柄の変動表示を実行する場合、非KT状態(低確率/非KT状態)である場
合には、図10−7(A)に示す非KT時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルが選
択されて変動パターンが決定される。図10−7(A)に示すように、非KT状態におい
て第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第1変動パターン#01〜#06のい
ずれかに決定される。
第1特別図柄の変動表示を実行する場合、KT状態(低確率/第1KT状態、高確率/
第1KT状態、高確率/第2KT状態)である場合には、図10−7(B)に示すKT時
用の第1特別図柄用変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図1
0−7(B)に示すように、KT状態において第1特別図柄の変動表示が実行される場合
には、第1変動パターン#07〜#09のいずれかに決定される。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、非KT状態(低確率/非KT状態)である場
合には、図10−8(C)に示す非KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルが選
択されて変動パターンが決定される。図10−8(C)に示すように、非KT状態におい
て第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#01〜#03のい
ずれかに決定される。具体的には、はずれと決定する場合には第2変動パターン#01が
決定されて、15分間の長期間にわたって第2特別図柄の変動表示が実行される。また、
小当りと決定する場合にも第2変動パターン#02が決定されて、15分間の長期間にわ
たって第2特別図柄の変動表示が実行される。また、大当りと決定する場合にも第2変動
パターン#03が決定されて、5分間というある程度長期間にわたって第2特別図柄の変
動表示が実行される。
この特徴部052IWでは、非KT状態中であっても第2特別図柄の変動表示が実行さ
れて小当りとなると、特殊入賞口への遊技球の入賞によりある程度の賞球を期待できる状
況が生じてしまう。そこで、この特徴部052IWでは、図10−8(C)に示すように
、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示が実行されても、変動時間を極端に長くし変動
表示の実行頻度を低下させることによって却って小当りの発生頻度を低下させるようにし
、非KT状態中であるにもかかわらず小当りによる賞球の獲得を狙われてしまう事態を防
止している。なお、この特徴部052IWにおいて、「小当りの発生頻度」とは、例えば
、単位時間(例えば、1分)あたりの小当りの発生割合であり、KT状態では、例えば、
単位時間あたりの小当りの発生割合が通常状態よりも高い状態となっている。
なお、この特徴部052IWでは、図10−8(C)に示すように、非KT状態中に第
2特別図柄の変動表示が実行される場合には、大当りとなる場合であっても変動時間を5
分と比較的長くすることによって、非KT状態中に不当に特殊入賞口への入賞による賞球
を狙う行為を防止するようにしている。ただし、大当りとなる場合には、小当りとなる場
合と比較して第1保留記憶の消化を長くしなくてもよいので、小当りとなる場合よりも短
い変動時間となるように構成している。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、低確率/第1KT状態である場合には、その
低確率/第1KT状態の契機となった6R通常大当りや2R通常大当りにもとづく大当り
遊技を終了してからの変動回数に応じて、変動パターンテーブルを選択する。この場合、
1変動目の変動表示を実行する場合であれば、図10−8(D)に示す低確率/第1KT
時且つ1変動目用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定
される。図10−8(D)に示すように、低確率/第1KT状態の1変動目として第2特
別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#04〜#06のいずれかに
決定される。
なお、図10−8(D)に示すように、低確率/第1KT状態の1変動目としてはずれ
と決定する場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#04に決定さ
れる。また、低確率/第1KT状態の1変動目として小当りと決定する場合には、小当り
としては比較的長めの7秒の変動時間である第2変動パターン#05(第2始動入賞口開
放準備用の変動パターン)に決定される。この特徴部052IWでは、既に説明したよう
に、第1KT状態に制御される場合には、小当りの頻度が高くなるものの可変入賞球装置
6Bの開放時間を長くすることによって実際には特殊可変入賞球装置17内の特殊入賞口
には滅多に入賞しないように設定されている。しかしながら、低確率/第1KT状態に移
行した直後の状態では可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17の底面部材上にある
程度の遊技球が溜まっている可能性があり、直ちに特殊可変入賞球装置17を開状態に制
御してしまったのでは、相当数の遊技球が特殊入賞口に入賞してしまう可能性がある。そ
こで、この特徴部052IWでは、第1KT状態の1変動目では、少なくとも7秒の変動
時間を確保することによって、第1KT状態に移行する前から可変入賞球装置6Bや特殊
可変入賞球装置17の底面部材上に溜まっている遊技球が全て落下するまでに十分な時間
が経過してから特殊可変入賞球装置17を開状態に制御して特殊入賞口への入賞を可能と
することにより、第1KT状態において想定以上の賞球が得られるような事態が生じるこ
とを防止している。また、低確率/第1KT状態の1変動目として大当りと決定する場合
には第2変動パターン#06が決定されて、2分間にわたって第2特別図柄の変動表示が
実行される。
また、低確率/第1KT状態の契機となった6R通常大当りや2R通常大当りにもとづ
く大当り遊技を終了してから2〜49変動目の変動表示を実行する場合であれば、図10
−8(E)に示す低確率/第1KT時且つ2〜49変動目用の第2特別図柄変動パターン
テーブルが選択されて変動パターンが決定される。図10−8(E)に示すように、低確
率/第1KT状態の2〜49変動目として第2特別図柄の変動表示が実行される場合には
、第2変動パターン#07〜#13のいずれかに決定される。また、図10−8(E)に
示すように、低確率/第1KT状態の2〜49変動目としてはずれと決定する場合には、
変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#07や、変動時間が1秒とさらに短
い短縮変動の第2変動パターン#08に決定される場合がある。一方で、低確率/第1K
T状態の2〜49変動目としてはずれと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パター
ン#09に決定される場合がある。また、低確率/第1KT状態の2〜49変動目として
小当りと決定する場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#10や
、変動時間が1秒とさらに短い短縮変動の第2変動パターン#11に決定される場合があ
る。一方で、低確率/第1KT状態の2〜49変動目として小当りと決定する場合には、
リーチを伴う第2変動パターン#12に決定される場合がある。第2変動パターン#07
,#10は第2保留記憶が記憶されていないときのみ選択され得る変動パターンであり、
第2変動パターン#08,#11は第2保留記憶が1個以上記憶されているときのみ選択
され得る変動パターンである。これにより、保留記憶の消化を早め稼働率を高める構成と
している。また、低確率/第1KT状態の2〜49変動目として大当りと決定する場合に
は、リーチを伴う第2変動パターン#13に決定される。
また、低確率/第1KT状態の契機となった6R通常大当りや2R通常大当りにもとづ
く大当り遊技を終了してから50変動目の変動表示(すなわち、低確率/第1KT状態に
おける最終変動)を実行する場合であれば、図10−8(F)に示す低確率/第1KT時
且つ50変動目用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定
される。図10−8(F)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目として第2
特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#14〜#16のいずれか
に決定される。
この特徴部052IWでは、低確率/第1KT状態に制御されている場合には、例えば
、画像表示装置5において「チャンスタイム中」などの文字表示が表示される。図10−
8(F)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目としてはずれや小当りと決定
する場合には、画像表示装置5において「チャンスタイム終了!!」などの文字表示を行
う終了表示を伴う第2変動パターン#14や第2変動パターン#15に決定される。また
、図10−8(F)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目として大当りと決
定する場合には、画像表示装置5において「チャンスタイム終了!!」などの文字表示を
行う終了表示の後に所定の復活表示を伴う第2変動パターン#16に決定される。
なお、この特徴部052IWでは、図10−7に示すように、KT状態中に第1特別図
柄の変動表示で大当りとなった場合には、変動時間が10秒の第1変動パターン#07を
決定するように構成されている。これは、第2KT状態に移行した直後に第1特別図柄の
変動表示で直ちに大当りが発生してしまったようなケースで、第1特別図柄の大当り変動
の変動時間を長い変動時間としてしまうと、該第1特別図柄の大当り変動中に実行される
第2特別図柄の変動は強制はずれとされる構成であるため、第2KT状態であるにもかか
わらず強制はずれが頻発して遊技者が小当りによる利益を一切受けられないこととなる。
そのため、この特徴部052IWでは、第1特別図柄の大当り変動の変動時間を短い変動
時間とすることにより、強制はずれが頻発する前に第1特別図柄の変動にもとづく大当り
遊技状態に移行するように構成されている。
なお、本特徴部052IWとは異なり、第1特別図柄の大当り変動中に第2特別図柄の
変動を開始した場合にも、該第2特別図柄の変動を強制はずれとしない構成(例えば、第
1特別図柄の大当り図柄停止時に第2特別図柄の変動中であるときは、第2特別図柄を強
制はずれとする構成)の遊技機であれば、KT状態中の第1特別図柄の大当りの変動時間
を長い変動時間(例えば、1分)としてもよい。これは、第2KT状態に移行した直後に
第1特別図柄の変動表示で直ちに大当りが発生してしまったようなケースで、大当りの変
動時間をはずれと同じ短い変動時間としてしまうと、遊技者が小当りによる利益を一切受
けられなくなる。そのため、KT状態中の第1特別図柄の大当りの変動時間を長い変動時
間(例えば、1分)とすれば、そのようなケースであっても、少なくとも複数回小当りが
発生可能な十分な時間(例えば、1分)が確保されるように構成される。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、高確率/第1KT状態である場合には、その
高確率/第1KT状態の契機となった6R確変大当りにもとづく大当り遊技を終了してか
らの変動回数に応じて、変動パターンテーブルを選択する。この場合、1変動目の変動表
示を実行する場合であれば、図10−9(G)に示す高確率/第1KT時且つ1変動目用
の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図10−
9(G)に示すように、高確率/第1KT状態の1変動目として第2特別図柄の変動表示
が実行される場合には、第2変動パターン#17〜#21のいずれかに決定される。
なお、低確率/第1KT状態の1変動目と同様に、図10−9(G)に示すように、高
確率/第1KT状態の1変動目としてはずれと決定する場合にも、変動時間が5秒と短い
短縮変動の第2変動パターン#17に決定される場合がある。一方で、高確率/第1KT
状態の1変動目としてはずれと決定する場合にも、リーチを伴う第2変動パターン#18
に決定される場合がある。また、高確率/第1KT状態の1変動目として小当りと決定す
る場合にも、第2始動入賞口開放準備用の変動パターン(第2変動パターン#19)に決
定される場合がある。一方で、高確率/第1KT状態の1変動目として小当りと決定する
場合にも、リーチを伴う第2変動パターン#20に決定される場合がある。また、図10
−9(G)に示すように、高確率/第1KT状態の1変動目として大当りと決定する場合
には、リーチを伴う第2変動パターン#21に決定される。
また、高確率/第1KT状態の契機となった6R確変大当りにもとづく大当り遊技を終
了してから2変動目以降の変動表示を実行する場合であれば、図10−9(H)に示す高
確率/第1KT時且つ2変動目以降用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて
変動パターンが決定される。図10−9(H)に示すように、高確率/第1KT状態の2
変動目以降として第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#2
2〜#28のいずれかに決定される。
なお、低確率/第1KT状態の2〜49変動目と同様に、図10−9(H)に示すよう
に、高確率/第1KT状態の2変動目以降としてはずれと決定する場合には、変動時間が
5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#22や、変動時間が1秒とさらに短い短縮変動
の第2変動パターン#23に決定される場合がある。一方で、高確率/第1KT状態の2
変動目以降としてはずれと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#24に決
定される場合がある。また、高確率/第1KT状態の2変動目以降として小当りと決定す
る場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#25や、変動時間が1
秒とさらに短い短縮変動の第2変動パターン#26に決定される場合がある。一方で、高
確率/第1KT状態の2変動目以降として小当りと決定する場合には、リーチを伴う第2
変動パターン#27に決定される場合がある。第2変動パターン#22,#25は第2保
留記憶が記憶されていないときのみ選択され得る変動パターンであり、第2変動パターン
#23,#26は第2保留記憶が1個以上記憶されているときのみ選択され得る変動パタ
ーンである。これにより、保留記憶の消化を早め稼働率を高める構成としている。また、
高確率/第1KT状態の2変動目以降として大当りと決定する場合には、リーチを伴う第
2変動パターン#28に決定される。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、高確率/第2KT状態である場合には、図1
0−9(I)に示す高確率/第2KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルが選択
されて変動パターンが決定される。図10−9(I)に示すように、高確率/第2KT状
態において第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#29〜#
34のいずれかに決定される。
なお、図10−9(I)に示すように、高確率/第2KT状態においてはずれと決定す
る場合には、変動時間が1.5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#29に決定される
場合や、変動時間が5秒の通常変動の第2変動パターン#30に決定される場合がある。
一方で、高確率/第2KT状態においてはずれと決定する場合には、リーチを伴う第2変
動パターン#31に決定される場合がある。また、高確率/第2KT状態において小当り
と決定する場合には、変動時間が1.5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#32に決
定される場合や、変動時間が5秒の通常変動の第2変動パターン#33に決定される場合
がある。また、高確率/第2KT状態において大当りと決定する場合には、リーチを伴う
第2変動パターン#34に決定される。
変動パターンを決定する場合には、より具体的には、第1特別図柄と第2特別図柄との
いずれの変動表示を実行する場合であるかや、現在の遊技状態、可変表示結果に応じた変
動パターンテーブルを用いて、変動パターン判定用の乱数にもとづいて抽選処理を行い、
いずれの変動パターンとするかが決定される。図10−10は、図10−9(I)に示す
高確率/第2KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルのうち、可変表示結果が小
当りとなる場合の変動パターンを決定するための小当り用変動パターンテーブルの具体例
を示す説明図である。
図10−10に示すように、この特徴部052IWでは、高確率/第2KT状態中に第
2特別図柄の変動表示を実行する場合であって、小当りとなる変動表示を実行する場合に
は、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、70%の確率で第2変動パター
ン#32と決定され、30%の確率で第2変動パターン#33と決定される。従って、本
例では、第2KT状態の場合には、1.5秒の短縮変動の変動パターンが選択される確率
が高い。
なお、図10−10では、一例として、高確率/第2KT状態中に第2特別図柄の小当
り変動を実行する場合の変動パターンテーブルを示したが、図10−7〜図10−9に示
した他の変動パターンテーブルも同様に構成され、設定値「1」〜「6」のいずれである
かに関係なく、同じ確率で各変動パターンが決定される。
なお、図10−8〜図10−10に示す例では、第1KT状態の場合に5秒または1秒
の短縮変動を実行し、第2KT状態の場合に1.5秒の短縮変動を高い確率で実行するよ
うに構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、低確率状態
の場合に5秒または1秒の短縮変動を実行し、高確率状態の場合に1.5秒の短縮変動を
実行するように構成してもよい。
(特別可変入賞球装置7の開放パターン)
次に、特別可変入賞球装置7の開放パターンについて説明する。図10−11は、特別
可変入賞球装置7の開放パターンを説明するための説明図である。まず、図10−11(
1)を用いて、10R確変大当り、6R確変大当り、および2R確変大当り(以下、単に
「確変大当り」ともいう)にもとづく大当り遊技に制御される場合の特別可変入賞球装置
7の開放パターンについて説明する。図10−11(1)に示すように、大当り遊技の第
1ラウンドが開始されると、大入賞口扉用のソレノイド82が駆動され、特別可変入賞球
装置7(大入賞口)が開状態に制御される。そして、大入賞口の開放中に遊技球が入賞す
ると、第1カウントスイッチ23によって検出される。
また、確変大当りにもとづく大当り遊技では、図10−11(1)に示すように、第1
ラウンドにおいて大入賞口への2つ目の遊技球の入賞を検出すると、ソレノイド052I
W109が駆動され、V領域開閉板052IW101が開状態に制御され、V領域052
IW104に遊技球が進入可能となる。そして、第1ラウンドにおいて所定期間(例えば
、29秒)を経過するか所定数(例えば、10個)の大入賞口への入賞を検出すると、図
10−11(1)に示すように、特別可変入賞球装置7(大入賞口)が再び閉状態に制御
され、大入賞口が閉状態に制御されると、V領域開閉板052IW101も閉状態に制御
される。
V領域052IW104に遊技球が進入し、所定の検出有効期間内にV領域スイッチ0
52IW106によって検出されると、大当り遊技の終了後に遊技状態が確変状態に制御
される。図10−11(1)に示すように、確変大当りにもとづく大当り遊技では、所定
の検出有効期間は、V領域開閉板052IW101が開状態に制御されたタイミングで開
始され、V領域開閉板052IW101が再び閉状態に制御された後、所定期間(本例で
は、500ms)を経過するまでの期間とされている。
次に、図10−11(2)を用いて、6R通常大当りおよび2R通常大当り(以下、単
に「通常大当り」ともいう)にもとづく大当り遊技に制御される場合の特別可変入賞球装
置7の開放パターンについて説明する。図10−11(2)に示すように、大当り遊技の
第1ラウンドが開始されると、大入賞口扉用のソレノイド82が駆動され、特別可変入賞
球装置7(大入賞口)が開状態に制御される。そして、大入賞口の開放中に遊技球が入賞
すると、第1カウントスイッチ23によって検出される。
また、通常大当りにもとづく大当り遊技では、図10−11(2)に示すように、第1
ラウンドにおいて大入賞口への1つ目の遊技球の入賞を検出すると、ソレノイド052I
W109が駆動され、V領域開閉板052IW101が極めて短い期間(本例では、0.
02秒間)開状態に制御される。そして、第1ラウンドにおいて所定期間(例えば、29
秒)を経過するか所定数(例えば、10個)の大入賞口への入賞を検出すると、図10−
11(2)に示すように、特別可変入賞球装置7(大入賞口)が再び閉状態に制御され、
大入賞口が閉状態に制御される。
図10−11(2)に示すように、通常大当りにもとづく大当り遊技では、所定の検出
有効期間は、V領域開閉板052IW101の極めて短い開放期間(本例では、0.02
秒間)の後、所定期間(本例では、500ms)を経過するまでの期間とされている。
図10−11(1)に示すように、確変大当りにもとづく大当り遊技では、V領域開閉
板052IW101の開放期間が長い。そのため、所定の検出有効期間中にV領域052
IW104に遊技球が進入しやすく、大当り遊技の終了後に確変状態に制御されやすい。
一方、図10−11(2)に示すように、通常大当りにもとづく大当り遊技では、V領域
開閉板052IW101の開放期間が極めて短い。そのため、実質的に所定の検出有効期
間中にV領域052IW104に遊技球が進入することは困難であり、大当り遊技の終了
後に確変状態に制御されることは極めて稀である。従って、本例では、確変大当りにもと
づく大当り遊技では、通常大当りにもとづく大当り遊技と比較して、大当り遊技中に高い
割合によりV領域052IW104に遊技球が進入する。
次に、KT状態における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パタ
ーンについて説明する。図10−12〜図10−14は、KT状態における可変入賞球装
置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンを説明するための説明図である。こ
のうち、図10−12は、小当りAとなる場合の可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞
球装置17の開放パターンを示している。また、図10−13は、小当りBとなる場合の
可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンを示している。また、
図10−14は、小当りCとなる場合の可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置1
7の開放パターンを示している。また、図10−12(1)〜図10−14(1)は、そ
れぞれ、第1KT状態における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放
パターンを示し、図10−12(2)〜図10−14(2)は、それぞれ、第2KT状態
における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンを示している
まず、図10−12(1)〜図10−14(1)を用いて、第1KT状態における可変
入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンについて説明する。図10
−12(1)〜図10−14(1)に示すように、通過ゲート41を遊技球が通過してゲ
ートスイッチ21にて遊技球が検出されると、普通図柄表示器20において普通図柄の変
動表示が実行され、普図当りと決定された場合には普通図柄表示器20に当り図柄が導出
表示され、はずれと決定された場合には普通図柄表示器20にはずれ図柄が導出表示され
る。この特徴部052IWでは、図10−12(1)〜図10−14(1)に示すように
、普通図柄の変動時間は0.2秒とされ、当り図柄やはずれ図柄を導出表示する図柄確定
時間は0.2秒とされている。そして、当り図柄を導出表示した場合には、図10−12
(1)〜図10−14(1)に示すように、図柄確定時間0.2秒を経過した後、第2始
動入賞口開放処理前時間0.1秒を経過してから、可変入賞球装置6Bが5.5秒間にわ
たって開状態とされ、第2始動入賞口に遊技球が入賞可能となる。
可変入賞球装置6Bが開状態となっているときに第2始動入賞口に遊技球が入賞すると
、第2特別図柄の変動表示が実行され、小当りとすることに決定された場合には、第2特
別図柄表示装置4Bに小当り図柄が導出表示される。そして、小当り図柄を導出表示した
場合には、小当りAである場合には、図10−12(1)に示すように、特殊可変入賞球
装置17が0.2秒間にわたって開状態とされ、小当りBである場合には、図10−13
(1)に示すように、特殊可変入賞球装置17が0.8秒間にわたって開状態とされ、小
当りCである場合には、図10−14(1)に示すように、特殊可変入賞球装置17が1
.8秒間にわたって開状態とされ、特殊入賞口に遊技球が入賞可能な状態となる(ただし
、小当りAの場合には、特殊可変入賞球装置17が極めて短い0.2秒間しか開放しない
ので、殆ど入賞は期待できない)。しかしながら、第1KT状態では、図10−12(1
)に示すように、下流側の特殊可変入賞球装置17の開放時間が0.2秒、0.8秒また
は1.8秒と短いのに対して、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が5.5秒と長い
。従って、第1KT状態では、小当りが発生しやすい状態ではあるものの、特殊入賞口に
遊技球が入賞することは極めて稀である(例えば、100変動表示ごとに1球程度)。
なお、第1KT状態では、図10−12(1)〜図10−14(1)に示すように、可
変入賞球装置6Bの開放を終了した後、次の可変入賞球装置6Bの開放を行えるのは、次
の普通図柄の変動時間0.2秒と図柄確定時間0.2秒と第2始動入賞口開放前処理時間
0.1秒とを合計した少なくとも0.5秒を経過した後である。従って、この特徴部05
2IWでは、第1KT状態では、可変入賞球装置6Bの開放した後のインターバル期間と
して少なくとも0.5秒の閉鎖期間が設けられていることになる。
また、本特徴部052IWでは、第1KT状態では、普通図柄の変動が行われていない
状態で遊技球が通過ゲート41を通過した後、可変入賞球装置6Bが開放状態に制御され
るのは、普通図柄の変動時間0.2秒と図柄確定時間0.2秒と第2始動入賞口開放前処
理時間0.1秒とを合計した0.5秒を経過した後であるとともに、遊技球が通過ゲート
41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間が約0.6秒であるよ
う構成されている。このように、第1KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状
態で遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bが開放状態に制御される
までの時間の方が、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通
過してから該遊技球が可変入賞球装置6Bに到達するまでの時間よりも短いため、可変入
賞球装置6Bが既に開放状態に制御されているときに遊技球が該可変入賞球装置6Bに到
達することとなる。従って、第1KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で
通過ゲート41を通過した遊技球は、可変入賞球装置6Bに入賞しやすくなっている。
次に、図10−12(2)〜図10−14(2)を用いて、第2KT状態における可変
入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンについて説明する。図10
−12(2)〜図10−14(2)に示すように、通過ゲート41を遊技球が通過してゲ
ートスイッチ21にて遊技球が検出されると、普通図柄表示器20において普通図柄の変
動表示が実行され、普図当りと決定された場合には普通図柄表示器20に当り図柄が導出
表示され、はずれと決定された場合には普通図柄表示器20にはずれ図柄が導出表示され
る。この特徴部052IWでは、図10−12(2)〜図10−14(2)に示すように
、普通図柄の変動時間は1.0秒とされ、当り図柄やはずれ図柄を導出表示する図柄確定
時間は0.2秒とされている。そして、当り図柄を導出表示した場合には、図10−12
(2)〜図10−14(2)に示すように、図柄確定時間0.2秒を経過した後、第2始
動入賞口開放処理前時間2.6秒を経過してから、可変入賞球装置6Bが0.2秒間にわ
たって開状態とされ、第2始動入賞口に遊技球が入賞可能となる。
可変入賞球装置6Bが開状態となっているときに第2始動入賞口に遊技球が入賞すると
、第2特別図柄の変動表示が実行され、小当りとすることに決定された場合には、第2特
別図柄表示装置4Bに小当り図柄が導出表示される。そして、小当り図柄を導出表示した
場合には、小当りAである場合には、図10−12(2)に示すように、特殊可変入賞球
装置17が0.2秒間にわたって開状態とされ、小当りBである場合には、図10−13
(2)に示すように、特殊可変入賞球装置17が0.8秒間にわたって開状態とされ、小
当りCである場合には、図10−14(2)に示すように、特殊可変入賞球装置17が1
.8秒間にわたって開状態とされ、特殊入賞口に遊技球が入賞可能となる。
第2KT状態では、第1KT状態とは異なり可変入賞球装置6Bの開放時間が0.2秒
と極めて短い。また、この特徴部052IWでは、第2KT状態では、可変入賞球装置6
Bの開放した後のインターバル期間(閉鎖期間)として少なくとも3.8秒(普通図柄の
変動時間1.0秒+図柄確定時間0.2秒+第2始動入賞口開放処理前時間2.6秒)と
いう比較的長い期間が確保されている。従って、第2KT状態では、図10−12(2)
〜図10−14(2)に示すように、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が短いとと
もにインターバル期間(閉鎖期間)が長いので、第1KT状態と比較して下流側の特殊可
変入賞球装置17に遊技球が進入しやすく特殊入賞口に遊技球が入賞しやすい。ただし、
小当りAの場合には、特殊可変入賞球装置17が極めて短い0.2秒間しか開放しないの
で、第2KT状態であっても、特殊入賞口への遊技球の入賞は殆ど期待できない。
なお、第2KT状態では、特殊入賞口に遊技球が入賞しやすく賞球が得られやすいこと
から、本例では「小当りRUSH」ともいい、第2KT状態中である場合には「小当りR
USH」などの文字表示が表示される。
また、本例では、小当り種別が小当りA〜Cのいずれであるかに応じて特殊可変入賞球
装置17(特殊入賞口)の開放時間を異ならせる場合を示したが、そのような態様にかぎ
られない。例えば、小当り種別が小当りA〜Cのいずれであるかに応じて特殊可変入賞球
装置17の開放回数を異ならせるように構成してもよい。この場合、例えば、小当りAの
場合には小当り遊技中に特殊可変入賞球装置17を1回のみ開放するのに対して、小当り
Bや小当りCの場合には小当り遊技中に特殊可変入賞球装置17を2回〜11回開放する
ように構成してもよい。また、例えば、特殊可変入賞球装置17の開放時間はある程度短
くても、0.4秒間の特殊可変入賞球装置17の開放を4回実行することにより、特殊可
変入賞球装置17(特殊入賞口)にある程度遊技球が入賞可能な小当り種別を設けるよう
に構成してもよく、様々な態様が考えられる。また、本例では、小当り種別が小当りA〜
Cの3種類である場合を示したが、そのような態様にかぎらず、例えば、4種類以上の小
当り種別を設けるように構成してもよい。
また、本特徴部052IWでは、第2KT状態では、普通図柄の変動が行われていない
状態で遊技球が通過ゲート41を通過した後、可変入賞球装置6Bが開放状態に制御され
るのは、普通図柄の変動時間1.0秒と図柄確定時間0.2秒と第2始動入賞口開放前処
理時間2.6秒とを合計した3.8秒を経過した後であるとともに、遊技球が通過ゲート
41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間が約0.6秒であるよ
う構成されている。このように、第2KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状
態で遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bが開放状態に制御される
までの時間の方が、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通
過してから該遊技球が可変入賞球装置6Bに到達するまでの時間よりも長いため、可変入
賞球装置6Bが開放状態に制御される前に遊技球が該可変入賞球装置6Bに到達すること
となる。従って、第2KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で通過ゲート
41を通過した遊技球は、可変入賞球装置6Bに入賞しにくくなっている。
なお、この特徴部052IWでは、普通図柄の変動表示を実行したり可変入賞球装置6
Bを開放制御したりする処理は、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、
CPU103)によって普通図柄プロセス処理(ステップS26参照)が実行されること
によって行われる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS26の
普通図柄プロセス処理において、遊技状態が確変状態(高確率状態)であるか否かや、非
KT状態、第1KT状態または第2KT状態のいずれであるか、大当り遊技状態であるか
否かに関係なく、同じ確率(例えば、10%または100%)により普図当りとするか否
かを決定する。
なお、この特徴部052IWでは、第1KT状態と第2KT状態とで普通図柄の変動時
間と図柄確定時間とはそれぞれ0.2秒ずつで同じであり、第2始動入賞口開放処理前時
間が第1KT状態では0.1秒と短く第2KT状態では2.6秒と長くすることによって
、可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間)を異ならせる場合を示したが、そ
のような態様にかぎられない。例えば、第1KT状態と第2KT状態とで変動時間や図柄
確定時間を異ならせることによって、可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間
)を異ならせるように構成してもよい。また、例えば、可変入賞球装置6Bを閉鎖した後
の第2始動入賞口開放処理後時間を制御可能に構成し、第1KT状態と第2KT状態とで
第2始動入賞口開放処理後時間を異ならせることによって、可変入賞球装置6Bの閉鎖期
間(インターバル期間)を異ならせるように構成してもよい。特に、上記のいずれかの方
法により第1KT状態における可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間)が短
くなるように構成すれば、第1KT状態における特殊入賞口への入賞を抑制することがで
きる。
この特徴部052IWでは、後述するように、第1KT状態では、高ベース状態である
ことを示す高ベースフラグをセットすることによって高ベース状態に制御することによっ
て、図10−12(1)〜図10−14(1)に示すように、可変入賞球装置6Bの開放
時間が長くなるように制御している。また、第2KT状態では、高ベースフラグをセット
せず低ベース状態に制御することによって、図10−12(2)〜図10−14(2)に
示すように、可変入賞球装置6Bの開放時間が短くなるように制御している。
なお、例えば、可変入賞球装置6Bの開放時間を延長することを示す特殊フラグ(開放
延長フラグ)を設けるようにし、その特殊フラグがセットされていれば図10−12(1
)〜図10−14(1)に示すような可変入賞球装置6Bを長時間開放する第1開放パタ
ーン(ロング開放)で制御し、特殊フラグがセットされていなければ図10−12(2)
〜図10−14(2)に示す可変入賞球装置6Bを短時間開放する第2開放パターン(シ
ョート開放)で制御するように構成してもよい。つまり、第1KT状態でのみ特殊フラグ
をセットし、大当り遊技状態を含む他の状態では、特殊フラグをセットしないように制御
するように構成してもよい。
また、第1KT状態であっても、低確率/第1KT状態中の最後の変動表示を実行する
場合には、可変入賞球装置6Bの開放時間を短くしてもよい。例えば、低確率/第1KT
状態の50回の特別図柄の短縮変動期間のうち、49回目の特別図柄の変動停止に応じて
、前述の特殊フラグを消去するように構成してもよい。そのように構成すれば、低確率/
第1KT状態の終了後に、左打ち報知を行うときに、可変入賞球装置6Bがロング開放し
ていることに対して遊技者に違和感を与えることを抑制することができる。
なお、上記のように、可変入賞球装置6Bの開放制御用のフラグ(特殊フラグ)を用い
て可変入賞球装置6Bを構成する場合、さらに、特別図柄の変動表示の短縮変動用のフラ
グを用いて特別図柄の変動表示を制御するようにしてもよく、この場合、特殊フラグと短
縮変動用のフラグとを別々に管理して制御を行うように構成してもよい。
また、低確率/非KT状態中においては可変入賞球装置6Bをショート開放するように
構成してもよい。そのように構成すれば、低確率/非KT状態(左打ち状態)である場合
に可変入賞球装置6Bの開放確率が高くなるように構成する場合には、遊技球を数個発射
操作しただけでは可変入賞球装置6Bに入賞しないようすることができ、低確率/非KT
状態中に右打ち操作が行われてしまうことを防止することができる。
なお、この特徴部052IWでは、図10−12〜図10−14に示すように、普通図
柄の変動時間が0.2秒と短い時間に設定されている。これは、例えば、第1KT状態に
おいて比較的変動時間が長い第2特別図柄の変動表示が実行される場合に、普通図柄が変
動停止中であり且つ普通図柄の保留記憶がない状態では可変入賞球装置6Bが閉鎖状態と
なっており、第2特別図柄の変動停止タイミングを狙った攻略が可能となってしまうため
である(小当りとなった場合に、普通図柄の変動時間が長いと通過ゲート41を通過した
遊技球が可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17に到達するまでに可変入賞球装置
6Bが開放せず、特殊入賞口の入賞が可能となってしまう)。これに対して、この特徴部
052IWでは、普通図柄の変動時間を短くすることにより、遊技球が通過ゲート41を
通過してから可変入賞球装置6Bに到達する前に可変入賞球装置6Bの開放が開始される
ように設定されているので、第1KT状態において第2特別図柄の変動表示にもとづく小
当り発生タイミングを狙った発射操作による攻略要素を排除することができる。
(演出制御コマンド)
図10−15および図10−16は、演出制御用CPU120に送出される演出制御コ
マンドの内容の一例を示す説明図である。図10−15に示す例において、コマンド80
00(H)〜8009(H),8011(H)〜8032(H)は、特別図柄の可変表示
に対応して画像表示装置5において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演
出制御コマンド(変動パターンコマンド)である。なお、変動パターンを指定する演出制
御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用CPU
120は、コマンド8000(H)〜8009(H),8011(H)〜8032(H)
のいずれかを受信すると、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示を開始するように
制御する。
コマンド9001(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表
示結果をはずれとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果1指定コマンド)(は
ずれ指定コマンド))である。コマンド9002(H)は、変動パターンコマンドで指定
する飾り図柄の可変表示の表示結果を10R確変大当りとすることを指定する演出制御コ
マンド(表示結果2指定コマンド(10R確変大当り指定コマンド))である。コマンド
9003(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を6
R確変大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果3指定コマンド(6R確
変大当り指定コマンド))である。コマンド9004(H)は、変動パターンコマンドで
指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を6R通常大当りとすることを指定する演出制御
コマンド(表示結果4指定コマンド(6R通常大当り指定コマンド))である。コマンド
9005(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を2
R確変大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果5指定コマンド(2R確
変大当り指定コマンド))である。コマンド9006(H)は、変動パターンコマンドで
指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を2R通常大当りとすることを指定する演出制御
コマンド(表示結果6指定コマンド(2R通常大当り指定コマンド))である。コマンド
9007(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を小
当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果7指定コマンド(小当り指定コマ
ンド))である。
以下、表示結果1指定コマンド〜表示結果7指定コマンドを、表示結果指定コマンドと
いうことがある。なお、この特徴部052IWでは、遊技制御用マイクロコンピュータ1
00は変動パターンコマンドの直前に表示結果指定コマンドを送信するので、演出制御用
CPU120が第1変動パターンコマンドの直前に受信した表示結果指定コマンドは第1
特別図柄についての表示結果指定コマンドであると判定でき、第2変動パターンコマンド
の直前に受信した表示結果指定コマンドは第2特別図柄についての表示結果指定コマンド
であると判定できるので、表示結果指定コマンドを第1特別図柄と第2特別図柄とについ
て兼用できるが、第1特別図柄についての表示結果指定コマンドと第2特別図柄について
の表示結果指定コマンドとを別にしてもよい。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100が表示結果指定コマンドを送信するので
はなく、10R確変大当り/6R確変大当り/6R通常大当り/2R確変大当り/2R通
常大当り/小当り/はずれのそれぞれに対応させて変動パターンコマンドを定め、演出制
御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて飾り図柄の停止図柄を
決定するようにしてもよい。
コマンド9C00(H)は、右打ち表示器26の点灯を終了したことを指定する演出制
御コマンド(右打ち点灯終了指定コマンド)である。コマンド9C01(H)は、右打ち
表示器26の点灯を開始したことを指定する演出制御コマンド(右打ち点灯開始指定コマ
ンド)である。
コマンドA000(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能な演出制御コマ
ンド(第1図柄確定指定コマンド)である。コマンドA001(H)は、第2特別図柄の
可変表示の停止を特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定指定コマンド)である。
コマンドA002(H)は、第1特別図柄の可変表示を強制停止することを特定可能な
演出制御コマンド(第1強制図柄確定指定コマンド)である。コマンドA003(H)は
、第2特別図柄の可変表示を強制停止することを特定可能な演出制御コマンド(第2強制
図柄確定指定コマンド)である。
コマンドBXXX(H)(X=任意の16進数)は、大当り遊技開始から大当り遊技終
了までの間に送出される演出制御コマンドである。そのうち、B000(H)は、大当り
遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定
コマンド)である。B001(H)は、大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(
大当り終了指定コマンド:エンディング指定コマンド)である。B004(H)は、小当
り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(小当り開始指定コマンド)である。B005
(H)は、小当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(小当り終了指定コマンド)で
ある。
コマンドB1XX(H)は、大当り遊技中のラウンド中の表示を指定する演出制御コマ
ンド(大入賞口開放中表示コマンド)である。なお、「XX」に表示するラウンド数が設
定される。コマンドB2XX(H)は、大当り遊技中のラウンド後の表示(ラウンド間の
インターバルの表示)を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放後表示コマンド)であ
る。
コマンドB400(H)は、大入賞口に遊技球が入賞したことを指定する演出制御コマ
ンド(大入賞口入賞指定コマンド)である。コマンドB401(H)は、特殊入賞口に遊
技球が入賞したことを指定する演出制御コマンド(特殊入賞口入賞指定コマンド)である
コマンドC000(H)は、第1保留記憶数が4に達していない状態で第1始動入賞口
に遊技球が入賞したことを示す演出制御コマンド(第1有効始動入賞指定コマンド)であ
る。コマンドC001(H)は、第2保留記憶数が4に達していない状態で第2始動入賞
口に遊技球が入賞したことを示す演出制御コマンド(第2有効始動入賞指定コマンド)で
ある。なお、第1有効始動入賞指定コマンドとして第1保留記憶数を示すコマンドを送信
し、第2有効始動入賞指定コマンドとして第2保留記憶数を示すコマンドを送信してもよ
いが、この特徴部052IWでは、第1有効始動入賞指定コマンドおよび第2有効始動入
賞指定コマンドは、始動入賞があったことを示すコマンドである。
コマンドC801(H)は、通過ゲート41を遊技球が通過したことを指定する演出制
御コマンド(ゲート通過指定コマンド)である。
コマンドD000(H)は、第1客待ち状態(第1特別図柄の変動が行われておらず、
第1保留記憶が記憶されていない状態)であることを指定する演出制御コマンド(第1客
待ちデモ表示指定コマンド)である。コマンドD001(H)は、第2客待ち状態(第2
特別図柄の変動が行われておらず、第2保留記憶が記憶されていない状態)であることを
指定する演出制御コマンド(第2客待ちデモ表示指定コマンド)である。なお、第1客待
ちデモ表示指定コマンドは通常状態においてのみ送信され得るコマンドとしてもよい。ま
た、第2客待ちデモ表示指定コマンドはKT状態においてのみ送信され得るコマンドとし
てもよい。
コマンドE000(H)は、遊技状態が低確率/非KT状態であるときの背景表示を指
定する演出制御コマンド(低確/非KT背景指定コマンド)である。コマンドE001(
H)は、遊技状態が低確率/第1KT状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマ
ンド(低確/第1KT背景指定コマンド)である。コマンドE002(H)は、遊技状態
が高確率/第1KT状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(高確/第1
KT背景指定コマンド)である。コマンドE003(H)は、遊技状態が高確率/第2K
T状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(高確/第2KT背景指定コマ
ンド)である。
コマンドE1XX(H)は、現在設定されている設定値を指定する演出制御コマンド(
設定値コマンド)である。なお、「XX」に設定値が設定される。例えば、設定値「1」
に設定されている場合には、設定値コマンドとしてコマンドE101(H)が送信される
。また、例えば、設定値「6」に設定されている場合には、設定値コマンドとしてコマン
ドE106(H)が送信される。
演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120(具体的には、演出制御用
CPU120)は、主基板11に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ100
から上述した演出制御コマンドを受信すると図10−15および図10−16に示された
内容に応じて画像表示装置5の表示状態を変更するとともに、ランプの表示状態を変更し
、音声制御基板13に対して音番号データを出力する。なお、図10−15および図10
−16に示された演出制御コマンド以外の演出制御コマンドも主基板11から演出制御基
板12に送信される。例えば、大当り遊技に関するより詳細な演出制御コマンドや遊技状
態を示す演出制御コマンド(例えば、初期化コマンドを示す演出制御コマンド)も主基板
11から演出制御基板12に送信される。
(第1特別図柄通常処理)
図10−17は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理(ステップ
S110A)を示すフローチャートである。第1特別図柄通常処理が実行される状態は、
第1特図プロセスフラグの値がステップS110Aを示す値となっている場合である。な
お、第1特図プロセスフラグの値がステップS110Aを示す値となっている場合とは、
第1特別図柄表示装置4Aにおいて第1特別図柄の変動表示がなされていない状態である
第1特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には
、CPU103)は、まず、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップ
S120)を示す値となっているか否かを確認する(ステップ052IWS50A)。な
お、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値とな
っている場合とは、すなわち役物制御プロセスフラグの値がゲート通過待ち処理(ステッ
プS121)〜小当り終了処理(ステップS128)を示す値となっていない場合であり
、大当り遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特殊可変入賞
球装置17を開放)中でもない場合である。
役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっ
ていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1保留記憶数の値を確認する(
ステップ052IWS51A)。具体的には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を確
認する。第1保留記憶数が0であれば、第1客待ちデモ表示指定コマンドを演出制御用C
PU120に送信する(ステップ052IWS52A)。
第1保留記憶数が0でなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM1
02の第1保留記憶数バッファにおける保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されて
いる各乱数値を読み出してRAM102の第1乱数バッファ領域に格納するとともに(ス
テップ052IWS53A)、第1保留記憶数の値を1減らし(第1保留記憶数カウンタ
のカウント値を1減算し)、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ052IW
S54A)。すなわち、RAM102の第1保留記憶数バッファにおいて第1保留記憶数
=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶
数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各第1保留記憶数に対応するそれぞ
れの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数=1
,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、可変表示の開
始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする構成としているので、各乱数値が
抽出された順番を特定することができる。なお、本例では、第1保留記憶数に対応するそ
れぞれの保存領域に格納されている各乱数値と、第2保留記憶数に対応するそれぞれの保
存領域に格納されている各乱数値とが抽出された順番についても特定可能に保存される。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM102に設定されている設
定値を示す設定値コマンドを演出制御基板12に送信する制御を行う(ステップ052I
WS55A)。なお、本例では、ステップ052IWS55Aの処理が実行されることに
よって、変動表示が開始されるごとに設定値コマンドが送信されるのであるが、電源投入
時に設定変更処理(設定値を変更する処理)を実行したときにも設定値コマンドが送信さ
れる。
なお、設定値コマンドを送信するタイミングは、本例で示したものにかぎらず、例えば
、変動表示の終了ごとに設定値コマンドを送信するように構成したり、変動表示中に設定
値コマンドを送信するように構成したりしてもよい。
その後、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、現在の遊技状態に応じた背景指定
コマンドを演出制御用CPU120に送信する(ステップ052IWS56A)。具体的に
、確変フラグおよび高ベースフラグがオフである場合には低確率/非KT状態であると判
定して低確/非KT背景指定コマンドを、確変フラグがオフで高ベースフラグがオンであ
る場合には低確率/第1KT状態であると判定して低確/第1KT背景指定コマンドを、
確変フラグがオンおよび高ベースフラグがオンである場合には高確率/第1KT状態であ
ると判定して高確/第1KT背景指定コマンドを、確変フラグがオンで高ベースフラグが
オフである場合には高確率/第2KT状態であると判定して高確/第2KT背景指定コマ
ンドを、送信する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2特別図柄の大当り変動中であ
るか否かを判定する(ステップ052IWS57A)。具体的に、第2特別図柄の変動表
示にもとづいて大当りとなることを示す第2大当りフラグがセットされている場合には第
2特別図柄の大当り変動中であると判定する。第2特別図柄の大当り変動中であると判定
した場合には、ステップ052IWS58A以降の処理を行うことなくステップ052I
WS69Aへ移行する。これにより、第2特別図柄の大当り変動中に第1特別図柄の変動
を開始する場合には、大当り判定値が記憶されているか否かにかかわらず強制的にはずれ
とする構成になっている。
なお、強制的にはずれとする方法については、上述したものに限られない。例えば、ス
テップ052IWS57Aにて第2特別図柄の大当り変動中である場合に、当り判定用乱
数としてはずれの乱数値(固定値)を設定する処理を行い、ステップ052IWS59A
へ移行することにより、始動入賞時にいずれの当り判定用乱数が取得されていたかにかか
わらず強制的にはずれとするものであってもよい。
また、例えば、ステップ052IWS57Aにて第2特別図柄の大当り変動中である場
合に、ステップ052IWS58A〜S63Aの処理を行わずに、当り判定用乱数として
はずれの乱数値(固定値)を設定して小当り判定を行うことにより、始動入賞時にいずれ
の当り判定用乱数が取得されていたかにかかわらず強制的にはずれとするものであっても
よい。
第2特別図柄の大当り変動中でない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ100
は、第1乱数格納バッファから当り判定用乱数を読み出し(ステップ052IWS58A
)、大当り判定モジュールを実行する(ステップ052IWS59A)。大当り判定モジ
ュールは、当り判定用乱数が、あらかじめ決められている大当り判定値と一致したら大当
りとすることに決定するプログラムである。大当りとすることに決定した場合には(ステ
ップ052IWS60A)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の
変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第1大当りフラグをセットする(ステップ
052IWS61A)。そして、当り種別判定用乱数にもとづいて大当り種別が10R確
変大当り、6R確変大当り、および6R通常大当りのいずれであるかを判定し(ステップ
052IWS62A)、大当り種別を記憶し(ステップ052IWS63A)、ステップ
052IWS69Aへ移行する。
また、ステップ052IWS60Aにおいて大当りとしない場合には、遊技制御用マイ
クロコンピュータ100は、小当り判定モジュールを実行する(ステップ052IWS6
4A)。小当り判定モジュールは、当り判定用乱数(小当り判定用の乱数でもよい)が、
あらかじめ決められている小当り判定値と一致したら小当りとすることに決定するプログ
ラムである。小当りとすることに決定した場合には(ステップ052IWS65A)、遊
技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の変動表示にもとづいて小当りと
なることを示す第1小当りフラグをセットする(ステップ052IWS66A)。また、
遊技制御用マイクロコンピュータ100は、当り種別判定用乱数にもとづいて小当り種別
を判定し(ステップ052IWS67A)、小当り種別を記憶する(ステップ052IW
S68A)。なお、本例では、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、小当り種別
として小当りAと決定される(図10−6(A)参照)。そして、ステップ052IWS
69Aへ移行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース状態の残余回数を示す高
ベース回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し(ステップ052IWS69A)
、「0」である場合、ステップ052IWS75Aへ移行する。高ベース回数カウンタの
値が「0」でない場合、すなわち、低確率/第1KT状態である場合、遊技制御用マイク
ロコンピュータ100は、高ベース回数カウンタの値を「1」減算し(ステップ052I
WS70A)、「0」になったか否かを判定する(ステップ052IWS71A)。高ベ
ース回数カウンタの値が「0」にならない場合、ステップ052IWS75Aへ移行する
。高ベース回数カウンタの値が「0」になった場合、遊技制御用マイクロコンピュータ1
00は、高ベース状態であることを示す高ベースフラグをリセットする(ステップ052
IWS72A)とともに、特別図柄の変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フ
ラグをリセットする(ステップ052IWS73A)。また、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ100は、右打ち表示器26の点灯を変動終了まで延長することを示す点灯延長フ
ラグ(状態延長フラグ)をセットする(ステップ052IWS74A)。そして、ステッ
プ052IWS75Aに移行する。
この特徴部052IWでは、後述するように、高ベースフラグがセットされて高ベース
状態における変動表示の実行回数が管理されるのは、6R通常大当りや2R通常大当りに
もとづく大当り遊技の終了時に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に制御さ
れ50回の変動表示が実行される場合である。低確率/高ベース状態(低確率/第1KT
状態)である場合には、50回目の変動表示を開始するときに、ステップ052IWS7
1A,S71BでYと判定されてステップ052IWS72A,S72Bで高ベースフラ
グがリセットされるとともに、ステップ052IWS73A,S73Bで特図時短フラグ
もリセットされ、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))に移行することにな
る。
なお、点灯延長フラグ(状態延長フラグ)は、右打ち報知を継続して右打ち状態を継続
するものであり、遊技状態としては高ベース状態が終了しているものの第1KT状態と共
通の変動短縮状態としつつ、第1KT状態と共通の演出背景とするためのフラグである。
なお、本例では、ステップ052IWS74Aの処理や後述するステップ052IWS
74Bの処理が実行されることによって、第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄の
変動表示のいずれか一方の変動開始により高ベース状態の最終変動(本例では、50回目
の変動表示)が開始されるときに、点灯延長フラグ(状態延長フラグ)がセットされ変動
短縮状態が延長される。この場合、点灯延長フラグ(状態延長フラグ)がセットされてい
るときに、その第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄の変動表示(本例では、50
回目の変動表示)が終了するか、または他方の特別図柄の変動表示(本例では、51回目
の変動表示)の開始に応じて、点灯延長フラグ(状態延長フラグ)がリセットされ、変動
短縮状態の延長が終了するように構成することが望ましい。
そして、ステップ052IWS75Aにおいて、第1特図プロセスフラグの値を第1変
動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップ052IWS75A)。なお、図
示は省略したが、ステップ052IWS75Aの直前において停止する図柄の確定をして
いる。
なお、ステップ052IWS59Aでは、遊技状態を加味して、非確変時大当り判定テ
ーブルおよび確変時大当り判定テーブルのいずれかを用いて大当りとするか否かの判定を
行う。
(第1変動パターン設定処理)
図10−18は、第1特別図柄プロセス処理における第1変動パターン設定処理(ステ
ップS111A)を示すフローチャートである。第1変動パターン設定処理において、遊
技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、特別図柄
の変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フラグがセットされているか否かを確
認する(ステップ052IWS1700A)。なお、本例では、特図時短フラグがセット
され特別図柄の変動表示の短縮制御が行われることによって、第2特別図柄の変動表示を
実行させた方が有利な状態になり(図10−7〜図10−9参照)、小当りが発生しやす
い状態となるので、KT状態に制御されている状態となる。特図時短フラグがセットされ
ていなければ(すなわち、KT状態でなければ)、遊技制御用マイクロコンピュータ10
0は、変動パターンを決定するための変動パターンテーブルとして、図10−7(A)に
示す非KT時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルを選択する(ステップ052IW
S1701A)。特図時短フラグがセットされていれば(すなわち、KT状態であれば)
、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンを決定するための変動パター
ンテーブルとして、図10−7(B)に示すKT時用の第1特別図柄用変動パターンテー
ブルを選択する(ステップ052IWS1702A)。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ052IWS1701A,
S1702Aにて使用することに決定した変動パターンテーブルと、第1特別図柄判定用
バッファに格納されている変動パターン決定用乱数とにもとづいて、図10−7に示した
変動パターンのいずれとするのかを決定する(ステップ052IWS1703A)。本例
では、変動パターンを決定することによって、第1特別図柄の変動時間が決定される。ま
た、変動時間を決定したあと、決定した変動時間が設定されている変動パターンを複数の
変動パターンの中から選択するようにしてもよい。
変動パターンを決定すると、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、決定した変動
パターンを示す変動パターンコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(
ステップ052IWS1704A)。
また、ステップ052IWS1703Aにて第1特別図柄の変動時間(変動パターン)
を決定すると、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、決定した変動時間を示す変動
時間データを第1変動時間タイマに設定して変動時間の計測を開始するとともに(ステッ
プ052IWS1705A)、第1特別図柄表示装置4Aでの第1特別図柄の変動表示を
開始する(ステップ052IWS1706A)。そして、遊技制御用マイクロコンピュー
タ100は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄変動処理に対応した値に更新す
る(ステップ052IWS1707A)。
(第1特別図柄変動処理)
図10−19は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄変動処理(ステップ
S112A)を示すフローチャートである。第1特別図柄変動処理において、CPU10
3は、まず、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示
す値となっているか否かを確認する(ステップ052IWS1120A)。なお、役物制
御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっている場
合とは、すなわち役物制御プロセスフラグの値がゲート通過待ち処理(ステップS121
)〜小当り終了処理(ステップS128)を示す値となっていない場合であり、大当り遊
技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特殊可変入賞球装置17
を開放)中でもない場合である。
役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっ
ていれば、CPU103は、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、
および大当り種別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンド(表示結果
1指定コマンド、表示結果2指定コマンド、表示結果3指定コマンド、表示結果4指定コ
マンド、表示結果7指定コマンド)を演出制御用CPU120に対して送信する制御を行
う(ステップ052IWS1121A)。
次いで、CPU103は、第1変動時間タイマを1減算し(ステップ052IWS11
22A)、第1変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ052IWS1123A
)、演出制御用CPU120に第1図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステッ
プ052IWS1124A)。そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を
第1特別図柄停止処理(ステップS113A)に対応した値に更新する(ステップ052
IWS1130A)。
第1変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、CPU103は、第2特別図
柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステップ052I
WS1125A)。なお、第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示している
か否かは、例えば、第2特図プロセスフラグの値が第2特別図柄停止処理に対応した値と
なっているとともに、第2特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第2
大当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示していなければ、CPU103は
、第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステ
ップ052IWS1126A)。なお、第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出
表示しているか否かは、例えば、第2特図プロセスフラグの値が第2特別図柄停止処理に
対応した値となっているとともに、第2特別図柄の変動表示にもとづいて小当りとなるこ
とを示す第2小当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示していなければ、そのまま処理を終
了する。
第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示していれば、CPU103は、実
行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものであるか否かを確認する(ステップ0
52IWS1127A)。なお、実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるもので
あるか否かは、例えば、第1大当りフラグがセットされているか否かを確認することによ
り判定できる。実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものでなければ、そのま
ま処理を終了する。
実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、CPU103は、その
大当り種別が10R確変大当りまたは6R確変大当りであるか否かを確認する(ステップ
052IWS1128A)。なお、10R確変大当りまたは6R確変大当りであるか否か
は、例えば、ステップ052IWS63Aで記憶した大当り種別を確認することにより判
定できる。10R確変大当りまたは6R確変大当りであれば、そのまま処理を終了する。
第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示した場合(ステップ052IWS
1125AのY)、または小当り図柄を導出表示した場合(ステップ052IWS112
6AのY)であって10R確変大当りおよび6R確変大当りのいずれともならない(すな
わち、6R通常大当りとなる)第1特別図柄の変動表示の実行中である場合(ステップ0
52IWS1127AのY、ステップ052IWS1128AのN)には、CPU103
は、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ス
テップ052IWS1129A)。なお、この場合、第1大当りフラグや第1小当りフラ
グがセットされていれば、CPU103は、それら第1大当りフラグや第1小当りフラグ
をリセットする。そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄
停止処理(ステップS113A)に対応した値に更新する(ステップ052IWS113
0A)。
ステップ052IWS1125A〜S1129Aの処理が実行されることによって、こ
の特徴部052IWでは、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が
大当りとなった場合や、小当りとなった場合であって通常大当り(本例では、6R通常大
当り)となる第1特別図柄の変動表示の実行中である場合に、第1特別図柄の変動表示は
強制的に停止され、第1特別図柄と第2特別図柄とで同時に大当りや小当りが発生する事
態が生じないようにしている。なお、この場合、演出制御用CPU120側では、第1特
別図柄の変動表示が強制はずれとされた場合には、ステップ052IWS1129Aで送
信された第2強制図柄確定指定コマンドにもとづいて、飾り図柄の変動表示結果として強
制的にはずれ図柄を停止表示するように制御する。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が小当り
となった場合であって、確変大当り(本例では、10R確変大当りまたは6R確変大当り
)となる第1特別図柄の変動表示の実行中である場合には、そのまま第1特別図柄変動処
理を終了するのであるが(ステップ052IWS1128AのY参照)、この場合、第2
特別図柄の変動表示が小当りとなったことにもとづいて、役物制御プロセスフラグの値が
小当り開放前処理(ステップS126)に対応した値に更新されて、小当り遊技に移行す
る。そのため、次回のタイマ割込以降では、ステップ052IWS1120AでNと判定
されてステップ052IWS1121A〜S1130Aの処理はスキップされ、ステップ
052IWS1122Aの第1変動時間タイマの更新も行われない。従って、第2特別図
柄の変動表示が小当りとなった場合であって確変大当りとなる第1特別図柄の変動表示の
実行中である場合には、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別
図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再
び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に
更新され、第1変動時間タイマの更新が再開される。
また、本例では、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が小当り
となった場合であって、はずれや小当りとなる第1特別図柄の変動表示中である場合にも
、そのまま第1特別図柄変動処理を終了する(ステップ052IWS1127AのN参照
)。従って、第2特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であってはずれや小当りとな
る第1特別図柄の変動表示の実行中である場合にも、小当り遊技中に、第1変動時間タイ
マの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となり、小当り遊
技を終了すると、第1変動時間タイマの更新が再開される。
(第1特別図柄停止処理)
図10−20は、第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。第1特別図柄停
止処理において、まず、CPU103は、点灯延長フラグがセットされているか否かを確
認する(ステップ052IWS2010A)。点灯延長フラグがセットされていれば、C
PU103は、セットされていた点灯延長フラグをリセットする(ステップ052IWS
2011A)。また、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(
ステップ052IWS2012A)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点
灯終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IWS2013A)。
本例では、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)が遊技領域の右方に設けられている
ので、遊技状態がKT状態に制御されている場合には、右打ち操作を行った方が遊技者に
とって有利であり、右打ち表示器26が点灯される。従って、本例では、低確率/第1K
T状態中は右打ち表示器26が点灯されるのであるが、ステップ052IWS69A〜S
74A,S69B〜S74Bの処理が実行されることによって、50回目の変動表示を開
始するときに低確率/第1KT状態を終了して通常状態(非KT状態)に移行するととも
