JP2020086681A - 情報処理方法、プログラムおよび情報処理装置 - Google Patents

情報処理方法、プログラムおよび情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2割司法の脱却および、社会貢献性の高い弁護士業務推進制度の構築につながる適切な情報管理システムを容易に提供する。【解決手段】約定履行保険システムは、解析処理部が、補償額管理テーブルを参照し判決・和解金と支払額が等しいか否かを判断する。次に、着手金が判決・和解金以上か否かを判断する。次に、補償額管理テーブルの損害種別の欄に敗訴損害を設定する。次に、着手金から支払額を減算した値を補償額管理テーブルの確定補償額の欄に設定する。【選択図】図10

Description

本発明は情報処理方法、プログラムおよび情報処理装置に関する。
日本国の司法においては、国民の2割しか満足な司法サービスを享受できない、いわゆる「2割司法」問題が存在すると言われている。
欧米に比べ弁護士数が少ないことがその要因とされた時期から、司法制度改革の一環として、弁護士数増加策が講じられ、各地域別にみても、弁護士数は増加した(例えば非特許文献1参照)。
しかしながら、2017年の集計において、18〜69歳の男女8,202万人を対象とした調査において、直近1年間に何等かの法律トラブルに遭遇した経験者1,689万人のうち、弁護士への相談を行った割合は21.6%に過ぎず、二割司法の問題は、弁護士数の増加によって改善されていないことが明らかにされている(例えば非特許文献2参照)。
2014年の弁護士報酬市場は約8億円と試算されている一方で(例えば非特許文献2参照)、2割司法により顕在化されていない潜在市場は2兆円を超えるものと試算されている(例えば非特許文献3参照)。
この潜在市場の顕在化と、適切な司法制度を享受し得るインフラストラクチャーの構築は本邦の司法制度の革新的改革と社会的な共有価値の創造につながるものと考えられる。
日本弁護士連合会著、「2015年版 弁護士白書」、2015年版、日本弁護士連合会、2015年11月25日、P48−49. 弁護士ドットコム株式会社、「弁護士ドットコム_2019年3月期_第1四半期決算説明資料」、33ページ、[online]、2018年7月30日、弁護士ドットコム株式会社、[2018年8月22日]、インターネット<URL:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/b80hkd/> 片岡江康男、小出康成、千野信浩、津本朋子、藤井一、弁護士代激変 2万5041人の意外な実態、「週刊ダイヤモンド、2009年8月29日号」、ダイヤモンド社、2009年8月29日号、P32〜61
2000年初頭より、弁護士増加策に加え、弁護士広告の規制緩和、弁護士報酬制度の自由化などが進められてきたが、2割司法問題は2017年の時点においても改善されていない。
少額の訴訟案件においては、着手金の回収が難しいことから、依頼主の泣き寝入りとなる案件が多く、また、弁護士の積極的な受任の足かせとにもなっており、依頼主が着手金損害のリスクを負わずに弁護士への依頼を行えることが好ましい。
1つの側面では、本発明は、依頼者の金銭に係るリスクを軽減することを目的とする。
上記目的を達成するために、開示の情報処理方法が提供される。この情報処理方法は、コンピュータが、訴訟案件の内容および前記訴訟案件の判決結果または和解結果に基づき発生した訴訟依頼者の損害種別を判定し、訴訟依頼者が弁護士に対し支払った着手金と被告の支払額との差額を算出し、差額を出力する。
1態様では、依頼者の金銭に係るリスクを軽減することができる。
実施の形態の約定履行保険システムを示す図である。 依頼主の損害額を説明する図である。 実施の形態の管理装置のハードウェア構成を示す図である。 実施の形態の管理装置の機能を示すブロック図である。 会員弁護士情報管理テーブルに記憶される情報を説明する図である。 依頼主情報管理テーブルに記憶される情報を説明する図である。 実施の形態の解析装置の機能を示すブロック図である。 補償額管理テーブルに記憶される情報を説明する図である。 解析装置の処理を示すフローチャートである。 損害種別の特定および損害額の算出方法を説明するフローチャートである。
以下、実施の形態の約定履行保険システムを、図面を参照して詳細に説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の約定履行保険システムを示す図である。
