JP2020092319A - 無線センサネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】大量データを効率よく送信し省電力事情に適した無線センサネットワークを提供する【解決手段】無線センサネットワークシステムの構成において、データ量に応じて、データ量を、少なくとも、少量データと大量データの2種のデータ定義に選別する該データ量の閾値を前記無線センサネットワークシステムに設け、一定時間間隔で繰り返し現れる起動サイクル内に同期スロット、少量データ収集スロット、大量データ送信要求スロット、を、配置し、更に大量データ収集スロットを設けることを選択可能とする、無線センサネットワークシステム。【選択図】図4

Description

本発明は、ネットワークに関係し、特に、無線マルチホップセンサネットワークに関係する。
無線センサネットワークシステム(WSN)ではセンサノードからセンサ値を収集することが主要な目的であり、そのための効率的な方式が多数提案されている(非特許文献1)。既存の無線センサネットワークでは、LPWA (Low Power Wide Area)と総称される通信方式を用いて、広域エリア(e.g.、 数km四方)から低速通信(e.g.、 100 bps程度)でセンサ値のような少量データを収集している。しかし、画像データのような大量データ(e.g.、 数百から1メガバイトオーダ)を効率よく収集する方式は提案されていない。一方、無線マルチホップネットワークにおいて、センサノード間で経路制御を行い、任意のセンサノード間で通信を行うためのさまざまな経路制御方式も提案されている(非特許文献2、非特許文献3)。これらの方式は、ハードウェア性能が比較的低いセンサノードには負荷が大きく、センサノードに余分な計算やストレージを要求する。
特開2018−139378号公報
F. Wang and J. Liu.Networked Wireless Sensor Data Collection: Issues、 Challenges and Approaches,IEEE Communications Surveys and Tutorials,Vol. 13,No. 4,2011。
N. A. Pantazis,S. A. Nikolidakis,and D. D. Vergados,nergy−Efficient Routing Protocols in Wireless Sensor Networks: A Survey,IEEE Communications Surveys and Tutorials,Vol.15,No. 2,2013.
T. Winter, P. Thubert,A. Brandt,J. Hui,R. Kelsey,P. Levis,K. Pister. R. Struik,JP. Vasseur, and P. Alexander,RPL: IPv6 Routing Protocol for Low−Power and Lossy Networks,RFC 6550,March 2012.
従来のセンサネットワークシステムは数バイト程度のセンサ値を収集することが主目的である。しかし、画像はセンサ値に比べて非常に大きな情報をもたらす。たとえば火山からの噴煙、流木による河川の堰き止め、崖からの濁り水の湧き出し、などはセンサ値からでは認識が困難であるが、画像により検出可能である。数バイトであるセンサ値に比べ、画像はデータ量が非常に大きい。たとえば100キロバイトから1メガバイトのオーダとなる。このような大きなデータをセンサノードから送信するには、センサノードに充分な電力供給が必要となる。特に、有線による電力供給が期待できない屋外では、バッテリーや太陽光発電、風力発電などの再生エネルギー、あるいはエナジーハーベスト(環境発電)などを利用して、独立電源を用意する必要があるが、従来のネットワークシステムで、大容量のデータ量を送信するには、その発電力の持続性や安定性に問題があり、実用的ではなかった。そこで、省電力な無線ネットワークシステムの提供が待たれていた。
例えば、特許文献1では無線マルチホップネットワークシステムにおける経路生成装置及びプログラムを提案しているが、次のような課題があった。経路生成器は無線マルチホップワークシステムに含まれるセンサノードのアドレス等をあらかじめ保持していることを前提としている。すなわち、センサノードの追加や削除を考慮していない。経路計算の際にバッテリ残量を考慮していない。複数の経路を指定することを考慮していない。省電力を考慮していない。
本発明者は、前述の通信事情を鋭意検討し、再生エネルギーや環境発電(エネルギーハーベスティング)によりセンサノードに電力を供給することを前提とするような電力事情に制限がある環境において、画像データのような大量データを送信する際、送信するセンサノードに加えて、大量データを中継するセンサノードの省電力を勘案し、センサノードの追加や削除にも動的に対応することで、大量データをセンサノードからシンクノードへ効率よく収集できることを見出した。すなわち、本発明の課題は、大量データを効率よく送信し省電力事情に適した無線センサネットワークを提供することである。
第1の発明は、無線センサネットワークシステムの構成において、データ量に応じて、データ量を、少なくとも、少量データと大量データの2種のデータ定義に選別する該データ量の閾値を前記無線センサネットワークシステムに設け、一定時間間隔で繰り返し現れる起動サイクル内に同期スロット、少量データ収集スロット、大量データ送信要求スロット、を、配置し、更に大量データ収集スロットを設けることを選択可能とする、無線センサネットワークシステムである。
