JP2020075857A - コンポスト容器及びそれを用いた堆肥化方法 - Google Patents

コンポスト容器及びそれを用いた堆肥化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 有機性廃棄物を連続的に投入することが可能で、かつ、良質な堆肥を得ることが可能なコンポスト容器及びそれを用いた堆肥化方法を提供する。【解決手段】 有機物を発酵させて堆肥化させるコンポスト容器であって、有機物を発酵させて堆肥化させる第1発酵堆肥化槽と、第1発酵堆肥化槽と独立して設けられ、有機物を発酵させて堆肥化させる第2発酵堆肥化槽とを備え、第1発酵堆肥化槽及び第2発酵堆肥化槽は、各々独立して有機物の投入及び堆肥の回収が可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、食品残渣等の有機物を発酵させて堆肥化させるコンポスト容器及びそれを用いた堆肥化方法に関するものである。
一般家庭で発生した食品残渣(生ごみ等)は、水分を多く含み重量があるため、廃棄物として処理しようとすると非常に労力を要する。従来、こうした食品残渣等の廃棄物処理の労力を軽減し、かつ食品残渣等の有機性廃棄物を再資源化するために、微生物を利用して有機物を堆肥化するコンポスト容器が用いられている(特許文献1等)。
特許文献1のコンポスト容器は、例えばプラスチック製のポリバケツ等からなる容器本体と、該容器本体の上方開口を閉塞する蓋部とからなり、米ぬか、乳酸菌、酵母及び土着菌を混合して形成された発酵剤を肉系生ごみと共に投入することで発酵を促し、堆肥化させるよう構成されている。
また、家庭用として従来から多く用いられているコンポスト容器として、例えば、図6に示すような合成樹脂製の縦型筒状容器100が知られている。この縦型筒状容器100は、有底筒状に形成された容器本体110と、容器本体110の上方開口を閉塞する蓋部120とを備えている。容器本体110の周壁の下部には、開閉可能な回収扉(図示せず)が設けられており、該回収扉を開くことで容器内において堆肥化された堆肥を回収することが可能に構成されている。
特開2016−159231号公報
しかしながら、特許文献1のコンポスト容器は、容器本体内に投入した肉系生ごみが全て堆肥化するまで堆肥を回収することができず、それゆえ、容器本体内が満杯になってから堆肥として回収可能となるまでの長期間、肉系生ごみを投入することができないという問題がある。この点に関し、特許文献1には、小容量のコンポスト容器を複数用意し、これら小容量のコンポスト容器においてそれぞれ生成した堆肥を大容量のコンポスト容器に移し替えることが記載されている。しかしながら、このような方法では多数のコンポスト容器が必要となるため、多大な設備コストと広範囲な設置スペースが必要になると共に、移し替えの作業に多大な労力を要するという問題がある。
一方、図6に示す従来の縦型筒状容器100によれば、容器本体110を大容量化することにより、容器本体110内が満杯になる前に下層の有機性廃棄物を堆肥化させ、下部の回収扉から順次回収することが可能となる。このため、従来の縦型筒状容器100によれば、有機性廃棄物の投入と堆肥の回収とを並行して行うことで、容器本体110内が満杯になることを防ぎ、有機性廃棄物を連続的に投入することが可能となる。これにより、従来の縦型筒状容器100によれば、特許文献1のように多数のコンポスト容器を用意する必要がなくなり、設備コスト及び設置スペースを抑えることが可能となる。
しかしながら、従来の縦型筒状容器100では、食品残渣等の有機性廃棄物を上部から順次投入するため、有機性廃棄物から流れ出た悪臭を放つ液が容器本体110内に浸透し、下層の堆肥にまで至るおそれがある。このため、従来の縦型筒状容器100では、有機性廃棄物から流れ出た液によって堆肥が汚染されると共に、この液によって発酵効率が低下するおそれがあるため、堆肥の質が低下するという問題がある。また、従来の縦型筒状容器100では、堆肥が湿潤してしまい回収扉からの回収が困難になると共に、回収扉から回収した後に乾燥させる必要が生じ、その間、悪臭が放出されてしまうという問題もある。さらに、従来の縦型筒状容器100では、大容量であるが故に、中層から下層にかけての有機性廃棄物に対して攪拌や給水等の発酵促進処置を施すことができないという問題もある。
そこで、本発明は、有機性廃棄物を連続的に投入することが可能で、かつ、良質な堆肥を得ることが可能なコンポスト容器及びそれを用いた堆肥化方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るコンポスト容器は、有機物を発酵させて堆肥化させるコンポスト容器であって、有機物を発酵させて堆肥化させる第1発酵堆肥化槽と、前記第1発酵堆肥化槽と独立して設けられ、有機物を発酵させて堆肥化させる第2発酵堆肥化槽とを備え、前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽は、各々独立して有機物の投入及び堆肥の回収が可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係るコンポスト容器において、前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽は、それぞれ、周壁の少なくとも一部が各々独立して開閉可能に構成されることが好ましい。
