JP2020096254A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態では、計測対象物である立体物の表面には後述するマーカが配されているとする。また本実施形態では、マーカとして、複数のポイントパターンを有するマーカを例に挙げており、その具体例については後述する。そして本実施形態では、計測対象物の被写体を撮像した撮像画像内のマーカと予め設定された計測幾何条件とから、その計測幾何条件と被写体とカメラ位置との関係をユーザにフィードバックし、計測幾何条件に対してユーザがカメラの位置を合わせ易くする。
図1は本発明に係る第1の実施形態の画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。図1は、本実施形態の画像処理装置の一適用例として、コンピュータ11の構成を示している。
SATAI/F105は、シリアルATA(SATA)のインタフェイスであり、HDD17や各種記録メディアの読み書きを行う汎用ドライブ18が接続される。CPU101は、SATAI/F105を介して、HDD17や汎用ドライブ18にマウントされた各種記録メディアをデータの格納場所として読み書きに利用する。
VC106は、ビデオインタフェイスのためのビデオカードであり、表示装置であるディスプレイ15が接続されている。CPU101は、プログラムが提供するユーザインタフェイス(UI)を、VC106を介してディスプレイ15に表示する。
図2は、本実施形態の画像処理アプリケーションの実行によりコンピュータ11において構成される、マーカ位置合わせガイド表示装置2の論理構成を示すブロック図である。なお、図2には計測対象物を撮像する撮像装置1も記載している。
図2に示すガイド表示装置2は、画像データ取得部21、形状法線算出部22、輪郭抽出部23、幾何条件設定部24、マーカ輪郭射影部25、輪郭表示部26を有して構成される。
次にS302において、形状法線算出部22は、後述する処理により、撮像画像からマーカの形状と、計測対象点の法線ならびにカメラの位置および角度とを算出する。
次にS303において、輪郭抽出部23は、後述する処理により、撮像画像からマーカの輪郭を抽出する。
次にS304において、マーカ輪郭射影部25は、後述する処理により、S301で取得された幾何条件を法線とする平面に対するマーカの射影を算出する。
そしてS305において、輪郭表示部26は、後述する処理により、二つのマーカ輪郭をUIとして表示する。
図4のUI例において、プレビューウィンドウ401は、カメラ(撮像装置1)により撮像されているプレビュー画像を表示するための表示領域である。+マーカ402は、被写体41における計測対象点を表すマーカである。テキストボックス403は幾何条件としてカメラの方位角を編集する際にユーザが角度の値等を入力するための入力領域である。テキストボックス404は幾何条件としてカメラの仰角を編集する際にユーザが角度の値等を入力するための入力領域である。実行ボタン405は、テキストボックス403とテキストボックス404への入力により設定された幾何条件に基づく計測を開始する際にユーザが指示する操作ボタンである。
ここでは、動径座標をrとし、z軸と動径とが成す角をθ(天頂角θ)、z軸に垂直な面にある別の軸(x軸)と動径の射影がなす角をψ(方位角ψ)とする。また、座標原点は計測対象点であり、その計測対対象点における法線とx軸は一致するものとする。なお、動径座標のrについては後述する。
図6において、ステート601では、初期データを読み込んだ後にUI画面をディスプレイ15に表示し、その後、ステート602へ遷移する。
ステート602ではユーザの入力待ちとなり、ユーザから指示によりプレビューウィンドウ401内に計測対象点が設定された場合にはステート603へ遷移する。方位角編集用のテキストボックス403に対してユーザ入力が行われた場合や、仰角編集用のテキストボックス404に対するユーザ入力が行われた場合にはステート604へ遷移する。またステート602において実行ボタン405が押下された場合にはステート605へ遷移する。
ステート604に遷移し、テキストボックス403,404に対して幾何条件の角度(方位角、仰角)についてユーザによる設定がなされると、ステート602へ遷移する。
そして、ステート602において実行ボタン405が押下されてステート605へ遷移すると、設定された計測対象点、設定された幾何条件とに基づく計測動作が開始される。
形状法線算出部22は、形状算出部701と法線算出部702を有して構成されている。
図7の形状法線算出部22における構成および処理の詳細を説明する前に、図8と図9を参照して、マーカの詳細と、そのマーカ802に対応したメタデータについて説明する。
先ずS1001において、形状算出部701は、撮像装置1による撮像画像データを図1の画像データ取得部21を介して取得する。
次にS1002において、形状算出部701は、取得した撮像画像データからIDコード領域803を抽出し、その抽出したIDコード領域803の画像パターンからマーカ802のIDコードを読み取る。具体的には、形状算出部701は、先ず撮像画像の画素値を2値化する。この2値化処理は、所定の閾値以上の画素値を有する画素を白、所定の閾値未満の画素値を有する画素を黒とする2値化処理である。次に形状算出部701は、2値化処理後の撮像画像から、公知のキャニー法を用いてエッジ位置を抽出し、八つの近傍画素にエッジ位置がある画素を同一の輪郭とみなしてグループ化する輪郭抽出を行う。さらに形状算出部701は、抽出した複数の輪郭グループの中から四角形の輪郭を選択し、撮像画像から抽出したIDコード領域が実際のIDコード領域803の形状と同じになるように輪郭を変形する。そして、形状算出部701は、輪郭変形処理により得られたIDコード領域の内部のパターンを、8×8画素のブロックに分割し、各ブロックの濃淡に基づいてIDコードを読み取る。
