JP2020080502A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】色曲りや擬似階調を目立ち難くする処理を実現可能とすることを課題とする。【解決手段】画像処理装置は、画像信号の画素における対象色の信号値を他色の信号値を基に補正する拡張処理を行う拡張処理手段(102)と、画像信号の階調変換処理に用いるゲイン値を決定し、拡張処理がなされた後の画像信号に対してゲイン値によるゲインをかけて階調変換処理を行う階調変換手段(103)と、を有し、拡張処理手段(102)は、階調変換手段(103)がゲイン値を決定する際に用いる情報を基に、拡張処理で使用する補正量を算出し、当該補正量を用いて拡張処理を行うことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像により取得された画像の階調等を処理する技術に関する。
特許文献1には、撮像装置で撮影した画像に対し、色に応じて異なるゲインをかけてカラーバランスを調整するホワイトバランス調整を行い、その調整後の色信号を色毎の飽和レベルに応じて補正することで高輝度領域の階調を拡張する技術が開示されている。なお、拡張処理では、R,G,Bの色信号毎の飽和レベルに応じて補正処理を行うため、非飽和画素の信号値の大きさや補正結果によっては、被写体の持っている色相が変化する現象、すなわちいわゆる色曲りと呼ばれる現象が発生することがある。また、拡張処理では、画素単位での処理が行われるため、画像内において補正を行う部分と行わない部分とで階調の不連続が発生し、同一被写体内に擬似的な階調段差が生ずることがある。
特開2015−156615号公報
ここで、前述のような拡張処理を行った信号に対して、焼きこみ処理すなわち高輝度域に対してゲインダウンする階調変換処理を行えば、飽和レベルが所定以上となる飽和領域の信号をより視認し易くすることができる。しかしながら、拡張処理を行った信号に対し、焼きこみ処理として高輝度域にゲインダウンを行った場合、例えば色曲りや擬似階調の発生部分の輝度値が下がることになり、それら色曲りや擬似階調がより目立つようになってしまう。
そこで、本発明は、色曲りや擬似階調を目立ち難くすることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、画像信号の画素における対象色の信号値を他色の信号値を基に補正する拡張処理を行う拡張処理手段と、画像信号の階調変換処理に用いるゲイン値を決定し、前記拡張処理がなされた後の画像信号に対して前記ゲイン値によるゲインをかけて前記階調変換処理を行う階調変換手段と、を有し、前記拡張処理手段は、前記階調変換手段が前記ゲイン値を決定する際に用いる情報を基に、前記拡張処理で使用する補正量を算出し、当該補正量を用いて前記拡張処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、色曲りや擬似階調を目立ち難くすることができる。
第1の実施形態の画像処理装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る画像処理のフローチャートである。 拡張処理に使用する補正量の算出処理のフローチャートである。 拡張処理の説明図である。 階調変換処理の説明図である。 拡張処理に関する情報に基づく判定処理の説明図である。 補正量算出に使用する重み係数の説明図である。 第2の実施形態の画像処理装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態に係る画像処理のフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
本実施形態の画像処理装置は、撮像画像信号の各画素に対してホワイトバランスを調整する処理を行い、その処理後の色信号を色毎の飽和レベルに応じて補正することで高輝度領域の階調を拡張する処理を行う。詳細は後述するが、本実施形態の画像処理装置は、階調変換処理で用いる情報を基に、拡張処理で使用する補正量を制御可能となされている。なお本実施形態の画像処理装置ではデジタル化された画像信号(画像データ)を扱うが、以下の説明では特に明示する場合を除き、画像信号を単に画像と表記するものとする。また以下、ホワイトバランスをWBと表記することにする。
<第1の実施形態>
図1は第1の実施形態の画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、画像取得部101は、入力画像として、不図示の撮像部から撮像画像を取得、あるいは、外部の撮像装置や記録装置、ネットワーク等から撮像画像を取得する。撮像画像は例えばいわゆるRAW画像であるとする。
拡張処理部102は、画像取得部101が取得した撮像画像に対し、R,G,B等の複数の色信号に対するWBゲイン処理を行い、そのWBゲイン処理によるWB補正後の各色のうち、対象色の信号値を他色の信号値を基に拡張する処理を行う。本実施形態の場合、拡張処理部102は、WB補正後の色信号を色毎の飽和レベルに応じて補正することで、高輝度領域の階調を残すような拡張処理を行う。