本発明に係るコンポスト容器において、前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽は、それぞれ、有機物を投入可能な投入口を上部に有し、前記コンポスト容器は、前記第1発酵堆肥化槽の前記投入口を閉塞可能な第1蓋部と、前記第2発酵堆肥化槽の前記投入口を閉塞可能な第2蓋部とを更に備え、前記第1蓋部と前記第2蓋部は、各々独立して開閉可能に設けられても良い。
本発明に係るコンポスト容器において、前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽は、それぞれ、有機物から流れ出た液を排出可能な排液口を下部に有し、前記第1発酵堆肥化槽の前記排液口及び前記第2発酵堆肥化槽の前記排液口には、それぞれ、多孔性部材が設けられることが好ましい。
本発明に係るコンポスト容器は、前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽と独立して設けられ、有機物を発酵させて堆肥化させる第3発酵堆肥化槽を更に備えていても良く、前記第3発酵堆肥化槽は、前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽と独立して有機物の投入及び堆肥の回収が可能に構成されても良い。
また、本発明に係る堆肥化方法は、各々独立して設けられた第1発酵堆肥化槽及び第2発酵堆肥化槽を備えるコンポスト容器を用いて、有機物を発酵させて堆肥化させる堆肥化方法であって、前記第1発酵堆肥化槽に有機物を順次投入して堆積させながら発酵させる第1投入工程と、前記第1発酵堆肥化槽に対する有機物の投入を停止し、該第1発酵堆肥化槽内の有機物を発酵させる第1発酵集中工程と、前記第1発酵集中工程と並行して、前記第2発酵堆肥化槽に有機物を順次投入して堆積させながら発酵させる第2投入工程と、前記第2発酵堆肥化槽に対する有機物の投入を停止し、該第2発酵堆肥化槽内の有機物を発酵させる第2発酵集中工程とを含み、前記第2発酵集中工程と並行して、前記第1投入工程を新たに開始することを特徴とする。
本発明に係る堆肥化方法は、前記第1発酵集中工程及び前記第2発酵集中工程において、有機物の発酵を促進するための発酵促進処置を施すことが好ましい。
本発明によれば、有機性廃棄物を連続的に投入することが可能で、かつ、良質な堆肥を得ることが可能なコンポスト容器及びそれを用いた堆肥化方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るコンポスト容器の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るコンポスト容器の概略構成を示す正面断面図である。 本実施形態に係るコンポスト容器の概略構成を示す分解図である。 本実施形態に係る堆肥化方法を示す工程図であり、図4(a)は、第1発酵堆肥化槽に対する有機物の投入を開始する第1投入工程を示す図であり、図4(b)は、第1発酵堆肥化槽に対する有機物の投入を停止して第2発酵堆肥化槽に対する有機物の投入を開始する第2投入工程を示す図であり、図4(c)は、第1発酵堆肥化槽内の有機物が完全に堆肥化された状態を示す図であり、図4(d)は、第2発酵堆肥化槽に対する有機物の投入を停止して第1発酵堆肥化槽に対する有機物の投入を開始する第1投入工程を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るコンポスト容器の使用例を示す図である。 従来のコンポスト容器を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1実施形態に係るコンポスト容器の構成]
第1実施形態に係るコンポスト容器1は、図1に示すように、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14を一体的に有する容器本体10と、容器本体10に取り付けられた第1蓋部30a及び第2蓋部30bとを備えている。なお、本実施形態において「有機物」とは、発酵による堆肥化が可能な有機物全般を意味し、食品残渣等の有機性廃棄物だけではなく、草刈により生じた草や落ち葉等の種々の有機物を含んでいる。
容器本体10は、図1及び図2に示すように、上方及び下方が開放された横長の矩形箱状に形成されている。容器本体10の長手方向(図1中の左右方向)の中間位置には、容器本体10の内部空間を水平方向に2つに分割して第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14を形成するための仕切り板29が設けられている。なお、容器本体10は、通気性、保湿性及び発酵温度の保温性の観点から木製であることが好ましいが、これに限定されず、例えば合成樹脂製でもよい。このように合成樹脂製とした場合には、発酵に対する耐久性を向上させることが可能となる。
