JP2020091254A - 電波時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面アンテナのアンテナ特性の劣化を抑制しつつ、平面アンテナ及びデジタル表示部の配置の自由度を高くする。【解決手段】電波時計1は、胴の中空領域に収容される時刻表示部70と、時刻表示部70の時刻を表示する側とは反対側に配置され、胴の内周壁に近い第1辺と、第1辺に対向し胴の内周壁から遠ざかる方向に配置される第4辺と、第1辺と第4辺を結ぶ第2辺及び第3辺と、を含むアンテナ電極12を有する平面アンテナ10と、制御部と、デジタル表示部51及び電極を含むデジタル表示装置50と、を有し、デジタル表示装置50は、平面視したときに、平面アンテナ10と少なくとも一部が重畳し、デジタル表示部51及び電極が、第2辺及び第3辺に重畳しない。【選択図】図1

Description

本発明は、電波時計に関する。
衛星信号を受信する平面アンテナと、情報をデジタル表示するデジタル表示部とを有する電波時計が知られている。例えば、特許文献1には、時刻表示部を平面視したときに、平面アンテナをデジタル表示部に重ならないように配置する電波時計が記載されている。特許文献1に記載される電波時計は、平面アンテナをデジタル表示部に重ならないように配置することで、デジタル表示部が有する透明電極によって平面アンテナの受信性能が劣化することを抑制することができる。
特開2018-81072号公報
しかしながら、特許文献1に記載される電波時計は、平面アンテナをデジタル表示部に重ならないように配置するため、平面アンテナ及びデジタル表示部の配置の自由度が低くなってしまう。
そこで、本発明では、平面アンテナ及びデジタル表示部を有する電波時計において、平面アンテナのアンテナ特性の劣化を抑制しつつ、平面アンテナ及びデジタル表示部の配置の自由度を高くすることができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態に係る電波時計は、中空領域を含む胴と、胴の中空領域に収容され時刻を表示する時刻表示部と、時刻表示部の時刻を表示する側とは反対側に配置され、胴の内周壁に近い第1辺と、第1辺に対向し胴の内周壁から遠ざかる方向に配置される第4辺と、第1辺の各端部と第4辺の各端部とを結ぶ第2辺及び第3辺と、を含む矩形状のアンテナ電極を有する平面アンテナと、制御部と、平面視において時刻表示部内に配置され、制御部から出力された信号に基づいて情報表示を行うデジタル表示部及び当該デジタル表示部に接続される電極を含むデジタル表示装置と、を有し、デジタル表示装置は、平面視したときに、平面アンテナと少なくとも一部が重畳し、デジタル表示部及び電極が、第2辺及び第3辺に重畳しないように配置される。
さらに、実施形態に係る電波時計では、デジタル表示部の形状は、長方形状であり、デジタル表示装置は、デジタル表示部の長辺が第2辺及び第3辺に平行になるように配置されることが好ましい。
さらに、実施形態に係る電波時計では、時刻表示部は、少なくとも3時を示すアワーマークである第1マーク及び9時を示すアワーマークである第2マークが表示された文字板を有し、デジタル表示装置は、デジタル表示部の長辺が、第1マークと第2マークとを結ぶ線の延伸方向と平行になるように配置されることが好ましい。
さらに、実施形態に係る電波時計では、デジタル表示装置は、第2マークの近傍に配置されることが好ましい。
さらに、実施形態に係る電波時計では、デジタル表示装置は、デジタル表示部が搭載された表示基板を更に有し、表示基板は、時刻表示部を平面視したときに、第1辺及び第4辺の双方に重畳して配置されることが好ましい。
さらに、実施形態に係る電波時計では、表示基板は、湾曲部を介して制御部に接続される可とう性の基板であり、湾曲部は、時刻表示部を平面視したときに、デジタル表示部の外側に配置されることが好ましい。
さらに、実施形態に係る電波時計は、時刻表示部を平面視したときに、デジタル表示部に重畳しないように配置され、照射される外光によって発電するソーラセルを更に有することが好ましい。
さらに、実施形態に係る電波時計は、平面アンテナの給電点は第2辺及び第3辺よりも第1辺又は第4辺に近い位置に配置されることが好ましい。
実施形態に係る電波時計は、平面アンテナのアンテナ特性の劣化を抑制しつつ、平面アンテナ及びデジタル表示部の配置の自由度を高くすることができる。
