JP2020079614A - 動力伝達装置 - Google Patents

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朝翔 吉川
Tomoka Yoshikawa
朝翔 吉川
彰宏 本田
Teruhiro Honda
彰宏 本田
雄樹 鈴木
Takeki Suzuki
雄樹 鈴木
光弘 矢代
Mitsuhiro Yashiro
光弘 矢代
一樹 前田
Kazuki Maeda
一樹 前田
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Abstract

【課題】巻掛体に対する十分な潤滑性能及び冷却性能を確保する。【解決手段】 第1の固定シーブと第1の可動シーブを有しエンジンの動力によって回転されるプライマリープーリーと、第2の固定シーブと第2の可動シーブを有し回転されることにより駆動輪側に動力を伝達するセカンダリープーリーと、プライマリープーリーとセカンダリープーリーの間に巻き掛けられプライマリープーリーからセカンダリープーリーに動力を伝達する巻掛体と、プライマリープーリーとセカンダリープーリーの間に巻掛体の内側において巻き掛けられた第1のベルトと巻掛体の外側において巻き掛けられた第2のベルトとを備え、第1のベルトに潤滑油を巻掛体側へ誘導するオイル誘導部が形成され、プライマリープーリーとセカンダリープーリーにおける第1のベルトの内側の空間に潤滑油が供給される。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載されプライマリープーリーとセカンダリープーリーを有する動力伝達装置についての技術分野に関する。
自動車等の車両にはエンジンの出力を駆動輪に伝達するための動力伝達装置を備え、動力伝達装置にはプライマリープーリーとセカンダリープーリーを有する無段変速機が設けられたものがある。
動力伝達装置に設けられた無段変速機は、エンジンの動力によって回転されるプライマリープーリーと、駆動輪側に動力を伝達するセカンダリープーリーと、プライマリープーリーとセカンダリープーリーの間に巻き掛けられたベルトやチェーン等の巻掛体とを有している。
このような無段変速機は、プライマリープーリーが第1の駆動軸に固定された第1の固定シーブと第1の固定シーブに対して第1の駆動軸の軸方向へ移動される第1の可動シーブとを有し、セカンダリープーリーが第2の駆動軸に固定された第2の固定シーブと第2の固定シーブに対して第2の駆動軸の軸方向へ移動される第2の可動シーブとを有している。第1の可動シーブと第2の可動シーブは反対方向へ同期して移動され、巻掛体は第1の可動シーブと第2の可動シーブの移動位置に応じてプライマリープーリーとセカンダリープーリーに対する巻き掛け状態が変化される。
巻掛体に対するプライマリープーリーとセカンダリープーリーに対する巻き掛け状態が変化されることにより、巻掛体のプライマリープーリーとセカンダリープーリーに対する巻き掛け位置に応じて変速比が変化されて無段変速が行われる。
このような動力伝達装置の無段変速機においては、巻掛体の幅方向における両端面とプライマリープーリー及びセカンダリープーリーとの間に大きな摩擦力や発熱が生じるため、巻掛体の潤滑及び冷却が必要とされている。
そこで、従来の無段変速機には、固定シーブの軸部(軸固定部)の全周に凹部と凹部に開口する油路を形成し、油路を通って固定シーブ及び可動シーブとベルト(巻掛体)との当接部分へ潤滑油が供給されるものがある(例えば、特許文献1参照)。また、別の従来の無段変速機には、噴射部を備え、噴射された潤滑油を各プーリー(プライマリープーリーとセカンダリープーリー)の傾斜面へ向けて誘導するガイド部が設けられたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許第3972652号公報 特開2014−13068号公報
上記したように、特許文献1に記載された無段変速機においては、凹部と凹部に開口する油路が形成されることで、可動シーブが固定シーブに近づき可動シーブが開口にオーバーラップした状態でも油量が減じることなく当接部分へ潤滑油が供給されるように潤滑性能が高められている。また、特許文献2に記載された無段変速機においては、ガイド部によって各プーリーの傾斜面に向かって潤滑油を誘導することで、潤滑性能が高められている。
ところが、プライマリープーリー及びセカンダリープーリーにおいて固定シーブ及び可動シーブの傾斜面に供給された潤滑油は、プライマリープーリー及びセカンダリープーリーの回転に伴って傾斜面の傾斜に沿って外側へと流動されるため、供給された潤滑油が巻掛体に対して十分に行き渡らず、巻掛体に対する潤滑や冷却が不十分になるおそれがある。
そこで、本発明は、上記した問題点を克服し、巻掛体に対する十分な潤滑性能及び冷却性能を確保することを目的とする。
第1に、本発明に係る動力伝達装置は、第1の固定シーブと第1の可動シーブを有しエンジンの動力によって回転されるプライマリープーリーと、第2の固定シーブと第2の可動シーブを有し回転されることにより駆動輪側に動力を伝達するセカンダリープーリーと、前記プライマリープーリーと前記セカンダリープーリーの間に巻き掛けられ前記プライマリープーリーから前記セカンダリープーリーに動力を伝達する巻掛体と、前記プライマリープーリーと前記セカンダリープーリーの間に前記巻掛体の内周側において巻き掛けられた第1のベルトと、前記プライマリープーリーと前記セカンダリープーリーの間に前記巻掛体の外周側において巻き掛けられた第2のベルトとを備え、前記第1のベルトに潤滑油を前記巻掛体側へ誘導するオイル誘導部が形成され、前記プライマリープーリーにおける前記第1のベルトの内側の空間と前記セカンダリープーリーにおける前記第1のベルトの内側の空間とに潤滑油が供給されるものである。