第2の発明は、前記同期スロットにおいて、前記シンクノードは、Syncパケットを同報送信し、これを受信したセンサノードは重複したSyncパケットでない場合に前記Syncパケットを同報送信で転送し、前記シンクノードは、前回の前記起動サイクル内の前記少量データ収集スロットにおいて、前記センサネットワークを構成する1個以上のセンサノードの最大ホップ数を知り、前記最大ホップ数の値に基づいて前記少量データ収集スロットの開始時刻,前記大量データ送信要求スロットの開始時刻,前記大量データ収集スロットの開始時刻を決定し、前記Syncパケットは,前記少量データ収集スロットの開始時刻,前記大量データ送信要求スロットの開始時刻,前記大量データ収集スロットの開始時刻、ホップ数フィールド、の群のうち少なくとも一つを含み、更に前記センサノードは前記Syncパケットを転送する際,前記ホップ数フィールドの値をインクリメントする、第1の発明に記載の無線センサネットワークシステムである。
第3の発明は、前記少量データ収集スロットにおいて、ホップ数の大きいセンサノードほどSDataパケットの送信時刻を早くし,第1のセンサノードは自ノードの送信時刻前に自ノードよりもホップ数の大きい1個以上の第2のセンサノードが送信した第1のSDataパケットを受信した際,前記第1のSDataパケットの内容を一時的に保持し,前記第1のセンサノードの送信時刻になったとき,前記第1のセンサノードは前記第1のセンサノードの有するセンサの値,自ノードのホップ数,自ノードの隣接ノード数,自ノードの隣接ノードのアドレス,自ノードの隣接ノードとの無線通信路の品質,自ノードのバッテリ残量,自ノードが送信を要求する大量データのサイズ、の群のうち少なくとも一つを含み,さらに前記一時的に保持した前記第1のSDataパケットの内容を加えた第2のSDataパケットを生成し,前記第1のセンサノードが前記シンクノードに向けて前記第2のSDataパケットを送信することで,前記シンクノードが大量データの送信を要求する0個以上のセンサノードの送信開始時刻と経路を決定することを特徴とする、第1の発明に記載の無線センサネットワークシステムである。
第4の発明は、前記大量データ送信要求スロットにおいて,前記シンクノードは、大量データの送信を要求する0個以上の前記センサノードのアドレス,前記送信開始時刻,前記経路に関する情報、の群のうち少なくとも一つを含むTxReqパケットを同報送信し、これを受信した前記センサノードは,重複したTxReqパケットでない場合前記TxReqパケットを同報通信で転送する第1の発明に記載の無線センサネットワークシステムである。
第5の発明は、前記大量データ収集スロットにおいて、大量データの送信を要求する前記センサノードは,前記TxReqパケットで指定された前記送信開始時刻から順々に1個以上のLDataパケットにより前記大量データを前記シンクノードに向けて送信し、前記LDataパケットは,前記シンクノードへの経路上に存在する0個以上の中継センサノードのアドレス,該LDataパケットが前記大量データの最後かを示す情報を含み、更には前記中継センサノードは,該LDataパケットが含む前記中継センサノードのアドレスを参照し,次に送信すべきセンサノードを知り、前記シンクノードは前記TxReqパケットで指定した大量データ送信を要求したすべての前記センサノードから大量データを受信すると,TxEndパケットを同報送信し、これを受信したセンサノードは重複したTxEndパケットでない場合に前記TxEndパケットを同報通信で転送し、前記TxEndノードを受信したセンサノードは,次の同期スロット開始時刻までスリープすることを特徴とする第1の発明に記載の無線センサネットワークシステムである。
第6の発明は、前記ネットワークのセンサノードの電力源に、風力、水力、振動、太陽光、の群れから少なくとも一つを含む再生エネルギーを動力源とした発電方法を使用している第1の発明に記載の無線センサネットワークシステムである。
上記構成により、無線センサネットワークにおいて、大量データをセンサノードからシンクノードへ効率よく収集できるようになる。
無線マルチホップセンサネットワークの例を示す図である。 シンクノードの構成例を示す図である。 センサノードの構成例を示す図である。 無線マルチホップセンサネットワークの動作のサイクルを示す図である。 無線マルチホップセンサネットワークの全体の処理フローの例を示す図である。 Syncパケットのフォーマットを示す図である。 シンクノードにおける同期スロットの動作を示す図である。 センサノードにおける同期スロットの動作を示す図である。 センサノードにおける少量データ収集スロットの動作を示す図である。 SDataパケットのフォーマットを示す図である。 シンクノードにおける少量データ収集スロットの動作を示す図である。 シンクノードにおける大量データ送信要求スロットの動作を示す図である。 TxReqパケットのフォーマットを示す図である。 センサノードにおける大量データ送信要求スロットの動作を示す図である。 センサノードにおける大量データ収集スロットの動作を示す図である。 LDataパケットのフォーマットを示す図である。 シンクノードにおける大量データ収集スロットの動作を示す図である。 TxEndパケットのフォーマットを示す図である。
本発明の一実施形態を示す。なお、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
(構成)
図1に想定する無線センサネットワーク(WSN)を示す。WSNは1台のシンクノードと1個以上のセンサノードを含む。シンクノードとセンサノードを総称してノードと呼ぶこととする。ノードはWi−Fiなどの無線通信機能を有するものとする。
図1において破線の円111はシンクノード101の無線通信範囲を示し、破線の円112はセンサノード102の無線通信範囲を示す。
