JP2020078480A - 麺類巻き取り補助棒を設けた食器 - Google Patents

Abstract

【課題】麺類を啜らず一口にまとめて食べやすくする補助をする食器及びカトラリーを提供する。【解決手段】食器及びカトラリーの内側底面に麺類を箸で巻き取る補助をする棒部１を設ける。これを使用するときは、箸で適量麺を摘み食器に箸先が接した状態で棒部の周囲に沿って麺を保持したまま箸で円を描く。３〜７回転程度で摘んだ麺がほぼ箸に巻き付くので、最後に箸ですくうようにして麺を持ち上げる。【効果】麺類を一口大にまとめる事が出来るため、ツユが飛び散らず、また啜らず食べる事が出来る。【選択図】図１

Description

この発明は麺類を箸で巻き取って、一口大にまとめるための補助をする棒を設けた食器に関するものである。

従来、レンゲ、スプーンなどのカトラリー及び取り皿やお椀、蕎麦猪口などの食器には、箸で麺類を巻き取る補助をする機能は無かった。また、箸自体を回して巻き取るのは非常に困難である。そのため箸で麺類を数本つまみ、啜りながら吸い込む方法が一般的であった。

これは次のような欠点があった。 （イ）啜りながら吸い込む場合、麺を覆うツユなどの液体が周囲に跳ね散り、口の周りや衣服、テーブルなどを汚す原因になる。 （ロ）また、外国人等には音を立てて啜りながら食べる事はマナー違反で不快とされる文化的背景もあり、海外に於ける日本の麺文化の普及の妨げになっており、日本国内でも外国人観光客の麺類の消費の妨げとなっている。 本発明は、以上のような欠点を無くすためになされたものである。

お椀、小鉢、取り皿や蕎麦猪口等の食器の場合、内側底部ほぼ中央に、差し渡し径5mm〜2cm、長さ4cm〜7cm程度の麺類巻き取り用棒部を、設置面に対しほぼ垂直に設ける。スプーンやレンゲ等のカトラリーの場合、皿部内側底面ほぼ中央に差し渡し径5mm〜2cm、長さ4cm〜7cm程度の麺類巻き取り用棒部を、設置面に対しほぼ垂直に設ける。 本発明は、以上の構成よりなる麺類巻き取り用棒部を設けた食器である。

（イ）麺類を一口大にまとめる事が出来るため、ツユが飛び散らず、また啜らず食べる事が出来る。これにより啜り食べが敬遠される海外に於いて日本の麺文化の普及が期待できる。 （ロ）海外からの観光客に日本の作法を押しつけることなく麺類を楽しんでもらうことができる。 （ハ）啜ることが困難な喘息等の呼吸器疾患患者等にも容易に麺類の提供ができる。 （ニ）食事の際に衣服やテーブルも汚れ難く、音を立てて啜らなくてもよい為、麺類を敬遠していた女性にも喜ばれる。 （ホ）乳幼児や要介護者に麺類を食べさせることが容易になる。 （ヘ）動作の楽しさから、偏食期の幼児等も楽しんで食事ができる。

麺類巻き取り用棒部を設けたスプーン及びレンゲの投影図である。 麺類巻き取り用棒部を設けたスプーン及びレンゲの平面図である。 麺類巻き取り用棒部を設けたスプーン及びレンゲの断面図である。 麺類巻き取り用棒部を設けた小鉢の投影図である。

以下、本発明を実施するための形態について説明する。 お椀や小鉢、取り皿や蕎麦猪口等の食器の場合、内側底部ほぼ中央に、差し渡し径5mm〜2cm、長さ4cm〜7cm程度の棒部を、設置面に対しほぼ垂直に設ける。スプーンやレンゲ等のカトラリーの場合、皿部内側底面ほぼ中央に差し渡し径5mm〜2cm、長さ4cm〜7cm程度の棒部を、設置面に対しほぼ垂直に設ける。本発明は以上のような構造である。 これを使用するときは、まず箸で適量麺を摘み本発明の棒の周囲に沿って麺を保持したまま箸で円を描く。その際食器に箸先が接している必要がある。 ３〜７回転程度で摘んだ麺がほぼ箸に巻き付くので、最後に箸ですくうようにして麺を持ち上げる。

図１、図２、図３ 麺類巻き取り用棒部を設けたスプーン及びレンゲ
1 麺類巻き取り用棒部
２ 皿部内側底面
3 把持部

図４ 麺類巻き取り用棒部を設けた小鉢
１ 麺類巻き取り用棒部
２ 胴
３ 見込み
４ 内側底面

Claims (2)

1. 差し渡し径5mｍ〜2cm、長さ4cm〜7cm程度の麺類巻き取り用棒部を皿部底面内ほぼ中央部に設置面に対しほぼ垂直に備えたスプーン及びレンゲ。
2. 差し渡し径5mm〜2cm、長さ4cm〜7cm程度の麺類巻き取り用棒部を内側底面ほぼ中央部に設置面に対しほぼ垂直に備えたお椀、蕎麦猪口、小鉢及び取り皿。