に、ステップ052IWS2010A〜S2013A,S2010B〜S2013Bの処
理が実行されることによって、50回目の変動表示を終了するときに右打ち表示器26が
消灯される。
次いで、CPU103は、第1特別図柄表示装置4Aにおいて第1特別図柄の停止図柄
を導出表示させる(ステップ052IWS2014A)。なお、この場合、第1特別図柄
変動処理のステップ052IWS1129Aで第1強制図柄確定指定コマンドを送信して
いた場合には、変動開始時の決定結果に関係なく、第1特別図柄の停止図柄として強制的
にはずれ図柄を導出表示させる。
次いで、CPU103は、第1大当りフラグがセットされているか否かを判定する(ス
テップ052IWS2015A)。第1大当りフラグがセットされている場合、CPU1
03は、大当りを開始することを示す大当り開始フラグをセットする(ステップ052I
WS2016A)。また、CPU103は、第1大当りフラグをクリアする(ステップ0
52IWS2017A)。
次いで、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を開始する制御を行う(ステップ0
52IWS2018A)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯開始指定
コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IWS2019A)。そして、ステップ
052IWS2027Aに移行する。
ステップ052IWS2018A,S2019Aの処理が実行されることによって、本
例では、第1特別図柄の変動表示において大当りとなったときに右打ち表示器26の点灯
が開始される。すなわち、本例では、本例では、特別可変入賞球装置7(大入賞口)が遊
技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者にと
って有利であり、右打ち表示器26が点灯される。
なお、本例では、大当り図柄が導出表示された後、さらに通過ゲート41を遊技球が通
過したことにもとづいて大当り遊技が開始されるので、通過ゲート41を遊技球が通過し
たタイミングで右打ち表示器26の点灯を開始するように構成してもよい。
第1大当りフラグがセットされていない場合には(ステップ052IWS2015Aの
N)、CPU103は、第1小当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステッ
プ052IWS2020A)。第1小当りフラグがセットされている場合、演出制御用C
PU120に対して小当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IW
S2021A)。また、CPU103は、第1小当りフラグをクリアする(ステップ05
2IWS2022A)。そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値を小当り
開放前処理に対応した値に設定する(ステップ052IWS2026A)。そして、ステ
ップ052IWS2027Aに移行する。
なお、本例では、特殊可変入賞球装置17(特殊入賞口)が遊技領域の右方に設けられ
ているので、小当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者にとって本来有利であるが、
既に説明したように、第1特別図柄の変動表示において小当りとなる場合には小当り種別
が小当りAとなる場合しかなく、特殊入賞口への遊技球の入賞を殆ど期待できない。その
ため、本例では、第1特別図柄の変動表示において小当りとなる場合には、右打ち表示器
26を点灯せず、右打ち点灯開始指定コマンドの送信も行わない。
そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理に対応
した値に設定する(ステップ052IWS2027A)。
なお、本例では、第1特別図柄で大当り図柄を停止表示したときに、遊技者に対して遊
技領域の右方に遊技球を発射操作することを促す右打ち報知を実行可能に構成されている
。また、第1特別図柄で大当り図柄を停止表示したときに、右打ち報知として、遊技者に
対して通過ゲート41を狙って遊技球を発射操作することを促す発射促進報知を実行可能
に構成されていてもよい。
また、第2特別図柄で大当り図柄を停止表示した状態では右打ち報知や発射促進報知を
実行せず、その状態で第1始動入賞口に遊技球が入賞した場合に右打ち報知や発射促進報
知を実行する(この場合、ゲート通過待ち状態であるので、第1始動入賞口に遊技球が入
賞しても直ちには第1特別図柄の変動表示は開始されず、第1保留記憶となる)ように構
成してもよい。
また、逆に、通常状態(低確率/非KT状態)で通過ゲート41での遊技球の通過を検
出した場合には、認識度合いが低い態様(例えば、小音量の音出力や小画面表示)により
、遊技者に対して遊技領域の左方に遊技球を発射操作することを促す左打ち報知を行うよ
うに構成してもよい。一方で、通常状態(低確率/非KT状態)で第2始動入賞口や特殊
入賞口への遊技球の入賞を検出した場合には、認識度合いが高い態様(例えば、大音量の
音出力や大画面表示)により左打ち報知を行うように構成してもよい。そのように構成す
れば、的確に発射報知を行うことができる。特に、上記の構成により、偶発的に遊技領域
の右方に遊技球を発射操作した遊技者に対しては、遊技機の周囲への認識度合いが低い態
様により軽度な左打ち報知を行う一方で、右打ち操作を意図的に行う遊技者に対しては、
遊技機の周囲への認識度合いが高い態様により左打ち報知を行うように構成してもよい。
そのように構成すれば、意図的に右打ち操作を行う遊技者に対して、遊技店の店員から左
打ち操作に戻すように促すことができる。
また、上記の場合に、通過ゲート41や第2始動入賞口、特殊入賞口での遊技球の検出
数が一定数に達した場合に左打ち報知を行うように構成してもよい。また、通過ゲート4
1では所定期間内(例えば、1分間)に複数回(例えば、5回)遊技球を検知した場合に
左打ち報知を行い、第2始動入賞口や特殊入賞口では所定数よりも少ない特定数(例えば
、1個)以上遊技球を検出した場合に左打ち報知を行うように構成してもよい。
なお、本特徴部052IWでは特定の条件が満たされたときにデモ表示を行うものであ
るが、通常状態においてデモ表示を行っているときに通過ゲート41、第2始動入賞口ま
たは特殊入賞口への遊技球の入賞を検出した場合には、実行していたデモ表示の実行を終
了して左打ち報知を行うものであってもよい。
(第2特別図柄通常処理)
図10−21は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄通常処理を示すフロ
ーチャートである。第2特別図柄通常処理が実行される状態は、第2特図プロセスフラグ
の値が第2特別図柄通常処理を示す値となっている場合である。なお、第2特図プロセス
フラグの値が第2特別図柄通常処理を示す値となっている場合とは、第2特別図柄表示装
置4Bにおいて第2特別図柄の変動表示がなされていない状態ある。
第2特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には
、CPU103)は、まず、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップ
S120)を示す値となっているか否かを確認する(ステップ052IWS50B)。な
お、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値とな
っている場合とは、すなわち役物制御プロセスフラグの値がゲート通過待ち処理(ステッ
プS121)〜小当り終了処理(ステップS128)を示す値となっていない場合であり
、大当り遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特殊可変入賞
球装置17を開放)中でもない場合である。
役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっ
ていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2保留記憶数の値を確認する(
ステップ052IWS51B)。具体的には、第2保留記憶数カウンタのカウント値を確
認する。第2保留記憶数が0であれば、第2客待ちデモ表示指定コマンドを演出制御用C
PU120に送信する(ステップ052IWS52B)。
第2保留記憶数が0でなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM1
02の第2保留記憶数バッファにおける保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されて
いる各乱数値を読み出してRAM102の第2乱数バッファ領域に格納するとともに(ス
テップ052IWS53B)、第2保留記憶数の値を1減らし(第2保留記憶数カウンタ
のカウント値を1減算し)、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ052IW
S54B)。すなわち、RAM102の第2保留記憶数バッファにおいて第2保留記憶数
=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶
数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各第2保留記憶数に対応するそれぞ
れの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第2保留記憶数=1
,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、可変表示の開
始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする構成としているので、各乱数値が
抽出された順番を特定することができる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM102に設定されている設
定値を示す設定値コマンドを演出制御基板12に送信する制御を行う(ステップ052I
WS55B)。なお、本例では、ステップ052IWS55Bの処理が実行されることに
よって、変動表示が開始されるごとに設定値コマンドが送信されるのであるが、電源投入
時に設定変更処理(設定値を変更する処理)を実行したときにも設定値コマンドが送信さ
れる。
その後、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、現在の遊技状態に応じた背景指定
コマンドを演出制御用CPU120に送信する(ステップ052IWS56B)。なお、具
体的な背景指定コマンドの送信の仕方は、第1特別図柄通常処理のステップ052IWS
56Aで示した処理と同様である。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の大当り変動中であ
るか否かを判定する(ステップ052IWS57B)。具体的に、第1特別図柄の変動表
示にもとづいて大当りとなることを示す第1大当りフラグがセットされている場合には第
1特別図柄の大当り変動中であると判定する。第1特別図柄の大当り変動中であると判定
した場合には、ステップ052IWS58B以降の処理を行うことなくステップ052I
WS69Bへ移行する。これにより、第1特別図柄の大当り変動中に第2特別図柄の変動
を開始する場合には、大当り判定値が記憶されているか否かにかかわらず強制的にはずれ
とする構成になっている。
なお、強制的にはずれとする方法については、上述したものに限られない。例えばステ
ップ052IWS57Bにて第1特別図柄の大当り変動中である場合に、当り判定用乱数
としてはずれの乱数値(固定値)を設定する処理を行い、ステップ052IWS59Bへ
移行することにより、始動入賞時にいずれの当り判定用乱数が取得されていたかにかかわ
らず強制的にはずれとするものであってもよい。
また、例えば、ステップ052IWS57Bにて第1特別図柄の大当り変動中である場
合に、ステップ052IWS58B〜S63Bの処理を行わずに、当り判定用乱数として
はずれの乱数値(固定値)を設定して小当り判定を行うことにより、始動入賞時にいずれ
の当り判定用乱数が取得されていたかにかかわらず強制的にはずれとするものであっても
よい。
第1特別図柄の大当り変動中でない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ100
は、第2乱数格納バッファから当り判定用乱数を読み出し(ステップ052IWS58B
)、大当り判定モジュールを実行する(ステップ052IWS59B)。大当り判定モジ
ュールは、当り判定用乱数が、あらかじめ決められている大当り判定値と一致したら大当
りとすることに決定するプログラムである。大当りとすることに決定した場合には(ステ
ップ052IWS60B)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2特別図柄の
変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第2大当りフラグをセットする(ステップ
052IWS61B)。そして、当り種別判定用乱数にもとづいて大当り種別が10R確
変大当り、6R確変大当り、2R確変大当り、および2R通常大当りのいずれであるかを
判定し(ステップ052IWS62B)、大当り種別を記憶し(ステップ052IWS6
3B)、ステップ052IWS69Bへ移行する。
また、ステップ052IWS60Bにおいて大当りとしない場合には、遊技制御用マイ
クロコンピュータ100は、小当り判定モジュールを実行する(ステップ052IWS6
4B)。小当り判定モジュールは、当り判定用乱数(小当り判定用の乱数でもよい)が、
あらかじめ決められている小当り判定値と一致したら小当りとすることに決定するプログ
ラムである。小当りとすることに決定した場合には(ステップ052IWS65B)、遊
技制御用マイクロコンピュータ100は、第2特別図柄の変動表示にもとづいて小当りと
なることを示す第2小当りフラグをセットする(ステップ052IWS66B)。また、
遊技制御用マイクロコンピュータ100は、当り種別判定用乱数にもとづいて小当り種別
を判定し(ステップ052IWS67B)、小当り種別を記憶する(ステップ052IW
S68B)。なお、本例では、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には、小当り種別
として小当りBまたは小当りCと決定される(図10−6(B)参照)。そして、ステッ
プ052IWS69Bへ移行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース回数カウンタの値が「0
」であるか否かを判定し(ステップ052IWS69B)、「0」である場合、ステップ
052IWS75Bへ移行する。高ベース回数カウンタの値が「0」でない場合、すなわ
ち、低確率/第1KT状態である場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベ
ース回数カウンタの値を「1」減算し(ステップ052IWS70B)、「0」になった
か否かを判定する(ステップ052IWS71B)。高ベース回数カウンタの値が「0」
にならない場合、ステップ052IWS75Bへ移行する。高ベース回数カウンタの値が
「0」になった場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース状態であるこ
とを示す高ベースフラグをリセットする(ステップ052IWS72B)とともに、特別
図柄の変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フラグをリセットする(ステップ
052IWS73B)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、点灯延長フラ
グ(状態延長フラグ)をセットする(ステップ052IWS74B)。そして、ステップ
052IWS75Bに移行する。
そして、ステップ052IWS75Bにおいて、第2特図プロセスフラグの値を第2変
動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップ052IWS75B)。なお、図
示は省略したが、ステップ052IWS75Bの直前において停止する図柄の確定をして
いる。
なお、ステップ052IWS59Bでは、遊技状態を加味して、非確変時大当り判定テ
ーブルおよび確変時大当り判定テーブルのいずれかを用いて大当りとするか否かの判定を
行う。
第2変動パターン設定処理は、図10−18に示した第1変動パターン設定処理(ステ
ップS111A)と同様である。すなわち、図10−18に示す第1変動パターン設定処
理において、「第1」を「第2」に読み替えれば、第2変動パターン処理が説明されたこ
とになる。ただし、第2変動パターン設定処理では、CPU103は、まず、ステップ0
52IWS1700Aと同様の処理を行い、特図時短フラグがセットされているか否かを
確認する。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、KT状態でなければ)
、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンを決定するための変動パター
ンテーブルとして、図10−8(C)に示す非KT時用の第2特別図柄用変動パターンテ
ーブルを選択する。特図時短フラグがセットされていれば(すなわち、KT状態であれば
)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、確変フラグおよび高ベースフラグがセッ
トされているか否かや、変動回数に応じて、変動パターンを決定するための変動パターン
テーブルとして、図10−8(D)〜図10−9(I)に示すいずれかのKT時用の第2
特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。例えば、確変フラグがオフで高ベースフラ
グがオンであれば(低確率/第1KT状態であれば)、1変動目であれば図10−8(D
)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択し、2〜49変動目であれば図10
−8(E)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択し、50変動目であれば図
10−8(F)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。また、例えば、
確変フラグおよび高ベースフラグの両方がオンであれば(高確率/第1KT状態であれば
)、1変動目であれば図10−9(G)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選
択し、2変動目以降であれば図10−9(H)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブ
ルを選択する。また、例えば、確変フラグがオンで高ベースフラグがオフであれば(高確
率/第2KT状態であれば)、図10−9(I)に示す第2特別図柄用変動パターンテー
ブルを選択する。
(第2特別図柄変動処理)
図10−22は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄変動処理を示すフロ
ーチャートである。第2特別図柄変動処理において、CPU103は、まず、役物制御プ
ロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっているか否か
を確認する(ステップ052IWS1120B)。なお、役物制御プロセスフラグの値が
役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっている場合とは、すなわち役物制
御プロセスフラグの値がゲート通過待ち処理(ステップS121)〜小当り終了処理(ス
テップS128)を示す値となっていない場合であり、大当り遊技(特別可変入賞球装置
7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特殊可変入賞球装置17を開放)中でもない場合
である。
役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっ
ていれば、CPU103は、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、
および大当り種別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンド(表示結果
1指定コマンド、表示結果2指定コマンド、表示結果3指定コマンド、表示結果5指定コ
マンド、表示結果6指定コマンド、表示結果7指定コマンド)を演出制御用CPU120
に対して送信する制御を行う(ステップ052IWS1121B)。
次いで、CPU103は、第2変動時間タイマを1減算し(ステップ052IWS11
22B)、第2変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ052IWS1123B
)、演出制御用CPU120に第2図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステッ
プ052IWS1124B)。そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を
第2特別図柄停止処理に対応した値に更新する(ステップ052IWS1130B)。
第2変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、CPU103は、第1特別図
柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステップ052I
WS1125B)。なお、第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示している
か否かは、例えば、第1特図プロセスフラグの値が第1特別図柄停止処理に対応した値と
なっているとともに、第1特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第1
大当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示していなければ、CPU103は
、第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステ
ップ052IWS1126B)。なお、第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出
表示しているか否かは、例えば、第1特図プロセスフラグの値が第1特別図柄停止処理に
対応した値となっているとともに、第1特別図柄の変動表示にもとづいて小当りとなるこ
とを示す第1小当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示していなければ、そのまま処理を終
了する。
第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示していれば、CPU103は、実
行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものであるか否かを確認する(ステップ0
52IWS1127B)。なお、実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるもので
あるか否かは、例えば、第2大当りフラグがセットされているか否かを確認することによ
り判定できる。実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものでなければ、そのま
ま処理を終了する。
実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、CPU103は、その
大当り種別が10R確変大当り、6R確変大当り、または2R確変大当りであるか否かを
確認する(ステップ052IWS1128B)。なお、10R確変大当り、6R確変大当
り、または2R確変大当りであるか否かは、例えば、ステップ052IWS63Bで記憶
した大当り種別を確認することにより判定できる。10R確変大当り、6R確変大当り、
または2R確変大当りであれば、そのまま処理を終了する。
第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示した場合(ステップ052IWS
1125BのY)、または小当り図柄を導出表示した場合(ステップ052IWS112
6BのY)であって10R確変大当り、6R確変大当り、および2R確変大当りのいずれ
ともならない(すなわち、2R通常大当りとなる)第2特別図柄の変動表示の実行中であ
る場合(ステップ052IWS1127BのY、ステップ052IWS1128BのN)
には、CPU103は、演出制御用CPU120に第2強制図柄確定指定コマンドを送信
する制御を行う(ステップ052IWS1129B)。なお、この場合、第2大当りフラ
グや第2小当りフラグがセットされていれば、CPU103は、それら第2大当りフラグ
や第2小当りフラグをリセットする。そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグ
の値を第2特別図柄停止処理に対応した値に更新する(ステップ052IWS1130B
)。
ステップ052IWS1125B〜S1129Bの処理が実行されることによって、こ
の特徴部052IWでは、第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示が
大当りとなった場合や、小当りとなった場合であって通常大当り(本例では、2R通常大
当り)となる第2特別図柄の変動表示の実行中である場合に、第2特別図柄の変動表示は
強制的に停止され、第1特別図柄と第2特別図柄とで同時に大当りや小当りが発生する事
態が生じないようにしている。なお、この場合、演出制御用CPU120側では、第2特
別図柄の変動表示が強制はずれとされた場合には、ステップ052IWS1129Bで送
信された第2強制図柄確定指定コマンドにもとづいて、飾り図柄の変動表示結果として強
制的にはずれ図柄を停止表示するように制御する。
なお、本例では、第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示が小当り
となった場合であって、確変大当り(本例では、10R確変大当り、6R確変大当り、ま
たは2R確変大当り)となる第2特別図柄の変動表示の実行中である場合には、そのまま
第2特別図柄変動処理を終了するのであるが(ステップ052IWS1128BのY参照
)、この場合、第1特別図柄の変動表示が小当りとなったことにもとづいて、役物制御プ
ロセスフラグの値が小当り開放前処理(ステップS126)に対応した値に更新されて、
小当り遊技に移行する。そのため、次回のタイマ割込以降では、ステップ052IWS1
120BでNと判定されてステップ052IWS1121B〜S1130Bの処理はスキ
ップされ、ステップ052IWS1122Bの第2変動時間タイマの更新も行われない。
従って、第1特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であって確変大当りとなる第2特
別図柄の変動表示の実行中である場合には、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新
が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊
技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS12
0)に対応した値に更新され、第2変動時間タイマの更新が再開される。
また、本例では、第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示が小当り
となった場合であって、はずれや小当りとなる第2特別図柄の変動表示中である場合にも
、そのまま第2特別図柄変動処理を終了する(ステップ052IWS1127BのN参照
)。従って、第1特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であってはずれや小当りとな
る第2特別図柄の変動表示の実行中である場合にも、小当り遊技中に、第2変動時間タイ
マの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となり、小当り遊
技を終了すると、第2変動時間タイマの更新が再開される。
上記のように構成することによって、第1KT状態終了後(時短状態終了後)の通常状
態において、残りの第2保留記憶を消化することができ、遊技者不在の意図しないタイミ
ングでの大当りの発生を抑制することができる。
また、入賞球装置6A(第1始動入賞口)の下方に第1特別図柄用の可変入賞球装置を
設けるように構成するとともに、遊技領域の右方に第2特別図柄用の入賞球装置(可変入
賞球装置ではない始動入賞口)を設けるように構成し、第2KT状態(小当りRUSH)
終了後に第1特別図柄の時短状態を経由して通常状態に移行するように構成した遊技機に
おいて、上記のように第2特別図柄の変動表示を強制はずれとする構成を適用してもよい
。この場合、第1特別図柄の変動効率が高くなることにより第1特別図柄の変動表示にも
とづく小当り発生の頻度も高くなるのであるが、それに伴って第2特別図柄の変動表示を
強制はずれとする頻度も高めて、通常状態での第2保留記憶にもとづく第2特別図柄の変
動表示の発生を抑制することができ、遊技者不在の意図しないタイミングでの大当りの発
生をより一層抑制することができる。
(第2特別図柄停止処理)
図10−23は、第2特別図柄停止処理を示すフローチャートである。第2特別図柄停
止処理において、まず、CPU103は、点灯延長フラグがセットされているか否かを確
認する(ステップ052IWS2010B)。点灯延長フラグがセットされていれば、C
PU103は、セットされていた点灯延長フラグをリセットする(ステップ052IWS
2011B)。また、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(
ステップ052IWS2012B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点
灯終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IWS2013B)。
次いで、CPU103は、第2特別図柄表示装置4Bにおいて第2特別図柄の停止図柄
を導出表示させる(ステップ052IWS2014B)。なお、この場合、第2特別図柄
変動処理のステップ052IWS1129Bで第2強制図柄確定指定コマンドを送信して
いた場合には、変動開始時の決定結果に関係なく、第2特別図柄の停止図柄として強制的
にはずれ図柄を導出表示させる。
次いで、CPU103は、第2大当りフラグがセットされているか否かを判定する(ス
テップ052IWS2015B)。第2大当りフラグがセットされている場合、CPU1
03は、大当り開始フラグをセットする(ステップ052IWS2016B)。また、C
PU103は、第2大当りフラグをクリアする(ステップ052IWS2017B)。
次いで、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を開始する制御を行う(ステップ0
52IWS2018B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯開始指定
コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IWS2019B)。そして、ステップ
052IWS2027Bに移行する。
ステップ052IWS2018B,S2019Bの処理が実行されることによって、本
例では、第2特別図柄の変動表示において大当りとなったときに右打ち表示器26の点灯
が開始される。すなわち、本例では、本例では、特別可変入賞球装置7(大入賞口)が遊
技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者にと
って有利であり、右打ち表示器26が点灯される。
第2大当りフラグがセットされていない場合には(ステップ052IWS2015Bの
N)、CPU103は、第2小当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステッ
プ052IWS2020B)。第2小当りフラグがセットされている場合、演出制御用C
PU120に対して小当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IW
S2021B)。また、CPU103は、第2小当りフラグをクリアする(ステップ05
2IWS2022B)。
次いで、CPU103は、特図時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステ
ップ052IWS2023B)。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、
KT状態でなければ)、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を開始する制御を行う
(ステップ052IWS2024B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち
点灯開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IWS2025B)。
そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値を小当り開放前処理に対応した
値に設定する(ステップ052IWS2026B)。そして、ステップ052IWS20
27Bに移行する。
ステップ052IWS2024B,S2025Bの処理が実行されることによって、本
例では、第2特別図柄の変動表示において小当りとなったときに右打ち表示器26の点灯
が開始される。すなわち、本例では、本例では、特殊可変入賞球装置17(特殊入賞口)
が遊技領域の右方に設けられているので、小当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者
にとって有利であり、右打ち表示器26が点灯される。
ただし、本例では、第2特別図柄の変動表示において小当りとなる場合であっても、K
T状態中である場合には既に右打ち表示器26の点灯中である筈である。従って、本例で
は、ステップ052IWS2023Bの判定処理を行うことによって、KT状態中に第2
特別図柄の変動表示において小当りとなった場合には、重複して右打ち表示器26の点灯
を開始したり右打ち点灯開始指定コマンドを送信したりする処理を行わないようにしてい
る。
そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄通常処理に対応
した値に設定する(ステップ052IWS2027B)。
(役物制御通常処理)
図10−24は、役物制御プロセス処理における役物制御通常処理(ステップS120
)を示すフローチャートである。役物制御通常処理において、CPU103は、まず、大
当り開始フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ052IWS2101)
。大当り開始フラグがセットされていなければ、そのまま処理を終了する。
大当り開始フラグがセットされていれば、CPU103は、その大当り開始フラグをリ
セットする(ステップ052IWS2102)。次いで、CPU103は、大入賞口開放
前タイマを設定し(ステップ052IWS2103)、大当り種別に応じたラウンド1用
開放パターンデータをセットし(ステップ052IWS2104)、大当りのラウンド数
を示すラウンド数カウンタに「1」をセットする(ステップ052IWS2105)。
そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値をゲート通過待ち処理に対応し
た値に設定する(ステップ052IWS2106)。
(ゲート通過待ち処理)
図10−25は、役物制御プロセス処理におけるゲート通過待ち処理(ステップS12
1)を示すフローチャートである。ゲート通過待ち処理において、CPU103は、ゲー
トスイッチ21からの検出信号を入力したか否かを確認する(ステップ052IWS25
01)。ゲートスイッチ21からの検出信号を入力していなければ、そのまま処理を終了
する。ゲートスイッチ21からの検出信号を入力していれば、CPU103は、セットさ
れていれば、確変フラグや、高ベースフラグ、特図時短フラグをリセットし、高ベース回
数カウンタの値を0クリアする(ステップ052IWS2502)。次いで、CPU10
3は、大当り開始指定コマンドを送信し(ステップ052IWS2503)、役物制御プ
ロセスフラグの値を大当り開放前処理に対応した値に設定する(ステップ052IWS2
504)。
この特徴部052IWでは、ゲート通過待ち処理が実行されることによって、第2特別
図柄の変動表示結果として大当り図柄が導出表示されると直ちに大当り遊技が開始される
のではなく、通過ゲート41を遊技球が通過し、ゲートスイッチ21で検出されたことを
条件として、大当り遊技に移行するように構成されている。
(大当り開放中処理)
図10−26は、役物制御プロセス処理における大当り開放中処理(ステップS123
)を示すフローチャートである。大当り開放中処理において、CPU103は、第1カウ
ントスイッチ23がオン状態となっているか否かを確認する(ステップ052IWS24
01)。第1カウントスイッチ23がオン状態となっていれば、すなわち大入賞口に入賞
した遊技球を検出していれば、CPU103は、大入賞口に入賞した遊技球の数をカウン
トするための入賞個数カウンタの値を1加算する(ステップ052IWS2402)。そ
して、CPU103は、大入賞口入賞指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送
信する制御を行う(ステップ052IWS2403)。
次いで、CPU103は、V領域スイッチ052IW106がオン状態となっているか
否かを確認する(ステップ052IWS2404)。V領域スイッチ052IW106が
オン状態となっていれば、すなわちV領域052IW104に進入した遊技球を検出して
いれば、CPU103は、V領域052IW104に遊技球が進入したことを示すV入賞
フラグをセットする(ステップ052IWS2405)。
次いで、CPU103は、入賞個数カウンタの値が10となっているか否かを確認する
(ステップ052IWS2406)。入賞個数カウンタの値が10となっていれば、ステ
ップ052IWS2409に移行する。入賞個数カウンタの値が10となっていなければ
、CPU103は、大入賞口の開放時間を計測するための開放時間タイマの値を1減算し
(ステップ052IWS2407)、減算後の開放時間タイマがタイムアウトしたか否か
を確認する(ステップ052IWS2408)。開放時間タイマがタイムアウトしていな
ければ、そのまま処理を終了する。
入賞個数カウンタの値が10となっている場合(ステップ052IWS2406のY)
、または開放時間タイマがタイムアウトした場合(ステップ052IWS2408のY)
には、CPU103は、大入賞口扉用のソレノイド82の駆動を停止して、大入賞口を閉
鎖状態に制御する(ステップ052IWS2409)。また、CPU103は、大入賞口
開放後表示コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ0
52IWS2410)。また、CPU103は、ラウンド数カウンタの値を1減算する(
ステップ052IWS2411)。
そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値を大当り開放後処理に対応した
値に設定する(ステップ052IWS2412)。
(大当り終了処理)
図10−27は、役物制御プロセス処理における大当り終了処理(ステップS125)
を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU103は、大当り終了表
示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ052IWS2200)、大当り終了
表示タイマが設定されている場合には、ステップ052IWS2202に移行する。大当
り終了表示タイマが設定されていない場合には、CPU103は、大当り終了表示タイマ
に、画像表示装置5において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)
に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ052IWS2201)、処理を終
了する。
ステップ052IWS2202では、大当り終了表示タイマの値を1減算する(ステッ
プ052IWS2202)。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマの値が0に
なっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップ0
52IWS2203)。経過していなければ処理を終了する。
大当り終了表示時間を経過していれば(ステップ052IWS2203のY)、CPU
103は、V入賞フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ052IWS2
204)。V入賞フラグがセットされていれば、CPU103は、そのV入賞フラグをク
リアし(ステップ052IWS2205)、確変フラグをセットして確変状態(高確率状
態)に移行する(ステップ052IWS2206)。
次いで、CPU103は、今回終了した大当りの種別が10R確変大当りまたは2R確
変大当りであるか否かを確認する(ステップ052IWS2207)。なお、10R確変
大当りまたは2R確変大当りであるか否かは、例えば、第1特別図柄通常処理のステップ
052IWS63Aや第2特別図柄通常処理のステップ052IWS63Bで記憶した大
当り種別を確認することにより判定できる。10R確変大当りまたは2R確変大当りであ
れば、CPU103は、特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(ステップ05
2IWS2208)。そして、ステップ052IWS2215に移行する。なお、10R
確変大当りまたは2R確変大当りであった場合には、高ベースフラグのセットは行われな
いので、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、高確率/低ベー
ス状態(高確率/第2KT状態)に制御されることになる。
10R確変大当りおよび2R確変大当りのいずれでもなければ、CPU103は、今回
終了した大当りの種別が6R確変大当りであるか否かを確認する(ステップ052IWS
2209)。なお、6R確変大当りであるか否かは、例えば、第1特別図柄通常処理のス
テップ052IWS63Aや第2特別図柄通常処理のステップ052IWS63Bで記憶
した大当り種別を確認することにより判定できる。6R確変大当りであれば、CPU10
3は、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行し(ステップ052IWS221
0)、さらに特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(ステップ052IWS2
211)。そして、ステップ052IWS2215に移行する。従って、6R確変大当り
であった場合には、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、高確
率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に制御されることになる。
なお、6R確変大当りである場合には、高ベースフラグをセットするだけで高ベース回
数カウンタのセットは行わない。この場合、高ベース回数カウンタは大当り遊技を開始す
るときに0にリセットされているので(ゲート通過待ち処理のステップ052IWS25
02参照)、高ベース回数カウンタの値は0のままである。従って、6R確変大当りにも
とづく大当り遊技の終了後は、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に制御さ
れ、その後の変動表示において高ベース回数カウンタの値が0であることから、第1特別
図柄通常処理のステップ052IWS69Aや第2特別図柄通常処理のステップ052I
WS69BでYと判定されてステップ052IWS70Aやステップ052IWS70B
の高ベース回数カウンタの減算処理は行われない。そして、次回の大当りが発生するまで
高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)が維持されることになる。
6R確変大当りでもなければ(すなわち、6R通常大当りまたは2R通常大当りであれ
ば)、CPU103は、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行する(ステップ
052IWS2212)とともに、特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(ス
テップ052IWS2213)。また、CPU103は、高ベース回数カウンタに「50
」をセットする(ステップ052IWS2214)。そして、ステップ052IWS22
15に移行する。従って、6R通常大当りまたは2R通常大当りであった場合には、低確
率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に制御されることになる。
そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値を役物制御通常処理に対応した
値に更新する(ステップ052IWS2215)。
(小当り終了処理)
図10−28は、役物制御プロセス処理における小当り終了処理(ステップS128)
を示すフローチャートである。小当り終了処理において、CPU103は、小当り終了表
示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ052IWS2300)、小当り終了
表示タイマが設定されている場合には、ステップ052IWS2302に移行する。小当
り終了表示タイマが設定されていない場合には、CPU103は、小当り終了表示タイマ
に、画像表示装置5において小当り終了表示が行われている時間(小当り終了表示時間)
に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ052IWS2301)、処理を終
了する。
ステップ052IWS2302では、小当り終了表示タイマの値を1減算する(ステッ
プ052IWS2302)。そして、CPU103は、小当り終了表示タイマの値が0に
なっているか否か、すなわち小当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップ0
52IWS2303)。経過していなければ処理を終了する。
小当り終了表示時間を経過していれば(ステップ052IWS2303のY)、CPU
103は、特図時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ052IWS
2304)。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、KT状態でなければ
)、CPU103は、右打ち表示器26の点灯中であるか否かを確認する(ステップ05
2IWS2305)。右打ち表示器26の点灯中であれば、CPU103は、右打ち表示
器26の点灯を終了する制御を行う(ステップ052IWS2306)とともに、演出制
御用CPU120に対して右打ち点灯終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ
052IWS2307)。
本例では、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示が小当りとなった場合には小当り遊
技の開始時に右打ち表示器26の点灯が開始されるのであるが(ステップ052IWS2
023B〜S2025B参照)、ステップ052IWS2304〜S2307の処理が実
行されることによって、その小当り遊技の終了時に右打ち表示器26の点灯が終了する。
そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値を役物制御通常処理に対応した
値に更新する(ステップ052IWS2308)。
(遊技状態の遷移)
ここで、この特徴部052IWにおける遊技状態の遷移について説明する。図10−2
9は、この特徴部052IWにおける遊技状態の遷移の仕方を説明するための説明図であ
る。まず、この特徴部052IWでは、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態)
)では、遊技者は遊技領域の左方を狙って遊技球の発射操作(左打ち)を行う。そのため
、通常状態では、主として第1始動入賞口への始動入賞が発生し、主として第1特別図柄
の変動表示が実行される。また、主として第1特別図柄の変動表示が実行されることから
、低確率/低ベース状態において大当りが発生した場合には、主として10R確変大当り
、6R確変大当り、または6R通常大当りが発生する。
図10−29に示すように、低確率/低ベース状態において10R確変大当りが発生し
た場合には、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、その大当り
遊技の終了後に高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが
発生するまで高確率/低ベース状態が維持される(ステップ052IWS2204〜S2
208参照)。ただし、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入しなけれ
ば、高確率状態には制御されない場合もある。また、低確率/低ベース状態において6R
確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入
すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移
行し、次の大当りが発生するまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ052I
WS2204〜S2206,S2209〜S2211参照)。ただし、大当り遊技中にV
領域052IW104に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もあ
る。また、低確率/低ベース状態において6R通常大当りが発生した場合には、その大当
り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当り
が発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステ
ップ052IWS2212〜S2214参照)。
KT状態(高確率/高ベース状態、低確率/高ベース状態、高確率/低ベース状態)に
移行した後である場合には、この特徴部052IWでは、遊技者は遊技領域の右方を狙っ
て遊技球の発射操作(右打ち)を行う。そのため、KT状態では、主として第2始動入賞
口への始動入賞が発生し、主として第2特別図柄の変動表示が実行される。また、主とし
て第2特別図柄の変動表示が実行されることから、KT状態において大当りが発生した場
合には、主として10R確変大当り、6R確変大当り、2R確変大当り、または2R通常
大当りが発生する。
図10−29に示すように、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において
10R確変大当りまたは2R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域05
2IW104に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(
高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維
持される(ステップ052IWS2204〜S2208参照)。ただし、大当り遊技中に
V領域052IW104に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合も
ある。また、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において6R確変大当りが
発生した場合には、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、その
大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、次の大
当りが発生するまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ052IWS2204
〜S2206,S2209〜S2211参照)。ただし、大当り遊技中にV領域052I
W104に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。なお、こ
の特徴部052IWでは、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、6R確変大当
りとなる確率が合計で50%であるので(図10−5参照)、一旦高確率/高ベース状態
となると50%の割合で高確率/高ベース状態がループすることになる。また、高確率/
高ベース状態(高確率/第1KT状態)において2R通常大当りが発生した場合には、そ
の大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の
大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される
(ステップ052IWS2212〜S2214参照)。
図10−29に示すように、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において
10R確変大当りまたは2R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域05
2IW104に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(
高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維
持される(ステップ052IWS2204〜S2208参照)。ただし、大当り遊技中に
V領域052IW104に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合も
ある。また、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において6R確変大当りが
発生した場合には、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、その
大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、次の大
当りが発生するまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ052IWS2204
〜S2206,S2209〜S2211参照)。ただし、大当り遊技中にV領域052I
W104に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、低
確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において2R通常大当りが発生した場合に
は、その大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し
、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持
される(ステップ052IWS2212〜S2214参照)。なお、この特徴部052I
Wでは、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、2R通常大当りとなる確率が3
5%であるので(図10−5(D),(E)参照)、一旦低確率/高ベース状態となると
35%の割合で低確率/高ベース状態がループすることになる。なお、6R通常大当りや
2R通常大当りが発生して低確率/高ベース状態となった後、次の大当りが発生すること
なく、50回の変動表示が終了した場合には、図10−29に示すように、低確率/低ベ
ース状態(通常状態(非KT状態))に移行する(ステップ052IWS69A〜S73
A,S69B〜S73B参照)。
図10−29に示すように、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)において
10R確変大当りまたは2R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域05
2IW104に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(
高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維
持される(ステップ052IWS2204〜S2208参照)。ただし、大当り遊技中に
V領域052IW104に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合も
ある。なお、この特徴部052IWでは、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には
、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、10R確変大当りまたは2R確変大当
りとなる確率が15%であるので(図10−5(D),(E)参照)、一旦高確率/低ベ
ース状態となると15%の割合で高確率/低ベース状態がループすることになる。また、
高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)において6R確変大当りが発生した場合
には、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の
終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生す
るまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ052IWS2204〜S2206
,S2209〜S2211参照)。ただし、大当り遊技中にV領域052IW104に遊
技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、高確率/低ベー
ス状態(高確率/第2KT状態)において2R通常大当りが発生した場合には、その大当
り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当り
が発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステ
ップ052IWS2212〜S2214参照)。
なお、図10−29では、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))では第1
特別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第2特別図柄の変
動表示が実行される可能性もありうる。この場合、10R確変大当りまたは2R確変大当
りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、
高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変
大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれ
ば、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行することになる。また、2R
通常大当りが発生した場合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行
し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維
持されることになる。
また、図10−29では、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)では第2特
別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動
表示が実行される可能性もありうる。この場合、10R確変大当りが発生した場合には、
大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、高確率/低ベース状態(
高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大当りが発生した場合に
は、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、高確率/高ベース状
態(高確率/第1KT状態)に移行することになる。また、6R通常大当りが発生した場
合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生す
るか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持されることになる。
また、図10−29では、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)では第2特
別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動
表示が実行される可能性もありうる。この場合、10R確変大当りが発生した場合には、
大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、高確率/低ベース状態(
高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大当りが発生した場合に
は、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、高確率/高ベース状
態(高確率/第1KT状態)に移行することになる。また、6R通常大当りが発生した場
合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生す
るか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持されることになる。
また、図10−29では、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)では第2特
別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動
表示が実行される可能性もありうる。この場合、10R確変大当りが発生した場合には、
大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、高確率/低ベース状態(
高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大当りが発生した場合に
は、大当り遊技中にV領域052IW104に遊技球が進入すれば、高確率/高ベース状
態(高確率/第1KT状態)に移行することになる。また、6R通常大当りが発生した場
合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生す
るか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持されることになる。
(普通図柄プロセス処理)
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ100が実行する普通図柄プロセス処理(ステ
ップS29)について説明する。図10−30は、普通図柄プロセス処理の一例を示すフ
ローチャートである。普通図柄プロセス処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ10
0(具体的には、CPU103)は、通過ゲート41を遊技球が通過してゲートスイッチ
21がオン状態となったことを検出すると(ステップ052IWS5111)、ゲート通
過指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ052
IWS5112)。そして、CPU103は、ゲートスイッチ通過処理(ステップ052
IWS5113)を実行する。
この特徴部052IWでは、ステップ052IWS5111〜S5113の処理が実行
されることによって、通過ゲート41への遊技球の通過を検出した場合には、ゲート通過
指定コマンドが送信される。なお、この特徴部052IWでは、通過ゲート41は兼用ゲ
ートとして構成され作動領域の役割も担っているのであるが、大当り図柄を停止表示した
後大当り遊技を開始する前のゲート通過待ち状態であるか否かには関係なく、ゲート通過
指定コマンドが送信される。
そして、CPU103は、普通図柄プロセスフラグの値に応じてステップ052IWS
5100〜S5104に示された処理のうちのいずれかの処理を実行する。
なお、この特徴部052IWでは、ゲート通過待ち状態であるか否かに関係なく、ステ
ップ052IWS5111で通過ゲート41への遊技球の通過を検出した場合にはステッ
プ052IWS5113のゲートスイッチ通過処理が実行されて普通図柄の変動表示が実
行されるのであるが、そのような態様にかぎられない。例えば、ゲート通過待ち状態でな
いときに通過ゲート41を遊技球が通過した場合にのみ普通図柄の変動表示を実行するよ
うにし、ゲート通過待ち状態では通過ゲート41を遊技球が通過しても普通図柄の変動表
示を実行しないように構成してもよい。
また、この特徴部052IWでは、通過ゲート41は普通始動領域と作動領域との兼用
ゲートとして用いられているのであるが、タイマ割込処理内において特別図柄プロセス処
理(ステップS25A,S25B参照)は普通図柄プロセス処理(ステップS26参照)
よりも先に実行されるので、作動領域としての通過ゲート41の遊技球の通過の検出処理
を行った後に普通始動領域としての通過ゲート41の遊技球の通過の検出処理が行われる
。そのため、大当り遊技の開始のための処理を早く実行することができる。
ゲートスイッチ通過処理(ステップ052IWS5113):CPU103は、ゲート
通過記憶カウンタ(通過ゲート41を通過した遊技球数をカウントするためのカウンタ)
のカウント値(ゲート通過記憶数)が最大値(この例では「4」)に達しているか否か確
認する。最大値に達していなければ、ゲート通過記憶カウンタのカウント値を+1する。
なお、ゲート通過記憶カウンタの値に応じて普図保留表示器25CのLEDが点灯される
。そして、CPU103は、普通図柄当り判定用乱数の値を抽出し、ゲート通過記憶数の
値に対応した保存領域(普通図柄判定用バッファ)に格納する処理を行う。
普通図柄通常処理(ステップ052IWS5100):CPU103は、普通図柄の変
動を開始することができる状態(例えば普通図柄プロセスフラグの値がステップ052I
WS5100を示す値となっている場合、具体的には、普通図柄表示器20において普通
図柄の変動表示がなされておらず、かつ、普通図柄表示器20に当たり図柄が導出表示さ
れたことにもとづく可変入賞球装置6Bの開閉動作中でもない場合)には、ゲート通過記
憶数の値を確認する。具体的には、ゲート通過記憶数カウンタのカウント値を確認する。
ゲート通過記憶数が0でなければ、当りとするか否か(普通図柄の停止図柄を当り図柄と
するか否か)を決定する。そして、普通図柄プロセスタイマに普通図柄の変動時間をセッ
トし、タイマをスタートさせる。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄変動処
理(ステップ052IWS5101)を示す値(具体的には「1」)に更新する。
普通図柄変動処理(ステップ052IWS5101):CPU103は、普通図柄プロ
セスタイマがタイムアウトしたか否か確認し、タイムアウトしていたら、普通図柄プロセ
スタイマに普通図柄停止図柄表示時間をセットし、タイマをスタートさせる。そして、普
通図柄プロセスフラグの値を普通図柄停止処理(ステップ052IWS5102)を示す
値(具体的には「2」)に更新する。
普通図柄停止処理(ステップ052IWS5102):CPU103は、普通図柄プロ
セスタイマがタイムアウトしたか否かを確認し、タイムアウトしていたら、普通図柄の停
止図柄が当り図柄であるかどうかを確認する。当り図柄でなければ(はずれ図柄であれば
)、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄通常処理(ステップ052IWS5100)
を示す値(具体的には「0」)に更新する。一方、普通図柄の停止図柄が当り図柄であれ
ば、普通図柄プロセスタイマに普通電動役物開放前時間をセットし、タイマをスタートさ
せる。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通電動役物開放前処理(ステップ052
IWS5103)を示す値(具体的には「3」)に更新する。
普通電動役物開放前処理(ステップ052IWS5103):CPU103は、普通図
柄プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを確認し、タイムアウトしていたら、普通図
柄プロセスタイマに普通電動役物作動時間をセットし、タイマをスタートさせ、可変入賞
球装置6Bの開放を開始する。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通電動役物作動
処理(ステップ052IWS5104)を示す値(具体的には「4」)に更新する。
普通電動役物作動処理(ステップ052IWS5104):CPU103は、普通図柄
プロセスタイマを計測し、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトすると、可変入賞球装
置6Bを閉鎖する。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄通常処理(ステップ
052IWS5100)を示す値(具体的には「0」)に更新する。
(普通図柄通常処理)
図10−31は、普通図柄通常処理(ステップ052IWS5100)を示すフローチ
ャートである。普通図柄通常処理において、CPU103は、ゲート通過記憶数カウンタ
のカウント値を確認することにより、ゲート通過記憶数が0であるか否かを確認する(ス
テップ052IWS5121)。ゲート通過記憶数が0であれば(ステップ052IWS
5121のY)、そのまま処理を終了する。ゲート通過記憶数が0でなければ(ステップ
052IWS5121のN)、CPU103は、ゲート通過記憶数=1に対応する保存領
域に格納されている普通図柄当り判定用乱数値を読み出す(ステップ052IWS512
2)。そして、CPU103は、ゲート通過記憶数カウンタの値を1減らし、かつ、各保
存領域の内容をシフトする(ステップ052IWS5123)。すなわち、ゲート通過記
憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている普通図柄当り判定用乱
数値を、ゲート通過記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各ゲート通
過記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている普通図柄当り判定用乱数値が抽
出された順番は、常に、ゲート通過記憶数=1,2,3,4の順番と一致するようになっ
ている。
次いで、CPU103は、普通図柄当りとするか否かを決定するための普通図柄判定テ
ーブルを用いて、乱数(普通図柄当り判定用乱数値)にもとづく抽選処理を行い、普通図
柄当りとするか否かを決定する(ステップ052IWS5127)。なお、この特徴部0
52IWでは、ステップ052IWS5127において、CPU103は、確変状態であ
るか否かや、KT状態であるか否か、高ベース状態であるか否かに関係なく、一律に99
/100の確率で普通図柄当りとすることに決定する。
ステップ052IWS5127において、読み出した普通図柄当り判定用乱数値が当り
の範囲内である場合(当りである場合)、CPU103は、表示結果として当り図柄を設
定し(ステップ052IWS5128)、ステップ052IWS5130へ移行する。ま
た、ステップ052IWS5127において、読み出した普通図柄当り判定用乱数値が当
りの範囲内でない場合(はずれである場合)、CPU103は表示結果としてはずれ図柄
を設定し(ステップ052IWS5129)、ステップ052IWS5130へ移行する
ステップ052IWS5130において、CPU103は、高ベースフラグがセットさ
れていれば、普通図柄変動時間として0.2秒を普通図柄プロセスタイマにセットする(
ステップ052IWS5130のY,S5131)。また、高ベースフラグがセットされ
ていなければ、すなわち通常状態または第2KT状態であれば、普通図柄変動時間として
1.0秒を普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ052IWS5130のN,
S5132)。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、普通図柄プロセスフラグの値を普
通図柄変動処理(ステップ052IWS5101)を示す値(具体的には「1」)に更新
する(ステップ052IWS5133)。
(普通図柄停止処理)
図10−32は、普通図柄停止処理(ステップ052IWS5102)を示すフローチ
ャートである。普通図柄停止処理において、CPU103は、普通図柄プロセスタイマの
値を−1する(ステップ052IWS3701)。そして、CPU103は、普通図柄プ
ロセスタイマの値が0になったかどうか、すなわち、普通図柄プロセスタイマがタイムア
ウトしたかどうかを確認する(ステップ052IWS3702)。普通図柄プロセスタイ
マがタイムアウトしていなければ(ステップ052IWS3702のN)、そのまま処理
を終了する。
普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたとき、すなわち、普通図柄停止図柄表示時
間が経過したときは(ステップ052IWS3702のY)、CPU103は、普通図柄
の停止図柄が当り図柄であるかどうか(ステップ052IWS5127にて当りと判定さ
れたかどうか)を確認する(ステップ052IWS3703)。なお、普通図柄の停止図
柄が当り図柄かどうかは、例えば、ステップ052IWS5127にて当りと判定された
ときに普通図柄当り判定フラグをセットすることとして、そのフラグがセットされている
かどうかによって確認することができる。
普通図柄の停止図柄が当り図柄でなく、はずれ図柄であると判定されたときは(ステッ
プ052IWS3703のN)、CPU103は、普通図柄プロセスフラグの値を普通図
柄通常処理(ステップ052IWS5100)を示す値(具体的には「0」)に更新する
(ステップ052IWS3708)。
ステップ052IWS3703において、普通図柄の停止図柄が当り図柄であるときは
(ステップ052IWS3703のY)、CPU103は、高ベースフラグがセットされ
ているか否かを判定し(ステップ052IWS3704)、セットされている場合、すな
わち、第1KT状態である場合には、普通電動役物開放前時間として0.1秒を普通図柄
プロセスタイマにセットする(ステップ052IWS3706)。また、高ベースフラグ
がセットされていない場合、すなわち、通常状態または第2KT状態である場合には、普
通電動役物開放前時間として2.6秒を普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ
052IWS3705)。
次いで、CPU103は、特図プロセスフラグの値を、普通電動役物開放前処理(ステ
ップ052IWS5103)に対応した値(具体的には「3」)に更新する(ステップ0
52IWS3707)。
(普通電動役物開放前処理)
図10−33は、普通電動役物開放前処理(ステップ052IWS5103)を示すフ
ローチャートである。普通電動役物開放前処理において、CPU103は、普通図柄プロ
セスタイマの値を−1する(ステップ052IWS3801)。そして、CPU103は
、普通図柄プロセスタイマの値が0になったかどうか、すなわち、普通図柄プロセスタイ
マがタイムアウトしたかどうかを確認する(ステップ052IWS3802)。普通図柄
プロセスタイマがタイムアウトしていなければ(ステップ052IWS3802のN)、
そのまま処理を終了する。
普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたとき、すなわち、普通電動役物開放前時間
が経過したときは(ステップ052IWS3802のY)、CPU103は、高ベースフ
ラグがセットされているか否かを判定し(ステップ052IWS3803)、セットされ
ている場合、すなわち、第1KT状態である場合には、普通電動役物開放時間として5.