具体的には、容器本体10は、図1〜図3に示すように、長方形状の背面板26と、背面板26の長手方向の両端縁から前方に向けて延設された左右一対の側板28a,28bと、背面板26の長手方向の中間位置から前方に向けて延設された仕切り板29と、一方の側板28aの前端縁部と仕切り板29の前端縁部との間に着脱自在に設けられた第1前面板22と、他方の側板28bの前端縁部と仕切り板29の前端縁部との間に着脱自在に設けられた第2前面板24とを有している。これら背面板26、側板28a,28b、仕切り板29、第1前面板22及び第2前面板24としては、それぞれ木製の平板を用いることが可能である。
第1発酵堆肥化槽12は、第1前面板22と、一方の側板28aと、背面板26と、仕切り板29の一面とによって画定されており、第2発酵堆肥化槽14は、第2前面板24と、他方の側板28bと、背面板26と、仕切り板29の他面とによって画定されている。このように、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14は、仕切り板29によって隔てられることで各々独立して設けられており、これにより、各々独立して有機物を発酵させて堆肥化させることが可能に構成されている。なお、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14の大きさは、対象とする目的に応じて任意に設定することが可能であるが、例えば家庭用のコンポスト容器として用いる場合には、各々90リットル程度の容量(合計で180リットル程度の容量)に設定することが可能である。
第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14は、図1に示すように、それぞれ、有機物を投入可能な投入口を上部に有している。第1蓋部30aは、第1発酵堆肥化槽12の投入口を閉塞可能となるよう蝶番等を介して背面板26に取り付けられており、第2蓋部30bは、第2発酵堆肥化槽14の投入口を閉塞可能となるよう蝶番等を介して背面板26に取り付けられている。これら第1蓋部30a及び第2蓋部30bは、各々独立して開閉可能に構成されており、これにより、第1発酵堆肥化槽12に対する有機物の投入と、第2発酵堆肥化槽14に対する有機物の投入とを各々独立して実行可能に構成されている。
また、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14は、図2及び図3に示すように、それぞれ、下方全域が開口しており、該下方開口が、有機物から流れ出た液を排出可能な排液口を構成している。第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14の各下方開口(すなわち、各排液口)には、有機物から流れ出た液を排出可能で、かつ、外部からの小動物(ねずみ等)の侵入を防ぐことが可能な程度の孔径(例えば6mm程度)からなる多孔性部材40a,40bが設けられている。このような多孔性部材40a,40bとしては、金網やネット等を好適に用いることが可能であるが、これらに限定されるものではない。
このように、本実施形態に係るコンポスト容器1は、下方の開口(排液口)を介して有機物から流れ出た液を排出させることが可能であると共に、この排液口を介してミミズ等の土壌生物や土着菌等の微生物を内部に侵入させ、分解(発酵)を促進させることが可能に構成されている。また、本実施形態に係るコンポスト容器1は、排液口に設けられた多孔性部材40a,40bにより、外部からの小動物の侵入を防ぐことが可能に構成されている。
さらに、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14は、図3に示すように、それぞれ、周壁の少なくとも一部が各々独立して開閉可能に構成されており、これにより、各々独立して堆肥の回収が可能に構成されている。具体的には、第1前面板22は、一方の側板28aの前端縁部に形成された凹状溝と仕切り板29の一面の前端縁部に形成された凹状溝間に摺動可能に挿入されており、該凹状溝に沿って上下方向に沿ってスライドさせることにより、第2発酵堆肥化槽14とは独立して、第1発酵堆肥化槽12の前方領域を開放して堆肥を回収することが可能に構成されている。また、第2前面板24も同様に、他方の側板28bの前端縁部に形成された凹状溝と仕切り板29の他面の前端縁部に形成された凹状溝間に摺動可能に挿入されており、該凹状溝に沿って上下方向に沿ってスライドさせることにより、第1発酵堆肥化槽12とは独立して、第2発酵堆肥化槽14の前方領域を開放して堆肥を回収することが可能に構成されている。
第1蓋部30a及び第2蓋部30bは、既述のとおり、容器本体10に対して各々独立して開閉可能に設けられている。これら第1蓋部30a及び第2蓋部30bは、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14内に虫や雨水等が入り込むのを防ぎ、かつ、容器本体10内の臭気が外部に漏出するのを抑制可能に構成されている。なお、第1蓋部30a及び第2蓋部30bは、容器本体10の各投入口を密封する必要はなく、少なくとも虫や雨水等が入り込むのを抑制可能であれば良い。また、第1蓋部30a及び第2蓋部30bは、容器本体10と同様に木製であるとしても良いし、容器本体10とは異なる材質、例えば合成樹脂製であっても良い。
