JP2020107038A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】人物の画像照合におけるユーザの確認作業を効率化する。【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得する取得部と、前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行う生成部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、画像認識技術の発展に伴い、防犯カメラ等で撮影された人物の画像と、データベースに予め登録されている登録者の画像とを照合して当該人物を識別する装置が普及している。しかし、業務の性質上、ユーザが照合結果を目視で確認しなければならない場合もある。
特許文献1には、記憶装置に予め記憶されている登録者の3次元画像における顔方向及び大きさを変更することによって、当該3次元画像を平面に投影した投影画像と、防犯カメラ等で撮影された人物の2次元の撮影画像とを重畳した合成画像を表示する画像照合装置が開示されている。ユーザは、当該合成画像を参照することにより、撮影画像の人物が登録者と同一人物であるか否かを容易に確認できる。
実用新案登録第3204175号公報
特許文献1に記載された装置は、2つの画像から合成画像を作成する際に、一方の画像の向き及び大きさを変更するに留まる。このため、2つの画像間において眼鏡の有無、頭髪や髭の有無、髪型の変化及び時間経過による外見の変化等がある場合には、ユーザは合成画像に基づく確認作業を効率的に進められなくなってしまう。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑み、人物の画像照合におけるユーザの確認作業を効率化できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得する取得部と、前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行う生成部と、を備える情報処理装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得するステップと、前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行うステップと、を備える情報処理方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、コンピュータに、人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得するステップと、前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行うステップと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明によれば、人物の画像照合におけるユーザの確認作業を効率化できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムが提供される。
第1実施形態における画像照合システムの全体構成例を示す図である。 第1実施形態における画像照合装置の機能を示すブロック図である。 第1実施形態における記憶部が記憶する登録者情報の一例を示す図である。 第1実施形態における照合対象者の顔方向と撮影装置との位置関係を説明する図である。 第1実施形態における画像照合装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 第1実施形態における照合処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態における候補者表示画面の一例を示す図である。 第1実施形態における合成画像の生成処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態における人物確認画面の一例を示す図である。 第2実施形態における合成画像の生成処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態における2次元画像と3次元登録画像との合成画像の生成例を示す図である。 第2実施形態における2次元画像と3次元加工画像との合成画像の生成例を示す図である。 第2実施形態における2次元画像と3次元登録画像との合成画像の生成例を示す図である。 第2実施形態における2次元画像と3次元加工画像との合成画像の生成例を示す図である。 第2実施形態における2次元画像と3次元登録画像との合成画像の生成例を示す図である。 第2実施形態における2次元画像と3次元加工画像との合成画像の生成例を示す図である。 第2実施形態における2次元画像と3次元登録画像との合成画像の生成例を示す図である。 第2実施形態における2次元画像と3次元加工画像との合成画像の生成例を示す図である。 第3実施形態における照合モードの選択処理の一例を示すフローチャートである。 第4実施形態における情報処理装置の機能を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の例示的な実施形態を説明する。図面において同様の要素又は対応する要素には同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化することがある。
[第1実施形態]
先ず、本実施形態における画像照合システム1の構成について、図1乃至図5を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態における画像照合システム1の全体構成例を示す図である。画像照合システム1は、画像照合装置10と、撮影装置20と、読取装置30とを備える情報処理システムである。各装置は、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワーク40に接続されている。
画像照合装置10は、例えばイベント会場、テーマパーク、交通機関及び公共の機関などにおいて、照合対象の人物(以下、「照合対象者」という。)の画像から得られる生体情報と予めデータベースに登録されている複数の登録者の生体情報群とを照合する情報処理装置である。生体情報は、顔画像、指紋画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像などである。
なお、本実施形態における“生体情報”の語句は、顔画像及び顔画像から抽出される特徴量を意味するものとする。また、登録者の顔画像は、例えば会員登録をする際に人物の顔を正面だけでなく、複数の撮影角度で撮影することで登録者ごとに複数得られるものとする。顔画像から抽出される特徴量は、例えば、瞳、鼻、口端といった特徴的なパーツの位置等の顔の特徴を示す量であり得る。
撮影装置20は、管理対象となる施設において設置された防犯カメラなどのネットワークカメラである。撮影装置20は、例えば施設の所定領域を撮影した撮影画像を画像照合装置10へ出力する。なお、図1において、撮影装置20は、ネットワーク40を介して画像照合装置10に有線接続されているが、これに限られない。撮影装置20は、画像照合装置10に無線接続されてもよい。このため、撮影装置20は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどのユーザ端末でもよい。
読取装置30は、写真などの印刷物を光学的に読取るスキャナ装置や、ICカード、USBメモリ及びディスクなどの電子記録媒体に記録されたデータを読取る装置である。読取装置30は、読取った画像データを画像照合装置10へ出力する。
図2は、本実施形態における画像照合装置10の機能ブロック図である。画像照合装置10は、記憶部11と、画像取得部12と、画像解析部13と、照合モード選択部14と、照合部15と、表示情報生成部16と、合成画像生成部17とを備える。
