JP2020099152A - デマンドレスポンス応答可能量予測システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 太陽光発電装置を含む直流電源システムにおけるDR応答可能量を正確に予測する。【解決手段】 デマンドレスポンス応答可能量予測システムである制御装置10は、直流電力の供給を受けて動作する負荷装置である通信機器2と太陽光発電を行って発電した直流電力を通信機器2に供給する太陽光発電装置30とを含むと共に外部からの電力の供給を受ける直流電源システム1におけるDRの応答可能量を予測する。制御装置10は、通信機器2の消費電力を示す消費電力情報を取得する情報取得部12と、消費電力情報によって示される通信機器2の消費電力に応じた値を発電電力の最大値として、太陽光発電装置30の発電電力を予測する太陽光発電予測部13と、通信機器2の消費電力及び太陽光発電装置30の発電電力に基づいて応答可能量を予測する応答可能量予測部14とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、デマンドレスポンス応答可能量予測システムに関する。
近年、電力の利用における自然エネルギーの活用割合が増加しているなかで、デマンドレスポンス(DR)(ネガワット)による電力需給調整が注目されている。太陽光発電及び風力発電等の自然エネルギーによる発電量は天候(日射量、風量等)に応じて増減する。このような変動に柔軟に対応できる電力調整が必要となり、その施策の一つがDRである。DRは、電力供給事業者(電力会社)から需要家に電力消費抑制要請を実施し、各需要家の電力の抑制量に応じて報奨金等のインセンティブを与えるというものである。
特許文献1には、DRに対する需要家の貢献を推測する発明が記載されている。この発明では、分散型電源装置を備える需要家における供給可能電力量及び自家消費電力量から、余剰電力量を推定するとされている。分散型電源装置として、太陽光発電装置が示されている。
DRに対して需要家がどの程度の電力量の応答ができるか(即ち、どの程度の電力量の消費を抑制できるか)を示すDR応答可能量を予測することは、DR要請に対して適切に対応するために重要となる。特許文献1に示されるように、商用電力の供給を受けると共にDRの対象となる電力システムに太陽光発電装置が含まれる場合、DR応答可能量を予測するためには、太陽光発電装置の発電量を予測することが必要になる。
電力システムが、直流の電流による電力である直流電力を消費する負荷装置が含まれる直流電源システムである場合、太陽光発電装置の発電量は当該負荷装置の消費電力に応じたものとなる。従って、太陽光発電装置の発電量を負荷装置の消費電力を考慮せずに予測すると正確な値とならず、正確なDR応答可能量を予測することができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、太陽光発電装置を含む直流電源システムにおけるDR応答可能量を正確に予測することができるデマンドレスポンス応答可能量予測システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るデマンドレスポンス応答可能量予測システムは、直流の電流による電力である直流電力の供給を受けて動作する負荷装置と太陽光発電を行って発電した直流電力を負荷装置に供給する太陽光発電装置とを含むと共に外部からの電力の供給を受ける直流電源システムにおけるデマンドレスポンスの応答可能量を予測するデマンドレスポンス応答可能量予測システムであって、負荷装置の消費電力を示す消費電力情報を取得する情報取得部と、情報取得部によって取得された消費電力情報によって示される負荷装置の消費電力に応じた値を発電電力の最大値として、太陽光発電装置の発電電力を予測する太陽光発電予測部と、負荷装置の消費電力及び太陽光発電予測部によって予測された太陽光発電装置の発電電力に基づいて、応答可能量を予測する応答可能量予測部と、を備える。