容器本体10並びに第1蓋部30a及び第2蓋部30bは、それぞれ、外部の熱を内部へ伝達しない非伝熱性又は伝達し難い低伝熱性を有しており、これにより、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14における各々の保温性を確保するよう構成されている。また、容器本体10並びに第1蓋部30a及び第2蓋部30bは、紫外線の通過を規制可能な遮光性を有しており、これにより、内部の微生物等が紫外線によって死滅しないように構成されている。このような非伝熱性又は低伝熱性や遮光性は、例えば、材質や板厚等を適宜設定することで実現することが可能である。
以上のとおり、本実施形態に係るコンポスト容器1は、1つのコンポスト容器内に2つの発酵堆肥化槽(第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14)が形成され、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14に対する有機物の投入を各々独立して行うことが可能であると共に、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14からの堆肥の回収を各々独立して行うことが可能に構成されている。
また、本実施形態に係るコンポスト容器1では、有機物の投入のために第1蓋部30aを開いた際に第1発酵堆肥化槽12内に酸素が供給されると共に、容器本体10と第1蓋部30aとの隙間や第1前面板22周辺の隙間等から順次第1発酵堆肥化槽12内に酸素が供給されるよう構成されており、これにより、第1発酵堆肥化槽12内の発酵菌や土着菌に対して酸素を供給して発酵を促進するよう構成されている。
[第1実施形態に係る堆肥化方法]
次に、第1実施形態に係るコンポスト容器1を用いた堆肥化方法について、図4を用いて説明する。
[第1投入工程]
本実施形態に係る堆肥化方法では、まず、本実施形態に係るコンポスト容器1を庭等の土の上に直接設置する。その後、図4(a)に示すように、第1発酵堆肥化槽12に対する食品残渣50の投入を開始する(第1投入工程)。この段階では、例えば食品残渣50を台所の三角コーナー等で集め、これを1日に1回〜数回程度、第1発酵堆肥化槽12内に投入する。なお、第1発酵堆肥化槽12に対する食品残渣50の投入に先立ち又はこれと並行して、堆肥や発酵菌等の発酵促進材を適宜投入しても良い。
そして、第1発酵堆肥化槽12に対する食品残渣50の投入を日々継続して行うことで、第1発酵堆肥化槽12内に食品残渣50が徐々に堆積される。また、第1発酵堆肥化槽12内に適宜投入した発酵菌や、下方の開口(排液口)を介して侵入したミミズ等の土壌生物や土着菌(例えば、放線菌等の細菌、糸状菌、藻類等)等の微生物により、第1発酵堆肥化槽12内の食品残渣50が徐々に分解(発酵)される。なお、発酵菌は、種々の公知の発酵菌を用いることが可能であり、例えば、株式会社松本微生物研究所製の発酵オーレスを好適に用いることができる。
なお、食品残渣50を投入して堆積させる段階(第1投入工程)において、発酵の状況に応じて、適宜、撹拌作業や水分、発酵菌、活性炭及びミミズ等の補給作業等の発酵促進処置を施すことが可能である。特に、本実施形態に係るコンポスト容器1は、従来の縦型筒状容器100と比べ、発酵堆肥化槽の1つあたりの容積が小さいため、これらの発酵促進処置を上層だけでなく、中層から下層にかけても行うことが可能である。また、この段階において、適宜、第1発酵堆肥化槽12内の食品残渣50上に庭の落ち葉等を堆積させても良い。このように落ち葉等を堆積させることにより、第1蓋部30aを開閉させる際に食品残渣50を直視すること及び臭いが漏出することを防ぐと共に、発酵熱を保温することが可能となる。なお、このような落ち葉も有機物であるため、食品残渣50と共に堆肥化される。
このように、第1発酵堆肥化槽12に対して食品残渣50を継続的に投入している段階では、第1発酵堆肥化槽12内において発酵が起こり、先に投入された下層の食品残渣50から徐々に堆肥化が進行し、これに伴い第1発酵堆肥化槽12内の堆積物60(食品残渣、堆肥及び落ち葉等)の嵩が徐々に減少する。ただし、一般的には、堆肥化の速度よりも新たな食品残渣50の投入速度の方が上回るため、第1発酵堆肥化槽12内の堆積物60の嵩が徐々に増加し、いずれ第1発酵堆肥化槽12内が堆積物60で満たされる。なお、第1発酵堆肥化槽12に対する食品残渣50の投入を開始してから第1発酵堆肥化槽12内が堆積物60で満たされるまでの期間は、例えば6人家族の場合にはおよそ半年程度と推測される。
このように、第1発酵堆肥化槽12のみであっても食品残渣50の堆肥化は進行するが、水分を多く含む新たな食品残渣50が日々投入され続けるため、発酵環境が安定しているとはいえず、また、新たに投入された食品残渣50から流れ出た悪臭を放つ液が下層の堆肥を湿潤させ、回収を困難にしている状況である。
[第1発酵集中工程及び第2投入工程]
