JP2020089672A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエストバンドの外側縁が身体に当たることによる不快感を抑制しつつウエストバンドのフィット性を向上できる使い捨ておむつを提供する。【解決手段】使い捨ておむつ(10)は、吸収性本体(11)と、後胴回り域において肌面側シートよりも肌面側に位置し、かつ幅方向に伸縮するバンド伸縮領域(R80)を有するウエストバンド(80)と、吸収性本体に接合された接合領域(75)、フラップ伸縮領域(76)及び係止部(73)を有するフラップ部と、を有する。ウエストバンドは、肌面側シートに接合された第1基端部(87)及び第2基端部(84)と、第1基端部(87)及び第2基端部(84)よりも前側の折り目(FL)において後側に折り返された起立部(85)と、を有している。フラップ部の少なくとも一部は、肌面側シートとウエストバンドの間に配置されている。ウエストバンドの外側縁は、接合領域と重なる領域に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ウエストバンドを有する使い捨ておむつに関する。
後胴回り域にウエストバンドを配置した使い捨ておむつが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の使い捨ておむつは、吸収コア及び吸収コアよりも肌面側に位置する肌面側シートを有する吸収性本体と、吸収性本体に接合された接合領域を有するフラップ部と、を有する。フラップ部は、接合領域よりも幅方向の外側において幅方向に伸縮するフラップ伸縮領域と、前胴回り域に止着する係止部と、を有する。
米国特許公開公報2018/055698号
このように構成された使い捨ておむつを装着する際に、装着補助者は、フラップ部を幅方向の外側に引っ張り、フラップ部を伸長させた状態で、着用者の腰周りにフィットさせる。このとき、フラップ部とウエストバンドが離間しているため、ファスニングテープを引っ張った際、フラップ部の伸長に連動してウエストバンドが伸長し難いことがあった。
また、フラップ部とウエストバンドを連動させやすくするために、フラップ部とウエストバンドを近づけて配置したり、フラップ部とウエストバンドを重ねて配置したりすることが考えられる。しかし、フラップ部の伸縮に伴ってウエストバンドが身体に密着すると、ウエストバンドの外側縁が身体に当たり、不快感が生じるおそれがあった。
よって、ウエストバンドの外側縁が身体に当たることによる不快感を抑制しつつウエストバンドのフィット性を向上できる使い捨ておむつが望まれる。
一態様に係る使い捨ておむつは、互いに直交する前後方向及び幅方向と、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、吸収コア及び前記吸収コアよりも肌面側に位置する肌面側シートを有する吸収性本体と、前記後胴回り域において前記肌面側シートよりも肌面側に位置し、かつ前記幅方向に伸縮するバンド伸縮領域を有するウエストバンドと、前記吸収性本体に接合された接合領域、前記接合領域よりも前記幅方向の外側において前記幅方向に伸縮するフラップ伸縮領域及び前記前胴回り域に止着する係止部を有するフラップ部と、を有する使い捨ておむつであって、前記ウエストバンドは、前記肌面側シートに接合された基端部と、前記基端部よりも前側の折り目において後側に折り返され、かつ起立可能に構成された起立部と、を有しており、前記フラップ部の少なくとも一部は、前記肌面側シートと前記ウエストバンドの間に配置されており、前記ウエストバンドの外側縁は、前記接合領域と重なる領域に配置されている。
図1は、第1実施形態に係る使い捨ておむつを肌面側から見た模式平面図である。 図2は、図1に示す2A−2A線に沿った模式断面図である。 図3は、伸長状態における図1に示す3A−3A線に沿った断面における着用状態を模式的に示した図である。 図4は、図3を基準とした断面における着用状態を模式的に示した図である。 図5は、装着時のフラップ部及びウエストバンドの変形態様を模式的に示した図である。 図6は、第2実施形態に係る使い捨ておむつを肌面側から見た模式平面図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る使い捨ておむつは、互いに直交する前後方向及び幅方向と、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、吸収コア及び前記吸収コアよりも肌面側に位置する肌面側シートを有する吸収性本体と、前記後胴回り域において前記肌面側シートよりも肌面側に位置し、かつ前記幅方向に伸縮するバンド伸縮領域を有するウエストバンドと、前記吸収性本体に接合された接合領域、前記接合領域よりも前記幅方向の外側において前記幅方向に伸縮するフラップ伸縮領域及び前記前胴回り域に止着する係止部を有するフラップ部と、を有する使い捨ておむつであって、前記ウエストバンドは、前記肌面側シートに接合された基端部と、前記基端部よりも前側の折り目において後側に折り返され、かつ起立可能に構成された起立部と、を有しており、前記フラップ部の少なくとも一部は、前記肌面側シートと前記ウエストバンドの間に配置されており、前記ウエストバンドの外側縁は、前記接合領域と重なる領域に配置されている。