本発明に係るデマンドレスポンス応答可能量予測システムでは、負荷装置の消費電力に応じた値が発電電力の最大値とされて太陽光発電装置の発電電力が予測され、予測された発電電力に基づいて応答可能量が予測される。従って、本発明に係るデマンドレスポンス応答可能量予測システムによれば、太陽光発電装置を含む直流電源システムにおけるDR応答可能量を正確に予測することができる。
本発明では、負荷装置の消費電力に応じた値が発電電力の最大値とされて太陽光発電装置の発電電力が予測され、予測された発電電力に基づいて応答可能量が予測される。従って、本発明によれば、太陽光発電装置を含む直流電源システムにおけるDR応答可能量を正確に予測することができる。
以下、図面と共に本発明に係るデマンドレスポンス応答可能量予測システムの実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に本実施形態に係るデマンドレスポンス応答可能量予測システムである制御装置10を示す。制御装置10は、直流電源システム1に含まれる。直流電源システム1は、通信機器2を含むと共に通信機器2に電力を供給するシステムである。通信機器2は、例えば、移動体通信網に用いられる無線基地局である。通信機器2は、直流電源システム1から、直流の電流による電力である直流電力の供給を受けて、供給された直流電力を消費して動作する。なお、直流電源システム1から電力が供給される装置は、通信機器2である必要はなく、直流電力を消費する負荷装置であればよい。
図1に示すように直流電源システム1は、通信機器2及び制御装置10以外に蓄電池(バッテリー)20と、太陽光発電装置30と、整流器40と、スマートメータ50と、HEMS(Home Energy Management System)60と、電流センサ70と、電圧センサ80とを備えて構成される。通信機器2、蓄電池20、太陽光発電装置30及び整流器40は、電力線によって互いに接続されており、互いに直流電力の送受信を行うことができる。
蓄電池20は、充放電が可能な電池である。蓄電池20は、充電(蓄電)した電力を放電することで通信機器2に電力を供給する。太陽光発電装置30及び整流器40からの電力が通信機器2に供給されない場合であっても、蓄電池20からの電力で通信機器2は動作することができる。蓄電池20は、太陽光発電装置30及び整流器40からの電力の供給を受けて充電する。蓄電池20としては、従来のリチウムイオン電池等を用いることができる。
太陽光発電装置30は、太陽光等の光によって発電する発電装置である。太陽光発電装置30としては、PV(Photovoltaic)パネル等が用いられる。太陽光発電装置30は、太陽光があたる位置に設けられる。太陽光発電装置30は、発電を行って発電した直流電力を通信機器2に供給する。太陽光発電装置30は、出力する電力が通信機器2で必要な電力を超えていた場合には、蓄電池20に電力を供給する。なお、太陽光発電装置30によって発電された電力は、通信機器2等で使用できるように所定の変換がなされてもよい。
整流器40は、外部電源である商用電力90に接続されており、商用電力90から交流の電流による電力である交流電力を入力し、交流の電流を直流の電流に変換する装置である。整流器40は、変換した直流の電流による直流電力を通信機器2に供給する。また、整流器40は、直流電力を蓄電池20に供給して蓄電池20の充電を行う。整流器40としては、従来の整流器を用いることができる。
スマートメータ50は、商用電力90と整流器40との間に設けられている。スマートメータ50は、商用電力90から入力される交流電力をデジタルで自動検針する装置である。スマートメータ50としては、従来のスマートメータを用いることができる。
HEMS60は、通信機器2の消費電力を管理するシステムである。HEMS60は、スマートメータ50に接続されており、スマートメータ50からの情報に基づいて管理を行う。HEMS60は、商用電力90の電力供給事業者から送信されるDR要請を受信する(DR発動信号を受信する)。HEMS60は、受信したDR要請を制御装置10に出力する。HEMS60としては、従来のHEMSを用いることができる。
電流センサ70は、整流器40の電力の出力側に設けられ、整流器40から出力される電流を検出するセンサである。電流センサ70は、検出した電流を制御装置10に出力する。電流センサ70としては、従来の電流センサを用いることができる。
