JP2020092588A - 直流電気モーターの制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構成で直流モーターのローターの回転を制御する制御方法を提供する。【解決手段】ローターを回転させるためのインダクター回路A、Bを有する直流電気モーター1のローターの回転速度を制御する方法に関し、このローターは、連続的に回転するように構成しており、永久磁石3bを備える。この方法は、ローターの回転速度を測定するステップと、基準信号と比較したローターの回転における時間ドリフトを決めるステップと、少なくとも1つが決められた時間ドリフトに応じて変化する可変速度しきい値でありN+1個のローター回転速度範囲を定めるN個の速度しきい値を定めるステップと、決められたローターの回転速度がそのN+1回転速度範囲のうちのどれかを決めるステップと、及び最後に、決められた回転速度範囲に基づいてインダクター回路の制御に関連するアクションを選択してローターの回転速度を制御するステップとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ブラシレスDC電気モーターのような直流(DC)電気モーターのローターのための制御方法に関する。本方法は、特に、時計の用途、具体的には、電気機械式の携行型時計用ムーブメント、において用いられるような小さな寸法の電気モーターの駆動に適している。
DC電気モーターはよく知られており、非常に長い間用いられている。これらのモーターは、多くのタイプのアプリケーションにおいて、電気エネルギーを力学的エネルギーに変換する。電気機械式の腕時計のような電気機械式の移動体デバイスには、直流モーターがあって、電池のようなDC源によってパワー供給されることが多い。直流モーターの1つの例は永久磁石直流モーターである。この種の直流モーターにはブラシがなく、典型的にはローター上に永久磁石がある。ステーターは、典型的には動かないようなコイルを有する。この種の電気モーターによって、小さな設計が可能になり、電力消費を減らすことができる。
時計の用途では、一般的に、ステッパーモーターが用いられる。特定のコマンドが(電圧)パルスを発生させ、これによって、ローターがステップごとに進む。ステッパーモーターはブラシレスDCモーターであり、これは、完全な一回転をいくつかの等しいステップに分ける。ステーターは、永久磁石を備えるローターのための安定位置を定める。典型的には、360度の完全な一回転当たり2つ又は3つの安定位置がある。駆動電圧パルスは、特定のパワーと十分な電圧レベルを必要とする。これらのモーターにおいて用いられる電圧源は、特に、電気機械式の携行型時計(例、腕時計、懐中時計)において用いられるとき、典型的には1.2〜1.5Vの電圧値を発生させる。したがって、これらの用途のために利用可能な電池は、この範囲内の値の電圧を供給する。しかし、連続回転DC電気モーターには、ステッパーモーターと比べて、時計の用途において用いられる場合に携行型時計の針を連続的に回転することができるという利点がある。このことによって、機械式の携行型時計と同様な携行型時計の動作を達成することができる。ローターのステップ動作が発生させるノイズは、特に夜間において気になるものであり、このようにして、このようなローターのステップ動作が発生させるノイズを回避することができる。
直流モーターはモーター駆動ユニットによって制御される。駆動ユニットは、典型的には、ステータコイル内にて移動する電流、したがって、ローターの磁石を通る磁束線の方向、を交番させるように構成している。モーター駆動ユニットの例として、H−ブリッジ回路がある。用語「H−ブリッジ」は、供給電圧のノードとアースの間に配置された4つのスイッチを有する種類の回路の典型的な図的表現に由来する。所望の形態でこれらのスイッチを開いたり閉じたりすることによって、モーターのインダクター回路をまたがって正又は負電圧を選択的に印加することができる。すなわち、ローター、具体的には、ロータの磁石、の位置に応じて4つのスイッチを操作することによって、選択的に第1の方向と、それとは反対の第2の方向に、電流がステータコイルを通って移動するように構成することができる。
制御ユニットは、モーター駆動ユニットの一部であることができ、また、別々に設けることができ、そして、モーター駆動ユニットの動作を制御するように構成している。時計の用途において、正確な時間表示を維持するように「単位時間当たりのローターの巻数」の平均を制御しなければならない。特定の遅れが検出されるごとに固定された持続時間の駆動電圧パルスが与えられるような単純な制御方法において、課題が発生する。実際に、ローターの速度は、速度のピークがあるように周期的に大きく変わり、その後に、遅くなり、ここで、速度が比較的低い速度まで減少する。したがって、速度が不安定になる。このことは、携行型時計のアナログ表示には好ましくない。さらに、このような状況によって、周期的に速度が低すぎになって、モーターが簡単に止まってしまったり、わずかな衝撃、すなわち、携行型時計が経験するわずかな加速など、によって逆方向に回転してしまったりすることがある。