これにより、プライマリープーリーとセカンダリープーリーに対する巻掛径が変化する巻掛体に追従して第1のベルト及び第2のベルトの巻掛径が変化されると共にプライマリープーリーとセカンダリープーリーにおける第1のベルトの内側の空間に潤滑油が供給され、第1のベルトに形成されたオイル誘導部によって潤滑油が巻掛体側へ誘導される。
第2に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記オイル誘導部として前記第1のベルトの内周面と外周面に開口される流入孔が形成されることが望ましい。
これにより、プライマリープーリーとセカンダリープーリーにおける第1のベルトの内側の空間に供給された潤滑油が流入孔を通って巻掛体側へ向けて誘導される。
第3に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記オイル誘導部として誘導溝が形成されることが望ましい。
これにより、プライマリープーリーとセカンダリープーリーにおける第1のベルトの内側の空間に供給された潤滑油が誘導溝を通って巻掛体側へ向けて誘導される。
第4に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記誘導溝として、前記第1のベルトの内周面に該第1のベルトの幅方向に延在する第1の誘導溝、又は、前記第1のベルトの側面に該第1のベルトの厚さ方向に延在する第2の誘導溝のうち少なくとも一方が形成されることが望ましい。
これにより、プライマリープーリーとセカンダリープーリーにおける第1のベルトの内側の空間に供給された潤滑油が第1のベルトに形成された第1の誘導溝又は第2の誘導溝に沿って流動され巻掛体側へ向けて誘導される。
第5に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記第2のベルトに潤滑油を前記第2のベルトの外周面の外方へ排出する排出孔が形成されることが望ましい。
これにより、供給された潤滑油が入れ替えられると共に巻掛体との熱交換により昇温された潤滑油が排出孔から第2のベルトの外周面の外方へと排出される。
第6に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記オイル誘導部として前記第1のベルトの内周面と外周面に開口される流入孔と前記第2のベルトに潤滑油を前記第2のベルトの外周面の外方へ排出する排出孔がそれぞれ少なくとも一つずつ形成され、前記流入孔における開口面積の合計が前記排出孔における開口面積の合計よりも大きくされることが望ましい。
これにより、プライマリープーリーとセカンダリープーリーにおける第1のベルトの外側かつ第2のベルトの内側の空間において、流入される潤滑油の量が排出される潤滑油の量よりも多くされる。
第7に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記第2のベルトの周方向における断面が内方に開口されたコ字状に形成されることが望ましい。
これにより、プライマリープーリーとセカンダリープーリーにおける第2のベルトの内側の空間に潤滑油が貯留され易くなる。
第8に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記巻掛体と前記第1のベルトとの間に隙間が形成されることが望ましい。
これにより、回転時に巻掛体と第1のベルトとが接触しにくい。
第9に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記巻掛体と前記第2のベルトとの間に隙間が形成されることが望ましい。
これにより、回転時に巻掛体と第2のベルトとが接触しにくい。
第10に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記プライマリープーリーの回転軸が第1の駆動軸として設けられ、前記第1の駆動軸に前記プライマリープーリーにおける前記第1のベルトの内側の空間へ潤滑油を供給し前記第1の駆動軸の軸方向に延びる第1のオイル供給路が形成され、前記セカンダリープーリーの回転軸が第2の駆動軸として設けられ、前記第2の駆動軸に前記セカンダリープーリーにおける前記第1のベルトの内側の空間へ潤滑油を供給し前記第2の駆動軸の軸方向に延びる第2のオイル供給路が形成されることが望ましい。
これにより、プライマリープーリーの中心軸である第1の駆動軸に形成された第1のオイル供給路からプライマリープーリーにおける第1のベルトの内側の空間に潤滑油が供給され、セカンダリープーリーの中心軸である第2の駆動軸に形成された第2のオイル供給路からセカンダリープーリーにおける第1のベルトの内側の空間に潤滑油が供給される。
第11に、上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記第1のベルト及び前記第2のベルトがゴム材料によって形成されることが望ましい。
これにより、第1のベルト及び第2のベルトが伸縮性を有する材料によって形成されるため、プライマリープーリーとセカンダリープーリーに対する巻掛径が変化する巻掛体に第1のベルト及び第2のベルトが円滑に追従される。