シンクノードからセンサノードにパケットを送信する際、中継ノード数の最小値+1をそのセンサノードのホップ数と呼ぶこととする。図1において、センサノード102のホップ数は1であり、センサノード103のホップ数は2である。
第1のノードの無線通信範囲に存在する第2のノードを、第1のノードの隣接ノードと呼ぶこととする。第1のノードの隣接ノードのうち、第1のノードのホップ数より小さいホップ数を持つ第2のノードを、第1のノードの上流ノードと呼び、第1のノードより大きいホップ数を持つ第2のノードを、第1のノードの下流ノードと呼ぶこととする。図1において、センサノード102はセンサノード103の上流ノードであり、センサノード103はセンサノード102の下流ノードである。
図2にシンクノードの構成例を示す。シンクノードでは、CPU、メモリ、二次記憶装置、クロック、無線ネットワークインターフェース、有線ネットワークインターフェースなどがバスに接続している。無線ネットワークインターフェースはアンテナを有する。有線ネットワークインターフェースはケーブルを介してインターネットに接続してもよい。またシンクノードには定常電源から電力が供給され、十分な計算能力があるものとする。
図3にセンサノードの構成例を示す。センサノードではCPU、メモリ、二次記憶装置、クロック、無線ネットワークインターフェース、1個以上のセンサ、1個以上のカメラなどがバスに接続している。無線ネットワークインターフェースはアンテナを有する。センサノードにはバッテリから電力が供給されており、バッテリには発電機が接続してもよい。センサノードのハードウェアの仕様(CPUの能力、メモリ容量、ストレージ容量)はシンクノードと比較して低いものとする。
シンクノードはあらかじめ設置されていることを想定する。センサノードは1個以上の隣接ノードが存在する場所に随時設置することを可能とする。センサノードを設置する際、シンクノードとセンサノードのクロックは同期していることを想定する。一方、シンクノードと各センサノードのクロックの進み方は一様ではないことを許容する。
また、センサノードを設置する際、センサノードはシンクノードのアドレス以外の情報は持たないことを想定する。
(処理の概要)
データ量に応じて、データ量を、少なくとも、少量データと大量データの2種のデータ定義に選別するデータ量の閾値を無線センサネットワークシステムに設ける。たとえば閾値の値を1024バイトとする。温度などのセンサの測定値は数バイト程度であるので、少量データと定義される。一方、画像データは数百キロバイトから数メガバイト程度であるので、大量データと定義される。
提案システムは図4に示す時間的なサイクルを繰り返し実行する。センサノードは起動サイクルを繰り返す。1つの起動サイクルには1つの動作スロットが含まれる。1動作スロットは同期スロット、少量データ収集スロット、大量データ送信要求スロット、大量データ収集スロットの4つのスロットからなる。大量データ収集スロットは省略されることがある。
シンクノードにおける同期スロットの開始時刻をT0とする。少量データ収集スロットの開始時刻をT1とする。大量データ送信要求スロットの開始時刻をT2とする。大量データ収集スロットの開始時刻をT3とする。大量データ収集スロットの終了時刻をT4とする。
(シンクノードにおける同期スロットの動作)
図5に全体の処理フローの例を示す。図5に示す無線センサネットワークは1個のシンクノードと6個のセンサノード(センサノード1からセンサノード6)から構成される。シンクノードの無線通信範囲にはセンサノード1とセンサノード2が含まれる。センサノード1の無線通信範囲にはシンクノード、センサノード2、およびセンサノード3が含まれる。センサノード2の無線通信範囲にはシンクノード、センサノード1、センサノード3、およびセンサノード4が含まれる。センサノード3の無線通信範囲にはセンサノード1、センサノード2、センサノード4、およびセンサノード5が含まれる。センサノード4の無線通信範囲にはセンサノード2、センサノード3、センサノード5、およびセンサノード6が含まれる。センサノード5の無線通信範囲にはセンサノード3、センサノード4、およびセンサノード6が含まれる。センサノード6の無線通信範囲にはセンサノード4とセンサノード5が含まれる。したがって、センサノード1とセンサノード2のホップ数は1であり、センサノード3とセンサノード4のホップ数は2であり、センサノード5とセンサノード6のホップ数は3となる。同期スロットの開始時刻(T0)において、各センサノードはスリープ状態から起動する(S301)。
次にシンクノードはSyncパケットを同報送信する(S302)。図6にSyncパケットのフォーマットを示す。Syncパケットは以下のフィールドを含む。終点アドレスフィールド、始点アドレスフィールド、パケットタイプフィールド、シーケンス番号フィールド、隣接ノード情報応答フラグフィールド、ホップ数フィールド、最大ホップ数フィールド、現在時刻フィールド、T1フィールド、T2フィールド、およびT3フィールドである。
図7にシンクノードにおける同期スロットの動作S321を示す。前回の動作スロットの動作により、シンクノードは無線センサネットワークを構成するセンサノードの台数、各センサノードのホップ数、各センサノードの隣接ノードなどの情報を得ている。
このような情報からシンクノードはT1、T2、およびT3などのパラメタを
計算する(S322)。たとえば、
T1 = 現在時刻 + 係数1 × (最大ホップ数 + 係数4)
T2 = T1 + 係数2 × (最大ホップ数 + 係数4)
T3 = T2 + 係数3 × (最大ホップ数 + 係数4)