記憶部11は、複数の登録者の2次元顔画像及び3次元画像を登録者情報として記憶する。登録者情報としては、ブラックリスト、ホワイトリスト、VIPリスト、従業員リストなどが挙げられる。図3は、本実施形態における記憶部11が記憶する登録者情報の一例を示す図である。ここでは、登録者情報のデータ項目として、登録者ID、氏名、住所、2次元画像(2D顔画像)及び3次元画像(3D顔画像)が挙げられている。登録者情報のデータ項目は、図3に示す項目に限られず、顔画像から抽出された顔特徴量や、登録者の年齢、身長、体型(痩せ型/標準型/肥満型)、出身地、ホクロや傷跡の有無などの身体的特徴、職歴及び学歴などの登録者の属性情報をさらに含んでもよい。また、登録者情報のデータ項目は、画像登録日などのファイルの属性情報をさらに含んでも良い。
また、図3では、2次元画像(2D顔画像)として、正面を向いた顔画像を例示しているが、記憶部11に記憶される2次元画像の顔方向は正面のみに限定されない。例えば、左右側面から見たときの2次元画像や、斜め方向(例えば45度)から見たときの2次元画像でもよい。また、複数の顔方向にそれぞれ対応する複数の2次元画像を記憶してもよい。複数の2次元画像は、3次元画像から作成してもよいし、3次元画像の作成過程において併せて作成してもよい。記憶部11が、例えば、顔の正面、右側面、左側面を撮影した2次元画像を記憶している場合、正面と右側面の間の撮影条件である、斜め前を向いたときの顔画像を3Dモデル(3次元画像)で補完してもよい。
画像取得部12は、撮影装置20又は読取装置30から照合対象者の2次元画像を取得する。また、画像取得部12は、表示情報生成部16や合成画像生成部17からの要求に応じて、記憶部11から複数の登録者の2次元登録画像及び3次元登録画像を取得する。
画像解析部13は、画像取得部12において取得された2次元画像を解析し、照合対象者の顔領域に対応する顔画像を検出する。また、画像解析部13は、顔画像における特徴部分(目、鼻、口など)間の距離及び位置関係などに基づいて照合対象者の顔方向を検出する。顔方向は、例えば照合対象者が正面を向いたときの状態を基準として算出され得る。
照合モード選択部14は、2次元画像と登録画像群との照合に先立って、照合に用いられる登録画像の種類を2次元画像に基づいて2次元登録画像及び3次元登録画像の一方から選択する。
本実施形態では、2次元画像と2次元登録画像とを照合する照合モードを“2D照合モード”と称し、2次元画像と3次元登録画像とを照合する照合モードを“3D照合モード”と称する。2D照合モードは、処理速度が速くリアルタイム性を実現できる。その反面、登録者リストに載っている顔写真の向きと同じ向き(例えば正面)でないと照合精度が低下する。また、顔方向が顔写真の向きと同一である場合であっても、顔方向以外の諸条件(例えば、画像の濃淡分布、認識可能な部位の面積等)が大きく異なると正常に照合されない可能性がある。これに対し、3D照合モードは、顔の向きや、照明の具合、付属品(装着物)の有無などの条件変化にも柔軟に対応して照合できる。その反面、3D照合モードは、2次元画像と比べて顔向きなどのバリエーションが多いため、処理速度・処理負荷が低下する懸念がある。
そこで、照合モード選択部14は、2次元画像において顔を認識できる度合に応じて、2次元及び3次元の登録画像のうち、照合に適した画像を判定し、照合モードを選択する。なお、顔を認識できる度合は、人物の顔方向、画像の濃淡分布、認識可能な部位の種類、識別可能な面積または付属品(装飾品)の有無などにより判定され得る。本実施形態では、人物の顔方向により判定するものとする。
本実施形態の照合モード選択部14は、画像解析部13において算出した照合対象者の顔方向に基づいて登録画像の種類を選択する。例えば、照合モード選択部14は、2次元画像における照合対象者の顔方向と基準方向とのなす角度が所定の閾値以上である場合には2次元登録画像を選択し、角度が閾値を超える場合には3次元登録画像を選択する。本実施形態における角度の閾値は、上下方向及び左右方向において30度(上方向、下方向、左方向、右方向において、各15度)であり、基準方向は正面方向であるものとする。
図4は、本実施形態における照合対象者の顔方向と撮影装置20の位置関係を説明する図である。ここでは、互いに直交するX軸及びY軸により水平方向を示し、X軸及びY軸にそれぞれ直交するZ軸により鉛直方向を示すものとする。また、撮影装置20の撮影方向は、X軸の軸方向と一致しているものとする。
図4(a)は、照合対象者の頭部を真横から見たときの状態を示している。ここでは、照合対象者が撮影装置20を正面から見たときを基準とした場合に、照合対象者の顔方向は角度θだけ鉛直上方向(図中、Z軸正方向)に傾斜している。これに対し、図4(b)は、照合対象者の頭部を頭上側から見たときの状態を示している。ここでは、照合対象者が撮影装置20を正面から見たときを基準とした場合に、照合対象者の顔方向は角度θだけ左方向(図中、Y軸負方向)に傾斜している。
本実施形態の照合モード選択部14は、照合対象者の顔方向と正面方向とのなす角度θが、図4(a)及び図4(b)の両方において閾値(15度)以内である場合には、2次元登録画像を照合に用いる。そして、照合モード選択部14は、角度θが図4(a)及び図4(b)のどちらかにおいて閾値を超える場合には、3次元登録画像を照合に用いる。これは、照合対象者の顔方向が鉛直下方向、右方向である場合も同様である。
照合部15は、照合モード選択部14で選択された照合モードに基づいて、照合対象者の2次元画像と、複数の登録者の3次元登録画像を含む登録画像群、又は、複数の登録者の2次元登録画像を含む登録画像群とを照合し、照合対象者と登録者との類似度を登録者ごとに算出する。
照合部15は、照合モードが2Dモードの場合には、2次元画像と2次元登録画像とを照合する。また、照合部15は、照合モードが3Dモードの場合には、2次元画像と3次元登録画像とを照合する。この場合、照合部15は、先ず、3次元登録画像における登録者の顔方向を2次元画像における人物の顔方向に合わせる。次に、照合部15は、顔方向が調整された3次元登録画像から正面に対する2次元の投影画像を作成する。そして、照合部15は、当該投影画像と2次元画像とを照合する。
表示情報生成部16は、照合対象者の2次元画像と、複数の登録者の3次元登録画像を含む登録画像群との照合により得られた類似度に基づいて、複数の登録者の中から複数の候補者を抽出して類似度に応じた順序で表示するための表示情報を生成する。表示情報生成部16は、生成した表示情報に基づく候補者表示画面をディスプレイに表示する。
合成画像生成部17は、候補者表示画面においてユーザ操作により複数の候補者から選択された人物の3次元登録画像と、照合対象者の2次元画像とを重ね合わせて合成画像を生成する。合成画像生成部17は、生成した合成画像を含む人物確認画面をディスプレイに表示する。
図5は、本実施形態における画像照合装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。画像照合装置10は、演算、制御及び記憶を行うコンピュータとして、CPU(Central Processing Unit)151、RAM(Random Access Memory)152、ROM(Read Only Memory)153及びHDD(Hard Disk Drive)154を備える。また、画像照合装置10は、通信I/F(インターフェース)155、表示装置156及び入力装置157を備える。CPU151、RAM152、ROM153、HDD154、通信I/F155、表示装置156及び入力装置157は、バス158を介して相互に接続される。なお、表示装置156及び入力装置157は、これらの装置を駆動するための不図示の駆動装置を介してバス158に接続されてもよい。
