JP2020081738A - テーブルシステム - Google Patents

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達也 ▲吉▼田
達也 ▲吉▼田
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Abstract

【課題】飼い主がリードを保持し続けなくてもテーブルの脇に良好にペットを止めておくことができるテーブルシステムを提供する。【解決手段】テーブルシステム11は、床面FLから離れて水平に広がる天板12を有するテーブル13と、天板12の下面12bに取り付けられて、一部にゲート27を有する環状体28に形成され、ゲート27を開閉するゲート部材34を含むフック25とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、床面に水平に広がる天板を有するテーブルと、天板の下面に取り付けられるフックとを備えるテーブルシステムに関する。
特許文献1は、テーブルの下面に取り付けられた単純なフックを開示する。フックには利用者の荷物が提げられる。荷物には重力が作用することから、荷物の持ち手はフックに良好に留まることができる。
特開平9−10040号公報 特開2017−153843号公報
例えば店内でひとの食事とペットの食事とを提供する飲食店は提案される。飼い主は、ペットと同じテーブルで食事できることを喜ぶ。食事するからには、飼い主はテーブルの脇に犬を止めておきたい。こうした場合には、飼い主は、犬の首輪にリードを繋ぎ、手にリードを持ち続ける必要がある。これでは、飼い主は十分に食事を楽しむことができないもしれない。特許文献1に記載のフックにリードが引っ掛けられても、犬は動き回ることができるので、リードに揺れが生じ、リードはフックから外れるおそれが大きい。
本発明は、飼い主がリードを保持し続けなくてもテーブルの脇に良好にペットを止めておくことができるテーブルシステムを提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、床面から離れて水平に広がる天板を有するテーブルと、天板の下面に取り付けられて、一部にゲートを有する環状体に形成され、ゲートを開閉するゲート部材を含むフックとを備えるテーブルシステムは提供される。
こうしたテーブルシステムは、例えば店内でひとの食事とペットの食事とを提供する飲食店で利用されることができる。飼い主は、ペットの首輪にリードを繋ぎ、フックにリードを接続することができる。接続にあたってゲートからリードの持ち手は環状体の内側に進入することができる。ゲートがゲート部材で閉じられると、環状体からリードの抜け落ちは防止されることができる。ペットが動き回ってリードに揺れが生じても、リードはフックに保持され続ける。ペットはテーブルに繋ぎ止められることができる。飼い主はペットのそばで良好に食事を楽しむことができる。
テーブルシステムは、フックから離れた位置で天板の下面に取り付けられる第2フックをさらに備えてもよい。リードは第2フックに巻き付けられることができる。こうしてテーブルからペットまでリードの長さは調整されることができる。ペットの移動範囲は限定されることができる。
本発明の第2側面によれば、床面に水平に広がる天板を有するテーブルと、天板の下面に取り付けられて、一部にゲートを有する環状体に形成され、ゲートを開閉するゲート部材を含む第1フックと、第1フックから離れた位置で天板の下面に取り付けられる第2フックとを備え、第1フックおよび第2フックのうち少なくともいずれか一方は、テーブルの縁に向き合う座席に着座するひとの膝よりも中央側に配置されるテーブルシステムは提供される。
こうしたテーブルシステムは、例えば店内でひとの食事とペットの食事とを提供する飲食店で利用されることができる。飼い主は、ペットの首輪にリードを繋ぎ、第1フックにリードを接続することができる。接続にあたってゲートからリードの持ち手は環状体の内側に進入することができる。ゲートがゲート部材で閉じられると、環状体からリードの抜け落ちは防止されることができる。ペットが動き回ってリードに揺れが生じても、リードはフックに保持され続ける。ペットはテーブルに繋ぎ止められることができる。飼い主はペットのそばで良好に食事を楽しむことができる。
しかも、リードが第2フックに巻き付けられると、テーブルからペットまでリードの長さは調整されることができる。着座するひとの膝よりも中央側に位置する第1フックまたは第2フックからリードがテーブルの外側に引き出されると、ペットが動き回っても、その第1フックまたは第2フックを支点にリードは振れる。ペットがテーブルの脇で動き回ってもリードとひととの干渉はできる限り回避されることができる。ひとは良好に食事を楽しむことができる。
