JP2020085108A - 板状スペーサ、及びアジャストボルト式スペーサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 隙間の大きさに合わせて重ね枚数を変えることで精度良く高さ調節を行うことができ、また崩れや横ズレ、外観上の問題も生じず、しかも、簡単な操作で連結することが可能な板状スペーサ、及びその板状スペーサと組み合わせて使用されるアジャストボルト式スペーサを提供すること。【解決手段】 複数枚のスペーサ同士を上下に積み重ねた状態で連結一体化して高さ調節可能な板状スペーサにおいて、板状の形態から成るスペーサ本体1に、貫通孔状または切欠孔状の係合孔11・11と、ツメ部12a・12aを有する係止突起12・12とをそれぞれ複数設けて、上側に配置されるスペーサ本体1の係合孔11・11に、下側に配置されるスペーサ本体1’の係止突起12’・12’を圧挿、または挿通状態で直線方向にスライドさせてツメ部12a・12aを係合させた状態で両者を連結可能とした。【選択図】 図1
Description
本発明は、スペーサの改良、詳しくは、隙間サイズに合わせて重ね枚数を変えることで高さ調節を行うことができ、しかも、簡単な操作で連結することが可能な板状スペーサ、及びその板状スペーサと組み合わせて使用されるアジャストボルト式スペーサに関するものである。
周知のとおり、屋外デッキにおいては、床スラブと床下地材との間に生じた隙間によって不陸部分が多くなると荷重によって床下地材の変形や破損が生じ易くなるため、隙間を埋めるスペーサを設置して床下地材を支持する必要がある。また屋外デッキにおいては、住宅等の床下構造よりも床スラブと床下地材の隙間が小さいため、住宅建築で一般的な金属製の支持脚を使用することが難しい。
そこで、従来の屋外デッキ工事においては、床スラブと床下地材の間に木っ端やブロック片などを挟む方法が採用されていたが(例えば、特許文献1参照)、これらの部材単体ではスペーサの高さ調節を精度良く行うことができなかったため、床下地材の不陸状態を解消することが難しかった。また木っ端やブロック片では、施工後の見栄えが悪くなってデッキのデザインが損なわれる欠点もあった。
一方、上記木っ端やブロック片をスペーサとして使用する場合には、床スラブと床下地材の隙間の大きさに合わせて、木っ端等を積み重ねることでスペーサの高さ調節を行う方法も考えられたが、積み重ねた木っ端等がデッキ上からの振動や地震等で崩れたり横ズレしたりする問題が生じ易かったため、施工後において床下地材を長期間安定して支持することができなかった。
また上記崩れや横ズレを防止するために積み重ねた木っ端等を接着剤やビスなどで連結する方法も考えられたが、この方法を採用すると木っ端等の連結作業に手間がかかってデッキ工事の作業効率が大幅に悪化してしまう問題があった。またこれらの問題は、木っ端等のみをスペーサとして使用する場合に限らずアジャストボルト式スペーサと組み合わせて使用する場合にも同様であった。
本発明は、上記問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、隙間の大きさに合わせて重ね枚数を変えることで精度良く高さ調節を行うことができ、また崩れや横ズレ、外観上の問題も生じず、しかも、簡単な操作で連結することが可能な板状スペーサ、及びその板状スペーサと組み合わせて使用されるアジャストボルト式スペーサを提供することにある。
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本発明は、複数枚のスペーサ同士を上下に積み重ねた状態で連結一体化して高さ調節可能な板状スペーサにおいて、板状の形態から成るスペーサ本体1に、貫通孔状または切欠孔状の係合孔11・11と、ツメ部12a・12aを有する係止突起12・12とをそれぞれ複数設けて、上側に配置されるスペーサ本体1の係合孔11・11に、下側に配置されるスペーサ本体1’の係止突起12’・12’を圧挿、または挿通状態で直線方向にスライドさせてツメ部12a・12aを係合させた状態で両者を連結可能とした点に特徴がある。
また本発明では、上記板状スペーサの具体的構成として、スペース本体1の係止突起12を撓み変形可能な板状の形態から構成する一方、係合孔11を挿通部11aと段差部11bから構成し、上側に配置されるスペーサ本体1の係合孔11の挿通部11aに、下側に配置されるスペーサ本体1’の係止突起12’を圧挿して、ツメ部12a’を段差部11bに係合させた状態で装着可能な形状を採用できる。