本態様によれば、装着時に装着補助者がフラップ部を引っ張ると、フラップ伸縮領域が幅方向に伸長する。このとき、フラップ伸縮領域の伸長に伴ってウエストバンドも幅方向に引っ張られ、バンド伸縮領域も伸長し、身体に対するフィット性が向上する。また、使い捨ておむつの装着時に、フラップ伸縮領域は、伸長して着用者側に引き上がり、フラップ部の接合領域は、吸収性本体等に接合されているため、伸長し難く、着用者側に引き上がり難い。ウエストバンドの外側縁は、接合領域と重なる領域に配置されているため、フラップ部が伸長した状態で、着用者側に押し当てられにくく、ウエストバンドの外側縁が身体に当たることによる不快感を抑制できる。よって、ウエストバンドの外側縁が身体に当たることによる不快感を抑制しつつウエストバンドのフィット性を向上できる使い捨ておむつを提供できる。
好ましい一態様によれば、前記接合領域には、熱溶着による溶着部が形成されており、前記ウエストバンドは、前記溶着部と重ならない領域に配置されてよい。
本態様によれば、ウエストバンドが溶着部と重ならない領域に配置されているため、溶着部によって接合領域が硬くなったとしても、ウエストバンドの違和感を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記バンド伸縮領域の伸長応力は、前記フラップ伸縮領域の伸長応力よりも低くてよい。
本態様によれば、装着補助者がフラップ部を引っ張った際に、ウエストバンドは、伸長し易く、身体に対してフィットし易い。また、フラップ部は、ウエストバンドよりも伸長し難く、着用者の脇に対して過剰な圧力がかかることを防ぐことができる。ウエストバンドの外側縁は、着用者の脇に対応する領域に位置しており、ウエストバンドの外側縁が身体に当たることの不快感をより抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記バンド伸縮領域は、前記フラップ部と重ならない領域に配置されてよい。
本態様によれば、フラップ部に重なる領域にバンド伸縮領域が配置されていないため、バンド伸縮領域によって硬くなった部分がフラップ部によって身体に押し当てられることを抑制できる。また、バンド伸縮領域に配置される弾性部材の端縁が身体に当たりにくくなり、当該弾性部材の端縁の硬さによる不快感を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記バンド伸縮領域は、前記フラップ部と重なる領域に配置されてよい。
本態様によれば、フラップ部を引っ張った際に、バンド伸縮領域が伸長し易く、ウエストバンドの身体に対するフィット性を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記ウエストバンドの後端縁は、前記フラップ伸縮領域の後端縁よりも前側に位置し、前記ウエストバンドの前端縁は、前記フラップ伸縮領域の前端縁よりも後側に位置してよい。
本態様によれば、フラップ伸縮領域の前後方向の範囲内にウエストバンドが配置されている。よって、フラップ部を引っ張った際に、フラップ伸縮領域を介してウエストバンドの前後方向の全域に幅方向に引っ張る力をかけやすい。よって、少ない力であっても、ウエストバンドとフラップ部を伸長させ、身体にフィットさせやすくなる。
好ましい一態様によれば、前記ウエストバンドの外側縁には、前記幅方向の外側に突出する凸部と、前記凸部よりも幅方向に凹む凹部と、が前記前後方向に交互に配置されてよい。
本態様によれば、ウエストバンドの外側縁が直線状に形成されず、ウエストバンドの外側縁が身体に当たった際の接触面積を低減でき、ウエストバンドの外側縁が身体に当たることによる不快感をより抑制できる。
(2)使い捨ておむつの全体概略構成
以下、図面を参照して、第1実施形態に係る使い捨ておむつについて説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
使い捨ておむつは、テープ型の使い捨ておむつである。図1は、実施形態に係る使い捨ておむつ10の肌面側から見た模式平面図である。図2は、図1に示す使い捨ておむつの2A−2A断面に沿った模式断面図である。図1及び図2は、伸長状態の使い捨ておむつを示している。なお、本発明における伸長状態とは、使い捨ておむつ10を皺が形成されない状態まで伸長させた状態である。また、本発明における自然状態とは、パッケージに収容されている使い捨ておむつ10にあっては、パッケージから使い捨ておむつ10を取り出し、20℃±2℃、相対湿度60%±5%RHの雰囲気下において24時間放置した状態である。図3は、伸長状態における図1に示す3A−3A線に沿った模式断面図である。図4は、図3を基準とした断面における着用状態を模式的に示した図である。図4に示すBLは、着用者の身体のラインを示している。なお、図2及び図3に示す模式断面図では、説明の便宜上、各部材を厚さ方向Tにおいて離間して示しているが、実際の製品においては厚さ方向Tに接している。