実施形態に係る電波時計の平面図である。 図1に示す電波時計の透視平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1に示す電波時計の機能ブロック図である。 (a)は図1に示す平面アンテナの斜視図であり、(b)は図1に示す平面アンテナの等価モデルを示す図であり、(c)は(b)に示す等価モデルの平面図である。 図1に示すデジタル表示装置の機能ブロック図である。 図2において矢印Bで示される部分の部分拡大図である。 変形例に係る電波時計の透視平面図である。 (a)は図8に示す平面アンテナの斜視図であり、(b)は(a)に示す平面アンテナの等価モデルの平面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態に係る電波時計について説明する。ただし、実施形態は図面又は以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。
(実施形態に係る電波時計の概要)
実施形態に係る電波時計は、時刻表示部を平面視したときに、情報をデジタル表示するデジタル表示装置を、衛星電波を受信する平面アンテナに重畳して配置することで、構成要素の配置の自由度を高くすることができる。
(実施形態に係る電波時計の構造及び機能)
図1は実施形態に係る電波時計の平面図であり、図2は図1に示す電波時計の透視平面図であり、図3は図1のA−A線に沿う断面図であり、図4は図1に示す電波時計の機能ブロック図である。
電波時計1は、平面アンテナ10と、受信回路20と、操作部30と、制御部40と、デジタル表示装置50と、駆動部60と、時刻表示部70と、電源部80とを有する。平面アンテナ10、受信回路20、操作部30、制御部40、デジタル表示装置50、駆動部60、時刻表示部70及び電源部80のそれぞれは、回路基板92を介してムーブメント91に支持されると共に、ケース90に収容される。ケース90は、中空領域を含む胴94及びベゼル95と、中空領域の一方の側を覆うカバーガラス93と、他方の側を覆う裏蓋96等を含む。胴94及びベゼル95は、一体物として形成された胴としてもよい。
図5(a)は平面アンテナ10の斜視図であり、図5(b)は平面アンテナ10の等価モデルを示す図であり、図5(c)は図5(b)に示す等価モデルの平面図である。
平面アンテナ10は、基材11と、アンテナ電極12と、給電点13とを有し、時刻を示す時刻情報を含む情報を搬送する衛星電波や、外部装置からのデータ信号を受信するアンテナであり、例えばパッチアンテナを用いることができる。衛星電波は、例えばGPS(Global Positioning System)衛星から送信される1.57542GHzの周波数を有する電波である。基材11は、誘電体材料で形成される直方体状の部材であり、カバーガラス93側の表面にアンテナ電極12が配置される。アンテナ電極12は、金属などの導電性材料により平面視したときに矩形形状に形成される。本実施形態においては正方形状である。アンテナ電極12は、胴94の内周壁に近い側に配置される側の第1辺121と、第1辺121に対向する第4辺124と、第1辺121の各端部から第4辺124の各端部に延伸する第2辺122及び第3辺123とを有する。第1辺121、第2辺122、第3辺123及び第4辺124のそれぞれの長さLは、受信する電波の1/2波長に相当する長さに調整することが望ましい。基材11が誘電体材料であることにより、誘電体材料の誘電率に応じた波長短縮効果によって、一辺の物理的な長さを短くすることができる。アンテナ電極12は、第2辺122及び第3辺123の延伸方向は、時針72、分針73及び秒針74を回転する指針軸の半径方向と平行になるように配置される。
なお、アンテナ電極12を平面視したときの形状は正方形状であるが、実施形態に係る電波時計では、アンテナ電極を平面視したときの形状は、平行四辺形状又は台形状であってもよく、アンテナ電極の辺がメアンダ形状であってもよい。
ここで、本実施形態の4辺全ての長さLが1/2波長に相当する長さに調整すると説明したが、後述するように第2辺122及び第3辺123がダイポールアンテナと等価的に機能し、第1辺121及び第4辺124と比較して受信感度に寄与する辺であるため、少なくとも第2辺122及び第3辺123の長さを受信する電波の1/2波長に相当する長さに調整すればよい。これにより、平面アンテナ10を小型化することができる。