本発明によれば、プライマリープーリーとセカンダリープーリーに対する巻掛径が変化する巻掛体に追従して第1のベルトと第2のベルトの巻掛径が変化されると共にプライマリープーリーとセカンダリープーリーにおける第1のベルトの内側の空間に潤滑油が供給され、第1のベルトに形成されたオイル誘導部によって潤滑油が巻掛体側へ誘導されるため、巻掛体に対する十分な潤滑性能及び冷却性能を確保することができる。
図2乃至図6と共に本発明動力伝達装置の実施の形態を示すものであり、本図は、動力伝達装置の構成を示す図である。 変速比がLow側にある状態で示す無段変速機の断面図である。 変速比がHigh側にある状態で示す無段変速機の断面図である。 無段変速機の斜視図である。 巻掛体と第1のベルトと第2のベルトのそれぞれの一部を示す斜視図である。 潤滑油が流動されている状態を示す断面図である。
以下に、本発明動力伝達装置を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
<車両の構成>
先ず、動力伝達装置を備えた車両100の構成の概要について説明する(図1参照)。
車両100はエンジン101と動力伝達装置102と油圧制御部103とギヤ機構104とデファレンシャルギヤ105と駆動輪106、106とエンジン制御部107と伝達機構制御部108とバス109を備えている。
エンジン101は車両100を走行させる走行用の動力源(原動機)として機能し、燃料を消費して車両100の駆動輪106、106に作用させる動力を発生する。エンジン101は燃料を燃焼して動力伝達装置102への出力シャフトとして機能するクランクシャフト110にトルクを発生させる。
動力伝達装置102はトルクコンバーター111と前後進切替機構112と変速伝達機構113を有している。動力伝達装置102はエンジン101から駆動輪106、106への動力伝達の経路中に設けられ、エンジン101から駆動輪106、106に動力を伝達する機能を有し、オイル(作動油)の油圧によって動作する。
トルクコンバーター111はエンジン101と前後進切替機構112の間に配置され、エンジン101からクランクシャフト110を介して伝達された動力のトルクを増幅又は維持し、前後進切替機構112に伝達する機能を有している。
前後進切替機構112はトルクコンバーター111と変速伝達機構113の間に配置され、エンジン101からトルクコンバーター111を介して伝達された動力によって回転される回転軸の回転速度を変速する機能と回転軸の回転方向を切り換える機能とを有している。
変速伝達機構113は前後進切替機構112とギヤ機構104の間に配置されている。変速伝達機構113には前後進切替機構112から入力軸114を介して動力が伝達され、変速伝達機構113から入力軸114を介して入力された動力が出力軸115を介してギヤ機構104へ向けて出力される。変速伝達機構113は入力軸114を介して入力される動力を無段階に変速する無段変速機(連続可変トランスミッション:Continuously Variable Transmission(CVT))1を有している。
変速伝達機構113から出力軸115に伝達された動力はギヤ機構104を介してデファレンシャルギヤ105に伝達される。デファレンシャルギヤ105は伝達された動力を駆動輪106、106に伝達する。デファレンシャルギヤ105は車両100が旋回する際に生じる駆動輪106、106間の回転速度の差を吸収する機能を有している。
油圧制御部103は作動油の油圧によってトルクコンバーター111と前後進切替機構112と変速伝達機構113を動作させる。油圧制御部103には図示しない複数の油路やオイルリザーバーやオイルポンプや複数の電磁弁等が設けられ、伝達機構制御部108から出力される制御信号に基づいて動力伝達装置102の各部に供給される作動油の流量や油圧を制御する。また、油圧制御部103は動力伝達装置102の各部の潤滑を行う潤滑油供給部としても機能する。
エンジン制御部107と伝達機構制御部108は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有するマイクロコンピューターを備え、CAN(Controller Area Network)等の所定の車載ネットワーク通信規格に対応したバス109を介して相互のデータ通信が可能に接続されている。
エンジン制御部107は、エンジン101についての燃料噴射制御や点火制御や吸入空気量調節制御等の各種の動作制御を行う機能を有している。エンジン制御部107は伝達機構制御部108と通信可能にされ、必要に応じてエンジン101の動作状態に関するデータを伝達機構制御部108に出力し、また、必要に応じ伝達機構制御部108から出力される各種の信号に基づいてエンジン101の動作制御を行う。
伝達機構制御部108は油圧制御部103を制御することにより、トルクコンバーター111と前後進切替機構112と変速伝達機構113の動作制御を行う。特に、伝達機構制御部108は無段変速機1の変速比制御を行う。
<無段変速機の構成>
次に、無段変速機1の構成について説明する(図2乃至図6参照)。
動力伝達装置102においては、変速伝達機構113の無段変速機1により変速比がLow側である最大状態(図2参照)からHigh側である最小状態(図3参照)まで無段階に切換が行われる。
無段変速機1は一次側機構2と二次側機構3と巻掛体4と第1のベルト5と第2のベルト6を有している(図2乃至図4参照)。
