JP2020094260A - 搬出入装置 - Google Patents

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淳介 松崎
Junsuke Matsuzaki
淳介 松崎
傑之 鈴木
Takayuki Suzuki
傑之 鈴木
慎太郎 田宮
Shintaro Tamiya
慎太郎 田宮
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Abstract

【課題】基板を浮き上がらせず、また、大気が残留しないように搬出入装置を真空排気し、再び大気圧にすることができる搬出入装置の提供。
【解決手段】主室15cにベントガスを供給する際に、バッファ室12a、12bに供給されたベントガスを衝突部材35a、35bに衝突させた後、主室15cに流入させる。主室15cとバッファ室12a、12bの間に排気口11a、11bが設けられた排気室32a、32bを配置し、主室15cを大気圧にするときには排気管22a、22bや集合排気管23にベントガスを流入させて昇圧する。主室15cを真空排気するときには主室15cの中央に設けられたパージ管27とバッファ室12a、12bとからパージガスを導入し、大気を追い出す。
【選択図】図1

Description

本発明は真空雰囲気と大気雰囲気との間で処理対象物を移動させる搬出入装置に関し、特に、処理対象物が配置される主室の圧力を短時間で真空圧力と大気圧力との間で変化させることができる搬出入装置に関する。
処理対象物に配置された基板を真空処理するために、大気雰囲気中に配置された処理対象物を真空雰囲気中に移動させ、また、真空雰囲気中に配置された処理対象物を大気雰囲気中に移動させるために、内部雰囲気が大気雰囲気から真空雰囲気に変更され、また、真空雰囲気から大気雰囲気に変更される搬出入装置が用いられている。
内部雰囲気の変更に必要な時間を短くするために、搬出入装置の内部容積はできるだけ小さくされている。
また、真空雰囲気から大気雰囲気に短時間で変更するために、搬出入装置に高速でベントガスを導入することが行われているが、ベントガスの速度が大きいと、基板が浮き上がるなどで、破損するという問題がある。
また、大気雰囲気から真空雰囲気に短時間で変更しようとすると、搬出入装置と真空処理槽とを接続したときに、搬出入装置内に残留する大気ガスが真空処理槽に侵入するという問題がある。
WO2017/146204
本発明は上記従来技術の問題を解決するために創作されたものであり、基板が浮き上がらずに、短時間で真空圧力と大気圧力との間を変更できる技術を提供する。
また、真空処理槽に大気を侵入させずに処理対象物を真空処理槽に搬入することができる技術を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、内部空間が厚みの薄い板状の直方体形形状であり、二底面に対して他の四側面が細長の長方形形状にされた主室を有し、前記主室の内部と、前記主室の内部に接続された真空処理槽の内部との間で処理対象物が移動可能な搬出入装置であって、前記主室の前記四側面のうちの一側面に取り付けられた第一の前置室と、前記四側面のうちの前記一側面とは反対側の他の側面に取り付けられた第二の前置室と、前記第一、第二の前置室の壁面に設けられた第一、第二の流入口と、前記第一、第二の流入口から前記第一、第二の前置室の内部にベントガスをそれぞれ流入させるガス供給装置と、前記第一、第二の流入口から前記第一、第二の前置室の内部空間に流入するベントガスの流れの延長線上に位置し、前記第一、第二の前置室の内部空間に流入した前記ベントガスがそれぞれ衝突する第一、第二の衝突部材と、前記第一、第二の衝突部材に衝突した前記ベントガスが通過して前記主室の内部空間にそれぞれ流入する第一、第二の衝突ガス通過口と、を有する搬出入装置である。
本発明は、前記第一、第二の前置室は、前記主室の前記底面に対して直角な方向に伸ばされた内部空間が形成された第一、第二のバッファ室を有し、前記第一、第二のバッファ室には、前記第一、第二の流入口がそれぞれ設けられ、前記第一、第二の衝突部材に衝突した前記ベントガスは、前記第一、第二の衝突ガス通過口から流出した後、前記主室に流入する搬出入装置である。
本発明は、前記第一、第二のバッファ室には、複数本の第一、第二の供給細管から成る第一、第二の供給管装置がそれぞれ接続され、前記第一、第二のバッファ室には、前記第一、第二の供給管装置から前記ベントガスが流入される搬出入装置である。
本発明は、前記第一、第二の前置室は、前記主室の前記底面と直角な方向に伸ばされた内部空間が形成された第一、第二の排気室を有し、前記第一、第二の排気室は、前記第一、第二のバッファ室と前記主室との間にそれぞれ配置され、前記第一、第二の排気室の側面には、前記主室の内部空間を真空排気する真空ポンプに接続される第一、第二の排気口がそれぞれ設けられ、前記第一、第二の排気口の前記主室の前記厚み方向の長さは、前記主室の前記厚みよりも長くされた搬出入装置である。