使い捨ておむつ10は、互いに直交する前後方向L及び幅方向Wを有する。前後方向Lは、身体前側と身体後側とに延びる方向によって規定される。言い換えると、前後方向Lは、展開された使い捨ておむつ10において前後に延びる方向である。また、使い捨ておむつ10は、前後方向Lと幅方向Wの両方の直交する厚さ方向Tを有する。厚さ方向Tは、着用者側に向かう肌面側T1と、肌面側T1と反対側の非肌面側T2と、に延びる。
使い捨ておむつ10は、前胴回り域S1と、後胴回り域S2と、股下域S3と、を有する。前胴回り域S1は、着用者の前胴回り(腹部)に対向する領域である。後胴回り域S2は、着用者の後胴回り(背部)に対向する領域であり、装着時に身体が載せられる領域を含む。股下域S3は、着用者の股下に位置し、前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に配置された領域である。股下域S3は、吸収コア31の括れ部31Cが設けられた領域であってもよいし、着用者の脚回りに配置される脚回り開口部が設けられた領域であってもよい。吸収コアの括れ部及び脚回り開口部を有しない使い捨ておむつにあっては、吸収コア又は使い捨ておむつを前後方向において三等分した領域のうち、中央の領域であってよい。なお、吸収コアの括れ部31Cは、吸収コア31の外側縁31Eから幅方向の内側に凹む部分であり、脚回り開口部は、使い捨ておむつの外側縁から幅方向の内側に凹む部分である。
使い捨ておむつ10は、吸収性本体11と、ウエストバンド80と、フラップ部70と、を有する。吸収性本体11は、吸収コア31と、肌面側シート20と、を少なくとも含む。吸収コア31は、粉砕パルプもしくは高吸収性ポリマー(SAP)、又はこれらの混合物等の吸収材料を含む。吸収コア31は、図示しないコアラップによって覆われてよい。吸収コア31とコアラップによって吸収体が構成されてよい。コアラップは、テッシュ又はSMS不織布によって構成され、吸収コア31の肌面側T1と吸収コア31の非肌面側T2に配置されてよい。
図2及び図3に示すように、吸収性本体11は、吸収コア31よりも肌面側T1に位置する肌面側シート20を有する。肌面側シート20は、吸収コア31を覆い、かつ使い捨ておむつ10の全体に亘って配置されている。本実施形態の肌面側シート20は、表面シート21と一対のサイドシート22を含む。なお、コアラップを有する使い捨ておむつにあっては、肌面側シート20は、コアラップよりも肌面側T1に位置するシートである。表面シート21は、吸収コア31の幅方向Wの中心を跨いで配置されてよい。サイドシート22は、表面シート21の両外側部を覆うように配置されてよい。表面シート21及びサイドシート22は、例えば不織布や開孔プラスチックフィルムのような透液性シートによって構成されていてよい。
ここで、本発明における外側部とは、幅方向Wにおける外側の縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、外側縁とは、幅方向Wにおける外側の縁である。また、内側部とは、幅方向Wにおける内側の縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、内側縁とは、幅方向Wにおける内側の縁である。
使い捨ておむつ10の吸収性本体11は、吸収コア31よりも非肌面側T2に位置する非肌面側シート25を有する。非肌面側シート25は、吸収コア31を覆い、かつ使い捨ておむつの全体に亘って配置されている。なお、コアラップを有する使い捨ておむつにあっては、非肌面側シート25は、コアラップよりも非肌面側T2に位置するシートである。
フラップ部70は、後胴回り域S2において吸収性本体11の外側縁から幅方向の外側に延出している。フラップ部は、1枚又は2枚のシート材からなるベース部72と、ベース部72に接合された係止部73と、を少なくとも有する。ベース部72の少なくとも一部は、肌面側シート20の肌面側T1に接合され、かつ肌面側シート20から幅方向Wの外側に延出する。係止部73は、ベース部72上に設けられ、ターゲット部95(図1参照)に着脱可能に止着される。フラップ部70は、後胴回り域S2において幅方向Wに沿って延び、ターゲット部95に係止部73が止着されることにより、使い捨ておむつ10を着用者の身体に保持する。ターゲット部95は、前胴回り域S1に配置されており、係止部73がそれぞれ止着するように構成されている。係止部73は、ベース部72を構成するシート材自体に接合されていてもよいし、ベース部72から幅方向の外側に延出する別体のシート上に接合されていてもよい。