本発明の目的は、単位時間当たりのローターの平均回転数を制御しつつ速度を滑らかに変化させることを可能にし、また、複雑すぎで消費エネルギーが高すぎな制御ユニットを持たずにこれを達成することによって、直流モーターのローターの回転を制御することである。
本発明の第1の態様において、ローターと、及び前記ローターを駆動するインダクター回路とを有する直流電気モーターの制御方法が提供される。前記ローターは、連続的に回転するように構成しており、永久磁石を備えている。当該方法は、開始時間点から、検出されたローターの回転サイクルの数を公称回転速度に対応するローターに対する公称回転サイクルの基準数と比較することによって、ローターの回転における時間ドリフトを測定するステップと、及び0よりも大きいN個の速度しきい値を定めるステップとを有し、前記公称回転サイクルは、基準クロック信号によって決まり、前記速度しきい値の少なくとも1つは、ローターの回転における測定された時間ドリフトに応じた可変速度しきい値であり、前記N個の速度しきい値は、ローターのN+1個の回転速度範囲を定める。当該方法は、さらに、ローターの回転速度によって値が決まる前記直流電気モーターの時間パラメーターを測定するステップと、時間ドリフトの現在値に応じて前記少なくとも1つの可変速度しきい値を調整するステップと、測定された時間パラメーターに基づいて、ローターの回転速度が前記N+1個の回転速度の範囲のうちのどの範囲内であるかを決めるステップと、及び決められたローターの回転速度の回転速度範囲に基づいて、前記インダクター回路を通しての電流の制御に関連する所定の異なるアクションの群のうちのアクションを選択してローターの回転速度を制御するステップとを有する周期的なシーケンスを有する。
特定の実施形態によると、Nは1よりも大きく、N個の速度しきい値の少なくとも1つは、固定しきい値である。
好ましい実施形態によると、前記所定の異なるアクションの群は、前記インダクター回路の少なくとも一部をまたがるように一又は複数のエネルギーパルスを印加するアクションと、無駆動で当該シーケンスを終了させるアクションと、及び前記インダクター回路の少なくとも一部を短絡させるアクションとを含む。
好ましい実施形態において、複数の可変速度しきい値があり、これらの可変速度しきい値は、ローターの回転に少なくとも所与の時間進みがあると決められたときに、可変速度しきい値は、ローターの回転速度を遅くすることを可能にするように選択されるように調整される。しかし、ローターの回転に実質的にゼロの累積的な時間差又は所定の小さな進みがあると決められたときに、可変速度しきい値は、ローターの現在の回転速度を実質的に維持することを可能にするように選択される。最後に、ローターの回転に少なくとも所与の時間遅れがあると決められたときに、可変速度しきい値は、ローターの回転速度を加速することを可能にするように選択される。しかし、ローターの回転速度を制御するためのインダクター回路を通る電流の制御は、ローターの瞬間的回転速度にも依存し、これは、当該制御方法の周期的シーケンスの各シーケンスにおいて検出される。
本解決法には、非常に効率的であり、複雑な計算が必要ではないために電力消費を最小限に抑えるという利点がある。本方法は、正確であり、かつ、必要であれば非常に柔軟性がある。なぜなら、意思決定をするしきい値を加えることが容易であるからである。
添付の図面を参照しながら例示的な実施形態(これに限定されない)についての以下の説明を読むことによって、本発明の他の特徴や利点が明白になる。
本発明が教示していることを適用することができるDC電気モーターを単純化された概略的な形態で示している。 図1のモーターのモーター駆動回路を示している単純化された回路図である。 本発明の例示的な1つの実施形態に係る速度制御方法を示しているフローチャートである。 図2の回路を示しており、また、第1の始動段階の間に回路内をどのように電流が流れるかを示している。 図2の回路を示しており、また、第2の始動段階の間に回路内をどのように電流が流れるかを示している。 図6a及び6bは、測定段階における図2の回路のインダクターをまたがる誘導電圧の値及び図2の回路の比較器出力を示している信号図である。 図2の回路を示しており、また、測定段階の間に電気回路がどのように接続されるかを示している。
以下、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。モーターのローターがバイポーラ永久磁石を備える(これらの磁石は軸方向に極性化しており交番構成の極性を有する)ような、腕時計のような携行型時計の連続回転DC電気モーターのローターについての速度制御方法、具体的には、平均速度制御方法、に関連して本発明を説明する。しかし、本発明が教示することは、このような環境又は用途に限定されない。異なる図に示している同一又は対応する機能的かつ構造的な要素については、同じ参照符号を割り当てている。ここで用いられているように、「及び/又は」は、「及び/又は」によって連結されるリストに含まれるアイテムのいずれか1つ又は複数を意味している。用語「有する」は、「含む」や「収容する」というような広い意味によって解釈されるものである。
