JP2020083395A - 飲料水ディスペンサー、飲料水ボトル自動発注システム - Google Patents
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Abstract
Description
飲料水ディスペンサーの利用者(所持者)は、飲料水ボトル内の飲料水を使い切ったときに、飲料水ボトルの交換を行う。つまり、空水の飲料水ボトルを満水の飲料水ボトルに入れ替える。また、利用者は、自身が所持する満水の飲料水ボトルの在庫がなくなったときに、飲料水ボトルの販売者に対して満水の飲料水ボトルを発注する。飲料水ボトルの販売者は、発注を受けると、満水の飲料水ボトルを利用者に宅配する。
このようにして、飲料水ディスペンサーの継続的使用が維持される。
特許文献1では、満水時と空水時の重量を適切に記憶させる必要があるため、例えば飲料水ボトルのサイズが変わったり、飲料水ディスペンサーにコップホルダ等を取り付けたりすると、誤検出が発生する。
特許文献2では、利用者が飲料水ボトルの交換を失念してしまうと、飲料水の消尽検出が全く機能しない。
特許文献3では、流量センサーの計測値のリセットを適切に行う必要があるため、例えば飲料水ボトルのサイズが変わったり、ポンプが空回りしたりすると、誤検出が発生する。
このように、従来技術では、飲料水ボトルにおける飲料水の消尽を正確に検出できないため、飲料水ディスペンサーの継続的使用が損なわれるという問題がある。
本発明の飲料水ディスペンサーの実施態様は、飲料水を貯留する飲料水ボトルを交換して使用する飲料水ディスペンサーであって、前記飲料水ボトルに貯留された飲料水を検出する飲料水検出センサーと、電気通信網に接続して前記飲料水検出センサーの検出情報を発信する発信部と、を備える。
図1は、本発明の実施形態に係る飲料水ディスペンサー1の概略構成を示す図である。
図2は、飲料水ディスペンサー1を示す斜視図である。
図3(a)は、連結部15および飲料水ボトルBを示す図である。図3(b)は、連結部15(ショルダー支持面17)を裏側から見た図である。
飲料水ボトルBは、いわゆるクラッシャブルボトルであって、例えばPETにより成型される。
給水部7の上方には、利用者が各種操作を行うための操作パネル9が設けられる。この操作パネル9には、冷水出水ボタンや温水出水ボタン、常温水出水ボタン、熱殺菌ボタン等が設けられる。
ボトル収容部14は、飲料水ボトルBが装着される連結部15を備える。連結部15は、ボトル収容部14の底部に配置され、前後方向に移動可能である。
飲料水ボトルBを上下逆さにして、飲料水ボトルBのネック(口部)を連結部15に嵌め入れることにより、飲料水ボトルBが飲料水ディスペンサー1に装着される。
飲料水ボトルBを連結部15に着脱するときは、開閉ドア11を開けて、連結部15を前方側に引き出す。飲料水ボトルBを連結部15に嵌め入れた後は、飲料水ボトルBと共に連結部15を後方側(ボトル収容部14)に押し入れ、開閉ドア11を閉じる。
穴部16の周囲には、飲料水ボトルBのショルダー(肩部)を支持する四角錐形状のショルダー支持面17が設けられる。
ショルダー支持面17は、飲料水ボトルBのネックを穴部16に嵌め入れると、飲料水ボトルBのショルダーに密着(または近接)する。これにより、連結部15は、飲料水ボトルBを安定して支持できる。
静電容量センサー20は、静電容量タッチセンサーとも呼ばれる非接触式センサーである。静電容量センサー20は、人体等の導電性物体が接触または近接した時に発生する微細な静電容量の変化を感知して、人体等の導電性物体を検知する。具体的には、静電容量センサー20は、電極パッド21を有し、この電極パッド21と導電性物体との間に発生する静電容量を感知する。
なお、静電容量センサー20は、不導体である飲料水ボトルBとショルダー支持面17を検知しない。
飲料水ボトルBのショルダーに飲料水Wが存在するときは、飲料水Wに微小な電流が流れるため、電極パッド21に発生する静電容量が小さい。飲料水Wが少なくなるに伴って電極パッド21に発生する静電容量が大きくなる。そして、飲料水ボトルBのショルダーに飲料水Wが存在しない(空水状態:消尽)ときは、電極パッド21に発生する静電容量が最大になる。静電容量センサー20は、この静電容量の変化を感知し、閾値判定により「水有り」「水無し」を検出する。
静電容量センサー20(20A,20B)は、静電容量の変化を感知してから約2秒後に閾値判定をして、「水有り」「水無し」を検出する。約2秒のディレイタイムを設定することにより、飲料水Wの揺れ等に起因する検出エラーを減らすことができる。そして、静電容量センサー20の検出情報(「水有り」「水無し」)は、制御部30に出力される。
