JP2020084159A - 導電性接着用シート、その製造方法及び半導体装置 - Google Patents
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Abstract
Description
S=1/2(3cos2θ−1) …(1)
(ここで、式中、θは、導電性接着用シートの主面に対して、前記(C)導電性粒子の最大長径のなす角である。)
S=1/2(3cos2θ−1) …(1)
(ここで、式中、θは、導電性接着用シートの主面に対して、前記(C)導電性粒子の最大長径のなす角である。)
導電性接着用シートを説明するにあたって、まず、その形成材料である樹脂組成物について説明する。
本実施形態で用いられる(A)エポキシ樹脂は、接着用として一般に用いられるエポキシ樹脂を特に限定することなく用いることができる。ここで、この(A)エポキシ樹脂は、従来公知のエポキシ樹脂と同様、良好な硬化性等を付与し、かつ、低吸湿性、高耐熱性等の特性をその硬化物に、付与するものである。さらに、この(A)エポキシ樹脂は、本実施形態においては、後述する(C)導電性粒子を樹脂組成物中に高充填にしても、樹脂硬化物の柔軟性を維持しやすくする成分である。
ここで、ビフェニルエポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂の1種以上を、結晶性、非結晶性に拘わらず、本実施形態の効果を阻害しない範囲で配合することができる。
本実施形態の導電性接着用シートは、上記樹脂組成物をシート状に成形して得ることができる。
S=1/2(3cos2θ−1) …(1)
ここで、式中、θは、導電性接着用シートの主面に対して、導電性粒子の最大長径のなす角である。このなす角θは、例えば、図1に示したように、導電性接着用シート1の主面に対して、導電性粒子2の最大長径となる軸2aとのなす角である。
導電性接着用シートの配向指数Sは各粒子の観察から得られた配向指数の平均値とする。
この数式(1)から得られた数値が1.0に近いほどシート平面方向に対して金属粒子が平行な状態(なす角度θが0度に近い)を示す。一方で、0に近いほどシート平面方向に対して金属粒子が立っている状態(なす角度θが90度に近い)を示す。
本実施形態の導電性接着用シートは、上記の樹脂組成物を用いて、導電性粒子が特定の配向状態となるようにシート状に形成することで製造できる。上記のような配向指数を満たすためには、加熱および圧力制御が可能な成形方法(例えば、圧延加工による成形)を用いてシートを成形することが好ましい。
離型シートとして用いる支持フィルムとしては、片面に離型剤層を設けた、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリアクリロニトリル等のプラスチックフィルムが好適に用いられる。この支持フィルムの厚みは、ハンドリング性の点から、通常10〜50μmが好ましく、25〜38μmがより好ましい。
[熱硬化性樹脂]
(A)結晶性エポキシ樹脂(三菱化学社製、商品名:YX7105)
(A’)変性ポリフェニレンエーテル樹脂(SABIC社製、商品名:SA−9000)
[(B)硬化剤]
フェノールノボラック樹脂(昭和電工株式会社製、商品名:BRG−557)
フェノール樹脂(ザイロック型)(エア・ウォーター社製、商品名:HE100C−15)
(C)銀粉1(福田金属社製、商品名:AgC−222;平均厚さ 15μm、アスペクト比 3.5)
(C’)銀粉2(徳力化学社製、商品名:AGF−5S;平均厚さ 10μm、アスペクト比 1.1)
(C)銀粉3(福田金属社製、商品名:AgC−212D;平均厚さ 3μm、アスペクト比 3.5)
(C’)銀微粒子(トクセン工業社製、商品名:LS0305)
イミダゾール(四国化成製、商品名:2P4MHZ)
[柔軟成分]
シリコーンオイル(東レダウ社製、商品名:SF−8427)
分子量40000のエポキシ樹脂(三菱化学社製、商品名:YX6954BH30)
得られた導電性接着用シートを180度折り曲げて、下記の基準で評価した。
○:割れ及び離形フィルムからの剥離なし
×:割れ又は離形フィルムからの剥離が発生
6mm×6mmのシリコンチップ及び接合面に金蒸着層を設けた裏面金チップに導電性接着用シートを65℃、1秒、圧力1MPaの条件で圧着したとき、下記の基準で評価した。
○:貼り付け可能
×:貼り付け不能