図1は、本発明を適用することができるDC電気モーター1について概略的に単純化された形態で示している。図1に示しているモーター1は、2つの強磁性ディスク3a上で規則的に構成しているバイポーラ永久磁石3bを備えるローター3と、及び第1のインダクターAと第2のインダクターBによって形成されるステーターとを有する。通常の機能モードにおいて、ローターは、第1の方向に連続的に回転するように構成しているが、随意的に、それとは反対の第2の方向においても回転するように構成していることもできる。ローター3の回転軸から測定すると、第1及び第2のステーターインダクターA、Bの中心から、第1及び第2のインダクターA、Bは、互いに対して特定の角度を形成している。本例において、その角度は、好ましくは、104°であるが、好ましい実施形態では、95〜115°の任意の値であることができる。モーター駆動ユニット5は、インダクター又はコイルを流れる電流を制御し、これによって、ローター3を駆動するように構成している。次に、デジタル制御ユニット又は回路、あるいは単にコントローラー7は、検出されたローターの動作に基づいてモーター駆動ユニット5の動作を制御するように構成している。例えば、制御ユニット7は、ローターの回転が遅すぎることを検出すると、下で詳細に説明するように、ローター3を加速するようにモーター駆動ユニット5に指示することができる。なお、本例において、モーター駆動ユニット5(制御ユニット7を含む)は、モーターの一部であると考えられるが、そうではなく、その一部でないと考えることもできる。
図2は、単純化した形態で、本発明が教示することを適用することができるようなモーター駆動ユニット5の電気回路を示している。しかし、本発明は、この特定の回路構成に何ら限定されない。なお、図2の回路は、デジタル制御ユニット7を省略している。その動作については、下で詳細に説明する。図2の回路は、電池電圧Vbatを与える電池のような電圧源から到来する供給電圧Valimを受ける。供給電圧Valimは、電池電圧よりも小さいように選択することができる。そして、この供給電圧Valimは、当該制御方法の特定の段階に応じて変動することができる。電気回路は、さらに、供給電圧Valimのノードと、一定の電位である基準電圧ノード11との間にスイッチ回路を有する。図2に示している例において、基準電圧ノード11は、アースされる(すなわち、ゼロ電位である)。スイッチ回路は、伝統的なH−ブリッジを形成する第4のスイッチSA+、SA−、SB+及びSB−を有する。モーターを始動し、ローター動作をモニタリングすることなどのために、他のスイッチSComAB、SAB及びSComが用いられる。このモニタリングのために、中間的な基準電圧VRefと、及びその中間的な基準電圧VRefのノードとH−ブリッジの間に配置されたスイッチSMとが設けられる。この例におけるモーター駆動回路は、さらに、2つのインダクター又はコイル、すなわち、第1のインダクターAと第2のインダクターB、を有する。これらはともに(図1に示しているように)ステーターインダクター回路を形成する。2つのインダクターA、Bは、それらの間に配置されたスイッチSABと直列に構成している。しかし、代わりに、それらのインダクターを並列に構成することができ、また、特定の状況、特に、重要なトルクが必要な制御段階の間に、並列に構成することができる。また、本発明が教示することは、2つのインダクターを有する構成に限定されない。すなわち、3つのインダクターのような2つを超える数のインダクターを有する構成も同様に可能である。
この例において、スイッチは、n型の酸化金属半導体電界効果トランジスター(MOSFET)のようなトランジスターである。スイッチの動作は、デジタル制御ユニット7によって制御される。具体的には、デジタル制御ユニットは、閉じたり開いたりするようにスイッチを制御するように構成している。本明細書において、スイッチが閉じているときには、対応するトランジスターのソースとドレインのノードの間の経路が導電性であり、スイッチが開いているときには、この経路は導電性ではない。デジタル制御ユニットは、さらに、ローター3の回転速度のようなモーターの様々なパラメーター、具体的には、瞬間的な回転速度をモニタリングするように構成している。制御ユニットは、さらに、ローター3の回転の方向を決めるとともに、ローターに所与の基準(時間)信号に対して何らかの進み又は遅れがあるかどうかを決めることができる。
図2のモーター駆動回路は、さらに、第1の比較器15と第2の比較器17を有する比較器セットによって形成される測定回路を有する。2つの比較器のそれぞれには、アナログ負入力端子、アナログ正入力端子及び1つの2値出力端子がある。第1の比較器の負入力端子は、第1のインダクターAの第1の端子に接続され、かつ、第1の比較器15の正入力端子は、第2のインダクターBの第1の端子に接続される。第2の比較器17の負入力端子は、第2のインダクターBの第2の端子に接続され、そして、スイッチSComAB及びSMを介して中間的な基準電圧ノードVRefに接続される。第2の比較器17の正入力端子は、第2のインダクターBの第1の端子に接続される。なお、比較器の入力信号はすべて、アナログ電圧値である。好ましくは、供給電圧Valimとノード11における基準電圧の間の差の半分とほぼ等しい値を有するように中間電圧VRefが選択される。第1及び第2の比較器は、下で詳細に説明するように、当該回路において特定のパラメーターを測定するために用いられる。出力ノードは、この例において、制御ユニット7に接続される。
