JP2020088506A - 撮像装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置及びその制御方法及びプログラム Download PDF

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Akihiro Oishi
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Abstract

【課題】 複数の記録媒体への振り分け記録に係る条件をこれまでよりも緩いものとし、高ビットレートの動画像の記録し易くする。【解決手段】撮像部より得られた画像を記録媒体に記録する撮像装置であって、撮像部より得られたベイヤ配列のRAW画像データを周波数変換して複数のサブバンドを生成し、各サブバンドをそれぞれに設定された目標符号量となるように符号化することで、予め設定されたビットレートの動画像の符号化データを生成する符号化部と、複数の記録媒体を装着するためのインタフェースと、複数の記録媒体へのサブバンドの符号化データの振り分けパターン群を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されたパターン群のうち、インタフェースに接続された複数の記録媒体の記録レートが許容するパターンを用いて、複数の記録媒体に、符号化部より得た各サブバンドの符号化データを振り分け記録する記録制御部とを有する。【選択図】 図5

Description

本発明は、撮像して得たRAW画像の記録技術に関するものである。
通常、デジタルカメラに代表される撮像装置は、撮像センサによって撮像された生の画像情報(RAW画像)をデベイヤ処理(デモザイク処理)し、輝度と色差から成る信号に変換し、各信号についてノイズ除去、光学的な歪補正、画像の適正化などの所謂現像処理を行う。そして、撮像装置は、この現像処理された輝度信号及び色差信号を圧縮符号化して、記録媒体に記録する。
一方で、RAW画像を記録可能な撮像装も存在する。RAW画像は撮像センサで得た直後の画像データと実質的に等価の画像であり、現像処理を行う以前の画像である。かかる点で、RAW画像は、高度な編集を行うユーザによって好んで使われる画像フォーマットと言える。
ただし、RAW画像はデータ量が膨大である。したがって、限られた記憶容量の記録媒体に少しでも多くのRAW画像を記録するためには、そのデータ量を抑える必要がある。このため、RAW画像を圧縮符号化する技術が必要になる。更にRAW画像の符号化ビットレートが高く、1つの記録媒体の記録可能なレートを超える場合には、記録そのものが行えなくなる。かかる点に対し、特許文献1には階層符号化を行い、階層毎に符号化ビットストリームを各々別の記録媒体に記録する構成が記載されている。
特開2004−320502号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、階層毎のビットストリームを記録するため、同一階層の画像データを同一記録媒体に記録する必要がある。このため、記録レートの性能が異なる複数の記録媒体への記録には対応出来ない場合がある。
本発明は上記問題に鑑み成されたものであり、複数の記録媒体への振り分け記録に係る条件をこれまでよりも緩いものとし、高ビットレートの動画像の記録し易くする技術を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の撮像装置は以下の構成を備える。すなわち、
撮像手段より得られた画像を記録媒体に記録する撮像装置であって、
前記撮像手段より得られたベイヤ配列のRAW画像データを周波数変換して複数のサブバンドを生成し、各サブバンドをそれぞれに設定された目標符号量となるように符号化することで、予め設定されたビットレートの動画像の符号化データを生成する符号化手段と、
複数の記録媒体を装着するためのインタフェースと、
複数の記録媒体へのサブバンドの符号化データの振り分けパターン群を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたパターン群のうち、前記インタフェースに接続された複数の記録媒体の記録レートが許容するパターンを用いて、前記複数の記録媒体に、前記符号化手段より得た各サブバンドの符号化データを振り分け記録する記録制御手段とを有する。
本発明によれば、複数の記録媒体への振り分け記録に係る条件をこれまでよりも緩いものとし、高ビットレートの動画像の記録し易くする。
実施形態の画像符号化装置のブロック構成図。 ベイヤ配列を説明するための図。 RAW画像符号化部のブロック構成図。 離散ウェーブレット変換(DWT)の分解レベル3のサブバンド形成図。 実施形態における符号化データの振り分けパターンの決定処理を示すフローチャート。 実施形態におけるサブバンド毎の符号量の比率を示す図。 実施形態における媒体情報の抽出例を示す図。 実施形態における符号化データの振り分けパターンのテーブルを示す図。 実施形態にけるファイルフォーマットの一例である。 図9の各ヘッダの構造を示す図。 2枚の記録媒体に記録する場合の各々のメインヘッダの構造を示す図。 2枚の記録媒体のプレーンヘッダの構造を示す図。 2枚の記録媒体のサブバンドヘッダの構造を示す図。 第2の実施形態における符号化データの振り分けパターンのテーブルを示す図。 第3の実施形態に係る撮像装置のブロック構成図。 第3の実施形態におけるタイル、サブバンドの符号量を表す図。 第3の実施形態における振り分けパターンのテーブルを示す図。 第3の実施形態におけるファイルフォーマットの一例を示す図。 第3の実施形態における各ヘッダの構造を示す図。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態では、画像符号化装置として、デジタルカメラに代表される撮像装置に適用する例を説明するが、撮像機能を有する装置、例えば、スマートホン等にも適用できるのであくまで一例であると理解されたい。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態における撮像装置100のブロック構成図である。撮像装置100は、装置全体の制御を司る制御部150、ユーザの操作を受け付ける操作部151、撮像した画像の表示、各種メニューの表示を行う表示部152を有する。制御部150はCPUにより構成され、CPUが実行するプログラムや各種データを記憶しているROM150a、CPUのワークエリアとして使用されるRAM150bを有する。操作部151は、動画記録の開始/終了を指示するボタンを含む、複数のボタン、スイッチ、タッチパネルを含む。