得られた導電性接着用シートの断面を電子顕微鏡にて観察して、シート平面(主面)方向に対する導電性粒子の最大長径のなす角を測定し、上記定義した導電性粒子の配向指数S値を算出した。
各粒子の角度θの測定は、電子顕微鏡での観察画面および画像式粒子径・粒度分布測定法によりアスペクト比2.0以上の粒子30個を無作為に抽出し、各粒子の角度θの平均値を用いた。
得られた導電性接着用シートを、200℃で2時間加熱して硬化したサンプルを、JIS R 1611−1997に従い、レーザーフラッシュ法により熱伝導率を測定した。
得られた導電性接着用シートを粉砕機にて1mm以下の粉末の状態にした後、レオメーター(TAインスツルメント社製)で溶融粘度測定を行った。測定条件は室温(25℃)から80℃まで毎分10℃昇温させ、80℃で20分保持とした。80℃保持中の最低溶融粘度を測定した。
6mm×6mmのシリコンチップ及び接合面に金蒸着層を設けた裏面金チップに導電性接着用シートを65℃、1秒、圧力1MPaの条件で圧着して仮付けした後、無垢の銅フレームにマウントし、125℃、5秒、圧力0.1MPaで加熱加圧圧着し、さらに180℃のオーブンで1時間硬化した。マウント強度測定装置を用い、260℃での熱時ダイシェア強度を測定した。
熱時接着強度試験と同様な条件で作製したサンプルをプレッシャクッカー内で、127℃、0.25MPaの条件下、72時間吸水させた後、240℃、90秒間のリフローを行い、不良(剥離不良)の発生率を調べた(試料数=20)。
Claims (7)
- (A)エポキシ樹脂と、(B)フェノール硬化剤と、(C)導電性微粒子と、を含有する樹脂組成物をシート状に成形した導電性接着用シートであって、
前記(C)導電性微粒子が、(前記(C)導電性粒子の最大長径/該最大長径に直交する幅)で定義されるアスペクト比が2.0〜50の偏平状であり、かつ、前記導電性接着用シート中において、次の数式(1)で表わされる配向指数Sが0.6〜1.0の範囲であることを特徴とする導電性接着用シート。
S=1/2(3cos2θ−1) …(1)
(ここで、式中、θは、導電性接着用シートの主面に対して、前記(C)導電性粒子の最大長径のなす角である。) - 前記(C)導電性粒子は、その厚さが5〜20μmの扁平状金属粒子である請求項1に記載の導電性接着用シート。
- 前記樹脂組成物に対して、前記(A)エポキシ樹脂の含有量と前記(B)フェノール硬化剤の含有量との合量が5〜20質量%であり、前記(C)導電性粒子の含有量が80〜95質量%である請求項1又は2に記載の導電性接着用シート。
- 前記樹脂組成物の80℃加熱時における溶融粘度が1〜10Pa・sである請求項1〜3のいずれか1項に記載の導電性接着用シート。
- 熱硬化後の熱伝導率が30W/m・K以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電性接着用シート。
- (A)エポキシ樹脂と、(B)フェノール硬化剤と、(C)導電性微粒子と、を混合して樹脂組成物とし、該樹脂組成物を0.1MPa以上の圧力で圧延してシート状に成形する、導電性接着用シートの製造方法であって、
前記(C)導電性微粒子が、(前記(C)導電性粒子の最大長径/該最大長径に直交する幅)で定義されるアスペクト比が2.0〜50の偏平状であり、かつ、前記導電性接着用シート中において、次の数式(1)で表わされる配向指数Sが0.6〜1.0の範囲であることを特徴とする導電性接着用シートの製造方法。
S=1/2(3cos2θ−1) …(1)
(ここで、式中、θは、導電性接着用シートの主面に対して、前記(C)導電性粒子の最大長径のなす角である。) - 支持部材と、
前記支持部材上に設けられた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の導電性接着用シートの硬化物と、
前記導電性接着用シートの硬化物を介して、前記支持部材上に接合された半導体素子と、
を有することを特徴とする半導体装置。
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Cited By (1)
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2018
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