実施の形態の約定履行保険システム100は、弁護士に訴訟を依頼した依頼主が損害を被ったときに、依頼主に補償する費用(以下、補償額という)を提示できるシステムである。実施の形態による約定履行保険システム100の対象となる訴訟内容として、例えば、離婚、相続、敷金返還請求、詐欺商法、交通事故、企業法務、労働条件などの他、着手金未回収のリスクが発生し得るその他の案件が含まれる。
図2は、依頼主の損害額を説明する図である。
依頼主の損害額として、敗訴損害額と回収損害額の2つを定義する。
(1)敗訴損害額は、着手金から、着手金に満たなかった和解金等の金額を減算した金額である。
例えば、図2(a)に示すように、着手金30万円を弁護士に支払った後に、和解または判決により20万円が回収できたとする。この場合、依頼主の敗訴損害額は10万円である。
また、図2(b)に示すように、着手金30万円を弁護士に支払った後に、判決により、または和解とならず、1円も回収できなかったとする。この場合、依頼主の敗訴損害額は30万円である。
また、以下の説明では、敗訴損害額が発生することにより、依頼主が被る損害を「敗訴損害」という
このように、判決による支払、又は和解による支払金額が原告側依頼者の支払った着手金を下回る場合、敗訴損害の状況となる。和解金等で充足されなかった敗訴損害額の補償により、原告側依頼者が泣き寝入り状態となる状況を回避でき、弁護士の受任が容易になる。
(2)回収損害額は、着手金から、和解後実際に支払われた和解金の金額を減算した金額である。
例えば、図2(c)に示すように、着手金30万円を弁護士に支払った後に、50万円で和解が成立したにもかかわらず、実際被告側から支払われた金額が10万円であったとする。この場合、依頼主は、弁護士に支払った着手金30万円より20万円少ない10万円しか受け取れていない。この場合、回収不履行が発生し、依頼主の回収損害額は20万円である。
また、以下の説明では、回収損害額が発生することにより、依頼主が被る損害を「回収損害」という
このように、判決による支払、又は和解による支払金額が原告側依頼者の支払った着手金を上回る場合でも、被告側が全額、又は一部を支払わない状況が発生した場合、原告側依頼者は回収損害を被ることになるが、回収損害額の補償により、原告側依頼主の不安の解消につながる。
さらに、着手金の回収は被告側依頼主にも発生するものであり、被告側の弁護においても被告側からの弁護依頼の障壁の改善につながる。
このように、約定履行保険システム100は、敗訴損害および回収損害、またはその双方の損害に対し、弁護士から依頼者に対し着手金のうち、補償額の返還を約定するものである。言い換えれば、約定履行保険システム100は、依頼主が弁護士への委任契約時に約定履行保険としてのシステムを提示する、弁護士を対象とした革新的な保険運用を具体化するシステムである。
なお、図2にて図示したように、本実施の形態では、補償額の上限は、着手金の額とする。
再び図1に戻って説明する。実施の形態の約定履行保険システム100は、会員契約をした弁護士等(弁護士または弁護士が所属する団体、あるいは弁護士会等をいう。以下、弁護士会員と言う)が操作可能な端末装置3と、クラウドサーバ4とを有している。
端末装置3は、約定履行保険システム100に加入した弁護士会員が操作する装置である。端末装置3は、例えば弁護士会員が所属する法律事務所等に設置されている。端末装置3としては、固定端末装置や、タブレットやスマートフォン等の移動端末装置が挙げられる。
クラウドサーバ4は、管理装置1と、解析装置(コンピュータ)2とを有している。
端末装置3は、インターネット等のネットワークを介して管理装置1に接続されている。
管理装置1は、会員サービス提供機関10が所有している。この管理装置1には、弁護士会員IDに紐づく依頼主毎の管理番号を含めた情報が保管される。
また、管理装置1には、弁護士会員の訴訟内容が登録され、カテゴリー分類されている。弁護士会員の個人情報は、弁護士会員毎に発行される会員番号弁護士IDに関連づけられる。
解析装置2は、解析機関20内に設置されている。解析装置2は、少なくとも個人情報を統括する管理装置1からは独立している。このように解析機関20においては個人情報との連動性が遮断されており、解析結果を含む個人情報の漏洩の懸念が考慮されているものが好ましい。
