JP2020091135A - 伝送装置、時刻伝送システム、および、遅延測定方法 - Google Patents

伝送装置、時刻伝送システム、および、遅延測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】時刻同期装置間のリンク非対称性の影響を低減するような時刻同期機構を提供すること。【解決手段】マスタノード1、スレーブノード2間でSW3を介してPTPパケットを送受信し、その送受信の時刻情報をもとにマスタノード1の時刻を同期する時刻伝送システムに用いられるSW3は、自装置に入力されたPTPパケットが自装置から出力されるまでの装置内遅延を測定する遅延計算部32と、遅延計算部32により測定された装置内遅延をPTPパケットに後続するパケットに付与し、その付与したパケットをPTPパケットの出力先に出力する遅延情報書込部33と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、伝送装置、時刻伝送システム、および、遅延測定方法に関する。
時刻同期技術は、モバイルにおける基地局間連携において次世代移動通信5G(Generation)などで今後必要とされている。時刻同期システムは、例えば、時刻基準装置であるGM(Grand Master)を各地点に分散配置させる構成により実現される。各地点のGMは、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの信号を直接受信するGNSSレシーバとして機能し、受信した信号を直接エンドアプリケーションに配信する。
しかし、高性能であるGNSSレシーバの台数を増やすと、その分コストも高くなってしまう。また、悪天候により衛星からの信号を受信できない時間帯は、時刻の精度が悪化してしまう。
そこで、GMからの情報をパケットネットワークによって配信する(つまり、GNSS信号を間接的に受信する)形態として、例えば、パケットのタイムスタンプを利用して時刻同期を行うPTP(Precision Time Protocol)が用いられる(非特許文献1)。PTPでは、通信事業者の高信頼なネットワークを介して時刻同期が行われる。
これにより、時刻基準となるGNSSアンテナの受信地点および設置数を集約でき、集約したGNSSレシーバ(GM)へ監視機能を具備することでGNSS受信の信頼性を向上することができる。また、パケットネットワークの経路二重化により、信頼性も向上できる。さらに、GMはPTPパケットを主信号に重畳することで、経済的かつ高精度に時刻情報を伝達することができる。
図5は、時刻同期技術が適用された時刻伝送システムの構成図である。
時刻伝送システムは、PTPに対応したPTPノードであるGMノード82と、BC(Boundary Clock)ノード83,84と、OC(Ordinary Clock)ノード85とがネットワークで接続されて構成される。
以下、時刻同期を直接行うPTPノード間で、時刻情報を提供する側をマスタノード91(図6)とし、マスタノード91から時刻情報を受ける被同期装置の側をスレーブノード92(図6)とする。以下、時刻情報の伝搬の順序を図5の太線矢印で記載する。太線矢印の矢印元側が上り側であり、太線矢印の矢印先側が下り側である。つまり、GMノード82→BCノード83→BCノード84→OCノード85の順に正確な時刻情報が下りに伝搬される。
GMノード82は、GPS衛星81からの信号を直接受信するアンテナ82aを備える。
BCノード83は、マスタノード91であるGMノード82から時刻情報を受けるスレーブノード92であり、その後にBCノード84に時刻情報を提供するマスタノード91として機能する。
BCノード84は、BCノード83から時刻情報を受けるスレーブノード92であり、その後にOCノード85に時刻情報を提供するマスタノード91として機能する。
OCノード85は、BCノード84から時刻情報を受けるスレーブノード92であり、その後にエンド端末86に時刻情報を提供する。
なお、BCノード83,84とOCノード85との呼び方の違いは、他PTPノードへの接続ポートがBCノード83,84には複数本存在し、OCノード85には1本だけ存在することによる。
図6は、PTPの仕組みを示すシーケンス図である。
時刻情報(タイムスタンプ)を付与したPTPパケットは、マスタノード91〜スレーブノード92間で送受信される。PTPパケットとして、下りのSyncメッセージ(S11)と、下りのFollow-upメッセージ(S12)と、上りのDelay_Requestメッセージ(S13)と、下りのDelay_Responseメッセージ(S14)とが順番に送受信される。
