JP2020094670A - Joint - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、二つの軸を連結するためのジョイントに関する。 The present invention relates to a joint for connecting two shafts.
鋳造設備では、図6に示すように、プランジャロッド99の前端のプランジャチップ98によって、プランジャスリーブ100内の溶湯が前方(図6では左)に押し出されることで、図外の金型に対して溶湯の射出が行われる。プランジャロッド99はジョイント95によってシリンダロッド91と連結されている(例えば、特許文献1参照)。ジョイント95の前部96と、プランジャロッド99の後端の拡大端部97との間に隙間94が設けられている。鋳造の際、プランジャロッド99が熱膨張したり、プランジャロッド99に撓みが生じたりするが、前記隙間94により、これが吸収され、プランジャロッド99及びプランジャスリーブ100に作用する応力(負荷)を低減している。
In the casting equipment, as shown in FIG. 6, the molten metal in the
鋳造のために、駆動軸となるシリンダロッド91が、従動軸となるプランジャロッド99を押し、シリンダロット91が比較的速い速度(例えば7m/秒)でストロークエンドまで移動すると、プランジャロッド99は慣性によって更に前方へ移動しようとし、また、当該移動がジョイント95により規制され、その反動によって後方にも瞬間的に移動しようとする。このようなプランジャロッド99の挙動は前記隙間94が存在することでより顕著に現れる。ストロークエンドでプランジャロッド99が前記のように挙動すると、プランジャチップ98が溶湯を押す圧力が変動し、鋳造品の品質に悪影響を及ぼす。そこで、プランジャロッド99の前記挙動を抑制するために、プランジャロッド99を改造してもよいが、プランジャロッド99は長尺の部材であり、これを改造して取り替えることは経済的でない。
For casting, the
そこで、本発明は、既存の駆動軸と既存の従動軸とを連結可能であって、しかも、従動軸がストロークエンドまで比較的速い速度で前進した際に生じる前記挙動を抑制することが可能となるジョイントを提供することを目的とする。 Therefore, the present invention can connect an existing drive shaft and an existing driven shaft, and can suppress the behavior that occurs when the driven shaft advances to the stroke end at a relatively high speed. The purpose is to provide a joint.
本発明は、軸方向に沿って前進及び後退する既存の駆動軸と、当該駆動軸と同軸状となる軸本体及び当該軸本体の後端に設けられ当該軸本体よりも横断面が拡大している拡大端部を有する既存の従動軸と、を軸方向に一体移動可能として連結するためのジョイントであって、前記駆動軸の前端及び前記従動軸の後端を収容するケースと、前記ケースの前部に設けられ、当該前部に対して前記拡大端部を後方に付勢可能であり、前記従動軸がストロークエンドまで前進した際に生じる当該従動軸の慣性力に抗する抵抗力を有する付勢手段と、前記付勢手段と前記拡大端部との間に介在し、前面が当該付勢手段から付勢力を受ける受圧面であり、後面が前記拡大端部と接触する接触面である環状の間座と、を備える。 The present invention provides an existing drive shaft that moves forward and backward along the axial direction, a shaft main body that is coaxial with the drive shaft, and a transverse section that is provided at the rear end of the shaft main body and that is wider than the shaft main body. A case for accommodating an existing driven shaft having an enlarged end portion that is integrally movable in the axial direction and housing a front end of the drive shaft and a rear end of the driven shaft, and a case of the case. It is provided in the front part and can urge the enlarged end part rearward with respect to the front part, and has a resistance force against the inertial force of the driven shaft generated when the driven shaft advances to the stroke end. The biasing means is interposed between the biasing means and the enlarged end, the front surface is a pressure receiving surface that receives a biasing force from the biasing means, and the rear surface is a contact surface that contacts the enlarged end. And an annular spacer.
本発明によれば、既存の駆動軸と既存の従動軸とを連結可能であって、しかも、従動軸がストロークエンドまで比較的速い速度で前進した際に生じる前記挙動を抑制することが可能となる。 According to the present invention, it is possible to connect an existing drive shaft and an existing driven shaft, and it is possible to suppress the behavior that occurs when the driven shaft advances to the stroke end at a relatively high speed. Become.