給電点13は、第1辺121の中央部近傍に位置し、平面アンテナ10が直接給電方式である場合には、アンテナ電極12に直接接続される。また、容量結合方式である場合には、アンテナ電極12と給電点13が電気的に接続される。外部電波を受信することにより発生する電流又は給電点13を介して供給される電流は、アンテナ電極12の各辺のエッジ部分に集中的に流れる。特にケース90が導電性材料で形成されている場合、第1辺121は、胴94の内周壁面に近接しているため、アンテナとしての寄与度は低い。このような平面アンテナ10において、アンテナ電極12の第2辺122及び第3辺123は、第1辺121に対してケース90の内周面から遠ざかる方向に延伸しており、放射辺として電波の受信に寄与する辺となる。なお、第4辺124は、例えば、第1辺121との対称性を考慮して、アンテナとして寄与しないように励振される。平面アンテナ10は、電流が第2辺122及び第3辺123に集中的に流れるため、第2辺122及び第3辺123のそれぞれに配置された第1ダイポールアンテナ125及び第2ダイポールアンテナ126として等価的に機能する。
なお、アンテナ電極12では、給電点13はアンテナとしての寄与度が低い第1辺121の中央部近傍に配置されるが、実施形態に係る電波時計では、給電点13は第4辺124の中央部近傍に配置されてもよい。
受信回路20は、平面アンテナ10が配置される回路基板92の表面及び裏面の何れかに配置され、例えば、高周波回路及びデコード回路を有し、平面アンテナ10によって受信された衛星電波を復号して、衛星電波によって搬送された情報を示すビット列である受信データを出力する。受信回路20によって出力される受信データは、時刻を示す時刻情報を含む。受信回路20は、平面アンテナ10の近傍に配置されることが好ましい。受信回路20と平面アンテナ10の間には、受信回路20と平面アンテナ10のインピーダンス整合を取る為の、インピーダンス整合回路を配置しても良い。
操作部30は、例えば、プッシュボタンである第1操作ボタン31及び第2操作ボタン32と、リューズ33とを有し、電波時計1を使用するユーザによってカレンダ及び時刻の修正動作、並びに指針の位置の修正動作等の種々の動作のための情報が入力される。操作部30を介して入力された信号に基づいて制御部40が出力した情報は、例えばモータ駆動回路46を介して駆動された指針(時針72と、分針73と、秒針74や副針751、761及び771)の位置で示したり、デジタル表示装置50に表示される。
制御部40は、記憶回路41と、基準信号生成回路42と、電圧検出回路43と演算回路44と、表示装置駆動回路45と、モータ駆動回路46とを有する。制御部40は、平面アンテナ10が受信した衛星電波に基づいて時刻表示部70によって表示される時刻を決定すると共に、デジタル表示装置50に表示する情報を示す表示情報を生成する。制御部40は、時刻表示部70によって表示される時刻を決定するときに、受信した衛星電波によって搬送された情報に含まれる時刻情報を用いて、制御部40の基準信号生成回路に基づいてカウントしている内部時刻を修正する。制御部40は、修正した内部時刻に応じて、モータ駆動回路46が駆動部60を駆動するための駆動信号を生成して現在時刻を表示する。
記憶回路41は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等の記憶素子を有し、演算回路44での処理に用いられるコンピュータプログラム及びデータ等を記憶する。基準信号生成回路42は、RTC(Real Time Clock)とも称され、発振回路を有し、電波時計1の内部での計時に使用される基準信号であるクロック信号を生成し、生成したクロック信号を出力する。電圧検出回路43は、電源部80の電池82の電圧を検出し、検出した電圧を示す電圧信号を演算回路44に出力する。
演算回路44は、基準信号生成回路42から入力されるクロック信号によって計時された内部時刻を、受信回路20から入力された受信データに基づいて修正して、時刻表示部70に表示する時刻を算出し、算出した時刻を示す表示時刻信号を出力する。また、演算回路44は、記憶回路41に記憶されたプログラムや操作部30を介してユーザから入力された情報等の情報に基づいてデジタル表示装置50に表示する情報を示す表示情報を生成し、生成した表示情報を示す表示情報信号を出力する。
また、演算回路44は、電圧検出回路43から入力される電圧信号に応じて、受信回路20、モータ駆動回路46(駆動部60)及び表示装置駆動回路45(デジタル表示装置50)等を制御する。例えば、演算回路44は、電圧信号に対応する電圧が所定の第1しきい値電圧よりも低くなったときに、ユーザに電池の残量が少なくなったことや充電を促すための電警告情報を示す充電警告情報信号を出力する。この充電警告情報信号に基づいて、指針(時針72と、分針73と、秒針74や副針751、761及び771)を駆動して充電レベルを指示したり、デジタル表示装置50に充電レベルや警告表示等の表示がなされる。また、演算回路44は、電圧信号に対応する電圧が所定の第2しきい値電圧よりも低くなったときに、電源部80から受信回路20及びデジタル表示装置50への電力の供給を停止すると共に、制御部40を低消費電力で動作する低消費電力モードに移行させる。
