JP2020092422A - 横スプリアスモード抑制を有する弾性波デバイス - Google Patents

横スプリアスモード抑制を有する弾性波デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】TC−SAW共振器導波路を湾曲させて横モードを漏洩させることにより、横スプリアスモードの影響を低減するSAW共振器を提供する。【解決手段】SAW共振器10は、IDT電極12並びに弾性反射器14A及び14Bを含む。弾性反射器14A及び14Bはそれぞれ、IDT電極12から間隙15A及び15Bだけ分離される。IDT電極12は、第1バスバー16、第1バスバー16から延びる第1IDT指17、第2バスバー18及び第2バスバー18から延びる第2IDT指19を含む。第1バスバー16は、曲線状又は弓状である。同様に、第2バスバー18も曲線又は弓状である。これらのIDT指は、互いに平行に示される。これらのIDT指は、互いに実質的に同じ長さを有する。SAW共振器10の導波路における曲率により、SAW共振器10の横スプリアスモードを抑制することができる。【選択図】図1

Description

優先権出願の相互参照
本願は、「横スプリアスモード抑制を有する弾性波共振器」との名称の2018年12月3日に出願された米国仮特許出願第62/774,734号の優先権の利益を主張し、その開示は全体がここに参照により組み入れられる。本願は、「湾曲セクションを有する弾性波共振器」との名称の2018年12月3日に出願された米国仮特許出願第62/774,762号の優先権の利益を主張し、その開示は全体がここに参照により組み入れられる。
本開示の実施形態は弾性波フィルタに関する。
無線周波数電子システムには弾性波フィルタを実装することができる。例えば、携帯電話機の無線周波数フロントエンドにおけるフィルタは、弾性波フィルタを含み得る。弾性波フィルタは、帯域通過フィルタとしてよい。複数の弾性波フィルタを、マルチプレクサとして配列することができる。例えば、2つの弾性波フィルタをデュプレクサとして配列することができる。
弾性波フィルタは、無線周波数信号をフィルタリングするべく配列された複数の共振器を含み得る。複数例の弾性波フィルタには、弾性表面波(SAW)フィルタ及びバルク弾性波(BAW)フィルタが含まれる。弾性表面波共振器は、圧電基板上にインターディジタルトランスデューサ電極を含み得る。弾性表面波共振器は、インターディジタルトランスデューサ電極が配置される圧電層の表面に弾性表面波を生成することができる。
所定の弾性表面波共振器は、横スプリアスモードで動作し得る。横スプリアスモードを抑制することが望ましくなり得る。
特許請求の範囲に記載のイノベーションはそれぞれが、いくつかの側面を有し、その単独の一つのみが、その所望の属性に対して関与するわけではない。ここで、特許請求の範囲を制限することなく、本開示のいくつかの卓越した特徴の概要が記載される。
本開示の一つの側面は、圧電層と、当該圧電層上のインターディジタルトランスデューサ電極とを含む弾性波デバイスである。インターディジタルトランスデューサ電極は、弾性波デバイスの横スプリアスモードを抑制するべく弾性波デバイスの導波路に曲率をもたらすように配列された湾曲セクションを含む。
湾曲セクションは、1°から20°の範囲にある湾曲角を有し得る。これらの例のいくつかにおいて、湾曲セクションは、10°から20°の範囲にある湾曲角を有し得る。弾性波デバイスはさらに、弾性波デバイスの低速度境界領域をもたらすように配列されたピストンモード構造を含み得る。
弾性波デバイスは、インターディジタルトランスデューサ電極の上に温度補償層を含み得る。弾性波デバイスは、弾性表面波を生成するべく構成された温度補償弾性表面波共振器としてよい。
インターディジタルトランスデューサ電極は、本質的に弓状セクションから構成されるバスバーを含み得る。
インターディジタルトランスデューサ電極はバスバーを含み得る。ここで、バスバーは、弓状セクション及び直線状セクションを含む。
本開示の他の側面は、圧電層と、当該圧電層上のインターディジタルトランスデューサ電極とを含む弾性波デバイスである。インターディジタルトランスデューサ電極は、バスバーと、当該バスバーから延びる指とを含む。バスバーは弓状セクションを含む。インターディジタルトランスデューサ電極は、弾性波デバイスの横スプリアスモードを抑制するように構成される。
弓状セクションは、1°から20°の範囲にある湾曲角を有し得る。弓状セクションは、10°から20°の範囲にある湾曲角を有し得る。
バスバーは、本質的に弓状セクションから構成され得る。バスバーは、直線状セクションを含み得る。
弾性波デバイスはさらに、弾性波デバイスの低速度境界領域をもたらすように配列されたピストンモード構造を含み得る。
弾性波デバイスはさらに、インターディジタルトランスデューサ電極の上に温度補償層を含み得る。弾性波デバイスはさらに、温度補償層の上に分散調整層を含み得る。
弾性波デバイスはさらに、キャリア基板を含み得る。ここで、圧電層は、キャリア基板の上に存在する。いくつかの例において、弾性波デバイスはさらに、キャリア基板と圧電層との間に配置された分散調整層を含み得る。代替的又は付加的に、弾性波デバイスは、インターディジタルトランスデューサ電極の上に配置された上部分散層を含み得る。
弾性波デバイスは、弾性表面波を生成するべく構成された弾性表面波共振器としてよい。
本開示の他の側面は、圧電層と、当該圧電層上のインターディジタルトランスデューサ電極とを含む弾性波共振器を含む弾性波フィルタである。インターディジタルトランスデューサ電極は、バスバーと、当該バスバーから延びる指とを含む。バスバーは弓状セクションを含む。弾性波フィルタはまた、複数の付加弾性波共振器も含む。弾性波共振器及び付加的弾性波共振器は一緒になって、無線周波数信号をフィルタリングするべく構成される。
弾性波共振器はシャント弾性波共振器としてよい。弾性波フィルタは帯域通過フィルタとしてよい。
本開示の他の側面は、圧電層と、当該圧電層上のインターディジタルトランスデューサ電極と、弾性波共振器の低速度境界領域をもたらすべく配列されたピストンモード構造とを含む弾性波デバイスである。インターディジタルトランスデューサ電極は、バスバーと、当該バスバーから延びる指とを含む。バスバーは弓状セクションを含む。インターディジタルトランスデューサ電極は、弾性波共振器の横スプリアスモードを抑制するように構成される。低速度境界領域は、弾性波デバイスのアクティブ領域の中央部分よりも遅い速度を有する。
弓状セクションは、1°から20°の範囲にある湾曲角を有し得る。弓状セクションは、10°から20°の範囲にある湾曲角を有し得る。
バスバーは、本質的に弓状セクションから構成され得る。バスバーは、直線状セクションを含み得る。
弾性波デバイスはさらに、インターディジタルトランスデューサ電極の上に温度補償層を含み得る。いくつかの例において、弾性波デバイスはさらに、温度補償層の上に分散調整層を含み得る。
弾性波デバイスはさらに、キャリア基板を含み得る。圧電層は、キャリア基板の上に存在する。
弾性波デバイスはさらに、キャリア基板及び分散調整層を含み得る。ここで、分散調整層は、キャリア基板と圧電層との間に配置される。弾性波デバイスはさらに、インターディジタルトランスデューサ電極の上に第2温度補償層を含み得る。
弾性波デバイスはさらに、キャリア基板及び分散調整層を含み得る。ここで、圧電層はキャリア基板の上に存在し、分散調整層は、インターディジタルトランスデューサ電極の上に配置される。
弾性波デバイスは、弾性表面波を生成するべく構成された弾性表面波共振器としてよい。いくつかの例において、弾性表面波共振器は、温度補償弾性表面波共振器としてよい。
ピストンモード構造は、当該指のうちの一指の端部分を含み得る。ここで、端部分は、その一指の他の部分よりも広い金属を含む。ピストンモード構造は、当該指のうちの一指の端部分を含み得る。ここで、端部分は、その一指の他の部分よりも太い金属を含む。
ピストンモード構造は、当該指のうちの一指の端部分の上に酸化物を含み得る。
ピストンモード構造は、インターディジタルトランスデューサ電極のアクティブ領域の中央部分の上に分散調整層を含み得る。ここで、分散調整層は、アクティブ領域の中央部分における速度の振幅を、弾性波デバイスの境界領域における速度よりも大きくするように構成される。分散調整層は、窒化ケイ素層としてよい。境界領域において、分散調整層にはトレンチが存在し得る。
ピストンモード構造は、当該指のうち一指の端部分に隣接する金属被覆率が低いインターディジタルトランスデューサ電極の第2バスバーの一部分を含み得る。
本開示の他の側面は、圧電層と、当該圧電層上のインターディジタルトランスデューサ電極と、弾性波デバイスの低速度境界領域をもたらすべく配列されたピストンモード構造とを含む弾性波共振器である。インターディジタルトランスデューサ電極は、弾性波デバイスの導波路に曲率をもたらすように配列された湾曲セクションを含み、これにより、弾性波デバイスの横スプリアスモードを抑制する。
湾曲セクションは、1°から20°の範囲にある湾曲角を有し得る。湾曲セクションは、10°から20°の範囲にある湾曲角を有し得る。
弾性波デバイスは、インターディジタルトランスデューサ電極の上に温度補償層を含み得る。弾性波デバイスは、弾性表面波を生成するべく構成された温度補償弾性表面波共振器としてよい。
インターディジタルトランスデューサ電極は、本質的に弓状セクションから構成されるバスバーを含み得る。インターディジタルトランスデューサ電極は、直線状セクションを含み得る。
ピストンモード構造は、当該指のうちの一指の端部分を含み得る。ここで、端部分は、その一指の他の部分よりも広い金属を含む。ピストンモード構造は、当該指のうちの一指の端部分を含み得る。ここで、端部分は、その一指の他の部分よりも太い金属を含む。
