JP2020089489A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の持ち球が正しく管理できる遊技機を提供する。【解決手段】発射案内路を介して遊技領域に遊技球を発射しうる球発射手段20と、球発射手段20の発射レール21と発射案内路との間に接続され、逆流するか又は発射案内路に届かない遊技球を回収しうるファール球回収路32と、発射球を回収して再び球発射手段20に供給する循環経路とを備え、持ち球のデータに基いて遊技球の発射を行いうるようにした遊技機であって、ファール球回収路32は、回収された遊技球が通るファール通路部66と、そこを通る遊技球を検知するファール球センサ41と、遊技球を停留させうるファール球停留手段68aとを備えており、ファール球停留手段68aは、通電状態でファール通路部66を通る遊技球を通過させると共に非通電状態に変化したときファール球センサ41の検知ポイントより上流にある遊技球を停留させるものであることを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、遊技領域に遊技球を打ち込んで遊技する遊技機に関する。
従来より、遊技領域内に遊技球を発射する球発射手段と、該球発射手段によって発射された遊技球を回収して再び球発射手段に供給する循環経路と、を備え、遊技者の持ち球(貸球+景品球−発射球)をデータ化し、その持ち球のデータに基いて球発射手段による遊技球の発射を行うようになし、そうして遊技機内に封入された遊技球を繰り返し循環使用するいわゆる封入球式遊技機が知られている。
特開2001−286658号公報
封入球式遊技機は、上記のように遊技者の持ち球をデータ化して遊技を行うため、遊技領域に発射された遊技球や、一応発射されたものの遊技領域に到達しないでファール球回収路に回収される遊技球(以下、「ファール球」ともいう。)の計数や管理を正確に行う必要がある。
しかしながら従来の封入球式遊技機は、遊技球の管理が十分でなく、持ち球のデータに誤差が生じるおそれがあった。
本発明は上記に鑑みなされたもので、その目的は、遊技者の持ち球が正しく管理できる遊技機を提供することにある。
(解決手段1)
上記目的を達成するため本発明は、請求項1に記載したように、
遊技球で遊技を行う遊技領域と、
該遊技領域に通じる発射案内路と、
該発射案内路を介して前記遊技領域に遊技球を発射しうる球発射手段と、
該球発射手段の発射レールと前記発射案内路との間に接続され、該発射案内路を逆流する遊技球又は該発射案内路に届かない遊技球を回収しうるファール球回収路と、
前記球発射手段によって発射された遊技球を回収して再び該球発射手段に供給する循環経路と、を備え、
遊技者の持ち球をデータ化してその持ち球データに基いて前記球発射手段による遊技球の発射を行いうるようにした遊技機であって、
前記ファール球回収路は、
回収された遊技球が通るファール通路部と、
該ファール通路部を通過する遊技球を検知するファール球センサと、
遊技球を停留させうるファール球停留手段と、を備えており、
前記ファール球停留手段は、通電状態で前記ファール通路部を通る遊技球を通過させると共に、その通電状態から非通電状態に変化したとき前記ファール球センサの検知ポイントより上流にある遊技球を停留させるものであることを特徴とする遊技機。
かかる遊技機によれば、稼働中において、遊技球がファール球センサで検知される直前のタイミングでたまたま停電が発生したとき、停電により非通電状態に変化したファール球停留手段が遊技球を停留させるため、本来、遊技者の持ち球に加えられる(返却される)べき遊技球が、カウントされないまま回収される不具合が防止できる。
そして、停電から復旧して通電状態に戻ると、ファール球停留手段による遊技球の停留が解除されるため、ファール球センサで正常に検知されて循環経路に回収される。したがって、停電による不利益が遊技者に及ぶ可能性が低減でき、また、停電により遊技球の管理に狂いが生じる可能性も低減できる(例えば、段落0034〜段落0036、図3、図9)。
(解決手段2)
解決手段1において、
前記ファール球停留手段は、前記ファール通路部を開閉可能な電動弁であり、通電により該ファール通路部を開き、非通電により該ファール通路部を閉じるようにしてもよい。
かかる遊技機では、作動の前提条件として電力を必要とする電動弁でファール球停留手段を形成するようにしたため、複雑な制御を要することなく停電に素早く反応させることが可能になる。
(解決手段3)
解決手段1において、
前記ファール球停留手段は、前記ファール通路部の遊技球を移送する電動移送部材であり、通電により前記電動移送部材が作動して遊技球を前記ファール球センサに移送し、非通電により該電動移送部材が停止して遊技球を停留させるものであってもよい。
かかる遊技機では、電動移送部材の通電による作動でファール通路部の遊技球がファール球センサに移送されるようになっているため、停電により電動移送部材が遊技球の移送を停止して停留させる。そして、停電から復旧して通電状態に戻ると、電動移送部材も作動が再開されるため、複雑な制御を要することなく停電に素早く反応させることができる。
本発明によれば、遊技者の持ち球が正しく管理できる遊技機を提供することができる。
パチンコ機の斜視図である。 扉枠を外した状態を示すパチンコ機の要部拡大正面図である。 球発射装置とファール球回収路を示す斜視図である。 球発射装置とファール球回収路の一部を示す正面図である。 図4のA−A線拡大断面図である。 遊技球を発射した状態を示す球発射装置の正面図である。 発射ベース枠の一部を切り欠いて球供給部を示す球発射装置の一部切欠正面図である。 発射レール逆流防止弁で発射レールの発射経路が塞がれた状態を示す球発射装置の正面図である。 停電時の状態を示す球発射装置の正面図である。 発射レール逆流防止弁の他の形態を示すもので、扉枠を外した状態を示すパチンコ機の要部拡大正面図である。 図10の球発射装置を拡大した正面図である。 他の形態のファール球停留手段を備えたファール球回収路の一部と球発射装置を示す正面図である。 パチンコ機及びその一側に隣接して配置されるカードユニット機を示すブロック図である。 電源ON又は停電時からの復帰後の発射処理を説明する制御(1)のフローチャートである。 停電処理を示すフローチャートである。 電源ON又は停電時からの復帰後の発射処理を説明する制御(2)のフローチャートである。
[1.パチンコ機の概要]
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。実施形態に係るパチンコ機1(封入球式遊技機)は、遊技内容や外形サイズ等、周知のパチンコ機と同様でありホール(パチンコ遊技場)における現状の島設備に設置可能となっている。
実施形態に係るパチンコ機1では、機内に封入された所定数の遊技球を循環させて遊技を行うようになっている。そして、精算システム等を介してカード等の記憶媒体から入力された貸球数のデータに基づく遊技球の数(持ち球数のデータ)に基いて遊技球が発射可能となり、遊技球を発射すると発射された遊技球の数に対応して持ち球数のデータが減算される。
また、発射された遊技球が遊技領域内の入賞口に入賞して賞球(遊技球)が発生した場合、実際の遊技球を払い出すことはなく、持ち球数のデータに賞球の数が加算される。また、持ち球数のデータが「0」になると、遊技球の発射ができない状態となる。この状態でカード等の記憶媒体に記憶された金額のデータや貯球のデータ等に基づいて、持ち球数のデータに数値(貸球数もしくは再プレイ球数)が加算されると、再び遊技球の発射が可能となる。また、発射された遊技球は、遊技機内で回収されて再び発射可能な状態となって遊技機内で循環するようになっている。