図1は、駆動軸と従動軸とを連結するジョイントの断面図である。図1に示すジョイント10は、鋳造設備におけるシリンダロッド12とプランジャロッド18とを軸方向に一体移動可能として連結するためのものである。シリンダロッド12とプランジャロッド18とは、既設のものであり、本開示のジョイント10を適用するに際し、新設されるものではない。つまり、本開示のジョイント10は、既設のジョイントと取り替え可能とするものである。鋳造設備では、図示しないが、プランジャスリーブ内に供給された溶湯(アルミの溶湯)が、プランジャロッド18の先端のプランジャチップによって押し出されることで、金型に対して溶湯が射出される。
FIG. 1 is a cross-sectional view of a joint that connects a drive shaft and a driven shaft. The
既存のシリンダロッド12は、図外の流体シリンダ(例えば油圧シリンダ)の駆動軸であり、流体圧によって軸方向に沿って前進及び後退する。シリンダロッド12の中心線C1に沿った方向が「軸方向」である。図1では左側となる前記金型側が「前」であり、図1では右側となる前記流体シリンダ側が「後」である。中心線C1に直行する方向が「径方向」である。シリンダロッド12は、直線状の第一軸本体14と、第一軸本体14の前端に設けられ第一軸本体14よりも横断面が拡大している第一拡大端部16とを有する。既存のプランジャロッド18は、シリンダロッド12に押されて前進する従動軸であり、シリンダロッド12と一体となって軸方向に沿って前進及び後退する。プランジャロッド18は、シリンダロッド12と同軸状となる第二軸本体20と、第二軸本体20の後端に設けられ第二軸本体20よりも横断面が拡大している第二拡大端部22とを有する。プランジャロッド18の第二中心線の符号がC2である。前記金型に溶湯を射出する際、シリンダロッド12(及びプランジャロッド18)は、比較的速い速度(例えば7m/秒)でストロークエンドまで前進する。射出後、ロッド12,18は、前進の場合よりも遅い速度で後退する。
The existing
ジョイント10は、ケース24、ばね(付勢手段)26、及び間座28を備える。更に、図1のジョイント10はスペーサ30を備える。ばね26は、中心線C2を中心とする周方向に沿って間隔をあけて(等間隔で)複数個設けられている。ばね26の数は、プランジャロッド18の直径等によって変更可能であり、例えば8個である。
The joint 10 includes a
ケース24は、シリンダロッド12の前端及びプランジャロッド18の後端を収容する。ケース24は、後ろ側の第一ケース部32と前側の第二ケース部34とを含む。ケース部32,34はボルト36により連結固定されている。ボルト36は、中心線C1(C2)を中心とする周方向に沿って複数(例えば8個)設けられている。第一ケース部32にボルト36が噛み合うねじ穴37が形成され、第二ケース部34にボルト36の軸部を貫通させる穴44が形成されている。
The
第一ケース部32は、シリンダロッド12の内の第一拡大端部16を含む前部を収容する。このために、第一ケース部32は有底筒形状を有する。第一ケース32は、第一拡大端部16に対応する形状の第一拡大穴部38と、第一拡大穴部38よりも径方向に小さく第一軸本体14に対応する形状の小径穴部40とを備える。シリンダロッド12の先端面13は前進すると第一ケース部32の円板状の底部42を押す。なお、底部42及びスペーサ30は省略されていてもよく、この場合、シリンダロッド12の先端面13はプランジャロッド18の後端面23bを押す。第一拡大穴部38と第一拡大端部16との間には軸方向について隙間は(ほとんど)設けられていない。第一拡大穴部38に第一拡大端部16が収容された状態となることで、シリンダロッド12と第一ケース部32とは軸方向について相対移動不能となる。第一ケース部32はシリンダロッド12との組立てのために二つ割り構造を有する。
The
第二ケース部34は、プランジャロッド18の内の第二拡大端部22を含む後部を収容する。このために第二ケース部34は筒形状を有する。第二ケース34は、第二拡大穴部46と第二小径穴部48とを備える。第二拡大穴部46は、第二拡大端部22(スペーサ30、及び間座28)の外径よりも大きな内径を有する。第二小径穴部48は、第二拡大穴部46よりも径方向に小さい穴であるが、第二軸本体20の外径よりも僅かに大きな内径を有する。第一ケース部32と第二ケース部34とが一体化され、第一ケース部32の底部42とプランジャロッド18との間にスペーサ30が介在する。底部42が、スペーサ30を介してプランジャロッド18を前方へ押す。第二ケース部34内には、更に複数のばね26及び間座28が収容されている。第二拡大穴部46にスペーサ30及び第二拡大端部22等が収容された状態となることで、プランジャロッド18と第二ケース部34とは軸方向について一体移動可能となる。第二ケース部34はプランジャロッド18との組立てのために二つ割り構造を有する。