発時刻t1は、Syncメッセージ(S11)がマスタノード91から送信された時刻である。なお、Syncメッセージの発時刻t1をSyncメッセージそのものに含ませることは困難であるので、Syncメッセージの発時刻t1は後続のFollow-upメッセージにて、スレーブノード92に通知される。
着時刻t2は、Syncメッセージがスレーブノード92に到着した時刻である。
発時刻t3は、Delay_Requestメッセージがスレーブノード92から送信された時刻である。
着時刻t4は、Delay_Requestメッセージがマスタノード91に到着した時刻である。着時刻t4は、Delay_Requestメッセージに対するDelay_Responseメッセージに含めて、スレーブノード92に通知される。
これにより、スレーブノード92は、4つのタイムスタンプ(発時刻t1〜着時刻t4)をすべて把握できる。
PTPパケットの送受信には、以下の伝搬遅延が発生する。
・下り遅延Dmsは、マスタノード91→スレーブノード92の下り方向のSyncメッセージの伝搬遅延である。マスタノード91側の時計に対するスレーブノード92側の時計のずれをオフセット値とすると、下り遅延Dms=(着時刻t2−オフセット値)−発時刻t1で求まる。
・上り遅延Dsmは、スレーブノード92→マスタノード91の上り方向のDelay_Requestメッセージの伝搬遅延である。上り遅延Dsm=着時刻t4−(発時刻t3−オフセット値)で求まる。
下り遅延Dms=上り遅延Dsmと仮定すると、スレーブノード92は、以下の数式1でオフセット値を求める。
オフセット値=((着時刻t2−発時刻t1)−(着時刻t4−発時刻t3))/2 …(数式1)
そして、スレーブノード92は、求めたオフセット値で自身の時計の時刻を修正することで、マスタノード91の時計とスレーブノード92の時計とが同期(時刻一致)される。
IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)、「IEEE Standard for a Precision Clock Synchronization Protocol for Networked Measurement and Control Systems」、IEEE Std 1588-2008,Revision of IEEE Std 1588-2002、2008年7月24日
PTPは、PTPパケットの伝送経路について、上り下りの遅延が等しいことを前提としたプロトコルである。よって、リンク非対称性(上り下りの遅延差)が発生する場合には、時刻同期精度に誤差が生じる。以下、上り下りの遅延差の要因を例示する。
(a)伝送経路途中の装置内遅延として、例えば、パケット処理によるバッファリングやフレーム処理による変動遅延。
(b)伝送路の温度変動。
(c)二芯双方向通信の場合、ファイバ長の長さの差(5ns/m)がある場合。
(d)一芯双方向通信の場合では上り下りで異なる波長を利用する場合にも、波長分散による遅延差が発生する。例えば、1500ns/1300ns波長でシングルモードファイバ80kmを伝送する場合、その遅延差130nsとなり、PTPによる時刻同期誤差は130/2=65nsとなる。
上り下りの遅延差の成分の大部分は(a)装置内遅延である。一方、(b)伝送路の温度変動は、PTPによる時刻同期頻度よりも温度変動の方が長周期であるため、ほとんど影響は無い。また、(c)ファイバ長の差と(d)異なる波長についても、(a)装置内遅延に比べると微差である。よって、時刻同期精度を高めるためには、(a)装置内遅延を考慮し、リンク非対称性の影響を低減するように時刻同期機構を設計する必要がある。
図7は、図6に対して伝送装置の装置内遅延を加味したシーケンス図である。図7では、マスタノード91とスレーブノード92との間に2台の伝送装置(第1SW93a,第2SW93b)が存在する場合を例示する。
伝送装置の装置内遅延が0である理想的な状況でのPTPパケットの伝送(S11,S13)を破線矢印で示し、その破線矢印に対して伝送装置の装置内遅延が存在する実際のPTPパケットの伝送(S11b,S13b)を太実線矢印で示す。
なお、S12,S14bのメッセージも実際には伝送装置の装置内遅延が存在する。しかし、S12,S14bのメッセージについては、PTPノードの発時刻も着時刻も時刻同期の計算には使用されないので、図7では装置内遅延が0であるとした。