このように実施形態のパチンコ機1では、賞球の払い出しは行われず、出球数、入球数、差球数、持ち球数等は、実際の遊技球の個数ではなく、データ上の数値となる。例えば、実際に使用される遊技球は、循環使用される限られた所定数(例えば、25個)しかなく、遊技領域5に向けて発射される遊技球を検知してカウントした発射球数、発射されたものの遊技領域5に到達できなかったファール球を検知してカウントしたファール球数、遊技領域5を流下して回収される遊技球を検知してカウントした回収球数、入賞した場合の賞球数、ホール側から借りた貸球数等の数値から入球数、出球数、差球数、持ち球数が得られる。
すなわち、扉枠3を開放して遊技球が機外に出てしまう等のトラブルがない限り、発射球数=ファール球数+回収球数(ファール球数を含まない場合)となる。そして、入球数=回収球数=発射球数−ファール球数となり、出球数=賞球数(積算値)=入球数−貸球数(再プレイ球数)+持ち球数となり、持ち球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+出球数−入球数、出球数−入球数=差球数、持ち球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+差球数となる。
このようにパチンコ機1による遊技は、完全にデータ上の数値として行われることになり、遊技球をこぼしたり、遊技球を下皿や上皿に残したりすることによる誤差が生じることがなく、整数単位で確実に管理可能となる。
[2.パチンコ機の構成]
次ぎに、図1及び図2を参照してパチンコ機1を構成する本体枠2と扉枠3について説明する。なお、図1はパチンコ機1を示す斜視図、図2は扉枠3を外した状態を示すパチンコ機1の要部拡大正面図である。
本実施形態に係るパチンコ機1は、図1及び図2に示すように、矩形枠状に構成されてホール側の島設備に設置される外枠1wと、該外枠1wに開閉自在に軸支され且つ遊技盤4を装着し得る本体枠2と、該本体枠2に開閉自在に軸支される扉枠3と、を備えて構成されている。
[2−1.扉枠]
扉枠3は、遊技盤4の遊技球が打ち込まれる遊技領域5に対応する遊技窓6と、該遊技窓6の下方に配置され且つ遊技者の操作に基づいて遊技領域5に遊技球の打ち込みを行うハンドル7と、遊技窓6の下辺部分(非封入球式となる周知のパチンコ機の上皿に相当する部分)に設けられた操作パネル部10を有する。
[2−1−1.遊技窓]
遊技窓6には、本体枠2に対して扉枠3を閉塞した状態で、本体枠2側に装着される遊技盤4の前面(案内レール8によって区画形成された遊技領域5)を視認可能に被覆する透明板9が取り付けられている。
[2−1−2.ハンドル]
ハンドル7は、遊技者の回動操作に基づいて、本体枠2に取り付けられた後述する球発射装置20の発射ソレノイド23を駆動することで、遊技領域5への遊技球の打ち込みを行うようになっている。
なお、ハンドル7は、内部にボリューム調節可能な可変抵抗器88(図13に符合のみ記載)を備えており、該ハンドル7の回転により可変抵抗器88のボリュームを変化させ、これにより球発射装置20の発射ソレノイド23の駆動力を変化させ、そうして任意の強さで遊技球を発射させるものである。
また、ハンドル7は、回動操作中(球発射中)に押圧操作すると発射ソレノイド23がOFF状態となる発射停止スイッチ86(図13に符号のみ記載)と、ハンドル7の外周表面に施された導電性のメッキを介して遊技者のハンドル7への接触を検知するタッチスイッチ87(図13に符号のみ記載)と、を備えている。
[2−1−3.操作パネル部]
遊技窓6の下辺部分に設けられている操作パネル部10の上端側には、遊技を行うための持ち球の貸し出しを指示する球貸指令入力手段としての球貸ボタン(押しボタン式スイッチ)11と、パチンコ遊技を終了して精算を指示する精算指令入力手段としての精算ボタン(押しボタン式スイッチ)12と、精算システムとなるカードユニット機200(図13参照)を介した球貸用の記憶媒体となるカードの残度数を表示する残度数表示部13と、が配設されている。
また、操作パネル部10には、パチンコ機1で管理されている現在の持ち球数を表示する遊技機持ち球数表示部14と、球貸ボタン11による操作が有効状態である等の情報を表示する情報表示部15と、が配設されている。遊技機持ち球数表示部14は、液晶表示で数値(持ち球数)を表示可能にしたものである。情報表示部15は、4個を横一列に上下2段で並設した計8個のドットLEDからなり、各ドットLEDの点灯・消灯によって各種情報を遊技者に認識させる。
[2−1−4.その他]
その他、扉枠3の前面側には、遊技領域5の視認を妨げない位置に、遊技領域5の外周部分を光装飾する装飾ランプ16や、遊技に応じた効果音等の音を発生するスピーカ17等が設けられている。
[2−2.本体枠]
本体枠2は、矩形枠状の外枠1w内に丁度収まるように、概略矩形板状に構成されると共に、その前面側に形成された収容開口部18に遊技盤4が着脱自在な状態に嵌め込まれている。そして、本体枠2に対して扉枠3を閉塞することで、本体枠2に収容された遊技盤4の前面(案内レール8によって区画形成された遊技領域5)が扉枠3の遊技窓6から前側に臨むようになっている。
また、本体枠2の収容開口部18の下側には発射ベース枠80が設けられており、該発射ベース枠80に、遊技領域5に遊技球を打ち込むための球発射手段たる球発射装置20と、該球発射装置20の発射レール21から発射されたものの遊技領域5に届かずに後戻りする遊技球を回収するファール球回収路32と、そのファール球回収路32を逆向きに飛び越えて発射レール21にまで逆流しようとする遊技球を防止する発射レール逆流防止弁44と、球発射装置20によって発射された遊技球を回収して再び球発射装置20に供給する循環経路が設けられている。
[2−2−1.遊技盤]
実施形態のパチンコ機1において、本体枠2の収容開口部18に嵌め込まれた遊技盤4の前面側(遊技領域5)で遊技が行われることになる。
すなわち、パチンコ機1は、遊技盤4の案内レール8で囲まれた遊技領域5内に遊技球を発射して遊技を行うものであり、当該遊技領域5には、多数の障害釘(図示しない)と、始動入賞口や大入賞口等の各種入賞口等(図13中に、遊技領域5内に配置された上側の始動入賞口に入賞した遊技球を検出する上始動口スイッチ90と、遊技領域5内に配置された下側の始動入賞口に入賞した遊技球を検出する下始動口スイッチ91と、遊技領域5内に配置されたゲートを通過した遊技球を検出するゲートスイッチ92と、遊技領域5の左側に配置された入賞口に入賞した遊技球を検出する左入賞口スイッチ93と、遊技領域5の右側の上部及び下部に配置された入賞口に入賞した遊技球を検出する右上・右下入賞口スイッチ94と、遊技領域5内に配置された普通図柄及び特別図柄表示用LEDの基板95と、遊技領域5内に配置された普通電動役物用のソレノイド96と、遊技領域5内に配置された大入賞口用のソレノイド97と、大入賞口に入賞した遊技球を検出する大入賞口カウントスイッチ98と、を符号でのみ記載)が設けられ、各種入賞口への入賞に応じて所定数の賞球が付与されるようになっている。
具体的に、封入球式遊技機となる本実施形態のパチンコ機1では、遊技球1個の打ち込みに応じて持ち球数のデータから「1」が減算される一方、各種入賞口への入賞に応じた賞球の数が持ち球数のデータに加算されて、これに対応する持ち球数が遊技機持ち球数表示部14に表示される。
また、遊技領域5の下端部分には、いずれの入賞口にも入賞することなく最下端まで流下した遊技球を受け入れて遊技盤4の裏面側へ排出するアウト口19が設けられている。遊技盤4の裏面には、図示しないが、各種入賞口に入賞した遊技球やアウト口19に流入した遊技球をそれぞれ回収してこれら遊技球をアウト・セーフ球回収路に向けて誘導する回収樋が装着されている。
[2−2−2.球発射装置(球発射手段)]