ピストンモード構造は、当該指のうちの一指の端部分の上に酸化物を含み得る。
ピストンモード構造は、インターディジタルトランスデューサ電極のアクティブ領域の中央部分の上に分散調整層を含み得る。ここで、分散調整層は、アクティブ領域の中央部分における速度の振幅を、弾性波デバイスの境界領域における速度よりも大きくするように構成される。分散調整層は、窒化ケイ素層としてよい。境界領域において、分散調整層にはトレンチが存在し得る。
ピストンモード構造は、当該指のうち一指の端部分に隣接する金属被覆率が低いインターディジタルトランスデューサ電極の第2バスバーの一部分を含み得る。
請求項1の弾性波共振器では、ピストンモード構造は、インターディジタルトランスデューサ電極の一指の端部分に隣接する金属被覆率が低い当該インターディジタルトランスデューサ電極の第2バスバーの一部分を含む。
本開示の他の側面は、弾性波共振器を含む弾性波フィルタである。弾性波共振器は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う弾性波共振器を含む。弾性波フィルタは、無線周波数信号をフィルタリングするべく構成される。
弾性波共振器はシャント弾性波共振器としてよい。弾性波フィルタは帯域通過フィルタとしてよい。
弾性波フィルタは、無線通信デバイスに含まれてよく、無線通信デバイスはまた、弾性波フィルタと通信するアンテナを含む。
本開示に対する他の側面は、無線周波数信号をフィルタリングする方法である。方法は、湾曲弾性波共振器を含む弾性波フィルタに無線周波数信号を与えることを含む。方法はまた、弾性波フィルタによって無線周波数信号をフィルタリングすることも含む。方法はまた、フィルタリング中に、湾曲弾性波共振器の横スプリアスモードを抑制することも含む。湾曲弾性波共振器は、湾曲弾性波共振器の導波路に曲率をもたらす湾曲セクションを含み、これにより、横スプリアスモードが抑制される。
本開示をまとめる目的で本イノベーションの所定の側面、利点及び新規な特徴が、ここに記載されてきた。理解されることだが、そのような利点の必ずしもすべてが、いずれかの特定の実施形態において達成されるというわけではない。よって、本イノベーションは、ここに教示される一つの利点又は一群の利点を、ここに教示又は示唆される他の利点を必ずしも達成することなく、達成又は最適化する態様で、具体化し又は実行することができる。
ここで、本開示の実施形態が、添付図面を参照する非限定的な例を介して記載される。
一実施形態に係る弾性波共振器を示す。 一実施形態に係る弾性波共振器のレイアウトを示す。 他実施形態に係る弾性波共振器のレイアウトを示す。 一実施形態に係る弾性波共振器のコンダクタンス曲線の、ベースライン弾性波共振器と比べてのグラフである。 一実施形態に係る弾性波共振器の品質係数の、ベースライン弾性波共振器と比べたグラフである。 ピストンモードを有する弾性波共振器のコンダクタンス曲線を、一実施形態に係るピストンモードを有する弾性波共振器と比較するグラフである。 ピストンモードを有する弾性波共振器の品質係数を、一実施形態に係るピストンモード技法を有する弾性波共振器と比較するグラフである。 (a)横モード抑制技法を何も有しない弾性波共振器と比較した一実施形態に係るピストンモードを有する弾性波共振器、(b)ピストンモード技法を有する弾性波共振器と比較した一実施形態に係るピストンモードを有する弾性波共振器に対するロングタームエボリューションバンド39の、測定された挿入損失のグラフを含む。 (a)横モード抑制技法を何も有しない弾性波共振器と比較した一実施形態に係るピストンモードを有する弾性波共振器、(b)ピストンモード技法を有する弾性波共振器と比較した一実施形態に係るピストンモードを有する弾性波共振器に対するロングタームエボリューションバンド39の、測定された阻止のグラフを含む。 他実施形態に係る弾性波共振器を示す。 他実施形態に係る弾性波共振器を示す。 様々な実施形態に係るピストンモード構造を有する弾性波共振器のインターディジタルトランスデューサ(IDT)電極の図である。図12Aは、指がハンマーヘッド形状端部分を有するIDT電極を示す。図12Bは、各指の両境界領域に太い部分を有するIDT電極を示す。図12Cは、指がハンマーヘッド形状端部分を有してバスバーが当該指の端部分に隣接する延長部分を有するIDT電極を示す。図12Dは、各指の境界領域に太い端部分を有してバスバーが当該指の端部分に隣接する延長部分を有するIDT電極を示す。図12Eは、指が、太い端部分と、バスバーからアクティブ領域の中央部分に向かって延びる太い領域とを有するIDT電極を示す。 図12Fは、バスバーが孔を有するIDT電極を示す。図12Gは、バスバーが孔を有する他のIDT電極を示す。図12Hは、指が両境界領域に太い金属を有するIDT電極を示す。図12Iは、指が境界領域の上に酸化物を有するIDT電極を示す。図12Jは、指がアクティブ領域の中央部分の上に窒化ケイ素を有して境界領域には窒化ケイ素が存在しないIDT電極を示す。 一実施形態に係る弾性表面波共振器の一部分の断面図である。 一実施形態に係る温度補償弾性表面波共振器の一部分の断面図である。 他実施形態に係る温度補償弾性表面波共振器の一部分の断面図である。 一実施形態に係る多層圧電基板を有する弾性表面波共振器の一部分の断面図である。 他実施形態に係る多層圧電基板を有する弾性表面波共振器の一部分の断面図である。 他実施形態に係る多層圧電基板を有する弾性表面波共振器の一部分の断面図である。 他実施形態に係る多層圧電基板を有する弾性表面波共振器の一部分の断面図である。 グレーティングを有するラム波共振器の断面図である。図16Aは、接地電極を有するラム波共振器を示す。図16Bは、浮遊電極を有するラム波共振器を示す。図16Cは、インターディジタルトランスデューサ(IDT)電極に対向する圧電層の側に電極が存在しないラム波共振器を示す。 図16Dは、他のラム波共振器を示す。図16Eは、他のラム波共振器を示す。図16Fは、他のラム波共振器を示す。 自由エッジを有するラム波共振器の断面図である。図17Aは、接地電極を有するラム波共振器を示す。図17Bは、浮遊電極を有するラム波共振器を示す。図17Cは、IDT電極に対向する圧電層の一側に電極が存在しないラム波共振器を示す。 図17Dは、他のラム波共振器を示す。図17Eは、他のラム波共振器を示す。図17Fは、他のラム波共振器を示す。 一実施形態に係る弾性表面波共振器を含む送信フィルタの模式的な図である。 一実施形態に係る弾性表面波共振器を含む受信フィルタの模式的な図である。 一実施形態に係る弾性波デバイスを含む無線周波数モジュールの模式的な図である。 一実施形態に係る弾性波コンポーネントを含む無線周波数モジュールの模式的な図である。 一つ以上の実施形態に係るフィルタを含む無線通信デバイスの模式的なブロック図である。 一つ以上の実施形態に係るフィルタを含む他の無線通信デバイスの模式的なブロック図である。
所定の実施形態の以下の詳細な説明は、特定の実施形態の様々な記載を表す。しかしながら、ここに記載のイノベーションは、例えば特許請求の範囲によって画定され及びカバーされる多数の異なる態様で具体化することができる。本記載において、同じ参照番号が同一の又は機能的に類似の要素を示し得る図面が参照される。理解されることだが、図面に示される要素は必ずしも縮尺どおりではない。さらに理解されることだが、所定の実施形態は、図面に示されるよりも多くの要素を含んでよく、及び/又は図面に示される要素の部分集合を含んでよい。さらに、いくつかの実施形態は、2つ以上の図面からの特徴のいずれかの適切な組み合わせを組み入れてよい。
移動体通信の爆発的な成長に伴い、周波数スペクトルが密集しつつある。これは、無線周波数(RF)フィルタ及びデュプレクサに対し、急峻なロールオフ、低温ドリフト、低い挿入損失、小型サイズ等、又はこれらの任意の組み合わせを備えるように厳しい仕様を生んでいる。バルク弾性波(BAW)フィルタは、薄膜バルク弾性共振器(FBAR)フィルタ及び/又はソリッドマウント共振器(SMR)を含み得る。このようなBAWフィルタは、所定のアプリケーションにおいてRFフィルタに対する厳しい仕様を満たし得る。弾性表面波(SAW)フィルタは典型的に、温度にわたって高い周波数ドリフトを有する。このようなSAWフィルタは、厳格なフィルタ仕様を満たすことの困難性に遭遇し得る。しかしながら、BAWフィルタは一般に、SAWフィルタよりも高価であり、かつ、サイズが大きい。
温度補償弾性表面波(TC−SAW)フィルタが、所定SAWフィルタの温度による周波数ドリフトを克服し得る。かかるTC−SAWフィルタは、圧電層と低熱膨張層とを一緒に組み合わせて低温度ドリフト動作を達成することができる。TC−SAW構造は、(1)サファイヤ/シリコン/若しくは他の結晶基板上のタンタル酸リチウム(LT)、又は(2)ニオブ酸リチウム(LN)上の二酸化ケイ素(SiO)を含む。サファイヤ/シリコン又は他の結晶基板上のLTを含むTC−SAW構造は、多層圧電基板弾性波共振器と称してよい。ここで、LTの層が、サファイヤ/シリコンに接合されてサブミクロン厚さまで薄化される。接合、薄化及び厚さ制御に関する対価は、このタイプのフィルタの大量生産にとって依然問題となっている。他のTC−SAW構造は、128°YXカットLN基板のようなLN基板上のインターディジタルトランスデューサ電極指を覆うようにコーティングする二酸化ケイ素を含む。二酸化ケイ素層は、LN基板の相対的に大きな周波数温度係数(TCF)を補償することができる。
