JP2020080126A - 評価システム、情報処理装置、評価方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

評価システム、情報処理装置、評価方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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takuya Okano
卓矢 岡野
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Ren Matsuyama
錬 松山
昌希 内田
Masaki Uchida
昌希 内田
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Abstract

【課題】サービス提供者に対する評価値の算出及び表示等を行う評価システム、情報処理装置、評価方法及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】本実施の形態に係る評価システムは、サービスの利用者に関する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を共有して記憶する複数の情報管理装置と、前記情報管理装置との通信を行う情報処理装置とを備え、前記情報処理装置は、サービス提供者について前記情報管理装置に記憶された前記権限情報及び/又は前記履歴情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記権限情報及び/又は前記履歴情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する算出部と、前記算出部が算出した評価値を表示する処理を行う表示処理部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、サービス提供者に対する評価値の算出及び表示等を行う評価システム、情報処理装置、評価方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、病院又は診療所等の医療機関において行われた利用者(患者)の診察又は検査等に関する情報は、電子的なデータとしてデータベースに蓄積されている。しかしながら、各医療機関にて収集された利用者の情報は医療機関毎に管理されており、一の医療機関が他の医療機関の情報を参照することはできなかった。このため、1人の利用者が複数の医療機関を利用した場合、各医療機関で同様の診察又は検査等が繰り返し行われ、利用者の負担となっていた。
特許文献1においては、分散型ネットワークにより接続された複数のノード装置が、臨床試験データを処理して症例報告書データを生成し、生成した成果物を共有するための合意形成処理を行い、合意形成された成果物を記憶することによって、合意された成果物のみを分散して保存するセキュリティシステムが提案されている。
特許第6245783号公報
例えば、医療機関が所有する利用者の情報を他の医療機関に対して公開すると共に、他の医療機関が公開する利用者の情報を取得することを可能とし、複数の医療機関が利用者の情報を共有するシステムを構築することが考えられる。これにより医療機関は、利用者が他の医療機関にて行った診察又は検査等の情報を他の医療機関から取得して、この利用者の治療などを実施することができる。このシステムに参加する複数の医療機関には、有用な情報を数多く公開する医療機関もあれば、自身が有する情報の公開を拒む医療機関が含まれる虞もある。
医療機関を訪れようとする利用者は、複数の医療機関の中から1つの医療機関を選ぶ必要がある。このような場合に利用者は、例えば医療機関の評価又は口コミ等の情報を調べて、医療機関の選択の材料とすることができる。また医療機関に限らず、様々なサービスを利用する利用者には、サービス提供者を選択する際に、より多くの選択材料が与えられることが好ましい。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、サービス提供者に対する評価値の算出及び表示等を行うことにより、利用者によるサービス提供者の選択の材料となり得る情報を提供することが期待できる評価システム、情報処理装置、評価方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る評価システムは、サービスの利用者に関する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を共有して記憶する複数の情報管理装置と、前記情報管理装置との通信を行う情報処理装置とを備え、前記情報処理装置は、サービス提供者について前記情報管理装置に記憶された前記権限情報及び/又は前記履歴情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記権限情報及び/又は前記履歴情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する算出部と、前記算出部が算出した評価値を表示する処理を行う表示処理部とを有する。
また、本発明に係る評価システムは、前記複数の情報管理装置が、ブロックチェーンに前記権限情報及び/又は前記履歴情報を記憶する。
また、本発明に係る評価システムは、前記複数の情報管理装置が、前記権限情報を共有して記憶し、前記権限情報には、利用者が定めた前記利用者情報へのアクセスの可否に係る可否情報と、サービス提供者が定めた前記利用者情報へのアクセスの可否に係る可否情報とを含み、前記算出部は、両可否情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する。
また、本発明に係る評価システムは、前記複数の情報管理装置が、前記履歴情報を共有して記憶し、前記算出部は、サービス提供者毎の利用者情報への被アクセス数に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する。
また、本発明に係る評価システムは、前記複数の情報管理装置が、前記利用者によりなされた前記サービス提供者に対する評価に係る評価情報を共有して記憶し、前記算出部は、前記評価情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する。
また、本発明に係る評価システムは、前記算出部が、複数の時点における前記サービス提供者に対する評価値をそれぞれ算出し、前記表示処理部は、前記サービス提供者に対する評価値の時期的な変化を表示する処理を行う。
また、本発明に係る評価システムは、前記算出部が、所定の地理範囲内に存在する複数のサービス提供者に対する評価値をそれぞれ算出し、前記表示処理部は、前記算出部が算出した複数の評価値に基づいて、前記複数のサービス提供者に対する所定のサービス提供者の相対的な評価を表示する。
また、本発明に係る評価システムは、前記サービス提供者に対応付けて、該サービス提供者の利用者に関する利用者情報を記憶する利用者情報記憶装置を備え、前記利用者情報記憶装置は、前記情報管理装置が記憶した前記権限情報に基づいて、利用者情報に対するアクセスの可否を判定する。
また、本発明に係る情報処理装置は、サービスの利用者に関する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を複数の装置で共有して記憶する情報管理装置から、サービス提供者についての前記権限情報及び/又は前記履歴情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記権限情報及び/又は前記履歴情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する算出部と、前記算出部が算出した評価値を表示する処理を行う表示処理部とを備える。
また、本発明に係る情報処理装置は、前記情報管理装置が、前記権限情報を共有して記憶し、前記権限情報には、利用者が定めた前記利用者情報へのアクセスの可否に係る可否情報と、サービス提供者が定めた前記利用者情報へのアクセスの可否に係る可否情報とを含み、前記算出部は、両可否情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する。
また、本発明に係る情報処理装置は、前記情報管理装置が、前記履歴情報を共有して記憶し、前記算出部は、サービス提供者毎の利用者情報への被アクセス数に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する。
また、本発明に係る情報処理装置は、前記情報管理装置が、前記利用者によりなされた前記サービス提供者に対する評価に係る評価情報を共有して記憶し、前記算出部は、前記評価情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する。
また、本発明に係る情報処理装置は、前記算出部が、複数の時点における前記サービス提供者に対する評価値をそれぞれ算出し、前記表示処理部は、前記サービス提供者に対する評価値の時期的な変化を表示する処理を行う。
また、本発明に係る情報処理装置は、前記算出部が、所定の地理範囲内に存在する複数のサービス提供者に対する評価値をそれぞれ算出し、前記表示処理部は、前記算出部が算出した複数の評価値に基づいて、前記複数のサービス提供者に対する所定のサービス提供者の相対的な評価を表示する。
また、本発明に係る評価方法は、サービスの利用者に関する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を複数の装置で共有して記憶する情報管理装置から、サービス提供者についての前記権限情報及び/又は前記履歴情報を取得し、取得した前記権限情報及び/又は前記履歴情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出し、算出した評価値を表示する。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、サービスの利用者に関する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を複数の装置で共有して記憶する情報管理装置から、サービス提供者についての前記権限情報及び/又は前記履歴情報を取得し、取得した前記権限情報及び/又は前記履歴情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出し、算出した評価値を表示する処理を実行させる。
本発明においては、医療機関等のサービス提供者が有する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を複数の情報管理装置が共有して記憶する。利用者が利用する情報処理装置は、情報管理装置に記憶された権限情報及び/又は履歴情報を取得して、取得した権限情報及び/又は履歴情報に基づいてサービス提供者に対する評価値を算出し、算出した評価値を表示する処理を行う。これにより利用者は、情報処理装置により表示されたサービス提供者の評価値を参考にして、サービス提供者を選ぶことが可能となる。
また本発明においては、複数の情報管理装置がブロックチェーンに権限情報及び/又は履歴情報を記憶する。これにより情報管理装置に記憶される権限情報及び/又は履歴情報の信頼性を高めることができ、権限情報及び/又は履歴情報に基づいて算出及び表示等がなされる評価値の信頼性を高めることができる。
また本発明においては、利用者情報に対してこの利用者が設定したアクセスの可否に関する可否情報と、この利用情報を有するサービス提供者が設定したアクセスの可否に関する可否情報とを、情報管理装置が記憶する権限情報に含む。情報処理装置は、利用者による可否情報とサービス提供者による可否情報とに基づいて、このサービス提供者に対する評価値を算出する。例えば情報処理装置は、利用者がアクセスを許可した利用者情報に対して、サービス提供者がアクセスを拒否した場合に、このサービス提供者に対して低い評価を与える。利用者による可否情報及びサービス提供者による可否情報に基づいてサービス提供者の評価値を算出することにより、情報処理装置は、利用者情報のアクセスに対するこのサービス提供者の姿勢を評価することができる。