また、撮像装置100は、撮像光学部101、撮像センサ102、センサ信号処理部103、RAW画像符号化部104、バッファ105、記録制御部106、媒体I/F部を有する。実施形態における媒体インタフェース部(以下、媒体I/F部)107は、複数の記録媒体を装着(接続)するための複数のスロットを有する。図示では、記録媒体180a、180bの2つが示されているが、媒体I/F部107が有するスロットの数が装着できる記録媒体の上限となる。実施形態では、記録媒体はSDカードであるものとして説明するが、特にその種類に制限があるわけではない。
撮像光学部101は、レンズ、絞りなどの光学部品を有し、被写体像を撮像センサ102の面上に結像する。撮像センサ102は、その表面にR(赤)、G(緑),B(青)成分に対応するカラーフィルタが配置されていて、各フィルタを透過して入射した光強度を示す信号に変換し、出力する。
図2は、撮像センサ部102の前面に設けられるカラーフィルタの配列の一例を示している。同図のように、Rのフィルタ1103、Gのフィルタ1101、Bのフィルタ1102がモザイク状に配置されている。そして、その中の2×2個のフィルタは、赤が1つ、青が1つ、緑が2つで構成されている。この2×2個のフィルタが1セットとなって、このセットが繰り返し配列されている。このようなフィルタの配置は、一般にベイヤ配列と呼ばれる。したがって、撮像センサ102から出力される電気信号が表す各画素の配列もまたベイヤ配列となる。
撮像センサ部102からの画像信号は、センサ信号処理部103に供給される。センサ信号処理部103は、A/D変換器を有し、画像信号をデジタル信号に変換するとともに、画素の修復処理を施す。この修復処理には、撮像センサ部102における欠落画素や信頼性の低い画素の値に対し、周辺画素値を用いて修復対象の画素を補間したり、所定のオフセット値を減算したりする処理が含まれる。本実施形態では、センサ信号処理部103から出力される画像データは、ベイヤ配列の生(未現像)の画像であるので、以降、RAW画像データと称す。
RAW画像符号化部104は、センサ信号処理部103からのRAW画像データを入力する。そして、RAW画像符号化部104は、RAW画像データに対して、ウェーブレット変換を用いた多階層の周波数変換を施して複数のサブバンドの生成、量子化、エントロピー符号化を行う。そして、RAW画像符号化部104は、得られた符号化データをバッファ105に格納する。
ここで、RAW画像符号化部104の構成とその処理内容を説明する。図3は実施形態におけるRAW画像符号化部104のブロック構成図である。
プレーン分離部302は、入力端子301を介してRAW画像データを入力する。そして、プレーン分離部302は、入力したRAW画像データを、単一色成分で表される複数のプレーンに分離する。先の説明から明らかなように、RAW画像データにおけるG成分の画素数は、R成分(又はB成分)の画素数の2倍である。青画素の水平方向に隣り合う緑画素が表す成分をG1,赤画素の水平方向に隣り合う緑画素が表す成分をG2とし、緑成分を2つに区別することとする。プレーン分離部302は、入力したRAW画像データを、R成分の画素のみで構成されるRプレーン、B成分の画素のみで構成されるBプレーン、G1成分の画素のみで構成されるG1プレーン、G2成分の画素のみで構成されるG2プレーンの4つのプレーンに分離する。なお、RAW画像データの水平方向の画素数をW,垂直方向の画素数をHとした場合、4つのプレーンそれぞれの水平方向の画素数はW/2、垂直方向の画素数はH/2となる。そして、プレーン分離部302は、生成した4つのプレーンを、予め設定された順番に、離散ウェーブレット変換部303に供給する。
プレーン分離部302が出力する4つのプレーンそれぞれは、単一色成分の多値画像データであり、モノクロ多値画像と言うことができる。離散ウェーブレット変換部303は、各プレーンをモノクロ多値画像データとして入力し、ウェーブレット変換(DWT)を所定回数行い、複数のサブバンドを生成する。実施形態では、このDWTの実行回数を“3”として説明するが、この回数に特に制限はない。あくまで例示であると理解されたい。
図4は、DWTの垂直、水平フィルタリングをそれぞれ3回実行した場合のサブバンド形成図を示している。DWTは、垂直、水平にそれぞれフィルタをかけることで周波数帯域を複数に分解する。そして、上記変換により生成された低域サブバンドに対して再帰的にDWTを施すことで分解レベルを増加させ、図4のように周波数分解の粒度を細かくすることができる。なお、図4の記載において、“L”は低域、“H”は高域を示し、その順序は、前側が水平フィルタリングを行った結果の帯域、後側が垂直フィルタリングを行った結果の帯域を示す。また、“Lv”の後の数字は、DWTの分解レベルを示す。また、“LL”は、最低域サブバンドを表す。
離散ウェーブレット変換部303は、入力した1つのプレーンに対する離散ウェーブレット変換を所定回数行うことで、複数のサブバンドを生成する。なお、DWTの実行回数(分解レベルでもある)をnとした場合、生成されるサブバンドの個数は「1+3×n」で与えられる。実施形態では、DWTの実行回数を“3”としている。そのため、離散ウェーブレット変換部303は、図4に示すように、1つのプレーンから10個のサブバンドを生成することになる。また、各サブバンドは、複数の変換係数で構成されることになる。そして、離散ウェーブレット変換部303は、サブバンド単位に、変換係数を量子化部305に供給する。