飼い主がリードを保持し続けなくてもテーブルの脇に良好にペットを止めておくことができるテーブルシステムは提供される。
本考案の一実施形態に係るテーブルシステムの構成を概略的に示す斜視図である。 天板の下面から観察される第1フックおよび第2フックの拡大斜視図である。 第1フックの構造を概略的に示す一部破断拡大平面図である。 第1フックおよび第2フックの配置(レイアウト)を示すテーブルシステムの平面図である。 第1フックの位置と腕の姿勢との関係を示す概念図である。 1具体例に従って第1フックおよび第2フックに巻き付けられるリードを示す概念図である。 他の具体例に従って第1フックおよび第2フックに巻き付けられるリードを示す概念図である。 ベンチシートに組み合わせられるテーブルシステムの構成を概略的に示す斜視図である。 第1フックおよび第2フックの配置(レイアウト)を示すテーブルシステムの平面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るテーブルシステム11の構成を概略的に示す。テーブルシステム11は、床面FLから規定の高さに天板12を配置するテーブル13を備える。天板12は、矩形の輪郭線で区画されそれぞれ水平面内で広がる上面12aおよび下面12bを有する。上面12aおよび下面12bは床面FLから規定の高さに配置される。上面12aの周縁には、垂直平面内で広がる4つの側面12cが接続される。上面12aと側面12cとの間に輪郭線の辺ごとに線形の稜線は規定される。天板12の板厚に応じて側面12cの高さは決定される。
テーブル13は、床上の決められた高さに天板12を支持する脚14を備える。脚14は、相互に平行に延びる1対の縁15a、15bから等距離の二等分線(対称線)16を含む垂直面に沿って配置される。とはいえ、脚14は、天板12の輪郭線の四隅にそれぞれ個別に配置されてもよい。
テーブル13にはチェア21が組み合わせられる。チェア21は、二等分線16を含む垂直面に平行な線形の縁15a、15bに沿って配置される。チェア21は、天板12の高さよりも低い位置で水平面に沿って広がって、使用者の臀部を支持する座面21aと、座面21aの後縁から立ち上がって使用者の背中を支持する背もたれ21bとを備える。背もたれ21bはテーブル13の縁15a、15bに向き合う。ここでは、1つの線形の縁15a、15bごとに2つのチェア21が向き合わせられる。
テーブル13には犬DGが繋がれる。犬DGには首輪22が装着される。首輪22にはリード23の一端が連結される。リード23の他端はテーブル13の天板12に連結される。
図2に示されるように、テーブルシステム11は、テーブル13の天板12の下面12bに取り付けられる第1フック25および第2フック26を備える。第1フック25は、一部にゲート27を有する環状体28に形成される。第1フック25は、環状体28に結合されて、テーブル13の天板12に固定される固定片29を備える。固定片29は例えば垂直軸線に軸心を有するねじ31で天板12の下面12bにねじ止めされればよい。
環状体28は、ゲート27の下端から空間32を囲みながらゲート27の上端まで延びる本体33と、ゲート27の上端で本体33に連結されるゲート部材34とを備える。本体33は、例えば金属製の長尺材が折り曲げられて形作られる。本体33には、ゲート27の下端に下方から接する水平面HRよりも下方に膨らむ係り体33aが含まれる。
ゲート部材34は、ゲート27の上端で本体33に嵌め込まれる連結軸35で本体33に連結される。ゲート部材34は連結軸35回りで揺動する。連結軸35の軸心は例えば水平方向に延びる。揺動に応じてゲート部材34はゲート27を開閉する。リード23の持ち手はゲート27から環状体28内に進入して保持される。持ち手(輪)と環状体(輪)28とは鎖状に連結される。
ゲート部材34の下端には、連結軸35から遠ざかるにつれて環状体28の内方に変位する傾斜面36が形成される。したがって、ゲート部材34は、閉じ位置から連結軸35回りで環状体28の内方に向かって変位するものの、連結軸35回りで閉じ位置から環状体28の外方に向かって変位することはできない。
