JP2020078358A - 水生生物の飼育装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアリフト方式のアップウェリングを採用し、十分な揚水量を確保しつつ、揚水水深を自在に変更可能な水生生物の飼育装置を提供する。【解決手段】筒状の容器と、当該容器の内部と連通し、内面にメッシュを有する揚水管と、前記揚水管の内部にエアを供給するエアポンプと、を備える。前記容器は、上下面が開放された筒状の本体と、前記本体の上面を塞ぐとともに、当該本体に対して着脱自在に取り付けられる蓋とを含み、前記揚水管は、前記蓋に接続される。前記容器と揚水管を含む構造体は、水よりも重く設定され、吊り下げることで水中に沈下可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、カキ類、アサリ類、ハマグリ、アカガイ、ミルクイ、トリガイ、ウチムラサキ、ホンビノス、エゾイシカゲガイ等の二枚貝や、ナマコ等の水生生物を効率的に飼育する技術に関する。
従来、二枚貝の稚貝を育成する方法として、底面をメッシュ構造にした筒状の飼育容器に稚貝を収容し、揚水駆動部としての水中ポンプ又はエアポンプを用いて容器内に上昇流を発生させることで、水中に含まれる天然飼料を効率的に摂餌させるアップウェリング方式が広く知られている(例えば特許文献1等)。
排出用の水路と複数の飼育容器を保持する枠体とを含む設備を用いて、飼育容器の上部に水路に臨んだ開口を設け、水中ポンプによって水路を通じて容器内の水を引くことで上昇流を発生させるものはFLUPSYとして知られている。また、飼育容器内に屈曲状の揚水管を設置して、その中途部にエアポンプからの通気を行うことで、噴出する気泡のエアリフト作用を利用して上昇流を発生させるものはエアリフト方式として知られている。
特開2012−244960号公報
特許文献1に記載の技術のように、水路内に複数設置した飼育容器に対して共通の水中ポンプを用いて揚水を行う方式では、設備自体が大型になるという課題や、飼育容器ごとの揚水量の調節が困難であるという課題がある。そして、揚水駆動部となるポンプを水中に沈めるため、生物付着物が付きやすく、除去が必要となるとともに、錆等による消耗も激しいことから、メンテナンスの手間と費用がかかるという課題がある。
従来のエアリフト方式では、揚水管を飼育容器内に配置することから、揚水管の長さの制限があり、十分な揚水量を確保することが困難であるという課題がある。また、水中ポンプを用いた方式とエアリフト方式の共通の課題としては、飼育容器を設置する水深を自由に設定することが困難であるという点が挙げられる。
以上のことを鑑み、本発明は、エアリフト方式のアップウェリングを採用する水生生物の飼育装置において、十分な揚水量を確保しつつ、揚水水深を自在に変更可能な技術を提供することを課題とする。
本発明の水生生物の飼育装置は、筒状の容器と、当該容器の内部と連通し、内面にメッシュを有する揚水管と、前記揚水管の内部にエアを供給するエアポンプと、を備える。
このように、内面にメッシュを有する揚水管を筒状の容器に設けたことで、揚水管の長さの制限を受けることがなくなり、揚水量を確保しつつ、揚水管の長さを変更して揚水水深を自在に調節することができる。また、エアリフト方式を採用していることで、揚水駆動部となるエアポンプを水中非接触とし、メンテナンス性を向上できる。
前記容器は、上下面が開放された筒状の本体と、前記本体の上面を塞ぐとともに、当該本体に対して着脱自在に取り付けられる蓋とを含み、前記揚水管は、前記蓋に接続される。
このように、容器を本体と蓋とに分離して、蓋を本体から取り外し可能とし、かつ、揚水管を蓋側に取り付けることによって、本体から蓋を取り外した状態での本体内部へのアクセスを容易にしている。これにより、本体内の水生生物の出し入れ、本体の内側面の洗浄、揚水管の交換等の作業を容易にしている。
前記容器と揚水管を含む構造体は、水よりも重く設定され、吊り下げることで水中に沈下可能である。
