JP2020077242A - 電子機器、制御装置、電子機器の制御方法、および制御プログラム - Google Patents

電子機器、制御装置、電子機器の制御方法、および制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020077242A
JP2020077242A JP2018210625A JP2018210625A JP2020077242A JP 2020077242 A JP2020077242 A JP 2020077242A JP 2018210625 A JP2018210625 A JP 2018210625A JP 2018210625 A JP2018210625 A JP 2018210625A JP 2020077242 A JP2020077242 A JP 2020077242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operating frequency
memory
electronic device
control unit
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018210625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7107818B2 (ja
Inventor
健 宮原
Takeshi Miyahara
健 宮原
尚志 黒田
Hisashi Kuroda
尚志 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2018210625A priority Critical patent/JP7107818B2/ja
Publication of JP2020077242A publication Critical patent/JP2020077242A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7107818B2 publication Critical patent/JP7107818B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Power Sources (AREA)
  • Memory System (AREA)

Abstract

【課題】消費電力を抑えつつ、ユーザの利便性を損なわない電子機器、制御装置、電子機器の制御方法および制御プログラムを提供する。【解決手段】電子機器1は、制御部10と、参照テーブルを格納するテーブル格納部53を有するメモリ50と、を備える。制御部10は、電子機器1の使用状態を取得し、使用状態に応じて参照テーブルを第1テーブルから第2テーブルに切り替え、切り替えられた参照テーブルを用いて、メモリ50の動作周波数を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は電子機器、制御装置、電子機器の制御方法、および制御プログラムに関する。
従来、消費電力を抑制するためにプロセッサの動作周波数を制御する技術が知られている。特許文献1には、プロセッサで実行されるアプリケーションの処理に必要な処理性能に応じてプロセッサの動作周波数を制御する技術が開示されている。
特開2014−182512号公報(2014年9月29日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、プロセッサの動作周波数がアプリケーションの処理に必要な処理性能に基づいて決定されているため、ユーザの使用頻度が高いアプリケーションであっても必要な処理性能が低いアプリケーションは低い動作周波数で動作される。そのため、ユーザの利便性が損なわれる場合があるという問題がある。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力を抑えつつ、ユーザの利便性を損なわない電子機器を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電子機器は、各種データを処理する制御部と、前記制御部が処理する各種データを記憶するメモリと前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル、および前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられた第2テーブルを少なくとも格納しているテーブル格納部と、を備える電子機器であって、前記制御部は、前記電子機器の使用状態を取得する使用状態取得処理と、前記使用状態取得処理にて取得された使用状態に応じて、前記メモリの動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替えるテーブル切替処理と、前記テーブル切替処理で切り替えられた前記参照テーブルを用いて、前記メモリの動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定処理と、を実行することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る制御装置は、各種データを処理する制御部と、前記制御部が処理する各種データを記憶するメモリと前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル、および前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられた第2テーブルを少なくとも格納しているテーブル格納部と、を備える電子機器を制御するための制御装置であって、前記制御装置は、前記電子機器の使用状態を取得する使用状態取得部と、前記使用状態取得部にて取得された使用状態に応じて、前記メモリの動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替えるテーブル切替部と、前記テーブル切替部で切り替えられた前記参照テーブルを用いて、前記メモリの動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定部と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電子機器の制御方法は、各種データを処理する制御部と、前記制御部が処理する各種データを記憶するメモリと前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル、および前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられた第2テーブルを少なくとも格納しているテーブル格納部と、を備える電子機器を制御するための制御方法であって、前記電子機器の使用状態を取得する使用状態取得ステップと、前記使用状態取得ステップにて取得された使用状態に応じて、前記メモリの動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替えるテーブル切替ステップと、前記テーブル切替ステップで切り替えられた前記参照テーブルを用いて、前記メモリの動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、消費電力を抑えつつ、ユーザの利便性を損なわない電子機器を実現することができる。