5秒を普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ052IWS3805)。また、
高ベースフラグがセットされていない場合、すなわち、通常状態または第2KT状態であ
る場合には、普通電動役物開放時間として0.2秒を普通図柄プロセスタイマにセットす
る(ステップ052IWS3804)。
このように、本特徴部052IWでは、第1KT状態では普通電動役物開放時間として
5.5秒をセットするとともに、通常状態または第2KT状態では普通電動役物開放時間
として0.2秒をセットすることにより、第1KT状態は通常状態または第2KT状態よ
りも第2始動入賞口に始動入賞しやすい状態としている。したがって、第1KT状態は通
常状態または第2KT状態よりも、可変入賞球装置6Bの下流に設けられている特殊可変
入賞球装置17に遊技球が達しにくく構成されている。
なお、遊技状態が第1KT状態である場合に第2始動入賞口に始動入賞しやすくなるよ
うにする制御の仕方は、この特徴部052IWで示したものにかぎられない。例えば、第
1KT状態である場合には、通常状態または第2KT状態である場合と比較して、可変入
賞球装置6Bを多くの回数開放する(例えば、通常状態または第2KT状態では可変入賞
球装置6Bの開放回数として1回をセットするのに対して、第1KT状態では可変入賞球
装置6Bの開放回数として2回をセットする)ように制御してもよい。そのようにすれば
、第1KT状態である場合には、可変入賞球装置6Bの開放回数を多くすることによって
、第2始動入賞口に始動入賞しやすくすることができる。
また、例えば、第1KT状態である場合には、通常状態または第2KT状態である場合
と比較して、上記に示した可変入賞球装置6Bの開放時間を長くする制御と、可変入賞球
装置6Bの開放回数を多くする制御とを組み合わせて実行してもよい。
次いで、CPU103は、可変入賞球装置6Bを開放状態に制御する(ステップ052
IWS3806)。具体的には、ソレノイド81を駆動して可変入賞球装置6Bを開状態
にする。
そして、CPU103は、特図プロセスフラグの値を、普通電動役物作動処理(ステッ
プ052IWS5104)に対応した値(具体的には「4」)に更新する(ステップ05
2IWS3807)。
(コマンド解析処理)
次に、演出制御手段の動作について説明する。図10−34〜図10−37は、コマン
ド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受
信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理で
は、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容
を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファ
に受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ052IWS611)。格納
されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することに
よって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合で
ある。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CP
U120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ052IWS
612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ052IWS
613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが設定値コマンドであれば(ステップ052IWS614)
、演出制御用CPU0120は、受信した設定値コマンドで示される設定値を、RAM1
22に形成されている設定値格納領域に格納する(ステップ052IWS615)。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップ052IWS6
16)、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドを、RAM122に
形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップ052IWS617
)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップ052IWS61
8)。
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば(ステップ052IWS6
19)、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドを、RAM122に
形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップ052IWS620
)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの図柄確定指定コマンド(第1図柄確定指定コマ
ンド、第2図柄確定指定コマンド、第1強制図柄確定指定コマンド、第2強制図柄確定指
定コマンド)であれば(ステップ052IWS621)、演出制御用CPU120は、受
信した図柄確定指定コマンドに応じた確定コマンド受信フラグをセットする(ステップ0
52IWS622)。例えば、第1図柄確定指定コマンドを受信した場合には、第1確定
コマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定指定コマンドを受信した
場合には、第2確定コマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第1強制図柄確定
指定コマンドを受信した場合には、第1強制確定コマンド受信フラグをセットする。また
、例えば、第2強制図柄確定指定コマンドを受信した場合には、第2強制確定コマンド受
信フラグをセットする。
受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンドであれば(ステップ052IWS
623)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の表示画面において右打ち表示の
表示を開始する制御を行う(ステップ052IWS624)。また、演出制御用CPU1
20は、大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ052IWS625
)。
受信した演出制御コマンドが大当り終了指定コマンドであれば(ステップ052IWS
626)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の表示画面において右打ち表示の
表示を終了する制御を行う(ステップ052IWS627)。また、演出制御用CPU1
20は、大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ052IWS628
)。
なお、本例では、ステップ052IWS624,S627の処理が実行されることによ
って、大当り遊技中に画像表示装置5の表示画面において右打ち表示が表示される。
なお、例えば、大当り遊技中に表示する右打ち表示の表示態様(例えば、表示色)を変
化させることによって、現在の設定値を示唆する設定値示唆演出を実行するように構成し
てもよい。例えば、ステップ052IWS624で右打ち表示を開始するときに、通常は
白色の表示色の右打ち表示を開始するのに対して、設定値示唆演出の実行を決定した場合
には、設定値「1」である場合には比較的高い割合で青色の表示色の右打ち表示を開始し
たり、設定値「2」である場合には比較的高い割合で緑色の表示色の右打ち表示を開始し
たり、設定値「3」である場合には比較的高い割合で黄色の表示色の右打ち表示を開始し
たり、設定値「4」である場合には比較的高い割合で橙色の表示色の右打ち表示を開始し
たり、設定値「5」である場合には比較的高い割合で赤色の表示色の右打ち表示を開始し
たり、設定値「6」である場合には比較的高い割合で虹色の表示色の右打ち表示を開始し
たりしてもよい。
また、例えば、大当り遊技終了後のKT状態中も右打ち表示を継続して実行するように
構成し、大当り遊技終了のタイミングで右打ち表示の表示態様(例えば、表示色)を変化
させて設定値示唆演出を実行するように構成してもよい。
また、例えば、低確率/第1KT状態において50回の変動表示を終了して通常状態(
低確率/低ベース状態)に移行するときに、左打ち表示を開始するように構成し、その左
打ち表示の表示態様(例えば、表示色)を変化させて設定値示唆演出を実行するように構
成してもよい。そのように何らかの形式で遊技状態の制御が切り替わるときに、設定値示
唆演出を実行可能に構成すればよい。
受信した演出制御コマンドが小当り開始指定コマンドであれば(ステップ052IWS
629)、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンド受信フラグをセットする
(ステップ052IWS630)。
受信した演出制御コマンドが小当り終了指定コマンドであれば(ステップ052IWS
631)、演出制御用CPU120は、小当り終了指定コマンド受信フラグをセットする
(ステップ052IWS632)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口開放中表示コマンドであれば(ステップ052I
WS633)、演出制御用CPU120は、大当り遊技のラウンド中に大入賞口に入賞し
た遊技球の数をカウントするための入賞数カウンタの値をリセット(0にクリア)する(
ステップ052IWS634)。また、演出制御用CPU120は、大入賞口の開放中で
あること(大当り遊技中のラウンド期間であること)を指定する大入賞口開放中フラグを
セットする(ステップ052IWS635)。
なお、本例では、ステップ052IWS634の処理が実行されることによって、大入
賞口開放中表示コマンドを受信するタイミング(ラウンドを開始するタイミング)で入賞
数カウンタの値が0にクリアされるので、極まれにラウンド期間終了後のインターバル期
間にオーバー入賞を検出した場合にも、入賞数カウンタに値がカウントされる。
受信した演出制御コマンドが大入賞口開放後表示コマンドであれば(ステップ052I
WS636)、演出制御用CPU120は、大入賞口の開放後のインターバル期間である
ことを指定する大入賞口開放後フラグをセットする(ステップ052IWS637)。
受信した演出制御コマンドが右打ち点灯開始指定コマンドであれば(ステップ052I
WS638)、演出制御用CPU120は、右打ち報知用LED37の点灯を開始する制
御を行う(ステップ052IWS639)。
受信した演出制御コマンドが右打ち点灯終了指定コマンドであれば(ステップ052I
WS640)、演出制御用CPU120は、右打ち報知用LED37の点灯を終了する制
御を行う(ステップ052IWS641)。
受信した演出制御コマンドが低確/非KT背景指定コマンドであれば(ステップ052
IWS642)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を低確率
/非KT状態に応じた背景画像(例えば、青色の背景画像)で表示する制御を行う(ステ
ップ052IWS643)。また、演出制御用CPU120は、セットされていれば、第
1KT状態であることを示す第1KT状態フラグをリセットする(ステップ052IWS
644)。また、演出制御用CPU120は、大当り遊技中および高確率/第2KT状態
中に大入賞口および特殊入賞口に入賞したことにもとづいて払い出された賞球数の累積数
をカウントするための賞球数カウンタがセットされていれば、その賞球数カウンタの値を
リセット(0にクリア)する(ステップ052IWS645)。
本例では、大当り遊技中(ただし、2R確変大当りや2R通常大当りにもとづく大当り
遊技中を除く)に大入賞口に遊技球が入賞したり、高確率/第2KT状態中に特殊入賞口
に遊技球が入賞したりした場合に賞球数カウンタの値が累積的に更新されていくのである
が(ステップ052IWS660,S667参照)、ステップ052IWS645の処理
が実行されることによって、遊技状態が低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)
となった後50回の変動表示を終了して低確率/低ベース状態となったときに、賞球数カ
ウンタの値が0にクリアされる。
受信した演出制御コマンドが低確/第1KT背景指定コマンドであれば(ステップ05
2IWS646)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を低確
率/第1KT状態に応じた背景画像(例えば、緑色の背景画像)で表示する制御を行う(
ステップ052IWS647)。また、演出制御用CPU120は、第1KT状態フラグ
をセットする(ステップ052IWS648)とともに、セットされていれば、高確率状
態であることを示す高確率状態フラグや、第2KT状態であることを示す第2KT状態フ
ラグをリセットする(ステップ052IWS649)。
受信した演出制御コマンドが高確/第1KT背景指定コマンドであれば(ステップ05
2IWS650)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を高確
率/第1KT状態に応じた背景画像(例えば、黄色の背景画像)で表示する制御を行う(
ステップ052IWS651)。また、演出制御用CPU120は、高確率状態フラグお
よび第1KT状態フラグをセットする(ステップ052IWS652)とともに、セット
されていれば、第2KT状態フラグをリセットする(ステップ052IWS653)。
受信した演出制御コマンドが高確/第2KT背景指定コマンドであれば(ステップ05
2IWS654)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を高確
率/第2KT状態に応じた背景画像(例えば、赤色の背景画像)で表示する制御を行う(
ステップ052IWS655)。また、演出制御用CPU120は、高確率状態フラグお
よび第2KT状態フラグをセットする(ステップ052IWS656)とともに、セット
されていれば、第1KT状態フラグをリセットする(ステップ052IWS657)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口入賞指定コマンドであれば(ステップ052IW
S658)、演出制御用CPU120は、10R確変大当り、6R確変大当り、または6
R通常大当りにもとづく大当り遊技中であるか否かを確認する(ステップ052IWS6
59)。なお、10R確変大当り、6R確変大当り、または6R通常大当りにもとづく大
当り遊技中であるか否かは、例えば、演出制御プロセスフラグの値が大当り中演出処理(
ステップS176)〜エンディング演出処理(ステップS177)を示す値となっている
か否かを確認するとともに、表示結果指定コマンド格納領域に格納されている表示結果指
定コマンドが表示結果2指定コマンド〜表示結果4指定コマンドであるか否かを確認する
ことにより判定できる。
10R確変大当り、6R確変大当り、または6R通常大当りにもとづく大当り遊技中で
あれば、演出制御用CPU120は、賞球数カウンタの値に15を加算する(ステップ0
52IWS660)。また、演出制御用CPU120は、加算後の賞球数カウンタの値に
もとづいて、画像表示装置5に表示されている賞球数表示を更新する(ステップ052I
WS661)。なお、賞球数表示は、大当り遊技中および高確率/第2KT状態中に大入
賞口および特殊入賞口に入賞したことにもとづいて払い出された賞球数の累積数の表示で
ある。
ステップ052IWS658〜S661の処理が実行されることによって、本例では、
10R確変大当り、6R確変大当り、または6R通常大当りにもとづく大当り遊技中に大
入賞口への入賞が発生したことにもとづいて賞球数カウンタの値および賞球数表示が更新
される。一方で、大当り遊技中であっても、2R確変大当りまたは2R通常大当りにもと
づく大当り遊技中に大入賞口への入賞が発生した場合には、賞球数カウンタの値は更新さ
れず、賞球数表示も更新されない。
次いで、演出制御用CPU120は、オーバー入賞時示唆演出の決定および実行を行う
ためのオーバー入賞時示唆演出処理を実行する(ステップ052IWS662)。なお、
「オーバー入賞時示唆演出」は、大入賞口へのオーバー入賞が発生したタイミングで実行
され、現在設定されている設定値を示唆する演出である。
次いで、演出制御用CPU120は、賞球数表示示唆演出の決定および実行を行うため
の賞球数表示示唆演出処理を実行する(ステップ052IWS663)。なお、「賞球数
表示示唆演出」は、大当り遊技中や高確率/第2KT状態中に大入賞口や特殊入賞口に入
賞したことにもとづいて払い出された賞球数の累積数が所定数(本例では、456個、5
55個、666個、2456個、2555個、2666個)に達したタイミングで実行さ
れ、現在設定されている設定値を示唆する演出である。
次いで、演出制御用CPU120は、賞球数強調演出の決定および実行を行うための賞
球数強調演出処理を実行する(ステップ052IWS664)。なお、「賞球数強調演出
」は、大当り遊技中や高確率/第2KT状態中に大入賞口や特殊入賞口に入賞したことに
もとづいて払い出された賞球数の累積数が所定数(本例では、1000個、2000個、
3000個、4000個、5000個)に達したことを強調表示する演出である。
受信した演出制御コマンドが特殊入賞口入賞指定コマンドであれば(ステップ052I
WS665)、演出制御用CPU120は、第2KT状態フラグがセットされているか否
かを確認する(ステップ052IWS666)。第2KT状態フラグがセットされていれ
ば(すなわち、高確率/第2KT状態中であれば)、演出制御用CPU120は、賞球数
カウンタの値に10を加算する(ステップ052IWS667)。また、演出制御用CP
U120は、加算後の賞球数カウンタの値にもとづいて、画像表示装置5に表示されてい
る賞球数表示を更新する(ステップ052IWS668)。
ステップ052IWS665〜S668の処理が実行されることによって、本例では、
高確率/第2KT状態中に小当りとなり特殊入賞口への入賞が発生したことにもとづいて
賞球数カウンタの値および賞球数表示が更新される。一方で、KT状態中であっても、高
確率/第1KT状態中や低確率/第1KT状態中に特殊入賞への入賞が発生した場合には
、賞球数カウンタの値は更新されず、賞球数表示も更新されない(ただし、賞球数カウン
タの値の更新が行われないだけで、賞球数カウンタの値のリセットまでは行われない)。
次いで、演出制御用CPU120は、小当り入賞時示唆演出の決定および実行を行うた
めの小当り入賞時示唆演出処理を実行する(ステップ052IWS669)。なお、「小
当り入賞時示唆演出」は、高確率/第2KT状態中に小当りとなり特殊入賞口への入賞が
発生したタイミングで実行され、現在設定されている設定値を示唆する演出である。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ052IWS663に移行し、賞球数表
示示唆演出処理を実行する(ステップ052IWS663)。次いで、演出制御用CPU
120は、賞球数強調演出処理を実行する(ステップ052IWS664)。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、
受信した演出制御コマンドを記憶したり、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセ
ットしたりする処理を実行する(ステップ052IWS670)。そして、ステップ05
2IWS611に移行する。
(オーバー入賞時示唆演出処理)
図10−38は、オーバー入賞時示唆演出処理(ステップ052IWS662)を示す
フローチャートである。オーバー入賞時示唆演出処理において、演出制御用CPU120
は、まず、入賞数カウンタの値に1を加算する(ステップ052IWS301)。次いで
、演出制御用CPU120は、加算後の入賞数カウンタの値が11以上となっているか否
かを確認する(ステップ052IWS302)。入賞数カウンタの値が11以上となって
いれば(すなわち、大入賞口へのオーバー入賞が発生していれば)、演出制御用CPU1
20は、オーバー入賞時示唆演出の有無および種類を決定するためのオーバー入賞時示唆
演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、オーバー入賞時示唆演出の
有無および種類を決定する(ステップ052IWS303)。
図10−39は、オーバー入賞時示唆演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。
図10−39に示すように、オーバー入賞時示唆演出決定テーブルには、オーバー入賞時
示唆演出なし、オーバー入賞時示唆演出A、オーバー入賞時示唆演出B、オーバー入賞時
示唆演出C、オーバー入賞時示唆演出D、オーバー入賞時示唆演出E、およびオーバー入
賞時示唆演出Fに対して、それぞれ判定値が割り振られている。
図10−39に示すように、本例では、大入賞口に遊技球が入賞したときには、画像表
示装置5において通常の表示色(本例では、白色)で入賞表示(本例では、「+15」の
文字表示)が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音の入賞音が出力される
これに対して、図10−39に示すように、「オーバー入賞時示唆演出A」が実行され
る場合には、画像表示装置5において青色の表示色で入賞表示が表示されるとともに、ス
ピーカ8L,8Rから通常音とは異なる音Aの入賞音が出力される。また、「オーバー入
賞時示唆演出B」が実行される場合には、画像表示装置5において緑色の表示色で入賞表
示が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音とは異なる音Bの入賞音が出力
される。また、「オーバー入賞時示唆演出C」が実行される場合には、画像表示装置5に
おいて黄色の表示色で入賞表示が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音と
は異なる音Cの入賞音が出力される。また、「オーバー入賞時示唆演出D」が実行される
場合には、画像表示装置5において橙色の表示色で入賞表示が表示されるとともに、スピ
ーカ8L,8Rから通常音とは異なる音Dの入賞音が出力される。また、「オーバー入賞
時示唆演出E」が実行される場合には、画像表示装置5において赤色の表示色で入賞表示
が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音とは異なる音Eの入賞音が出力さ
れる。また、「オーバー入賞時示唆演出F」が実行される場合には、画像表示装置5にお
いて虹色の表示色で入賞表示が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音とは
異なる音Fの入賞音が出力される。
図10−39に示すように、オーバー入賞時示唆演出決定テーブルには、現在の設定値
が設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて異なる判定値が割り振られている。ス
テップ052IWS303では、演出制御用CPU120は、設定値格納領域(ステップ
052IWS615参照)の記憶内容を確認し、現在の設定値を特定する。そして、特定
した設定値に対応した判定値にもとづいてオーバー入賞時示唆演出の有無および種類を決
定する。
図10−39に示すように、本例では、設定値「1」である場合には、オーバー入賞時
示唆演出Aの実行が決定される割合が比較的高い。また、本例では、設定値「2」である
場合には、オーバー入賞時示唆演出Bの実行が決定される割合が比較的高い。また、本例
では、設定値「3」である場合には、オーバー入賞時示唆演出Cの実行が決定される割合
が比較的高い。また、本例では、設定値「4」である場合には、オーバー入賞時示唆演出
Dの実行が決定される割合が比較的高い。また、本例では、設定値「5」である場合には
、オーバー入賞時示唆演出Eの実行が決定される割合が比較的高い。また、本例では、設
定値「6」である場合には、オーバー入賞時示唆演出Fの実行が決定される割合が比較的
高い。
また、図10−39に示すように、本例では、設定値「1」である場合には、オーバー
入賞時示唆演出A〜Fを合計したオーバー入賞時示唆演出の実行を決定する割合は、10
%+8%+7%+5%+5%+5%=40%であり、設定値「2」である場合には45%
であり、設定値「3」である場合には50%であり、設定値「4」である場合には55%
であり、設定値「5」である場合には60%であり、設定値「6」である場合には65%
である。このように、本例では、オーバー入賞は比較的稀にしか発生しないことから、後
述する小当り入賞時示唆演出と比較すると、オーバー入賞時示唆演出の実行を決定する割
合が比較的高くなっている。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ052IWS303でオーバー入賞時示
唆演出の実行を決定したか否かを確認する(ステップ052IWS304)。オーバー入
賞時示唆演出の実行を決定していれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にお
いて、決定したオーバー入賞時示唆演出の種類に応じた入賞表示を表示する制御を行う(
ステップ052IWS305)。例えば、オーバー入賞時示唆演出Aの実行を決定した場
合であれば、画像表示装置5において青色の表示色で入賞表示を表示する制御を行う。ま
た、演出制御用CPU120は、スピーカ8L,8Rから、決定したオーバー入賞時示唆
演出の種類に応じた入賞音を出力する制御を行う(ステップ052IWS306)。例え
ば、オーバー入賞時示唆演出Aの実行を決定した場合であれば、スピーカ8L,8Rから
音Aの入賞音を出力する制御を行う。
一方、入賞数カウンタの値が10以下である場合(ステップ052IWS302のN)
、またはオーバー入賞時示唆演出なしと決定した場合(ステップ052IWS304のN
)には、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、通常の表示色(本例では
、白色)で入賞表示を表示する制御を行う(ステップ052IWS307)。また、演出
制御用CPU120は、スピーカ8L,8Rから、通常音の入賞音を出力する制御を行う
(ステップ052IWS308)。
(小当り入賞時示唆演出処理)
図10−40は、小当り入賞時示唆演出処理(ステップ052IWS669)を示すフ
ローチャートである。小当り入賞時示唆演出処理において、演出制御用CPU120は、
まず、小当り入賞時示唆演出の有無および種類を決定するための小当り入賞時示唆演出決
定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、小当り入賞時示唆演出の有無およ
び種類を決定する(ステップ052IWS321)。
図10−41は、小当り入賞時示唆演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。図
10−41に示すように、小当り入賞時示唆演出決定テーブルには、小当り入賞時示唆演
出なし、小当り入賞時示唆演出A、小当り入賞時示唆演出B、小当り入賞時示唆演出C、
小当り入賞時示唆演出D、小当り入賞時示唆演出E、および小当り入賞時示唆演出Fに対
して、それぞれ判定値が割り振られている。
図10−41に示すように、本例では、特殊入賞口に遊技球が入賞したときには、画像
表示装置5において通常の表示色(本例では、白色)で入賞表示(本例では、「+10」
の文字表示)が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音の入賞音が出力され
る。
これに対して、図10−41に示すように、「小当り入賞時示唆演出A」が実行される
場合には、画像表示装置5において青色の表示色で入賞表示が表示されるとともに、スピ
ーカ8L,8Rから通常音とは異なる音Aの入賞音が出力される。また、「小当り入賞時
示唆演出B」が実行される場合には、画像表示装置5において緑色の表示色で入賞表示が
表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音とは異なる音Bの入賞音が出力され
る。また、「小当り入賞時示唆演出C」が実行される場合には、画像表示装置5において
黄色の表示色で入賞表示が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音とは異な
る音Cの入賞音が出力される。また、「小当り入賞時示唆演出D」が実行される場合には
、画像表示装置5において橙色の表示色で入賞表示が表示されるとともに、スピーカ8L
,8Rから通常音とは異なる音Dの入賞音が出力される。また、「小当り入賞時示唆演出
E」が実行される場合には、画像表示装置5において赤色の表示色で入賞表示が表示され
るとともに、スピーカ8L,8Rから通常音とは異なる音Eの入賞音が出力される。また
、「小当り入賞時示唆演出F」が実行される場合には、画像表示装置5において虹色の表
示色で入賞表示が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音とは異なる音Fの
入賞音が出力される。
図10−41に示すように、小当り入賞時示唆演出決定テーブルには、現在の設定値が
設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて異なる判定値が割り振られている。ステ
ップ052IWS321では、演出制御用CPU120は、設定値格納領域(ステップ0
52IWS615参照)の記憶内容を確認し、現在の設定値を特定する。そして、特定し
た設定値に対応した判定値にもとづいて小当り入賞時示唆演出の有無および種類を決定す
る。
図10−41に示すように、本例では、設定値「1」である場合には、小当り入賞時示
唆演出Aの実行が決定される割合が比較的高い。また、本例では、設定値「2」である場
合には、小当り入賞時示唆演出Bの実行が決定される割合が比較的高い。また、本例では
、設定値「3」である場合には、小当り入賞時示唆演出Cの実行が決定される割合が比較
的高い。また、本例では、設定値「4」である場合には、小当り入賞時示唆演出Dの実行
が決定される割合が比較的高い。また、本例では、設定値「5」である場合には、小当り
入賞時示唆演出Eの実行が決定される割合が比較的高い。また、本例では、設定値「6」
である場合には、小当り入賞時示唆演出Fの実行が決定される割合が比較的高い。
また、図10−41に示すように、本例では、設定値「1」である場合には、小当り入
賞時示唆演出A〜Fを合計した小当り入賞時示唆演出の実行を決定する割合は、2%+1
%+1%+1%=5%であり、設定値「2」である場合には6%であり、設定値「3」で
ある場合には7%であり、設定値「4」である場合には8%であり、設定値「5」である
場合には9%であり、設定値「6」である場合には10%である。このように、本例では
、既に説明したオーバー入賞時示唆演出と比較すると、小当り入賞時示唆演出の実行を決
定する割合が比較的低くなっている。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ052IWS321で小当り入賞時示唆
演出の実行を決定したか否かを確認する(ステップ052IWS322)。小当り入賞時
示唆演出の実行を決定していれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において
、決定した小当り入賞時示唆演出の種類に応じた入賞表示を表示する制御を行う(ステッ
プ052IWS323)。例えば、小当り入賞時示唆演出Aの実行を決定した場合であれ
ば、画像表示装置5において青色の表示色で入賞表示を表示する制御を行う。また、演出
制御用CPU120は、スピーカ8L,8Rから、決定した小当り入賞時示唆演出の種類
に応じた入賞音を出力する制御を行う(ステップ052IWS324)。例えば、小当り
入賞時示唆演出Aの実行を決定した場合であれば、スピーカ8L,8Rから音Aの入賞音
を出力する制御を行う。
一方、小当り入賞時示唆演出なしと決定した場合(ステップ052IWS322のN)
には、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、通常の表示色(本例では、
白色)で入賞表示を表示する制御を行う(ステップ052IWS325)。また、演出制
御用CPU120は、スピーカ8L,8Rから、通常音の入賞音を出力する制御を行う(
ステップ052IWS326)。
なお、オーバー入賞時示唆演出を実行する場合と小当り入賞時示唆演出を実行する場合
とで、設定値示唆の信頼度を異ならせてもよい。例えば、オーバー入賞時示唆演出Fは設
定値「1」〜「6」のいずれでも実行可能であるものの設定値「6」であるときに比較的
高い割合で実行されるのに対して、小当り入賞時示唆演出Fが実行されれば設定値「6」
であることが確定するように構成してもよい。また、逆に、例えば、小当り入賞時示唆演
出Fは設定値「1」〜「6」のいずれでも実行可能であるものの設定値「6」であるとき
に比較的高い割合で実行されるのに対して、オーバー入賞時示唆演出Fが実行されれば設
定値「6」であることが確定するように構成してもよい。
また、本例では、オーバー入賞時示唆演出および小当り入賞時示唆演出は、入賞表示の
表示態様(本例では、表示色)を通常とは異ならせるとともに、通常とは異なる入賞音を
出力する態様により実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、
入賞表示の表示態様(本例では、表示色)と入賞音とのいずれか一方のみを通常とは異な
る態様とすることにより、オーバー入賞時示唆演出や小当り入賞時示唆演出を実行するよ
うに構成してもよい。また、例えば、オーバー入賞の発生や特殊入賞口への入賞の発生の
タイミングでエフェクト表示を表示したり、ランプやLEDの表示色を変化させたりする
態様により、オーバー入賞時示唆演出や小当り入賞時示唆演出を実行するように構成して
もよい。
(賞球数表示示唆演出処理)
図10−42は、賞球数表示示唆演出処理(ステップ052IWS663)を示すフロ
ーチャートである。賞球数表示示唆演出処理において、演出制御用CPU120は、まず
、賞球数カウンタの値が456に最初に到達したか否かを確認する(ステップ052IW
S341)。本例では、大当り遊技中に大入賞口に遊技球が入賞すれば15個の賞球が得
られ、賞球数カウンタの値が15ずつ加算されていくことから、ステップ052IWS3
41では、演出制御用CPU120は、賞球数カウンタの値が465となっていれば、賞
球数カウンタの値が456に最初に到達したと判定する。
賞球数カウンタの値が456に最初に到達していれば、演出制御用CPU120は、現
在の設定値が設定値「4」以上であるか否かを確認する(ステップ052IWS342)
。なお、現在の設定値が設定値「4」以上であるか否かは、具体的には、設定値格納領域
(ステップ052IWS615参照)の記憶内容を確認することにより判定できる。現在
の設定値が設定値「4」以上であれば、演出制御用CPU120は、賞球数表示示唆演出
の有無を決定するための賞球数表示示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選
処理を行い、賞球数表示示唆演出Aの有無を決定する(ステップ052IWS343)。
そして、ステップ052IWS359に移行する。
図10−43は、賞球数表示示唆演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。図1
0−43に示すように、本例では、賞球数表示示唆演出Aが実行される場合には、画像表
示装置5において「456 OVER」などの文字表示が表示され、現在の設定値が設定
値「4」以上であることが示唆される。図10−43に示すように、本例では、3%の確
率で賞球数表示示唆演出Aの実行が決定される。なお、本例では、賞球数表示示唆演出A
は設定値が設定値「4」以上であるときにしか実行されないので、賞球数表示示唆演出A
が実行されれば、少なくとも設定値「4」以上であることが確定することになる。
賞球数カウンタの値が456に最初に到達した場合でなければ(ステップ052IWS
341のN)、演出制御用CPU120は、賞球数カウンタの値が555に最初に到達し
たか否かを確認する(ステップ052IWS344)。本例では、大当り遊技中に大入賞
口に遊技球が入賞すれば15個の賞球が得られ、賞球数カウンタの値が15ずつ加算され
ていくことから、ステップ052IWS344では、演出制御用CPU120は、賞球数
カウンタの値が555となっていれば、賞球数カウンタの値が555に最初に到達したと
判定する。
賞球数カウンタの値が555に最初に到達していれば、演出制御用CPU120は、現
在の設定値が設定値「5」以上であるか否かを確認する(ステップ052IWS345)
。なお、現在の設定値が設定値「5」以上であるか否かは、具体的には、設定値格納領域
(ステップ052IWS615参照)の記憶内容を確認することにより判定できる。現在
の設定値が設定値「5」以上であれば、演出制御用CPU120は、賞球数表示示唆演出
決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、賞球数表示示唆演出Bの有無を
決定する(ステップ052IWS346)。そして、ステップ052IWS359に移行
する。
図10−43に示すように、本例では、賞球数表示示唆演出Bが実行される場合には、
画像表示装置5において「555 OVER」などの文字表示が表示され、現在の設定値
が設定値「5」以上であることが示唆される。図10−43に示すように、本例では、2
%の確率で賞球数表示示唆演出Bの実行が決定される。なお、本例では、賞球数表示示唆
演出Bは設定値が設定値「5」以上であるときにしか実行されないので、賞球数表示示唆
演出Bが実行されれば、少なくとも設定値「5」以上であることが確定することになる。
賞球数カウンタの値が555に最初に到達した場合でなければ(ステップ052IWS
344のN)、演出制御用CPU120は、賞球数カウンタの値が666に最初に到達し
たか否かを確認する(ステップ052IWS347)。本例では、大当り遊技中に大入賞
口に遊技球が入賞すれば15個の賞球が得られ、賞球数カウンタの値が15ずつ加算され
ていくことから、ステップ052IWS347では、演出制御用CPU120は、賞球数
カウンタの値が675となっていれば、賞球数カウンタの値が666に最初に到達したと
判定する。
賞球数カウンタの値が666に最初に到達していれば、演出制御用CPU120は、現
在の設定値が設定値「6」であるか否かを確認する(ステップ052IWS348)。な
お、現在の設定値が設定値「6」であるか否かは、具体的には、設定値格納領域(ステッ
プ052IWS615参照)の記憶内容を確認することにより判定できる。現在の設定値
が設定値「6」であれば、演出制御用CPU120は、賞球数表示示唆演出決定テーブル
を用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、賞球数表示示唆演出Cの有無を決定する(ス
テップ052IWS349)。そして、ステップ052IWS359に移行する。
図10−43に示すように、本例では、賞球数表示示唆演出Cが実行される場合には、
画像表示装置5において「666 OVER」などの文字表示が表示され、現在の設定値
が設定値「6」であることが示唆される。図10−43に示すように、本例では、1%の
確率で賞球数表示示唆演出Cの実行が決定される。なお、本例では、賞球数表示示唆演出
Cは設定値が設定値「6」であるときにしか実行されないので、賞球数表示示唆演出Cが
実行されれば、設定値「6」であることが確定することになる。
賞球数カウンタの値が666に最初に到達した場合でなければ(ステップ052IWS
347のN)、演出制御用CPU120は、賞球数カウンタの値が2456に最初に到達
したか否かを確認する(ステップ052IWS350)。本例では、大当り遊技中に大入
賞口に遊技球が入賞すれば15個の賞球が得られ、高確率/第2KT状態中に特殊入賞口
に遊技球が入賞すれば10個の賞球が得られ、賞球数カウンタの値が15または10ずつ
加算されていくことから、ステップ052IWS350では、演出制御用CPU120は
、賞球数カウンタの値が2460または2465となっていれば、賞球数カウンタの値が
2456に最初に到達したと判定する。
賞球数カウンタの値が2456に最初に到達していれば、演出制御用CPU120は、
現在の設定値が設定値「4」以上であるか否かを確認する(ステップ052IWS351
)。なお、現在の設定値が設定値「4」以上であるか否かは、具体的には、設定値格納領
域(ステップ052IWS615参照)の記憶内容を確認することにより判定できる。現
在の設定値が設定値「4」以上であれば、演出制御用CPU120は、賞球数表示示唆演
出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、賞球数表示示唆演出Dの有無
を決定する(ステップ052IWS352)。そして、ステップ052IWS359に移
行する。
図10−43に示すように、本例では、賞球数表示示唆演出Dが実行される場合には、
画像表示装置5において「2456 OVER」などの文字表示が表示され、現在の設定
値が設定値「4」以上であることが示唆される。図10−43に示すように、本例では、
5%の確率で賞球数表示示唆演出Dの実行が決定される。なお、本例では、賞球数表示示
唆演出Dは設定値が設定値「4」以上であるときにしか実行されないので、賞球数表示示
唆演出Dが実行されれば、設定値「4」以上であることが確定することになる。
賞球数カウンタの値が2456に最初に到達した場合でなければ(ステップ052IW
S350のN)、演出制御用CPU120は、賞球数カウンタの値が2555に最初に到
達したか否かを確認する(ステップ052IWS353)。本例では、大当り遊技中に大
入賞口に遊技球が入賞すれば15個の賞球が得られ、高確率/第2KT状態中に特殊入賞
口に遊技球が入賞すれば10個の賞球が得られ、賞球数カウンタの値が15または10ず
つ加算されていくことから、ステップ052IWS353では、演出制御用CPU120
は、賞球数カウンタの値が2555または2560となっていれば、賞球数カウンタの値
が2555に最初に到達したと判定する。
賞球数カウンタの値が2555に最初に到達していれば、演出制御用CPU120は、
現在の設定値が設定値「5」以上であるか否かを確認する(ステップ052IWS354
)。なお、現在の設定値が設定値「5」以上であるか否かは、具体的には、設定値格納領
域(ステップ052IWS615参照)の記憶内容を確認することにより判定できる。現
在の設定値が設定値「5」以上であれば、演出制御用CPU120は、賞球数表示示唆演
出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、賞球数表示示唆演出Eの有無
を決定する(ステップ052IWS355)。そして、ステップ052IWS359に移
行する。
図10−43に示すように、本例では、賞球数表示示唆演出Eが実行される場合には、
画像表示装置5において「2555 OVER」などの文字表示が表示され、現在の設定
値が設定値「5」以上であることが示唆される。図10−43に示すように、本例では、
3%の確率で賞球数表示示唆演出Eの実行が決定される。なお、本例では、賞球数表示示
唆演出Eは設定値が設定値「5」以上であるときにしか実行されないので、賞球数表示示
唆演出Eが実行されれば、設定値「5」以上であることが確定することになる。
賞球数カウンタの値が2555に最初に到達した場合でなければ(ステップ052IW
S353のN)、演出制御用CPU120は、賞球数カウンタの値が2666に最初に到
達したか否かを確認する(ステップ052IWS356)。本例では、大当り遊技中に大
入賞口に遊技球が入賞すれば15個の賞球が得られ、高確率/第2KT状態中に特殊入賞
口に遊技球が入賞すれば10個の賞球が得られ、賞球数カウンタの値が15または10ず
つ加算されていくことから、ステップ052IWS356では、演出制御用CPU120
は、賞球数カウンタの値が2670または2675となっていれば、賞球数カウンタの値
が2666に最初に到達したと判定する。
賞球数カウンタの値が2666に最初に到達していれば、演出制御用CPU120は、
現在の設定値が設定値「6」であるか否かを確認する(ステップ052IWS357)。
なお、現在の設定値が設定値「6」であるか否かは、具体的には、設定値格納領域(ステ
ップ052IWS615参照)の記憶内容を確認することにより判定できる。現在の設定
値が設定値「6」であれば、演出制御用CPU120は、賞球数表示示唆演出決定テーブ
ルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、賞球数表示示唆演出Fの有無を決定する(
ステップ052IWS358)。そして、ステップ052IWS359に移行する。
図10−43に示すように、本例では、賞球数表示示唆演出Fが実行される場合には、
画像表示装置5において「2666 OVER」などの文字表示が表示され、現在の設定
値が設定値「6」であることが示唆される。図10−43に示すように、本例では、2%
の確率で賞球数表示示唆演出Fの実行が決定される。なお、本例では、賞球数表示示唆演
出Fは設定値が設定値「6」であるときにしか実行されないので、賞球数表示示唆演出F
が実行されれば、設定値「6」であることが確定することになる。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ052IWS343,S346,S34
9,S352,S355,S358で賞球数表示示唆演出の実行を決定したか否かを確認
する(ステップ052IWS359)。賞球数表示示唆演出の実行を決定していれば、演
出制御用CPU120は、画像表示装置5において、決定した種類の賞球数表示示唆演出
を実行する制御を行う(ステップ052IWS360)。例えば、賞球数表示示唆演出A
の実行を決定した場合であれば、画像表示装置5において「456 OVER」などの文
字表示を表示する制御を行う。
なお、本例では、図10−43に示すように、大当り遊技中の期間に実行される賞球数
表示示唆演出A〜Cで見ると、大当り遊技中の期間が長くなり賞球数が増加するに従って
、賞球数表示示唆演出の実行確率が3%、2%、および1%と低くなっていく一方で、設
定値「4」以上確定、設定値「5」以上確定、および設定値「6」確定と設定値の示唆の
精度が上昇している。また、本例では、図10−43に示すように、高確率/第2KT状
態(小当りRUSH)中の期間に実行される賞球数表示示唆演出D〜Fで見ると、小当り
RUSH中の期間が長くなり賞球数が増加するに従って、賞球数表示示唆演出の実行確率
が5%、3%、および2%と低くなっていく一方で、設定値「4」以上確定、設定値「5
」以上確定、および設定値「6」確定と設定値の示唆の精度が上昇している。
なお、本例で示した態様にかぎらず、例えば、大当り遊技中の期間や小当りRUSH中
の期間が長くなり賞球数が増加するに従って、賞球数表示示唆演出の実行確率が高くなっ
ていくように構成してもよい。また、例えば、大当り遊技中の期間や小当りRUSH中の
期間が長くなり賞球数が増加するに従って、設定値の示唆の精度が低くなっていくように
構成してもよい。
また、本例では、図10−43に示すように、大当り遊技中の期間に実行される賞球数
表示示唆演出A〜Cと、小当りRUSH中の期間に実行される賞球数表示示唆演出D〜F
とで、賞球数表示示唆演出の実行確率が異なる場合を示しているが、そのような態様にか
ぎらず、同じ実行確率で賞球数表示示唆演出を実行するように構成してもよい。
(賞球数強調演出処理)
図10−44は、賞球数強調演出処理(ステップ052IWS664)を示すフローチ
ャートである。賞球数強調演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、賞球数
カウンタの値が1000毎の閾値(本例では、1000、2000、3000、4000
、5000)に最初に到達したか否かを確認する(ステップ052IWS371)。本例
では、大当り遊技中に大入賞口に遊技球が入賞すれば15個の賞球が得られ、賞球数カウ
ンタの値が15ずつ加算されていくことから、ステップ052IWS371では、演出制
御用CPU120は、例えば、賞球数カウンタの値が1000または1005となってい
れば、賞球数カウンタの値が1000に最初に到達したと判定する。また、例えば、賞球
数カウンタの値が2000または2005となっていれば、賞球数カウンタの値が200
0に最初に到達したと判定する。また、例えば、賞球数カウンタの値が3000または3
005となっていれば、賞球数カウンタの値が3000に最初に到達したと判定する。ま
た、例えば、賞球数カウンタの値が4000または4005となっていれば、賞球数カウ
ンタの値が4000に最初に到達したと判定する。また、例えば、賞球数カウンタの値が
5000または5005となっていれば、賞球数カウンタの値が5000に最初に到達し
たと判定する。
賞球数カウンタの値が1000毎の閾値に最初に到達していれば、演出制御用CPU1
20は、賞球数強調演出の有無を決定するための賞球数強調演出決定テーブルを用いて、
乱数にもとづく抽選処理を行い、賞球数強調演出の有無を決定する(ステップ052IW
S372)。
図10−45は、賞球数強調演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。図10−
45に示すように、本例では、賞球数カウンタの値が1000に到達している場合には、
50%の確率で賞球数強調演出Aの実行が決定される。賞球数強調演出Aが実行される場
合には、画像表示装置5において「1000 OVER」などの文字表示が表示される。
また、本例では、賞球数カウンタの値が2000に到達している場合には、60%の確率
で賞球数強調演出Bの実行が決定される。賞球数強調演出Bが実行される場合には、画像
表示装置5において「2000 OVER」などの文字表示が表示される。また、本例で
は、賞球数カウンタの値が3000に到達している場合には、70%の確率で賞球数強調
演出Cの実行が決定される。賞球数強調演出Cが実行される場合には、画像表示装置5に
おいて「3000 OVER」などの文字表示が表示される。また、本例では、賞球数カ
ウンタの値が4000に到達している場合には、80%の確率で賞球数強調演出Dの実行
が決定される。賞球数強調演出Dが実行される場合には、画像表示装置5において「40
00 OVER」などの文字表示が表示される。また、本例では、賞球数カウンタの値が
5000に到達している場合には、90%の確率で賞球数強調演出Eの実行が決定される
。賞球数強調演出Eが実行される場合には、画像表示装置5において「5000 OVE
R」などの文字表示が表示される。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ052IWS372で賞球数強調演出の
実行を決定したか否かを確認する(ステップ052IWS373)。賞球数強調演出の実
行を決定していれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、決定した種
類の賞球数強調演出を実行する制御を行う(ステップ052IWS374)。例えば、賞
球数強調演出Aの実行を決定した場合であれば、画像表示装置5において「1000 O
VER」などの文字表示を表示する制御を行う。
なお、本例では、賞球数が1000個、2000個、3000個、4000個、および
5000個に到達したときに賞球数強調演出を実行可能に構成する場合を示したが、その
ような態様にかぎられない。例えば、必ずしもこれら全ての場合に賞球数強調演出を実行
可能とする場合にかぎらず、賞球数が1000個、2000個、および3000個に到達
したときに賞球数強調演出を実行可能に構成してもよい。また、例えば、賞球数が600
0個や7000個に到達したときにも賞球数強調演出を実行可能に構成したりしてもよく
、様々な態様が考えられる。
図10−44および図10−45に示すように、賞球数強調演出は、図10−42およ
び図10−43に示した賞球数表示示唆演出とは異なり、現在の設定値とは無関係に決定
され実行される演出である。なお、そのような態様にかぎらず、例えば、賞球数強調演出
の表示態様を変化させることにより、現在の設定値を示唆する態様で賞球数強調演出を実
行可能に構成してもよい。例えば、通常とは異なる表示色で「1000 OVER」や「
2000 OVER」などの文字表示を表示させることにより、現在の設定値を示唆可能
に構成してもよい。
(可変表示開始待ち処理)
図10−46は、可変表示開始待ち処理(ステップS170)を示すフローチャートで
ある。可変表示開始待ち処理において、演出制御用CPU120は、変動パターンコマン
ドを受信しているか否か確認する(ステップ052IWS811)。なお、変動パターン
コマンドを受信しているか否かは、例えば、コマンド解析処理(ステップS75)におい
て、変動パターンコマンドを受信した場合に、変動パターンコマンドを受信したことを示
す変動パターンコマンド受信フラグをセットするようにし、ステップ052IWS811
では、その変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認するように
すればよい。
変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、第1KT状態フ
ラグまたは第2KT状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ052I
WS812)。第1KT状態フラグおよび第2KT状態フラグのいずれもセットされてい
なければ(すなわち、非KT状態であれば)、演出制御用CPU120は、第1特別図柄
の変動表示を実行する場合であるか否かを確認する(ステップ052IWS813)。な
お、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であるか否かは、例えば、受信した変動パタ
ーンコマンドで示される変動パターンが第1変動パターン#01〜#09を指定するもの
であるか否かを確認することにより判定できる。第1特別図柄の変動表示を実行する場合
でなければ(すなわち、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であれば)、そのまま処
理を終了する。第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、演出制御用CPU12
0は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始設定処理(ステップS171)に対応
した値に更新する(ステップ052IWS815)。
第1KT状態フラグまたは第2KT状態フラグがセットされていなければ(すなわち、
KT状態であれば)、演出制御用CPU120は、第2特別図柄の変動表示を実行する場
合であるか否かを確認する(ステップ052IWS814)。なお、第2特別図柄の変動
表示を実行する場合であるか否かは、例えば、受信した変動パターンコマンドで示される
変動パターンが第2変動パターン#01〜#34を指定するものであるか否かを確認する
ことにより判定できる。第2特別図柄の変動表示を実行する場合でなければ(すなわち、
第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば)、そのまま処理を終了する。第2特別
図柄の変動表示を実行する場合であれば、演出制御用CPU120は、演出制御プロセス
フラグの値を可変表示開始設定処理(ステップS171)に対応した値に更新する(ステ
ップ052IWS815)。
ステップ052IWS812〜S815の処理が実行されることによって、この特徴部
052IWでは、非KT状態である場合には、第1特別図柄の変動表示に対応して画像表
示装置5において飾り図柄の変動表示が実行され、KT状態である場合には、第2特別図
柄の変動表示に対応して画像表示装置5において飾り図柄の変動表示が実行される。言い
換えれば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であってもKT状態である場合や、
第2特別図柄の変動表示が実行される場合であっても非KT状態である場合には、飾り図
柄の変動表示は実行されない。
(可変表示開始設定処理)
図10−47は、可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートで
ある。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、第1特別図柄の変動
表示を実行する場合であるか否かを確認する(ステップ052IWS920)。なお、第
1特別図柄の変動表示を実行する場合であるか否かは、例えば、変動パターンコマンド格
納領域に格納されている変動パターンコマンドが第1変動パターン#01〜#09を指定
するものであるか否かを確認することにより判定できる。第1特別図柄の変動表示を実行
する場合であれば、演出制御用CPU120は、今回の変動表示が小当りとなるものであ
るか否かを確認する(ステップ052IWS921)。なお、今回の変動表示が小当りと
なるものであるか否かは、例えば、表示結果指定コマンド格納領域に格納されている表示
結果指定コマンドが表示結果7指定コマンドであるか否かを確認することにより判定でき
る。小当り変動であれば、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄として非リー
チはずれ図柄を決定する(ステップ052IWS922)。
既に説明したように、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて小当りとなる場
合には、小当りAとなる場合しかなく、小当り遊技中に特殊入賞口への遊技球の入賞を殆
ど期待できない。そのため、ステップ052IWS920〜S922の処理が実行される
ことによって、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて小当りとなる場合には、
強制的に非リーチはずれ図柄を停止表示することにより、遊技者に過度の期待を抱かせな
いようにしている。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合(ステップ052IWS920のN)や、小当
り変動でない場合(ステップ052IWS921のN)には、演出制御用CPU120は
、変動表示結果に応じた飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップ052IWS923)
。ステップ052IWS923では、演出制御用CPU120は、表示結果1指定コマン
ドを受信した場合(はずれと決定されている場合)には、左中右の飾り図柄が全く不一致
のはずれ図柄または左右の飾り図柄のみが一致したリーチはずれ図柄の組み合わせを決定
する。また、表示結果2指定コマンドを受信した場合(10R確変大当りと決定されてい
る場合)には、左中右の飾り図柄が奇数図柄のうち図柄「7」で揃った図柄の組み合わせ
を決定する。また、表示結果3指定コマンドを受信した場合(6R確変大当りと決定され
ている場合)には、左中右の飾り図柄が「7」以外の奇数図柄で揃った図柄の組み合わせ
を決定する。また、表示結果5指定コマンドを受信した場合(2R確変大当りと決定され
ている場合)には、中の飾り図柄が特殊図柄(本例では、図柄「R」)を含む図柄の組み
合わせを決定する。また、表示結果4指定コマンドや表示結果6指定コマンドを受信した
場合(6R通常大当りや2R通常大当りと決定されている場合)には、左中右の飾り図柄
が偶数図柄で揃った図柄の組み合わせを決定する。また、表示結果7指定コマンドを受信
した場合(小当りと決定されている場合)には、小当り図柄(例えば、「135」)の飾
り図柄の組み合わせを決定する。
次いで、演出制御用CPU120は、今回の変動表示がはずれとなるものであるか否か
を確認する(ステップ052IWS924)。なお、今回の変動表示がはずれとなるもの
であるか否かは、例えば、表示結果指定コマンド格納領域に格納されている表示結果指定
コマンドが表示結果1指定コマンドであるか否かを確認することにより判定できる。はず
れ変動でなければ、そのままステップ052IWS928に移行する。はずれ変動であれ
ば(ステップ052IWS924のY)、演出制御用CPU120は、現在設定されてい
る設定値を示唆する設定値示唆演出の有無および種類を決定するための設定値示唆演出設
定処理を実行する(ステップ052IWS925)。
ステップ052IWS925では、演出制御用CPU120は、設定値格納領域(ステ
ップ052IWS615参照)に格納されている設定値を特定する。そして、演出制御用
CPU120は、設定値示唆演出の有無および種類を決定するための設定値示唆演出決定
テーブルとして、特定した設定値に対応するテーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理
を行い、設定値示唆演出の有無および種類を決定する。
図10−48は、設定値示唆演出決定テーブルの具体例を説明するための説明図である
。図10−48に示すように、設定値示唆演出決定テーブルには、設定値示唆演出なし、
設定値示唆演出A、設定値示唆演出B、設定値示唆演出C、設定値示唆演出D、設定値示
唆演出E、および設定値示唆演出Fに対して、それぞれ判定値が割り振られている。
設定値示唆演出Aは、例えば、画像表示装置5において青色の表示色で所定のキャラク
タ画像を表示する態様により実行される演出であり、図10−48に示すように、設定値
「1」である場合に最も実行割合が高い。また、設定値示唆演出Bは、例えば、画像表示
装置5において緑色の表示色で所定のキャラクタ画像を表示する態様により実行される演
出であり、図10−48に示すように、設定値「2」である場合に最も実行割合が高い。
また、設定値示唆演出Cは、例えば、画像表示装置5において黄色の表示色で所定のキャ
ラクタ画像を表示する態様により実行される演出であり、図10−48に示すように、設
定値「3」である場合に最も実行割合が高い。また、設定値示唆演出Dは、例えば、画像
表示装置5において橙色の表示色で所定のキャラクタ画像を表示する態様により実行され
る演出であり、図10−48に示すように、設定値「4」である場合に最も実行割合が高
い。また、設定値示唆演出Eは、例えば、画像表示装置5において赤色の表示色で所定の
キャラクタ画像を表示する態様により実行される演出であり、図10−48に示すように
、設定値「5」である場合に最も実行割合が高い。また、設定値示唆演出Fは、例えば、
画像表示装置5において虹色の表示色で所定のキャラクタ画像を表示する態様により実行
される演出であり、図10−48に示すように、設定値「6」である場合に最も実行割合
が高い。
次いで、演出制御用CPU120は、第2KT状態フラグがセットされているか否かを
確認する(ステップ052IWS926)。第2KT状態フラグがセットされていなけれ
ば(すなわち、第2KT状態でなければ)、そのままステップ052IWS928に移行
する。第2KT状態フラグがセットされていれば(ステップ052IWS926のY)、
すなわち、第2KT状態であれば、演出制御用CPU120は、第2KT状態(小当りR
USH)が継続することを示唆する小当りRUSH継続示唆演出の有無および種類を決定
するための小当りRUSH継続示唆演出設定処理を実行する(ステップ052IWS92
7)。
図10−49は、小当りRUSH継続示唆演出決定テーブルの具体例を説明するための
説明図である。図10−49に示すように、小当りRUSH継続示唆演出決定テーブルに
は、小当りRUSH継続示唆演出なし、小当りRUSH継続示唆演出A、および小当りR
USH継続示唆演出Bに対して、それぞれ判定値が割り振られている。小当りRUSH継
続示唆演出Aは、例えば、画像表示装置5において青色の表示色で所定の演出画像を表示
する態様により実行される演出である。また、小当りRUSH継続示唆演出Bは、例えば
、画像表示装置5において赤色の表示色で所定の演出画像を表示する態様により実行され
る演出である。
図10−49に示すように、本例では、設定値「1」である場合に小当りRUSH継続
示唆演出の実行割合が最も高く、設定値「2」である場合に小当りRUSH継続示唆演出
の実行割合が次に高く、設定値「3」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割
合がさらに次に高く、設定値「4」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合
がさらに次に高く、設定値「5」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合が
さらに次に高く、設定値「6」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合が最
も低くなっている。
また、図10−49に示すように、設定値「1」である場合に小当りRUSH継続示唆
演出Aの実行割合が最も高く、設定値「6」である場合に小当りRUSH継続示唆演出B
の実行割合が最も高くなっている。
本例では、設定値「1」の場合に大当り確率が最も低く設定値「6」の場合に大当り確
率が最も高くなっているのであるが、第2KT状態中である場合には大当りの発生を契機
として第2KT状態が終了する場合があるのであるから、設定値「1」である場合が最も
第2KT状態が継続しやすい(継続期待度が高い)設定状態であり、設定値「6」である
場合が最も第2KT状態が継続しにくい(継続期待度が低い)設定状態であるといえる。
従って、本例では、設定値「1」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合が
最も高く、設定値「6」である場合に小当りRUSH継続示唆演出の実行割合が最も低く
なっているのであるから、小当りRUSH継続示唆演出が実行されることによって、第2
KT状態(小当りRUSH)が継続することに対する期待感を高めることができる。
なお、上記に説明したように、第2KT状態(小当りRUSH)の継続期待度とは、大
当りが発生せずに第2KT状態への制御期間が長くなることに対する期待度である。
また、本例では、設定値「1」である場合に小当りRUSH継続示唆演出Aの実行割合
が最も高くなっているのであるから、特に小当りRUSH継続示唆演出Aが実行されるこ
とによって、第2KT状態(小当りRUSH)が継続することに対する期待感をさらに高
めることができる。
次いで、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドで示される変動パ
ターンにもとづいて、使用する飾り図柄の変動パターン、および設定値示唆演出や小当り
RUSH継続示唆演出の実行を決定している場合には、設定値示唆演出や小当りRUSH
継続示唆演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ052IWS928)。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ052IWS928で選択したプロセス
テーブルにおけるプロセスデータ1のプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定して
プロセスタイマをスタートさせる(ステップ052IWS929)。次いで、演出制御用
CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行デー
タ1、音番号データ1)に従って演出装置(画像表示装置5、各種ランプ、スピーカ8L
,8R)の制御を実行する(ステップ052IWS930)。例えば、画像表示装置5に
おいて変動パターンに応じた画像を表示させるために、VDPに制御信号(表示制御実行
データ)を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、LED制御
基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,
8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号デー
タ)を出力する。
なお、設定値示唆演出の実行を決定した場合には、ステップ052IWS928で選択
した設定値示唆演出を含むプロセステーブルに従ってステップ052IWS930おおよ
び可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されることによって、飾り図柄の変動
表示中(はずれ変動中)に設定値示唆演出が実行される。
また、小当りRUSH継続示唆演出の実行を決定した場合には、ステップ052IWS
928で選択した小当りRUSH継続示唆演出を含むプロセステーブルに従ってステップ
052IWS930おおよび可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されること
によって、飾り図柄の変動表示中(第2KT状態中のはずれ変動中)に小当りRUSH継
続示唆演出が実行される。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間に応じた値を飾り図柄変動時間タイマに
設定して飾り図柄変動時間タイマをスタートさせる(ステップ052IWS931)。そ
して、演出制御プロセスフラグを、可変表示中演出処理(ステップS172)に応じた値
に更新する(ステップ052IWS932)。
(可変表示中演出処理)
図10−50は、演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS17
2)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU12
0は、まず、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ052IWS8101
)、飾り図柄変動時間タイマの値を1減算する(ステップ052IWS8102)。プロ
セスタイマがタイムアウトしたら(ステップ052IWS8103)、プロセスデータの
切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設
定値をプロセスタイマに設定する(ステップ052IWS8104)。また、その次に設
定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづい
て演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ052IWS8105)。
次いで、演出制御用CPU120は、第1KT状態フラグまたは第2KT状態フラグが
セットされているか否かを確認する(ステップ052IWS8106)。第1KT状態フ
ラグおよび第2KT状態フラグのいずれもセットされていなければ(すなわち、非KT状
態であれば)、演出制御用CPU120は、第1図柄確定指定コマンドを受信したか否か
(例えば、第1確定コマンド受信フラグがセットされているか否か)を確認する(ステッ
プ052IWS8107)。第1図柄確定指定コマンドを受信していれば、演出制御用C
PU120は、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に
応じた値に更新する(ステップ052IWS8110)。
第1図柄確定指定コマンドを受信していなければ、演出制御用CPU120は、第1強
制図柄確定指定コマンドを受信したか否か(例えば、第1強制確定コマンド受信フラグが
セットされているか否か)を確認する(ステップ052IWS8108)。第1強制図柄
確定指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、可変表示開始設定処理
のステップ052IWS923で決定した飾り図柄の停止図柄を、はずれ図柄に差し替え
る処理を行う(ステップ052IWS8109)。そして、演出制御用CPU120は、
演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新
する(ステップ052IWS8110)。
ステップ052IWS8106で第1KT状態フラグまたは第2KT状態フラグがセッ
トされていれば(すなわち、KT状態であれば)、演出制御用CPU120は、第2図柄
確定指定コマンドを受信したか否か(例えば、第2確定コマンド受信フラグがセットされ
ているか否か)を確認する(ステップ052IWS8111)。第2図柄確定指定コマン
ドを受信していれば、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を特図当
り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ052IWS8114
)。
第2図柄確定指定コマンドを受信していなければ、演出制御用CPU120は、第2強
制図柄確定指定コマンドを受信したか否か(例えば、第2強制確定コマンド受信フラグが
セットされているか否か)を確認する(ステップ052IWS8112)。第2強制図柄
確定指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、可変表示開始設定処理
のステップ052IWS923で決定した飾り図柄の停止図柄を、はずれ図柄に差し替え
る処理を行う(ステップ052IWS8113)。そして、演出制御用CPU120は、
演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新
する(ステップ052IWS8114)。