量子化部305は、量子化制御部304より設定される量子化パラメータQpに従い、サブバンド毎の量子化ステップ値を決定し、サブバンド内の変換係数1つ1つをそのサブバンドに対して決定した量子化ステップ値を用いて量子化する。なお、量子化部305は、与えられた量子化パラメータQpの値が大きいほど、各サブバンドで用いる量子化ステップ値も大きくなる。量子化ステップ値を大きくなると、量子化後の変換係数が小さい値となり、符号量削減に寄与する度合いが大きくなる。ただし、量子化パラメータQpの値が大きいほど、逆に量子化による誤差が大きくなり、画質劣化が顕著になる。よって、量子化パラメータは、圧縮率/画質に係るパラメータであると言える。
エントロピー符号化部307は、量子化部305による量子化後の変換係数データをエントロピー符号化(例えばゴロム符号化)して符号化データを生成する。エントロピー符号化部307は、出力端子309を介して、生成した符号化データをバッファ105に格納すると共に、その符号量を示す情報を符号量算出部306に供給する。
符号量算出部306は、エントロピー符号化部307からの情報が示す符号量を累積加算して、ピクチャ(RAW画像データから分離した4プレーン)の符号量データを求める。符号量算出部306は、ピクチャの符号量データを符号量制御部304に供給する。
量子化制御部304は、符号量算出部306からのピクチャの符号量データに基づき、次ピクチャにおける量子化パラメータQpを決定することを繰り返し、1秒当たりの符号量を、制御部150が設定した目標ビットレートとなるよう、符号量を制御する。
例えば、RAW画像データの1画素のビット数をBとし、撮像センサ部102の1秒当たり撮像するフレーム数を“30”とした場合の1秒当たりのデータ量Aは次式となる。
A=W×H×B×30
ここで、圧縮率をR(<1)としたとき、目標ビットレートTa(1秒当たりの符号量(ビット数))は、次式の通りである。
Ta=R×A=R×W×H×B×30 …(1)
また、1ピクチャ(フレーム)当たりの目標符号量Tpは、次式(2)となる。
Tp=R×W×H×B
ここで、1ピクチャの実際の符号化処理で得た符号量をCpと表す。量子化制御部304は、目標符号量Tpに対する実際に生成された符号量Cpの差分D(=Tp−Cp)を累積加算して「ΣD」を求めていく。そのΣDが負の場合、目標を超える符号化データが生成されていることを示すので、量子化制御部304は、前回の量子化パラメータQpを、予め設定された正の値ΔQだけ増加させる。この結果、次のピクチャの符号量を減少させることができる。一方、ΣDが正の場合には次のピクチャの符号量を大きくしても良いことになる。それ故、量子化制御部304は、前回の量子化パラメータQpから値ΔQを減じ、量子化パラメータを小さくなるように更新する。この結果、次のピクチャの符号量を増加させる。このような処理により、1秒当たりに発生する符号量を、目標ビットレートに近似するように制御することができる。
先に説明したように実施形態の場合、離散ウェーブレット変換部303により1プレーンの画像データから図4に示すように10個のサブバンドが生成される。サブバンドは、その分解レベルが高いほど画質に支配的であり、逆に分解レベルが低いほど画質に与える影響は小さい。そこで、分解レベルが高くなるほど符号化によるロスは小さくする。このため、実施形態では、分解レベルに応じて圧縮率を設定する。具体的には、サブバンド{LL、Lv3HL,Lv3LH,Lv3HH}の目標圧縮率を“r”としたとき、サブバンド{Lv2HL,Lv2LH,Lv2HH}の目標圧縮率を“r×3/4”、サブバンド{Lv1HL,Lv1LH,Lv1HH}の目標圧縮率を“r×1/2”とする。
また、分解レベル3,2,1の各サブバンド内の係数の個数の比率は:1:4:8である。故に、サブバンドLLの目標符号量を仮に“a”としたとき、各サブバンドの目標符号量は概ね図6に示すようになる。図示のごとく、分解レベル1の各サブバンドの符号量は、分解レベル3のサブバンド(又はサブバンドLL)の8倍となり、分解レベル2の各サブバンドの符号量は、分解レベル3の4倍の符号量となる。
図1に戻り、説明を続ける。バッファ105には、RAW画像符号化部104からの出力されたサブバンド単位の符号化データが格納され、各サブバンドの符号量の比率は図6に示した通りとなる。
記録制御部106は、制御部150の制御の下で、バッファ105に格納された符号化データをサブバンド単位に、媒体I/F部107を介し、いずれか1つの記録媒体に記録していく。実施形態では、記録媒体180a、180bの2枚が媒体I/F部107に装着されている例を説明する。したがって、1つのプレーンから生成される10個のサブバンドの符号化データは、記録媒体180a、180bに分散して格納されることになる。このため、記録制御部106は、バンド単位の符号化データの格納処理の際、格納されるサブバンドの所在を示す情報を持つヘッダを生成する。そして記録制御部106は、生成したヘッダ情報に後続してバンド単位の符号化データを該当する記録媒体180aまたは180bに格納していくことになる。
上記の結果、個々の記録媒体の書き込み速度が、目標ビットレートを下回っていたとしても、それら記録媒体の合計の書き込み速度が目標ビットレートを上回っているという条件を満たせば、ユーザの望むビットレートの動画像符号化データの記録が可能にする。
ここで、複数の記録媒体へのバンド単位の振り分け処理の詳細を図5のフローチャートにしたがって説明する。なお、本処理は、撮像装置100の電源がONになった場合の初期化処理の一部として実行されるものとする。ただし、ユーザから録画設定の指示が操作151から入力された場合に実行されるものとしても良い。