また本発明においては、情報管理装置が、利用者情報のアクセスに関する履歴情報を記憶する。情報処理装置は、サービス提供者が有する利用者情報に対してアクセスがなされた数に基づいて、このサービス提供者に対する評価値を算出する。例えば情報処理装置は、全利用者情報に対してアクセスがなされた数に対する、対象のサービス提供者が有する利用者情報に対してアクセスがなされた数の割合を算出し、これを評価値とすることができる。利用者情報の被アクセス数に基づいて評価値を算出することにより、情報処理装置は、他のサービス提供者から必要とされる利用者情報を多く有するサービス提供者に対して高評価を与えることができる。
また本発明においては、情報処理装置がサービス提供者に対する評価を利用者から受け付け、受け付けた評価に係る評価情報を情報管理装置へ送信する。複数の情報管理装置は、情報処理装置から送信された評価情報を受信し、これを共有して記憶する。情報処理装置は、情報管理装置により記憶された評価情報を取得し、取得した評価情報に基づいてサービス提供者に対する評価値を算出する。これにより情報処理装置は、サービス提供者のサービスを利用した利用者による評価を参酌して、サービス提供者に対する評価値を算出することができる。
また本発明においては、情報処理装置が複数の時点におけるサービス提供者の評価値をそれぞれ算出して、サービス提供者の評価値の時期的な変化を表示する。例えば情報処理装置は、1ヶ月毎の評価値を算出し、評価値の1ヶ月毎の変化をグラフなどで表示する。これにより利用者は、例えば評価が上昇又は下降しているサービス提供者を容易に見出すことができる。
また本発明においては、情報処理装置が所定の地理範囲内に存在する複数のサービス提供者に対する評価値をそれぞれ算出し、これら複数のサービス提供者に対する所定のサービス提供者の相対的な評価を表示する。例えば情報処理装置は、所定の市区町村等に存在する複数のサービス提供者について、評価値の順位又は偏差値等の情報を表示する。これにより利用者は、所定の地理範囲内に存在する複数のサービス提供者から、相対的な評価に基づいていずれかのサービス提供者を選択することができる。
また本発明においては、利用者情報記憶装置がサービス提供者に対応付けて、このサービス提供者の利用者に関する利用者情報を記憶する。利用者情報記憶装置は、他の装置から利用者情報に対するアクセスの要求を受け付けた場合に、情報管理装置が記憶した権限情報に含まれるアクセスの可否情報に基づいて要求された利用情報のアクセスの可否を判定する。これにより利用者情報記憶装置は、複数の情報管理装置により共有された信頼性の高い権限情報に基づいて、自身が記憶している利用者情報のアクセスの可否を判定することができる。
本発明による場合は、サービス提供者に対する評価値の算出及び表示等を行うことにより、利用者によるサービス提供者の選択の材料となり得る情報を提供することが期待できる。
本実施の形態に係る医療機関評価システムの概要を説明するための模式図である。 本実施の形態に係るノード装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る公開情報の一構成例を示す模式図である。 本実施の形態に係る公開情報の一構成例を示す模式図である。 本実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る患者DBの一構成例を示す模式図である。 本実施の形態に係るスマホの構成を示すブロック図である。 スマホが表示する評価画面の一表示例を示す模式図である。 本実施の形態に係るスマホが行う評価画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るスマホが行う「影響力」に関する評価値の算出処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るスマホが行う「透明性」に関する評価値の算出処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る医療機関評価システムを構築する方法を説明するための模式図である。 変形例に係る医療機関評価システムの構成を説明するための模式図である。
本発明の実施形態に係る評価システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<システム概要>
図1は、本実施の形態に係る医療機関評価システムの概要を説明するための模式図である。なお本実施の形態においては、サービス提供者として医療機関を評価するシステムを例に説明を行うが、サービス提供者は医療機関以外の種々の企業、機関又は施設等であってよい。
本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、病院又は診療所等の医療機関a,b…に設けられたサーバ装置4a,4b…が、この医療機関a,b…にて行われた患者の診療又は検査等の情報を患者DB(データベース)5a,5b…に記憶して蓄積する。図1においては3つのサーバ装置4a〜4c及び患者DB5a〜5cの組が図示されており、これらはそれぞれ異なる3つの医療機関a〜cに設けられているものとする。各患者DB5a〜5cにはその医療機関a〜cにて行われた診療又は検査等の情報が記憶され、3つの患者DB5a〜5cに記憶されている内容は異なっている。
本実施の形態に係る医療機関評価システムにおいて各サーバ装置4a〜4cは、他のサーバ装置4a〜4cからのアクセス要求に応じて、自身の患者DB5a〜5cに記憶された患者情報をアクセス要求元の他のサーバ装置4a〜4cへ送信することにより、患者情報を公開する。これにより各医療機関a〜cは、他の医療機関a〜cが有する公開された患者情報にアクセスし、自機関における患者の治療等に役立てることができる。ただし、サーバ装置4a〜4cは、他のサーバ装置4a〜4cに対して患者DB5a〜5cに記憶された全ての患者情報を公開するのではなく、患者からの許可が得られた患者情報に対してのみ他のサーバ装置4a〜4cからのアクセスを許可する。患者DB5a〜5cに記憶された患者情報に対するアクセスの権限に関する情報は、ブロックチェーンシステム1を構成するノード装置2a〜2cがブロックチェーンとして管理する公開情報3a〜3cに含めて記憶される。サーバ装置4a〜4cはこの公開情報3a〜3cに含まれるアクセス権限の情報を参照することによって、他のサーバ装置4a〜4cから各患者情報へのアクセスの可否、即ち各患者情報の公開の可否を判定することができる。
本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、分散型台帳技術の1つであるブロックチェーンを利用して公開情報3a〜3cの管理が行われる。本実施の形態に係るブロックチェーンシステム1は、複数のノード装置2a〜2cがピア・ツー・ピア型のネットワークを介して接続され、複数のノード装置2a〜2cが公開情報3a〜3cを分散して共有するシステムである。なお本実施の形態において「分散して共有する」又は「分散共有する」等の表現は、複数のノード装置2a〜2cが実質的に同一内容の情報をそれぞれ記憶している状態を表している。図1においてはノード装置2a〜2cがそれぞれ個別に記憶している公開情報3a〜3cが3つ図示されているが、この3つの公開情報3a〜3cは実質的に同一の内容である。また「実質的に同一」とは、ある時点においては複数の公開情報3a〜3cの内容が一部相異する状態となる可能性があるが、ある程度の時間が経過することによって相違が解消されて同一の内容となることを含めた表現であり、以下において単に「同一」と記載されている場合であってもこの「実質的に同一」を含むものとする。
ブロックチェーンシステム1にて共有される公開情報3a〜3cは、例えばある患者の患者情報について、いずれの医療機関a〜c又はサーバ装置4a〜4cに対してアクセスの許可が与えられているかを示す情報が含まれている。サーバ装置4a〜4cは、ブロックチェーンシステム1を構成するいずれかのノード装置2a〜2cに接続されており、ノード装置2a〜2cが記憶している公開情報3a〜3cを参照し、公開情報3a〜3cに含まれるアクセス権限に関する情報を取得することによって、自身の患者DB5a〜5cに記憶された患者情報に対する他のサーバ装置4a〜4cからのアクセスの可否を判定することができる。
なお図1に示す医療機関評価システムでは、1つのサーバ装置4a〜4cに対して1つのノード装置2a〜2cが設けられる構成、例えば1つの医療機関a〜cに対してサーバ装置4a〜4c及びノード装置2a〜2cが一組に設けられる構成を想定している。しかしながら、1つのノード装置2a〜2cに対して2つ以上のサーバ装置4a〜4cが接続される構成であってもよく、サーバ装置4a〜4cに接続されていないノード装置2a〜2cが存在してもよい。また一組のサーバ装置4a〜4c及びノード装置2a〜2cは、同じ場所又は近接した場所に配置される必要はなく、異なる場所又は遠隔の場所に配置されてもよい。またサーバ装置4a〜4c及びノード装置2a〜2cが1つの装置として構成されてもよい。
本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、患者DB5a〜5cに記憶された患者情報に対するアクセスの可否を、この患者情報に係る患者が設定可能である。患者は、自身のスマホ(スマートフォン)6を用いて、医療機関a〜cに保存された自身の患者情報に対し、いずれの医療機関a〜cにアクセスを許可するかを設定することができる。スマホ6は、患者により設定されたアクセス権限に関する設定情報を、ブロックチェーンシステム1に対して送信する。スマホ6が送信した設定情報は、ブロックチェーンシステム1に含まれる複数のノード装置2a〜2cのいずれかにて受信される。設定情報を受信したノード装置2a〜2cは、自身が記憶している公開情報3a〜3cに受信した設定情報を加えることで、新たなアクセス権限の設定を公開情報3a〜3cに反映させて更新する。いずれかのノード装置2a〜2cにてなされた公開情報3a〜3cの更新内容は、このノード装置2a〜2cが他のノード装置2a〜2cとの通信を行うことで情報交換がなされ、他のノード装置2a〜2cが記憶している公開情報3a〜3cに反映される。
また本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、各医療機関a〜cが自身のサーバ装置4a〜4cの患者DB5a〜5cに記憶された患者情報に対するアクセスの可否を設定可能である。医療機関a〜cの医師等は、サーバ装置4a〜4c又はこれに接続された端末装置等を利用して患者の診察又は検査等の情報を患者情報として入力し、この患者情報に対するアクセス権限の設定を行う。入力された患者情報はサーバ装置4a〜4cの患者DB5a〜5cに記憶され、アクセス権限の設定情報は、サーバ装置4a〜4cからブロックチェーンシステム1へ送信され、公開情報3a〜3cに記憶される。
サーバ装置4a〜4cは、他のサーバ装置4a〜4cから自身の患者DB5a〜5cに記憶された患者情報に対するアクセス要求を受信した場合に、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに含まれるアクセス権限の情報を参照し、このアクセス要求の可否を判定する。本実施の形態においては、医療機関a〜cにてアクセスが許可され、且つ、患者自身がアクセスを許可した場合にのみ、患者情報に対して他のサーバ装置4a〜4cからのアクセスが許可される。アクセスが許可されていると判定した場合、サーバ装置4a〜4cは、要求された患者情報を患者DB5a〜5cから読み出し、要求元のサーバ装置4a〜4cに対してこの患者情報を送信する。このときに患者情報を送信したサーバ装置4a〜4cは、送信した患者情報及び送信先のサーバ装置4a〜4c等の情報を含む履歴情報を生成し、ブロックチェーンシステム1へ履歴情報を送信する。これにより、一のサーバ装置4a〜4cから他のサーバ装置4a〜4cへの患者情報の送信に係る履歴情報が、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに記憶される。