ステップ052IWS8108で第1強制図柄確定指定コマンドも受信していなかった
場合、またはステップ052IWS8112で第2強制図柄確定指定コマンドも受信して
いなかった場合には、演出制御用CPU120は、飾り図柄変動時間タイマがタイムアウ
トしたか否かを確認する(ステップ052IWS8115)。飾り図柄変動時間タイマが
タイムアウトしていれば、演出制御用CPU120は、待機演出用のプロセスデータに切
り替える(ステップ052IWS8116)。そして、演出制御用CPU120は、プロ
セスタイマを再スタートさせる(ステップ052IWS8117)。
本例では、既に説明したように、第2特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であっ
て、はずれや小当り、確変大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中である場合には
、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続
して実行される状態となる。また、第1特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であっ
て、はずれや小当り、確変大当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中である場合には
、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続
して実行される状態となる。いずれかの図柄確定指定コマンドを受信することなく、ステ
ップ052IWS8115で飾り図柄変動時間タイマがタイムアウトしたということは、
このように第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が中断され、第1特別図
柄または第2特別図柄の変動表示が継続して実行されている場合である。この場合、本例
では、ステップ052IWS8116,S8117の処理が実行されることによって、待
機演出に切り替えられ、その後、第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が
再開され、最終的に1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が終了するまで、待機演出
が継続される。なお、「待機演出」は、例えば、画像表示装置5において左中右の飾り図
柄を揺れ変動または微変動させた状態で仮停止状態とする演出である。
なお、例えば、画像表示装置5において、例えば、システム小図柄や第4図柄などの変
動表示も実行する場合には、第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が中断
され、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が継続して実行されている場合におい
て、これらシステム小図柄や第4図柄の変動表示も継続して実行される。そして、第1変
動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が再開され、第1特別図柄または第2特別
図柄の変動表示が最終的に停止表示されると、これらシステム小図柄や第4図柄の変動表
示も停止表示される。
(特図当り待ち処理)
図10−51および図10−52は、演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理
(ステップS173)を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において、演出制
御用CPU120は、まず、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄を表示していることを
示す停止図柄表示フラグ1がセットされているか否かを確認する(ステップ052IWS
9701)。停止図柄表示フラグ1がセットされていれば、ステップ052IWS970
6に移行する。この特徴部052IWでは、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄を表示
した場合には、ステップ052IWS9705で停止図柄表示フラグ1がセットされる。
そして、大当り中演出を実行するときに停止図柄表示フラグ1がリセットされる。従って
、停止図柄表示フラグ1がセットされているということは、大当り図柄を確定表示したが
大当り中演出をまだ実行していない段階であるので、ステップ052IWS9703の飾
り図柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、ステップ052IWS9706に
移行する。
停止図柄表示フラグ1がセットされていなければ、演出制御用CPU120は、飾り図
柄の停止図柄として小当り図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグ2がセット
されているか否かを確認する(ステップ052IWS9702)。停止図柄表示フラグ2
がセットされていれば、ステップ052IWS9717に移行する。この特徴部052I
Wでは、飾り図柄の停止図柄として小当り図柄を表示した場合には、ステップ052IW
S9716で停止図柄表示フラグ2がセットされる。そして、小当り中演出を実行すると
きに停止図柄表示フラグ2がリセットされる。従って、停止図柄表示フラグ2がセットさ
れているということは、小当り図柄を確定表示したが小当り中演出をまだ実行していない
段階であるので、ステップ052IWS9703の飾り図柄の停止図柄を表示する処理を
実行することなく、ステップ052IWS9717に移行する。
停止図柄表示フラグ1および停止図柄表示フラグ2のいずれもセットされていなければ
、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において停止表示中の左中右の飾り図柄の
停止図柄(はずれ図柄、大当り図柄、小当り図柄)を確定表示させる制御を行う(ステッ
プ052IWS9703)。なお、第1強制図柄確定指定コマンドや第2強制図柄確定指
定コマンドを受信し、ステップ052IWS8109,S8113ではずれ図柄に差し替
える処理を実行した場合には、ステップ052IWS9703において、演出制御用CP
U120は、はずれ図柄を確定表示させる制御を行う。
ステップ052IWS9703の処理で大当り図柄を確定表示した場合には(ステップ
052IWS9704のY)、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ1をセッ
トする(ステップ052IWS9705)。
次いで、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認
する(ステップ052IWS9706)。大当り開始指定コマンドを受信している場合に
は、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ1をリセットする(ステップ052
IWS9707)。
次いで、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において賞球数表示の表示中であ
るか否かを確認する(ステップ052IWS9708)。賞球数表示の表示中でなければ
、演出制御用CPU120は、今回発生した大当りの大当り種別が10R確変大当り、6
R確変大当り、または6R通常大当りであるか否かを確認する(ステップ052IWS9
709)。なお、大当り種別が10R確変大当り、6R確変大当り、または6R通常大当
りであるか否かは、例えば、受信した表示結果指定コマンドが表示結果2指定コマンド〜
表示結果4指定コマンドであるか否かを確認することにより判定できる。10R確変大当
り、6R確変大当り、または6R通常大当りであれば、演出制御用CPU120は、画像
表示装置5において賞球数表示の表示を開始する制御を行う(ステップ052IWS97
10)。
ステップ052IWS9708〜S9710の処理が実行されることによって、本例で
は、10R確変大当り、6R確変大当り、または6R通常大当りにもとづく大当り遊技を
開始するときに賞球数表示の表示が開始される。一方、大当りであっても2R確変大当り
または2R通常大当りにもとづく大当り遊技を開始する場合には賞球数表示の表示は開始
されない。
次いで、演出制御用CPU120は、大当り中演出に応じたプロセステーブルを選択す
る(ステップ052IWS9711)。次いで、演出制御用CPU120は、プロセスタ
イマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ス
テップ052IWS9712)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ラン
プ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示
装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ8L,8R
)の制御を実行する(ステップ052IWS9713)。
その後、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理
(ステップS176)に応じた値に更新する(ステップ052IWS9714)。
ステップ052IWS9703の処理で大当り図柄を確定表示していなければ(ステッ
プ052IWS9704のN)、ステップ052IWS9703の処理で小当り図柄を確
定表示した場合には(ステップ052IWS9715のY)、演出制御用CPU120は
、停止図柄表示フラグ2をセットする(ステップ052IWS9716)。
次いで、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認
する(ステップ052IWS9717)。小当り開始指定コマンドを受信している場合に
は、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ2をリセットする(ステップ052
IWS9718)。
次いで、演出制御用CPU120は、小当り中演出に応じたプロセステーブルを選択す
る(ステップ052IWS9719)。次いで、演出制御用CPU120は、プロセスタ
イマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ス
テップ052IWS9720)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ラン
プ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示
装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ8L,8R
)の制御を実行する(ステップ052IWS9721)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を小当り中演出処理
(ステップS174)に応じた値に更新する(ステップ052IWS9722)。
ステップ052IWS9703の処理で大当り図柄や小当り図柄を表示しなかった場合
(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には(ステップ052IWS9704のN、且
つステップ052IWS9715のN)、演出制御用CPU120は、演出制御プロセス
フラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステッ
プ052IWS9723)。
(エンディング演出処理)
図10−53は、図8に示された演出制御プロセス処理におけるエンディング演出処理
(ステップS177)を示すフローチャートである。エンディング演出処理において、演
出制御用CPU120は、まず、演出期間計測タイマの値を1減算する(ステップ052
IWS951)。なお、演出期間計測タイマは、大当り中演出処理(ステップS176参
照)において、大当り遊技の全てのラウンドを終了したことにもとづいてセットされる。
次いで、演出制御用CPU120は、演出期間計測タイマがタイムアウトしたか否かを確
認する(ステップ052IWS952)。
演出期間計測タイマがタイムアウトしていないときは(ステップ052IWS952の
N)、演出制御用CPU120は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップ052IW
S953)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(画像表示装置5、遊技効果ラン
プ9、スピーカ8L,8R等)を制御する処理を実行する(ステップ052IWS954
)。例えば、大当りが終了することを表示したり、所定のキャラクタを表示させたりする
演出を実行する。
そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどう
かを確認し(ステップ052IWS955)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば
、プロセスデータの切替を行う(ステップ052IWS956)。そして、次のプロセス
データにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタ
ートさせる(ステップ052IWS957)。
演出期間計測タイマがタイムアウトしていれば(ステップ052IWS952のY)、
演出制御用CPU120は、今回終了する大当り遊技が6R確変大当りまたは6R通常大
当りにもとづく大当り遊技であるか否かを確認する(ステップ052IWS958)。な
お、6R確変大当りまたは6R通常大当りであるか否かは、例えば、表示結果指定コマン
ド格納領域に格納されている表示結果指定コマンドが表示結果3指定コマンドまたは表示
結果4指定コマンドであるか否かを確認することにより判定できる。6R確変大当りまた
は6R通常大当りであれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において賞球数
表示の表示を終了する制御を行う(ステップ052IWS959)。
ステップ052IWS958〜S959の処理が実行されることによって、本例では、
6R確変大当りや6R通常大当りにもとづく大当り遊技を実行する場合には、その大当り
遊技中に賞球数表示が表示され、その大当り遊技を終了するときに賞球数表示が消去され
て、大当り遊技終了後の高確率/第1KT状態や低確率/第1KT状態中には賞球数表示
は表示されない。
次いで、演出制御用CPU120は、今回終了する大当り遊技が2R確変大当りにもと
づく大当り遊技であるか否かを確認する(ステップ052IWS960)。なお、2R確
変大当りであるか否かは、例えば、表示結果指定コマンド格納領域に格納されている表示
結果指定コマンドが表示結果5指定コマンドであるか否かを確認することにより判定でき
る。2R確変大当りであれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において賞球
数表示の表示中であるか否かを確認する(ステップ052IWS961)。賞球数表示の
表示中でなければ、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において賞球数表示の表
示を開始する制御を行う(ステップ052IWS962)。
ステップ052IWS960〜S962の処理が実行されることによって、本例では、
2R確変大当りにもとづく大当り遊技を実行する場合には、その大当り遊技中には賞球数
表示が表示されないのであるが(ただし、本例では、2R確変大当りとなる前から賞球数
表示が表示されていた場合には、賞球数表示は継続して表示されるが表示の更新はされな
い)、大当り遊技終了後の高確率/第2KT状態中には賞球数表示が表示される。
その後、演出制御用CPU120は、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフ
ラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステップ
052IWS963)。
(演出例)
次に、本特徴部052IWにおいて実行される演出の演出態様について説明する。まず
、設定値示唆演出の演出態様について説明する。図10−54は、設定値示唆演出の演出
態様を説明するための説明図である。本例では、はずれとなる飾り図柄の変動表示におい
て設定値示唆演出を実行可能である。図10−54(A)に示すように、画像表示装置5
において左中右の飾り図柄の変動表示を実行しているときに、設定値示唆演出の実行タイ
ミングとなると、図10−54(B1)〜(B3)に示すように、飾り図柄の変動表示中
に設定値示唆演出が実行される。
本例では、図10−54(B1)〜(B3)に示すように、画像表示装置5において所
定のキャラクタ画像052IW001,052IW002,052IW003を表示する
態様により設定値示唆演出が実行される。この場合、例えば、設定値示唆演出Aを実行す
る場合には、図10−54(B1)に示すように、画像表示装置5において青色の表示色
で所定のキャラクタ画像052IW001を表示する態様により設定値示唆演出が実行さ
れる。また、例えば、設定値示唆演出Cを実行する場合には、図10−54(B2)に示
すように、画像表示装置5において黄色の表示色で所定のキャラクタ画像052IW00
2を表示する態様により設定値示唆演出が実行される。また、例えば、設定値示唆演出E
を実行する場合には、図10−54(B3)に示すように、画像表示装置5において赤色
の表示色で所定のキャラクタ画像052IW003を表示する態様により設定値示唆演出
が実行される。
なお、図10−54に示す例では、設定値示唆演出Aや、設定値示唆演出C、設定値示
唆演出Eを実行する場合を示したが、例えば、設定値示唆演出Bを実行する場合には緑色
の表示色で所定のキャラクタ画像が表示され、設定値示唆演出Dを実行する場合には橙色
の表示色で所定のキャラクタ画像が表示され、設定値示唆演出Fを実行する場合には虹色
の表示色で所定のキャラクタ画像が表示される。
本例では、はずれとなる飾り図柄の変動表示中に異なる表示色のキャラクタ画像が表示
されて設定値示唆演出が実行されるかによって、遊技者に対して現在いずれの設定値に設
定されているかに対して期待感をもたせることができる。
次に、小当りRUSH継続示唆演出の演出態様について説明する。図10−55は、小
当りRUSH継続示唆演出の演出態様を説明するための説明図である。本例では、第2K
T状態中(小当りRUSH中)のはずれとなる飾り図柄の変動表示において小当りRUS
H継続示唆演出を実行可能である。
本例では、第2KT状態中である場合には、図10−55(A)に示すように、例えば
、画像表示装置5において「小当りRUSH」などの文字表示052IW004が表示さ
れ、第2KT状態中であることが認識可能に表示される。そして、図10−55(A)に
示すように、第2KT状態中に画像表示装置5において左中右の飾り図柄の変動表示を実
行しているときに、小当りRUSH継続示唆演出の実行タイミングとなると、図10−5
5(B1)〜(B3)に示すように、飾り図柄の変動表示中に小当りRUSH継続示唆演
出が実行される。
本例では、図10−55(B1),(B2)に示すように、画像表示装置5において所
定の演出画像052IW005,052IW006を表示する態様により小当りRUSH
継続示唆演出が実行される。なお、本例では、所定の演出画像052IW005,052
IW006として、レーシングカーの画像が表示される場合が示されている。この場合、
例えば、小当りRUSH継続示唆演出Aを実行する場合には、図10−55(B1)に示
すように、画像表示装置5において青色の表示色で所定の演出画像052IW005を表
示する態様により小当りRUSH継続示唆演出が実行される。また、例えば、小当りRU
SH継続示唆演出Bを実行する場合には、図10−55(B2)に示すように、画像表示
装置5において赤色の表示色で所定の演出画像052IW005を表示する態様により小
当りRUSH継続示唆演出が実行される。
本例では、第2KT状態中のはずれとなる飾り図柄の変動表示中に、小当りRUSH継
続示唆演出が実行されることによって、あるいはいずれの表示色の演出画像が表示されて
小当りRUSH継続示唆演出が実行されるかによって、遊技者に対して第2KT状態(小
当りRUSH)が継続することに対して期待感をもたせることができる。
次に、右打ち報知の表示態様について説明する。図10−56は、右打ち報知の表示態
様を説明するための説明図である。本例では、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった
場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなった場合であるかに関係な
く、大当り遊技中である場合には、図10−56(1)に示すように、遊技制御用マイク
ロコンピュータ100(具体的には、CPU103)によって、右打ち表示器26が点灯
される(ステップ052IWS2018A,S2018B参照)。また、右打ち点灯開始
指定コマンドを受信したことにもとづいて、図10−56(1)に示すように、演出制御
用CPU120によって、右打ち報知用LED37が点灯される(ステップ052IWS
2019A,S2019B,S639参照)。さらに、図10−56(1)に示すように
、演出制御用CPU120によって、画像表示装置5の表示画面において右打ち表示05
2IW007が表示される(ステップ052IWS624参照)。
また、本例では、第2特別図柄の変動表示で小当りとなった場合には、小当り遊技中に
、図10−56(2)に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的に
は、CPU103)によって、右打ち表示器26が点灯される(ステップ052IWS2
024B参照)。また、右打ち点灯開始指定コマンドを受信したことにもとづいて、図1
0−56(2)に示すように、演出制御用CPU120によって、右打ち報知用LED3
7が点灯される(ステップ052IWS2025B,S639参照)。ただし、大当り遊
技中とは異なり、図10−56(2)に示すように、画像表示装置5の表示画面における
右打ち表示052IW007の表示は行われない。
一方、本例では、第1特別図柄の変動表示で小当りとなった場合には、図10−56(
3)に示すように、小当り遊技中に、右打ち表示器26の点灯および右打ち報知用LED
37の点灯は行われず、画像表示装置5の表示画面における右打ち表示052IW007
の表示も行われない。
次に、オーバー入賞時示唆演出、小当り入賞時示唆演出、および賞球数表示示唆演出の
演出態様について説明する。図10−57および図10−58は、オーバー入賞時示唆演
出、小当り入賞時示唆演出、および賞球数表示示唆演出の演出態様を説明するための説明
図である。なお、図10−57および図10−58では、(A)(B)(C)・・・の順
に表示画面が遷移する。また、図10−57および図10−58に示す例では、10R確
変大当りとなったことにもとづいて大当り遊技状態に制御される場合が示されている。
図10−57(A)に示すように、大当り遊技中においては、画像表示装置5において
、「大当り中!」などの文字表示や、「ラウンド2」などのラウンド数表示が表示される
とともに、賞球数表示052IW008が表示される。また、大当り遊技中に大入賞口へ
の通常の入賞(オーバー入賞でない入賞)が発生すると、図10−57(B)に示すよう
に、通常の表示色(本例では、白色)で入賞表示052IW009(本例では、「+15
」の文字表示)が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音の入賞音が出力さ
れる(ステップ052IWS307,S308参照)。
次いで、大当り遊技中にオーバー入賞が発生し、オーバー入賞が発生したことにもとづ
いてオーバー入賞時示唆演出の実行が決定されたものとする。この場合、図10−57(
C)に示すように、決定したオーバー入賞時示唆演出の種類に応じた入賞表示052IW
010(本例では、「+15」の文字表示)が表示されるとともに、スピーカ8L,8R
から、決定したオーバー入賞時示唆演出の種類に応じた入賞音が出力される(ステップ0
52IWS305,S306参照)。例えば、オーバー入賞時示唆演出Aを実行する場合
には、画像表示装置5において青色の表示色で入賞表示が表示されるとともに、スピーカ
8L,8Rから音Aの入賞音が出力される。
次いで、賞球数が456個に到達し、賞球数が456個に到達したことにもとづいて賞
球数表示示唆演出Aの実行が決定されたものとする。この場合、図10−57(D)に示
すように、画像表示装置5において「456 OVER」などの文字表示052IW01
1が表示され、賞球数表示示唆演出Aが実行される(ステップ052IWS360参照)
なお、本例では、賞球数表示示唆演出Aを実行する場合が示されているが、例えば、賞
球数表示示唆演出Bの実行が決定された場合には、画像表示装置5において「555 O
VER」などの文字表示が表示され、賞球数表示示唆演出Bが実行される。また、例えば
、賞球数表示示唆演出Cの実行が決定された場合には、画像表示装置5において「666
OVER」などの文字表示が表示され、賞球数表示示唆演出Cが実行される。
次いで、図10−58(E)に示すように、大当り遊技を終了すると、大当り遊技終了
後に遊技状態が高確率/第2KT状態に制御される。また、高確率/第2KT状態に制御
されると、図10−58(F)に示すように、「小当りRUSH中!」などの文字表示が
表示されるとともに、賞球数表示052IW008が継続して表示される。
次いで、高確率/第2KT状態中に小当りとなって特殊入賞口への遊技球の入賞が発生
したが、小当り入賞時示唆演出の実行を決定しなかった場合には、図10−58(F)に
示すように、通常の表示色(本例では、白色)で入賞表示052IW012(本例では、
「+10」の文字表示)が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから通常音の入賞音
が出力される(ステップ052IWS325,S326参照)。
次いで、高確率/第2KT状態中に小当りとなって特殊入賞口への遊技球の入賞が発生
し、特殊入賞口への遊技球の入賞が発生したことにもとづいて小当り入賞時示唆演出の実
行が決定されたものとする。この場合、図10−58(G)に示すように、決定した小当
り入賞時示唆演出の種類に応じた入賞表示052IW013(本例では、「+10」の文
字表示)が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから、決定した小当り入賞時示唆演
出の種類に応じた入賞音が出力される(ステップ052IWS323,S324参照)。
例えば、小当り入賞時示唆演出Aを実行する場合には、画像表示装置5において青色の表
示色で入賞表示が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから音Aの入賞音が出力され
る。
次いで、高確率/第2KT状態中に賞球数が2666個に到達し、賞球数が2666個
に到達したことにもとづいて賞球数表示示唆演出Fの実行が決定されたものとする。この
場合、図10−58(H)に示すように、画像表示装置5において「2666 OVER
」などの文字表示052IW014が表示され、賞球数表示示唆演出Fが実行される(ス
テップ052IWS360参照)。
なお、本例では、賞球数表示示唆演出Fを実行する場合が示されているが、例えば、賞
球数表示示唆演出Dの実行が決定された場合には、画像表示装置5において「2456
OVER」などの文字表示が表示され、賞球数表示示唆演出Dが実行される。また、例え
ば、賞球数表示示唆演出Eの実行が決定された場合には、画像表示装置5において「25
55 OVER」などの文字表示が表示され、賞球数表示示唆演出Eが実行される。
また、図10−57および図10−58に示す例では、図示を省略しているが、例えば
、賞球数が1000個に到達したことにもとづいて賞球数強調演出Aの実行が決定された
場合には、画像表示装置5において、「1000 OVER」などの文字表示が表示され
、賞球数強調演出Aが実行される。また、例えば、賞球数が2000個に到達したことに
もとづいて賞球数強調演出Bの実行が決定された場合には、画像表示装置5において、「
2000 OVER」などの文字表示が表示され、賞球数強調演出Bが実行される。また
、例えば、賞球数が3000個に到達したことにもとづいて賞球数強調演出Cの実行が決
定された場合には、画像表示装置5において、「3000 OVER」などの文字表示が
表示され、賞球数強調演出Cが実行される。また、例えば、賞球数が4000個に到達し
たことにもとづいて賞球数強調演出Dの実行が決定された場合には、画像表示装置5にお
いて、「4000 OVER」などの文字表示が表示され、賞球数強調演出Dが実行され
る。また、例えば、賞球数が5000個に到達したことにもとづいて賞球数強調演出Eの
実行が決定された場合には、画像表示装置5において、「5000 OVER」などの文
字表示が表示され、賞球数強調演出Eが実行される。
なお、本例では、賞球数が456個、555個、666個、2456個、2555個、
または2666個に到達したこと(言い換えれば、大当り遊技中や高確率/第2KT状態
中の小当りにより付与された遊技価値の合計)に応じて、異なる選択割合で賞球数表示示
唆演出A〜Fを実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、
高確率/第2KT状態中に発生した小当り回数や、高確率/第2KT状態中に実行された
変動表示の実行回数に応じて、異なる選択割合で賞球数表示示唆演出A〜Fを実行するよ
うに構成してもよく、様々な態様が考えられる。
次に、一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当り
となった場合の変動表示の制御について説明する。図10−59は、一方の特別図柄の変
動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制
御を説明するための説明図である。
大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図
柄が停止表示された場合には、第1特別図柄の変動表示が確変大当り(本例では、10R
確変大当りまたは6R確変大当り)となる大当り変動であった場合には、図10−59(
A)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される
。具体的には、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変
動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制
御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され
、第1変動時間タイマの更新が再開される(ステップ052IWS1120A、ステップ
052IWS1128AのY参照)。
一方、第1特別図柄の変動表示が通常大当り(本例では、6R通常大当り)となる大当
り変動であった場合には、図10−59(B)に示すように、小当り図柄が停止表示され
たときに、第1特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される(ステップ0
52IWS1128AのN、ステップ052IWS1129A参照)。
なお、はずれや小当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示に
おいて小当り図柄が停止表示された場合には、図10−59(C)に示すように、小当り
図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技
中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行され
る状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役
物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第1変動時間タイマの更
新が再開される(ステップ052IWS1120A、ステップ052IWS1127Aの
N参照)。
大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図
柄が停止表示された場合には、第2特別図柄の変動表示が確変大当り(本例では、10R
確変大当り、6R確変大当り、または2R確変大当り)となる大当り変動であった場合に
は、図10−59(D)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変
動表示が継続される。具体的には、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断さ
れ第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了
すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対
応した値に更新され、第2変動時間タイマの更新が再開される(ステップ052IWS1
120B、ステップ052IWS1128BのY参照)。
一方、第2特別図柄の変動表示が通常大当り(本例では、2R通常大当り)となる大当
り変動であった場合には、図10−59(E)に示すように、小当り図柄が停止表示され
たときに、第2特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される(ステップ0
52IWS1128BのN、ステップ052IWS1129B参照)。
なお、はずれや小当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示に
おいて小当り図柄が停止表示された場合には、図10−59(F)に示すように、小当り
図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技
中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行され
る状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役
物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第2変動時間タイマの更
新が再開される(ステップ052IWS1120B、ステップ052IWS1127Bの
N参照)。
一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなっ
た場合の制御方法は、本例で示した態様にかぎられない。以下、一方の特別図柄の変動表
示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の制御方法の変形例
について説明する。
(変形例1)
図10−60は、変形例1における第1特別図柄変動処理(ステップS112A)を示
すフローチャートである。図10−60において、ステップ052IWS1120A〜S
1127Aの処理は、図10−19に示したそれらの処理と同様であるが、変形例1では
、図10−19に示したステップ052IWS1128Aの判定処理が存在しない。
変形例1では、実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、CPU
103は、そのままステップS1129Aの処理に移行し、演出制御用CPU120に第
1強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IWS1129A)
。なお、図10−60において、ステップ052IWS1130Aの処理は、図10−1
9に示した処理と同様である。
図10−61は、変形例1における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである
。図10−61において、ステップ052IWS1120B〜S1127Bの処理は、図
10−22に示したそれらの処理と同様であるが、変形例1では、図10−22に示した
ステップ052IWS1128Bの判定処理が存在しない。
変形例1では、実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、CPU
103は、そのままステップS1129Bの処理に移行し、演出制御用CPU120に第
2強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IWS1129B)
。なお、図10−61において、ステップ052IWS1130Bの処理は、図10−2
2に示した処理と同様である。
図10−62は、変形例1における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図
柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図であ
る。
大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図
柄が停止表示された場合には、第1特別図柄の変動表示が確変大当りとなる大当り変動で
あるか通常大当りとなる大当り変動であるかに関係なく、図10−62(A)に示すよう
に、小当り図柄が停止表示されたときに、第1特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的
に停止表示される(ステップ052IWS1127AのN、ステップ052IWS112
9A参照)。
一方、はずれや小当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示に
おいて小当り図柄が停止表示された場合には、図10−62(B)に示すように、小当り
図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技
中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行され
る状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役
物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第1変動時間タイマの更
新が再開される(ステップ052IWS1120A、ステップ052IWS1127Aの
N参照)。
大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図
柄が停止表示された場合には、第2特別図柄の変動表示が確変大当りとなる大当り変動で
あるか通常大当りとなる大当り変動であるかに関係なく、図10−62(C)に示すよう
に、小当り図柄が停止表示されたときに、第2特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的
に停止表示される(ステップ052IWS1127BのN、ステップ052IWS112
9B参照)。
一方、はずれや小当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示に
おいて小当り図柄が停止表示された場合には、図10−62(D)に示すように、小当り
図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技
中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行され
る状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役
物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第2変動時間タイマの更
新が再開される(ステップ052IWS1120B、ステップ052IWS1127Bの
N参照)。
(変形例2)
図10−63は、変形例2における第1特別図柄変動処理(ステップS112A)を示
すフローチャートである。図10−63において、ステップ052IWS1120A〜S
1126Aの処理は、図10−19に示したそれらの処理と同様であるが、変形例2では
、図10−19に示したステップ052IWS1127A,S1128Aの判定処理に代
えて、ステップ052IWS1127Cの処理を含む。
変形例2では、実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、そのま
ま処理を終了する。一方、実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものでなけれ
ば、CPU103は、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指定コマンドを送信す
る制御を行う(ステップ052IWS1129A)。なお、図10−63において、ステ
ップ052IWS1130Aの処理は、図10−19に示した処理と同様である。
図10−64は、変形例2における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである
。図10−64において、ステップ052IWS1120B〜S1126Bの処理は、図
10−22に示したそれらの処理と同様であるが、変形例2では、図10−22に示した
ステップ052IWS1127B,S1128Bの判定処理に代えて、ステップ052I
WS1127Dの処理を含む。
変形例2では、実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、そのま
ま処理を終了する。一方、実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものでなけれ
ば、CPU103は、演出制御用CPU120に第2強制図柄確定指定コマンドを送信す
る制御を行う(ステップ052IWS1129B)。なお、図10−64において、ステ
ップ052IWS1130Bの処理は、図10−22に示した処理と同様である。
図10−65は、変形例2における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図
柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図であ
る。
大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図
柄が停止表示された場合には、第1特別図柄の変動表示が確変大当りとなる大当り変動で
あるか通常大当りとなる大当り変動であるかに関係なく、図10−65(A)に示すよう
に、小当り図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、
小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続し
て実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラ
グの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第1変動時間
タイマの更新が再開される(ステップ052IWS1120A、ステップ052IWS1
127CのY参照)。
一方、はずれや小当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示に
おいて小当り図柄が停止表示された場合には、図10−65(B)に示すように、小当り
図柄が停止表示されたときに、第1特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示
される(ステップ052IWS1127CのN、ステップ052IWS1129A参照)
大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図
柄が停止表示された場合には、第2特別図柄の変動表示が確変大当りとなる大当り変動で
あるか通常大当りとなる大当り変動であるかに関係なく、図10−65(C)に示すよう
に、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、
小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続し
て実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラ
グの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第2変動時間
タイマの更新が再開される(ステップ052IWS1120B、ステップ052IWS1
127DのY参照)。
一方、はずれや小当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示に
おいて小当り図柄が停止表示された場合には、図10−65(D)に示すように、小当り
図柄が停止表示されたときに、第2特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示
される(ステップ052IWS1127DのN、ステップ052IWS1129B参照)
また、一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当り
となった場合の制御方法として、変形例1や変形例2で示したもの以外にも、例えば、は
ずれとなる第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停
止表示された場合には強制はずれ停止する一方で、小当りとなる第1特別図柄の変動表示
中に第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には変動継続する
ように構成してもよい。
また、例えば、10R確変大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の変
動表示において小当り図柄が停止表示された場合には強制はずれ停止する一方で、2R確
変大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の変動表示において小当り図柄
が停止表示された場合には変動継続するように構成してもよい。
また、例えば、通常状態(低確率/低ベース状態)中に、第1特別図柄の変動表示にお
いて小当り図柄が停止表示されたときに、実行中の第2特別図柄の変動表示がはずれ変動
、小当り変動、または大当り変動のいずれであっても強制はずれ停止するように構成して
もよい。そのように構成すれば、本例では、低確率/高ベース状態において50回の変動
表示を終了すれば低確率/低ベース状態に移行するのであるが(図10−29参照)、5
0回の変動表示を終了して低確率/低ベース状態に移行したときに第2保留記憶が1〜4
個溜まっており、その中に大当りとなる第2保留記憶がある場合に、強制はずれ停止とす
ることによって、意図しないタイミングで大当りとなることを防止することができる。ま
た、特に、本例のようにKT状態に制御可能に構成した遊技機では、通常状態(低確率/
低ベース状態)において右打ち操作を行うことにより、始動入賞しやすい第2始動入賞口
に始動入賞させて第2特別図柄の変動表示を行わせながら、第1始動入賞口に始動入賞さ
せて第1特別図柄の変動表示を行わせるような攻略方法も可能であることころ、そのよう
な攻略方法の防止対策として有効である。
上記のように、一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示におい
て小当りとなった場合の制御方法として様々な態様が考えられる。
(変形例3)
また、本特徴部052IWでは、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図
柄の変動表示を実行する場合とで、同様の制御により強制的にはずれ図柄を停止表示させ
る制御を行う場合(図10−59参照)を示したが、異なる制御としてもよい。図10−
66は、変形例3における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。なお、変
形例3において、第1特別図柄変動処理は、図10−19に示した処理と同様である。図
10−66において、ステップ052IWS1120B〜S1125Bの処理は、図10
−22に示したそれらの処理と同様であるが、変形例3では、図10−22に示したステ
ップ052IWS1126B〜S1128Bの判定処理が存在しない。従って、変形例3
では、第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示していなければ(ステップ0
52IWS1125BのN)、CPU103は、そのまま処理を終了する。
図10−67は、変形例3における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図
柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図であ
る。
図10−67(A),(C)に示すように、変形例3では、はずれや小当り、確変大当
りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停
止表示された場合には、図10−59(A),(C)と同様に、小当り図柄が停止表示さ
れても第1特別図柄の変動表示が継続される。また、図10−67(D),(F)に示す
ように、はずれや小当り、確変大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄
の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図10−59(D),(F)
と同様に、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。
また、図10−67(B)に示すように、変形例3では、通常大当りとなる第1特別図
柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合に
は、図10−59(B)と同様に、小当り図柄が停止表示されたときに、第1特別図柄の
変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される。
一方、図10−67(E)に示すように、変形例3では、通常大当りとなる第2特別図
柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合に
は、図10−59(E)とは異なり、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動
表示が継続される。
図10−67に示すように、変形例3では、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と
第2特別図柄の変動表示を実行する場合とで、特別図柄の変動表示をはずれ図柄で強制的
に停止表示する制御が異なっている。
なお、変形例3では、通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図
柄の変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には強制はずれ停止する一方で、通常大
当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示で小当り図柄が停
止表示された場合には変動表示を継続する場合を示したが、そのような態様にかぎられな
い。例えば、逆に、通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の
変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には変動表示を継続する一方で、通常大当り
となる第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示で小当り図柄が停止表
示された場合には強制はずれ停止するように構成してもよい。また、例えば、(確変大当
りか通常大当りかは関係なく)大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別
図柄の変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には強制はずれ停止する一方で、(確
変大当りか通常大当りかは関係なく)大当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中に第
1特別図柄の変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には変動表示を継続するように
構成してもよい。そのように何らかの形式で、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と
第2特別図柄の変動表示を実行する場合とで、強制はずれ停止とする制御を異ならせても
よい。
(変形例4)
図10−68は、変形例4における第1特別図柄変動処理(ステップS112A)を示
すフローチャートである。図10−68において、ステップ052IWS1120A〜S
1128Aの処理は、図10−19に示したそれらの処理と同様である。
変形例4では、ステップ052IWS1128Aで10R確変大当りおよび6R確変大
当りのいずれともならない(すなわち、6R通常大当りとなる)第1特別図柄の変動表示
の実行中である場合には、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認
する(ステップ052IWS1131A)。確変フラグがセットされていなければ(すな
わち、確変状態でなければ)、そのまま処理を終了する。確変フラグがセットされていれ
ば(すなわち、確変状態であれば)、CPU103は、演出制御用CPU120に第1強
制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IWS1129A)。な
お、ステップ052IWS1130Aの処理は、図10−19に示した処理と同様である
変形例4では、ステップ052IWS1131Aの判定処理が実行されることによって
、通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当
り図柄が停止表示された場合に、一律に第1特別図柄の変動表示がはずれ図柄で強制的に
停止表示されるのではなく、確変状態中である場合に第1特別図柄の変動表示がはずれ図
柄で強制的に停止表示される。一方、通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示中であっ
ても、確変状態中でなければ、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が
継続される。
図10−69は、変形例4における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである
。図10−69において、ステップ052IWS1120B〜S1128Bの処理は、図
10−22に示したそれらの処理と同様である。
変形例4では、ステップ052IWS1128Bで10R確変大当り、6R確変大当り
、および2R確変大当りのいずれともならない(すなわち、2R通常大当りとなる)第1
特別図柄の変動表示の実行中である場合には、CPU103は、確変フラグがセットされ
ているか否かを確認する(ステップ052IWS1131B)。確変フラグがセットされ
ていなければ(すなわち、確変状態でなければ)、そのまま処理を終了する。確変フラグ
がセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、CPU103は、演出制御用C
PU120に第2強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ052IW
S1129B)。なお、ステップ052IWS1130Bの処理は、図10−22に示し
た処理と同様である。
変形例4では、ステップ052IWS1131Bの判定処理が実行されることによって
、通常大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当
り図柄が停止表示された場合に、一律に第2特別図柄の変動表示がはずれ図柄で強制的に
停止表示されるのではなく、確変状態中である場合に第2特別図柄の変動表示がはずれ図
柄で強制的に停止表示される。一方、通常大当りとなる第2特別図柄の変動表示中であっ
ても、確変状態中でなければ、小当り図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が
継続される。
なお、変形例4では、確変フラグがセットされているか否か(確変状態であるか否か)
によって強制的にはずれ図柄で停止表示させる制御を行う場合を示したが、そのような態
様にかぎられない。例えば、特図時短フラグがセットされているか否かによって強制的に
はずれ図柄で停止表示させる制御を行うように構成してもよい。また、例えば、高確率/
低ベース状態(高確率フラグがオン、高ベースフラグがオフ)のときだけ、強制的にはず
れ図柄で停止表示させる制御を行うように構成してもよい。そのように何らかの形式で、
現在の遊技状態に応じて強制的にはずれ図柄で停止表示させる制御を行うように構成され
たものであればよい。
なお、上記のように高確率/低ベース状態のときだけ強制的にはずれ図柄で停止表示さ
せる制御を行うように構成した場合、一方の識別情報の変動表示で通常大当りとなること
を防止し、第2KT状態(小当りRUSH)が途切れることを防止することができる。
以上に説明したように、本特徴部052IWによれば、遊技者にとって有利度が異なる
複数の設定値(例えば、設定値「1」〜「6」)のうちいずれかの設定値に設定可能であ
る。また、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり
、有利状態とは異なる状態である特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能であり
、特殊状態により遊技価値が付与されやすい特別状態(例えば、KT状態)に制御可能で
ある。そして、特定領域(例えば、特殊入賞口)を遊技媒体(例えば、遊技球)が通過し
たことに対応して、設定示唆演出(例えば、小当り入賞時示唆演出)を実行可能である。
そのため、設定示唆演出の興趣を向上させることができる。
具体的には、本例では、高確率/第2KT状態(小当りRUSH)中に特殊入賞口に遊
技球が入賞したことにもとづいて小当り入賞時示唆演出を実行可能に構成しているのであ
るが、小当りRUSH中は特に特殊入賞口への入賞頻度が高いので、設定示唆演出(本例
では、小当り入賞時示唆演出)に注目させることができ、設定示唆演出の興趣を向上させ
ることができる。
なお、本例では、特定領域として特殊入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて設定
示唆演出(本例では、小当り入賞時示唆演出)を実行する場合を示したが、そのような態
様にかぎられない。例えば、特定領域として始動入賞口(入賞球装置6A、可変入賞球装
置6B)や、一般入賞口10、大入賞口への遊技球の入賞にもとづいて設定示唆演出を実
行可能に構成してもよい。また、特定領域としてアウト口への遊技球の進入にもとづいて
設定示唆演出を実行可能に構成してもよい。また、例えば、特定領域として通過ゲート4
1などゲート類を遊技球が通過したことにもとづいて設定示唆演出を実行可能に構成して
もよい。
また、本特徴部052IWによれば、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値(例
えば、設定値「1」〜「6」)のうちいずれかの設定値に設定可能である。また、遊技者
にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、有利状態とは異
なる状態である特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能であり、特殊状態により
遊技価値が付与されやすい特別状態(例えば、KT状態)に制御可能である。また、設定
示唆演出(例えば、賞球数表示示唆演出)を実行可能であり、特別状態に制御される期間
の長さによって、設定示唆演出の実行されやすさが異なる(例えば、図10−43に示す
ように、賞球数が456個に達したときには3%の確率で賞球数表示示唆演出Aを実行可
能であり、賞球数が555個に達したときには2%の確率で賞球数表示示唆演出Bを実行
可能であり、賞球数が666個に達したときには1%の確率で賞球数表示示唆演出Cを実
行可能であり、賞球数が2456個に達したときには5%の確率で賞球数表示示唆演出D
を実行可能であり、賞球数が2555個に達したときには3%の確率で賞球数表示示唆演
出Eを実行可能であり、賞球数が2666個に達したときには2%の確率で賞球数表示示
唆演出Fを実行可能である)。そのため、設定示唆演出の興趣を向上させることができる
なお、本例では、「特別状態に制御される期間の長さ」として、賞球数が456個や、
555個、666個、2456個、2555個、2666個に到達したタイミング(言い
換えれば、ある特定の遊技価値が付与されるまでの期間)で賞球数表示示唆演出を実行す
る場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、「特別状態に制御され
る期間の長さ」は、有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御される期間の長さや、
特殊状態(本例では、小当り遊技状態)に制御される期間の長さであってもよいし、これ
らの合計期間の長さであってもよい。
また、「特別状態に制御される期間の長さ」として有利状態(例えば、大当り遊技状態
)に制御される期間の長さを用いる場合、大当り遊技のファンファーレからエンディング
までの期間の長さを用いてもよいし、大当り遊技中のラウンド遊技のみの期間の長さを用
いてもよい。この場合、例えば、大当り遊技のファンファーレからエンディングまでの期
間が長い大当りほど、高い割合で賞球数表示示唆演出を実行するように構成してもよい。
また、例えば、大当り遊技中のラウンド数が少ない大当りの場合には、ラウンド数が多い
大当りと比較して、高い割合で賞球数表示示唆演出を実行するように構成してもよい。
また、例えば、「特別状態に制御される期間の長さ」として、高確率/第2KT状態中
に発生した小当り回数や、高確率/第2KT状態中に実行された変動表示の実行回数に応
じて、賞球数表示示唆演出を実行するように構成してもよい。この場合、例えば、小当り
回数が多いほど高い割合で賞球数表示示唆演出を実行したり、変動表示の実行回数が多い
ほど高い割合で賞球数表示示唆演出を実行したりしてもよい。また、例えば、高確率/第
2KT状態(小当りRUSH)が終了するタイミングで高い割合で賞球数表示示唆演出を
実行してもよく、「特別状態に制御される期間の長さ」として様々な態様が考えられる。
なお、一般に遊技機において、賞球数がある特定の数に達して「×××× OVER」
などの表示を行う場合には、本例で示した賞球数強調演出の「1000 OVER」や「
2000 OVER」などの表示のように賞球1000個単位で表示するなど、ある程度
限がよい単位で表示される。これに対して、本例で示した賞球数表示示唆演出は、賞球数
が456個や、555個、666個、2456個、2555個、2666個に到達したタ
イミングという通常とは異なるタイミングで実行されるので、賞球数表示示唆演出の発生
タイミングに違和感を与えつつ、高設定を期待させることができ、遊技に対する興趣を向
上させることができる。
また、本特徴部052IWによれば、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば
、大当り図柄)が導出表示されたときに、有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可
能である。また、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異なる特殊表示結果(例え
ば、小当り図柄)が導出表示されたときに、特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御
可能である。また、可変表示の表示結果を決定するための判定値(例えば、大当り判定用
の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、可変表示の表示結果を決定する。また、判
定値には、可変表示の表示結果として特定表示結果を導出表示することを決定するための
特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特殊表示結
果を導出表示することを決定するための特殊判定値(例えば、小当り判定用の判定値)と
が含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜「6
」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、特殊判定値の数は、設定値によ
らず共通である(図10−3および図10−4参照)。そのため、適切な遊技性を実現す
ることができる。
また、本特徴部052IWによれば、特殊状態への制御に対応して、設定示唆演出を実
行可能である(例えば、高確率/第2KT状態中に小当りとなり特殊入賞口に遊技球が入
賞したことにもとづいて、小当り入賞時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実行可能である
)。そのため、特殊状態への制御に関連させて設定示唆演出の興趣を向上させることがで
きる。
なお、本例では、特殊入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて設定示唆演出(本例
では、小当り入賞時示唆演出、賞球数表示示唆演出)を実行する場合を示しているが、そ
のような態様にかぎられない。例えば、小当り変動中や、特殊可変入賞球装置17を開状
態に制御したとき、小当り遊技の開始時に設定示唆演出を実行するように構成してもよい
。また、例えば、小当りが発生したときの小当り報知態様を変化させることにより、設定
示唆演出を実行するように構成してもよい。そのように何らかの形式で、小当りへの制御
に対応して設定示唆演出を実行するものであればよい。
また、本特徴部052IWによれば、有利状態に制御されているときおよび特殊状態に
制御されているときに、可変手段(例えば、特別可変入賞球装置7、特殊可変入賞球装置
17)を遊技媒体(例えば、遊技球)が進入容易な進入容易状態(例えば、開状態)と進
入困難または不可能な進入非容易状態(例えば、閉状態)とに制御可能である。また、可
変手段が進入容易状態に制御されたことに対応して、設定示唆演出を実行可能である(例
えば、特別可変入賞球装置7や特殊可変入賞球装置17が開状態となって、大入賞口や特
殊入賞口への遊技球の入賞が発生したことにもとづいて、小当り入賞時示唆演出や賞球数
表示示唆演出を実行可能である)。そのため、可変手段の制御に関連させて設定示唆演出
の興趣を向上させることができる。
なお、本例では、大入賞口や、特殊入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて設定示
唆演出(本例では、小当り入賞時示唆演出、賞球数表示示唆演出)を実行する場合を示し
ているが、そのような態様にかぎられない。例えば、特別可変入賞球装置7や特殊可変入
賞球装置17が開状態に制御されたときに開放演出を実行する場合に、その開放演出の演
出態様を変化させることにより、設定示唆演出を実行するように構成してもよい。そのよ
うに何らかの形式で、可変手段が進入容易状態に制御されたことに対応して、設定示唆演
出を実行するものであればよい。
また、本特徴部052IWによれば、遊技状態の制御が切り替わるとき(例えば、大当
り遊技の開始時や終了時、低確率/第1KT状態から通常状態(低確率/低ベース状態)
に移行するとき)に、設定示唆演出を実行可能である(例えば、ステップ052IWS6
24で右打ち表示の表示態様(例えば、表示色)を変化させる)。そのため、遊技状態の
制御の切り替わりに関連させて設定示唆演出の興趣を向上させることができる。
なお、本例では、「遊技状態の制御が切り替わるとき」として、大当り遊技の開始時や
終了時、低確率/第1KT状態から通常状態(低確率/低ベース状態)に移行するときに
、設定示唆演出を実行可能に構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられな
い。例えば、高確率/第2KT状態(小当りRUSH)中に大当り遊技に移行するときの
演出期間や、大当り遊技から高ベース状態(高確率/第1KT状態や低確率/第1KT状
態)に移行するときの演出期間において、設定示唆演出を実行可能に構成してもよい。ま
た、例えば、高ベース状態中に所定回数の変動表示を実行したり所定回数の小当りが発生
したことにもとづいて高確率/第2KT状態(小当りRUSH)に移行するように構成し
た遊技機において、高ベース状態から高確率/第2KT状態(小当りRUSH)に移行す
るときの演出期間において、設定示唆演出を実行可能に構成してもよく、「遊技状態の制
御が切り替わるとき」として様々な態様が考えられる。
また、本例では、右打ち表示や左打ち表示の表示態様を変化させることによって、設定
示唆演出を実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、大当
り開始時のファンファーレ演出や、大当り終了時のエンディング演出の演出態様を変化さ
せることにより、設定示唆演出を実行するように構成してもよく、様々な態様が考えられ
る。
また、本特徴部052IWによれば、特別状態中における特殊状態への制御回数、特別
状態中における特殊状態により付与された遊技価値の合計、または特別状態中における可
変表示の実行回数に応じて、異なる選択割合により設定示唆演出を実行可能である(例え
ば、賞球数が456個、555個、666個、2456個、2555個、または2666
個に到達したことに応じて、異なる選択割合で賞球数表示示唆演出A〜Fを実行する。ま
たは、例えば、高確率/第2KT状態中に発生した小当り回数や、高確率/第2KT状態
中に実行された変動表示の実行回数に応じて、異なる選択割合で賞球数表示示唆演出A〜
Fを実行するように構成してもよい。)。そのため、特殊状態への制御回数、遊技価値の
合計、または可変表示の実行回数に関連させて設定示唆演出の興趣を向上させることがで
きる。
また、本特徴部052IWによれば、特別状態として、有利特別状態(例えば、第2K
T状態)と、該有利特別状態と比較して遊技者にとって不利な不利特別状態(例えば、第
1KT状態)とに制御可能である。また、有利特別状態中に特定領域を遊技媒体が通過し
たときと、不利特別状態中に特定領域を遊技媒体が通過したときとで、異なる選択割合に
より設定示唆演出を実行可能である(例えば、第2KT状態中に小当りとなって特殊入賞
口に遊技球が入賞した場合のみ、小当り入賞時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実行可能
である)。そのため、特別状態の種類に関連させて設定示唆演出の興趣を向上させること
ができる。
なお、本例では、第2KT状態中に特殊入賞口に遊技球が入賞した場合のみ小当り入賞
時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実行可能に構成する場合を示しているが、そのような
態様にかぎられない。例えば、第1KT状態中に特殊入賞口に遊技球が入賞した場合にも
小当り入賞時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実行可能に構成し、第2KT状態中に特殊
入賞口に遊技球が入賞した場合であるか、第1KT状態中に特殊入賞口に遊技球が入賞し
た場合であるかに応じて、異なる割合で小当り入賞時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実
行可能に構成してもよい。また、例えば、非KT状態中に特殊入賞口へのイレギュラーな
遊技球の入賞が発生した場合にも、小当り入賞時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実行可
能に構成してもよい。
上記のように構成した場合、第1KT状態(高ベース状態)中の特殊入賞口への入賞や
イレギュラー入賞が発生した場合には、第2KT状態中に特殊入賞口への入賞が発生した
場合と比較して、高い割合で小当り入賞時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実行するよう
に構成してもよいし、低い割合で小当り入賞時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実行する
ように構成してもよい。
なお、本特徴部052IWでは、10R確変大当り、6R確変大当り、および6R通常
大当りにもとづく大当り遊技中と高確率/第2KT状態(小当りRUSH)中に賞球数カ
ウンタの値および賞球数表示を更新し、2R確変お当りおよび2R通常大当りにもとづく
大当り遊技中と高ベース状態(高確率/第1KT状態、低確率/第1KT状態)中は賞球
数カウンタの値を更新しない(ただし、賞球数カウンタのリセットまではしない)ととも
に、原則として賞球数表示を非表示とし、低確率/第1KT状態において50回の変動表
示を終了して通常状態(低確率/低ベース状態)に移行したときに賞球数カウンタの値を