ボトル消尽判定部31は、静電容量センサー20の検出情報に基づいて、飲料水ボトルBにおける飲料水Wの消尽を判定する。
発信部35は、ボトル消尽判定部31の判定結果をインターネットに発信する。発信部35は、有線通信回線(LAN等)または無線通信回線(携帯電話回線、Wi-fi、ブルートゥース(登録商標)等)を介してインターネットに接続する。
なお、ボトル消尽判定部31は、2つの静電容量センサー20A,20Bの一方が「水無し」を検出すると、飲料水ボトルBにおける飲料水Wが消尽したと判定してもよい。つまり、ボトル消尽判定部31は、静電容量センサー20の検出情報からそのまま飲料水Wの消尽を判定してもよい。
例えば、ボトル消尽判定部31は、静電容量センサー20が「水無し」を検出した後に、「水有り」を検出すると、飲料水Wが消尽したと判定する。飲料水ボトルBが交換されたと推測でき、飲料水ボトルBにおける飲料水Wの消尽が確実だからである。
図4は、本発明の実施形態に係る飲料水ボトル自動発注システムSの概略構成を示す図である。
図5は、飲料水ボトル自動発注システムSを示す機能ブロック図である。
飲料水ボトル自動発注システムSは、飲料水ディスペンサー1、管理サーバー50を備える。飲料水ディスペンサー1は、上述した通りである。
飲料水ボトル販売者のコンピュータサーバー55には、ECサイトが構築される。このECサイトは、いわゆる自社サイト型やモール型のいずれであってもよい。
管理サーバー50は、コンピュータサーバー55等に対して情報や処理結果を提供する。
在庫記憶部51は、飲料水ディスペンサー1の利用者が現在所持する飲料水ボトルBの現在在庫数(満水の飲料水ボトルBの数)を記憶する。
また。在庫記憶部51は、飲料水ボトルBの発注単位数、飲料水ボトルBの基準在庫数も記憶する。発注単位数と基準在庫数は、飲料水ディスペンサー1の利用者が設定する任意の数である。なお、基準在庫数は1以上が好ましいが、0であってもよい。
そして、ボトル発注部52は、現在在庫数が少なくなると、飲料水ボトル発注情報を出力する。この飲料水ボトル発注情報は、インターネットを介して飲料水ボトル販売者のコンピュータサーバー55に送信される。
例えば、飲料水ボトルの発注単位数が5、飲料水ボトルBの基準在庫数が2に設定されている場合は、ボトル発注部52は、飲料水ボトルBの現在在庫数が2本に減少すると、5本の飲料水ボトルBを発注する。
ボトル受注部56は、ボトル発注部52から飲料水ボトル発注情報を受信する。これにより、飲料水ボトル販売者は、飲料水ボトル発注情報の内容に基づいて、飲料水ディスペンサー1の利用者に向けて満水の飲料水ボトルBを発送(宅配)する。
このため、飲料水ディスペンサー1の利用者は、飲料水ディスペンサー1に貯留された飲料水Wがなくなる前に、満水の飲料水ボトルBを受け取ることができる。したがって、飲料水ディスペンサー1の継続的使用が維持される。
ボトル発注情報表示部61は、ボトル発注部52から飲料水ボトル発注情報を受信すると、この飲料水ボトル発注情報をディスプレイに表示して利用者に伝える。
ボトル発注取消部62は、利用者の操作に基づいて、ボトル発注部52に対して飲料水ボトルBの発注取消しを指示する。ボトル発注部52は、発注取消し情報を受け取ると、コンピュータサーバー55に発注取消し情報を送信する。飲料水ボトルBの発注取消しは、飲料水ボトルBの発注から例えば24時間以内まで可能に設定される。
なお、飲料水ボトル販売者のコンピュータサーバー55に構築されたECサイトがモール型の場合は、ボトル発注取消部62は、ECサイトに対して飲料水ボトルBの発注取消しを直接指示してもよい。
なお、直接的に検出とは、飲料水Wに直接働きかけて、飲料水Wの存在を検出することであり、直接測定(絶対測定)ともいう。
飲料水ボトルBのショルダーは、飲料水ボトルBを上下反転したときに、底部になる。静電容量センサー20は、飲料水ボトルBのショルダーにおける飲料水Wに反応するので、飲料水Wの消尽を的確に検出できる。
複数の静電容量センサー20A,20Bを用いたので、飲料水ボトルBにおける飲料水Wの消尽をより正確に判定できる。
静電容量センサー20は、飲料水W(飲料水ボトルB)からわずかに離間した位置で飲料水Wに反応するので、飲料水ボトルBが変形等しても飲料水Wを良好に検出できる。