また本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、各医療機関a〜cに対する評価値の算出を行い、スマホ6又はサーバ装置4a〜4c等に医療機関a〜cの評価を表示する処理が行われる。例えばスマホ6の所持者は、医療機関a〜cの一覧等から所望の医療機関a〜cを選択し、選択した医療機関a〜cに関する評価をスマホ6に表示することができる。本実施の形態に係る医療機関評価システムにおいて表示される医療機関a〜cの評価は、以下の3つである。
・医療機関の影響力
・医療機関の透明性
・患者による口コミ評価
「医療機関の影響力」は、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに記憶された履歴情報に基づいて算出される評価値であり、医療機関a〜cのサーバ装置4a〜4cが患者DB5a〜5cに記憶している患者情報がどのくらい他のサーバ装置4a〜4cへ送信されたかに応じて増減する。「医療機関の透明性」は、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに記憶されたアクセス権限の設定情報に基づいて算出される評価値であり、医療機関a〜cが他の医療機関a〜cに対してどのくらい患者情報に対するアクセスを許可したかに応じて増減する。
「患者による口コミ評価」は、医療機関a〜cを利用した患者がスマホ6を利用して入力した評価に応じて定まる評価値である。スマホ6は、患者による医療機関a〜cに対する評価の入力を受け付け、受け付けた評価に係る評価情報を生成してブロックチェーンシステム1へ送信する。これにより、患者による医療機関a〜cに対する評価情報が、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに記憶される。
本実施の形態に係る医療機関評価システムにおいては、医療機関a〜cに関する評価の表示を要求されたスマホ6が、ブロックチェーンシステム1にアクセスして所望の医療機関a〜cに関する履歴情報、アクセス権限の設定情報及び評価情報を収集して評価値を算出する。スマホ6の利用者は、スマホ6に表示された医療機関a〜cの評価を参考に、受信する医療機関a〜cを選択することができる。
<装置構成>
図2は、本実施の形態に係るノード装置2aの構成を示すブロック図である。なおブロックチェーンシステム1を構成する複数のノード装置2a〜2cは、同様の構成であるため、図2においてはノード装置2aの構成を示し、他のノード装置2b,2cについては詳細な構成の図示を省略する。本実施の形態に係るノード装置2aは、処理部(プロセッサ)21、記憶部(ストレージ)22及び通信部(トランシーバ)23等を備えて構成されている。処理部21は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成されている。処理部21は、記憶部22に記憶されたプログラム22aを読み出して実行することにより、公開情報3aの管理に係る種々の演算処理を行う。なおプログラム22aは、処理部21により実現される仮想マシン上で実行されるものであってもよい。
記憶部22は、磁気ディスク装置等の大容量の記憶装置を用いて構成され、処理部21が実行するプログラム22aと、このプログラムの実行に必要な種々のデータとを記憶する。本実施の形態において記憶部22には、複数のノード装置2a〜2cにより分散して共有される公開情報3aが記憶される。プログラム22aは、例えばノード装置2aの製造段階において記憶部22に書き込まれてもよく、また例えば遠隔のプログラム配信装置が配信するものをノード装置2aが通信にて取得してもよく、また例えばメモリカード又は光ディスク等の記録媒体98に記録されたものをノード装置2aが読み出して記憶部22に記憶してもよい。プログラム22aは、ネットワークを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体98に記録された態様で提供されてもよい。
通信部23は、通信に関する処理を行う回路等を含んで構成されており、院内LAN(Local Area Network)、インターネット、無線LAN及び携帯電話通信網等のネットワークNWを介して、他のノード装置2b,2c、サーバ装置4a〜4c及びスマホ6等の装置との間で通信を行う。通信部23は、処理部21から与えられた送信用のデータを他の装置へ送信する。また通信部23は、他の装置から送信されたデータを受信し、受信したデータを処理部21へ与える。
また処理部21は、記憶部22に記憶されたプログラム22aが実行されることによって、情報受信処理部21a、合意形成処理部21b及び情報送信処理部21c等ソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。情報受信処理部21aは、サーバ装置4a〜4c及びスマホ6から送信されるアクセス権限の設定情報、履歴情報及び評価情報等を受信する処理し、受信した情報を公開情報3aに反映させる処理等を行う。例えば情報受信処理部21aは、受信した情報について電子署名に基づく正当性の検証を行い、正当性が確認された一又は複数の情報を含むブロックを生成し、生成したブロックを公開情報3aのブロックチェーンに連結する処理を行う。
合意形成処理部21bは、情報受信処理部21aによるブロックチェーンへのブロックの追加に対し、他のノード装置2b,2cとの間で合意を形成するための処理を行う。合意形成処理部21bが実行する合意形成処理は、例えばブロックチェーンシステム1がパブリック型のブロックチェーン(即ち、不特定多数のノード装置2a〜2cが参加可能なブロックチェーン)である場合、仮想通貨等のブロックチェーンで広く採用されている「Proof of Work」又は「Proof of Stake」等の方法を採用することができる。これに対してブロックチェーンシステム1がプライベート型のブロックチェーン(即ち、特定のノード装置2a〜2cのみで構成されるブロックチェーン)である場合、合意形成処理部21bは、例えば多数決等により合意形成を行ってもよい。複数のノード装置2a〜2cの間で合意形成を行う方法は、ブロックチェーンシステム1の規模等に応じて適宜に定めればよい。合意形成の処理については、既存の技術であるため、本明細書では詳細な処理の説明を省略する。
情報送信処理部21cは、サーバ装置4a〜4c又はスマホ6からの要求に応じて、公開情報3aに含まれる情報を送信する処理を行う。また情報送信処理部21cは、情報受信処理部21aが受信した情報を他のノード装置2b,2cへ送信する処理を行う。なお本実施の形態においては、サーバ装置4a〜4c又はスマホ6は情報をいずれかのノード装置2a〜2cへ送信し、これを受信したノード装置2a〜2cが他のノード装置2a〜2cへ情報を送信する構成とするが、これに限るものではなく、例えばサーバ装置4a〜4c又はスマホ6が複数のノード装置2a〜2cへ情報を送信する構成であってもよい。
図3及び図4は、本実施の形態に係る公開情報3aの一構成例を示す模式図である。本実施の形態に係る公開情報3aは、いわゆるブロックチェーンの構造、即ち複数のブロックがチェーン状に連結されたデータ構造を有する情報である。図3にはN番目、N+1番目及びN+2番目の3つのブロックが連なった例が図示され、図4にはそれに続くN+3番目、N+4番目及びN+5番目の3つのブロックが連なった例が図示されている。各ブロックには、1つ前のブロックの情報を基に算出されたハッシュ値と、一又は複数の権限設定情報、履歴情報又は評価情報とが含まれている。
公開情報3aのブロックチェーンに記憶される権限設定情報は、サーバ装置4a〜4c又はスマホ6からブロックチェーンシステム1に対して送信される情報であり、患者情報に対するアクセスの可否を設定する情報である。権限設定情報には、例えば設定者ID、情報ID、患者ID、情報区分、情報細区分、許可業種、許可ID、許可操作、許可期限及び設定日時等の情報が含まれ得る。設定者IDは、この権限設定情報を設定した設定者に対して付されたIDである。情報IDは、この権限設定情報の設定対象となる患者情報に対して付されたIDである。患者IDは、この患者情報に係る患者に対して付されたIDである。情報区分は、例えば内科、外科若しくは眼科等の区分、又は、血液検査結果、レントゲン画像若しくは心電図等の区分等、患者情報の種別等を示す適宜の情報が設定され得る。情報細区分は、情報区分に更に細かな区分が存在する場合に設定される。
権限設定情報の許可業種は、対象の患者情報に対するアクセスを許可する業種の設定であり、例えば医療機関又は薬局等の業種が設定され、もし患者の家族等に対する情報公開を行うシステムであれば許可業種として家族又は任意の個人等が設定されてもよい。許可IDは、患者情報に対するアクセスを許可するアクセス者の具体的なIDであり、例えば医療機関に対して付されるID又は個人に対して付されるID等が設定される。許可操作は、患者情報に対するどのような操作を許可するかを設定するものであり、例えば閲覧(読み出し)等が設定される。許可操作として例えば変更又は追加等の操作が許容されてもよい。許可操作として、許可取消を設定することによって、一度与えた許可を取り消すことが可能な構成としてもよい。また許可操作として、患者情報に対するアクセス権限の設定を行うことを許可することが可能な構成としてもよい。許可期限は、年月日又は期間等を設定することができる。許可期限として例えば年月日が設定されている場合、この年月日を過ぎた後はアクセスが禁止される。設定日時は、権限設定情報が作成された日時の情報である。
図3の左下には、医療機関aのサーバ装置4aにて作成された権限設定情報の一例が示されている。本例の権限設定情報では、設定者IDとして“医療機関a”が設定され、対象の患者情報を示す情報IDに“患者情報P”が設定され、患者IDに“患者A”が設定され、情報区分として“内科”が設定され、情報細区分として“血液検査”が設定されている。また許可業種として“医療機関”が設定され、許可操作として“閲覧”が設定されている。許可ID及び許可期限は設定されていない。設定日時には、一例として“Y年Y月Y日”が設定されている。この権限設定情報は、例えば患者情報Pを有する医療機関aが、患者情報Pを自身の患者DB5aに登録する際に、この患者情報Pに対するアクセスを医療機関に限定する設定を行ったものである。この権限設定情報では許可IDが設定されていないため、患者情報Pに対するアクセスが許可された具体的な医療機関は存在しない。なお本実施の形態においては、患者情報Pを保有する医療機関aと、患者情報Pに係る患者Aとは、この患者情報Pに対する閲覧及びアクセス権限の設定が許可されているものとする。
図3の右下には、患者情報Pに係る患者Aのスマホ6にて生成された権限設定情報の一例が示されている。本例の権限設定情報では、設定者IDとして“患者A”が設定され、情報IDに“患者情報P”が設定され、患者IDに“患者A”が設定され、情報区分として“内科”が設定され、情報細区分として“血液検査”が設定されている。また許可IDとして“医療機関b”が設定され、許可操作として“閲覧”が設定され、許可期限として“X年X月X日”が設定されている。設定日時には、一例として“Z年Z月Z日”が設定されている。本例では許可業種が設定されていないが、許可業種として医療機関が設定されてもよい。この権限設定情報は、例えば患者Aが医療機関bで診察を受け、以前に医療機関aで行った血液検査の結果に対するアクセスを医療機関bに許可する際に行った設定である。これにより医療機関bは、医療機関aのサーバ装置4aが患者DB5aに記憶している患者情報Pに対してアクセスすることが可能となる。
