JP2020082748A - 車両用照明システム - Google Patents

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新 竹田
金子 進
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進 金子
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Atsushi Sugimoto
篤 杉本
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Abstract

【課題】歩行者等に対する路面描画の視認性を向上させることが可能な車両用照明システムを提供することを目的とする。【解決手段】路面描画ランプ42と、照度分布解析部44と、路面描画ランプ42を制御するランプ制御部43と、を備える車両用照明システムであって、ランプ制御部43は、照度分布のうち、低照度の場所に光を照射するように路面描画ランプ42を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用照明システムに関する。
現在、自動車の自動運転技術の研究が各国で盛んに行われており、自動運転モードで車両(以下、「車両」は自動車のことを指す。)が公道を走行することができるための法整備が各国で検討されている。ここで、自動運転モードでは、車両システムが車両の走行を自動的に制御する。具体的には、自動運転モードでは、車両システムは、カメラ、レーダ(例えば、レーザレーダやミリ波レーダ)等のセンサから得られる車両の周辺環境を示す情報(周辺環境情報)に基づいてステアリング制御(車両の進行方向の制御)、ブレーキ制御及びアクセル制御(車両の制動、加減速の制御)のうちの少なくとも1つを自動的に行う。一方、以下に述べる手動運転モードでは、従来型の車両の多くがそうであるように、運転者が車両の走行を制御する。具体的には、手動運転モードでは、運転者の操作(ステアリング操作、ブレーキ操作、アクセル操作)に従って車両の走行が制御され、車両システムはステアリング制御、ブレーキ制御及びアクセル制御を自動的に行わない。尚、車両の運転モードとは、一部の車両のみに存在する概念ではなく、自動運転機能を有さない従来型の車両も含めた全ての車両において存在する概念であって、例えば、車両制御方法等に応じて分類される。
このように、将来において、公道上では自動運転モードで走行中の車両(以下、適宜、「自動運転車」という。)と手動運転モードで走行中の車両(以下、適宜、「手動運転車」という。)が混在することが予想される。
自動運転技術の一例として、特許文献1には、先行車に後続車が自動追従走行した自動追従走行システムが開示されている。当該自動追従走行システムでは、先行車と後続車の各々が照明システムを備えており、先行車と後続車との間に他車が割り込むことを防止するための文字情報が先行車の照明システムに表示されると共に、自動追従走行である旨を示す文字情報が後続車の照明システムに表示される。
特開平9−277887号公報
ところで、自動運転車と手動運転車が混在した自動運転社会では、自動運転に関連する様々な情報(例えば、車両の自動運転モードについての情報等)を描画することによって、歩行者等に視覚的に提示する、いわゆる路面描画ランプが車両に搭載されることが期待されている。この場合、歩行者は描画された情報を視認することで、その情報を把握することができるため、自動運転車に対する歩行者の不安を軽減することができる。ところが、描画される路面が明るいと、描画された情報の視認性(visibility)が低下してしまうといった状況が想定される。
本発明は、歩行者等に対する路面描画の視認性を向上させることが可能な車両用照明システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車両用照明システムは、
前記車両の周囲の地面又は壁等の対象物に向けて光を出射することで所定の情報を路面描画として描くように構成された路面描画ランプと、
前記車両の周囲の照度分布を解析可能な照度分布解析部と、
前記路面描画ランプを制御するランプ制御部と、
を備え、
前記ランプ制御部は、前記照度分布のうち、低照度の場所に光を照射するように前記路面描画ランプを制御する。
上記構成に係る車両用照明システムによれば、路面描画ランプから出射される光は、車両の周囲の照度分布のうち低照度の場所に照射される。このため、歩行者等は光を視認しやすくなる。