電圧センサ80は、整流器40の電力の出力側に設けられ、整流器40の出力側の電圧を検出するセンサである。電圧センサ80は、検出した電圧を制御装置10に出力する。電圧センサ80としては、従来の電圧センサを用いることができる。
直流電源システム1では、通常時には、通信機器2の動作に用いられる電力として、まず、太陽光発電装置30によって発電される電力が用いられる。太陽光発電装置30によって発電される電力が、通信機器2の動作に用いられる電力に足らない場合、商用電力90が用いられる。蓄電池20に蓄電されている電力は、通常時には用いられず、商用電力90の供給が止まっている、即ち、停電である場合、あるいはDR要請に対して応答する場合等に用いられる。
制御装置10は、電力供給事業者からのDR要請の送信、即ち、DR発動を事前に予測すると共に、DR発動が予測される場合に直流電源システム1におけるDRの応答可能量を予測する装置(システム)である。DRの応答可能量は、DRの対象となる時間帯(期間)における、DR発動がなかったとした場合の直流電源システム1での商用電力90の通常時の予測利用量である。DR要請に対して応答することで、当該商用電力90の通常時の予測利用量の消費が抑制されるためである。DR要請に対して応答した場合には、太陽光発電装置30及び蓄電池20からの電力で通信機器2を動作させるか、通信機器2の動作を止めるかの措置が必要となる。
DRの応答可能量を予測することで、需要家、即ち、直流電源システム1の管理者がDR要請へ応答するか否かを適切に判断することができる。例えば、算出されたDRの応答可能量に応じて、蓄電池20の蓄電状態等を考慮して通信機器2の動作を止めずにDR要請へ応答することができるか否かを判断することができる。また、需要家が、複数の直流電源システム1を有している場合に、需要家に対するDR要請に係る要請量を満たすようにDR要請へ応答する直流電源システム1の組み合わせを正確に選択することができ、これによってDR要請へ正確に応答することができる。
また、制御装置10は、蓄電池20の充放電を制御する。DR要請がなされると商用電力90からの電力の入力が抑制される。制御装置10による制御は、電力の抑制が行われても、蓄電池20に蓄電された電力で通信機器2が動作できるようにするためのものである。制御装置10は、蓄電池20、整流器40、HEMS60、電流センサ70及び電圧センサ80からそれぞれ情報を入力して、入力した情報に基づいて制御を行うこととしてもよい。また、制御装置10は、DR要請が行われる場合以外の制御を行うこととしてもよい。なお、制御装置10による上記の制御は、従来と同様に行われればよい。
引き続いて、本実施形態に係る制御装置10の機能を説明する。図1に示すように制御装置10は、DR予測部11と、情報取得部12と、太陽光発電予測部13と、応答可能量予測部14とを備えて構成される。また、制御装置10は、それ以外の構成として、上記の制御を行う機能部を備えている。
DR予測部11は、直流電源システム1に対するDR発動の時間帯を予測する機能部である。DR予測部11は、1日のうちの予め設定された時刻(例えば、23時)に翌日のDR発動、及びDR発動がなされる際の時間帯を予測する。DR予測部11による予測は、従来の予測方法と同様に行われればよい。例えば、DR予測部11は、以下のように予測を行う。
DR予測部11は、予測対象日、即ち翌日における、電力供給事業者が電力を提供する地域の電力需要に影響を及ぼす情報を取得する。当該情報は、翌日の曜日及び日付、天気予報の情報、及び電力卸価格の情報等である。例えば、制御装置10は、インターネット等の通信網に接続されており、DR予測部11は、当該通信網を介して上記の情報を提供するサーバ装置から情報を取得する。あるいは、DR予測部11は、直流電源システム1の管理者による制御装置10に対する入力操作を受け付けて上記の情報を取得してもよい。