リセットするように制御する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。2R確変
大当りや2R通常大当りにもとづく大当り遊技中も賞球数カウンタの値を更新するように
構成してもよい。
なお、本例では、上記のように構成されていることによって、例えば、高確率/第2K
T状態(小当りRUSH)を終了して高ベース状態(高確率/第1KT状態、低確率/第
1KT状態)に移行した後、その高ベース状態中に10R確変大当りや2R確変大当りが
発生して再び高確率/第2KT状態(小当りRUSH)に移行した場合に、前回の小当り
RUSH中の賞球数を引き継いだ状態で賞球数カウンタの値を更新するとともに賞球数表
示を表示することができる。
また、本例で示したような賞球数表示の態様にかぎらず、例えば、10R確変大当りと
なって高確率/第2KT状態(小当りRUSH)に移行する場合に、高確率/第2KT状
態(小当りRUSH)中とその直前の大当り遊技中とを一区間として、その区間中の賞球
数を集計して集計値を表示するように構成してもよい。また、例えば、その集計値の表示
態様(本例では、表示色)を変化させることによって、現在の設定値を示唆する設定示唆
演出を実行するように構成してもよい。
また、本特徴部052IWでは、「設定示唆演出」として、現在の設定値が設定値「1
」〜「6」のいずれかを示唆する態様で小当り入賞時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実
行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、現在の設定値を示唆す
るのではなく、遊技機への電源投入時に設定値を変更する設定変更が行われたか否かを示
唆する態様により設定示唆演出を実行するように構成してもよい。そのように、「設定示
唆演出」とは、何らかの形式で設定に関する示唆を行うものであればよい。
また、本特徴部052IWによれば、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表
示と第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示とを並行して実行可能であり、可
変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに遊
技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、可変表示の
表示結果として特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに有利状態と
は異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、特定表示結果に
は、第1特定表示結果(例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大
当り図柄)とがあり、第1特定表示結果が導出表示される方が、第2特定表示結果が導出
表示されるよりも、遊技者にとっての有利度が高い(例えば、大当り遊技終了後に確変状
態に制御される)。また、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可
変表示であって第1特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変
表示において特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、該一方の識別情報の可変表
示の表示結果を導出表示しない(例えば、第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマ
の更新が中断され、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が継続して実行される)
。また、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表示であって第
2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示において特殊
表示結果を導出表示したことにもとづいて、該一方の識別情報の可変表示を所定表示結果
(例えば、はずれ図柄)で導出表示する(例えば、第1特別図柄または第2特別図柄の変
動表示がはずれ図柄で強制的に停止表示される)。そのため、可変表示の表示結果の有利
度合いを考慮した制御を実現できる。
具体的には、第2KT状態(小当りRUSH)または確変状態に移行したにもかかわら
ず、一方の識別情報の残り保留に対応する変動表示で通常大当り(非確変大当り)となる
場合には、第2KT状態(小当りRUSH)または確変状態が直ぐに終了してしまうこと
になり、遊技に対する興趣が低下してしまうおそれがある。一方で、その一方の識別情報
の残り保留に対応する変動表示で一律に強制的にはずれ図柄を停止表示(強制はずれ)さ
せてしまうと、確変大当りとなる変動表示であっても強制はずれとすることになり、有利
状態(大当り遊技状態)において遊技者に付与される遊技価値が減少してしまい好ましく
ない。そこで、本特徴部052IWでは、通常大当り(非確変大当り)となる変動表示を
対象に強制はずれとする一方で、確変大当りとなる変動表示については変動延長(変動時
間の計測を中断)することにより、遊技者に付与される遊技価値の減少を抑えつつ、遊技
に対する興趣を向上できるようにしている。
なお、本例では、「一方の識別情報の可変表示を停止しない」態様として、第1変動時
間タイマまたは第2変動時間タイマの更新を中断し、第1特別図柄または第2特別図柄の
変動表示を継続して実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、
第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示を中断(一時停止)し、小当り遊技終了後に中断
していた第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示を再開するように構成してもよい。その
ように何らかの形式で可変表示を完全には停止しないものであればよい。
また、本特徴部052IWによれば、特殊状態による遊技価値(例えば、賞球)が付与
されやすい特別状態(例えば、第2KT状態)に制御可能である。そのため、特殊状態に
よる遊技価値が付与されやすい状況を設けることにより、遊技に対する興趣を向上させる
ことができる。
また、本特徴部052IWによれば、有利状態とは異なる状態であって、非特定状態(
例えば、低確率状態)と比較して有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状
態(確変状態))に制御可能である。また、第1特定表示結果が導出表示されたことにも
とづいて特定状態に制御し(例えば、確変大当りにもとづく大当り遊技の終了後に確変状
態に制御する)、第2特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて非特定状態に制御
する(例えば、通常大当りにもとづく大当り遊技の終了後に確変状態に制御しない)。そ
のため、特定状態に制御されるか否かを考慮した制御を実現できる。
また、本特徴部052IWによれば、有利状態とは異なる状態であって、非特定状態(
例えば、低確率状態)と比較して有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状
態(確変状態))に制御可能である。また、有利状態に制御されているときに特定領域(
例えば、V領域052IW104)を遊技媒体(例えば、遊技球)が通過したことにもと
づいて、特定状態に制御可能である。そして、第1特定表示結果が導出表示された場合に
、第2特定表示結果が導出表示された場合と比較して、有利状態に制御されているときに
高い割合により特定領域を遊技媒体が通過する(図10−11参照)。そのため、特定領
域を遊技媒体が通過しやすいか否かを考慮した制御を実現できる。
また、本特徴部052IWによれば、第1識別情報の可変表示を実行する場合と第2識
別情報の可変表示を実行する場合のいずれであっても、特殊表示結果を導出表示可能であ
る(図10−3、図10−4参照)。また、第1識別情報の可変表示であって第2特定表
示結果に対応する可変表示の実行中に、第2識別情報の可変表示において特殊表示結果を
導出表示したことにもとづいて、第1識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示する
(図10−67(B)参照)。また、第2識別情報の可変表示であって第2特定表示結果
に対応する可変表示の実行中に、第1識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表
示した場合には、第2識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示する制御を行わない
(図10−67(E)参照)。そのため、可変表示の表示結果の有利度合いに加えて、第
1識別情報の可変表示であるか第2識別情報の可変表示であるかを考慮した制御を実現で
きる。
また、本特徴部052IWによれば、有利状態とは異なる状態であって、非特定状態(
例えば、低確率状態)と比較して有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状
態(確変状態))に制御可能である。また、可変表示実行手段は、特定状態に制御されて
いるときに、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表示であっ
て第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示において
特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、該一方の識別情報の可変表示を所定表示
結果で導出表示する(図10−68、図10−69参照)。また、非特定状態に制御され
ているときに、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表示であ
って第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示におい
て特殊表示結果を導出表示した場合には、該一方の識別情報の可変表示を所定表示結果で
導出表示する制御を行わない(図10−68、図10−69参照)。そのため、可変表示
の表示結果の有利度合いに加えて、特定状態に制御されているか否かを考慮した制御を実
現できる。
また、本特徴部052IWによれば、第1始動領域(例えば、第1始動入賞口)を遊技
媒体(例えば、遊技球)が進入したことにもとづいて第1識別情報(例えば、第1特別図
柄)の可変表示を実行可能であり、第2始動領域(例えば、第2始動入賞口)を遊技媒体
が進入したことにもとづいて第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行可
能である。また、遊技媒体が進入可能な第1状態(例えば、開状態)と遊技媒体が進入困
難または進入不可能な第2状態(例えば、閉状態)とに変化可能な可変手段(例えば、特
殊可変入賞球装置17)を備える。また、第1識別情報および第2識別情報のいずれかの
可変表示が実行された後に、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)
と該有利状態よりも有利度が低い特殊状態(例えば、小当り遊技状態)とのいずれかに制
御可能であり、特殊状態に制御されているときに可変手段を第1状態に制御する。また、
第1始動領域は、遊技媒体が移動可能な移動経路のうち所定経路(例えば、遊技領域の左
方領域)を移動する遊技媒体が進入可能に設けられ、可変手段は、移動経路のうち特定経
路(例えば、遊技領域の右方領域)を移動する遊技媒体が進入可能に設けられている。ま
た、特定経路への遊技媒体の発射を促進するための特定報知(例えば、図10−56(1
),(2)に示す右打ち報知)を実行可能であり、第1識別情報の可変表示が実行された
後に特殊状態に制御されるときには、特定報知を実行しない(例えば、図10−56(3
)参照)。そのため、遊技媒体の発射の促進について適切な報知を行うことができる。
具体的には、本特徴部052IWに示したように、第1特別図柄の変動表示と第2特別
図柄の変動表示とが並行して実行可能であり、第1特別図柄側の小当り種別の方が第2特
別図柄側の小当り種別よりも特殊入賞口への入賞割合(有利度)が低くなるように構成さ
れ、第1特別図柄の変動表示において小当りとなったときに第2特別図柄の変動表示を強
制的にはずれ停止させるように構成した場合に、入賞割合(有利度)が低い第1特別図柄
側の小当りに対して右打ち報知を実行してしまうと、実質的に殆ど特殊入賞口への入賞が
期待できないのに遊技者が遊技球を無駄打ちすることになり、却って不利な発射促進報知
を行うことになってしまい好ましくない。そこで、本例では、第2特別図柄側の小当りに
対しては右打ち報知を実行する一方で、第1特別図柄側の小当りに対しては右打ち報知を
実行しないようにすることにより、遊技者の無駄打ちによる不利益の発生を抑制すること
ができ、適切な報知を実現することができる。
また、本特徴部052IWによれば、第1識別情報の可変表示に関する情報を、保留記
憶として記憶可能な第1保留記憶手段(例えば、第1保留記憶バッファ)と、第2識別情
報の可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な第2保留記憶手段(例えば、第
2保留記憶バッファ)とを備える。また、第1識別情報の可変表示の表示結果または第2
識別情報の可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示さ
れたときに有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であるとともに、第1識別情
報の可変表示の表示結果または第2識別情報の可変表示の表示結果として特殊表示結果(
例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制
御可能である。また、第2識別情報の可変表示の表示結果が特殊表示結果となる頻度を高
めた特別状態(例えば、KT状態)に制御可能である。また、第1識別情報の可変表示と
第2識別情報の可変表示とを並行して実行しているときに、一方の可変表示の表示結果と
して特殊表示結果を導出表示させたことにもとづいて、他方の可変表示の表示結果として
特定表示結果および特殊表示結果とは異なる所定表示結果(例えば、はずれ図柄)を導出
表示させる。そのため、可変表示を強制的に終了させることができ、保留記憶を円滑に消
化することができる。
また、本特徴部052IWによれば、特殊状態に制御されたときに所定価値を付与可能
(例えば、特殊入賞口への遊技球の入賞にもとづき10個の賞球を払い出す)であるとと
もに、有利状態に制御されたときに所定価値よりも高い価値を付与可能(例えば、大入賞
口への遊技球の入賞にもとづき15個の賞球を払い出す)である。また、特定報知として
、第1特定報知(例えば、図10−56(1),(2)に示す右打ち表示器26および右
打ち報知用LED37の点灯)と、該第1特定報知よりも視認性が高い第2特定報知(例
えば、図10−56(1)に示す右打ち表示052IW007の表示)とを実行可能であ
る。また、有利状態に制御されるときには、第1特定報知および第2特定報知を実行し(
図10−56(1)参照)、第2識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御さ
れるときには、第1特定報知を実行し、第2特定報知を実行しない(図10−56(2)
参照)。そのため、付与可能な価値に対応した報知を実現することができる。
また、本特徴部052IWによれば、複数種類の特殊状態(例えば、小当りA〜C)に
制御可能である。また、第1識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御される
ときには、第2識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御されるときと比較し
て、高い割合により有利度が低い種類の特殊状態(例えば、小当りA)に制御する。また
、第2識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御されるときに、特定報知を実
行する(図10−56(2),(3)参照)。そのため、遊技者の有利度を考慮した適切
な報知を実現することができる。
また、本特徴部052IWによれば、少なくとも第1識別情報の可変表示に対応して可
変表示演出(例えば、飾り図柄の変動表示)を実行可能である。また、特殊状態に制御さ
れるときと特殊状態に制御されないときとで共通態様の可変表示演出を実行可能である(
例えば、第1特別図柄の変動表示が実行されて小当りとなる場合には、強制的に非リーチ
はずれ図柄を停止表示する)。そのため、第1識別情報の可変表示が実行された後に特殊
状態に制御されることに対する遊技者への認識性を低下させることができる。また、その
上で、第2保留記憶手段が記憶する保留記憶を円滑に消化することができる。
また、本特徴部052IWによれば、特定経路における可変手段の上流側に、遊技媒体
の移動を遅延させるための遅延手段(例えば、可変入賞球装置6Bに設けられた規制片)
を備える。そのため、通常時に第2識別情報の可変表示が実行された後の特殊状態への制
御が実行されるタイミングに対して狙い打ちされることを防止することができる。従って
、遊技機に対する攻略対策を強化することができる。
なお、遅延手段は、本例で示した態様にかぎられない。例えば、遊技領域の右方に設け
られた可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17の上流側に、遅延手段として、遊技
球が左右に蛇行するように移動させる通路部材を設けるように構成してもよい。
また、本特徴部052IWによれば、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば、遊
技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103))と、遊技制御手段
からの情報にもとづいて演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御用CPU120
)とを備える。また、遊技制御手段は、所定の報知を行う報知手段(例えば、右打ち表示
器26)による報知の実行を制御する。また、演出制御手段は、報知手段による報知に対
応して特定報知(例えば、右打ち報知用LED37の点灯)を実行する。そのため、演出
制御手段の処理負担を軽減しつつ、適切な報知を実現することができる。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行された場合であるか第2特別図柄の変
動表示が実行された場合であるかに関係なく、大当り遊技中に右打ち報知を実行する場合
を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、遊技領域の左方に特別可変入
賞球装置(左大入賞口)が設けられているとともに遊技領域の右方にも特別可変入賞球装
置(右大入賞口)が設けられ、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り
遊技中に左大入賞口を開放し、第2特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り
遊技中に右大入賞口を開放するように構成された遊技機に適用する場合には、第2特別図
柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に右打ち報知を実行する一方で、第
1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に右打ち報知を実行しない
ように構成してもよい。また、このように構成した場合には、第1特別図柄の変動表示で
大当りとなった場合には大当り遊技中に左打ち報知を実行するように構成してもよい。す
なわち、特定報知実行手段は、可変手段(この例では、右大入賞口)を制御対象とした種
別の有利状態に制御されるときに、特定報知を実行するように構成してもよい。そのよう
に構成すれば、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に左打ち
報知を実行することにより、遊技者が誤って右打ち操作を行うことを抑制することができ
、遊技者の不利益の発生を抑えることができる。
また、本例では、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)が遊技領域の右方に設けられ
ていることから、KT状態中も右打ち報知を実行する場合を示したが、そのような態様に
かぎられない。例えば、第2始動入賞口が遊技領域の左方に設けられた遊技機に適用する
場合には、KT状態中や高ベース状態中、時短状態中に右打ち報知を実行しないように構
成してもよい。
また、本例では、大当り遊技中のみ右打ち表示器26および右打ち報知用LED37の
点灯の点灯に加えて画像表示装置5の表示画面において右打ち表示052IW007を表
示することにより右打ち報知を実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない
。例えば、第2KT状態中(小当りRUSH中)であっても、大当り遊技終了後の最初の
変動表示を実行する場合には、右打ち表示器26および右打ち報知用LED37の点灯の
点灯に加えて画像表示装置5の表示画面において右打ち表示052IW007を表示する
ことにより右打ち報知を実行するように構成してもよい。または、この場合、例えば、大
当り遊技終了時のエンディング期間において、右打ち表示器26および右打ち報知用LE
D37の点灯の点灯に加えて画像表示装置5の表示画面において右打ち表示052IW0
07を表示することにより右打ち報知を実行するように構成してもよい。
また、本例では、画像表示装置5の表示画面において表示する右打ち表示は、本例で示
した態様にかぎられない。例えば、図10−56(1)で示したような比較的大きなサイ
ズの右打ち表示052IW007とは別に、画像表示装置5において右打ちを示す記号表
示(例えば、右向きの三角形表示)を表示することにより、右打ち報知を実行可能に構成
してもよい。
また、小当り制御の仕方は、本例で示した態様にかぎられない。例えば、複数の特殊可
変入賞球装置を備え、小当り種別に応じて開放対象となる特殊可変入賞球装置(特殊入賞
口)が異なるように構成し、第1特別図柄の変動表示で小当りとなる場合と第2特別図柄
の変動表示で小当りとなる場合とで小当り種別の選択割合が異なるように構成してもよい
。この場合、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、賞球数が少ない特殊可変入賞
球装置が開放する小当り種別(または入賞率が低い開放態様の小当り種別)が選択されや
すく、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には、賞球数が多い特殊可変入賞球装置が
開放する小当り種別(または入賞率が高い開放態様の小当り種別)が選択されやすくなる
ように構成してもよい。
また、本例では、第2特別図柄の変動表示において小当りが発生した場合には小当り遊
技中に右打ち報知を行い(図10−56(2)参照)、第1特別図柄の変動表示において
小当りが発生した場合には小当り遊技中に右打ち報知を行わない(図10−56(3)参
照)場合を示したが、第2特別図柄の変動表示において小当りが発生した場合にも右打ち
報知を行わない場合があるように構成してもよい。例えば、通常状態中であり左打ち操作
を行うべき状況において第2特別図柄の変動表示が実行されて小当りが発生した場合には
、その小当り遊技中に右打ち報知を行わないように構成してもよい。
また、本特徴部052IWによれば、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば
、大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当
り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異な
る特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに、有利状態とは異なる特
殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果を決定
するための判定値(例えば、大当り判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、
可変表示の表示結果を決定する。また、非特定状態(例えば、非確変状態)と該非特定状
態よりも有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、確変状態)とに制御可能である。
また、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示結果を導出表示することを決定す
るための特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特
殊表示結果を導出表示することを決定するための特殊判定値(例えば、小当り判定用の判
定値)とが含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1
」〜「6」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、特殊判定値の数は、設
定値によらず共通であり、かつ非特定状態に制御されているときと特定状態に制御されて
いるときとで共通である(図10−3および図10−4参照)。そのため、適切な遊技性
を実現することができる。
具体的には、設定値によって大当り当選確率以外の抽選確率や種別振り分けが変化する
と、設定値によって有利度合いの差(出玉性能の差)が顕著になりすぎ、射幸性が過度に
高くなるおそれがある。そこで、本特徴部052IWでは、特殊判定値の数を設定値によ
らず共通とする(小当り当選確率を共通とする)ことにより、設定値によって有利度合い
の差が過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
また、本特徴部052IWによれば、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変表
示とを並行して実行可能(例えば、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示と
を並行して実行可能である)である。また、第2識別情報の可変表示の表示結果が特殊表
示結果(例えば、小当り図柄)となる頻度を高めた特別状態(例えば、KT状態)に制御
可能である。そのため、特別状態に制御可能な遊技機において、適切な遊技性を実現する
ことができる。
また、本特徴部052IWによれば、特別状態として、第1特別状態(例えば、第1K
T状態)と該第1特別状態よりも有利度が高い第2特別状態(例えば、第2KT状態)と
に制御可能である。そのため、第2特別状態に制御可能な遊技機において、適切な遊技性
を実現することができる。
また、本特徴部052IWによれば、特別状態の有利度に対応した特別示唆演出(例え
ば、図10−55に示す小当りRUSH継続示唆演出)を実行可能である。そのため、特
別状態の有利度が示唆されることにより、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部052IWによれば、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば
、大当り図柄)および特殊表示結果(例えば、小当り図柄)とは異なる所定表示結果(例
えば、はずれ図柄)が導出表示される可変表示が実行されるときに、設定値を示唆する設
定値示唆演出(例えば、図10−54に示す設定値示唆演出)を実行可能である。そのた
め、設定値示唆演出を実行することにより、遊技に対する興趣を向上させることができる
なお、本例では、はずれとなる変動表示において小当りRUSH継続示唆演出や設定値
示唆演出を実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、大当り遊
技中や小当り遊技中に小当りRUSH継続示唆演出や設定値示唆演出を実行するように構
成してもよく、様々な態様が考えられる。
また、本特徴部052IWによれば、複数種類の特殊状態(例えば、小当りA〜C)に
制御可能である。また、特殊状態の種類を決定するための特殊種類判定値(例えば、小当
り種別判定値)を用いて、特殊状態の種類を決定する。また、特殊種類判定値の数は、設
定値によらず共通である(図10−6参照)。そのため、より適切な遊技性を実現するこ
とができる。
具体的には、本特徴部052IWでは、特殊種類判定値の数を設定値によらず共通とす
る(小当り種別の振り分けを共通とする)ことにより、設定値によって有利度合いの差が
過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
なお、本例では、図10−6に示すように、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに
関係なく、小当り種別の割り振りが同じである場合を示したが、そのような態様にかぎら
れない。例えば、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて小当り種別の決定割合
を異ならせて、設定値によって有利度に差が出るように構成してもよい。
また、本特徴部052IWによれば、複数種類の有利状態(例えば、10R確変大当り
、6R確変大当り、6R通常大当り、2R確変大当り、2R通常大当り)に制御可能であ
る。また、有利状態の種類を決定するための有利種類判定値(例えば、大当り種別判定値
)を用いて、有利状態の種類を決定する。また、有利種類判定値の数は、設定値によらず
共通である(図10−5参照)。そのため、より適切な遊技性を実現することができる。
具体的には、本特徴部052IWでは、有利種類判定値の数を設定値によらず共通とす
る(大当り種別の振り分けを共通とする)ことにより、設定値によって有利度合いの差が
過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
なお、本例では、図10−5に示すように、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに
関係なく、大当り種別の割り振りが同じである場合を示したが、そのような態様にかぎら
れない。例えば、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて大当り種別の決定割合
を異ならせて、設定値によって有利度に差が出るように構成してもよい。
また、本特徴部052IWによれば、可変表示態様を決定するための可変表示態様判定
値(例えば、変動パターン判定値)を用いて、可変表示態様を決定する。また、可変表示
態様判定値の数は、設定値によらず共通である(図10−10参照)。そのため、より適
切な遊技性を実現することができる。
具体的には、本特徴部052IWでは、可変表示態様判定値の数を設定値によらず共通
とする(変動パターンの振り分けを共通とする)ことにより、設定値によって有利度合い
の差が過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
特に、変動パターンの選択割合が設定値によって異なると、1の小当り制御から次の小
当り制御までの期間が変化することになり、小当り当選確率を共通としても大当り抽選以
外の要素で有利度合い(出玉性能の差)が大きく異なってしまい、好ましくないが、本特
徴部052IWでは、設定値によらず変動パターンの選択割合を共通とすることにより、
そのような問題が生じないようにしている。
なお、本例では、図10−10に示すように、設定値「1」〜「6」のいずれであるか
に関係なく、変動パターンの割り振りが同じである場合を示したが、そのような態様にか
ぎられない。例えば、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて変動パターンの決
定割合を異ならせて、変動時間の差を設けることにより、設定値によって変動効率を異な
らせるようにし、設定値によって有利度に差が出るように構成してもよい。
また、本特徴部052IWによれば、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば
、大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当
り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異な
る特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに、有利状態とは異なる特
殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果を決定
するための判定値(例えば、大当り判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、
可変表示の表示結果を決定する。また、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示
結果を導出表示することを決定するための特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)
と、可変表示の表示結果として特殊表示結果を導出表示することを決定するための特殊判
定値(例えば、小当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特定表示結果およ
び特殊表示結果とは異なる所定表示結果とすることを決定するための所定判定値(例えば
、はずれ判定用の判定値)とが含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(
例えば、設定値「1」〜「6」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、特
殊判定値の数は、設定値によらず共通である(図10−3および図10−4参照)。また
、所定判定値は、全ての設定値に対応する判定値に含まれ、所定判定値の数は、設定値に
応じて異なる(図10−3および図10−4参照)。そのため、設定値の推測の困難性を
高めて、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部052IWによれば、非特定状態(例えば、非確変状態)と該非特定状
態よりも有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、確変状態)とに制御可能である。
また、所定判定値は、全ての設定値の特定状態に対応する判定値に含まれる(図10−3
および図10−4参照)。そのため、特定状態中における設定値の推測の困難性を高める
ことができる。
また、本特徴部052IWによれば、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変表
示とを並行して実行可能である(例えば、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動
表示とを並行して実行可能である)。また、第2識別情報の可変表示に対応する特殊判定
値の数は、第1識別情報の可変表示に対応する特殊判定値の数よりも多く、特定状態中の
第2識別情報の可変表示に対応する判定値には、所定判定値が含まれる(図10−3およ
び図10−4参照)。そのため、特定状態中の第2識別情報の可変表示の表示結果を用い
た設定値の推測の困難性を高めることができる。
また、本特徴部052IWによれば、第2識別情報の可変表示の表示結果が特殊表示結
果となる頻度を高めた特別状態(例えば、KT状態)に制御可能である。また、特別状態
に制御され、所定表示結果(例えば、はずれ図柄)が導出表示される可変表示が実行され
るときに、設定値を示唆する設定値示唆演出(例えば、図10−54に示す設定値示唆演
出)を実行可能である。そのため、設定値示唆演出を実行することにより、遊技に対する
興趣を向上させることができる。
また、本特徴部052IWによれば、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表
示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を行うことが可能である。ま
た、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたと
きに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能である。ま
た、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異なる特殊表示結果(例えば、小当り図
柄)が導出表示されたときに、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)
に制御可能である。また、可変表示の表示結果を決定するための判定値(例えば、大当り
判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、可変表示の表示結果を決定する。ま
た、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示結果を導出表示することを決定する
ための特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特殊
表示結果を導出表示することを決定するための特殊判定値(例えば、小当り判定用の判定
値)とが含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」
〜「6」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、第2識別情報の可変表示
に対応する判定値のうち特殊判定値の数は、設定値によらず共通であり(図10−4参照
)、第1識別情報の可変表示に対応する判定値と第2識別情報の可変表示に対応する判定
値とで、特殊判定値の数が異なる(図10−3および図10−4参照)。そのため、適切
な遊技性を実現しつつ、遊技の単調さを解消することができる。
なお、特許文献(特開2017−148127号公報)に記載された遊技機では、識別
情報の可変表示を所定表示結果で導出表示(強制はずれ停止)する制御に関して、可変表
示の表示結果の有利度合いを考慮した制御を実現できなかった。そこで、本特徴部052
IWには、可変表示の表示結果の有利度合いを考慮した制御を実現できる遊技機を提供す
ることを目的として、以下に示す(手段A1)〜(手段A6)に示す遊技機の特徴的構成
も開示されている。
(手段A1)本発明による遊技機は、遊技を行うことが可能な遊技機であって、第1識別
情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可
変表示とを並行して実行可能な可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ100(具体的には、CPU103)におけるステップS25A,S25Bを実行す
る部分)と、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示
されたときに遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な有
利状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU
103)におけるステップS122〜S125を実行する部分)と、可変表示の表示結果
として特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに有利状態とは異なる
特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能な特殊状態制御手段(例えば、遊技制御
用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)におけるステップS126
〜S128を実行する部分)とを備え、可変表示実行手段は、第1識別情報および第2識
別情報のうちの一方の識別情報の可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示におい
て特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、該一方の識別情報の可変表示の表示結
果を導出表示しない第1制御(例えば、第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの
更新が中断され、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が継続して実行される)と
、該一方の識別情報の可変表示を所定表示結果(例えば、はずれ図柄)で導出表示する第
2制御(例えば、はずれ図柄を表示して停止する(例えば、第1特別図柄または第2特別
図柄の変動表示がはずれ図柄で強制的に停止表示される))とを実行可能であり、一方の
識別情報の可変表示において導出表示される表示結果によって第1制御と第2制御とのい
ずれが実行されるかが異なる(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的
には、CPU103)は、ステップ052IWS1128A,S1128Bの判定結果に
よってステップ052IWS1129A,S1130A,S1129B,S1130Bを
実行する。例えば、変形例1において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的
には、CPU103)は、ステップ052IWS1127A,S1127Bの判定結果に
よってステップ052IWS1129A,S1130A,S1129B,S1130Bを
実行する。例えば、変形例2において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的
には、CPU103)は、ステップ052IWS1130C,S1130Dの判定結果に
よってステップ052IWS1129A,S1130A,S1129B,S1130Bを
実行する。)ことを特徴とする。そのような構成によれば、可変表示の表示結果の有利度
合いを考慮した制御を実現できる。
(手段A2)手段A1において、特殊状態による遊技価値(例えば、賞球)が付与されや
すい特別状態(例えば、第2KT状態)に制御可能な特別状態制御手段(例えば、遊技制
御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)におけるステップ052
IWS2208を実行する部分)を備えるように構成されていてもよい。そのような構成
によれば、特殊状態による遊技価値が付与されやすい状況を設けることにより、遊技に対
する興趣を向上させることができる。
(手段A3)手段A1または手段A2において、特定表示結果には、第1特定表示結果(
例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大当り図柄)とがあり、有
利状態とは異なる状態であって、非特定状態(例えば、低確率状態)と比較して有利状態
に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状態(確変状態))に制御可能な特定状態制
御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)
におけるステップ052IWS2206を実行する部分)を備え、特定状態制御手段は、
第1特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて特定状態に制御し(例えば、確変大
当りにもとづく大当り遊技の終了後に確変状態に制御する)、第2特定表示結果が導出表
示されたことにもとづいて非特定状態に制御する(例えば、通常大当りにもとづく大当り
遊技の終了後に確変状態に制御しない)ように構成されていてもよい。そのような構成に
よれば、特定状態に制御されるか否かを考慮した制御を実現できる。
(手段A4)手段A1から手段A3のうちのいずれかにおいて、特定表示結果には、第1
特定表示結果(例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大当り図柄
)とがあり、有利状態とは異なる状態であって、非特定状態(例えば、低確率状態)と比
較して有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状態(確変状態))に制御可
能な特定状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、
CPU103)におけるステップ052IWS2206を実行する部分)を備え、特定状
態制御手段は、有利状態に制御されているときに特定領域(例えば、V領域052IW1
04)を遊技媒体(例えば、遊技球)が通過したことにもとづいて、特定状態に制御可能
であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)
は、ステップ052IWS2404,S2405,S2204〜S2206を実行する)
、第1特定表示結果が導出表示された場合に、第2特定表示結果が導出表示された場合と
比較して、有利状態に制御されているときに高い割合により特定領域を遊技媒体が通過す
る(図10−11(1)に示すように、確変大当りにもとづく大当り遊技では、V領域開
閉板052IW101の開放期間が長い。一方、図10−11(2)に示すように、通常
大当りにもとづく大当り遊技では、V領域開閉板052IW101の開放期間が極めて短
い。)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特定領域を遊技媒体が通
過しやすいか否かを考慮した制御を実現できる。
(手段A5)手段A1から手段A4のうちのいずれかにおいて、特定表示結果には、第1
特定表示結果(例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大当り図柄
)とがあり、第1特定表示結果が導出表示される方が、第2特定表示結果が導出表示され
るよりも、遊技者にとっての有利度が高く(例えば、大当り遊技終了後に確変状態に制御
される)、可変表示実行手段は、第1識別情報の可変表示を実行する場合と第2識別情報
の可変表示を実行する場合のいずれであっても、特殊表示結果を導出表示可能であり(例
えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、ステッ
プ052IWS64A,S64Bを実行する。図10−3、図10−4参照。)、第1識
別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、第2識別情
報の可変表示において特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、第1識別情報の可
変表示を所定表示結果で導出表示し(例えば、変形例3において、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ100(具体的には、CPU103)は、ステップ052IWS1128Aで
Nのときステップ052IWS1129A,S1130Aを実行する。図10−67(B
)参照。)、第2識別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対応する可変表示の実
行中に、第1識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示した場合には、第2識
別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示する制御を行わない(例えば、変形例3にお
いて、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、ステッ
プ052IWS1126B〜S1128Bの処理を行わない。図10−66、図10−6
7(E)参照。)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、可変表示の表
示結果の有利度合いに加えて、第1識別情報の可変表示であるか第2識別情報の可変表示
であるかを考慮した制御を実現できる。
(手段A6)手段A1から手段A5のうちのいずれかにおいて、特定表示結果には、第1
特定表示結果(例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大当り図柄
)とがあり、第1特定表示結果が導出表示される方が、第2特定表示結果が導出表示され
るよりも、遊技者にとっての有利度が高く(例えば、大当り遊技終了後に確変状態に制御
される)、有利状態とは異なる状態であって、非特定状態(例えば、低確率状態)と比較
して有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状態(確変状態))に制御可能
な特定状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、C
PU103)におけるステップ052IWS2206を実行する部分)を備え、可変表示
実行手段は、特定状態に制御されているときに、第1識別情報および第2識別情報のうち
の一方の識別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、
他方の識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、該一
方の識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示し(例えば、変形例4において、遊技
制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、ステップ052I
WS1131A,S1131BでYのときステップ052IWS1129A,S1130
Aを実行する。図10−68、図10−69参照。)、非特定状態に制御されているとき
に、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表示であって第2特
定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示において特殊表示
結果を導出表示した場合には、該一方の識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示す
る制御を行わない(例えば、変形例4において、遊技制御用マイクロコンピュータ100
(具体的には、CPU103)は、ステップ052IWS1131A,S1131BでN
のときステップ052IWS1129A,S1129Bに移行しない。図10−68、図
10−69参照。)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、可変表示の
表示結果の有利度合いに加えて、特定状態に制御されているか否かを考慮した制御を実現
できる。
なお、特許文献(特開2017−148127号公報)に記載された遊技機では、識別
情報の可変表示を所定表示結果で導出表示(強制はずれ停止)する制御に関して、可変表
示の表示結果の有利度合いを考慮した制御を実現できなかった。そこで、本特徴部052
IWには、可変表示の表示結果の有利度合いを考慮した制御を実現できる遊技機を提供す
ることを目的として、以下に示す(手段B1)〜(手段B6)に示す遊技機の特徴的構成
も開示されている。
(手段B1)本発明による遊技機は、遊技を行うことが可能な遊技機であって、第1識別
情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可
変表示とを並行して実行可能な可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ100(具体的には、CPU103)におけるステップS25A,S25Bを実行す
る部分)と、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示
されたときに遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な有
利状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU
103)におけるステップS122〜S125を実行する部分)と、可変表示の表示結果
として特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに有利状態とは異なる
特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能な特殊状態制御手段(例えば、遊技制御
用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)におけるステップS126
〜S128を実行する部分)とを備え、可変表示実行手段は、第1識別情報の可変表示を
実行する場合と第2識別情報の可変表示を実行する場合のいずれであっても、特殊表示結
果を導出表示可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には
、CPU103)は、ステップ052IWS64A,S64Bを実行する。図10−3、
図10−4参照。)、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表
示の実行中に、他方の識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示したことにも
とづいて、該一方の識別情報の可変表示の表示結果を導出表示しない第1制御(例えば、
第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が中断され、第1特別図柄または第
2特別図柄の変動表示が継続して実行される)と、該一方の識別情報の可変表示を所定表
示結果(例えば、はずれ図柄)で導出表示する第2制御(例えば、はずれ図柄を表示して
停止する(例えば、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示がはずれ図柄で強制的に
停止表示される)とを実行可能であり、一方の識別情報の可変表示において導出表示され
る表示結果によって第1制御と第2制御とのいずれが実行されるかが異なる(例えば、遊
技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、ステップ052
IWS1128A,S1128Bの判定結果によってステップ052IWS1129A,
S1130A,S1129B,S1130Bを実行する。例えば、変形例1において、遊
技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、ステップ052
IWS1127A,S1127Bの判定結果によってステップ052IWS1129A,
S1130A,S1129B,S1130Bを実行する。例えば、変形例2において、遊
技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、ステップ052
IWS1130C,S1130Dの判定結果によってステップ052IWS1129A,
S1130A,S1129B,S1130Bを実行する。)ことを特徴とする。そのよう
な構成によれば、可変表示の表示結果の有利度合いを考慮した制御を実現できる。
(手段B2)手段B1において、特殊状態による遊技価値(例えば、賞球)が付与されや
すい特別状態(例えば、第2KT状態)に制御可能な特別状態制御手段(例えば、遊技制
御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)におけるステップ052
IWS2208を実行する部分)を備えるように構成されていてもよい。そのような構成
によれば、特殊状態による遊技価値が付与されやすい状況を設けることにより、遊技に対
する興趣を向上させることができる。
(手段B3)手段B1または手段B2において、特定表示結果には、第1特定表示結果(
例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大当り図柄)とがあり、有
利状態とは異なる状態であって、非特定状態(例えば、低確率状態)と比較して有利状態
に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状態(確変状態))に制御可能な特定状態制
御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)
におけるステップ052IWS2206を実行する部分)を備え、特定状態制御手段は、
第1特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて特定状態に制御し(例えば、確変大
当りにもとづく大当り遊技の終了後に確変状態に制御する)、第2特定表示結果が導出表
示されたことにもとづいて非特定状態に制御する(例えば、通常大当りにもとづく大当り
遊技の終了後に確変状態に制御しない)ように構成されていてもよい。そのような構成に
よれば、特定状態に制御されるか否かを考慮した制御を実現できる。
(手段B4)手段B1から手段B3のうちのいずれかにおいて、特定表示結果には、第1
特定表示結果(例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大当り図柄
)とがあり、有利状態とは異なる状態であって、非特定状態(例えば、低確率状態)と比
較して有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状態(確変状態))に制御可
能な特定状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、
CPU103)におけるステップ052IWS2206を実行する部分)を備え、特定状
態制御手段は、有利状態に制御されているときに特定領域(例えば、V領域052IW1
04)を遊技媒体(例えば、遊技球)が通過したことにもとづいて、特定状態に制御可能
であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)
は、ステップ052IWS2404,S2405,S2204〜S2206を実行する)
、第1特定表示結果が導出表示された場合に、第2特定表示結果が導出表示された場合と
比較して、有利状態に制御されているときに高い割合により特定領域を遊技媒体が通過す
る(図10−11(1)に示すように、確変大当りにもとづく大当り遊技では、V領域開
閉板052IW101の開放期間が長い。一方、図10−11(2)に示すように、通常
大当りにもとづく大当り遊技では、V領域開閉板052IW101の開放期間が極めて短
い。)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特定領域を遊技媒体が通
過しやすいか否かを考慮した制御を実現できる。
(手段B5)手段B1から手段B4のうちのいずれかにおいて、特定表示結果には、第1
特定表示結果(例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大当り図柄
)とがあり、第1特定表示結果が導出表示される方が、第2特定表示結果が導出表示され
るよりも、遊技者にとっての有利度が高く(例えば、大当り遊技終了後に確変状態に制御
される)、可変表示実行手段は、第1識別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対
応する可変表示の実行中に、第2識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示し
たことにもとづいて、第1識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示し(例えば、変
形例3において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)
は、ステップ052IWS1128AでNのときステップ052IWS1129A,S1
130Aを実行する。図10−67(B)参照。)、第2識別情報の可変表示であって第
2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、第1識別情報の可変表示において特殊表
示結果を導出表示した場合には、第2識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示する
制御を行わない(例えば、変形例3において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(
具体的には、CPU103)は、ステップ052IWS1126B〜S1128Bの処理
を行わない。図10−66、図10−67(E)参照。)ように構成されていてもよい。
そのような構成によれば、可変表示の表示結果の有利度合いに加えて、第1識別情報の可
変表示であるか第2識別情報の可変表示であるかを考慮した制御を実現できる。
(手段B6)手段B1から手段B5のうちのいずれかにおいて、特定表示結果には、第1
特定表示結果(例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大当り図柄
)とがあり、第1特定表示結果が導出表示される方が、第2特定表示結果が導出表示され
るよりも、遊技者にとっての有利度が高く(例えば、大当り遊技終了後に確変状態に制御
される)、有利状態とは異なる状態であって、非特定状態(例えば、低確率状態)と比較
して有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状態(確変状態))に制御可能
な特定状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、C
PU103)におけるステップ052IWS2206を実行する部分)を備え、可変表示
実行手段は、特定状態に制御されているときに、第1識別情報および第2識別情報のうち
の一方の識別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、
他方の識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、該一
方の識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示し(例えば、変形例4において、遊技
制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、ステップ052I
WS1131A,S1131BでYのときステップ052IWS1129A,S1130
Aを実行する。図10−68、図10−69参照。)、非特定状態に制御されているとき
に、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表示であって第2特
定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示において特殊表示
結果を導出表示した場合には、該一方の識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示す
る制御を行わない(例えば、変形例4において、遊技制御用マイクロコンピュータ100
(具体的には、CPU103)は、ステップ052IWS1131A,S1131BでN
のときステップ052IWS1129A,S1129Bに移行しない。図10−68、図
10−69参照。)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、可変表示の
表示結果の有利度合いに加えて、特定状態に制御されているか否かを考慮した制御を実現
できる。
なお、この特徴部052IWで示した構成は、特徴部21TMで示した構成と適宜組み
合わせて遊技機を構成することが可能である。例えば、特徴部21TMで示した設定値を
変更可能とする構成を本特徴部052IWに適用し、設定値示唆演出を実行可能に構成し
たり、小当りRUSH継続示唆演出を実行可能に構成したり、右打ち報知を実行可能に構
成したり、オーバー入賞時示唆演出を実行可能に構成したり、小当り入賞時示唆演出を実
行可能に構成したり、賞球数表示示唆演出を実行可能に構成したりしてもよい。また、例
えば、特徴部21TMで示した設定値を変更可能とする構成を本特徴部052IWに適用
し、一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとな
った場合に、その一方の特別図柄の変動表示をはずれ図柄で強制的に停止表示させたり変
動表示を継続させたりするように構成してもよい。
また、特徴部021TMで示した構成を適用する場合、図9−5に示すように、エンデ
ィング演出の態様を異ならせることによって、設定値を示唆するように構成してもよい。
この場合、例えば、エンディング演出において、小当りRUSHやチャンスモードなどを
含むモード移行報知を実行したり、プリペイドカードなどのカード取り忘れ防止報知を実
行したり、メーカーロゴ表示を表示したりするように構成し、それらのモード移行報知や
、カード取り忘れ防止報知、メーカーロゴ表示の表示態様を変化させたり、同時に表示す
る画像の表示態様を変化させたりすることにより、設定値を示唆するように構成してもよ
い。
なお、特許文献(特開2018−033787号公報)および特許文献(特開2010
−200902号公報)に記載された遊技機を組み合わせれば、特別状態に制御可能に構
成した遊技において設定示唆演出を実行可能に構成することができる。しかしながら、特
別状態に制御可能に構成した遊技において設定示唆演出を実行するだけでは、遊技の興趣
を十分に向上させることはできない。そこで、本特徴部052IWには、設定示唆演出の
興趣を向上させることができる遊技機を提供することを目的として、以下に示す(手段C
1)〜(手段C7)に示す遊技機の特徴的構成も開示されている。
(手段C1)本発明による遊技機は、遊技を行うことが可能であり、遊技者にとって有利
度が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜「6」)のうちいずれかの設定値に設
定可能な遊技機であって、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に
制御可能な有利状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における
ステップS122〜S125を実行する部分)と、有利状態とは異なる状態である特殊状
態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能な特殊状態制御手段(例えば、遊技制御用マイ
クロコンピュータ100におけるステップS126〜S128を実行する部分)と、特殊
状態により遊技価値が付与されやすい特別状態(例えば、KT状態)に制御可能な特別状
態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ052I
WS2208,S2210,S2211,S2212,S2213を実行する部分)と、
特定領域(例えば、特殊入賞口)を遊技媒体(例えば、遊技球)が通過したことに対応し
て、設定示唆演出(例えば、小当り入賞時示唆演出)を実行可能な設定示唆演出実行手段
(例えば、演出制御用CPU120における052IWS323,S324を実行する部
分)とを備えたことを特徴とする。そのような構成によれば、設定示唆演出の興趣を向上
させることができる。
(手段C2)手段C1において、有利状態制御手段は、可変表示の表示結果として特定表
示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに、有利状態(例えば、大当り遊技
状態)に制御可能であり、特殊状態制御手段は、可変表示の表示結果として特定表示結果
とは異なる特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに、特殊状態(例
えば、小当り遊技状態)に制御可能であり、可変表示の表示結果を決定するための判定値
(例えば、大当り判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、可変表示の表示結
果を決定する表示結果決定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけ
るステップ026IWS59A,S64A,S59B,S64Bを実行する部分)を備え
、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示結果を導出表示することを決定するた
めの特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特殊表
示結果を導出表示することを決定するための特殊判定値(例えば、小当り判定用の判定値
)とが含まれ、特定判定値の数が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜「6」)
のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ100におけるステップS21TM4530〜S21TM4620を実行する部分)
を備え、特殊判定値の数は、設定値によらず共通である(図10−3および図10−4参
照)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、適切な遊技性を実現するこ
とができる。
(手段C3)手段C1または手段2Cにおいて、設定示唆演出実行手段は、特殊状態への
制御に対応して、設定示唆演出を実行可能である(例えば、高確率/第2KT状態中に小
当りとなり特殊入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて、小当り入賞時示唆演出や賞
球数表示示唆演出を実行可能である)ように構成されていてもよい。そのような構成によ
れば、特殊状態への制御に関連させて設定示唆演出の興趣を向上させることができる。
(手段C4)手段C1から手段C3のうちのいずれかにおいて、有利状態に制御されてい
るときおよび特殊状態に制御されているときに、可変手段(例えば、特別可変入賞球装置
7、特殊可変入賞球装置17)を遊技媒体(例えば、遊技球)が進入容易な進入容易状態
(例えば、開状態)と進入困難または不可能な進入非容易状態(例えば、閉状態)とに制
御可能な可変手段制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるス
テップS122〜S124,S126,S127を実行する部分)を備え、設定示唆演出
実行手段は、可変手段が進入容易状態に制御されたことに対応して、設定示唆演出を実行
可能である(例えば、特別可変入賞球装置7や特殊可変入賞球装置17が開状態となって
、大入賞口や特殊入賞口への遊技球の入賞が発生したことにもとづいて、小当り入賞時示
唆演出や賞球数表示示唆演出を実行可能である)ように構成されていてもよい。そのよう
な構成によれば、可変手段の制御に関連させて設定示唆演出の興趣を向上させることがで
きる。
(手段C5)手段C1から手段C4のうちのいずれかにおいて、設定示唆演出実行手段は
、遊技状態の制御が切り替わるとき(例えば、大当り遊技の開始時や終了時、低確率/第
1KT状態から通常状態(低確率/低ベース状態)に移行するとき)に、設定示唆演出を
実行可能である(例えば、ステップ052IWS624で右打ち表示の表示態様(例えば
、表示色)を変化させる)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、遊技
状態の制御の切り替わりに関連させて設定示唆演出の興趣を向上させることができる。
(手段C6)手段C1から手段C5のうちのいずれかにおいて、設定示唆演出実行手段は
、特別状態中における特殊状態への制御回数、特別状態中における特殊状態により付与さ
れた遊技価値の合計、または特別状態中における可変表示の実行回数に応じて、異なる選
択割合により設定示唆演出を実行可能である(例えば、賞球数が456個、555個、6
66個、2456個、2555個、または2666個に到達したことに応じて、異なる選
択割合で賞球数表示示唆演出A〜Fを実行する。または、例えば、高確率/第2KT状態
中に発生した小当り回数や、高確率/第2KT状態中に実行された変動表示の実行回数に
応じて、異なる選択割合で賞球数表示示唆演出A〜Fを実行するように構成してもよい。
)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特殊状態への制御回数、遊技
価値の合計、または可変表示の実行回数に関連させて設定示唆演出の興趣を向上させるこ
とができる。
(手段C7)手段C1から手段C6のうちのいずれかにおいて、特別状態制御手段は、特
別状態として、有利特別状態(例えば、第2KT状態)と、該有利特別状態と比較して遊
技者にとって不利な不利特別状態(例えば、第1KT状態)とに制御可能であり、設定示
唆演出実行手段は、有利特別状態中に特定領域を遊技媒体が通過したときと、不利特別状
態中に特定領域を遊技媒体が通過したときとで、異なる選択割合により設定示唆演出を実
行可能である(例えば、第2KT状態中に小当りとなって特殊入賞口に遊技球が入賞した