実施形態1に係る電子機器の構成を示すブロック図である。 上記電子機器の使用状態データベースの一例を示す図である。 上記電子機器の参照テーブルを示す図である。(a)は第1テーブル、(b)は第2テーブルを示す。 上記電子機器が実行するメモリ動作周波数決定処理の流れの一例を示すフロー図である。 実施形態1の変形例1に係る電子機器のアプリケーション使用頻度の算出例を示す図である。 実施形態1の変形例2に係る電子機器のアプリケーション使用頻度の算出例を示す図である。 実施形態1の変形例3に係る電子機器の参照テーブルを示す図であり、(a)は第1テーブル、(b)は第2テーブル、(c)は第3テーブルを示す。 実施形態2に係る電子機器の参照テーブルを示す図である。(a)は第1テーブル、(b)は第4テーブルを示す。 実施形態2の変形例に係る電子機器の参照テーブルを示す図である。(a)は第1テーブル、(b)は第2テーブル、(c)は第4テーブルを示す。 (a)は実施形態3に係る電子機器の各時間帯における参照テーブルの割り当ての一例を示す図である。(b)および(c)は上記電子機器の参照テーブルを示す図であり、(b)は第1テーブル、(c)は第2テーブルを示す。 (a)は実施形態4に係る電子機器の各電池残量における参照テーブルの割り当ての一例を示す図である。(b)から(d)は上記電子機器の参照テーブルを示す図であり、(b)は第1テーブル、(c)は第2テーブル、(d)は第4テーブルを示す。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、適宜その説明を省略する。
〔実施形態1〕
(電子機器1の構成)
図1は実施形態1に係る電子機器1の構成を示すブロック図である。電子機器1は、図1に示すように、計時部2、バッテリ部3、制御部10、およびメモリ50を備えている。電子機器1は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末等の携帯情報端末であってもよい。メモリ50は、単数であってもよいし、複数であってもよい。なお、制御部10を備え、電子機器1を制御する制御装置についても本発明の範疇に入る。この制御装置は、単数であってもよいし、複数であってもよい。計時部2は現在の時刻を計時する。なお、バッテリ部3については実施形態4で説明する。
制御部10は、電子機器1の各部を統括的に制御する。制御部10の機能は、メモリ50に記憶されたプログラムを、CPU(Central Processing Unit)が実行することで実現されてよい。制御部10の詳細については後述する。
(メモリ50の構成)
メモリ50は、制御部10が実行する各種のプログラム、およびプログラムによって使用される各種データを格納する。メモリ50には、アプリケーション格納部51、使用状態データベース52、およびテーブル格納部53が格納されている。アプリケーション格納部51には、電子機器1が実行する各アプリケーションが格納されている。メモリ50は、後述するメモリ動作周波数決定部14により決定された動作周波数で動作する。
(使用状態データベース52)
図2は、電子機器1の使用状態データベース52の一例を示す図である。使用状態データベース52のデータ構造は、例えば(1)アプリケーションの識別情報、(2)アプリケーションの起動時刻、(3)アプリケーションの停止時刻、(4)日ごとの使用時間、および(5)直近1週間の使用時間、によって構成される。
(テーブル格納部53)
テーブル格納部53は、参照テーブルを格納する。参照テーブルは、メモリ50の動作周波数を決定するために参照するテーブルである。本実施形態では、参照テーブルとして第1テーブル531、および第2テーブル532がテーブル格納部53に格納されている。図3は、電子機器1の参照テーブルを示す図である。図3の(a)は第1テーブル531、図3の(b)は第2テーブル532を示す。参照テーブルは、後述するテーブル切替部13により、電子機器1の使用状態に応じて切替られる。
第1テーブル531、および第2テーブル532は、図3に示すように、CPUの動作周波数とメモリ50の動作周波数とを対応させたもので構成される。第1テーブル531は、CUPの動作周波数とメモリ50の動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられている。第2テーブル532は、CPUの動作周波数とメモリ50の動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられている。
また、第2の対応関係は、少なくとも1つの所定のCPUの動作周波数に対応するメモリ50の動作周波数が、第1の対応関係における上記所定のCPUの動作周波数に対応するメモリ50の動作周波数よりも高い。
具体的には、第1テーブル531と第2テーブルとはCPU動作周波数の項目が共通しており、CPU動作周波数2265MHzに対するメモリ動作周波数は931MHzと同じである。CPU動作周波数300MHzについてみると、第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル531のメモリ動作周波数が75MHzなのに対して、第2の対応関係で対応づけられた第2テーブル532のメモリ動作周波数は460MHzとなる。同様に、CPU動作周波数1036MHzについてみると、第1テーブル531のメモリ動作周波数が460MHzなのに対して、第2テーブル532のメモリ動作周波数は931MHzとなる。このように、第2の対応関係で対応づけられたメモリ動作周波数は、第1の対応関係で対応づけられたメモリ動作周波数より高い。つまり、共通するCPU動作周波数において、第2テーブル532のメモリ動作周波数は、第1テーブル531のメモリ動作周波数以上となっている。
第1テーブル531は、例えば、消費電力を抑えるために通常用いられる参照テーブルであり、CPUの動作周波数に合わせて、CPUの動作周波数が低くなるにつれてメモリ50の動作周波数も低くなるように設定されたものである。それに対して、第2テーブル532は、CPUの動作周波数が低い場合でもメモリ50の動作周波数は下がりにくくなっている。さらに、CPU動作周波数300MHzの場合においては、メモリ動作周波数はCPU動作周波数よりも高い460MHzとなっている。これにより、第2テーブル532でアプリケーションを動作させることで、CPUの動作周波数が低くなった場合でも、高い動作周波数でアプリケーションを動作させることができる。また、テーブル格納部53に格納される参照テーブルは第1テーブル531および第2テーブル532の2つに限らず、それ以上を格納して切り替えられるものであってもよい。
(制御部10の構成)
制御部10は、電子機器1の使用状態を取得する使用状態取得処理と、使用状態取得処理にて取得された使用状態に応じて、メモリ50の動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、第1テーブル531から第2テーブル532に切り替えるテーブル切替処理と、テーブル切替処理で切り替えられた参照テーブルを用いて、メモリ50の動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定処理と、を実行する。
制御部10は、使用状態取得部11、使用頻度算出部12、テーブル切替部13、およびメモリ動作周波数決定部14を備えている。
使用状態取得部11は、電子機器1の使用状態を取得し、使用状態データベース52を構築する。使用状態取得部11は、アプリケーションの起動や停止を検知し、当該アプリケーションの識別情報、および操作情報を取得し、使用状態データベース52に入力する。具体的には、使用状態取得部11は、(1)アプリケーションの識別情報、(2)アプリケーションの起動時刻、(3)アプリケーションの停止時刻、(3)日ごとの使用時間、および(4)直近1週間の使用時間、を取得および算出して、使用状態データベース52を構築する。