医療機関aのサーバ装置4aは、医療機関bのサーバ装置4bから患者Aの患者情報Pに対するアクセス要求が与えられた場合、ノード装置2aが記憶している公開情報3aを取得して、医療機関bによる患者情報Pへのアクセスが許可されているか否かを判定する。サーバ装置4aはノード装置2aに対して公開情報3aの送信を要求し、この要求に応じてノード装置2aは公開情報3aの一部又は全部をサーバ装置4aへ送信する。サーバ装置4aは、公開情報3aのブロックチェーンを辿って患者情報Pに関する権限設定情報を収集し、アクセスが許可されているか否かを判定する。
このときにサーバ装置4aは、患者情報Pを有する医療機関aによる権限設定情報にて設定された条件と、患者情報Pに係る患者Aによる権限設定情報にて設定された条件とを共に満たすアクセス者に対して、アクセスが許可されていると判定する。例えば医療機関aが許可業種として医療機関のみを設定し、患者Aが医療機関にアクセスを許可しない設定を行っている場合、サーバ装置4aは他の医療機関によるアクセスは許可されていないと判定する。サーバ装置4aは、アクセスが許可されていると判定した場合に、要求された患者情報Pを患者DB5aから読み出して要求元へ送信する。
なお、公開情報3aに含まれる権限設定情報に基づいてアクセスが許可されているか否かを判定する処理は、サーバ装置4aが行うのではなく、ノード装置2aが行ってもよい。
また、公開情報3aのブロックチェーンには、患者情報に対するアクセスの履歴情報が含まれ得る。図4の左下には、医療機関aのサーバ装置4aにて作成された履歴情報の一例が示されている。本例の履歴情報には、設定者ID、情報ID、患者ID、情報区分、情報細区分、送信先ID及び送信日時等の情報が含まれ得る。設定者ID〜情報細区分については、権限設定情報と同じであるため説明を省略する。送信先IDは、患者情報を送信した相手に付されたIDであり、例えば医療機関b等の情報が設定される。送信日時は、患者情報を送信した日時の情報である。
サーバ装置4a〜4cは、他のサーバ装置4a〜4cからのアクセス要求に応じて自身の患者DB5a〜5cに記憶された患者情報を送信した場合、履歴情報を生成してブロックチェーンシステム1へ送信する。ブロックチェーンシステム1のノード装置2a〜2cは、サーバ装置4a〜4cから受信した履歴情報を公開情報3a〜3cのブロックチェーンに組み込んで記憶する。公開情報3a〜3cの履歴情報を収集して調べることにより、サーバ装置4a〜4c及びスマホ6等は、患者情報に対するアクセス者、アクセス日時及びアクセス頻度等を確認することができる。
また、公開情報3aのブロックチェーンには、患者による医療機関a〜cに対する評価情報が含まれ得る。図4の右下には、医療機関aを利用した患者が、自身のスマホ6を利用して医療機関aを評価した評価情報の一例が示されている。本例の評価情報には、評価者ID、医療機関ID、評価値及び評価日時等の情報が含まれ得る。評価者IDは、この評価情報に係る評価を行った患者のIDであり、例えば患者A等の情報が設定される。医療機関IDは、評価対象となる医療機関a〜cを識別するIDであり、例えば医療機関a等の情報が設定される。評価値は、医療機関aに対する患者Aの評価の程度を示す数値である。本実施の形態において評価値は1〜5の5段階で数値が設定され、数値が大きい程に評価が高いことを示す。評価日時は、患者が評価を行った日時、即ち評価情報がスマホ6からブロックチェーンシステム1へ送信された日時の情報である。また評価情報には、患者によるコメント等の文章情報が含まれていてもよい。
患者のスマホ6は、患者による医療機関a〜cの評価を受け付ける処理を行い、受け付けた評価に応じて評価情報を生成してブロックチェーンシステム1へ送信する。スマホ6及びサーバ装置4a〜4c等は、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに含まれる評価情報を収集し、他の患者による医療機関a〜cの評価、又は、複数の患者による評価の平均等を表示することができる。
またブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに含まれる権限設定情報、履歴情報及び評価情報等の情報には、電子署名が付されている。電子署名は、これらの情報の作成者が有する秘密鍵を用いて作成されるものであり、作成者の公開鍵を用いることによって情報の正当性を検証することを可能とする。例えばサーバ装置4a〜4c及びスマホ6は、権限設定情報、履歴情報又は評価情報を基にハッシュ値を算出し、算出したハッシュ値を秘密鍵で暗号化したものを電子署名としてこれら情報に付すことができる。また権限設定情報、履歴情報又は評価情報には、電子署名を検証するための公開鍵が含まれていてもよい。
図5は、本実施の形態に係るサーバ装置4aの構成を示すブロック図である。なお複数のサーバ装置4a〜4cは、同様の構成であるため、図5においてはサーバ装置4aの構成を示し、他のサーバ装置4b,4cについては詳細な構成の図示を省略する。本実施の形態に係るサーバ装置4aは、処理部(プロセッサ)41、記憶部(ストレージ)42及び通信部(トランシーバ)43等を備えて構成されている。処理部41は、CPU又はMPU等の演算処理装置を用いて構成されている。処理部41は、記憶部42に記憶されたサーバプログラム42aを読み出して実行することにより、患者情報の管理に係る種々の演算処理を行う。
記憶部42は、磁気ディスク装置等の大容量の記憶装置を用いて構成され、処理部41が実行するサーバプログラム42aと、このサーバプログラム42aの実行に必要な種々のデータとを記憶する。サーバプログラム42aは、例えばサーバ装置4aの製造段階において記憶部42に書き込まれてもよく、また例えば遠隔のプログラム配信装置が配信するものをサーバ装置4aが通信にて取得してもよく、また例えばメモリカード又は光ディスク等の記録媒体99に記録されたものをサーバ装置4aが読み出して記憶部42に記憶してもよい。サーバプログラム42aは、ネットワークを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体99に記録された態様で提供されてもよい。
また本実施の形態において記憶部42には、患者の診療又は検査等に関する患者情報を記憶して蓄積する患者DB5aが設けられている。図6は、本実施の形態に係る患者DB5aの一構成例を示す模式図である。本実施の形態に係る患者DB5aは、例えば情報ID、作成者ID、患者ID、情報区分、情報細区分及び患者情報等の情報を対応付けて記憶している。情報IDは、患者情報に対して一意に付される識別情報であり、図示の例では患者情報P、患者情報Q、患者情報R等のIDが記憶されている。作成者IDは、患者情報を作成した医療機関に対して付される識別情報であり、図示の例では医療機関aが記憶されている。患者IDは、患者情報に係る患者に対して一意に付される識別情報であり、図示の例では患者A、患者B、患者C等のIDが記憶されている。
患者DB5aの情報区分及び情報細区分は、例えば内科、外科若しくは眼科等の区分、又は、血液検査結果、レントゲン画像若しくは心電図等の区分等、患者情報の種別等を示す適宜の情報が記憶される。図示の例では、情報区分として内科及び外科等の種別が記憶され、情報細区分として血液検査、レントゲン及びカルテ等の種別が記憶されている。患者情報は、医療機関において作成された実際の情報であり、図示の例では血液検査結果、レントゲン画像及びカルテデータ等の情報が記憶されている。
なお患者DB5aは、サーバ装置4aの記憶部42とは別の記憶装置に記憶されてもよい。また図示は省略するが、記憶部42には、例えばサーバ装置4aが設置された医療機関に対して付されたID、及び、電子署名を作成するための暗号鍵等の種々の情報が記憶される。
サーバ装置4aの通信部43は、通信に関する処理を行う回路等を含んで構成されており、院内LAN、インターネット、無線LAN及び携帯電話通信網等のネットワークNWを介して、ノード装置2a〜2c、他のサーバ装置4b,4c及びスマホ6等の装置との間で通信を行う。通信部43は、処理部41から与えられた送信用のデータを他の装置へ送信する。また通信部43は、他の装置から送信されたデータを受信し、受信したデータを処理部41へ与える。
また処理部41は、記憶部42に記憶されたサーバプログラム42aが実行されることによって、患者情報処理部41a、権限設定処理部41b及びアクセス要求処理部41c等のソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。患者情報処理部41aは、例えばサーバ装置4a又は医療機関内に設けられた端末装置(図示は省略する)等にて医師又は技師等が入力した患者情報を取得し、取得した患者情報を患者DB5aに記憶する処理を行う。
権限設定処理部41bは、患者DB5aに記憶した患者情報に対するアクセス権限の情報を設定する処理を行う。例えば権限設定処理部41bは、患者情報処理部41aが新たな患者情報を患者DB5aに記憶したとき、この患者情報に関する権限設定情報を生成してノード装置2aへ送信する(図3の左下に示した権限設定情報を参照)。また例えば権限設定処理部41bは、医療機関内の端末装置にてなされたアクセス権限の設定操作を受け付けて、受け付けた操作に応じた権限設定情報を設定してノード装置2aへ送信する。
アクセス要求処理部41cは、他のサーバ装置4b,4cから自身の患者DB5aに記憶された患者情報に対するアクセス要求を受信する処理、受信したアクセス要求に係るアクセスが許可されているか否かを判定する処理、アクセス要求が許可されている場合に要求された患者情報を要求元のサーバ装置4b,4cへ送信する処理等を行う。アクセス要求処理部41cは、ノード装置2aから取得した公開情報3aのブロックチェーンを辿って判定対象の患者情報に関する権限設定情報を収集する。アクセス要求処理部41cは、収集した一又は複数の権限設定情報に基づいて、アクセスの要求者に対するアクセスの許可が医療機関及び患者から与えられているか否かを判定することができる。またアクセス要求処理部41cは、例えば医療機関内の医師又は技師等からの要求に応じて、他のサーバ装置4b,4cの患者DB5b,5cに記憶された患者情報に対するアクセス要求を生成し、生成したアクセス要求を他のサーバ装置4b,4cへ送信する処理を行う。
図7は、本実施の形態に係るスマホ6の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るスマホ6は、処理部(プロセッサ)61、記憶部(ストレージ)62、通信部(トランシーバ)63、カメラ64、表示部(ディスプレイ)65及び操作部66等を備えて構成されている。処理部61は、CPU又はMPU等の演算処理装置を用いて構成されている。処理部61は、記憶部62に記憶されたアプリ(アプリケーションプログラム)62aを読み出して実行することにより、医療機関のサーバ装置4a〜4cの患者DB5a〜5cに記憶された患者情報に対するアクセス権限の設定、医療機関a〜cに対する評価の受け付け、並びに、医療機関a〜cの評価値の算出及び表示等に係る種々の演算処理を行う。
記憶部62は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ素子を用いて構成されており、処理部61が実行する種々のプログラムと、このプログラムの実行に必要な種々のデータとを記憶する。本実施の形態において記憶部62には、処理部61が実行するアプリ62aが記憶されている。本実施の形態に係るアプリ62aは、患者情報に対するアクセス権限の設定、医療機関a〜cに対する評価の受け付け、並びに、医療機関a〜cの評価値の算出及び表示等を行うためのプログラムである。アプリ62aは、例えばスマホ6の製造段階において記憶部62に書き込まれてもよく、また例えば種々のアプリを配信するサーバ装置からスマホ6がアプリ62aを通信にて取得してもよく、また例えばメモリカード等の記録媒体に記録されたものをスマホ6が読み出して記憶部62に記憶してもよい。アプリ62aは、ネットワークを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体に記録された態様で提供されてもよい。
また図示は省略するが、記憶部62には、例えばスマホ6の所有者である患者に対して付されたID、及び、電子署名を作成するための暗号鍵等の種々の情報が記憶される。