そこで、本実施形態に係る堆肥化方法では、第1発酵堆肥化槽12に対する食品残渣50の投入を停止して、第1発酵堆肥化槽12内を食品残渣50の発酵のみに集中させた発酵集中環境とする第1発酵集中工程を行う。具体的には、図4(b)に示すように、第1発酵堆肥化槽12が食品残渣50等の堆積物60で満たされた段階にて、第1発酵堆肥化槽12に対する食品残渣50の投入を停止し、第1発酵堆肥化槽12に代わり、第2発酵堆肥化槽14に対する食品残渣51の投入を開始する(第2投入工程)。これにより、第1発酵堆肥化槽12内の発酵環境が新たな食品残渣51によって阻害されることを防ぎつつ、食品残渣51の投入を中断せずに継続して実行することが可能となる。
なお、この第1発酵集中工程においては、発酵の状況に応じて、適宜、第1発酵堆肥化槽12に対する撹拌作業や水分、発酵菌、活性炭及びミミズ等の補給作業等の発酵促進処置を施すことが好ましい。また、第2発酵堆肥化槽14に対する食品残渣51の投入に先立ち又はこれと並行して、堆肥や発酵菌等の発酵促進材を適宜投入しても良いし、発酵の状況に応じて、適宜、撹拌作業や水分、発酵菌、活性炭及びミミズ等の補給作業等の発酵促進処置を施しても良い。
このような第1発酵集中工程によれば、第2発酵堆肥化槽14が食品残渣51で満たされるまでの期間(第1発酵堆肥化槽12と同様におよそ半年間)、第1発酵堆肥化槽12内の環境を発酵に適した最適な状態で維持し、熟成させることが可能となるため、第1発酵堆肥化槽12において極めて良質な堆肥60´(図4(c)参照)を生成することが可能となる。また、第1発酵堆肥化槽12における当該第1発酵集中工程と並行して第2発酵堆肥化槽14に対する第2投入工程を開始することにより、食品残渣51の投入を中断せずに継続して実行することが可能となる。さらに、卵の殻や貝殻等、分解速度が比較的遅い食品残渣が存在する場合には、適宜、当該分解速度が遅い食品残渣を第1発酵堆肥化槽12から第2発酵堆肥化槽14に移し替えることで、実質的に、当該分解速度が遅い食品残渣の発酵期間を延長させることも可能となる。
[第2発酵集中工程及び第1投入工程]
その後、第2発酵堆肥化槽14内が堆積物61で満たされた段階において、第2発酵堆肥化槽14に対する食品残渣51の投入を停止して、第1発酵集中工程と同様の要領にて、第2発酵堆肥化槽14内を食品残渣51の発酵のみに集中させた発酵集中環境とする第2発酵集中工程を行う。この第2発酵集中工程においても、発酵の状況に応じて、適宜、第2発酵堆肥化槽14に対する撹拌作業や水分、発酵菌、活性炭及びミミズ等の補給作業等の発酵促進処置を施すことが好ましい。これにより、第1発酵集中工程と同様に、第2発酵堆肥化槽14において極めて良質な堆肥を生成することが可能となる。
また、第2発酵堆肥化槽14が食品残渣51で満たされる頃には、図4(c)に示すように、第1発酵堆肥化槽12に投入された食品残渣50は全て堆肥化されているため、第1前面板22を上方にスライドさせ、第1発酵堆肥化槽12から堆肥60´を回収する。回収した堆肥60´は、プランター栽培の用土等の再資源として適宜利用される。そして、図4(d)に示すように、空になった第1発酵堆肥化槽12に対して、第2発酵堆肥化槽14に代わり、食品残渣52の投入を新たに開始する(第1投入工程)。このように、第2発酵堆肥化槽14における第2発酵集中工程と並行して第1発酵堆肥化槽12に対する第1投入工程を新たに開始することにより、第2投入工程と同様に、食品残渣52の投入を中断せずに継続して実行することが可能となる。
そして、これ以降、第1投入工程及び第2発酵集中工程と、第1発酵集中工程及び第2投入工程とを交互に繰り返し行うことにより、食品残渣を連続的に投入しつつ、良質な堆肥を生成し続けることが可能となる。
以上説明したとおり、本実施形態に係るコンポスト容器1は、有機物を発酵させて堆肥化させる第1発酵堆肥化槽12と、第1発酵堆肥化槽12と独立して設けられ、有機物を発酵させて堆肥化させる第2発酵堆肥化槽14とを備え、これら第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14において、各々独立して有機物の投入及び堆肥の回収を行うことが可能に構成されている。
このように構成されたコンポスト容器1によれば、上述した堆肥化方法のとおり、一方の発酵堆肥化槽を有機物を投入する投入槽として利用しつつ、他方の発酵堆肥化槽を有機物を集中して堆肥化させる発酵集中槽(熟成槽)として利用することが可能となるため、有機物を連続的に投入可能としつつ、良質な堆肥を生成することが可能となる。
また、本実施形態に係るコンポスト容器1は、極めて良質な状態の堆肥を回収することが可能であるため、従来の縦型筒状容器100を用いた場合のような湿潤した堆肥を乾燥させる処理等が不要となり、回収した堆肥を即座に用土等として再利用することが可能である。さらに、本実施形態に係るコンポスト容器1は、1つのコンポスト容器を用意するだけで連続的な有機物の投入と連続的な堆肥の生成を実現することが可能となるため、設備コスト及び設置スペースを抑えることが可能となる。