使用状態データベース52の構築について説明する。まず、任意の日において所定のアプリケーションについて第1回目の起動が行われると、使用状態取得部11はアプリケーションの起動を検知し、当該アプリケーションの識別情報(例えば、IDや名前)および起動時刻を取得する。使用状態取得部11は、取得した識別情報が使用状態データベース52に存在する場合、取得した識別情報に基づき使用状態データベース52の対応する箇所に当該起動時刻を入力する。使用状態取得部11は、取得した識別情報が使用状態データベース52に存在しない場合、使用状態データベース52に当該アプリケーション用の表を作成し、当該起動時刻を入力する。
上記アプリケーションの第1回目の起動が停止されたとき、使用状態取得部11はアプリケーションの停止を検知し、停止時刻を取得する。使用状態取得部11は、使用状態データベース52の対応する箇所に当該停止時刻を入力する。さらに、第1回目の起動が停止されたとき、使用状態取得部11は、停止時刻と起動時刻との差から第1回目の起動に係る使用時間を求め、使用状態データベース52の対応する箇所に当該使用時間を入力する。
同じ日に同じアプリケーションについて、次の起動(第2回目の起動)が行われた場合、第1回目の起動により入力された起動時刻および停止時刻は、第2回目の起動時刻および停止時刻に上書きされる。第3回目以降も同様に起動時刻および停止時刻が前回の起動時刻および停止時刻に上書きされる。そのため、最終的に、使用状態データベース52の起動時刻および停止時刻には、当該任意の日の最後の起動時刻および停止時刻が格納される。さらに、当該アプリケーションの第2回目の起動により算出された使用時間は、第1回目の起動により算出された使用時間に加算される。第3回目以降の起動により算出された使用時間も同様に前回の使用時間に加算されていく。このように、各アプリケーションにおいて、使用状態データベース52には、日ごとに起動時刻、停止時刻、および使用時間のデータが蓄積されていく。また、使用状態取得部11は、図2の「all」に示すように、直近1週間の使用時間を集計し、使用状態データベース52に格納する。
使用頻度算出部12は、使用状態データベース52内の起動されたアプリケーションの総使用時間、および他のアプリケーションの総使用時間より当該起動されたアプリケーションの使用頻度を算出する。使用頻度は、例えば、すべてのアプリケーションの直近1週間の総使用時間に占める当該起動されたアプリケーションの直近1週間の総使用時間の割合により求める。具体的には、図2においては、当該起動されたアプリケーションの直近1週間の総使用時間が27時間である。使用状態データベース52内すべてのアプリケーションの直近1週間の総使用時間が合計で50時間だとすると、図2におけるアプリケーションの使用頻度は27×100/50で54%となる。
テーブル切替部13は、使用状態取得部11にて取得された使用状態に応じて、メモリ50の動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、第1テーブル531から第2テーブル532に切り替える。本実施形態では、テーブル切替部13は、使用頻度が第1閾値よりも高い場合、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル532に切り替える。第1閾値は、使用頻度を判定するために予め定められた閾値であり、任意に設定できる。
具体的には、例えば、あらかじめ第1閾値を25%と設定するとする。テーブル切替部13は、使用頻度算出部12で算出した使用頻度が25%を超えているか否かを判定する。使用頻度が第1閾値の25%を超えている場合、テーブル切替部13は、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル532に切り替える。使用頻度が第1閾値の25%を超えていない場合、テーブル切替部13は、参照テーブルを第1テーブル531に設定する。
メモリ動作周波数決定部14は、テーブル切替部13で切り替えられた参照テーブルを用いて、メモリ50の動作周波数を決定する。具体的には、メモリ動作周波数決定部14は、参照テーブルを参照し、現在のCPU動作周波数に最も近いCPU動作周波数に対応するメモリ動作周波数でメモリ50を動作させる。
上述したように、第2テーブル532ではCPUの動作周波数が低い場合でも、メモリ50の動作周波数は下がりにくくなっている。そのため、第2テーブル532に基づいてメモリ50の動作周波数を動作させた場合、CPUの動作周波数が低くなっても低遅延でアプリケーションを動作させることができる。
また、CPUや電子機器1の保護のために、CPUや電子機器1の温度が一定以上になったときにCPUの動作周波数の最大値をクリップする場合がある。本実施形態において、CPUの動作周波数の最大値をクリップしてCPUの動作周波数が2265MHzにならないようにする場合は、第2テーブル532を用いることにより常に通常(第1テーブルを用いる場合)より高く設定されたメモリ動作周波数でアプリケーションが動作されることとなる。したがって、最大値がクリップされていない通常動作時よりも最大値がクリップされる動作時の方が、本実施形態に係る発明はさらに有効に働く。
(メモリ動作周波数決定処理)
図4に基づき、メモリ動作周波数決定処理の一例について説明する。図4は、電子機器1が実行するメモリ動作周波数決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4に示すように、任意のアプリケーションが起動されると使用状態取得部11はアプリケーションの起動を検知し(S1)、起動されたアプリケーションの使用状態を取得する(S2、使用状態取得処理、使用状態取得ステップ)。また、使用頻度算出部12は、起動されたアプリケーションの使用頻度を算出する(S3、使用状態取得処理、使用状態取得ステップ)。
テーブル切替部13は、使用頻度が第1閾値を超えているか否かを判定する(S4)。使用頻度が第1閾値を超えている場合(S4でYES)、テーブル切替部13は、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル532に切り替える(S5、テーブル切替処理、テーブル切替ステップ)。使用頻度が第1閾値を超えていない場合(S4でNO)、テーブル切替部13は、参照テーブルを第1テーブル531に設定する(S6)。その後、メモリ動作周波数決定部14は、設定された参照テーブルに基づきメモリ50の動作周波数を決定する(S7、メモリ動作周波数決定処理、メモリ動作周波数決定ステップ)。
電子機器1において、変動するCPUの動作周波数のみに応じてメモリ50の動作周波数を決定する制御を全アプリケーションに対して同様に行うと、電子機器1に対するユーザの使用感が低くなる場合がある。上記制御を行うとユーザの使用頻度が高いアプリケーションが起動されても、CPUの動作周波数が低くなる場合にはメモリ50の動作周波数も低くなり、ユーザの操作に対して遅延が大きくなるからである。
本実施形態では、上記不具合に対応するために、使用頻度が高いアプリケーションが起動された場合は、CPUの動作周波数が低い場合でも高い動作周波数でメモリ50を動作させる。その結果、ユーザの入力に対して低遅延の処理が可能であるため、ユーザごとの使用方法に合わせた、利便性を損なわない制御が可能となる。
また、サーマル制御などにより、CPUの動作周波数が低く抑えられた場合であっても、使用頻度の高いアプリケーションに関してはメモリ50の動作周波数を高く保つことができるため、低遅延の処理が可能になる。
(変形例1)
本発明において、使用頻度の基準や判定方法は実施形態1に限らない。本変形例では、使用頻度の基準や判定方法の他の例について図5に基づき説明する。図5は、実施形態1の変形例1に係る電子機器1のアプリケーション使用頻度の算出例を示す図である。