などでもよい。係数1から係数3は、隣接ノード間の1パケット分の無線通信に要する時間より長い時間に設定する。通信方式としてIEEE802.11gを想定すると、これら3つの係数は50ミリ秒程度に設定すればよい。係数4は、前回の起動サイクルから今回の起動サイクルの間に新たに設置されたセンサノードにより最大ホップ数が増加する場合、増加の上限を定める。たとえば1、2程度でよい。
次にシンクノードはSyncパケットを生成する。終点アドレスフィールドには同報アドレスを設定する。始点アドレスフィールドには自ノードのアドレスを設定する。パケットタイプフィールドには「Sync」を設定する。シーケンス番号フィールドにはSyncパケットのシーケンス番号を設定する。シーケンス番号はシンクノードがSyncパケットを送信するごとにインクリメントされる。シンクノードが各センサノードの隣接ノード情報を収集する場合は隣接ノード情報応答フラグフィールドに1を設定し、そうでない場合は0を設定する。WSN内のセンサノードの設置や撤去の頻度に応じて隣接ノード情報収集の頻度を変えることができる。ホップ数フィールドには1を設定する。最大ホップ数フィールドには前回の動作スロットの動作によって得た最大ホップ数を設定する。現在時刻フィールドには現在時刻を設定する。T1、T2、およびT3の各フィールドにはステップS322で計算した値を設定する。
次にシンクノードはSyncパケットを送信する(S323)。次にシンクノードは現在時刻がT1になるまで待機する(S324)。その後シンクノードは少量データ収集スロット動作に移行する(S325)。
なお、Syncパケットは同報送信されるため、無線通信機能における確認応答が使用できず、パケット損失によりSyncパケットを受信できないセンサノードが存在する可能性がある。したがって、シンクノードは同期スロットにおいてある程度の時間をおいて複数個のSyncパケットを送信してもよい。
(センサノードにおける同期スロットの動作)
図8にセンサノードにおける同期スロットの動作を示す(S341)。
センサノードはSyncパケットを受信するか、あるいは現在時刻がT1になるかを待つ(S342)。
Syncパケットを受信した場合、センサノードは受信処理1を行う(S343)。具体的には、Syncパケットの始点アドレスフィールドとホップ数フィールドの値を自ノードの隣接ノード情報として記録する。また、隣接ノード情報応答フラグフィールド、T1フィールド、T2フィールド、およびT3フィールドの値を記録する。
次にセンサノードはSyncパケットのシーケンス番号フィールドの値を調べ、重複したSyncパケットであるかを判断する(S344)。
重複である場合、ステップS342に進む。重複でない場合、センサノードは自ノードのクロックをSyncパケットの現在時刻フィールドの値と合わせる(S345)。
次にSyncパケットの最大ホップ数フィールドと自ノードのホップ数が等しいかを調べる(S346)。等しい場合はステップS342に進む。等しくない場合は受信処理2を行う(S347)。具体的には、Syncパケットのホップ数フィールドの値を自ノードのホップ数として記録する。
次にセンサノードはSyncパケットを中継する(S348)。具体的は、Syncパケットの始点アドレスフィールドに自ノードのアドレスを設定し、ホップ数フィールドの値をインクリメントし、現在時刻フィールドに現在時刻を設定する。
その後、Syncパケットを同報送信する。
ステップS342において現在時刻がT1に達した場合、センサノードは少量データ収集スロットの動作へ移行する(S349)。
図5の例では、シンクノードはセンサノード1およびセンサノード2が隣接ノードであることが分かる。
センサノード1はシンクノード、センサノード2、およびセンサノード3が隣接ノードであることが分かり、自ノードのホップ数が1であることが分かる。またセンサノード1の上流ノードはシンクノードとなる。
センサノード2はシンクノード、センサノード1、センサノード3、およびセンサノード4が隣接ノードであることが分かり、自ノードのホップ数が1であることが分かる。またセンサノード2の上流ノードはシンクノードとなる。
センサノード3は、センサノード1、センサノード2、センサノード4、およびセンサノード5が隣接ノードであることが分かり、自ノードのホップ数が2であることが分かる。また、センサノード3の上流ノードはセンサノード1とセンサノード2となる。
センサノード4は、センサノード2、センサノード3、センサノード5、およびセンサノード6が隣接ノードであることが分かり、自ノードのホップ数が2であることが分かる。また、センサノード4の上流ノードはセンサノード2とセンサノード3となる。
センサノード5は、センサノード3、センサノード4、およびセンサノード6が隣接ノードであることが分かり、自ノードのホップ数が3であることが分かる。また、センサノード5の上流ノードはセンサノード3とセンサノード4となる。
センサノード6は、センサノード4およびセンサノード5が隣接ノードであることが分かり、自ノードのホップ数が3であることが分かる。また、センサノード6の上流ノードはセンサノード4とセンサノード5となる。
(センサノードにおける少量データ収集スロットの動作)
図9にセンサノードにおける少量データ収集スロットの動作を示す(S381)。
センサノードは他のセンサノードからSDataパケットを受信するか、あるいは自ノードのSDataパケット送信時刻になるかを待つ(S382)。
各センサノードのSDataパケット送信時刻は、ホップ数が大きいセンサノードほど早くなるようにする。たとえば、
SDataパケット送信開始時刻 = T2 − 係数5 × (ホップ数 − 1)
のようにしてもよい。係数5は、隣接ノード間の1パケット分の無線通信に要する時間より長い時間に設定する。無線通信方式としてIEEE802.11gを想定すると、係数5は50ミリ秒程度に設定すればよい。