CPU151は、ROM153、HDD154等に記憶されたプログラムに従って所定の動作を行うとともに、画像照合装置10の各部を制御する機能を有するプロセッサである。RAM152は、揮発性記憶媒体から構成され、CPU151の動作に必要な一時的なメモリ領域を提供する。ROM153は、不揮発性記憶媒体から構成され、画像照合装置10の動作に用いられるプログラム等の必要な情報を記憶する。HDD154は、不揮発性記憶媒体から構成され、処理に必要なデータ、画像照合装置10の動作用プログラム等の記憶を行う記憶装置である。
通信I/F155は、イーサネット(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、4G等の規格に基づく通信インターフェースであり、他の装置との通信を行うためのモジュールである。表示装置156は、液晶ディスプレイ、OLEDディスプレイ等であって、画像、文字、インターフェース等の表示に用いられる。入力装置157は、キーボード、ポインティングデバイス等であって、ユーザが画像照合装置10を操作するために用いられる。ポインティングデバイスの例としては、マウス、トラックボール、タッチパネル、ペンタブレット等が挙げられる。表示装置156及び入力装置157は、タッチパネルとして一体に形成されていてもよい。
CPU151は、ROM153、HDD154等に記憶されたプログラムをRAM152にロードして実行する。これにより、CPU151は、上述した画像取得部12、画像解析部13、照合モード選択部14、照合部15、表示情報生成部16及び合成画像生成部17などの機能を実現する。さらに、CPU151は、HDD154を制御することにより記憶部11の機能を実現する。
なお、図5に示すハードウェア構成は例示であり、これら以外の装置が追加されていてもよく、一部の装置が設けられていなくてもよい。また、一部の装置が同様の機能を有する別の装置に置換されていてもよい。さらに、本実施形態の一部の機能がネットワーク40を介して他の装置により提供されてもよく、本実施形態の機能が複数の装置に分散されて実現されるものであってもよい。例えば、HDD154は、半導体メモリを用いたSSD(Solid State Drive)に置換されていてもよく、クラウドストレージに置換されていてもよい。
続いて、画像照合装置10の動作について図6乃至図9を参照しながら説明する。図6は、本実施形態における照合処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、ユーザ操作により照合処理の実行開始が指示されてから、実行終了が指示されるまで繰り返し実行される。
先ず、画像照合装置10のCPU151(画像取得部12)は、撮影装置20又は読取装置30から照合対象者の2次元画像を取得する(ステップS101)。次に、CPU151(画像解析部13)は、2次元画像を解析して照合対象者の顔方向を検出する(ステップS102)。
次に、CPU151(照合モード選択部14)は、検出された顔方向が正面に対して30度(閾値)以内か否かを判定する(ステップS103)。ここで、CPU151(照合モード選択部14)は、顔方向が正面に対して30度以内であると判定すると(ステップS103:YES)、照合モードとして2D照合モードを選択し(ステップS104)、処理はステップS106へ移行する。
これに対し、CPU151(照合モード選択部14)は、顔方向が正面に対して30度以内ではないと判定すると(ステップS103:NO)、照合モードとして3D照合モードを選択し(ステップS105)、処理はステップS106へ移行する。
ステップS106において、CPU151(照合部15)は、照合モード選択部14で選択された照合モードに基づいて、照合対象者の2次元画像と、複数の登録者の登録画像群とを照合する。これにより、CPU151(照合部15)は、照合対象者と登録者との類似度を登録者ごとに算出する。
そして、CPU151(表示情報生成部16)は、照合対象者の2次元画像と登録画像群との照合により得られた類似度に基づいて、複数の登録者の中から複数の候補者を抽出して類似度に応じた順序で表示するための表示情報を生成すると、当該表示情報を候補者表示画面として表示装置156に表示する(ステップS107)。
図7は、本実施形態における候補者表示画面の一例を示す図である。図7における候補者表示画面は、上欄部に照合対象者の顔画像、撮影時間、撮影場所、抽出条件及びソート条件が表示されている。ソート条件は、例えば、初期設定は類似度が設定されるが、候補者の性別や住所などのデータ項目の中からユーザ操作によっても指定可能である。
また、下欄部には、照合対象者の顔画像との照合により複数の登録者の中から抽出された候補者が類似度順にリスト表示されている。リストの表示情報は、候補者の3次元登録画像の投影により得られた顔画像(投影画像)に加えて、類似度の順位、類似度、候補者の年齢及び住所を含んでいる。また、顔画像における候補者の顔方向は、照合対象者の顔方向に合わせて補正されており、照合対象者と候補者との画像比較が容易になっている。
図8は、本実施形態における合成画像の生成処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、表示装置156における候補者表示画面の表示処理に連動して実行される。
先ず、画像照合装置10のCPU151(合成画像生成部17)は、候補者表示画面においてユーザ操作による候補者の選択が有ったか否かを判定する(ステップS201)。ここで、CPU151(合成画像生成部17)が、候補者の選択有りと判定した場合(ステップS201:YES)には、処理はステップS202に移行する。これに対し、CPU151(合成画像生成部17)が、候補者の選択無しと判定した場合(ステップS201:NO)には、処理はステップS206へ移行する。
ステップS202において、CPU151(合成画像生成部17)は、候補者に係る登録者IDに基づいてHDD154(記憶部11)より候補者の3次元登録画像を取得する(ステップS202)。
次に、CPU151(合成画像生成部17)は、3次元登録画像における候補者の顔方向及び画像の大きさを2次元画像における照合対象者の顔方向及び画像の大きさに合わせて調整すると(ステップS203)、照合対象者と候補者の合成画像を生成する(ステップS204)。
次に、CPU151(合成画像生成部17)は、照合対象者の2次元画像とユーザ操作により選択された候補者の3次元登録画像との合成画像を含む人物確認画面を表示装置156に表示する(ステップS205)。
図9は、本実施形態における人物確認画面の一例を示す図である。ここでは、人物確認画面の上欄部には、照合対象者の2次元画像IMG_01と、一覧から選択された候補者の3次元登録画像IMG_02が並べて表示されている。また、画面の下欄部には、上欄部の2次元画像IMG_01及び3次元登録画像IMG_02から生成された4種類の合成画像IMG_03〜IMG_06が並べて表示されている。
合成画像IMG_03及びIMG_04は、2次元画像IMG_01及び3次元登録画像IMG_02を左右にそれぞれ2分割し、組み合わせた左右方向でのワイプ画像である。同様に、合成画像IMG_05及びIMG_06は、2次元画像IMG_01及び3次元登録画像IMG_02を上下にそれぞれ2分割し、組み合わせた上下方向でのワイプ画像である。各合成画像を生成する際には、候補者の3次元登録画像IMG_02は、照合対象者の顔画像IMG_01における顔方向、顔の特徴部位(目、鼻、口など)の画像内の位置座標に合わせて調整されるものとする。
なお、合成画像の種類は、上下及び左右方向のワイプ画像のみに限られない。例えば、照合対象者と候補者のいずれか一方の顔画像を半透明な透かし画像に変換し、他方の顔画像に重畳した合成画像を生成してもよい。