S501にて、制御部150は、媒体I/F部107に装着されている記録媒体に関する媒体情報を取得し、制御部150内のRAM150bにその情報を保持する。媒体情報には、装着された記録媒体の数、装着されている記録媒体それぞれの書き込み可能な速度、および、それぞれの容量(空き容量)が含まれる。
ここで、実施形態における、媒体I/F部107が有する記録媒体を装着するためのスロットの数が3つであり、それぞれをスロット#1〜#3を表記し、撮像装置100の媒体I/F部107の表面にも、“#1〜#3”の刻印が示されているものとする。そして、スロット#1に記録媒体180aが装着され、スロット#2に記録媒体180bが装着されているものとする。
図7は、かかる状況においてRAM150bに保持された媒体情報の一例である。図示の場合、スロット#3には記録媒体が非装着となっていることを示している。また、スロット#1に装着された記録媒体180aの記録レートはSp1、記憶容量はSc1であること、スロット#2に装着された記録媒体180bの記録レートはSp2、記憶容量はSc2であることを示している。
なお媒体情報の取得方であるが、媒体I/F部107を構成する各スロットを介して適当なコマンドを送信し、そのレスポンスの記録媒体の装着/非装着が判明するので、これを利用して装着されている記録媒体の数を判定する。また、各スロットに媒体の装着/非装着を検出するセンサを設けて、これを利用して記録媒体の数を判定しても構わない。また、実施形態での記録媒体はSDカードを前提にしている。SDカードでは、スピードクラスやビデオスピードクラスが規格化されており、媒体からそのクラスに関する情報を取得できるので、その情報から各記録媒体の書き込み速度を判定する。なお、実際にダミーのデータの書き込む処理を行って書き込み速度を判定するようにしても良い。
次に、S502にて、制御部150は、符号化のビットレートを取得する。このビットレートは、先に示した式(1)で示す目標ビットレートである。ユーザは、操作部151を介して、画質の高低の程度を設定できる。制御部150は、この画質の程度で決まる圧縮率Rを式(1)に代入してビットレートを算出する。
S503にて、制御部150は、S501で取得した媒体情報、S502で取得した符号化ビットレートに基づき、サブバンド単位の符号化データの振り分けパターン候補を決定する(詳細後述)。
そして、S504にて、制御部150は、決定した振り分けパターンの候補の一覧を表示部152に表示する。ユーザは、操作部151を操作し、そのうちの1つ振り分けパターンを選択する。
この後、S505にて、制御部150は記録制御部106に対して、媒体I/F部107のスロット#1、#2に向けて出力するサブバンドを特定する情報をセットする。
以降、ユーザが操作部151を操作して動画の記録を介すると、記録制御部106はバッファ105に格納されるプレーンの符号化データをサブバンド単位に、複数の記録媒体にサブバンドの符号化データを振り分け記録を行うことになる。
続いて、S503の処理の詳細を以下に説明する。
ROM150aは、媒体I/F部107が有する記録媒体が2つセットされている場合の振り分けパターンテーブル、3つセットされている場合の振り分けパターンテーブルが予め格納されている。実施形態の場合、記録媒体180a、180bの2つが装着されている例を説明しているので、制御部150は前者の振り分けパターンテーブルを参照して処理することになる。
図8は、装着された記録媒体の数が“2”の場合の振り分けパターン群を定義するテーブルを示す。図示のテーブルの「記録媒体#1」、「記録媒体#2」は3つのスロット中の実際に装着した2つの記録媒体のスロットの若い方からの順番を示している。実施形態では、スロット#1に記録媒体180aが装着され、スロット#2に記録媒体180bが装着されているので、図示のテーブルの「記録媒体#1」は記録媒体180aを、「記録媒体#2」は記録媒体180bを示すことになる。
図示のテーブルの「サブバンド」フィールドの表記で“分解レベル”のみが示されているものは、その分解レベルに含まれる全サブバンドを表す。例えば、“Lv3”はサブバンド{Lv3HL,Lv3LH,Lv3HH}を示す。そして、“分解レベル+括弧書き”は、該当する分解レベルにおける括弧内で示したサブバンドのみを表す。例えば、“Lv1(HL)”はサブバンドLv1HLを示し、同じ分解レベルのサブバンドLv1LH,Lv1HHは含まない。
また、テーブルの左端の「符号量比率」は、2つの記録媒体に対する単位時間当たりの書き込む符号量の比を示している。例えば、図示のテーブルの先頭レコードは、記録媒体#1には10個のサブバンドのうちサブバンドLLの符号化データが記録され、記録媒体#2には残りの9個のサブバンドの符号化データが記録されることを示している。図6を参照すると、サブバンドLLの符号量を“a”としたとき、残りの9つのサブバンドの合計符号量の合計は“36a”(=1×3+3×3+8×3)となる。よって、第1レコードにおける、ビットレートの比率は「1:36」となる。他のレコードの符号量比率も同じようにして求められるものである。
また、テーブルにおける「要求レート」とは、該当する記録媒体に要求される記録レートの下限を示している。実施形態の撮像装置100が生成する1秒当たりの符号量は式(1)で示すように“Ta”であるので、要求レートは、「Ta」と比率の乗算となる。例えば、記録媒体#1と記録媒体#2との符号量比率が1:36の場合、記録媒体#1の要求レートは、Ta/(36+1)=Ta/37となり、記録媒体#2の要求レートは、36×Ta/(36+1)=36*Ta/37となる。
また、第1乃至第5レコードの範囲81は、記録媒体#1にサブバンドLLが記録されるパターンであり、第6乃至第10レコードの範囲82は記録媒体#2にサブバンドLLが記録されるパターンを示している。
ここで、更に考察すると、図8の第1レコードの振り分けパターンの場合、記録媒体#1には、サブバンドLLのみが記録されることになるので、オリジナル解像度の水平、垂直とも1/8のサイズの画像が再現できることを意味する。