また本発明では、他の具体的構成として、スペーサ本体1の係止突起12・12をL型の形態から構成する一方、係合孔11を挿通部11aと段差部11bから構成し、上側に配置されるスペーサ本体1の係合孔11の挿通部11aに、下側に配置されるスペーサ本体1’の係止突起12’を挿入した状態で、ツメ部12a’を段差部11b側にスライドさせて装着可能な形状を採用できる。
また上記板状スペーサの係合孔11・11及び係止突起12・12については、スペーサ本体1の中心から同一円周上に係合孔11・11及び係止突起12・12を均等な間隔で交互に設けるのが好ましい。
一方、本発明では、上記板状スペーサと組み合わせて使用されるアジャストボルト式スペーサを、天板部材2と底板部材3とから構成すると共に、天板部材2と底板部材3の一方にボルト部、他方にナット部を設けて、両者を螺着可能とし、更に底板部材3に係合孔32・32を設けて、この係合孔31・31に板状スペーサの係止突起12・12を挿通してツメ部12a・12aを係合させた状態で両者を連結可能に構成することができる。
また上記アジャストボルト式スペーサの係合孔32・32については、底板部材3の中心から同一円周上に係合孔32・32を均等な間隔で設けるのが好ましい。
本発明では、板状スペーサに係合孔と係止突起を複数設けて、上側に配置される板状スペーサの係合孔に、下側に配置される板状スペーサの係止突起を圧挿、または挿通状態で直線方向にスライドさせてツメ部を係合させた状態で両者を連結できるように構成しているため、板状スペーサ同士を簡単な操作で連結一体化することができる。
またこれによりデッキ上からの振動や地震等によって積み重ねた板状スペーサが崩れたり横ズレしたりする心配もないため、床下地材を長期間安定して支持することができる。また板状スペーサの重ね枚数によってスペーサ全体の高さ調節を精度良く行うことができるため、床スラブと床下地材の隙間を埋めて不陸状態を解消することができる。
また本発明の板状スペーサは、施工後における外観上の問題も生じないため、見栄えの良さが求められるデッキ等に好適に使用できる。また本発明では、アジャストボルト式スペーサの底板部材に係合孔を形成して板状スペーサと組み合わせて使用することができるため、床スラブと床下地材の間の隙間が大きい場合でも問題なく対応できる。
したがって、本発明により、屋外デッキにおける床下地材の変形や破損を防止できるだけでなく、施工作業の効率性も損なわれない板状スペーサを提供できることから、本発明の実用的利用価値は頗る高い。
『第一実施形態』
本発明の第一実施形態について図1〜図2に基づいて説明する。なお図中、符号Sで指示するものは、板状スペーサであり、符号1で指示するものは、スペーサ本体である。また符号Aで指示するものは、アジャストボルト式スペーサであり、符号2で指示するものは、天板部材である。また符号3で指示するものは、底板部材である。
本発明の第一実施形態について図1〜図2に基づいて説明する。なお図中、符号Sで指示するものは、板状スペーサであり、符号1で指示するものは、スペーサ本体である。また符号Aで指示するものは、アジャストボルト式スペーサであり、符号2で指示するものは、天板部材である。また符号3で指示するものは、底板部材である。
「板状スペーサの構成」
[1]板状スペーサの基本構成について
本実施形態では、図1に示すように、板状の形態から成るスペーサ本体1に、貫通孔状の係合孔11・11と、ツメ部12a・12aを有する係止突起12・12とをそれぞれ複数設けて板状スペーサSを構成している。また本実施形態では、スペース本体1の係止突起12・12を内側に撓み変形可能な一対の板状の形態から構成すると共に、係合孔11を貫通した挿通部11aとその周囲を一段窪ませた段差部11bとから構成している。
[1]板状スペーサの基本構成について
本実施形態では、図1に示すように、板状の形態から成るスペーサ本体1に、貫通孔状の係合孔11・11と、ツメ部12a・12aを有する係止突起12・12とをそれぞれ複数設けて板状スペーサSを構成している。また本実施形態では、スペース本体1の係止突起12・12を内側に撓み変形可能な一対の板状の形態から構成すると共に、係合孔11を貫通した挿通部11aとその周囲を一段窪ませた段差部11bとから構成している。