The
ケース24は、例えばロッド12,18と同様の材質であり、機械構造用炭素鋼(S45C等)である。シリンダロッド12を収容した状態の第一ケース部32と、プランジャロッド18を収容した状態の第二ケース部34とが、ボルト中心線方向を軸方向とするボルト36によって連結される。後にも説明するが、組立て完了した状態で、ばね26は圧縮した状態でケース24内に設けられる。このため、ジョイント10の組立ての際、ボルト36を徐々に締め付けることで、ばね26を圧縮しながら第一ケース部32と第二ケース部34とを連結することができる。つまり、ケース24を前後の分割構造とすることで組立てが容易となる。なお、ケース24は分割構造でなく、一体構造であってもよい。
The
ばね26は、ケース24の前部(環状の側壁50)に設けられている。第二ケース部34の環状の側壁50に、ばね26と同数の有底の穴50aが周方向に沿って間隔をあけて設けられている。この穴50aにばね26が収容されている。ばね26は、穴50aの底部と、第二拡大端部22に接触している間座28との間に設けられている。ばね26は、重荷重又は極重荷重のコイルスプリングである。本実施形態では、全てのばね26は、組立てが完成した状態で圧縮されていて、これらばね26により発生する弾性力(反力:推力)の合計が、900N以上であり1800N以下となる。なお、この値は目安であり、鋳造設備の容量に応じて変更され、容量が大きくなると、前記弾性力も更に大きく設定される。つまり、前記弾性力は、少なくとも900Nとなる。
The
間座28は環状の部材であり、複数のばね26と第二拡大端部22との間に介在している。間座28の外周輪郭形状は、第二拡大端部22の外周輪郭形状よりも大きい。本実施形態では、間座28及び第二拡大端部22の外周輪郭形状は円形であることから、間座28の外径は、第二拡大端部22の外径よりも大きい。間座28は、第二軸本体20に外嵌して取付けられていて、第二拡大端部22の環状となる前面23aに面接触する。間座28の前面は、ばね26から付勢力を受ける受圧面52であり、後面が第二拡大端部22と接触する接触面54である。
The
複数のばね26の外接円の直径は、第二拡大端部22の外径(外接円の直径)よりも大きい。このため、仮に間座28を省略すると、ばね26は、全体的に第二拡大端部22の前面23aに接触できない。しかし、本開示では、ばね26と第二拡大端部22との間に間座28が介在している。受圧面52の外周側の直径は、複数のばね26の外接円の直径と同じである、又は、当該外接円の直径よりも大きく設定されている。このため、ばね26は、その端部において全体的に受圧面52に接触する。そして、第二拡大端部22の前面23aは全体的に間座28の接触面54に接触可能である。よって、ばね26の付勢力を間座28を介して適切に第二拡大端部22に伝達させることができる。間座28は、鋼製であり、例えば、機械構造用炭素鋼や軸受鋼等により構成される。間座28は、ばね26及び第二拡大端部22と高い面圧で接触することから、熱処理(焼入処理)されているのが好ましく、その表面に熱処理層(焼入層)を有する。
The diameter of the circumscribing circle of the plurality of
前記のとおり、ロッド12,18は、比較的速い速度でストロークエンドまで前進する。シリンダロッド12がプランジャロッド18を押しながらストロークエンドまで前進すると、プランジャロッド18は慣性力によって更に前進しようとする力が作用する。そこで、複数のばね26は、ケース24の前部(環状の側壁50)に対して、間座28を介して第二拡大端部22を後方に付勢した状態にあり、これら複数のばね26は、プランジャロッド18がストロークエンドまで高速前進した際に生じるプランジャロッド18の前進方向の慣性力に抗する抵抗力を有している。このため、シリンダロッド12がストロークエンドまで前進した際、プランジャロッド18もそのストロークエンドで停止できる。つまり、複数のばね26は、プランジャロッド18がストロークエンドまで前進した際に、プランジャロッド18の慣性によってプランジャロッド18が更に前方へ移動するのを抑えるだけの反力を生じさせる剛性(ばね剛性)を有する。
As described above, the