解析装置2には個人の特定ができる情報は共有されない。この解析装置2は、弁護士会員に紐づく依頼主管理番号毎の管理情報に基づき、敗訴損害、回収損害、あるいはその両方を含む案件等の整理を行い、損害の種類を判定する。
具体的には、解析装置2には着手金、その他の経費、訴訟の結果(和解を含む)、回収状況等の情報が登録される。解析装置2は、これらの情報を用いて弁護士会員の訴訟の結果および費用の回収状況を解析する。そして、解析装置2は、解析結果に基づき、補償額(着手金未回収分の費用)を計算する。そして、解析装置2は、計算結果を弁護士会員が操作する端末装置3に報告する。
以下、約定履行保険システム100の処理を簡単に説明する。
利用者(会員弁護士となることを希望する者)は、端末装置3を操作して入会手続を行う。クレジットカード決済により会費を支払うことも可能である。入会手続を済ませた会員弁護士は、端末装置3を介して会員弁護士情報を登録する(Seq1)。会員弁護士は訴訟依頼者の情報を自ら登録することもできるし、訴訟依頼者が会員弁護士のIDサイトを介し、依頼主自らクラウドサーバ4にある管理装置1に依頼情報を登録することもできる(Seq2)。
この会員弁護士情報には、案件の突合に必要となる会員弁護士を識別する会員番号、依頼者の氏名、性別、年齢、訴訟内容などが含まれているが、依頼主は自身の案件に関する情報登録のみは行えるものの、訴訟の進捗や、補償額等にかかる情報の操作は行えない。進捗結果等は会員弁護士が設定する。
会員サービス機関10は、管理装置1により会員情報をID化し、個人情報保護の上、解析装置2に提示する(Seq3)。この情報は全て会員弁護士のIDおよびそれに紐づく案件毎の管理番号で提示され、個人の特定に至る情報は提示されないことが望ましい。
[補償額の算定と結果報告]
解析装置2は、訴訟案件に応じた損害の内容(敗訴損害、回収損害、あるいはその両方に該当)と、その補償額を算定し、会員弁護士の端末装置3に送信する(Seq4)。
依頼主は、判決確定、または和解成立後、会員弁護士から補償額について情報提供を受けられる(Seq5)。情報提供の方法として、非公開の会員弁護士IDサイトにアクセスし、依頼者のパソコン、あるいはスマートフォン上での確認の他、依頼者の希望に応じ会員弁護士からの書面による提示など、複数の報告方法のあることが好ましい。
報告の種別は、例えば以下の(a)、(b)、(c)の3つが挙げられる。
(a)判決による支払い、あるいは和解による支払いが確定しているものの、総支払額が着手金に満たない不足分を充当する敗訴損害額の報告。
(b)勝訴あるいは和解により、着手金を上回る支払額が確定したものの、被告側の支払能力等の問題により回収不全となった場合におこる、着手金未回収分を充当する回収損害額の報告。
(c)被告側が弁護士に依頼する着手金に対しての補償額の報告。
また、敗訴損害、回収損害のいずれの状況を含む案件に対する補償額の報告も対象となる。
なお、図1には図示していないが、補償額に基づき保険会社が補償額を依頼主に支払うようになっていてもよい。例えば、解析装置2が補償額を保険会社が備えるサーバに送信し、補償額を受け取った保険会社のサーバ経由で依頼主が予め設定した指定口座に補償額を振り込むようになっていてもよい。
以下、開示の約定履行保険システム100を、より具体的に説明する。
図3は、実施の形態の管理装置のハードウェア構成を示す図である。
管理装置1は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM(Random Access Memory)102と複数の周辺機器が接続されている。
RAM102は、管理装置1の主記憶装置として使用される。RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に使用する各種データが格納される。
バス108には、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、ドライブ装置106、および通信インタフェース107が接続されている。
ハードディスクドライブ103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ハードディスクドライブ103は、管理装置1の二次記憶装置として使用される。ハードディスクドライブ103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。モニタ104aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や、液晶表示装置等が挙げられる。