DR予測部11は、予め、上記の情報からDR発動の有無、及びDR発動の時間帯を予測する予測モデルを記憶している。予測モデルは、上記の過去の情報及び過去のHEMS60によるDR要請の受信実績に基づいた機械学習等により生成される。DR予測部11は、取得した翌日についての情報を予測モデルに説明変数として入力して、翌日のDR発動、及びDR発動がなされる際の時間帯を予測する。なお、予測は上記以外の方法で行われてもよい。DR予測部11は、DR発動有りと予測した場合、予測したDR発動の時間帯を示す情報を情報取得部12、太陽光発電予測部13及び応答可能量予測部14に出力する。
情報取得部12は、通信機器2の消費電力を示す消費電力情報を取得する機能部である。情報取得部12は、通信機器2の消費電力を予測して消費電力情報を取得する。情報取得部12は、DR予測部11によって予測された時間帯に係る消費電力情報を取得する。例えば、情報取得部12は、以下のように消費電力情報を取得する。
情報取得部12は、DR予測部11からDR発動の時間帯を示す情報を入力すると、当該時間帯に係る通信機器2の消費電力を予測する。通信機器2の消費電力は、当該時間帯における時刻に応じても変動する。情報取得部12は、当該時間帯における時刻t毎の通信機器2の消費電力A(t)(kW)を予測する。情報取得部12は、予測に用いる説明変数となる情報を取得する。当該情報は、当該時間帯における気温、季節及び通信機器2が処理する通信量(トラフィック量)等である。上記の情報は、通信機器2の動作、ひいては通信機器2の消費電力A(t)に影響を及ぼし得る要素に係る情報である。また、上記の情報は、上記の時間帯における時刻t毎の情報である。
情報取得部12は、上述したDR予測部11による情報の取得と同様に、通信網を介して上記の情報を提供するサーバ装置から情報を取得する。あるいは、情報取得部12は、直流電源システム1の管理者による制御装置10に対する入力操作を受け付けて上記の情報を取得してもよい。なお、通信機器2の消費電力A(t)の予測に上記以外の情報が用いられてもよいし、通信機器2の消費電力A(t)の予測に上記の情報が必ず用いられなくてもよい。
情報取得部12は、予め、上記の情報から通信機器2の消費電力(目的変数)を予測する予測モデル又は計算式を記憶している。予測モデルは、上記の過去の情報及び過去の通信機器2の消費電力に基づいた機械学習等により生成される。情報取得部12は、取得した情報を予測モデル又は計算式に説明変数として入力して、通信機器2の消費電力A(t)を予測する。なお、予測は上記以外の方法で行われてもよい。情報取得部12は、予測した通信機器2の消費電力A(t)を示す消費電力情報を太陽光発電予測部13及び応答可能量予測部14に出力する。
太陽光発電予測部13は、情報取得部12によって取得された消費電力情報によって示される通信機器2の消費電力に応じた値を発電電力の最大値として、太陽光発電装置30の発電電力を予測する機能部である。太陽光発電予測部13は、蓄電池20にも応じた値を発電電力の最大値として、太陽光発電装置30の発電電力を予測する。太陽光発電予測部13は、DR予測部11によって予測された予測された時間帯に係る太陽光発電装置30の発電電力を予測する。
一般に太陽光発電装置の発電電力は、太陽光発電装置への日射量に応じたものとなる。例えば、一般には図2に示すように日射量と発電電力との関係は、日射量全般にわたって比例関係R1である。図2は、横軸を日射量、縦軸を太陽光発電装置の発電電力としたものである。しかしながら、本実施形態に係る直流電源システム1のように太陽光発電装置によって発電される電力が直流電力であり直流電力のまま他の装置等に供給される場合には、太陽光発電装置は、当該他の装置が受け入れられる電力に応じた電力までしか発電することができない。例えば、太陽光発電装置によって発電された電力が直流電力として負荷装置のみに提供される場合には、図2の関係R2に示すように太陽光発電装置によって発電される電力の上限が負荷装置の消費電力となる。即ち、太陽光発電装置による発電量は、閉じた回路内の負荷装置消費電力量が上限となる。