このように、上記構成によれば、歩行者等に対する路面描画の視認性を向上させることが可能な車両用照明システムを提供することができる。
また、本発明の一態様に係る車両用照明システムにおいて、
前記ランプ制御部は、前記路面描画ランプの光を照射させる初期設定領域の照度が、所定値よりも高いとき、前記ランプ制御部は、前記車両の周囲のうち、前記所定の照度よりも照度が低い、前記初期設定領域とは異なる位置へ光を照射するように前記路面描画ランプを制御する。
上記構成に係る車両用照明システムによれば、ランプ制御部は、初期設定領域が光を照射するのに適していないとき、車両の周囲のうち、所定の照度よりも照度が低い初期設定領域とは異なる位置に光を照射する。このため、歩行者等に対する路面描画の視認性が向上する。
また、本発明の一態様に係る車両用照明システムにおいて、
前記ランプ制御部は、前記車両の周囲に存在する対象物の位置に基づいて、前記路面描画ランプを制御するように構成されている。
上記構成に係る車両用照明システムによれば、車両の周辺に存在する対象物の位置に基づいて、光が照射される。このため、光は、低照度の場所の中でも、より適切な場所に出射される。
また、本発明の一態様に係る車両用照明システムにおいて、
前記対象物は、前記所定の情報を伝達する対象者であり、
前記路面描画ランプは、前記対象者から最も近い場所へ光を照射するように構成されている。
上記構成に係る車両用照明システムによれば、対象者に近い場所に光が照射される。したがって、光は対象者から見えやすい位置に照射される。
また、本発明の一態様に係る車両用照明システムは、
可視光を遮断可能で移動可能な遮蔽物をさらに備える車両用照明システムであって、
前記ランプ制御部は、前記遮蔽物によって形成された影に光を照射するように前記路面描画ランプを制御するように構成されている。
上記構成に係る車両用照明システムによれば、ランプ制御部は、遮蔽物によって形成された影に光を照射するよう路面描画ランプを制御する。このため、歩行者等に対する路面描画の視認性が高まる。
本発明によれば、歩行者等に対する路面描画の視認性を向上させることが可能な車両用照明システムを提供することができる。
(a)本発明の実施形態に係る車両用照明装置が搭載された車両の平面図である。(b)(a)に示す車両の左側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用照明装置を備える車両システムのブロック図である。 光パターンを対象物に向けて照射する処理を示すフローチャートである。 路面描画ランプが光パターンを歩行者に向けて照射する状態を示す図である。 路面描画ランプが光パターンを歩行者に向けて照射する状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態(以下、本実施形態という。)について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。また、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
また、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「左右方向」、「前後方向」、「上下方向」について適宜言及する。これらの方向は、図1に示す車両1について設定された相対的な方向である。ここで、「上下方向」は、「上方向」及び「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」及び「後方向」を含む方向である。「左右方向」は、「左方向」及び「右方向」を含む方向である。
本実施形態に係る車両用照明装置4(以下、単に「照明装置4」という。)について以下に説明する。図1(a)は、車両1の正面図を示し、図1(b)は、車両1の左側面図を示す。車両1は、自動運転モードで走行可能な車両であって、照明装置4を備える。照明装置4は、路面描画ランプ42と、ランプ制御部43と、照度分布解析部44とを備える(図2参照)。路面描画ランプ42は、車両1の車体ルーフ100A上に配置されており、車両1の外部に向けて光を照射するように構成されている。
路面描画ランプ42は、例えば、レーザ光源と、レーザ光源から出射されるレーザ光を偏向する光偏向装置とを備えるレーザ走査装置である。光偏向装置は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーやガルバノミラー等の可動ミラーである。路面描画ランプ42は、後述するように、レーザ光を走査することで、光パターンを対象物の周囲の路面上に描画する。