本発明は、前記第一、第二の排気口に一端がそれぞれ接続された第一、第二の排気管と、前記第一、第二の排気管の他端がそれぞれ接続された集合配管と、を有し、前記集合配管が主排気管によって前記真空ポンプに接続され、前記主排気管と前記集合配管の間に開閉弁が設けられた搬出入装置である。
本発明は、前記主室の前記四側面のうち、前記第一、第二の前置室が取り付けられた前記側面とは異なる側面に取り付けられ、前記主室の内部にパージガスを導入するパージガス導入管を有する搬出入装置である。
本発明は、内部空間が厚みの薄い板状の直方体形形状であり、二底面に対して他の四側面が細長の長方形形状にされた主室を有し、前記主室の内部と、前記主室の内部に接続された真空処理槽の内部との間で処理対象物が移動可能な搬出入装置であって、前記主室の前記四側面のうちの一側面に取り付けられた第一の前置室と、前記四側面のうちの前記一側面とは反対側の他の側面に取り付けられた第二の前置室と、前記第一、第二の前置室の壁面に設けられた第一、第二の流入口と、前記主室の前記四側面のうち、前記第一、第二の前置室が取り付けられた前記側面とは異なる側面に取り付けられたパージガス導入管と、前記第一、第二の流入口から前記第一、第二の前置室の内部にパージガスをそれぞれ流入させ、前記パージガス導入管から前記主室の内部にパージガスを導入するガス供給装置と、を有する搬出入装置である。
本発明は、前記第一、第二の前置室は、前記主室の前記底面と直角な方向に伸ばされた内部空間が形成された第一、第二の排気室を有し、前記第一、第二の排気室の側面には、前記主室の内部空間を真空排気する真空ポンプに接続される第一、第二の排気口がそれぞれ設けられ、前記第一、第二の排気口の前記主室の前記厚み方向の長さは、前記主室の前記厚みよりも長くされた搬出入装置である。
本発明は、前記第一、第二の排気口に一端がそれぞれ接続された第一、第二の排気管と、前記第一、第二の排気管の他端がそれぞれ接続された集合配管と、を有し、前記集合配管が主排気管によって前記真空ポンプに接続され、前記主排気管と前記集合配管の間に開閉弁が設けられた搬出入装置である。
本発明は、内部空間が厚みの薄い板状の直方体形形状であり、二底面に対して他の四側面が細長の長方形形状にされた主室を有し、前記主室の内部と、前記主室の内部に接続された真空処理槽の内部との間で処理対象物が移動可能な搬出入装置であって、前記主室の前記四側面のうちの一側面に取り付けられた第一の前置室と、前記四側面のうちの前記一側面とは反対側の他の側面に取り付けられた第二の前置室と、前記第一、第二の前置室の壁面に設けられた第一、第二の流入口と、前記第一、第二の流入口から前記第一、第二の前置室の内部にベントガスをそれぞれ流入させるガス供給装置と、を有し、前記第一、第二の前置室は、前記主室の前記底面と直角な方向に伸ばされた内部空間が形成された第一、第二の排気室を有し、前記第一、第二の排気室の側面には、前記主室の内部空間を真空排気する真空ポンプに接続される第一、第二の排気口がそれぞれ設けられ、前記第一、第二の排気口の前記主室の前記厚み方向の長さは、前記主室の前記厚みよりも長くされた搬出入装置である。
本発明は、前記第一、第二の排気口に一端がそれぞれ接続された第一、第二の排気管と、前記第一、第二の排気管の他端がそれぞれ接続された集合配管と、を有し、前記集合配管が主排気管によって前記真空ポンプに接続され、前記主排気管と前記集合配管との間に排気側開閉弁が設けられた搬出入装置である。
本発明は、前記第一、第二の排気口の縁の最短距離となる部分の間に、前記処理対象物に含まれる基板が配置された搬出入装置である。
ベントガスを衝突部材に衝突させるため、高速のベントガスをバッファ室に流入しても基板を浮き上がらせずに主室を大気圧にすることができる。高速のベントガスを導入できるから、短時間で主室を大気圧にすることができる。
主室の両端から真空排気しながら主室の中央位置にパージガスを供給することができるため、主室を真空排気する際に主室に大気を残留させないで済む。従って、搬送対象物を真空処理槽に搬入するときに、真空処理槽に残留大気は侵入しない。
また、排気口がバッファ室と主室との間に配置されているため、主室にベントガスの乱れを発生させずに真空雰囲気にされた排気管等を短時間でベントガスで充満させることができ、基板を大気に取り出す時間が短くなる。
搬出入装置の斜視図 真空処理装置と搬出入装置の内部を示す図面 昇降台が移動したときの内部を示す図面 搬出入装置の平面図
<処理対象物の搬送>
図1、図2を参照し、図2の符号5は真空処理装置であり、真空処理槽4と、搬送室3と、本発明の搬出入装置2と、搬出入装置2を真空排気する真空排気装置17(図1)とを有している。
搬出入装置2は、主室15cを有しており、主室15cの内部と大気雰囲気との間に設けられた扉が開けられて、大気雰囲気中に配置された処理対象物10が主室15cの内部に搬入され、扉が閉じられた後、真空排気装置17によって主室15cの内部が真空排気される。
搬送室3は主室15cに取り付けられており、主室15cの内部が真空雰囲気にされた後、主室15cの内部雰囲気と搬送室3の内部雰囲気とが接続され、主室15cの内部の処理対象物10は搬送室3の内部に移動される。