次に、本ローター速度制御又は調整方法について、図3のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。当該方法は、(図3における破線枠に示している)4つの別個の段階に分けることができる。これは、すなわち、始動段階と、測定段階(2つのコイルにおける2つの誘導電圧が同じ振幅を有する場合にピーク検出段階とも呼ばれる)と、速度しきい値セット段階と、及び速度制御段階である。始動段階は、一般的に、モーター駆動回路のパワーアップの後に始まり、3つの始動ステップによって構成している。ステップ101において、進み/遅れ双方向カウンターC(以下において単に「カウンターC」とも呼ばれる)を発動させる。そして、第1の持続時間の第1の始動段階、すなわち、ステップ103が行われ、その後に、第2の持続時間の第2の始動段階、すなわち、ステップ104が行われる。第1の持続時間は、典型的には、第2の持続時間よりもはるかに長い。第1の始動段階は、第1のインダクターA(又は第2のインダクターB)にてローターの磁石ペアをセンタリングすることを伴う。すなわち、両方の強磁性ディスク(図1を参照)上でそれぞれ軸方向に配置されている2つのバイポーラ永久磁石を第1のコイルAと整列させる。このことは、スイッチSA+、SAB及びSComを閉じることによって行われる。スイッチSB−を閉じて第2のインダクターBを短絡させることによって、ローターの振動を緩和することができる。第1の始動段階の持続時間は、この例において、700m秒である。図4は、第1の始動段階の間に回路内を電流がどのように流れるように構成しているかを示している(太線で示しているスイッチは閉じており、他のスイッチは開いている)。
ステップ104における第2の始動段階の間に、第1のインダクターAには電流が流れない。スイッチSAB及びSComが開いているからである。この段階の間に、電圧供給ノードは、スイッチSComABを閉じることによって第2のインダクターBに直接接続される(スイッチSB−:閉じたまま)。第2の始動段階の持続時間は、この例において、30m秒である。図5は、第2の始動段階の間に回路内にて電流がどのように流れるように構成しているか示している。この段階の間、現在供給電圧Valimによって供給されている第2のインダクターBは、第1の始動段階の後に第2のインダクターBに対してオフセットされている磁石ペアを引きつける。このようにして、ローター3は、その公称(すなわち、所望又は目標の)速度(例えば、公称速度の約75%)に近い速度を達成するように加速する。
カウンターCは、各コイルA、Bにおける誘導電圧のすべての公称半周期ごとに、この例では1である所定の値の分、増える。この公称半周期は、基準クロック信号から得られる/によって決まる。説明している例において、公称半周期は、約20.8m秒である。図1に示している電気モーターにおいて、この公称半周期は、ローターの公称回転速度の逆数(この例において、8回転/秒=8Hzである)を6で割った値、すなわち、公称回転速度におけるローターの回転の公称の1サイクル/1回転の持続時間をバイポーラの磁石の数で割った値、であり、ローターの各強磁性ディスク上においては、交番構成にて軸方向に極性化されている。
次に、測定段階について説明する。図7は、各測定段階の間に回路がどのように接続されるかを示している。スイッチSM及びSComABは閉じており、他のスイッチが開いている。「コイルにおける/コイルの誘導電圧又はインダクター回路をまたがる誘導電圧」は、コイル又はインダクター回路の(ローターの回転に起因する)2つの端子の間の誘導電圧をいうものと理解されるものである。
第1の比較器15は、第1及び第2のインダクターA、Bの(ローターの回転又は回りに起因する)誘導電圧VIA及びVIBが交わる時間点を追跡するために用いられる。すなわち、この例において、ローターが順方向(すなわち、時計回り)に回転しているとき、第1の比較器の出力信号は、VIA>VIBであれば「0」であり、そうでなければ「1」である。第1の比較器のデジタル出力信号は、第1のインダクターAの誘導電圧と第2のインダクターBの誘導電圧の間の差分信号の数学的符号を示しており、Diff_ABと略記される。したがって、デジタル出力信号における遷移は、2つの誘導電圧VIA及びVIBの交差に対応する。図6aは、ローターが時計回りに回るときの第1及び第2の比較器15、17の誘導電圧の波形及び出力信号を示している。図6bは、ローターが反時計回りに回るときの第1及び第2の比較器15、17の誘導電圧波形及び出力信号を示している。なお、ローターが時計回りに回るとき、ロータの磁石は、第2のインダクターBに対向する前に、まず、第1のインダクターAに対向する。