TC−SAW共振器は典型的に、横モードと一緒になった主要共振モードで動作する。TC−SAWフィルタは典型的に、RFの通過帯域及び阻止帯域を構築するべくフィルタの各共振器の主要共振モードを利用する。TC−SAW共振器における横モードは典型的に、フィルタにとって望ましくなく、横モードは、フィルタの通過帯域においてスプリアスモードとして現れ得る。通過帯域におけるスプリアスモードは、フィルタの雑音指数を増加させ、全体的なシステム性能劣化を引き起こす。
TC−SAWフィルタは、トップクラスの携帯電話機製造業者のプレミアムハンドセット用のRFフロントエンドモジュール製品において使用され得る。かかるTC−SAWフィルタは、低い挿入損失、高い阻止レベル、急峻なロールオフ、及び低いTCFを有し得る。しかしながら、かかるTC−SAW共振器の層状構造は、相対的に強い横モードを共振器導波路に生じさせ、横モードは、フィルタの通過帯域に周波数リップルとして現れる。これは、高い通過帯域損失及び/又は低い製造歩留まりをもたらす。
伝統的な128°YXカットLNのTC−SAW共振器において、共振器は直線状である。弾性波は、インターディジタルトランスデューサ(IDT)指により生成され、主要波動はレイリー波である。横モードは、伝播方向におけるスローネス曲線に起因して、弾性波に生じ得る。
本開示の側面は、TC−SAW共振器導波路を湾曲させて横モードを漏洩させることによって、横スプリアスモードの影響を低減することに関する。高次の導波路モードが基本モードよりも大きな湾曲損失を有するという事実に基づき、共振器導波路における横モードを抑制するべく湾曲共振器を使用することができる。導波路理論によれば、高次のモードほど、高い斜め入射角を有する。
入射角は、境界においてスネル角に相対的に近くなり得る。相対的に小さな湾曲角により、基本モードがわずかな損失に遭遇する一方、高次の横モードは高い損失に遭遇する。ここに開示の湾曲弾性波共振器は、横モード抑制を達成するべく横モードのための境界条件を修正することができる。ここに開示の湾曲共振器は、ピストンモード動作と一緒に使用することができる。したがって、ピストンモード動作は湾曲共振器と一緒になって、所望の横モード抑制を与え、さらに、ピストンモード構造における低速度領域の制御、及び共振器の中心周波数の制御を容易にすることができる。実験結果は、ここに開示の横モード抑制モード技法の有効性を示す。
弾性波フィルタは、携帯電話機のRFフロントエンドにおいてのような様々なアプリケーションにおいてRF信号をフィルタリングすることができる。弾性波フィルタには、一つ以上のSAWデバイスが実装され得る。SAWデバイスは、SAW共振器、SAW遅延線、及び多モードSAW(MMSフィルタ(例えばダブルモードSAW(DMS)フィルタ)を含む。SAW共振器を参照して実施形態が説明されるにもかかわらず、ここに説明される原理及び利点は、任意の適切なSAWデバイス及び/又は任意の他の適切な弾性波デバイスに適用することができる。
ここに開示の実施形態において、弾性波共振器は、湾曲弾性共振器導波路を含む。図1は、一実施形態に係るSAW共振器10を示す。SAW共振器10は、図1において平面図で示される。SAW共振器10の導波路における曲率により、SAW共振器10の横スプリアスモードを抑制することができる。図示のように、SAW共振器10は、IDT電極12、並びに弾性反射器14A及び14Bを含む。弾性反射器14A及び14Bはそれぞれ、IDT電極12から間隙15A及び15Bだけ分離される。IDT電極12は、第1バスバー16、第1バスバー16から延びる第1IDT指17、第2バスバー18、及び第2バスバー18から延びる第2IDT指19を含む。第1バスバー16は、曲線状又は弓状である。同様に、第2バスバー18も曲線又は弓状である。これらのIDT指17は、互いに平行に示される。これらのIDT指17は、互いに実質的に同じ長さを有し得る。
SAW共振器10は、湾曲して示される。SAW共振器10は、湾曲角θを有する。図1における湾曲角θは、IDT電極12の外側IDT指17A及び19Aの外側エッジから延びる交差線間の角度である。湾曲角θは、図1において縮尺どおりではなく示される。図1において、湾曲角θは鋭角である。SAW共振器10の曲率半径は、IDT電極12の外側IDT指17A又は19Aと、外側IDT指17A及び19Aそれぞれの長手方向に沿った外側IDT指17A及び19Aから延びる線が交差する交差ポイントとの間の最短距離となり得る。図1における破線は、縮尺どおりの曲率半径を示していない。破線は、外側IDT指17A及び19Aの長手方向に沿って延びていないからである。その代わり、破線は、そのような線が湾曲角θで交差するのを示すことを意図する。ラジアン単位の湾曲角θが、共振器IDT領域の長さを曲率半径により除算したものとして定義され得る。図1において、IDT領域の長さは、IDT電極12の外側指17A及び19A間の長さとして定義され得る。
弾性波の横モードは、IDT指17及び19によって生じ得る。しかしながら、各モードの境界条件は、0°の湾曲角を有する共振器と比べて変化している。異なるモードに対し、境界におけるフレネル透過係数(T)は、以下によって表される。
Figure 2020092422
これらの式において、θcは臨界角の補角であり、κは波数ベクトルであり、θt=(π/2)−θnである。ここで、θnは法線に対する傾斜角である。エアリー関数の係数は、引数が増えると減少する。式(1)及び(2)から、弾性波が共振器導波路境界に衝突するときに、透過係数に起因する放射損失が存在し得ることがわかる。境界が曲率を有すると、放射損失は高くなるはずである。放射損失は、曲率半径が小さくなればなるほど高くなる。また、高次モードは、法線に対する小さな傾斜角を有するので、臨界角に近くなり得る。高次モードは、基本モードが遭遇するよりも高い湾曲損失に遭遇し得る。SAW共振器が湾曲される場合、基本モードが依然として導波される一方、高次横モードは、放射損失の増加に起因して漏洩する。
他の横モード抑制技法と比較して、湾曲共振器は、付加的な作製ステップなしのレイアウト変更のみによって実装することができる。湾曲共振器の方法は、電極アポダイゼーションよりも良好となり得る。アポダイゼーションは典型的に、共振器エッジにあるTC−SAWアパチャの低減に起因して効果的な結合を低減するからである。
湾曲TC−SAW共振器及び同共振器を含むフィルタは、標準のTC−SAW製造プロセスを使用して製造することができる。ウェハの基板は、128°YXカットニオブ酸リチウム(128YX−LN)基板としてよい。IDTは、形成後に、二酸化ケイ素層のような温度補償層によってコーティングされ得る。
図2は、一実施形態に係る湾曲(SAW)共振器20のレイアウトを示す。図示のように、SAW共振器20は、IDT電極22、並びに弾性反射器24A及び24Bを含む。IDT電極22は、第1バスバー26、第1バスバー26から延びる第1IDT指27、第2バスバー28、及び第2バスバー28から延びる第2IDT指29を含む。第1バスバー26は、曲線状又は弓状である。同様に、第2バスバー28も曲線又は弓状である。SAW共振器20の共振器導波路は湾曲している。SAW共振器20の導波路における曲率により、SAW共振器20の横スプリアスモードを抑制することができる。SAW共振器20は、相対的に小さな湾曲角を有する。これにより、基本モードにはわずかな損失が、横モードには高い損失がもたらされる。したがって、SAW共振器20は、横モードを抑制し、基本モードに対して所望の性能を維持することができる。
湾曲弾性波共振器はまた、ピストンモード動作も実装し得る。図3は、一実施形態に係るピストンモード構造を有する湾曲SAW共振器30のレイアウトを示す。図示のSAW共振器30は、ピストンモード構造31A及び31B、IDT電極32、並びに弾性反射器34A及び34Bを含む。ピストンモード構造31A及び31Bは、SAW共振器30の音響開口のエッジに低速度領域をもたらし得る。低速度領域は、横モードを抑制することができる。複数例のピストンモード構造が、図12A〜12Jを参照して説明される。
図3において、ピストンモード構造31A及び31Bは、窒化ケイ素のような材料にトレンチを含み得る。これは、バスバーに隣接するIDT電極指の複数部分にわたって下に横たわる境界領域における速度を増加させる。代替的に、ピストンモード構造31A及び31Bは、酸化物のような材料を含み得る。これは、バスバーに隣接するIDT指の複数部分にわたって下に横たわる境界領域における速度を低減させる。
IDT電極32は、第1バスバー36、第1バスバー36から延びる第1IDT指37、第2バスバー38、及び第2バスバー38から延びる第2IDT指39を含む。第1バスバー36は、曲線状又は弓状である。同様に、第2バスバー38も曲線又は弓状である。SAW共振器20の共振器導波路は湾曲している。SAW共振器20は、相対的に小さな湾曲角を有する。これにより、基本モードにはわずかな損失が、横モードには高い損失がもたらされる。したがって、SAW共振器20は、横モードを抑制し、基本モードに対して所望の性能を維持することができる。
図4は、複数実施形態に係る異なる湾曲角を有するTC−SAW共振器のコンダクタンスの、直線状TC−SAW共振器と比べてのグラフである。このグラフにおける曲線は、図4の直線状TC−SAW共振器曲線において、直列共振周波数(fs)と並列共振周波数(fp)との間で横スプリアスモードが有意となり得ることを示す。フィルタにおいて、横スプリアスモードは、当該フィルタの通過帯域の周波数リップルとなり得る。fs及びfpの外側の横スプリアスモードは、フィルタ阻止周波数範囲に現れ、デュプレクサアイソレーションにスパイクを引き起こし得る。湾曲共振器構造において湾曲角が増加するにつれ、図4の20°及び40°の曲線により示されるように、横スプリアスモードレベルは大きく低減される。図4は、湾曲弾性波共振器が横モードを抑制し得ることを示す。