第2フック26は、第1フック25から離れた位置に配置される。第2フック26は、テーブル13の天板12に固定される固定片37と、固定片37から下方に延びる線形の棒体38と、棒体38の下端で相互に反対向きに水平方向に延びる水平体39とを備える。水平体39は棒状であってもよく板状であってもよい。棒体38と水平体39とは金属材料から一体に形成されることができる。水平体39は、棒体38に巻き付けられるリード23の落下を防止する大きさに形成される。
図3に示されるように、ゲート部材34には、連結軸35に近い一端で開口する収容空間41が区画される。収容空間41には弦巻ばね42が収容される。弦巻ばね42には、収容空間41の開口41aから外側に延びるリンク部材43が連結される。リンク部材43の先端は連結軸35から内方に(空間32側に)ずれた位置で本体33に支持される。本体33には、ゲート27の上端で連結軸35から内方に(空間32側に)ずれた位置に、リンク部材43の先端を受け入れる溝44が形成される。ゲート部材34が連結軸35回りで揺動して空間32内に進入すると、リンク部材43は弦巻ばね42を収縮させる。弦巻ばね42は閉じ位置に向かってゲート部材34を駆動する弾性力を発揮する。こうして弦巻ばね42の働きでゲート部材34は閉じ位置に保持されることができる。
図4に示されるように、第1フック25および第2フック26は、テーブル13の縁15a、15bに向き合うチェア21に着座するひとHBの膝46よりも中央側(二等分線16側)に配置される。すなわち、第1フック25および第2フック26は、二等分線16を含む垂直面に平行であって膝46に接する垂直面48で挟まれる空間内に位置する。膝46の位置は、例えば日本人男子の平均身長を有するひとの膝に基づき設定されることができる。位置の決定にあたって、テーブル13の縁15a、15bとひとの腹47との水平距離Sは例えば握り拳2つ分(例えば20cm)に設定されることができる。ここでは、縁15a、15b以外の線形の縁15d、15dに沿って犬DGの寛ぎ空間49は規定されることができる。飼い主は寛ぎ空間49に犬DGを居させることを好む。
加えて、第1フック25および第2フック26は、チェア21に向き合う縁15a、15bから、ひとHBの肘窩から親指の付け根までの長さで規定される範囲51内に配置される。このとき、肘窩から親指の付け根までの長さは例えば日本人女子の平均身長を有するひとの腕に基づき設定されることができる。図5に示されるように、こうした範囲内に第1フック25および第2フック26が配置されると、飼い主は、テーブル13の側面12cに二の腕52を押し当てるまで、着座姿勢を変化させることなくて無理なく天板12の下に肘から先を進入させることができる。その一方で、第1フック25および第2フック26が縁15a、15bからの範囲51を超えて中央側(二等分線16側)に位置すると、肘窩53が天板12の下に潜り込まなければならず、飼い主は着座姿勢を崩して肩を下げなければならない。
次に、店内で飼い主が犬DGとともに食事する場面を想定する。飼い主は、犬DGの首輪22にリード23を繋ぎ、第1フック25にリード23を接続する。接続にあたって飼い主は指またはリード23の持ち手でゲート部材34を押し開ける。ゲート部材34は弦巻ばね42の弾性力に抗して空間32内に変位する。ゲート27からリード23の持ち手は環状体28の内側に進入することができる。ゲート部材34が指またはリード23の拘束力から解放されると、弦巻ばね42の働きでゲート部材34はゲート27を閉じる。環状体28からリード23の抜け落ちは防止される。こうして犬DGはテーブル13に繋ぎ止められる。
前述のように、第1フック25の環状体28は、ゲート27の下端に下方から接する水平面HRよりも下方に膨らむ係り体33aを含む。したがって、リード23はゲート部材34の開閉時にゲート部材34の軌道よりも下方に保持されることができる。開閉にあたってゲート部材34はリード23との干渉を回避することができる。
犬DGは寛ぎ空間49で寝そべって寛ぐことができる。犬DGが動き回ってリード23に揺れが生じても、リード23は第1フック25に保持され続ける。飼い主は犬DGのそばで良好に食事を楽しむことができる。
図6に示されるように、リード23が第2フック26に巻き付けられると、テーブル13から犬DGまでリード23の長さは調整されることができる。こうして犬DGの移動範囲は限定されることができる。第2フック26は水平体39を備えることから、第2フック26からリード23の落下は防止されることができる。
