JP2020107118A - Rfタグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】読み取り不要な状況で、RFタグの情報が読み取られることを、簡易な構成にて抑制する技術を提供する。【解決手段】 RFタグ10は、予め設定された指向性を有するアンテナ11を有する。基部21は、導電性材料により板状に形成され、RFタグ10が取り付けられる取付面を有する。調整部22は、RFタグ10の指向性および利得のうち少なくとも一方を調整するために基部21と一体に、または基部21とRFタグ10との間に設けられる。【選択図】図1
Description
本開示は、RFタグの利得および指向性を変更、調整する技術に関する。
特許文献1には、工場や倉庫において、物品または物品を収納するケース等(以下、単に物品という)を、その物品の保管エリア等に対応づけて管理するシステムが記載されている。具体的には、物品の保管エリアとなるラック等に、保管エリアを識別する情報を有したRFタグを貼付し、このRFタグの情報を、物品を搬送するフォークリフト等の移動体に設置したリーダライタで読み取らせている。RFは、Radio Frequencyの略である。
特許文献1に記載された従来技術を利用し、例えば、物品の加工や収納が行われる区画の出入口となるゲートにRFタグを設けることで、移動体によって搬送される物品がどの区画で加工されたか、どの区画に収納されているか等の情報を管理することが考えられる。
この場合、移動体が、目的の区画に向けて通路を移動する際に、様々な目的外の区画のゲートの前を通り過ぎる状況が想定される。この時、他の移動体とすれ違う等して、移動体が通路の片側に寄ってしまい、目的外の区画のゲートに接近し過ぎてしまうと、ゲートを通過していないにも関わらず、リーダライタがゲートのRFタグの情報を読み取ってしまう可能性がある。これに対処するには、RFタグから読み取った情報から、必要な情報をソフトウェアによって抽出するか、設置場所に適した指向性を有するRFタグを用いてシステムを構築する必要があった。そして、ソフトウェアによって対処する場合、ソフトウェアの巨大化、アルゴリズムの複雑化、処理スピードの低下等の問題があった。また、設置場所に適した指向性を有するRFタグを用いる場合、複数種類のRFタグが必要となるため、製造コストや管理コストが増大するという問題があった。
本開示の一局面は、読み取り不要な状況で、RFタグの情報が読み取られることを、簡易な構成にて抑制する技術を提供することにある。
本開示の一態様は、RFタグ装置であって、RFタグと、基部と、調整部と、を備える。基部は、導電性材料により形成され、RFタグが取り付けられる取付面を有する。調整部は、RFタグの指向性および利得のうち少なくとも一方を調整するために基部と一体に、または基部とRFタグとの間に設けられる。
この場合、調整部によってRFタグの指向性および利得のうち少なくとも一方を調整することで、設置場所に適した特性を実現することができる。その結果、ソフトウェアを工夫したり、様々な特性のRFタグを用いたりすることなく、簡単かつ安価に物流システムを構築することができる。
本開示の一態様では、調整部として、RFタグと基部との間に配置され、誘電体材料で形成された下部調整板を有してもよい。
この場合、基部を、RFタグを構成するアンテナの反射器として作用させることができ、下部調整板の厚さや誘電率を適宜変更することによって、RFタグの特性を簡単に調整できる。
この場合、基部を、RFタグを構成するアンテナの反射器として作用させることができ、下部調整板の厚さや誘電率を適宜変更することによって、RFタグの特性を簡単に調整できる。
本開示の一態様では、調整部として、RFタグの指向性を制限する位置に配置され、基部の取付面よりRFタグが位置する側に突出する導電性材料により形成された側壁部を有してもよい。
この場合、RFタグの指向性を狭くしたり、傾けたりすることができると共に、RFタグと側壁部との距離を変化させることで、指向性の変化の度合いや利得を調整できる。
本開示の一態様では、調整部として、RFタグは、当該RFタグを基部にネジ止めするためのネジ孔を有し、基部は、取付面に載置されるRFタグのネジ孔と連通し、ネジ止めにより固定される側壁部とRFタグとの位置関係を調整するための長孔を有してもよい。