球発射装置20は、遊技盤4の遊技領域5に通じる発射案内路8a(図1、図2参照)に向けて遊技球を発射し、遊技領域5に遊技球を打ち込むためのものである。
球発射装置20は、図2乃至図9に示したように、発射案内路8aに向けて斜め上向きに設けられた発射レール21と、発射レール21の発射位置に遊技球を供給しうる球供給部45と、発射レール21の発射位置にある遊技球を発射させる発射用ハンマー22と、を備えている。
[2−2−2−1.発射レール]
発射レール21は、発射案内路8aの入口に向けて斜め上向きに設けられた断面略M字状の金属材であり、発射ベース枠80の前面に固定的に取り付けられている。この発射レール21の傾斜下端側の端部に遊技球を発射位置に安定させる球止片61が設けられている。
発射レール21の下面と前後面には、正面視凹字形の発射球センサ24が設けられており、該発射球センサ24によって発射位置にある遊技球が検知される。なお、発射球センサ24は、発光素子と受光素子を向かい合わせに配置した透過型フォトセンサで構成される。
[2−2−2−2.球供給部]
球供給部45は、発射ベース枠80に開設された遊技球供給用の供給口36と、発射ベース枠80の裏側に一端を軸着して他端を図7実線と想像線のように上下揺動可能にした球送り部材63と、該球送り部材63を揺動させる供給ソレノイド47と、前記循環揚送装置と球送り部材63とを繋ぐ遊技球供給用の供給通路64と、該供給通路64の端部であって前記球送り部材63への入口に相当する側に設けられた入口側球センサ50と、から概略構成される。
前記供給口36は、図4に示したように発射レール21の発射位置のほぼ上方(厳密には発射位置より若干上流寄りの上方)に発射ベース枠80を前後に貫く状態で開設されており、一個の遊技球が通過しうる大きさになっている。
また、前記球送り部材63は、揺動中心の反対側に設けられた角型C字状の球受部65と、該球受部65の上縁に突設された球止突部65aと、球受部65の下側に形成された前方に向かって下る傾斜底65b(図5参照)と、を備えており、上部に連結された供給ソレノイド47のプランジャの上下動により揺動して、球受部65を図7実線の低位置と、同図想像線の高位置とに切り替えうる。
球送り部材63は、球受部65が図7実線の低位置にあるとき、球受部65の球止突部65aが前記供給通路64の端部を塞ぐと共に球受部65の傾斜底65bが図5のように供給口36の下縁と連通する。したがって、供給通路64にある遊技球は、球受部65でせき止められ、一方、球受部65に遊技球があったとしてもその遊技球は傾斜底65bを伝って供給口36から発射レール21の発射位置に転がり出る。
また、球送り部材63は、揺動により球受部65が図7想像線のように高位置に変化すると、球受部65の開口が前記供給通路64の端部と連通して該供給通路64にある先頭の遊技球一個を受け入れうる。もちろん球受部65に入った遊技球は、傾斜底65bの傾斜に沿って前方に向けて転がるが、高位置にある球受部65の傾斜底65bは発射ベース枠80の裏面に対向しているため、球受部65が低位置に変化して傾斜底65bが供給口36に対応するまでその位置に留まる。
したがって、球送り部材63は、供給ソレノイド47を作動させ、球受部65が図7実線の低位置にある状態と、図7想像線の高位置にある状態とを交互に繰り返すことにより、低位置から高位置に変化した球受部65が供給通路64に並ぶ先頭の遊技球を受け入れ、高位置から低位置に変化した球受部65が球止突部65aで供給通路64に並ぶ次の遊技球の流下を阻止しつつ先に受け入れた前記遊技球を供給口36から発射位置に向けて放出する、という供給動作を繰り返す。
[2−2−2−3.発射用ハンマー]
発射用ハンマー22は、発射ベース枠80の前面に発射ソレノイド23を介して取付けられている。
発射用ハンマー22は、発射ソレノイド23の駆動軸23aに取り付けられ且つ該駆動軸23a側を起点にして逆さL字状に屈曲する金属製のアーム部22aと、該アーム部22aの下端部に前記発射レール21の発射位置に向けて装着された樹脂製の打撃部22bと、を備えており、前述したハンドル7の操作に基づく発射ソレノイド23の駆動によって、図4実線の待機位置から同図想像線の打撃位置まで駆動軸23aを中心にスイングし、そうして発射レール21の発射位置にある遊技球の後面に打撃部22bを打ち付けて発射させ、その後、元の待機位置に戻るようになっている。なお、図4において符合60は、スイングする発射用ハンマー22を打撃位置で受け止める弾性ストッパである。
[2−2−3.ファール球回収路]
ファール球回収路32は、発射案内路8aの入口(発射案内路8aを区画形成する案内レール8の端部)と、発射レール21の先端との間にファール球回収口38を設けてその下側に接続されている。
このファール球回収路32は、発射レール21から発射された遊技球が、勢い不足により遊技領域5内に届かず発射案内路8aの途中で落下に転じ、そこから逆流してファール球回収口38に落下する遊技球を発射ベース枠80の裏側に誘導するようになっている。
ファール球回収路32には、回収された全てのファール球が集合して一列状態に流下する縦樋状のファール通路部66が設けられており、そのファール通路部66の途中に該ファール通路部66を通るファール球を検知するためのファール球センサ41が設けられている。なお、ファール球センサ41は、発光素子と受光素子を備え、通過に伴う遮光によって遊技球を検出する透過型フォトセンサで構成される。
[2−2−3−1.滑走レール部]
ところでファール球回収路32は、ファール球回収口38を大きくするほど逆流する遊技球が落下し易くなり、それにより発射レール21にまで逆流するリスクが低減する。しかし一方、ファール球回収口38を大きくすると、発射レール21を出た遊技球までもが誤って飛び込むリスクも大きくなる。
そこで実施形態では、ファール球回収路38を大きくしてファール球の捕捉率を高める一方、その途中に島状の滑走レール部67を設けることにより、発射レール21を出た遊技球が、該滑走レール部67で跳ねて発射案内路8aに容易に飛入しうるようになっている。
[2−2−3−2.ファール球停留手段]
また、実施形態のファール球回収路32には、ファール通路部66を通過するファール球をファール球センサ41の検知ポイントより上流で停留させうるファール球停留手段が設けられている。
このファール球停留手段は、図3の拡大図に示したようにファール通路部66を開閉可能なスライド構造の電動弁68aであり、通電により励磁された図示しないソレノイドが電動弁68aを発射ベース枠80の後面側に引き込んでファール通路部66を開き、停電等で非通電になると、消磁した前記ソレノイドが電動弁68aを突出させてファール通路部66を閉じるようになっている。
これにより、遊技中において、ファール球がファール球センサ41で検知される直前のタイミングでたまたま停電が発生したとき、停電により必然的に非通電状態に変化した電動弁68aがファール通路部66を閉じて遊技球を停留させるため、本来、遊技者の持ち球に加えられる(返却される)べき遊技球が、カウントされないまま回収される不具合が防止できる。
そして、停電から復旧して前記ソレノイドが通電状態に戻ると、電動弁68aが引き込まれて遊技球の停留が解除されるため、ファール球センサ41で正常に検知される。したがって、停電による不利益が遊技者に及ぶ可能性が低減でき、また、停電により遊技球の管理に狂いが生じる可能性も低減できる。
なお、ファール球停留手段は、上記した電動弁68aに限られるものではなく、例えば図12に示したように、ファール通路部66のファール球を移送する電動移送部材68bで形成してもよい。かかる電動移送部材68bは、通電により常時定速で回転して爪車の爪間でファール球をファール球センサ41に移送し、停電により電力を断たれると必然的に停止してファール球を停留させる。そして、停電から復旧して通電状態に戻ると、電動移送部材68bの回転も再開されるため、停留されていたファール球をファール球センサ41で検知させることができる。