表示装置駆動回路45は、演算回路44から入力される表示情報信号に応じて、デジタル表示装置50を駆動するための表示装置駆動信号をデジタル表示装置50に出力する。表示装置50に表示する機能としては、上述した充電レベルや警告表示などの表示の他、カレンダー情報、都市情報(タイムゾーン情報)、緯度経度、受信結果、受信中表示、各種状態(モード)表示、クロノ計測表示、アラーム時刻表示又はアラーム時刻の設定等が挙げられる。
モータ駆動回路46は、演算回路44から入力される信号に応じて、駆動部60に含まれるステップモータを駆動する駆動信号を出力する。
図6は、デジタル表示装置50の機能ブロック図である。
デジタル表示装置50は、デジタル表示部51と、複数の電極52と、Xドライバ53と、Yドライバ54と、発光素子55と、表示制御回路56と、表示基板57とを有する。デジタル表示部51は、LCDや有機EL、電子ペーパー等を用いることができ、表示形態に応じて種々の形状とすることができるが、本実施形態では長方形状のデジタル表示素子として説明を行う。デジタル表示部51は、Xドライバ53及びYドライバ54から複数の電極52を介して入力される表示制御信号に応じて情報をデジタル表示する。複数の電極52は、デジタル表示部51の周囲の領域である電極配置領域58に配置され、Xドライバ53及びYドライバ54から入力された表示制御信号をデジタル表示部51に供給する。
Xドライバ53及びYドライバ54のそれぞれは、電極配置領域58に配置され、表示制御回路56から入力されるドライバ制御信号に応じた表示制御信号をデジタル表示部51に出力する。発光素子55は、例えば、単数又は複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)であり、表示制御回路56から入力される発光素子制御信号に応じて点滅するバックライト用光源として機能する。なお、デジタル表示部51が有機EL(organic electro−luminescence、OEL)等の自発光型の表示素子であるとき、発光素子55は、配置されない。
表示制御回路56は、表示装置駆動回路45から入力される表示装置駆動信号から、Xドライバ53及びYドライバ54を駆動するドライバ制御信号を生成し、生成したドライバ制御信号をXドライバ53及びYドライバ54に出力する。また、表示制御回路56は、表示装置駆動信号から、発光素子55を制御する発光素子制御信号を生成し、生成した発光素子制御信号を発光素子55に出力する。
表示基板57は、フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits、FPC)とも称される可とう性の基板であり、デジタル表示部51、複数の電極52、Xドライバ53、Yドライバ54、発光素子55及び表示制御回路56を搭載する。表示基板57は、素子を搭載する搭載面が湾曲した湾曲部59及び回路基板92を介して制御部40に接続される。湾曲部59は、時刻表示部70を平面視したときに、デジタル表示部51の外側に位置する。
なお、表示基板57はガラエポ基板でもよく、ガラス基板である表示基板にCOG(Chip on Glass)であってもよい。また、制御回路20が搭載された回路基板92と表示基板57との間の接続にFPC基板を用いてもよく、制御回路20が搭載された回路基板92と表示基板57との間の接続に導電ピン及び導電ゴム等の導電性の接続部材を用いてもよい。また、制御回路20が搭載された回路基板92と表示基板57との間の接続にFPC基板を用いるとき、表示制御回路56、Xドライバ53及びYドライバ54は、FPC基板に実装してもよい。
また、表示基板57と回路基板92とを接続する接続部材である湾曲部59は、導電性材料を含むので、デジタル表示装置50を平面視したときに第2辺122及び第3辺123と重畳しないように配置することが好ましい。また、湾曲部59は、第1辺121又は第4辺124側に配置されることが好ましい。すなわち、湾曲部59は、デジタル表示部51に対して、外装ケース側又は指針軸(時計中心)側に配置されることが好ましい。
駆動部60は、複数のステップモータ61、62及び63、及び輪列64等を含み、複数のステップモータ61、62及び63の回転を輪列64が伝達することによって、時刻表示部70の指針を回転させる。複数のステップモータ61、62及び63のそれぞれは、耐磁板65によって覆われる。