本開示の一態様では、調整部として、RFタグは、当該RFタグを基部にネジ止めするためのネジ孔を有し、基部は、取付面に載置されるRFタグのネジ孔と連通し、ネジ止めにより固定される側壁部とRFタグとの位置関係を調整するための長孔を有してもよい。
この場合、RFタグと側壁部との位置関係、ひいてはRFタグの特性を簡単に調整できる。
本開示の一態様では、調整部として、側壁部とRFタグとの間に配置され、誘電体材料で形成された側部調整板を有してもよい。
本開示の一態様では、調整部として、側壁部とRFタグとの間に配置され、誘電体材料で形成された側部調整板を有してもよい。
この場合、側部調整板の厚さや誘電率を適宜変更して電気長を変化させることで、RFタグと側壁部との物理的な位置関係を変化させることなく、RFタグの特性を簡単に調整できる。
本開示の一態様は、RFタグ装置であって、RFタグと、調整部とを備える。調整部は、RFタグの指向性および利得のうち少なくとも一方を調整するために被取付構造体と一体に、または被取付構造体とRFタグとの間に設けられる。但し、被取付構造体は、導電性材料により形成され、RFタグが取り付けられる取付面を有し、RFタグ装置とは別に設けられた構造体である。
つまり、被取付構造体が導電性を有する場合、この被取付構造体を基部として機能させるように構成してもよい。
以下に本開示の実施形態を図面と共に説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
RFタグ装置1は、例えば、工場や倉庫において、物品を搬送する移動体が通過する通路や通路に隣接して設けられた区画の出入口等に設置して使用される。なお、区画には、物品に対する加工作業等を行うための作業場、および物品の格納場所等として使用されるスペース等が含まれる。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
RFタグ装置1は、例えば、工場や倉庫において、物品を搬送する移動体が通過する通路や通路に隣接して設けられた区画の出入口等に設置して使用される。なお、区画には、物品に対する加工作業等を行うための作業場、および物品の格納場所等として使用されるスペース等が含まれる。
RFタグ装置1は、図1に示すように、RFタグ10と、導電性構造体20とを備える。
RFタグ10は、アンテナ11と、記憶部12と、送受信回路13とを備え、矩形板状に形成された樹脂性のケース14に一体に収納されている。以下では、ケース14の長辺に沿った方向を縦方向とよび、短辺に沿った方向を横方向とよぶ。
RFタグ10は、アンテナ11と、記憶部12と、送受信回路13とを備え、矩形板状に形成された樹脂性のケース14に一体に収納されている。以下では、ケース14の長辺に沿った方向を縦方向とよび、短辺に沿った方向を横方向とよぶ。
アンテナ11は、ダイポールアンテナが用いられ、アンテナ単体としては、ケース14の縦方向に沿ったエレメント軸に対して回転対称なドーナツ状の指向性を有する。記憶部12は、RFタグ装置1が設置される場所に関する情報が記憶される。送受信回路13は、外部のリーダライタからの問い合わせ信号を、アンテナ11を介して受信すると、これに応答して、記憶部12に記憶された情報を、アンテナ11を介して送信する。RFタグ10のケース14の縦方向の両端付近には、RFタグ10を導電性構造体20に固定するためのネジ孔141がそれぞれ設けられている。
導電性構造体20は、基部21と、側壁部22とを備え、金属等の導電性材料を用いて構成される。
基部21は、RFタグ10を取り付けるために、RFタグ10の板面より大きく形成された取付面を有する矩形板状の部材である。側壁部22は、基部21の二つの長辺(即ち、図1では縦方向に沿った辺)のうちの一方に、基部21に対して直交するように立設された矩形板状の部材である。
基部21は、RFタグ10を取り付けるために、RFタグ10の板面より大きく形成された取付面を有する矩形板状の部材である。側壁部22は、基部21の二つの長辺(即ち、図1では縦方向に沿った辺)のうちの一方に、基部21に対して直交するように立設された矩形板状の部材である。
