JP2020098300A - 把持ツールおよび体験装置 - Google Patents

把持ツールおよび体験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020098300A
JP2020098300A JP2018237204A JP2018237204A JP2020098300A JP 2020098300 A JP2020098300 A JP 2020098300A JP 2018237204 A JP2018237204 A JP 2018237204A JP 2018237204 A JP2018237204 A JP 2018237204A JP 2020098300 A JP2020098300 A JP 2020098300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
braking force
gripping tool
rotating body
experience
gripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018237204A
Other languages
English (en)
Inventor
伊知郎 今村
Ichiro Imamura
伊知郎 今村
亨 田邊
Toru Tanabe
亨 田邊
英和 大石
Hidekazu Oishi
英和 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SORITSUDOREI KENKYUSHO KK
Original Assignee
SORITSUDOREI KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SORITSUDOREI KENKYUSHO KK filed Critical SORITSUDOREI KENKYUSHO KK
Priority to JP2018237204A priority Critical patent/JP2020098300A/ja
Publication of JP2020098300A publication Critical patent/JP2020098300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】事故等を疑似体験するに際して視覚のみならず触覚も得る。【解決手段】視覚誘導を利用した疑似体験を行うための体験装置1に用いられ、触覚誘導を付加するため把持ツール3であって、使用者が把持する把持本体部10と、把持本体部10に対して相対回転可能に設けられた回転体11と、回転体11に制動力を発生させる制動力発生手段12と、制動力を変動させる制動力変動手段とを備えている。制動力変動手段は、使用者が回転体11を把持本体部10に対して相対的に回転させようとした状態で制動力を変動させることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、把持ツールおよび体験装置に関する。
工場等における工具使用操作や機器操作に対する教育ツールとして、事故を疑似体験することで安全意識を高める安全教育用体験装置(例えば特許文献1参照)や各種操作を疑似体験する体験装置等が知られている。特許文献1には、例えば、使用者が機器を使用し、鋼材を切断する状態を再現する安全教育用体験装置が開示されている。かかる安全教育用体験装置では、使用者の手の位置や手を離すタイミングをセンシングし、事故が発生する状態に至ったときに、事故映像を表示部に表示することで事故を疑似体験し注意喚起を行う。その他の安全教育用体験装置としては、事故映像をコンピュータグラフィック(CG)やバーチャルリアリティ(VR)を用いて表示するものもあった。
特開2018−5261号公報
従来の体験装置では、事故や各種操作を疑似体験するために視覚誘導を利用しているが、疑似体験の再現性をさらに高めることが要求されている。そこで本出願人は、視覚誘導に加えて触覚誘導を行うことで、疑似体験の再現性を高められることに着目した。
このような観点から、本発明は、事故等を疑似体験するに際して視覚のみならず触覚も得ることができる把持ツールおよび体験装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための第一の本発明は、視覚誘導を利用した疑似体験を行うための体験装置に用いられ、触覚誘導を付加するため把持ツールである。当該把持ツールは、使用者が把持する把持本体部と、前記把持本体部に対して相対回転可能に設けられた回転体と、前記回転体に制動力を発生させる制動力発生手段と、前記制動力を変動させる制動力変動手段とを備えている。前記制動力変動手段は、前記使用者が前記回転体を前記把持本体部に対して相対的に回転させようとした状態で前記制動力を変動させる。
本発明の把持ツールによれば、使用者が受ける回転体の制動力を変動することができるので、疑似体験の視覚のみならず触覚も得られる。したがって、疑似体験の再現性を高めることができる。