一次側機構2はエンジン101の駆動力が入力されて回転される第1の駆動軸7と第1の駆動軸7を中心軸として回転されるプライマリープーリー8とを有している。プライマリープーリー8は第1の固定シーブ9と第1の可動シーブ10によって構成され、第1の固定シーブ9が第1の駆動軸7に固定され、第1の可動シーブ10が第1の固定シーブ9に対して移動可能にされている。
第1の固定シーブ9は筒状の軸固定部11と軸固定部11から張り出されたフランジ部12とを有し、軸固定部11が第1の駆動軸7に固定されている。第1の固定シーブ9は第1の駆動軸7と一体になって回転される。尚、第1の駆動軸7は軸方向に離隔する2本によって構成されていてもよく、1本が軸固定部11に挿通され又は2本がそれぞれ軸固定部11に反対側から挿入されている。
第1の可動シーブ10は筒状の軸支持部13と軸支持部13から張り出されたフランジ部14とを有している。軸支持部13には第1の固定シーブ9の軸固定部11が貫通され、第1の可動シーブ10が第1の固定シーブ9に対して第1の駆動軸7の軸方向へ移動可能にされている。第1の可動シーブ10は第1の固定シーブ9と同期して第1の駆動軸7を中心軸として回転可能にされている。
プライマリープーリー8は第1の固定シーブ9のフランジ部12と第1の可動シーブ10のフランジ部14との対向する側の各面がそれぞれ傾斜面12a、14aとして形成され、傾斜面12a、14aは外周から内周に行くに従って第1の駆動軸7の軸方向において互いに近付く状態で傾斜されている。
第1の駆動軸7は円筒状にされ、内部空間が第1のオイル供給路7aとして形成されている。第1のオイル供給路7aには図示しないオイルタンクから供給された潤滑油50が流動される。第1の駆動軸7には周方向に離隔して開口部7b、7b、・・・が形成されている。開口部7b、7b、・・・は第1のオイル供給路7aに連通されている。
第1の固定シーブ9の軸固定部11には、第1の固定シーブ9のフランジ部12と第1の可動シーブ10のフランジ部14との間に第1のオイル供給孔11a、11a、・・・が周方向に離隔して形成されている。第1のオイル供給孔11a、11a、・・・はそれぞれ第1の駆動軸7に形成された開口部7b、7b、・・・を介して第1のオイル供給路7aと連通されている。
二次側機構3は駆動輪106、106側に動力を伝達する機能を有し、第1の駆動軸7と平行な状態で位置された第2の駆動軸15と第2の駆動軸15を中心軸として回転されるセカンダリープーリー16とを有している。セカンダリープーリー16は第2の固定シーブ17と第2の可動シーブ18によって構成され、第2の固定シーブ17が第2の駆動軸15に固定され、第2の可動シーブ18が第2の固定シーブ17に対して移動可能にされている。
第2の固定シーブ17は筒状の軸固定部19と軸固定部19から張り出されたフランジ部20とを有し、軸固定部19が第2の駆動軸15に固定されている。第2の固定シーブ17は第2の駆動軸15と一体になって回転される。尚、第2の駆動軸15は軸方向に離隔する2本によって構成されていてもよく、1本が軸固定部19に挿通され又は2本がそれぞれ軸固定部19に反対側から挿入されている。
第2の可動シーブ18は筒状の軸支持部21と軸支持部21から張り出されたフランジ部22とを有している。軸支持部21には第2の固定シーブ17の軸固定部19が貫通され、第2の可動シーブ18が第2の固定シーブ17に対して第2の駆動軸15の軸方向へ移動可能にされている。第2の可動シーブ18は第2の固定シーブ17と同期して第2の駆動軸15を中心軸として回転可能にされている。
セカンダリープーリー16は第2の固定シーブ17のフランジ部20と第2の可動シーブ18のフランジ部22との対向する側の各面がそれぞれ傾斜面20a、22aとして形成され、傾斜面20a、22aは外周から内周に行くに従って第2の駆動軸15の軸方向において互いに近付く状態で傾斜されている。
第2の駆動軸15は円筒状にされ、内部空間が第2のオイル供給路15aとして形成されている。第2のオイル供給路15aには図示しないオイルタンクから供給された潤滑油50が流動される。第2の駆動軸15には周方向に離隔して開口部15b、15b、・・・が形成されている。開口部15b、15b、・・・は第2のオイル供給路15aに連通されている。
第2の固定シーブ17の軸固定部19には、第2の固定シーブ17のフランジ部20と第2の可動シーブ18のフランジ部22との間に第2のオイル供給孔19a、19a、・・・が周方向に離隔して形成されている。第2のオイル供給孔19a、19a、・・・はそれぞれ第2の駆動軸15に形成された開口部15b、15b、・・・を介して第2のオイル供給路15aと連通されている。
巻掛体4はプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間に巻き掛けられている。巻掛体4としては、例えば、チェーンが用いられているが、ベルトが用いられていてもよい。
巻掛体4は複数のプレート23、23、・・・とプレート23、23、・・・を連結するための第1のピン24、24、・・・及び第2のピン25、25、・・・とを有している(図5参照)。
プレート23は厚み方向に直交する一方向が長手方向にされ、長手方向に離隔して形成された一対の挿入孔23a、23aを有している。プレート23、23、・・・は一定の規則で巻掛体4の幅方向に並んで位置されると共に巻掛体4の周方向において離隔して位置されている。尚、図5には、プレート23、23、・・・の配列状態の一例を示しており、プレート23、23、・・・の配列状態は図5に示す例に限られることはない。