図1に示すスペーサ30は、第二拡大端部22の後端面23bと軸方向に面接触する平面56と、この平面56と反対側の凸曲面58とを有する。スペーサ30の前部は、第二拡大端部22との間で嵌合構造を有し、径方向について両者は相対移動不能である。第一ケース部32の前面に凸曲面58と接触する凹曲面60が形成されている。凸曲面58と凹曲面60とにより球面座構造が得られる。このため、プランジャロッド18を撓ませる力等が作用すると、シリンダロッド12の第一中心線C1に対して、プランジャロッド18の第二中心線C2が折れ角度を有するように、プランジャロッド18は変位可能となる。凹曲面60は、凸曲面58に対応する形状(つまり、曲率半径が同じ形状)を有していてもよいが、図1の二点鎖線で示すように、凹曲面60の曲率半径を凸曲面58の曲率半径よりも大きくしてもよい。この場合、スペーサ30はプランジャロッド18と共に、ケース24内で径方向にも変位可能となる。つまり、シリンダロッド12の第一中心線C1に対してプランジャロッド18の第二中心線C2を偏心させることができる。なお、図示しないが、スペーサ30が前記のような凹曲面を有し、第一ケース部32が前記のような凸曲面を有していてもよい。シリンダロッド12に対してプランジャロッド18が傾いたり、偏心したりすることができるように、プランジャロッド18、間座28、第二拡大端部22、及びスペーサ30それぞれと、ケース24(第二ケース部34)の内周面(穴部46,48)との間には、径方向についての隙間が設けられている。
The
図2は、図1に示すスペーサ30が省略されたジョイント10の断面図である。このジョイント10の場合、シリンダロッド12が前進すると、シリンダロッド12が第一ケース部32の円板状の底部42を前方に押し、底部42がプランジャロッド18の第二拡大端部22を前方に押す。スペーサ30が省略されていて、第一ケース部32の前部が平坦形状である構成以外は、図1に示す形態と同じであり、説明を省略する。
FIG. 2 is a sectional view of the joint 10 in which the
以上のように前記各形態のジョイント10では、前記のとおり、プランジャロッド18が比較的速い速度でストロークエンドまで前進した際に、プランジャロッド18は慣性によって更に前方へ移動しようとし、また、当該移動がジョイント10により規制され、その反動によって後方にも瞬間的に移動しようとする挙動を起こす。この挙動により、従来構造では(図6参照)プランジャロッド99、特にその前端部が軸方向に小さく振動し、このため、プランジャスリーブ100内のプランジャチップ98が溶湯を押す力(圧力)が変動し、金型により成型される鋳造品の品質に悪影響を及ぼす可能性がある。しかし、本開示の各ジョイント10は、ケース24と、ばね26と、間座28とを備える。ばね26は、ケース24の前部(環状の側壁50)に設けられていて、この前部(環状の側壁50)に対して第二拡大端部22を後方に付勢可能であり、プランジャロッド18がストロークエンドまで前進した際に生じる慣性力に抗する抵抗力を有する。そして、間座28は、ばね26と第二拡大端部22との間に介在していて、前面がばね26から付勢力を受ける受圧面52であり、後面が第二拡大端部22と接触する接触面54である。
As described above, in the joint 10 of each of the embodiments, as described above, when the
本開示の各ジョイント10によれば、プランジャロッド18がストロークエンドまで比較的速い速度で前進した際に生じる前記挙動を、付勢手段となるばね26によって抑制することが可能となる。既存のプランジャロッド18の第二拡大端部22とジョイント10の前部(環状の側壁50)との間に、前記抵抗力を有するようなばね26が設けられるが、第二拡大端部22が径方向に小さいと、つまり、第二軸本体20からの第二拡大端部の径方向の出っ張りが小さいと、仮に間座28がなければ、ばね26の付勢力を第二拡大端部22に上手く伝達させることが困難である。しかし、本開示の各ジョイント10によれば、第二拡大端部22が径方向に小さくても(出っ張りが小さくても)、間座28が介在することで、ばね26の付勢力を間座28を介して第二拡大端部22に適切に伝達させることができる。よって、前記挙動を抑制することが可能でありながら、既存のプランジャロッド18及びシリンダロッド12を連結することができる。すなわち、プランジャロッド18及びシリンダロッド12を新設する必要がない。プランジャロッド18は長尺部材であり、その内部に冷却水が流れる穴等が設けられ、非常に高価である。本開示の各ジョイント10によれば、このような既設のプランジャロッド18をそのまま採用することができる。
According to each joint 10 of the present disclosure, the behavior that occurs when the
ジョイント10内において、ばね26は、ジョイント10の前部(環状の側壁50)にのみ設けられている。仮に、図示しないが、第二拡大端部22と第一ケース部32(シリンダロッド12)との間にも、別のばねが設けられていると、プランジャロッド18は後方への移動が許容され、プランジャロッド18がストロークエンドまで比較的速い速度で前進すると、前記挙動に起因して、プランジャロッド18が軸方向に振動しやすくなる。しかし、本開示の各ジョイント10では、プランジャロッド18の後方への移動は(スペーサ30及び底部42を介して)シリンダロッド12により拘束される。よって、前記のような振動の発生は抑制される。