フラップ部70は、接合領域75と、フラップ伸縮領域76と、を有する。図1において、接合領域75とフラップ伸縮領域76のそれぞれに異なる斜線を付して示す。接合領域75は、吸収性本体11に接合された領域である。本実施の形態の接合領域は、フラップ部70と肌面側シート20が接着剤によって接合された領域である。接合領域75は、平面視にて吸収性本体11とフラップ部70とが重なる領域のうち、互いに接合された領域であり、互いに接合されていない領域を含まないものである。接合領域75は、当該領域内が全面に亘って接合されていなくてもよく、当該領域内に僅か(例えば、領域の5%以内)に接合されていない部分を含んでいてもよい。図2に示すように、接合領域75の外側縁75Eは、ウエストバンド80の外側縁80Eよりも幅方向Wの外側に位置してよい。接合領域75の少なくとも一部は、平面視にて、ウエストバンド80の第1基端部87に重なっていてよい。
フラップ伸縮領域76は、接合領域75よりも幅方向Wの外側において幅方向Wに伸縮する領域である。よって、フラップ伸縮領域76は、接合領域75において伸縮する領域を含まない。フラップ伸縮領域76は、ベース部72を構成するシート材自体が伸縮する領域であってもよいし、シート材間に配置された糸ゴム等の弾性部材が伸縮する領域であってもよい。なお、ベース部72全体が伸縮する構成にあっては、ベース部72のうち接合領域75よりも幅方向の外側の領域が、フラップ伸縮領域76を構成する。フラップ伸縮領域76の外側縁は、フラップ部70の外側縁に一致していてもいいし、係止部73の内側縁73Iに一致していてもよい。フラップ伸縮領域76の内側縁は、接合領域75の外側縁である。
使い捨ておむつ10は、後胴回り域S2において肌面側シート20の肌面側T1に配置されたウエストバンド80を有する。ウエストバンド80は、幅方向に伸縮可能に構成されており、着用時に肌面側シート20から浮き上がり、排泄物を収容する第1ポケットP1を形成する。第1ポケットP1は、ウエスト開口66側に移動する排泄物を収容し、本発明のポケットを構成する。ウエストバンド80の構成については、後述にて詳細に説明する。ウエスト開口66は、使い捨ておむつの後端縁10Rと前端縁10Fによって構成され、係止部73がターゲット部95に止着した状態で腰回りを囲む部分である。
(3)ウエストバンドの構成
次いで、ウエストバンド80の構成について詳細に説明する。図2及び図3に示すように、ウエストバンド80は、シート材81が折り返されて構成されてよい。シート材81は、複数のシートが積層されてよい。ウエストバンド80は、シート材81に接合されたバンド弾性部材82を有してよい。他の形態において、ウエストバンド80は、バンド弾性部材82を有さず、シート材81自体が伸縮性を有していてよい。本実施形態のウエストバンド80のシート材81は、第1不織布層811と、第2不織布層812と、第1不織布層811と第2不織布層812の間に配置されたフィルム層813と、を含む。第1不織布層811と第2不織布層812は、同一の不織布によって構成され、ウエストバンド80の折り返し部86の頂点において折り返されている。第1不織布層811は、ウエストバンド80において最も肌面側シート20側に位置している。なお、他の形態において、ウエストバンド80は、フィルム層813のみによって構成されていてもよいし、フィルム層813と第1不織布層811のみによって構成されていてよい。第1不織布層811と第2不織布層812は、異なる不織布によって構成されていてもよい。
バンド弾性部材82は、糸状又は帯状の弾性部材によって構成され、幅方向Wに伸長した状態で、シート材81に固定されている。本実施形態のバンド弾性部材82は、第1不織布層811とフィルム層813との間に固定されている。バンド弾性部材82は、前後方向Lに間隔を空けて複数配置されている。バンド弾性部材82は、後述する対向部83と折り返し部86において、それぞれ複数配置されている。
ウエストバンド80は、肌面側シート20に対して起立可能に構成された起立部85と、肌面側シート20に接合された基端部と、を有する。基端部は、起立部85の起立支点となる基端縁を有する。基端部は、ウエストバンド80の外側部に位置する第1基端部87と、ウエストバンド80の後端部に位置する第2基端部84と、を有する。第1基端部87及び第2基端部84は、肌面側シート20に対向し、かつ肌面側シート20に接合されている。
第1基端縁は、第1基端部87と起立部85の境界であり、起立部85と幅方向Wに隣接する。第1基端縁は、第1基端部87の内側縁87I(図2参照)によって構成されている。第1基端部87は、第1基端縁から幅方向Wの外側に延びる。第1基端部87の外側縁87Eは、ウエストバンド80の外側縁80Eの近傍に配置されてよく、ウエストバンド80の外側縁80Eに到達してよい。第2基端縁は、第2基端部84と起立部85の境界であり、起立部85と前後方向に隣接する。第2基端縁は、第2基端部84の前端縁84F(図3参照)によって構成されている。第2基端部84は、第2基端縁から後側に延びている。第2基端部84の後端縁84Rは、ウエストバンド80の後端縁80Rまで延びてよい。