第1のピン24と第2のピン25は組み合わされた状態で巻掛体4の幅方向に並ぶプレート23、23、・・・の挿入孔23a、23a、・・・に圧入された状態で挿入されている。第1のピン24と第2のピン25は一部が接した状態で挿入孔23aに挿入され、第1のピン24と第2のピン25が挿入孔23aに挿入された状態において、挿入孔23aには隙間が形成されている。
第1のピン24と第2のピン25は少なくとも一方が他方に対して挿入孔23aにおける隙間の分だけプレート23に対して変位可能にされており、このような構成にされることによりプレート23、23、・・・が長手方向において互いに屈曲可能にされて巻掛体4が環状に形成されている。
第1のピン24と第2のピン25は一方の長さが他方の長さより長くされており、例えば、第1のピン24が第2のピン25より長くされ、第1のピン24の軸方向における両端面が第2のピン25の軸方向における両端面より巻掛体4の幅方向において外側に位置されている。但し、第1のピン24と第2のピン25は長さが同じにされていてもよい。
第1のピン24の両端面はそれぞれ接触面24a、24aとして形成され、プライマリープーリー8におけるフランジ部12、14の傾斜面12a、14aとセカンダリープーリー16におけるフランジ部20、22の傾斜面20a、22aと同じ傾斜角度にされている(図5及び図6参照)。
従って、巻掛体4は、プライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間に巻き掛けられた状態において、第1のピン24、24、・・・の接触面24a、24a、・・・がフランジ部12、14、20、22の傾斜面12a、14a、20a、22aに面接触可能な状態にされている。
第1のベルト5は巻掛体4の内側においてプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間に巻掛体4と径方向に離隔された状態で巻き掛けられている(図2乃至図4参照)。第1のベルト5は、例えば、ゴム材料によって形成されている。但し、第1のベルト5は樹脂材料や金属材料等のゴム材料以外の材料によって形成されていてもよい。
第1のベルト5の側面5b、5bは、プライマリープーリー8におけるフランジ部12、14の傾斜面12a、14aとセカンダリープーリー16におけるフランジ部20、22の傾斜面20a、22aと同じ傾斜角度にされている。第1のベルト5は、一方の側面5bがフランジ部12、20の傾斜面12a、20aに面接触可能にされ、他方の側面5bがフランジ部14、22の傾斜面14a、22aに面接触可能にされている。
第1のベルト5がプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間に巻き掛けられた状態において、プライマリープーリー8における第1のベルト5の内側の空間とセカンダリープーリー16における第1のベルト5の内側の空間とがそれぞれ供給空間8a、16aとされる。
プライマリープーリー8において、第1のオイル供給路7aを流動された潤滑油50は第1のオイル供給孔11a、11a、・・・から供給空間8aに供給される。セカンダリープーリー16において、第2のオイル供給路15aを流動された潤滑油50は第2のオイル供給孔19a、19a、・・・から供給空間16aに供給される。
第1のベルト5にはオイル誘導部26として第1の誘導溝27、27、・・・と第2の誘導溝28、28、・・・と流入孔29、29、・・・が形成されている。
第1の誘導溝27、27、・・・は、第1のベルト5の内周面5aに第1のベルト5の幅方向に延びる状態で周方向に離隔して形成されている。第2の誘導溝28、28、・・は、第1のベルト5の側面5b、5bにそれぞれ第1のベルト5の厚さ方向に延びる状態で周方向に離隔して形成されている。尚、第1のベルト5には、第2の誘導溝28、28、・・・が形成されず第1の誘導溝27、27、・・・のみが形成されていてもよく、第1の誘導溝27,27、・・・が形成されず少なくとも一方の側面5bに第2の誘導溝28、28、・・・が形成されていてもよい。また、第1のベルト5には第1の誘導溝27、27、・・・と一方の側面5bの第2の誘導溝28、28、・・・とが形成されていてもよい。
流入孔29、29、・・・は、第1のベルト5の内周面5aと外周面5cに開口された状態で周方向に離隔して形成されている。流入孔29は第1のベルト5の内周面5aに形成された第1の誘導溝27の略中央に開口されている。尚、第1のベルト5にはオイル誘導部26として第1の誘導溝27と第2の誘導溝28と流入孔29のうち一つ又は二つが形成されていてもよい。
第2のベルト6は巻掛体4の外側においてプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間に巻掛体4と径方向に離隔された状態で巻き掛けられている。第2のベルト6は、例えば、ゴム材料によって形成されている。但し、第2のベルト6は樹脂材料や金属材料等のゴム材料以外の材料によって形成されていてもよい。
第2のベルト6は、幅方向における両側に位置された一対の接触部30、30と、接触部30、30における外周面側の端部を連結し巻掛体4の外周面に対向して位置されるベース部31とによって構成されている(図5及び図6参照)。
接触部30、30の外面は対向面30a、30aとして形成され、プライマリープーリー8におけるフランジ部12、14の傾斜面12a、14aとセカンダリープーリー16におけるフランジ部20、22の傾斜面20a、22aと同じ傾斜角度にされている。第2のベルト6は、一方の対向面30aがフランジ部12、20の傾斜面12a、20aに面接触可能にされ、他方の対向面30aがフランジ部14、22の傾斜面14a、22aに面接触可能にされている。