さらに、本実施形態に係るコンポスト容器1は、発酵集中槽(熟成槽)として機能している発酵堆肥化槽と、投入槽として機能している発酵堆肥化槽とに対し、それぞれの状況に応じた任意の処置(上述した発酵促進処置を含む様々な応用動作)を各々独立して行うことが可能であるため、使い方の幅が広がり、より最適な発酵環境を作出することが可能となる。特に、本実施形態に係るコンポスト容器1は、従来の縦型筒状容器100と比べ、発酵堆肥化槽12,14の1つあたりの容積が小さいため、撹拌作業や水分、発酵菌、活性炭及びミミズ等の補給作業等の発酵促進処置を上層だけでなく、中層から下層にかけても行うことが可能であり、これにより、より良質な堆肥を得ることが可能となる。なお、本実施形態に係るコンポスト容器1は、各発酵堆肥化槽12,14の容量は比較的小さいものの、2つの発酵堆肥化槽12,14の合計容量は比較的大きいため、従来の縦型筒状容器100のような大容量のコンポスト容器と比較しても遜色のない量の有機物を堆肥化処理することが可能である。
また、本実施形態に係るコンポスト容器1は、上述したとおり、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14の周壁の一部(第1前面板22及び第2前面板24)が各々独立して開閉可能に構成されている。このようなコンポスト容器1によれば、周壁の一部(第1前面板22及び第2前面板24)を開閉させるという比較的簡易な操作によって、堆肥を回収することが可能となる。
さらに、本実施形態に係るコンポスト容器1は、上述したとおり、第1発酵堆肥化槽12の投入口を閉塞可能な第1蓋部30aと、第2発酵堆肥化槽14の投入口を閉塞可能な第2蓋部30bとが各々独立して開閉可能に設けられている。このようなコンポスト容器1によれば、例えば発酵集中槽(熟成槽)として機能している発酵堆肥化槽の蓋部を開くことなく、投入槽として機能している発酵堆肥化槽の蓋部のみを開いて有機物を投入することが可能となるため、より最適な発酵環境を作出及び維持することが可能となる。また、例えば、投入槽として機能している発酵堆肥化槽の蓋部を閉塞させたまま、発酵集中槽(熟成槽)として機能している発酵堆肥化槽に対して発酵促進処置等を施すことが可能となるため、悪臭の漏出等を必要最小限に抑えることが可能となる。
また、本実施形態に係るコンポスト容器1は、上述したとおり、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14がそれぞれ、有機物から流れ出た液を排出可能な排液口を下部に有している。このようなコンポスト容器1によれば、有機物から流れ出た悪臭を放つ液を地中に排出することが可能となるため、発酵堆肥化槽内の堆積物が放つ悪臭を最小限かつ短期間に抑えることが可能となる。また、本実施形態に係るコンポスト容器1によれば、この排液口を介してミミズ等の土壌生物や土着菌等の微生物を内部に侵入させ、分解(発酵)を促進させることが可能となる。
さらに、本実施形態に係るコンポスト容器1は、上述したとおり、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14の各排液口(下方開口)に多孔性部材40a,40bが設けられている。このようなコンポスト容器1によれば、排液口による上述の利点を維持しつつ、外部からの害獣(ねずみ等の小動物)の侵入を防ぐことが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
[第2実施形態に係るコンポスト容器の構成]
例えば、上述した実施形態では、容器本体10が2つの発酵堆肥化槽(第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14)を有するものとして説明したが、これに限定されず、3つ以上の発酵堆肥化槽を有する構成としても良い。
図5は、3つの発酵堆肥化槽12,14,16を有するコンポスト容器1´(本発明の第2実施形態に係るコンポスト容器)を示す図である。
第2実施形態に係るコンポスト容器1´は、図5に示すように、第1実施形態に係るコンポスト容器1の第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14に加え、これら第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14と独立して設けられた第3発酵堆肥化槽16を更に備えている。また、第2実施形態に係るコンポスト容器1´は、第3発酵堆肥化槽16の投入口を閉塞可能な第3蓋部30cと、第3発酵堆肥化槽16の下方開口(排液口)に設けられた多孔性部材40cとを更に備えている。なお、図示の例では、第3発酵堆肥化槽16は、第1発酵堆肥化槽12と第2発酵堆肥化槽14との間に配されているが、これに限定されず、その位置は任意に変更可能である。
第3発酵堆肥化槽16は、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14と同様に、有機物を発酵させて堆肥化させることが可能に構成されている。第3蓋部30cは、第1蓋部30a及び第2蓋部30bと独立して開閉可能に構成されており、また、第3発酵堆肥化槽16は、その周壁の少なくとも一部が第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14と独立して開閉可能に構成されている。これにより、第3発酵堆肥化槽16は、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14と独立して有機物の投入及び堆肥の回収が可能に構成されている。なお、第3発酵堆肥化槽16の構成は、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14と概ね同様であるため、その詳細な説明を省略する。