ここでは主室15cの内部空間は直方体であり、内部空間を形成する壁面は直角四辺形になっている。面積が広く、相対向する二壁面を二個の底面51、52とすると、他の四面は二個の底面51、52よりも面積が小さく、細長い長方形形状になっており、結局、内部空間は厚みの薄い板状である。つまり成膜対象である処理対象物10に対して収納空間(つまりは排気およびベントを行う体積)を極小とする意図を持つ本形状は、処理対象物10の相似形状となる。
二個の底面51、52のうち、一方の底面51には搬出入孔54(図3参照)が形成されており、その搬出入孔54には処理対象物10が配置される昇降台8が気密にはめ込まれている。従って、一方の底面51の一部は昇降台8の表面によって構成されている。
昇降台8は昇降ロッド46によってモータ45に取り付けられており、モータ45が動作して昇降ロッド46が昇降移動すると、昇降台8は昇降ロッド46と一緒に昇降移動する。
搬送室3は真空処理槽4に取り付けられており、搬送室3の内部と真空処理槽4の内部との間にはゲートバルブ40が設けられている。ゲートバルブ40が閉状態のときには搬送室3の内部と真空処理槽4の内部との間は遮断されており、ゲートバルブ40が開状態のときには、搬送室3の内部と真空処理槽4の内部とが接続され、搬送室3と真空処理槽4との間で処理対象物10を搬出入させることができる。
図3は、昇降台8が搬送室3の内部に移動しており、主室15cの内部と搬送室3の内部とが、昇降台8がはめ込まれていた搬出入孔54によって接続された状態を示している。
昇降台8が所定位置まで移動すると、処理対象物10は、不図示の搬送機構等によって開状態にされたゲートバルブ40を通過して真空処理槽4の内部に移動させることができる。
処理対象物10は、トレイ30と、トレイ30上に配置された一乃至複数枚の基板181、182とを有している。真空処理槽4には基板を真空処理する装置が設けられており、真空処理槽4の内部に移動した処理対象物10に配置された基板181、182はトレイ30に乗せられたまま真空処理がされる。
基板181、182の真空処理が終了すると、処理対象物10はゲートバルブ40を通過して搬送室3の内部に移動され、昇降台8上に配置される。
昇降台8が移動して昇降台8が搬出入孔54にはめ込まれると主室15cの内部と搬送室3の内部とが分離される。
この例では昇降台8の一部であるフランジ部41がオーリング43を介して搬送室3の開口部42と密着しており、搬送室3の内部と主室15cの内部との間は気体が通過しないように分離されている。
次いで、後述するように、主室15cの内部が大気圧にされ、主室15cが開けられて真空処理が終了した基板181、182が配置された処理対象物10は大気雰囲気中に取り出される。
図1は搬出入装置2の斜視図であり、図4は搬出入装置2の部分的な平面図である。主室15cの四側面のうち、一側面には第一の前置室15aが取り付けられている。また、主室15cの四側面のうち、第一の前置室15aが取り付けられた側面と対面する一側面に第二の前置室15bが取り付けられている。
搬出入装置2は、ガス供給装置16を有しており、ガス供給装置16には、ガス源19が設けられている。
ガス源19には、ベントガスが蓄気されたベントガス源20とパージガスが蓄気されたパージガス源31とが設けられており、第一、第二の前置室15a、15bはガス供給装置16からベントガスとパージガスとが供給される。
ガス供給装置16は、第一、第二の分散用供給体24a、24bと、第一、第二の供給管装置14a、14bとを有している。
第一、第二の分散用供給体24a、24bの内部は、第一、第二の接続部材33a、33bによってそれぞれベントガス源20に接続され、第三、第四の接続部材25a1、25a2、25b1、25b2によってパージガス源31に接続されており、第一、第二の分散用供給体24a、24bの内部には、パージガスとベントガスとが供給されるようになっている。
2個の第三の接続部材25a1、25a2が第一の分散用供給体24aに設けられ、2個の第四の接続部材25b1、25b2が第二の分散用供給体24bに設けられている。
また、第一、第二の分散用供給体24a、24bには、第一、第二の供給管装置14a、14bの一端が取り付けられている。第一、第二の供給管装置14a、14bの他端は第一、第二の前置室15a、15bに取り付けられている。
第一、第二の接続部材33a、33bには第一、第二の供給側開閉弁(不図示)がそれぞれ設けられている。
<ベントガス>
先ず、ベントガスの供給を説明する。
第一、第二の供給側開閉弁を開状態にすると、ベントガス源20と第一、第二の分散用供給体24a、24bの内部とが、第一、第二の接続部材33a、33bの内部を介して接続され、ベントガス源20に蓄気されたベントガスは、第一、第二の接続部材33a、33bと、第一、第二の分散用供給体24a、24bと、第一、第二の供給管装置14a、14bの内部とを通過して、第一、第二の前置室15a、15bに供給される。
第一、第二の前置室15a、15bは、第一、第二のバッファ室12a、12bと、第一、第二の排気室32a、32bとをそれぞれ有しており、第一、第二の供給管装置14a、14bから第一、第二の前置室15a、15bに供給されたベントガスは、第一、第二のバッファ室12a、12bに流入する。