前記把持ツールにおいて、前記制動力発生手段は、励磁ブレーキであり、前記制動力変動手段は、前記励磁ブレーキをオン/オフするスイッチであるものが好ましい。このような把持ツールによれば、比較的簡単な構造でツールを製造できる。また、励磁ブレーキを使用する事で、制動力は使用者が与える力のみに掛かる。このように、制動力を得るために他の外力を必要としないのは、使用者の視界を遮断する疑似体験に於いて、安全面で有利である。
前記把持ツールにおいて、前記把持本体部の位置を特定する位置センサをさらに備えたものが好ましい。このような把持ツールによれば、把持ツールの移動と映像内の機器の動作とを容易にリンクさせることができる。
前記把持ツールにおいて、前記回転体は、回転軸を有しており、前記回転軸の両端部には、車輪がそれぞれ取り付けられているものが好ましい。このような把持ツールによれば、把持ツールを安定した状態で移動させることができる。さらに、位置センサを車輪間に設けた場合、位置センサとツール設置面との距離を略一定にできるので、位置センサの検知精度を高めることができる。
前記課題を解決するための第二の本発明は、視覚誘導と触覚誘導を利用した疑似体験を行うための体験装置である。当該体験装置は、視覚誘導を行うための映像を表示する映像表示装置と、触覚誘導を付加するため把持ツールと、前記映像の動作と前記把持ツールの触覚とをリンクさせるリンク手段とを備えている。前記把持ツールは、使用者が把持する把持本体部と、前記把持本体部に対して相対回転可能に設けられた回転体と、前記回転体に制動力を発生させる制動力発生手段と、前記制動力を変動させる制動力変動手段とを備えている。前記リンク手段は、前記使用者が視認する前記映像内の機器の動作に応じて、前記把持ツールの前記制動力変動手段を作動させる。本発明の体験装置によれば、使用者が視認する映像内の機器の動作に把持ツールの操作感覚を追従させることができるので、疑似体験の視覚のみならず触覚も得られる。したがって、疑似体験の再現性を高めることができる。
本発明の把持ツールおよび体験装置によれば、事故等を疑似体験するに際して視覚のみならず触覚も得ることができる。
本発明の実施形態に係る体験装置を構成図である。 本発明の実施形態に係る把持ツールを示した平面図である。 本発明の実施形態に係る把持ツールの内部を示した平面図である。 本発明の実施形態に係る把持ツールを示した分解斜視図である。 (a)は把持ツールを把持した実際の斜視図、(b)は映像表示装置に表示された映像を示した図である。 本発明の実施形態の第一変形例に係る把持ツールを示した斜視図である。 本発明の実施形態の第二変形例に係る把持ツールを示した斜視図である。 本発明の実施形態の第三変形例に係る把持ツールを示した斜視図である。 本発明の実施形態の第四変形例に係る把持ツールを示した斜視図である。 本発明の実施形態の第五変形例に係る把持ツールを示した斜視図である。 本発明の実施形態の第六変形例に係る把持ツールを示した斜視図である。 図11の把持ツールを用いた体験装置を示した斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る体験装置および把持ツールを、添付した図面を参照しながら説明する。かかる体験装置は、視覚誘導と触覚誘導を利用した疑似体験を行うためのものである。本実施形態では、カッタでワークを切断する際に、カッタが滑って手を切る様子を疑似体験するための体験装置を例に挙げて説明する。図1に示すように、体験装置1は、映像表示装置2と把持ツール3とリンク手段4とを備えている。
映像表示装置2は、視覚誘導を行うための映像を表示するものである。映像表示装置2は、たとえばゴーグル型のバーチャル・リアリティ(VR)ヘッドセットからなり、使用者が頭部に装着して使用する。映像表示装置2は、使用者が体験する状況(カッタでワークを切断する状況)を示した映像を表示する。当該映像は、使用者が視認する角度で表示される。映像表示装置2には、加速度センサ(図示せず)が設けられている。加速度センサは、頭部の向き(VRヘッドセットの向き)を検知する。映像表示装置2は、頭部の向きに応じた画角の映像を表示する。
把持ツール3は、触覚誘導を付加するためのものである。使用者は把持ツール3を把持して、体験する動作(カッタにてワークを切断する動作)を行う。図2乃至図4に示すように、把持ツール3は、把持本体部10と回転体11と制動力発生手段12と制動力変動手段とを備えている。把持本体部10は、使用者が把持する部分である。把持本体部10は、想定された治具(本実施形態ではカッタ)の把持部と同等の形状を呈している。把持本体部10は、左右一対のケーシング14,14にて構成されている。ケーシング14,14の内部には、ケーシング14の長手方向に沿って、ベース板15が固定されている。
回転体11は、把持本体部10に対して相対回転可能に設けられた一対の車輪16,16と、回転軸17とからなる。回転体11は、把持本体部10の先端部に回転可能に支持されている。具体的には、回転軸17は、ベース板15の先端部に取り付けられた励磁ブレーキ18に取り付けられている。回転軸17は、ケーシング14の先端部の外側に設けられた軸支部19の貫通孔19a(図4参照)に回転可能に挿通されている。車輪16,16は、回転軸17の両端部にそれぞれ固定されている。車輪16の外周部には、ゴム製のリング16aが装着されており、把持ツール3を移動させる設置面20との(図5の(a)参照)摩擦力を得られるようになっている。