ここで本実施形態において、拡張処理部102は、後段の階調変換部103においてゲイン値を算出する際に用いられる階調特性の情報を基に、拡張処理で最終的に使用する補正量を算出し、その算出した補正量を用いた拡張処理を行う。拡張処理部102による拡張処理後の画像と、拡張処理に関する情報は、階調変換部103に送られる。階調特性の情報に基づく補正量の算出処理と、拡張処理に関する情報の詳細については後述する。
階調変換部103は、拡張処理部102による拡張処理後の画像信号に対してゲインをかけることによる階調変換処理を行う。階調変換部103は、ゲイン算出部111とゲイン処理部112とを有して構成されている。
ゲイン算出部111は、拡張処理部102による拡張処理後の画像に対して階調変換処理を施す際のゲイン値を、拡張処理部102の拡張処理に関する情報を基に算出する。詳細は後述するが、本実施形態の場合、ゲイン算出部111は、画像の輝度値とゲイン値との対応関係を表すゲインテーブルを用い、画像の輝度値に応じたゲイン値を取得するようなゲイン取得処理を行う。そして、そのゲイン値と、拡張処理部102による拡張処理後の画像とは、ゲイン処理部112に送られる。
ゲイン処理部112は、ゲイン算出部111により得られたゲイン値を基に、拡張処理後の画像に対してゲインをかけるゲイン処理を行うことによる階調変換処理を実行する。この階調変換処理後の画像つまりゲイン処理後の画像は、信号処理部104に送られる。
信号処理部104は、ゲイン処理部112でゲイン処理された画像に対して現像処理などの各種信号処理を行って出力画像を生成する。
図2は本実施形態の画像処理装置にて行われる画像処理の流れを示すフローチャートである。以下の説明では、図2のフローチャートの各処理のステップS201〜ステップS206をS201〜S206と略記する。このことは後述する他のフローチャートでも同様とする。以下、本実施形態に係る画像処理の詳細を図2および図3〜図7を用いて説明する。
先ずS201の処理として、画像取得部101は、本実施形態の画像処理装置において使用する撮像画像を取得する。
次にS202の処理として、拡張処理部102は、画像取得部101にて取得された撮像画像に対し、先ずWBゲインをかけるWB補正処理を行う。ここで、入力された撮像画像の画素のR,G,Bの各信号値をそれぞれ信号R(x,y),G(x,y),B(x,y)とすると、WBゲイン処理によるWB補正後の信号Rw(x,y),Gw(x,y),Bw(x,y)は、下記の式(1)で算出される。式(1)のWB_R,WB_G,WB_Bは、R,G,Bの各信号値に対するWBゲインの係数である。
Rw(x,y)=WB_R×R(x,y)
Gw(x,y)=WB_G×G(x,y) 式(1)
Bw(x,y)=WB_B×B(x,y)
次にS203の処理として、拡張処理部102は、WB補正後のR,G,Bの信号値に対し、以下に説明するようにして拡張処理に使用する補正量を算出し、その算出した補正量を用いた拡張処理を行う。
図3は、図2のS203において、拡張処理に使用する補正量を算出する際の詳細な処理のフローチャートを示している。
先ずS301の処理として、拡張処理部102は、WB補正後の色信号に対する拡張処理に使用する補正量を算出する。
S301における補正量算出の処理について図4を用いて説明する。
図4(a)のグラフ401は、着目画素のR,G,Bについて、WB補正前の各信号値およびWB補正後の各信号値と、拡張処理後の各信号値とを表している。
S301において、拡張処理部102は、先ずRとBのWB補正後の信号値を用いて、それらRとBの信号値のいずれを拡張するかを決定し、その決定した信号値を拡張するための補正量を算出する。本実施形態において、拡張処理が行われる信号は、RとBのうち信号値の小さい方となされる。例えば、WB補正後のRの信号Rw(x,y)よりもBの信号Bw(x,y)が小さい場合には、Bの信号値を拡張する処理が行われる。逆に、WB補正後のBの信号Bw(x,y)の方がRの信号Rw(x,y)より大きい場合には、Rの信号値を拡張する処理が行われる。
RとBのうち拡張する信号を決めると、拡張処理部102は、当該拡張する信号について式(2)を用いた拡張処理を行う場合の補正量を、式(3)により算出する。なお式(2)のDw(x,y)は拡張すると決定された方の信号値であり、Nw(x,y)は拡張されない方の信号値である。また、式(2)のD'(x,y)は拡張すると決定された方の信号Dw(x,y)を拡張処理した場合の信号値を表している。一方、N'(x,y)は拡張されない方の信号Nw(x,y)における拡張処理後の信号値を表しており、実際には拡張されないため信号N'(x,y)と信号Nw(x,y)の値は等しくなる。さらに、式(2)のαは予め決められた加重加算の係数であり0.0〜1.0の値となされている。また式(3)のC(x,y)は着目画素における補正量の値であり、Dw(x,y)とD'(x,y)は式(2)で用いた信号値である。つまりS301において、拡張処理部102は、式(2)の拡張処理における補正量を式(3)により算出する。