PTPパケットとして、下りのSyncメッセージ(S11b)と、下りのFollow-upメッセージ(S12)と、上りのDelay_Requestメッセージ(S13b)と、下りのDelay_Responseメッセージ(S14b)とが順番に送受信される。
Syncメッセージ(S11b)は、マスタノード91からスレーブノード92に向かう第1SW93aに送信される。第1SW93aは、Syncメッセージの受信時から送信時までに装置内遅延L11を発生させる。第2SW93bも、Syncメッセージの受信時から送信時までに装置内遅延L12を発生させる。よって、Syncメッセージの実際の着時刻t2bは、理想的な着時刻t2よりも2台の装置内遅延分だけ遅れてしまう。
Delay_Requestメッセージ(S13b)は、スレーブノード92からマスタノード91に向かう第2SW93bに送信される。第2SW93bは、Delay_Requestメッセージの受信時から送信時までに装置内遅延L32を発生させる。第1SW93aも、Delay_Requestメッセージの受信時から送信時までに装置内遅延L31を発生させる。よって、Delay_Requestメッセージの実際の着時刻t4bは、理想的な着時刻t4よりも2台の装置内遅延分だけ遅れてしまう。Delay_Responseメッセージ(S14b)は、実際の着時刻t4bをスレーブノード92に通知する。
スレーブノード92は、下り遅延Dms≠上り遅延Dsmである図7の状況では、前記した数式1でオフセット値を求めることはできない。よって、スレーブノード92は、代わりに以下の数式2でオフセット値を求めることとなる。
オフセット値=((着時刻t2−発時刻t1)−(着時刻t4−発時刻t3))/2+(上り遅延Dsm−下り遅延Dms)/2 …(数式2)
しかし、数式2の第2項の下り遅延Dmsや、上り遅延Dsmは固定値とは限らず、時間的な変動がある場合も多い。時間的な変動として、例えば、同じ第2SW93bという装置でも、装置内遅延L12と装置内遅延L32とが大きく異なる。この要因は、通信の方向のちがいや、処理時点での負荷量の差などである。
つまり、PTPパケットの端点であるマスタノード91およびスレーブノード92それぞれのタイムスタンプ情報だけからオフセット値を求める単純なPTPの仕様では、伝送装置の装置内遅延などのリンク非対称性により、時刻同期精度が不安定になってしまう。
そこで、本発明は、時刻同期装置間のリンク非対称性の影響を低減するような時刻同期機構を提供することを、主な課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の伝送装置は、以下の特徴を有する。
本発明は、時刻同期装置間で伝送装置を経由して時刻同期用パケットを送受信し、その送受信の時刻情報をもとに前記時刻同期装置の時刻を同期する時刻伝送システムに用いられる前記伝送装置であって、
自装置に入力された前記時刻同期用パケットが自装置から出力されるまでの装置内遅延を測定する遅延計算部と、
前記遅延計算部により測定された前記装置内遅延を前記時刻同期用パケットに後続するパケットに付与し、その付与したパケットを前記時刻同期用パケットの出力先に出力する遅延情報書込部と、を有することを特徴とする。
これにより、時刻同期装置には、リンク非対称性の主要因となる装置内遅延が通知されるので、その装置内遅延を時刻同期の計算に使用させることができる。よって、時刻同期装置間のリンク非対称性の影響を低減するような時刻同期機構を提供することができる。
本発明は、前記伝送装置が、さらに、パルス生成部を有しており、
前記パルス生成部が、前記時刻同期用パケットが自装置に入力されるタイミングと、前記時刻同期用パケットが自装置から出力されるタイミングとでそれぞれパルス信号を生成して前記遅延計算部に通知し、
前記遅延計算部が、同じ前記時刻同期用パケットについての入力されるタイミングのパルス信号と、出力されるタイミングのパルス信号との通知時刻差により前記装置内遅延を測定することを特徴とする。
これにより、パルス信号という簡易な信号を用いて、時刻同期用パケットが入出力されるタイミング情報を伝送装置内で高速に伝達することで、装置内遅延を高精度に求めることができる。
さらに、本発明は、前記伝送装置と、前記時刻同期装置とを含めて構成される前記時刻伝送システムであって、
前記時刻同期装置が、
時刻を同期する相手である他の前記時刻同期装置から送信された前記時刻同期用パケットと、その前記時刻同期用パケットの伝送経路上の各前記伝送装置により測定された前記装置内遅延が付与されたパケットとをそれぞれ受信すると、