入力インタフェース105には、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号をCPU101に送信する。なお、マウス105bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、例えばタッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等が挙げられる。
ドライブ装置106は、例えば、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された光ディスクや、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の持ち運び可能な記録媒体に記録されたデータの読み取りを行う。例えば、ドライブ装置106が光学ドライブ装置である場合、レーザ光等を利用して、光ディスク200に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク200には、Blu−ray(登録商標)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
通信インタフェース107は、ネットワーク50に接続されている。通信インタフェース107は、ネットワーク50を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータを送受信する。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図2には管理装置1のハードウェア構成を示したが、解析装置2も管理装置1と同様のハードウェア構成で実現可能である。
図3に示すようなハードウェア構成の管理装置1および解析装置2内には、以下のような機能が設けられる。
図4は、実施の形態の管理装置の機能を示すブロック図である。
管理装置1は、記憶部11と、処理部12とを有している。
記憶部11は、訴訟案件の内容を記憶する。また、記憶部11は、訴訟案件の判決、又は和解といった結果を記憶する。
処理部12は、訴訟の結果生じた損害の内容に応じ、和解金等で充填されなかった補償額の解析結果を解析装置2から受け取る。また、処理部12は、記憶部11に記憶されている情報と併せて、案件内容毎の情報、およびその補償額を報告書として出力する。
記憶部11は、会員弁護士管理テーブルT1と、依頼主管理テーブルT2とを有している。
図5は、会員弁護士情報管理テーブルに記憶される情報を説明する図である。
図5に示す会員弁護士情報管理テーブルT1は、会員登録時に会員弁護士が入力する情報が設定されている。具体的には、会員弁護士情報管理テーブルT1には、会員番号弁護士ID、氏名、性別、年齢、住所、所属、メールアドレス、依頼主毎の管理番号の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
依頼主管理番号は依頼主毎に追加される。
会員番号弁護士IDの欄には、当該管理装置1が割り振った、弁護士を識別するIDが設定される。
氏名、性別、年齢、住所、所属、メールアドレスの欄には、それぞれの弁護士会員の氏名、性別、年齢、住所、所属機関およびメールアドレスが設定される。一部の項目を任意入力項目としてもよい。依頼主の管理欄には、弁護士会員に紐づく依頼主毎の管理番号が割り振られ整理される。
図6は、依頼主情報管理テーブルに記憶される情報を説明する図である。
依頼主情報管理テーブルT2には、依頼主の個人情報にかかる情報が管理される。具体的には、依頼主情報管理テーブルT2には、依頼主管理番号、氏名、性別、年齢、住所、所属、メールアドレス、依頼主口座情報、訴訟種別分類、損害種別および、確定補償額の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
氏名、性別、年齢、住所、所属、メールアドレスの欄には、それぞれの依頼主の氏名、性別、年齢、住所、所属機関およびメールアドレスが設定される。一部の項目を任意入力項目としてもよい。
訴訟種別分類の欄には、訴訟の種別(労働事件、企業法務、敷金返還請求、詐欺商法、消費者トラブル、相続、離婚、交通事故等)が設定される。
損害種別の欄および確定補償額の欄には、それぞれ判決または和解等の確定後、解析装置2から受け取った損害の種別と補償額が格納される。
図7は、実施の形態の解析装置の機能を示すブロック図である。