尚、本実施形態では、単一の路面描画ランプ42が車体ルーフ100A上に配置されているが、路面描画ランプ42は、車両1を基準とした任意の方向に存在する対象物に向けて光パターンを照射することが可能である限りにおいて、路面描画ランプ42の数、配置、形状等は特に限定されない。例えば、4つの路面描画ランプ42のうち、2つの路面描画ランプ42のそれぞれが左側ヘッドランプ20Lと右側ヘッドランプ20R内に配置されると共に、残りの2つの路面描画ランプ42のそれぞれが左側リアコンビネーションランプ30Lと右側リアコンビネーションランプ30R内に配置されてもよい。さらに、路面描画ランプ42が車両1の側面100Bを囲むように配置されてもよい。
次に、図2を参照して車両1の車両システム2について説明する。図2は、車両システム2のブロック図を示している。図2に示すように、車両システム2は、車両制御部3と、照明装置4と、センサ5と、カメラ6と、レーダ7と、HMI(Human Machine Interface)8と、GPS(Global Positioning System)9と、無線通信部10と、地図情報記憶部11とを備える。さらに、車両システム2は、ステアリングアクチュエータ12と、ステアリング装置13と、ブレーキアクチュエータ14と、ブレーキ装置15と、アクセルアクチュエータ16と、アクセル装置17とを備える。
車両制御部3は、車両1の走行を制御するように構成されている。車両制御部3は、電子制御ユニット(ECU)により構成されている。電子制御ユニットは、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、各種車両制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、各種車両制御データが一時的に記憶されるRAM(Random Access Memory)とにより構成されている。プロセッサは、ROMに記憶された各種車両制御プログラムから指定されたプログラムをRAM上に展開し、RAMとの協働で各種処理を実行するように構成されている。
センサ5は、加速度センサ、速度センサ、及びジャイロセンサ等を備える。センサ5は、車両1の走行状態を検出して、走行状態情報を車両制御部3に出力するように構成されている。センサ5は、運転者が運転席に座っているかどうかを検出する着座センサ、運転者の顔の方向を検出する顔向きセンサ、外部天候状態を検出する外部天候センサ及び車内に人がいるかどうかを検出する人感センサ等をさらに備えてもよい。
カメラ6は、例えば、CCD(Charge−Coupled Device)やCMOS(相補型MOS)等の撮像素子を含むカメラである。レーダ7は、ミリ波レーダ、マイクロ波レーダ又はレーザーレーダ等である。カメラ6及び/又はレーダ7は、車両1の周辺環境(他車、歩行者、道路形状、交通標識、障害物等)を検出し、周辺環境情報を車両制御部3に出力するように構成されている。
HMI8は、運転者からの入力操作を受付ける入力部と、走行情報等を運転者に向けて出力する出力部とから構成される。入力部は、ステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダル、車両1の運転モードを切替える運転モード切替スイッチ等を含む。出力部は、各種走行情報を表示するディスプレイである。
GPS9は、車両1の現在位置情報を取得し、当該取得された現在位置情報を車両制御部3に出力するように構成されている。無線通信部10は、車両1の周囲にいる他車に関する情報(例えば、走行情報等)を他車から受信すると共に、車両1に関する情報(例えば、走行情報等)を他車に送信するように構成されている(車車間通信)。また、無線通信部10は、信号機や標識灯等のインフラ設備からインフラ情報を受信すると共に、車両1の走行情報をインフラ設備に送信するように構成されている(路車間通信)。車両1は、他車両やインフラ設備と直接通信してもよいし、無線通信ネットワークを介して通信してもよい。地図情報記憶部11は、地図情報が記憶されたハードディスクドライブ等の外部記憶装置であって、地図情報を車両制御部3に出力するように構成されている。