前記時刻同期用パケットの着時刻から各前記伝送装置の前記装置内遅延分を減算することで、前記時刻同期用パケットの着時刻を前記装置内遅延が発生しない補正着時刻へと補正し、その補正着時刻を用いて前記時刻同期装置の時計のずれであるオフセット値を計算することを特徴とする。
これにより、リンク非対称性の主要因となる装置内遅延が除去された補正着時刻をもとに、高精度な時刻同期を実現することができる。
本発明によれば、時刻同期装置間のリンク非対称性の影響を低減するような時刻同期機構を提供することができる。
本実施形態に係わる伝送装置の装置内遅延を補正したシーケンス図である。 本実施形態に係わる図1の伝送装置の構成図である。 本実施形態に係わるパルス生成部の構成図である。 本実施形態に係わる装置内遅延差を利用した遅延測定処理を示すフローチャートである。 時刻同期技術が適用された時刻伝送システムの構成図である。 PTPの仕組みを示すシーケンス図である。 図6に対して伝送装置の装置内遅延を加味したシーケンス図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、図7に対して伝送装置の装置内遅延を補正したシーケンス図である。
図7では、マスタノード91→第1SW93a→第2SW93b→スレーブノード92の伝送経路順にPTPパケットが下っていく構成を示した。図1では、マスタノード(時刻同期装置)1→第1SW3a→第2SW3b→スレーブノード(時刻同期装置)2の伝送経路順にPTPパケットが下っていく構成を示す。なお、第1SW3a、第2SW3bなどの伝送装置をSW(伝送装置)3とする。また、前記の伝送経路のケーブル長は上り下りで同一と仮定する。
図1では、図7から以下の処理が追加されている。
(1)各SW3が、入出力の信号検出タイミングから自装置の装置内遅延を測定する処理(S111,S121,S113,S123)
(2)各SW3が、測定した装置内遅延を後続のパケットに付与する処理(S112,S122,S114,S124)
(3)各PTPノードが、装置内遅延をもとに着時刻を補正する処理(S131,S141)
以下、図1の処理の詳細を説明する。
マスタノード1は、Syncメッセージをスレーブノード2に向けて送信する(S11b)。第1SW3aは、Syncメッセージの装置内遅延L11を測定する(S111)。第2SW3bは、Syncメッセージの装置内遅延L12を測定する(S121)。
マスタノード1は、Follow-upメッセージをスレーブノード2に向けて送信する(S12x)。第1SW3aは、測定した装置内遅延L11をFollow-upメッセージに付与する(S112)。第2SW3bは、測定した装置内遅延L12をFollow-upメッセージに付与する(S122)。
スレーブノード2は、Follow-upメッセージで通知された各SW3の装置内遅延をもとに、計算式「着時刻t2=着時刻t2b−(装置内遅延L11+装置内遅延L12)」により、着時刻t2bを着時刻t2に補正する(S131)。
スレーブノード2は、Delay_Requestメッセージをマスタノード1に向けて送信する(S13b)。第2SW3bは、Delay_Requestメッセージの装置内遅延L32を測定する(S123)。第1SW3aは、Delay_Requestメッセージの装置内遅延L31を測定する(S113)。
スレーブノード2は、遅延情報格納パケットをマスタノード1に向けて送信する(S132)。第2SW3bは、測定した装置内遅延L32を遅延情報格納パケットに付与する(S124)。第1SW3aは、測定した装置内遅延L31を遅延情報格納パケットに付与する(S114)。
なお、各装置内遅延が付与される遅延情報格納パケットは、スレーブノード2が作成したパケットを用いてもよいし、各SW3が自身で新たに作成した遅延情報格納パケットを用いてもよい。
マスタノード1は、遅延情報格納パケットで通知された各SW3の装置内遅延をもとに、計算式「着時刻t4=着時刻t4b−(装置内遅延L31+装置内遅延L32)」により、着時刻t4bを着時刻t4に補正する(S141)。そして、マスタノード1は、Delay_Responseメッセージで補正後の着時刻t4をスレーブノード2に通知する(S14x)。
そして、スレーブノード2は、補正された着時刻t2および着時刻t4と、補正が不要な発時刻t1および発時刻t3とを用いて、数式1により時刻同期する(S133)。
オフセット値=((着時刻t2−発時刻t1)−(着時刻t4−発時刻t3))/2 …(数式1)