制動力発生手段12は、回転体11が回転しないように制動力を発生する手段である。制動力発生手段12は、励磁ブレーキ18からなり、ブレーキをオン/オフ制御することで、制動力が有る状態と制動力が無い状態とが切り替えられる。
制動力変動手段は、制動力発生手段12の制動力を変動させる手段である。本実施形態では、制動力変動手段は、励磁ブレーキ18をオン/オフ制御するスイッチ(図示せず)にて構成されている。スイッチを制御する制御手段は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータ21(図1参照)に含まれており、把持ツール3と接続されている。体験装置1を使用する際に、コンピュータ21は、オン状態にある制動力発生手段12のブレーキを、ランダムなタイミングでオフ状態にする。
ベース板15の先端部には、位置センサ22が設けられている。位置センサ22は、例えば非接触式の電磁共鳴型センサにて構成されており、ペン型のものが採用されている。位置センサ22は、設置面20に対して非接触の状態で、把持ツール3の位置を検知する。位置センサ22の先端部は、ケーシング14の先端部に形成された貫通孔に挿通され、外側に突出している。位置センサ22は、一対の車輪16,16の間に配置されており、位置センサ22の先端と設置面20との距離が一定になるように構成されている。位置センサ22は、設置面20の法線に対して傾斜するように取り付けられており、把持ツール3の移動方向に方向性を持たせるようになっている。なお、位置センサ22は、電磁共鳴型センサに限定されるものではなく、他のセンサであってもよい。
図1に示すように、リンク手段4は、映像表示装置2に表示される映像の動作と、把持ツール3の触覚とをリンク(連動)させるものである。リンク手段4は、コンピュータ21に含まれており、位置センサ22および映像表示装置2に接続されている。リンク手段4は、把持ツール3の移動距離および移動方向に応じて、映像表示装置2の画像内のカッタ23(図5の(b)参照)を移動させる。
リンク手段4には、カッタ23が滑るタイミングが予め入力されている。カッタ23が滑るタイミングは、たとえばカッタ23によるワーク24の切断を開始してからの経過時間によって設定されている。使用者がカッタ23でワーク24を疑似的に切断している間は、リンク手段4は、励磁ブレーキ18をオン状態とする制御を実行する。カッタ23が滑るタイミングになると、リンク手段4は、励磁ブレーキ18をオフ状態にする制御を実行するとともに、映像表示装置2においてカッタ23が手前に滑る映像を表示する。
以下、前記構成の体験装置1を使用する手順を説明しながら、当該体験装置1の作用効果を説明する。使用者が体験装置1を使用するに際しては、映像表示装置2を頭部に装着するとともに、把持ツール3を把持する。把持ツール3を設置面20上に設置すると、把持ツール3の位置が位置センサ22により検知されるとともに、映像表示装置2に、カッタ23を把持してワーク24に設置した映像が映像表示装置2に表示される。体験開始前は、励磁ブレーキ18はオン状態になっている。
使用者が把持ツール3を引くと、映像表示装置2においてカッタ23でワーク24を切断する映像が表示される。励磁ブレーキ18がオン状態であると、回転体11は回転せず、車輪16の周囲のゴム製のリング16aと設置面20との間に摩擦力が発生する。よって、使用者が把持ツール3を引くのに一定の摩擦力(カッタ23でワーク24を切る力と同等の力)が作用するので、カッタ23でワーク24を疑似的に切断している状態を体験できる。また、把持ツール3の移動は、位置センサ22によって検知され、リンク手段4を介して映像に反映されるので、把持ツール3の移動と映像内のカッタ23の動作とを容易に連動することができる。したがって、視覚と触覚とが正確にリンクされる。
カッタ23が滑るタイミングになると、リンク手段4から励磁ブレーキ18をオフ状態にする制御が実行されるとともに、映像表示装置2においてカッタ23が手前に滑る映像が表示される。励磁ブレーキ18がオフ状態になると、把持ツール3の回転体11は回転可能となるので、把持ツール3は滑る状態となる。これによって、使用者は、視覚からカッタ23が滑る情報を得られるとともに、触覚からも把持ツール3が滑る感触を得られる。そして映像と把持ツール3の動作がリンクすることで、実際にカッタ23が滑る状態を、再現性高く疑似的に体験することができる。
また、本実施形態では、制動力発生手段12が励磁ブレーキ18であり、制動力変動手段が励磁ブレーキ18をオン/オフするスイッチであるので、比較的簡単な構造で把持ツール3を製造できる。また、励磁ブレーキを使用する事で、制動力は使用者が与える力のみに掛かる。このように、制動力を得るために他の外力を必要としないのは、使用者の視界を遮断する疑似体験に於いて、安全面で有利である。