In the joint 10, the
前記のとおり、複数のばね26により、例えば、900N以上となる軸方向の弾性力を合計で生じさせる。鋳造設備は大型から小型のものがあり、シリンダロッド12の出力は様々であるが、前記特性を有する複数のばね26によれば、前記のような付勢手段としての機能を有することが可能となる。
As described above, the plurality of
また、本開示の各ジョイント10では、プランジャロッド18に軸力が作用し、プランジャロッド18が撓むような場合においても、それを許容するための構成を備える。その一つが、スペーサ30である。つまり、前記のとおり、スペーサ30によれば、シリンダロッド12の第一中心線C1に対して、プランジャロッド18の第二中心線C2が折れ角度を有するように、プランジャロッド18は変位可能である。また、プランジャロッド18の撓みを許容するために、ばね26が機能する。つまり、プランジャロッド18を撓ませようとする力がプランジャロッド18に作用すると、周方向に沿って設けられている複数のばね26の一部が、第二拡大端部22によって間座28を介して前方に押されて、弾性的に更に圧縮する。このように、複数のばね26が周方向について部分的に押されて弾性的に圧縮することで、プランジャロッド18の変位は拘束されず、プランジャロッド18等に高い応力が作用するのを防ぐことができる。ばね26は、重荷重又は極重荷重のコイルスプリングであることから(また、後述する流体圧による手段の場合も)速い速度で移動するプランジャロッド18の慣性力に抗することができ(つまり、弾性変形が困難であり)、この速度よりも遅いプランジャロッド18の撓み等に起因する弾性変形は可能である(容易である)。
Further, in each joint 10 of the present disclosure, even when the axial force acts on the
本開示の各ジョイント10では、間座28の外周輪郭形状は、プランジャロッド18の第二拡大端部22の外周輪郭形状よりも大きい。そして、間座28において、ばね26が付勢力を付与する前面側の領域(受圧面52)の径方向寸法r1は、接触面54の内の第二拡大端部22が実際に接触する後面側の領域の径方向寸法r2よりも大きい(r1>r2)。この構成によれば、第二拡大端部22が径方向に小さくても(つまり、第二拡大端部22の出っ張りが小さくても)、ばね26の付勢力を間座28を介して第二拡大端部22に適切に伝達させることができる。
In each joint 10 of the present disclosure, the outer peripheral contour shape of the
図3及び図4は、異なる形態のスペーサ30を備えるジョイント10の断面図である。図3に示すジョイント10では、スペーサ30は、円盤状である本体部62と、周方向に沿って複数設けられた球体64とを有する。本体部62の後面には、球体64よりも大きい半径の曲率半径の断面を有する凹周溝63aが形成されていて、球体64が転がり接触する。第一ケース部32の前面にも同様の凹周溝63bが形成されていて、球体64が転がり接触する。このスペーサ30によれば、シリンダロッド12の第一中心線C1に対してプランジャロッド18の第二中心線C2は偏心可能となる。図4に示すジョイント10では、スペーサ30は、円盤状である本体部66と、一つの球体68とを有する。本体部66の後面は、球体68よりも大きい半径の球面に沿った凹形状を有し、この凹形状面を球体68が転がり接触する。第一ケース部32の前面も同様の凹形状を有し、この凹形状面を球体68が転がり接触する。このスペーサ30によれば、シリンダロッド12の第一中心線C1に対してプランジャロッド18の第二中心線C2は偏心可能となると共に、第一中心線C1に対して第二中心線C2が折れ角度を有するように、プランジャロッド18は変位可能となる。
3 and 4 are cross-sectional views of the joint 10 including the
本開示の各形態によれば、プランジャロッド18が拘束されず、プランジャロッド18に高い応力が作用するのを防ぐことができる。本開示の各ジョイント10のように、プランジャロッド18が撓むのを許容するための構成を備えていることで、鋳造設備における、プランジャロッド18のいわゆるバナナ現象による不具合の発生を抑制することが可能となる。
According to the embodiments of the present disclosure, the