これにより、スレーブノード2は、伝送装置の装置内遅延が補正で取り除かれたタイムスタンプ情報を用いることで、リンク非対称性の影響を低減した高精度な時刻同期を実行できる。
図2は、図1の伝送装置(SW3)の構成図である。
伝送装置は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ハードディスク、不揮発メモリ、SSD(solid state drive)などで例示される記憶手段(記憶部)と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。
このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、各処理部により構成される制御部(制御手段)を動作させる。
SW3は、基本的なパケット伝送機能に加え、図1で説明した(1)入出力の信号検出タイミングから自装置の装置内遅延を測定する機能と、(2)測定した装置内遅延を後続のパケットに付与する機能が付加されている。
具体的には、SW3は、パルス生成部10と、OXC(Optical Cross Connect)20と、AMP(Amplifier)21,25と、DEMUX(demultiplexer)22と、TRPN(Transponder)23と、MUX(multiplexer)24と、装置内時刻保持部31と、遅延計算部32と、遅延情報書込部33とを有する。
SW3は、OXC20によりポート52,53を介して入出力される光信号を中継するWDM(Wavelength Division Multiplexing)である。ポート52,53はスレーブノード2側の下り方向に接続され、ポート51はマスタノード1側の上り方向に接続される。ポート51に接続されるTRPN23は、MUX24を介して下り方向への信号をOXC20に出力し、DEMUX22を介して上り方向への信号をOXC20から受信する。MUX24は、TRPN23を通過後のPTPパケットと、他のクライアント信号とを多重化してからOXC20に伝送する。
3箇所のパルス生成部10は、それぞれ近傍に接続された処理部にPTPパケットが入出力するタイミングでそれぞれパルス信号を生成して(パルス化して)遅延計算部32に通知する。以下にパルス化のタイミングを列挙する。
・ポート51からTRPN23にPTPパケットが入力されるタイミング。
・TRPN23からポート51にPTPパケットが出力されるタイミング。
・ポート53からAMP21にPTPパケットが入力されるタイミング。
・AMP25からポート52にPTPパケットが出力されるタイミング。つまり、Egress側が光出力の伝送装置においても装置内遅延を求めることができる。
遅延計算部32は、各タイミングでのパルス信号の通知を受け、その通知時刻を装置内時刻保持部31から内部クロックで取得する。そして、遅延計算部32は、同じPTPパケットに対する入力時刻と出力時刻についてのパルス信号の通知時刻差から、自装置の装置内遅延を計算する。
遅延情報書込部33は、遅延計算部32で算出された装置内遅延を、PTPパケットの出力先である後続側に通知する。この通知処理では、後続のPTPパケットに装置内遅延を付与してもよいし、新たに自装置で生成した遅延情報格納パケットに装置内遅延を付与してもよい。
図3は、パルス生成部10の構成図である。パルス生成部10は、信号分岐部11と、O/E(Optical/Electrical)変換部12と、PTP読取タイミング生成部13とを有する。
信号分岐部11は、伝送経路から信号を分岐させる。
O/E変換部12は、信号分岐部11が分岐させた光信号を電気信号に変換する。
PTP読取タイミング生成部13は、O/E変換部12が変換した電気信号からPTPパケットであることを認識し、パルス信号を生成して遅延計算部32に通知する。
図4は、装置内遅延差を利用した遅延測定処理を示すフローチャートである。
S201として、マスタノード1およびスレーブノード2は、相手のPTPノードに向けてPTPパケット(図1ではS11bのSyncメッセージ、S13bのDelay_Requestメッセージ)を送信する。
S202として、PTPパケットの経路上の各SW3は、パルス信号によるPTPパケットの装置内遅延を測定する。
S203として、PTPパケットの経路上の各SW3は、S202で測定した装置内遅延を後続のパケットに付与する。
S204として、S201での相手のPTPノードは、後続のパケットに付与された装置内遅延を用いて、先着のPTPパケットの着時刻を補正する(図1ではS131,S141)。