第2レコードの振り分けパターンの場合、記録媒体#1には、サブバンドLLと分解レベル3の全サブバンドが記録されるので、オリジナル解像度の水平、垂直とも1/4のサイズの画像が再現できることになる。
第3レコードの振り分けパターンの場合、記録媒体#1には、サブバンドLL、分解レベル3の全サブバンド、および、分解レベル2の全サブバンドが記録されるので、オリジナル解像度の水平、垂直とも1/2のサイズの画像が再現できることになる。
第4レコードの振り分けパターンの場合、記録媒体#1には、サブバンドLL、分解レベル3の全サブバンド、および、分解レベル2の全サブバンドが記録されるものの、分解レベル1の一部のサブバンドしか記録されないので、オリジナル解像度の水平、垂直とも1/2のサイズの画像が再現できることになる。
第5レコードの振り分けパターンの場合、記録媒体#1には、サブバンドLL、分解レベル3の全サブバンド、および、分解レベル2の一部のサブバンド、分解レベル1の一部のサブバンドが記録される。したがって、この場合、オリジナル解像度の水平、垂直とも1/4のサイズの画像が再現できることになる。
第6乃至第10レコードは、第1乃至第5の振り分けパターンとは逆のパターンを示し、サブバンドLLの格納対象が記録媒体#2となっている。
ここで、振り分けるテーブルの記録媒体#1が記録媒体180aに対応し、記録媒体#2は記録媒体180bに対応するものとし、説明を続ける。
この場合、実施形態の撮像装置100が生成する動画像を記録するためには、次式が満たされる必要があるのは理解できよう。
Ta<Sp1+Sp2 …(2)
なお、Sp1<Ta、かつ、SP2<Taであっても構わない。
ここで、制御部150は、記録媒体180a、180bの記録レートが許容するパターンを、図8のテーブルのパターン群の中から検索する。以下はその具体例である。
図8のテーブルにおける第iレコードの「記録媒体#1(記録媒体180a)」の要求レートを「Rr1(i)」、「記録媒体#2(記録媒体180b)」の要求レートをRr2(i)と表す。そして、制御部150は、図8のテーブルにおける、以下の条件を満たすレコードを探す。
条件:Sp1>Rr1(i) かつ Sp2>Rr(i)
そして、制御部150は、上記条件を満たすレコード番号が示す振り分けパターンを候補として決定していく。なお、上記条件を満たすレコードが1つも見つからなかった場合(式(2)を満たさない場合がこれに当たる)、制御部150は記録が行えない旨のエラーメッセージを表示部152に表示する。ユーザは、画質を下げるなどの操作を再度行うことになる。
さて、記録媒体180a、180bが共に、撮像装置100が生成する1秒当たりの符号量Taの60%程度の記録レートまでしか対応できない場合、記録媒体180a、180bに記録するサブバンドの割り振りパターン候補は第4、第5、第9、第10レコードのパターンとなるであろう。
そこで、制御部150は、この振り分けパターンを表示部152に表示し、ユーザに選択させる。このとき、テーブルにおける「記録媒体#1」、「記録媒体#2」はユーザにとっては無意味である。ユーザにとって重要なのは、どのスロットに挿入した記録媒体にLLサブバンドの符号化データが格納されるかである。そこで、制御部150は、振り分けパターン候補を表示部152に表示するとき、テーブルにおける記録媒体#1、#2と、スロット番号やスロット位置を特定する情報で置き換えた上で、表示する。
以上が、図5のS503の処理である。
以降、制御部150は、S504にて、ユーザによる操作部151を介した候補の1つの選択を検出する。ここで注意したい点は、ユーザによる1つの振り分けパターンの選択操作は、少なくとも、サブバンドLLを格納する記録媒体の選択操作を含む点である。つまりユーザは、少なくとも単独で動画像を再生する媒体をいずれにするかを選択する操作も行っていることである。
この選択を受け、制御部150は、S505にて、記録媒体#1に対応する記録媒体180a、記録媒体#2に対応する記録媒体180bそれぞれに、選択した振り分けパターンが示すサブバンドを格納するよう、記録制御部106に設定する。
そして、実際にユーザによる操作部151を操作した動画記録の開始を検出すると、先に説明した符号化処理が行われ、2つの記録媒体180a、180bへの分散記録が行われることになる。
上記の結果、記録媒体1枚ではユーザが望む画質の動画の記録が行えない場合や、比較的古く記録レートが低い記録媒体の場合、装着する記録媒体を2枚以上とすることで、その記録が可能となる。そして、各プレーンのサブバンドLLの符号化データは、必ず1つの記録媒体に格納されることになる。故に、その記録媒体を他の再生装置にセットすれば、少なくとも動画の再生を保証できることになる。
次に上記再生を可能とするヘッダ情報及びデータフォーマットについて説明する。
図9はファイルフォーマットの一例である。これは、記録媒体が1つの場合に記録されるデータフォーマットである。図において、ヘッダ部とデータ部に分かれており、ヘッダ部はメインヘッダ部、サブヘッダ部がある。なお、実施形態では、1枚のRAW画像データから4つのプレーンを生成して符号化するので、図示のプレーンヘッダの“Plane_P Header”の“P”は“4”となる。
図10(a)はメインヘッダ部のデータ構造であり、識別番号、ヘッダ状態、画像サイズ、画像のビット幅、ウェーブレット変換の分解レベル、ヘッダサイズ、サムネイル画像、データ部のアドレス及びデータサイズが記載される。なお、同図の識別番号はメインヘッダであるという番号であり、他のヘッダもこの識別番号で何のヘッダであるか判断されるように記録されている。このためヘッダによって識別番号は異なる。
図10(b)は、プレーンヘッダ部のデータ構造であり、識別番号、ヘッダ状態、ヘッダサイズ、データ部のアドレス及びデータサイズ、サブバンド数及びサブバンドヘッダが記載される。
図10(c)はサブバンドヘッダ部のデータ構造であり、識別番号、ヘッダ状態、ヘッダサイズ、データ部のアドレス及びデータサイズが記載される。