このように実施形態のファール球停留手段によれば、複雑な制御を要することなく停電に素早く反応させることができる。
[2−2−4−1.発射レール逆流防止弁(1)]
実施形態では、前記ファール球回収路32を逆方向に飛び越えて発射レール21にまで逆流しようとする遊技球を防止する発射レール逆流防止弁44が設けられている。
ここでの発射レール逆流防止弁44は、図2〜図9に示したように発射用ハンマー22と一体であり、該発射用ハンマー22のアーム部22aから前記打撃部22bとは反対方向に延設された弁用アーム22cの先に屈曲形成されている。この発射レール逆流防止弁44は、発射レール21の反発射位置側、つまり飛び出し側の端部上方に位置して遊技球の発射経路を遮るようになっている。
この実施形態の発射レール逆流防止弁44によれば、図4のように発射用ハンマー22が待機位置にあるとき、発射レール逆流防止弁44が発射レール21の発射経路を塞ぐため、仮に勢いのあるファール球が発射経路を逆向きに進行してファール球回収口38を飛び越えたとしても、発射経路が発射レール逆流防止弁44で閉じられているためそこに当たって跳ね返り、ファール球回収口38に落下する。
一方、発射レール逆流防止弁44は、発射用ハンマー22が図6のように打撃位置に変化したとき、該発射用ハンマー22と一緒に揺動して上向きに跳ね上がり、その姿勢で発射経路から外れるため、発射された遊技球が衝突するおそれは全くない。
以上のように上記発射レール逆流防止弁44は、発射用ハンマー22と一体に揺動して、発射レール21の発射位置から発射された遊技球が衝突するより前に開動作させて発射経路を開き、その遊技球が通過した後に閉動作させて発射経路を閉じるようにしたものであり、よって発射用ハンマー21や発射ソレノイド23が発射レール逆流防止弁44の弁開閉手段となる。
なお、発射レール逆流防止弁44を発射用ハンマー22と一体にする上記手段は、発射レール21が比較的短い場合に適するものの、発射レール21が長い場合には弁用アーム22cが長くなって可動範囲が広がるため、設置が難しい場合がある。そのような場合には、発射用ハンマー22と発射レール逆流防止弁44を別体にして適宜なリンクや歯車等の伝達機構を介在させて連動させるようにしてもよい。そうすることにより長い発射レール21にも柔軟に対応することができる。
[2−2−4−2.発射レール逆流防止弁(2)]
また、発射レール逆流防止弁44は、前記のように発射用ハンマー22と一体又は連動させる場合の他、図10、図11に示したように発射用ハンマー22とは別体の上下摺動又は前後摺動又は回転可能な弁体で形成し、それを別途ソレノイドやモータ等の弁開閉手段で上記と同様のタイミングで発射経路を開閉させるようにしてもよい。この場合には、発射レール逆流防止弁44を発射案内路8aの近傍に設けることができ、そうすることにより、逆流するファール球が発射案内路8aを出た早い段階でファール球回収口38に強制的に落下させることができる。
なお、発射レール逆流防止弁44は、四角く薄い弁板の上端又は下端を前後方向の軸で回転可能に軸着し、発射方向に衝突する遊技球を受けて自由に揺動する一方、逆方向の力に対してロックされる、いわゆる一方向弁の構造にしてもよい。この場合、発射時の遊技球が衝突することにより速度や軌道に影響を与えるおそれがあり、また、繰り返し遊技球の衝撃を受け続けるため短期間で交換する必要がある、等の不利益はあるものの、最も簡単に発射レール21への逆流を防止することができ、しかもそうすることで遊技球の管理が正確に行える、というより大きな利益を得ることができる。
また、発射経路に発射レール逆流防止弁44を設けた構造と、球発射装置20の前面が透明板でカバーされている構造とを組み合わせた場合には、発射レール21内の視認性を保ちつつ封入された遊技球以外の遊技球の故意又は過失による発射レールへの投入を防止することができる。
[2−2−5.循環経路]
循環経路は、球発射装置20によって発射された全ての遊技球を回収し、その遊技球を球発射装置20に戻して再び発射させるためのものである。
この循環経路は、発射レール21から発射案内路8aに至るまでの遊技球の通り道である発射経路と、遊技領域5に通じる発射案内路8aと、遊技球が流下する遊技領域5と、遊技領域5を流下して各種入賞口又はアウト口19に入った遊技球を回収する図示しないアウト・セーフ球回収路と、発射レール21から発射されたものの遊技領域5に到達できなかった遊技球(ファール球)を回収するファール球回収路32と、アウト・セーフ球回収路とファール球回収路32が連結される循環揚送装置(図示せず)と、該循環揚送装置の上部と前記球供給部45とを結んで循環揚送装置から球発射装置20の球供給部45に遊技球を送る供給通路64と、供給通路64の遊技球を発射レール21の発射位置に供給する球供給部45と、発射位置にある遊技球を発射する球発射装置20と、によって構成される。
なお、循環経路の一部を構成する前記循環揚送装置は、発射ベース枠80の後面側に設けられており、スクリューコンベヤ等の揚送装置を有すると共に遊技球を掃除する適宜な球磨き装置が内蔵されている。
また、循環経路の一部を構成する前記アウト・セーフ球回収路の通路途中には、当該アウト・セーフ球回収路を通過した遊技球、言い換えれば遊技領域5内に打ち込まれた遊技球(アウト球及びセーフ球)を検出するためのアウト・セーフ球検出スイッチ40(図13に符合のみ記載)が設けられている。このアウト・セーフ球検出スイッチ40は、発光素子と受光素子を対向させ、遮光によって遊技球を検出する透過型フォトセンサで構成される。
[2−3.遊技球の循環]
実施形態のパチンコ機1は、以上のように構成されているため、図4のように発射レール21の発射位置に供給された遊技球は、発射用ハンマー22により発射レール21の発射位置から発射され、滑走レール部67の上面を滑走してファール球回収口38を飛び越え、発射案内路8aを通って遊技領域5内に打ち込まれる。そして、遊技領域5に入った遊技球は、遊技領域5を流下し、その一部の遊技球が遊技領域5に配置された各種入賞口(例えば、通常入賞口、始動入賞口、大入賞口等)に入賞してセーフ球となり、遊技盤4裏面の回収樋を通ってアウト・セーフ球回収路に誘導される。
一方、遊技領域5を流下して何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球は、遊技領域5下端中央のアウト口19に流入してアウト球となり、遊技盤4裏面の回収樋を通ってアウト・セーフ球回収路に誘導される。そして、アウト・セーフ球回収路に誘導されたアウト球及びセーフ球は、通路途中に設けられたアウト・セーフ球検出スイッチ40(図13参照)によって検出された後、循環揚送装置に送り込まれる。
また、発射用ハンマー22によって発射されたにも拘わらず遊技領域5に届かず、落下に転じて発射案内路8aを逆流した遊技球は、ファール球回収口38に入ってファール球回収路32に誘導される。そして、ファール球回収口38からファール球回収路32に誘導されたファール球は、ファール球回収路32のファール通路部66を通ってファール球センサ41によって検出された後、発射ベース枠80の裏側に誘導されて循環揚送装置に送り込まれる。
アウト・セーフ球回収路とファール球回収路32から循環揚送装置に送り込まれた遊技球(アウト球、セーフ球、及びファール球)は、供給通路部35に送り込まれる。そして、供給通路部35に送り込まれた遊技球は、球供給部45の作動によって一個ずつ供給口36から発射レール21の発射位置に送り出され、再度発射用ハンマー22により発射される。
[2−4.パチンコ機の制御(1)の概要]