S205として、スレーブノード2は、S204で補正されたPTPパケットの着時刻から数式1によりオフセット値を計算し、そのオフセット値で時刻同期する(図1ではS133)。これにより、スレーブノード2は、高精度に時刻同期を行うことができる。
以上説明した本実施形態の時刻伝送システムは、遅延変動要因の主要因であるPTP非対応装置(SW3)の装置内遅延を求め、その装置内遅延でタイムスタンプ情報を補正し、補正後のタイムスタンプ情報からオフセット値を高精度に求める。よって、PTPにおいて時刻同期誤差の要因である上り下り非対称性を除去することで、時刻同期を高精度化できる。
なお、本実施形態においては、時刻伝送システムとして、図1に示すような2台のSW3(第1SW3a、第2SW3b)を上り方向でも下り方向でも通過するような伝送経路を例示した。一方、このようなSW3の台数に限定されず、任意の台数を扱ってもよい。
また、本実施形態においては、一般的なコンピュータのハードウェア資源を、SW3の各手段として動作させるプログラムによって実現することができる。そして、このプログラムは、通信回線を介して配布したり、CD−ROM等の記録媒体に記録して配布したりすることも可能である。
1 マスタノード(時刻同期装置)
2 スレーブノード(時刻同期装置)
3 SW(伝送装置)
10 パルス生成部
11 信号分岐部
12 O/E変換部
13 PTP読取タイミング生成部
20 OXC
21 AMP
22 DEMUX
23 TRPN
24 MUX
25 AMP
31 装置内時刻保持部
32 遅延計算部
33 遅延情報書込部

Claims (4)

  1. 時刻同期装置間で伝送装置を経由して時刻同期用パケットを送受信し、その送受信の時刻情報をもとに前記時刻同期装置の時刻を同期する時刻伝送システムに用いられる前記伝送装置であって、
    自装置に入力された前記時刻同期用パケットが自装置から出力されるまでの装置内遅延を測定する遅延計算部と、
    前記遅延計算部により測定された前記装置内遅延を前記時刻同期用パケットに後続するパケットに付与し、その付与したパケットを前記時刻同期用パケットの出力先に出力する遅延情報書込部と、を有することを特徴とする
    伝送装置。
  2. 前記伝送装置は、さらに、パルス生成部を有しており、
    前記パルス生成部は、前記時刻同期用パケットが自装置に入力されるタイミングと、前記時刻同期用パケットが自装置から出力されるタイミングとでそれぞれパルス信号を生成して前記遅延計算部に通知し、
    前記遅延計算部は、同じ前記時刻同期用パケットについての入力されるタイミングのパルス信号と、出力されるタイミングのパルス信号との通知時刻差により前記装置内遅延を測定することを特徴とする
    請求項1に記載の伝送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の伝送装置と、前記時刻同期装置とを含めて構成される前記時刻伝送システムであって、
    前記時刻同期装置は、
    時刻を同期する相手である他の前記時刻同期装置から送信された前記時刻同期用パケットと、その前記時刻同期用パケットの伝送経路上の各前記伝送装置により測定された前記装置内遅延が付与されたパケットとをそれぞれ受信すると、
    前記時刻同期用パケットの着時刻から各前記伝送装置の前記装置内遅延分を減算することで、前記時刻同期用パケットの着時刻を前記装置内遅延が発生しない補正着時刻へと補正し、その補正着時刻を用いて前記時刻同期装置の時計のずれであるオフセット値を計算することを特徴とする
    時刻伝送システム。
  4. 時刻同期装置間で伝送装置を経由して時刻同期用パケットを送受信し、その送受信の時刻情報をもとに前記時刻同期装置の時刻を同期する時刻伝送システムに用いられる前記伝送装置が実行する遅延測定方法であって、
    前記伝送装置は、遅延計算部と、遅延情報書込部と、を有しており、
    前記遅延計算部は、自装置に入力された前記時刻同期用パケットが自装置から出力されるまでの装置内遅延を測定し、
    前記遅延情報書込部は、前記遅延計算部により測定された前記装置内遅延を前記時刻同期用パケットに後続するパケットに付与し、その付与したパケットを前記時刻同期用パケットの出力先に出力することを特徴とする
    遅延測定方法。
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