これにより、図2(a)(b)に示すように、上側に配置されるスペーサ本体1の係合孔11の挿通部11aに、下側に配置されるスペーサ本体1’の係止突起12’を圧挿して、ツメ部12a’を段差部11bに係合させた状態でスペーサ本体1・1’同士を連結一体化することができる。また必要に応じて任意の枚数プラスチック製のスペーサSを上下に積み重ねた状態で連結一体化することによってスペーサの高さ調節を行うこともできる。
[2]スペース本体の形態について
[2-1]本体形状・材質
一方、上記スペーサ本体1の形状については、本実施形態では円板状の形態を採用しているが、板状であれば多角形型や楕円形型などの形態を採用することもできる。また上記スペーサ本体1の材質については、本実施形態ではポリプロピレンを採用しているが、合成樹脂材料であればポリエチレンやポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル等の他の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を採用することもできる。
[2-1]本体形状・材質
一方、上記スペーサ本体1の形状については、本実施形態では円板状の形態を採用しているが、板状であれば多角形型や楕円形型などの形態を採用することもできる。また上記スペーサ本体1の材質については、本実施形態ではポリプロピレンを採用しているが、合成樹脂材料であればポリエチレンやポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル等の他の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を採用することもできる。
[2-2]係合孔の形状
また本実施形態では、上記スペーサ本体1の係合孔11の形状を円孔型としているが、対応する係止突起12の形状に応じて任意に変更することができ、例えば、平板状の係止突起12とする場合には矩形状の形態を採用することもできる。また本実施形態では、スペース本体1の係合孔11を貫通孔状としているが、係合孔11をスペース本体1の外縁部を切り欠いて切欠孔状に形成することもできる(図示せず)。
また本実施形態では、上記スペーサ本体1の係合孔11の形状を円孔型としているが、対応する係止突起12の形状に応じて任意に変更することができ、例えば、平板状の係止突起12とする場合には矩形状の形態を採用することもできる。また本実施形態では、スペース本体1の係合孔11を貫通孔状としているが、係合孔11をスペース本体1の外縁部を切り欠いて切欠孔状に形成することもできる(図示せず)。
また上記係合孔11の段差部11bの深さ及び形状に関しては、本実施形態では、係止突起12のツメ部12aの高さ及び形状に合わせて形成しているが、段差部11bの深さは、スペーサ本体1・1’同士を連結した際に、下側の係止突起12’の上端がスペーサ本体1の上面よりも上側に飛び出さない形状であればよく、段差部11bの形状に関しても、挿通部11aの周囲に部分的に形成することもできる。
[2-3]係止突起の形状
また上記スペーサ本体1の係止突起12・12に関しては、本実施形態では、断面形状が円弧型の板状としているが、先端部にツメ部12a・12aが形成された板状の形態であれば、平板状の形態を採用することもできる。また本実施形態では、一箇所に一対の係止突起12・12を設けてこれらをまとめて一つの係合孔11に挿入できるようにしているが、一箇所に設ける係止突起12の数を一つとすることもでき、また三つ以上設けることもできる。
また上記スペーサ本体1の係止突起12・12に関しては、本実施形態では、断面形状が円弧型の板状としているが、先端部にツメ部12a・12aが形成された板状の形態であれば、平板状の形態を採用することもできる。また本実施形態では、一箇所に一対の係止突起12・12を設けてこれらをまとめて一つの係合孔11に挿入できるようにしているが、一箇所に設ける係止突起12の数を一つとすることもでき、また三つ以上設けることもできる。
[2-4]係合孔・係止突起の配置と数
また上記スペーサ本体1の係合孔11・11と係止突起12・12の配置と数に関しては、本実施形態では、スペーサ本体1の中心から同一円周上に二つずつ交互に形成しているが、係合孔11・11と係止突起12・12が同一円周上に均等な間隔で交互に設けられていれば、三つ以上形成することもできる。この配置と数については係合孔11を切欠孔状とする場合も同様である。