場合のみ、小当り入賞時示唆演出や賞球数表示示唆演出を実行可能である)ように構成さ
れていてもよい。そのような構成によれば、特別状態の種類に関連させて設定示唆演出の
興趣を向上させることができる。
(特徴部020SHに関する説明)
次に、特徴部020SHに係る遊技機について説明する。特徴部020SHに係る遊技
機は、遊技を行うことが可能な遊技機である。この実施の形態では、遊技を行うことが可
能なパチンコ遊技機1を例にとって説明する。
特徴部020SHに係る遊技機は、遊技状態制御手段と、可変表示実行手段と、開始前
判定手段と、保留記憶手段と、設定手段と、演出実行手段と、を備える。遊技状態制御手
段と、可変表示実行手段と、開始前判定手段と、保留記憶手段と、設定手段とは、例えば
、主基板11のCPU103によって実現される。演出実行手段は、例えば、演出制御基
板12の演出制御用CPU120によって実現される。
遊技状態制御手段は、遊技状態を制御する。遊技状態制御手段は、有利状態と、特殊状
態と、特別状態と、非特別状態と、に制御可能である。有利状態は、遊技者にとって有利
な有利状態であり、例えば、大当り遊技状態である。特殊状態は、有利状態とは異なる遊
技状態であり、例えば、小当り遊技状態である。
特別状態は、特殊状態に制御されやすい状態であり、例えば、第2KT状態である。第
2KT状態は、小当りが発生しやすい遊技状態であり、また、特殊入賞口に遊技球が入賞
しやすい遊技状態である。非特別状態は、特別状態よりも特殊状態に制御されにくい遊技
状態であり、例えば、第1KT状態である。第1KT状態は、小当りが発生しやすい遊技
状態であるものの、特殊入賞口に遊技球が入賞しにくい遊技状態である。なお、第2KT
状態と第1KT状態とを比較して、小当りが発生する頻度は同等であってもよいが、第2
KT状態の方が、小当り遊技に制御される時間(例えば開放時間等)が長いため、小当り
遊技に制御されやすい。
特徴部020SHに係る遊技機において、有利状態および特殊状態は、可変表示(「変
動表示」ともいう)が行われない状態である。可変表示が行われない状態とは、具体的に
は、有利状態を示す識別情報(大当り図柄)が導出表示されて、識別情報が停止表示して
いる状態や、特殊状態を示す識別情報(小当り図柄)が導出表示されて、識別情報が停止
表示している状態である。例えば、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示と
を同時に並行して実行する構成において、可変表示が行われない状態とは、一方の図柄(
特別図柄)については大当り図柄または小当り図柄が導出表示された停止表示中であり、
他方の図柄については可変表示の中断中である場合も含む。
また、特徴部020SHに係る遊技機において、演出実行手段は、特別状態(第2KT
状態)において特殊状態(小当り遊技状態)に制御されるときには、特殊状態の制御に対
応した特別演出を実行可能である。特別状態(第2KT状態)において特殊状態に制御さ
れた場合、特殊入賞口に遊技球が入賞しやすい。このため、演出実行手段は、例えば、小
当り遊技を報知する特別演出を実行する。
一方で、演出実行手段は、非特別状態(第1KT状態)において特殊状態に制御される
ときには、特別演出とは異なる演出であって遊技者にとって有利な内容を示唆する示唆演
出を実行可能である。非特別状態(第1KT状態)において特殊状態に制御されたとして
も、特殊入賞口に遊技球が入賞することはほとんどない。このため、非特別状態において
、演出実行手段は、特別演出を実行しないこととする。
示唆演出は、例えば、後述するように、先読み判定に基づく保留変化示唆演出、設定値
示唆演出、確変報知演出などである。ただし、示唆演出は、これらに限らず、例えば、パ
チンコ遊技機1における本日の最大連荘回数、総可変表示回数、総賞球数などでもよいし
、パチンコ遊技機1における演出内容の説明などであってもよい。また、示唆演出によっ
て示唆される、遊技者にとって有利な内容とは、遊技者が遊技を行う上で知りたい情報で
あればよく、例えば、遊技者にとって不利な状態であることを示唆する内容(例えば、低
設定値であることの示唆など)も含む。
また、特徴部020SHに係る遊技機において、演出実行手段は、識別情報の可変表示
に対応して、装飾識別情報の可変表示を行うことが可能である。装飾識別情報は、例えば
、飾り図柄である。また、演出実行手段は、特別状態において特殊状態に制御されるとき
には、装飾識別情報の表示結果として特殊表示結果を表示する。特殊表示結果は、例えば
、小当りを示す飾り図柄の組み合わせ(例えば、「1,3,5」)である。なお、演出実
行手段は、特別状態において特殊状態に制御されるときには、特殊状態に制御されること
を示す特定のキャラクタを表示させてもよい。
また、演出実行手段は、非特別状態において特殊状態に制御されるときには、装飾識別
情報の表示結果として特殊表示結果とは異なる所定表示結果を表示する。所定表示結果は
、例えば、ハズレを示す飾り図柄の組み合わせである。ハズレ図柄の組み合わせは、可変
表示ごとにランダムに決定されればよい。
また、特徴部020SHに係る遊技機において、開始前判定手段は、未だ開始されてい
ない可変表示について、可変表示の表示結果が有利状態に制御されることを示す表示結果
となるか否かを判定する。開始前判定手段が行う判定は、例えば、先読み判定であり、具
体的には、可変表示を開始する際に行われる各種判定と同様の内容の判定であり、当該各
種タイミング以前に行われる判定である。各種判定は、例えば、大当りの判定、大当り種
別判定、変動パターン判定などを含む。
演出実行手段は、開始前判定手段に関する示唆を行う示唆演出を実行可能である。開始
前判定手段に関する示唆は、例えば、先読み判定の判定結果に基づいて行われる演出の示
唆である。
また、特徴部020SHに係る遊技機において、保留記憶手段は、可変表示に関する情
報を保留記憶情報として記憶する。保留記憶情報は、例えば、開始前判定手段による判定
が行われた情報であるが、当該判定が行われていない情報を含んでもよい。演出実行手段
は、保留記憶手段に記憶されている保留記憶情報を保留表示として表示する。例えば、演
出実行手段は、保留記憶情報を、開始前判定手段による判定結果に応じた表示態様で保留
表示する。保留表示の表示態様は、通常の表示態様と、通常の表示態様よりも高期待度の
特殊表示態様とがある。
また、演出実行手段は、示唆演出において、保留表示に作用する作用演出を実行可能で
ある。具体的には、演出実行手段は、保留変化示唆演出として、保留表示の表示態様が変
化する可能性があることを示唆する作用演出を実行可能である。例えば、作用演出は、変
化する可能性がある対象の保留表示を明らかにして、対象の保留表示に対して何らかのア
クションを行う演出である。作用演出は、具体的には、例えば、対象の保留表示に物体が
当たる演出や、対象の保留表示に雷が落ちる演出などである。特徴部020SHに係る遊
技機においては、保留表示の表示態様が変化するときと、保留表示の表示態様が変化しな
いときとがある。作用演出が行われて保留表示の表示態様が変化しない演出は、いわゆる
ガセ演出(以下「ガセ保留変化示唆演出」という場合がある)である。なお、開始前判定
手段に関する示唆を行う示唆演出としては、保留変化示唆演出に限らない。例えば、大当
りであると先読み判定された保留記憶情報が記憶されている場合や、ハズレとなるSP(
スーパー)リーチの変動パターンであると先読み判定された保留記憶情報が記憶されてい
る場合に、大当りの期待度が高い保留記憶情報が記憶されていることを示唆する背景画像
やキャラクタ画像を表示させる演出としてもよい。
また、特徴部020SHに係る遊技機において、設定手段は、遊技者にとって有利度が
異なる複数の設定値のうちのいずれかの設定値に設定可能である。設定値は、大当りの当
選確率に対応して設定される複数の値であり、例えば、「1」〜「6」のうちのいずれか
に設定される値である。演出実行手段は、設定手段に関する示唆を行う示唆演出(以下「
設定値示唆演出」という)を実行可能である。設定値示唆演出は、背景画像やキャラクタ
画像により、例えば、設定値を遊技者に推測させる演出である。なお、設定値示唆演出は
、設定値そのものを示す演出であってもよい。特徴部020SHにおいて、設定値示唆演
出は、設定値が低い場合よりも設定値が高い場合に、実行されやすい。
また、特徴部020SHに係る遊技機において、非特別状態には、第1非特別状態と、
第1非特別状態よりも有利状態に制御されやすい第2非特別状態と、がある。第1非特別
状態は、非確変状態(低確率状態)であり、例えば、低確率/第1KT状態である。第2
非特別状態は、確変状態(高確率状態)であり、例えば、高確率/第1KT状態である。
演出実行手段は、第1非特別状態に制御されているときと、第2非特別状態に制御されて
いるときとで、共通演出を実行可能である。共通演出は、例えば、共通の演出モード(特
徴部020SHに係る実施の形態では「チャンスタイムモード」)に制御される演出であ
る。演出モードは、例えば、通常とは異なる特定の演出画像や特定のBGM等を一または
複数の変動表示にわたって実行される演出である。ここでいう演出画像は、例えば、背景
画像、キャラクタ画像、保留画像、アクティブ表示画像、インタフェース画像、表示態様
の飾り図柄画像などである。
また、示唆演出は、第2非特別状態に制御されていることを示唆する演出(以下「確変
示唆演出」という場合がある)である。確変示唆演出は、例えば、第2非特別状態に制御
されていることを示唆する画像(例えば、特定の背景画像、特定のキャラクタ画像、文字
画像など)を表示する演出である。
また、特徴部020SHに係る遊技機において、演出実行手段は、示唆演出として、態
様が異なる複数種類の示唆演出を実行可能である。複数種類の示唆演出は、上述したよう
に、保留変化示唆演出、設定値示唆演出、確変示唆演出などである。また、複数種類の示
唆演出は、示唆演出ごとに複数種類ある。例えば、保留変化示唆演出の場合、保留表示が
変化する可能性が高い演出と、保留表示が変化する可能性が低い演出とがあってもよい。
また、例えば、設定値示唆演出の場合、高設定である可能性が高いことを示唆する態様や
、低設定である可能性が高いことを示唆する態様などがある。また、確変示唆演出の場合
、確変状態に制御されている可能性が高いことを示唆する態様や、確変状態に制御されて
いる可能性が低いことを示唆する態様などがある。
特徴部020SHにおいて、いずれの種類の示唆演出が実行されるかによって、遊技者
にとって示唆される内容の有利度が異なる。例えば、設定値示唆演出において、高設定で
ある可能性が高いことを示唆する設定値示唆演出が実行された場合には、低設定である可
能性が高いことを示唆する設定値示唆演出が行われた場合に比べて、遊技者にとって有利
度が高い。また、例えば、確変示唆演出において、確変状態に制御されている可能性が高
いことを示唆する確変示唆演出が実行された場合には、確変状態に制御されている可能性
が低いことを示唆する態様の確変示唆演出が実行された場合に比べて、遊技者にとって有
利度が高い。
また、特徴部020SHに係る遊技機において、可変表示実行手段は、第1識別情報の
可変表示と、第2識別情報の可変表示とを、並行して実行可能である。特徴部020SH
に係る遊技機は、第1可変入賞手段を備える。第1可変入賞手段は、例えば、第2始動入
賞口を有する可変入賞球装置6B(図1参照)である。第1可変入賞手段は、遊技媒体が
始動領域を通過しやすい第1状態(開状態)と、遊技媒体が始動領域を通過しにくい第2
状態(閉状態)とに、変化可能である。
遊技状態制御手段は、第1可変入賞手段が第1状態に変化しやすい所定状態に制御可能
である。所定状態は、例えば、非特別状態であり、具体的には、第1KT状態(遊技球が
ほぼ入賞しない小当り遊技が繰り返し実行される遊技状態)である。演出実行手段は、所
定状態において特殊状態に制御されるときに示唆演出を実行可能である。
また、特徴部020SHに係る遊技機は、第2可変入賞手段を備える。第2可変入賞手
段は、例えば、小当り用の特殊入賞口を有する特殊可変入賞球装置17(図1参照)であ
る。第2可変入賞手段は、遊技球が入賞容易な入賞容易状態(開放状態)と、遊技球が入
賞困難な入賞困難状態(閉鎖状態)とに、変化可能である。第2可変入賞手段は、特殊状
態(小当り遊技状態)において入賞容易状態に変化可能である。演出実行手段は、第2可
変入賞手段が入賞容易状態に変化することに対応して示唆演出を実行する。具体的には、
例えば、演出実行手段は、第2可変入賞手段の開放タイミングに合わせて、示唆演出を実
行する。
また、特徴部020SHに係る遊技機において、演出実行手段は、特別状態(例えば第
2KT状態)において特殊状態(小当り)に制御されるときには、遊技媒体が特別領域を
通過したことに基づいて、遊技媒体の特別領域の通過に対応した所定演出を実行可能であ
る。特別領域は、具体的には、特殊可変入賞装置7に入賞した遊技球が通過する領域(例
えば、V領域や排出領域)である。特別領域を通過した遊技球は、特殊入賞口内に設けら
れる第2カウントスイッチ24によって検出される。これにより、賞球の払い出しが行わ
れる。所定演出は、例えば、特殊可変入賞装置7への入賞を示す演出や、当該入賞によっ
て払い出される賞球数を加算する演出である。
また、演出実行手段は、非特別状態(例えば第1KT状態)において特殊状態に制御さ
れるときには、遊技媒体が特別領域を通過したか否かにかかわらず、所定演出を実行しな
いこととする。具体的には、演出実行手段は、非特別状態において特殊状態に制御される
ときには、所定演出を実行せずに、示唆演出を実行する。
(特徴部020SHにおける大当り遊技後の遊技状態および演出モードの遷移について)
次に、図11−1を用いて、特徴部020SHにおける大当り遊技後の遊技状態の遷移
、および、遊技状態に応じた演出モードの遷移について説明する。図11−1は、特徴部
020SHに係る大当り遊技後の遊技状態および演出モードの遷移の一例を示す説明図で
ある。図11−1に示すように、特徴部020SHにおいて、通常状態(低確率/低ベー
ス状態)では、通常モードに制御される。また、高確率/低ベース状態では、小当りRU
SHモードに制御される。また、高確率/高ベース状態および低確率/高ベース状態では
、チャンタイムモードに制御される。すなわち、高確率/高ベース状態および低確率/高
ベース状態では、共通の演出が実行される。
また、大当り遊技中の演出についても、6R確変大当りに基づく大当り遊技が実行され
る場合と、6R通常大当りに基づく大当り遊技が実行される場合とで、共通の演出が実行
されればよい。すなわち、6R確変大当りと6R通常大当りとで、共通の飾り図柄の組み
合わせが停止表示され、また、各大当り遊技中も共通の大当り演出が実行されればよい。
これにより、6R確変大当りに基づく大当り遊技が実行されたのか(高確率/高ベース状
態に制御されているのか)、6R通常大当りに基づく大当り遊技が実行されたのか(低確
率/高ベース状態に制御されているのか)を遊技者が判別できないようにすることができ
る。
なお、特徴部020SHにおいては、KT状態(第1KT状態および第2KT状態)で
は、大当り種別判定において判定される通常大当りについては、原則、6R通常大当りと
は判定されず、2R通常大当りと判定されるため、KT状態において、2Rの大当り遊技
が実行された場合には、低確率/高ベース状態に遷移したこと、または、低確率/高ベー
ス状態を継続したことが遊技者にわかってしまう。このため、KT状態において2R通常
大当りに基づく大当り遊技が実行された場合には、低確率/高ベース状態を報知する演出
(別途用意される大当り演出や演出モード)が実行されてもよい。
また、KT状態において6R確変大当りに基づく大当り遊技が実行された場合には、高
確率/高ベース状態に遷移したこと、または、高確率/高ベース状態を継続したことが遊
技者にわかってしまう。このため、KT状態において6R確変大当りに基づく大当り遊技
が実行された場合には、高確率/高ベース状態を報知する演出(別途用意される大当り演
出や演出モード)が実行されてもよい。言い換えれば、チャンスタイムモードに制御され
るのは、いわゆる初当りの場合に限ってもよく、すなわち、通常状態から、高確率/高ベ
ース状態に遷移した場合や、低確率/高ベース状態に遷移した場合に限ってもよい。
なお、大当り種別判定において、2R通常大当りと判定されることなく、6R通常大当
りが判定されることとしてもよい。これにより、KT状態において、6R通常大当りに基
づく大当り遊技が実行された場合と、6R確変大当りに基づく大当り遊技が実行された場
合とで、共通の演出を行うことにより、いずれの種別の大当り遊技が実行されたのかを(
高確率/高ベース状態に制御されているのか、低確率/高ベース状態に制御されているの
かを)遊技者に判別できないようにすることができる。
(特徴部020SHに係る演出モード設定処理の一例)
次に、図11−2を用いて、特徴部020SHに係る演出モード設定処理の一例につい
て説明する。図11−2は、特徴部020SHに係る演出モード設定処理の一例を示すフ
ローチャートである。演出モード設定処理は、図8に示す演出制御プロセス処理における
S173の特図当り待ち処理にて実行される処理である。
図11−2において、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンドを受信して
いるか否かを判断する(ステップ020SHS11)。大当り開始指定コマンド(第1大
当り開始指定コマンドまたは第2大当り開始指定コマンド)を受信している場合(ステッ
プ020SHS11:YES)、すなわち、大当りが発生した場合には、演出制御用CP
U120は、確変大当りであるか否かを判断する(ステップ020SHS12)。確変大
当りではない場合(ステップ020SHS12:NO)、すなわち、2R通常大当り、ま
たは6R通常大当りである場合、演出制御用CPU120は、演出モードをチャンスタイ
ムモードに制御することに決定し(ステップ020SHS14)、一連の処理を終了する
。なお、2R通常大当りの場合に、演出制御用CPU120は、低確率/高ベース状態を
報知する演出モード(別途用意される演出モード)を決定してもよい。
一方、ステップ020SHS12において、確変大当りである場合(ステップ020S
HS12:NO)、演出制御用CPU120は、6R確変大当りであるか否かを判断する
(ステップ020SHS13)。6R確変大当りである場合(ステップ020SHS13
:YES)、演出制御用CPU120は、ステップ020SHS14に移行することによ
り、演出モードをチャンスタイムモードに制御することに決定する。すなわち、演出制御
用CPU120は、通常大当りの場合と、6R確変大当りの場合とで、共通の演出(チャ
ンスモード)を実行する。一方、6R確変大当りではない場合(ステップ020SHS1
3:NO)、演出制御用CPU120は、演出モードを小当りRUSHモードに制御する
ことに決定し(ステップ020SHS15)、一連の処理を終了する。
ステップ020SHS11において、大当り開始指定コマンドを受信していない場合(
ステップ020SHS11:NO)、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマン
ドを受信しているか否かを判断する(ステップ020SHS16)。小当り開始指定コマ
ンドを受信している場合(ステップ020SHS16:YES)、演出制御用CPU12
0は、一連の処理を終了する。一方、小当り開始指定コマンドを受信していない場合(ス
テップ020SHS16:NO)、演出制御用CPU120は、所定期間が経過したか否
かを判断する(ステップ020SHS17)。ステップ020SHS17では、演出制御
用CPU120は、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定するコマ
ンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間(ステップ020SHS17における「
所定期間」に相当)が経過したか否かを判断する。
ステップ020SHS17において、所定期間が経過していない場合(ステップ020
SHS17:NO)、演出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。所定期間が経
過した場合(ステップ020SHS17:YES)、すなわち、特図ゲームにおける表示
結果が「ハズレ」であったと判断した場合、演出制御用CPU120は、演出用高ベース
回数カウンタの値が「0」であるか否かを判断する(ステップ020SHS18)。演出
用高ベース回数カウンタの値が「0」である場合(ステップ020SHS18:YES)
、演出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。演出用高ベース回数カウンタの値
が「0」ではない場合(ステップ020SHS18:NO)、演出制御用CPU120は
、演出用高ベース回数カウンタの値を「1」減算する(ステップ020SHS19)。
次いで、演出制御用CPU120は、演出用高ベース回数カウンタの値が「0」になっ
たか否かを判断する(ステップ020SHS20)。演出用高ベース回数カウンタの値が
「0」になっていない場合(ステップ020SHS20:NO)、演出制御用CPU12
0は、一連の処理を終了する。一方、演出用高ベース回数カウンタの値が「0」になった
場合(ステップ020SHS20:YES)、演出制御用CPU120は、演出モードを
通常モードに制御することに決定し(ステップ020SHS21)、一連の処理を終了す
る。
図11−2に示す演出モード設定処理では、ステップ020SHS12〜14の処理に
よって、大当り遊技が実行された後に、高確率/高ベース状態または低確率/高ベース状
態に制御される際には、共通演出であるチャンスタイムモードに制御される。このため、
高確率/高ベース状態に制御されているのか、または低確率/高ベース状態に制御されて
いるのかを遊技者が判別できないようにすることができる。
(特徴部020SHに係る可変表示対応表示制御処理の一例)
次に、図11−3を用いて、特徴部020SHに係る可変表示対応表示(保留表示およ
びアクティブ表示)制御処理の一例について説明する。図11−3は、特徴部020SH
に係る可変表示対応表示制御処理の一例を示すフローチャートである。可変表示対応表示
制御処理は、図8に示す演出制御プロセス処理におけるS161の先読み予告設定処理に
て実行される処理である。
図11−3において、演出制御用CPU120は、始動入賞指定コマンドを受信してい
るか否かを判断する(ステップ020SHS31)。始動入賞指定コマンド(第1有効始
動入賞指定コマンドまたは第2有効始動入賞指定コマンド)を受信していない場合(ステ
ップ020SHS31:NO)、演出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。始
動入賞指定コマンドを受信している場合(ステップ020SHS31:YES)、保留表
示の開始する際の表示態様である初期色を決定するとともに(ステップ020SHS32
)、可変表示対応表示(保留表示およびアクティブ表示)の最終的な表示態様である最終
色を決定する(ステップ020SHS33)。初期色の決定および最終色の決定では、以
下に説明する初期色決定テーブルおよび最終色決定テーブルが用いられる。
(可変表示対応表示の初期色決定テーブルおよび最終色決定テーブル)
図11−4は、可変表示対応表示の初期色決定テーブルおよび最終色決定テーブルの一
例を示す説明図である。図11−4において、(A)は初期色決定テーブルを示し、(B
)は最終色決定テーブルを示す。(A)において、表示態様は、可変表示対応表示(保留
表示)を開始する際の表示態様を示す。また、(B)において、表示態様は、最終的に表
示する可変表示対応表示(アクティブ表示)の表示態様を示す。
特徴部020SHにおいて、可変表示対応表示の表示態様は、可変表示の実行中や、可
変表示が開始されるとき(いわゆる保留シフト時)や、チャンスタイムモード中において
は小当り遊技の実行中などといった変化タイミングにおいて変化可能である。(A)およ
び(B)において、表示態様は、「赤」、「緑」、「青」、「灰」の4種類を示す。「灰
」の表示態様は、通常の表示態様である。また、「赤」、「緑」および「青」の表示態様
は、通常の表示態様とは異なる特殊表示態様である。
また、(A)および(B)において、変動パターンは、「大当り」、「SP(スーパー
)リーチハズレ」、「その他のハズレ」のいずれかを示す。ここで、特徴部020SHに
おいては、主にチャンスタイムモード中(高確率/高ベース状態または低確率/高ベース
状態)における演出を対象として説明するため、図11−4では、高確率/高ベース状態
または低確率/高ベース状態において用いられる変動パターン(図10−8(E)および
図10−9(H)に示した変動パターン)を例に挙げて説明する。
「大当り」の変動パターンは、例えば、変動時間が2分の、第2変動パターン#13,
#28である。第2変動パターン#13,#28では、SPリーチ後に大当りを示す飾り
図柄が停止表示される。「SPリーチハズレ」の変動パターンは、例えば、変動時間が2
分の、第2変動パターン#09,#12,#24,#27である。第2変動パターン#0
9,#12,#24,#27では、SPリーチ後にハズレを示す飾り図柄が停止表示され
る。「その他のハズレ」の変動パターンは、例えば、変動時間が1秒または5秒の、第2
変動パターン#07,#08,#22,#23である。
また、「その他のハズレ」変動パターンのは、変動時間が1秒または5秒であって、小
当りと決定された場合に選択される、第2変動パターン#10,#11,#25,#26
を含む。変動時間が1秒または5秒の、第2変動パターン#07,#08,#22,#2
3や、第2変動パターン#10,#11,#25,#26では、飾り図柄の可変表示の態
様がSPリーチの態様とならずに、ハズレの組合せの確定飾り図柄が停止表示される。な
お、変動時間が1秒または5秒の、第2変動パターン#07,#08,#22,#23や
、第2変動パターン#10,#11,#25,#26では、ノーマルリーチの演出が行わ
れて、リーチ態様のハズレの組合せの確定飾り図柄が停止表示されもよい。
(B)に示すように、「大当り」の変動パターンの場合、最終色の表示態様は、「赤」
が最も選択されやすく、次いで「緑」が選択されやすく、次いで「青」が選択されやすく
、「灰」が最も選択されにくくなっている。また、(B)に示すように、「SPリーチハ
ズレ」の変動パターンの場合、最終色の表示態様は、「緑」が最も選択されやすく、次い
で「赤」が選択されやすく、次いで「青」が選択されやすく、「灰」が最も選択されにく
くなっている。また、(B)に示すように、「その他のハズレ」の変動パターンの場合、
最終色の表示態様は、「灰」が最も選択されやすく、次いで「青」が選択されやすく、次
いで「緑」が選択されやすく、「赤」が最も選択されにくくなっている。このため、表示
態様の大当り期待度を不等号で表すと、「赤」>「緑」>「青」>「灰」となる。
一方で、(A)に示すように、いずれの変動パターンの場合でも、初期色の表示態様は
、「灰」が最も選択されやすく、次いで「青」が選択されやすく、次いで「緑」が選択さ
れやすく、「赤」が最も選択されにくくなっている。これにより、表示態様の変化タイミ
ングにおいて、期待度の低い表示態様から、期待度の高い表示態様に段階的に変化させる
ことが可能になっている。また、「その他のハズレ」の変動パターンについて、(A)お
よび(B)を比較すると、(B)の方が、期待度の高い表示態様(「青」および「緑」)
が選択されやすくなっている。これにより、「その他のハズレ」の変動パターンの場合で
も、期待度の低い表示態様から、期待度の高い表示態様に段階的に変化させることが可能
になっている。また、特徴部020SHにおいて、表示態様が期待度の低い表示態様に変
化する、いわゆる演出の成り下がりが生じないようにしている。
図11−3に戻り、演出制御用CPU120は、初期色および最終色を決定すると、決
定した初期色および最終色の表示態様の期待度を比較し、初期色の表示態様の期待度より
も最終色の表示態様の期待度が高いか否かを判断する(ステップ020SHS34)。初
期色の表示態様が示す期待度よりも最終色の表示態様が示す期待度の方が低い場合(ステ
ップ020SHS34:NO)、演出制御用CPU120は、初期色の表示態様による可
変表示対応表示を開始する(ステップ020SHS37)。なお、初期色の表示態様が示
す期待度よりも最終色の表示態様が示す期待度の方が低い場合、仮に、可変表示対応表示
の表示態様を変化させる変化演出を行ったとすると、演出の成り下がりが生じるため、ス
テップ020SHS37に移行させることにより、変化演出を行わないようにしている。
一方、ステップ020SHS34において、初期色の表示態様が示す期待度よりも最終
色の表示態様が示す期待度の方が高い場合(ステップ020SHS34:YES)、演出
制御用CPU120は、最終色の表示態様を、RAM122に設けられた所定の記憶領域
に記憶する(ステップ020SHS35)。
そして、演出制御用CPU120は、可変表示対応表示の表示態様を変化させる変化演
出を行うことを示す変化フラグをセットする(ステップ020SHS36)。次いで、演
出制御用CPU120は、初期色の表示態様による可変表示対応表示(保留表示)を開始
し(ステップ020SHS37)、一連の処理を終了する。
(小当たり遊技状態に制御されている場合に演出制御用CPU120が行う示唆演出実行
処理の一例)
次に、図11−5および図11−6を用いて、小当たり遊技状態に制御されている場合
に演出制御用CPU120が行う示唆演出実行処理の一例について説明する。図11−5
および図11−6は、小当たり遊技状態に制御されている場合に演出制御用CPU120
が行う示唆演出実行処理の一例を示すフローチャートである。図11−5および図11−
6に示す示唆演出実行処理は、図8に示す演出制御プロセス処理におけるS173の特図
当り待ち処理にて実行される処理である。
図11−5において、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンドを受信して
いるか否かを判断する(ステップ020SHS51)。小当り開始指定コマンドを受信し
ていない場合(ステップ020SHS51:NO)、演出制御用CPU120は、一連の
処理を終了する。小当り開始指定コマンドを受信している場合(ステップ020SHS5
1:YES)、演出モードがチャンスタイムモード(第1KT状態)に制御されているか
否かを判断する(ステップ020SHS52)。演出モードがチャンスタイムモードに制
御されている場合(ステップ020SHS52:YES)、演出制御用CPU120は、
演出モードが小当りRUSHモードに制御されているか否かを判断する(ステップ020
SHS53)。
演出モードが小当りRUSHモードに制御されている場合(ステップ020SHS53
:YES)、演出制御用CPU120は、小当りRUSHモードに応じた演出(小当りを
報知する演出)を実行するための設定を行い(ステップ020SHS54)、一連の処理
を終了する。一方、演出モードが小当りRUSHモードに制御されていない場合(ステッ
プ020SHS53:NO)、すなわち、演出モードが通常モードに制御されている場合
、演出制御用CPU120は、通常モードに応じた演出(ハズレ演出:ハズレの組み合わ
せで停止表示した飾り図柄を継続して表示する)を実行するための設定を行い(ステップ
020SHS55)、一連の処理を終了する。
ステップ020SHS52において、演出モードがチャンスタイムモードに制御されて
いる場合(ステップ020SHS52:YES)、演出制御用CPU120は、可変表示
対応表示の表示態様を変化させる変化演出を行うことを示す変化フラグがセットされてい
るか否かを判断する(ステップ020SHS56)。変化フラグがセットされていない場
合(ステップ020SHS56:NO)、演出制御用CPU120は、ステップ020S
HS63へ移行する。一方、変化フラグがセットされている場合(ステップ020SHS
56:YES)、演出制御用CPU120は、現時点での保留表示の表示態様は最終色で
あるか否かを判断する(ステップ020SHS57)。
現時点での保留表示の表示態様は最終色である場合(ステップ020SHS57:YE
S)、演出制御用CPU120は、ステップ020SHS63へ移行する。一方、現時点
での保留表示の表示態様は最終色ではない場合(ステップ020SHS57:NO)、演
出制御用CPU120は、保留変化示唆演出の有無を決定する(ステップ020SHS5
8)。保留変化示唆演出の有無の決定では、以下に説明する保留変化示唆演出決定テーブ
ルが用いられる。
図11−7は、各種示唆演出の決定テーブルの一例を示す説明図である。図11−7(
A)は、保留変化示唆演出決定テーブルを示す。保留変化示唆演出決定テーブルは、「保
留変化示唆演出あり」と、「保留変化示唆演出なし」とのうちのいずれか一方を決定する
ためのテーブルである。「保留変化示唆演出あり」は、保留変化示唆演出を行った後に(
例えば、次の可変表示の開始時に)、保留表示の表示態様が変化する一連の変化演出を行
うことを示す。「保留変化示唆演出なし」は、保留変化示唆演出を行わず、また、保留表
示の表示態様が変化しないこと(変化演出を行わないこと)を示す。
図11−7(A)において、「保留変化示唆演出あり」の決定割合は、「保留変化示唆
演出なし」の決定割合よりも高い割合となっている。このため、小当り遊技状態において
、保留表示が最終色の表示態様に変化していない場合には、保留変化示唆演出が行われや
すくなっている。なお、保留変化示唆演出が行われることにより、保留表示の表示態様は
、表示中の保留表示の表示態様が1段階高い期待度を示す表示態様に変化させることとす
る。具体的には、例えば、現時点での保留表示の表示態様が「灰」であれば「青」に変化
し、現時点での保留表示の表示態様が「青」であれば「緑」に変化することとする。
なお、変化後の保留表示の表示態様は、期待度が1段階高くなる表示態様に限らず、期
待度が2段階高くなる表示態様としてもよいし、期待度が3段階高くなる表示態様として
もよい。具体的には、保留表示の表示態様を変化させる表示態様は、最終色が示す期待度
以下の表示態様であればよく、例えば、最終色の表示態様に至るまでに複数の表示態様が
ある場合には(例えば、初期色が「灰」、最終色が「赤」の場合には)、複数の表示態様
(「青」、「緑」、「赤」)の中からいずれか一つを決定するようにしてもよい。
また、特徴部020SHに係る実施の形態では、可変表示対応表示の表示態様を変化さ
せる変化演出を行うか否かについては、例えば、可変表示や小当り遊技を実行する際に、
その都度、決定することとしたが、これに限らない。例えば、最終色に至るまでの変化演
出を行うタイミングを示すシナリオ(ストーリ)を予め決定しておき、当該シナリオを参
照することにより、変化演出を行うか否かを決定してもよい。また、当該シナリオに、表
示態様の変遷を含ませることにより、当該シナリオを参照することにより、変化演出を行
うか否か、および、変化後の色を決定してもよい。
図11−5に戻り、演出制御用CPU120は、保留変化示唆演出を行うか否かを判断
する(ステップ020SHS59)。保留変化示唆演出を行わない場合(ステップ020
SHS59:NO)、演出制御用CPU120は、ステップ020SHS63に移行する
。一方、保留変化示唆演出を行う場合(ステップ020SHS59:YES)、演出制御
用CPU120は、保留表示の変化後の表示態様が最終色であるか否かを判断する(ステ
ップ020SHS60)。具体的には、ステップ020SHS60では、演出制御用CP
U120は、RAM122の所定の記憶領域に記憶されている最終色の表示態様を参照し
、変化後の保留表示の表示態様が最終色であるか否かを判断する。
変化後の保留表示の表示態様が最終色ではない場合(ステップ020SHS60:NO
)、演出制御用CPU120は、ステップ020SHS62へ移行する。一方、変化後の
保留表示の表示態様が最終色である場合(ステップ020SHS60:YES)、演出制
御用CPU120は、変化フラグをリセットする(ステップ020SHS61)。そして
、演出制御用CPU120は、保留変化示唆演出を実行するための設定を行い(ステップ
020SHS62)、一連の処理を終了する。なお、保留変化示唆演出は、一例について
は、図11−10を用いて後述するが、第1煽り演出、第2煽り演出および作用演出を含
む一連の演出である。
図11−6において、ステップ020SHS64では、演出制御用CPU120は、設
定値示唆演出の有無を決定する(ステップ020SHS63)。設定値示唆演出の有無の
決定では、以下に説明する設定値示唆演出決定テーブルが用いられる。
図11−7(B)は、設定値示唆演出決定テーブルを示す。設定値示唆演出決定テーブ
ルは、設定値ごとに、設定値示唆演出の有無および設定値示唆演出の種類を決定するため
のテーブルである。図11−7(B)において、「設定値」は、「1」〜「6」のいずれ
かを示す。
また、設定値示唆演出の「種類」は、設定値が奇数設定であることを示唆する「奇数設
定示唆」と、設定値が偶数設定であることを示唆する「偶数設定示唆」と、設定値が「4
」以上であることを示唆する「設定値4以上示唆」と、の3種類を示す。「奇数設定示唆
」の演出は、設定値が奇数(「1」、「3」、「5」のいずれか)の場合に決定可能な演
出である。「偶数設定示唆」の演出は、設定値が偶数(「2」、「4」、「6」のいずれ
か)の場合に決定可能な演出である。「設定値4以上示唆」の演出は、設定値が4以上(
「4」、「5」、「6」のいずれか)の場合に決定可能な演出である。
また、設定値示唆演出は、種類ごとに演出態様が異なっており、例えば、背景画像が異
なる。背景画像は、例えば、「奇数設定示唆」の演出の場合、朝を示す画像であり、「偶
数設定示唆」の演出の場合、昼を示す画像であり、「設定値4以上示唆」の演出の場合、
夜を示す画像である。
設定値示唆演出決定テーブルに示すように、「設定値」が「1」〜「6」のいずれであ
っても、「設定値示唆演出なし」が最も高い割合で決定される。これにより、設定値示唆
演出が頻繁に行われないようにすることができ、遊技者が容易に設定値を推測できないよ
うにすることができる。
また、「奇数設定示唆」の演出は、「設定値」が「1」、「3」、「5」と高くなるに
したがって、高い割合で決定される。このため、「奇数設定示唆」の演出が行われること
により、設定値が「5」である可能性が高いことを示唆することができる。同様に、「偶
数設定示唆」の演出は、「設定値」が「2」、「4」、「6」と高くなるにしたがって、
高い割合で決定される。このため、「偶数設定示唆」の演出が行われることにより、設定
値が「6」である可能性が高いことを示唆することができる。また、「設定値4以上示唆
」の演出は、「設定値」が「4」、「5」、「6」と高くなるにしたがって、高い割合で
決定される。このため、「設定値4以上示唆」の演出が行われることにより、設定値が「
6」である可能性が高いことを示唆することができる。
図11−6に戻り、演出制御用CPU120は、ステップ020SHS63において設
定値示唆演出の有無を決定した結果、設定値示唆演出を行うか否かを判断する(ステップ
020SHS64)。設定値示唆演出を行う場合(ステップ020SHS64:YES)
、演出制御用CPU120は、設定値示唆演出を実行するための設定を行い(ステップ0
20SHS65)、一連の処理を終了する。なお、設定値示唆演出は、一例については、
図11−12を用いて後述するが、第1煽り演出および第2煽り演出を含む一連の演出で
ある。一方、設定値示唆演出を行わない場合(ステップ020SHS64:NO)、演出
制御用CPU120は、確変唆演出の有無を決定する(ステップ020SHS66)。確
変唆演出の有無の決定では、以下に説明する確変唆演出決定テーブルが用いられる。
図11−7(C)は、確変示唆演出決定テーブルを示す。確変示唆演出決定テーブルは
、高確率状態および低確率状態ごとに、確変示唆演出の有無および確変示唆演出の種類を
決定するためのテーブルである。図11−7(C)において、「確率状態」は、確変状態
(高確率/高ベース状態)である「高確率」と、非確変状態(低確率/高ベース状態)で
ある「低確率」のいずれかを示す。また、確変示唆演出の種類は、高確率状態である可能
性が高いことを示唆する「可能性大を示唆」と、高確率状態である可能性が「可能性大を
示唆」よりも低いことを示唆する「可能性中を示唆」と、高確率状態である可能性が「可
能性中を示唆」よりも低いことを示唆する「可能性小を示唆」とのの3種類を示す。
確変示唆演出決定テーブルに示すように、「確率状態」が「高確率」および「低確率」
のいずれであっても、「確変示唆演出なし」が最も高い割合で決定される。これにより、
確変示唆演出が頻繁に行われないようにすることができ、遊技者が、高確率状態に制御さ
れているのか、低確率状態に制御されているのかを容易に推測できないようにすることが
できる。
また、確変示唆演出決定テーブルに示すように、「確率状態」が「高確率」の場合には
、「低確率」の場合に比べて、「確変示唆演出なし」が決定される割合が低く、すなわち
、いずれかの種類の確変示唆演出が決定される割合が高い。これにより、確変示唆演出が
行われること自体で、高確率状態に制御されている可能性が高いことを示唆することがで
きる。
また、「確率状態」が「高確率」の場合、「可能性大を示唆」の演出が最も決定されや
すく、次いで「可能性中を示唆」の演出が決定されやすく、「可能性小を示唆」の演出が
最も決定されにくい。また、「確率状態」が「低確率」の場合、「可能性小を示唆」の演
出が最も決定されやすく、次いで「可能性中を示唆」の演出が決定されやすく、「可能性
大を示唆」の演出が最も決定されにくい。これにより、「可能性大を示唆」の演出が行わ
れた場合に、高確率状態に制御されている可能性が高いことを示唆することができる。ま
た、「可能性中を示唆」の演出が行われた場合には、高確率状態に制御されているのか、
低確率状態に制御されているのかを遊技者に判別しにくくすることができる。また、「可
能性小を示唆」の演出が行われた場合に、低確率状態に制御されている可能性が高いこと
を示唆することができる。
図11−6に戻り、演出制御用CPU120は、ステップ020SHS66において確
変示唆演出の有無を決定した結果、確変示唆演出を行うか否かを判断する(ステップ02
0SHS67)。確変示唆演出を行う場合(ステップ020SHS68:YES)、演出
制御用CPU120は、確変示唆演出を実行するための設定を行い(ステップ020SH
S69)、一連の処理を終了する。なお、確変示唆演出は、詳細については図11−13
を用いて後述するが、第1煽り演出および第2煽り演出を含む一連の演出である。一方、
確変示唆演出を行わない場合(ステップ020SHS68:NO)、演出制御用CPU1
20は、保留表示中の保留記憶の最終色は全て灰色に決定されているか否かを判断する(
ステップ020SHS69)。具体的には、ステップ020SHS69では、演出制御用
CPU120は、RAM122の所定の記憶領域に記憶されている各保留記憶の最終色の
表示態様を参照することにより、表示中の保留記憶の最終色が全て灰色に決定されている
か否かを判断する。
保留表示中の保留記憶の最終色が全て灰色に決定されていない場合(ステップ020S
HS69:NO)、すなわち、保留表示中の保留記憶のうち、少なくとも一の保留記憶が
特殊表示態様である決定されている場合、演出制御用CPU120は、第1煽り演出(図
11−10の(C)参照)を実行するための設定を行い(ステップ020SHS73)、
一連の処理を終了する。一方、保留表示中の保留記憶の最終色が全て灰色に決定されてい
る場合(ステップ020SHS69:YES)、演出制御用CPU120は、ガセ保留変
化示唆演出の有無を決定する(ステップ020SHS70)。ガセ保留変化示唆演出は、
保留表示の表示態様が変化しないにもかかわらず、実行される保留変化示唆演出であり、
結果的に保留変化示唆演出がガセ演出となる一連の演出である。ガセ保留変化示唆演出の
有無の決定では、以下に説明するガセ保留変化示唆演出決定テーブルが用いられる。
図11−7(D)は、ガセ保留変化示唆演出決定テーブルを示す。ガセ保留変化示唆演
出決定テーブルは、「ガセ保留変化示唆演出あり」と、「ガセ保留変化示唆演出なし」と
のうちのいずれか一方を決定するためのテーブルである。「ガセ保留変化示唆演出あり」
は、保留変化示唆演出を行った後に(例えば、次の可変表示の開始時に)、保留表示の表
示態様が変化しなことを示す。「ガセ保留変化示唆演出なし」は、保留変化示唆演出を行
わず、また、保留表示の表示態様が変化しないこと(変化演出を行わないこと)を示す。
「ガセ保留変化示唆演出あり」の決定割合は、「ガセ保留変化示唆演出なし」の決定割
合よりも高い割合となっている。このため、小当り遊技状態において、ガセ保留変化示唆
演出により演出を賑やかにすることができる。
なお、特徴部020SHにおいて、ガセ演出としては、ガセ保留変化示唆演出を実行す
ることとするが、設定値示唆演出を行うと見せかけて行わないガセ設定値示唆演出を実行
可能としてもよいし、確変示唆演出を行うと見せかけて行わないガセ確変示唆演出を実行
可能としてもよい。
図11−6に戻り、演出制御用CPU120は、ステップ020SHS70においてガ
セ保留変化示唆演出の有無を決定した結果、ガセ保留変化示唆演出を行うか否かを判断す
る(ステップ020SHS71)。ガセ保留変化示唆演出を行う場合(ステップ020S
HS71:YES)、演出制御用CPU120は、ガセ保留変化示唆演出を実行するため
の設定を行い(ステップ020SHS72)、一連の処理を終了する。なお、ガセ保留変
化示唆演出は、詳細については図11−11を用いて後述するが、第1煽り演出、第2煽
り演出および作用演出を含む一連の演出である。一方、ガセ保留変化示唆演出を行わない
場合(ステップ020SHS71:NO)、演出制御用CPU120は、ステップ020
SHS74に移行する。
上述した処理により、チャンスタイムモード中(高確率/高ベース状態または低確率/
高ベース状態)における小当り遊技状態において、保留変化示唆演出、設定値示唆演出、
および確変示唆演出のうちのいずれかの示唆演出を実行することが可能になる。
(可変表示中に演出制御用CPU120が行う可変表示対応表示の変化演出実行処理の一
例)
次に、図11−8を用いて、可変表示中に演出制御用CPU120が行う可変表示対応
表示の変化演出実行処理の一例について説明する。図11−8は、可変表示中に演出制御
用CPU120が行う可変表示対応表示の変化演出実行処理の一例を示すフローチャート
である。図11−8に示す可変表示対応表示の変化演出実行処理は、図8に示す演出制御
プロセス処理におけるS171の可変表示開始待ち処理にて実行される処理である。
図11−8において、演出制御用CPU120は、可変表示対応表示の表示態様を変化
させる変化演出を行うことを示す変化フラグがセットされているか否かを判断する(ステ
ップ020SHS101)。変化フラグがセットされていない場合(ステップ020SH
S101:NO)、演出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。一方、変化フラ
グがセットされている場合(ステップ020SHS101:YES)、演出制御用CPU
120は、現時点での可変表示対応表示の表示態様が最終色であるか否かを判断する(ス
テップ020SHS102)。
現時点での可変表示対応表示の表示態様は最終色である場合(ステップ020SHS1
02:YES)、演出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。一方、現時点での
可変表示対応表示の表示態様が最終色ではない場合(ステップ020SHS102:NO
)、演出制御用CPU120は、対象の可変表示対応表示がアクティブ表示であるか否か
を判断する(ステップ020SHS103)。対象の可変表示対応表示がアクティブ表示
である場合(ステップ020SHS103:YES)、演出制御用CPU120は、アク
ティブ表示に対して、強制的に最終色の表示態様を実行するための設定を行う(ステップ
020SHS107)。
ここで、ステップ020SHS107において、アクティブ表示の表示態様は、現在の
表示態様から最終色の表示態様に変化することとなるため、期待度が1段階高くなる表示
態様に変化する場合もあるし、期待度が2段階以上高くなる表示態様に変化する場合もあ
る。一方、対象の可変表示対応表示がアクティブ表示ではない場合(ステップ020SH
S103:NO)、保留表示の表示態様を変化させるか否かを決定する(ステップ020
SHS104)。なお、保留表示の表示態様を変化させると決定する割合は、例えば、小
当り遊技中の保留変化示唆演出を伴って保留表示を変化させる決定割合(図11−7(A
)に示す保留変化示唆演出の決定割合:70/100)と同様の割合とするが、異なる割
合であってもよい。
そして、演出制御用CPU120は、ステップ020SHS104の決定の結果、保留
表示の表示態様を変化させない場合(ステップ020SHS105:NO)、演出制御用
CPU120は、一連の処理を終了する。一方、保留表示の表示態様を変化させる場合(
ステップ020SHS105:YES)、演出制御用CPU120は、保留表示の変化後
の表示態様が最終色であるか否かを判断する(ステップ020SHS106)。具体的に
は、ステップ020SHS106では、演出制御用CPU120は、RAM122の所定
の記憶領域に記憶されている最終色の表示態様を参照し、変化後の保留表示の表示態様が
最終色であるか否かを判断する。
変化後の保留表示の表示態様が最終色である場合(ステップ020SHS106:YE
S)、保留表示に対して、最終色の表示態様に変化させる変化演出を実行するための設定
を行う(ステップ020SHS107)。そして、演出制御用CPU120は、変化フラ
グをリセットし(ステップ020SHS108)、一連の処理を終了する。ステップ02
0SHS106において、変化後の保留表示の表示態様が最終色ではない場合(ステップ
020SHS106:NO)、演出制御用CPU120は、保留表示の表示態様を1段階
高い期待度の表示態様に変化させる変化演出を実行するための設定を行い(ステップ02
0SHS109)、一連の処理を終了する。
なお、可変表示中に保留表示の表示態様を変化させる変化演出と、小当り遊技中の保留
変化示唆演出を伴って保留表示の表示態様を変化させる演出とは、異なる演出である。具
体的には、可変表示中に保留表示の表示態様を変化させる演出では、保留変化示唆演出が
行われない。
(小当りRUSHモード中における演出画面の遷移の一例)
次に、図11−9を用いて、小当りRUSHモード中における演出画面の遷移の一例に
ついて説明する。なお、図11−9においては、小当りRUSHモード中(高確率/第2
KT状態中)に小当り遊技が実行された際の演出画面の遷移を示す。図11−9は、小当
りRUSHモード中における演出画面の遷移の一例を示す説明図である。
図11−9の(A)は、小当りRUSHモード中における可変表示を示す。具体的には
、画像表示装置5には、飾り図柄020SH200および小図柄020SH201が可変
表示されている。なお、小当りRUSHモード中では、飾り図柄020SH200を表示
させずに、小図柄020SH201のみを表示させてもよい。(A)に示す画面を表示す
るにあたり、演出制御用CPU120は、主基板11から受信した演出制御コマンドによ
り特定される、表示結果や変動パターン(例えば、図10−9の第2変動パターン#32
)や遊技状態に基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の
可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出、遊技状態の応じた演出モードなどの各種演
出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定し、その決定結果に基づいて
、飾り図柄の可変表示を実行させる。
また、(A)には、総賞球数表示020SH204が表示されている。総賞球数表示0
20SH204は、小当りRUSHモードを含む連チャン中の総賞球数を示す。また、(
A)では、画像表示装置5の表示領域の右上には、右打ち報知に対応する報知画像として
「右打ち」の文字を含む報知画像が表示されている。なお、この報知画像には、右打ちを
促すために、右向きの矢印を示す画像が含まれていてもよい。また、図11−9において
は、保留表示およびアクティブ表示は、表示されていないが、こられは表示されていもよ
い。(A)に示す画面において、可変表示の停止タイミングになると、(B)の画面に遷
移する。
図11−9の(B)は、小当りRUSHモード中に小当りであると判定された場合の変
動停止時の画面を示す。具体的には、画像表示装置5には、小当りを示す小当り報知画像
020SH202が表示され、また、小図柄020SH201が小当り遊技を示す組合せ
となる確定図柄「1,3,5」で停止表示されている。(B)に示す画面を表示するにあ
たり、演出制御用CPU120は、例えば、演出制御パターンから飾り図柄020SH2
00(および小図柄020SH201)の可変表示終了を示す終了コードが読み出された
こと、または、主基板11から確定飾り図柄020SH200を停止表示させることを指
定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄020SH200の表示結果と
なる確定飾り図柄020SH200を停止表示させる。(B)において、図柄確定期間が
経過すると、(C)に示す画面に遷移する。
図11−9の(C)は、小当りRUSHモード中の小当り判定において小当り遊技中の
画面を示す。具体的には、小当り遊技状態において、特殊入賞口への入賞があると、画像
表示装置5には、賞球数(たとえば10球)を示す入賞エフェクト画像020SH203
が表示される。また、総賞球数表示020SH204は、図11−9の(B)と比較して
、10球分加算された数字を示す。
図11−9の(D)は、小当り遊技中における2球目の特殊入賞口への入賞時の画面を
示す。小当り遊技状態において、2球目の特殊入賞口への入賞があると、画像表示装置5
には、さらに、賞球数(たとえば10球)を示す入賞エフェクト画像020SH203(
合計2つの画像)が表示される。また、総賞球数表示020SH204は、図11−9の
(C)と比較して、10球分加算された数字を示す。なお、3球目以降も同様であり、特
殊入賞口への入賞があると、画像表示装置5には、さらに、入賞エフェクト画像020S
H203が加えて表示される。
(C)および(D)に示す画面を表示するにあたり、演出制御用CPU120は、特殊
入賞口入賞指定コマンド(演出制御コマンド)を受信した際に、第2KT状態フラグがセ
ットされていれば(すなわち、高確率/第2KT状態中であれば)、賞球数カウンタの値
に10を加算するとともに、画像表示装置5に入賞エフェクト画像020SH203を表
示させる。小当り遊技が終了すると、(E)に示す画面に遷移し、次の可変表示が開始さ
れる。
図11−9に示したように、小当りRUSHモードにおける小当り判定において小当り
遊技を実行すると判定された場合には、小当りを示す小当り報知画像020SH202お
よび小図柄020SH201が停止表示され、小当り遊技中には、特殊入賞口への入賞に
応じて入賞エフェクト画像020SH203が表示される。すなわち、高確率/第2KT
状態において、小当り遊技状態に制御されるときには、小当り遊技状態の制御に対応した
小当り報知画像020SH202、小図柄020SH201、および入賞エフェクト画像
020SH203が表示される。したがって、小当りRUSHモードにおける小当り遊技
の興趣を向上させることができる。
(チャンスタイムモード中における示唆演出の遷移の一例)
次に、図11−10〜図11−13を用いて、チャンスタイムモード中における示唆演
出の一例について説明する。なお、図11−10〜図11−13においては、チャンスタ
イムモード中(高確率/第1KT状態中または低確率/第1KT状態中)に小当り遊技が
実行された際の演出画面の遷移を示す。なお、図11−10〜図11−13の説明におい
て、図11−9で説明した内容と同様の内容については、同様の符号を付すとともに、説
明を省略する。
(チャンスタイムモード中に保留表示の表示態様を変化させる演出の遷移の一例)
図11−10は、チャンスタイムモード中に保留表示の表示態様を変化させる演出の遷
移の一例を示す説明図である。図11−11は、チャンスタイムモード中に保留表示の表
示態様を変化させる演出のガセ演出の遷移の一例を示す説明図である。なお、図11−1
0および図11−11の(A)〜(E)は、同様の画面を示す。
図11−10および図11−11の(A)は、チャンスタイムモード中における可変表
示を示す。具体的には、画像表示装置5には、飾り図柄020SH200および小図柄0
20SH201が可変表示されている。また、画像表示装置5には、可変表示対応表示と
して、アクティブ表示020SH205および保留表示020SH206が表示されてい
る。なお、チャンスタイムモード中では、飾り図柄020SH200を表示させずに、小
図柄020SH201のみを表示させてもよい。(A)において、可変表示対応表示は、
いずれも、通常の表示態様(例えば「灰」)を示す。
(A)に示す画面を表示するにあたり、演出制御用CPU120は、主基板11から受
信した演出制御コマンドにより特定される、表示結果や変動パターン(例えば、図10−
8の第2変動パターン#11、または、図10−9の第2変動パターン#26)や遊技状
態に基づいて、飾り図柄の可変表示を実行させる。また、可変表示対応表示を表示するに
あたり、演出制御用CPU120は、例えば、先読み予告演出の判定結果に基づいて可変
表示対応表示の表示態様を決定し、当該決定の結果に応じた表示態様で可変表示対応表示
を表示させる。(A)に示す画面において、可変表示の停止タイミングになると、(B)
の画面に遷移する。
図11−10および図11−11の(B)は、チャンスタイムモード中の小当り判定に
おいて小当りであると判定された場合の変動停止時の画面を示す。具体的には、画像表示
装置5には、小当りであると判定されたものの、賞球を期待することができないため、飾
り図柄020SH200および小当り報知画像020SH202がいずれもハズレの組み
合わせを示す図柄で停止表示されており、小当り報知画像020SH202(図11−1
0の(B)参照)が表示されていない。(B)において、図柄確定期間が経過すると、(
C)に示す画面に遷移する。
図11−10および図11−11の(C)は、チャンスタイムモードにおける小当り遊
技中の画面(煽り演出1:ステップ1)を示す。具体的には、チャンスタイムモード中に
おける小当り遊技状態では、示唆演出(保留変化示唆演出、設定値示唆演出および確変示
唆演出)が行われる可能性があることを示唆する第1煽り演出画像020SH211が表
示される。第1煽り演出画像020SH211は、例えば、キャラクタが登場することを
示す画像である。また、飾り図柄020SH200は消去され、小当り報知画像020S
H202がハズレの組み合わせを示す図柄でそのまま停止表示されている。なお、チャン
スタイムモード中の小当り遊技状態では、特殊入賞口へ入賞することはほとんどない。ま
た、仮に、チャンスタイムモード中の小当り遊技状態において特殊入賞口へ入賞したとし
ても、図11−9(C)に示した入賞エフェクト画像020SH203は表示されない。
図11−10および図11−11の(D)は、チャンスタイムモードにおける小当り遊
技中の画面(煽り演出2:ステップ2)を示す。具体的には、画像表示装置5には、(C
)の煽り演出1よりも、示唆演出(保留変化示唆演出、設定値示唆演出および確変示唆演
出のうちのいずれかの演出)が行われる可能性があることを示唆する第2煽り演出画像0
20SH212が表示されている。第2煽り演出画像020SH212は、第1煽り演出
画像020SH211が発展した画像であり、例えば、キャラクタが動作する画像(キャ
ラクタが剣を振りかざす画像)である。
図11−10および図11−11の(E)は、保留変化示唆演出を示し、具体的には、
チャンスタイムモードにおける小当り遊技中の画面(作用演出:ステップ3)を示す。具
体的には、画像表示装置5には、作用演出画像020SH213が表示されている。作用
演出画像020SH213は、第2煽り演出画像020SH212が発展した画像であり
、例えば、キャラクタが保留表示020SH206に作用する(剣が保留表示020SH
206に接触する)画像である。
図11−10の(F)は、チャンスタイムモードにおける保留表示の変化(ステップ4
)を示す。具体的には、画像表示装置5には、飾り図柄020SH200の可変表示が開
始される保留シフト020SH214のタイミングで、保留表示020SH206の表示
態様が高期待度の表示態様に変化(例えば「灰」から「青」に変化)したが表示される。
すなわち、(E)に示したように小当り遊技状態において作用演出画像020SH213
が保留表示020SH206に作用したことによって、図11−10の(F)において、
保留表示020SH206の表示態様が変化する、一連の変化演出が行われる。なお、図
11−10においては、小当たり遊技が終了した後の次の可変表示が開始された際に保留
表示020SH206の表示態様を変化させることとしたが、これに限らず、例えば、小
当り遊技中(次の可変表示の開始前)に、保留表示020SH206の表示態様を変化さ
せてもよい。
一方、図11−11の(F)は、チャンスタイムモードにおける保留表示の表示態様が
変化しないガセ演出(ガセ保留変化示唆演出)を示す。具体的には、飾り図柄020SH
200の可変表示が開始される保留シフト020SH214のタイミングになっても、保
留表示020SH206の表示態様が高期待度の表示態様に変化しない場合を示す。すな
わち、(E)に示したように小当り遊技状態において作用演出画像020SH213(弓
矢を示す画像)が保留表示020SH206に作用したものの、図11−11の(F)に
おいて、保留表示020SH206の表示態様が変化しないこととなる(演出が発展しな
い)。
図11−10および図11−11に示したように、特徴部020SHでは、チャンスタ
イムモードにおける小当り判定において小当り遊技を実行すると判定された場合には、飾
り図柄020SH200および小当り報知画像020SH202がいずれもハズレの組み
合わせを示す図柄で停止表示され、小当り遊技中に、遊技者にとって有利な内容を示唆す
る保留変化示唆演出(作用演出画像020SH213の表示)を実行可能である。また、
図11−10および図11−11に示した保留変化示唆演出またはガセ保留変化示唆演出
により、保留表示の表示態様の変化を期待させることができ、チャンスタイムモード中の
小当り遊技状態に制御される期間を有効活用することができる。したがって、興趣を向上
させることができる。
なお、図11−11の(C)において、第1煽り演出画像020SH211を表示した
ものの、(D)に示す第2煽り演出画像020SH212や、(E)に示す作用演出画像
020SH213を表示させないガセ演出を行う場合もある。また、(D)において、第
2煽り演出画像020SH212を表示させたものの、作用演出画像020SH213を
表示させないガセ演出を行う場合もある。また、(E)において、作用演出画像020S
H213が保留表示020SH206に作用しないガセ演出(例えば、画像表示装置5の
左上にキャラクタが飛んでいく画像を表示させる演出)を行う場合もある。
また、第1煽り演出画像020SH211と、第2煽り演出画像020SH212と、
作用演出画像020SH213との、各画像(または少なくともいずれか1つの画像)に
ついては、複数の表示態様を用意しておき、これらの表示態様に応じて、保留表示020
SH206の表示態様の変化のしやすさが異なっていてもよい。具体的には、各画像につ
いて、保留表示020SH206の表示態様の変化する場合に決定されやすい表示態様と
、保留表示020SH206の表示態様が変化しない場合に決定されやすい表示態様と、
を用意しておけばよい。また、作用演出画像020SH213を表示させずに、すなわち
、保留変化示唆演出を行わずに、保留表示020SH206の表示態様の変化する場合が
あってもよい。
(チャンスタイムモード中における設定値示唆演出の遷移の一例)
図11−12は、チャンスタイムモード中における設定値示唆演出の一例を示す説明図
である。なお、図11−12の(A)〜(D)は、図11−10およb図11−10の(
A)〜(D)と同様であるため、説明を省略する。
図11−12の(E)は、チャンスタイムモードにおける小当り遊技中の画面(設定値
示唆演出)を示す。具体的には、画像表示装置5には、背景画像が夜を示す設定値示唆画
像020SH220が表示されている。設定値示唆画像020SH220における夜の背
景画像は、設定値が4以上であることを示唆する画像である(図11−7の(B)参照)
図11−12の(F)は、小当り遊技が終了し、次の可変表示が行われていることを示
す。なお、図11−12に示した設定値示唆演出においては、小当たり遊技状態に制御さ
れている期間内で設定値示唆画像020SH220を表示させることとしたが、これに限
らず、例えば、次の可変表示の開始後も、設定値示唆画像020SH220を継続して表
示させてもよい。
図11−12に示したように、特徴部020SHでは、チャンスタイムモードにおける
小当り判定において小当り遊技を実行すると判定された場合には、飾り図柄020SH2
00および小当り報知画像020SH202がいずれもハズレの組み合わせを示す図柄で
停止表示され、小当り遊技中に設定値示唆画像020SH220を表示させるようにした
。すなわち、特徴部020SHでは、高確率/第1KT状態、または低確率/第1KT状
態において、小当り遊技状態に制御されるときには、遊技者にとって有利な内容を示唆す
る設定値示唆演出(設定値示唆画像020SH220の表示)を実行可能である。図11
−12に示した設定値示唆演出により、チャンスタイムモード中の小当り遊技状態に制御
される期間を有効活用することができ、興趣を向上させることができる。
なお、設定値示唆演出においても、保留変化示唆演出と同様にガセ演出を行う場合もあ
る。具体的には、図11−12の(C)において、第1煽り演出画像020SH211を
表示したものの、(D)に示す第2煽り演出画像020SH212を表示させないガセ演
出を行う場合もある。また、(D)において、第2煽り演出画像020SH212を表示
させたものの、設定値示唆画像020SH220を表示させないガセ演出を行う場合もあ
る。
また、第1煽り演出画像020SH211と、第2煽り演出画像020SH212と、
作用演出画像020SH213との、各画像(または少なくともいずれか1つの画像)に
ついては、複数の表示態様を用意しておき、これらの表示態様に応じて、設定値示唆演出
が実行されやすさが異なっていてもよい。具体的には、各画像について、設定値示唆演出
が実行される場合に決定されやすい表示態様と、設定値示唆演出が実行されない場合に決
定されやすい表示態様と、を用意しておけばよい。
(チャンスタイムモード中における確変示唆演出の遷移の一例)
図11−13は、チャンスタイムモード中における確変示唆演出の一例を示す説明図で
ある。なお、図11−13の(A)〜(D)は、図11−10およb図11−10の(A
)〜(D)と同様であるため、説明を省略する。図11−13の(E)は、チャンスタイ
ムモードにおける小当り遊技中の画面(確変示唆演出)を示す。具体的には、画像表示装
置5には、3人のキャラクタを出現させた確変示唆画像020SH230が表示されてい
る。3人のキャラクタを出現させた確変示唆画像020SH230は、高確率状態に制御
されている可能性が高いことを示す画像である(図11−7の(C)参照)。
図11−13の(F)は、小当り遊技が終了し、次の可変表示が行われていることを示
す。なお、図11−13に示した確変示唆演出においては、小当たり遊技状態に制御され
ている期間内で確変示唆画像020SH230を表示させることとしたが、これに限らず
、例えば、次の可変表示の開始後も、確変示唆画像020SH230を継続して表示させ
てもよい。
図11−13に示したように、特徴部020SHでは、チャンスタイムモードにおける
小当り判定において小当り遊技を実行すると判定された場合には、飾り図柄020SH2
00および小当り報知画像020SH202がいずれもハズレの組み合わせを示す図柄で
停止表示され、小当り遊技中に確変示唆画像020SH230を表示させるようにした。
すなわち、特徴部020SHでは、高確率/第1KT状態、または低確率/第1KT状態
において、小当り遊技状態に制御されるときには、遊技者にとって有利な内容を示唆する
確変唆演出(確変示唆画像020SH230の表示)を実行可能である。図11−13に
示した確変示唆演出により、チャンスタイムモード中の小当り遊技状態に制御される期間
を有効活用することができ、興趣を向上させることができる。
なお、確変示唆演出においても、保留変化示唆演出と同様にガセ演出を行う場合もある
。具体的には、図11−13の(C)において、第1煽り演出画像020SH211を表
示したものの、(D)に示す第2煽り演出画像020SH212を表示させないガセ演出
を行う場合もある。また、(D)において、第2煽り演出画像020SH212を表示さ
せたものの、確変示唆画像020SH230を表示させないガセ演出を行う場合もある。
また、第1煽り演出画像020SH211と、第2煽り演出画像020SH212と、
作用演出画像020SH213との、各画像(または少なくともいずれか1つの画像)に
ついては、複数の表示態様を用意しておき、これらの表示態様に応じて、確変唆演出が実
行されやすさが異なっていてもよい。具体的には、各画像について、確変示唆演出が実行
される場合に決定されやすい表示態様と、確変示唆演出が実行されない場合に決定されや
すい表示態様と、を用意しておけばよい。
図11−10〜図11−13に示した各示唆演出により、チャンスタイムモード中の小
当り遊技状態における興趣を向上させることができる。具体的には、主に1.5秒の可変
表示が連続して実行されるチャンスタイムモードにおいて、1.8秒を超える小当り遊技
が実行されたとしても、小当り遊技が実行されていることを遊技者に認識させにくくする
ことができるとともに、円滑に遊技が進行しているように見せることができる。これによ
り、第1KT状態における小当り遊技中に遊技が停止しているのではないかと、遊技者が
違和感を抱いてしまうことを抑えることができ、第1KT状態において、軽快な遊技(テ
ンポのよく、気持ちのよい遊技)を実現することができる。
(小当り開放タイミングと、各種示唆演出の実行タイミングとについて)
次に、図11−14を用いて、小当り遊技における特殊可変入賞球装置17の開放タイ
ミングと、各種示唆演出の実行タイミングとについて説明する。図11−14は、小当り
開放タイミングと、各種示唆演出の実行タイミングとの一例を示す説明図である。図11
−14では、小当り判定において小当りと判定された特別図柄(第2特別図柄)の可変表
示と、その後に実行される小当り遊技(特殊可変入賞球装置17の開放)とを示す。
まず、特別図柄の可変表示と、小当り遊技とについて説明する。図11−14に示すよ
うに、第1KT状態においては、主に第2特別図柄の可変表示が実行される。第1KT状
態における第2特別図柄の可変表示時間(変動時間)は、第2保留記憶数が「1以上」で
あれば1秒(図10−8の第2変動パターン#11、または、図10−9の第2変動パタ
ーン#26参照)であり、第2保留記憶数が「0」であれば5秒(図10−8の第2変動
パターン#10、または、図10−9の第2変動パターン#25参照)である。第2特別
図柄の可変表示が停止すると、0.5秒間の図柄確定期間(図柄確定期間ともいう)が経
過するまで、第2特別図柄(例えば、小当り図柄)を確定表示させる。
そして、図柄確定期間が経過すると、小当り遊技状態に制御される。小当り遊技状態は
、0.1秒のファンファーレ期間と、所定の開放期間と、小当りエンディング期間とを含
む。具体的には、小当り遊技状態では、0.1秒の小当りファンファーレ期間の経過後に
、特殊可変入賞球装置17が開放し、所定の開放期間(例えば1.8秒)が経過すると、
特殊可変入賞球装置17が閉鎖して小当りエンディング期間に移行する。小当りエンディ
ング期間が経過すると、次の第2特別図柄の可変表示が実行される。
次に、保留変化示唆演出(ガセ保留変化示唆演出を含む)の実行タイミングについて説
明する。図11−14に示すように、小当りファンファーレ期間が経過し、特殊可変入賞
球装置17の開放タイミングなると、第1煽り演出(図11−10の第1煽り演出画像0
20SH211の表示)、第2煽り演出(第2煽り演出画像020SH212の表示)、
および作用演出(作用演出画像020SH213が保留表示020SH206に接触する
画像の表示)が行われる。そして、保留表示を変化させる場合(保留変化示唆演出の場合
)、次の第2特別図柄の可変表示が実行されるタイミング(保留シフトのタイミング)で
保留表示が変化する。一方、ガセ保留変化示唆演出の場合、次の第2特別図柄の可変表示
が実行されるタイミング(保留シフトのタイミング)で保留表示が変化せず、現在の保留
表示の表示態様を保持する。
このように、特徴部020SHにおいては、小当り遊技と、可変表示と、にわたって保
留表示の表示態様を変化させる演出を行うようにした。これにより、小当り遊技状態から
、可変表示が実行される状態への移行を遊技者に判別させにくくすることができる。した
がって、円滑に遊技が進行しているように見せることができ、遊技の進行に対して遊技者
が違和感を抱くことを抑えることができる。
次に、設定値示唆演出および確変示唆演出について説明する。なお、図11−14の説
明において、設定値示唆演出および確変示唆演出を「設定値示唆演出等」という。図11
−14に示すように、小当りファンファーレ期間が経過し、特殊可変入賞球装置17の開
放タイミングなると、第1煽り演出(例えば、図11−12の第1煽り演出画像020S
H211の表示)、第2煽り演出(第2煽り演出画像020SH212の表示)、および
設定値示唆演出等(設定値示唆画像020SH220の表示等)が行われる。設定値示唆
演出等は、例えば、特殊可変入賞球装置17の閉鎖タイミングまで実行される。
このように、特徴部020SHにおいては、特殊可変入賞球装置17の開放タイミング
に対応して設定値示唆演出等を行うようにした。このため、特殊可変入賞球装置17の開
放を注目させにくくし、設定値示唆演出等に注目させることができる。したがって、遊技