D'(x,y)=(1.0−α)×Nw(x,y)+α×Dw(x,y)
N'(x,y)=Nw(x,y) 式(2)
C(x,y)=D'(x,y)/Dw(x,y) 式(3)
図4(b)のグラフ402は、Rの信号Rw(x,y)よりもBの信号Bw(x,y)の値が小さい場合を例に挙げており、WB補正後(つまり拡張処理前)のRとBの信号値、および式(2)による拡張処理を行った場合のRとBの信号値を表している。図4(b)のグラフ402の例の場合、式(2)と式(3)のDw(x,y)はWB補正後のBの信号Bw(x,y)であり、式(2)のNw(x,y)はWB補正後のRの信号Rw(x,y)である。また、式(2)と式(3)のD'(x,y)はBにおける拡張処理後の信号B'(x,y)となり、式(2)のN'(x,y)はRにおける拡張処理後の信号R'(x,y)となる。一方、Rにおける拡張処理後の信号R'(x,y)は拡張処理前の信号Rw(x,y)と同じ値であり、拡張されないことになる。すなわち、グラフ402の例のように、Rの信号Rw(x,y)よりもBの信号Bw(x,y)の値が小さい場合、拡張処理部102は、Bの信号値を拡張処理するための補正量C(x,y)を算出する。
また拡張処理部102は、RとBの拡張されない方のWB補正後の信号値と、GのWB補正後の信号値とを比較して、それらのいずれを拡張するかを決定し、その決定した信号値を拡張するための補正量を前述同様にして算出する。例えば、RとBの拡張されない方の信号値よりもGの信号値が小さい場合、拡張処理部102は、Gの信号値を拡張するための補正量を算出する。
図4(c)のグラフ403は、グラフ402の例で拡張されないRのWB補正後の信号値およびGのWB補正後の信号値と、拡張処理後のRとGの各信号値を表している。この図4(c)の場合、WB補正後の信号Rw(x,y)よりGのWB補正後の信号Gw(x,y)の値が小さい例を挙げている。なお、グラフ403の例の場合、前述した式(2)のDw(x,y)はGw(x,y)であり、Nw(x,y)はRw(x,y)、D'(x,y)はG'(x,y)、N'(x,y)はR'(x,y)となる。すなわちグラフ402のように拡張されないRのWB補正後の信号Rw(x,y)よりもGのWB補正後の信号Gw(x,y)の値が小さい場合、拡張処理部102は、Gの信号値を拡張するための補正量C(x,y)を算出する。
次に、S302以降の処理により、拡張処理部102は、拡張処理に関する情報を基に、拡張処理が行われた場合に色曲りや擬似階調がより目立つようになるか否かを判定し、その判定結果を基に、色曲りや擬似階調を抑えるための補正量を算出する。
ここで、本実施形態において、拡張処理に関する情報は、着目画素についての、拡張処理で使用する補正量の値と、補正量の勾配値と、拡張処理前後の画像の画素差分値とで構成される。本実施形態の場合、拡張処理部102は、着目画素について拡張処理で使用する補正量の値については前述した式(3)により算出する。また、拡張処理部102は、着目画素における補正量とその周辺画素における補正量との差分値を、補正量の勾配値として算出する。また、拡張処理部102は、着目画素の画素位置について拡張処理前の画素値と拡張処理後の画素値との差分の絶対値を、拡張処理前後の画素差分値として算出する。拡張処理部102は、これらの拡張処理に関する情報を保持し、その情報を基に、後述するように拡張処理で色曲りや擬似階調がより目立つようになるか否かを判定し、色曲りや擬似階調を抑えるための補正量を算出する。
本実施形態の場合、拡張処理部102は、S302において、後段の階調変換部803が階調変換処理を行う際に用いる階調特性の情報を取得し、その階調特性の情報を基に、階調変換処理のゲイン処理で用いるゲイン値を算出する。具体的に説明すると、ゲイン値を算出する際、拡張処理部102は、先ずWB補正後のベイヤー画像信号を基に、下記の式(4)を用いて画素毎の入力輝度Yを算出する。
Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B 式(4)
次に、拡張処理部102は、式(4)にて算出した入力輝度Yと、階調変換部803から取得した階調特性とを基に、ゲインの値を算出する。
以下、図5を参照しながら、ゲイン値の算出処理について説明する。図5(a)は撮像画像501の一例を示す図である。図5(b)は階調変換部803における階調変換処理の階調特性を表す図であり、ゲイン値と、画像の輝度値(Y)との対応関係を表したゲインテーブルのグラフ502を示している。図5(c)は、図5(b)のグラフ502に示したゲインテーブルを用いて、画素毎に得られた各ゲイン値を、それぞれ画素座標に対応して配置したゲインマップ503を示した図である。