次に、パチンコ機1及びその一側に隣接して配置されるカードユニット機200の制御の概要について、図13に示すブロック図を参照して説明する。
パチンコ機1の制御は、大きく分けて主基板グループと周辺基板グループとで分担されており、このうち主基板グループが遊技動作を制御し、周辺基板グループが演出動作を制御している。これら基板類は、いずれもパチンコ機1の背面側に設置されており、通常、本体枠2の施錠を解除した上で本体枠2を開放しない限り前面側から視認されたり操作されたりすることはない。
図13において、主基板グループは、主制御基板100と遊技球管理制御基板110とから構成されており、周辺基板グループは、周辺制御基板120から構成されている。主制御基板100は、中央演算装置としてのCPU101をはじめ、読み出し専用メモリとしてのROM102や読み書き可能メモリとしてのRAM103等を備えている。このうち、CPU101は、ROM102に格納されている遊技制御プログラムを実行し、この実行に伴いパチンコ機1で行われる各種遊技を制御する。また、CPU101は、周辺基板グループや遊技球管理制御基板110に送信するコマンドを作成する。また、RAM103には、主制御基板100で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。
主制御基板100には、上始動口スイッチ90、下始動口スイッチ91、ゲートスイッチ92、左入賞口スイッチ93、右上・右下入賞口スイッチ94、及び普通図柄・特別図柄表示用LED基板95がパネル中継端子板140を介して接続されており、パネル中継端子板140には、普通電動役物ソレノイド96、大入賞口ソレノイド97、及び大入賞口カウントスイッチ98が大入賞口中継端子板141を介して接続されている。これにより、主制御基板100には、これらスイッチ類から検出信号が入力される。具体的には、遊技球が遊技領域5を流下する過程でゲートを通過すると、その通過がゲートスイッチ92により検出され、そして検出信号が主制御基板100に入力される。また、遊技球が上側の始動入賞口に入賞すると、上始動口スイッチ90から主制御基板100に検出信号が入力され、遊技球が下側の始動入賞口に入賞すると、下始動口スイッチ91から主制御基板100に検出信号が入力され、遊技球が左側の入賞口に入賞すると、左入賞口スイッチ93から主制御基板100に検出信号が入力され、遊技球が右上・右下の入賞口に入賞すると、右上・右下入賞口スイッチ94から主制御基板100に検出信号が入力される。また、大当り遊技中に大入賞口に遊技球が入賞すると、大入賞口カウントスイッチ98から主制御基板100に検出信号が入力される。
そして、CPU101は、これら入力された検出信号に応じた処理を実行する。すなわち、CPU101は、入力された検出信号に基づいて各種ソレノイド96,97及び普通図柄・特別図柄表示LED基板95に対し、それぞれの駆動信号を出力すると共に、入賞に応じた賞球の付与(本実施形態では、賞球数が持ち球数データに加算される)を指示する賞球コマンドを遊技球管理制御基板110に対して出力する。また、CPU101は、機能分離中継端子板142を介して周辺制御基板120に演出コマンド信号を出力する。なお、周辺制御基板120は、主制御基板100と同様に、中央演算装置としてのCPUをはじめ、読み出し専用メモリとしてのROM、読み書き可能メモリとしてのRAMを備えており、周辺制御基板120のCPUは、ROMに格納されている演出制御プログラムを実行することにより、主制御基板100から受信された演出コマンドに基づく処理を実行する。また、図示しないが、周辺制御基板120には、扉枠3及び遊技盤4(遊技領域5)に設けられる光装飾手段(例えば、装飾ランプ16等)、扉枠3に設けられる音発生手段(例えば、スピーカ17等)、及び遊技盤4(遊技領域5)に設けられる演出手段(例えば、装飾図柄表示用の液晶表示器等)が接続されており、主制御基板100側から入力された演出コマンド信号に基づいて、光装飾手段、音発生手段、及び演出手段に対し、それぞれの駆動信号を出力する。
遊技球管理制御基板110は、中央演算装置としての管理CPU111をはじめ、読み出し専用メモリとしての管理ROM112や読み書き可能メモリとしての管理RAM113を備えている。このうち、管理CPU111は、管理ROM112に格納されている管理制御プログラムを実行し、この実行に伴いパチンコ機1で行われる持ち球数の管理を制御する。また、管理CPU111は、主制御基板100やカードユニット機200等に送信するコマンドを作成する。また、管理RAM113には、遊技球管理制御基板110で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。
遊技球管理制御基板110には、主制御基板100が主ドロワー中継端子板143を介して接続されると共に、カードユニット機200と電源基板130と外部端子板144とが接続されている。これにより、遊技球管理制御基板110は、主制御基板100及びカードユニット機200との間で各種データのやり取りを可能にすると共に、電源基板130から電源が供給される。なお、電源基板130から供給される電源は、遊技球管理制御基板110を介して主制御基板100乃至周辺制御基板120にも供給される。また、外部端子板144には、図示しない外部コンピュータ(例えば、ホールコンピュータや島設備内のコンピュータ等)が接続されており、当該外部コンピュータに所要の情報(例えば、セーフ球、アウト球、賞球、大当り回数、枠開放等)を伝達可能となっている。
また、遊技球管理制御基板110には、発射球センサ24、ファール球センサ41、ファール球停留手段(電動弁68a、電動移送部材68b)、アウト・セーフ球検出スイッチ40、供給ソレノイド47、及び入口側球センサ50がセンサ中継基板145を介して接続されると共に、球貸ボタン11、精算ボタン12、残度数表示部13、及び遊技機持ち球数表示部14と情報表示部15とを実装した電子上皿表示基板146が接続されている。さらに、遊技球管理制御基板110には、扉枠3の開放を検知するための扉枠開放スイッチ147と本体枠2の開放を検知するための本体枠開放スイッチ148とが接続されると共に、球発射装置20(発射ソレノイド23とハンドル7の発射停止スイッチ86とタッチスイッチ87及び可変抵抗器88が接続されたハンドル中継端子板149)が接続されている。
これにより遊技球管理制御基板110は、発射位置にある遊技球を検出する発射球センサ24、遊技領域5内に打ち込まれた遊技球(アウト球及びセーフ球)を検出するアウト・セーフ球検出スイッチ40、ファールになった遊技球(ファール球)を検出するファール球センサ41、供給ソレノイド47による遊技球の球発射装置20への送り込みを制御する入口側球センサ50等から入力される信号に基づいて、それぞれに対応する信号を主制御基板100、外部端子板144、カードユニット機200等に出力する。
カードユニット機200に挿入されるプリペイドカード(ICカードや磁気カード等の記録媒体)に対する遊技球管理制御基板110の管理制御について説明する。先ず、パチンコ遊技に際し、カードユニット機200のカード差込口にプリペイドカードが挿入されると、遊技球管理制御基板110は、そのカードに記録されている持ち球数データ(残度数)を残度数表示部13に表示する。ここで、遊技者によって球貸ボタン11が操作されると、予め設定された個数や数値をプリペイドカードの残度数から引き落とし、その引き落とした個数や数値に対応する個数や数値(球貸手数料として、設定された割合、例えば1割から4割程度だけ減算された個数や数値の場合もある)を持ち球数データとして管理RAM113の遊技機球数記憶領域に記憶すると共にこれを遊技機持ち球数表示部14に表示する。