通信部63は、例えば携帯電話通信網又は無線LAN等の無線通信網を利用し、インターネット等のネットワークNWを介して他の装置との通信を行う。本実施の形態において通信部63は、ネットワークNWを介してノード装置2a〜2c及びサーバ装置4a〜4c等との通信を行う。通信部63は、処理部61から与えられた送信用のデータを変調して得られた信号をアンテナへ出力することでデータを送信する。また通信部63は、アンテナにて受信した信号を復調してデジタルのデータに変換し、このデータを受信データとして処理部61へ与える。
カメラ64は、例えばスマホ6の筐体の背面に設けられ、ユーザの操作に応じて撮像した画像を処理部61へ与える。表示部65は、液晶パネル等を用いて構成されており、処理部61の処理に応じて種々の画像を表示する。操作部66は、ユーザによる操作を受け付けて、受け付けた操作内容を処理部61へ通知する。操作部66は、例えば表示部65の表面に設けられたタッチパネル、及び、スマホ6の筐体に設けられたプッシュスイッチ等を用いて構成される。
また処理部61は、記憶部62に記憶されたアプリ62aが実行されることによって、権限設定処理部61a、評価受付処理部61b、情報取得部61c、評価値算出処理部61d及び評価表示処理部61e等のソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。権限設定処理部61aは、医療機関a〜cの患者DB5a〜5cに記憶された患者情報に対するアクセス権限の設定処理を行う。権限設定処理部61aは、例えばメニュー画面などにおいてアクセス権限設定の項目が選択された場合に、アクセス権限を設定するための画面を表示部65に表示する。権限設定処理部61aは、設定対象となる患者情報の選択を受け付け、この患者情報に対するアクセス者の選択を受け付け、選択された患者情報に対する選択されたアクセス者によるアクセスの許可又は禁止等の設定を受け付ける。
例えば患者が複数の医療機関を受診している場合、この患者に係る患者情報が複数の医療機関のサーバ装置4a〜4cに記憶されている可能性がある。また例えば患者が1つの医療機関を受診していても、内科での検査結果及び外科での検査結果等のように複数の患者情報がサーバ装置4a〜4cに記憶されている可能性がある。権限設定処理部61aは、例えばスマホ6の所有者である患者の患者IDに基づいてブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cを検索することで、この患者に関する患者情報がいずれの医療機関a〜cのサーバ装置4a〜4cに記憶されているかについての情報を収集する。権限設定処理部61aは、収集した情報に基づいて、患者に関する患者情報を例えば表示部65に一覧表示し、表示された患者情報に対するタップ操作等を操作部66にて受け付けることによって、患者によるアクセス権限の設定対象の選択を受け付ける。
なお本実施の形態においては、例えば医療機関aの内科の血液検査の検査結果のように、医療機関−情報区分−情報細区分−患者情報の複数段階で、患者情報が階層的に管理されている。権限設定処理部61aは、複数の患者情報を例えばツリー形式で階層的に表示し、アクセス権限の設定対象を階層的に受け付ける。例えば、権限設定処理部61aは、設定対象として医療機関aを指定する選択を受け付けた場合、選択された医療機関aに関するこの患者の全ての患者情報を設定対象として特定する。また例えば、権限設定処理部61aは、医療機関aの内科を指定する選択を受け付けた場合、選択された医療機関aの内科に関するこの患者の全ての患者情報を設定対象として特定する。
また権限設定処理部61aは、選択された患者情報に対してアクセスを許可/禁止するアクセス者を特定する処理を行う。アクセス者は、基本的には他の医療機関であるが、患者の家族等の特定のユーザが患者情報を閲覧可能な構成であってもよい。権限設定処理部61aは、例えば予め登録された医療機関の名称を表示部65に一覧表示し、表示された医療機関の名称に対するタップ操作等を操作部66にて受け付けることによって、アクセス権限の設定対象となるアクセス者の選択を受け付ける。なお、アクセス者として選択し得る医療機関に関する情報は、例えばブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに記憶される構成としてもよく、また例えば各スマホ6の記憶部62にアプリ62aと共に記憶される構成としてもよい。
権限設定処理部61aは、受け付けた選択の内容に基づいて権限設定情報を生成する。権限設定処理部61aは、スマホ6の所有者である患者のIDを権限設定情報の設定者IDとして設定し、選択された患者情報に付されたIDを情報IDとして設定し、患者のIDを患者IDとして設定し、選択されたアクセス者のIDを許可IDとして設定する。権限設定情報の情報区分及び情報細区分については、選択された患者情報に応じて適宜に設定される。また権限設定処理部61aは、権限設定情報の許可操作として、閲覧許可が選択されている場合には閲覧を、閲覧禁止が選択されている場合には禁止を設定する。また閲覧許可の期限が指定されている場合、権限設定処理部61aは、権限設定情報の許可期限としてこの期間を設定する。権限設定処理部61aは、各項目を設定した権限設定情報と、スマホ6の記憶部62等に記憶された秘密鍵とを用いて電子署名を生成する。権限設定処理部61aは、生成した電子署名を権限設定情報に付して、ブロックチェーンシステム1へ送信する。
スマホ6の権限設定処理部61aにより送信された権限設定情報は、ブロックチェーンシステム1を構成するノード装置2a〜2cにて受信され、合意形成処理等を経た後で、公開情報3a〜3cのブロックチェーンに追加して記憶される。その後、サーバ装置4a〜4cは、他のサーバ装置4a〜4cからのアクセス要求に基づいて公開情報3a〜3cに含まれる権限設定情報を参照し、アクセスを要求された患者情報について要求元の医療機関によるアクセスが許可されているか否かを判定する。
処理部61の評価受付処理部61bは、例えばメニュー画面などにおいて医療機関の評価の項目が選択された場合に、医療機関に対する評価を行うための画面を表示部65に表示する。評価受付処理部61bは、評価対象となる医療機関a〜cの選択を受け付け、この医療機関a〜cに対する評価を受け付ける。評価対象の医療機関a〜cの選択は、アクセス権限の設定におけるアクセス者の選択と同様の方法で行われ得る。医療機関a〜cに対する評価は、本実施の形態においては5段階で受け付けられる。評価受付処理部61bは、受け付けた内容に基づいて評価情報を生成する。評価受付処理部61bは、スマホ6の所有者である患者のIDを評価者IDとして設定し、選択された評価対象の医療機関a〜cのIDを医療機関IDとして設定し、患者から受け付けた医療機関a〜cの5段階の評価値を設定し、この評価情報を作成した日時を評価日時として設定する。評価受付処理部61bは、各項目を設定した評価情報と、スマホ6の記憶部62等に記憶された秘密鍵とを用いて電子署名を作成する。評価受付処理部61bは、生成した電子署名を評価情報に付して、ブロックチェーンシステム1へ送信する。
処理部61の情報取得部61c、評価値算出処理部61d及び評価表示処理部61eは、スマホ6の表示部65に医療機関a〜cの評価に関する情報を表示するための処理を行う。情報取得部61cは、例えばメニュー画面などにおいて医療機関の評価表示の項目が選択された場合に、評価の表示対象となる医療機関a〜cの選択を受け付ける。医療機関a〜cの選択の受け付け方法は、アクセス権限の設定におけるアクセス者の選択と同様の方法で行われ得る。情報取得部61cは、選択された医療機関に関する権限設定情報、履歴情報及び評価情報をブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cから取得して収集する処理を行う。
評価値算出処理部61dは、情報取得部61cが公開情報3a〜3cから取得した権限設定情報、履歴情報及び評価情報に基づいて、評価の表示対象として選択された医療機関a〜cについての評価値を算出する処理を行う。本実施の形態において評価値算出処理部61dは、3種類の評価値の算出を行う。また評価値算出処理部61dは、3種類の評価値を統合した総合評価値の算出を行うと共に、これらの評価値を例えば1ヶ月毎の所定期間で区切って算出し、所定期間毎の評価値を複数算出する処理を行う。更に評価値算出処理部61dは、選択された医療機関a〜cの近隣の他の医療機関a〜cについても同様に評価値を算出し、選択された医療機関a〜cと近隣の他の医療機関a〜cとの相対的な評価を算出する処理を行う。なお、評価値算出処理部61dによる評価値の算出方法の詳細は、後述する。
評価表示処理部61eは、評価値算出処理部61dが算出した種々の評価値に基づいて、選択された医療機関a〜cについての評価画面を表示部65に表示する。図8は、スマホ6が表示する評価画面の一表示例を示す模式図である。図示の評価画面では、評価対象の医療機関の名称である「○○病院」の文字列が最上段に表示され、その下に5つの星マークを並べて表現された評価値(総合評価値)の情報が表示され、更にその下に医療機関の住所及び電話番号等の連絡先が表示されている。5つの星マークは5段階の評価値を表現するためのものであり、5つの星マークに含まれる塗りつぶされた星マークの数が評価値に相当する。図示の例は、5つの星マークのうちの左から3つの星マークが塗りつぶされ、4つ目の星マークが半分だけ塗りつぶされ、5つ目の星マークが塗りつぶされておらず、総合評価値が3.5であることを示している。
また図示の評価画面では、医療機関の連絡先の下に5つのタブが設けられており、タブに対するタップ操作が行われることによって、タブよりも下の部分の表示が切り替わる。本例では、「基本情報」、「評価スコア」、「ギャラリー」、「口コミ」及び「マップ」のラベルが付された5つのタブが設けられており、これらのうちの「評価スコア」のタブが選択された状態が示されている。「評価スコア」のタブが選択された場合、評価画面には「評価スコアの内訳」として、上記の総合評価値の算出に用いられた3つの評価値が表示される。本例において3つの評価値は、「影響力」、「透明性」及び「口コミ」の3つであり、それぞれが星マークを用いた5段階の評価値として示される。図示の例において「影響力」の評価値は4であり、「透明性」の評価値は3.5であり、「口コミ」の評価値は2.5である。
また評価画面には、「評価スコアの推移」として、3ヶ月毎の総合評価値の変化が折れ線グラフを用いて表示される。図示の例では、2017年の1月、4月、7月、10月及び2018年の1月、4月の各時点における評価値が、横軸を年月とし、縦軸を評価値(評価スコア)とした折れ線グラフに示されている。更にグラフの下には、「評価スコアは上昇傾向にあります(前年同期比+35%)。」のメッセージが表示されている。スマホ6は、3ヶ月毎の評価値を算出し、これら複数の評価値が上昇、下降又は横ばい等のいずれに該当するかを判定し、判定結果に応じてあらかじめ用意された文字列を表示することにより、このメッセージ表示を行うことができる。また前年同期比については、現時点の評価値と1年前の評価値とを比較し、評価値の増減量の比率を算出することで表示される。
また評価画面には、「東京都新宿区内での偏差値は57点です。」のメッセージが表示されている。スマホ6は、評価対象の医療機関と同じ地域(図示の例では東京都新宿区)に存在する他の医療機関についても評価値を算出し、この地域における評価対象の医療機関の偏差値を算出してこのメッセージを表示することができる。またスマホ6は、偏差値を表示するのではなく、例えばこの地域に存在する医療機関の評価値を基準とした順位を算出し、この順位において評価対象の医療機関が何位に相当するかを表示してもよい。
<評価値算出方法>
本実施の形態に係るスマホ6の評価値算出処理部61dは、上述のように「影響力」、「透明性」及び「口コミ」の3つの評価値を算出すると共に、この3つの評価値を統合した総合評価値を算出する。以下、各評価値の算出方法を説明する。
(1)影響力に関する評価値