さらにS1003において、形状算出部701は、S1002で読み取ったIDコードに対応するマーカ802のメタデータを取得する。
法線算出部702は、形状算出部701により算出された座標値により決まる形状データから、各画素の法線方向(例えば3次元ベクトル)を算出する。
図11は、法線算出部702における法線方向算出処理の流れを示すフローチャートである。
図12は輪郭抽出部23におけるマーカの輪郭抽出処理の流れを示すフローチャートである。
先ずS1201において、輪郭抽出部23は、S1004で算出された画像平面におけるマーカの各ポイントパターンの中心座標と識別番号を取得する。ポイントパターンの識別番号は、一例としてマーカ内で反時計回りの順に割り当てられた番号であるとする。
S1204に進むと、輪郭抽出部23は、識別番号N−1と識別番号0のポイントパターンの中心座標間を結ぶ実線をプレビュー画像に追加する線として生成する。なお、Nはマーカのポイントパターン総数を表す。この実線の情報は輪郭表示部26に送られて表示されることにより、各ポイントパターンの中心座標間を結ぶ実線がプレビュー画像に重畳表示されることになる。
図13は、マーカ輪郭射影部25において、プレビュー画像から、設定された幾何条件に対応したマーカ802の輪郭の射影を算出して、平面写像を行う処理の流れを示すフローチャートである。
先ずS1301において、マーカ輪郭射影部25は、S1004にて算出された3次元空間における各ポイントパターンの中心座標と識別番号、S1103にて算出された撮像装置1の位置を取得する。
次にS1303において、マーカ輪郭射影部25は、全てのポイントパターンに対してS1302の処理を実施したか否かを判定し、実施していればS1304へ処理を進め、そうでなければ識別番号をインクリメントしてS1302へ処理を戻す。
S1306に進むと、マーカ輪郭射影部25は、識別番号N−1と識別番号0の各ポイントパターンの中心座標間を結ぶ破線を、プレビュー画像に追加する破線として生成する。この破線の情報は輪郭表示部26に送られて表示されることにより、マーカの各ポイントパターンの中心座標間を結ぶ破線がプレビュー画像に重畳表示されることになる。
これら図14(a)〜図14(d)の表示例によれば、ユーザは、カメラの幾何条件と、設定された幾何条件とが一致しているかどうか、計測対象点のマーカ1407が画角中心と一定しているかどうかを視覚的に容易に認識することができる。そして、ユーザは、実線マーカ1401と破線マーカ1402が合うように撮像装置1の位置や角度を変更することで、設定した幾何条件に合うように撮像装置1の位置や角度を合わせることができる。
第1の実施形態では、設定された幾何条件に対応したマーカ輪郭と、撮影されたマーカの輪郭とを表示してカメラの移動方向をガイドする例を挙げている。第2の実施形態では、カメラの移動方向をガイドする表示に合わせて、移動の許容範囲を表示することにより、設定された幾何条件に対し、ピクセルレベルでカメラの位置を合わせ易くする例について説明する。なお、第2の実施形態における構成は図1、図2、図7と同様であるためそれらの図示は省略する。
図15のUI画面1500において、ウィンドウ1501はプレビュー画像を表示するための表示領域であり、+マーカ1502は被写体41における計測対象点を表すマーカである。テキストボックス1503とテキストボックス1504、実行ボタン1506は、図4に示したテキストボックス403とテキストボックス404、実行ボタン405と同様のものである。テキストボックス1505は、ユーザが許容範囲の値等を入力するための入力領域である。本実施形態の場合、画素数(ピクセル数)により許容角度範囲の入力が可能になされているとする。
図16において、ステート1601では、初期データを読み込んだ後にUIをディスプレイ15に表示し、その後、ステート1602へ遷移する。
ステート1602ではユーザの入力待ちとなり、ユーザからの指示がプレビューウィンドウ1501内に計測対象点を設定する指示である場合にはステート1603へ遷移する。また幾何条件における方位角編集用のテキストボックス1503、仰角編集用のテキストボックス1504に対するユーザ入力が行われる場合にはステート1604へ遷移する。またステート1602において実行ボタン1506が押下された場合にはステート1606へ遷移する。またステート1602において許容範囲編集用のテキストボックス1505に対するユーザ入力が行われる場合にはステート1605へ遷移する。
ステート1604に遷移すると、幾何条件の角度についてユーザによる設定が可能となり、テキストボックス1503,1504に対して角度の入力が行われた後にはステート1602へ遷移する。
ステート1605に遷移すると、許容範囲の角度についてユーザによる設定が可能となり、テキストボックス1505に対して入力が行われた後にはステート1602へ遷移する。
そして、ステート1602において実行ボタン1506が押下されてステート1606へ遷移すると、設定された計測対象点、設定された幾何条件に基づく計測動作が開始される。