図5は、ばね26の代わりに流体圧による機構(流体ダンパ)を、前記付勢手段として用いた場合の断面図である。このジョイント10では、ケース24(第二ケース部34)に、流体が流れる流路穴70が形成されている。流路穴70は、ケース24の内外を貫通していて、ケース24とプランジャロッド18(第二軸本体20)との間に形成されている環状空間72で開口している。環状空間72はシールによって密閉された空間である。具体的に説明すると、ケース24の前側(環状の側壁50)の内周にシール(Oリング)74が設けられ、このシール74はプランジャロッド18(第二軸本体20)の外周面に接触している。間座28の内周及び外周それぞれにシール(Oリング)74,76が設けられ、内周のシール74はプランジャロッド18(第二軸本体20)の外周面に接触し、外周のシール76はケース24の内周面(第二拡大穴部46)に接触している。流路穴70に流体としてエアが供給されることで、環状空間72を含むケース24内の一部が、前記ばね26に代わる付勢手段として機能する。つまり、環状空間72に供給されたエアによって、ケース24の前部(環状の側壁50)に対して第二拡大端部22を後方に付勢することができ、プランジャロッド18がストロークエンドまで前進した際に生じるプランジャロッド18の慣性力に抗する抵抗力が得られる。また、この流体圧による付勢手段は、プランジャロッド18を撓ませようとする力がプランジャロッド18に作用すると、第二拡大端部22に周方向について部分的に押されて圧縮される。このように、付勢手段は、ケース24とプランジャロッド18(第二軸本体20)との間に形成されている密封された環状空間72を、流体が存在するキャビティとする構成であってもよい。
FIG. 5 is a cross-sectional view when a mechanism (fluid damper) based on fluid pressure is used as the biasing means instead of the
付勢手段を複数のばね26により構成し(図1参照)、これら複数のばね26の外接円の直径が第二拡大端部22の外径(外接円の直径)よりも大きい構成とするのと同様、付勢手段を、図5に示すように、環状空間72をキャビティとする構成とする場合、環状空間72の最も外周側の部分(前記キャビティ、つまり、シール76)の直径(外径)は、第二拡大端部22の外接円の直径(外径)よりも大きい。なお、エアを用いた空圧による付勢手段以外であってもよく、作動油を用いた油圧による付勢手段であってもよい。大型(高出力)の鋳造設備の場合、前記のような流体圧(空圧、油圧)を用いた付勢手段とするのが好ましい。
The biasing means is composed of a plurality of springs 26 (see FIG. 1), and the diameter of the circumscribed circle of the plurality of
環状空間72をキャビティとする構成を付勢手段として用いるジョイント10(図5参照)において、スペーサ30が省略されてもよく、また、図3及び図4のように異なる形態のスペーサ30が採用されてもよい。また、図1により説明した各構成(ばね26以外の構成)を、図5に示すジョイント10に適用可能である。
The
以上のように、本開示の各ジョイント10は、既存のシリンダロッド12と既存のプランジャロッド18とを連結可能であって、しかも、プランジャロッド18がストロークエンドまで比較的速い速度で前進した際に生じる前記挙動を抑制することが可能となる。この結果、鋳造の品質に悪い影響を及ぼすのを抑制することができる。
As described above, each joint 10 of the present disclosure can connect the existing
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。 The embodiments disclosed this time are illustrative in all points and not restrictive. The scope of rights of the present invention is not limited to the above-described embodiments, but includes all modifications within the scope equivalent to the configurations described in the claims.
10:ジョイント 12:シリンダロッド(駆動軸) 14:第一軸本体
16:第一拡大端部 18:プランジャロッド(従動軸) 20:第二軸本体
22:第二拡大端部 24:ケース 26:ばね(付勢手段)
28:間座 30:スペーサ 52:受圧面
54:接触面 72:環状空間 C1:第一中心線
C2:第二中心線 r1:径方向寸法 r2:径方向寸法