つまり、導電性構造体20は、L字状の断面形状を有し、一方の平面が基部21、他方の平面が側壁部22を形成する。なお、導電性構造体20は、金属板を、L字状に折り曲げることで製造されてもよい。
基部21には、図2に示すように、RFタグ10のネジ孔と重なる位置に、横方向に沿って長い形状の長孔211が形成されている。つまり、RFタグ10は、RFタグ10のネジ孔141および基部21の長孔211の両方を挿通させたネジによって、導電性構造体20に固定される。また、RFタグ装置1は、RFタグ10と側壁部22との間隔L1を長孔211の形成範囲内で任意に調整可能な構造を有する。なお、本実施形態では、RFタグ10のネジ孔141および基部21の長孔211によるRFタグ10の取り付け構造、並びに側壁部22が、調整部に相当する。図1中に点線で示す部位は、RFタグ装置1が取り付けられる柱や壁等の構造体(以下、被取付構造体)である。以下、図6、図7、図10、図13も同様である。
[1−2.アンテナ特性]
RFタグ装置1を被取付構造体に取り付けて、アンテナ特性を測定した結果を、図3および図4に示す。
RFタグ装置1を被取付構造体に取り付けて、アンテナ特性を測定した結果を、図3および図4に示す。
図3は、800MHz〜1GHzの周波数について、RFタグ10の情報を読み取り可能な距離(以下、読取距離)を測定した結果を示す。なお、読取距離は、アンテナ利得が大きいほど長くなる。また、図4は、RFタグ10が有するアンテナ11のエレメント軸に垂直な平面での指向性を測定した結果を示す。但し、実施例1は、L1=10mmの場合、実施例2は、L1=20mmの場合であり、比較例1は、導電性構造体20の側壁部22を省略した場合を示す。
図3および図4からは、導電性構造体20を用いることにより、読取距離が減少し、かつ、側壁部22が設けられた側とは反対方向に、指向性のピークが傾くことがわかる。また、RFタグ10を側壁部22から離すほど、読取距離の減少が小さく、かつ、指向性のピークの傾きが大きくなる傾向があることがわかる。
[1−3.使用例]
図5は、RFタグ装置1を、工場の物流システムに適用した例を示す。
工場は、物品の加工や収納を行うための複数の区画Sと、区画S間を接続し物品を搬送するフォークリフト100が走行するリフト通路Rと、を有する。
図5は、RFタグ装置1を、工場の物流システムに適用した例を示す。
工場は、物品の加工や収納を行うための複数の区画Sと、区画S間を接続し物品を搬送するフォークリフト100が走行するリフト通路Rと、を有する。
フォークリフト100により搬送される物品Mには、物品Mに関する情報を有するRFタグ(以下、物品タグ)50が貼付される。
各区画Sの出入口となる、区画Sとリフト通路Rとの境界付近には、その区画Sに関する情報を有するRFタグ10を用いて構成されたRFタグ装置1が設けられる。ここでは、RFタグ装置1は、リフト通路Rから区画Sの出入口に向かって左側に位置し、且つ、基部21におけるRFタグ10の取付面が、区画Sの出入口の中央側を向き、更に、側壁部22がRFタグ10よりリフト通路R側に位置するように配置されている。
各区画Sの出入口となる、区画Sとリフト通路Rとの境界付近には、その区画Sに関する情報を有するRFタグ10を用いて構成されたRFタグ装置1が設けられる。ここでは、RFタグ装置1は、リフト通路Rから区画Sの出入口に向かって左側に位置し、且つ、基部21におけるRFタグ10の取付面が、区画Sの出入口の中央側を向き、更に、側壁部22がRFタグ10よりリフト通路R側に位置するように配置されている。
フォークリフト100には、積み荷の物品タグ50から情報を読み取るための物品用アンテナ110と、区画Sの出入口を通過する際に、RFタグ10から情報を読み取るための位置用アンテナ120とを備える。物品用アンテナ110は、積み荷が載置される前方に指向性を有し、位置用アンテナ120は、フォークリフト100の車体の左右側方にそれぞれ取り付けられ、車体の側方に指向性を有する。また、フォークリフト100には、リーダライタが設けられており、物品用アンテナ110および位置用アンテナ120を用いて物品タグ50やRFタグ10から情報を読み取って、別途設けられるセンタ装置に情報を集約させる。
