JP2020088846A - フィルタおよびマルチプレクサ - Google Patents

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Abstract

【課題】減衰特性に優れたフィルタを提供する。【解決手段】送信フィルタ41は、送信フィルタ回路10と付加回路31とを有する。送信フィルタ回路10は、第1端子P1と第2端子P2との間に設けられている。付加回路31は、第1端子P1と第2端子P2との間で送信フィルタ回路10の少なくとも一部と並列接続されている。付加回路31は、弾性波伝搬方向に並置された複数のIDT電極34からなるIDT電極群39と、IDT電極群39を挟む位置に配置されかつ電極指の対数が互いに異なる2つのリフレクタ35、36と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、付加回路を有するフィルタおよびマルチプレクサに関する。
弾性波フィルタおよび弾性波フィルタを用いたマルチプレクサにおいては、フィルタの減衰特性の向上やフィルタ間のアイソレーション特性の向上が求められている。そのため、従来、キャンセル回路を用いることが知られている(例えば、特許文献1)。キャンセル回路とは、フィルタ回路に並列に接続され、フィルタ回路で伝達される通過帯域外の信号成分に対し逆相のキャンセル信号を生成する付加回路である。特許文献1には、縦結合型弾性波共振子および容量からなるキャンセル回路が開示されている。
特開2018−78489号公報
フィルタの広帯域化などを背景に、従来の構成では、対象となる周波数帯域にわたって所望の位相調整を行うことが難しく、十分な減衰特性およびアイソレーション特性を得ることが難しい場合がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、付加回路を有するフィルタおよびマルチプレクサにおいて減衰特性および、またはアイソレーション特性の改善を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るフィルタは、第1端子と第2端子との間に設けられたフィルタ回路と、前記フィルタ回路の少なくとも一部と並列接続された付加回路と、を備え、前記付加回路は、弾性波伝搬方向に配置された複数のIDT(InterDigital Transducer)電極からなるIDT電極群と、前記IDT電極群を挟む位置に配置されかつ電極指の対数が互いに異なる2つのリフレクタと、を有する。
また、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、一端同士が互いに接続された第1フィルタと第2フィルタとを備え、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタのうちの少なくとも一方のフィルタが、前述のフィルタである。
本発明に係るフィルタによれば、付加回路に用いるIDT電極群(一例として、縦結合共振子)が有する2つのリフレクタの電極指の対数を互いに異ならせるので、異なる電極指の対数に対応した異なる反射特性の組み合わせに応じて、付加回路の位相の調整範囲を広げることができる。これにより、付加回路の位相を適正に調整することが容易になり、通過帯域外の信号成分を効果的に減衰させやすくなるので、減衰特性に優れたフィルタが得られる。また、減衰特性に優れた前述のフィルタを用いることにより、アイソレーションに優れたマルチプレクサが得られる。
付加回路を有するマルチプレクサの基本的な構成の一例を示すブロック図である。 縦結合型共振子の基本的な構造の一例を模式的に示す平面図および断面図である。 実施の形態に係るマルチプレクサの構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態に係る送信フィルタの通過特性の一例を示すグラフである。 実施の形態に係るマルチプレクサのアイソレーション特性の一例を示すグラフである。 実施の形態に係る通過特性およびアイソレーション特性とリフレクタの電極指の対数の比との関係の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、実施の形態および図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。なお、以下の実施の形態において、「接続される」とは、配線導体で直接接続される場合だけでなく、他の回路素子を介して電気的に接続される場合も含まれる。