ここで、本実施形態において、ゲイン値の算出処理に使用する階調特性は、図5(b)のグラフ502で示すように、横軸が入力輝度Yの値、縦軸がゲイン値となされたゲインテーブルとして表されるものである。すなわち、本実施形態におけるゲイン値の算出処理は、式(4)で算出した入力輝度Yの値に対応するゲイン値を、図5(b)のグラフ502で表されるゲインテーブルから取得する処理となされている。そして、拡張処理部102は、画素毎に取得したゲイン値を、画素座標に対応して配置したゲインマップ503を生成する。なお本実施形態では、入力輝度Yを算出する際に式(4)を使用したが、これに限定されるものではなく、他の方式を使用してもよい。
次にS303の処理として、拡張処理部102は、前述した拡張処理に関する情報と、S302で算出したゲイン値の情報とを基に、拡張処理によって色曲りが発生するか否かを判定する。
以下、図6を参照しながら、拡張処理によって色曲りが発生するか否かの判定処理の詳細を説明する。
図6(a)のグラフ601は、着目画素のR,G,Bについて、WB補正前の各信号値、WB補正後の各信号値、拡張処理後の各信号値を表している。このグラフ601では、前述の図4の例と同様、WB補正後のRとBのうち信号値が小さいのはBであるためWB補正後のBの信号値が拡張され、さらに拡張されていないRと、WB補正後のGとの比較の結果、WB補正後のGの信号値が拡張される例を挙げている。つまりこの例の場合、拡張処理に関する情報の補正量としては、着目画素のGとBにおける補正量が取得される。
この図6(a)の例の場合、拡張処理部102は、S303において、拡張処理の際のGの信号値に対する補正量とBの信号値に対する補正量とを比較することにより、色曲りが発生するか否かを判定する。具体的には、拡張処理部102は、以下の式(5)を用いた補正量の比較処理を行う。なお、式(5)において、Dif(x,y)は拡張処理で使用する補正量間の差分値、CB(x,y)はBにおける補正量、CG(x,y)はGにおける補正量である。
Dif(x,y)=|CB(x,y)−CG(x,y)| 式(5)
さらに、S303において、拡張処理部102は、式(5)で算出される補正量間の差分値Dif(x,y)が、所定の閾値Th以上である場合、拡張処理後の信号の色相が変化することにより色曲りが発生すると判定する。そして、S303において、拡張処理部102は、色曲りが発生すると判定した場合にはS304に処理を進め、一方、色曲りが発生しないと判定した場合にはS306に処理を進める。
なお、本実施形態では、補正量間の差分値Dif(x,y)を算出して色曲りの発生判定を行ったが、拡張処理前後の画像の差分値を使用して色曲りの発生判定を行っても良い。具体的には、拡張処理部102は、各色信号の拡張処理前後の画素値の差分値が所定の閾値以上の場合、色相が変化して色曲りが発生すると判定する。
S304の処理に進むと、拡張処理部102は、前述のS302において着目画素の画素位置で算出されたゲイン値を基に、後段の階調変換部103でゲインダウンになる階調変換処理が行われるか否かを判定する。そして、拡張処理部102は、ゲインダウンになると判定した場合にはS305に処理を進め、一方、ゲインダウにならないと判定した場合には図3のフローチャートの処理を終了する。
ここで、階調変換処理においてゲインダウンがなされる場合、当該ゲインダウンによって輝度値が下がることで色曲りが目立ち易くなるような状態になる。このため、拡張処理部102は、ゲインダウンによる色曲りを抑えるような補正量を算出する。すなわちこの場合、拡張処理部102は、拡張処理により色曲りが発生し、さらに階調変換処理でゲインダウンする画素に対し、色曲りを抑制するような補正量を算出する。より具体的に説明すると、拡張処理部102は、前述のように算出した色毎の補正量を比較し、その中から指定する対象色の補正量を他色の補正量により置き換える処理を行う。例えば前述した例のように、BとGについて拡張処理の補正量が算出されている場合、拡張処理部102は、対象色としてのGの補正量を他色であるBの補正量に置き換えることで、GとBとを同じ補正量にする。
その後、拡張処理部102では、前述したようにして算出した各色の補正量を用いた拡張処理を行う。これにより、拡張処理によって、被写体の持っている色相が変化するのを防ぐことができるようになる。
本実施形態では、対象色の補正量を他色の補正量に置き換えてから拡張処理を行う例を挙げたが、補正量が最大値となる色の補正量を小さくするようにしてから拡張処理を行ってもよい。
以下、この場合の補正量算出処理について、図7を用いて説明する。図7は、最大値の補正量と他色の補正量とにおける補正量間の差分値と、補正量算出に使用する重み係数との対応関係を表した図である。
例えば拡張処理としてBとGの補正量が算出されている場合、Bの補正量とGの補正量のうち最大値となる補正量を対象色の補正量とし、その最大値の補正量を小さくして、他色の補正量に近づけることで、色曲りの発生を防ぐことができる。この例の場合、拡張処理部102は、最大値の補正量について、図7(a)のグラフ701に示す重み係数W1(x,y)を用いることにより、値を小さくした補正量を算出する。具体的には、補正量間の差分値が所定の閾値Th1以上の場合には色曲りが発生すると判定し、拡張処理部102は、グラフ701のように補正量間の差分値が閾値Th1以上では徐々に小さくなるような重み係数を取得する。そして、拡張処理部102は、その取得した重み係数を用いて、最終的に使用する補正量を下記の式(6)を用いて算出する。なお、式(6)のC'MAX(x,y)は最終的に使用する補正量であり、CMAX(x,y)は最大値と判定される色信号に対する補正量であり、W1(x,y)はグラフ701から取得された重み係数である。