本変形例では、使用状態取得部11は、1日あたりのアプリケーションの起動回数を記録し、直近1週間における1日あたりのアプリケーションの平均起動回数を算出する。テーブル切替部13は、平均起動回数が最も多いアプリケーションを使用頻度が高いアプリケーションと判定する。テーブル切替部13は、起動されたアプリケーションの使用頻度が高いと判定した場合、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル352に切り替える。ただし、アプリケーションのインストール日より前であるNoneとなっている箇所は母数に含めない。
例えば、図5では、最も合計起動回数が多いのはアプリケーションCであり、最も平均起動回数が多いのはアプリケーションBである。この場合、アプリケーションBが使用頻度の高いアプリケーションであると判定される。テーブル切替部13は、最も使用頻度の高いアプリケーションBが起動された場合、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル352に切り替える。
なお、起動されたアプリケーションの使用頻度が高いか否かの判定は、平均起動回数に基づいて使用頻度を判定するために予め定められた第2閾値と、平均起動回数とを比較することにより判定してもよい。具体的には、平均起動回数が第2閾値より高い場合、テーブル切替部13は起動されたアプリケーションは使用頻度が高いと判定し、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル532に切り替えるものであってもよい。
(変形例2)
本変形例では、使用頻度の基準や判定方法のさらに他の例について、図6に基づき説明する。図6は、実施形態1の変形例2に係る電子機器1のアプリケーション使用頻度の算出例を示す図である。
本変形例では、変形例1を発展させたものとして、直近1週間における1日あたりのアプリケーションの起動回数に係数を用いて重み付けを行う。より詳しくは、上記起動回数に直近1週間の中でも現在に近い日ほど重視する重み付けを行う。例えば、図6に示すように、係数を現在の日付から順に7、6、5、4、3、2、1とし、上記起動回数に係数を乗算し、合計調整起動回数を算出する。また、合計調整起動回数を直近1週間で平均して平均調整起動回数を算出する。本変形例では、平均調整起動回数を用いてアプリケーションの使用頻度を判定する。具体的には、テーブル切替部13は、平均調整起動回数が最も多いアプリケーションを使用頻度が高いアプリケーションと判定する。
図6に示す場合、アプリケーションAが最も平均調整起動回数が高くなり、アプリケーションAが使用頻度の高いアプリケーションであると判定される。テーブル切替部13は、最も使用頻度が高いアプリケーションAが起動された場合、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル352に切り替える。
(変形例3)
本変形例では、使用頻度の基準や判定方法のさらに他の例について、図5および図7に基づき説明する。図7は実施形態1の変形例3に係る電子機器1の参照テーブルを示す図であり、図7の(a)は第1テーブル531、図7の(b)は第2テーブル532、図7の(c)は第3テーブル533を示す。
本変形例では、図7の(a)から図7の(c)に示すCPUの動作周波数とメモリの動作周波数を対応させた参照テーブル、第1テーブル531、第2テーブル532、および第3テーブル533を用意する。第3テーブル533は、CPUの動作周波数とメモリ50の動作周波数とが第3の対応関係で対応づけられている。第3の対応関係は、少なくとも1つの所定のCPUの動作周波数に対応するメモリ50の動作周波数が、第2の対応関係における所定のCPUの動作周波数に対応するメモリ50の動作周波数よりも高い。言い換えると、共通するCPU動作周波数において、第3テーブル533のメモリ動作周波数は、第2テーブル532のメモリ動作周波数以上となっている。
また、本変形例では、参照テーブルの切り替えの条件を、(1)最も平均起動回数が多いもの、または、(2)平均起動回数が3以上のもの、と規定する。テーブル切替部13は、起動されたアプリケーションが(1)および(2)を満たすか否かを判定する。起動されたアプリケーションが(1)および(2)の両方を満たす場合、テーブル切替部13は、参照テーブルを第1テーブル531から第3テーブル533に切り替える。起動されたアプリケーションが(1)または(2)のどちらか一方を満たす場合、テーブル切替部13は、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル532に切り替える。起動されたアプリケーションが(1)および(2)の両方とも満たさない場合、テーブル切替部13は、参照テーブルを第1テーブル531に設定する。
図5に示す使用状態であれば、アプリケーションBは(1)および(2)の両方を満たすので、最も低遅延である第3テーブル533で動作される。アプリケーションAは(2)のみを満たすので、第2テーブル532で動作される。アプリケーションCは(1)および(2)の両方満たさないので、第1テーブル531で動作される。
これにより、例えば、サーマル制御がかかり、CPUの動作周波数が300以下に制限された場合であっても、アプリケーションBはメモリ50に関しては高い周波数のままで動作できる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る電子機器1Aについて、図1、および図8を参照して説明する。電子機器1Aは、電子機器1と比較し、テーブル切替部13に代えてテーブル切替部13Aが設けられている点が異なり、その他の構成は同様である。電子機器1Aは、使用頻度が低いアプリケーションおいては、CPUの動作周波数が高い状態であっても低いメモリ周波数で動作させる。これにより消費電力をより抑えることができる。
本実施形態において、テーブル格納部53は、参照テーブルとして第1テーブル531、および第4テーブル534を格納する。図8は、電子機器1Aの参照テーブルを示す図である。図8の(a)は第1テーブル531、図8の(b)は第4テーブル534を示す。第4テーブル534は、CPUの動作周波数とメモリ50の動作周波数とが第4の対応関係で対応づけられている。第4の対応関係は、少なくとも1つの所定のCPUの動作周波数に対応するメモリ50の動作周波数が、第1の対応関係における所定のCPUの動作周波数に対応するメモリ50の動作周波数よりも低い。言い換えると、共通するCPU動作周波数において、第4テーブル534のメモリ動作周波数は、第1テーブル531のメモリ動作周波数以下となっている。
CPU動作周波数1036MHzについてみると、第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル531のメモリ動作周波数が460MHzなのに対して、第4の対応関係で対応づけられた第4テーブル534のメモリ動作周波数は75MHzとなる。同様に、CPU動作周波数2265MHzについてみると、第1テーブル531のメモリ動作周波数が931MHzなのに対して、第4テーブル534のメモリ動作周波数は460MHzとなる。このように、第4の対応関係で対応づけられたメモリ動作周波数は、第1の対応関係で対応づけられたメモリ動作周波数より低い。
第4テーブル534ではCPUの動作周波数が高い場合でも、メモリ50の動作周波数は上がりにくくなっている。これにより、第4テーブル534でアプリケーションを動作させることで、CPUの動作周波数が高い場合でも、低い動作周波数でアプリケーションを動作させることができる。その結果、消費電力を抑えることができる。