飲料水ディスペンサー1の利用者のスマートフォン(コンピュータ60)が管理サーバー50として機能する場合であってもよい。つまり、スマートフォンを在庫記憶部51、ボトル発注部52として機能させるコンピュータープログラム(アプリケーション)がスマートフォンにインストールされてもよい。スマートフォン(コンピュータ60)がボトル消尽判定部31として機能してもよい。
管理サーバー50とコンピュータサーバー55が一体的に構成される場合や、管理サーバー50とコンピュータサーバー55がインターネットを介さずにLAN等により直接的に接続する場合であってもよい。
静電容量センサー20が閾値判定により「水有り」「水無し」を検出する場合について説明したが、これに限らない。飲料水検出センサーの検出値(検出データ)を直接利用する場合であってもよい。例えば、静電容量センサー20の検出値をボトル消尽判定部31に直接入力して、飲料水Wの「水有り」「水無し」をボトル消尽判定部31で判断したり、ボトル消尽判定部31で飲料水Wの減少(使用状況)を監視等したりしてもよい。
飲料水検出センサーは、静電容量センサーに限らない。レーザーセンサー、光センサー、画像センサー、温度センサー、超音波センサー、液面検出センサー等により飲料水を検出してもよい。すなわち、飲料水検出センサーは、飲料水を間接的に検知(検出)するものではなく、飲料水を直接的に検知するセンサーであればよい。
静電容量センサー20に代えて、ショルダー支持面17にリミットスイッチ(飲料水検出センサー)を配置してもよい。または、静電容量センサー20と併用して、ショルダー支持面17にリミットスイッチを配置してもよい。このリミットスイッチは、飲料水Wの減少に伴う飲料水ボトルBの変形を検出する。飲料水ボトルBのショルダーは、飲料水ボトルBが空水に近づくと変形し始める。リミットスイッチは、この変形を感知して、飲料水ボトルBにおける飲料水Wの消尽を検出する。
飲料水Wは、例えば炭酸水やソフトドリング等の液体であってもよい。
飲料水ディスペンサー1は、エアレスタイプに限らず、水頭差を用いるエアインタイプであってもよい。
11 開閉ドア
14 ボトル収容部
15 連結部
17 ショルダー支持面
20 静電容量センサー(飲料水検出センサー)
21 電極パッド
30 制御部
31 ボトル消尽判定部
35 発信部
50 管理サーバー
51 在庫記憶部
52 ボトル発注部
55 コンピュータサーバー
56 ボトル受注部
60 コンピュータ
61 ボトル発注情報表示部
62 ボトル発注取消部
63 在庫数変更指示部
S 飲料水ボトル自動発注システム
B 飲料水ボトル
W 飲料水
Claims (20)
- 飲料水を貯留する飲料水ボトルを交換して使用する飲料水ディスペンサーであって、
前記飲料水ボトルに貯留された飲料水を検出する飲料水検出センサーと、
電気通信網に接続して前記飲料水検出センサーの検出情報を発信する発信部と、
を備える飲料水ディスペンサー。 - 前記飲料水検出センサーは、静電容量センサーであり、前記飲料水ボトルが連結される連結部のショルダー支持面に配置される請求項1に記載の飲料水ディスペンサー。
- 前記飲料水ボトルは、飲料水の減少に伴って変形する軟質ボトルであり、
前記飲料水検出センサーは、マイクロスイッチであり、前記飲料水ボトルが連結される連結部のショルダー支持面に配置される請求項1に記載の飲料水ディスペンサー。 - 請求項1から3のうちいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサーと、
電気通信網に接続して前記飲料水ディスペンサーから発信された検出情報を受信する管理サーバーと、
を備え、
前記管理サーバーは、
前記検出情報に基づいて、前記飲料水ボトルにおける飲料水の消尽を判断するボトル消尽判定部と、
前記飲料水ディスペンサーの利用者が所持する前記飲料水ボトルの現在在庫数を記憶する在庫記憶部と、
前記ボトル消尽判定部から飲料水消尽情報を取得して現在在庫数を減算し、現在在庫数が少なくなると、前記電気通信網に介して飲料水ボトル販売者に対して前記飲料水ボトルを発注するボトル発注部と、
有する飲料水ボトル自動発注システム。
- 飲料水を貯留する飲料水ボトルを交換して使用する飲料水ディスペンサーであって、
前記飲料水ボトルに貯留された飲料水を検出する飲料水検出センサーと、
前記飲料水検出センサーの検出情報に基づいて、前記飲料水ボトルにおける飲料水の消尽を判断するボトル消尽判定部と、
電気通信網に接続して前記ボトル消尽判定部から得た飲料水消尽情報を発信する発信部と、
を備える飲料水ディスペンサー。 - 前記飲料水検出センサーは、前記飲料水ボトルが連結される連結部に配置される請求項5に記載の飲料水ディスペンサー。