前述のように、第1フック25および第2フック26は、チェア21に着座するひとHBの膝46よりも中央側に位置する。したがって、第1フック25または第2フック26からリード23がテーブル13の外側に引き出されると、犬DGが動き回っても、その第1フック25または第2フック26を支点にリード23は振れる。犬DGがテーブル13の脇で動き回ってもリード23とひとHBとの干渉はできる限り回避されることができる。ひとHBは良好に食事を楽しむことができる。このようにリード23とひとHBとの干渉の回避に鑑みて、膝46の位置は180cmの身長を有するひとHBの膝に基づき設定されてもよい。できるだけ高い身長を有するひとHBに合わせることで、できるだけリード23とひとHBとの干渉は回避されることができる。
前述のように、第1フック25および第2フック26は、チェア21に向き合う縁15a、15bから、ひとHBの肘窩53から親指の付け根までの長さで規定される範囲51内に配置される。こうした範囲51内に第1フック25および第2フック26が配置されると、飼い主は、天板12の側面に二の腕52を押し当てるまで、着座姿勢を変化させることなくて無理なく天板12の下に肘から先を進入させることができる。飼い主は、着座中であっても楽に第1フック25または第2フック26から延びるリード23を操作することができる。このように着座中のリード23の操作に鑑みて、肘窩53から親指の付け根までの長さは150cmの身長を有するひとHBの腕に基づき設定されてもよい。できるだけ低い身長を有するひとHBに合わせることで、できるだけ多くの飼い主が着座中でも無理なくリード23の操作を実現することができる。
飼い主は、しばしば、第1フック25および第2フック26にリード23を接続する際に、天板12の陰になって手探りでリード23を操作しなければならない。飼い主の視界は天板12で遮られる。したがって、一般には、フックの取り付け位置は天板12の縁15a、15bに近く設定される。ペットのリード23の繋ぎ止めでなければ、フックが膝46に接する垂直面48よりも中央側に配置されることはないと考えられる。
リード23は、図6に示されるように、第2フック26に巻き付けられた後、再び第1フック25に引っかけられてからテーブル13の外側に引き出されてもよく、図7に示されるように、第2フック26に複数回にわたって巻き付けられてからそのままテーブル13の外側に引き出されてもよい。
図8に示されるように、テーブルシステム11には、前述のチェア21に代えてベンチシート54が組み合わせられてもよい。ベンチシート54は、二等分線16を含む垂直面に平行な線形の縁15a、15bに沿って配置される。ベンチシート54は、天板12の高さよりも低い位置で水平面に沿って広がって、使用者の臀部を支持する座面54aと、座面54aの後縁から立ち上がって使用者の背中を支持する背もたれ54bとを備える。背もたれ54bはテーブル13の縁15a、15bに向き合う。ここでは、1つの線形の縁15a、15bごとに1つのベンチシート54が向き合わせられる。
図9に示されるように、ベンチシート54の座面54a上には犬DGの寛ぎ空間55が規定されることができる。飼い主は寛ぎ空間55に犬DGを居させることを好む。飼い主は第1フック25にリード23を接続する。このとき、リード34が第2フック26に巻き付けられて天板12の外側に引き出されると、飼い主とリード23との干渉は回避されることができる。
11…テーブルシステム、12…天板、12b…下面、13…テーブル、15a…縁、15b…縁、21…座席(チェア)、25…フック(第1フック)、26…第2フック、27…ゲート、28…環状体、34…ゲート部材、46…膝、54…座席(ベンチシート)、FL…床面、HB…ひと。

Claims (3)

  1. 床面から離れて水平に広がる天板を有するテーブルと、
    前記天板の下面に取り付けられて、一部にゲートを有する環状体に形成され、前記ゲートを開閉するゲート部材を含むフックと
    を備えることを特徴とするテーブルシステム。
  2. 請求項1に記載のテーブルシステムにおいて、前記フックから離れた位置で前記天板の下面に取り付けられる第2フックをさらに備えることを特徴とするテーブルシステム。
  3. 床面に水平に広がる天板を有するテーブルと、
    前記天板の下面に取り付けられて、一部にゲートを有する環状体に形成され、前記ゲートを開閉するゲート部材を含む第1フックと、
    前記第1フックから離れた位置で前記天板の下面に取り付けられる第2フックと
    を備え、
    前記第1フックおよび前記第2フックのうち少なくともいずれか一方は、前記テーブルの縁に向き合う座席に着座するひとの膝よりも中央側に配置される
    ことを特徴とするテーブルシステム。
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