照明装置4(車両用照明システムの一例)は、車両1の外部(特に、車両1の周囲にある路面や壁等の対象物)に向けてレーザ光(特に、リング状や線状の光パターン)を照射するように構成されている。照明装置4は、路面描画ランプ42と、ランプ制御部43と、照度分布解析部44を備える。ランプ制御部43は、電子制御ユニット(ECU)により構成されている。ランプ制御部43は、対象物の位置情報に基づいて、対象物に向けてレーザ光を照射するように路面描画ランプ42を制御するように構成されている。尚、ランプ制御部43と車両制御部3は、同一の電子制御ユニットによって構成されていてもよい。照度分布解析部44は、カメラ6から送られてきた画像データについて画像処理を行う画像処理装置と、カメラ6が撮像した領域(以下、単に「撮像領域」という。)の照度分布(照度レベルの度数分布)を算出する演算処理装置と、を備える。照度分布解析部44は、カメラ6が撮像した画像の各画素の輝度を解析し、撮像領域の照度分布を算出するように構成されている。
車両1が自動運転モードで走行する場合、車両制御部3は、走行状態情報、周辺環境情報、現在位置情報、地図情報等に基づいて、ステアリング制御信号、アクセル制御信号及びブレーキ制御信号のうち少なくとも一つを自動的に生成する。ステアリングアクチュエータ12は、ステアリング制御信号を車両制御部3から受信して、受信したステアリング制御信号に基づいてステアリング装置13を制御するように構成されている。ブレーキアクチュエータ14は、ブレーキ制御信号を車両制御部3から受信して、受信したブレーキ制御信号に基づいてブレーキ装置15を制御するように構成されている。アクセルアクチュエータ16は、アクセル制御信号を車両制御部3から受信して、受信したアクセル制御信号に基づいてアクセル装置17を制御するように構成されている。このように、自動運転モードでは、車両1の走行は車両システム2により自動制御される。
一方、車両1が手動運転モードで走行する場合、車両制御部3は、アクセルペダル、ブレーキペダル及びステアリングホイールに対する運転者の手動操作に従って、ステアリング制御信号、アクセル制御信号及びブレーキ制御信号を生成する。このように、手動運転モードでは、ステアリング制御信号、アクセル制御信号及びブレーキ制御信号が運転者の手動操作によって生成されるので、車両1の走行は運転者により制御される。
次に、車両1の運転モードについて説明する。運転モードは、自動運転モードと手動運転モードとからなる。自動運転モードは、完全自動運転モードと、高度運転支援モードと、運転支援モードとからなる。完全自動運転モードでは、車両システム2がステアリング制御、ブレーキ制御及びアクセル制御の全ての走行制御を自動的に行うと共に、運転者は車両1を運転できる状態にはない。高度運転支援モードでは、車両システム2がステアリング制御、ブレーキ制御及びアクセル制御の全ての走行制御を自動的に行うと共に、運転者は車両1を運転できる状態にはあるものの車両1を運転しない。運転支援モードでは、車両システム2がステアリング制御、ブレーキ制御及びアクセル制御のうち一部の走行制御を自動的に行うと共に、車両システム2の運転支援の下で運転者が車両1を運転する。一方、手動運転モードでは、車両システム2が走行制御を自動的に行わないと共に、車両システム2の運転支援なしに運転者が車両1を運転する。
また、車両1の運転モードは、運転モード切替スイッチを操作することで切り替えられてもよい。この場合、車両制御部3は、運転モード切替スイッチに対する運転者の操作に応じて、車両1の運転モードを4つの運転モード(完全自動運転モード、高度運転支援モード、運転支援モード、手動運転モード)の間で切り替える。また、車両1の運転モードは、自動運転車が走行可能である走行可能区間や自動運転車の走行が禁止されている走行禁止区間についての情報または外部天候状態についての情報に基づいて自動的に切り替えられてもよい。この場合、車両制御部3は、これらの情報に基づいて車両1の運転モードを切り替える。さらに、車両1の運転モードは、着座センサや顔向きセンサ等を用いることで自動的に切り替えられてもよい。この場合、車両制御部3は、着座センサや顔向きセンサからの出力信号に基づいて、車両1の運転モードを切り替える。
(第一実施形態)
次に、図3及び図4を参照して、光パターンを対象物に向けて照射する処理について説明する。図3は、光パターンを対象物に向けて照射する処理を示すフローチャートである。図4は、路面描画ランプ42が光パターンを歩行者Pに向けて照射する状態を示す図である。尚、歩行者Pは、車両1から所定の情報が伝達される対象者である。また、第一実施形態では、車両1の周囲の照度が高いとき(昼間等)に、光パターンを路面上に描画するというシーンで説明する。
尚、車両1の路面描画ランプ42は、車両1の前方に光パターンを描画するように構成されている。これは、周囲の照度が低いとき(夜間等)においては、車両1の前方に光パターンを描画するのが好ましいためである。このため、車両1は、車両1の前方領域に光パターンを描画するように初期設定されている。この初期設定された領域(車両1の前方領域)を、本明細書では初期設定領域S0と呼ぶ。