球がほぼ入賞しない小当り遊技を遊技者に気付かせにくくすることができ、円滑に遊技が
進行しているように見せることができる。また、小当り遊技状態に制御される期間を、設
定値示唆演出等によって有効活用することができ、小当り遊技中の興趣を向上させること
ができる。
また、特徴部020SHにおいては、各示唆演出を、特殊可変入賞球装置17の開放開
始のタイミングに合わせて演出を開始させるようにした。したがって、小当り遊技状態に
移行後に、すぐに各示唆演出を開始することができるため、小当り遊技が実行されている
ことを遊技者に認識させにくくすることができ、遊技の進行に対して遊技者が違和感を抱
くことを抑えることができる。
なお、各示唆演出が実行されるタイミングは、特殊可変入賞球装置17の開放タイミン
グに応じたタイミングであればよく、具体的には、特殊可変入賞球装置17の開放中を含
むタイミングであればよい。例えば、各示唆演出の開始タイミングは、特殊可変入賞球装
置17の開放開始のタイミングに限らず、小当りファンファーレ期間中のタイミングとし
てもよい。これにより、小当り遊技状態に移行後に最も早いタイミングでこれらの演出を
開始することができるため、小当り遊技が実行されていることを遊技者に、より認識させ
にくくすることができる。
また、各示唆演出の開始タイミングは、図柄確定期間中のタイミングとしてもよいし、
第2特別図柄の可変表示中のタイミングとしてもよい。これにより、可変表示が実行され
る状態から小当り遊技状態への移行を遊技者に判別させにくくすることができる。したが
って、円滑に遊技が進行しているように見せることができ、遊技の進行に対して遊技者が
違和感を抱くことを抑えることができる。
また、設定値示唆演出等の終了タイミングは、特殊可変入賞球装置17の閉鎖タイミン
グに限らず、小当りエンディング期間中のタイミングとしてもよい。これにより、小当り
遊技状態の終了までこれらの演出を実行することができるため、小当り遊技状態に制御さ
れる期間を、より有効活用することができる。
また、各示唆演出の終了タイミングは、次の第2特別図柄の可変表示中のタイミングと
してもよい。これにより、小当り遊技状態から可変表示が行われる状態への移行を遊技者
に判別させにくくすることができる。したがって、円滑に遊技が進行しているように見せ
ることができ、遊技の進行に対して遊技者が違和感を抱くことを抑えることができる。
以上説明したように、上述した実施の形態では、遊技の興趣を向上させることができる
。ここで、興趣の向上について具体的に補足する。第1KT状態では、例えば、短縮変動
(1秒変動)と、小当り遊技(飾り図柄はハズレ図柄で停止)とが、繰り返し実行される
。小当り遊技状態において、特段演出が行われないとすると、小当り遊技状態では遊技の
進行が停止しているかのように見える。このため、第1KT状態(高ベース状態)におい
て迅速且つ軽快に遊技が進行するように見えず、遊技者が違和感を抱くおそれがある。ま
た、第1KT状態において小当り遊技状態に制御される時間が遊技者にとって無駄な時間
となるおそれがある。
以上説明したように、特徴部020SHに係る実施の形態では、第1KT状態(高確率
/第1KT状態または低確率/第1KT状態)において小当り遊技状態に制御されるとき
には、遊技者にとって有利な内容を示唆する示唆演出(例えば、保留変化示唆演出、設定
値示唆演出、および確変示唆演出のうちのいずれかの演出)を実行可能とした。したがっ
て、遊技球がほぼ入賞しない第1KT状態において小当り遊技が繰り返し実行されたとし
ても、遊技が円滑に進行している印象を遊技者に与えることができ、すなわち、第1KT
状態における小当り遊技によって遊技の進行に対して遊技者が違和感を抱くことを抑える
ことができる。また、第1KT状態において小当り遊技が実行される期間を有効活用する
ことができるため、当該期間が遊技者にとって無駄な時間となることを抑えることができ
る。
また、第2KT状態において小当り遊技状態に制御されるときには、小当り遊技状態の
制御に対応した演出(例えば、図11−9に示した小当り報知画像020SH202や入
賞エフェクト画像020SH203の表示)を実行可能とした。したがって、本実施形態
によれば、第1KT状態および第2KT状態における小当り遊技中の興趣を向上させるこ
とができる。
(特徴部020SHの変形例1)
次に、特徴部020SHの変形例1について説明する。上述した、特徴部020SHに
係る実施の形態では、いわゆる一種タイプのパチンコ遊技機1に特徴部020SHを適用
した構成について説明した。このような構成に代えて、いわゆる一種二種混合タイプのパ
チンコ遊技機に特徴部020SHを適用することも可能である。以下に、一種二種混合タ
イプのパチンコ遊技機の一仕様例について説明する。
一種二種混合タイプのパチンコ遊技機では、通常状態(非特別状態:低ベース状態)に
おいて、左打ちにより、主に第1特別図柄の可変表示(第1特図ゲーム)が実行される。
第1特別図柄の可変表示において大当り図柄が導出表示されると、大当り遊技が実行され
る。
第1始動入賞口への入賞に基づく判定において、小当り確率は、設定値にかかわらず一
定であり、例えば、6298/65536(約1/100)である。なお、詳細について
は後述するが、第1始動入賞口への入賞に基づいて小当り遊技が実行されたとしても、遊
技球が特殊可変入賞球装置17内の特定領域(V領域)を通過することは、ほとんど期待
できないようになっている。
また、第1始動入賞口への入賞に基づく判定において、大当り確率は、設定値によって
異なる。ここで、第1始動入賞口への入賞に基づく、設定値ごとの大当り確率の一例を以
下に示す。
設定値が「1」の場合、329/65536(約1/199)。
設定値が「2」の場合、346/65536(約1/189)。
設定値が「3」の場合、366/65536(約1/179)。
設定値が「4」の場合、387/65536(約1/169)。
設定値が「5」の場合、412/65536(約1/159)。
設定値が「6」の場合、439/65536(約1/149)。
第1始動入賞口への入賞に基づく判定において、小当り確率は一定であることから、ハ
ズレ確率を設定値「1」〜「6」に応じて異ならせることによって、設定値「1」〜「6
」に応じた大当り確率を設定することができる。
例えば、第1特図ゲームにおいて、大当り遊技を実行すると判定されると、大当り種別
に応じて(所定の確率で)、大当り遊技が実行された後に、特別状態(例えば、時短状態
)に移行する。なお、大当り遊技が実行されると、大当り種別によっては、特別状態に移
行せずに、例えば、通常状態に戻る場合もある。
特別状態では、例えば、遊技領域の右側に配置されるゲートおよび第2始動入賞口を狙
って発射操作を行う右打ちによって遊技(主に第2特図ゲーム)が行われる。特別状態は
、高ベース状態であり、具体的には、以下の(1)〜(4)の制御が行われる。
(1)普図当りの確率を通常状態よりも高くする制御が行われる。
(2)普通電動役物の開放時間を通常状態よりも長時間にする制御が行われる。
(3)普図ゲームの変動時間を通常状態よりも短縮させる制御が行われる。
(4)特別図柄の変動時間を通常状態よりも短縮させる制御が行われる。
これにより、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなり、第2特図ゲームが実行され
る頻度が高くなる。特別状態は、例えば、所定回数の可変表示が実行されるまで制御され
る。
一方で、通常状態では、上記(1)〜(4)の制御が行われない。仮に、通常状態にお
いて遊技者が右打ちをしたとしても、普図当りとなる確率が低く、普通電動役物の開放時
間が短く、普図ゲームの変動時間も長いことから、第2始動入賞口へ入賞させることは、
ほとんど期待できない。
また、第2始動入賞口への入賞に基づく判定において、小当り確率は、設定値にかかわ
らず一定であり、例えば、62986/65536(約96/100)である。なお、第
2始動入賞口への入賞に基づく判定における小当り確率と、第1始動入賞口への入賞に基
づく判定における小当り確率とは、異なっている。
また、第2始動入賞口への入賞に基づく判定において、大当り確率は、設定値によって
異なる。ここで、第2始動入賞口への入賞に基づく、設定値ごとの大当り確率の一例を以
下に示す。
設定値が「1」の場合、329/65536(約1/199)。
設定値が「2」の場合、346/65536(約1/189)。
設定値が「3」の場合、366/65536(約1/179)。
設定値が「4」の場合、387/65536(約1/169)。
設定値が「5」の場合、412/65536(約1/159)。
設定値が「6」の場合、439/65536(約1/149)。
第2始動入賞口への入賞に基づく判定において、小当り確率は一定であることから、ハ
ズレ確率を設定値「1」〜「6」に応じて異ならせることによって、設定値「1」〜「6
」に応じた大当り確率を設定することができる。
上述したように、第2始動入賞口への入賞に基づく判定において、小当り確率は96/
100であるため、特別状態における可変表示(主に第2特図ゲーム)では、小当り図柄
が導出表示されやすい。小当り遊技状態では、遊技領域の右側に配置される特殊可変入賞
球装置17が開放し、遊技球が特殊可変入賞球装置17(小当りアタッカ)内に入賞し、
特殊可変入賞球装置17に設けられている特定領域(いわゆるV領域)を通過すると、大
当り遊技が実行される。なお、特別状態における小当り遊技状態では、通常状態に比べて
、特殊可変入賞球装置17の開放時間が長いため、特殊可変入賞球装置17内に入賞しや
すく、また、V領域を通過しやすくなっている。
特別状態(主に第2特図ゲーム)において、所定回数の可変表示が実行されるまでの間
に、小当り遊技状態に制御されて遊技球がV領域を通過すると、特別状態を終了し、大当
り遊技が実行される。また、特別状態において、所定回数の可変表示が実行されるまでの
間に、大当り遊技を実行すると判定された場合も(大当り図柄が導出表示された場合も)
、同様に、特別状態を終了し、大当り遊技が実行される。そして、大当り遊技が実行され
ると、大当り種別に応じて(所定の確率で)、再び特別状態に制御される。このように、
特別状態において大当り遊技が実行されることにより(連荘により)、遊技者は多くの賞
球を期待することができる。
一方で、特別状態において、所定回数の可変表示が実行されるまでの間に、大当り遊技
を実行された場合でも、大当り種別によっては、特別状態に制御されずに、例えば、通常
状態に移行する場合もある。また、特別状態において、所定回数の可変表示が実行された
場合も、通常状態に移行する。具体的には、特別状態において、所定回数の可変表示が実
行されるまでの間に、大当り遊技が実行されない場合には(例えば、小当り遊技状態に制
御されたものの、遊技球が特殊可変入賞球装置17内に入賞しなかったり、V領域を通過
しなかったりした場合や、大当り図柄が導出表示されない場合には)、通常状態に移行す
る。これにより、特別状態の制御が終了し、連荘が終了する。なお、一種二種混合タイプ
のパチンコ遊技機においても、大当り遊技状態および小当り遊技状態では、例えば、特別
図柄の可変表示は行われない。
このような、一種二種混合タイプのパチンコ遊技機において、特別状態において小当り
遊技状態に制御されるときには、小当り遊技状態(特殊状態)の制御に対応した特別演出
(例えば、「小当りアタッカ(特殊可変入賞球装置17)を狙え!」の画像を表示)を実
行可能である。これにより、特別状態における小当り遊技において、遊技者に大当りを期
待させることができる。
また、通常状態(非特別状態:低ベース状態)における第1特図ゲームの可変表示にお
いて、小当り図柄が導出表示されることがある(小当り確率:約1/100)。通常状態
における小当り遊技では左打ちによって遊技が行われており、また、特殊可変入賞球装置
17が右側領域に配置されていることから、特殊可変入賞球装置17内に入賞しにくくな
っている。仮に、右打ちを行ったとしても、特殊可変入賞球装置17の開放時間が短いた
め、特殊可変入賞球装置17内に入賞しにくく、また、特殊可変入賞球装置17内に入賞
したとしてもV領域を通過しにくい構成となっているため、遊技球がV領域を通過するこ
とは、ほとんど期待できない。
変形例1では、このような一種二種混合タイプのパチンコ遊技機において、通常状態(
非特別状態)において小当り遊技状態(特殊状態)に制御されるときに、特徴部020S
Hに係る示唆演出を実行可能としてもよい。示唆演出は、遊技者にとって有利な内容を示
唆する演出であり、例えば、先読み判定の判定結果に基づく示唆演出や、設定値示唆演出
などである。なお、先読み判定の判定結果に基づく示唆演出は、例えば、保留変化示唆演
出であるが、これに限らず、大当りの期待度が高い保留記憶情報が記憶されていることを
示唆する演出(例えば、高期待度の背景画像やキャラクタ画像等の表示)であってもよい
なお、特別状態においても、第1保留記憶が記憶されている場合には、第1特図ゲーム
の可変表示において、小当り図柄が導出表示されることも起こり得る。この場合に、小当
り遊技でV領域を通過しにくい構成としている場合には、当該小当り遊技に制御されると
きに、特徴部020SHに係る示唆演出を実行可能としてもよい。
変形例1によれば、遊技球がほぼ入賞しない通常状態における小当り遊技が実行された
としても、円滑に遊技が進行している印象を遊技者に与えることができ、すなわち、通常
状態における小当り遊技によって遊技の進行に対して遊技者が違和感を抱くことを抑える
ことができる。したがって、変形例1によれば、一種二種混合タイプのパチンコ遊技機に
おいて、通常状態における小当り遊技中の興趣を向上させることができる。なお、一種二
種混合タイプのパチンコ遊技機は、上述した仕様に限らず、遊技球がほぼ入賞しない通常
状態における小当り遊技が実行されるものであれば、他の仕様であってもよい。
なお、特徴部020SHの変形例1に係るパチンコ遊技機は、以下のように表現するこ
とができる。遊技を行うことが可能な遊技機(一種二種混合タイプのパチンコ遊技機)で
あって、遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、識別情報(例えば、特別図柄)の可変
表示を行い、表示結果を導出表示する可変表示実行手段と、演出実行手段と、を備え、前
記遊技状態制御手段は、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)と、
前記有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)と、非特別状態(例えば、
通常状態)と、前記非特別状態よりも前記特殊状態に制御されやすい特別状態(特徴部0
20SHの変形例1にかかる特別状態:例えば、時短状態)と、に制御可能であり、前記
有利状態および前記特殊状態は、前記可変表示が行われない状態であり、前記演出実行手
段は、前記特別状態において前記特殊状態に制御されるときには、前記特殊状態の制御に
対応した特別演出(例えば、「小当りアタッカ(特殊可変入賞球装置17)を狙え!」の
画像を表示)を実行可能であり、前記非特別状態において前記特殊状態に制御されるとき
には、前記特別演出とは異なる演出であって遊技者にとって有利な内容を示唆する示唆演
出(例えば、先読み判定の判定結果に基づく示唆演出や、設定値示唆演出など)を実行可
能である。
(特徴部020SHの変形例2)
次に、特徴部020SHの変形例2について説明する。上述した、特徴部020SHに
係る実施の形態では、小当り時に特殊可変入賞球装置17を1回開放する構成について説
明した。変形例2では、このような構成に代えて、またはこのような構成に加えて、小当
り種別に応じて、特殊可変入賞球装置17を複数回開放させてもよい。
具体的には、特殊可変入賞球装置17の開放パターンは、開放時間が最も長い小当りC
の場合に1.8秒×1回としたが(図10−14参照)、これに限らない。開放パターン
は、例えば、開放時間を最も長くした場合において、トータルの開放時間が1.8秒以内
であればよく、0.9秒×2回、0.2秒×9回としてもよい。また、開放パターンに応
じた内容の示唆演出を実行可能としてもよい。具体的には、例えば、0.9秒×2回の開
放に対応した示唆演出を実行してもよい。このように、複数回開放する開放パターンとし
たとしても、開放パターンに応じた示唆演出を行うことにより、特殊可変入賞球装置17
の開放に注目させにくくし、各示唆演出に注目させることができる。
(特徴部020SHの変形例3)
次に、特徴部020SHの変形例3について説明する。上述した、特徴部020SHに
係る実施の形態では、第1KT状態において示唆演出を実行可能とした構成について説明
した。変形例3では、このような構成に代えて、またはこのような構成に加えて、通常状
態(低確率/低ベース状態)において示唆演出を実行可能としてもよい。
例えば、通常状態(低確率/低ベース状態)では、主に第1始動入賞口への入賞により
第1特別図柄の可変表示が実行されるが、この場合の小当り判定における小当り確率は、
図10−3に示したように「6298/65536」(約10%)である。なお、第1始
動入賞口への入賞による小当り種別は、小当りA(開放時間:0.2秒)である。また、
第1特別図柄の変動表示が実行されて小当り(小当りA)となる場合には、強制的に非リ
ーチハズレ図柄を停止表示することにより、遊技者に過度の期待を抱かせないようにして
いる。
そこで、変形例3では、通常状態において小当り遊技状態に制御されているときに、示
唆演出を実行可能としてもよい。なお、示唆演出を実行する時間を確保するために、小当
りファンファーレ期間や小当りエンディング期間を長く設定してもよい。これにより、通
常状態における小当り遊技における演出を、遊技者にとって有益な演出とすることができ
る。したがって、通常状態において小当り遊技に制御される期間を有効活用することがで
き、通常状態における小当り遊技の興趣を向上させることができる。
なお、低確率/高ベース状態から通常状態に移行した後に、第2保留記憶に基づく可変
表示が実行される場合がある。具体的には、低確率/高ベース状態から通常状態に移行し
た直後では、移行前の低確率/高ベース状態において記憶された第2保留記憶に基づく可
変表示が実行されることがある。本実施の形態に係るパチンコ遊技機1は、第1特別図柄
と第2特別図柄とが同時に可変表示可能であることから、通常状態における第2保留記憶
に基づく可変表示において小当り図柄が導出表示されて、小当り遊技が実行される際に、
第1特別図柄の可変表示が実行されていることある。この場合、小当り遊技状態に制御さ
れている期間は第1特別図柄の可変表示が中断され、小当り遊技の終了後に第1特別図柄
の可変表示が再開されることとなる。すなわち、小当り遊技状態に制御されている期間分
、第1特別図柄の可変表示が伸びることとなる。変形例3においては、この第1特別図柄
の可変表示が伸びた期間に、示唆演出を行うことも可能である。すなわち、通常状態(低
確率/低ベース状態)において示唆演出を実行することが可能である。これにより、第1
特別図柄の可変表示が伸びた期間を有効活用することができ、興趣を向上させることがで
きる。
(特徴部020SHの変形例4)
次に、特徴部020SHの変形例4について説明する。上述した、特徴部020SHに
係る実施の形態では、先読み判定の判定結果に基づく示唆演出として、大当りの期待度を
示唆する保留変化示唆演出を実行する構成について説明した。変形例4では、このような
構成に代えて、またはこのような構成に加えて、先読み判定の判定結果に基づく示唆演出
として、大当りであると先読み判定された場合に大当り種別を示唆する示唆演出を実行可
能としてもよい。
例えば、高確率/第1KT状態における小当り遊技中に、2R通常大当りであると先読
み判定された保留記憶が記憶されている場合、すなわち、高確率/第1KT状態から低確
率/第1KT状態へ移行することが判明している場合、小当り遊技中に、遊技者にとって
残念な演出(残念演出)を実行可能としてもよい。具体的には、例えば、2R通常大当り
であると先読み判定された保留記憶に基づく可変表示が開始される前の小当り遊技におい
て、背景画像を暗い表示としたり、背景画像にドクロマークの画像やエフェクト画像を表
示したりする演出を行ってもよい。また、この場合、対象の保留記憶に対して、例えば、
保留表示を、ドクロマークの画像を付した保留表示に変化させる保留変化示唆演出を行っ
てもよい。
一方、高確率/第1KT状態または低確率/第1KT状態における小当り遊技中に、1
0R確変大当りまたは2R確変大当りであると先読み判定された保留記憶が記憶されてい
る場合、すなわち、高確率/第1KT状態または低確率/第1KT状態から、第2KT状
態へ移行することが判明している場合、小当り遊技中に、遊技者にとって嬉しい演出(高
期待度演出)を実行可能としてもよい。具体的には、例えば、10R確変大当りまたは2
R確変大当りであると先読み判定された保留記憶に基づく可変表示が開始される前の小当
り遊技において、背景画像を明るい(虹色の)表示としたり、背景画像に天使のマークの
画像やエフェクト画像を表示したりする演出を行ってもよい。また、この場合、対象の保
留記憶に対して、例えば、保留表示を、天使のマークの画像を付した保留表示に変化させ
る保留変化示唆演出を行ってもよい。
また、先読み判定された対象の保留記憶に対応する可変表示が実行されるまでに、複数
回の小当り遊技が実行される場合には、複数回の小当り遊技において、同様の示唆演出(
残念演出または高期待度演出)を行ってもよく、すなわち、示唆演出を複数回行ってもよ
い。また、対象の保留記憶に対応する可変表示が実行されるまでに、複数回の可変表示が
実行される場合には、小当り遊技状態のほかに、複数回の可変表示においても、同様の示
唆演出を行ってもよい。すなわち、このような示唆演出を、先読み判定された対象の保留
記憶に基づく可変表示が開始されるまで、継続して実行されてもよい。
(特徴部020SHの変形例5)
次に、特徴部020SHの変形例5について説明する。上述した、特徴部020SHに
係る実施の形態では、図11−8における可変表示中に保留表示の表示態様を変化させる
と決定する割合(変形例5の説明において「可変表示中の変化決定割合」という)につい
ては、小当り遊技中の保留変化示唆演出を伴って保留表示を変化させる決定割合(保留変
化示唆演出の決定割合)と同様の割合として説明した。変形例5は、可変表示中の変化決
定割合と、保留変化示唆演出の決定割合とを、異なる割合としてもよい。
例えば、可変表示中の変化決定割合よりも、保留変化示唆演出の決定割合の方が、高い
割合となるようにしてもよい。これにより、可変表示中の保留表示の変化よりも、保留変
化示唆演出を伴う保留表示の変化を行いやすくし、小当り遊技状態に制御される期間を有
効活用することができる。
また、対象の保留記憶情報に対する先読み判定(大当りの判定)結果に応じて、可変表
示中の変化決定割合と、保留変化示唆演出の決定割合とを、異なる割合としてもよい。例
えば、先読み判定により大当りを実行すると判定された場合に、可変表示中の変化決定割
合よりも、保留変化示唆演出の決定割合が高い割合となるようにし、一方で、先読み判定
によりハズレと判定された場合に、可変表示中の変化決定割合よりも、保留変化示唆演出
の決定割合が低い割合となるようにしてもよい。これにより、可変表示中の保留表示の表
示態様の変化よりも、保留変化示唆演出を伴う保留表示の変化を、期待度の高い演出とす
ることができる。したがって、小当り遊技中における保留変化示唆演出の興趣を向上させ
ることができる。
なお、第1KT状態(高確率/第1KT状態または低確率/第1KT状態)では、他の
遊技状態(通常状態や第2KT状態)に比べて、保留表示が変化されやすくてもよい。す
なわち、チャンスタイムモードを保留表示の表示態様が最も変化しやすいモードとしても
よい。また、この場合に、可変表示中の変化決定割合よりも、保留変化示唆演出の決定割
合の方が高い割合となるようにしてもよい。すなわち、保留表示の表示態様を変化させる
演出のうち、小当り遊技中において保留変化示唆演出を伴って保留表示の表示態様を変化
させる演出を最も実行されやすいものとしてもよい。これにより、チャンスタイムモード
中の小当り遊技状態に制御される期間を有効活用することができる。
(特徴部020SHの変形例6)
次に、特徴部020SHの変形例6について説明する。上述した、特徴部020SHに
係る実施の形態では、小当り遊技中におけるガセ保留変化示唆演出は、保留表示中の保留
記憶の最終色が全て灰色の場合に実行される構成(図11−6の020SHS70:YE
S参照)について説明した。変形例6は、このような構成に代えて、またはこのような構
成に加えて、小当り遊技中におけるガセ保留変化示唆演出は、保留表示中の保留記憶に、
最終色が灰色以外の特殊表示態様と決定された保留記憶が記憶されている場合にも実行可
能としてもよい。
この場合、特殊表示態様と決定された保留記憶よりも、最終色が灰色の表示態様と決定
された保留記憶の方が、ガセ保留変化示唆演出を行いやすくしてもよい。これにより、特
殊表示態様と決定された保留記憶が記憶されている場合でも、最終色が灰色の表示態様と
決定された保留記憶に対して、ガセ保留変化示唆演出を行うことができるため、小当り遊
技中に演出を盛り上げることができる。
また、逆に、特殊表示態様と決定された保留記憶に対しては、最終色が灰色の表示態様
と決定された保留記憶よりも、ガセ保留変化示唆演出を行いやすくしてもよい。例えば、
最終色が特殊表示態様と決定された保留記憶に対して、ガセ保留変化示唆演出を強制的に
実行することとし、保留変化示唆演出を実行しないようにしてもよい。この場合、アクテ
ィブ表示において、表示態様を最終色に変化させることとなる。これにより、保留表示の
段階では敢えて遊技者の期待感を下げ、その分、アクティブ表示の段階で表示態様が変化
した際の期待感をより高めることができる。したがって、保留変化示唆演出の興趣を向上
させることができる。
(特徴部020SHの変形例7)
次に、特徴部020SHの変形例7について説明する。上述した、特徴部020SHに
係る実施の形態では、示唆演出として、保留変化示唆演出、設定値示唆演出、および確変
示唆演出を行う構成について説明した。変形例7では、このような構成に代えて、または
このような構成に加えて、示唆演出として、遊技の進行に関する説明示唆演出を実行可能
としてもよい。
説明示唆演出は、例えば、チャンスタイムモードにおける遊技の進行に関する文字画像
による演出であり、具体的には、「50回のゲームで通常モードに移行するかも?」とい
った説明示唆演出や、「小当りRUSHモードまでもうすぐ!」といった説明示唆演出や
、初当り時のチャンスモードにおける高確率状態に制御されている可能性(62%=「5
6/56+35」%:図11−1参照)を示唆する「確変の確率は60%強?」といった
説明示唆演出である。
ここで、特徴部020SHにおいては、遊技状態として、通常状態、高確率/第1KT
状態、低確率/第1KT状態、および第2KT状態といった複数の遊技状態のうちいずれ
かの遊技状態に制御され、また、遊技状態が遷移するため、遊技者にとって遊技の内容を
把握しにくいことがある。このため、変形例7の説明示唆演出を実行可能とすることによ
り、チャンスモード後に移行可能な遊技状態等を遊技者に容易に把握させることができ、
遊技の興趣を向上させることができる。
(特徴部020SHの変形例8)
次に、特徴部020SHの変形例8について説明する。上述した、特徴部020SHに
係る実施の形態では、確変大当りに基づく大当り遊技が実行された場合に次回の大当りま
で高確率状態に制御されるパチンコ遊技機1に特徴部020SHを適用した構成について
説明した。このような構成に代えて、規定回数が経過するまで高確率状態に制御される遊
技機(例えば、いわゆるST機)に特徴部020SHを適用することも可能である。ここ
で、ST機のパチンコ遊技機の一仕様例について説明する。
例えば、ST機では、確変大当りが実行された場合、規定回数(ST回数)の可変表示
が実行されるまでの間、高確率状態に制御され、規定回数の可変表示が実行されると、高
確率状態から低確率状態に移行する。
また、確変大当りが実行されると、確変大当り遊技後に高ベース状態(高確率/第1K
T状態)に制御される。高確率/第1KT状態に制御される期間(可変表示回数)は、確
変大当り図柄に応じた期間(移行変動回数)である。高確率/第1KT状態に制御されて
から、移行変動回数が実行されると、高ベース状態(高確率/第1KT状態)から低ベー
ス状態(第2KT状態)へ移行する。移行変動回数は、例えば、ST回数よりも少ない回
数である。
これにより、移行変動回数が経過してから、ST回数が経過するまでの間、第2KT状
態で制御可能になり、すなわち、入賞が期待できる小当り遊技が実行される。なお、第2
KT状態においてST回数の可変表示が実行されるまでに1度も大当りに当選しなければ
、ST回数の可変表示が実行されることにより通常状態に戻る。ここで、第2KT状態に
おいて小当り遊技状態に制御されるときには、小当り遊技状態の制御に対応した演出(例
えば、図11−9に示した小当り報知画像020SH202や入賞エフェクト画像020
SH203の表示)を実行可能とする。
また、ST機では、通常大当り図柄が実行されると、通常大当り遊技後に高ベース状態
(低確率/第1KT状態)に制御される。低確率/第1KT状態に制御される期間(可変
表示回数)は、通常大当り図柄に応じた期間(移行変動回数)である。低確率/第1KT
状態に制御されてから、移行変動回数が実行されると、高ベース状態(低確率/第1KT
状態)から低ベース状態(通常状態)へ移行する。
高確率/第1KT状態と、低確率/第1KT状態とでは、共通の演出(例えば、チャン
タイムモード)を実行可能としてもよい。なお、第1KT状態では、小当りが発生しやす
いものの、特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞しにくく、すなわち、賞球を期待する
ことができない。
変形例8においては、ST機における第1KT状態(高確率/第1KT状態または低確
率/第1KT状態)において、小当り遊技状態に制御されるときには、遊技者にとって有
利な内容を示唆する示唆演出(例えば、保留変化示唆演出、設定値示唆演出、および確変
示唆演出のうちのいずれかの演出)を実行可能とすればよい。
変形例8によれば、ST機において、遊技球がほぼ入賞しない第1KT状態における小
当り遊技が繰り返し実行されたとしても、示唆演出を実行することによって、円滑に遊技
が進行している印象を遊技者に与えることができる。これにより、第1KT状態における
小当り遊技によって遊技の進行に対して遊技者が違和感を抱くことを抑えることができる
。特に、ST機のパチンコ遊技機において、第1KT状態における小当り遊技中の興趣を
向上させることができる。なお、ST機のパチンコ遊技機は、上述した仕様に限らず、遊
技球がほぼ入賞しない小当り遊技が実行されるものであれば、他の仕様であってもよい。
(特徴部020SHに係る手段の説明)
上述した特徴部020SHに関連して、第1特別図柄と第2特別図柄とが同時に可変表
示可能であり、確変遊技状態において小当りを高頻度で発生させるパチンコ遊技機が知ら
れている(例えば、特開2018−033787号公報参照。)。しかしながら、遊技球
がほぼ入賞しない小当り遊技が実行されると、この期間は可変表示が行われない期間とな
ることから、円滑に遊技が進行していない印象を遊技者に与えてしまうおそれがある。具
体的には、例えば、遊技球がほぼ入賞しない小当り遊技が繰り返し実行されたとすると、
小当り遊技状態においては、その都度、特別図柄が停止表示されることになり、円滑に遊
技が進行していない印象を遊技者に与えてしまいうおそれがある。このため、遊技者が違
和感を抱いてしまい、遊技の興趣が低下するおそれがある。
(手段D1)
そこで、特徴部020SHに係る手段D1の遊技機は、遊技を行うことが可能な遊技機
(例えば、遊技を行うことが可能なパチンコ遊技機1)であって、遊技状態を制御する遊
技状態制御手段(例えば、図6に示す、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的
には、CPU103)におけるステップS120〜S128を実行する部分)と、識別情
報(例えば、特別図柄)の可変表示を行い、表示結果を導出表示する可変表示実行手段(
例えば、図4に示す、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU10
3)におけるステップS25A,S25Bを実行する部分)と、演出実行手段(例えば、
演出制御用CPU120)と、を備え、前記遊技状態制御手段は、遊技者にとって有利な
有利状態(例えば、大当り遊技状態)と、前記有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小
当り遊技状態)と、非特別状態(第1KT状態)と、前記非特別状態よりも前記特殊状態
に制御されやすい特別状態(例えば、第2KT状態)とに制御可能であり、前記有利状態
および前記特殊状態は、前記可変表示が行われない状態であり、前記演出実行手段は、前
記特別状態において前記特殊状態に制御されるときには、前記特殊状態の制御に対応した
特別演出(例えば、図10−9に示す、小当り報知画像020SH202、小図柄020
SH201、および入賞エフェクト画像020SH203)を実行可能であり、前記非特
別状態において前記特殊状態に制御されるときには、前記特別演出とは異なる演出であっ
て遊技者にとって有利な内容を示唆する示唆演出(例えば、図11−11の(E)に示す
保留変化示唆演出)を実行可能である。
このような構成によれば、非特別状態(例えば、第1KT状態)において小当り遊技が
繰り返し実行されたとしても、円滑に遊技が進行している印象を遊技者に与えることがで
き、すなわち、非特別状態における小当り遊技によって遊技の進行に対して遊技者が違和
感を抱くことを抑えることができる。特に、このような構成によれば、示唆演出によって
、非特別状態における小当り遊技中の興趣を向上させることができる。
(手段D2)
また、特徴部020SHに係る手段D2の遊技機として、手段1に記載の遊技機におい
て、前記演出実行手段は、前記識別情報の可変表示に対応して、装飾識別情報(例えば、
飾り図柄)の可変表示を行うことが可能であり、前記特別状態において前記特殊状態に制
御されるときには、前記装飾識別情報の表示結果として特殊表示結果(例えば、小当り遊
技を示す組合せとなる確定図柄「1,3,5」)を表示し、前記非特別状態において前記
特殊状態に制御されるときには、前記装飾識別情報の表示結果として前記特殊表示結果と
は異なる所定表示結果(ハズレを示す飾り図柄の組み合わせ)を表示する。
このような構成によれば、非特別状態においては、小当り遊技中に特殊入賞口への遊技
球の入賞を殆ど期待できないため、強制的に所定表示結果(例えば、ハズレ図柄)を停止
表示することにより、遊技者を過度に期待させないようにすることができる。
(手段D3)
また、特徴部020SHに係る手段D3の遊技機として、手段D1またはD2に記載の
遊技機において、未だ開始されていない可変表示について、可変表示の表示結果が前記有
利状態に制御されることを示す表示結果となるか否かを判定(例えば、先読み判定)する
開始前判定手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記開始前判定手段に関する示唆を行
う前記示唆演出(例えば、図11−10の(E)に示す保留変化示唆演出)を実行可能で
ある。
このような構成によれば、先読み判定の判定結果に基づく示唆演出を行うことができる
ため、保留記憶に対する期待感を高めることができる。したがって、非特別状態における
小当り遊技中の興趣を向上させることができる。
(手段D4)
また、特徴部020SHに係る手段D4の遊技機として、手段1DからD3のいずれか
に記載の遊技機において、可変表示に関する情報を保留記憶情報として記憶する保留記憶
手段を備え、前記演出実行手段は、前記保留記憶手段に記憶されている前記保留記憶情報
を保留表示(例えば、図11−10の(A)に示す保留表示020SH206)として表
示し、前記示唆演出において、前記保留表示に作用する作用演出(例えば、図11−10
の(E)に示す作用演出画像020SH213)を実行可能であり、前記保留表示の表示
態様が変化するときと、前記保留表示の表示態様が変化しないときと、がある。
このような構成によれば、作用演出と、保留表示の表示態様を変化させる演出とを含む
一連の演出を行うことができるため、保留表示に注目させ、保留記憶に対する期待感を高
めることができる。したがって、非特別状態における小当り遊技中の興趣を向上させるこ
とができる。
(手段D5)
また、特徴部020SHに係る手段D5の遊技機として、手段D1からD4のいずれか
に記載の遊技機において、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちのいずれか
の設定値に設定可能な設定手段を備え、前記演出実行手段は、前記設定手段に関する示唆
を行う前記示唆演出(例えば、図11−12の(E)に示す設定値示唆画像020SH2
20)を実行可能である。
このような構成によれば、非特別状態(例えば、第1KT状態)における小当り遊技に
おいて、遊技者に設定値を推測させることができる。したがって、非特別状態における小
当り遊技中の興趣を向上させることができる。
(手段D6)
また、特徴部020SHに係る手段D6の遊技機として、手段D1からD5のいずれか
に記載の遊技機において、前記非特別状態には、第1非特別状態(例えば、非確変状態:
低確率/第1KT状態)と、前記第1非特別状態よりも前記有利状態に制御されやすい第
2非特別状態(例えば、確変状態:高確率/第1KT状態)と、があり、前記演出実行手
段は、前記第1非特別状態に制御されているときと、前記第2非特別状態に制御されてい
るときとで、共通演出(チャンスタイムモード)を実行可能であり、前記示唆演出は、前
記第2非特別状態に制御されていることを示唆する(例えば、図11−13の(E)に示
す確変示唆画像020SH230)。
このような構成によれば、高確率/第1KT状態および低確率/第1KT状態のいずれ
かに制御されているときに共通演出を実行し、チャンタイムモード中の小当り遊技におい
て確変示唆演出を実行可能であるため、高確率/第1KT状態および低確率/第1KT状
態における小当り遊技において、遊技者に確変状態であるか否かを推測させることができ
る。したがって、非特別状態における小当り遊技中の興趣を向上させることができる。
(手段D7)
また、特徴部020SHに係る手段D7の遊技機として、手段D1からD6のいずれか
に記載の遊技機において、前記演出実行手段は、前記示唆演出として、態様が異なる複数
種類の示唆演出(例えば、図11−7の(B)に示した、奇数設定示唆、偶数設定示唆、
および設定値4以上示唆)を実行可能であり、いずれの種類の前記示唆演出が実行される
かによって、遊技者にとって示唆される内容の有利度が異なる。
このような構成によれば、複数種類の示唆演出を実行可能とすることにより、示唆演出
のバリエーションを増やすことができるため、示唆演出が単調な演出となることを抑える
ことができる。また、示唆演出によって有利度が異なるため、実行される示唆演出によっ
て遊技者の注目度合いを異ならせることができる。したがって、非特別状態における小当
り遊技中の興趣をより向上させることができる。
(手段D8)
また、特徴部020SHに係る手段D8の遊技機として、手段D1からD7のいずれか
に記載の遊技機において、前記可変表示実行手段は、第1識別情報(例えば、第1特別図
柄)の可変表示と、第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示とを、並行して実
行可能であり、遊技媒体が始動領域(例えば、第2始動入賞口)を通過しやすい第1状態
と、遊技媒体が始動領域を通過しにくい第2状態とに、変化可能な第1可変入賞手段(例
えば、図1に示す可変入賞球装置6B)を備え、前記遊技状態制御手段は、前記第1可変
入賞手段が前記第1状態に変化しやすい所定状態(例えば、第1KT状態)に制御可能で
あり、前記演出実行手段は、前記所定状態において前記特殊状態(例えば、小当り遊技状
態)に制御されるときに前記示唆演出を実行可能である。
このような構成によれば、遊技球がほぼ入賞しない第1KT状態における小当り遊技が
繰り返し実行されたとしても、円滑に遊技が進行している印象を遊技者に与えることがで
き、すなわち、第1KT状態における小当り遊技によって遊技の進行に対して遊技者が違
和感を抱くことを抑えることができる。特に、このような構成によれば、第1KT状態に
おける小当り遊技中の興趣を向上させることができる。
(手段D9)
また、特徴部020SHに係る手段D9の遊技機として、手段D1からD8のいずれか
に記載の遊技機において、遊技球が入賞容易な入賞容易状態(開放状態)と、遊技球が入
賞困難な入賞困難状態(閉鎖状態)とに、変化可能な第2可変入賞手段(例えば、図1に
示した特殊可変入賞球装置17)を備え、前記第2可変入賞手段は、前記特殊状態におい
て前記入賞容易状態に変化可能であり、前記演出実行手段は、前記第2可変入賞手段が前
記入賞容易状態に変化すること(例えば、特殊可変入賞球装置17開放タイミング)に対
応して前記示唆演出を実行する。
このような構成によれば、特殊可変入賞球装置17の開放に注目させにくくし、示唆演
出に注目させることができる。したがって、遊技球がほぼ入賞しない小当り遊技を遊技者
に気付かせにくくすることができ、当該小当り遊技によって遊技の興趣が低下することを
抑えることができる。
(手段D10)
また、特徴部020SHに係る手段D10の遊技機として、手段D1からD9のいずれ
かに記載の遊技機において、前記遊技状態制御手段は、前記特殊状態において、遊技媒体
が特定領域(例えば、特殊可変入賞球装置17内に特定領域:いわゆるV領域)を通過し
たことに基づいて前記有利状態に制御可能である。
このような構成によれば、特徴部020SHを一種二種混合タイプのパチンコ遊技機に
おいて、遊技球がほぼ入賞しない通常状態(非特別状態)における小当り遊技が実行され
たとしても、円滑に遊技が進行している印象を遊技者に与えることができ、すなわち、通
常状態における小当り遊技によって遊技の進行に対して遊技者が違和感を抱くことを抑え
ることができる。特に、通常状態における小当り遊技中の興趣を向上させることができる
(手段D11)
また、特徴部020SHに係る手段D11の遊技機として、手段D1からD10のいず
れかに記載の遊技機において、前記演出実行手段は、前記特別状態において前記特殊状態
に制御されるときには、遊技媒体が特別領域(例えば、排出領域)を通過したこと(例え
ば、特殊入賞口内に設けられる第2カウントスイッチ24によって遊技球が検出されたこ
と)に基づいて、遊技媒体の前記特別領域の通過に対応した所定演出(例えば、図11−
11の(C)に示す入賞エフェクト画像020SH203)を実行可能であり、前記非特
別状態において前記特殊状態に制御されるときには、遊技媒体が前記特別領域を通過した
か否かにかかわらず、前記所定演出を実行しない。
このような構成によれば、第2KT状態においては、特殊可変入賞口への入賞を遊技者
に促し、第2KT状態における興趣を向上させることができる。一方で、第1KT状態に
おける小当り遊技では、遊技球が稀に特殊可変入賞口に入賞することがあるものの、所定
演出を実行しなようにするため、第1KT状態における小当り時の入賞を遊技者に期待さ
せないようにすることができる。
(特徴部022SHに関する説明)
次に、特徴部022SHに係る遊技機について説明する。特徴部022SHに係る遊技
機は、遊技を行うことが可能な遊技機である。この実施の形態では、遊技を行うことが可
能なパチンコ遊技機1を例にとって説明する。
特徴部022SHに係る遊技機は、遊技状態制御手段と、可変表示実行手段と、開始前
判定手段と、演出実行手段と、を備える。遊技状態制御手段と、可変表示実行手段と、開
始前判定手段とは、例えば、主基板11のCPU103によって実現される。演出実行手
段は、例えば、演出制御基板12の演出制御用CPU120によって実現される。
遊技状態制御手段は、遊技状態を制御する。遊技状態制御手段は、有利状態と、特殊状
態と、特別状態と、に制御可能である。有利状態は、遊技者にとって有利な有利状態であ
り、例えば、大当り遊技状態である。特殊状態は、有利状態とは異なる遊技状態であり、
例えば、小当り遊技状態である。
特別状態は、特殊状態により遊技価値が付与されやすい状態であり、例えば、第2KT
状態(高確率/低ベース状態)である。第2KT状態は、小当りが発生しやすい遊技状態
であり、また、特殊入賞口に遊技球が入賞しやすい遊技状態である。なお、第1KT状態
(高確率/高ベース状態または低確率/高ベース状態)は、小当りが発生しやすい遊技状
態であるものの、また、特殊入賞口に遊技球が入賞しにくい遊技状態である。すなわち、
第1KT状態は、特殊状態によって遊技価値がほぼ付与されることのない状態である。
特徴部022SHに係る遊技機において、有利状態に制御された後に特別状態に制御可
能であり、特別状態に制御された後に有利状態に制御可能である。ここで言う有利遊技は
、大当り遊技状態の終了後に第2KT状態に移行させる大当りである。遊技状態制御手段
は、大当り遊技状態に制御した後に、第2KT状態に制御可能であり、第2KT状態に制
御した後に、再び大当り遊技状態に制御可能である。
演出実行手段は、第2KT状態において、小当りRUSHモードの演出モードに制御す
る。第2KT状態では、小当りRUSHモードに制御され、それ以外の演出モードに制御
されることはない。また、小当りRUSHモードについても、第2KT状態においてのみ
制御される演出モードである。つまり、小当りRUSHモードに制御されているときは、
必ず第2KT状態に制御されていることとなる。
演出実行手段は、有利状態に制御される際に、有利状態に制御された後の状態として遊
技価値が付与され得る状態が複数存在することに対応した特定表示を表示可能である。有
利状態に制御される際とは、今回の大当り遊技に制御される際である。遊技価値が付与さ
れ得る状態は、第2KT状態と、次回の大当り遊技状態とである。特定表示は、第2KT
状態と、次回の大当り遊技状態とが以降に存在(発生)することに対応した表示である。
例えば、特定表示は、第2KT状態(小当りRUSHモード)と、次回の大当り遊技状
態とに対応した画像(以下、「ボーナス・ラッシュアイコン」と称する。)である。具体
的には、特定表示は、今回の大当り対応するアイコン画像と、以降の第2KT状態に対応
するアイコン画像と、第2KT状態において当選する次回の大当りに対応するアイコン画
像と、を含む複数のアイコン画像からなる。
ボーナス・ラッシュアイコンの表示態様は、丸、四角、三角など、いずれの形状の表示
態様であってもよいし、文字や記号が付された表示態様であってもよい。ボーナス・ラッ
シュアイコンの各アイコン画像は、対応する状態(遊技)が完了していない場合には空欄
を示す画像であり、対応する状態が完了すると所定の色が付された画像に変化する。ボー
ナス・ラッシュアイコンを構成する、今回の大当りに対応する空欄のアイコン画像と、第
2KT状態に対応する空欄のアイコン画像と、次回の大当りに対応する空欄のアイコン画
像とは、いずれも同じ表示態様で表示される。
また、特徴部022SHにおいて、演出実行手段は、有利状態と、遊技価値が付与され
得る複数の状態と、を含む状態のうち、制御された状態に対応して、特定表示の表示態様
を変化可能である。例えば、今回の大当りが終了すると、演出実行手段は、今回の大当り
に対応する空欄のアイコン画像を所定の表示態様を変化させる。具体的には、演出実行手
段は、空欄のボーナス・ラッシュアイコンに赤色を付し、空欄が埋まった状態を示す表示
態様に変化させる。なお、表示態様の変化は、色を付して空欄を埋めることに限らず、例
えば、対応するアイコンに「済」などの文字を付したり、対応するアイコンの形状を変え
たりしてもよい。
ここで、ボーナス・ラッシュアイコンの表示態様を変化させるタイミングについて説明
する。例えば、大当りに対応するボーナス・ラッシュアイコンの場合、大当りのエンディ
ング期間に表示態様を変化させる。ただし、大当りに対応するボーナス・ラッシュアイコ
ンの表示態様を変化させるタイミングは、これらに限らず、ラウンド遊技中(例えば、最
終ラウンド)であってもよい。また、第2KT状態に対応するボーナス・ラッシュアイコ
ンの場合、例えば、大当りのファンファーレ期間に表示態様を変化させる。ただし、第2
KT状態に対応するボーナス・ラッシュアイコンの表示態様を変化させるタイミングは、
これらに限らず、ラウンド遊技中(例えば、1ラウンド目)であってもよい。
また、特徴部022SHにおいて、特定表示には、異なる複数種類の表示態様がある。
演出実行手段は、有利状態と、遊技価値が付与され得る複数の状態と、を含む状態のうち
、制御された状態に対応した表示態様の特定表示を表示可能である。具体的には、演出実
行手段は、大当りが終了した場合、当該大当りに対応するボーナス・ラッシュアイコンの
アイコン画像を、大当りに対応した表示態様(例えば、赤色)に変化させる。
また、演出実行手段は、第2KT状態が終了した場合、第2KT状態に対応するボーナ
ス・ラッシュアイコンのアイコン画像を、第2KT状態(小当りRUSHモード)に制御
されたことを示す表示態様(例えば、黄色)に変化させる。
また、特徴部022SHにおいて、演出実行手段は、制御された有利状態に対応した特
定態様の特定表示と、遊技価値が付与され得る状態が複数存在することに対応した所定態
様の特定表示と、を表示可能である。特定態様の特定表示は、例えば、赤色や黄色を埋め
た状態のアイコン画像である。所定態様の特定表示は、例えば、空欄のアイコン画像であ
る。演出実行手段は、赤色を埋めた状態のアイコン画像と、空欄のアイコン画像とを、含
むボーナス・ラッシュアイコンを表示可能である。
また、特徴部022SHにおいて、演出実行手段は、有利状態と、遊技価値が付与され
得る複数の状態と、を含む状態のうち、複数の状態に亘って、特定表示を表示可能である
。具体的には、演出実行手段は、今回の大当り遊技状態と、今回の大当り後の第2KT状
態と、次回の大当り遊技状態と、に亘って、すなわち、複数の遊技状態を跨いで、特定表
示を表示可能である。また、演出実行手段は、可変表示中、図柄の停止表示中、可変表示
の待機中、小当り遊技中、大当り遊技中など、常に、特定表示を表示可能である。
また、特徴部022SHにおいて、演出実行手段は、有利状態において付与された遊技
価値と、特別状態において付与された遊技価値とを、有利状態と特別状態とに亘って表示
可能である。遊技価値は、例えば、賞球である。演出実行手段は、具体的には、今回の大
当り遊技状態と、今回の大当り後の第2KT状態と、次回の大当り遊技状態と、に亘って
、すなわち、複数の遊技状態を跨いで、総賞球数を表示可能である。
また、特徴部022SHにおいて、演出実行手段は、特別状態に制御された後の有利状
態に制御される際に、当該後の有利状態に制御された後に特別状態に制御されることを示
唆する示唆演出を実行する。具体的には、演出実行手段は、次回の大当り遊技において、
該次回の大当り遊技後に、再度第2KT状態に制御されることを示唆する示唆演出を実行
する。示唆演出は、例えば、成功および失敗のうちのいずれかの結果を示す成否演出であ
り、具体的には、バトル演出や、段階的に発展する演出などである。
また、演出実行手段は、示唆演出の演出結果に対応して、後の有利状態に制御された後
の状態として遊技価値が付与され得る状態が複数存在することに対応した所定態様の特定
表示を表示可能である。例えば、演出実行手段は、示唆演出の演出結果が成功を示す演出
結果である場合、該次回の大当り遊技において、ボーナス・ラッシュアイコンに空欄のア
イコン画像を追加して表示する。一方、演出実行手段は、示唆演出の演出結果が失敗を示
す演出結果である場合、該次回の大当り遊技において、空欄のアイコン画像を追加しない
例えば、演出実行手段は、同一ラウンド内で(例えば5ラウンド目に)、示唆演出を実
行し、空欄のアイコン画像を追加して表示可能である。ただし、演出実行手段は、複数の
ラウンドに亘って、示唆演出を実行し、空欄のアイコン画像を追加させてもよい。例えば
、5ラウンド目に示唆演出を実行し、6ラウンド目にアイコン画像を追加させてもよい。
また、演出実行手段は、示唆演出を複数のラウンドに亘って実行してもよい。
また、特徴部022SHにおいて、特別状態に制御される前の有利状態と、特別状態に
制御された後の有利状態と、において、共通の回数のラウンド遊技が実行される。すなわ
ち、今回の大当りと、次回の大当りとでは、同じ回数のラウンド遊技が実行される。演出
実行手段は、今回の有利状態に制御されるときと、後の有利状態に制御されるときとで、
共通の表示態様の特定表示を表示可能である。具体的には、演出実行手段は、今回の大当
りと、次回の大当りとのいずれの大当りが完了した場合でも、それぞれに対応するアイコ
ン画像を、赤色を付した共通の表示態様で表示させる。
また、特徴部022SHにおいて、可変表示実行手段は、第1識別情報の可変表示と、
第2識別情報の可変表示とを、並行して実行可能である。具体的には、可変表示実行手段
は、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して実行可能である。遊
技状態制御手段は、可変表示の表示結果として特定表示結果が導出表示されたときに有利
状態に制御可能である。特定表示結果は、例えば、大当りを示す表示結果(大当り図柄)
である。このため、遊技状態制御手段は、可変表示の表示結果として大当りを示す表示結
果が導出表示されたときに、大当り遊技状態に制御する。
また、特徴部022SHにおいて、第2識別情報の可変表示の方が第1識別情報の可変
表示よりも、遊技者にとっての有利度が高い。例えば、特徴部022SHにおいて、第1
特別図柄の変動表示に基づく大当りより、第2特別図柄の変動表示に基づく大当りの方が
、大当り遊技状態の終了後に第2KT状態に移行させる大当りや、ラウンド数の多い大当
りが実行されやすい。
演出実行手段は、第1識別情報の可変表示の表示結果として特定表示結果が導出表示さ
れたことに基づいて有利状態に制御される際に、特定表示を表示している場合には、特定
表示を消去する。特定表示を表示するのは、主に第2識別情報の可変表示が実行される第
2KT状態であるため、特定表示の表示中に第1識別情報の可変表示に基づいて大当り遊
技状態に制御されるのは、イレギュラーなことである。
ここで、第1識別情報の可変表示の表示結果として、大当り遊技状態の終了後に第2K
T状態に移行させる大当りが導出表示された場合には、特定表示を消去させないこととす
る。言い換えれば、演出実行手段は、第1識別情報の可変表示の表示結果として、大当り
遊技状態の終了後に第2KT状態に移行させる大当りを除く大当りが導出表示された場合
に限って、特定表示を消去することとする。
ここで、特定表示を消去するタイミングは、例えば、大当りのファンファーレ期間であ
る。例えば、第1識別情報の可変表示に基づく大当り遊技が行われる場合でも、この大当
りによって第2KT状態の制御が完了(小当りRUSHモードの完了)していることから
、ファンファーレ期間に、アイコン画像を、第2KT状態に制御されたことを示す表示態
様(例えば黄色)に変化させ、その後に(ファンファーレ期間中に)、ボーナス・ラッシ
ュアイコンを消去してもよい。また、第1識別情報の可変表示に基づく大当り遊技に限ら
ず、特定表示を消去するタイミングは、ラウンド遊技中としてもよいし、エンディング期
間としてもよい。ラウンド遊技中に特定表示を消去する場合は、例えば、示唆演出を行い
、示唆演出の演出結果として失敗を示す演出結果を表示させて、その後に特定表示を消去
するようにしてもよい。
また、特徴部022SHにおいて、演出実行手段は、可変表示の表示結果として特定表
示結果が導出表示される前に、特定表示を表示可能である。例えば、演出実行手段は、今
回の可変表示が大当りとなる場合には、可変表示中に、第2KT状態に対応するボーナス
・ラッシュアイコンのアイコン画像を、第2KT状態に制御されることを示す表示態様(
例えば、黄色)に変化させることが可能である。
また、特徴部022SHにおいて、開始前判定手段は、未だ開始されていない可変表示
について、可変表示の表示結果が有利状態に制御されることを示す表示結果となるか否か
を判定する。開始前判定手段が行う判定は、例えば、先読み判定であり、具体的には、開
可変表示を開始する際に行われる各種判定(大当りの判定、大当り種別判定、変動パター
ン判定など)と同様の内容の判定である。開始前判定手段が行う判定タイミングは、当該
各種判定を行うタイミング以前のタイミングである。
演出実行手段は、開始前判定手段の判定結果に基づいて、特定表示を表示可能である。
例えば、演出実行手段は、先読み判定により大当りであると判定された保留記憶がある場
合には、この保留記憶の可変表示が開始される前に、第2KT状態に対応するボーナス・
ラッシュアイコンのアイコン画像を、第2KT状態に制御されることを示す表示態様(例
えば、黄色)に変化させることが可能である。
(特徴部022SHにおける大当り遊技後の遊技状態および演出モードの遷移について)
図12−1は、特徴部022SHにおける大当り遊技後の遊技状態および演出モードの
遷移の一例を示す説明図である。図12−1は、図11−1に示した、特徴部020SH
における大当り遊技後の遊技状態および演出モードの遷移と比較して、大当りの種別が異
なる。図12−1の説明では、図11−1と異なる点について説明する。
図12−1に示すように、特徴部022SHにおいて、大当りの種別には、10R確変
大当りAと、10R確変大当りBと、6R確変大当りと、10R通常大当りと、6R通常
大当りとの、5種別がある。10R確変大当りAは、大当り遊技後に、高確率/第2KT
状態に移行させる大当りである。10R確変大当りBおよび6R確変大当りは、大当り遊
技後に、高確率/第1KT状態に移行させる大当りである。10R通常大当りおよび6R
通常大当りは、大当り遊技後に、低確率/第1KT状態に移行させる大当りである。10
Rの大当りの場合、いずれの大当りでも、同等の賞球が得られる。特徴部022SHに係
るパチンコ遊技機1は、上述した特徴部020SHと比較して、より多くの賞球を得やす
いスペックとなっている。
次に、各遊技状態において各大当りの種別が決定される割合について説明する。例えば
、通常遊技状態では、主に、第1始動入賞口への始動入賞が発生し、第1特別図柄の可変
表示が行われる。第1始動入賞口への始動入賞に基づく大当り種別判定では(すなわち、
通常遊技状態では)、6R通常大当りが35%、6R確変大当りが30%、10R確変大
当りAが35%、の割合でそれぞれ決定される。
一方、低確率/第1KT状態、高確率/第1KT状態、および低確率/第2KT状態で
は、主に、第2始動入賞口への始動入賞が発生し、第2特別図柄の可変表示が行われる。
第2始動入賞口への始動入賞に基づく大当り種別判定では(すなわち、低確率/第1KT
状態、高確率/第1KT状態、および低確率/第2KT状態では)、10R通常大当りが
35%、10R確変大当りBが15%、10R確変大当りAが50%、の割合でそれぞれ
決定される。このように、特徴部022SHに係るパチンコ遊技機1は、上述した特徴部
020SHと比較して、10R確変大当りAに決定される割合が高いため、より多くの賞
球を得やすいスペックとなっている。
また、10R確変大当りBに基づく大当り遊技が実行される場合と、10R通常大当り
に基づく大当り遊技が実行される場合とで、大当り遊技中には、共通の演出が実行される
。具体的には、10R確変大当りBと、10R通常大当りとで、共通の飾り図柄の組み合
わせが導出表示され、また、各大当り遊技中も共通の大当り演出が実行される。そして、
大当り遊技後には、共通のチャンタイムモードに制御される。
これにより、10R確変大当りBと、10R通常大当りとで、実行された大当りの種別
を遊技者が判別できず、また、大当り遊技に制御される遊技状態(高確率/高ベース状態
および低確率/高ベース状態のいずれか)についても遊技者が判別できないようにするこ
とができる。このため、特徴部022SHでは、通常モードからチャンタイムモードに遷
移する、いわゆる初当りの場合に限らず、いずれのモードからチャンタイムモードが開始
された場合でも、制御されている遊技状態を遊技者が判別できないようにすることができ
る。
(特徴部022SHの大当り種別判定テーブルについて)
図12−2は、特徴部022SHの大当り種別判定テーブルの一例を示す説明図である
。図12−2の(A)は、第1特別図柄の変動表示を実行する場合の大当り種別判定テー
ブルである。図12−2の(B)は、第2特別図柄の変動表示を実行する場合の大当り種
別判定テーブルである。
図12−2の(A)に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合の大当り種
別には、10R確変大当りAと、6R確変大当りと、6R通常大当りと、の3種類の大当
りのうち、いずれかが決定される。また、図12−2の(B)に示すように、第2特別図
柄の変動表示を実行する場合の大当り種別には、10R確変大当りAと、10R確変大当
りBと、10R通常大当りと、の3種類の大当りのうち、いずれかが決定される。図12
−2の(A)、(B)のいずれにおいても、設定値にかかわらず、それぞれの大当り種別
が決定される割合は一定である。また、図12−2の(A)、(B)のいずれにおいても
、確変大当りに決定される割合が65%であり、通常大当りに決定される割合が35%と
なっている。
以下、図12−2の(A)と(B)とを比較して説明する。10R確変大当りAは、(
A)よりも(B)の方が決定されやすい。具体的には、10R確変大当りAは、(A)で
は35%であり、(B)では50%である。また、(A)では、6R確変大当りが選択可
能であり、10R確変大当りBが選択不可能であるが、(B)では、10R確変大当りB
が選択可能であり、6R確変大当りが選択不可能である。また、通常大当りについては、
(A)では、6R通常大当りが選択可能(10R通常大当りが選択不可能)であり、(B
)では、10R通常大当りが選択可能(6R通常大当りが選択不可能)である。このため
、(A)よりも(B)を用いた大当り種別判定の方が、遊技者にとって有利な大当りに決
定されやすくなっている。すなわち、第2特別図柄の可変表示の方が第1特別図柄の可変
表示よりも、遊技者にとっての有利度が高い可変表示となっている。
(大当り開始時のボーナス・ラッシュアイコン制御処理)
次に、図12−3を用いて、大当り開始時にボーナス・ラッシュアイコンを表示させる
場合、または、ボーナス・ラッシュアイコンの表示態様を変化させる場合の処理について
説明する。図12−3は、大当り開始時のボーナス・ラッシュアイコン制御処理の一例を
示すフローチャートである。大当り開始時のボーナス・ラッシュアイコン制御処理は、図
8に示す演出制御プロセス処理におけるS173の特図当り待ち処理において実行される
処理である。
図12−3において、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド(第1大当
り開始指定コマンドまたは第2大当り開始指定コマンド)を受信しているか否かを判断す
る(ステップ022SHS11)。大当り開始指定コマンドを受信していない場合(ステ
ップ022SHS11:NO)、演出制御用CPU120は、そのまま一連の処理を終了
する。
一方、大当り開始指定コマンドを受信している場合(ステップ022SHS11:YE
S)、すなわち、大当りが発生した場合には、演出制御用CPU120は、10R確変大
当りAであるか否かを判断する(ステップ022SHS12)。10R確変大当りAであ
る場合(ステップ022SHS12:YES)、演出制御用CPU120は、ステップ0
22SHS14へ移行する。10R確変大当りAではない場合(ステップ022SHS1
2:NO)、演出制御用CPU120は、第1特別図柄の変動表示に基づく大当りである
か否かを判断する(ステップ022SHS13)。
第1特別図柄の変動表示に基づく大当りではない場合(ステップ022SHS13:N
O)、すなわち、第2特別図柄の変動表示に基づく大当りである場合、演出制御用CPU
120は、ボーナス・ラッシュアイコンの表示中であるか否を判断する(ステップ022
SHS14)。ボーナス・ラッシュアイコンの表示中ではない場合(ステップ022SH
S14:NO)、演出制御用CPU120は、ボーナス・ラッシュアイコンの表示を開始
し(ステップ022SHS15)、一連の処理を終了する。
一方、ボーナス・ラッシュアイコンの表示中である場合(ステップ022SHS14:
YES)、ボーナス・ラッシュアイコンのうち、第2KT状態(小当りRUSHモード)
に対応するアイコン画像を、小当りRUSHモードに制御されたことを示す表示態様(黄
色)に変化させる表示変化演出を実行設定し(ステップ022SHS16)、一連の処理
を終了する。
ステップ022SHS13において、第1特別図柄の変動表示に基づく大当りである場
合(ステップ022SHS13:YES)、演出制御用CPU120は、ボーナス・ラッ
シュアイコンを表示中であるか否を判断する(ステップ022SHS17)。ボーナス・
ラッシュアイコンの表示中ではない場合(ステップ022SHS17:NO)、演出制御
用CPU120は、一連の処理を終了する。
一方、ボーナス・ラッシュアイコンの表示中である場合(ステップ022SHS17:
YES)、すなわち、例えば、第2KT状態(小当りRUSHモード)において、第1特
別図柄の変動表示に基づくイレギュラーな大当り遊技に制御される場合、演出制御用CP
U120は、ボーナス・ラッシュアイコンを消去し(ステップ022SHS18)、一連
の処理を終了する。
上述した処理により、10R確変大当りAの大当り遊技を実行する場合、当該大当りの
ファンファーレ期間に、ボーナス・ラッシュアイコンを表示させることができる。また、
小当りRUSHモードにおいて第2特別図柄の変動表示に基づく大当り遊技が実行される
場合、ラウンド遊技中に、ボーナス・ラッシュアイコンを、小当りRUSHモードに制御
されたことを示す表示態様(例えば、黄色)に変化させることができる。また、小当りR
USHモードにおいて第1特別図柄の変動表示に基づくイレギュラーな大当りが実行され
る場合には、ファンファーレ期間にボーナス・ラッシュアイコンを消去することができる
(ラウンド遊技中のボーナス・ラッシュアイコン制御処理)
次に、図12−4を用いて、ラウンド遊技中にボーナス・ラッシュアイコンの空欄を追
加する場合の処理について説明する。図12−4は、ラウンド遊技中のボーナス・ラッシ
ュアイコン制御処理の一例を示すフローチャートである。ラウンド遊技中のボーナス・ラ
ッシュアイコン制御処理は、図8に示す演出制御プロセス処理におけるS176の大当り
中演出処理において実行される処理である。
図12−4において、演出制御用CPU120は、大入賞口開放中表示コマンドを受信
しているか否かを判断する(ステップ022SHS31)。大入賞口開放中表示コマンド
を受信していない場合(ステップ022SHS31:NO)、演出制御用CPU120は
、そのまま一連の処理を終了する。大入賞口開放中表示コマンドを受信している場合(ス
テップ022SHS31:YES)、演出制御用CPU120は、今回の大当りが小当り
RUSHモードに制御されているときの大当りであるか否かを判断する(ステップ022
SHS32)。
今回の大当りが小当りRUSHモードに制御されているときの大当りではない場合(ス
テップ022SHS32:NO)、演出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。
一方、今回の大当りが小当りRUSHモードに制御されているときの大当りである場合(
ステップ022SHS32:YES)、ラウンド遊技が5ラウンド目であるか否かを判断
する(ステップ022SHS33)。なお、演出制御用CPU120は、CPU103に
よってカウントされる、大当りのラウンド数を示すラウンド数カウンタの値に基づいて、
5ラウンド目であるか否かを判断してもよいし、大入賞口開放中表示コマンドを受信した
回数をカウントすることにより、5ラウンド目であるか否かを判断してもよい。
ラウンド遊技が5ラウンド目ではない場合(ステップ022SHS33:NO)、演出
制御用CPU120は、一連の処理を終了する。一方、ラウンド遊技が5ラウンド目であ
る場合(ステップ022SHS33:YES)、演出制御用CPU120は、ボーナス・
ラッシュアイコンの表示中であるか否かを判断する(ステップ022SHS34)。ボー
ナス・ラッシュアイコンの表示中ではない場合(ステップ022SHS34:NO)、演
出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。
一方、ボーナス・ラッシュアイコンの表示中である場合(ステップ022SHS34:
YES)、演出制御用CPU120は、今回の大当りが10R確変大当りAであるか否か
を判断する(ステップ022SHS35)。10R確変大当りAである場合(ステップ0
22SHS35:YES)、演出制御用CPU120は、示唆演出として成功演出を実行
設定することにより、ボーナス・ラッシュアイコンを追加して表示し(ステップ022S
HS36)、一連の処理を終了する。一方、10R確変大当りAではない場合(ステップ
022SHS35:NO)、演出制御用CPU120は、示唆演出として失敗演出を実行
設定し(ステップ022SHS37)、一連の処理を終了する。
上述した処理により、小当りRUSHモードにおける大当り遊技において、今回の大当
りが10R確変大当りAであれば、示唆演出として成功演出を実行することができ、一方
で、今回の大当りが10R確変大当りBや10R通常大当りであれば、示唆演出として失
敗演出を実行することができる。
(エンディング期間のボーナス・ラッシュアイコン制御処理)
次に、図12−5を用いて、エンディング期間にボーナス・ラッシュアイコンの表示態
様を変化させる場合の処理のボーナス・ラッシュアイコン制御処理について説明する。図
12−5は、エンディング期間のボーナス・ラッシュアイコン制御処理の一例を示すフロ
ーチャートである。エンディング期間のボーナス・ラッシュアイコン制御処理は、図8に
示す演出制御プロセス処理におけるS177のエンディング演出処理において実行される
処理である。
図12−5において、演出制御用CPU120は、ボーナス・ラッシュアイコンの表示
中であるか否かを判断する(ステップ022SHS51)。ボーナス・ラッシュアイコン
の表示中ではない場合(ステップ022SHS51:NO)、演出制御用CPU120は
、そのまま一連の処理を終了する。ボーナス・ラッシュアイコンの表示中である場合(ス
テップ022SHS51:YES)、演出制御用CPU120は、ボーナス・ラッシュア
イコンのうち、今回の大当りに対応するアイコン画像を、大当り完了を示す表示態様(例
えば赤色)に変化させる表示変化演出を実行設定する(ステップ022SHS52)。
そして、演出制御用CPU120は、今回の大当りが10R確変大当りAであるか否か
を判断する(ステップ022SHS53)。今回の大当りが10R確変大当りAである場
合(ステップ022SHS53:YES)、演出制御用CPU120は、小当りRUSH
モードへの移行を示すエンディング演出を実行設定し(ステップ022SHS54)、一
連の処理を終了する。一方、今回の大当りが10R確変大当りAではない場合(ステップ
022SHS53:NO)、すなわち、今回の大当りが10R確変大当りBまたは10R
通常大当りである場合、演出制御用CPU120は、チャンタイムモードへの移行を示す
エンディング演出を実行設定し(ステップ022SHS55)、一連の処理を終了する。
なお、チャンタイムモードにおいて、ボーナス・ラッシュアイコンは表示されない。
上述した処理により、大当り遊技のエンディング期間に、ボーナス・ラッシュアイコン
を、大当りの完了を示す表示態様(例えば、赤色)に変化させることができる。また、1
0R確変大当りAの場合、小当りRUSHモードにおいても、ボーナス・ラッシュアイコ
ンを継続して表示することができる。また、10R確変大当りBや通常大当りの場合、チ
ャンタイムモードにおいて、ボーナス・ラッシュアイコンを表示しないようにすることが
できる。
(演出モードおよび大当りの演出画面の遷移の一例)
次に、図12−6〜図12−8を用いて、演出モードおよび大当りの演出画面の遷移の
一例について説明する。図12−6は、通常モード→小当りRUSHモードの演出画面の
遷移の一例を示す説明図である。図12−7は、小当りRUSHモード→チャンタイムモ
ードの演出画面の遷移の一例を示す説明図である。図12−8は、小当りRUSHモード
が継続する場合の演出画面の遷移の一例を示す説明図である。
図12−6の(A)は、通常モード中における可変表示を示す。具体的には、画像表示
装置5には、第1特別図柄の可変表示に対応して、飾り図柄022SH100および第1
小図柄022SH101が可変表示されている。(A)に示す画面を表示するにあたり、
演出制御用CPU120は、主基板11から受信した演出制御コマンドにより特定される
、表示結果や変動パターンや遊技状態に基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定
飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出、遊技状態の応じた
演出モードなどの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定し、
その決定結果に基づいて、飾り図柄の可変表示を実行させる。また、(A)において、画
像表示装置5の下側の中央領域には、アクティブ表示022SH110が表示されている
。(A)において、可変表示期間が経過すると、(B)に示す画面に遷移する。
図12−6の(B)は、通常モードにおいて、10R確変大当りAを示す飾り図柄02
2SH100が導出表示された際の画面を示す。具体的には、画像表示装置5には、飾り
図柄022SH100および第1小図柄022SH101が10R確変大当りAを示す組
合せとなる確定図柄「7,7,7」で停止表示されている。(B)に示す画面を表示する
にあたり、演出制御用CPU120は、例えば、演出制御パターンから飾り図柄022S
H100(および第1小図柄022SH101)の可変表示終了を示す終了コードが読み
出されたこと、または、主基板11から確定飾り図柄022SH100を停止表示させる
ことを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄022SH100の表