上記のように、第2のベルト6は幅方向における両側に位置された一対の接触部30、30と接触部30、30における外周面側の端部を連結するベース部31とによって構成された形状に形成されているため、周方向における断面形状が内方に開口されたコ字状にされている。第2のベルト6の内側には接触部30、30とベース部31によって囲まれた貯留空間6aが形成されている。
ベース部31には、内周面31aと外周面31bに開口された排出孔32、32、・・・が周方向に離隔して形成されている。
<無段変速機における動作>
上記のように構成された無段変速機1において、車両100の走行時には、エンジン101の動力が無段変速機1に伝達されプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16が回転されると共に巻掛体4がプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の回転によって送られる。このとき、巻掛体4の内側においてプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間に巻き掛けられた第1のベルト5と巻掛体4の外側においてプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間に巻き掛けられた第2のベルト6もプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の回転によって巻掛体4と同じ方向へ送られる。
無段変速機1においては、変速時にプライマリープーリー8の第1の可動シーブ10とセカンダリープーリー16の第2の可動シーブ18とが反対方向に同期して移動され、第1の可動シーブ10と第2の可動シーブ18の移動に伴って巻掛体4のプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16に対する巻き掛け状態が変化される。
例えば、第1の可動シーブ10が第1の固定シーブ9から離隔する方向へ移動され第2の可動シーブ18が第2の固定シーブ17に近付く方向へ移動されると、巻掛体4のプライマリープーリー8に対する巻き掛け径が小さくなっていきセカンダリープーリー16に対する巻き掛け径が大きくなっていき、変速比がLow側へと次第に大きくなっていく(図2参照)。
逆に、第1の可動シーブ10が第1の固定シーブ9に近付く方向へ移動され第2の可動シーブ18が第2の固定シーブ17から離隔する方向へ移動されると、巻掛体4のプライマリープーリー8に対する巻き掛け径が大きくなっていきセカンダリープーリー16に対する巻き掛け径が小さくなっていき、変速比がHigh側へと次第に小さくなっていく(図3参照)。
この変速時には、同時に、第1の可動シーブ10と第2の可動シーブ18の移動に伴って第1のベルト5及び第2のベルト6のプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16に対する巻き掛け状態も巻掛体4に追従して変化される。即ち、第1の可動シーブ10が第1の固定シーブ9から離隔する方向へ移動され第2の可動シーブ18が第2の固定シーブ17に近付く方向へ移動されるときには、第1のベルト5と第2のベルト6が巻掛体4に追従してプライマリープーリー8に対する巻き掛け径が小さくなっていきセカンダリープーリー16に対する巻き掛け径が大きくなっていく(図2参照)。また、第1の可動シーブ10が第1の固定シーブ9に近付く方向へ移動され第2の可動シーブ18が第2の固定シーブ17から離隔する方向へ移動されるときには、第1のベルト5と第2のベルト6のプライマリープーリー8に対する巻き掛け径が大きくなっていきセカンダリープーリー16に対する巻き掛け径が小さくなっていく(図3参照)。
第1のベルト5はプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間で巻掛体4と径方向に離隔して配置されており、第1のベルト5と巻掛体4との間には隙間が形成されている。第2のベルト6はプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間で巻掛体4と径方向に離隔して配置されており、第2のベルト6と巻掛体4との間には隙間が形成されている。これにより、回転時に第1のベルト5及び第2のベルト6と巻掛体4とが接触しにくく、巻掛体4の円滑な回転状態が確保される。
さらに、非変速時においても変速時においても、巻掛体4と第1のベルト5と第2のベルト6の径方向における間隔は略一定であり、プライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の回転時に巻掛体4と第1のベルト5と第2のベルト6は干渉せず、無段変速機1の良好な動作状態を確保することができる。
プライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の回転時には、第1のオイル供給路7aを流動された潤滑油50が第1のオイル供給孔11a、11a、・・・から供給空間8aに供給され、第2のオイル供給路15aを流動された潤滑油50が第2のオイル供給孔19a、19a、・・・から供給空間16aに供給される(図2、図3及び図6参照)。