ステップS206において、CPU151(合成画像生成部17)は、確認画面においてユーザ操作により確認作業の終了ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS206)。ここで、CPU151(合成画像生成部17)が、終了ボタンが押下されたと判定した場合(ステップS206:YES)には、処理を終了する。これに対し、CPU151(合成画像生成部17)が、終了ボタンは押下されていないと判定した場合(ステップS206:NO)には、ステップS201に戻り、終了ボタンが押下されるまでステップS201〜S206の処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態における画像照合装置10は、撮影装置20又は読取装置30から取得した2次元画像(撮影画像)と登録画像群との照合に先立って、2次元画像の解析結果に基づいて、照合に用いられる登録画像の種類を2次元登録画像及び3次元登録画像の一方から選択する。これにより、画像照合装置10は、照合対象者の2次元画像の照合に適した照合モードによる照合処理を実行できる。2D照合モードを選択した場合には、高速かつ高精度での照合処理が可能になる。
一方、2次元画像における照合対象者の顔方向が閾値を超えることから3D照合モードを選択した場合には、3次元登録画像における候補者の顔方向を2次元画像における照合対象者の顔方向に合わせて調整する。このため、画像照合装置10は、様々な撮影角度で撮影された2次元画像に対しても柔軟に対応して照合処理を実行できる。
また、本実施形態における画像照合装置10は、照合対象者と照合した複数の登録者を類似度の順にリストアップする。これにより、ユーザは、類似度の高い候補者を順次選択しながら確認作業を進められるため、目視での確認作業を効率的に実行できる。
また、本実施形態における画像照合装置10は、照合対象者の顔画像と、リストから選択された候補者の顔画像とを合成した合成画像を含む確認画面に表示する。当該合成画像では、候補者の顔画像は、照合対象者の顔画像に合わせて顔方向及び大きさが補正される。このため、ユーザは、合成画像を参照することで、照合対象者と候補者とが同一人物であるか否かを容易に確認できる。
なお、本実施形態における画像照合装置10は、登録者情報として2次元登録画像と3次元登録画像の両方をデータベース(記憶部11)に予め記憶していることを前提としていたが、3次元登録画像のみを記憶する構成も有り得る。この場合、2D照合モードが選択された場合には、3次元登録画像から2次元の照合用画像を生成して照合処理に用いればよい。
また、図7に示す候補者表示画面において、類似度に加えて、候補者の属性情報である年齢及び住所を表示する場合について説明したが、表示する属性情報はこれらに限られない。例えば、候補者の性別や出身地などの属性情報を表示してもよい。さらに、表示情報生成部16は、属性情報に含まれる複数のデータ項目の中から、ユーザ操作により選択されたデータ項目に基づいて表示情報における候補者の順序を変更してもよい。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態における画像照合システム1について説明する。なお、第1実施形態の図中において付与した符号と共通する符号は同一の対象を示す。第1実施形態と共通する箇所の説明は省略し、異なる箇所について詳細に説明する。
本実施形態における画像照合システム1は、画像照合装置10(合成画像生成部17)が、ある人物(照合対象者)の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、3次元登録画像に対して登録者の外見を変更する加工処理を行う機能をさらに備える点において第1実施形態と異なる。
ここで、外見に関する加工処理の具体例としては、以下の(A)〜(F)などが挙げられる。
(A)体毛(頭髪、髭、眉毛など)の発毛部位、量、形状(髪型など)及び色を調整する処理。
(B)付属品(眼鏡、帽子、マスク、ピアス、タトゥなど)の有無を調整する処理。
(C)表情の種類・大きさの変化を模擬する処理。
(D)体形の変化や傷跡の有無を模擬する処理。
(E)顔の老化度の経年変化を模擬する処理。
(F)環境光の影響度を調整する処理。
本実施形態の合成画像生成部17は、上述の(A)〜(F)について、2次元画像と3次元登録画像との外見に関する差異を検出すると、一方の画像における外見を他方の画像における外見に近付けるように加工処理を行う。
図10は、本実施形態における合成画像の生成処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、第1実施形態と同様に、照合処理の実行により表示される候補者表示画面において、ユーザ操作に基づいて候補者が選択された場合に実行される。
先ず、CPU151(合成画像生成部17)は、照合対象者の2次元画像を取得する(ステップS301)。次に、CPU151(合成画像生成部17)は、候補者に係る登録者IDに基づいてHDD154(記憶部11)より候補者の3次元登録画像を取得する(ステップS302)。
次に、CPU151(合成画像生成部17)は、3次元登録画像における候補者の顔方向及び特徴部分の位置関係を、2次元画像における照合対象者の顔方向及び特徴部分の位置関係に合わせて調整する(ステップS303)。
次に、CPU151(合成画像生成部17)は、2次元画像と3次元登録画像とを比較し、2つの画像間で発毛部位(頭部や顎部)、発毛量及び形状などが所定の許容幅を超えて異なるか否かを判定する(ステップS304)。
ここで、CPU151(合成画像生成部17)は、発毛部位、発毛量及び形状などが所定の許容幅を超えて異なると判定した場合(ステップS304:YES)には、3次元登録画像における候補者の発毛部位などを2次元画像における照合対象者の発毛部位などに合わせて調整し(ステップS305)、処理はステップS306に移行する。3次元登録画像における候補者の発毛部位、発毛量及び形状は、発毛部位に関する所定のテンプレートの中から自動的に選択し得る。
これに対し、CPU151(合成画像生成部17)は、2次元画像と3次元登録画像との間で、発毛部位などが所定の許容幅を超えて異なってはいないと判定した場合(ステップS304:NO)には、処理はステップS306に移行する。
ステップS306において、CPU151(合成画像生成部17)は、2次元画像と3次元登録画像との間で、眼鏡やマスクなどの付属品が相違するか否かを判定する。ここで、CPU151(合成画像生成部17)は、付属品が相違すると判定した場合(ステップS306:YES)には、2次元画像における照合対象者の付属品に合わせて、3次元登録画像における候補者に付属品を装着させ(ステップS307)、処理はステップS308に移行する。
例えば、2次元画像の照合対象者のみが眼鏡を装着している場合には、3次元登録画像の候補者に照合対象者の眼鏡と類似する眼鏡を装着させるように加工処理を行う。類似する眼鏡は、付属品に関する所定のテンプレートの中から自動的に選択し得る。逆に、3次元画像の候補者のみが眼鏡を装着している場合には、3次元登録画像の候補者から眼鏡を外すように加工処理を行うとよい。
これに対し、CPU151(合成画像生成部17)は、2次元画像と3次元登録画像との間で、付属品は相違しないと判定した場合(ステップS306:NO)には、処理はステップS308に移行する。なお、付属品の相違は、物品の分類により判定すれば十分であるが、通常の眼鏡とサングラスのように外見が異なる付属品は、異なるものとして判定してもよい。
ステップS308において、CPU151(合成画像生成部17)は、現在日時において、3次元登録画像の画像撮影日(登録日)から所定期間を経過しているか否かを判定する。ここで、CPU151(合成画像生成部17)は、画像撮影日から所定期間を経過していると判定した場合(ステップS308:YES)には、候補者の経年変化を模擬する加工処理を実行し(ステップS309)、処理はステップS310に移行する。