解析装置2は、記憶部21と、解析処理部22とを有している。
記憶部21には、訴訟案件の判決、または和解といった結果が記憶される補償額管理テーブルT3を有している。この補償額管理テーブルT3は、会員弁護士が端末装置3を介し、判決または和解確定段階で確定入力を行った値が設定される。
図8は、補償額管理テーブルに記憶される情報を説明する図である。
補償額管理テーブルT3には、依頼主管理番号、訴訟種別分類、訴訟内容、着手金、判決状況、判決・和解金、支払額、完了確認、損害種別および確定補償額の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
訴訟内容の欄には、訴訟種別分類の欄に設定されている訴訟の内容が格納される。
着手金の欄には、依頼主が会員弁護士に支払った着手金の額が格納される。
判決状況の欄には、当該訴訟の状況が格納される。
判決・和解金の欄には、訴訟が判決で決着が付いたときの判決により提示された金額または和解により得られる金額が格納される。
支払額の欄には、相手方が支払った額が格納される。
完了確認の欄には、補償額を確定したレコードにはチェックが入る。
損害種別の欄には、依頼主が敗訴損害または回収損害を被った場合に、そのいずれかが設定される。
確定補償額の欄には、解析処理部22が演算した補償額が格納される。
解析処理部22は、管理装置1の記憶部11が有する情報と、補償額管理テーブルT3に記憶される判決または和解の結果をもとに、損害の種別(敗訴損害、回収損害、あるいはその両方)を判別して補償額を算出する。また、解析処理部22は、算出した補償額と併せて、補償内容を管理装置1、および端末装置3に送信する。
また、解析装置2で確定された補償内容は管理装置1に提示され、依頼主は補償内容が確定したときに補償額等を確認できる。
次に、解析装置2の処理を、フローチャートを用いて説明する。
図9は、解析装置の処理を示すフローチャートである。
[ステップS1] 解析処理部22は、管理装置1から依頼主管理番号、訴訟種別分類、および損害種別を受け取る。前述したように、訴訟種別分類、および損害種別は会員弁護士が入力した情報である。解析処理部22は、受け取った情報を補償額管理テーブルT3に記憶する。その後、ステップS2に遷移する。
[ステップS2] 解析処理部22は、補償額管理テーブルT3を参照し、読み込んだ依頼主管理番号に関連づけられた訴訟種別分類や判決・和解金等の内容を読み出す。その後、ステップS3に遷移する。
[ステップS3] 解析処理部22は、ステップS2にて読み出した内容に関する損害種別を特定する。また、解析処理部22は確定補償額を算出する。その後、ステップS4に遷移する。
[ステップS4] 解析装置2は、ステップS3までに得られた情報を用いて管理装置1、または端末装置3に提示できる報告内容を作成する。この報告内容には、少なくとも依頼主管理番号と確定補償額が含まれる。管理装置1は、報告内容を受け取ると、依頼主情報管理テーブルT2を参照し、対応する依頼主管理番号の確定補償額の欄に、報告内容に含まれる確定補償額を格納する。
次に、ステップS3の処理を詳述する。
図10は、損害種別の特定および損害額の算出方法を説明するフローチャートである。
[ステップS3a] 解析処理部22は、補償額管理テーブルT3を参照し判決・和解金と支払額が等しいか否かを判断する。判決・和解金と支払額が等しい場合(ステップS3aのYes)、ステップS3bに遷移する。判決・和解金と支払額が異なっている場合(ステップS3aのNo)、ステップS3fに遷移する。
[ステップS3b] 解析処理部22は、着手金が判決・和解金以上か否かを判断する。着手金が判決・和解金以上である場合(ステップS3bのYes)、ステップS3cに遷移する。着手金が判決・和解金未満である場合(ステップS3bのNo)、ステップS3eに遷移する。
[ステップS3c] 解析処理部22は、補償額管理テーブルT3の損害種別の欄に敗訴損害を設定する。その後、ステップS3dに遷移する。
[ステップS3d] 解析処理部22は、着手金から支払額を減算した値を補償額管理テーブルT3の確定補償額の欄に設定する。その後、図10の処理を終了する。
[ステップS3e] 解析処理部22は、補償額管理テーブルT3の確定補償額の欄に「0」を設定する。その後、図10の処理を終了する。
[ステップS3f] 解析処理部22は、着手金が支払額以上か否かを判断する。着手金が支払額以上である場合(ステップS3fのYes)、ステップS3gに遷移する。着手金が支払額未満である場合(ステップS3fのNo)、ステップS3eに遷移する。