さらに、把持ツール3において、回転体11は、回転軸17の両端に設けられた一対の車輪16,16を備えているので、把持ツール3が左右方向に傾かない。したがって、把持ツール3を安定した状態で移動させることができる。さらに、位置センサ22を車輪16,16間に設けているので、位置センサ22とツールの設置面20との距離を略一定にできる。したがって、位置センサ22の検知精度を高めることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。前記実施形態では、体験装置1および把持ツール3を、カッタ23でワーク24を切断する疑似体験を行うものとして説明したが、これに限定されるものではない。前記形状の把持ツール3は、溶接トーチで対象物を溶接する作業、ヘラで対象物を剥がす作業、ローラーで塗装する作業、ノミで対象物を加工する作業、治具で対象物を研磨する作業などの直線的な動作をする作業において、把持したものが滑る疑似的な体験に用いることができる。この場合、各動作に対応する映像を映像表示装置2で表示する。また、把持ツール3を垂直面に沿って直線移動させることで、壁面における切断、溶接塗装、剥離、研磨などの疑似体験を行うこともできる。
また、前記実施形態では、制動力発生手段12が励磁ブレーキ18であり、制動力変動手段が励磁ブレーキ18をオン/オフするスイッチであるがこれに限定されるものではない。たとえば、制動力発生手段を磁性流体ブレーキとし、制動力変動手段をブレーキのトルクを変動させる手段としてもよい。このような構成によれば、硬さが異なる対象物を切断する作業など、種々の作業における疑似体験を行うことができる。
さらに、前記実施形態では、映像表示装置2は、ゴーグル型のVRヘッドセットであるが、これに限定されるものではない。たとえば、パーソナルコンピュータ用の一般的なモニターを用いてもよい。
その他にも、体験装置1および把持ツール3には、種々の変形例が存在する。以下に、本発明の実施形態の第一変形例に係る把持ツールを、図6を参照しながら説明する。第一変形例の把持ツール50は、ねじ回しを疑似したものであって、ねじ回しがねじ溝から外れる状態を疑似体験するためのツールである。把持ツール50は、把持本体部51と回転体52と制動力発生手段53と制動力変動手段とを備えている。把持本体部51は、円筒状のケーシング55からなり、ねじ回しの把持部と同等の径および形状を呈している。
回転体52は、先端がねじ溝に噛み合う形状(たとえばマイナス形状)を呈した棒状部材にて構成されている。棒状部材は、ケーシング55の軸方向に沿って延在しており、制動力発生手段53である励磁ブレーキに取り付けられている。制動力変動手段は、励磁ブレーキをオン/オフ制御するスイッチ(図示せず)にて構成されており、図示しない制御手段によって制御される。
かかる把持ツール50を使用するに際しては、設置面57に形成されたマイナス溝58に回転体52の先端を噛み合わせた状態で、使用者が把持本体部51を回転させようとする。そしてあるタイミングで励磁ブレーキをオフ状態にすることで、把持本体部51が、マイナス溝58に固定されている回転体52に対して回転する。これによって、ねじ回しがねじ溝から外れる状態を疑似体験することができる。
本発明の実施形態の第二変形例に係る把持ツールを、図7を参照しながら説明する。第二変形例の把持ツール60は、作業者が把持して下方に引いた工具等の予期せぬ落下を疑似体験するためのツールである。把持ツール60は、把持本体部61と回転体62と制動力発生手段63と制動力変動手段とを備えている。把持本体部61は、ベース板64を囲うケーシング65からなり、使用者が把持できる形状を呈している。
回転体62は、水平方向に延在する回転軸にて構成されている。回転軸は、制動力発生手段63である励磁ブレーキに取り付けられている。回転体62の一端部は、ケーシング65から突出している。回転体62の一端部には紐状部材67が巻き掛けられている。制動力発生手段63は、ベース板64の上端部に取り付けられている。制動力変動手段は、励磁ブレーキをオン/オフ制御するスイッチ(図示せず)にて構成されており、図示しない制御手段によって制御される。
かかる把持ツール60を使用するに際しては、回転体62に巻き掛けられた紐状部材67の一端部を固定して、把持ツール60を吊り下げる。次に、使用者が把持本体部61を把持して下方に引っ張る。そしてあるタイミングで励磁ブレーキをオフ状態にすることで、回転体62が回転し、把持本体部61が下方に移動する。これによって、予期せぬ落下を疑似体験することができる。なお、把持本体部61を引っ張る方向は下方に限定されるものではない。たとえば側方に引っ張るようにすれば、引っ張る対象物が急に抜ける状態を疑似体験することができる。これはケーブル捌きなどの作業に応用することができる。
本発明の実施形態の第三変形例に係る把持ツールを、図8を参照しながら説明する。第三変形例の把持ツール70は、たとえばトルクレンチを疑似したものであって、トルクレンチで回転させるナット等の被締付部が急に回転する状態を疑似体験するためのツールである。把持ツール70は、把持本体部71と回転体72と制動力発生手段73と制動力変動手段とを備えている。把持本体部71は、ベース板74を囲うケーシング75からなり、使用者が把持できる形状を呈している。