時刻表示部70は、文字板71と、時針72と、分針73と、秒針74と、第1サブダイアル75と、第2サブダイアル76と、第3サブダイアル77と、カレンダー窓78とを有する。文字板71は、3時、6時、9時のそれぞれを示すアワーマークが表示される。3時を示すアワーマークは第1マークとも称されることがあり、9時を示すアワーマークは第2マークとも称されることがある。
時針72、分針73及び秒針74のそれぞれは、駆動部60によって回転される。第1サブダイアル75は12時を示すアワーマークの近傍に配置され、第2サブダイアル76は3時を示すアワーマークの近傍に配置され、第3サブダイアル77は6時を示すアワーマークの近傍に配置される。第1サブダイアル75、第2サブダイアル76及び第3サブダイアル77のそれぞれは、副針751、761及び771が配置されると共に不図示のインデックスが記載される。第1サブダイアル75、第2サブダイアル76及び第3サブダイアル77のそれぞれは、指針を所望の位置に回転させて、所定のインデックスを指示することで、曜日表示及び月表示等の付加的な情報を表示する。なお、第1サブダイアル75、第2サブダイアル76及び第3サブダイアル77のそれぞれは、デジタル表示装置で形成されてもよい。カレンダー窓78は、3時を示すアワーマークと6時を示すアワーマークの間に配置され、日車66に表示された日付けを表示する。
電源部80は、ソーラセル81と、電池82とを有する。ソーラセル81は、時刻表示部70を平面視したときに、デジタル表示部51に重畳しないように配置され、電波時計1に対して照射される太陽光などの外光によって発電し、発電した電力を電池82に供給する。電池82は、二次電池等の蓄電デバイスであり、ソーラセル81が発電した電力を蓄電し、蓄積された電力を、受信回路20、制御部40、デジタル表示装置50及び駆動部60に供給する。
図7は、図2において矢印Bで示される部分の部分拡大図である。
デジタル表示装置50は、時刻表示部70を平面視したときに、平面アンテナ10に重畳するように配置されると共に、電極配置領域58が、アンテナ電極12の一対の辺である第2辺122及び第3辺123の何れにも重畳しないように配置される。また、デジタル表示装置50は、デジタル表示部51の長辺が第2辺122及び第3辺123に平行になるように配置される。
また、デジタル表示装置50は、時刻表示部70を平面視したときに、アンテナ電極12の一対の辺である第1辺121及び第4辺124の少なくとも一部が重畳するように配置される。ここでは、第1辺121及び第4辺124の双方に重畳して配置されている。デジタル表示装置50のデジタル表示部51には種々の情報が表示可能であり、例えば東京を示す「TYO」がデジタル表示部51に表示されている。
また、デジタル表示装置50は、デジタル表示部51の長辺が、9時を示すアワーマークと3時を示すアワーマークとを結ぶ線の延伸方向、すなわち矢印Cで示される方向と平行になるように9時を示すアワーマークの近傍に配置される。
(実施形態に係る電波時計の作用効果)
電波時計1は、時刻表示部70を平面視したときに、デジタル表示装置50を平面アンテナ10の少なくとも一部に重畳して配置することで、ステップモータ61、62及び63並びにソーラセル81等の構成要素の配置の自由度を高くすることができる。また、電波時計1は、構成要素の配置の自由度が高くなるので、文字板71を含む時刻表示部70の配置の自由度を高くすることができる。
また、電波時計1は、時刻表示部70を平面視したときに、電極配置領域58を平面アンテナ10の第2辺122及び第3辺123の何れにも重畳しないように配置する。電波時計1は、衛星電波を受信するダイポールアンテナとして機能する第2辺122及び第3辺123の何れにも電極配置領域58が重畳しないように配置することで、平面アンテナ10が衛星電波を受信するアンテナ特性の劣化を抑制できる。
また、電波時計1は、デジタル表示部51の長辺が第2辺122及び第3辺123に平行になるように配置するので、文字をデジタル表示部51の長辺の長辺に平行に配列して表示するときに、表示される文字数を多くすることができる。
また、電波時計1は、デジタル表示部51の長辺が、3時を示すアワーマークと9時を示すアワーマークとを結ぶ線の延伸方向と平行になるように配置されるので、電波時計1を使用するユーザがデジタル表示部51に横方向に表示される文字を視認し易くなる。また、電波時計1は、デジタル表示部51が、9時を示すアワーマークの近傍に配置されるので、電波時計1を使用するユーザがデジタル表示部51に横方向に表示される文字を更に視認し易くなる。なお、電波時計1ではデジタル表示部51は9時位アワーマークの近傍に配置されるが、デジタル表示部51は平面アンテナ10の受信感度に影響を与える第2辺122及び第3辺123に重畳していなければよい。デジタル表示部51は、平面アンテナ10の配置に応じて、形状及び表示方法を適宜設定できる。