第一、第二のバッファ室12a、12bの一部又は全部と、第一、第二の排気室32a、32bの一部又は全部とは、主室15cの二底面51、52とは直角を成す方向に延設されて、第一、第二のバッファ室12a、12bと第一、第二の排気室32a、32bとは主室15cの厚みよりも厚くなるようにされている。
この例では、主室15cの二底面51、52は水平に配置されており、第一、第二のバッファ室12a、12bと第一、第二の排気室32a、32bとのうち、主室15cの二底面51、52に対して直角な方向に延ばされた部分の底面は、主室15cの二底面51、52のうちの下側の底面51よりも下方に位置するようにされている。
但し、第一、第二のバッファ室12a、12bと第一、第二の排気室32a、32bとのうち、二底面51、52とは直角な方向に伸ばされた部分の上側の底面と下側の底面とは、主室15cの上側の底面52よりも上方と、下側の底面51よりも下方とにそれぞれ位置するようにしてもよい。
主室15cに搬入された処理対象物10に配置された基板181、182が位置する平面を、基板平面とすると、図2の符号47は基板平面を示している。処理対象物10は昇降台8上に設けられた配置部材50の上に配置され、処理対象物10の底面と昇降台8の表面との間に隙間ができるようにされている。
また、同図の符号48は、基板平面47と下側の底面51との中間の位置を通る平面である下側平面を示しており、同図の符号49は、基板平面47と上側の底面52との中間の位置を通る平面である上側平面を示している。
第一、第二のバッファ室12a、12bの内部空間と第一、第二の排気室32a、32bの内部空間の間には、第一、第二の遮蔽板13a、13bがそれぞれ設けられ、主室15cの二底面51、52よりも上方又は下方に延ばされた部分では、第一、第二のバッファ室12a、12bの内部空間と第一、第二の排気室32a、32bの内部空間の間は、第一、第二の遮蔽板13a、13bによって仕切られている。
第一、第二の遮蔽板13a、13bには、第一、第二の衝突部材35a、35bと、第一、第二の衝突部材35a、35bに隣接する位置に、第一、第二の衝突ガス通過口36a、36bとが設けられており、第一、第二のバッファ室12a、12bの内部空間と第一、第二の排気室32a、32bの内部空間とは、第一、第二の衝突ガス通過口36a、36bによってそれぞれ接続されている。
第一、第二の衝突部材35a、35bは、第一、第二の遮蔽板13a、13bの中の基板平面47と交叉する位置に配置されており、第一、第二の衝突ガス通過口36a、36bは、下側平面48と交叉する位置に配置された第一、第二の下側衝突ガス通過口38a、38bと、上側平面49と交叉する位置に配置された第一、第二の上側衝突ガス通過口39a、39bとをそれぞれ有している。
なお、第一、第二の遮蔽板13a、13bに替え、第一、第二のバッファ室12a、12bの側壁や、第一、第二の排気室32a、32bの側壁を、第一、第二の遮蔽板13a、13bと同じ位置に新たに設け、それら新たに設けた側壁によって第一、第二のバッファ室12a、12bの内部空間と第一、第二の排気室32a、32bの内部空間との間を分離させてもよい。この場合は新たに設けた側壁に第一、第二の衝突部材35a、35bと第一、第二の衝突ガス通過口36a、36bとを設ける。
第一の供給管装置14aは複数本の細い第一の供給細管21aによって構成され、第二の供給管装置14bは複数本の細い第二の供給細管21bによって構成されている。
第一、第二の供給細管21a、21bは、一端が第一、第二の分散用供給体24a、24bにそれぞれ取り付けられ、他端は、第一、第二のバッファ室12a、12bの壁面のうちの第一、第二の衝突部材35a、35bと対面する壁面にそれぞれ取り付けられている。第一、第二の供給細管21a、21bの他端が第一、第二の衝突部材35a、35bと対面する壁面に取り付けられた場所は、基板平面47と交叉する位置である。
第一、第二のバッファ室12aの壁面のうち、第一、第二の衝突部材35a、35bと対面する壁面の基板平面47と交叉する位置には、第一、第二の供給細管21a、21bと同数の第一、第二の流入口37a、37bが一列に並んでそれぞれ設けられており、各第一、第二の供給細管21a、21bの内部は、他端側で第一、第二の流入口37a、37bによって第一、第二のバッファ室12a、12bの内部にそれぞれ接続されている。
<パージガス>
各第一、第二の供給細管21a、21bの内部は第一、第二の分散用供給体24a、24bの内部に接続されており、第一、第二の分散用供給体24a、24bに供給されたパージガスは、第一、第二の供給細管21a、21bをそれぞれ通過して、第一、第二の流入口37a、37bから第一、第二のバッファ室12a、12bの内部に流入する。
第一、第二の流入口37a、37bは、第一、第二のバッファ室12a、12bの幅方向に均等に配置されており、パージガスは第一、第二のバッファ室12a、12bの内部に幅方向均等に流入する。