回転体72は、回転軸にて構成されており、制動力発生手段73である励磁ブレーキに取り付けられている。回転体72の一端部は、ベース板74の一端部に固定されている。回転体72の他端部は、励磁ブレーキに固定されている。制動力発生手段63は、設置面76に固定される第二ベース板77に取り付けられている。つまり、制動力発生手段63は、設置面76に固定されており、回転体72と把持本体部71が、回転体72を中心に回動可能となっている。制動力変動手段は、励磁ブレーキをオン/オフ制御するスイッチ(図示せず)にて構成されており、図示しない制御手段によって制御される。
かかる把持ツール70を使用するに際しては、第二ベース板77を設置面76に固定し、使用者が把持本体部71を把持して、回転体72を中心に回動させようとする。そしてあるタイミングで励磁ブレーキをオフ状態にすることで、回転体72および把持本体部71が回転する。これによって、ナット等の被締付部が急に回転して、トルクレンチを回転させようとする力が抜ける状態を疑似体験することができる。これはバルブ開閉やざぐりなどの作業に応用することができる。
本発明の実施形態の第四変形例に係る把持ツールを、図9を参照しながら説明する。第四変形例の把持ツール80は、たとえば固定物に対して回転する治具を疑似したものであって、前記治具で回転させる回転体が急に回転する状態を疑似体験するためのツールである。把持ツール80は、把持本体部81と回転体82と制動力発生手段83と制動力変動手段とを備えている。把持本体部81は、ベース板84を囲うケーシング85からなり、使用者が把持できる形状を呈している。
回転体82は、回転軸にて構成されており、制動力発生手段83である励磁ブレーキに取り付けられている。回転軸は、水平方向に延在しており、制動力発生手段83である励磁ブレーキに取り付けられている。回転体82の一端部は、ケーシング85から突出しており、設置面86に固定される第二ベース板87に固定されている。つまり、回転体82は、設置面86に対して固定されており、励磁ブレーキに対して相対回転可能となっている。第二ベース板87は、設置面86から立ち上がる立上板部88を備えている。回転体82の一端部は、立上板部88に固定されている。つまり、把持本体部81と制動力発生手段83とが、回転体82を中心に回動可能となっている。制動力変動手段は、励磁ブレーキをオン/オフ制御するスイッチ(図示せず)にて構成されており、図示しない制御手段によって制御される。
かかる把持ツール80を使用するに際しては、第二ベース板87を設置面86に固定し、使用者が把持本体部81を把持して、回転体82を中心に回動させようとする。そしてあるタイミングで励磁ブレーキをオフ状態にすることで、回転体82および把持本体部81が回転する。これによって、被締付部とトルクレンチ等が急に回転する状態を疑似体験することができる。これはバルブ開閉やざぐりなどの作業に応用することができる。
本発明の実施形態の第五変形例に係る把持ツールを、図10を参照しながら説明する。第五変形例の把持ツール90は、たとえばハサミ状の治具を疑似したものであって、ハサミで切断する被切断物が急に切断された状態を疑似体験するためのツールである。把持ツール90は、把持本体部91と回転体92と制動力発生手段93と制動力変動手段とを備えている。把持本体部91は、ベース板94を囲うケーシング95からなり、使用者が把持できる形状を呈している。把持本体部91は、一対設けられており、互いに回動可能になっている。
回転体92は、回転軸にて構成されており、制動力発生手段93である励磁ブレーキに取り付けられている。回転体92の一端部は、一方の把持本体部91のベース板94に固定されている。励磁ブレーキは、他方の把持本体部91のベース板94に固定されている。つまり、一対の把持本体部91,91は、制動力発生手段93および回転体92を介して、回転体92を中心に互いに相対回動可能に連結されている。制動力変動手段は、励磁ブレーキをオン/オフ制御するスイッチ(図示せず)にて構成されており、図示しない制御手段によって制御される。
かかる把持ツール90を使用するに際しては、利用者が片手または両手で、一対の把持本体部91,91を把持し、当該把持本体部91,91を互いに近接する方向に閉じようとする。そしてあるタイミングで励磁ブレーキをオフ状態にすることで、把持本体部91,91が相対回転する。これによって、被切断物が急に切断されハサミが急に閉じる状態を疑似体験することができる。
本発明の実施形態の第六変形例に係る把持ツールを、図11を参照しながら説明する。第六変形例の把持ツール100は、平面状を任意の方向に移動可能な治具を疑似したものであって、研磨等の作業において治具が滑った状態を疑似体験するためのツールである。把持ツール100は、把持本体部101と回転体102と制動力発生手段103と制動力変動手段とを備えている。把持本体部101は、円筒状のケーシング104からなり、使用者が把持できる形状を呈している。
回転体102は、球体にて構成されており、ケーシング104の先端部に設けられた軸受部105に回転可能に支持されている。球体は、その重心を中心に、全ての方向に回転可能となっている。球体は、一部がケーシング104の先端部から露出している。
制動力発生手段103は、回転体102の回転を停止させる回転停止装置にて構成されている。回転停止装置は、球体に向かって出没する押圧部材106を備えている。回転停止装置は、押圧部材106が球体を軸受部105に対して押し付けることで、球体の回転を停止させ。押圧部材106を球体から離すことで、球体の回転を可能とする。制動力変動手段は、押圧部材106を出没させる出没手段にて構成されており、図示しない制御手段によって制御される。