負荷装置の消費電力が変動すると、それに応じて太陽光発電装置によって発電される電力の上限も変動する。図3に、時系列の太陽光発電装置によって発電される電力の例を示す。図3は、横軸を時刻、縦軸を太陽光発電装置の発電電力としたものである。図3において、ハッチングを付した部分が、上限がある場合の太陽光発電装置によって発電される電力である。図3において時間帯A,Cでは、太陽光発電装置によって発電される電力は、負荷装置の消費電力に応じた上限に達していない。図3において時間帯Bでは、太陽光発電装置によって発電される電力は、負荷装置の消費電力に応じた上限に達している。時間帯Bの、発電電力を超える破線で示した部分が、上限がない場合の太陽光発電装置によって発電される電力である。
上記に基づいて、太陽光発電予測部13は、以下のように太陽光発電装置30の発電電力を予測する。太陽光発電予測部13は、DR予測部11からDR発動の時間帯を示す情報を、情報取得部12から消費電力情報をそれぞれ入力すると、当該時間帯に係る太陽光発電装置30の発電電力を予測する。太陽光発電装置30の発電電力は、当該時間帯における時刻に応じても変動する。太陽光発電予測部13は、当該時間帯における時刻t毎の太陽光発電装置30の発電電力C(t)(kW)を予測する。太陽光発電予測部13は、予測に用いる説明変数となる情報を取得する。当該情報は、当該時間帯における日射量の情報である。当該情報は、太陽光発電装置30の発電電力C(t)に影響を及ぼし得る要素に係る情報である。また、この情報は、上記の時間帯における時刻t毎の情報である。
太陽光発電予測部13は、上述したDR予測部11による情報の取得と同様に、通信網を介してこの情報を提供するサーバ装置から情報を取得する。あるいは、太陽光発電予測部13は、直流電源システム1の管理者による制御装置10に対する入力操作を受け付けてこの情報を取得してもよい。なお、太陽光発電装置30の発電電力C(t)の予測に上記以外の情報が用いられてもよい。例えば、雲量、気温等の情報が用いられてもよい。また、日射量の情報を用いずに予測を行うこととしてもよい。
太陽光発電予測部13は、予め、上記の情報から太陽光発電装置30の発電電力を予測する計算式を記憶している。計算式は、例えば、図2に示す上限を考慮しない場合の(即ち、比例関係R1である)日射量と発電電力との関係に応じたものである。日射量と発電電力との関係は、太陽光発電装置30の発電性能に応じたものとなり、計算式は当該発電性能に応じて予め設定される。太陽光発電予測部13は、取得した情報を計算式に説明変数として入力して、上限を考慮しない場合の太陽光発電装置30の発電電力E(t)(kW)を予測する。
太陽光発電予測部13は、時刻t毎に予測した太陽光発電装置30の発電電力E(t)が、上限を超えているか否かを判断する。本実施形態では、太陽光発電装置30によって発電される電力が直流電力のまま供給される装置は、通信機器2及び蓄電池20である。従って、上限は、通信機器2及び蓄電池20に応じたものとなる。通信機器2に応じた値は、情報取得部12から入力した消費電力情報によって示される通信機器2の消費電力A(t)(kW)である。蓄電池20に応じた値は、B(kW)である。蓄電池20が、満充電でなければ、太陽光発電装置30によって発電される電力は、蓄電池20に供給され得る。その場合に蓄電池20に供給可能な電力がB(kW)であり、その値は蓄電池20の性能に応じたものとなる。太陽光発電予測部13は、予め蓄電池20に応じた値Bを記憶しておいて、上限の算出に用いる。
太陽光発電予測部13は、時刻tにおいて蓄電池20が満充電でなければ、上限をA(t)+Bとし、時刻tにおいて蓄電池20が満充電であれば、上限をA(t)とする。直流電源システム1において、蓄電池20の充電量は1日のうちの時刻tに応じた量になるように制御されていてもよい。その場合、太陽光発電予測部13は、制御される量を予め記憶しておき、その情報を参照して蓄電池20が満充電か否かを判断することとしてもよい。また、通常、蓄電池20の充電量が満充電にならない制御が行われる場合には、太陽光発電予測部13は、上限を一律にA(t)+Bとすることとしてもよい。また、太陽光発電予測部13は、蓄電池20の充電量を予測して、予測した充電量に応じた上限を設定してもよい。蓄電池20の充電量の予測は、従来と同様の方法で行うことができる。また、通常、蓄電池20に供給され得る電力は、蓄電池20の充電量に応じたものとなる。例えば、充電量が多い場合には、充電量が少ない場合と比べて、蓄電池20に供給され得る電力は小さくなる。太陽光発電予測部13は、蓄電池20の充電量に応じたBの値を記憶しておき、予測した充電量に応じたBの値を上限の算出に用いてもよい。