C'MAX(x,y)=W1(x,y)×CMAX(x,y) 式(6)
そしてこの例の場合も、拡張処理部102は、前述のようにして算出した補正量を用いた拡張処理を行う。この例の場合も、拡張処理によって、被写体の持っている色相が変化するのを防ぐことができるようになる。
また図3のフローチャートにおいて、S306の処理に進んだ場合、拡張処理部102は、前述した拡張処理に関する情報と、S302で算出したゲイン値の情報とを基に、拡張処理によって擬似階調が発生するか否かを判定する。
以下、図6を参照しながら、拡張処理によって擬似階調が発生するか否かの判定処理の詳細を説明する。
図6(b)のグラフ602は、着目画素のR,G,Bについて、WB補正前の各信号値、WB補正後の各信号値、拡張処理が行われた場合の各信号値を表している。このグラフ602の例では、着目画素について、WB補正後のRとBのうち信号値が小さいのはRであるためWB補正後のRの信号値が拡張され、さらに拡張されていないBと、WB補正後のGとの比較の結果、WB補正後のGの信号値が拡張される例を挙げている。つまりこの例の場合、着目画素について、拡張処理に関する情報の補正量としては、着目画素のGとRにおける補正量が取得される。
図6(c)のグラフ603は、着目画素の周辺画素のR,G,Bについて、WB補正前の各信号値、WB補正後の各信号値、拡張処理が行われた場合の各信号値を表している。このグラフ603の例では、周辺画素について、WB補正後のRとBの信号値が同じ値であるためいずれも拡張されず、さらにRおよびBのいずれも拡張されていないため、WB補正後のGについても拡張されていない例を挙げている。つまりこの例の場合、周辺画素について、拡張処理に関する情報として補正量の値はゼロまたは取得されないことになる。
S306において、拡張処理部102は、先ず拡張処理に関する情報を基に、着目画素について拡張処理を行うかどうかを判定する。図6(b)の例の場合、着目画素についての拡張処理に関する情報として補正量を算出しており、拡張処理部102は、拡張処理を行うと判定する。
また拡張処理部102は、拡張処理に関する情報から補正量の勾配値を取得して、着目画素の信号値と周辺画素の信号値との差分が大きいかどうかを判定する。なお、拡張処理を行わないと判定した場合、拡張処理部102は、この図3のフローチャートの処理を終了する。
ここで、補正量の勾配値が所定の閾値以上である場合、階調の不連続による擬似的な階調段差が発生し易くなって、擬似階調が発生し易くなる。また、着目画素の周辺画素について拡張処理が行われない場合、あるいは周辺画素における拡張処理の補正量が所定の閾値未満である場合、拡張処理後の画素値に差が生じて階調が不連続となり、擬似階調が発生し易くなる。なお、着目画素の周辺画素について拡張処理が行われない場合は、周辺画素における拡張処理の補正量が所定の閾値未満である場合に含まれる。このため、拡張処理部102は、補正量の勾配値が所定の閾値以上である場合、あるいは、周辺画素について拡張処理の補正量が所定の閾値未満である場合、擬似階調が発生すると判定する。
そして、拡張処理部102は、S306において擬似階調が発生すると判定した場合にはS307に処理を進め、発生していないと判定した場合にはこのフローチャートの処理を終了する。
S307に進むと、拡張処理部102は、擬似階調が発生すると判定した着目画素の位置において、前述した階調特性を用いて算出したゲイン値を基に、後段の階調変換部103でゲインダウンになる階調変換処理が行われるか否かを判定する。そして、拡張処理部102は、ゲインダウンになると判定した場合にはS308に処理を進め、一方、ゲインダウにならないと判定した場合には図3のフローチャートの処理を終了する。
ここで、階調変換処理においてゲインダウンがなされる場合、当該ゲインダウンによって輝度値が下がることで擬似階調が目立ち易くなるような状態になる。このため、拡張処理部102は、ゲインダウンによる擬似階調を抑えるような補正量を算出する。すなわちこの場合、拡張処理部102は、拡張処理により擬似階調が発生し、さらに階調変換処理でゲインダウンする画素に対し、擬似階調を抑制するような補正量を算出する。より具体的に説明すると、拡張処理部102は、前述のように算出した色毎の補正量を小さくすることにより擬似階調を抑制する。前述した例のように、BとGについて拡張処理の補正量が算出されている場合、拡張処理部102は、BとGの両方の補正量を小さくする。すなわち、着目画素の値が、周辺の拡張処理が行われない画素の値に近づくようにする。これにより、階調の段差が少なくなって、擬似階調が目立たないようになる。
以下、図7を参照しながら補正量の値を小さくする処理について説明する。