ここで、遊技者が機前のハンドル7を操作することで球供給部45の供給ソレノイド47が作動し、発射レール21の発射位置に遊技球が1個送り出され、この遊技球の動きが入口側球センサ50により検知される(図14フローチャート中ステップS26〜S30参照)。そして、遊技球管理制御基板110は、このような遊技球1個の発射レール21への供給に応じて、管理RAM113の遊技機球数記憶領域に記憶した持ち球数データから「1」を減算すると共にこれを遊技機持ち球数表示部14に表示する(同ステップS32)。
次ぎに、発射球センサ24によって発射位置にある遊技球が検知されると(同ステップS34)、発射ソレノイド23が作動し(同ステップS36)、発射用ハンマー22によって発射位置にある遊技球が遊技領域5に打ち出される。
もし、打ち出された遊技球が、発射案内路8aに入ったものの勢い不足により逆流して直接ファール球回収口38に落下した場合、或は図8のように前記した発射レール逆流防止弁44に当たってファール球回収口38に落下した場合、そのファール球は、ファール球回収口38に入ってファール球回収路32に送り込まれ、ファール球センサ41によって検出される(同ステップS12)。そして、遊技球管理制御基板110は、このようにファール球センサ41によりファール球が1個検出される毎に、管理RAM113の遊技機球数記憶領域に記憶した持ち球数データに「1」を加算すると共に(同ステップS14)、これを遊技機持ち球数表示部14に表示することで、ファール球を持ち球数データから減算するという不具合を回避するようになっている。
一方、例えば瞬間的な電圧低下等により発射用ハンマー22の打撃力が激減し、そのような打ち損じにより遊技球が発射レール21上に残ってしまった場合、そのような遊技球(以下、不発球ともいう。)は、一連の球供給動作(同ステップS26〜S32)の前に発射球センサ24で検知され(同ステップS24)、球供給部45による球供給動作を経ないで発射用ハンマー22を作動させる(同ステップS24,S36)。したがって、発射レール21に不発球と次の遊技球とが混在するおそれがなく、一個ずつ確実に発射させることができ、また、不発球が発射されるまで持ち球数が加減されないため遊技球の管理が容易になる。
球発射装置20によって打ち出された遊技球が遊技領域5内の各種入賞口(始動入賞口や大入賞口等)に入賞した場合、当該遊技球は、入賞口毎に設けられた各種入賞検出スイッチ(上始動口スイッチ90、下始動口スイッチ91、左入賞口スイッチ93、右上・右下入賞口スイッチ94、大入賞口カウントスイッチ98)によって検出され、遊技球管理制御基板110は、このような各種入賞検出スイッチによる遊技球の入賞に応じて、管理RAM113の遊技機球数記憶領域に記憶した持ち球数データから各種入賞口毎で予め設定された賞球数の値を加算していくと共にこれを遊技機持ち球数表示部14に表示する。各種入賞口に入賞した遊技球(セーフ球)は、いずれの入賞口にも入賞せずにアウト口19に流入した遊技球(アウト球)と共に遊技盤4裏面を通ってアウト・セーフ球回収路に送り込まれ、アウト・セーフ球検出スイッチ40によって検出される。また、アウト・セーフ球回収路を通った遊技球は、ファール球回収路32を通った遊技球と共に循環揚送装置に誘導される。
次ぎに、遊技中、遊技球がファール球センサ41で検知される前のタイミングでたまたま停電が発生した場合は、停電により非通電状態に変化したファール球停留手段(電動弁68a、電動移送部材68b)が遊技球を停留させるため、本来、遊技者の持ち球に加えられる(返却される)べき遊技球(同ステップS12,S13)が、カウントされないまま回収される不具合が防止できる。
詳細に説明すると、電源スイッチOFFや、瞬停などの原因で停電予告信号を受信した場合は図15の停電処理を開始し、まずステップS50において、ファール球停留手段のソレノイドをOFFにする。これにより、ファール球停留手段がファール通路部66内に突出してファール球センサ41の蓋の役割をすることになる。
このような機構を採用しているのは、停電がどのタイミングで発生するか予想出来ないため、ファール球をファール球センサ41で検出できない可能性があるからである。
つまり、発射直後に停電したとすると、打ち出された遊技球がファール球となって落下して検出されるまでに相応の時間がかかってしまう。例えば、ファール球が検出されるまで最大1秒かかるとすると、停電してから1秒待たなければ停電処理を開始できないことになる。そこまで、CPUの電源とセンサの電源を維持するには大容量のコンデンサが必要になるため実用的ではない。
そこで、ファール球停留手段を用い、停電直後にファール球が生じていた場合は、次の電源復旧まで検出を待たせることにより、停電の影響を受けることなく正確な持ち球管理を行うことが出来る。
ファール球停留手段がファール球センサ41に蓋をしたあとは、従来の遊技機の停電処理と変わることはなく、図15のステップS52で割込み禁止処理を行い、ステップS54でウォッチドックタイマをクリアし、ステップS56でRAMの内容からチェックサムを算出して記憶し、ステップS58でバックアップフラグをONし、ステップS60でRAMアクセスを禁止し、あとは、処理をループさせる。
電源ON、もしくは停電から復旧すると、まずステップS5の停電復旧処理を行う。これは、従来の停電復旧処理と変わることはなく、割込みモードの設定、I/Oの入出力設定、チェックサムを作成し、保管されているチェックサムと比較することにより、RAMの内容が正常に保たれているか検証し、バックアップフラグクリアする等の処理を含む。
このステップS5の停電復旧処理を終えると定常的な処理に戻るべく、ステップS10でファール球停留手段をON(蓋開)する。ファール球停留手段をONすることによってファール球停留手段の上に遊技球が載っていた場合、ファール球センサ41に検出され(ステップS12)る。検出された場合は発射されたものの遊技領域5に達しなかった遊技球であるので、遊技者の持ち球数に「1」を加算する(ステップS14)。ファール球センサ41による遊技球の検出がなかった場合は遊技者の持ち球数を加算せず、そのまま処理を続ける。
ここで、通常の発射条件をチェックする。通常の発射条件とは、遊技者がハンドル7のタッチスイッチに触れていること(ステップS16)、ハンドル7の中に組み込まれた可変抵抗器のボリュームが一定以上の値になっていること(S18)、発射停止スイッチが押されていないこと(ステップS20)である。
さらに、本遊技機では、主制御基板100からの発射許可信号が出されていることも確認している(ステップS22)。
発射に先だって、発射球センサ24を確認する(ステップS24)。発射球センサ24がONの場合は、既に発射レール21上に遊技球が存在することを意味するのでステップS26〜S34の発射レール21上に遊技球を送る球送りのプロセスを省略する。
ステップS24で発射レール21上に遊技球がないことが確認されたら、発射位置に遊技球を供給すべくステップS26以降の処理を行う。
まずステップS26で、球送り部材63の直前に遊技球があることを確認する。確認には入口側球センサ50が使用され、ここがONしていない場合は循環揚送装置から遊技球が送られていないことになるので、来るまで待つ。
そして、入口側球センサ50がONならば、供給ソレノイド47を作動させ(ステップS28)て遊技球を供給口36に送る。
遊技球が送られると、次の遊技球がくるまでに入口側球センサ50がOFFされるため、確認の後(ステップS30)遊技者の持ち球を「1」減算する(ステップS32)。
次にステップS34で発射球センサ24を確認して発射レール21上の発射位置に遊技球があることを確認した後、ステップS36で発射ソレノイド23を駆動させることで、遊技領域5への遊技球の打ち込みを行う。
発射以降、ファール球が生じていないかステップS12に戻る等して、次の遊技球の発射の準備プロセスに入る。