太陽光発電予測部13は、発電電力E(t)が上限を超えている(例えば、E(t)>A(t)+Bである)か否かを判断する。発電電力E(t)が上限を超えていないと判断した場合には、太陽光発電予測部13は、発電電力E(t)を、太陽光発電予測部13による予測結果である太陽光発電装置30の発電電力C(t)とする。発電電力E(t)が上限を超えていると判断した場合には、太陽光発電予測部13は、上限(例えば、A(t)+B)を発電電力C(t)とする。太陽光発電予測部13は、予測した太陽光発電装置30の発電電力C(t)を示す情報を応答可能量予測部14に出力する。
応答可能量予測部14は、情報取得部12によって取得された消費電力情報によって示される通信機器2の消費電力、及び太陽光発電予測部13によって予測された太陽光発電装置30の発電電力に基づいて、DRの応答可能量を予測する機能部である。応答可能量予測部14は、以下のようにDRの応答可能量を予測する。
応答可能量予測部14は、太陽光発電予測部13は、DR予測部11からDR発動の時間帯を示す情報を、情報取得部12から通信機器2の消費電力A(t)を示す消費電力情報を、太陽光発電予測部13から太陽光発電装置30の発電電力C(t)をそれぞれ入力する。応答可能量予測部14は、それぞれの情報を入力すると、以下の式によって予測されたDR発動の時間帯に係るDRの応答可能量(kWh)を算出する。
この式において、T1,T2は、DR発動の時間帯の開始時刻及び終了時刻である。即ち、応答可能量予測部14は、DRの応答可能量として、A(t)−C(t)をDR発動の時間帯で積分した値を算出する。算出されるDRの応答可能量は、図4に示すハッチング部分に相当する。図4は、横軸を時刻、縦軸を消費される商用電力90としたものである。なお、図4では、直流電源システム1における消費電力を一定としている。上述したように太陽光発電装置30によって発電される電力が通信機器2の動作に用いられる電力に足らない場合、商用電力90が用いられるため、A(t)−C(t)は、消費される商用電力90に相当する。なお、上記の式によって算出される値がマイナスになる場合には、応答可能量予測部14は、DRの応答可能量を0とする。応答可能量予測部14は、予測したDRの応答可能量を示す情報を出力する。例えば、直流電源システム1の管理者が予測結果を参照できるように、応答可能量予測部14は、予め設定された直流電源システム1の管理者の端末に予測結果を送信する。なお、予測結果の出力は上記以外の方法で行われてもよい。以上が、本実施形態に係る制御装置10の機能である。
この式において、T1,T2は、DR発動の時間帯の開始時刻及び終了時刻である。即ち、応答可能量予測部14は、DRの応答可能量として、A(t)−C(t)をDR発動の時間帯で積分した値を算出する。算出されるDRの応答可能量は、図4に示すハッチング部分に相当する。図4は、横軸を時刻、縦軸を消費される商用電力90としたものである。なお、図4では、直流電源システム1における消費電力を一定としている。上述したように太陽光発電装置30によって発電される電力が通信機器2の動作に用いられる電力に足らない場合、商用電力90が用いられるため、A(t)−C(t)は、消費される商用電力90に相当する。なお、上記の式によって算出される値がマイナスになる場合には、応答可能量予測部14は、DRの応答可能量を0とする。応答可能量予測部14は、予測したDRの応答可能量を示す情報を出力する。例えば、直流電源システム1の管理者が予測結果を参照できるように、応答可能量予測部14は、予め設定された直流電源システム1の管理者の端末に予測結果を送信する。なお、予測結果の出力は上記以外の方法で行われてもよい。以上が、本実施形態に係る制御装置10の機能である。