10: Joint 12: Cylinder rod (driving shaft) 14: First shaft main body 16: First enlarged end 18: Plunger rod (driven shaft) 20: Second shaft main body 22: Second enlarged end 24: Case 26: Spring (biasing means)
28: Spacer 30: Spacer 52: Pressure receiving surface 54: Contact surface 72: Annular space C1: First center line C2: Second center line r1: Radial dimension r2: Radial dimension
Claims (6)
前記駆動軸の前端及び前記従動軸の後端を収容するケースと、
前記ケースの前部に設けられ、当該前部に対して前記拡大端部を後方に付勢可能であり、前記従動軸がストロークエンドまで前進した際に生じる当該従動軸の慣性力に抗する抵抗力を有する付勢手段と、
前記付勢手段と前記拡大端部との間に介在し、前面が当該付勢手段から付勢力を受ける受圧面であり、後面が前記拡大端部と接触する接触面である環状の間座と、
を備えるジョイント。 An existing drive shaft that moves forward and backward along the axial direction, a shaft main body that is coaxial with the drive shaft, and an enlarged end portion that is provided at the rear end of the shaft main body and whose cross section is larger than the shaft main body. An existing driven shaft having, and a joint for connecting the driven shaft so as to be integrally movable in the axial direction,
A case that houses the front end of the drive shaft and the rear end of the driven shaft;
A resistance provided to the front portion of the case, capable of urging the enlarged end portion rearward with respect to the front portion, and resisting the inertial force of the driven shaft generated when the driven shaft advances to the stroke end. A biasing means having force,
An annular spacer which is interposed between the biasing means and the enlarged end portion, a front surface is a pressure receiving surface that receives a biasing force from the biasing means, and a rear surface is a contact surface that contacts the enlarged end portion; ,
Joint equipped with.
前記間座において、前記付勢手段が付勢力を付与する前面側の領域の径方向寸法は、前記拡大端部が接触する後面側の領域の径方向寸法よりも大きい、請求項1又は2に記載のジョイント。 The outer peripheral contour shape of the spacer is larger than the outer peripheral contour shape of the enlarged end portion,
In the spacer, the radial dimension of the front surface side area to which the biasing means applies the biasing force is larger than the radial dimension of the rear surface side area with which the enlarged end portion contacts. The joint shown.
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