次ぎに、遊技を終了すべく遊技者によって精算ボタン12が操作された場合について説明する。
まず、発射球センサ24で発射レール21の発射位置に遊技球が残っていないか確認する。ここでもし、発射位置に遊技球が残っている場合には、発射用ハンマー22を自動的に作動させ、ファール球回収口36に落下する程度の弱い打撃力で遊技球を打ち出す。そして、打ち出された遊技球がファール球回収路32に誘導されてファール球センサ41で検知されると、持ち球数データに「1」が加算される。
そして、発射球センサ24で遊技球が検知されなくなった場合、或は精算ボタン12が操作された当初から発射球センサ24で遊技球が検知されない場合、遊技球管理制御基板110は、管理RAM113の遊技機球数記憶領域に記憶している持ち球数データを、カードユニット機200に挿入されているプリペイドカード(ICカードや磁気カード等の記録媒体)の持ち球数データとして書き込む(このとき、既にプリペイドカードに持ち球数データが記憶されている場合は、その持ち球数データに今回遊技の持ち球数データを加算する)と共に、残度数表示部13と遊技機持ち球数表示部14との表示をリセットしてカードユニット機200からのプリペイドカードの抜き出しを行う。
[2−5.パチンコ機の制御(2)の概要]
上記制御(1)では、球送り部材63の遊技球一個分の球送り動作(上記実施形態では入口側球センサ50により該球送り動作を検知するようにしたが、供給ソレノイド47の作動で球送り動作を検知してもよい。)により前記持ち球のデータから「1」を減算したが、この制御(2)では、図16のフローチャートのステップS40,S42,S44のように、発射用ハンマー22による発射を発射球センサ24で検知して持ち球のデータから「1」を減算するようにしている。
すなわち、ステップS28で供給ソレノイド47を作動させ、ステップS30で入口側球センサ50のOFFにより遊技球の供給を確認した後、ステップS40で発射球センサ24を確認して発射レール21の発射位置に遊技球があることを確認し、ステップS42で発射ソレノイド23を作動させて遊技球の打ち込みを行う。その後、ステップS44で発射球センサ24により発射レール21の発射位置に遊技球がないことを確認し、発射球センサ24がOFFである場合に遊技球が発射されたものとして持ち球のデータから「1」を減算する。
一方、ステップS44で発射球センサ24がONの場合は、未だ発射レール21上に遊技球(不発球)が存在することを意味するので、ステップS26〜S40の発射レール21上に遊技球を送る球送りのプロセスを省略し、ステップS42で発射ソレノイド23を作動させて不発球を打ち出し、再度ステップS44で発射レール21の発射位置に遊技球がないことを確認し、発射球センサ24のOFFにより遊技球が発射されたものとしてステップS46で持ち球のデータから「1」を減算する。
発射以降、ファール球が生じていないかステップS12に戻る等して、次の遊技球の発射の準備プロセスに入る。
それ以外は制御(1)と同じであるため説明を省略する。
[3.実施形態に含まれる解決手段]
上記した実施形態には、特許請求の範囲に記載した発明を含めて次のような解決手段が含まれている。
[3−1.解決手段A]
(解決手段A1)
遊技球で遊技を行う遊技領域と、
該遊技領域に通じる発射案内路と、
該発射案内路を介して前記遊技領域に遊技球を発射しうる球発射手段と、
該球発射手段の発射レールと前記発射案内路との間に接続され、該発射案内路を逆流する遊技球又は該発射案内路に届かない遊技球を回収しうるファール球回収路と、
前記球発射手段によって発射された遊技球を回収して再び該球発射手段に供給する循環経路と、を備え、
遊技者の持ち球をデータ化してその持ち球のデータに基いて前記球発射手段による遊技球の発射を行いうるようにした遊技機であって、
前記発射レールの発射位置から発射された遊技球が前記発射案内路に至るまでの発射経路の途中に、前記発射レールへの逆流を防止しうる発射レール逆流防止弁を設けてなる遊技機を提供する。
かかる遊技機によれば、発射レールから発射されながら勢い不足で遊技領域に到達できなかった遊技球が、発射案内路の途中で落下に転じ、それが発射経路を逆進して発射レールにまで到達しうる勢いに加速されたとしても、発射経路の途中にある発射レール逆流防止弁に衝突するため、発射レールにまで逆流するおそれがない。したがって、ファール球回収路で迅速に回収され、適正に処理されるため、遊技球の管理が正確に行える。
(解決手段A2)
解決手段A1において、
前記発射レール逆流防止弁は、前記発射レールの反発射位置側の端部上方に位置して該発射レールへの逆流を防止しうるようにするとよい。これにより発射レールへの逆流防止が効果的に行える。
(解決手段A3)
解決手段A1又は解決手段A2において、
前記発射レール逆流防止弁を開閉動作させうる弁開閉手段を備え、
該弁開閉手段は、
前記発射レールの発射位置から発射された遊技球が前記発射レール逆流防止弁に衝突するより前に該発射レール逆流防止弁を開動作させて前記発射経路を開き、
前記発射レールの発射位置から発射された遊技球が前記発射レール逆流防止弁を通過した後に該発射レール逆流防止弁を閉動作させて前記発射経路を閉じるようにしてもよい。
かかる遊技機によれば、発射レール逆流防止弁が、発射直後の遊技球に接触しないため、発射された遊技球の軌道や勢いに影響を与えるおそれがなく、また、発射レール逆流防止弁自体も、発射直後の遊技球が衝突しないため、頻繁に交換する煩わしさがない。
(解決手段A4)
解決手段A3において、
前記球発射手段は、先端に打撃部を有する発射用ハンマーを備えており、
前記発射レール逆流防止弁は、前記発射用ハンマーと一体に設けるようにすることができる。
かかる遊技機によれば、発射用ハンマーと発射レール逆流防止弁が一緒に作動するため、発射用ハンマーが発射レール逆流防止弁の弁開閉手段となる。したがって、弁開閉手段を別途設ける必要がなく、余分な部品コストや複雑な制御が不要になる。
(解決手段A5)
解決手段A4において、
前記球発射手段の前記発射用ハンマーは、駆動軸を中心に揺動可能に形成されると共に前記駆動軸を挟んで前記打撃部の反対側に前記発射レール逆流防止弁を設けるようにしてもよい。
かかる遊技機によれば、簡単且つ確実に作動する発射レール逆流防止弁を設けることができる。
(解決手段A6)
解決手段A3において、
前記球発射手段は、先端に打撃部を有する発射用ハンマーを備えており、
前記発射レール逆流防止弁は、前記発射用ハンマーとは別体に形成する一方、該発射用ハンマーと連動可能に連結するようにしてもよい。
かかる遊技機によれば、発射用ハンマーの打撃部と発射レール逆流防止弁との距離を長くすることができるため、長い発射レールにも柔軟に対応することができる。
[3−2.解決手段B]
(解決手段B1)
遊技球で遊技を行う遊技領域と、
該遊技領域に向けて遊技球を発射しうる球発射手段と、
前記球発射手段によって発射された遊技球を回収して再び該球発射手段に供給する循環経路と、を備え、
遊技者の持ち球をデータ化してその持ち球のデータに基いて前記球発射手段による遊技球の発射を行いうるようにした遊技機であって、
前記球発射手段は、
遊技球を発射する発射レールと、
該発射レールの発射位置に遊技球を供給しうる球供給部と、
前記発射レールの発射位置にある遊技球を検知しうる発射球センサと、
前記発射位置にある遊技球を発射させる発射用ハンマーと、を有し、
前記発射球センサが前記発射位置にある遊技球を検知しているとき、前記球供給部による球供給動作をせずに前記発射用ハンマーを作動させうるようにしたことを特徴とする遊技機。