次に、複数記録媒体に記録するファイルフォーマットについて説明する。そのときの記録媒体を、記録媒体X及び記録媒体Yとして区別し、記録媒体Xを再生可能(サブバンドLLを格納する側)側として説明する。複数の記録媒体のうち、いずれを再生可能(サブバンドLLを格納する側)側とするかは、操作部151を介してユーザに選択させるようにするとよい。または、記録媒体Xと記録媒体Yの記録可能な残りの容量から制御部150が自動的に決定してもよい。
図11(a)は記録媒体Xのメインヘッダ部である。記録媒体Xは再生可能であるため、再生可能となるヘッダ情報が生成され書き込まれる。
Header X Statusとは、記録媒体Xのヘッダ状態を示しており、その情報と意味は以下の通りである。
0:通常
1:分割かつ再生可能
2:分割かつ再生不可
実施形態の場合記録媒体Xは、分割かつ再生可能であるため“1”が格納される。
また、画像サイズは再生可能サイズを記載する。分解レベルも再生時必要な分解レベルである。例えばサブバンドLLのみであれば0、LLとLv3であれば1である。以降はヘッダの長さ、データの記録位置、データの長さは記録媒体Xの記録に則して記録する。また、サムネイル画像は図10(a)と同等の画像が記録される。
また、図11(b)は記録媒体Yのメインヘッダ部である。記録媒体Yは再生不可であるため、復号時に有効となるヘッダ情報を生成し書き込む。Main Header Y Statusは、分割かつ再生不可であるため“2”が格納される。
また、画像サイズは記録媒体2つを復号し、合成したときに再生可能となるサイズを記載する。分解レベルも記録媒体2つを復号し、合成したときの分解レベルである。本実施形態では“3”である。以降はヘッダの長さ、データの記録位置、データの長さは記録媒体Yに記録に則して記録する。また、サムネイル画像は図10と同等の画像が記録される。
図12(a)は、記録媒体Xのプレーンヘッダ部であり、図12(b)は記録媒体Yのプレーンヘッダ部である。上記はそれぞれ記録媒体X、記録媒体Yの記録に則して記録する。
図13(a)は記録媒体Xのサブバンドヘッダ部であり、図13(b)は記録媒体Yのサブバンドヘッダ部である。例えば、振り分けパターンが、図8の第1レコードの場合、記録媒体Xのフィールド“Subband Header X status”には、サブバンドLLを示す情報が格納され、記録媒体Yの同フィールドにはサブバンドLL以内の9つのサブバンドを示す情報が格納されることになる。
以上のように記録することにより、サブバンド単位に複数の記録媒体に振り分けて格納することで、単位時間当たりのデータ量の大きい高解像度の動画像データを記録することが可能になる。
以上が本実施形態の説明であるが、本発明は、本発明の技術思想の範囲内において、上記実施形態に限定されるものではなく、対象となる回路形態により適時変更されて適応するべきものである。
なお、上記実施形態では、振り分けパターン候補の1つをユーザにより選択するものとして説明したが、候補が1つだけであった場合には、ユーザによる選択の操作を介在しないで振り分け記録を行っても良い。ただし、この場合、制御部150はいずれの記録媒体にサブバンドLLを記録したのかを示す情報を表示部152に表示する。
また、上記実施形態のプレーン分離部302は、1フレーム(1ピクチャ)のRAW画像データを、単一成分のR,G1,G2、Bの4つのプレーンに分離したが、分離するプレーンの種類はこれに限らない。例えば、プレーン分離部302は、次式(3)乃至(6)に従って1つの輝度Yで構成されるYプレーンと、3つの色差成分C1,C2,C3を算出し、それぞれが示すC1プレーン、C2プレーン、C3プレーンを出力しても良い。
Y=(R+G1+G2+B)/4 …(3)
C1=R−G1 …(4)
C2=B−G2 …(5)
C3=(R+G1)/2−(B+G2)/2 …(6)
また、実施形態では、記録レートに従って、サブバンドの符号化データの振り分けの候補を決める例を説明したが、例えば、複数の記録媒体の記録レートは同一である場合、単位時間当たりの符号量の多い方に、容量(空き領域)の大きい媒体を優先して割り当てるようにしても良い。
[第2の実施形態]
第2の実施形態を説明する。装置構成は第1の実施形態と同じであるものとする。異なる点は、記録制御部106の処理及び記録媒体群107への記録データが第1の実施形態と異なるので、かかる点について説明する。
第1の実施形態では、2つの記録媒体のうち、一方のみが単独で再生可能であり、他方が再生不可であった。これは、サブバンドLLの符号化データが片方の記録媒体のみに格納されるからである。
そこで、本第2の実施形態では、サブバンドLLについては、全記録媒体に記録するものとする。
図14は、本第2の実施形態における記録媒体が2つの振り分けパターンテーブルを示している。図8と異なる点は、両記録媒体にサブバンドLLの符号化データが格納される点と、LLサブバンドの記録が追加される側での要求レートが図8より上がる点である。
本第2の実施形態では、先に示した式(2)に変えて、以下の式(2’)を満たす必要がある。
Ta+α<Sp1+Sp2 …(2’)
上記αはサブバンドLLの単位時間当たりの符号量であり、実施形態では“Ta/37”である。故に、式(2’)は次式(2”)のようにも表現できる。
38×Ta/37<Sp1+Sp2 …(2”)
以上のように記録サブバンドを構成することにより、どちらも1つの記録媒体で解像度は低いが再生(閲覧)可能とすることができる。
なお、ファイルフォーマットとしては、図11(b)のメインヘッダ部を拡張し、ヘッダ状態“Header Y Status”の情報を、
0:通常
1:分割かつ再生可能
2:分割かつ再生不可
3:分割かつ一部再生可
とし、特に図13(b)である記録媒体Yのヘッダ状態“Header Y Status”の情報で”3”を選択し記録する。