例えば、3次元画像の画像撮影日から現在日時までに10年の期間を経過している場合には、候補者の10年後の加齢状態を模擬する加工処理を行う。逆に、読取装置30で読取った撮影画像の撮影日時の方が3次元登録画像の画像登録日よりも古い場合には、3次元登録画像の候補者を若返らせた状態を模擬する加工処理を行うとよい。すなわち、合成画像生成部17は、2次元画像及び3次元登録画像の属性情報に基づいて、2次元画像と3次元登録画像の一方に対して老化度の経年変化を模擬する加工処理を行う。
これに対し、CPU151(合成画像生成部17)は、画像撮影日から所定期間を経過していないと判定した場合(ステップS308:NO)には、処理はステップS310に移行する。所定期間は、任意に設定可能であるが、時間経過によって外見が大きく変化すると考えられる長さに設定するとよい。
ステップS310において、CPU151(合成画像生成部17)は、2次元画像と3次元登録画像との間で、人物の表情の種類が相違するか否かを判定する。ここで、CPU151(合成画像生成部17)は、表情の種類が相違すると判定した場合(ステップS306:YES)には、3次元登録画像における候補者の表情の種類を2次元画像における照合対象者の表情の種類に合わせて調整し(ステップS311)、処理はステップS312に移行する。
例えば、2次元画像における照合対象者の表情の種類が“怒り”であり、3次元登録画像における候補者の表情の種類が“無表情”の場合には、候補者の表情の種類を照合対象者と同様に“怒り”に変更させた状態を模擬する加工処理を行う。なお、表情の種類だけでなく、表情の大きさも判定して同等になるように加工処理を行ってもよい。
なお、表情の種類を判別するために、別途画像から表情を推定するステップを備えていてもよい。外部機器により表情を判別し、その結果を用いてもよい。表情を判別するための手段は限定されない。
これに対し、CPU151(合成画像生成部17)は、2つの画像間で表情の種類は相違しないと判定した場合(ステップS310:NO)には、処理はステップS312に移行する。
そして、CPU151(合成画像生成部17)は、照合対象者と候補者の合成画像を生成すると(ステップS312)、合成画像を含む人物確認画面を表示装置156に表示する(ステップS313)。
なお、図10における4つ判定処理(ステップS304−S305/ステップS306−S307/ステップS308−S309/ステップS310−S311)の順番はこれに限られず、任意に入れ替え可能である。また、これらの処理は、平行して実行しても同様の効果が得られる。
続いて、図11乃至図18に基づいて、本実施形態における加工処理の具体例を説明する。
(1)発毛部位に関する加工処理
図11(a)は、照合対象者の2次元画像IMG_11を示し、図11(b)は、候補者の3次元登録画像IMG_12を示している。2次元画像IMG_11に示すように、照合対象者の髪型は“ロングヘアー”である。しかし、3次元登録画像IMG_12に示すように、候補者の髪型は“ショートヘアー”であり、照合対象者と異なっている。
また、図11(c)は、2次元画像IMG_11と3次元登録画像IMG_12との左右方向での合成画像IMG_13を示し、図11(d)は、上下方向での合成画像IMG_14を示している。
合成画像IMG_13及び合成画像IMG_14を参照すると、顔の特徴部分(目、鼻、口など)の位置、顔全体の輪郭が一致することを確認できる。しかし、2つの画像間で髪型が大きく相違している。このため、合成画像IMG_13及び合成画像IMG_14と2次元画像IMG_11及び3次元登録画像IMG_12との比較が容易ではない場合も有り得る。
これに対し、図12(a)は、照合対象者の2次元画像IMG_21を示し、図12(b)は、候補者の3次元登録画像IMG_12(図11(b)参照)に対して加工処理を施した3次元加工画像IMG_22を示している。IMG_21に示すように、照合対象者の髪型は“ロングヘアー”である。一方、3次元加工画像IMG_22に示すように、照合対象者と同様に、候補者の髪型は“ロングヘアー”に変更されている。
また、図12(c)は、2次元画像IMG_21と3次元加工画像IMG_22との左右方向での合成画像IMG_23を示し、図12(d)は、上下方向での合成画像IMG_24を示している。
合成画像IMG_23及び合成画像IMG_24を参照すると、顔の特徴部分(目、鼻、口など)の位置、顔全体の輪郭が一致することを確認できる。さらに、合成元の2つの画像間で髪型がほぼ同様に統一されていることから、合成画像IMG_23及び合成画像IMG_24は、左右方向及び上下方向において統一感のある画像となっている。このため、図11の場合と比較して、合成画像IMG_23及び合成画像IMG_24と2次元画像IMG_21及び3次元加工画像IMG_22との比較が容易になっている。
(2)付属品に関する加工処理
図13(a)は、照合対象者の2次元画像IMG_31を示し、図13(b)は、候補者の3次元登録画像IMG_32を示している。2次元画像IMG_31に示すように、照合対象者は付属品である“眼鏡”を装着している。しかし、3次元登録画像IMG_32に示すように、候補者は“眼鏡”を装着しておらず、かつ、髪型も異なっている。
また、図13(c)は、2次元画像IMG_31と3次元登録画像IMG_32との左右方向での合成画像IMG_33を示し、図13(d)は、上下方向での合成画像IMG_34を示している。
合成画像IMG_33及び合成画像IMG_34を参照すると、合成元の2つの画像間で付属品及び頭髪の有無がある。このため、合成画像IMG_33及び合成画像IMG_34と2次元画像IMG_31及び3次元登録画像IMG_32との比較が容易ではない場合も有り得る。
これに対し、図14(a)は、照合対象者の2次元画像IMG_41を示し、図14(b)は、候補者の3次元登録画像IMG_32(図13(b)参照)に対して加工処理を施した3次元加工画像IMG_42を示している。IMG_41に示すように、照合対象者は付属品である“眼鏡”を装着している。一方、3次元加工画像IMG_42に示すように、照合対象者と同様に、候補者は付属品である“眼鏡”を装着し、かつ、髪型も変更されている。
また、図14(c)は、2次元画像IMG_41と3次元加工画像IMG_42との左右方向での合成画像IMG_43であり、図14(d)は、上下方向での合成画像IMG_44を示している。
合成画像IMG_43及び合成画像IMG_44を参照すると、合成元の2つの画像間で付属品の有無及び髪型が統一されていることから、合成画像IMG_43及び合成画像IMG_44は、左右方向及び上下方向において統一感のある画像となっている。このため、図13の場合と比較して、合成画像IMG_43及び合成画像IMG_44と2次元画像IMG_41及び3次元加工画像IMG_42との比較が容易になっている。
(3)表情変化に関する加工処理
図15(a)は、照合対象者の2次元画像IMG_51を示し、図15(b)は、候補者の3次元登録画像IMG_52を示している。2次元画像IMG_51に示すように、照合対象者の表情は、眉間に皺を寄せた“怒り”の表情である。しかし、3次元登録画像IMG_52に示すように、候補者の表情は平常時における表情(“無表情”)であり、かつ、髪型も異なっている。
また、図15(c)は、2次元画像IMG_51との3次元登録画像IMG_52との左右方向での合成画像IMG_53を示し、図15(d)は、上下方向での合成画像IMG_54を示している。
合成画像IMG_53及び合成画像IMG_54を参照すると、合成元の2つの画像間で人物の表情及び髪型が大きく相違している。このため、合成画像IMG_53及び合成画像IMG_54と2次元画像IMG_51及び3次元登録画像IMG_52との比較が容易ではない場合も有り得る。