「影響力」に関する評価値は、本実施の形態に係る医療機関評価システムに含まれる医療機関a〜cが、他の医療機関a〜cに利用される有用な患者情報をどのくらい所有しているかを示す指標である。この評価値では、他の医療機関a〜cに対して患者情報の送信を多く行った医療機関a〜cに対して高い評価が与えられる。
本実施の形態に係るスマホ6は、「影響力」に関する評価値を、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに含まれる履歴情報を利用して算出する。スマホ6は、ブロックチェーンシステム1のノード装置2a〜2cから公開情報3a〜3cを取得し、取得した公開情報3a〜3cに含まれる履歴情報を全て抽出する。スマホ6は、抽出した全ての履歴情報の数を算出する。またスマホ6は、全ての履歴情報の中から評価対象の医療機関a〜cが送信元となる履歴情報、即ち設定者IDに評価対象の医療機関a〜cのIDが設定された履歴情報を抽出し、その数を算出する。スマホ6は、「影響力」に関する評価値を、以下の演算式を用いて算出する。
(評価値)=(評価対象の医療機関が送信元の履歴情報の数)/(全ての履歴情報の数)
この評価値は、他の医療機関a〜cへ送信された患者情報の総数に占める評価対象の医療機関が送信元の患者情報の数の割合を示すものである。このため、全ての医療機関a〜cについての評価値を合計した値は“1”である。ただし本実施の形態においては、評価画面において5段階評価での表示を行うため、この評価値を5倍した値を「影響力」に関する評価値として用いている。
なおスマホ6は、上記の演算式にて算出された評価値を5倍した値等を「影響力」に関する評価値とするのではなく、これ以外の方法で算出した値を「影響力」に関する評価値としてもよい。例えばスマホ6は、上記の演算式にて算出された評価値に基づいて全ての医療機関a〜cについての順位付けを行い、この順位に基づいて「影響力」に関する評価値を算出してもよい。この場合にスマホ6は、例えば上位20%の医療機関a〜cに対して評価値5を与える等の方法で、「影響力」に関する評価値を算出することができる。
(2)透明性に関する評価値
「透明性」に関する評価は、医療機関a〜cが自身の患者DB5a〜5cに記憶している患者情報に対し、どのくらい他の医療機関a〜cからのアクセスを許可しているかを示す指標である。この評価値では、自身が所有する患者情報に多くのアクセス許可を与えている医療機関a〜cに対して高い評価が与えられる。
本実施の形態に係るスマホ6は、「透明性」に関する評価値を、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに含まれる権限設定情報を利用して算出する。スマホ6は、ブロックチェーンシステム1のノード装置2a〜2cから公開情報3a〜3cを取得し、取得した公開情報3a〜3cに含まれる権限設定情報の中から評価対象の医療機関a〜cの患者DB5a〜5cに記憶された患者情報に対して、患者が他の医療機関a〜cへのアクセスを許可した権限設定情報を抽出する。例えばスマホ6は、設定者IDが評価対象の医療機関a〜cに設定された権限設定情報から患者情報の情報IDを取得し、この情報IDの患者情報に対して患者が他の医療機関a〜cへアクセスの許可を与えた権限設定情報を抽出する。抽出した権限設定情報に基づいてスマホ6は、患者が他の医療機関a〜cへアクセス許可を与えた患者情報の数を算出する。
次いでスマホ6は、患者が他の医療機関a〜cへアクセス許可を与えた患者情報に対し、評価対象の医療機関a〜cがこの患者情報へのアクセスを許可した権限設定情報を抽出する。抽出した権限設定情報に基づいてスマホ6は、患者が他の医療機関a〜cへアクセス許可を与えた患者情報のうち、この患者情報を所有する評価対象の医療機関a〜cが他の医療機関a〜cに対してアクセス許可を与えた患者情報の数を算出する。スマホ6は、「透明性」に関する評価値を、以下の演算式を用いて算出する。
(評価値)=(患者が他の医療機関へアクセス許可を与えた評価対象の医療機関が所有する患者情報のうち、評価対象の医療機関が他の医療機関に対してアクセス許可を与えた患者情報の数)/(患者が他の医療機関へアクセス許可を与えた評価対象の医療機関が所有する患者情報の数)
この評価値は、患者がアクセス許可を与えた患者情報の数に対して、医療機関a〜cがアクセス許可を与えた患者情報の数の割合を示すものである。このため、医療機関a〜cが自身の患者DB5a〜5cに記憶された全ての患者情報に対してアクセス許可を与えている場合、この評価値は“1”となる。ただし本実施の形態においては、評価画面において5段階評価での表示を行うため、この評価値を5倍した値を「透明性」に関する評価値として用いている。
なお、例えば各医療機関a〜cが自身の患者情報についての公開ポリシー等を予め定めて公表している場合、スマホ6は、上記の演算式を用いた「透明性」の評価値の算出を行わず、公開ポリシーに基づいて医療機関a〜cの評価値を決定してもよい。例えば公開ポリシーにおいて自身が有する全ての患者情報に対して他の医療機関a〜cからのアクセスを認めている医療機関a〜cについては、スマホ6は、上記の演算を行うことなく、「透明性」の評価値を“5”としてもよい。各医療機関a〜cの公開ポリシーは、例えばスマホ6の記憶部62に記憶されていてもよく、また例えばブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに記憶されていてもよい。
(3)口コミに関する評価値
「口コミ」に関する評価は、医療機関a〜cを利用した患者による評価の高低を示す指標である。本実施の形態に係るスマホ6は、「口コミ」に関する評価値を、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに含まれる評価情報を利用して算出する。スマホ6は、ブロックチェーンシステム1のノード装置2a〜2cから公開情報3a〜3cを取得し、取得した公開情報3a〜3cに含まれる評価情報の中から評価対象の医療機関a〜cに対する評価がなされた評価情報を抽出する。スマホ6は、抽出した評価情報の評価値の平均値を算出し、算出した平均値を「口コミ」に関する評価値とする。本実施の形態において評価情報に含まれる評価値は5段階評価であるため、算出される「口コミ」の評価値も同様に5段階評価となり、その値は0〜5の範囲である。
なおスマホ6は、例えば1つの医療機関a〜cに対して1人の患者が複数回の評価を行っている場合、最新の評価のみを採用して平均値を算出してもよい。またスマホ6は、複数の評価情報から平均値を算出する際に、例えば評価日時が新しい評価情報と古い評価情報とで異なる重み付けを行う等、重み付けした平均値を算出してもよい。
(4)総合評価値
スマホ6は、上記の3つの評価値に基づいて、評価対象の医療機関a〜cの総合評価値を算出する。本実施の形態においてスマホ6は、それぞれ5段階評価がなされた「影響力」、「透明性」及び「口コミ」の3つの評価値の平均値を算出し、この平均値を総合評価とする。ただしスマホ6は、例えば医療機関a〜cの数が多いほど評価値が小さくなる可能性がある「影響力」の評価値について所定倍した値を用いて平均値を算出する等、3つの評価値に対して何らかの重み付けを行って総合評価値を算出してもよい。
(5)評価値の変化
ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cには、システムの運用開始から現在までの全ての権限設定情報、履歴情報及び評価情報等が記憶されている。このためスマホ6は、過去の任意の時点における評価値の算出を行うことが可能である。本実施の形態に係るスマホ6は、予め定められた時点、例えば過去1年間の1月、4月、7月及び10月の時点と、現在の時点とについて総合評価値を算出する。スマホ6は、算出した複数の時点における評価値をグラフとして評価画面に表示することで、評価値の変化を患者に提示する。
なお、各医療機関a〜cについての各時点における評価値は、例えばスマホ6がその都度算出してもよく、また例えば過去の評価値の算出結果をスマホ6が記憶しておき、記憶した算出結果を用いてもよい。更には、スマホ6が評価値の算出結果をブロックチェーンシステム1に送信し、ブロックチェーンシステム1が公開情報3a〜3cに評価値の算出結果を記憶してもよい。
(6)地域内での相対評価
スマホ6は、評価対象の医療機関a〜cと同じ地域、例えば同じ市区町村等に存在する他の医療機関a〜cについて、同様に評価値を算出する。なお本実施の形態においてスマホ6は、各医療機関a〜cの所在地に関する情報をアプリ62aと共に記憶部62に記憶しており、この情報に基づいて評価対象の医療機関a〜cと同じ地域に存在する他の医療機関a〜cを特定する。ただし、各医療機関a〜cの所在地に関する情報は、ブロックチェーンシステム1の公開情報3a〜3cに記憶されていてもよい。
スマホ6は、算出した複数の医療機関a〜cの評価値に基づいて、評価対象の医療機関a〜cの評価値についての偏差値を算出し、この偏差値を相対的な評価値として評価画面に表示する。なお相対評価は偏差値に限らず、例えばスマホ6は、同じ地域に存在する複数の医療機関a〜cの評価値に基づく順位付けを行い、評価対象の医療機関a〜cの順位を相対的な評価値として表示してもよい。
<フローチャート>
図9は、本実施の形態に係るスマホ6が行う評価画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係るスマホ6の処理部61は、例えばメニュー画面において医療機関a〜cの評価表示の項目が選択される等、評価画面を表示する要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS1)。評価画面の表示要求を受け付けていない場合(S1:NO)、処理部61は、評価画面の表示要求を受け付けるまで待機する。評価画面の表示要求を受け付けた場合(S1:YES)、処理部61は、評価画面に表示する医療機関a〜c、即ち評価対象の医療機関a〜cを特定する処理を行う(ステップS2)。このときに処理部61は、例えば医療機関a〜cの一覧表示を行って、いずれか1つの医療機関a〜cの選択を受け付けることによって、評価対象の医療機関a〜cを特定することができる。
評価対象の医療機関a〜cを特定した後、処理部61の情報取得部61cは、ブロックチェーンシステム1のノード装置2a〜2cとの通信を行い、ノード装置2a〜2cが記憶している公開情報3a〜3cを取得する(ステップS3)。次いで処理部61は、ブロックチェーンシステム1から取得した公開情報3a〜3cに基づいて、評価対象の医療機関a〜cの「影響力」に関する評価値の算出処理を行う(ステップS4)。
図10は、本実施の形態に係るスマホ6が行う「影響力」に関する評価値の算出処理の手順を示すフローチャートであり、図9に示すフローチャートのステップS4にて行われる処理の手順である。スマホ6の処理部61の情報取得部61cは、ブロックチェーンシステム1から取得した公開情報3a〜3cの中から、履歴情報を抽出する(ステップS21)。処理部61の評価値算出処理部61dは、ステップS21にて抽出した全履歴情報の数を算出する(ステップS22)。次いで評価値算出処理部61dは、抽出した履歴情報のうち、評価対象の医療機関a〜cが送信元の履歴情報の数を算出する(ステップS23)。評価値算出処理部61dは、ステップS22及びS23にて算出した数に基づいて、「影響力」に関する評価値を算出し(ステップS24)、算出処理を終了して図9に示すフローチャートへ処理を戻す。
次いで処理部61は、ブロックチェーンシステム1から取得した公開情報3a〜3cに基づいて、評価対象の医療機関a〜cの「透明性」に関する評価値の算出処理を行う(ステップS5)。