図10にSDataパケットのフォーマットを示す。SDataパケットは以下のフィールドを含む。終点アドレスフィールド、始点アドレスフィールド、パケットタイプフィールド、データブロック数フィールド、およびデータブロックリストである。データブロックリストは1個以上のデータブロックからなる。データブロックは以下のフィールドを含む。ノードアドレスフィールド、ホップ数フィールド、少量データブロック数フィールド、少量データリスト、状態情報数フィールド、状態情報リスト、隣接ノード情報数フィールド、および隣接ノード情報リストである。少量データブロックは1個以上の少量データブロックからなる。少量データブロックは以下のフィールドを含む。少量データタイプフィールド、少量データサイズフィールド、および少量データフィールドである。少量データタイプとしては、温度、湿度、風向、および風速などが考えられる。状態情報リストは1個以上の状態情報からなる。状態情報は以下のフィールドを含む。状態情報タイプフィールド、状態情報サイズフィールド、および状態情報フィールドである。状態情報タイプとしては、大量データ送信要求やバッテリ残量などが考えられる。隣接ノード情報リストは0個以上の隣接ノード情報を含む。隣接ノード情報は隣接ノードアドレスフィールドと無線リンク状態フィールドを含む。無線リンク状態とは、隣接ノードアドレスフィールドが示すノードと自ノード間の無線リンクの状態である。たとえば、受信電波強度などである。
ステップS382において他ノードからのSDataパケットを受信した場合、SDataパケットのデータブロックリストを一時的に保存する(S383)。
次にステップS382に進む。ステップS382において自ノードのSDataパケット送信時刻に達した場合、自ノードのデータブロックを生成する。具体的には、ノードアドレスフィールドには自ノードのアドレスを設定する。ホップ数フィールドには自ノードのホップ数を設定する。少量データブロック数フィールドには、自ノードが有するセンサの個数を設定する。たとえば温度センサのみを有している場合、少量データブロック数フィールドの値は1となる。少量データブロックの少量データタイプには、自ノードが有するセンサのタイプを設定する。この例では「温度」である。少量データサイズフィールドには送信する少量データのサイズを設定する。少量データフィールドには少量データの値を設定する。状態情報数フィールドには、シンクノードに通知する状態情報の個数を設定する。状態情報タイプフィールドには状態情報のタイプを設定する。たとえば「大量データ送信要求」や「バッテリ残量」である。状態情報サイズフィールドには状態情報のサイズを設定する。状態情報フィールドには状態情報の値を設定する。
同期スロットの動作(S341)において受信したSyncパケットの隣接ノード情報応答フラグの値が1であった場合、SDataパケットの隣接ノード数フィールドと隣接ノードアドレスリストを設定する。
次に、上記で生成した自ノードのデータブロックと、ステップS383で一時保存したデータブロックを結合してSDataパケットを作成する。具体的には、終点アドレスフィールドには自ノードの上流ノードのアドレスを設定する。始点アドレスフィールドには自ノードのアドレスを設定する。パケットタイプフィールドには「SData」を設定する。データブロック数フィールドとデータブロックリストは上記で作成したものを設定する。その後、SDataパケットを送信する(S384)。
SDataパケットは特定のノードを終点アドレスフィールドで指定しているので、無線通信機能における確認応答機能が利用できる。
その後、現在時刻がT2に達するまで待機する(S385)。その後、大量データ送信要求スロット動作に移行する(S386)。
図5の例では、最初にセンサノード6とセンサノード5で送信開始時刻となる。複数のセンサノードが同時にSDataパケットを送信するとパケットの衝突が発生する場合があるので、乱数や自ノードのアドレスを基に生成したわずかな時間だけ送信開始時刻をずらしてもよい。
センサノード6は自ノードのデータブロックを含めたSDataパケットを上流ノードであるセンサノード4に送信する(S303)。
センサノード4は上記のSDataパケットを受信し、センサノード6のデータブロックを一時保存する。
その後、センサノード4でも送信開始時刻となり、センサノード4は自ノードのデータブロックと一時保存したデータブロックを含めたSDataを上流ノードであるセンサノード2に送信する(S304)。
センサノード2も同様にして自ノードのデータブロックと一時保存したデータブロックを含めたSDataを上流ノードであるシンクノードに送信する(S305)。
センサノード5が送信するSDataパケット(S306)も同様にしてセンサノード3(S307)、センサノード1(S308)を経てシンクノードに到達する。
(シンクノードにおける少量データ収集スロットの動作)
図11にシンクノードにおける少量データ収集スロットの動作を示す(S361)。
シンクノードはセンサノードからSDataパケットの受信を待つか、あるいは現在時刻がT2に達するのを待つ(S362)。
SDataパケットを受信した場合、シンクノードは受信処理を行う(S363)。具体的には、SDataパケットに含まれるデータブロックリストを記録する。
次にシンクノードはステップS362に進む。ステップS362において現在時刻がT2に達した場合、ステップS363で収集したデータブロックに含まれる状態情報と隣接ノードアドレスを基に大量データの送信を要求するノードの送信タイミングのスケジューリングと中継ノード計算を行う(S364)。
次にシンクノードは大量データ送信要求スロット動作へ移行する(S365)。