また上記スペーサ本体1の係合孔11・11と係止突起12・12の配置と数に関しては、本実施形態では、スペーサ本体1の中心から同一円周上に二つずつ交互に形成しているが、係合孔11・11と係止突起12・12が同一円周上に均等な間隔で交互に設けられていれば、三つ以上形成することもできる。この配置と数については係合孔11を切欠孔状とする場合も同様である。
『第二実施形態』
[3]板状スペーサの基本構成について
次に本発明の第二実施形態について図3〜図5に基づいて説明する。本実施形態では、図3に示すように、板状の形態から成るスペーサ本体1に、貫通孔状の係合孔11・11と、ツメ部12a・12aを有する係止突起12・12を複数設けて板状スペーサSを構成している。また本実施形態では、スペーサ本体1の係止突起12・12をL型の形態から構成すると共に、係合孔11を、係止突起12の上面よりも大きく貫通した挿通部11aとその周縁の一部を一段窪ませた段差部11bとから構成している。
[3]板状スペーサの基本構成について
次に本発明の第二実施形態について図3〜図5に基づいて説明する。本実施形態では、図3に示すように、板状の形態から成るスペーサ本体1に、貫通孔状の係合孔11・11と、ツメ部12a・12aを有する係止突起12・12を複数設けて板状スペーサSを構成している。また本実施形態では、スペーサ本体1の係止突起12・12をL型の形態から構成すると共に、係合孔11を、係止突起12の上面よりも大きく貫通した挿通部11aとその周縁の一部を一段窪ませた段差部11bとから構成している。
これにより、図4(a)(b)に示すように、上側に配置されるスペーサ本体1の係合孔11の挿通部11aに、下側に配置されるスペーサ本体1’の係止突起12’の上端を挿通した状態で、図5(a)(b)に示すようにツメ部12a’を段差部11b側に直線方向にスライドさせて、ツメ部12a’を段差部11bに係合させた状態でスペーサ本体1・1’同士を連結一体化できる。また必要に応じて任意の枚数プラスチック製のスペーサSを上下に積み重ねた状態で連結一体化することによってスペーサの高さ調節を行うことができる。
[4]スペース本体の形態について
[4-1]本体形状・材質
また上記スペーサ本体1の形状については、本実施形態では円板状の形態を採用しているが、板状であれば多角形型や楕円形型の形態を採用することもできる。また上記スペーサ本体1の材質については、本実施形態ではポリプロピレンを採用しているが、合成樹脂材料であればポリエチレンやポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル等のその他の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を採用することもできる。
[4-1]本体形状・材質
また上記スペーサ本体1の形状については、本実施形態では円板状の形態を採用しているが、板状であれば多角形型や楕円形型の形態を採用することもできる。また上記スペーサ本体1の材質については、本実施形態ではポリプロピレンを採用しているが、合成樹脂材料であればポリエチレンやポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル等のその他の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を採用することもできる。
[4-2]係合孔の形状
また上記スペーサ本体1の係合孔11の形状については、本実施形態では、係止突起12のツメ部12aの向きと直交する辺が長辺となる矩形型の貫通孔とし、この係合孔11の長手方向の一方に段差部11bを形成している。これにより、スライド方向を90°変えながら複数枚の板状スペーサS・S…を順次連結することができる。また本実施形態では、上記スペーサ本体1の係合孔11を貫通孔状としているが、係合孔11をスペース本体1の外縁部を切り欠いて切欠孔状とすることもできる(図示せず)。
また上記スペーサ本体1の係合孔11の形状については、本実施形態では、係止突起12のツメ部12aの向きと直交する辺が長辺となる矩形型の貫通孔とし、この係合孔11の長手方向の一方に段差部11bを形成している。これにより、スライド方向を90°変えながら複数枚の板状スペーサS・S…を順次連結することができる。また本実施形態では、上記スペーサ本体1の係合孔11を貫通孔状としているが、係合孔11をスペース本体1の外縁部を切り欠いて切欠孔状とすることもできる(図示せず)。