かかる把持ツール100を使用するに際しては、押圧部材106で球体を押し付けた状態にしておく。利用者が把持本体部101を把持し、把持ツール100を任意の方向に移動させようとする。そしてあるタイミングで押圧部材106を球体から離すことで、球体が回転する。これによって、研磨作業において治具が任意の方向に有に滑った状態を疑似体験することができる。
第六変形例の把持ツール100は、図12に示した形態でも利用可能である。図12に示す体験装置では、複数の把持ツール100,100,100・・を、平板107に並列させて用いる。把持ツール100は、回転体102である球体の一部が平板107の表面から突出するように配置されている。把持ツール100は、平板107の前後左右に所定間隔をあけて配置されている。
かかる体験装置を使用するに際しては、押圧部材106を球体に押し付けた状態にしておく。利用者が移動させる対象物108を体験装置上に載せて任意の方向に移動させようとする。対象物は、把持ツール100の配置ピッチより長い底面を有するものであり、複数の球体上に載置される。このとき、球体は回転しないので、対象物108は平板107上を移動し難い。そしてあるタイミングで押圧部材106を球体から離すことで、球体が回転する。これによって、対象物108が平板107上を移動可能となる。よって、対象物が任意の方向に急に滑った状態を疑似体験することができる。
1 体験装置
2 映像表示装置
3 把持ツール
4 リンク手段
10 把持本体部
11 回転体
12 制動力発生手段
16 車輪
18 励磁ブレーキ
19 軸支部
22 位置センサ
23 カッタ
24 ワーク
50 把持ツール
51 把持本体部
52 回転体
53 制動力発生手段
60 把持ツール
61 把持本体部
62 回転体
63 制動力発生手段
70 把持ツール
71 把持本体部
72 回転体
73 制動力発生手段
80 把持ツール
81 把持本体部
82 回転体
83 制動力発生手段
90 把持ツール
91 把持本体部
92 回転体
93 制動力発生手段

Claims (5)

  1. 視覚誘導を利用した疑似体験を行うための体験装置に用いられ、触覚誘導を付加するため把持ツールであって、
    使用者が把持する把持本体部と、前記把持本体部に対して相対回転可能に設けられた回転体と、前記回転体に制動力を発生させる制動力発生手段と、前記制動力を変動させる制動力変動手段とを備えており、
    前記制動力変動手段は、前記使用者が前記回転体を前記把持本体部に対して相対的に回転させようとした状態で前記制動力を変動させる
    ことを特徴とする把持ツール。
  2. 前記制動力発生手段は、励磁ブレーキであり、
    前記制動力変動手段は、前記励磁ブレーキをオン/オフするスイッチである
    ことを特徴とする請求項1に記載の把持ツール。
  3. 前記把持本体部の位置を特定する位置センサをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の把持ツール。
  4. 前記回転体は、回転軸を有しており、
    前記回転軸の両端部には、車輪がそれぞれ取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の把持ツール。
  5. 視覚誘導と触覚誘導を利用した疑似体験を行うための体験装置であって、
    視覚誘導を行うための映像を表示する映像表示装置と、触覚誘導を付加するため把持ツールと、前記映像の動作と前記把持ツールの触覚とをリンクさせるリンク手段とを備えており、
    前記把持ツールは、使用者が把持する把持本体部と、前記把持本体部に対して相対回転可能に設けられた回転体と、前記回転体に制動力を発生させる制動力発生手段と、前記制動力を変動させる制動力変動手段とを備え、
    前記リンク手段は、前記使用者が視認する前記映像内の機器の動作に応じて、前記把持ツールの前記制動力変動手段を作動させる
    ことを特徴とする体験装置。
JP2018237204A 2018-12-19 2018-12-19 把持ツールおよび体験装置 Pending JP2020098300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018237204A JP2020098300A (ja) 2018-12-19 2018-12-19 把持ツールおよび体験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018237204A JP2020098300A (ja) 2018-12-19 2018-12-19 把持ツールおよび体験装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020098300A true JP2020098300A (ja) 2020-06-25

Family