図5の例では、センサノード6とセンサノード3が大量データの送信を要求しているとする。シンクノードは何らかのアルゴリズムにより、最初はセンサノード3から、次にセンサノード6から大量データを受信すると決める。たとえばホップ数が小さいセンサノードからの大量データ収集を優先させてもよいし、その逆でもよい。
次に大量データのサイズなどを考慮して大量データの送信を要求するセンサノードの送信開始時刻を決定する。
次に各センサノードの隣接ノード情報を基にして経路を決定する。経路を決定する際、経由するセンサノードのバッテリ残量を考慮してもよい。たとえば、バッテリ残量が少ないセンサノードを避けるような経路を選択してもよい。また、複数の経路を指定し、大量データを経路ごとに分割して送信するようにしてもよい。
図5の例では、センサノード3からの大量データ収集には中継ノードとしてセンサノード1を使用し、センサノード6からの大量データ収集には中継ノードとしてセンサノード4とセンサノード2を使用するとしている。
(シンクノードにおける大量データ送信要求スロットの動作)
図12にシンクノードにおける大量データ送信要求スロット動作を示す(S401)。
シンクノードはTxReqパケットを送信する(S402)。
図13にTxReqパケットのフォーマットを示す。TxReqパケットは以下のフィールドを含む。終点アドレスフィールド、始点アドレスフィールド、パケットタイプフィールド、シーケンス番号フィールド、送信ノード情報数フィールド、および送信ノード情報リストである。送信ノード情報リストは0個以上の送信ノード情報を含む。送信ノード情報は以下のフィールドを含む。送信ノードアドレスフィールド、送信開始時刻フィールド、経路情報数フィールド、および経路情報リストである。経路情報リストは1個以上の経路情報からなる。経路情報は以下のフィールドからなる。中継ノード数フィールドおよび中継ノードアドレスリストである。中継ノードアドレスリストは1個以上の中継ノードアドレスからなる。
次にシンクノードは現在時刻がT3に達するまで待機する(S403)。
なお、TxReqパケットは同報送信されるため、無線通信機能における確認応答が使用できず、パケット損失によりTxReqパケットを受信できないセンサノードが存在する可能性がある。したがって、シンクノードは大量データ送信要求スロットにおいてある程度の時間をおいて複数個のTxReqパケットを送信してもよい。
図5の例では、シンクノードはセンサノード3とセンサノード6に
大量データ収集を要求している(S309)。
(センサノードにおける大量データ送信要求スロットの動作)
図14にセンサノードにおける大量データ送信要求スロット動作を示す(S421)。
センサノードはTxReqパケットの受信を待つ(S422)。
TxReqパケットを受信すると、シーケンス番号フィールドを調べ重複したTxReqパケットかを確認する(S423)。重複でない場合、TxReqパケットを中継する(S424)。重複である場合、ステップS425に進む。
次にセンサノードはTxReqパケットの送信ノード情報リストに自ノードが含まれているか、または中継ノードアドレスリストに自ノードが含まれているかを確認する(S425)。少なくとも一方に含まれている場合、大量データ収集スロット動作に移行する(S426)。
どちらにも含まれていない場合、センサノードはスリープし(S427)、次の同期スロットの開始を待つ(S428)。
図5の例では、センサノード5は送信ノードではなくかつ中継ノードでもないので、次回の同期スロット動作の開始までスリープする。
センサノード1、センサノード2、およびセンサノード4は中継ノードに指定されているので、大量データ収集スロットの動作に移行する。
センサノード3とセンサノード6は大量データ送信ノードに指定されているので、大量データ収集スロットの動作に移行する。
(センサノードにおける大量データ収集スロットの動作)
図15にセンサノードにおける大量データ収集スロットの動作を示す(S461)。
センサノードはパケット受信、またはTxReqパケットで指定された送信開始時刻になるのを待つ(S462)。
パケットを受信した場合、LDataパケットかTxEndパケットかを判断する(S463)。LDataパケットの場合、LDataパケットを中継する(S464)し、ステップS462に進む。ステップS462においてTxEndパケットの場合、スリープし(S476)、次の同期スロット開始まで待機する(S468)。ステップS462で送信開始時刻の場合、LDataパケットを送信する。
図16にLDataパケットのフォーマットを示す。LDataパケットは以下のフィールドを含む。終点アドレスフィールド、始点アドレスフィールド、パケットタイプフィールド、データ送信ノードアドレスフィールド、中継ノード数フィールド、中継ノードアドレスリスト、データシーケンス番号フィールド、データサイズフィールド、最終データフラグフィールド、およびデータフィールドである。中継ノードアドレスリストは1個以上の中継ノードアドレスフィールドからなる。
大量データを送信するセンサノードは、以下のようにLDataパケットのフィールドを設定する。終点アドレスフィールドには、TxReqパケットで指定された上流ノードのアドレスを設定する。始点アドレスフィールドには自ノードのアドレスを設定する。パケットタイプフィールドには「LData」を設定する。データ送信ノードアドレスフィールドには自ノードのアドレスを設定する。中継ノード数フィールドには、TxReqパケットの中継ノード数フィールドの値を設定する。中継ノードアドレスリストには、TxReqパケットの中継ノードアドレスリストの値を設定する。データシーケンス番号フィールドには、送信する大量データのシーケンス番号を設定する。データサイズフィールドには、このLDataパケットで送信するデータのサイズを設定する。このLDataパケットで送信するデータが大量データの最後である場合、最終データフラグフィールドには1を設定し、そうでない場合は0を設定する。データフィールドにはデータを格納する。次にセンサノードはこのLDataパケットで送信するデータが大量データの最終データかを判断する(S466)。最終でない場合、ステップS465に進む。最終の場合、ステップS462に進む。