本実施形態では、直近1週間における1日あたりのアプリケーションの平均起動回数を算出し、テーブル切替部13Aは、平均起動回数が最も少ないアプリケーションが起動された場合、参照テーブルを第1テーブル531から第4テーブル534に切り替える。言い換えると、テーブル切替部13Aは、使用頻度が第3閾値よりも低い場合に、参照テーブルを第1テーブル531から第4テーブル534に切り替える。第3閾値は、平均起動回数に基づいて使用頻度を判定するために予め定められる閾値である。第3閾値は、例えば、使用状態データベース52のうち平均起動回数が最小となるアプリケーションが起動した時にテーブル切替部13Aにより参照テーブルが切り替えられるように設定される。
その結果、例えばアプリケーションAとアプリケーションCとが同じCPU周波数1036MHzで動作するとしても、メモリ動作周波数はアプリケーションAでは460MHzで動作され、アプリケーションCでは75MHzで動作される。そのため、使用頻度が低いアプリケーションをより低い消費電力で動作することができる。
(変形例)
本変形例では、実施形態2の使用頻度の基準や判定方法の他の例について、図5および図9に基づき説明する。図9は実施形態2の変形例に係る電子機器1Aの参照テーブルを示す図である。図9の(a)は第1テーブル531、図9の(b)は第2テーブル532、図9の(c)は第4テーブル534を示す。
本変形例では、図9の(a)から図9の(c)に示すCPUの動作周波数とメモリ50の動作周波数を対応させた参照テーブル、第1テーブル531、第2テーブル532、および第4テーブル534を用意する。
また、本変形例では、参照テーブルの切り替えの条件を、(1)最も平均起動回数が高いもの、(2)最も平均起動回数が低いもの、および(3)それ以外のもの、とする。テーブル切替部13Aは、起動されたアプリケーションが(1)または(2)のいずれを満たすか判定する。起動されたアプリケーションが(1)を満たす場合、テーブル切替部13Aは、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル532に切り替える。起動されたアプリケーションが(2)を満たす場合、テーブル切替部13Aは、参照テーブルを第1テーブル531から第4テーブル534に切り替える。起動されたアプリケーションが(1)および(2)の両方とも満たさない場合、テーブル切替部13Aは、参照テーブルを第1テーブル531に設定する。
具体的には、使用状態データベース52が図5である場合、アプリケーションBは(1)を満たすので、最も低遅延である第2テーブル532で動作される。アプリケーションCは(2)を満たすので、第4テーブル534で動作される。アプリケーションAは(1)および(2)の両方を満たさないので、第1テーブル531で動作される。これにより、ユーザごとの使用方法に合わせた、利便性を損なわない制御が可能となる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3に係る電子機器1Bについて、図1、および図10を参照して説明する。図10の(a)は実施形態3に係る電子機器1Bの各時間帯における参照テーブルの割り当ての一例を示す図である。図10の(b)および図10の(c)は電子機器1Bの参照テーブルを示す図であり、図10の(b)は第1テーブル531、図10の(c)は第2テーブル532を示す。電子機器1Bは、電子機器1と比較し、使用状態取得部11、およびテーブル切替部13に代えて、使用状態取得部11Bおよびテーブル切替部13Bが設けられている点が異なり、その他の構成は同様である。電子機器1Bは、時間帯によって参照テーブルを切り替える。
本実施形態において、テーブル格納部53は、参照テーブルとして第1テーブル531、および第2テーブル532を格納する。使用状態取得部11Bは、計時部2より現在の時間を取得する。テーブル切替部13Bは、計時部2から取得された時間により、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル532に切り替える。具体的には、図10の(a)に示すように、テーブル切替部13Bは、計時部2から取得した時間が、6:00から8:59までであれば、参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル532に切り替える。テーブル切替部13Bは、計時部2から取得した時間が、6:00から8:59以外であれば、参照テーブルを第1テーブル531に設定する。これにより、例えば、忙しい人が多いであろう朝の時間帯は低遅延時間でアプリケーションを動作させることができ、ユーザビリティの向上させることができる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4に係る電子機器1Cについて、図1、および図11を参照して説明する。図11の(a)は実施形態4に係る電子機器1Cの各電池残量における参照テーブルの割り当ての一例を示す図である。図11の(b)から図11の(d)は電子機器1Cの参照テーブルを示す図であり、図11の(b)は第1テーブル531、図11の(c)は第2テーブル532、図11の(d)は第4テーブル534を示す。
電子機器1Cは、電子機器1と比較し、使用状態取得部11、およびテーブル切替部13に代えて、使用状態取得部11Cおよびテーブル切替部13Cが設けられている点が異なり、その他の構成は同様である。電子機器1Cは、電池残量によって参照テーブルを切り替える。
本実施形態において、テーブル格納部53は、参照テーブルとして第1テーブル531、第2テーブル532、および第4テーブル534を格納する。バッテリ部3は電力を充電し、電子機器1Cを構成する各部に電力を供給する。使用状態取得部11Cは、バッテリ部3より電池残量(充電残量)を取得する。テーブル切替部13Cは、バッテリ部3から取得された電池残量により、参照テーブルを切り替える。
具体的には、図11の(a)に示すように、バッテリ部3から取得した電池残量が0%から33%未満の場合、テーブル切替部13Cは、参照テーブルを第1テーブル531から第4テーブル534に切り替える。バッテリ部3から取得した電池残量が33%から66%未満の場合、テーブル切替部13Cは参照テーブルを第1テーブル531に設定する。バッテリ部3から取得した電池残量が66%から100%の場合、テーブル切替部13Cは参照テーブルを第1テーブル531から第2テーブル532に切り替える。
これにより、電池残量が十分であると判定される時(電池残量が66%から100%の場合)には低遅延時間でアプリケーションを動作させることができる。また、電池残量が不十分であると判定される時(電池残量が0%から33%未満の場合)には遅延時間を大きくする代わりに電池残量の減りを抑制することができる。その結果、電池残量が不十分になる前に充電をするユーザに対しては低遅延のメリットのみを感じさせつつ、電池を使い切るユーザに対しても総使用時間を大きく変化させずにアプリケーションを動作させることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