ウエストバンド80は、幅方向Wに伸縮可能に構成されている。ウエストバンド80は、バンド弾性部材82によって幅方向に伸縮するように構成されていてもよいし、シート材が伸縮性を有することによって幅方向に伸縮するように構成されていてもよい。ウエストバンド80は、少なくとも起立部が収縮可能に構成されていればよく、起立部及び基端部の全体が収縮可能に構成されていてもよい。
ウエストバンド80は、ウエストバンド80において最も肌面側シート20側に位置する対向部83を有する。対向部83は、肌面側シート20に当接可能な部分であり、最も肌面側シート20側に位置するシート材81を含んだ部分であって、折り目FLを基点に折り返されていない部分によって構成されている。折り目FLは、対向部83の前端縁に位置する。本実施形態の対向部83は、折り目FLに対して折り返されていない部分であり、折り目FLよりも後側に位置している。図3において、対向部83に斜線を付して示す。
対向部83には、第1基端部87と、第2基端部84と、延出部88と、が設けられている。延出部88は、第2基端縁から前側に延びる領域である。延出部88は、左右の第1基端縁間の領域である。延出部88は、起立部85の一部を構成する。
図4に示すように、延出部88と肌面側シート20とによって挟まれた空間によって、前側に向かって開口する第1ポケットP1を形成している。第1ポケットP1によって股下域S3側からウエスト開口66側へ拡散する排泄物を収容できる。第1ポケットP1の後端縁は、第2基端部84の前端縁84Fであり、第1ポケットP1の外側縁は、第1基端部87の内側縁である。すなわち、第1ポケットP1は、第2基端部84の前端縁84Fと、一対の第1基端部87の内側縁と、によって囲まれている。第1ポケットP1の前端縁は、対向部83の前端縁83Fとなる。
ウエストバンド80は、対向部83に対して折り返された折り返し部86を有する。折り返し部86は、折り目FLを基点に肌面側に折り返された部分である。折り返し部86は、図3において、斜線が付されていないウエストバンドの部分である。図4に示すように、折り返し部86は、肌面側シート20から離れる側に折り畳まれており、身体に接する領域となる。延出部88に対して起立可能な折り返し部86が設けられていることにより、肌面側シート20に対してウエストバンドがより立ち上がり易くなり、第1ポケットP1による収容空間をより確保し易くなる。なお、変形例に係るウエストバンド80は、折り返し部86を有していなくてもよい。
折り返し部86の少なくとも一部は、肌当接面89Aを構成する。肌当接面89Aは、ウエストバンドにおいて最も肌面側に位置する面であり、着用者の肌に当接する面である。本実施の形態のウエストバンド80は、折り返し部86の全体に肌当接面89Aが形成されている。しかし、他の形態において、折り返し部86の一部が更に肌面側に折られた構成にあっては、更に折られた部分に肌当接面が形成される。
折り返し部86は、対向部83の前端縁83Fから後側に延びる。伸長状態において、折り返し部86の後端縁86Rは、対向部83の後端縁83Rと一致していてもよいし、対向部83の後端縁83Rよりも前側であってもよいし、対向部83の後端縁83Rよりも後側であってもよい。
変形例に係るウエストバンドは、折り返し部86の後端縁86Rにおいて幅方向Wに延びる折り目を基点に、肌面側シート20から離れる側に折り畳まれていてもよい。折り返し部86が更に折り畳まれることにより、ウエストバンド80がより着用者側に起立し、ウエストバンド80が身体に対してより接しやすくなる。また、変形例においては、対向部83と肌面側シート20との間に排泄物を収容するように構成されていてもよいし、折り目FLから後側に延びる折り返し部86と、更に折り畳まれた折り返し部86との間に排泄物を収容するように構成されていてもよい。
図2に示すように、折り返し部86の外側部は、ウエストバンドの折り返されていない部分(対向部83)に対して接合部98を介して接合されている。接合部98は、折り返し部86の幅方向の両側部に一対で設けられている。一対の接合部98の間の領域の折り返し部86は、対向部83に対して着用者側に起立し、本願発明の起立部85を構成する。
起立部85は、対向部83と折り返し部86に跨って設けられている。起立部85の少なくとも一部は、基端部よりも前側の折り目FLにおいて後側に折り返され、基端部に対して肌面側に起立可能に構成されている。折り返し部86と対向部83とによってウエスト開口66側に開口する第2ポケットP2を形成する。図4に示すように、着用状態において肌当接面89Aが肌に当接した状態で対向部83が身体から離れると、身体の動きによって第2ポケットP2の空間が変形する。例えば、着用者が前屈みの姿勢になった場合など、ウエスト開口66が着用者の腰部から離れた際に、折り返し部86と対向部83の空間が広がり、ウエストバンド80の起立部85が身体に追従し易くなる。よって、ウエスト開口66側への排泄物の漏れを抑制できる。加えて、起立部85は、基端部から起立可能であり、基端部近傍に排泄物が滲み出した場合であっても排泄物が着用者に到達し難い。よって、排泄物が肌に付着することを抑制できる。