引き続いて、図5及び図6のフローチャートを用いて、本実施形態に係る制御装置10で実行される処理(制御装置10が行う動作方法)を説明する。図5のフローチャートに示すように、本処理は、例えば、予め設定された時刻(例えば、毎日23時)に行われる。本処理では、まず、DR予測部11によって、翌日のDR発動、及びDR発動がなされる際の時間帯が予測される(S01)。ここで翌日のDR発動がなされないと予測された場合には、ここで処理が終了する。DR発動の時間帯が予測された場合、続いて、情報取得部12によって、当該時間帯における通信機器2の消費電力A(t)を予測するための情報である気温及び通信量の情報が取得される(S02)。続いて、情報取得部12によって、取得された情報に基づいて通信機器2の消費電力A(t)が予測される(S03)。
続いて、太陽光発電予測部13によって、蓄電池20に応じた値Bが取得される(S04)。続いて、太陽光発電予測部13によって、上記の時間帯における太陽光発電装置30の発電電力C(t)を予測するための情報である日射量の情報が取得される(S05)。続いて、太陽光発電予測部13によって、取得された情報に基づいて太陽光発電装置30の発電電力C(t)が予測される(S06)。
太陽光発電装置30の発電電力C(t)の予測(S06)について図6のフローチャートを用いて説明する。当該予測では、まず、上限なしでの太陽光発電装置30の発電電力E(t)が日射量に基づいて予測される(S61)。続いて、発電電力E(t)と上限とが比較される。例えば、上限がA(t)+Bである場合には、E(t)>A(t)+Bであるか否かが判断される(S62)。E(t)>A(t)+Bであると判断された場合、即ち発電電力E(t)が上限を超えると判断された場合(S62のYES)、太陽光発電装置30の発電電力C(t)はA(t)+Bとされる(S63)。E(t)>A(t)+Bでないと判断された場合、即ち発電電力E(t)が上限を超えないと判断された場合(S62のNO)、太陽光発電装置30の発電電力C(t)は発電電力E(t)とされる(S64)。上記の予測は、時刻t毎に行われる。以上が、太陽光発電装置30の発電電力C(t)の予測である。
続いて、図5のフローチャートに示すように応答可能量予測部14によって、通信機器2の消費電力A(t)と太陽光発電装置30の発電電力C(t)とに基づいて上述した式からDRの応答可能量が算出される(S07)。続いて、応答可能量予測部14によって、DRの応答可能量の予測結果が出力される(S08)。以上が、本実施形態に係る制御装置10で実行される処理である。
上述したように本実施形態では、負荷装置である通信機器2の消費電力A(t)に応じた値が発電電力の最大値とされて太陽光発電装置30の発電電力C(t)が予測され、予測された発電電力C(t)に基づいて応答可能量が予測される。従って、本実施形態によれば、太陽光発電装置30を含む直流電源システム1におけるDRの応答可能量を正確に予測することができる。
また、本実施形態のように通信機器2の消費電力を予測することとしてもよい。この構成によれば、通信機器2のように外部要因によって負荷装置の消費電力が変動する場合にDR応答可能量を正確に予測することができる。但し、負荷装置の消費電力の予測は、必ずしも行われなくてもよい。例えば、負荷装置の消費電力が、予め把握される場合には、制御装置10に予めその値を記憶させておき、それを消費電力情報として読み出して取得してもよい。
また、本実施形態のように蓄電池20を含む直流電源システム1におけるDRの応答可能量を予測することとしてもよい。但し、直流電源システム1に蓄電池20が含まれている必要はない。この場合、蓄電池20に応じた値Bを用いずにDRの応答可能量を予測すればよい。
また、本実施形態のようにDR発動の時間帯を予測することとしてもよい。この構成によれば、DR発動の時間帯の予測とあわせてDRの応答可能量を予測することができる。但し、DR発動の時間帯の予測は、必ずしも行われなくてもよい。その場合、予め把握されている、あるいは別のシステムで予測されたDR発動の時間帯を示す情報を制御装置10に入力し、その情報に基づいてDRの応答可能量を予測すればよい。
なお、本実施形態では、デマンドレスポンス応答可能量予測システムは、直流電源システム1に含まれる制御装置10であることとしたが、デマンドレスポンス応答可能量予測システムは、必ずしも直流電源システム1に含まれている装置である必要はない。また、デマンドレスポンス応答可能量予測システムは、直流電源システム1における何らかの制御を行うものでなくてもよい。デマンドレスポンス応答可能量予測システムは、DRの応答可能量の予測に必要な情報を取得して、予測を行うことができる装置又はシステムであればよい。