拡張処理部102は、図7(b)のグラフ702の重み係数W2(x,y)を用いて、値を小さくする補正量を算出する。例えば前述の図6(b),(c)のように、着目画素ではBとGについて拡張処理の補正量が算出され、周辺画素では拡張処理が行われない場合、着目画素のBの補正量とGの補正量の両方の値を小さくし、周辺の拡張処理されない画素の値に近づけるようにする。この例の場合、拡張処理部102は、着目画素について、図7(b)のグラフ702に示す重み係数W2(x,y)を用いることにより、補正量の値を小さくする。具体的には、拡張処理部102は、補正量の勾配値の差分値が所定の閾値以上の場合は擬似階調が発生すると判定し、図7(b)のグラフ702のように勾配値の差分値が閾値Th2以上の場合、徐々に値が小さくなる重み係数W2(x,y)を算出する。そして、拡張処理部102は、その算出した重み係数を用いて、最終的に使用する補正量を下記の式(7)を用いて算出する。なお、式(7)のC'B(x,y)は最終的に使用するBの信号の補正量、CB(x,y)はBの信号の補正量、C'G(x,y)は最終的に使用するGの信号の補正量、CG(x,y)はGの信号の補正量である。
C'B(x,y)=W2(x,y)×CB(x,y)
C'G(x,y)=W2(x,y)×CG(x,y) 式(7)
その後、拡張処理部102では、前述のようにして算出した各色の補正量を用いた拡張処理を行う。これにより、拡張処理によって、擬似階調が生ずるのを抑制することができるようになる。
なお、本実施形態では、補正量を小さくして拡張処理を行う例を挙げたが、補正量を算出した領域に対して拡張処理を行わないように処理を変更してもよい。
図2のフローチャートのS203では、前述のようにして、階調変換処理で用いる階調特性の情報に基づいて算出した補正量を使用して、各色の信号値に対する拡張処理が行われる。
次に図2のフローチャートのS204の処理に進むと、階調変換部103のゲイン算出部111は、階調変換処理で使用するゲイン値を算出する。本実施形態の場合、ゲイン算出部111は、S302と同様に、式(4)を用い、拡張処理後の着目画素位置のR,G,Bの信号値から、入力輝度Yの値を算出し、図5(b)に示した階調特性のグラフ502を用いてゲイン値を算出する。
次にS205の処理に進むと、ゲイン処理部112は、画像取得部101にて取得された撮像画像と、ゲイン算出部111にて算出されたゲイン値とを用い、階調変換処理としてゲインをかける処理を行う。このゲイン処理は、下記の式(8)により表される。なお式(8)のout(x,y)は着目画素の座標(x,y)のゲイン処理後の出力信号値、in(x,y)は着目画素の座標(x,y)の入力された信号値、GV(x,y)はゲイン値である。
out(x,y)=GV(x,y)×in(x,y) 式(8)
その後、S206の処理に進むと、信号処理部104は、ゲイン処理後の信号に対し現像処理などの各種信号処理を行い、その信号処理後の画像を出力する。
以上説明したように、第1の実施形態の画像処理装置は、拡張処理で色曲りや擬似階調が生ずる画素を判定し、その判定結果を基に、拡張処理で使用する補正量を制御することにより、色曲りや擬似階調が目立ち難い拡張処理を実行可能である。
<第2の実施形態>
次に第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、入力画像の各画素について、WB補正後の色信号からは拡張処理で使用する補正量のみを算出する。そして第2の実施形態の場合、WB補正後の信号に対して階調変換処理を行った後、その階調変換処理で用いたゲイン値を基に、拡張処理の補正量を調節し、その調節後の補正量を用いて、階調変換処理後の信号に対する拡張処理を行う。
以下、第2の実施形態について、図8と図9を用いて説明する。図8は第2の実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図であり、図9は第2の実施形態に係る画像処理のフローチャートである。図8の構成において、第1の実施形態の図1に示した構成との差異は、WB処理部802と拡張処理部804において行われる処理である。WB処理部802は、補正量算出部810を含んでおり、画像取得部801と階調変換部803との間に設けられている。拡張処理部804は、補正量調節部813を含んでおり、階調変換部803と信号処理部805との間に設けられている。図8の画像取得部801、階調変換部803のゲイン算出部811およびゲイン処理部812、信号処理部805は、それぞれ図1の対応した各構成要素と同様であるため、それらの説明は省略する。
第2の実施形態において、WB処理部802は、前述の第1の実施形態の場合と同様のWB補正処理を行う。第2の実施形態の場合、WB処理部802は、補正量算出部810を含んでおり、補正量算出部810は後段の拡張処理部804で用いられる補正量を算出する。拡張処理部804の補正量調節部813は、補正量算出部810が算出した補正量を基に色曲りや擬似階調の発生判定を行い、さらに階調変換部803で用いたゲイン値を基に補正量を調節する処理を行う。