電子機器1・1A・1B・1Cの制御ブロック(特に使用状態取得部11・11B・11C、使用頻度算出部12、テーブル切替部13・13A・13B・13C、メモリ動作周波数決定部14)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、電子機器1・1A・1B・1Cは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電子機器(1・1A・1B・1C)は、各種データを処理する制御部(10)と、前記制御部が処理する各種データを記憶するメモリ(50)と前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル(531)、および前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられた第2テーブル(第2テーブル532・第3テーブル533・第4テーブル534)を少なくとも格納しているテーブル格納部(53)と、を備える電子機器であって、前記制御部は、前記電子機器の使用状態を取得する使用状態取得処理と、前記使用状態取得処理にて取得された使用状態に応じて、前記メモリの動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替えるテーブル切替処理と、前記テーブル切替処理で切り替えられた前記参照テーブルを用いて、前記メモリの動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定処理と、を実行する。
上記の構成によれば、メモリの動作周波数を決定するための参照テーブルは、取得した電子機器の使用状態に応じて、第1テーブルから第2テーブルに切り替えられ、メモリ動作周波数は、切り替えられた参照テーブルを用いて決定される。また、第2テーブルは、制御部の動作周波数とメモリの動作周波数とが、第1テーブルの第1の対応関係と異なる第2の対応関係で対応づけられたテーブルである。
これにより、例えば、第2テーブルにおいて制御部の動作周波数が低い場合でもメモリの動作周波数を高く設定することにより以下の効果を奏する。すなわち、消費電力を抑えるために制御部の動作周波数を低くした場合でも、電子機器の使用状態に応じて高い動作周波数でメモリを動作させることができる。その結果、制御部の動作周波数が低い場合でも低遅延でアプリケーションを動作させることができるため、消費電力を抑えつつ、ユーザの利便性を損なわない電子機器を実現することができる。
本発明の態様2に係る電子機器(1・1A)は、上記態様1において、前記使用状態取得処理は、前記電子機器で実行されているアプリケーションの使用頻度を取得する処理を含んでいてもよい。
上記の構成によれば、実行されているアプリケーションの使用頻度に応じて参照テーブルを切り替え、メモリの動作周波数を決定することができる。
本発明の態様3に係る電子機器(1)は、上記態様2において、前記第2の対応関係は、少なくとも1つの所定の制御部(10)の動作周波数に対応するメモリ(50)の動作周波数が、前記第1の対応関係における前記所定の制御部の動作周波数に対応するメモリの動作周波数よりも高く、前記テーブル切替処理は、前記使用頻度が予め定められた閾値(第1閾値、第2閾値)よりも高い場合、前記参照テーブルを前記第1テーブル(531)から前記第2テーブル(第2テーブル532、第3テーブル533)に切り替える処理を含んでいてもよい。
上記の構成によれば、使用頻度が定められた閾値よりも高いと判定されたアプリケーションを、高いメモリの動作周波数で動作させることができる。その結果、使用頻度が高いアプリケーションは制御部の動作周波数が低い状態であっても高いメモリの動作周波数で動作させることができるので、制御部の動作周波数が低い場合でも低遅延でアプリケーションを動作させることができる。
本発明の態様4に係る電子機器(1A)は、上記態様2において、前記第2の対応関係は、少なくとも1つの所定の制御部(10)の動作周波数に対応するメモリ(50)の動作周波数が、前記第1の対応関係における前記所定の制御部の動作周波数に対応するメモリの動作周波数よりも低く、前記テーブル切替処理は、前記使用頻度が予め定められた閾値(第3閾値)よりも低い場合に、前記参照テーブルを前記第1テーブル(531)から前記第2テーブル(第4テーブル534)に切り替える処理を含んでいてもよい。
上記の構成によれば、使用頻度が定められた閾値よりも低いと判定されたアプリケーションを、低いメモリの動作周波数で動作させることができる。その結果、使用頻度が低いアプリケーションは、制御部の動作周波数が高い状態であっても低いメモリの動作周波数で動作させることができるので、消費電力をより抑えることができる。
本発明の態様5に係る電子機器(1B)は、上記態様1において、前記使用状態取得処理は、現在の時間を取得する処理を含み、前記テーブル切替処理は、上記取得された時間により、前記参照テーブルを前記第1テーブル(531)から前記第2テーブル(532)に切り替える処理を含んでいてもよい。
上記の構成によれば、時間帯によって、メモリの動作周波数を決定することができる。これにより、例えば、第2テーブルを制御部の動作周波数が低い場合でもメモリの動作周波数を高く設定し、忙しい人が多いであろう時間帯はメモリを第2テーブルで動作させることで、当該時間帯では低遅延でアプリケーションを動作させることができる。その結果、ユーザビリティの向上させることができる。
本発明の態様6に係る電子機器(1C)は、上記態様1において、前記使用状態取得処理は、現在の前記電子機器の電池残量を取得する処理を含み、前記テーブル切替処理は、上記取得された電池残量により、前記参照テーブルを前記第1テーブル(531)から前記第2テーブル(第2テーブル532、第4テーブル534)に切り替える処理を含んでいてもよい。
上記の構成によれば、電池残量によって、メモリの動作周波数を決定することができる。これにより、例えば、第2テーブルを制御部の動作周波数が高い状態であっても低いメモリ周波数となるように設定し、電池残量が不十分なときに第2テーブルで動作させることで、電池残量が不十分な時には電池残量の減りを抑制することができる。その結果、電池を使い切るユーザに対しては総使用時間をあまり変化させないことができる。
本発明の態様7に係る制御装置は、各種データを処理する制御部(10)と、前記制御部が処理する各種データを記憶するメモリ(50)と前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル(531)、および前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられた第2テーブル(第2テーブル532・第3テーブル533・第4テーブル534)を少なくとも格納しているテーブル格納部(53)と、を備える電子機器を制御するための制御装置であって、前記制御装置は、前記電子機器の使用状態を取得する使用状態取得部(11)と、前記使用状態取得部にて取得された使用状態に応じて、前記メモリの動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替えるテーブル切替部(13)と、前記テーブル切替部で切り替えられた前記参照テーブルを用いて、前記メモリの動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定部(14)と、を備えている。上記構成によれば、上記態様1と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様8に係る電子機器の制御方法は、各種データを処理する制御部(10)と、前記制御部が処理する各種データを記憶するメモリ(50)と前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル(531)、および前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられた第2テーブル(第2テーブル532・第3テーブル533・第4テーブル534)を少なくとも格納しているテーブル格納部(53)と、を備える電子機器を制御するための制御方法であって、前記電子機器の使用状態を取得する使用状態取得ステップと、前記使用状態取得ステップにて取得された使用状態に応じて、前記メモリの動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替えるテーブル切替ステップと、前記テーブル切替ステップで切り替えられた前記参照テーブルを用いて、前記メモリの動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定ステップと、を含む。