図5中では、区画Sに設けられた加工機Pの前にフォークリフト100が位置する場合に、RFタグ10を応答させて位置用アンテナ120を介してリーダライタに読み取らせる必要がある。つまり、リフト通路Rを、区画Sの前を通過するだけのフォークリフト100や、区画S内ではあるが、加工機Pの前以外の作業スペースに位置するフォークリフト100により、RFタグ装置1のRFタグ10の情報が読み取られることがないようにする必要がある。
ここで、図5中のRFタグ10の前方に点線で描かれた楕円は、導電性構造体20の側壁部22を省略した比較例1の場合の指向性を模式的に示し、実線は、側壁部22を有する実施例1,2のRFタグ装置1の指向性を模式的に示す。
比較例1では、通路側や作業スペースにも指向性を有するが、RFタグ装置1では、側壁部22の存在により、指向性のピークが区画Sの内側、即ちリフト通路Rとは反対側に傾き、且つ、利得(即ち、読取距離)も減少する。このため、リフト通路Rを走行して区画Sの前を通過するフォークリフト100や、区画S内で加工機P前以外の作業スペースに位置するフォークリフト100により、区画Sの出入口に配置されたRFタグ10の情報が読み取られることを抑制できる。
[1−4.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)RFタグ装置1は、RFタグ10と導電性構造体20とが一体化され、導電性構造体20に設けられた側壁部22とRFタグ10との間隔L1を調整することにより、RFタグ10の指向性のピークの向きおよび利得を変更することができる。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)RFタグ装置1は、RFタグ10と導電性構造体20とが一体化され、導電性構造体20に設けられた側壁部22とRFタグ10との間隔L1を調整することにより、RFタグ10の指向性のピークの向きおよび利得を変更することができる。
つまり、RFタグ装置1によれば、RFタグ10単体の特性を変化させることなく、側壁部22とRFタグ10の位置関係を適宜調整するだけで、設置場所に適した様々な指向性および利得を実現することができる。その結果、ソフトウェアを工夫したり、様々な特性のRFタグを用いたりすることなく、簡単かつ安価に物流システムを構築することができる。
[1−5.変形例]
上記実施形態では、基部21に設けられた長孔211によって、RFタグ10の位置を調整する構造を有する。しかし、図6に示すRFタグ装置1aのように、RFタグ10と側壁部22との間に、大気とは異なる誘電率を有した側部調整板30を取り付け、この側部調整板30の厚さや誘電率を変化させることで、指向性や利得を調整する構造としてもよい。
上記実施形態では、基部21に設けられた長孔211によって、RFタグ10の位置を調整する構造を有する。しかし、図6に示すRFタグ装置1aのように、RFタグ10と側壁部22との間に、大気とは異なる誘電率を有した側部調整板30を取り付け、この側部調整板30の厚さや誘電率を変化させることで、指向性や利得を調整する構造としてもよい。
つまり、側部調整板30の誘電率が大気より大きい場合、RFタグ10にて送受信される電波の波長(即ち、電気長)が短縮され、RFタグ10と側壁部22との間隔L1を短くした場合と同様の作用効果が得られる。
側部調整板30は、誘電率の異なるものを複数用意して、いずれか一つを使用してもよいし、誘電率が同じである一定の厚さ、又は異なる厚さを有するものを複数用意して、積層して使用してもよい。この場合、側壁部22および側部調整板30が調整部に相当する。なお、側部調整板30を用いる場合、基部21の長孔211は省略されてもよい。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第2実施形態では、導電性構造体20bの形状が、第1実施形態とは相違する。
図7に示すように、本実施形態のRFタグ装置1bにおける導電性構造体20bは、基部21と、二つの側壁部22,23とを備える。
図7に示すように、本実施形態のRFタグ装置1bにおける導電性構造体20bは、基部21と、二つの側壁部22,23とを備える。