ランプ制御部43には、レーザ光を照射するのに好ましい領域を特定するための情報(以下、「照射領域を特定するための情報」という。)が記憶されている。照射領域を特定するための情報としては、例えば、ある領域が路面描画された光の視認性が良好となる程度に低照度であるかどうかに関する基準や、ある領域が路面描画したい情報を表示可能な広さを有しているかどうかに関する基準等である。また、ランプ制御部43は、照度分布解析部44が算出した照度分布と照射領域を特定するための情報とに基づいて、レーザ光を照射するのに好ましい領域を特定するように構成されている。さらに、ランプ制御部43は、レーザ光を照射するのに好ましい領域が複数存在するとき、対象物とこれらの領域との距離から、レーザ光を照射するのに最も好ましい領域を特定するように構成されている。レーザ光を照射するのに最も好ましい領域としては、例えば、車両1又は対象物からの距離が最も近い領域である。
図3に示すように、最初に、車両制御部3は、車両1の周囲の路面に所定の情報(例えば、車両1の走行進路に関する情報)を表示させる必要があるかどうかを判断する(ステップS01)。図4において、車両制御部3は車両1を右折させたい。このとき、車両制御部3は、車両1の前方の路面に、車両1が交差点Iで右折することを示す情報を表示する必要があると判断する。図4に示した例では、車両制御部3は、車両1の周囲の路面に、矢の先端が右方向を向いている矢印Aを表示させる。尚、車両制御部3は、車両1の周囲の路面に所定の情報を表示させる必要がないと判断したとき(ステップS01でNO)、本処理を終了させる。
次に、車両制御部3は、車両1の周囲の路面に所定の情報を表示させる必要があると判断すると(ステップS01でYES)、車両制御部3は、カメラ6から、車両1の周囲に関する画像の画像データを取得する(ステップS02)。
車両制御部3が画像データを取得すると、車両制御部3は、当該画像データについての画像処理を指示するための指示信号を生成する。車両制御部3は、当該指示信号と当該画像データをランプ制御部43に送信する。その後、ランプ制御部43は、当該指示信号に基づき、照度分布解析部44に当該画像データの画像処理を実行させる。照度分布解析部44は、当該画像データに係る画像の各画素の輝度を解析し、撮像領域の照度分布を算出する。照度分布解析部44は、算出した照度分布データをランプ制御部43に送信する。ランプ制御部43は、初期設定領域S0の照度が所定値(路面描画された光の視認性が良好となる程度に低照度であるかどうかの基準値)よりも大きいかどうかを判断する(ステップS03)。図4に示した例では、車両1の前方の照度は高い。このため、ランプ制御部43は、初期設定領域S0の照度が所定値より大きいと判断する。この場合、ランプ制御部43は、初期設定領域S0に光を出射しないよう路面描画ランプ42を制御する。尚、初期設定領域S0の照度が所定値以下のとき(ステップS03でNO)、ランプ制御部43は、初期設定領域S0に光を出射するよう路面描画ランプ42を制御する(ステップS04)。その後、ランプ制御部43は、本処理を終了させる。
ステップS03でYESの場合、初期設定領域S0以外の領域であって、レーザ光を照射するのに好ましい領域(例えば、低照度領域)にレーザ光を照射するのが好ましい。本実施形態では、図4に示すように、車両1の周囲に、所定値よりも照度が低い領域S1〜S3が存在する。領域S1は、標識Mによってできる影である。領域S2は、家屋Hによってできる影である。領域S3は、街路樹Rによってできる影である。
ランプ制御部43は、路面描画可能な大きさの低照度領域を候補領域として特定する(ステップS05)。具体的には、ランプ制御部43は、当該照度分布データと照射領域を特定するための情報とに基づいて、所定の画素数以下の間隔で隣り合う複数の画素であって、所定値以下の輝度を有する複数の画素からなる領域であって、第一方向に第一画素数以上であり、かつ第一方向に直交する第二方向に第二画素数以上である領域を候補領域として特定する。尚、ランプ制御部43によって、複数の候補領域が特定されてもよい。また、第一画素数及び第二画素数は、路面に表示させたい情報量や描画面積に基づいて決定される。