また上記係合孔11の挿通部11a及び段差部11bの深さ及び形状については、本実施形態では、係止突起12のツメ部12aの厚さ及び形状に合わせて形成しているが、挿通部11aの形状は、係止突起12の上端をツメ部12aごと挿入できる形状であればよく、また段差部11bの深さ及び形状については、下側のスペーサ本体1’をスライドさせることができ、かつ、下側のスペーサ本体2’の係止突起12’が上側のスペーサ本体1から飛び出さない形状であればよい。
[4-3]係合孔・係止突起の配置と数
また上記スペーサ本体1の係合孔11・11と係止突起12・12の配置と数に関しては、本実施形態では、スペーサ本体1の中心から同一円周上に二つずつ形成しているが、スペーサ本体1の中心を通る直交する線上に設けられていれば、係合孔11・11及び係止突起12・12をそれぞれ四つ以上形成することもできる(図示せず)。これは係合孔11を切欠孔状に形成する場合も同様である。
また上記スペーサ本体1の係合孔11・11と係止突起12・12の配置と数に関しては、本実施形態では、スペーサ本体1の中心から同一円周上に二つずつ形成しているが、スペーサ本体1の中心を通る直交する線上に設けられていれば、係合孔11・11及び係止突起12・12をそれぞれ四つ以上形成することもできる(図示せず)。これは係合孔11を切欠孔状に形成する場合も同様である。
『第三実施形態』
[5]アジャストボルト式スペーサの基本構成について
次に本発明の第三実施形態について図6〜図7に基づいて説明する。本実施形態では、図6に示すように、アジャストボルト式スペーサAを、外周面にネジが切られた筒状のボルト部21を備えた天板部材2と、内周面にネジが切られたナット部31を備えた底板部材3とから構成すると共に、底板部材3に第一実施形態の板状スペーサSの係止突起12を圧挿可能な係合孔32・32を設けて構成している。
[5]アジャストボルト式スペーサの基本構成について
次に本発明の第三実施形態について図6〜図7に基づいて説明する。本実施形態では、図6に示すように、アジャストボルト式スペーサAを、外周面にネジが切られた筒状のボルト部21を備えた天板部材2と、内周面にネジが切られたナット部31を備えた底板部材3とから構成すると共に、底板部材3に第一実施形態の板状スペーサSの係止突起12を圧挿可能な係合孔32・32を設けて構成している。
これにより、図7(a)(b)に示すように、底板部材3の係合孔32・32に第一実施形態の板状スペーサSの係止突起12・12を圧挿することで、ツメ部12aを係合させた状態でアジャストボルト式スペーサAと板状スペーサSとを連結一体化することができる。またアジャストボルト式スペーサAは、天板部材2のボルト部21を底板部材3のナット部31に螺着して連結しているため、一方を回転操作することで高さ調節を行うことができる。
[6]天板部材について
[6-1]本体形状・材質
一方、上記天板部材2の本体形状については、本実施形態では上面に円板部を備えた形態としているが、板状スペーサSと同様、上面を多角形型や楕円形型の板体から構成することもできる。また上記天板部材2の材質については、本実施形態ではポリプロピレンを採用しているが、合成樹脂材料であればポリエチレンやポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル等のその他の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を採用することもできる。
[6-1]本体形状・材質
一方、上記天板部材2の本体形状については、本実施形態では上面に円板部を備えた形態としているが、板状スペーサSと同様、上面を多角形型や楕円形型の板体から構成することもできる。また上記天板部材2の材質については、本実施形態ではポリプロピレンを採用しているが、合成樹脂材料であればポリエチレンやポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル等のその他の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を採用することもできる。