つまり、導電性構造体20bは、第1実施形態の導電性構造体20に側壁部23を追加した構造を有する。側壁部23は、基部21の縦方向に沿った辺に、側壁部22と対向するように配置される。従って、本実施形態では、RFタグ10のネジ孔141および基部21の長孔211によるRFタグ10の取り付け構造、並びに側壁部22,23が、調整部に相当する。
[2−2.アンテナ特性]
RFタグ装置1bを被取付構造体に取り付けて、アンテナ特性を測定した結果を、図8および図9に示す。但し、RFタグ10は、二つの側壁部22,23から等距離となる位置に取り付けられ、両側壁部22,23とRFタグ10との距離をL2とする。
RFタグ装置1bを被取付構造体に取り付けて、アンテナ特性を測定した結果を、図8および図9に示す。但し、RFタグ10は、二つの側壁部22,23から等距離となる位置に取り付けられ、両側壁部22,23とRFタグ10との距離をL2とする。
図8は、800MHz〜1GHzの周波数について、読取距離を測定した結果を示す。また、図9は、RFタグ10が有するアンテナ11のエレメント軸に垂直な平面での指向性を測定した結果を示す。但し、実施例3は、L2=3mmの場合、実施例4は、L2=12mmの場合、実施例5は、L2=30mmの場合である。比較例1は、側壁部22,23を省略した場合、比較例2は、RFタグ10単体の特性を示す。
図9において、実施例3のグラフが半分だけ示されているのは、測定の都合であり、実際には、略左右対称な形状のグラフとなる。
図8および図9からは、導電性構造体20bを用いることにより、読取距離が減少(即ち、利得が低下)し、指向性が狭くなることがわかる。また、RFタグ10と側壁部22,23との間隔L2を小さくするほど、読取距離が減少し、かつ、指向性がより狭くなる傾向がある。但し、指向性の変化は小さいことがわかる。
図8および図9からは、導電性構造体20bを用いることにより、読取距離が減少(即ち、利得が低下)し、指向性が狭くなることがわかる。また、RFタグ10と側壁部22,23との間隔L2を小さくするほど、読取距離が減少し、かつ、指向性がより狭くなる傾向がある。但し、指向性の変化は小さいことがわかる。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(2a)RFタグ装置1bは、RFタグ10の両側に側壁部22,23を設けることにより、側壁部22,23がない場合と比較して指向性の幅を狭くすることができる。また、各側壁部22,23とRFタグ10との間隔L2によって、利得を調整できる。
以上詳述した第2実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(2a)RFタグ装置1bは、RFタグ10の両側に側壁部22,23を設けることにより、側壁部22,23がない場合と比較して指向性の幅を狭くすることができる。また、各側壁部22,23とRFタグ10との間隔L2によって、利得を調整できる。
[2−4.変形例]
図示は省略するが、第1実施形態の変形例と同様に、RFタグ10と側壁部22,23との間に、側部調整板30を取り付け、この側部調整板30の厚さや誘電率を変化させることで、指向性や利得を調整する構造としてもよい。
図示は省略するが、第1実施形態の変形例と同様に、RFタグ10と側壁部22,23との間に、側部調整板30を取り付け、この側部調整板30の厚さや誘電率を変化させることで、指向性や利得を調整する構造としてもよい。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図10に示すように、本実施形態のRFタグ装置1cは、導電性構造体20cの形状、および導電性構造体20cへのRFタグ10の取り付け方が、第1実施形態とは相違する。
具体的には、RFタグ装置1c導電性構造体20cは、基部21のみを備える。即ち、第1実施形態の導電性構造体20から側壁部22を省略した構造を有する。
RFタグ10は、下部調整板40を介して導電性構造体20cに取り付けられる。
RFタグ10は、下部調整板40を介して導電性構造体20cに取り付けられる。
下部調整板40は、RFタグ10と同程度の平面形状を有し、所定の誘電率を有する板状の部材であり、RFタグ10と導電性構造体20cとの間に挟んだ状態で固定される。取り付ける場所が導電性を有した被取付構造体である場合、被取付構造体自体が導電性構造体20として機能するため、RFタグ10と下部調整板40を被取付構造体に直接取り付けてもよい。