なお、実際の振り分けパターン候補を決定する場合は、先の第1の実施形態と同じであり、次の条件を満たすレコードを探せばよい。
条件:Sp1>Rr1(i) かつ Sp2>Rr(i)
ただし、ここで示す要求レートRr1(i)、Rr2(i)は、図14のテーブルに依存したものとなる点に注意されたい。
以上説明したように、本第2の実施形態によれば、先に示した第1の実施形態の作用効果に加えて、各々の記録媒体に記録された画像を閲覧することが出来る。
[第3の実施形態]
図15は、本第3の実施形態における撮像装置のブロック構成図である。第1の実施形態における図1と同じ参照符号の構成要素は同じ処理もしくは機能を有するものとし、その説明は省略する。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
センサ信号処理部103により出力されたベイヤ配列のRAW画像データは、タイル分割部1508に供給される。タイル分割部1508は、1フレームのRAW画像データを、所定のサイズの複数のタイルに分割する。ここで各タイルのベイヤ配列のままである。そして、タイル分割部1508は、タイル単位に画像データをRAW画像符号化部104に供給する。RAW画像符号化部104からバッファ105までは、タイル単位の符号化処理となる点を除き、第1の実施形態と同じである。
本第3の実施形態のタイル分割部1508は、1フレームのRAW画像データを水平方向に2分割する。つまり、センサ信号処理部103から出力されるRAW画像データは左右に2分されることになる。
図16は、タイル分割され、DWTを3回実施した場合の符号量比率を表わす。図6に対して、画面を水平方向二分割したところを破線で示している。それ故、図6の符号量aと図16の符号量bとの関係は、a=2bとなる。
図16の符号量比率を基に、記録媒体2つに符号化データを記録する。本第3の実施形態でも記録媒体を、記録媒体X及び記録媒体Yとし、記録媒体Xを再生可能側として説明する。
図17は、記録媒体2つに記録する場合の符号量比率と、サブバンドの候補を示す表である。例として2つの候補を示している。ここで、[L]、[R]は左右二分割したうちの左側、右側を示している。
再生可能側の一方の記録媒体はタイル分割であっても全画像分で下位より同階層分の画像データを持つことにより、復号時に全階層記録された解像度までの再生が可能となる。
図17の(i)によれば、記録媒体Xはオリジナル画像の水平、垂直とも1/8サイズの画像が表示でき、(ii)によれば記録媒体Xは分解レベル3までの有効なため、水平、垂直とも1/4サイズの画像が表示できることになる。また、図17の(iii)によれば、記録媒体Yはオリジナル画像の水平、垂直とも1/8サイズの画像が表示でき、(ii)によれば記録媒体Yは分解レベル3までの有効なため、水平、垂直とも1/4サイズの画像が表示できることになる。
仮に図17のテーブルの4つのパターンが候補となった場合、ユーザはそのうちの1つを選択するための操作を行う。この選択操作は、サブバンドLLが格納される記録媒体を選択する操作でもあることに注意されたい。
次に、再生を可能とするヘッダ情報及びデータフォーマットを説明する。
図18はファイルフォーマットの一例を示している。これは、記録媒体が1つの場合に記録されるデータフォーマットでもある。図示のごとく、ヘッダ部とデータ部に分かれており、ヘッダ部にはメインヘッダ部、サブヘッダ部がある。サブヘッダ部及びデータ部はタイル毎に分割されている。なお、図18では、タイル分割による分割数が“n”とし、プレーン数が“p”とする例であるが、上記実施形態に適用するのであればn=2、p=4である。
図19(a)は記録媒体XがサブバンドLLを記録する場合のメインヘッダを示している。サムネイルの次にタイル情報が記録される。記録媒体Xではタイル数として“2”が記録される。更に分割位置が記録される。分割位置は、画像サイズを水平W(Wは偶数)、垂直Hとした場合、位置(x,y)として(W/2, 0)となるため、
W/2, 0
が記録される。
他は第1の実施形態の図10(a)と同様であるため割愛する。
図19(b)は、記録媒体YがサブバンドLLを記録しない場合のメインヘッダ部である。タイル情報以外は、図10(a)と同様であるため説明は割愛する。
図19(c)は、タイルヘッダ部である。
識別番号でタイルヘッダであるコードが記録され、次に
Tile Header Statusとして、
0:通常
1:分割かつ再生可能
2:分割かつ再生不可
のいずれかの情報が選択出来る。
記録媒体XがサブバンドLLを含む場合、分割かつ再生可能であるため“1”である。また、記録媒体YはサブバンドLLを含まないので、分割かつ再生不可であるため“2”である。次にヘッダ長が記録され、次にタイルナンバが記載される。
本実施形態では、左側のタイルがタイルナンバ“0”であり、右側のタイルがタイルナンバ“1”として記録される。次はプレーンヘッダが記録される。プレーンヘッダ以降は、第1の実施形態の図12(a)以降と同様であるため説明は割愛する。
以上のように、本実施形態によれば、タイル分割を行って、サブバンド単位に符号化データを振り分けて複数の複数媒体に記録を行うので、記録レートの性能が低くい記録媒体であっても複数装着することで記録を行うことが可能になる。
なお、実施形態では、タイル分割数を“2”として説明したが、タイル分割数に制限はなくい。
以上が本実施形態の説明であるが、本発明は、本発明の技術思想の範囲内において、上記実施形態に限定されるものではなく、対象となる回路形態により適時変更されて適応するべきものである。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101…撮像光学部、102…撮像センサ部、103…センサ信号処理部、104…RAW画像符号部、105…バッファ、106…記録制御部、107…媒体I/F部、150…制御部、151…操作部、152…表示部

Claims (13)

  1. 撮像手段より得られた画像を記録媒体に記録する撮像装置であって、