第2の比較器17は、第2のインダクターBにおいて誘導される電圧の数学的符号を追跡するために用いる。誘導電圧の符号が正であるときに第2の比較器の出力は「1」であり、そうでなければ、第2の比較器の出力は「0」である。このように、第2の比較器の出力信号は、第2のインダクターBにおいて誘導された電圧の極性信号に対応し、Pol_Bと略記される。信号Pol_Bは、モーターの回転の方向を判断するように信号Diff_ABと一緒に用いられ、信号Diff_ABは、誘導電圧の交差を検出するために用いられる。好ましい実施形態において、信号Diff_ABは、駆動電圧パルスをトリガーさせてローター3を駆動するために用いられる。ローターの回転の向きは、例えば、信号Pol_Bの値が論理状態「1」から論理状態「0」へと変わったときに信号Diff_ABの符号を判断することによって、決めることができる(例えば、ローターが時計回りに回っている場合に信号Pol_Bにおいて「1」から「0」への遷移が発生したときに信号Diff_ABは「1」である。しかし、ローターが反時計回りに回る場合にこのような事象が発生したときには信号Diff_ABは「0」である。)
このようにして、このプロセスは、ローター3の回転速度、具体的には、瞬間的回転速度、が判断されるようなステップ105に進む。この例において、瞬間的回転速度が、2つの連続する電圧交差、すなわち、第1及び第2のインダクターA、Bそれぞれにおける2つの誘導電圧の交差、の間の経過時間(dtPeakと呼ぶ)を検出することによって判断される。ステップ105において、2つの誘導電圧の電圧交差がそれぞれ検出され、当該制御方法のシーケンスが各電圧交差検出の後に開始する。したがって、各電圧交差の後に、すなわち、信号DIFF_ABにおける遷移の検出それぞれの後に、当該制御方法の新しいシーケンスが発動される。各シーケンスにおいて、ローターの瞬間的回転速度は、対応する時間パラメーターdtPeakを通して判断され、これは、測定段階の間に比較器15によって与えられる信号DIFF_ABにおける2つの連続する遷移、すなわち、当該シーケンスを開始させる最後に検出された遷移と前の遷移、の検出に基づいて駆動ユニット5によって測定される。そして、ステップ107において、dtPeakを所与の値(しきい値)と比較する。この値は、この例において200m秒のような固定値である。なお、この特定の例において、ローターの公称回転速度は8Hz(8回転/秒)であり、このことは、2つの連続する誘導電圧交差の間の公称時間距離が約20.8m秒であることを意味している(図1に示しているように、ローターは、ローターの2つの強磁性ディスクそれぞれ上に交番構成の極性がある3つの磁石ペアを有し、誘導電圧の周期当たり2つの電圧交差があり、この周期は、ローターの回転のサイクル/回転の持続時間を各強磁性ディスク上の磁石ペアの数で割った値に等しい)。dtPeakが所与の値よりも大きいと判断されると、当該プロセスはステップ103に戻る。すなわち、この場合、ローターが適切に回っていなかったり単にゆっくり回りすぎていたりすると判断される。dtPeakが所与の値以下であると判断されると、ステップ109において、ローターが正しい方向、すなわち、上記のようにこの例においては時計回り、に回っているか否かが判断される。
ローターが正しくない方向に回っていれば、ステップ111において、進み/遅れカウンターCは1だけ増分される。なお、カウンターCの値が大きいほど、ローターの時間遅れが大きくなる。反対に、カウンターの現在値(負数)が小さいほど、ローターの時間進みが大きくなる。カウンターCが更新されると、ステップ113において、インダクター回路は、第3の継続時間の間、短絡する。すなわち、図2の構成において、スイッチSA+、SComAB、SAB及びSB+は閉じており、他のスイッチは開いている。このようにして、ローターは急に速度を落とす。第3の継続時間は、5m秒〜15m秒であることができる。この例において、第3の継続時間は10m秒である。そして、当該プロセスはステップ105に戻る。他方では、ステップ109においてローターが正しい方向に回っていると判断された場合、ステップ115において、カウンターCは1だけ減分される。したがって、カウンターCの値Cvは、公称のローターの回転と比較した、開始時間点からのローターの回転における時間ドリフトに対応する。開始時間点から、検出されたローターの回転サイクルの数を公称回転速度に対応するローターの公称回転サイクルの基準値と比較することによって、ローターの回転における時間ドリフトが測定される。公称回転サイクルは、基準クロック信号によって決まる。したがって、説明している実施形態において、ローターがその公称速度で回転している場合、双方向カウンターCは、基準クロック信号から得られたデジタル基準信号を通してすべての公称回転サイクルごとに6だけ増やされるが、ステップ115においてこの公称速度サイクルの間、6だけ減らされる。このことは、この場合、進み/遅れカウンターCの値Cvが、一定のままであることを意味している。カウンターCの値は、いずれの正又は負の整数(ゼロを含む)であることができる。ステップ105〜115は、当該速度制御方法/プロセスの各シーケンスの測定段階を形成する。このプロセスは、次に、速度しきい値セット段階に進む。