図5の例では、最初にセンサノード3が大量データの送信を始める。この例では、センサノードはm個のLDataパケットに分けて大量データを送信している。
センサノード3が送信するLDataパケットのフィールドは以下のように設定される。終点アドレスフィールドにはセンサノード1のアドレスを設定する。始点アドレスフィールドには自ノードのアドレスを設定する。パケットタイプフィールドには「LData」を設定する。データ送信ノードアドレスフィールドには自ノードのアドレスを設定する。中継ノード数フィールドには1を設定する。中継ノードアドレスフィールドにはセンサノード1のアドレスを設定する。データシーケンス番号フィールドにはデータのシーケンス番号を設定する。データサイズフィールドにはデータのサイズを設定する。1個目からm−1個目までのLDataパケットの最終データフラグフィールドには0を設定し、m個目には1を設定する。データフィールドにはデータを格納する。
センサノード1はこのLDataパケットを受信する。センサノード1はこのLDataパケットの始点アドレスフィールドに自ノードのアドレスを設定し、シンクノードに中継する。
次にセンサノード6が送信を開始する。同様の手順により、センサノード6が送信したLDataパケットはセンサノード4およびセンサノード2を経由してシンクノードに到達する。
やがてシンクノードはTxEndパケットを送信するので、センサノード1、センサノード2、センサノード3、センサノード4、およびセンサノード6はTxEndパケットを受信し、次期の同報スロットまでスリープする。
(シンクノードにおける大量データ収集スロットの動作)
図17にシンクノードにおける大量データ収集スロットの動作を示す(S441)。
シンクノードはLDataパケットの受信を待つ(S442)。LDataパケットを受信すると受信処理を行う(S443)。具体的には、大量データ全体の受信が完了するまでLDataパケットに含まれるデータを適切に保存する。
次にシンクノードはこのLDataパケットの最終データフラグフィールドの値が1かを確認する(S444)。1ではない場合、ステップS442に進む。1である場合、受信完了処理を行う(S445)。具体的には大量データを適切に保存する。
次に、今回の送信ノードが最後の大量データ送信ノードかを確認する(S446)。最後ではない場合、ステップS442に進む。最後である場合、図18に示すTxEndパケットを送信する。
TxEndパケットは以下のフィールドを含む。終点アドレスフィールド、終点アドレスフィールド、パケットタイプフィールド、およびシーケンス番号フィールドである。
シンクノードが送信するTxEndパケットのフィールドは以下のように設定される。終点アドレスフィールドには同報アドレスを設定する。始点アドレスフィールドには自ノードのアドレスを設定する。パケットタイプフィールドには「TxEnd」を設定する。シーケンス番号フィールドにはTxEndパケットのシーケンス番号を設定する。次にシンクノードは次期の同期スロットの開始を待つ(S448)。その後、同期スロット動作に移行する(S449)。
今までの実施例を整理すると次のようになる。
センサノードの起動サイクル中に同期スロット、少量データ収集スロット、大量データ送信要求スロット、大量データ収集スロットを設けることにより、少量データはセンサノードからのプッシュ型(センサノードが送信要求を受けることなく、シンクノードに少量データを送信)による収集を行い、大量データはプル型(センサノードは送信要求を受けてシンクノードにデータを送信)による収集を行うことができる。
同期スロットにおいて、シンクノードは各センサノードにセンサノードの形状に合わせた起動時間を指定することができる。
少量データ収集において、各センサノードは自ノードのシンクノードからのホップ数に応じて送信開始時刻を決めるため、自ノードよりホップ数の大きいセンサノードからデータに自ノードのデータを結合してシンクノードに送信することができる。
少量データ収集スロットにおいて、センサノードは少量データに加えて各センサノードの状態情報(隣接ノード情報やバッテリ残量など)をシンクノードに送ることにより、センサノードの追加や削除に動的に適応できる。
大量データ送信において、バッテリ残量に応じた経路計算をすることができる。
大量データ送信において、複数の経路を計算することができる。
大量データを送信する各センサノードの送信開始時刻のスケジューリングが可能になる。
大量データ送信要求スロットにおいてシンクノードが無線マルチホップネットワークに送信要求パケットを送信することにより、大量データの送信や中継を行うセンサノード以外は次回の起動サイクル開始まで直ちにスリープすることができる。センサノードのバッテリ残量を考慮し、大量データ収集スロットを省略することができる。
本実施例に示す構成から得られる効果は次のようなものである。
(1)従来の無線センサネットワークでは、画像データのような大量データを無線マルチホップ通信で収集するものは存在しなかった。本実施例の構成では、センサノードの起動サイクル中に同期スロット、少量データ収集スロット、大量データ送信要求スロット、大量データ収集スロットを設けることにより、少量データはセンサノードからのプッシュ型(センサノードが送信要求を受けることなく、シンクノードに少量データを送信)による収集を行い、大量データはプル型(センサノードは送信要求を受けてシンクノードにデータを送信)による収集を行う。この結果、無線マルチホップセンサネットワークにおいて効率よくセンサ値のような少量データと画像データのような大量データを効率よく収集することができる。