これに対し、図16(a)は、照合対象者の2次元画像IMG_61を示し、図16(b)は、候補者の3次元登録画像IMG_52(図15(b)参照)に対して加工処理を施した3次元加工画像IMG_62を示している。2次元画像IMG_61に示すように、照合対象者の表情は、“怒り”の表情である。一方、3次元加工画像IMG_62に示すように、照合対象者と同様に、髪型だけでなく、候補者の表情が“怒り”の表情に変更されている。すなわち、表情変化を模擬する加工処理が行われている。
また、図16(c)は、2次元画像IMG_61と3次元加工画像IMG_62との左右方向での合成画像IMG_63を示し、図16(d)は、上下方向での合成画像IMG_64を示している。
合成画像IMG_63及び合成画像IMG_64を参照すると、合成元の2つの画像間で人物の表情及び髪型が統一されていることから、合成画像IMG_63及び合成画像IMG_64は、左右方向及び上下方向において統一感のある画像となっている。このため、図15の場合と比較して、合成画像IMG_63及び合成画像IMG_64と2次元画像IMG_61及び3次元加工画像IMG_62との比較が容易になっている。
(4)経年変化に関する加工処理
図17(a)は、照合対象者の2次元画像IMG_71を示し、図17(b)は、候補者の3次元登録画像IMG_72を示している。2次元画像IMG_71に示すように、照合対象者は、高齢な男性である。一方、3次元登録画像IMG_72に示す候補者は30代の男性であり(図3参照)、かつ、髪型も異なっている。
図17(c)は、2次元画像IMG_71と3次元登録画像IMG_72との左右方向での合成画像IMG_73を示し、図17(d)は、上下方向での合成画像IMG_74を示している。
合成画像IMG_73及び合成画像IMG_74を参照すると、合成元の2つの画像間で人物の老化度及び髪型が大きく相違している。このため、合成画像IMG_73及び合成画像IMG_74と2次元画像IMG_71及び3次元登録画像IMG_72との比較が容易ではない場合も有り得る。
これに対し、図18(a)は、照合対象者の2次元画像IMG_81を示し、図18(b)は、候補者の3次元登録画像IMG_72(図17(b)参照)に対して加工処理を施した3次元加工画像IMG_82を示している。2次元画像IMG_81に示すように、照合対象者は、60代以上の高齢の男性である。一方、3次元加工画像IMG_82に示すように、候補者は、照合対象者と同様に、髪型を変更しただけでなく、30年近く老化した状態になっている。すなわち、経年変化を模擬する加工処理が行われている。
図18(c)は、2次元画像IMG_81との3次元加工画像IMG_82との左右方向での合成画像IMG_83を示し、図18(d)は、上下方向での合成画像IMG_84を示している。
合成画像IMG_83及び合成画像IMG_84を参照すると、合成元の2つの画像間で人物の老化度及び髪型が統一されていることから、合成画像IMG_83及び合成画像IMG_84は、左右方向及び上下方向において統一感のある画像となっている。このため、図17の場合と比較して、合成画像IMG_83及び合成画像IMG_84と2次元画像IMG_81及び3次元加工画像IMG_82との比較が容易になっている。
なお、4種類の加工処理について説明したが、加工処理の種類はこれらに限られない。例えば、環境光の影響度、化粧の有無などを照合対象者と候補者との間で一致させるような加工処理を実行してもよい。
以上のように、本実施形態における画像照合装置10は、照合対象者の2次元画像と登録者(候補者)の3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、3次元登録画像に対して登録者の外見を変更する加工処理を行う。例えば、画像照合処理において算出された類似度(照合スコア)は高くても、付属品の有無、人物の表情、加齢などの種々の要因によって目視上では印象の異なる人物が候補者として抽出される場合が有り得る。このような場合でも、照合対象者に合わせて登録者の外見を変更することで、全体として統一感のある合成画像を生成できる。この結果、ユーザは、当該合成画像に基づいて、目視による確認作業の効率的に行うことができる。
また、本実施形態では、2次元画像と3次元画像との比較結果に基づいて、自動的に加工処理を行う。このため、ユーザは、指定操作を行うことなく合成画像を得ることができる。
なお、本実施形態では、照合対象者の2次元画像に合わせて登録者の3次元登録画像に対して加工処理を行う場合について説明したが、3次元登録画像に合わせて、照合対象者の2次元画像の方に加工処理(例えば、“眼鏡”や“髭”を付加する加工など)を行ってもよい。また、合成画像の生成前に限らず、合成画像が生成された後に、所定の画像領域に対して加工処理を行ってもよい。すなわち、画像照合装置10は、2次元画像、3次元登録画像及び合成画像の少なくとも1つに対して人物又は登録者の外見を変更する加工処理を行える。
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、照合処理の実行によってリストアップされた複数の登録者の中から選択した人物と、照合対象者との間で合成画像を生成するものとしたが、リストアップを行わない場合も有り得る。例えば、ユーザ操作によって照合対象者と照合する登録者を指定し、2次元画像と3次元加工画像から合成画像を生成してもよい。また、ユーザの選択操作を必要とせずに、合成画像生成部17が、類似度の高い順に合成画像の生成及び加工処理を自動で行えるように構成してもよい。
さらに、合成画像生成部17は、ユーザ操作に基づいて外見に関する複数の対象項目から選択された項目について加工処理を行ってもよい。例えば、ユーザ操作により“付属品の有無”のみを指定した場合には、人物の表情変化や環境光の変化などを考慮せずに、付属品に関してのみ加工処理を行うことができる。これにより、ユーザは、不要な加工処理の実行を回避することができる。また、合成画像生成部17は、ユーザ操作により加工メニューを再選択されたときに、加工処理を再度行えるように構成してもよい。
[第3実施形態]
以下、第3実施形態における画像照合システム1について説明する。なお、第1実施形態の図中において付与した符号と共通する符号は同一の対象を示す。第1実施形態と共通する箇所の説明は省略し、異なる箇所について詳細に説明する。
本実施形態の照合モード選択部14は、照合に用いられる登録画像の種類を2次元登録画像及び3次元登録画像の一方から選択するための判定条件が第1実施形態と異なる。判定条件の具体例としては、以下の(A)〜(F)などが挙げられる。
(A)顔方向
照合モード選択部14は、第1実施形態と同様に、正面方向と照合対象人物の顔方向とのなす角度が所定の閾値(例えば30度)以内ならば2D照合モードを選択する。照合モード選択部14は、閾値を超える場合には3D照合モードを選択する。
(B)表情変化
照合モード選択部14は、2次元画像を解析し、平常時(例えば無表情時)に対する照合対象者の表情の変化度が2D照合モードに適した範囲(以下、「許容範囲」という。)内の場合には2D照合モードを選択する。照合モード選択部14は、変化度が許容範囲を超える場合には3D照合モードを選択する。
例えば、照合対象者の表情が“大笑い”、“激怒”などの場合には、2次元登録画像における表情とは大きく乖離していることが予想される。このため、照合モード選択部14は、3D照合モードを選択する。逆に、照合対象者の表情が“無表情”又は“微笑”などの場合には、2次元登録画像における表情と近くなることが予想される。このため、照合モード選択部14は、2D照合モードを選択する。
なお、表情の種類を判別するために、別途画像から表情を推定するステップを備えていてもよい。外部機器により表情を判別し、その結果を用いてもよい。表情を判別するための手段は限定されない。
(C)照明光(環境光)の影響度
照合モード選択部14は、2次元画像を解析し、照合対象者に対する照明光の影響度が2D照合モードの許容範囲内の場合には2D照合モードを選択する。照合モード選択部14は、照明光の影響度が許容範囲を超える場合には3D照合モードを選択する。