ウエストバンド80の起立部85は、幅方向Wに伸縮するバンド伸縮領域R80を有している。バンド伸縮領域R80は、幅方向Wに伸縮する領域である。バンド伸縮領域R80は、対向部83と折り返し部86の両方に設けられてよい。図1及び図2において、バンド伸縮領域R80を示す。なお、対向部83において伸縮する領域と折り返し部86において伸縮する領域との配置が異なる構成にあっては、いずれか一方において伸縮する領域がバンド伸縮領域R80となる。
次いで、図5に基づいて装着時の変形態様について説明する。図5は、図2の断面を基準とした模式断面であり、装着時のフラップ部70及びウエストバンド80の変形態様を模式的に示した図である。図5(a)は、フラップ部70が幅方向Wの外側に引っ張れていない状態である。ウエストバンド80のバンド伸縮領域R80は、幅方向Wに収縮している。図5(b)は、図5(a)に示す状態から、フラップ部70を幅方向Wの外側に引っ張った状態である。図5(c)は、図5(b)に示す状態から、フラップ部70を幅方向の外側に更に引っ張った状態である。なお、説明の便宜上、図5においては、ウエストバンド80、フラップ部70及び肌面側シート20のみを図示し、その他の部材については省略する。
フラップ部70の少なくとも一部は、厚さ方向Tにおいて肌面側シート20とウエストバンド80の間に配置されている。テープ型の使い捨ておむつ10を装着する際は、後胴回り域S2に着用者の背中を載せた状態で、着用者の股間に対して股下域S3を当てるとともに、前胴回り域S1によって着用者の腹部を覆う。そして、装着補助者は、フラップ部70の係止部73をターゲット部95に止着するために、フラップ部70を幅方向Wの外側に引っ張る。使い捨ておむつの幅方向の中央に着用者の体圧がかかっており、フラップ部70が幅方向の外側に引っ張られると、図5(b)に示すように、バンド伸縮領域R80よりも先にフラップ伸縮領域76が幅方向に伸長し易い。
このとき、フラップ部70の少なくとも一部が厚さ方向Tにおいて肌面側シート20とウエストバンド80の間に配置されているため、フラップ部70とウエストバンド80が連動し易い。フラップ伸縮領域76の伸長に伴ってウエストバンド80も幅方向に引っ張られ、バンド伸縮領域R80も伸長し、ウエストバンド80の身体に対するフィット性が向上する。なお、フラップ部70は、厚さ方向において肌面側シート20とウエストバンド80の間に配置されていればよく、肌面側シート20とウエストバンド80の間に、フラップ部70以外の部材が配置されていてもよい。
ウエストバンド80の外側縁80Eは、平面視にて、接合領域75と重なる領域に配置されている。装着補助者が装着時にフラップ部70を幅方向Wに引っ張るため、フラップ部70のフラップ伸縮領域76が伸長された状態で身体に当たり易い。このとき、図5(c)に示すように、フラップ伸縮領域76は、伸長によって着用者側に引き上がり、接合領域75は、吸収性本体11等に接合されているため、着用者側に引き上がり難い。ウエストバンド80の外側縁80Eは、接合領域75重なる領域に配置されているため、フラップ部70が伸長した状態で、着用者側に押し当てられにくく、ウエストバンド80の外側縁80Eが身体に当たることによる不快感を抑制できる。また、フラップ伸縮領域76によって着用者の脇に対するフィット性を向上できる。よって、ウエストバンド80の外側縁80Eが身体に当たることによる不快感を抑制しつつウエストバンド80のフィット性を向上させ、ウエストバンドを腰部にフィットさせ続けることができる。なお、ウエストバンド80の外側縁80Eの前後方向における全域が、接合領域75に重なっていてもよいし、ウエストバンド80の外側縁80Eの前後方向における一部が、接合領域75に重なっていてもよい。
図1に示すように、接合領域75には、熱溶着による溶着部77が形成されてよい。溶着部77は、フラップ部70と肌面側シート20を接合している。ウエストバンド80は、溶着部77と重ならない領域に配置されてよい。熱溶着による溶着部77は、接着剤による接合と比較して、接合面のみならずフラップ部70の厚さ方向Tの全体に形成されやすい。そのため、フラップ部70の溶着部77とウエストバンド80が重なると、ウエストバンド80に硬さが伝わり、違和感が生じるおそれがある。ウエストバンド80は、溶着部77と重ならない領域に配置されているため、仮に溶着部77によって接合領域75が硬くなったとしても、ウエストバンド80の違和感を抑制できる。