(実施の形態)
実施の形態に係るフィルタおよびマルチプレクサについて、付加回路を有する送信フィルタの例および当該送信フィルタと受信フィルタとを備えるデュプレクサの例を挙げて説明する。
まず、付加回路を有するフィルタおよびマルチプレクサについて、基本的な構成および動作を説明し、その後、実施の形態に係るフィルタおよびマルチプレクサの特徴的な構成および効果を説明する。
図1は、付加回路を有するマルチプレクサの基本的な構成の一例を示すブロック図である。図1に示されるように、マルチプレクサ1は、端子P1、P2、P3、送信フィルタ回路10、受信フィルタ回路20、および付加回路30を有する。
端子P1、P2およびP3は、それぞれ、第1端子、第2端子および第3端子の一例である。
端子P1は、アンテナ3に接続される。
送信フィルタ回路10は、端子P1と端子P2との間に設けられている。送信フィルタ回路10の一端および他端はそれぞれ端子P1、P2に直接接続されてもよく、他の回路素子(図示せず)を介して接続されてもよい。送信フィルタ回路10は、特には限定されないが、一例として、弾性波共振子を用いた弾性波フィルタであってもよく、インダクタおよびキャパシタを用いたLC共振フィルタであってもよい。
受信フィルタ回路20は、端子P1と端子P3との間に設けられている。受信フィルタ回路20の一端および他端はそれぞれ端子P1、P3に直接接続されてもよく、他の回路素子(図示せず)を介して接続されてもよい。受信フィルタ回路20は、特には限定されないが、一例として、弾性波共振子を用いた弾性波フィルタであってもよく、インダクタおよびキャパシタを用いたLC共振フィルタであってもよい。
付加回路30は、端子P1と端子P2との間で送信フィルタ回路10の少なくとも一部と並列接続されている。付加回路30の一端および他端は、端子P1と端子P2との間で送信フィルタ回路10を含む信号経路上のノードN1、N2にそれぞれ接続される。ノードN1、N2は、送信フィルタ回路10内にあってもよい。
付加回路30は、互いに直列に接続された縦結合共振子32と容量素子37、38とを有している。IDT電極群39は、弾性波の伝搬方向(例えば図1での上下方向)に並置された2つのIDT電極34からなる。2つのIDT電極34のうち、一方のIDT電極34の一端は容量素子37を介してノードN1に接続され、他端はグランド電極に接続される。他方のIDT電極34の一端は容量素子38を介してノードN2に接続され、他端はグランド電極に接続される。IDT電極34の数は2には限られず、3以上であってもよい(図示せず)。
IDT電極群39と、弾性波の伝搬方向でIDT電極群39の両側に配置されたリフレクタ35とで、弾性波の結合を利用して信号を伝達する縦結合型共振子32が構成される。IDT電極群39は、縦結合型共振子には限られず、 トランスバーサル型フィルタを構成してもよい。トランスバーサル型フィルタでは、リフレクタ35に代えて、吸音材が設けられてもよい(図示せず)。
容量素子37は、縦結合型共振子32とノードN1との間に接続され、容量素子38は、縦結合型共振子32とノードN2との間に接続されている。
IDT電極群39は、付加回路30を通過する信号の位相を制御し、容量素子37、38は、付加回路30を通過する信号の振幅を制御する。これにより、付加回路30は、送信フィルタ回路10で伝達される信号のうち通過帯域に含まれない目的の周波数帯域の信号成分(つまり、キャンセル対象の信号成分)に対するキャンセル信号を生成する。
キャンセル信号は、キャンセル対象の信号成分と合算されたときに合算結果の振幅がキャンセル対象の信号成分の振幅より小さくなる信号であり、キャンセル対象の信号成分に対し、逆位相でかつ好ましくは同振幅の信号である。
ここで、キャンセル対象の信号成分とキャンセル信号とが逆位相であるとは、−180°以上180°以下の範囲内で両者の位相差の絶対値が90°より大きいことをいう。これは、キャンセル対象の信号成分とキャンセル信号とが互いに逆方向の位相成分を有することと等しい。
また、キャンセル信号はキャンセル対象の信号成分と同振幅であることが好ましいが、振幅が異なっていても構わない。キャンセル信号とキャンセル対象の信号成分との位相差に応じて、両者の合算結果の振幅がキャンセル対象の信号成分の振幅よりも小さくなる場合は、減衰特性を向上させることができる。