また、プライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の回転時には第1のベルト5に遠心力が作用しており、第1のベルト5の側面5b、5bと傾斜面12a、14a、20a、22aとの間に隙間が生じる。供給空間8a、16aに供給された潤滑油50の一部はこの隙間を通って巻掛体4側へ誘導される。
第1のベルト5の内周面5aには第1のベルト5の幅方向に延びる第1の誘導溝27、27、・・・が形成されており、供給空間8a、16aに供給された潤滑油50の別の一部は第1の誘導溝27、27、・・・を通って傾斜面12a、14a、20a、22aへ向け誘導される。また、第1のベルト5の側面5b、5bには第1のベルトの厚さ方向に延びる第2の誘導溝28、28、・・・が形成されており、供給空間8a、16aに供給された潤滑油50のまた別の一部は第2の誘導溝28、28、・・・を通って巻掛体4側へ誘導される。
従って、供給空間8a、16aに供給された潤滑油50、50は、第1の誘導溝27、27、・・・と第2の誘導溝28、28、・・・を通って巻掛体4側へ向けて流動されるため、簡素な構成で効率的に潤滑油50を巻掛体4側へ誘導することができる。
また、第1のベルト5には内周面5aと外周面5cに開口される流入孔29、29、・・・が形成されているため、供給空間8a、16aに供給された潤滑油のさらに別の一部は流入孔29、29、・・・を通って巻掛体4側へ流動される。
従って、供給空間8a、16aに供給された潤滑油50、50は、流入孔29、29、・・・を通って巻掛体4側へ流動されるため、簡素な構成で確実に潤滑油50を巻掛体4側へ誘導することができる。
供給空間8a、16aから第1のベルト5より巻掛体4側へ流動された潤滑油50は、巻掛体4における第1のピン24、24、・・・の接触面24a、24a、・・・に流動されると共にプレート23、23、・・・の隙間を通って第2のベルト6へ向けて流動される。
巻掛体4から第2のベルト6へ向けて流動された潤滑油50は、第2のベルト6の接触部30、30とベース部31に囲まれた貯留空間6aに一時的に貯留され易くなる。従って、貯留空間6aに潤滑油50が貯留されることで潤滑油50が巻掛体4の全体へ行き渡り、巻掛体4に対して十分な潤滑及び冷却をすることができる。
貯留空間6aに貯留された潤滑油50はベース部31に形成された排出孔32、32、・・・から第2のベルト6の外周面側へ排出される。排出孔32、32、・・・から潤滑油50が排出されることで潤滑油50が流動され新たに供給される潤滑油50との入れ替えがされると共に昇温された潤滑油50が排出されるため、潤滑油50の過剰な昇温を防止して巻掛体4に対する潤滑効率及び冷却効率を高めることができる。
このとき、第1のベルト5に形成された流入孔29、29、・・・の開口面積の合計がベース部31に形成された排出孔32、32,・・・の開口面積の合計よりも大きくされている。
従って、供給空間8a、16aから第1のベルト5に形成された流入孔29を通って巻掛体4側へ流動される潤滑油50が巻掛体4を通過し第2のベルト6に形成された排出孔32から排出される潤滑油50よりも多くされるため、巻掛体4に対して十分な量の潤滑油50が流動され、巻掛体4に対する潤滑性能及び冷却性能を向上させることができる。
<まとめ>
以上に記載した通り、動力伝達装置102にあっては、巻掛体4の内側においてプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間に巻き掛けられる第1のベルト5と巻掛体4の外側においてプライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の間に巻き掛けられる第2のベルト6とを備え、第1のベルト5には潤滑油50を巻掛体4側へ誘導するオイル誘導部26が形成され、プライマリープーリー8における第1のベルト5の内側に存在する供給空間8aとセカンダリープーリー16における第1のベルト5の内側に存在する供給空間16aとに潤滑油50、50がそれぞれ供給される。
従って、プライマリープーリー8とセカンダリープーリー16に対する巻掛径が変化する巻掛体4に追従して第1のベルト5と第2のベルト6の巻掛径が変化されると共に供給空間8a、16aに供給された潤滑油50、50が第1のベルト5に形成されたオイル誘導部26によって巻掛体4側へ流動されるため、巻掛体4に対する十分な潤滑性能および冷却性能を確保することができる。
また、第1のベルト5には、内周面5aにおいて第1のベルト5の幅方向に延在する第1の誘導溝27、27、・・・又は側面5bにおいて第1のベルト5の厚さ方向に延在する第2の誘導溝28、28、・・・のうち少なくともどちらか一方が形成されている。
従って、プライマリープーリー8とセカンダリープーリー16における供給空間8a、16aに供給された潤滑油50、50が、より簡素な構成で効率的に巻掛体4側へ誘導される。
特に、潤滑油50の一部は、第1の誘導溝27、27、・・・及び第2の誘導溝28、28、・・・によって巻掛体4における第1のピン24、24、・・・の接触面24a、24a、・・・へと流動されるため、巻掛体4のプライマリープーリー8及びセカンダリープーリー16に対する十分な潤滑性能を確保することができる。
さらに、巻掛体4と第1のベルト5との間には隙間が形成されている。
従って、プライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の回転時に巻掛体4と第1のベルト5とが接触しにくく、巻掛体4の円滑な回転状態を確保することができる。
さらにまた、巻掛体4と第2のベルト6との間には隙間が形成されている。