以下、第2の実施形態の画像処理について図9のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図9のフローチャートにおいて、図2のフローチャートとの主な差異は、拡張処理で使用する補正量を算出するS903の処理、階調特性を基に補正量を調節して拡張処理を行うS906の処理である。図9のS901、S902、S904、S905、S907の処理は、図2の対応した処理ステップ(S201、S202、S204、S205、S206)と同様であるため、それらの説明は省略する。図9のフローチャートの場合、S902の処理後にS903の処理に進み、S903の処理後にS904の処理に進み、さらにS905の処理後にS906の処理に進み、S906の処理後にS907の処理に進む。
第2の実施形態の場合、WB処理部802は、S903の処理として撮像画像にWBゲインをかけるWB補正処理を行う。そして、WB処理部802内の補正量算出部810は、そのWB補正後の画素値を基に、後段の拡張処理で使用する補正量を算出する。第2の実施形態において、補正量の算出処理は、前述したS203の処理と同様であり、式(2)と式(3)を用いて前述同様に行われる。第2の実施形態の場合、補正量算出部810にて算出された補正量は後段の拡張処理部804に送られる。
またS906の処理に進むと、拡張処理部804の補正量調節部813は、S903で算出された補正量を基に色曲りや擬似階調の発生判定処理を行い、またゲイン処理部812で用いたゲイン値を基に補正量を調節する処理を行う。補正量を使用した色曲りや擬似階調の発生判定処理は、前述したS303、S306と同様の処理である。また、補正量調節部813は、着目画素について色曲りや擬似階調が発生すると判定した場合、階調変換部803のゲイン処理部812から取得した当該画素位置のゲイン値を用いて、ゲインダウンがされているかどうかの判定を行う。そして、補正量調節部813は、ゲインダウンがされていると判定した場合には、色曲りや擬似階調の発生に応じて前述したS305、S308の補正量が得られるように、S903で算出された補正量を調節する。その後、拡張処理部804は、ゲイン処理後の信号に対し、前述のように調節した補正量を用いた拡張処理を行う。
第2の実施形態では、WB補正後の信号から拡張処理で使用する補正量を算出し、WB補正後の信号を階調変換処理した後、その階調変換処理で用いたゲイン値を基に補正量を調節し、その調節後の補正量を用いて階調変換処理後の信号の拡張処理を行う。これにより、第2の実施形態においても、色曲りや擬似階調が目立ち難くする拡張処理を実行可能である。
前述した各実施形態の各機能やフローチャートの処理は、ハードウェア構成のみで実現されてもよいし、CPU等がプログラムを実行することによるソフトウェア構成により実現されてもよい。また、一部がハードウェア構成で残りがソフトウェア構成により実現されてもよい。このソフトウェア構成のためのプログラムは、予め用意されている場合だけでなく、不図示の外部メモリ等の記録媒体から取得されたり、不図示のネットワーク等を介して取得されたりしてもよい。
また前述の実施形態の画像処理装置で扱う撮像画像は、例えばデジタルカメラ、スマートフォン、タブレット端末、監視カメラ、工業用カメラ、車載カメラ、医療用カメラなどにより撮像された画像のいずれあってもよい。
本発明に係る信号処理における1以上の機能を実現するプログラムは、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給可能であり、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサにより読また出し実行されることで実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
前述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101,801:画像取得部、102,804:拡張処理部、103,803:階調変換部、104,805:信号処理部、111:ゲイン算出部、112:ゲイン処理部、810:補正量算出部、813:補正量調節部

Claims (15)

  1. 画像信号の画素における対象色の信号値を他色の信号値を基に補正する拡張処理を行う拡張処理手段と、
    画像信号の階調変換処理に用いるゲイン値を決定し、前記拡張処理がなされた後の画像信号に対して前記ゲイン値によるゲインをかけて前記階調変換処理を行う階調変換手段と、を有し、
    前記拡張処理手段は、前記階調変換手段が前記ゲイン値を決定する際に用いる情報を基に、前記拡張処理で使用する補正量を算出し、当該補正量を用いて前記拡張処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記拡張処理手段は、ホワイトバランスを調整した後の前記画像信号に対して、前記拡張処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 画像信号の画素における対象色の信号値を他色の信号値を基に補正する拡張処理で使用する補正量を算出する補正量算出手段と、