    前記撮像手段より得られたベイヤ配列のRAW画像データを周波数変換して複数のサブバンドを生成し、各サブバンドをそれぞれに設定された目標符号量となるように符号化することで、予め設定されたビットレートの動画像の符号化データを生成する符号化手段と、
    複数の記録媒体を装着するためのインタフェースと、
    複数の記録媒体へのサブバンドの符号化データの振り分けパターン群を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたパターン群のうち、前記インタフェースに接続された複数の記録媒体の記録レートが許容するパターンを用いて、前記複数の記録媒体に、前記符号化手段より得た各サブバンドの符号化データを振り分け記録する記録制御手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記符号化手段は、
    ベイヤ配列のRAW画像データを、それぞれ単一成分の画素で構成される、複数のプレーンに分離手段と、
    各プレーンを予め設定された分解レベルまでウェーブレット変換することで、複数のサブバンドを生成するウェーブレット変換手段と、
    前記複数のサブバンドを、エントロピー符号化するエントロピー符号化手段と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記分離手段は、ベイヤ配列のRAW画像データを、R成分の画素で構成されるRプレーン、B成分の画素で構成されるBプレーン、G1成分の画素で構成されるG1プレーン、および、G2成分の画素で構成されるG2プレーンの4プレーンに分離する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記分離手段は、ベイヤ配列のRAW画像データを、輝度Yの画素で構成されるYプレーン、および、互いに異なる3つの色差を示すC1プレーン、C2プレーン、C3プレーンの4プレーンに分離する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記記録制御手段は、サブバンドLLについては、接続された全記録媒体に記録することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記記録制御手段は、前記複数の記録媒体のうちの一方の記録媒体には、前記複数のサブバンドのうちの低域のサブバンドのデータを記録し、前記複数の記録媒体のうちの他方の記録媒体には、前記複数のサブバンドのうちの低域のサブバンドのデータを記録することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記記録制御手段は、前記複数の記録媒体のうちの一方の記録媒体には、前記複数のサブバンドのうちの低域のサブバンドのデータを記録し、前記複数の記録媒体のうちの他方の記録媒体には、前記複数のサブバンドのうち、前記一方の記録媒体に記録しなかったサブバンドのデータを記録することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  8. 前記複数の記録媒体のうち、低域のサブバンドのデータを記録する記録媒体を選択する選択手段を有することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  9. 前記符号化手段は、前記RAW画像データを複数のタイルに分割する分割手段を有し、
    前記分離手段は、前記タイルを分離の対象とすることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  10. 前記記憶手段に記憶されたパターン群のうち、前記インタフェースに接続された複数の記録媒体の記録レートが許容するパターンが複数あるとき、その1つをユーザからの指示に従って選択する手段を有し、
    前記記録制御手段は、ユーザによって選択されたパターンにしたがって、前記複数の記録媒体に、前記符号化手段より得た各サブバンドの符号化データを振り分け記録する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記記録制御手段は、
    前記複数の記録媒体に各サブバンドの符号化データを振り分け記録する際、各記録媒体にいずれのサブバンドが記録されているかを示すヘッダを生成し、符号化データを記録することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 撮像手段と、複数の記録媒体を装着するためのインタフェースとを有し、前記撮像手段より得られた画像を前記記録媒体に記録する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像手段より得られたベイヤ配列のRAW画像データを周波数変換して複数のサブバンドを生成し、各サブバンドをそれぞれに設定された目標符号量となるように符号化することで、予め設定されたビットレートの動画像の符号化データを生成する符号化工程と、
    複数の記録媒体へのサブバンドの符号化データの振り分けパターン群を記憶する所定の記憶手段を参照し、当該記憶手段に記憶されたパターン群のうち、前記インタフェースに接続された複数の記録媒体の記録レートが許容するパターンを用いて、前記複数の記録媒体に、前記符号化工程より得た各サブバンドの符号化データを振り分け記録する記録制御工程と
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  13. コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータに、請求項12に記載の方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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