上記構成によれば、上記態様1と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る電子機器1・1A・1B・1Cは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記電子機器1・1A・1B・1Cが備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記電子機器1・1A・1B・1Cをコンピュータにて実現させる電子機器1・1A・1B・1Cの制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1・1A・1B・1C 電子機器、10 制御部、11・11B・11C 使用状態取得部、12 使用頻度算出部、13・13A・13B・13C テーブル切替部、14 メモリ動作周波数決定部、50 メモリ、53 テーブル格納部、531 第1テーブル
532 第2テーブル、533 第3テーブル(第2テーブル)、534 第4テーブル(第2テーブル)

Claims (9)

  1. 各種データを処理する制御部と、
    前記制御部が処理する各種データを記憶するメモリと
    前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル、および前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられた第2テーブルを少なくとも格納しているテーブル格納部と、
    を備える電子機器であって、
    前記制御部は、
    前記電子機器の使用状態を取得する使用状態取得処理と、
    前記使用状態取得処理にて取得された使用状態に応じて、前記メモリの動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替えるテーブル切替処理と、
    前記テーブル切替処理で切り替えられた前記参照テーブルを用いて、前記メモリの動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定処理と、
    を実行することを特徴とする電子機器。
  2. 前記使用状態取得処理は、前記電子機器で実行されているアプリケーションの使用頻度を取得する処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第2の対応関係は、少なくとも1つの所定の制御部の動作周波数に対応するメモリの動作周波数が、前記第1の対応関係における前記所定の制御部の動作周波数に対応するメモリの動作周波数よりも高く、
    前記テーブル切替処理は、前記使用頻度が予め定められた閾値よりも高い場合、前記参照テーブルを前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替える処理を含むことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記第2の対応関係は、少なくとも1つの所定の制御部の動作周波数に対応するメモリの動作周波数が、前記第1の対応関係における前記所定の制御部の動作周波数に対応するメモリの動作周波数よりも低く、
    前記テーブル切替処理は、前記使用頻度が予め定められた閾値よりも低い場合に、前記参照テーブルを前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替える処理を含むことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  5. 前記使用状態取得処理は、現在の時間を取得する処理を含み、
    前記テーブル切替処理は、上記取得された時間により、前記参照テーブルを前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替える処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記使用状態取得処理は、現在の前記電子機器の電池残量を取得する処理を含み、
    前記テーブル切替処理は、上記取得された電池残量により、前記参照テーブルを前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替える処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  7. 請求項1に記載の電子機器における制御部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  8. 各種データを処理する制御部と、
    前記制御部が処理する各種データを記憶するメモリと
    前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル、および前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられた第2テーブルを少なくとも格納しているテーブル格納部と、
    を備える電子機器を制御するための制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記電子機器の使用状態を取得する使用状態取得部と、
    前記使用状態取得部にて取得された使用状態に応じて、前記メモリの動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替えるテーブル切替部と、
    前記テーブル切替部で切り替えられた前記参照テーブルを用いて、前記メモリの動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定部と、
    を備えていることを特徴とする制御装置。
  9. 各種データを処理する制御部と、
    前記制御部が処理する各種データを記憶するメモリと
    前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第1の対応関係で対応づけられた第1テーブル、および前記制御部の動作周波数と前記メモリの動作周波数とが第2の対応関係で対応づけられた第2テーブルを少なくとも格納しているテーブル格納部と、
    を備える電子機器を制御するための制御方法であって、
    前記電子機器の使用状態を取得する使用状態取得ステップと、
    前記使用状態取得ステップにて取得された使用状態に応じて、前記メモリの動作周波数を決定するために参照する参照テーブルを、前記第1テーブルから前記第2テーブルに切り替えるテーブル切替ステップと、
    前記テーブル切替ステップで切り替えられた前記参照テーブルを用いて、前記メモリの動作周波数を決定するメモリ動作周波数決定ステップと、
    を含むことを特徴とする電子機器の制御方法。
JP2018210625A 2018-11-08 2018-11-08 電子機器、制御装置、電子機器の制御方法、および制御プログラム Active JP7107818B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018210625A JP7107818B2 (ja) 2018-11-08 2018-11-08 電子機器、制御装置、電子機器の制御方法、および制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018210625A JP7107818B2 (ja) 2018-11-08 2018-11-08 電子機器、制御装置、電子機器の制御方法、および制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020077242A true JP2020077242A (ja) 2020-05-21