以上のように、3つの発酵堆肥化槽12,14,16を有する第2実施形態に係るコンポスト容器1´によれば、2つの発酵堆肥化槽12,14を有する第1実施形態に係るコンポスト容器1よりも使用方法のバリエーションが豊富となり、ユーザのニーズや分解の状況等に応じた臨機応変な対応が可能となるため、より効率的に有機物の堆肥化を行うことが可能となる。
すなわち、第2実施形態に係るコンポスト容器1´によれば、例えば、第1発酵堆肥化槽12→第2発酵堆肥化槽14→第3発酵堆肥化槽16の順で有機物を堆肥化させる使用方法を採用可能である。このような使用方法によれば、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14に加えて第3発酵堆肥化槽16においても有機物を堆肥化させることが可能となる。このため、各発酵堆肥化槽12,14,16の容積を第1実施形態に係るコンポスト容器1の各発酵堆肥化槽12,14と同一とした場合には、第1実施形態に係るコンポスト容器1よりも大量の有機物を堆肥化させることが可能となる。また、各発酵堆肥化槽12,14,16の容積を第1実施形態に係るコンポスト容器1の各発酵堆肥化槽12,14よりも小さくした場合には、各発酵堆肥化槽12,14,16における堆肥化の期間を短くすることが可能となるため、1つのコンポスト容器1´で堆肥化する有機物の総量を減らすことなく堆肥の回収時期を短期間とする(こまめに回収する)ことが可能となる。
また、第2実施形態に係るコンポスト容器1´によれば、例えば、図5に示すように、第1実施形態に係るコンポスト容器1と同様の方法により第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14を主として使用しつつ、卵の殻や植物の茎等の特に分解が遅い有機物53等を第1発酵堆肥化槽12又は第2発酵堆肥化槽14から第3発酵堆肥化槽16に適宜移行させるという使用方法を採用することも可能である。このような使用方法によれば、第1実施形態に係るコンポスト容器1と同様に第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14において効率的に順次堆肥化を行うと共に、これら第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14における堆肥化を阻害する有機物(分解が遅い有機物等)を第3発酵堆肥化槽16に適宜移行させ、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14とは切り分けてじっくりと堆肥化させることが可能となる。このため、第2実施形態に係るコンポスト容器1´によれば、第1実施形態に係るコンポスト容器1よりも効率的に有機物の堆肥化を行うことが可能となる。
[他の変形例]
上述した第1及び第2実施形態では、各前面板を各々独立して開閉させるための構成として、上下スライド方式を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、左右スライド方式や、上端縁部、下端縁部又は側縁部を中心とする回動方式等の種々の方式を採用することが可能である。また、各前面板が開閉可能な構成に限定されず、背面板又は側板が開閉可能な構成や、これら周壁の一部に回収扉を設ける構成等の任意の構成を採用可能である。なお、背面板側又は側板側から堆肥を回収可能な構成とする場合には、コンポスト容器1,1´の前面側に汚れが付着するおそれを低減し、美観を維持することが可能となるという利点がある。
上述した第1及び第2実施形態では、仕切り板が非伝熱性又は低伝熱性を有するものとして説明したが、これに限定されず、一の発酵堆肥化槽において生じた発酵熱を他の発酵堆肥化槽へ伝達可能な伝熱性を有する構成としても良い。このように伝熱性を有する構成とした場合には、一方の発酵堆肥化槽における発酵熱を他方の発酵堆肥化槽における発酵に利用することで、最適な発酵環境を早期に作出することが可能となると共に、両発酵堆肥化槽の温度低下を抑制することが可能となる。
上述した第1及び第2実施形態では、各蓋部が各々独立して開閉可能に設けられるものとして説明したが、これに限定されず、一枚の大判の蓋部材によって第1発酵堆肥化槽12の投入口と第2発酵堆肥化槽14の投入口との双方(第2実施形態では、更に第3発酵堆肥化槽16の投入口)をまとめて開閉させる構成としても良い。また、上述した第1及び第2実施形態では、各蓋部が蝶番等を介して容器本体10に固定されるものとして説明したが、これに限定されず、容器本体10に対して着脱自在な蓋部材であるとしても良い。なお、これらの構成においても、各発酵堆肥化槽の投入口は各々独立して設けられているため、各々独立して有機物の投入が可能である。