図5は、複数実施形態に係る異なる湾曲角を有するTC−SAW共振器の品質係数(Q)の、直線状TC−SAW共振器と比べてのグラフである。Q曲線により示されるように、湾曲角が20°よりも大きい場合、共振器のQは、急速に減少し始める。これは、有意な放射損失を経験し始める主要モードに起因し得る。湾曲角が約20°以下となると、横モードが抑制され得る一方、共振器のQは保持される。したがって、弾性波共振器は、0°よりも大きくかつ20°以下の湾曲角を有することが望ましい。いくつかの例において、弾性波共振器は、約10°から20°の範囲となる湾曲角を有することが望ましい。
ピストンモード技法は、横スプリアスモードを低減するべく湾曲共振器技法と組み合わせて適用することができる。図6は、ピストンモードを有する弾性波共振器のコンダクタンス曲線を、一実施形態に係る湾曲共振器及びピストンモードを有する弾性波共振器と比較するグラフである。図6は、ピストンモードのみを有する共振器が、部分的にのみ横モードを除去し得ることを示す。20°の湾曲角及びピストンモードを有する湾曲共振器構造を組み合わせることにより、横モードを、完全に(又はほぼ完全に)除去することができる。このグラフに対応するピストンモード横抑制技法は、横モードの励振を抑制するべくIDT領域及びエッジ領域に速度差をもたらすように共振器エッジにおいて窒化ケイ素層を選択的にエッチングすることに基づく。トレンチエッチングのウェハ間のばらつきにより、抑制の程度に変動が引き起こされ得る。湾曲共振器は、そのような問題を有することがない。湾曲に起因する抑制レベルは、信頼性をもって製造され得る湾曲角に依存し得るからである。
図7は、ピストンモードを有する弾性波共振器の品質係数を、一実施形態に係る湾曲共振器及びピストンモードを有する弾性波共振器と比較するグラフである。このグラフは、品質係数が、ピストンモードを有する弾性波共振器と、20°の湾曲角及びピストンモードを有する弾性波共振器とに対して同様であることを示す。図7において、湾曲角に起因する有意な損失は観測されない。励振効率は、図7に示される曲線に対応する2つの弾性波共振器に対して実質的に同じである。
図8は、(a)横モード抑制技法を何も有しない弾性波フィルタと比較した一実施形態に係るピストンモードを有する弾性波フィルタ、(b)ピストンモード技法を有する弾性波フィルタと比較した一実施形態に係るピストンモードを有する弾性波フィルタに対するロングタームエボリューションバンド39の、測定された挿入損失のグラフを含む。図8は、LTEバンド39のフィルタの測定された挿入損失を示す。
図8の上部分は、(1)湾曲共振器構造及びピストンモード抑制技法を有するフィルタと、(2)横モード抑制を何も有しない対応フィルタとの挿入損失差異を示す。通過帯域リップルは、横モード抑制が存在しない場合に有意な性能劣化を引き起こし得る。
図8の下部分は、(1)湾曲共振器構造をピストンモード技法とともに有するフィルタと、(2)ピストンモード技法のみである基準技法を有する対応フィルタとの性能差異を示す。このグラフは、ピストンモード技法が、横スプリアスモードを完全に除去するわけではないが、ピストンモードを有する湾曲共振器構造がさらにリップルを除去することを示す。ピストンモードを有する湾曲共振器構造は、図8に示されるように、リップルを完全又はほぼ完全に除去することができる。
図9は、(a)横モード抑制技法を何も有しない弾性波フィルタと比較した一実施形態に係るピストンモードを有する弾性波フィルタ、(b)ピストンモード技法のみである基準技法を有する弾性波フィルタと比較した一実施形態に係るピストンモードを有する弾性波フィルタに対するロングタームエボリューションバンド39の、測定された挿入損失のグラフを含む。図9は、LTEバンド39のフィルタの阻止レベルを示す。この図は、湾曲共振器構造を使用することにより通過帯域の外側のスパイクもまた除去できることを示す。
したがって、測定結果は、湾曲弾性波共振器が、ベースライン弾性波共振器よりも良好に横モードを抑制できることを示す。有意な挿入損失又は帯域幅劣化は、湾曲弾性波共振器の湾曲に起因して観測されていない。実装に依存するが、フィルタの物理的な面積は、湾曲共振器の実装に起因してわずかに増加し得る。
湾曲共振器は、実質的に弓状又は曲線状となり得る。例えば、図1〜3の弾性波共振器は、本質的に弓状セクションからなるバスバーを含む。横モード抑制は、音響開口の一部分のみが曲線状であり、及び/又は音響開口が2つ以上の曲線状部分を有する弾性波共振器において実現することができる。音響開口の少なくとも一部分を曲線状にすることにより、横モードを抑制することができる。
図10は、一実施形態に係る弾性波共振器50を示す。弾性波共振器50は、曲線状セクション及び直線状セクションを備えた音響開口を有する。弾性波共振器50は、図10において平面図で示される。図示のように、弾性波共振器50は、IDT電極52、並びに弾性反射器54A及び54Bを含む。弾性反射器54A及び54Bは、それぞれのギャップを介してIDT電極52から分離される。IDT電極52は、第1バスバー56、第1バスバー56から延びる第1IDT指57、第2バスバー58、及び第2バスバー58から延びる第2IDT指59を含む。
図10に示されるように、IDT電極52は、湾曲セクション52−1並びに直線状セクション52−2及び52−3を含む。湾曲セクション52−1は、横モードを抑制することができる。湾曲セクション52−2は、代替的に、曲線セクション又は弓状セクションと称してよい。湾曲セクション52−2は湾曲角を有する。湾曲角は、湾曲セクション52−1の外側IDT指の外側エッジから延びる交差線間の角度としてよい。直線状セクション52−2及び52−3は、湾曲角を有しない。直線状セクション52−2のいずれか2つのIDT指のエッジから延びる線は、互いに実質的に平行となるべきである。同様に、直線状セクション52−2のいずれか2つのIDT指のエッジから延びる線は、互いに実質的に平行となるべきである。
図11は、一実施形態に係る弾性波共振器60を示す。弾性波共振器60は、複数の曲線セクションを備えた音響開口を有する。弾性波共振器60は、図11において平面図で示される。図示のように、弾性波共振器60は、IDT電極62、並びに弾性反射器64A及び64Bを含む。弾性反射器64A及び64Bは、それぞれのギャップを介してIDT電極62から分離される。IDT電極62は、第1バスバー66、第1バスバー66から延びる第1IDT指67、第2バスバー68、及び第2バスバー68から延びる第2IDT指69を含む。
図11に示されるように、IDT電極62は、第1湾曲セクション62−1及び第2湾曲セクション62−2を含む。湾曲セクション62−1及び62−2は、横モードを抑制することができる。湾曲セクションはそれぞれが、湾曲角を有する。湾曲セクションの湾曲角は、湾曲セクションの外側IDT指の外側エッジから延びる交差線間の角度を言及し得る。
上述したように、湾曲弾性波共振器はまた、ピストンモード構造も含み得る。ピストンモード構造は、ここに開示の任意の適切な弾性波共振器とともに実装することができる。ピストンモード構造を有する弾性波共振器は、様々な態様で実装することができる。一例として、弾性波共振器のインターディジタルトランスデューサ電極の金属レイアウトが、アクティブ領域の中央部分における速度よりも振幅が低い境界領域における速度に寄与し得る。例えば、インターディジタルトランスデューサ電極指の端部分は、当該指の残り部分よりも広い金属を有し得る。代替的又は付加的に、バスバーは、インターディジタルトランスデューサ指の端部分に隣接して低い金属被覆率を有し得る。他例として、インターディジタルトランスデューサ電極を覆う層が、アクティブ領域の中央部分における速度よりも振幅が低い境界領域の速度に寄与し得る。そのような層は、境界領域と比べてアクティブ領域の中央部分における速度の振幅を増加させるべく、アクティブ領域の中央部分の上に存在し得る。代替的又は付加的に、境界領域の上の層は、アクティブ領域の中央部分と比べて境界領域の速度を低減し得る。
ピストンモード構造を有する弾性波共振器の実施形態の例が、図12A〜12Jを参照して説明される。図12A〜12Jのいずれかの弾性波共振器において、IDT電極が、SAW共振器、TC−SAW共振器、多層圧電基板弾性波共振器、SAW遅延線、縦結合IDT電極を備えたマルチモードSAWフィルタ、ラム波共振器、又は境界波共振器のような任意の適切な弾性波共振器に含まれてよい。これらの実施形態の任意の適切な原理及び利点は互いに組み合わせることができる。ピストンモード構造を有する実施形態の任意の適切な原理及び利点は、ここに開示される任意の適切な特徴に係る湾曲弾性波共振器に実装することができる。IDT電極の一部分が図12A〜12Jに示されるにもかかわらず、これらのIDT電極は、曲線状及び/又は弓状部分を含むバスバーを含み得る。
図12Aは、一実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極70の一部分を示す。IDT電極70は、ハンマーヘッド形状端部分を有する指を含む。IDT電極70は、バスバー71及び72、並びにバスバー71及び72から延びる複数の指を含む。図示のように、IDT電極70の各指は、互いに実質的に同じである。指73は、一例として説明される。指73は、バスバー71から延びる本体部分74と、端部分75とを有する。端部分75は、バスバー72に隣接する。端部分75は、指73の残り部分よりも広い。端部分75は、平面図においてハンマーヘッド形状である。IDT電極70の指の端部分は、ピストンモード構造である。