送信フィルタ回路10と付加回路30とは送信フィルタ40を構成する。受信フィルタ回路20は受信フィルタ42を構成する。送信フィルタ40および受信フィルタ42は、送信信号と受信信号とを分波および合波するデュプレクサを構成する。
次に、縦結合型共振子の基本的な構造について説明する。付加回路30に含まれる縦結合型共振子32は、一例として、2つのIDT電極34と2つのリフレクタ35とで構成されている。IDT電極34は弾性波の伝搬方向に並べて配置され、リフレクタ35はIDT電極34を弾性波の伝搬方向に挟む位置に配置される。縦結合型共振子32は、3以上のIDT電極(図示せず)を含んでもよい。
図2は、縦結合型共振子32の基本的な構造の一例を模式的に表す平面図及び断面図である。なお、図2の例は、縦結合型共振子32の基本的な構造を説明するためのものであって、電極を構成する電極指の本数および長さなどは、図2の例には限定されない。
IDT電極34は、互いに対向する一対の櫛歯状電極34a、34bからなる。櫛歯状電極34aは、互いに平行な複数の電極指51aと、複数の電極指51aのそれぞれの一端同士を接続するバスバー電極52aとで構成されている。櫛歯状電極34bは、互いに平行な複数の電極指51bと、複数の電極指51bのそれぞれの一端同士を接続するバスバー電極52bとで構成されている。
複数の電極指51aおよび51bは、弾性波の伝搬方向Xと直交する方向に延びるように形成されており、互いに間挿し合うように配置されている。互いに隣接する1本の電極指51aと1本の電極指51bとの組を一対と数える。したがって、IDT電極34の電極指の対数は、電極指51aの本数および電極指51bの本数の平均値で表される。
なお、図2の縦結合型共振子32の例では、2つのIDT電極34の電極指の対数はいずれも2.5で互いに等しいが、この例には限られず、電極指の対数はIDT電極34ごとに異なっていてもよい。また、電極指の対数に限らず、電極指の交差幅、ピッチ、デューティー比などの各種の電極パラメータがIDT電極34ごとに異なっていてもよい。
リフレクタ35は、互いに平行な複数の電極指51cと、複数の電極指51cのそれぞれの一端同士および他端同士を接続するバスバー電極52cとで構成されている。複数の電極指51cは、弾性波の伝搬方向Xと直交する方向に延びるように形成されている。
リフレクタ35を構成する電極指の対数についても、IDT電極34の電極指の対数と同様、弾性波の伝搬方向に隣接する2本の電極指51cの組を一対と数える。図2の縦結合型共振子32の例では、2つのリフレクタ35の電極指の対数はいずれも2であり、互いに等しい。
電極指51a、51b、51c、およびバスバー電極52a、52b、52cは、圧電体層59上に形成された電極層53で構成されている。
一例として、電極層53は、銅、アルミニウムなどの金属またはこれらの合金で構成され、圧電体層59は、タンタル酸リチウムまたはニオブ酸リチウムなどを含有する圧電材料で構成されていてもよい。電極層53は、図示していない密着層を介在して圧電体層59上に形成されていてもよい。圧電体層59は、シリコン基板などの支持基板上に形成されていてもよく、圧電体層59自体が支持基板であってもよい。圧電体層59は、弾性波の伝搬速度が異なる2種類の圧電体層の積層構造を有していてもよい。
送信フィルタ40において、送信フィルタ回路10に供給される信号は、分岐して付加回路30にも供給される。付加回路30に供給された信号は、縦結合型共振子32によって位相を回転されるとともに、容量素子37、38によって振幅を調整され、送信フィルタ回路10を通過するキャンセル対象の信号に対して逆位相かつ好ましくは同振幅のキャンセル信号として出力される。
キャンセル対象信号とキャンセル信号との合算結果の振幅が、キャンセル対象信号の振幅よりも減少することで、送信フィルタ40の全体としての減衰特性およびアイソレーション特性が改善される。つまり、送信フィルタ40における通過帯域外の信号成分の減衰量を、送信フィルタ回路10単体での減衰量に比べて、大きくすることができる。また、マルチプレクサ1においては、減衰量に加えてアイソレーション特性を大きく確保することが可能となる。
しかしながら、前述したように、フィルタの広帯域化などを背景に、マルチプレクサ1の構成では、対象となる周波数帯域にわたって所望の位相調整を行うことが難しく、十分な減衰特性およびアイソレーション特性を得ることが難しい場合がある。