このように、水中に沈めることが可能な構成とすることで、設置(水中沈下)の際に構造体を支持する枠体等の特別な装置が不要となり、設備自体の小型化が可能となる。
前記容器、メッシュ構造、揚水管を含む構造体を複数含むとともに、前記構造体は、共通のエアポンプからエアが供給される。
このように、複数の装置を設置する際にエアポンプを共通化することで、費用面で有利となる。
本発明によれば、エアリフト方式のアップウェリングを採用する水生生物の飼育装置において、十分な揚水量を確保しつつ、揚水水深を自在に変更可能な技術を提供することができる。
飼育装置を示す図。 飼育装置の断面図。 飼育装置の揚水量を調節する第一の手法を示す図。 飼育装置の揚水量を調節する第二の手法を示す図。 飼育装置の揚水量を調節する第三の手法を示す図。 飼育装置を使用する一例を示す図。 複数の飼育装置を使用する一例を示す図。 飼育装置を水槽内で使用する一例を示す図。
図1及び図2を参照して、飼育装置の構成について説明する。図1は、飼育装置1の全体構成を示す側面図である、図2は、飼育装置1の内部構造を示す断面図である。
飼育装置1は、水生生物2を飼育するための装置である。水生生物2は、カキ類、アサリ類、ハマグリ、アカガイ、ミルクイ、トリガイ、ウチムラサキ、ホンビノス、エゾイシカゲガイ等の二枚貝の稚貝や、ナマコの幼生等であり、飼育装置1内で中間飼育されるものである。飼育装置1は、エアリフト方式によってアップウェリングを起こし、装置内に収容した水生生物2に水中に含まれる飼料を給餌するものである。
飼育装置1は、下面が開放された筒状の容器10と、容器10の下面に取り付けられるメッシュ構造15と、容器10の上部外方面に接続され、容器10から上方に延出される揚水管20と、揚水管20の上端に取り付けられるメッシュ25と、揚水管20の基部に接続される送気管30と、送気管30を通じて揚水管20の内部にエアを供給するエアポンプ35とを備える。
容器10は、上下面が開放された筒状の本体11と、本体11の上面を塞ぐ蓋12とを含んで構成される。本体11の下面の周縁部にはフランジ13が設けられており、フランジ13にメッシュ構造15が取り付けられる。蓋12は容器10の上面を構成するものであり、本体11に対して着脱自在に取り付けられる。蓋12の中央には開口部14が設けられており、開口部14に揚水管20が接続される。容器10は、上下方向に延びる筒状のものであれば良く、その形状を円柱形や角柱形とすることができる。容器10の内部に水生生物2が収容される。
メッシュ構造15は、水生生物2の大きさに応じた網目(つまり、水生生物2が落下しない細かさの網目)を有する網状部16と、網状部16を本体11のフランジ13に固定するための固定部17とを含む。網状部16は、本体11の下面の開口に対応する大きさに構成される。網状部16の周囲に、固定時の枠体となる固定部17がフランジ13と対応するように設けられている。本実施形態のメッシュ構造15では、水生生物2の大きさに応じた網目の網状部16に変更することで、飼育する水生生物2を変更する場合にも容易に対応することが可能である。
揚水管20は、上下面が開放された筒状の部材であり、容器10から上方に向けて延出されている。揚水管20の下端は、容器10の上面を構成する蓋12の開口部14に固定される。揚水管20は、開口部14を介して容器10の内部と連通される。揚水管20の基部にエア吹出口21が設けられ、エア吹出口21に送気管30が接続される。送気管30の先端にはエアを噴出する噴出口31が設けられる。このように、エア吹き出し部となるエア吹出口21を揚水管20の下部に設けることで、エアリフト効果を大きくすることができ、送気管30の取り回しも容易になる。
なお、本実施形態では、揚水管20の下部に二つのエア吹出口21を設け、それぞれに送気管30を接続する実施形態を示しているが、揚水管20にエアを供給する際の送気管30の数はこれに限定されるものではない。そして、エア吹出口21は、揚水管30の基部だけでなく、中途部等に配置しても良く、要求されるエアリフト能力等に合わせてその位置を任意の箇所に設定することができる。