図12Bは、他実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極76の一部分を示す。IDT電極76は、複数の指を含み、各指の両境界領域に対して太い部分が存在する。IDT電極76は、図12AのIDT電極70と同様であるが、IDT電極76の指が、バスバー71及び72の双方に隣接して広くなっている点が異なる。指77は、一例として説明される。指77は、バスバー71から延びるバスバー接続部分80、拡幅部分79、本体部分78、及び端部分75を有する。端部分75及び拡幅部分79の双方が、指77の他部分よりも広い。指73の拡幅部分79及び端部分75は、IDT電極76を含む弾性波共振器のアクティブ領域の対向側の境界領域に含まれる。IDT電極76の指の端部分及び拡幅部分は、ピストンモード構造である。
図12Cは、他実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極81の一部分を示す。IDT電極81は、ハンマーヘッド形状端部分を有する指と、当該指の端部分に隣接する延長部分を有するバスバーとを含む。IDT電極81は、図12AのIDT電極70と同様であるが、IDT電極81のバスバーが、指の端部分に隣接する延長部分を有する点が異なる。バスバー82及び83はそれぞれが、IDT電極81の指の端部分に隣接する延長部分84のような延長部分を含む。バスバー82及び83の延長部分は、弾性波共振器のアクティブ領域の中央部分と比べて境界領域付近の金属被覆率を増加させ得る。IDT電極81の指の端部分及びバスバーの延長部分がピストンモード構造となる。
図12Dは、他実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極85の一部分を示す。IDT電極85は、各指の境界領域に太い端部分を有するとともに、当該指の端部分に隣接する延長部分を有するバスバーを有する。IDT電極85は、図12CのIDT電極81の特徴と、図12BのIDT電極76の特徴とを含む。
図12Eは、他実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極86の一部分を示す。IDT電極86は、太い端部分と、弾性波共振器のアクティブ領域の中央部分に向かってバスバーから延びる太い領域とを有する指を含む。IDT電極86は、図12CのIDT電極81と同様であるが、IDT電極86の指が拡幅部分バスバーから延びる拡幅部分を含む点が異なる。図12Eに示されるように、IDT電極86の指88は、バスバー82から本体部分78へと延びる拡幅部分87を含む。指88はまた、端部分75も含む。
図12Fは、他実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極90の一部分を示す。IDT電極90は、バスバー92及び94と、各バスバーから延びる指93及び95とを含む。バスバー92及び94はそれぞれ、孔96及び97を有する。孔96及び97はそれぞれ、指95及び93の端に隣接する。孔96及び97は、弾性波共振器の境界領域に隣接する金属被覆率を低減することができる。孔96及び97はピストンモード構造である。
図12Gは、他実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極100の一部分を示す。IDT電極100は、図12FのIDT電極90と同様であるが、バスバーが異なる孔を有する点が異なる。図12Gに示されるように、IDT電極100はバスバー102及び104を含む。バスバー102及び104はそれぞれ、孔105、106、及び107、108を含む。
図12Hは、他実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極110の一部分を示す。IDT電極110は、バスバー71及び72と、バスバー71及び72それぞれから延びる指112及び115とを含む。指112は、境界領域部分113及び114において、指112の残り部分よりも太い金属を有する。同様に、指114は、境界領域部分116及び117に、指114の他部分よりも太い金属を有する。太い金属は、広い金属と同様の機能を与え得る。
図12Iは、一実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極120の一部分を示す。IDT電極120は、IDT電極120の境界領域122A及び122Bを覆う酸化物を有する。酸化物は、広い部分における速度の振幅を、弾性波共振器のアクティブ領域の中央部分における速度よりも小さくすることができる。境界領域102A及び122Bの上には、アクティブ領域の中央部分と比べ境界領域の速度の振幅が低減されるように、任意の他の適切な材料を含めることができる。酸化物は、例えば二酸化ケイ素としてよい。
図12Jは、他実施形態に係る弾性波共振器のIDT電極130の一部分を示す。IDT電極130は、IDT電極130のアクティブ領域の中央部分132を覆う窒化ケイ素を有する。窒化ケイ素は、アクティブ領域における速度の振幅を、弾性波共振器の境界領域における速度よりも大きくすることができる。アクティブ領域の中央部分132の上には、境界領域と比べアクティブ領域の中央部分の速度の振幅が増加するように、任意の他の適切な材料を含めることができる。いくつかの例において、IDT電極130の上部にある窒化ケイ素又は他の適切な材料におけるトレンチが、低速度境界領域をもたらし得る。
IDT電極を有する任意の適切な弾性波共振器が、横モードを抑制する湾曲構造を含み得る。かかる弾性波共振器は、SAW共振器、TC−SAW共振器、多層圧電基板を有するSAW共振器、ラム波共振器、及び境界波共振器を含む。ここに開示の湾曲共振器及び/又はピストンモード構造を有する湾曲共振器の特徴の任意の適切な組み合わせを、かかる弾性波共振器に実装することができる。弾性波共振器の導波路に曲率を含み得る弾性波共振器の断面が、図13〜17Fを参照して記載される。
図13は、一実施形態に係る弾性表面波共振器140の一部分の断面図である。弾性表面波共振器140は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲セクションを含み得る。図示のように、弾性表面波共振器140は、圧電層142と、圧電層142上のIDT電極144とを含む。圧電層142は、ニオブ酸リチウム層、タンタル酸リチウム層又は窒化アルミニウム層のような任意の適切な圧電層としてよい。IDT電極144は、図示のように圧電層142と物理的に接触してよい。IDT電極144は、アルミニウム(Al)、又はその任意の適切な合金を含み得る。IDT電極144は、いくつかの例において2つ以上の導電層を含み得る。そのようなIDT電極144は、アルミニウム(Al)と、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、チタン(Ti)等のような他の導電層とを含み得る。
図14Aは、一実施形態に係る 温度補償弾性表面波共振器145の一部分の断面図である。温度補償弾性表面波共振器145は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲セクションを含み得る。図示のように、温度補償弾性表面波共振器140は、圧電層142と、圧電層142上のIDT電極144と、IDT電極144を覆う温度補償層146とを含む。温度補償弾性表面波共振器145は、図13の弾性表面波共振器140と同様であるが、温度補償弾性表面波共振器145においては温度補償層146がIDT電極144を覆う点が異なる。温度補償層146は、温度補償弾性表面波デバイス145のTCFを、弾性表面波デバイス140のTCFよりもゼロに近づけることができる。温度補償層146は、正のTCFを有し得る。ニオブ酸リチウム及びタンタル酸リチウム双方が負のTCFを有するところ、これにより、圧電層142の負のTCFを補償することができる。温度補償層142は誘電膜としてよい。温度補償層142は二酸化ケイ素層としてよい。いくつかの他実施形態において、異なる温度補償層を実装してよい。他の温度補償層のいくつかの例は、二酸化テルル(TeO)層又はオキシフッ化ケイ素(SiOF)層を含む。
図14Bは、他実施形態に係る温度補償弾性表面波共振器148の一部分の断面図である。温度補償弾性表面波共振器148は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲セクションを含み得る。温度補償弾性表面波共振器148は、図14Aの温度補償弾性表面波共振器145と同様であるが、温度補償弾性表面波共振器148においては分散調整層149が温度補償層146を覆う点で異なる。分散調整層149は窒化ケイ素層としてよい。
図15Aは、一実施形態に係る多層圧電基板を有する弾性表面波共振器150の一部分の断面図である。弾性表面波共振器150は、図13の弾性表面波共振器140と同様であるが、弾性表面波共振器150において圧電層142がキャリア基板152の上に存在する点が異なる。弾性表面波共振器150は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲セクションを含み得る。キャリア基板152は、シリコン基板、水晶基板、サファイヤ基板、多結晶スピネル基板、アルミン酸マグネシウムスピネル、セラミック基板、ガラス基板又は任意の他の適切なキャリア基板としてよい。
図15Cは、他実施形態に係る多層圧電基板を有する弾性表面波共振器153の一部分の断面図である。弾性表面波共振器153は、図15Aの弾性表面波共振器150と同様であるが、分散調整層154が弾性表面波デバイス155に含まれる点が異なる。弾性表面波共振器153は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲セクションを含み得る。図示の分散調整層154は、キャリア基板152と圧電層142との間に配置される。分散調整層154は、窒化ケイ素層、二酸化ケイ素層、又は任意の他の適切な分散調整層としてよい。いくつかの例において、分散調整層154は、層間接着性を増加させることができる。代替的又は付加的に、分散調整層154は、弾性表面波共振器153のTCFをゼロに近づけるべく温度補償を与えることができる。