そこで、実施の形態では、電極指の対数が互いに異なる2つのリフレクタでIDT電極を挟んだ縦結合型共振子を用いて付加回路を構成する。
図3は、実施の形態に係るマルチプレクサの構成の一例を示すブロック図である。図3のマルチプレクサ2は、図1のマルチプレクサ1と比べて、付加回路31における縦結合型共振子33のリフレクタ35、36を、電極指の対数が互いに異なるリフレクタで構成した点で相違する。図3では、一例として、リフレクタ35の電極指の対数をリフレクタ36の対数の半数(比で0.5)としている。
送信フィルタ回路10と付加回路31とは、送信フィルタ41を構成する。
このような構成によれば、付加回路31に用いる縦結合型共振子32の2つのリフレクタ35、36の電極指の対数を互いに異ならせるので、異なる電極指の対数に対応した異なる反射特性の組み合わせに応じて、付加回路31の位相の調整範囲を広げることができる。
これにより、付加回路31の位相を適正に調整することが容易になり、通過帯域外の信号成分を効果的に減衰させやすくなるので、減衰特性に優れた送信フィルタ41が得られる。また、減衰特性に優れた送信フィルタ41を用いることにより、送受信間でのアイソレーションに優れたマルチプレクサ2が得られる。
以下では、付加回路31を用いた送信フィルタ41およびマルチプレクサ2の効果を示すシミュレーションの結果を、付加回路30を用いた送信フィルタ40およびマルチプレクサ1との対比に基づいて説明する。
シミュレーションでは、付加回路31における縦結合型共振子33のリフレクタ35の電極指の対数をリフレクタ36の電極指の対数の半数(比で0.5)とし、付加回路30における縦結合型共振子32の2つのリフレクタ35の電極指の対数を同数(比で1.0)とした。
また、送信フィルタ40、41の通過帯域(送信帯域)を703MHz−733MHzとし、受信フィルタ42の通過帯域(受信帯域)を758MHz−788MHzとした。このとき、送信フィルタ40、41においてキャンセル対象となる信号成分の周波数帯域は、受信帯域と等しい758MHz−788MHzである。
図4は、送信フィルタ41、40の端子P1−P2間での通過特性の一例を示すグラフである。
図4に見られるように、受信帯域内での減衰量の最小値は、送信フィルタ41では約38dBであり、送信フィルタ40では約36dBである。すなわち、キャンセル帯域内での送信フィルタ41の減衰特性は、送信フィルタ40と比べて優れている。
図5は、マルチプレクサ1、2の端子P3−P2間でのアイソレーション特性の一例を示すグラフである。
図5に見られるように、受信帯域内での送受信間のアイソレーションの最小値は、マルチプレクサ2では約38dBであり、マルチプレクサ1では約37dBである。すなわち、キャンセル帯域内でのマルチプレクサ2のアイソレーション特性は、マルチプレクサ1と比べて優れている。
このように、付加回路を構成する縦結合型共振子の2つのリフレクタの電極指の対数を異ならせることにより、電極指の対数を同一とした場合と比べて、受信帯域内でのフィルタの減衰量およびマルチプレクサのアイソレーションを向上できることが分かった。
シミュレーションでは、さらに、リフレクタの電極指の対数の比について、フィルタの減衰量およびマルチプレクサのアイソレーションを向上するために有効な範囲を調べた。
図6は、端子P1−P2間での通過特性および端子P3−P2間でのアイソレーション特性とリフレクタの電極指の対数の比との関係の一例を示すグラフである。図6では、縦結合型共振子を用いた付加回路を備えたフィルタの減衰量、およびマルチプレクサのアイソレーションについて、当該縦結合型共振子リフレクタの電極指の対数の比を異ならせた場合の受信帯域内での最小値をプロットしている。また、減衰量およびアイソレーションの受信帯域内での最小値についてプロットにあてはめた近似曲線を示している。
図6に見られるように、減衰量およびアイソレーションともに、リフレクタの電極指の対数の比が0.25以上0.92以下の範囲にある場合に、リフレクタの電極指の対数が等しい場合と比べて、より大きい(改善された)値が得られた。図6より、リフレクタの電極指の対数の比を、一例として、0.25以上0.92以下とすることが、減衰特性およびアイソレーション特性を向上するために有効と言える。