また、電波時計1は、デジタル表示部51を搭載する表示基板57が第1辺121及び第4辺124の双方に重畳して配置されるので、デジタル表示部51の幅を長くしてデジタル表示部51に表示される文字数を多くすることができる。
また、電波時計1は、湾曲部59が時刻表示部70を平面視したときに、デジタル表示部51の外側に配置され、湾曲部59がデジタル表示部51の内側に配置される場合よりも、組立が容易になる。
また、電波時計1は、時刻表示部70を平面視したときに、デジタル表示装置50を平面アンテナ10に重畳して配置するので、デジタル表示部51に重畳しないように配置されるソーラセルの面積を可能な限り大きくして発電能力を最大化できる。
また、電波時計1は、発光素子55及び表示制御回路56等がフレキシブルプリント基板である表示基板57にCOF(Chip on Film)配置されるので、回路基板92に搭載される部品点数が減り、回路基板92の実装面積が圧迫されることを抑制できる。
(実施形態に係る電波時計の変形例)
電波時計1では、衛星電波を受信するアンテナとして平面アンテナ10が使用されるが、実施形態に係る電波時計では、平面アンテナ10の半分の大きさの平面アンテナが使用されてもよい。このような平面アンテナとしては、逆F型アンテナや、平面モノポールアンテナなどを採用することができる。
図8は、変形例に係る電波時計の透視平面図である。
電波時計2は、平面アンテナ15を平面アンテナ10の代わりに有することが電波時計1と相違する。平面アンテナ15以外の電波時計2の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された電波時計1の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
図9(a)は平面アンテナ15の斜視図であり、図9(b)は図9(a)に示す平面アンテナの等価モデルの平面図である。
平面アンテナ15は、基材16と、アンテナ電極17と、給電点18とを有し、平面アンテナ10と同様に、時刻を示す時刻情報を含む情報を搬送する衛星電波や外部装置などからのデータ信号を受信する。本実施形態においては、平面アンテナ15は平面モノポールアンテナであるとして説明する。基材16は、誘電体材料で形成される直方体状の部材であり、表面にアンテナ電極17、給電電極191、GND電極192が配置される。アンテナ電極17は、大部分が基材16における風防93と対向する面16aに配置され、平面視したときに長方形状を有する金属で形成される。アンテナ電極17は、胴94の内周壁に近い第1辺171と、第1辺171に対向する第4辺174と、第1辺171の各端部から第4辺174に延伸する第2辺172及び第3辺173とを有する。
本実施形態においては、アンテナ電極17の第1辺171は、基材16の側面16bと接する部分まで覆うように形成され、側面16bに配置される給電電極191及びGND電極192とそれぞれ接続される。給電電極191は第1辺171の中央部に接続されるように配置され、図9(a)のように直接給電方式である場合は、アンテナ電極17に直接接続される。給電電極191とアンテナ電極17との接続位置が給電点18に相当する。GND電極192は、第1辺171の端部(第2辺172及び第3辺173と第1辺171が交差する位置)に配置され回路基板92のGNDと接点を設ける。
このような構成により、外部電波を受信することにより発生する電流又は給電点18を介して供給される電流は、第2辺172及び第3辺173に集中的に流れる。
また、先の実施形態と同様にデジタル表示装置50は、時刻表示部70を平面視したときに、アンテナ電極15の一対の辺である第1辺171及び第4辺174の少なくとも一部が重畳するように配置される。ここでは、第1辺171及び第4辺174の双方に重畳して配置されている。さらに、時刻表示部70を平面視したときに、電極配置領域58を平面アンテナ15の第2辺172及び第3辺173の何れにも重畳しないように配置する。
本実施形態においては、アンテナ電極17は基材16の面16a上に配置される例として説明を行ったが、平面アンテナ15が受信する電波の波長に応じて、アンテナ電極17の第1辺171を、側面16bの領域まで延伸して配置してもよい。その場合は、側面16bにおける給電電極191と延伸したアンテナ電極17の第1辺171との接続部分が給電点18に相当する。また、デジタル表示部の長辺の配置方向は、先の実施形態と同じである。