ステップ117において、カウンターCが読み取られる。ステップ119において、カウンターCの現在値Cvは、この例において−2にセットされている第1のカウンターしきい値と比較される。具体的には、ステップ119において、Cvが、この例において約40m秒の進みに対応している−2よりも小さいか否か(すなわち、Cv<−2 ?)が判断される。そうであれば、当該プロセスはステップ121に進む。このステップ121において、第1又は下側の速度しきい値dt_T1及び第2又は上側の速度しきい値dt_T2が調整される。なお、本発明の説明において、選択されたローター速度に対応する時間パラメーターに対するしきい値を定めるために表現「速度しきい値」を用いている。この特定の例において、第1の速度しきい値dt_T1が27m秒にセットされ、第2の速度しきい値dt_T2が31m秒にセットされている。なお、第1及び第2の速度しきい値は、両方とも可変しきい値であり、それらはローターの進み/遅れに依存する。これについては、下で明確に説明する。このシナリオにおいて、ローターにいくらかの進みがあると判断され、したがって、既に述べたように、第1及び第2の速度しきい値dt_T1及びdt_T2の両方は、20.8m秒である各コイルにおける誘導電圧の公称半周期よりも高いように選択される。
ステップ119において現在のカウンター値Cvが−2以上である(すなわち、Cv≧−2)と判断された場合、ステップ123において、Cvが、この例においてゼロにセットされている第2のカウンターしきい値よりも大きいか否かが判断される。すなわち、このステップにおいて、Cv>0であるか否かが判断される。そうでなければ、ステップ125において、第1及び第2の速度しきい値が適宜調整される。この特定の例では、dt_T1が23m秒であるようにセットされ、dt_T2が27m秒であるようにセットされる。したがって、このシナリオでは、いずれの遅れ又は大きな進みもないようにローターが検出される。したがって、この例において、第1のしきい値dt_T1は、誘導電圧の公称半周期よりもわずかに大きいように選択され、第2のしきい値dt_T2は、この公称半周期よりも約30%大きいように選択される。
ステップ123においてCvが0よりも大きいと判断されると、ステップ127において、Cvが、この例において10にセットされている第3のカウンターしきい値と比較される。具体的には、ステップ127において、Cvが第3のカウンターしきい値よりも大きいか否か(すなわち、Cv>10 ?)が判断される。そうであれば、ステップ129において、第1及び第2の速度しきい値が適宜調整される。このシナリオにおいてローターには大きい遅れがあるので(この例において200m秒よりも大きい)、第1の速度しきい値は、誘導電圧の公称半周期よりも小さいように選択される。より正確には、この例において、第1の速度しきい値は16m秒にセットされ、下で説明するように、遅れを挽回するようにローターを迅速に加速することができるようにする。第2の速度しきい値は、誘導電圧の公称半周期にほぼ対応する21m秒にセットされる。
ステップ127において前記条件を満たさない(すなわち、0<Cv≦10)と判断されると、ステップ131において、検出されたローターの遅れに基づいて第1及び第2の速度しきい値が調整される。このシナリオにおいて、ローターはわずかに遅れており、したがって、第1の速度しきい値dt_T1は、誘導電圧の公称半周期よりも小さいように選択され、第2の速度しきい値dt_T2は、この誘導電圧の公称半周期よりも大きいように選択される。この特定の例において、第1の速度しきい値は16m秒にセットされ、第2の速度しきい値は27m秒にセットされる。なお、上記の状況のすべてにおいて、第1及び第2の速度しきい値は、検出されたローターの進み又は遅れ(現在時間ドリフト)に基づいて調整される。速度しきい値の正確な値は、実験結果に基づいて選択されるが、代わりに、これらのしきい値を定めるために特定アルゴリズムを用いることができる。次に説明するように、第1及び第2の速度しきい値は、特定の状況それぞれに対して、ローターの平均回転速度のための上記の3つの範囲を判断する。当該プロセスは、以下に概説する速度制御段階に進む。
上で説明したように、第1及び第2の速度しきい値が選択されると、当該プロセスはステップ133に進み、このステップ133において、dt_Peak>dt_T2の条件が満たされるか否かが判断される。すなわち、このステップにおいて、ローターの回転速度が、第2の速度しきい値と比較され、ローターの回転速度が第2の速度しきい値よりも上の第1の範囲内にあることを検出する。条件が満たされていれば、ローター3の回転が遅すぎであると判断することができ、ステップ135において、高エネルギーパルスがインダクター回路に注入されて、ローター3を加速する。この例における高エネルギーパルスは、第4の継続時間の間にインダクター回路をまたがって印加される高い電圧値(例えば、1.5V)に対応する。これは、この例において、10m秒〜15m秒である。具体的には、高エネルギーパルスは、電圧供給源をインダクター回路に接続することによって達成され、このインダクター回路は、瞬間的に2つのコイルA及びBが直列に構成される。このような構成は、正の高エネルギーパルスの間には、スイッチSB+、SAB及びSA−が閉じており、他が開いている状況、負の高エネルギーパルスの間には、スイッチSA+、SAB及びSB−が閉じており、他が開いているような状況に対応する。そして、このシーケンスが終了し、当該プロセスはステップ105に進む。