択する。
例えば、照合対象者に対する照明光の影響度が大きく、顔画像に影が濃く表れている場合には、調光された環境下で撮影された2次元登録画像とは照明光の影響度、すなわち、撮影条件が大きく異なり、許容範囲を超えることが予想される。一方、3D照合モードでは、防犯カメラ上の撮影条件に3Dモデル(3次元登録画像)の条件を合わせることができるため、照合の精度が高まる。このため、照合モード選択部14は、3D照合モードを選択する。顔を照らす光源の位置や、眼鏡の有無なども3Dモデル(3次元登録画像)により補完するとよい。逆に、照合対象者に対する照明光の影響度が2D照合モードの許容範囲内の場合には、2次元登録画像における照明の影響度と近い。このため、照合モード選択部14は、2D照合モードを選択する。なお、環境光に起因しない濃淡の変化も有り得る。具体的には、日焼け等の肌色変化が想定される。照合モード選択部14は、環境光に起因しない濃淡の変化を含み、その影響度が2D照合モードの許容範囲を超える場合には3D照合モードを選択する。
(D)経年変化
照合モード選択部14は、2次元画像の属性情報として記録されている撮影日が、現在日付から所定期間内の場合には2D照合モードを選択する。照合モード選択部14は、所定期間外の場合には3D照合モードを選択する。
例えば、現在日付が“2018/12/01”、取得した2次元画像の撮影日が“1997/10/01”である場合には、撮影日からの経過期間が長く、外見上の大きな変化が予想される。このため、照合モード選択部14は、3D照合モードの方を優先して選択する。逆に、2次元画像の撮影日が現在日付と同日又は1ヶ月以内のような場合には、外見上の大きな変化は無いものと予想される。このため、照合モード選択部14は、照合速度が速い2D照合モードの方を優先して選択する。
(E)認識可能な部位の面積及び種類
照合モード選択部14は、2次元画像を解析し、顔の中で認識可能な部位の面積及び種類が2D照合モードでの照合条件を満たす場合には、2D照合モードを選択する。照合モード選択部14は、2D照合モードでの照合条件を満たさない場合には、3D照合モードを選択する。例えば、他の人物や物体の存在により、照合対象者の顔領域が十分に認識できない面積しかない場合には、3D照合モードを選択するとよい。同様に、画像内で認識可能な状態にある部位が目、耳、鼻などの部位のいずれかであるか否かに応じて照合モードを選択してもよい。例えば、取得した顔画像内に、照合対象者の目が片方しか写っていない場合には、3D照合モードを選択する。
(F)付属品の有無
照合モード選択部14は、2次元画像を解析し、照合対象者の顔部分に付属品(眼鏡、マスク、帽子など)が無い場合には、2D照合モードを選択する。照合モード選択部14は、付属品が存在する場合には、3D照合モードを選択する。例えば、照合対象者がサングラスやマスクを装着している場合には、照合モード選択部14は、3D照合モードを選択する。なお、付属品の種類によっては、顔照合に影響を与えない物品もある。例えば、ピアスやイヤリングのような付属品については、照合モードの選択時に考慮しなくてもよい。
また、本実施形態の照合モード選択部14は、3D照合モードを選択した場合、上述の(A)〜(F)のうち、2次元画像が該当した条件に対応する調整処理(顔方向の補正)又は加工処理(表情変化/環境光の影響/経年変化/付属品の調整)を、照合先の3次元画像に対して行わせる指示を合成画像生成部17に行うとよい。
図20は、本実施形態における照合モードの選択処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、図6に示したフローチャートのステップS102とステップS106との間の処理を置き換えるものである。
図6に示すステップS102において、CPU151(画像解析部13)は、2次元画像を解析して照合対象者の顔方向を検出すると、CPU151(照合モード選択部14)は、検出された顔方向が正面に対して30度(閾値)以内か否かを判定する(ステップS401)。ここで、CPU151(照合モード選択部14)は、顔方向が正面に対して30度以内であると判定すると(ステップS401:YES)、処理はステップS402へ移行する。
これに対し、CPU151(照合モード選択部14)は、顔方向が正面に対して30度以内ではないと判定すると(ステップS401:NO)、処理はステップS406へ移行する。
ステップS402において、CPU151(照合モード選択部14)は、平常時(無表情)に対する表情の変化が2D照合モードにおける許容範囲内であるか否かを判定する。ここで、CPU151(照合モード選択部14)は、平常時(無表情)に対する表情の変化が2D照合モードにおける許容範囲内であると判定すると(ステップS402:YES)、処理はステップS403へ移行する。
これに対し、CPU151(照合モード選択部14)は、平常時(無表情)に対する表情の変化が2D照合モードにおける許容範囲を超えると判定すると(ステップS402:NO)、処理はステップS406へ移行する。
ステップS403において、CPU151(照合モード選択部14)は、照合対象者に対する照明光の影響度は2D照合モードにおける許容範囲内であるか否かを判定する。ここで、CPU151(照合モード選択部14)は、照明光の影響度は2D照合モードにおける許容範囲内であると判定すると(ステップS403:YES)、処理はステップS404へ移行する。
これに対し、CPU151(照合モード選択部14)は、照明光の影響度は2D照合モードにおける許容範囲を超えると判定すると(ステップS403:NO)、処理はステップS406へ移行する。
ステップS404において、CPU151(照合モード選択部14)は、2次元画像の属性情報を参照し、2次元画像の撮影日が所定期間内であるか否かを判定する。ここで、CPU151(照合モード選択部14)は、2次元画像の撮影日が所定期間内であると判定すると(ステップS404:YES)、処理はステップS405へ移行する。
これに対し、CPU151(照合モード選択部14)は、2次元画像の撮影日が所定期間内でないと判定すると(ステップS404:NO)、処理はステップS406へ移行する。
ステップS405において、CPU151(照合モード選択部14)が、照合モードとして2D照合モードを選択すると、処理は図6のステップS106に移行する。
ステップS406において、CPU151(照合モード選択部14)が、照合モードとして3D照合モードを選択すると、処理は図6のステップS106に移行する。
なお、図19におけるステップS401〜S404の順番はこれに限られず、入れ替え可能である。また、これらの処理は、平行して実行しても同様の効果が得られる。
以上のように、本実施形態における画像照合装置10は、2次元画像の画像解析により得られる値と複数の判定条件とに基づいて、2次元画像との照合に用いる登録画像の種類を選択する。このため、最適な照合モードによる照合処理が可能となる。
なお、照合モードを選択するための判定条件は、上述したものには限られない。例えば、付属品の有無、傷跡の有無やその大きさなどの条件によって判定してもよい。また、2次元画像に含まれる人物の人数が多い場合には、処理速度に優れた2D照合モードを選択し、人数が少ない場合には撮影角度について柔軟性のある3D照合モードを選択することもできる。
[第4実施形態]
図20は、第4実施形態における情報処理装置100の機能を示すブロック図である。情報処理装置100は、取得部110及び生成部120を備える。取得部110は、人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得する。生成部120は、2次元画像と3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、2次元画像、3次元登録画像及び合成画像の少なくとも1つに対して人物又は登録者の外見を変更する加工処理を行う。本実施形態によれば、人物の画像照合におけるユーザの確認作業を効率化できる。