従って、プライマリープーリー8とセカンダリープーリー16の回転時に巻掛体4と第2のベルト6とが接触しにくく、巻掛体4の円滑な回転状態を確保することができる。
また、プライマリープーリー8の回転軸が第1の駆動軸7として設けられ、第1の駆動軸7に供給空間8aへ潤滑油50を供給する第1のオイル供給路7aが形成され、セカンダリープーリー16の回転軸が第2の駆動軸15として設けられ、第2の駆動軸15に供給空間16aへ潤滑油50を供給する第2のオイル供給路15aが形成されている。
従って、プライマリープリ−8において第1の駆動軸7に形成された第1のオイル供給路7aから供給空間8aに潤滑油50が供給され、セカンダリープーリー16において第2の駆動軸15に形成された第2のオイル供給路15aから供給空間16aに潤滑油50が供給されるため、別にオイル供給部を設ける必要がなく、部品点数の削減や構造の簡素化を図ることができ、製造コストを削減することができる。
また、第1のベルト5及び第2のベルト6はゴム材料によって形成されている。
従って、第1のベルト5及び第2のベルト6が伸縮性を有する材料によって形成されるため、プライマリープーリー8とセカンダリープーリー16に対する巻掛径が変化する巻掛体4に第1のベルト5及び第2のベルト6が円滑に追従され、巻掛体4の巻掛径の変化に拘わらず巻掛体4に対して効率的に潤滑油50を流動させることができる。
102…動力伝達装置、4…巻掛体、5…第1のベルト、6…第2のベルト、6a…貯留空間、7…第1の駆動軸、7a…第1のオイル供給路、8…プライマリープーリー、8a…供給空間、9…第1の固定シーブ、10…第1の可動シーブ、15…第2の駆動軸、15…第2のオイル供給路、16…セカンダリープーリー、16a…供給空間、17…第2の固定シーブ、18…第2の可動シーブ、26…オイル誘導部、27…第1の誘導溝、28…第2の誘導溝、29…流入孔、32…排出孔

Claims (11)

  1. 第1の固定シーブと第1の可動シーブを有しエンジンの動力によって回転されるプライマリープーリーと、
    第2の固定シーブと第2の可動シーブを有し回転されることにより駆動輪側に動力を伝達するセカンダリープーリーと、
    前記プライマリープーリーと前記セカンダリープーリーの間に巻き掛けられ前記プライマリープーリーから前記セカンダリープーリーに動力を伝達する巻掛体と、
    前記プライマリープーリーと前記セカンダリープーリーの間に前記巻掛体の内周側において巻き掛けられた第1のベルトと、
    前記プライマリープーリーと前記セカンダリープーリーの間に前記巻掛体の外周側において巻き掛けられた第2のベルトとを備え、
    前記第1のベルトに潤滑油を前記巻掛体側へ誘導するオイル誘導部が形成され、
    前記プライマリープーリーにおける前記第1のベルトの内側の空間と前記セカンダリープーリーにおける前記第1のベルトの内側の空間とに潤滑油が供給される
    動力伝達装置。
  2. 前記オイル誘導部として前記第1のベルトの内周面と外周面に開口される流入孔が形成された
    請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記オイル誘導部として誘導溝が形成された
    請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記誘導溝として、前記第1のベルトの内周面に該第1のベルトの幅方向に延在する第1の誘導溝、又は、前記第1のベルトの側面に該第1のベルトの厚さ方向に延在する第2の誘導溝のうち少なくとも一方が形成された
    請求項3に記載の動力伝達装置。
  5. 前記第2のベルトに潤滑油を前記第2のベルトの外周面の外方へ排出する排出孔が形成された
    請求項1から請求項4の何れかに記載の動力伝達装置。
  6. 前記オイル誘導部として前記第1のベルトの内周面と外周面に開口される流入孔と前記第2のベルトに潤滑油を前記第2のベルトの外周面の外方へ排出する排出孔がそれぞれ少なくとも一つずつ形成され、
    前記流入孔における開口面積の合計が前記排出孔における開口面積の合計よりも大きくされた
    請求項1に記載の動力伝達装置。
  7. 前記第2のベルトの周方向における断面が内方に開口されたコ字状に形成された
    請求項1から請求項6の何れかに記載の動力伝達装置。
  8. 前記巻掛体と前記第1のベルトとの間に隙間が形成された
    請求項1から請求項7の何れかに記載の動力伝達装置。
  9. 前記巻掛体と前記第2のベルトとの間に隙間が形成された
    請求項1から請求項8の何れかに記載の動力伝達装置。
  10. 前記プライマリープーリーの回転軸が第1の駆動軸として設けられ、前記第1の駆動軸に前記プライマリープーリーにおける前記第1のベルトの内側の空間へ潤滑油を供給し前記第1の駆動軸の軸方向に延びる第1のオイル供給路が形成され、
    前記セカンダリープーリーの回転軸が第2の駆動軸として設けられ、前記第2の駆動軸に前記セカンダリープーリーにおける前記第1のベルトの内側の空間へ潤滑油を供給し前記第2の駆動軸の軸方向に延びる第2のオイル供給路が形成された
    請求項1から請求項9の何れかに記載の動力伝達装置。
  11. 前記第1のベルト及び前記第2のベルトがゴム材料によって形成された
    請求項1から請求項10の何れかに記載の動力伝達装置。
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