- 前記連結部は、前記飲料水ボトルのショルダーを支持する支持面を有し、
前記飲料水検出センサーは、前記支持面に配置される請求項6に記載の飲料水ディスペンサー。 - 前記飲料水検出センサーを複数備える請求項5から7のうちいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサー。
- 前記飲料水検出センサーは、静電容量センサーである請求項5から8のうちいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサー。
- 前記飲料水ボトルは、飲料水の減少に伴って変形する軟質ボトルであり、
前記飲料水検出センサーは、マイクロスイッチである請求項5から8のうちいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサー。 - 前記ボトル消尽判定部は、前記飲料水検出センサーの検出情報が飲料水無しになった後に飲料水有りになると、飲料水消尽情報を出力する請求項5から10のうちいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサー。
- 前記ボトル消尽判定部は、前記飲料水検出センサーの検出情報が飲料水無しになった後に飲料水有りになり、さらに所定時間が経過すると、飲料水消尽情報を出力する請求項5から10のうちいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサー。
- 前記飲料水ボトルを収容する収容部を開閉する収容ドアと、
前記収容ドアの開閉を検出するドアセンサと、
を備え、
前記ボトル消尽判定部は、前記飲料水検出センサーの検出情報が飲料水無しになった後に飲料水有りになり、さらに前記ドアセンサがドア閉を検出すると、飲料水消尽情報を出力する請求項5から10のうちいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサー。 - 請求項5から13のうちいずれか一項に記載の飲料水ディスペンサーと、
電気通信網に接続して前記飲料水ディスペンサーから発信された飲料水消尽情報を受信する管理サーバーと、
を備え、
前記管理サーバーは、
前記飲料水ディスペンサーの利用者が所持する前記飲料水ボトルの現在在庫数を記憶する在庫記憶部と、
前記ボトル消尽判定部から飲料水消尽情報を取得して現在在庫数を減算し、現在在庫数が少なくなると、前記電気通信網を介して飲料水ボトル販売者に対して前記飲料水ボトルを発注するボトル発注部と、
有する飲料水ボトル自動発注システム。 - 前記在庫記憶部は、前記飲料水ボトルの発注単位数を記憶し、
前記ボトル発注部は、前記現在在庫数が少なくなると、前記発注単位数の前記飲料水ボトルを発注する請求項14に記載の飲料水ボトル自動発注システム。 - 前記在庫記憶部は、前記飲料水ボトルの基準在庫数を記憶し、
前記ボトル発注部は、前記現在在庫数が前記基準在庫数になると、前記飲料水ボトルを発注する請求項14に記載の飲料水ボトル自動発注システム。 - 前記電気通信網を介して前記管理サーバーと相互通信し、前記利用者が操作する端末装置を備え、
前記ボトル発注部は、前記飲料水ボトルを発注したときに、前記端末装置に対して飲料水ボトル発注情報を送信する請求項14から16のうちいずれか一項に記載の飲料水ボトル自動発注システム。 - 前記端末装置は、前記ボトル発注部に対して前記飲料水ボトルの発注取消しを指示する発注取消指示部を有し、
前記ボトル発注部は、発注取消指示部からの指示に基づいて、前記飲料水ボトル販売者に対して前記飲料水ボトルの発注を取り消すボトル発注取消部を有する請求項14から17のうちいずれか一項に記載の飲料水ボトル自動発注システム。 - 前記端末装置は、前記在庫記憶部に対して、前記現在在庫数、前記発注単位数の変更を指示する在庫数変更指示部を有し、
前記在庫記憶部は、在庫数変更指示部からの指示に基づいて、前記現在在庫数、前記発注単位数を変更する変更部を有する請求項15に記載の飲料水ボトル自動発注システム。 - 前記端末装置は、前記在庫記憶部に対して、前記現在在庫数、前記基準在庫数の変更を指示する在庫数変更指示部を有し、
前記在庫記憶部は、在庫数変更指示部からの指示に基づいて、前記現在在庫数、前記基準在庫数を変更する変更部を有する請求項16に記載の飲料水ボトル自動発注システム。
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