かかる遊技機によれば、例えば瞬間的な電圧低下等により球発射手段の打撃力が激減し、そのような打ち損じにより遊技球が発射レール上に残った場合でも、その遊技球が発射球センサで検知されると、球供給部による球供給動作を経ないで発射用ハンマーを作動させることができるため、遊技球を一個ずつ確実に発射させることができる。したがって、遊技球の管理が容易になる。
(解決手段B2)
解決手段B1において、
前記球発射手段の前記球供給部は、前記発射位置に遊技球を一個ずつ送りうる球送り部材を有し、
該球送り部材の遊技球一個分の球送り動作により前記持ち球のデータから「1」を減算した後、前記発射球センサで検知された遊技球を発射するようにしてもよい。
かかる遊技機によれば、比較的安定的に動作する球送り部材の球送り動作により持ち球のデータから「1」を減算し、その後、発射球センサで検知された遊技球を発射するようにしたため、遊技球の管理が行い易い。
(解決手段B3)
解決手段B2において、
前記球送り部材の遊技球一個分の球送り動作の検知を、該球送り部材の入口側につながる供給通路部に設けた入口側球センサで行うようにしてもよい。
かかる遊技機によれば、発射のための機械的な駆動部からセンサまでの距離を長くすることができるため、発射動作の振動による誤検知を防止することができる。
[3−3.解決手段C]
(解決手段C1)
遊技球で遊技を行う遊技領域と、
該遊技領域に通じる発射案内路と、
該発射案内路を介して前記遊技領域に遊技球を発射しうる球発射手段と、
該球発射手段の発射レールと前記発射案内路との間に接続され、該発射案内路を逆流する遊技球又は該発射案内路に届かない遊技球を回収しうるファール球回収路と、
前記球発射手段によって発射された遊技球を回収して再び該球発射手段に供給する循環経路と、を備え、
遊技者の持ち球をデータ化してその持ち球データに基いて前記球発射手段による遊技球の発射を行いうるようにした遊技機であって、
前記ファール球回収路は、
回収された遊技球が通るファール通路部と、
該ファール通路部を通過する遊技球を検知するファール球センサと、
遊技球を停留させうるファール球停留手段と、を備えており、
前記ファール球停留手段は、通電状態で前記ファール通路部を通る遊技球を通過させると共に、その通電状態から非通電状態に変化したとき前記ファール球センサの検知ポイントより上流にある遊技球を停留させるものであることを特徴とする遊技機。
かかる遊技機によれば、稼働中において、遊技球がファール球センサで検知される直前のタイミングでたまたま停電が発生したとき、停電により非通電状態に変化したファール球停留手段が遊技球を停留させるため、本来、遊技者の持ち球に加えられる(返却される)べき遊技球が、カウントされないまま回収される不具合が防止できる。
そして、停電から復旧して通電状態に戻ると、ファール球停留手段による遊技球の停留が解除されるため、ファール球センサで正常に検知されて循環経路に回収される。したがって、停電による不利益が遊技者に及ぶ可能性が低減でき、また、停電により遊技球の管理に狂いが生じる可能性も低減できる。
(解決手段C2)
解決手段C1において、
前記ファール球停留手段は、前記ファール通路部を開閉可能な電動弁であり、通電により該ファール通路部を開き、非通電により該ファール通路部を閉じるようにしてもよい。
かかる遊技機では、作動の前提条件として電力を必要とする電動弁でファール球停留手段を形成するようにしたため、複雑な制御を要することなく停電に素早く反応させることが可能になる。
(解決手段C3)
解決手段C1において、
前記ファール球停留手段は、前記ファール通路部の遊技球を移送する電動移送部材であり、通電により前記電動移送部材が作動して遊技球を前記ファール球センサに移送し、非通電により該電動移送部材が停止して遊技球を停留させるものであってもよい。
かかる遊技機では、電動移送部材の通電による作動でファール通路部の遊技球がファール球センサに移送されるようになっているため、停電により電動移送部材が遊技球の移送を停止して停留させる。そして、停電から復旧して通電状態に戻ると、電動移送部材も作動が再開されるため、複雑な制御を要することなく停電に素早く反応させることができる。
以上、本発明を実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、実施形態では、発射用ハンマー22をスイング構造にして遊技球を打ち出すようにしたが、直線的に往復動作するソレノイドのプランジャで遊技球を発射するリニア構造にしてもよい。そして、このリニア構造の発射用ハンマー22は、[2−2−4−2.発射レール逆流防止弁(2)]の項及び図10、図11で説明した発射用ハンマー22とは別体の発射レール逆流防止弁44と好適に組み合わせることができる。
また、実施形態では、封入される遊技球の全てが非磁性のステンレスで形成されている。したがって、全てのセンサを光学式のフォトセンサで構成したが、前記循環経路の途中の全ての遊技球が通過する部分、例えば供給通路64の任意の部分に、磁性の遊技球を検知可能なセンサ(例えば、高周波発振回路の検出コイルのインピーダンスの変化によって金属体としての遊技球を検出するフラット型式の近接スイッチ)を少なくとも一個設けるようにしてもよい。そうすることにより、磁石を使った不正を行う目的で、鋼製の遊技球が循環経路に投入されたとしても、その不正を簡単に検知することができる。
1 パチンコ機
1w 外枠
2 本体枠
3 扉枠
4 遊技盤
5 遊技領域
7 ハンドル
8 案内レール
8a 発射案内路
10 操作パネル部
11 球貸ボタン
12 精算ボタン
13 残度数表示部
14 遊技機持ち球数表示部
15 情報表示部
18 収容開口部
19 アウト口
20 球発射装置(球発射手段)
21 発射レール
22 発射用ハンマー(弁開閉手段)
22a アーム部
22b 打撃部
22c 弁用アーム
23 発射ソレノイド(弁開閉手段)
23a 駆動軸
24 発射球センサ
32 ファール球回収路
36 供給口
38 ファール球回収口
40 アウト・セーフ球検出スイッチ
41 ファール球センサ
44 発射レール逆流防止弁
45 球供給部
47 供給ソレノイド
50 入口側球センサ
60 弾性ストッパ
61 球止片
63 球送り部材
64 供給通路
65 球受部
65a 球止突部
65b 傾斜底
66 ファール通路部
67 滑走レール部
68a 電動弁(ファール球停留手段)
68b 電動移送部材(ファール球停留手段)
80 発射ベース枠
100 主制御基板
110 遊技球管理制御基板
120 周辺制御基板
130 電源基板
144 外部端子板
200 カードユニット機

Claims (1)

  1. 遊技球で遊技を行う遊技領域と、
    該遊技領域に通じる発射案内路と、
    該発射案内路を介して前記遊技領域に遊技球を発射しうる球発射手段と、
    該球発射手段の発射レールと前記発射案内路との間に接続され、該発射案内路を逆流する遊技球又は該発射案内路に届かない遊技球を回収しうるファール球回収路と、
    前記球発射手段によって発射された遊技球を回収して再び該球発射手段に供給する循環経路と、を備え、
    遊技者の持ち球をデータ化してその持ち球データに基いて前記球発射手段による遊技球の発射を行いうるようにした遊技機であって、
    前記ファール球回収路は、
    回収された遊技球が通るファール通路部と、
    該ファール通路部を通過する遊技球を検知するファール球センサと、
    遊技球を停留させうるファール球停留手段と、を備えており、
    前記ファール球停留手段は、通電状態で前記ファール通路部を通る遊技球を通過させると共に、その通電状態から非通電状態に変化したとき前記ファール球センサの検知ポイントより上流にある遊技球を停留させるものであることを特徴とする遊技機。
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