図4に示される例において、車両1の周囲の路面に表示させたい情報は、車両1が交差点Iで右折することを示す矢印Aである。領域S1は、車両1から見て左右方向に長く、前後方向に短い。そのため、ランプ制御部43は領域S1における左右方向(第一方向)の所定値以下の輝度を有する画素数は、第一画素数以上であると判断する。しかし、ランプ制御部43は、領域S1における前後方向(第二方向)の所定値以下の輝度を有する画素数は、第二画素数未満であると判断する。このため、ランプ制御部43は、領域S1を候補領域として特定しない。
ランプ制御部43は、領域S2における左右方向(第一方向)の所定値以下の輝度を有する画素数は、第一画素数以上であると判断する。また、ランプ制御部43は、領域S2における前後方向(第二方向)の所定値以下の輝度を有する画素数は、第二画素数以上であると判断する。このため、ランプ制御部43は、領域S2を候補領域として特定する。
領域S3について、ランプ制御部43は、領域S3における左右方向(第一方向)の所定値以下の輝度を有する画素数は、第一画素数以上であると判断する。また、ランプ制御部43は、領域S3における前後方向(第二方向)の所定値以下の輝度を有する画素数は、第二画素数以上であると判断する。尚、領域S3については、街路樹Rの隙間から入る木漏れ日によって生じる明るい部分を含んでいるが、当該明るい部分は、所定の画素数以下の画素から構成される領域であるため、無視することができる。このため、ランプ制御部43は、領域S3を候補領域として特定する。
ランプ制御部43は、候補領域の中から、歩行者等の対象物から最も近い候補領域を決定領域として決定する(ステップS06)。ステップS05において、ランプ制御部43は、領域S2と領域S3を候補領域として特定している。歩行者Pと領域S2の距離は、歩行者Pと領域S3の距離よりも小さい。このため、ランプ制御部43は、領域S2を決定領域として決定する。
ランプ制御部43は、決定領域へ所定の情報を描画するように路面描画ランプ42を制御する。路面描画ランプ42は、当該指示信号に基づき、所定の情報が決定領域に描画されるように、レーザ光を照射する(ステップS07)。図4に示された例では、路面描画ランプ42は、矢印Aが領域S2に描画されるように、レーザ光を照射する。ステップS07が実行されると、本処理は終了する。
第一実施形態では、車両1の周囲の路面に所定の情報を表示させることで歩行者Pに当該情報を伝達する例を用いて説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、看板、車両1の表面、車両1の周囲にある車両の表面、車両1の周囲にある建物の壁、塀等に所定の情報を表示させてもよい。
第一実施形態に係る車両用照明システムによれば、路面描画ランプ42から出射される光は、車両1の周囲の照度分布のうち低照度の場所に照射される。このため、歩行者Pは、路面上に描画された情報(光パターン)を容易に視認することができる。
また、第一実施形態に係る車両用照明システムによれば、車両1の初期設定領域S0の照度が高いときでも、車両1の周囲のうち、所定値よりも照度が低く、初期設定領域S0とは異なる位置に光が照射される。このため、昼間等の明るい時間帯であっても、路面描画により歩行者Pに情報を伝達することができる。
また、第一実施形態に係る車両用照明システムによれば、車両1の周囲にある低照度領域のうち、歩行者Pの位置に近い領域に光が出射される。このため、歩行者Pは、路面上に描画された情報(光パターン)をより視認しやすくなる。
(第二実施形態)
図5は、路面描画ランプ42が光パターンを歩行者Pに向けて照射する状態を示す図である。第二実施形態に係る車両用照明システム4Aは、飛行物体及び遮蔽スクリーンを含む遮蔽物200(図2参照)を備えている点で第一実施形態に係る車両用照明システムと異なる。飛行物体としては、例えばドローンである。飛行物体は、移動可能に構成されている。遮蔽スクリーンは、太陽光等の可視光を遮断することができる。遮蔽物200は図示しない通信装置を備えている。また、車両1の無線通信部10は、遮蔽物200の通信装置と通信可能である。そのため、遮蔽物200は、車両1と通信可能である。遮蔽物200は、例えば、車両1との間で行われる通信によって、車両1の前方に影ができるような位置で飛行するよう構成される。遮蔽物200は、常に車両1の前方を飛行してもよいし、路面描画を行うときにだけ、車両1の前方を飛行してもよい。尚、第二実施形態においても、車両1の周囲の照度が高いとき(昼間等)に、光パターンを路面上に描画するというシーンで説明する。