第1辺171及び第4辺174の長さL1は、受信する電波の1/2波長に相当する長さに調整することが望ましく、第2辺172及び第3辺173のそれぞれの長さL2は、受信する電波の1/4波長に相当する長さに調整することが望ましい。ここで平面アンテナ10と同様に基材16が誘電体材料であることにより、誘電体材料の誘電率に応じた波長短縮効果によって、一辺の物理的な長さを短くすることができる。
また、電波時計1では、Xドライバ53及びYドライバ54のそれぞれは、電極配置領域58に配置されるが、実施形態に係る電波時計では、Xドライバ53及びYドライバ54のそれぞれは、電極配置領域58の外に配置されもよい。
また、電波時計1では、デジタル表示部51は、電池82に重畳しないように配置されるが、実施形態に係る電波時計では、デジタル表示部51は、電池82に重畳するように配置されてもよい。デジタル表示部51を電池82に重畳するように配置することで、デジタル表示部51の大きさを更に大きくすることができる。
また、電波時計1では、デジタル表示部51は、9時を示すアワーマークの近傍に配置されるが、実施形態に係る電波時計では、デジタル表示部51は、6時を示すアワーマークの近傍等、所望の位置に配置されてもよい。
受信する電波はGPSに限らない。BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)でもNFC(Near Field Communication)でもよい。
1、2 電波時計
10、15 平面アンテナ
11、16 基材
12、17 アンテナ電極
13、18 給電点
40 制御部
50 デジタル表示装置
51 デジタル表示部
52 電極
58 電極配置領域(領域)
70 時刻表示部
94 胴
121 第1辺
122 第2辺
123 第3辺
124 第4辺

Claims (8)

  1. 中空領域を含む胴と、
    前記胴の中空領域に収容され時刻を表示する時刻表示部と、
    前記時刻表示部の時刻を表示する側とは反対側に配置され、前記胴の内周壁に近い第1辺と、前記第1辺に対向し前記胴の内周壁から遠ざかる方向に配置される第4辺と、前記第1辺の各端部と前記第4辺の各端部とを結ぶ第2辺及び第3辺と、を含む矩形状のアンテナ電極を有する平面アンテナと、
    制御部と、
    平面視において前記時刻表示部内に配置され、前記制御部から出力された信号に基づいて情報表示を行うデジタル表示部及び当該デジタル表示部に接続される電極を含むデジタル表示装置と、を有し、
    前記デジタル表示装置は、平面視したときに、前記平面アンテナと少なくとも一部が重畳し、前記デジタル表示部及び前記電極が、前記第2辺及び前記第3辺に重畳しないように配置される、
    ことを特徴とする電波時計。
  2. 前記デジタル表示部の形状は、長方形状であり、
    前記デジタル表示装置は、前記デジタル表示部の長辺が前記第2辺及び前記第3辺に平行になるように配置される、請求項1に記載の電波時計。
  3. 前記時刻表示部は、少なくとも3時を示すアワーマークである第1マーク及び9時を示すアワーマークである第2マークが表示された文字板を有し、
    前記デジタル表示装置は、前記デジタル表示部の長辺が、前記第1マークと前記第2マークとを結ぶ線の延伸方向と平行になるように配置される、請求項2に記載の電波時計。
  4. 前記デジタル表示装置は、前記第2マークの近傍に配置される、請求項3に記載の電波時計。
  5. 前記デジタル表示装置は、前記デジタル表示部が搭載された表示基板を更に有し、
    前記表示基板は、前記時刻表示部を平面視したときに、前記第1辺及び前記第4辺の双方に重畳して配置される、請求項1乃至4の何れか一項に記載の電波時計。
  6. 前記表示基板は、湾曲部を介して前記制御部に接続される可とう性の基板であり、
    前記湾曲部は、前記時刻表示部を平面視したときに、前記デジタル表示部の外側に配置される、請求項5に記載の電波時計。
  7. 前記時刻表示部を平面視したときに、前記デジタル表示部に重畳しないように配置され、照射される外光によって発電するソーラセルを更に有する、請求項1乃至6の何れか一項に記載の電波時計。
  8. 前記平面アンテナの給電点は前記第2辺及び前記第3辺よりも前記第1辺又は前記第4辺に近い位置に配置される、請求項1乃至7の何れか一項に記載の電波時計。
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