また、本実施形態では容器10の蓋12に揚水管20を設けることで、容器10の上面に揚水管20を接続しているが、揚水管20を容器10の外方に配置していれば良く、容器10の上部外側面に揚水管20を接続しても良い。さらに、揚水管20を容器10の上部側面の二箇所に接続しても良い。
以上のように、本実施形態の揚水管20は、容器10の内側に延出されるものではなく、容器10の外に設けられている。これにより、容器10内の全域を飼育領域として利用することが可能であり、高密度で効率的な飼育を可能としている。また、揚水管20を容器10の内側に配置する際の制限がなくなることで、揚水管20の長さを自在に変更して容器10の水深を自在に調節することが可能となる。さらに、容器10の水深を調節し、揚水水深を自在に変更することで、付着生物の幼生分布水深を避けることも可能である。
また、本実施形態の飼育装置1は、揚水水深を自在に変更可能な構成であることから、水深を深くすることで波浪の干渉を受けにくくすることも可能である。つまり、養殖池等の静穏域での使用に限らず、波の影響を受ける水域での使用も可能であり、飼育対象となる水生生物2の生育条件に適した水域で使用することが可能である。
さらに、本実施形態では、容器10を本体11と蓋12とで構成し、蓋12に揚水管20を固定している。つまり、本体11から蓋12を取り外すことで、本体11を独立したカラムとして扱うことができる。これにより、水生生物2を収容する本体11の内部に容易にアクセスすることができ、水生生物2の出し入れや、内部の洗浄などのメンテナンスを容易に行うことが可能である。
それと同時に、揚水管20が取り付けられた蓋12を本体11から取り外して揚水管20側のメンテナンスを行うことも可能である。例えば、揚水管20の長さを変更する際、サイズの大きい本体11から離していることで作業を容易に行うことが可能である。また、揚水管20を容器10から上方に向けて直線状に延びる筒として構成する場合には、蓋12に取り付けた状態においても揚水管20の内側面の洗浄等のメンテナンスを容易に行うことが可能である。
エアポンプ35から送気管30を介してエアが供給され、噴出口31から揚水管20内に気泡が噴出される。噴出された気泡が揚水管20内を上昇することによって管内の水が揚水され、容器10内に上昇流が発生する。このように、本実施形態では、容器10の上部に揚水管20を設けて、揚水管20の下部に、揚水駆動部となるエアポンプ35からの気泡を噴出することで容器10内にアップウェリングを起こすエアリフト方式を採用している。
送気管30は、例えばエアホース等の可撓性を有する長尺の管である。送気管30と接続されるエアポンプ35は、設置環境の良い陸上(又は浮体上)の所定位置に配置されている。例えば、揚水管20を装着した容器10を水中に沈める一方で、送気管30を延出してエアポンプ35を陸上の建物内や浮体上の建屋に設置する。このように、エアポンプ35を水中非接触とすることで、エアポンプ35の腐食を防止できるとともに、そのメンテナンス性を向上することもできる。
揚水管20の上端には、メッシュ25が取り付けられる。メッシュ25は、水生生物2の大きさに応じた網目を有する網状部材である。このように、飼育装置1では、容器10の下面に設けられるメッシュ構造15と揚水管20に設けられるメッシュ25とによって、内部に隔離された空間を形成することで、収容される水生生物2が外部に散逸しないように工夫されている。また、そのような構成によって、容器10に加えて揚水管20内部も飼育領域として利用することができるため、飼育装置1の飼育容積は、容器10の下面から揚水管20の上端までとなり、より高密度の飼育が可能となっている。なお、メッシュ25の取り付け位置は、水生生物2の散逸を防止するという観点からは、揚水管20の内面の任意の箇所で良く、揚水管20の上端の出口部以外にも、水生生物2の特性、飼育水域の条件等を考慮して、揚水管20の中途部又は根元にすることも可能である。