[変形実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には本発明の要旨を逸脱しない範囲で、当業者が理解し得る様々な変形をできる。例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態に追加した実施形態、あるいは他の実施形態の一部の構成と置換した実施形態も本発明を適用し得る実施形態であると理解されるべきである。
上述の実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカードなどを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得する取得部と、
前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行う生成部と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記2次元画像と前記登録者の前記3次元登録画像又は2次元登録画像との照合により得られた類似度に基づいて、複数の前記登録者の中から複数の候補者を抽出して前記類似度に応じた順序で表示するための表示情報を生成する表示情報生成部をさらに備え、
前記生成部は、ユーザ操作により前記複数の候補者から選択された人物の前記3次元登録画像と、前記2次元画像とを重ね合わせて合成画像を生成する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記生成部は、前記2次元画像と前記3次元登録画像との前記外見に関する差異を検出するとともに、一方の画像における前記外見を他方の画像における前記外見に近付けるように前記加工処理を行う、
付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記生成部は、ユーザ操作に基づいて前記外見に関する複数の対象項目から選択された項目について前記加工処理を行う、
付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記外見は、頭部における発毛の部位、量、形状及び色の少なくとも1つである、
付記1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記6)
前記外見は、頭部における所定の付属品の有無である、
付記1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記7)
前記外見は、顔の表情である、
付記1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記8)
前記外見は、顔の老化度である、
付記1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記9)
前記生成部は、前記2次元画像及び前記3次元登録画像の属性情報に基づいて、前記2次元画像と前記3次元登録画像の一方に対して前記老化度の経年変化を模擬する前記加工処理を行う、
付記8に記載の情報処理装置。
(付記10)
人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得するステップと、
前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行うステップと、
を備える情報処理方法。
(付記11)
コンピュータに、
人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得するステップと、
前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行うステップと、
を実行させるプログラム。
1・・・画像照合システム
10・・・画像照合装置
11・・・記憶部
12・・・画像取得部
13・・・画像解析部
14・・・照合モード選択部
15・・・照合部
16・・・表示情報生成部
17・・・合成画像生成部
20・・・撮影装置
30・・・読取装置
40・・・ネットワーク
100・・・情報処理装置
110・・・取得部
120・・・生成部
151・・・CPU
152・・・RAM
153・・・ROM
154・・・HDD
155・・・通信I/F
156・・・表示装置
157・・・入力装置
158・・・バス

Claims (11)

  1. 人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得する取得部と、
    前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行う生成部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記2次元画像と前記登録者の前記3次元登録画像又は2次元登録画像との照合により得られた類似度に基づいて、複数の前記登録者の中から複数の候補者を抽出して前記類似度に応じた順序で表示するための表示情報を生成する表示情報生成部をさらに備え、
    前記生成部は、ユーザ操作により前記複数の候補者から選択された人物の前記3次元登録画像と、前記2次元画像とを重ね合わせて合成画像を生成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記生成部は、前記2次元画像と前記3次元登録画像との前記外見に関する差異を検出するとともに、一方の画像における前記外見を他方の画像における前記外見に近付けるように前記加工処理を行う、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記生成部は、ユーザ操作に基づいて前記外見に関する複数の対象項目から選択された項目について前記加工処理を行う、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  5. 前記外見は、頭部における発毛の部位、量、形状及び色の少なくとも1つである、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記外見は、頭部における所定の付属品の有無である、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記外見は、顔の表情である、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記外見は、顔の老化度である、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記生成部は、前記2次元画像及び前記3次元登録画像の属性情報に基づいて、前記2次元画像と前記3次元登録画像の一方に対して前記老化度の経年変化を模擬する前記加工処理を行う、
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得するステップと、
    前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行うステップと、
    を備える情報処理方法。
  11. コンピュータに、
    人物の2次元画像と登録者の3次元登録画像とを取得するステップと、
    前記2次元画像と前記3次元登録画像とを重ね合わせて合成画像を生成する際に、前記2次元画像、前記3次元登録画像及び前記合成画像の少なくとも1つに対して前記人物又は前記登録者の外見を変更する加工処理を行うステップと、
    を実行させるプログラム。
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