    画像信号の階調変換処理に用いるゲイン値を決定し、前記画像信号に対して前記ゲイン値によるゲインをかけて前記階調変換処理を行う階調変換手段と、
    前記階調変換手段が前記ゲイン値を決定する際に用いた情報を基に前記補正量を調節し、当該調節した補正量を使用して、前記階調変換処理がなされた後の画像信号に対して前記拡張処理を行う拡張処理手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記拡張処理手段は、ホワイトバランスを調整した後に前記階調変換処理された画像信号に対して、前記拡張処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記ゲイン値を決定する際に用いる情報は、前記階調変換処理の階調特性を表す情報であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記拡張処理手段は、着目画素について、前記対象色の補正量の値が大きく、前記他色の補正量の値が小さい場合、前記拡張処理によって色相に変化が生ずると判定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記拡張処理手段は、着目画素について、前記拡張処理の前後の画像の差分値が大きくなる場合、前記拡張処理によって色相に変化が生ずると判定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記拡張処理手段は、
    前記色相に変化が生ずると判定した場合、前記着目画素の画素位置の前記ゲイン値によってゲインダウンになるかを判定し、
    前記ゲインダウンになると判定した場合には、前記画素位置での補正量を、指定した色の補正量に置き換えることを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 前記拡張処理手段は、
    前記色相に変化が生ずると判定した場合、前記着目画素の画素位置の前記ゲイン値によってゲインダウンになるかを判定し、
    前記ゲインダウンになると判定した場合には、前記画素位置の前記補正量のうち最大値の補正量となる色の補正量を小さくすることを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
  10. 前記拡張処理手段は、着目画素について、前記補正量の勾配値が大きく、前記着目画素に対する周辺画素の補正量が小さい場合、擬似階調が生ずると判定することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記拡張処理手段は、
    前記擬似階調が生ずると判定した場合、前記着目画素の画素位置の前記ゲイン値によってゲインダウンになるかを判定し、
    前記ゲインダウンになると判定した場合には、前記画素位置の前記補正量を小さくすることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記拡張処理手段は、前記着目画素の画素位置の前記補正量を、前記周辺画素の補正量に合わせるように小さくすることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    画像信号の画素における対象色の信号値を他色の信号値を基に補正する拡張処理を行う拡張処理工程と、
    画像信号の階調変換処理に用いるゲイン値を決定し、前記拡張処理がなされた後の画像信号に対して前記ゲイン値によるゲインをかけて前記階調変換処理を行う階調変換工程と、を有し、
    前記拡張処理工程では、前記階調変換工程で前記ゲイン値を決定する際に用いる情報を基に、前記拡張処理で使用する補正量を算出し、当該補正量を用いて前記拡張処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  14. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    画像信号の画素における対象色の信号値を他色の信号値を基に補正する拡張処理で使用する補正量を算出する補正量算出工程と、
    画像信号の階調変換処理に用いるゲイン値を決定し、前記画像信号に対して前記ゲイン値によるゲインをかけて前記階調変換処理を行う階調変換工程と、
    前記階調変換工程で前記ゲイン値を決定する際に用いた情報を基に前記補正量を調節し、当該調節した補正量を使用して、前記階調変換処理がなされた後の画像信号に対して前記拡張処理を行う拡張処理工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  15. コンピュータを、請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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