以上のように構成される飼育装置1を使用する際は、水生生物2を収容した容器10及び容器10に取り付けた揚水管20を水中に沈めた状態で、エアポンプ35から揚水管20内にエアを供給する。以下に、図3から図5を参照して、揚水量を変更する三つの手法について説明する。図3は、エアポンプ35からの送気量を変更することで揚水量を調節する実施形態を示す。図4は、揚水管20内の空気総量を変更することで揚水量を調節する実施形態を示す。図5は、揚水管20の上端位置を変更することで揚水量を調節する実施形態を示す。
図3に示すように、第一の手法は、揚水管20内に送る空気量を変更することで揚水量を調節することである。つまり、水中に混入する気泡の量を変更することでエアリフト作用による揚水能力を可変にするものである。
揚水管20への送気量を変更する手段としては、例えば、送気管30にバルブ32を設け、バルブ32の開閉量に応じて送気管30を通過するエアの量を調節することが挙げられる(図3参照)。送気管30に供給量を調節するバルブ32を設けた場合、複数設置した飼育装置1における揚水量を個別に調節することが容易となる。
その他、エアポンプ35の出力を変更して送気管30に供給するエアの量を調節することや、バルブ32による調節とエアポンプ35による調節を併用することも可能である。エアポンプ35の出力を変更する場合は、複数設置した飼育装置1における揚水量を全体として均一に調節することが容易となり、飼育条件を合わせやすくなる。
図4に示すように、第二の手法は、揚水管20内で水と混合する空気の総量を変更するものである。つまり、エアポンプ35からのエア供給量は変更せずに、揚水管20へのエア供給位置を変更することで、エア供給部から揚水管20の上端までの長さ(エア混入の長さ)に応じて、揚水管20内に留まる空気の総量を変更するものである。
例えば、揚水管20のエア吹出口21を揚水管20の延出方向に沿って複数設け、送気管30の接続位置を変更することで、揚水管20内へのエア供給位置を変更してエアの総量を調節することが挙げられる。つまり、揚水管20の基部に設けられるエア吹出口21に送気管30を接続した場合、エアの総量が最大となり、先端側のエア吹出口21に接続することで、接続するエア吹出口21と揚水管20の上端までの距離に応じてエアの総量を減らすことが可能である。
以上のように、第一の手法及び第二の手法によれば、容器10の位置を変更することなく、つまり、揚水水深を変えることなく、揚水量を変更することが可能である。
図5に示すように、第三の手法は、揚水管20の上端位置、つまりアップウェリングによる上昇流の出口の位置を変えて、出口部分にかかる圧力(水圧及び気圧)を変更することである。すなわち、揚水管20の上端位置が水面下0mの時が最大揚水量となり、水面から揚水管20を上げることで揚水量を下げることができる。また、揚水管20の上端を水面下に沈めることで揚水量を下げることができる。このように、揚水管20の上端の位置を適宜変更し、水圧又は気圧を上昇流への抵抗として付与することで、揚水量を調節することができる。
このとき、図5の上図に示すように、容器10及び揚水管20を上下させることで揚水管20の上端の位置を変更して揚水量を自在に調節する他、図5の下図に示すように、上述のように揚水管20の長さは可変であることから、容器10の設置水深を変えることなく、揚水管20の上端の位置を変更して揚水量を自在に調節することも可能である。
なお、図3から図5に示した揚水量を変更する第一の手法、第二の手法及び第三の手法は、それぞれ組み合わせて使用することも可能である。
次に、図6及び図7を参照して、飼育装置1を水中に沈めるための設備について説明する。図6は、単体の飼育装置1を使用する例を示し、ロープ40を用いて容器10及び揚水管20を昇降する実施形態を示す。図7は、複数の飼育装置1を使用する例を示す。