なお、接合領域75は、溶着部77のみによって形成されていてもよいし、接着剤と溶着部77とによって形成されていてもよい。接合領域75が接着剤と溶着部77とによって形成された構成にあっては、接着剤のみによる接合領域がウエストバンド80に重なり、溶着部77による接合領域がウエストバンド80に重なってなくてよい。
バンド伸縮領域R80の伸長応力は、フラップ伸縮領域76の伸長応力よりも低くてよい。すなわち、バンド伸縮領域R80がフラップ伸縮領域76よりも伸長し易い。装着補助者がフラップ部70を引っ張った際に、先にバンド伸縮領域が伸長し、ウエストバンド80が身体に対してフィットし易くなる。また、フラップ部は、ウエストバンドよりも伸長し難く、着用者の脇に対して過剰な圧力がかかることを防ぐことができる。ウエストバンドの外側縁は、着用者の脇に対応する領域に位置しており、当該外側縁が身体に当たることの不快感をより抑制できる。
なお、バンド伸縮領域R80及びフラップ伸縮領域76の伸長応力の測定には、(株)島津製作所製のオートグラフ型引張試験機(例えば、AG−1KN1)を用いた。まず、使い捨ておむつ10の後胴回り域S2をその表面に各バンド弾性部材82の収縮作用によるギャザーがなくなる程度にまで伸長させた状態で、バンド伸縮領域R80の幅方向の寸法を測定した後、カッターによって、バンド伸縮領域R80を、その寸法で切断する。バンド弾性部材82を含むようにバンド伸縮領域R80を切り取って試料とした。また、使い捨ておむつ10のフラップ部70を、その表面にフラップ伸縮領域76の収縮作用によるギャザーがなくなる程度にまで伸長させた状態で、フラップ伸縮領域76の幅方向の寸法を測定した後、カッターによって、フラップ伸縮領域76を、その寸法で切断さし、試料とした。次に、各試料の一方端を固定チャック、他方端を可動チャックに挟み、300mm/minの速度で初期寸法の約90%の大きさまで伸長させた後に反転させて、初期寸法の約75%の大きさまで各試料を収縮させたときの引張荷重(N)を求めて、単位幅(mm)当たりの応力(N/mm)に換算して伸長応力とした。
バンド伸縮領域R80は、フラップ部70と重ならない領域に配置されてよい。バンド伸縮領域R80の外側縁は、フラップ部70の内側縁70Iよりも幅方向Wの内側に位置してよい。バンド伸縮領域R80は、ウエストバンド80において幅方向に伸縮しない領域と比較して伸縮時に硬くなり易い。フラップ部70に重なる領域にバンド伸縮領域R80が配置されていないため、バンド伸縮領域R80によって硬くなった部分がフラップ部70によって身体に押し当てられることを抑制し、違和感を抑制できる。また、バンド伸縮領域R80に配置される弾性部材の端縁が身体に当たりにくくなり、当該弾性部材の端縁の硬さによる不快感を抑制できる。
また、本実施の形態のように、バンド伸縮領域R80に糸状又は帯状の弾性部材が接着剤によって固定されている形態においては、当該接着剤の硬化によってバンド伸縮領域R80が硬くなり易い。当該構成によっては、フラップ部70に重なる領域にバンド伸縮領域R80が配置されていないことにより、違和感をより抑制できる。
図1に示すように、ウエストバンド80の後端縁80Rは、フラップ伸縮領域76の後端縁76Rよりも前側に位置し、ウエストバンド80の前端縁80Fは、フラップ伸縮領域76の前端縁76Fよりも後側に位置してよい。すなわち、フラップ伸縮領域76の前後方向の範囲内にウエストバンド80が配置されてよい。このような構成によれば、フラップ部70を引っ張った際に、フラップ伸縮領域76を介してウエストバンド80の前後方向の全域に幅方向に引っ張る力をかけやすい。よって、幅方向に引っ張る力が小さい場合であっても、ウエストバンド80とフラップ部70を伸長させ、身体に対してウエストバンド80をフィットさせやすくなる。
また、ウエストバンド80の前後方向Lの外側にフラップ部70が延出するため、ウエストバンド80とフラップ部70とが重なる領域とウエストバンド80とフラップ部70とが重ならない領域とは、ウエストバンドの前後方向の範囲内において前後方向に隣接しない。そのため、ウエストバンドの前後方向の範囲内において、使い捨ておむつの厚みが一定になり易い。ウエストバンド内において厚み差が生じることに起因してウエストバンドの外側縁が身体に当たることの不快感を抑制できる。
次いで、図6に基づいて第2実施形態に係る使い捨ておむつ10Xについて説明する。第2実施形態に係る使い捨ておむつ10Xは、ウエストバンド80Xの構成が第1実施形態の使い捨ておむつ10と異なる。なお、以下の第2実施形態の説明において、第1実施形態と同様の構成については、同符号を用いて説明を省略する。
第2実施形態に係るウエストバンド80は、バンド伸縮領域R80を有している。バンド伸縮領域R80は、フラップ部70と重なる領域に配置されてよい。本態様によれば、フラップ部70を引っ張った際に、バンド伸縮領域R80が伸長し易く、ウエストバンド80の身体に対するフィット性を向上できる。なお、バンド弾性部材82は、ウエストバンド80の外側縁まで到達し、バンド伸縮領域R80は、ウエストバンド80の外側縁まで到達していてもよい。