[ステップS3g] 解析処理部22は、補償額管理テーブルT3の損害種別の欄に回収損害を設定する。その後、ステップS3hに遷移する。
[ステップS3h] 解析処理部22は、着手金から支払額を減算した値を補償額管理テーブルT3の確定補償額の欄に設定する。その後、図10の処理を終了する。
以上述べたように、約定履行保険システム100によれば、解析装置2が訴訟案件の内容および前記訴訟案件の判決結果または和解結果に基づき発生した訴訟依頼者の損害種別を判定し、訴訟依頼者が弁護士に対し支払った着手金と被告の支払額との差額を算出し、差額を補償額として出力するようにした。従って、依頼者の金銭に係るリスクを軽減することができる。これにより、着手金未回収リスクの解消による2割司法問題の革新的な改革を促すことができる。
2割司法の脱却につながる社会貢献性の高い弁護士業務推進制度の構築につながる適切な情報管理システムを容易に提供することができる。
弁護士が依頼主へ着手金全額を補償できれば、依頼主の泣き寝入り問題や、着手金損害の不安解消につながり、司法制度の改革に加え、社会との共有価値の創造につながるものと考えられる。
なお、解析装置2が行った処理が、複数の装置によって分散処理されるようにしてもよい。例えば、1つの装置が、損害種別を特定し、他の装置が、その補償額を算出するようにしてもよい。
以上、本発明の情報処理方法、プログラムおよび情報処理装置を、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、解析装置2が有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記憶装置には、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等が挙げられる。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現することもできる。
1 管理装置
2 解析装置
11、21 記憶部
12 処理部
22 解析処理部
3 端末装置
4 クラウドサーバ
10 会員サービス機関
20 解析機関
100 約定履行保険システム
T1 会員弁護士情報管理テーブル
T2 依頼主情報管理テーブル
T3 補償額管理テーブル

Claims (5)

  1. コンピュータが、
    訴訟案件の内容および前記訴訟案件の判決結果または和解結果に基づき発生した訴訟依頼者の損害種別を判定し、
    訴訟依頼者が弁護士に対し支払った着手金と被告の支払額との差額を算出し、
    前記差額を出力する、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  2. 判決により提示された金額または和解により得られる金額と相手方が支払った額が等しく、着手金が判決により提示された金額または和解により得られる金額以上である場合、敗訴による損害であると判定する請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 判決により提示された金額または和解により得られる金額と相手方が支払った額が異なり、着手金が相手方が支払った額以上である場合、回収不履行による損害であると判定する請求項1に記載の情報処理方法。
  4. コンピュータに、
    訴訟案件の内容および前記訴訟案件の判決結果または和解結果に基づき発生した訴訟依頼者の損害種別を判定し、
    訴訟依頼者が弁護士に対し支払った着手金と被告の支払額との差額を算出し、
    前記差額を出力する、
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  5. 訴訟案件の内容および前記訴訟案件の判決結果または和解結果を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される前記訴訟案件の判決結果または和解結果に基づき発生した訴訟依頼者の損害種別を判定し、訴訟依頼者が弁護士に対し支払った着手金と被告の支払額との差額を算出し、前記差額を出力する処理部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
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