下部調整板40は、側部調整板30と同様に、誘電率が異なるものを複数用意して、いずれか一つを使用してもよいし、誘電率が同じである一定の厚さ、又は異なる厚さを有するものを複数用意して、積層して使用してもよい。
本実施形態では、下部調整板40が調整部に相当する。
[3−2.アンテナ特性]
RFタグ装置1cを被取付構造体に取り付けて、アンテナ特性を測定した結果を、図11および図12に示す。但し、下部調整板40の厚さをL3とする。
[3−2.アンテナ特性]
RFタグ装置1cを被取付構造体に取り付けて、アンテナ特性を測定した結果を、図11および図12に示す。但し、下部調整板40の厚さをL3とする。
図11は、800MHz〜1GHzの周波数について、読取距離を測定した結果を示す。また、図12は、RFタグ10が有するアンテナ11のエレメント軸に垂直な平面での指向性を測定した結果を示す。但し、実施例6は、L3=5mmの場合、実施例7は、L3=10mmの場合の場合である。比較例1は、L3=0mm、即ち、下部調整板を省略した場合である。
図11および図12からは、下部調整板40を設けることで、基部21がアンテナ11の反射器として作用し、利得が増大することによって読取距離も長くなることがわかる。指向性は、RFタグ10の正面方向については、大きな変化はないが、背面方向については、真後ろ以外の後方の利得が減少することがわかる。なお、RFタグ10に対して導電性構造体20cが位置する側を背面側、その反対側を正面側という。
[3−3.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)RFタグ装置1cは、下部調整板40を設け、その厚さおよび誘電率を適宜変更することによって、RFタグ10の利得を調整できる。
以上詳述した第3実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)RFタグ装置1cは、下部調整板40を設け、その厚さおよび誘電率を適宜変更することによって、RFタグ10の利得を調整できる。
[4.他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の態様をとることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の態様をとることができる。
(4a)上記第3実施形態では、基部21だけで構成された導電性構造体20cに、下部調整板40を介してRFタグ10を取り付ける構造を有する。しかし、図13に示すRFタグ装置1dのように、第1実施形態で説明した、基部21および側壁部22を有する導電性構造体20に、下部調整板40を介してRFタグ10を取り付ける構造としてもよい。
(4b)図示は省略するが、第2実施形態で説明した、基部21および側壁部22,23を有する導電性構造体20bに、下部調整板40を介してRFタグ10を取り付ける構造としてもよい。
(4c)導電性構造体20、20bに、下部調整板40を介してRFタグ10を取り付ける場合、更に、側部調整板30を設ける構造としてもよい。
(4d)上記実施形態では、基部21に対するRFタグ10の取り付けをネジによって行う場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、接着剤、両面テープ、面ファスナ、スライド機構等を利用して取り付けを行ってもよい。
(4d)上記実施形態では、基部21に対するRFタグ10の取り付けをネジによって行う場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、接着剤、両面テープ、面ファスナ、スライド機構等を利用して取り付けを行ってもよい。