図11は、本実施の形態に係るスマホ6が行う「透明性」に関する評価値の算出処理の手順を示すフローチャートであり、図9に示すフローチャートのステップS5にて行われる処理の手順である。スマホ6の処理部61の情報取得部61cは、ブロックチェーンシステム1から取得した公開情報3a〜3cの中から、権限設定情報を抽出する(ステップS31)。処理部61の評価値算出処理部61dは、ステップS31にて抽出した権限設定情報に基づいて、評価対象の医療機関a〜cが有する患者情報のうち、患者がアクセス許可を与えた患者情報の数を算出する(ステップS32)。次いで評価値算出処理部61dは、ステップS32の患者情報のうち、評価対象の医療機関a〜cがアクセス許可を与えた患者情報の数を算出する(ステップS33)。評価値算出処理部61dは、ステップS32及びS33にて算出した数に基づいて、「透明性」に関する評価値を算出し(ステップS34)、算出処理を終了して図9に示すフローチャートへ処理を戻す。
次いで処理部61の情報取得部61cは、ブロックチェーンシステム1から取得した公開情報3a〜3cの中から、評価対象の医療機関a〜cに関する評価情報を抽出する(ステップS6)。処理部61の評価値算出処理部61dは、抽出した評価情報に設定された評価値の平均値を算出することによって、評価対象の医療機関a〜cの「口コミ」に関する評価値を算出する(ステップS7)。更に評価値算出処理部61dは、ステップS4、S5及びS7にて算出した3つの評価値の平均値を算出することによって、評価対象の医療機関a〜cの総合評価値を算出する(ステップS8)。
処理部61は、ステップS4〜S8と同様の手順を繰り返すことによって、現時点の評価値の他に、過去の複数の時点における評価値の算出を行う(ステップS9)。また処理部61は、ステップS4〜S8と同様の手順を用いて、評価対象の医療機関a〜cと同じ地域に存在する他の医療機関a〜cについての評価値を算出する(ステップS10)。処理部61は、評価対象の医療機関a〜cの評価値と、ステップS10にて算出した評価値とに基づいて、評価対象の医療機関a〜cの評価値についての偏差値を算出する(ステップS11)。処理部61の評価表示処理部61eは、上記の処理により算出された評価値及び偏差値等を用いて評価画面を生成し、生成した評価画面を表示部65に表示して(ステップS12)、評価画面の表示処理を終了する。
<システム構築方法>
図12は、本実施の形態に係る医療機関評価システムを構築する方法を説明するための模式図である。本実施の形態に係る医療機関評価システムは、図12において破線円で囲まれたシステムSとして示され、複数のノード装置2a〜2cと、複数のサーバ装置4a〜4cと、複数のスマホ6a〜6cとを備えて構成されている。各ノード装置2a〜2cは、記憶部22にプログラム22aがインストールされ、処理部21がこのプログラム22aを記憶部22から読み出して実行することにより、公開情報3a〜3cを他のノード装置2a〜2cとの間で分散して共有するための処理を行うことができる。本実施の形態においてプログラム22aは、ノード装置2a〜2cとネットワークを介して通信可能な配信サーバ装置100aが配信する。例えば、配信サーバ装置100aは、プログラム22aを記憶装置等に記憶しており、ノード装置2a〜2cからのダウンロード要求に応じてプログラム22aを読み出し、要求元のノード装置2a〜2cへプログラム22aを送信する。配信サーバ装置100aからプログラム22aを受信したノード装置2a〜2cは、受信したプログラム22aを記憶部22に記憶し、処理部21が実行可能となるようインストールする。プログラム22aのインストールは、例えばノード装置2a〜2cのオペレーティングシステム等の機能により行われる。
各サーバ装置4a〜4cは、記憶部42にサーバプログラム42aがインストールされ、処理部41がこのサーバプログラム42aを記憶部42から読み出して実行することにより、患者情報の管理に係る処理を行うことができる。本実施の形態においてサーバプログラム42aは、サーバ装置4a〜4cとネットワークを介して通信可能な配信サーバ装置100bが配信する。例えば配信サーバ装置100bは、サーバプログラム42aを記憶装置等に記憶しており、サーバ装置4a〜4cからのダウンロード要求に応じてサーバプログラム42aを読み出し、要求元のサーバ装置4a〜4cへサーバプログラム42aを送信する。配信サーバ装置100bからサーバプログラム42aを受信したサーバ装置4a〜4cは、受信したサーバプログラム42aを記憶部42に記憶し、処理部41が実行可能となるようインストールする。サーバプログラム42aのインストールは、例えばサーバ装置4a〜4cのオペレーティングシステム等の機能により行われる。
同様に、各スマホ6a〜6cは、記憶部62にアプリ62aがインストールされ、処理部61がこのアプリ62aを記憶部62から読み出して実行することにより、患者情報に対する権限の設定に係る処理及び医療機関a〜cの評価処理等を行うことができる。本実施の形態においてアプリ62aは、スマホ6a〜6cとネットワークを介して通信可能な配信サーバ装置100cが配信する。配信サーバ装置100cは、本実施の形態に係るアプリ62a以外の種々のアプリケーションプログラムを配信する装置、いわゆるアプリストアを実現する装置であってよい。例えば配信サーバ装置100cは、アプリ62aを記憶装置等に記憶しており、スマホ6a〜6cからのダウンロード要求に応じてアプリ62aを読み出し、要求元のスマホ6a〜6cへアプリ62aを送信する。配信サーバ装置100cからアプリ62aを受信したスマホ6a〜6cは、受信したアプリ62aを記憶部62に記憶し、処理部61が実行可能となるようインストールする。アプリ62aのインストールは、例えばスマホ6a〜6cのオペレーティングシステム等の機能により行われる。
このように本実施の形態に係る医療機関評価システムは、配信サーバ装置100aから一又は複数のノード装置2a〜2cに対してプログラム22aを送信してインストールさせ、配信サーバ装置100bから一又は複数のサーバ装置4a〜4cに対してサーバプログラム42aを送信してインストールさせ、配信サーバ装置100cから一又は複数のスマホ6a〜6cに対してアプリ62aを送信してインストールさせることにより構築される。なお本実施の形態においては、プログラム22a、サーバプログラム42a及びアプリ62aの3種のプログラムを配信する装置をそれぞれ別の装置としたが、これに限るものではなく、2種以上のプログラムを1つの装置が配信する構成であってもよい。
<まとめ>
以上の構成の本実施の形態に係る医療機関評価システムは、医療機関a〜cによる患者情報の公開に関する公開情報3a〜3cをブロックチェーンシステム1の複数のノード装置2a〜2cが共有して記憶する。患者が利用するスマホ6は、ブロックチェーンシステム1に記憶された公開情報3a〜3cを取得して、取得した公開情報3a〜3cに基づいて医療機関a〜cに対する評価値を算出し、算出した評価値を表示部65に表示する処理を行う。これにより患者は、スマホ6により表示された医療機関a〜cの評価値を参考にして、医療機関a〜cを選ぶことが可能となる。
また本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、複数のノード装置2a〜2cがブロックチェーンに公開情報3a〜3cを記憶する。これによりノード装置2a〜2cに記憶される公開情報3a〜3cの信頼性を高めることができ、公開情報3a〜3cに基づいて算出及び表示等がなされる評価値の信頼性を高めることが出来る。
また本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、患者情報に対して患者が設定したアクセス(公開)の可否に関する情報と、この患者情報を有する医療機関a〜cが設定したアクセスの可否に関する情報とを、公開情報3a〜3cに権限設定情報として含む。スマホ6は、患者によるアクセスの権限設定情報と、医療機関a〜cによるアクセスの権限設定情報とに基づいて、この医療機関a〜cに対する「透明性」に関する評価値を算出する。例えばスマホ6は、患者がアクセスを許可した患者情報に対して、医療機関a〜cがアクセスを拒否した場合に、この医療機関a〜cに対して低い評価を与える。患者によるアクセスの権限設定情報及び医療機関a〜cによるアクセスの権限設定情報に基づいて医療機関a〜cの評価値を算出することにより、スマホ6は、患者情報の公開に対する医療機関a〜cの姿勢を評価することができる。
また本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、ブロックチェーンシステム1が記憶する公開情報3a〜3cに、患者情報の送信(公開)の履歴情報を含む。スマホ6は、医療機関a〜cが送信した患者情報の数に基づいて、この医療機関a〜cに対する「影響力」に関する評価値を算出する。例えばスマホ6は、全医療機関a〜cによる患者情報の送信数(全履歴情報の数)に対する、評価対象の医療機関a〜cによる患者情報の送信数(評価対象の医療機関a〜cが送信元の履歴情報の数)の割合を算出し、これを評価値とすることができる。患者情報の送信数に基づいて評価値を算出することにより、スマホ6は、他の医療機関a〜cから必要とされる患者情報を多く公開している医療機関a〜cに対して高評価を与えることができる。
また本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、スマホ6が医療機関a〜cに対する評価を患者から受け付け、受け付けた評価に係る評価情報をブロックチェーンシステム1へ送信する。ブロックチェーンシステム1のノード装置2a〜2cは、スマホ6から送信された評価情報を受信し、これを公開情報3a〜3cに含めて記憶する。スマホ6は、公開情報3a〜3cに含まれる評価情報を取得し、取得した評価情報に基づいて医療機関a〜cに対する評価値を算出する。これによりスマホ6は、医療機関a〜cを利用した患者による評価を参酌して、医療機関a〜cに対する評価値を算出することができる。
また本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、スマホ6が複数の時点における医療機関a〜cの評価値をそれぞれ算出して、医療機関a〜cの評価値の時期的な変化を表示する。例えばスマホ6は、3ヶ月毎の評価値を算出し、評価値の3ヶ月毎の変化をグラフ表示する。これにより利用者は、例えば評価が上昇又は下降している医療機関a〜cを容易に見出すことができる。
また本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、スマホ6が所定の地域内に存在する複数の医療機関a〜cに対する評価値をそれぞれ算出し、これら複数の医療機関a〜cに対する評価対象の医療機関a〜cの相対的な評価値を表示する。例えばスマホ6は、所定の市区町村等に存在する医療機関a〜cについて、評価値の偏差値又は順位等の情報を表示する。これにより患者は、所定の地域内に存在する複数の医療機関a〜cから、相対的な評価に基づいていずれかの医療機関a〜cを選択することができる。
また本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、サーバ装置4a〜4cが医療機関a〜cに対応付けて、この医療機関a〜cの患者に関する患者情報を患者DB5a〜5cに記憶する。サーバ装置4a〜4cは、他のサーバ装置4a〜4cから患者情報に対する送信(公開)の要求を受け付けた場合に、ブロックチェーンシステム1のノード装置2a〜2cが記憶した公開情報3a〜3cに含まれる権限設定情報(公開の可否情報)に基づいて、要求された患者情報の送信の可否を判定する。これによりサーバ装置4a〜4cは、ブロックチェーンシステム1のノード装置2a〜2cにより共有された信頼性の高い公開情報3a〜3cに基づいて、自身が記憶している患者情報の送信の可否を判定することができる。
なお、本実施の形態に係る医療機関評価システムでは、公開情報3a〜3cをブロックチェーンシステム1によるブロックチェーンとして複数のノード装置2a〜2cが共有する構成としたが、これに限るものではない。公開情報3a〜3cは、ブロックチェーン以外の分散共有台帳技術により複数のノード装置2a〜2cが共有する構成であってよい。公開情報3a〜3cは、分散共有台帳技術以外の技術により複数のノード装置2a〜2cに共有されてもよい。例えばサーバ装置4a〜4c及びスマホ6が全てのノード装置2a〜2cに対して情報をブロードキャストにより送信し、ノード装置2a〜2cが受信した情報をそれぞれ記憶して蓄積する構成であってもよい。また本実施の形態においてはスマホ6がブロックチェーンシステム1に対するアクセスを直接的に行う構成としたが、これに限るものではなく、スマホ6及びブロックチェーンシステム1の間に何らかのサーバ装置等が介在してもよい。