上述した第1及び第2実施形態では、各発酵堆肥化槽の下方全域が開口しているものとして説明したが、これに限定されず、下方領域が閉塞された有底箱状に形成されても良いし、底部の一部にのみ開口(排液口)が形成される構成としても良い。また、各発酵堆肥化槽の各排液口に多孔性部材40a,40b,40cが設けられるものとして説明したが、これに限定されず、多孔性部材が設けられない構成としても良い。
上述した第1及び第2実施形態では、容器本体10の周壁(背面板26、側板28a,28b、第1前面板22及び第2前面板24)が木製の平板からなるものとして説明したが、これに限定されず、発酵環境の作出及び維持を阻害しない範囲において、例えば、細長い木板を並列的に設けた所謂すのこ状等の任意の周壁を採用することも可能である。
上述した第1及び第2実施形態では、容器本体10が箱状に形成されるものとして説明したが、これに限定されず、例えば、第1発酵堆肥化槽12及び第2発酵堆肥化槽14(第2実施形態では、更に第3発酵堆肥化槽16)が形成されるよう庭等の土の上に直接板を立設させる構成としても良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1,1´ コンポスト容器、12 第1発酵堆肥化槽、14 第2発酵堆肥化槽、16 第3発酵堆肥化槽、29 仕切り板、30a 第1蓋部、30b 第2蓋部、30c 第3蓋部、40a,40b,40c 多孔性部材

Claims (7)

  1. 有機物を発酵させて堆肥化させるコンポスト容器であって、
    有機物を発酵させて堆肥化させる第1発酵堆肥化槽と、
    前記第1発酵堆肥化槽と独立して設けられ、有機物を発酵させて堆肥化させる第2発酵堆肥化槽と
    を備え、
    前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽は、各々独立して有機物の投入及び堆肥の回収が可能に構成されている
    ことを特徴とするコンポスト容器。
  2. 前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽は、それぞれ、周壁の少なくとも一部が各々独立して開閉可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンポスト容器。
  3. 前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽は、それぞれ、有機物を投入可能な投入口を上部に有し、
    前記コンポスト容器は、
    前記第1発酵堆肥化槽の前記投入口を閉塞可能な第1蓋部と、
    前記第2発酵堆肥化槽の前記投入口を閉塞可能な第2蓋部と
    を更に備え、
    前記第1蓋部と前記第2蓋部は、各々独立して開閉可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンポスト容器。
  4. 前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽は、それぞれ、有機物から流れ出た液を排出可能な排液口を下部に有し、
    前記第1発酵堆肥化槽の前記排液口及び前記第2発酵堆肥化槽の前記排液口には、それぞれ、多孔性部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のコンポスト容器。
  5. 前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽と独立して設けられ、有機物を発酵させて堆肥化させる第3発酵堆肥化槽を更に備え、
    前記第3発酵堆肥化槽は、前記第1発酵堆肥化槽及び前記第2発酵堆肥化槽と独立して有機物の投入及び堆肥の回収が可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のコンポスト容器。
  6. 各々独立して設けられた第1発酵堆肥化槽及び第2発酵堆肥化槽を備えるコンポスト容器を用いて、有機物を発酵させて堆肥化させる堆肥化方法であって、
    前記第1発酵堆肥化槽に有機物を順次投入して堆積させながら発酵させる第1投入工程と、
    前記第1発酵堆肥化槽に対する有機物の投入を停止し、該第1発酵堆肥化槽内の有機物を発酵させる第1発酵集中工程と、
    前記第1発酵集中工程と並行して、前記第2発酵堆肥化槽に有機物を順次投入して堆積させながら発酵させる第2投入工程と、
    前記第2発酵堆肥化槽に対する有機物の投入を停止し、該第2発酵堆肥化槽内の有機物を発酵させる第2発酵集中工程と
    を含み、
    前記第2発酵集中工程と並行して、前記第1投入工程を新たに開始する
    ことを特徴とする堆肥化方法。
  7. 前記第1発酵集中工程及び前記第2発酵集中工程において、有機物の発酵を促進するための発酵促進処置を施す
    ことを特徴とする請求項6に記載の堆肥化方法。
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JPH05146769A (ja) * 1991-10-24 1993-06-15 Yoshinobu Oshiro 生ごみの処理容器及び該容器を用いた生ごみの処理方法
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