(4e)上記実施形態では、基部21に対して側壁部22,23が固定されている場合を例示したが、これに限定されるものではない。基部21と側壁部22,23とを別体に構成し、何等かの方法で一体に固定することで、基部21の取付面に対する側壁部22,23の高さを調整できる構造を有してもよい。この場合、側壁部22,23を高くするほど、利得が減少する傾向を有する。また、側壁部22,23の高さを調整する構造としては、複数のネジ孔や長孔、或いはスライド機構等を利用した繰り返し調整できてもよいし、接着剤等を用いて固定することで、最初に一度だけ調整できてもよい。また、高さや形状の異なる複数種類の側壁部22,23が用意されてもよい。更に、RFタグ10との間隔が変化するように側壁部22,23の位置を調整する構造を有してもよい。これらの場合、側壁部22,23と、その高さやRFタグ10との間隔を調整する構造とが調整部に相当する。
(4f)上記実施形態において、導電性構造体20、20bには基部21が含まれているが、被取付構造体が導電性を有している場合は、基部21を省略し、被取付構造体を基部21として機能させるように構成してもよい。つまり、被取付構造体にRFタグ10を直接または下部調整板40を介して固定してもよい。また、この場合、側壁部22,23や側部調整板30も、被取付構造体に固定すればよい。更に、被取付構造体には、RFタグ10の位置を調整可能に固定するための長孔が設けられてもよい。なお、被取付構造体において、RFタグ10が固定される部位が被取付構造体の取付面である。
1,1a〜1d…RFタグ装置、10…RFタグ、11…アンテナ、12…記憶部、13…送受信回路、14…ケース、20,20b,20c…導電性構造体、21…基部、22,23…側壁部、30…側部調整板、40…下部調整板、50…物品タグ、100…フォークリフト、110…物品用アンテナ、120…位置用アンテナ、141…ネジ孔、211…長孔、M…物品、P…加工機、R…リフト通路、S…区画。
$特許請求の範囲中に示した括弧付符号は、出願時には削除します$
$特許請求の範囲中に示した括弧付符号は、出願時には削除します$
Claims (6)
- RFタグ装置であって、
RFタグと、
導電性材料により形成され、前記RFタグが取り付けられる取付面を有した基部と、
前記RFタグの指向性および利得のうち少なくとも一方を調整するために前記基部と一体に、または前記基部と前記RFタグとの間に設けられる調整部と、
を備える、RFタグ装置 - 請求項1に記載のRFタグ装置であって、
前記調整部として、前記RFタグと前記基部との間に配置され、誘電体材料で形成された下部調整板を有する
RFタグ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のRFタグ装置であって、
前記調整部として、前記RFタグの指向性を制限する位置に配置され、前記基部の取付面より前記RFタグが位置する側に突出する導電性材料により形成された側壁部を有する
RFタグ装置。 - 請求項3に記載のRFタグ装置であって、
前記調整部として、
前記RFタグは、当該RFタグを前記基部にネジ止めするためのネジ孔を有し、
前記基部は、前記取付面に載置される前記RFタグのネジ孔と連通し、ネジ止めにより固定される前記側壁部と前記RFタグとの位置関係を調整するための長孔を有する
RFタグ装置。 - 請求項3に記載のRFタグ装置であって、
前記調整部として、前記側壁部と前記RFタグとの間に配置され、誘電体材料で形成された側部調整板を有する
RFタグ装置。 - RFタグ装置であって、
RFタグと、
導電性材料により形成され、前記RFタグが取り付けられる取付面を有した構造体を被取付構造体として、前記RFタグの指向性および利得のうち少なくとも一方を調整するために前記被取付構造体と一体に、または前記被取付構造体と前記RFタグとの間に設けられる調整部と、
を備える、RFタグ装置。
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---|---|---|---|
JP2018245877A JP2020107118A (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | Rfタグ装置 |
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-
2018
- 2018-12-27 JP JP2018245877A patent/JP2020107118A/ja active Pending
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