第一、第二の供給細管21a、21bは直管であり、第一、第二の衝突部材35a、35bは、第一、第二の供給細管21a、21bの中心軸線の延長線と交叉する位置に配置されているから、第一、第二の流入口37a、37bから流入されたパージガスは、第一、第二のバッファ室12a、12bの内部を第一、第二の供給細管21a、21bの中心軸線を延長する方向に飛行し、第一、第二の衝突部材35a、35bにそれぞれ衝突する。
衝突したパージガスの一部分は、第一、第二のバッファ室12a、12bのうちの主室15cの二底面51、52とは直角な方向に伸ばされた部分に移動し、衝突したパージガスの他の一部分は、第一、第二の上側衝突ガス通過口39a、39bや第一、第二の下側衝突ガス通過口38a、38bから第一、第二の排気室32a、32bに流入する。
他方、主室15cの側面のうち、第一、第二の前置室15a、15bが取り付けられていない一側面にはパージ管27の一端が取り付けられており、パージ管27の内部と主室15cの内部とは接続されている。
パージ管27の他端はマスフローコントローラ34を介してパージガス源31に接続されており、流量や弁の開閉等を制御する制御装置58によってマスフローコントローラ34を所定流量に設定すると、パージガス源31に蓄気されたパージガスが、設定された流量で主室15cに供給される。
この例では主室15cの内部に配置された処理対象物10のトレイ30には、二枚の基板181、182が配置されており、主室15cの内部において、一方の基板181は第一の前置室15aに近い場所に配置され、他方の基板182は第二の前置室15bに近い場所に配置されている。
パージ管27の内部と主室15cの内部とを接続する接続口は、主室15cの側面の中の、二枚の基板181、182の中間の位置に設けられており、真空雰囲気にされた主室15cの内部にパージ管27からパージガスが供給されるときには、パージ管27から主室15cの内部に流入したパージガスは、第一の前置室15aが位置する方向と、第二の前置室15bが位置する方向との二方向に分岐して主室15cの内部を流れるようになっている。
<真空排気>
次に、真空排気に用いる部材について説明すると、搬出入装置2は、第一、第二の排気管22a、22bと、集合排気管23とを有している。
第一、第二の排気管22a、22bの主室15cの厚み方向と同じ方向の長さは、主室15cの厚みよりも長く、第一、第二の排気室32a、32bの厚みと同じ長さにされている。
第一、第二の排気室32a、32bの側面のうち、パージ管27が配置された主室15cの側面に連続した側面に対して対面する側面に、第一、第二の排気口11a、11bが設けられている。
第一、第二の排気管22a、22bの一端は、第一、第二の排気管22a、22bの内部と第一、第二の排気室32a、32bの内部とが、第一、第二の排気口11a、11bによってそれぞれ接続されるように、第一、第二の排気室32a、32bの側壁にそれぞれ取り付けられている。
第一、第二の排気管22a、22bの他端は、同じ集合排気管23に取り付けられ、第一、第二の排気管22a、22bの内部と集合排気管23の内部とは接続されている。
真空排気装置17は、真空ポンプ26と主排気管29とを有しており、主排気管29の一端は真空ポンプ26に接続され、他端は、排気側開閉弁28を介して集合排気管23に取り付けられている。従って、集合排気管23と主排気管29とは排気側開閉弁28を介して接続されている。
排気側開閉弁28が開状態のときは、主排気管29の内部と集合排気管23の内部とは接続されており、真空ポンプ26が動作して主排気管29の内部を真空排気すると、集合排気管23の内部と第一、第二の排気管22a、22bの内部とは、真空ポンプ26によって主排気管29を介して真空排気され、第一、第二の排気室32a、32bの内部は第一、第二の排気口11a、11bから真空排気される。
ここで、第一、第二の排気口11a、11bは、主室15cの厚み方向と同じ方向の長さが、主室15cの厚みの4倍以上の長さにされ、第一、第二の排気口11a、11bの面積が大きくなり、第一、第二の流入口37a、37bから第一、第二の排気室32a、32bに流入したベントガスの多くが第一、第二の排気口11a、11bから真空排気されるようになっている。
第一、第二の排気室32a、32bの内部が第一、第二の排気口11a、11bからそれぞれ真空排気されると、主室15cは、主室15cの片側に位置する第一の排気室32aと反対側に位置する第二の排気室32bとの両方から真空排気されることになり、主室15cの内部で残留ガスの流れが発生せず、基板181、182が浮き上がらないようになっている。
<減圧>
大気雰囲気にされた主室15cの内部を真空排気する手順を説明する。
主室15の内部が大気雰囲気であるときは、上述した排気側開閉弁28は閉状態にされており、ここでは、第一〜第四の供給側開閉弁も閉状態にされているものとする。
その状態では、主室15cの他、第一、第二の分散用供給体24a、24bと、第一、第二の供給細管21a、21bと、第一、第二の前置室15a、15bと、集合排気管23と、第一、第二の排気管22a、22bとの内部には大気が充満しており、真空ポンプ26が起動され、真空ポンプ26を動作させながら排気側開閉弁28を開状態にすると、主室15c等の各室の真空排気が開始される。