図5に示されるように、太陽光は右から左に向かって照射されている。領域S4に向かって照射される太陽光は、遮蔽物200のスクリーンに当たる。このため、領域S4に影ができる。車両制御部3は車両1を右折させたい場合、車両制御部3は車両1の周囲の路面に所定の情報を表示させる必要があると判断する(図3のステップS01でYES)。その結果、図3に示されたステップS02〜S04が実行され、ランプ制御部43は、領域S4を決定領域として決定する。ランプ制御部43が、領域S4を決定領域として決定すると、ランプ制御部43は、矢印Aが領域S4に描画されるように路面描画ランプ42を制御する。路面描画ランプ42は、領域S4にレーザ光を照射する(図3のステップS05)。
第二実施形態に係る車両用照明システム4Aによれば、車両1と通信可能な遮蔽物200によって作られた影に向かって、路面描画ランプ42は光を照射する。このため、昼間等の明るい時間帯であっても、歩行者Pに伝達したい情報を、歩行者Pから視認しやすい位置に描画することができる。この結果、路面上に描画される光パターン(情報)の視認性も高まる。
上述した第一実施形態では、車両1の周囲に存在する影を低照度領域としているがこの例に限られない。例えば、車両制御部3は、カメラ6から取得した画像の画素の平均輝度を求め、当該平均輝度の40%以下の輝度の画素が一定数隣接する部分を一つの領域として認識するように構成されてもよい。尚、低輝度か否かの閾値は40%に限られないのはもちろんである。
上述した実施形態では、車両制御部3を介してカメラ6が取得した画像をランプ制御部43が照度を解析する例を説明したが、本発明はこれに限られない。ランプ制御部43は、路面描画ランプ42に搭載されたランプ用カメラから直接画像を取得するように構成してもよい。
低照度の領域を特定する方法は上記方法に限られない。例えば、カメラ6から取得した画像を複数の領域に分割し、各々の領域において、所定値以下の輝度の画素が占める割合を計算することによって、ランプ制御部43は、所定値以下の輝度の画素が所定の割合以上で占められる領域を候補領域として特定してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1:車両
2:車両システム
3:車両制御部
4:車両用照明装置(照明装置)
4A:車両用照明システム
5:センサ
6:カメラ
7:レーダ
8:HMI
9:GPS
10:無線通信部
11:地図情報記憶部
12:ステアリングアクチュエータ
13:ステアリング装置
14:ブレーキアクチュエータ
15:ブレーキ装置
16:アクセルアクチュエータ
17:アクセル装置
20L:左側ヘッドランプ
20R:右側ヘッドランプ
30L:左側リアコンビネーションランプ
30R:右側リアコンビネーションランプ
42:路面描画ランプ
43:ランプ制御部
44:照度分布解析部100A:車体ルーフ
200:遮蔽物
A:矢印
H:家屋
I:交差点
M:標識
P:歩行者
R:街路樹

Claims (5)

  1. 車両用照明システムであって、
    前記車両の周囲の地面又は壁等の対象物に向けて光を出射することで所定の情報を路面描画として描くように構成された路面描画ランプと、
    前記車両の周囲の照度分布を解析可能な照度分布解析部と、
    前記路面描画ランプを制御するランプ制御部と、
    を備え、
    前記ランプ制御部は、前記照度分布のうち、低照度の場所に光を照射するように前記路面描画ランプを制御する、車両用照明システム。
  2. 前記ランプ制御部は、前記路面描画ランプの光を照射させる初期設定領域の照度が、所定値よりも高いとき、前記ランプ制御部は、前記車両の周囲のうち、前記所定の照度よりも照度が低い、前記初期設定領域とは異なる領域へ光を照射するように前記路面描画ランプを制御する、請求項1に記載の車両用照明システム。
  3. 前記ランプ制御部は、前記車両の周囲に存在する対象物の位置に基づいて、前記路面描画ランプを制御するように構成されている、請求項1または2に記載の車両用照明システム。
  4. 前記対象物は、前記所定の情報を伝達する対象者であり、
    前記路面描画ランプは、前記対象者から最も近い場所へ光を照射するように構成されている、請求項3に記載の車両用照明システム。
  5. 可視光を遮断可能で移動可能な遮蔽物をさらに備える車両用照明システムであって、
    前記ランプ制御部は、前記遮蔽物によって形成された影に光を照射するように前記路面描画ランプを制御するように構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用照明システム。
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