ステップ133において前記条件が満たされていない、すなわち、dt_Peak≦dt_T2、と判断されると、ステップ137において、dt_Peak>dt_T1の条件が満たされるか否かが判断される。これを満たしていれば、ローターの回転速度は第2の範囲内にあり、ステップ139において、低エネルギーパルスがインダクター回路に注入され、ローター3をわずかに加速する。この例における低エネルギーパルスは、この例において3m秒〜7m秒である第5の継続時間の間にインダクター回路をまたがって印加される低電圧値(例えば、0.4Vであり、これは、2つのコイルにおける2つの誘導電圧の合計の最大値よりもわずかに大きい)に対応する。当該シーケンスは終了し、当該プロセスは次にステップ105に進む。
ステップ137において条件が満たされていない、すなわち、dt_Peak≦dt_T1、と判断されると、ステップ141において、dt_Peakが、この例において固定しきい値である第3の速度しきい値T3と比較される。しかし、第3の速度しきい値は、固定しきい値である代わりに、カウンターCの現在値Cvに応じて変化する可変しきい値であることもできる。第3の速度しきい値は、ステップ121、125、129及び131によって判断されるすべての状況において第1の速度しきい値よりも小さいようにセットされる。この特定の例では、T3は14m秒にセットされる。したがって、ステップ141において、dt_Peak>T3の条件が満たされているか否かが判断される。満たされていれば、ローターの回転速度が第3の範囲内であることを意味する。この場合、ローター3の駆動に関して無駆動アクションが行われ(駆動アクションが行われない)、当該プロセスは次に、ステップ105において新しいシーケンスを開始する。しかし、ステップ141において前記条件が満たされていない、すなわち、dt_Peak≦T3、と判断されると(これは、回転速度が第4の範囲内であり、ローターの回転が明らかに速すぎることを意味している)、ステップ143において、ステップ113におけるように、インダクター回路が短絡される。これによって、ローター3が遅くなる。ステップ143の後に、当該シーケンスは終了し、当該プロセスは再びステップ105に進む。
なお、エネルギー(電圧)パルスを発生させるときに、好ましいことに、これらのパルスは、誘導電圧パルスの交差が検出された後すぐに(例えば、1m秒以内に)発生して、誘導電圧の合計(総誘導電圧)の最大値に対する駆動パルスの脱センタリングを避ける。すなわち、駆動パルスは、理想的には、2つの誘導電圧の和のピークにできるだけ近いように発生する。さらに、上記の例は、(対応する選択時間パラメーターを介して)N+1個のローター回転速度範囲を定めるN個の異なる速度しきい値を有することによって一般化することができる。速度しきい値の少なくとも1つは、固定しきい値であることができ、他の速度しきい値は、カウンターCの値Cvに応じて変化する可変しきい値であることができる。当該制御方法は、判断されたローター回転速度範囲に基づいて、インダクター回路を通しての電流の制御に関連する所定の異なるアクションの群の中からアクションを選択して、ローターの回転速度を制御することを伴う。また、図3のフローチャートのいくつかのステップを実行する順序は入れ替えることができる。
本発明について詳細に図面に示し上の説明において説明したが、このような図や説明は説明用ないし例示的なものであり、これらに限定されるものではない。本発明は、開示されている実施形態に限定されない。当業者であれば、請求の範囲に記載の発明を実施する際に、他の実施形態及び変種を理解して達成することができる。
請求の範囲において、用語「有する」は、他の要素やステップがあることを排除するものではなく、単数形であっても複数あることを排除するものではない。単に異なる特徴が互いに異なる従属請求項において記載されていても、これらの特徴の組み合わせを有利に用いることができないことを意味していない。請求の範囲に記載されたいずれの参照符号も、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
1 直流電気モーター
3 ローター
3a 強磁性ディスク
3b バイポーラー永久磁石
5 モーター駆動ユニット
7 コントローラー
A 第1のインダクター
B 第2のインダクター

Claims (10)

  1. ローター(3)と、及び前記ローターを駆動するインダクター回路(A、B)とを有する直流電気モーター(1)の制御方法であって、
    前記ローターは、連続的に回転するように構成しており、永久磁石を備えており、