示結果となる確定飾り図柄022SH100を停止表示させる。(B)において、図柄確
定期間が経過すると、(C)に示す画面に遷移する。
図12−6の(C)は、10R確変大当りAの大当り遊技におけるファンファーレ期間
の画面を示す。具体的には、画像表示装置5には、10R確変大当りAを示す大当り報知
画像022SH105や、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120が表示されてい
る。ボーナス・ラッシュアイコン022SH120は、空欄を示す3つのアイコン画像0
22SH120a〜120cからなる。3つのアイコン画像022SH120a〜120
cは、今回の大当りと、今回の大当りの終了後の小当りRUSHモードと、次回の大当り
との、3回分の遊技価値が付与される状態が存在することを示す。(C)に示す画面を表
示するにあたり、演出制御用CPU120は、例えば、主基板11から大当り開始指定コ
マンドを受信したことなどに対応して、大当り報知画像022SH105や、ボーナス・
ラッシュアイコン022SH120を表示させる。
図12−6の(D)は、10R確変大当りAの5ラウンド目のラウンド遊技中の画面を
示す。具体的には、画像表示装置5には、10R確変大当りAの5ラウンド目であること
を報知するラウンド報知画像022SH106が表示されている。また、(D)には、総
賞球数表示022SH130が表示されている。総賞球数表示022SH130は、小当
りRUSHモードを含む連チャン中の総賞球数を示す。なお、総賞球数表示022SH1
30は、図12−6の(C)に示すファンファーレ期間が表示してもよい。また、(D)
では、画像表示装置5の表示領域の右上には、右打ち報知に対応する報知画像として「右
打ち」の文字を含む報知画像が表示されている。(D)に示す画面を表示するにあたり、
演出制御用CPU120は、例えば、主基板11から大入賞口開放中表示コマンドを受信
したことなどに対応して、ラウンド報知画像022SH106を表示させる。
図12−6の(E)は、10R確変大当りAの大当り遊技におけるエンディング期間の
画面を示す。具体的には、画像表示装置5には、小当りRUSHモードに制御されること
を示す小当りRUSH移行報知画像022SH107や、ボーナス・ラッシュアイコン0
22SH120のアイコン画像022SH120a(下から1つ目)に色が付された画像
が表示されている。アイコン画像022SH120aに付された色は、大当りが完了した
ことを示す色(例えば赤色)である。(E)に示す画面を表示するにあたり、演出制御用
CPU120は、例えば、主基板11から大当り終了指定コマンドを受信したことなどに
対応して、小当りRUSH移行報知画像022SH107や、アイコン画像022SH1
20aに色が付された画像を表示させる。
このように、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120は、遊技の進行に応じて表
示態様が変化する。また、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120は、大当り遊技
状態に対応した表示態様(例えば、赤)で表示される。
図12−6の(F)は、小当りRUSHモード中における可変表示を示す。具体的には
、画像表示装置5には、第2特別図柄の可変表示に対応して、飾り図柄022SH100
および第2小図柄022SH102が可変表示されている。ボーナス・ラッシュアイコン
022SH120は、大当り遊技状態と、第2KT状態(小当りRUSHモード)との複
数の遊技状態に亘って表示されている。また、(F)において、画像表示装置5のアクテ
ィブ表示022SH110に右側領域には、第2保留記憶を示す保留表示022SH11
1が表示されている。
図12−6の(G)は、小当りRUSHモード中に小当り図柄が導出表示された画面を
示す。具体的には、画像表示装置5には、飾り図柄022SH100および第2小図柄0
22SH102が小当り遊技を示す組合せとなる確定図柄「1,3,5」で停止表示され
ている。
図12−6の(H)は、小当りRUSHモード中の小当り遊技中の画面を示す。具体的
には、小当り遊技状態において、特殊入賞口への入賞があると、画像表示装置5には、賞
球数(たとえば10球)を示す入賞エフェクト画像022SH131が表示される。(H
)では、例えば、特殊入賞口への2球入賞し、2回分の賞球(計20球の払出し)が行わ
れたことを示す。また、総賞球数表示022SH130は、大当りにおける賞球と、小当
りRUSHモードにおける賞球との、総数を示し、大当り遊技状態と、小当りRUSHモ
ード(第2KT状態)とに亘って表示可能である。総賞球数表示022SH130は、図
12−6の(G)と比較して、20球分加算された数字を示す。この後、図12−7の(
I)および図12−8の(I)のいずれかの画面に遷移する。
図12−7の(I)は、小当りRUSHモード中における可変表示を示す。
図12−7の(J)は、小当りRUSHモードにおいて、確変大当り(10R確変大当
りA、10R確変大当りB)および通常大当り(10R通常大当り)のうちのいずれかを
示す飾り図柄022SH100が導出表示された際の画面を示す。具体的には、画像表示
装置5には、飾り図柄022SH100および第2小図柄022SH102が確変大当り
および通常大当りのうちのいずれの可能性もあることを示す組合せとなる確定図柄「2,
2,2」で停止表示されている。(J)において、図柄確定期間が経過すると、(K)に
示す画面に遷移する。
図12−7の(K)は、小当りRUSHモードにおいて制御される大当り遊技のファン
ファーレ期間の画面を示す。具体的には、画像表示装置5には、確変大当りおよび通常大
当りのうちのいずれの可能性もあることを示す大当り報知画像022SH115や、ボー
ナス・ラッシュアイコン022SH120のアイコン画像022SH120b(下から2
つ目)に色が付された画像が表示されている。アイコン画像022SH120bに付され
た色は、小当りRUSHモードに制御されたことを示す色(例えば黄色)である。また、
ボーナス・ラッシュアイコン022SH120は、第2KT状態(小当りRUSHモード
)から大当り遊技状態に移行後も継続して表示されている。また、大当り報知画像022
SH115は、キャラクタが弓矢を持っており、大当り遊技において、該大当り遊技後に
小当りRUSHモードに制御される可能性があることを示唆する、弓矢を用いた示唆演出
が行われることを示す。
このように、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120は、前回の大当り遊技状態
と、第2KT状態(小当りRUSHモード)と、今回の大当り遊技状態との、複数の遊技
状態に亘って表示される。また、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120は、遊技
の進行に応じて表示態様が変化する。また、ボーナス・ラッシュアイコン022SH12
0(アイコン画像022SH120b)は、小当りRUSHモード(第2KT状態)に制
御されたことを示す表示態様(例えば、黄色)で表示される。
図12−7の(L)は、5ラウンド目のラウンド遊技中の画面を示す。具体的には、画
像表示装置5には、今回の大当りの後に小当りRUSHモードに制御される可能性がある
ことを示唆する示唆演出画像022SH116が表示されている。例えば、示唆演出は、
表示されているキャラクタが弓矢によって的を命中させる成功演出と、的を命中させるこ
とのできない失敗演出と、がある。
図12−7の(M)は、示唆演出における演出結果として、失敗を示す画面を示す。具
体的には、画像表示装置5には、表示されているキャラクタが弓矢によって的を命中する
ことができなかった失敗演出画像022SH117が表示されている。失敗演出画像02
2SH117が表示されることにより、今回の大当り遊技後に小当りRUSHモードに制
御されないことを遊技者に示唆する。
なお、5ラウンド目において、失敗演出画像022SH117を表示させておき、その
後のラウンドやエンディング期間などに、成功を示す画像を表示させる復活演出(今回の
大当り遊技後に小当りRUSHモードに制御されることを示す演出)を実行可能としても
よい。また、示唆演出として、空欄のアイコン画像が、追加される可能性の高い演出や、
追加されない可能性の高い演出を用意しておき、判定によって選択したいずれかの演出を
実行するようによしてもい。
図12−7の(N)は、大当り遊技におけるエンディング期間の画面を示す。具体的に
は、画像表示装置5には、チャンタイムモードに制御されることを示すチャンタイムモー
ド移行報知画像022SH118や、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120の空
欄(下から3つ目)が埋まった画像が表示されている。ボーナス・ラッシュアイコン02
2SH120のアイコン画像022SH120c(下から3つ目)に色が付された画像が
表示されている。アイコン画像022SH120cに付された色は、大当りが完了したこ
とを示す色(例えば赤色)である。このように、ボーナス・ラッシュアイコン022SH
120は、遊技の進行に応じて表示態様が変化する。
なお、特徴部022SHでは、小当りRUSHモードにおいて当選可能な大当りは、ラ
ウンド数が共通する10ラウンドの大当りである。このため、小当りRUSHモードにお
ける大当り遊技によって遊技者に付与される遊技価値は共通である。このことから、特徴
部022SHでは、ボーナス・ラッシュアイコン022SHのアイコン画像を、大当りの
完了を示す表示態様とする際には、大当り種別に関係なく、一律に「赤色」の表示態様と
している。
また、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120のアイコン画像022SH120
a〜120cのうち、一番下のアイコン画像022SH120aおよび一番上のアイコン
画像022SH120cには赤色が付され、真ん中のアイコン画像022SH120bに
は黄色が付されることとなる。このため、アイコン画像022SH120a〜120cを
表示する際には(例えば、図12−6の(C)参照)、一番下のアイコン画像022SH
120aおよび一番上のアイコン画像022SH120cと、真ん中のアイコン画像02
2SH120bとは、当初から(空欄の状態から)異なる表示態様で表示してもよい。例
えば、真ん中のアイコン画像022SH120bを、他のアイコン画像022SH120
a,120cに比べて、表示領域の大きい表示態様としてもよい。これにより、各アイコ
ン画像022SH120a〜120cが空欄の状態であっても、空欄の表示態様によって
、大当りに対応するアイコン画像であるのか、小当りRUSHモードに対応するアイコン
画像であるのかを遊技者に示唆することができる。
図12−7の(O)は、チャンタイムモード中における可変表示を示す。具体的には、
画像表示装置5には、第2特別図柄の可変表示に対応して、飾り図柄022SH100お
よび第2小図柄022SH102が可変表示されている。なお、チャンタイムモードは、
第1KT状態(高確率/高ベース状態または低確率/高ベース状態)である場合に制御さ
れる。チャンタイムモードにおいて、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120は、
消去されている。
次に、図12−8について説明する。図12−8の(I)〜(L)は、図12−7の(
I)〜(L)に示す画面と同様の画面である。このため、図12−8の(I)〜(L)に
ついての説明は省略する。
図12−8の(M)は、示唆演出における演出結果として、成功を示す画面を示す。具
体的には、画像表示装置5には、表示されているキャラクタが弓矢によって的を命中する
ことができた成功演出画像022SH127が表示されている。また、ボーナス・ラッシ
ュアイコン022SH120には、空欄を示す2つのアイコン画像022SH120d,
120eが追加して表示されている。この2つのアイコン画像022SH120d,12
0eは、大当り終了後(2回目の大当り終了後)の小当りRUSHモードと、次回の大当
り(3回目の大当り)との、以降に2回分の遊技価値が付与され得る状態が新たに追加さ
れたことを示す。このように、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120において、
完了した遊技に対応した表示態様(赤色や黄色)のアイコン画像022SH120a,1
20bと、以降に遊技価値が付与され得る状態が複数存在することに対応した空欄の表示
態様のアイコン画像022SH120c〜120eとは、同時に表示可能である。
図12−8の(N)は、大当り遊技におけるエンディング期間の画面を示す。具体的に
は、画像表示装置5には、小当りRUSHモードが継続して制御されることを示す小当り
RUSH継続報知画像022SH128や、ボーナス・ラッシュアイコン022SH12
0のアイコン画像022SH120c(下から3つ目)に色が付された画像が表示されて
いる。アイコン画像022SH120cに付された色は、大当りが完了したことを示す色
(例えば赤色)である。
図12−8の(O)は、小当りRUSHモード中における可変表示を示す。
この後、図12−8の(P)に示すように、小当りRUSHモードにおいて、10R確
変大当りAが実行されると、そのたびに、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120
には、空欄を示す2つのアイコン画像022SH120f,120gが追加して表示され
ていく。
なお、図12−8の説明では、示唆演出の結果を表示するまで、10R確変大当りAで
あることを明示しないようにしたが、可変表示結果を導出表示する際に、10R確変大当
りAであることを明示してもよい。すなわち、図12−8の説明では、10R確変大当り
Aと判定された可変表示において、飾り図柄022SH100を、確変大当りおよび通常
大当りのうちのいずれの可能性もあることを示す組合せ「2,2,2」で停止表示させ、
大当り遊技中に、示唆演出により成功演出画像022SH127を表示させるようにした
が、これに限らず、例えば、10R確変大当りAと判定された可変表示において、飾り図
柄022SH100を、10R確変大当りAを示す組合せ「7,7,7」で停止表示させ
てもよい。
なお、この場合、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120に2つのアイコン画像
120d,120eを追加させるタイミングは、例えば、ファンファーレ期間としてもよ
いし、ラウンド遊技中としてもよいし、エンディング期間としてもよい。また、この場合
、10R確変大当りAを示す飾り図柄022SH100の組合せ「7,7,7」が停止表
示されているものの、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120に2つのアイコン画
像120d,120eを追加させる前に、示唆演出を行ってもよい。この場合、示唆演出
における結果演出として成功を示す演出が行われることが明らかであるため、遊技者は、
安心して示唆演出を眺めて遊技することができる。一方で、既に、10R確変大当りAを
示す組合せ「7,7,7」が停止表示されていることから、示唆演出を行わずに、ボーナ
ス・ラッシュアイコン022SH120に2つのアイコン画像120d,120eを追加
させてもよい。
また、10R確変大当りAと判定された場合に、10R確変大当りAであることを、明
示する演出を行うか、明示しない演出を行うかの判定を行い、判定によって決定した、い
ずれかの演出を行うようにしてもよい。
(可変表示におけるボーナス・ラッシュアイコン制御処理)
次に、図12−9を用いて、可変表示においてボーナス・ラッシュアイコンの表示態様
を変化させる場合の処理について説明する。図12−9は、可変表示におけるボーナス・
ラッシュアイコン制御処理の一例を示すフローチャートである。可変表示におけるボーナ
ス・ラッシュアイコン制御処理は、図8に示す演出制御プロセス処理におけるS171の
可変表示開始設定処理において実行される処理である。
図12−9において、演出制御用CPU120は、小当りRUSHモード中であるか否
かを判断する(ステップ022SHS71)。小当りRUSHモード中ではない場合(ス
テップ022SHS71:NO)、演出制御用CPU120は、そのまま一連の処理を終
了する。小当りRUSHモード中である場合(ステップ022SHS71:YES)、演
出制御用CPU120は、先読み判定により大当りであると判定された保留記憶があるか
否かを判断する(ステップ022SHS72)。
大当りであると先読み判定された保留記憶がある場合(ステップ022SHS72:Y
ES)、演出制御用CPU120は、ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化の有無を決
定する(ステップ022SHS73)。ステップ022SHS73の決定では、図12−
10の(A)に示すボーナス・ラッシュアイコン表示変化決定テーブルが用いられる。
(ボーナス・ラッシュアイコン表示変化決定テーブルについて)
ここで、図12−10を用いて、ボーナス・ラッシュアイコン表示変化決定テーブルに
ついて説明する。図12−10は、ボーナス・ラッシュアイコン表示変化決定テーブルの
一例を示す説明図である。図12−10の(A)は、保留記憶に対応するボーナス・ラッ
シュアイコンの表示変化の有無を決定する際に用いられるテーブルである。
具体的には、図12−10の(A)は、先読み判定によって大当りであると判定された
場合に用いられる、大当り種別ごとの、ボーナス・ラッシュアイコン表示変化の実行割合
を示したテーブルである。より具体的には、図12−10の(A)のテーブルにおいて、
「先読み判定結果」は、先読み判定による大当り種別を示す。また、「ボーナス・ラッシ
ュアイコン表示変化実行割合」は、表示変化を行う「あり」と、表示変化を行わない「な
し」とを示す。
例えば、10R確変大当りAの場合、ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化が行われ
る割合は、「25/100」である。また、10R確変大当りBおよび10R通常大当り
の場合、ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化が行われる割合は、「10/100」で
ある。このため、大当りの保留記憶が記憶されているときには、10R確変大当りAの方
が、すなわち、大当り遊技後に小当りRUSHモードが継続する場合の方が、大当り遊技
後に小当りRUSHモードが継続しない場合よりも、ボーナス・ラッシュアイコンの表示
変化が行われやすくなっている。
図12−9に戻り、演出制御用CPU120は、ステップ022SHS73における決
定の結果、ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化を行うか否かを判断する(ステップ0
22SHS74)。ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化を行わない場合(ステップ0
22SHS74:NO)、演出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。
ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化を行う場合(ステップ022SHS74:YE
S)、演出制御用CPU120は、対応するアイコン画像の表示態様を、小当りRUSH
モードに制御されたことを示す表示態様(例えば、黄色)に変化させる表示変化演出を実
行設定し(ステップ022SHS75)、一連の処理を終了する。
ステップ022SHS72において、大当りであると先読み判定された保留記憶がない
場合(ステップ022SHS72:NO)、演出制御用CPU120は、今回の可変表示
において大当りの表示結果が導出表示されるか否かを判断する(ステップ022SHS7
6)。今回の可変表示において大当りの表示結果が導出表示されない場合(ステップ02
2SHS76:NO)、演出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。
一方、今回の可変表示において大当りの表示結果が導出表示される場合(ステップ02
2SHS76:YES)、今回の可変表示が開始される前の保留記憶の段階でボーナス・
ラッシュアイコンが表示変化済みであるか否かを判断する(ステップ022SHS77)
。保留記憶の段階でボーナス・ラッシュアイコンが表示変化済みである場合(ステップ0
22SHS77:YES)、演出制御用CPU120は、一連の処理を終了する。保留記
憶の段階でボーナス・ラッシュアイコンが表示変化済みではない場合(ステップ022S
HS77:NO)、ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化の有無を決定し(ステップ0
22SHS78)、ステップ022SHS74に移行する。ステップ022SHS78の
決定では、図12−10の(B)に示すボーナス・ラッシュアイコン表示変化決定テーブ
ルが用いられる。
ここで、図12−10の(B)は、可変表示に対応するボーナス・ラッシュアイコンの
表示変化の有無を決定する際に用いられるテーブルである。具体的には、図12−10の
(B)は、可変表示に対応する大当り判定によって大当りであると判定された場合に用い
られる、大当り種別ごとの、ボーナス・ラッシュアイコン表示変化の実行割合を示したテ
ーブルである。より具体的には、図12−10の(B)のテーブルにおいて、「大当り判
定結果」は、今回の可変表示が大当りとなる場合の大当り種別を示す。また、「ボーナス
・ラッシュアイコン表示変化実行割合」は、表示変化を行う「あり」と、表示変化を行わ
ない「なし」とを示す。
例えば、10R確変大当りAの場合、ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化が行われ
る割合は、「10/100」である。また、10R確変大当りBおよび10R通常大当り
の場合、ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化が行われる割合は、「25/100」で
ある。このため、大当りの表示結果が導出される可変表示中には、10R確変大当りBや
10R通常大当りの方が(大当り遊技後に小当りRUSHモードが終了する場合の方が)
、10R確変大当りAよりも(大当り遊技後に小当りRUSHモードが継続する場合より
も)、ボーナス・ラッシュアイコンの表示変化が行われやすくなっている。
図12−10の(A)、(B)に示したテーブルを用いることにより、ボーナス・ラッ
シュアイコンが表示変化するタイミングによって、小当りRUSHモードの継続または終
了を示唆することができる。具体的には、保留記憶されている際にボーナス・ラッシュア
イコンの表示態様が変化した場合には、小当りRUSHモードが継続する可能性が高く、
可変表示中にボーナス・ラッシュアイコンの表示態様が変化した場合には、小当りRUS
Hモードが終了する可能性が高いことを示唆することができる。
なお、上述した説明では、対象の可変表示に関する情報について、保留記憶中か可変表
示中かに応じて、小当りRUSHモードが継続する可能性を示唆することとしたが、これ
に限らない。例えば、対象の可変表示に関する情報について、可変表示結果(大当り図柄
)の導出表示前(保留記憶中か可変表示中)か、導出表示後(大当り遊技中)かによって
、小当りRUSHモードが継続する可能性を示唆してもよい。具体的には、可変表示結果
(大当り図柄)の導出表示前であれば、小当りRUSHモードが継続する可能性が高く、
一方で、可変表示結果の導出表示後であれば、小当りRUSHモードが終了する可能性が
高いことを示唆するようにしてもよい。
(可変表示中にボーナス・ラッシュアイコンの表示態様を変化させる場合の画面遷移)
次に、図12−11を用いて、可変表示中にボーナス・ラッシュアイコンの表示態様を
変化させる場合の演出画面の遷移について説明する。図12−11は、可変表示中にボー
ナス・ラッシュアイコンの表示態様を変化させる場合の演出画面の遷移の一例を示す説明
図である。
図12−11の(A)は、小当りRUSHモード中において、アクティブ表示022S
H110に対応する可変表示が開始された際の画面を示す。また、(A)には、第2保留
記憶を示す保留表示022SH111が表示されている。(A)に示す保留表示022S
H111は、通常の表示態様とは異なる表示態様であり、具体的には、大当りの期待度が
高い表示態様である。保留表示022SH111に対応する保留記憶は、例えば、先読み
判定によって大当りであると判定されている保留記憶である。
図12−11の(B)は、(A)と同様のアクティブ表示022SH110に対応する
可変表示中の画面を示す。(B)には、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120の
アイコン画像022SH120b(下から2つ目)に黄色が付された画像が表示されてい
る。これにより、大当り遊技が行われること(小当りRUSHモードが終了または中断す
ること)を遊技者に示唆することができる。なお、アイコン画像022SH120bに付
された色は、例えば、小当りRUSHモードに制御されたことを示す色(例えば黄色)で
ある。
図12−11の(C)は、小当りRUSHモード中に小当り図柄が導出表示された画面
を示す。具体的には、画像表示装置5には、飾り図柄022SH100および第2小図柄
022SH102が小当り遊技を示す組合せとなる確定図柄「1,3,5」で停止表示さ
れている。(C)の後、小当り遊技状態に制御され、小当り遊技が終了すると、(D)に
示す画面に遷移する。
図12−11の(D)は、小当りRUSHモード中において、アクティブ表示022S
H113に対応する可変表示が開始された際の画面を示す。具体的には、(D)は、高期
待度の保留表示022SH111がアクティブ表示022SH113に移動し、可変表示
が開始された際の画面を示す。
図12−11の(E)は、小当りRUSHモードにおいて、確変大当り(10R確変大
当りA、10R確変大当りB)または通常大当り(10R通常大当り)のうちのいずれか
を示す飾り図柄022SH100が導出表示された際の画面を示す。(E)において、図
柄確定期間が経過すると、(F)に示す画面に遷移する。
図12−11の(F)は、大当り遊技におけるファンファーレ期間の画面を示す。具体
的には、画像表示装置5には、確変大当りおよび通常大当りのうちのいずれの可能性もあ
ることを示す大当り報知画像022SH115が表示されている。
図12−11の(G)は、5ラウンド目に行われる示唆演出における演出結果として、
成功を示す画面を示す。具体的には、実行されている大当りの種別が10R確変大当りA
の場合には、(G)に示すように成功演出画像127が表示される。なお、実行されてい
る大当りの種別が10R確変大当りBや10R通常大当りの場合には、(G)において、
図12−7の(M)に示すように失敗演出画像022SH117が表示される。また、(
G)では、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120には、空欄を示す2つのアイコ
ン画像022SH120d,120eが追加して表示されている。
図12−11の(H)は、大当り遊技におけるエンディング期間の画面を示す。具体的
には、画像表示装置5には、小当りRUSHモードが継続して制御されることを示す小当
りRUSH継続報知画像022SH128や、ボーナス・ラッシュアイコン022SH1
20のアイコン画像022SH120c(下から3つ目)に色が付された画像が表示され
ている。アイコン画像022SH120cに付された色は、大当り(2回目の大当り)が
完了したことを示す色(例えば赤色)である。
なお、図12−11の(A)〜(C)の変動表示における図柄変動時間は、例えば1秒
である。すなわち、(A)〜(C)の画面遷移は、短時間に行われる。このため、(B)
に示すアイコン画像022SH120bに色を付す演出を行うタイミングは、変動表示の
開始とほぼ同時としてもよく、すなわち、(A)に示す画面が表示されるタイミングとし
てもよい。
また、アイコン画像022SH120bに色(黄色)を付す演出を行うタイミングは、
例えば、保留表示022SH111に対応する保留記憶を記憶したタイミングとしてもよ
いし、保留表示022SH111がアクティブ表示022SH113にシフトして、この
アクティブ表示022SH113対応する可変表示が開始された以降のタイミングとして
もよい。
また、アイコン画像022SH120bに色を付す演出を行う前に、煽り演出を行って
もよい。例えば、煽り演出は、アイコン画像022SH120bに作用する作用演出を含
む。この作用演出の後に、アイコン画像022SH120bに色を付す演出が行われても
よい。なお、煽り演出の後に、アイコン画像022SH120bに色を付さない、いわゆ
るガセ演出が行われてもよい。
以上説明したように、上述した実施の形態では、ボーナス・ラッシュアイコン022S
H120によって、大当り遊技において該大当り遊技後の状態として遊技価値が付与され
得る状態(第2KT状態や、次の大当り遊技)が複数存在することを示唆することができ
る。例えば、今回の大当り遊技において、今回の大当り遊技後に、第2KT状態と、次回
の大当り遊技とを含む、少なくとも遊技者に有利な状態が2つ以上あること(本実施の形
態では、今回の大当り遊技と、第2KT状態と、次回の大当り遊技との3つの状態が存在
すること)を示唆することができる。したがって、今回の大当り遊技において、以降に遊
技者に有利な状態が起こり得ることを明確にすることができるため、大当り遊技中に遊技
者を一層高揚させることができる。したがって、大当り中における遊技の興趣を向上させ
ることができる。
(特徴部022SHの変形例1)
次に、特徴部022SHの変形例1について説明する。上述した、特徴部022SHに
係る実施の形態では、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120に、2つの空欄を示
すアイコン画像022SH120d,120eを追加するタイミングを、10R確変大当
りAにおけるラウンド遊技中とした。このような構成に代えて、または、このような構成
に加えて、変形例1では、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120に、2つの空欄
を示すアイコン画像022SH120d,120eを追加するタイミングを、可変表示の
表示結果(大当り図柄)が導出表示される前とした場合について説明する。
具体的に説明すると、特徴部022SHに係る演出実行手段は、先読み判定により大当
りであると判定され、且つこの保留記憶が大当り後に第2KT状態に移行させる大当りで
あると判定された場合には、この保留記憶の可変表示が開始される前に、ボーナス・ラッ
シュアイコンに空欄のアイコン画像を追加させる。なお、演出実行手段は、今回の可変表
示が大当りとなり且つ大当り後に第2KT状態に移行させる大当りである場合には、可変
表示中に、ボーナス・ラッシュアイコンに空欄のアイコン画像を追加させてもよい。
次に、変形例1に係る演出画面の遷移について説明する。図12−12は、ボーナス・
ラッシュアイコンの表示態様を変化させる場合の、変形例1に係る演出画面の遷移の一例
を示す説明図である。図12−12の(A)は、小当りRUSHモード中において、アク
ティブ表示022SH110に対応する可変表示が開始された際の画面を示す。また、(
A)には、第2保留記憶を示す保留表示022SH111が表示されている。(A)に示
す保留表示022SH111は、大当りの期待度が高い表示態様である。保留表示022
SH111に対応する保留記憶は、先読み判定によって10R確変大当りAであると判定
されている保留記憶である。
図12−12の(B)は、(A)と同様のアクティブ表示022SH110に対応する
可変表示中の画面を示す。(B)において、ボーナス・ラッシュアイコン022SH12
0には、空欄を示す2つのアイコン画像022SH120d,120eが追加して表示さ
れている。これにより、以降に、10R確変大当りAの大当り遊技に制御されることや、
小当りRUSHモードが継続することを遊技者に示唆することができる。
図12−12の(C)は、小当りRUSHモード中に小当り図柄が導出表示された画面
を示す。
図12−12の(D)は、高期待度の保留表示022SH111がアクティブ表示02
2SH113に移動し、可変表示が開始された際の画面を示す。(D)において、可変表
示期間が経過すると、(E)に示す画面に遷移する。
図12−12の(E)は、小当りRUSHモードにおいて、10R確変大当りAを示す
飾り図柄022SH100が導出表示された際の画面を示す。(E)において、図柄確定
期間が経過すると、(F)に示す画面に遷移する。
図12−12の(F)は、10R確変大当りAの大当り遊技におけるファンファーレ期
間の画面を示す。具体的には、画像表示装置5には、10R確変大当りAを示す大当り報
知画像022SH105や、ボーナス・ラッシュアイコン022SH120のアイコン画
像022SH120b(下から2つ目)に色が付された画像が表示されている。アイコン
画像022SH120bに付された色は、小当りRUSHモードに制御されたことを示す
色(例えば黄色)である。
図12−12の(G)は、10R確変大当りAの5ラウンド目のラウンド遊技中の画面
を示す。具体的には、画像表示装置5には、10R確変大当りAの5ラウンド目であるこ
とを報知するラウンド報知画像022SH106が表示されている。
図12−12の(H)は、10R確変大当りAの大当り遊技におけるエンディング期間
の画面を示す。具体的には、画像表示装置5には、小当りRUSHモードが継続して制御
されることを示す小当りRUSH継続報知画像022SH128や、ボーナス・ラッシュ
アイコン022SH120のアイコン画像022SH120c(下から3つ目)に色が付
された画像が表示されている。アイコン画像022SH120cに付された色は、大当り
が完了したことを示す色(例えば赤色)である。
なお、図12−12の(A)〜(C)の変動表示における図柄変動時間は、例えば1秒
である。すなわち、(A)〜(C)の画面遷移は、短時間に行われる。このため、(B)
に示す、2つのアイコン画像022SH120d,120eを追加する演出を行うタイミ
ングは、変動表示の開始とほぼ同時としてもよく、すなわち、(A)に示す画面が表示さ
れるタイミングとしてもよい。
また、2つのアイコン画像022SH120d,120eを追加する演出を行うタイミ
ングは、例えば、保留表示022SH111に対応する保留記憶を記憶したタイミングと
してもよいし、保留表示022SH111がアクティブ表示022SH113にシフトし
て、このアクティブ表示022SH113対応する可変表示が開始された以降のタイミン
グとしてもよい。
また、2つのアイコン画像022SH120d,120eを追加する演出を行う前に、
煽り演出を行ってもよい。例えば、煽り演出は、ボーナス・ラッシュアイコン022SH
120に作用する作用演出を含む。この作用演出の後に、2つのアイコン画像022SH
120d,120eを追加する演出が行われてもよい。なお、煽り演出の後に、2つのア
イコン画像022SH120d,120eを追加されない、いわゆるガセ演出が行われて
もよい。
(特徴部022SHの変形例2)
次に、特徴部022SHの変形例2について説明する。上述した、特徴部022SHに
係る実施の形態では、いわゆる一種タイプのパチンコ遊技機1に特徴部022を適用した
構成について説明した。このような構成に代えて、いわゆる一種二種混合タイプのパチン
コ遊技機に特徴部022SHを適用することも可能である。なお、一種二種混合タイプの
パチンコ遊技機については、上述した特徴部020SHの変形例1に示したため、詳細な
説明を省略し、必要な点についてのみする。
一種二種混合タイプの遊技機は、第1始動入賞口への入賞に基づく判定において、小当
り確率は、例えば、約1/100である。また、第1始動入賞口への入賞に基づいて小当
り遊技が実行されたとしても、遊技球が特殊可変入賞球装置17内に入賞することはほと
んどなく、また、仮に入賞したとしても、特定領域(V領域)を通過することはほとんど
ない。すなわち、第1始動入賞口への入賞に基づく小当り遊技によって遊技価値が付与さ
れることは、ほぼ期待できない。
一方で、第2始動入賞口への入賞に基づく判定において、小当り確率は、例えば、約1
/7(≒14/100)である。また、第2始動入賞口への入賞に基づいて小当り遊技が
実行された場合、遊技球は、ほぼ特殊可変入賞球装置17内に入賞し、また、ほぼ特定領
域(V領域)を通過する。このため、第2始動入賞口への入賞に基づく小当り遊技が行わ
れることにより、ほぼ大当り遊技状態に制御されることとなる。
また、一種二種混合タイプのパチンコ遊技機では、大当り種別に応じて(所定の確率で
)、大当り遊技後に、所定回数の可変表示が実行されるまでの間に特別状態(例えば時短
状態:主に第2特図ゲームの可変表示が行われる状態)に制御される。変形例2では、例
えば、大当り遊技に7回の可変表示が実行されるまでの間、時短状態に制御される。そし
て、特別状態における第2特図ゲームにおいて、小当り遊技が行われることにより、再び
、大当り遊技状態に制御される。大当り遊技状態において、小当りと先読み判定された第
2保留記憶が記憶されている場合には、以降に、小当りと先読み判定された第2保留記憶
数に応じた数の大当り遊技が行われることになる。
ここで、一種二種混合タイプの遊技においても、小当り確率は、設定値にかかわらず、
一定である(第1始動口:約1/100、第2始動口:約1/7)。一方で、大当り確率
については、設定値によって異なる。ここで、第1始動入賞口および第2始動入賞口への
入賞に基づく、設定値ごとの大当り確率の一例を以下に示す。
設定値が「1」の場合、約1/100。
設定値が「2」の場合、約1/95。
設定値が「3」の場合、約1/90。
設定値が「4」の場合、約1/85。
設定値が「5」の場合、約1/80。
設定値が「6」の場合、約1/75。
このため、いわゆる初当り(通常遊技状態における大当り:第1特別図柄の可変表示に
基づく大当り)については、設定値に応じた差異を大きくすることができる。一方で、連
荘の大当り(時短遊技中の大当り:第2特別図柄の可変表示に基づく小当り遊技を経由し
た大当り)については、設定値に応じた差異を小さくすることができる。すなわち、時短
遊技中では、設定値による継続率の差異を小さくすることができる。
変形例2では、大当り遊技状態において、大当り遊技状態に制御された後の状態として
大当り遊技状態が複数存在することに対応した特定表示を表示可能である。ここで言う特
定表示は、以降に大当り遊技が行われることを示す特定表示(「ボーナスアイコン」と称
する。)である。例えば、大当り遊技の開始時に、小当りと先読み判定された第2保留記
憶数が「2」であれば、今回の大当りと、小当りと先読み判定された第2保留記憶数「2
」に応じた2回の大当りとを、加算した3回の大当りが行われることになる。このため、
3回の大当りが行われることを示す、3つのアイコン画像から成るボーナスアイコンが表
示される。ボーナスアイコンを表示するタイミングは、例えば、大当り遊技のファンファ
ーレ期間とすればよい。
1回目の大当り遊技が終了する際に、ボーナスアイコンのうちの1つ目の空欄を示すア
イコン画像に、今回の大当りが完了したことを示す色(例えば赤色)を付せばよい。また
、2回目の大当り遊技が終了する際に、ボーナスアイコンのうちの2つ目の空欄を示すア
イコン画像に、2回目の大当りが完了したことを示す色(例えば赤色)を付せばよい。な
お、2回目の大当り遊技の開始時に、小当りと先読み判定された第2保留記憶数が新たに
記憶されていれば、その分の空欄を示すボーナスアイコンを追加すればよい。
このように、一種二種混合タイプの遊技機においても、大当り遊技状態において、以降
に、大当りが複数存在することに対応したボーナスアイコン(特定表示)を表示可能であ
る。
なお、変形例2では、小当りと先読み判定された第2保留記憶数に応じて、ボーナスア
イコンの空欄を表示させる場合について説明したが、これに限らない。例えば、特別状態
(時短状態)に制御される可変表示回数に基づいて、大当りの発生する回数が見込める場
合には、大当りの発生する回数に応じた数のボーナスアイコンの空欄を表示させるように
してもよい。例えば、第2特別図柄の可変表示に基づく小当り確率を100%に近い確率
とした場合には、特別状態(時短状態)に制御される可変表示回数と、発生が見込める大
当りの回数とがほぼ等しいため、特別状態に制御される可変表示回数分(大当りの発生す
る回数分)のボーナスアイコンの空欄を表示させるようにしてもよい。具体的には、大当
り遊技後に3変動だけ特別状態に制御されるものとした場合、大当り遊技の開始時に、今
回の大当りと、特別状態における3回の可変表示に応じた3回の大当りとを加算した、4
回の大当りが行われることを示す4つの空欄を示すボーナスアイコンを表示すればよい。
そして、今回の大当りのエンディング期間に、今回の大当りに対応する空欄に、今回の大
当りが完了したことを示す色を付せばよい。
なお、特徴部022SHの変形例2に係るパチンコ遊技機は、以下のように表現するこ
とができる。遊技を行うことが可能な遊技機(一種二種混合タイプのパチンコ遊技機)で
あって、遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、演出実行手段と、を備え、前記遊技状
態制御手段は、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)と、前記有利
状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)と、前記特殊状態により遊技価値が
付与されやすい特別状態(例えば、時短状態)と、に制御可能であり、前記有利状態に制
御された後に前記特別状態に制御可能であり、前記特別状態に制御された後に前記有利状
態に制御可能であり、前記演出実行手段は、前記有利状態に制御される際に、前記有利状
態に制御された後の状態として遊技価値が付与され得る状態(例えば、大当り遊技状態)
が複数存在することに対応した特定表示(例えば、ボーナスアイコン)を表示可能である
変形例2によれば、大当り遊技中に、該大当り遊技中の後の状態として遊技価値が付与
され得る状態が複数存在することに対応したボーナスアイコンを表示することとした。こ
れにより、例えば、最初の大当り遊技において、該大当り遊技後に、今回の大当りと、次
回の大当り遊技とを含む、少なくとも遊技者に有利な状態が2つ以上あることを示唆する
ことができる。したがって、最初の大当り遊技において、以降に大当りが起こり得ること
を遊技者に明示することができるため、大当り遊技中に遊技者を一層高揚させることがで
きる。したがって、一種二種混合タイプの遊技機における大当り中の遊技の興趣を向上さ
せることができる。
(特徴部022SHの変形例3)
次に、特徴部022SHの変形例3について説明する。上述した、特徴部022SHに
係る実施の形態では、特定表示(ボーナス・ラッシュアイコン)を画像表示装置5に表示
させる構成についてい説明した。このような構成に代えて、または、このような構成に加
えて、変形例3では、特定表示を画像表示装置5以外の領域に表示させる構成について説
明する。
例えば、特定表示を、装飾用LEDや、画像表示装置5とは異なる他の表示装置(サブ
液晶)などに表示させることも可能である。まず、特定表示を、装飾用LEDによってあ
らわす場合について説明する。
特定表示を装飾用LEDによって表す場合、例えば、所定個数の装飾用LEDを遊技盤
2に配置しておく。具体的には、例えば、遊技盤2に、10個のLEDを縦方向に並べて
配置しておく。そして、10R確変大当りAの大当り遊技に制御される際に、当該大当り
遊技において、下から3つの装飾用LEDを、白色に点灯させる。3つの装飾用LEDの
白色の点灯は、今回の大当りと、今回の大当りの終了後の小当りRUSHモードと、次回
の大当りとの、3回分の遊技価値が付与される状態が存在することを示す。
そして、1回目の大当りのエンディング期間に、白色に点灯させた3つのLEDのうち
の一番下のLEDを赤色に点灯させる。これにより、1回目の大当りが完了したことを報
知することができる。また、小当りRUSHモードにおいて大当り遊技状態(2回目の大
当り)に制御される際には、当該大当りのファンファーレ期間に、下から2つ目のLED
を黄色に点灯させる。これにより、小当りRUSHモードに制御されたことを報知するこ
とができる。
さらに、2回目の大当りのエンディング期間に、下から3つ目のLEDを赤色に点灯さ
せる。これにより、2回目の大当りが完了したことを報知することができる。また、2回
目の大当りが10R確変大当りAの場合には、大当り遊技状態(例えば、5ラウンド目)
において、さらに、下から4つ目と5つ目の2つのLEDを白色に点灯させればよい。こ
の2つのLEDの白色点灯により、2回目の大当り終了後の小当りRUSHモードと、3
回目の大当りとの、以降に2回分の遊技価値が付与される状態が新たに追加された報知す
ることができる。
なお、連荘が継続すると、10個の装飾用LEDが全て点灯することがある。この場合
、一巡目の点灯が終了したものとして、二巡目の点灯を開始させる。具体的には、一番下
のLEDの表示態様を変えて点灯させればよい。例えば、一番下のLEDを、2巡目の点
灯を示す色(例えば紫色)に点灯させてもよい。さらに、2巡目の点灯を行ってから、大
当りや小当りRUSHモードが完了した場合も、それぞれ対応するLEDを、1巡目とは
異なる表示態様で点灯させればよい。
このように、特定表示を装飾用LEDによって表すことにより、装飾用LEDに注目さ
せることができるとともに、画像表示装置5の表示領域を有効活用することができる。
次に、サブ液晶にボーナス・ラッシュアイコンを表示可能にする構成について説明する
。上述した特徴部022SHに係るボーナス・ラッシュアイコンは、全てサブ液晶に表示
されてもよい。また、ボーナス・ラッシュアイコンは、遊技状態に応じて、異なる表示領
域に表示されてもよい。例えば、ボーナス・ラッシュアイコンは、大当り遊技状態では画
像表示装置5に表示され、小当りRUSHモードではサブ液晶に表示されてもよい。これ
により、小当りRUSHモードでは、画像表示装置5において、小当り遊技における賞球
や、連チャン中の賞球の累積数に注目させることができ、また、大当り遊技状態では、ボ
ーナス・ラッシュアイコンに注目させることができる。これにより、画像表示装置5やサ
ブ液晶を有効活用することができる。
(特徴部022SHの変形例4)
次に、特徴部022SHの変形例4について説明する。上述した、特徴部022SHに
係る実施の形態では、小当りRUSHモードに制御されたことを示すボーナス・ラッシュ
アイコンの表示態様は、一の表示態様(例えば、黄色)とした。変形例4では、小当りR
USHモードに制御されたことを示すボーナス・ラッシュアイコンの表示態様として、複
数の表示態様を取り得る場合について説明する。
具体的に説明すると、特徴部022SHに係る演出実行手段は、ボーナス・ラッシュア
イコンの表示態様を、第2KT状態(小当りRUSHモード)の継続回数に応じた表示態
様で表示してもよい。例えば、演出実行手段は、小当りRUSHモードにおいて、50変
動以上の可変表示が実行されて、大当り遊技状態に制御される場合には(小当りRUSH
モードにおける利益度合いが高い場合には)、ボーナス・ラッシュアイコンの表示態様を
黄色の表示態様とする。
また、演出実行手段は、小当りRUSHモードにおいて、50変動未満の可変表示が実
行されて、大当り遊技状態に制御される場合には(小当りRUSHモードにおける利益度
合いが低い場合には)、ボーナス・ラッシュアイコンの表示態様を青色の表示態様とする
。これにより、小当りRUSHモードごとの継続回数を、ボーナス・ラッシュアイコンの
表示態様によって遊技者に示唆することができる。したがって、ボーナス・ラッシュアイ
コンに青色よりも黄色の表示態様が多く表示された場合には、遊技者は優越感や満足感を
得ることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(特徴部022SHの変形例5)
次に、特徴部022SHの変形例5について説明する。上述した、特徴部022SHに
係る実施の形態では、大当り遊技が完了した際のボーナス・ラッシュアイコンの表示態様
は、一の表示態様(例えば、赤色)とした。変形例5では、大当り遊技が完了した際のボ
ーナス・ラッシュアイコンの表示態様として、複数の表示態様を取り得る場合について説
明する。
具体的に説明すると、特徴部022SHに係る演出実行手段は、ボーナス・ラッシュア
イコンのアイコン画像の表示態様を、大当りの種別に応じた表示態様で表示してもよい。
例えば、演出実行手段は、10R確変大当りAの大当り遊技が行われた場合には、ボーナ
ス・ラッシュアイコンの表示態様を赤色の表示態様とする。これにより、ボーナス・ラッ
シュアイコンが赤色の表示態様で表示されることによって、小当りRUSHモードの継続
(連荘の継続)を示唆することができる。また、演出実行手段は、10R確変大当りBの
大当り遊技や、10R通常大当りの大当り遊技が行われた場合には、ボーナス・ラッシュ
アイコンを緑色の表示態様とする。これにより、ボーナス・ラッシュアイコンが緑色の表
示態様で表示されることによって、小当りRUSHモードの終了(連荘の終了)を示唆す
ることができる。
また、特徴部022SHに係る実施の形態では、小当りRUSHモードを継続させるこ
とが可能な大当りの大当り種別は、10R確変大当りAの一種類であるが、複数種類とし
てもよい。例えば、小当りRUSHモードを継続させることが可能な大当りの大当り種別
は、10R確変大当りAのほかに、5R確変大当りを取り得るようにしてもよい。この場
合、演出実行手段は、10R確変大当りAの大当り遊技が行われた場合には、ボーナス・
ラッシュアイコンの表示態様を赤色の表示態様とする。また、演出実行手段は、5R確変
大当りの大当り遊技が行われた場合には、ボーナス・ラッシュアイコンを橙色の表示態様
とする。これにより、ボーナス・ラッシュアイコンの表示態様によって、付与された遊技
価値を示唆することができる。したがって、ボーナス・ラッシュアイコンに橙色よりも赤
色の表示態様が多く表示された場合には、遊技者は優越感や満足感を得ることができるた
め、遊技の興趣を向上させることができる。
(特徴部022SHの変形例6)
次に、特徴部022SHの変形例6について説明する。上述した、特徴部022SHに
係る実施の形態では、図12−11に示したように、大当り遊技の開始前に(可変表示の
表示結果が導出表示される前に)表示態様を変化させる対象のアイコン画像を、下から2
つ目のアイコン画像022SH120bとした。このような構成に代えて、またはこのよ
うな構成に加えて、変形例6では、大当り遊技の開始前に(可変表示の表示結果が導出表
示される前に)表示態様を変化させる対象のアイコン画像を、下から3つめのアイコン画
像022SH120c(図12−11参照)としてもよい。
具体的には、上述した、特徴部022SHに係る実施の形態では、大当り遊技の開始前
に、ボーナス・ラッシュアイコンの下から2つめのアイコン画像022SH120bを、
小当りRUSHモードに制御されたことを示す色(黄色)を付した表示態様とする場合に
ついて説明した。変形例6では、大当り遊技の開始前に(可変表示の表示結果が導出表示
される前に)、ボーナス・ラッシュアイコンにおける下から3つめのアイコン画像022
SH120c(図12−11参照)を、大当りが実行されることを示す色を付した表示態
様としてもよい。
具体的には、先読み判定によって大当りであると判定された保留記憶がある場合に、下
から3つの目のアイコン画像022SH120cに赤色を付す演出を行ってもよい。この
ような構成としたとしても、大当りが開始される前に、次回の大当りが実行されることを
示唆することができる。
また、下から3つの目のアイコン画像022SH120cの変化後の表示態様は、赤色
を付した表示態様に限らず、大当り種別に応じた表示態様としてもよい。具体的には、例
えば、保留表示022SH111に対応する保留記憶に対する先読み判定によって得られ
た大当り種別が、10R確変大当りAの場合には、下から3つの目のアイコン画像022
SH120cを赤色の表示態様とし、また、10R確変大当りBや通常大当りの場合には
、桃色の表示態様としてもよい。これにより、下から3つの目のアイコン画像022SH
120cの表示態様(色)によって、実行される大当り種別を示唆することができる。
また、このほかにも、例えば、保留表示022SH111に対応する保留記憶に対する
先読み判定によって得られた大当り種別が、10R確変大当りAの場合には、下から3つ
の目のアイコン画像022SH120cを点滅速度の速い点滅態様になりやすくしてもよ
い。また、10R確変大当りBや通常大当りの場合には、下から3つの目のアイコン画像
022SH120cを点滅速度の遅い点灯態様になりやすいこととしてもよい。これによ
り、下から3つの目のアイコン画像022SH120cの表示態様(点滅態様)によって
、実行される可能性が高い大当り種別を示唆することができる。
(特徴部022SHの変形例7)
次に、特徴部022SHの変形例7について説明する。上述した、特徴部022SHに
係る実施の形態では、小当りRUSHモードの開始の契機となる大当りが開始されてから
、小当りRUSHモードを終了させる大当りが終了するまで、ボーナス・ラッシュアイコ
ンを表示可能とした。このような構成に代えて、またはこのような構成に加えて、変形例
7では、小当りRUSHモードが終了して、チャンタイムモード(第1KT状態)に移行
(転落)した場合でも、ボーナス・ラッシュアイコンを継続して表示可能とする場合につ
いて説明する。
小当りRUSHモードにおいて、10R確変大当りBや10R通常大当りの大当り遊技
が実行されると、チャンスタイムモード(第1KT状態:高確率/高ベース状態または低
確率/高ベース状態)に制御される。ここで、チャンスタイムモード中においても、大当
りが発生することは十分起こり得る。このため、変形例7では、チャンスタイムモード中
にも、ボーナス・ラッシュアイコンを継続して表示可能とする。
例えば、チャンタイムモードにおいては、ボーナス・ラッシュアイコンのアイコン画像
は、全て色が付された状態で表示される。また、ボーナス・ラッシュアイコンを消去する
タイミングは、チャンタイムモードから通常モードに移行する際とすればよい。また、チ
ャンタイムモードにおいて10R確変大当りAの大当り遊技が行われた場合には、すなわ
ち、小当りRUSHモードに移行させる大当り遊技が行われた場合には、表示中のボーナ
ス・ラッシュアイコンに、空欄のアイコン画像を追加して表示すればよい。
また、高確率/高ベース状態のチャンタイムモードに限って、ボーナス・ラッシュアイ
コンを継続して表示してもよい。高確率/高ベース状態に制御された場合、少なくとも、
もう1回大当りが行われることが確定している。このため、小当りRUSHモードからチ
ャンタイムモードに移行(転落)させる大当り遊技(10R確変大当りB)の実行中に、
ボーナス・ラッシュアイコンに空欄のアイコン画像を1つ追加する演出を行うようにして
もよい。これにより、チャンタイムモードに転落した場合でも、少なくとも、もう1回発
生が確定している大当りが10R確変大当りAとなることを(小当りRUSHモードへの
移行)を遊技者は願って遊技することができる。したがって、チャンタイムモード中にお
ける興趣を向上させることができる。
なお、チャンタイムモードは、高確率/高ベース状態で制御されているのか、低確率/
高ベース状態で制御されているのかを、遊技者に判別させないようにした演出モードであ
る。ここで、チャンタイムモードにおいて、空欄のアイコン画像が1つ追加されたボーナ
ス・ラッシュアイコンが表示されたとすると、高確率/高ベース状態で制御されているこ
とを遊技者が判別することが可能となる。このため、高確率/高ベース状態で制御されて
いるときにボーナス・ラッシュアイコンを表示させる際には、チャンタイムモードに制御
せずに、高確率/高ベース状態であることを報知する別の演出モードに制御するようにし
てもよい。
また、高確率/高ベース状態に制御される際には、ボーナス・ラッシュアイコンを継続
して表示するか否かの演出判定を行い、当該演出判定の結果に応じて、ボーナス・ラッシ
ュアイコンを継続して表示してもよい。具体的には、当該演出判定によって肯定の判定結
果が得られた場合に、高確率/高ベース状態において、空欄のアイコン画像が1つ追加さ
れたボーナス・ラッシュアイコンを表示してもよい。これにより、ボーナス・ラッシュア
イコンが表示されない場合でも、高確率/高ベース状態で制御されている可能性があるこ
とから、遊技者は高確率/高ベース状態に制御されていることを願って遊技することがで
きる。
なお、変形例7においても、空欄のアイコン画像を追加させる際には、示唆演出(例え
ば、図12−8(L)、(M)参照)を行うようにしてもよい。また、示唆演出として、
空欄のアイコン画像が、2つ追加される可能性の高い演出や、1つ追加される可能性の高
い演出や、追加されない可能性の高い演出を用意しておき、判定によって選択したいずれ
かの演出を実行するようによしてもい。これにより、示唆演出の興趣を向上させることが
できる。
(特徴部022SHに係る手段の説明)
上述した特徴部022SHに関連して、通常状態に比べて小当り遊技状態に制御される
頻度が高い特殊状態に制御するパチンコ遊技機が知られている(例えば、特開2015−
156952号公報)。また、大当り遊技状態におけるラウンド遊技中に、大当り終了後
の遊技状態が高確率状態且つ高ベース状態となることに対応する予告画像を表示するパチ
ンコ遊技機が知られている(例えば、特開2016−135166号公報)。しかしなが
ら、大当り終了後の遊技状態を遊技者に報知するだけでは、遊技者はその後に遊技価値が
付与され得る状態を明確に把握することができず、興趣が不十分である。
(手段1)
そこで、特徴部022SHに係る手段1の遊技機は、遊技を行うことが可能な遊技機(
例えば、遊技を行うことが可能なパチンコ遊技機1)であって、遊技状態を制御する遊技
状態制御手段(例えば、図6に示す、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的に
は、CPU103)におけるステップS120〜S128を実行する部分)と、演出実行
手段(例えば、演出制御用CPU120)と、を備え、前記遊技状態制御手段は、遊技者
にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)と、前記有利状態とは異なる特殊状
態(例えば、小当り遊技状態)と、前記特殊状態により遊技価値が付与されやすい特別状
態(例えば、第2KT状態)と、に制御可能であり、前記有利状態(例えば、今回の大当
り遊技状態:10R確変大当りA)に制御された後に前記特別状態に制御可能であり、前
記特別状態に制御された後に前記有利状態(例えば、図12−2の第2特別図柄用の大当
り種別判定テーブルを用いた次回の大当り遊技状態:10R確変大当りA、10R確変大
当りBおよび10R通常大当りのうちいずれか)に制御可能であり、前記演出実行手段は
、前記有利状態(例えば、今回の大当り遊技状態:10R確変大当りA)に制御される際
に、前記有利状態に制御された後の状態として遊技価値が付与され得る状態(例えば、第
2KT状態と、次回の大当り遊技状態)が複数存在することに対応した特定表示(図12
−6(C)のボーナス・ラッシュアイコン022SH120)を表示可能である(例えば
、図12−3のステップ022SHS15に示す、演出制御用CPU120が行う処理)
このような構成によれば、特定表示によって、有利状態において、該有利状態後の状態
として遊技価値が付与され得る状態が複数存在することを示唆することができる。これに
より、有利状態によって以降に遊技価値が付与され得る状態を明確にすることができる。
このため、例えば、有利状態における遊技者の満足感を高めることができる。したがって
、有利状態における遊技の興趣を向上させることができる。
(手段2)
また、特徴部022SHに係る手段2の遊技機として、手段1に記載の遊技機において
、前記演出実行手段は、前記有利状態(例えば、今回の大当り遊技状態:10R確変大当
りA)と、前記遊技価値が付与され得る複数の状態(例えば、第2KT状態と、次回の大
当り遊技状態)と、を含む状態のうち、制御された状態(例えば、今回の大当り遊技状態
:10R確変大当りA)に対応して、前記特定表示の表示態様を変化可能である(図12
−5のステップ022SHS52や図12−6(E)に示す、大当りが完了したことを示
す赤色の表示態様にボーナス・ラッシュアイコン022SH120の表示態様を変化可能
である)。
このような構成によれば、遊技の進行に応じて、特定表示の表示態様を変化させること
ができる。これにより、既に遊技価値が付与された状態を明確にすることができる。この
ため、遊技者は、特定表示の表示態様によって、遊技価値が付与された状態についての遊
技の進行状況を容易に把握することができる。これにより、遊技者は、既に遊技価値が付
与されたことによる満足感を得ることができる。したがって、有利状態における遊技の興
趣を向上させることができる。
(手段3)
また、特徴部022SHに係る手段3の遊技機として、手段1または2に記載の遊技機
において、前記特定表示には、異なる複数種類の表示態様(例えば、赤色の表示態様と黄
色の表示態様)があり、前記演出実行手段は、前記有利状態(例えば、今回の大当り遊技
状態:10R確変大当りA)と、前記遊技価値が付与され得る複数の状態(例えば、第2
KT状態と、次回の大当り遊技状態)と、を含む状態のうち、制御された状態に対応した
表示態様(例えば、図12−5のステップ022SHS52や図12−6(E)に示す、
大当り遊技の完了に対応した赤色の表示態様と、図12−3のステップ022SHS16
や図12−6(E)に示す、第2KT状態に制御されたことを示す黄色の表示態様)の特
定表示を表示可能である。
このような構成によれば、特定表示の表示態様によって、既に遊技価値が付与された状
態の種類を明確にすることができる。これにより、遊技者は、遊技価値が付与された状態
の種類を容易に把握することができる。このため、遊技者は、既に遊技価値が付与された
状態の種類に応じた満足感を得ることができる。したがって、遊技の興趣を向上させるこ
とができる。
(手段4)
また、特徴部022SHに係る手段4の遊技機として、手段1〜3のいずれかに記載の
遊技機において、前記演出実行手段は、制御された前記有利状態に対応した特定態様(例
えば、図12−6(E)に示す、大当り遊技の完了に対応した赤色の表示態様)の特定表
示と、前記遊技価値が付与され得る状態が複数存在することに対応した所定態様の特定表
示(例えば、図12−8(M)のボーナス・ラッシュアイコン022SH120に示す空
欄のアイコン画像022SH120d,120e)と、を表示可能である。
このような構成によれば、特定表示の表示態様によって、既に遊技価値が付与された状
態と、以降に遊技価値が付与され得る状態とを明確にすることができる。これにより、遊
技者は、遊技価値が付与された状態と、以降に遊技価値が付与され得る状態とを、容易に
把握することができる。このため、遊技者は、既に遊技価値が付与されたことによる満足
感と、以降に遊技価値が付与され得る状態があることに対する期待感とを、得ることがで
きる。したがって、遊技の興趣を向上させることができる。
(手段5)
また、特徴部022SHに係る手段5の遊技機として、手段1〜4のいずれかに記載の
遊技機において、前記演出実行手段は、前記有利状態(例えば、今回の大当り遊技状態)
と、前記遊技価値が付与され得る複数の状態(例えば、第2KT状態と、次回の大当り遊
技状態)と、を含む状態のうち、複数の状態に亘って、前記特定表示を表示可能(例えば
、図12−6(E)、(F)に示すように、大当り遊技状態から第2KT状態に亘って、
ボーナス・ラッシュアイコン022SH120を表示可能)である。
このような構成によれば、有利状態から遊技価値が付与され得る状態へ、状態が変わっ
ても、遊技価値が付与され得る状態を遊技者に継続して示すことができる。これにより、
遊技者は、状態が変わっても、継続して、既に遊技価値が付与されたことによる満足感と
、以降に遊技価値が付与され得る状態があることに対する期待感とを、得ることができる
。したがって、遊技の興趣を保持することができる。
(手段6)
また、特徴部022SHに係る手段6の遊技機として、手段1から5のいずれか一つに
記載の遊技機において、前記演出実行手段は、前記有利状態(例えば、今回の大当り遊技
状態:10R確変大当りAの大当り)において付与された遊技価値(例えば、図12−6
(E)の総賞球数表示022SH130)と、前記特別状態(例えば、第2KT状態)に
おいて付与された遊技価値(例えば、図12−6(H)の総賞球数表示022SH130
)とを、前記有利状態(例えば、初回の大当り遊技状態)と前記特別状態とに亘って表示
可能である。
このような構成によれば、状態が変わっても、有利状態と特別状態とにおいて付与され
た遊技価値を明確に示すことができる。これにより、遊技者は、状態が変わっても、継続
して、付与された遊技価値を把握することができる。したがって、例えば、付与された遊
技価値が多い場合には遊技者は満足感を得ることができ、また、付与された遊技価値が遊
技者の予想に反して少ない場合には、遊技者の遊技意欲を掻き立てることができる。この
ため、遊技の興趣を向上させることができる。
(手段7)
また、特徴部022SHに係る手段7の遊技機として、手段1から6のいずれか一つに
記載の遊技機において、前記演出実行手段は、前記特別状態に制御された後の有利状態(
例えば、次回の大当り遊技状態)に制御される際に、前記後の有利状態に制御された後に
特別状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、図12−8(L)の示唆演出画
像022SH116)を実行し、前記示唆演出の演出結果(例えば、図12−8(M)の
成功演出画像022SH127)に対応して、前記後の有利状態に制御された後の状態と
して遊技価値が付与され得る状態が複数存在することに対応した所定態様(例えば、図1
2−4のステップ022SHS36や、図12−8(M)のボーナス・ラッシュアイコン
022SH120に示す空欄の表示態様)の特定表示を表示可能である。
このような構成によれば、後の有利状態において、以降に遊技価値が付与され得る状態
が複数存在するか否か(具体的には、連荘が継続するか否か)を煽ることができる。した
がって、後の有利状態においても、先の有利状態と同様に、有利状態における興趣を向上
させることができる。
(手段8)
また、特徴部022SHに係る手段8の遊技機として、手段1から7のいずれか一つに
記載の遊技機において、前記特別状態に制御される前の有利状態(例えば、今回の大当り
遊技状態:10R確変大当りA)と、前記特別状態に制御された後の有利状態(例えば、
次回の大当り遊技状態)と、において、共通の回数(例えば、10ラウンド)のラウンド
遊技が実行され、前記演出実行手段は、前記先の有利状態に制御されるときと、前記後の
有利状態に制御されるときとで、共通の表示態様(例えば、図12−6(E)に示す一番
下のアイコン画像022SH120aの表示態様と、図12−7(N)に示す一番上のア
イコン画像022SH120cの表示態様とが、共通の表示態様)の特定表示を表示可能
である。
このような構成によれば、各有利状態において付与される遊技価値を同等にすることが
できるため、有利状態に対応した特定表示を共通の表示態様とすることができる。具体的
には、付与され得る有利状態に対応した特定表示の表示態様(例えば、空欄)を、先の有
利状態と、後の有利状態とで、共通の表示態様(例えば、同じ形状の空欄)とすることが
できる。また、制御された有利状態に対応する特定表示の表示態様(例えば、赤色)につ
いても、先の有利状態と、後の有利状態とで、共通の表示態様とすることができる。した
がって、例えば、遊技者は、特定表示の個数により、付与され得る遊技価値の概算や、付
与された遊技価値の概算を容易に把握することができる。したがって、特定表示の興趣を
向上させることができる。
(手段9)
また、特徴部022SHに係る手段9の遊技機として、手段1から8のいずれか一つに
記載の遊技機において、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と、第2識別
情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示とを、並行して実行可能な可変表示実行手段(
例えば、図10−17および図10−21に示す、CPU103が実行する処理)をさら
に備え、前記遊技状態制御手段は、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大
当り図柄)が導出表示されたときに前記有利状態に制御可能であり、第2識別情報の可変
表示の方が第1識別情報の可変表示よりも、遊技者にとっての有利度が高く(例えば、図
12−2(A)、(B)の大当り種別判定テーブルに示すように、第2特別図柄用の大当
り種別判定テーブルの方が、10R確変大当りAであると判定される割合が高く、また、
ラウンド数の多い大当りが選択される)、前記演出実行手段は、前記第1識別情報の可変
表示の表示結果として前記特定表示結果が導出表示されたことに基づいて前記有利状態に
制御される際に、前記特定表示を消去する(例えば、図12−3のステップ022SHS
13:YES→ステップ022SHS17:YES→ステップ022SHS18に示す、
演出制御用CPU120が行う処理)。
具体的に補足すると、特徴部022SHに係るパチンコ遊技機1は、第1識別情報の変
動表示と第2識別情報の可変表示とを同時に並行して実行可能であり、第2識別情報の可
変表示に基づいて有利状態に制御される際に、特定表示を表示可能とした。また、特徴部
022SHに係るパチンコ遊技機1は、第1識別情報の可変表示では第2識別情報の可変
表示よりも遊技者にとっての有利度が低いため、第1識別情報の可変表示において特定表
示結果が導出表示されることにより、遊技価値が付与され得る状態が消滅することがある
。ここで、遊技価値が付与され得る状態が消滅したにも関わらず、特定表示が表示される
と、遊技の興趣が低下してしまう。このため、手段9の遊技機は、第1識別情報の可変表
示に基づいて有利状態に制御される際に、特定表示を消去することとした。このような構
成によれば、第1識別情報の可変表示に基づいて有利状態に制御されることによって、遊
技の興趣が低下することを抑えることができる。
(手段10)
また、特徴部022SHに係る手段10の遊技機として、手段1から9のいずれか一つ
に記載の遊技機において、前記遊技状態制御手段は、可変表示の表示結果として特定表示
結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに前記有利状態に制御可能であり、前
記演出実行手段は、可変表示の表示結果として前記特定表示結果が導出表示される前に(
例えば、可変表示の実行中に)、前記特定表示を表示可能(例えば、図12−12(B)
の空欄のアイコン画像022SH120d,120eを追加可能)である。
このような構成によれば、特定表示を表示するタイミングや、特定表示の表示態様を変
化させるタイミングのバリエーションを増やすことができる。したがって、特別状態にお
ける興趣のみならず、可変表示中の遊技の興趣も向上させることができる。
(手段11)
また、特徴部022SHに係る手段11の遊技機として、手段10に記載の遊技機にお
いて、未だ開始されていない可変表示について、可変表示の表示結果が前記有利状態に制
御されることを示す表示結果となるか否かを判定(例えば、先読み判定)する開始前判定
手段を備え、前記演出実行手段は、前記開始前判定手段の判定結果に基づいて、前記特定
表示を表示可能(例えば、図12−11(B)に示すように、アイコン画像022SH1
20bの表示態様を、第2KT状態に制御されることを示す黄色の表示態様に変化可能)
である。
このような構成によれば、特定表示を表示するタイミングや、特定表示の表示態様を変
化させるタイミングのバリエーションを増やすことができる。したがって、特別状態にお
ける興趣のみならず、可変表示前の保留記憶中における遊技の興趣を向上させることがで
きる。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 枠LED
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … LED制御基板
15 … 中継基板
17 … 特殊可変入賞球装置
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … 第1カウントスイッチ
24 … 第2カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
41 … 通過ゲート
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部

Claims (1)

  1. 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
    演出実行手段と、
    を備え、
    前記遊技状態制御手段は、遊技者にとって有利な有利状態と、前記有利状態とは異なる
    特殊状態と、前記特殊状態により遊技価値が付与されやすい特別状態と、に制御可能であ
    り、
    前記有利状態に制御された後に前記特別状態に制御可能であり、前記特別状態に制御さ
    れた後に前記有利状態に制御可能であり、
    前記演出実行手段は、
    前記有利状態に制御される際に、前記有利状態に制御された後の状態として遊技価値
    が付与され得る状態が複数存在することに対応した特定表示を表示可能であり、
    前記特定表示の表示態様を前記遊技状態制御手段による遊技状態の制御に対応して変
    更可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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