ウエストバンド80の外側縁には、幅方向の外側に突出する凸部PPと、凸部PPよりも幅方向に凹む凹部RPと、が前後方向Lに交互に配置されてよい。凸部PP及び凹部RPは、少なくともいずれか一方が複数形成されていればよく、好適には、凸部PP及び凹部RPの両方が複数形成されていてよい。また、ウエストバンド80を構成するシート材81が、伸長状態で凸部PP及び凹部RPを有する形状であってもよいし、ウエストバンド80を構成するシート材81が伸長状態に直線状であるが、バンド弾性部材82の収縮によって、自然状態で凸部及び凹部を有する形状であってもよい。また、凹部及び凸部を有する外側縁は、図6に示すように曲線状の波形状であってもよいし、変形例として直接状の凸凹の組み合わせからなる形状であってもよい。
ウエストバンドの外側縁80Eに、凹部RP及び凸部PPが前後方向Lに交互に設けられていることにより、ウエストバンド80の外側縁80Eが直線状に形成されない。ウエストバンド80の外側縁80Eが身体に当たった際の接触面積を低減でき、ウエストバンド80の外側縁80Eが身体に当たることによる不快感をより抑制できる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本発明によれば、ウエストバンドの外側縁が身体に当たることによる不快感を抑制しつつウエストバンドのフィット性を向上できる使い捨ておむつを提供できる。
10、10X :使い捨ておむつ
11 :吸収性本体
20 :肌面側シート
31 :吸収コア
31C :括れ部
70 :フラップ部
75 :接合領域
76 :フラップ伸縮領域
77 :溶着部
80、80X :ウエストバンド
80E :ウエストバンドの外側縁
80F :ウエストバンドの前端縁
80R :ウエストバンドの後端縁
84 :第2基端部(基端部)
85 :起立部
86 :折り返し部
87 :第1基端部(基端部)
FL :折り目
RP :凹部
PP :凸部
P1 :第1ポケット
P2 :第2ポケット
S1 :前胴回り域
S2 :後胴回り域
S3 :股下域
R80 :バンド伸縮領域
T :厚さ方向
T1 :肌面側
T2 :非肌面側
L :前後方向
W :幅方向

Claims (7)

  1. 互いに直交する前後方向及び幅方向と、
    前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、
    吸収コア及び前記吸収コアよりも肌面側に位置する肌面側シートを有する吸収性本体と、
    前記後胴回り域において前記肌面側シートよりも肌面側に位置し、かつ前記幅方向に伸縮するバンド伸縮領域を有するウエストバンドと、
    前記吸収性本体に接合された接合領域、前記接合領域よりも前記幅方向の外側において前記幅方向に伸縮するフラップ伸縮領域、及び前記前胴回り域に止着する係止部を有するフラップ部と、を有する使い捨ておむつであって、
    前記ウエストバンドは、前記肌面側シートに接合された基端部と、前記基端部よりも前側の折り目において後側に折り返され、かつ起立可能に構成された起立部と、を有しており、
    前記フラップ部の少なくとも一部は、前記肌面側シートと前記ウエストバンドの間に配置されており、
    前記ウエストバンドの外側縁は、前記接合領域と重なる領域に配置されている、使い捨ておむつ。
  2. 前記接合領域には、熱溶着による溶着部が形成されており、
    前記ウエストバンドは、前記溶着部と重ならない領域に配置されている、請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記バンド伸縮領域の伸長応力は、前記フラップ伸縮領域の伸長応力よりも低い、請求項1又は請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記バンド伸縮領域は、前記フラップ部と重ならない領域に配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記バンド伸縮領域は、前記フラップ部と重なる領域に配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記ウエストバンドの後端縁は、前記フラップ伸縮領域の後端縁よりも前側に位置し、
    前記ウエストバンドの前端縁は、前記フラップ伸縮領域の前端縁よりも後側に位置する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記ウエストバンドの外側縁には、前記幅方向の外側に突出する凸部と、前記凸部よりも前記幅方向に凹む凹部と、が前記前後方向に交互に配置されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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