以上、本発明の実施の形態に係るフィルタおよびマルチプレクサについて説明したが、本発明は、個々の実施の形態には限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、実施の形態ではデュプレクサにおける送信フィルタへの適用例を挙げて説明したが、本発明は、デュプレクサにおける受信フィルタや単体のフィルタにも同様に適用できる。また、本発明は、単に周波数帯域が異なる複数の信号を分波および合波するダイプレクサ、トリプレクサ、クアッドプレクサなどにおけるフィルタに適用されてもよい。
(まとめ)
本発明の一態様に係るフィルタは、第1端子と第2端子との間に設けられたフィルタ回路と、前記フィルタ回路の少なくとも一部と並列接続された付加回路と、を備え、前記付加回路は、弾性波伝搬方向に配置された複数のIDT電極からなるIDT電極群と、前記IDT電極群を挟む位置に配置されかつ電極指の対数が互いに異なる2つのリフレクタと、を有する。
このような構成によれば、付加回路に用いる2つのリフレクタの電極指の対数を互いに異ならせるので、異なる電極指の対数に対応した異なる反射特性の組み合わせに基づいて、付加回路の位相の調整範囲を広げることができる。これにより、付加回路の位相を適正に調整することが容易になり、通過帯域外の信号成分を効果的に減衰させるキャンセル信号を得やすくなるので、減衰特性に優れたフィルタが得られる。
また、前記IDT電極群と前記2つのリフレクタとは縦結合型共振子を構成していてもよい。
このような構成によれば、付加回路に用いる縦結合型共振子の2つのリフレクタの電極指の対数が同数である場合と比べて、位相の調整範囲がより広い縦結合型共振子を構成できるので、当該縦結合型共振子を用いて通過帯域外の減衰特性に優れたフィルタを、より確実に得ることができる。
また、前記2つのリフレクタのうち、電極指の対数がより少ないリフレクタの電極指の対数をM、電極指の対数がより多いリフレクタの電極指の対数をNと表記するとき、0.25≦M/N≦0.92であるとしてもよい。
このような構成によれば、付加回路に用いる2つのリフレクタの電極指の対数が同数である場合と比べて、通過帯域外の減衰特性に優れたフィルタを、より確実に得ることができる。
本発明の一態様に係るマルチプレクサは、一端同士が互いに接続された第1フィルタと第2フィルタとを備え、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタのうちの少なくとも一方のフィルタが、前述のフィルタである。
このような構成によれば、減衰特性に優れた前述のフィルタを用いることにより、アイソレーションに優れたマルチプレクサが得られる。
本発明は、付加回路を有するフィルタおよびマルチプレクサとして、携帯電話機などの通信機器に広く利用できる。
1、2 マルチプレクサ
10 送信フィルタ回路
20 受信フィルタ回路
30、31 付加回路
32、33 縦結合型共振子
34 IDT電極
34a、34b 櫛歯状電極
35、36 リフレクタ
37、38 容量素子
39 共振子群
40、41 送信フィルタ
42 受信フィルタ
51a、51b、51c 電極指
52a、52b、52c バスバー電極
53 電極層
59 圧電体層
P1、P2、P3 端子
N1、N2 ノード

Claims (4)

  1. 第1端子と第2端子との間に設けられたフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路の少なくとも一部と並列接続された付加回路と、を備え、
    前記付加回路は、弾性波伝搬方向に配置された複数のIDT(InterDigital Transducer)電極からなるIDT電極群と、
    前記IDT電極群を挟む位置に配置されかつ電極指の対数が互いに異なる2つのリフレクタと、を有する、
    フィルタ。
  2. 前記IDT電極群と前記2つのリフレクタとは縦結合型共振子を構成している、請求項1に記載のフィルタ。
  3. 前記2つのリフレクタのうち、電極指の対数がより少ないリフレクタの電極指対数をM、電極指の対数がより多いリフレクタの対数をNと表記するとき、0.25≦M/N≦0.92である、
    請求項1または2に記載のフィルタ。
  4. 一端同士が互いに接続された第1フィルタと第2フィルタとを備え、
    前記第1フィルタおよび前記第2フィルタのうちの少なくとも一方のフィルタが、請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタである、
    マルチプレクサ。
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