JP7107818B2 JP7107818B2 (ja) 2022-07-27

Family

ID=70724166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018210625A Active JP7107818B2 (ja) 2018-11-08 2018-11-08 電子機器、制御装置、電子機器の制御方法、および制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7107818B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021250737A1 (ja) * 2020-06-08 2021-12-16 三菱電機株式会社 情報処理システム及び情報処理システムの制御方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003108260A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Hitachi Ltd 情報処理装置及び情報処理装置の制御方法
JP2005149461A (ja) * 2003-10-20 2005-06-09 Sony Corp 非同期メモリを用いたデバイス及び情報処理装置
JP2005267101A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Ricoh Co Ltd メモリ制御システム
JP2009289082A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Panasonic Electric Works Co Ltd クロック制御装置
JP2015049808A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 シャープ株式会社 情報処理装置、および制御プログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003108260A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Hitachi Ltd 情報処理装置及び情報処理装置の制御方法
JP2005149461A (ja) * 2003-10-20 2005-06-09 Sony Corp 非同期メモリを用いたデバイス及び情報処理装置
JP2005267101A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Ricoh Co Ltd メモリ制御システム
JP2009289082A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Panasonic Electric Works Co Ltd クロック制御装置
JP2015049808A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 シャープ株式会社 情報処理装置、および制御プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021250737A1 (ja) * 2020-06-08 2021-12-16 三菱電機株式会社 情報処理システム及び情報処理システムの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7107818B2 (ja) 2022-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110187753B (zh) 应用程序控制方法、装置、终端和计算机可读存储介质
CN107209546B (zh) 抑制功率尖峰
EP2215821B1 (en) Method and apparatus for alert control
EP2566108A1 (en) Control server and control method
JP2015518303A (ja) 画面ロック時間調整方法、装置及び電子端末
WO2012166328A1 (en) Multi-level thermal management in an electronic device
WO2015183585A1 (en) Thermal mitigation using selective i/o throttling
CN104391554A (zh) 一种调节终端温度的方法
CN109511041B (zh) 一种耳机的开机设定的方法、装置以及耳机
CN103838353A (zh) 一种控制处理器运行的方法及终端
JP2012222976A (ja) 電力管理装置及びその方法
TW201227209A (en) Method for clock frequency adjustment for a processing unit of a computer system and ralated device
JP2020077242A (ja) 電子機器、制御装置、電子機器の制御方法、および制御プログラム
US11988402B2 (en) Air conditioner, control method thereof and readable storage medium
WO2015060174A1 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置制御プログラム
US8380669B2 (en) Throttling to reduce synchronizations of excessively changing data
CN107153592B (zh) 电子装置及其功率管理方法
JP6661784B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体
JP7429558B2 (ja) リフレッシュレート設定装置、リフレッシュレート設定方法、及びリフレッシュレート設定プログラム
EP3226085B1 (en) Alarm clock setting method, electronic terminal and system
JP2009130438A (ja) データ通信装置、データ通信装置の制御方法、データ通信装置制御プログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2014131449A (ja) 消費電力制御装置、携帯端末、および消費電力制御プログラム
CN109246554B (zh) 终端及其振动器的调控方法
CN109059219B (zh) 空调器的wifi模块的控制方法、空调器及存储介质
JP2010268321A (ja) 伝送装置および伝送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210922

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7107818

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150