[6-2]ボルト部
また上記天板部材2のボルト部21については、本実施形態では軽量化及び低コスト化のために筒状に形成しているが、外周にネジが切られた中実の棒状に形成することもできる。また本実施形態の変更例として、天板部材2のボルト部21をナット部とすることもでき、その場合には、底板部材3のナット部31をボルト部とすることで両者を螺着可能に構成できる(図示せず)。
また上記天板部材2のボルト部21については、本実施形態では軽量化及び低コスト化のために筒状に形成しているが、外周にネジが切られた中実の棒状に形成することもできる。また本実施形態の変更例として、天板部材2のボルト部21をナット部とすることもでき、その場合には、底板部材3のナット部31をボルト部とすることで両者を螺着可能に構成できる(図示せず)。
[7]底板部材について
[7-1]本体形状・材質
また上記底板部材3の本体形状については、本実施形態では底面に円板部を備えた形態を採用しているが、底面を多角形型や楕円形型の板体から構成することもできる。また上記底板部材3の材質については、本実施形態ではポリプロピレンを採用しているが、合成樹脂材料であればポリエチレンやポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル等のその他の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を採用することもできる。
[7-1]本体形状・材質
また上記底板部材3の本体形状については、本実施形態では底面に円板部を備えた形態を採用しているが、底面を多角形型や楕円形型の板体から構成することもできる。また上記底板部材3の材質については、本実施形態ではポリプロピレンを採用しているが、合成樹脂材料であればポリエチレンやポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル等のその他の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を採用することもできる。
[7-2]係合孔
また本実施形態では、上記底板部材3の係合孔32の形状を円孔型としているが、対応する板状スペーサSの係止突起12の形状に応じて任意に変更することができ、例えば、係止突起12が平板状の形態であれば矩形状の形態を採用することもできる。また本実施形態では、底板部材3の係合孔32を貫通孔状としているが、係合孔32を底板部材3の外縁部を切り欠いて切欠孔状とすることもできる(図示せず)。また係合孔32の形状の変更例としては、貫通した挿通部の周囲に段差部を設ける形態を採用することもできる。
また本実施形態では、上記底板部材3の係合孔32の形状を円孔型としているが、対応する板状スペーサSの係止突起12の形状に応じて任意に変更することができ、例えば、係止突起12が平板状の形態であれば矩形状の形態を採用することもできる。また本実施形態では、底板部材3の係合孔32を貫通孔状としているが、係合孔32を底板部材3の外縁部を切り欠いて切欠孔状とすることもできる(図示せず)。また係合孔32の形状の変更例としては、貫通した挿通部の周囲に段差部を設ける形態を採用することもできる。
また上記底板部材3の係合孔32・32の配置と数に関しては、本実施形態では、板状スペーサSの装着を容易に行えるように底板部材3の中心から同一円周上に四つ形成しているが、板状スペーサSの係止突起12・12の間隔に合わせて同一円周上に均等な間隔で設けられていれば、三つ以下とすることもまた五つ以上とすることもできる。また本実施形態では、係合孔32・32を筒状のナット部31の内側に設けているが、ナット部31の外側に設けることもできる。
『第四実施形態』
[8]アジャストボルト式スペーサの基本構成について
次に本発明の第四実施形態について図8〜図9に基づいて説明する。本実施形態では、図8に示すように、アジャストボルト式スペーサAを、外周面にネジが切られた筒状のボルト部21を備えた天板部材2と、内周面にネジが切られたナット部31を備えた底板部材3とから構成すると共に、底板部材3に、板状スペーサSの係止突起12の上面よりも大きく貫通した挿通部32aと、その周囲の一部を一段窪ませた段差部32bとを備えた係合孔32・32を設けて構成している。
[8]アジャストボルト式スペーサの基本構成について