(2)センサノードが保持すべき情報は、自ノードの隣接ノード情報のみであり、センサノードは経路表を持つ必要はない。
大量データを送信する際の経路計算はシンクノードが行ってセンサノードに指示するため、センサノードは経路計算をする必要がない。
(3)センサノードの追加や削除に自動的に対応できる。
(4)シンクノードはセンサネットワーク全体の状態情報を得てセンサノードからの大量データ送信をスケジューリングするため、以下のような経路指定が可能である。
(ア)バッテリ残量が少ないセンサノードを迂回した経路を指定することができる。
センサノードからシンクノードまでの複数の経路を指定することにより、大量データのパケットを中継するセンサノードのバッテリ消費を抑えることができる。
(ウ)センサノードの大量データ送信開始時刻をずらすことにより、データ送信の集中を避けることができる。
101…シンクノード、102、103…センサノード

Claims (6)

  1. 無線センサネットワークシステムの構成において、データ量に応じて、データ量を、少なくとも、少量データと大量データの2種のデータ定義に選別する該データ量の閾値を前記無線センサネットワークシステムに設け、一定時間間隔で繰り返し現れる起動サイクル内に同期スロット、少量データ収集スロット、大量データ送信要求スロット、を、配置し、更に大量データ収集スロットを設けることを選択可能とする、無線センサネットワークシステム。
  2. 前記同期スロットにおいて、前記シンクノードは、Syncパケットを同報送信し、これを受信したセンサノードは重複したSyncパケットでない場合に前記Syncパケットを同報送信で転送し、前記シンクノードは、前回の前記起動サイクル内の前記少量データ収集スロットにおいて、前記センサネットワークを構成する1個以上のセンサノードの最大ホップ数を知り、前記最大ホップ数の値に基づいて前記少量データ収集スロットの開始時刻,前記大量データ送信要求スロットの開始時刻,前記大量データ収集スロットの開始時刻を決定し、前記Syncパケットは,前記少量データ収集スロットの開始時刻,前記大量データ送信要求スロットの開始時刻,前記大量データ収集スロットの開始時刻、ホップ数フィールド、の群のうち少なくとも一つを含み、更に前記センサノードは前記Syncパケットを転送する際,前記ホップ数フィールドの値をインクリメントする、請求項1に記載の無線センサネットワークシステム。
  3. 前記少量データ収集スロットにおいて、ホップ数の大きいセンサノードほどSDataパケットの送信時刻を早くし,第1のセンサノードは自ノードの送信時刻前に自ノードよりもホップ数の大きい1個以上の第2のセンサノードが送信した第1のSDataパケットを受信した際,前記第1のSDataパケットの内容を一時的に保持し,前記第1のセンサノードの送信時刻になったとき,前記第1のセンサノードは前記第1のセンサノードの有するセンサの値,自ノードのホップ数,自ノードの隣接ノード数,自ノードの隣接ノードのアドレス,自ノードの隣接ノードとの無線通信路の品質,自ノードのバッテリ残量,自ノードが送信を要求する大量データのサイズ、の群のうち少なくとも一つを含み,さらに前記一時的に保持した前記第1のSDataパケットの内容を加えた第2のSDataパケットを生成し,前記第1のセンサノードが前記シンクノードに向けて前記第2のSDataパケットを送信することで,前記シンクノードが大量データの送信を要求する0個以上のセンサノードの送信開始時刻と経路を決定することを特徴とする、請求項1に記載の無線センサネットワークシステム。
  4. 前記大量データ送信要求スロットにおいて,前記シンクノードは、大量データの送信を要求する0個以上の前記センサノードのアドレス,前記送信開始時刻,前記経路に関する情報、の群のうち少なくとも一つを含むTxReqパケットを同報送信し、これを受信した前記センサノードは,重複したTxReqパケットでない場合前記TxReqパケットを同報通信で転送する請求項1に記載の無線センサネットワークシステム。
  5. 前記大量データ収集スロットにおいて、大量データの送信を要求する前記センサノードは,前記TxReqパケットで指定された前記送信開始時刻から順々に1個以上のLDataパケットにより前記大量データを前記シンクノードに向けて送信し、前記LDataパケットは,前記シンクノードへの経路上に存在する0個以上の中継センサノードのアドレス,該LDataパケットが前記大量データの最後かを示す情報を含み、更には前記中継センサノードは,該LDataパケットが含む前記中継センサノードのアドレスを参照し,次に送信すべきセンサノードを知り、前記シンクノードは前記TxReqパケットで指定した大量データ送信を要求したすべての前記センサノードから大量データを受信すると,TxEndパケットを同報送信し、これを受信したセンサノードは重複したTxEndパケットでない場合に前記TxEndパケットを同報通信で転送し、前記TxEndノードを受信したセンサノードは,次の同期スロット開始時刻までスリープすることを特徴とする請求項1に記載の無線センサネットワークシステム。
  6. 前記ネットワークのセンサノードの電力源に、風力、水力、振動、太陽光、の群れから少なくとも一つを含む再生エネルギーを動力源とした発電方法を使用している請求項1に記載の無線センサネットワークシステム。

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