図15Cは、他実施形態に係る多層圧電基板を有する弾性表面波共振器155の一部分の断面図である。弾性表面波共振器155は、図15Aの弾性表面波共振器150と同様であるが、分散調整層156が弾性表面波デバイス155に含まれる点が異なる。弾性表面波共振器155は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲セクションを含み得る。図示の分散調整層156は、IDT電極144の上に配置される。分散調整層156は、窒化ケイ素層、二酸化ケイ素層、又は任意の他の適切な分散調整層としてよい。
図15Dは、他実施形態に係る多層圧電基板を有する弾性表面波共振器158の一部分の断面図である。弾性表面波共振器158は、図15Bの弾性表面波共振器153と同様であるが、分散調整層156が弾性表面波デバイス158に含まれる点が異なる。弾性表面波共振器158は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲セクションを含み得る。いくつかの例において、分散調整層154及び156は同じ材料としてよい。分散調整層154及び156は、所定例において異なる材料としてよい。
ここに開示される任意の適切な原理及び利点は、ラム波共振器に実装することもできる。ラム波共振器は、圧電層上のIDT電極と、IDT電極の対向側において圧電層上に配置された反射グレーティングとを含み得る。反射グレーティングは、IDT電極により誘起された弾性波を反射して当該共振器の中に共振キャビティを形成する。反射グレーティングは、圧電層上に、周期的なパターンの金属を含み得る。図16A〜16Fは、グレーティングを有するラム波共振器の断面図である。これらのラム波共振器は、ここに説明される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲共振器としてよい。例えば、湾曲弾性波共振器は、図16A〜16Fの弾性波共振器のいずれかの適切な原理及び利点によって実装することができる。図16A〜16Fのラム波共振器が独立型共振器であるにもかかわらず、これらのラム波共振器任意の適切な原理及び利点は、任意の他の適切な弾性波共振器に適用することができる。
図16Aは、ラム波共振器160を示す。これは、IDT電極162、グレーティング163及び164、圧電層165、並びに電極166を含む。IDT電極162は、圧電層165上に存在する。図示の断面において、IDT電極には交互のグランド金属及び信号金属が含まれる。グレーティング163及び165は、圧電層165上に存在し、IDT電極162の対向側に配置される。図示のグレーティング163及び165は、グランドに接続されるように示される。代替的に、グレーティングの一方以上が、信号接続及び/又は浮遊とされ得る。電極166とIDT電極162とは、圧電層165の対向側に存在する。圧電層165は、例えば窒化アルミニウム(AlN)としてよい。電極166は接地されてよい。
図16Bは、ラム波共振器160’を示す。ラム波共振器160’は図16Aのラム波共振器160と同様であるが、ラム波共振器160’が浮遊電極166’を含む点が異なる。
図16Cは、IDT電極162に対向する圧電層165の一側に電極が存在しないラム波共振器160’’を示す。
図16Dは、ラム波共振器160’’’を示す。これは、IDT電極162とグレーティング163及び164とが配置された第1側に対向する圧電層165の第2側にIDT電極167とグレーティング168及び169とを含む。IDT電極162及び167対し、信号電極及びグランド電極は互いにずらされる。
図16Eは、ラム波共振器160’’’’を示す。これは、IDT電極162とグレーティング163及び164とが配置された第1側に対向する圧電層165の第2側にIDT電極167’とグレーティング168及び169とを含む。IDT電極162及び167’に対し、信号電極及びグランド電極は互いに整列される。
図16Fは、ラム波共振器160’’’’’を示す。これは、IDT電極162’とグレーティング163及び164とが配置された第1側に対向する圧電層165の第2側にIDT電極167’’とグレーティング168及び169とを含む。図示の断面において、IDT電極162’は信号電極のみを含み、IDT電極167’’はグランド電極のみを含む。
ラム波共振器は、自由エッジを有するIDT電極を含み得る。圧電層の、懸架された自由エッジが、そのような共振器の中に共振キャビティを形成するべく弾性波の反射を与えることができる。図17A〜17Fは、自由エッジを有するラム波共振器の断面図である。これらのラム波共振器は、ここに説明される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲共振器としてよい。例えば、湾曲弾性波共振器は、図17A〜17Fの弾性波共振器のいずれかの適切な原理及び利点によって実装することができる。図17A〜17Fのラム波共振器が独立型共振器であるにもかかわらず、これらのラム波共振器任意の適切な原理及び利点は、他の適切な弾性波共振器に適用することができる。
図17Aは、IDT電極162、圧電層165及び電極166を含むラム波共振器170を示す。IDT電極162は、圧電層165上に存在する。図示の断面において、IDT電極には交互のグランド電極及び信号電極が含まれる。圧電層165は、IDT電極162の対向側に自由エッジを有する。電極166とIDT電極162とは、圧電層165の対向側に存在する。圧電層165は、例えば窒化アルミニウムとしてよい。電極166は接地されてよい。
図17Bは、ラム波共振器170’を示す。ラム波共振器170’は、図17Aのラム波共振器170と同様であるが、ラム波共振器170’が浮遊電極166’を含む点が異なる。
図17Cは、IDT電極162に対向する圧電層165の一側に電極が存在しないラム波共振器170’’を示す。
図17Dは、ラム波共振器170’’’を示す。これは、IDT電極162が配置された第1側に対向する圧電層165の第2側にIDT電極167を含む。IDT電極162及び167対し、信号電極及びグランド電極は互いにずらされる。
図17Eは、ラム波共振器170’’’’を示す。これは、IDT電極162が配置された第1側に対向する圧電層165の第2側にIDT電極167’を含む。IDT電極162及び167’に対し、信号電極及びグランド電極は互いに整列される。
図17Fは、ラム波共振器170’’’’’を示す。これは、IDT電極162’が配置された第1側に対向する圧電層165の第2側にIDT電極167’’を含む。図示の断面において、IDT電極162’は信号電極のみを含み、IDT電極167’’はグランド電極のみを含む。
ここに開示される特徴の任意の適切な組み合わせを含むSAW共振器のような弾性波共振器は、周波数レンジ1(FR1)内の第5世代(5G)ニューラジオ(NR)動作帯域にある無線周波数信号をフィルタリングするべく配列されたフィルタに含まれ得る。5G NR動作帯域における無線周波数信号をフィルタリングするべく配列されたフィルタは、ここに開示される一つ以上の湾曲SAW共振器を含み得る。FR1は、現行の5G NR仕様に特定されるように、例えば410メガヘルツ(MHz)から7.125ギガヘルツ(GHz)とすることができる。ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う一つ以上の湾曲弾性波共振器は、4G LTE動作帯域の無線周波数信号をフィルタリングするべく配列されたフィルタに、及び/又は4G LTE動作帯域及び5G NR動作帯域を含む通過帯域を有するフィルタに含めることができる。
無線周波数信号をフィルタリングする方法は、湾曲弾性波共振器を含む弾性波フィルタに無線周波数信号を与えることを含む。湾曲弾性波共振器は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従って実装することができる。弾性波フィルタは、任意の適切な数の湾曲弾性波共振器を含み得る。方法はまた、弾性波フィルタによって無線周波数信号をフィルタリングすることも含む。方法はまた、フィルタリング中に、湾曲弾性波共振器の横スプリアスモードを抑制することも含む。湾曲弾性波共振器は、湾曲弾性波共振器の導波路に曲率をもたらす湾曲セクションを含み、これにより、横スプリアスモードが抑制される。
図18は、一実施形態に係る弾性波共振器を含む送信フィルタ180の例の模式的な図である。送信フィルタ180は帯域通過フィルタとしてよい。図示の送信フィルタ180は、送信ポートTXにおいて受信した無線周波数信号をフィルタリングし、フィルタリングされた出力信号をアンテナポートANTに与えるべく配列される。送信フィルタ180は、直列SAW共振器TS1、TS2、TS3、TS4、TS5、TS6及びTS7、シャントSAW共振器TP1、TP2、TP3、TP4及びTP5、直列入力インダクタL1、並びにシャントインダクタL2を含む。弾性波共振器TS1〜TS7及び/又はTP1〜TP5の一部又はすべてを、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲弾性波共振器としてよい。弾性波共振器TS1〜TS7及び/又はTP1〜TP5の一部又はすべてを、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従うピストンモード構造を有する湾曲弾性波共振器としてよい。任意の適切な数の直列弾性波共振器及びシャント弾性波共振器を、送信フィルタ180に含めてよい。かかる弾性波共振器は、所定アプリケーションにおいてTC−SAW共振器としてよい。