第一の分散用供給体24aの第一のバッファ室12aから遠い場所に、二個の第三の接続部材25a1、25a2が設けられており、また、第二の分散用供給体24bの第二のバッファ室12bから遠い場所に、二個の第四の接続部材25b1、25b2が設けられている。
各室の圧力が減圧された後、又は減圧の開始と共に、第三、第四の接続部材25a1、25a2、25b1、25b2にそれぞれ設けられた第三、第四の供給側開閉弁を開状態にし、搬出入装置2を真空排気しながらパージガスの供給を開始すると、パージガスは第一、二の分散用供給体24a、24bの中にマスフローコントローラ34で流量制御された状態で導入される。
パージガスが、第一、二の分散用供給体24a、24bの中にそれぞれ二箇所の第三又は第四の接続部材25a1、25a2、25b1、25b2から導入されると、第一、二の分散用供給体24a、24bの内部の残留ガスはパージガスによって押し出される様に、第一、第二の供給細管21a、21bを通過して第一、第二の流入口37a、37bから第一、第二のバッファ室12a、12bの内部に流入し、第一、第二の排気室32a、32bに移動し、第一、第二の排気口11a、11bから真空排気され、各領域はパージガス成分へと置換される。
そしてパージガスについても残留ガスに続いて、第一、第二の供給細管21a、21bを通過して第一、第二の流入口37a、37bから第一、第二のバッファ室12a、12bの内部に流入し、第一、第二の排気室32a、32bに移動し、第一、第二の排気口11a、11bから真空排気される。
他方、第一、第二の流入口37a、37bからパージガスが供給されると共に、マスフローコントローラ34に設定された流量でパージ管27から主室15cの内部にパージガスが供給されており、パージ管27から供給されたパージガスは主室15cの内部で第一の前置室15aが位置する方向と第二の前置室15bが位置する方向とに分岐して、主室15cの内部を流れる。
この主室15cを流れるパージガスにより、主室15cの内部に残留していた残留ガスはパージ管27から導入されたパージガスによって押されて第一、第二の排気室32a、32bに移動し、第一、第二の排気口11a、11bから真空排気されると共に置換されていく。ここでは残留ガスは大気ガスである。
残留ガスは大気であるため酸素ガスが含有されており、真空処理槽4の内部に流入すると真空処理に悪影響を及ぼすが、パージガスはスパッタリングの際に使用するガスと同じガスであり、例えば窒素ガスやアルゴンガスであり酸素ガスを含有しないから、パージガスが真空処理槽4の内部に流入しても真空処理に悪影響を与えないようになっている。つまりゲートバルブ40が存在しない、あるいは常時開放されている成膜装置(真空処理槽4側に図示しない真空ポンプが存在)の場合に最大の効果が発揮される。なお、ベントガスには、乾燥空気や窒素ガスが用いられる。
このように残留大気ガスが真空排気された後、昇降台8が降下して搬送室3に移動し、主室15cの内部と搬送室3の内部とが接続される。パージガスは真空排気しながら流し続けてもよいし、供給を停止して真空排気して減圧してもよい。
なお搬入を最短とする観点から上記工程を考えた場合、主室15cを真空処理槽4と略同一の圧力であれば搬入可能となる為、主室15cが1〜50Paの範囲となる様にパージガスを供給する事が望ましい。
なお、第一、第二の衝突部材35a、35bに衝突して減速されたパージガスは、第一、第二の排気室32a、32bに流入するから、主室15cの内部には、第一、第二の排気室32a、32bから速い流速のパージガスが流入することは無く、従って、基板181、182がパージガスによって浮き上がることはない。
<主室の昇圧>
搬送室3には高真空ポンプ44が接続されており、搬送室3や真空処理槽4の内部は真空排気されて真空雰囲気にされている。
基板181、182が真空処理槽4の内部での真空処理が行われた場合には、処理対象物10は昇降台8上に戻され、昇降台8が移動して、昇降台8の一部が搬送室3の壁面に当接して搬出入孔54にはめ込まれると、主室15cの内部は搬送室3の内部から分離される。
搬送室3と主室15cとが接続されているときには、排気側開閉弁28は開状態であって、主室15cは真空排気されている。
また、搬送室3と主室15cとが接続されているときには、第三、第四の供給側開閉弁は閉状態、第一、第二の供給側開閉弁は開状態にされてマスフローコントローラ34の流量は所定値に設定されていてもよいが、ここでは第一〜第四の開閉弁は閉状態にされており、マスフローコントローラ34の流量はゼロに設定されており、パージガスやベントガスは供給されずに主室15cの内部は真空排気されているものとする。