図6に示すように、容器10の外側面には、昇降用のロープ40を固定するためのステー41が設けられ、揚水管20の上部には、ロープ40を通すためのガイド42が設けられる。ロープ40は、容器10及び揚水管20を昇降する手段の一例である。ロープ40は、水上に設置される浮体45に設けられた枠46に掛けられた後、ガイド42に通されてステー41に固定される。ステー41は、容器10の外側面の対称位置に二つ配置される。ガイド42も同様に、揚水管20の外側面の対称位置に二つ配置されている。このように、容器10及び揚水管20を安定的に昇降可能に構成されている。
飼育装置1の容器10及び揚水管20を沈下させる際は、設置された各ロープ40を下ろし、容器10を所望の水深にセットする。つまり、本実施形態の飼育装置1では、ロープ40のロープワークによって容易に揚水水深を調節することが可能である。なお、ロープ40の上げ/下げは、例えば人手によるもの、その他ウインチ等の巻き上げ/巻き下げ装置を利用することも可能である。
使用時に水中に沈下する容器10と揚水管20とを含む構造体は、水よりも重く設定されている。これにより、容器10と揚水管20を沈める際に、ロープ等による吊り上げ/吊り下げ手段を用いることが可能であり、降下手段を別途用いる必要がなく、水上に吊るす装置があれば設置場所に制限がなくなる。また、飼育装置1を設置する際に、特別な装置が不要となる。例えば、従来のFLUPSYのように、飼育容器を支持するための枠体を浮体に設ける必要がない。以上のことから、設置場所の自由度が増すとともに、設備の簡素化及び小型化に寄与できる。
図7に示すように、飼育装置1を複数使用する場合は、使用する飼育装置1の数に応じた大きさの浮体45及び枠46を用意し、単体での使用と同様にロープ40によって昇降する。本実施形態の飼育装置1によれば、複数使用の場合にも、容器10と揚水管20の構造体をそれぞれ水中に沈める設備を用意するだけで良く、設備の小型化を実現できる。
飼育装置1を複数設置する場合は、飼育装置1からエアポンプ35を除いた構成の構造体を複数用意するとともに、一つのエアポンプ35から各送気管30に分配することで、エアポンプの共通化を図ることも可能である。その際、分配部に送気量調節バルブを設けることで、個別の飼育装置1の揚水量を調節することもできる。また、全ての飼育装置1を同様の条件(揚水水深)で使用する場合は、各ロープ40を共通のウインチで巻き上げる/巻き下げることで飼育条件の均一化を図ることも可能である。
図8に示すように、飼育装置1を水槽50内で使用することも可能である。水槽50は所定の寸法を有する隔離水域であり、水中に水生生物2の餌となるプランクトンが含まれている。図8の下図に示すように、水槽50の高さが低い場合でも、容器10の本体11の高さを抑えることで、揚水管20の長さを確保して十分な揚水量を確保しつつ、その飼育領域を最大限に活用することが可能である。
1:飼育装置、2:水生生物、10:容器、11:本体、12:蓋、15:メッシュ構造、16:網状部、17:固定部、20:揚水管、25:メッシュ、30:送気管、32:バルブ、35:エアポンプ

Claims (4)

  1. 筒状の容器と、
    当該容器の内部と連通し、内面にメッシュを有する揚水管と、
    前記揚水管の内部にエアを供給するエアポンプと、を備える
    ことを特徴とする水生生物の飼育装置。
  2. 前記容器は、
    上下面が開放された筒状の本体と、
    前記本体の上面を塞ぐとともに、当該本体に対して着脱自在に取り付けられる蓋とを含み、
    前記揚水管は、前記蓋に接続される
    請求項1に記載の水生生物の飼育装置。
  3. 前記容器と揚水管を含む構造体は、水よりも重く設定され、吊り下げることで水中に沈下可能である
    請求項1または2に記載の水生生物の飼育装置。
  4. 前記容器、メッシュ構造、揚水管を含む構造体を複数含むとともに、
    前記構造体は、共通のエアポンプからエアが供給される
    請求項1から3のいずれか一項に記載の水生生物の飼育装置。
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