湾曲シャント弾性波共振器は、送信フィルタ180における湾曲直列弾性波共振器よりも横モード抑制に寄与し得る。したがって、弾性波共振器の部分集合が湾曲である送信フィルタにおいて、湾曲弾性波共振器をシャント弾性波共振器としてよい。送信フィルタ180の入力及び出力ポートに最も近いシャント弾性波共振器TP1及びTP5はそれぞれが、横モード抑制に最大の影響を与え得る。したがって、弾性波共振器TP1及びTP5を湾曲弾性波共振器とすることにより、かかる例において横モード抑制に最大の影響を与え得る。
図19は、一実施形態に係る弾性波共振器を含む受信フィルタ190の模式的な図である。受信フィルタ190は帯域通過フィルタとしてよい。図示の受信フィルタ190は、アンテナポートANTにおいて受信した無線周波数信号をフィルタリングし、フィルタリングされた出力信号を受信ポートRXに与えるべく配列される。受信フィルタ190は、直列SAW共振器RS1、RS2、RS3、RS4、RS5、RS6、RS7及びRS8、シャントSAW共振器RP1、RP2、RP3、RP4及びRP5、及びRP6、シャントインダクタL2、並びに直列出力インダクタL3を含む。弾性波共振器RS1〜RS8及び/又はRP1〜RP6の一部又はすべてを、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う湾曲弾性波共振器としてよい。弾性波共振器RS1〜RS8及び/又はRP1〜RP6の一部又はすべてを、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従うピストンモード構造を有する湾曲弾性波共振器としてよい。任意の適切な数の直列弾性波共振器及びシャント弾性波共振器を、受信フィルタ190に含めてよい。かかる弾性波共振器は、所定アプリケーションにおいてTC−SAW共振器としてよい。
湾曲シャント弾性波共振器は、受信フィルタ190における湾曲直列弾性波共振器よりも横モード抑制に寄与し得る。したがって、弾性波共振器の部分集合が湾曲である受信フィルタ190において、湾曲弾性波共振器をシャント弾性波共振器としてよい。受信フィルタ190の入力及び出力ポートに最も近いシャント弾性波共振器RP6及びRP1はそれぞれが、横モード抑制に最大の影響を与え得る。したがって、弾性波共振器RP1及びRP6を湾曲弾性波共振器とすることにより、かかる例において横モード抑制に最大の影響を与え得る。
ここに開示される弾性波デバイスは、様々なパッケージ状モジュールに実装することができる。無線周波数コンポーネントを含むモジュールを、無線周波数モジュールと称してよい。ここに開示される弾性波デバイスの任意の適切な原理及び利点が実装され得る無線周波数モジュールの例が、以下に記載される。無線周波数モジュールは、図20の無線周波数モジュール及び/又は図21の無線周波数モジュールのいずれかの一つ以上の特徴を含み得る。
図20は、一実施形態に係る弾性波コンポーネント202を含む無線周波数モジュール200の模式的な図である。図示の無線周波数モジュール200は、弾性波コンポーネント202及び他の回路203を含む。弾性波コンポーネント202は、ここに開示の弾性波共振器の特徴の任意の適切な組み合わせを有する一つ以上の湾曲弾性波共振器を含み得る。弾性波コンポーネント202は、弾性波共振器を含む弾性波ダイを含み得る。例えば、弾性波コンポーネント202は、SAW共振器を含むSAWダイを含んでよい。
図20に示される弾性波コンポーネント202は、フィルタ204と、端子205A及び205Bとを含む。フィルタ204は、複数の弾性波共振器を含む。弾性波共振器の一つ以上は、ここに開示される湾曲弾性波共振器の任意の適切な原理及び利点に従って実装することができる。端子205A及び205Bは、例えば、入力接点及び出力接点としての役割を果たし得る。弾性波コンポーネント202及び他の回路203は、図20において共通パッケージ基板206上に存在する。パッケージ基板206は積層基板としてよい。端子205A及び205Bは、電気コネクタ208A及び208Bそれぞれを経由してパッケージ基板206上の接点207A及び207Bそれぞれに電気的に接続され得る。電気コネクタ208A及び208Bは、例えばバンプ又はワイヤボンドとしてよい。
他の回路203は任意の適切な付加回路を含み得る。例えば、他の回路は、一つ以上の電力増幅器、一つ以上の無線周波数スイッチ、一つ以上の付加フィルタ、一つ以上の低雑音増幅器、一つ以上のRF結合器、一つ以上の遅延線、一つ以上の位相シフタ等、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含み得る。無線周波数モジュール200は、例えば、無線周波数モジュール200を保護し及び/又はその容易な扱いを促すべく、一つ以上のパッケージ構造物を含み得る。かかるパッケージ構造物は、パッケージ基板206を覆うように形成されたオーバーモールド構造物を含み得る。オーバーモールド構造物は、無線周波数モジュール200のコンポーネントの一部又はすべてを封入することができる。
図21は、一実施形態に係る弾性波コンポーネントを含む無線周波数モジュール210の模式的な図である。図示のように、無線周波数モジュール210は、対応する送信フィルタ213A1〜213N1及び対応する受信フィルタ213A2〜213N2を含む複数のデュプレクサ212A〜212Nと、電力増幅器214と、選択スイッチ215と、アンテナスイッチ216とを含む。無線周波数モジュール210は、図示の素子を封入するパッケージを含み得る。図示の素子は、共通パッケージ基板206上に配置することができる。パッケージ基板206は、例えば積層基板としてよい。電力増幅器を含む無線周波数モジュールを、電力増幅器モジュールと称してよい。無線周波数モジュールは、図21に例示の素子及び/又は付加素子の部分集合を含み得る。
デュプレクサ212A〜212Nはそれぞれが、共通ノードに結合された2つの弾性波フィルタを含み得る。2つの弾性波フィルタは、送信フィルタ及び受信フィルタとしてよい。図示のように、送信フィルタ及び受信フィルタはそれぞれが、無線周波数信号をフィルタリングするべく配列された帯域通過フィルタを含み得る。送信フィルタ213A1〜213N1の一つ以上は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う一つ以上の湾曲弾性波共振器を含み得る。同様に、受信フィルタ213A2〜213N2の一つ以上は、ここに開示される任意の適切な原理及び利点に従う一つ以上の弾性波共振器を含み得る。図21がデュプレクサを例示するにもかかわらず、ここに開示の任意の適切な原理及び利点は、他のマルチプレクサ(例えばクアッドプレクサ、ヘキサプレクサ、オクタプレクサ等)に、及び/又はスイッチプレクサに実装することができる。
電力増幅器214は、無線周波数信号を増幅することができる。図示のスイッチ215は多投無線周波数スイッチである。スイッチ215は、電力増幅器214の出力を、送信フィルタ213A1〜213N1の選択された送信フィルタに電気的に結合することができる。いくつかの例において、スイッチ215は、電力増幅器214の出力を、送信フィルタ213A1〜213N1の2つ以上に電気的に接続することができる。アンテナスイッチ216は、デュプレクサ212A〜212Nの一つ以上からの信号をアンテナポートANTに選択的に結合することができる。デュプレクサ212A〜212Nは、異なる周波数帯域及び/又は異なる動作モード(例えば異なる電力モード、異なる信号モード等)に関連付けることができる。
図22Aは、一実施形態に係る無線周波数フロントエンド222においてフィルタ223を含む無線通信デバイス220の模式的な図である。フィルタ223は、ここに説明される任意の適切な原理及び利点に従う一つ以上の湾曲弾性波共振器を含み得る。無線通信デバイス220は、任意の適切な無線通信デバイスとしてよい。例えば、無線通信デバイス220は、スマートフォンのような携帯電話機としてよい。図示のように、無線通信デバイス220は、アンテナ221、RFフロントエンド222、送受信器224、プロセッサ225、メモリ226及びユーザインタフェイス227を含む。アンテナ221は、RFフロントエンド222により与えられたRF信号を送信することができる。そのようなRF信号は、キャリアアグリゲーション信号を含み得る。アンテナ221は、RF信号を受信し、受信したRF信号を、処理を目的としてRFフロントエンド222に与えることができる。
RFフロントエンド222は、一つ以上の電力増幅器、一つ以上の低雑音増幅器、一つ以上のRFスイッチ、一つ以上の受信フィルタ、一つ以上の送信フィルタ、一つ以上のデュプレクスフィルタ、一つ以上のマルチプレクサ、一つ以上の周波数マルチプレクシング回路等、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含み得る。RFフロントエンド222は、任意の適切な通信規格に関連づけられたRF信号を送信及び受信することができる。フィルタ223は、上述したいずれかの実施形態を参照して説明される特徴の任意の適切な組み合わせを含む一つ以上の湾曲弾性波共振器を含み得る。
RF送受信器224は、増幅及び/又は他の処理を目的としてRF信号をRFフロントエンド222に与えることができる。送受信器224はまた、RFフロントエンド222の低雑音増幅器が与えるRF信号を処理することもできる。送受信器224はプロセッサ225と通信する。プロセッサ225は、ベース帯域プロセッサとしてよい。プロセッサ225は、無線通信デバイス220のための、任意の適切なベース帯域処理機能を与えることができる。メモリ226には、プロセッサ225がアクセス可能である。メモリ226は、無線通信デバイス220のための任意の適切なデータを記憶することができる。ユーザインタフェイス227は、タッチスクリーン能力を有するディスプレイのような、任意の適切なユーザインタフェイスとしてよい。