この状態では、主室15cの他、集合排気管23と、第一、第二の排気管22a、22bと、第一、第二の排気室32a、32bと、第一、第二のバッファ室12a、12bと、第一、第二の供給管装置14a、14bと、第一、第二の分散用供給体24a、24bとの内部は真空排気され、真空雰囲気が形成されており、主室15cの内部を大気圧力まで昇圧させるために、主室15cの内部が搬送室3の内部から分離された後、排気側開閉弁28は閉状態にされ、真空排気装置17が搬出入装置2から切り離され、次いで、第一、第二の供給側開閉弁が開状態にされ、ベントガス源20に蓄気されたベントガスは、第一、二の分散用供給体24a、24bに設けられた第一、第二の接続部材33a、33bから第一、二の分散用供給体24a、24bの内部に導入され、第一、二の分散用供給体24a、24bの内部と第一、第二の供給細管21a、21bの内部とを介して第一、第二の流入口37a、37bから第一、第二のバッファ室12a、12bの内部に流入し、第一、第二の衝突部材35a、35bに衝突し、第一、第二のバッファ室12a、12bを充満させると共に、第一、第二の上側衝突ガス通過口39a、39bや第一、第二の下側衝突ガス通過口38aを通過して、第一、第二の排気室32a、32bに流入する。
集合排気管23と、第一、第二の排気管22a、22bとには真空雰囲気が形成されており、第一、第二の排気口11a、11bは、第一、第二の排気室32a、32bと主室15cとを接続する開口よりも大面積であるため、第一、第二の排気室32a、32bがベントガスによって充満されると共に、ベントガスは第一、第二の排気口11a、11bから、真空雰囲気にされた第一、第二の排気管22a、22bの内部と集合排気管23の内部とに流入し、第一、第二の排気室32a、32bと集合排気管23とを昇圧させ、次いで、主室15cに流入して、主室15cを昇圧させる。
主室15cの容積よりも第一、第二の排気管22a、22bと集合排気管23との合計容積の方が大きいため、ベントガスの供給開始時には、第一、第二の排気室32a、32bから主室15cに流入するベントガスよりも、第一、第二の排気室32a、32bから第一、第二の排気管22a、22bと集合排気管23とに流入するベントガスの方が多くなり、ベントガスの供給開始時に主室15cの内部には大きな流速のベントガスは発生しないから、基板181、182が浮き上がらないようになっている。
真空処理槽4に設けられた基板181、182を真空処理する装置は、例えば、基板表面に薄膜を形成するスパッタリング装置や真空蒸着装置の他、基板表面をエッチングする装置なども含まれる。
なお、図2の符号Lは、第一の排気口11aの縁と第二の排気口11bの縁との間の最も近接した縁部分の間の距離であり、第一、第二の排気口11a、11b間の距離のうちの最短となる距離である。トレイ30に配置された一枚乃至複数枚の基板181、182(ここでは二枚)が昇降台8上に配置されるときには、それらの基板181、182は最短となる距離Lを形成する第一の排気口11aの縁の部分と第二の排気口11bの縁の部分との間に位置しており、つまり、第一、第二の排気口11a、11bの正面には基板181、182が部分的であっても位置しないようにされ、基板181、182の浮き上がり等が防止されている。
2……搬出入装置
3……搬送室
4……真空処理槽
10……処理対象物
11a、11b……第一、第二の排気口
12a、12b……第一、第二のバッファ室
13a、13b……第一、第二の遮蔽板
14a、14b……第一、第二の供給管装置
15a、15b……第一、第二の前置室
15c……主室
16……ガス供給装置
17……真空排気装置
181、182……基板
21a、21b……第一、第二の供給細管
22a、22b……第一、第二の排気管
26……真空ポンプ
28……排気側開閉弁
32a、32b……第一、第二の排気室
36a、36b……第一、第二の衝突ガス通過口
37a、37b……第一、第二の流入口
47……基板平面
48……下側平面
49……上側平面
51、52……底面

Claims (12)

  1. 内部空間が厚みの薄い板状の直方体形形状であり、二底面に対して他の四側面が細長の長方形形状にされた主室を有し、
    前記主室の内部と、前記主室の内部に接続された真空処理槽の内部との間で処理対象物が移動可能な搬出入装置であって、
    前記主室の前記四側面のうちの一側面に取り付けられた第一の前置室と、
    前記四側面のうちの前記一側面とは反対側の他の側面に取り付けられた第二の前置室と、
    前記第一、第二の前置室の壁面に設けられた第一、第二の流入口と、
    前記第一、第二の流入口から前記第一、第二の前置室の内部にベントガスをそれぞれ流入させるガス供給装置と、
    前記第一、第二の流入口から前記第一、第二の前置室の内部空間に流入するベントガスの流れの延長線上に位置し、前記第一、第二の前置室の内部空間に流入した前記ベントガスがそれぞれ衝突する第一、第二の衝突部材と、
    前記第一、第二の衝突部材に衝突した前記ベントガスが通過して前記主室の内部空間にそれぞれ流入する第一、第二の衝突ガス通過口と、
    を有する搬出入装置。
  2. 前記第一、第二の前置室は、前記主室の前記底面に対して直角な方向に伸ばされた内部空間が形成された第一、第二のバッファ室を有し、
    前記第一、第二のバッファ室には、前記第一、第二の流入口がそれぞれ設けられ、
    前記第一、第二の衝突部材に衝突した前記ベントガスは、前記第一、第二の衝突ガス通過口から流出した後、前記主室に流入する請求項1記載の搬出入装置。