次に本発明の第四実施形態について図8〜図9に基づいて説明する。本実施形態では、図8に示すように、アジャストボルト式スペーサAを、外周面にネジが切られた筒状のボルト部21を備えた天板部材2と、内周面にネジが切られたナット部31を備えた底板部材3とから構成すると共に、底板部材3に、板状スペーサSの係止突起12の上面よりも大きく貫通した挿通部32aと、その周囲の一部を一段窪ませた段差部32bとを備えた係合孔32・32を設けて構成している。
これにより、図9(a)(b)に示すように、底板部材3の係合孔32・32の挿通部32aに、第二実施形態の板状スペーサSの係止突起12をツメ部12aごと挿通した状態で、ツメ部12aを段差部32b側に直線方向にスライドさせることで、ツメ部12aを係合させた状態でアジャストボルト式スペーサAと板状スペーサSを連結一体化することができる。なお連結方法に関しては、第二実施形態の板状スペーサS・S’と同様である。
[9]天板部材及び底板部材について
[9-1]本体形状・材質・ボルト部・ナット部
一方、上記天板部材2及び底板部材3の本体形状及び材質に関しては、基本的に第三実施形態と同様であり、必要に応じて本体形状や材質を変更できる。また天板部材2のボルト部21及び底板部材3のナット部31の形態についても第三実施形態と同様であり、必要に応じてボルト部21を中実の棒状とすることもできる。
[9-1]本体形状・材質・ボルト部・ナット部
一方、上記天板部材2及び底板部材3の本体形状及び材質に関しては、基本的に第三実施形態と同様であり、必要に応じて本体形状や材質を変更できる。また天板部材2のボルト部21及び底板部材3のナット部31の形態についても第三実施形態と同様であり、必要に応じてボルト部21を中実の棒状とすることもできる。
[9-2]係合孔
また上記底板部材3の係合孔32の形状に関しては、本実施形態では矩形型の貫通孔として、この係合孔32の長手方向の一方に段差部32bを形成している。なお本実施形態では、上記底板部材3の係合孔32を貫通孔状としているが、係合孔32を底板部材3の外縁部を切り欠いて切欠孔状とすることもできる(図示せず)。
また上記底板部材3の係合孔32の形状に関しては、本実施形態では矩形型の貫通孔として、この係合孔32の長手方向の一方に段差部32bを形成している。なお本実施形態では、上記底板部材3の係合孔32を貫通孔状としているが、係合孔32を底板部材3の外縁部を切り欠いて切欠孔状とすることもできる(図示せず)。
また上記底板部材3の係合孔32・32の配置と数に関しては、本実施形態では、底板部材3の中心から同一円周上に二つ形成しているが、板状スペーサSの係止突起12・12の間隔に合わせて底板部材3の中心を通る線上に設けられていれば、係合孔32・32を四つ以上形成することもできる(図示せず)。また本実施形態では、係合孔32・32をナット部31の内側に設けているが、ナット部31の外側に設けることもできる。
1 スペーサ本体
11 係合孔
11a 挿通部
11b 段差部
12 係止突起
12a ツメ部
2 天板部材
21 ボルト部
3 底板部材
31 ナット部
32 係合孔
32a 挿通部
32b 段差部
S 板状スペーサ
A アジャストボルト式スペーサ
11 係合孔
11a 挿通部
11b 段差部
12 係止突起
12a ツメ部
2 天板部材
21 ボルト部
3 底板部材
31 ナット部
32 係合孔
32a 挿通部
32b 段差部
S 板状スペーサ
A アジャストボルト式スペーサ
Claims (6)
- 複数枚のスペーサ同士を上下に積み重ねた状態で連結一体化して高さ調節可能な板状スペーサであって、
板状の形態から成るスペーサ本体(1)に、貫通孔状または切欠孔状の係合孔(11)(11)と、ツメ部(12a)(12a)を有する係止突起(12)(12)とがそれぞれ複数設けられて、
上側に配置されるスペーサ本体(1)の係合孔(11)(11)に、下側に配置されるスペーサ本体(1’)の係止突起(12’)(12’)を圧挿、または挿通状態で直線方向にスライドさせてツメ部(12a)(12a)を係合させた状態で両者が連結可能となっていることを特徴とする板状スペーサ。 - スペース本体(1)の係止突起(12)が撓み変形可能な板状の形態から構成される一方、係合孔(11)が挿通部(11a)と段差部(11b)から構成され、上側に配置されるスペーサ本体(1)の係合孔(11)の挿通部(11a)に、下側に配置されるスペーサ本体(1’)の係止突起(12’)を圧挿して、ツメ部(12a’)を段差部(11b)に係合させた状態で装着可能となっていることを特徴とする請求項1記載の板状スペーサ。