図22Bは、無線周波数フロントエンド222におけるフィルタ223と、ダイバーシティ受信モジュール232における第2フィルタ233とを含む無線通信デバイス230の模式的な図である。無線通信デバイス230は、図22Aの無線通信デバイス220と同様であるが、無線通信デバイス230がさらにダイバーシティ受信機能も含む点が異なる。図22Bに示されるように、無線通信デバイス230は、ダイバーシティアンテナ231と、ダイバーシティアンテナ231が受信した信号を処理するべく構成されてフィルタ233を含むダイバーシティモジュール232と、無線周波数フロントエンド222及びダイバーシティ受信モジュール232双方と通信する送受信器234とを含む。フィルタ233は、上述したいずれかの実施形態を参照して説明される特徴の任意の適切な組み合わせを含む一つ以上の湾曲弾性波共振器を含み得る。
所定の弾性波共振器を参照して実施形態が説明されるにもかかわらず、ここに開示される任意の適切な原理及び利点は、境界弾性波共振器又はラム波共振器のような任意の他の適切な弾性波共振器に適用することができる。
上述された実施形態のいずれもが、セルラーハンドセットのような携帯デバイスに実装することができる。実施形態の原理及び利点は、ここに記載される実施形態のいずれから利益を得る任意のアップリンクセルラーデバイスのような任意のシステム又は装置のために使用することができる。ここでの教示は、様々なシステムに適用可能である。本開示がいくつかの実施形態例を含むにもかかわらず、ここに説明される教示は、様々な構造に適用することができる。ここに説明される原理及び利点はいずれも、約450MHzから8.5GHzの範囲のような、約30kHzから300GHzの範囲にある周波数を有する信号を処理するべく構成されたRF回路に関連して実装することができる。
本開示の複数の側面は、様々な電子デバイスに実装することができる。電子デバイスの例は、消費者用電子製品、ダイ及び/又は弾性波フィルタアセンブリ及び/又はパッケージ状無線周波数モジュールのような消費者用電子製品の部品、アップリンク無線通信デバイス、無線通信インフラストラクチャ、電子試験機器等を含んでよいが、これらに限られない。電子デバイスの例は、スマートフォンのような携帯電話機、スマートウォッチ又はイヤピースのようなウェアラブルコンピューティングデバイス、電話機、テレビジョン、コンピュータモニタ、コンピュータ、モデム、ハンドヘルドコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、電子レンジ、冷蔵庫、自動車、ステレオシステム、DVDプレーヤ、CDプレーヤ、MP3プレーヤのようなディジタル音楽プレーヤ、ラジオ、ビデオカメラ、カメラ、ディジタルカメラ、携帯型メモリチップ、洗濯機、乾燥機、洗濯/乾燥機、周辺デバイス、腕時計、置き時計等を含んでよいが、これらに限られない。さらに、電子デバイスは未完成の製品も含んでよい。
本明細書及び特許請求の範囲全体にわたり、文脈上そうでないことが明らかでない限り、「含む」、「備える」等の用語は、排他的又は網羅的な意味とは反対の包括的意味に、すなわち「〜を含むがこれらに限られない」との意味に解釈すべきである。ここで一般に使用される単語「結合」は、直接接続されるか又は一つ以上の中間要素を介して接続されるかのいずれかとなり得る2つ以上の要素を言及する。同様に、ここで一般に使用される単語「接続」は、直接接続されるか又は一つ以上の中間要素を介して接続されるかのいずれかとなり得る2つ以上の要素を言及する。加えて、単語「ここ」、「上」、「下」及び同様の趣旨の単語は、本アプリケーションにおいて使用される場合、本アプリケーション全体を言及し、本アプリケーションの任意の固有部分を言及するわけではない。文脈が許容する場合、単数又は複数を使用する上述の詳細な説明における用語はそれぞれ、複数又は単数をも含み得る。2つ以上の項目のリストを言及する単語「又は」及び「若しくは」は、当該単語の以下の解釈のすべてをカバーする。すなわち、当該リストの任意の項目、当該リストのすべての項目、及び当該リストの項目の任意の組み合わせである。
さらに、とりわけ「できる」、「し得る」、「してよい」、「かもしれない」、「例えば」、「のような」等のようなここに記載の条件付き言語は一般に、特にそうでないことが述べられ、又は使用の文脈上そうでないことが理解される場合を除き、所定の実施形態が所定の特徴、要素及び/又は状態を含む一方で他の実施形態がこれらを含まないことを伝えるように意図される。すなわち、かかる条件的言語は一般に、特徴、要素及び/若しくは状態が任意の態様で一つ以上の実施形態にとって必要であるとの示唆を意図しない。
所定の実施形態が記載されてきたが、これらの実施形態は、例により提示されたにすぎないので、本開示の範囲を制限することを意図しない。実際のところ、ここに記載される新規な方法、装置及びシステムは、様々な他の形態で具体化することができる。さらに、ここに記載される方法及びシステムの形態における様々な省略、置換及び変更が、本開示の要旨から逸脱することなくなし得る。例えば、複数のブロックが所与の配列で提示されるが、代替実施形態は、異なる部品及び/又は回路トポロジで同様の機能を果たすことができ、いくつかのブロックは削除、移動、追加、細分化、結合、及び/又は修正することができる。これらのブロックはそれぞれが、様々な異なる態様で実装することができる。上述した様々な実施形態の要素及び工程の任意の適切な組み合わせを、さらなる実施形態を与えるように組み合わせることができる。添付の特許請求の範囲及びその均等物が、本開示の範囲及び要旨に収まるかかる形態又は修正をカバーすることが意図される。

Claims (20)

  1. 弾性波デバイスであって、
    圧電層と、
    前記圧電層上のインターディジタルトランスデューサ電極と
    を含み、
    前記インターディジタルトランスデューサ電極は、前記弾性波デバイスの横スプリアスモードを抑制するべく前記弾性波デバイスの導波路に曲率をもたらすように配列された湾曲セクションを含む、弾性波デバイス。
  2. 前記湾曲セクションは湾曲角が1°から20°の範囲にある、請求項1の弾性波デバイス。
  3. 前記弾性波共振器のアクティブ領域の中央部分よりも遅い速度を有する前記弾性波デバイスの低速度境界領域をもたらすべく配列されたピストンモード構造をさらに含む、請求項2の弾性波デバイス。
  4. 前記湾曲セクションは湾曲角が10°から20°の範囲にある、請求項1の弾性波デバイス。
  5. 前記弾性波デバイスは、弾性表面波を生成するべく構成された温度補償弾性表面波共振器である、請求項1の弾性波デバイス。
  6. 前記インターディジタルトランスデューサ電極は、本質的に弓状セクションから構成されるバスバーを含む、請求項1の弾性波デバイス。
  7. 前記インターディジタルトランスデューサ電極は、弓状セクション及び直線状セクションを含むバスバーを含む、請求項1の弾性波デバイス。
  8. 弾性波デバイスであって、
    圧電層と、
    前記圧電層上のインターディジタルトランスデューサ電極と
    を含み、
    前記インターディジタルトランスデューサ電極は、
    弓状セクションを含むバスバーと、
    前記バスバーから延びる指と
    を含み、
    前記インターディジタルトランスデューサ電極は、前記弾性波デバイスの横スプリアスモードを抑制するべく構成される、弾性波デバイス。
  9. 前記弓状セクションは湾曲角が1°から20°の範囲にある、請求項8の弾性波デバイス。
  10. 前記弓状セクションは湾曲角が10°から20°の範囲にある、請求項8の弾性波デバイス。
  11. 前記バスバーは、本質的に前記弓状セクションから構成される、請求項8の弾性波デバイス。
  12. 前記バスバーは直線状セクションを含む、請求項8の弾性波デバイス。
  13. 前記弾性波デバイスのアクティブ領域の中央部分よりも遅い速度を有する前記弾性波デバイスの低速度境界領域をもたらすべく配列されたピストンモード構造をさらに含む、請求項8の弾性波デバイス。
  14. 前記インターディジタルトランスデューサ電極を覆う温度補償層をさらに含む、請求項8の弾性波デバイス。
  15. 前記温度補償層を覆う分散調整層をさらに含む、請求項14の弾性波デバイス。
  16. キャリア基板をさらに含み、
    前記圧電層は前記キャリア基板の上に存在する、請求項8の弾性波デバイス。
  17. キャリア基板及び分散調整層をさらに含み、
    前記分散調整層は、前記キャリア基板と前記圧電層との間に配置される、請求項8の弾性波デバイス。
  18. 前記弾性波デバイスは、弾性表面波を生成するべく構成された弾性表面波共振器である、請求項8の弾性波デバイス。
  19. 弾性波フィルタであって、
    弾性波共振器と、
    複数の付加弾性波共振器と
    を含み、
    前記弾性波共振器は、
    圧電層と、
    前記圧電層上のインターディジタルトランスデューサ電極と
    を含み、
    前記インターディジタルトランスデューサ電極は、
    弓状セクションを含むバスバーと、
    前記バスバーから延びる指と
    を含み、
    前記弾性波共振器及び前記付加的弾性波共振器は一緒になって、無線周波数信号をフィルタリングするべく構成される、弾性波フィルタ。
  20. 前記弾性波共振器はシャント弾性波共振器である、請求項19の弾性波フィルタ。
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