  3. 前記第一、第二のバッファ室には、複数本の第一、第二の供給細管から成る第一、第二の供給管装置がそれぞれ接続され、
    前記第一、第二のバッファ室には、前記第一、第二の供給管装置から前記ベントガスが流入される請求項2記載の搬出入装置。
  4. 前記第一、第二の前置室は、前記主室の前記底面と直角な方向に伸ばされた内部空間が形成された第一、第二の排気室を有し、
    前記第一、第二の排気室は、前記第一、第二のバッファ室と前記主室との間にそれぞれ配置され、
    前記第一、第二の排気室の側面には、前記主室の内部空間を真空排気する真空ポンプに接続される第一、第二の排気口がそれぞれ設けられ、
    前記第一、第二の排気口の前記主室の前記厚み方向の長さは、前記主室の前記厚みよりも長くされた請求項2又は請求項3のいずれか1項記載の搬出入装置。
  5. 前記第一、第二の排気口に一端がそれぞれ接続された第一、第二の排気管と、
    前記第一、第二の排気管の他端がそれぞれ接続された集合配管と、
    を有し、
    前記集合配管が主排気管によって前記真空ポンプに接続され、
    前記主排気管と前記集合配管の間に開閉弁が設けられた請求項4記載の搬出入装置。
  6. 前記主室の前記四側面のうち、前記第一、第二の前置室が取り付けられた前記側面とは異なる側面に取り付けられ、前記主室の内部にパージガスを導入するパージガス導入管を有する請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の搬出入装置。
  7. 内部空間が厚みの薄い板状の直方体形形状であり、二底面に対して他の四側面が細長の長方形形状にされた主室を有し、
    前記主室の内部と、前記主室の内部に接続された真空処理槽の内部との間で処理対象物が移動可能な搬出入装置であって、
    前記主室の前記四側面のうちの一側面に取り付けられた第一の前置室と、
    前記四側面のうちの前記一側面とは反対側の他の側面に取り付けられた第二の前置室と、
    前記第一、第二の前置室の壁面に設けられた第一、第二の流入口と、
    前記主室の前記四側面のうち、前記第一、第二の前置室が取り付けられた前記側面とは異なる側面に取り付けられたパージガス導入管と、
    前記第一、第二の流入口から前記第一、第二の前置室の内部にパージガスをそれぞれ流入させ、前記パージガス導入管から前記主室の内部にパージガスを導入するガス供給装置と、
    を有する搬出入装置。
  8. 前記第一、第二の前置室は、前記主室の前記底面と直角な方向に伸ばされた内部空間が形成された第一、第二の排気室を有し、
    前記第一、第二の排気室の側面には、前記主室の内部空間を真空排気する真空ポンプに接続される第一、第二の排気口がそれぞれ設けられ、
    前記第一、第二の排気口の前記主室の前記厚み方向の長さは、前記主室の前記厚みよりも長くされた請求項7記載の搬出入装置。
  9. 前記第一、第二の排気口に一端がそれぞれ接続された第一、第二の排気管と、
    前記第一、第二の排気管の他端がそれぞれ接続された集合配管と、
    を有し、
    前記集合配管が主排気管によって前記真空ポンプに接続され、
    前記主排気管と前記集合配管の間に開閉弁が設けられた請求項8記載の搬出入装置。
  10. 内部空間が厚みの薄い板状の直方体形形状であり、二底面に対して他の四側面が細長の長方形形状にされた主室を有し、
    前記主室の内部と、前記主室の内部に接続された真空処理槽の内部との間で処理対象物が移動可能な搬出入装置であって、
    前記主室の前記四側面のうちの一側面に取り付けられた第一の前置室と、
    前記四側面のうちの前記一側面とは反対側の他の側面に取り付けられた第二の前置室と、
    前記第一、第二の前置室の壁面に設けられた第一、第二の流入口と、
    前記第一、第二の流入口から前記第一、第二の前置室の内部にベントガスをそれぞれ流入させるガス供給装置と、
    を有し、
    前記第一、第二の前置室は、前記主室の前記底面と直角な方向に伸ばされた内部空間が形成された第一、第二の排気室を有し、
    前記第一、第二の排気室の側面には、前記主室の内部空間を真空排気する真空ポンプに接続される第一、第二の排気口がそれぞれ設けられ、
    前記第一、第二の排気口の前記主室の前記厚み方向の長さは、前記主室の前記厚みよりも長くされた搬出入装置。
  11. 前記第一、第二の排気口に一端がそれぞれ接続された第一、第二の排気管と、
    前記第一、第二の排気管の他端がそれぞれ接続された集合配管と、
    を有し、
    前記集合配管が主排気管によって前記真空ポンプに接続され、
    前記主排気管と前記集合配管との間に排気側開閉弁が設けられた請求項10記載の搬出入装置。
  12. 前記第一、第二の排気口の縁の最短距離となる部分の間に、前記処理対象物に含まれる基板が配置された請求項4又は請求項5のいずれか1項記載の搬出入装置。
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