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態における制御装置10は、本開示の方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図7は、本開示の一実施の形態に係る制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の制御装置10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。制御装置10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
制御装置10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の制御装置10における各機能は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御装置10における各機能は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の制御装置10における各機能は、通信装置1004によって実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、制御装置10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
1…直流電源システム、2…通信機器、10…制御装置、11…DR予測部、12…情報取得部、13…太陽光発電予測部、14…応答可能量予測部、20…蓄電池、30…太陽光発電装置、40…整流器、50…スマートメータ、60…HEMS、70…電流センサ、80…電圧センサ、90…商用電力、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス。
Claims (4)
- 直流の電流による電力である直流電力の供給を受けて動作する負荷装置と太陽光発電を行って発電した直流電力を負荷装置に供給する太陽光発電装置とを含むと共に外部からの電力の供給を受ける直流電源システムにおけるデマンドレスポンスの応答可能量を予測するデマンドレスポンス応答可能量予測システムであって、
前記負荷装置の消費電力を示す消費電力情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部によって取得された消費電力情報によって示される前記負荷装置の消費電力に応じた値を発電電力の最大値として、前記太陽光発電装置の発電電力を予測する太陽光発電予測部と、
前記負荷装置の消費電力及び前記太陽光発電予測部によって予測された前記太陽光発電装置の発電電力に基づいて、前記応答可能量を予測する応答可能量予測部と、
を備えるデマンドレスポンス応答可能量予測システム。 - 前記情報取得部は、前記負荷装置の消費電力を予測して前記消費電力情報を取得する請求項1に記載のデマンドレスポンス応答可能量予測システム。
- 前記直流電源システムは、前記太陽光発電装置から直流電力の供給を受けて充電すると共に直流電力を前記負荷装置に供給する蓄電池を備え、
前記太陽光発電予測部は、前記蓄電池にも応じた値を発電電力の最大値として、前記太陽光発電装置の発電電力を予測する、請求項1又は2に記載のデマンドレスポンス応答可能量予測システム。 - 前記直流電源システムに対するデマンドレスポンス発動の時間帯を予測するデマンドレスポンス予測部を更に備え、
前記情報取得部は、前記デマンドレスポンス予測部によって予測された時間帯に係る消費電力情報を取得し、
前記太陽光発電予測部は、前記デマンドレスポンス予測部によって予測された時間帯に係る前記太陽光発電装置の発電電力を予測する、請求項1〜3の何れか一項に記載のデマンドレスポンス応答可能量予測システム。
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