ID=71106875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018237204A Pending JP2020098300A (ja) 2018-12-19 2018-12-19 把持ツールおよび体験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020098300A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6532672B1 (en) * 2000-03-31 2003-03-18 Joseph S. Gottlieb Area measurement device and method
JP2008123061A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Canon Inc 力覚提示装置及び複合現実感システム
JP2010182315A (ja) * 2000-05-24 2010-08-19 Immersion Corp 電気活性ポリマーを利用する触覚装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6532672B1 (en) * 2000-03-31 2003-03-18 Joseph S. Gottlieb Area measurement device and method
JP2010182315A (ja) * 2000-05-24 2010-08-19 Immersion Corp 電気活性ポリマーを利用する触覚装置
JP2008123061A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Canon Inc 力覚提示装置及び複合現実感システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Leonardis et al. A 3-RSR haptic wearable device for rendering fingertip contact forces
JP4818072B2 (ja) 力覚提示装置及び複合現実感システム
US9317123B2 (en) Skin stretch feedback devices, systems, and methods
Swindells et al. TorqueBAR: an ungrounded haptic feedback device
JPWO2019059364A1 (ja) 遠隔制御マニピュレータシステムおよび制御装置
JP2008123061A5 (ja)
JP2012022548A (ja) 入力装置
WO1999021687A9 (en) Non-holonomic user interface for a robot
JP2004512618A (ja) ハプティック入力装置における改良
JP2013222399A (ja) 操作方法、制御装置及びプログラム
JP6906275B2 (ja) 力覚提示装置
Lécuyer et al. The effect of haptic, visual and auditory feedback on an insertion task on a 2-screen workbench
Quek et al. Sensory substitution of force and torque using 6-DoF tangential and normal skin deformation feedback
Pamungkas et al. Immersive teleoperation of a robot arm using electro-tactile feedback
Horie et al. Encounteredlimbs: A room-scale encountered-type haptic presentation using wearable robotic arms
JP5352813B2 (ja) 非接地型力覚提示装置
JP2020098300A (ja) 把持ツールおよび体験装置
WO2021149563A1 (ja) ロボットシミュレーション装置
JPH0869449A (ja) 3次元物体の体感シミュレーション装置
JPH0985656A (ja) ロボットの直接教示装置
KR20130095553A (ko) 힘센서를 이용한 수술 훈련 시뮬레이터
Kawasaki et al. Perception and haptic rendering of friction moments
JP2022009382A (ja) ジョイント構造物
JP2007219869A (ja) 仮想現実感呈示装置
YUSOF et al. Operational evaluation of a construction robot tele-operation with force feedback-Evaluation of tele-robotic force perception using auditory feedback

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230314