また本実施の形態においては「患者」と表現したが、「患者」は必ずしも病気又は怪我等を負っている人を示すものではなく、例えば医療機関で定期的な健康診断を受けた健康な人を含み得る。「患者」はサーバ装置4a〜4cにより何らかの情報が管理された人であればよく、医療機関の利用者であればよい。また「患者情報」は、医療機関による診察又は検査等の結果のみでなく、例えば患者がスポーツジムで行った運動の記録、患者がスーパーマーケット等で購入した食料品の記録、又は、患者が会社で労働した時間の記録等の種々の情報が含まれ得る。このためサーバ装置4a〜4cは、医療機関に設けられるもののみでなく、スポーツジム、スーパーマーケット又は患者の会社等の種々の機関に設けられるものを含み得る。
また本実施の形態に係るスマホ6は、医療機関a〜cの評価値として、「影響力」、「透明性」及び「口コミ」に関する3つの評価値を算出する構成であるが、これに限るものではない。スマホ6は、これら3つの評価値のうちの少なくとも1つを算出する構成であればよい。スマホ6は、これら3つの評価値以外の評価値を更に算出して表示する構成であってもよい。また図8に示した評価画面は一例であって、これに限るものではない。
また医療機関評価システムは、スマホ6が算出した評価値に関する情報をブロックチェーンシステム1へ送信し、ブロックチェーンシステム1のノード装置2a〜2cが公開情報3a〜3cにこの情報を記憶する構成であってもよい。算出した評価値に関する情報をブロックチェーンシステム1に記憶しておくことによって、以降の算出処理の容易化及び高速化が期待できる。
(変形例)
図13は、変形例に係る医療機関評価システムの構成を説明するための模式図である。変形例に係る医療機関評価システムでは、医療機関a〜cに設けられたサーバ装置204a〜204cが、患者情報を蓄積する患者DB5a〜5cを備えると共に、公開情報3a〜3cを管理するブロックチェーンシステム201を構成する。即ち変形例に係るサーバ装置204a〜204cは、実施の形態1に係るノード装置2a〜2cの機能とサーバ装置4a〜4cの機能とを兼ね備えた装置である。
サーバ装置204a〜4cは、他のサーバ装置204a〜4cから自身の患者DB5a〜5cに記憶された患者情報に対するアクセス要求を受信した場合、自身が保持する公開情報3a〜3cに含まれる権限設定情報を参照して、このアクセス要求に係るアクセスの可否を判定することができる。アクセスが許可されていると判定した場合、サーバ装置204a〜204cは、アクセスを要求された患者情報を患者DB5a〜5cから読み出し、アクセス要求元のサーバ装置204a〜204cへ送信する。
サーバ装置204a〜204cは、スマホ6から権限設定情報及び評価情報等を受信した場合、この情報を自身の公開情報3a〜3cに反映させて更新する。また公開情報3a〜3cはブロックチェーンシステム201にて共有されており、サーバ装置204a〜204cは、他のサーバ装置204a〜204cとの通信を行って、自身の公開情報3a〜3cの更新を他のサーバ装置204a〜204cの公開情報3a〜3cに反映させる。
以上の構成の変形例に係る医療機関評価システムは、患者情報の管理及び公開情報の管理をサーバ装置204a〜204cが行う構成である。なお、患者情報管理システムは、図1に示したノード装置2a〜2cと、図13に示したサーバ装置204a〜204cとが混在してブロックチェーンシステムを構成するものであってよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ブロックチェーンシステム
2a〜2c ノード装置(情報管理装置)
3a〜3c 公開情報
4a〜4c サーバ装置(利用者情報記憶装置)
5a〜5c 患者DB
6,6a〜6c スマホ(情報処理装置)
21 処理部
21a 情報受信処理部
21b 合意形成処理部
21c 情報送信処理部
22 記憶部
22a プログラム
23 通信部
41 処理部
41a 患者情報処理部
41b 権限設定処理部
41c アクセス要求処理部
42 記憶部
42a サーバプログラム
43 通信部
61 処理部
61a 権限設定処理部
61b 評価受付処理部
61c 情報取得部(取得部)
61d 評価値算出処理部(算出部)
61e 評価表示処理部(表示処理部)
62 記憶部
62a アプリ
63 通信部
64 カメラ
65 表示部
66 操作部
98,99 記録媒体
100a,100b,100c 配信サーバ装置
201 ブロックチェーンシステム
204a〜204c サーバ装置
NW ネットワーク

Claims (16)

  1. サービスの利用者に関する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を共有して記憶する複数の情報管理装置と、
    前記情報管理装置との通信を行う情報処理装置とを備え、
    前記情報処理装置は、
    サービス提供者について前記情報管理装置に記憶された前記権限情報及び/又は前記履歴情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記権限情報及び/又は前記履歴情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する算出部と、
    前記算出部が算出した評価値を表示する処理を行う表示処理部と
    を有する、評価システム。
  2. 前記複数の情報管理装置は、ブロックチェーンに前記権限情報及び/又は前記履歴情報を記憶する、請求項1に記載の評価システム。
  3. 前記複数の情報管理装置は、前記権限情報を共有して記憶し、
    前記権限情報には、利用者が定めた前記利用者情報へのアクセスの可否に係る可否情報と、サービス提供者が定めた前記利用者情報へのアクセスの可否に係る可否情報とを含み、
    前記算出部は、両可否情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する、請求項1又は請求項2に記載の評価システム。
  4. 前記複数の情報管理装置は、前記履歴情報を共有して記憶し、
    前記算出部は、サービス提供者毎の利用者情報への被アクセス数に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の評価システム。
  5. 前記複数の情報管理装置は、前記利用者によりなされた前記サービス提供者に対する評価に係る評価情報を共有して記憶し、
    前記算出部は、前記評価情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の評価システム。
  6. 前記算出部は、複数の時点における前記サービス提供者に対する評価値をそれぞれ算出し、
    前記表示処理部は、前記サービス提供者に対する評価値の時期的な変化を表示する処理を行う、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の評価システム。
  7. 前記算出部は、所定の地理範囲内に存在する複数のサービス提供者に対する評価値をそれぞれ算出し、
    前記表示処理部は、前記算出部が算出した複数の評価値に基づいて、前記複数のサービス提供者に対する所定のサービス提供者の相対的な評価を表示する、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の評価システム。
  8. 前記サービス提供者に対応付けて、該サービス提供者の利用者に関する利用者情報を記憶する利用者情報記憶装置を備え、
    前記利用者情報記憶装置は、前記情報管理装置が記憶した前記権限情報に基づいて、利用者情報に対するアクセスの可否を判定する、請求項3に記載の評価システム。
  9. サービスの利用者に関する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を複数の装置で共有して記憶する情報管理装置から、サービス提供者についての前記権限情報及び/又は前記履歴情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記権限情報及び/又は前記履歴情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する算出部と、
    前記算出部が算出した評価値を表示する処理を行う表示処理部と
    を備える、情報処理装置。
  10. 前記情報管理装置は、前記権限情報を共有して記憶し、
    前記権限情報には、利用者が定めた前記利用者情報へのアクセスの可否に係る可否情報と、サービス提供者が定めた前記利用者情報へのアクセスの可否に係る可否情報とを含み、
    前記算出部は、両可否情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する、請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記情報管理装置は、前記履歴情報を共有して記憶し、
    前記算出部は、サービス提供者毎の利用者情報への被アクセス数に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する、請求項9又は請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記情報管理装置は、前記利用者によりなされた前記サービス提供者に対する評価に係る評価情報を共有して記憶し、
    前記算出部は、前記評価情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出する、請求項9乃至請求項11のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  13. 前記算出部は、複数の時点における前記サービス提供者に対する評価値をそれぞれ算出し、
    前記表示処理部は、前記サービス提供者に対する評価値の時期的な変化を表示する処理を行う、請求項9乃至請求項12のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  14. 前記算出部は、所定の地理範囲内に存在する複数のサービス提供者に対する評価値をそれぞれ算出し、
    前記表示処理部は、前記算出部が算出した複数の評価値に基づいて、前記複数のサービス提供者に対する所定のサービス提供者の相対的な評価を表示する、請求項9乃至請求項13のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  15. サービスの利用者に関する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を複数の装置で共有して記憶する情報管理装置から、サービス提供者についての前記権限情報及び/又は前記履歴情報を取得し、
    取得した前記権限情報及び/又は前記履歴情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出し、
    算出した評価値を表示する、評価方法。
  16. コンピュータに、
    サービスの利用者に関する利用者情報に対するアクセスの権限情報及び/又はアクセスの履歴情報を複数の装置で共有して記憶する情報管理装置から、サービス提供者についての前記権限情報及び/又は前記履歴情報を取得し、
    取得した前記権限情報及び/又は前記履歴情報に基づいて、前記サービス提供者に対する評価値を算出し、
    算出した評価値を表示する
    処理を実行させる、コンピュータプログラム。
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