図17は、第2の実施形態のマーカ輪郭射影部25において、プレビュー画像に対し、設定された幾何条件に対応した平面写像を行う処理の流れを示すフローチャートである。S1701〜S1706までの処理は、図13に示したS1301〜S1306までの処理と同様であるため、それらの説明は省略する。
これら図18(a)〜図18(c)のUI表示例によれば、ユーザは、カメラの幾何条件と設定された幾何条件とが許容範囲内に収まっているかどうかを、視覚的に容易に認識することができる。そして、ユーザは、実線マーカ1801と斜線マーカ1802が合うように撮像装置1の位置や角度を変更することで、設定した幾何条件に合うように撮像装置1の位置や角度を合わせることができる。
なお、前述した実施形態では、計測幾何条件を表現する座標系として球面座標系を用いたが、計測対象点を原点とする直交座標系で表しても良い。その場合、x軸を計測対称点の法線と一致させた座標系が望ましい。また、前述の実施形態では、設定された幾何条件と法線とを基にマーカ輪郭の射影を算出したが、設定された幾何条件に基づくマーカ輪郭と撮像画像から抽出したマーカ輪郭とを比較した結果を基にマーカ輪郭の射影を算出しても良い。また、前述の実施形態では、カメラを移動させる方向のガイド表示としてはマーカの輪郭表示のみを用いたが、例えば上下左右前後等の文字や矢印等のガイドを合わせて表示しても良い。
Claims (12)
- 計測する幾何条件を設定する設定手段と、
マーカが配された対象物を撮像装置にて撮像した画像データを取得する取得手段と、
前記画像データから、前記対象物に配された前記マーカの輪郭を抽出する抽出手段と、
前記画像データと前記設定された幾何条件とを基に、マーカ輪郭の射影を算出する算出手段と、
前記画像データから抽出された前記マーカの輪郭と前記算出された前記射影のマーカ輪郭とを表示装置に表示させる表示手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記設定手段は、
前記マーカの計測対象点を設定する手段と、
前記幾何条件として、前記撮像装置の光軸が向かう方位角と仰角を設定する手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記設定手段は、前記幾何条件の許容範囲を設定する手段を更に有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記表示手段は、前記マーカの計測対象点と、前記画像データから抽出された前記マーカの輪郭と、前記算出された前記射影のマーカ輪郭とを、前記撮像装置にて撮像されている画像に重畳表示することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記表示手段は、前記マーカの計測対象点と、前記画像データから抽出された前記マーカの輪郭と、前記算出された前記射影のマーカ輪郭と、前記許容範囲を表す輪郭とを、前記撮像装置にて撮像されている画像に重畳表示することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記算出手段は、
前記画像データから、前記対象物に配された前記マーカに対する法線を算出する手段と、
前記法線と前記設定された幾何条件とを基に、前記マーカ輪郭の射影を算出する手段と、
を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記対象物に配された前記マーカは、複数のポイントパターンと、前記マーカのIDコード領域とを有して形成されており、
前記算出手段は、前記画像データの前記複数のポイントパターンの位置を基に座標値を算出し、前記算出した座標値を基に前記法線を算出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記算出手段は、前記算出した座標値を基にポリゴンの形状を取得することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記算出手段は、
前記画像データから前記複数のポイントパターンの位置を基に算出した複数の座標値を、定義された座標値を基にソートし、
前記ソートした後の前記複数の座標値を基に前記ポリゴンの形状を算出することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。 - 前記算出手段は、前記算出した形状の前記ポリゴンの法線を算出し、前記ポリゴンの法線を基に、前記ポリゴンの平面に対する前記撮像装置の位置と姿勢を取得することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
計測する幾何条件を設定する設定工程と、
マーカが配された対象物を撮像装置にて撮像した画像データを取得する取得工程と、
前記画像データから、前記対象物に配された前記マーカの輪郭を抽出する抽出工程と、
前記画像データと前記設定された幾何条件とを基に、マーカ輪郭の射影を算出する算出工程と、
前記画像データから抽出された前記マーカの輪郭と前記算出された前記射影のマーカ輪郭とを表示装置に表示させる表示工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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