- スペーサ本体(1)の係止突起(12)(12)がL型の形態から構成される一方、係合孔(11)が挿通部(11a)と段差部(11b)から構成され、上側に配置されるスペーサ本体(1)の係合孔(11)の挿通部(11a)に、下側に配置されるスペーサ本体(1’)の係止突起(12’)を挿入した状態で、ツメ部(12a’)を段差部(11b)側にスライドさせて装着可能となっていることを特徴とする請求項1記載の板状スペーサ。
- スペーサ本体(1)の中心から同一円周上に係合孔(11)(11)及び係止突起(12)(12)が均等な間隔で交互に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の板状スペーサ。
- 請求項1記載の板状スペーサと組み合わせて使用されるアジャストボルト式スペーサであって、
天板部材(2)と底板部材(3)とから構成されると共に、天板部材(2)と底板部材(3)の一方にボルト部、他方にナット部が設けられて、両者が螺着可能となっており、
更に底板部材(3)に係合孔(32)(32)が設けられて、この係合孔(31)(31)に請求項1記載の板状スペーサの係止突起(12)(12)を圧挿、または挿通状態で直線方向にスライドさせてツメ部(12a)(12a)を係合させた状態で両者が連結可能となっていることを特徴とするアジャストボルト式スペーサ。 - 底板部材(3)の中心から同一円周上に係合孔(32)(32)が均等な間隔で設けられていることを特徴とする請求項5記載のアジャストボルト式スペーサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018219458A JP2020085108A (ja) | 2018-11-22 | 2018-11-22 | 板状スペーサ、及びアジャストボルト式スペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018219458A JP2020085108A (ja) | 2018-11-22 | 2018-11-22 | 板状スペーサ、及びアジャストボルト式スペーサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020085108A true JP2020085108A (ja) | 2020-06-04 |
Family
ID=70907257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018219458A Pending JP2020085108A (ja) | 2018-11-22 | 2018-11-22 | 板状スペーサ、及びアジャストボルト式スペーサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020085108A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3909921A1 (en) | 2020-05-14 | 2021-11-17 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Substrate for transferring microstructures and method for manufacturing the same |
-
2018
- 2018-11-22 JP JP2018219458A patent/JP2020085108A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3909921A1 (en) | 2020-05-14 | 2021-11-17 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Substrate for transferring microstructures and method for manufacturing the same |
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