    当該方法は、
    開始時間点から、検出されたローターの回転サイクルの数を公称回転速度に対応するローターに対する公称回転サイクルの基準数と比較することによって、ローターの回転における時間ドリフト(Cv)を測定するステップ(101、111、115)と、及び
    N個の速度しきい値を定めるステップ(121、125、129、131、141)と
    を有し、
    Nは、0よりも大きく、
    前記公称回転サイクルは、基準クロック信号によって決まり、
    前記速度しきい値の少なくとも1つは、ローターの回転における測定された時間ドリフトに応じた可変速度しきい値(dt_T1、dt_T2)であり、
    前記N個の速度しきい値は、ローターのN+1個の回転速度範囲を定め、
    当該方法は、さらに、
    ローターの回転速度によって値が決まる前記直流電気モーターの時間パラメーター(dt_Peak)を測定するステップ(105)と、
    時間ドリフトの現在値に応じて前記少なくとも1つの可変速度しきい値を調整するステップと、
    測定された時間パラメーターに基づいて、ローターの回転速度が前記N+1個の回転速度の範囲のうちのどの範囲内であるかを決めるステップ(133、137、141)と、及び
    前記決めるステップ(133、137、141)において決めた回転速度範囲に基づいて、前記インダクター回路を通しての電流の制御に関連する所定の異なるアクションの群の中からアクションを選択してローターの回転速度を制御するステップ(135、139、143)と
    を有する周期的なシーケンスを有する
    ことを特徴とする制御方法。
  2. Nは、1よりも大きく、
    前記N個の速度しきい値の少なくとも1つは、固定しきい値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記インダクター回路(A、B)は、第1のインダクター(A)と第2のインダクター(B)を有し、
    前記ローター(3)の回転は、前記第1のインダクター(A)をまたがって第1の誘導電圧を、前記第2のインダクター(B)をまたがって第2の誘導電圧を誘導させ、
    前記時間パラメーターは、前記第1及び第2の誘導電圧の2つの連続する交差の間の時間差である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御方法。
  4. 前記所定の異なるアクションの群は、
    前記インダクター回路の少なくとも一部をまたがるように一又は複数のエネルギーパルスを印加するアクションと、
    無駆動アクションと、及び
    前記インダクター回路の少なくとも一部を短絡させるアクションと
    を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御方法。
  5. 前記所定の異なるアクションの群は、第1の電圧レベルと第1の持続時間を有する第1の電圧パルスを印加する第1のアクションと、及び第2の電圧レベルと第2の持続時間を有する第2の電圧パルスを印加する第2のアクションとを含み、
    前記第2の電圧レベルは、前記第1の電圧レベルよりも小さい
    ことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
  6. 前記第2の持続時間は、前記第1の持続時間よりも短い
    ことを特徴とする請求項5に記載の制御方法。
  7. 複数の可変速度しきい値があり、
    ローターの回転における時間ドリフトが、実質的にゼロ又は所与の小さな時間進みに対応するように決められ、
    前記可変速度しきい値は、ローターの現在の回転速度を実質的に維持することを可能にするように選択される
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の制御方法。
  8. ローターの回転における時間ドリフトが少なくとも所定の時間進みに対応するように決められているときに、前記可変速度しきい値は、ローターの回転速度を遅くすることを可能にするように選択される
    ことを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
  9. ローターの回転における時間ドリフトが少なくとも所与の時間遅れに対応すると判断されると、前記可変速度しきい値は、ローターの回転速度を加速することが可能になるように選択される
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の制御方法。
  10. 前記直流電気モーター(1)は、時計に用いるタイプのものであり、電気機械式の携行型計時器用ムーブメント内において組み入れられるように意図されており、
    制御ユニットが、当該方法を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の制御方法。
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