JP2020075141A - 痛み推定装置及び痛み推定方法並びに痛みの分類 - Google Patents
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Abstract
Description
(A1)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定装置であって、
該推定対象から複数回の脳波測定を行うことにより複数の脳波データまたはその分析データを取得する測定部と、
脳波データまたはその分析データ及び痛みの関係の疼痛関数に基づいて、該複数の脳波データまたはその分析データから、該複数回の脳波測定が行われた際の相対的な痛みの大きさを推定する推定部と、を備える、
痛み推定装置。
(A2)前記複数の脳波データまたはその分析データは、第1の脳波データまたはその分析データと第2の脳波データまたはその分析データとを含み、
前記推定部は、
(i)該第1の脳波データまたはその分析データが該第2の脳波データまたはその分析データよりも大きい場合、該第1の脳波データに対応する第1の痛みが該第2の脳波データに対応する第2の痛みより大きいと推定し、
(ii)該第1の脳波データまたはその分析データが該第2の脳波データまたはその分析データよりも小さい場合、該第1の痛みが該第2の痛みより小さいと推定する、
項目A1に記載の痛み推定装置。
(A3)前記複数の脳波データまたはその分析データは、さらに、第3の脳波データまたはその分析データ及び第4の脳波データまたはその分析データを含み、
前記推定部は、さらに、前記第1の脳波データまたはその分析データ及び前記第2の脳波データまたはその分析データの第1の差異値と、該第3の脳波データまたはその分析データ及び該第4の脳波データまたはその分析データの第2の差異値とに基づいて、前記第1の痛みから前記第2の痛みへの第1の変化と、該第3の脳波データに対応する第3の痛みから該第4の脳波データに対応する第4の痛みへの第2の変化との相対的な変化量を推定する、
項目A1またはA2に記載の痛み推定装置。
(A4) 前記痛みと前記脳波データまたはその分析データとを、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得、該疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定する、疼痛分類値生成部をさらに備え、
該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値にフィッティングさせ、該推定対象の疼痛レベルを分類する疼痛分類部と
をさらに備える、項目A1〜A3のいずれか一項記載の装置。
(A5)前記脳波データまたはその分析データは脳波の振幅である、項目A1〜A4のいずれか一項に記載の装置。
(A6)前記疼痛関数は、一次関数またはシグモイド関数(例えば、変調範囲を線形近似した一次関数、もしくはそれを内包するより包括的なシグモイド関数)を含む、項目A4またはA5に記載の装置。
(A6A)前記疼痛関数に基づくことは、線形および非線形を含む疼痛関数パターンに基づくことを含み、好ましくは線形性に基づくことを含む、項目A1〜A6のいずれか一項に記載の装置。
(A7)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定方法であって、
該推定対象から複数回の脳波測定を行うことにより複数の脳波データまたはその分析データを取得する測定ステップと、
脳波データまたはその分析データ及び痛みの関係の疼痛関数に基づいて、該複数の脳波データまたはその分析データから、該複数回の脳波測定が行われた際の相対的な痛みの大きさを推定する推定ステップと、を含む、
痛み推定方法。
(A8)前記脳波データまたはその分析データは脳波の振幅である、項目A7に記載の方法。
(A9)前記推定ステップは、前記脳波データまたはその分析データを所定の疼痛関数にフィッティングさせ、該推定対象の疼痛レベルを分類することを含み、該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データの疼痛関数曲線へのフィッティングによって得られるものである、項目A7またはA8に記載の方法。
(A10)前記疼痛関数は、一次関数またはシグモイド関数(例えば、変調範囲を線形近似した一次関数、もしくはそれを内包するより包括的なシグモイド関数)を含む、項目A9に記載の方法。
(A10A)項目A1〜A6およびA6Aのいずれかまたは複数の特徴をさらに含む、項目A7〜A10のいずれかに記載の方法。
(A11)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定方法をコンピュータに実装するプログラムであって、該方法は
該推定対象から複数回の脳波測定を行うことにより複数の脳波データまたはその分析データを取得する測定ステップと、
脳波データまたはその分析データ及び痛みの関係の疼痛関数に基づいて、該複数の脳波データまたはその分析データから、該複数回の脳波測定が行われた際の相対的な痛みの大きさを推定する推定ステップと、を含む、
プログラム。
(A11A)項目A1〜A6、A6A、A7〜A10およびA10Aのいずれかまたは複数の特徴をさらに含む、項目A11に記載のプログラム。
(A12) 推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定方法をコンピュータに実装するプログラムを格納した記録媒体であって、該方法は
該推定対象から複数回の脳波測定を行うことにより複数の脳波データまたはその分析データを取得する測定ステップと、
脳波またはその分析データ及び痛みの関係の疼痛関数に基づいて、該複数の脳波データの振幅から、該複数回の脳波測定が行われた際の相対的な痛みの大きさを推定する推定ステップと、を含む、
記録媒体。
(A12A)項目A1〜A6、A6A、A7〜A10、A10A、A11およびA11Aのいずれかまたは複数の特徴をさらに含む、項目A12に記載の記録媒体。
(A13)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定装置であって、
複数の大きさの刺激が順に与えられた推定対象から脳波測定を行うことにより、各大きさの刺激に対応する脳波データまたはその分析データを取得する測定部と、
該脳波データまたはその分析データに基づいて、該推定対象の脳波データまたはその分析データの上限値及び下限値を特定する特定部と、を備え、
該測定部は、さらに、該推定対象から脳波測定を行うことにより、対象脳波データまたはその分析データを取得し、
該痛み推定装置は、さらに、
該上限値及び前記下限値に対する該対象脳波データまたはその分析データの値の相対的な大きさに基づいて、該対象脳波データまたはその分析データに対応する痛みの大きさの値を推定する推定部を備える、
痛み推定装置。
(A14)前記推定部は、前記上限値と前記下限値との差異値に対する前記対象脳波データまたはその分析データの値と該下限値との差異値の比率を前記痛みの大きさの値と推定する、
項目A13に記載の痛み推定装置。
(A15)前記痛みと前記脳波データまたはその分析データとを、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得、該疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定する、疼痛分類値生成部をさらに備え、
該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類する疼痛分類部と
をさらに備える、項目A13またはA14に記載の装置。
(A16)前記脳波データまたはその分析データは振幅を含む、項目A13〜A15のいずれか一項に記載の装置。
(A17)前記疼痛関数は、一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A13〜16のいずれか一項に記載の装置。
(A17A)項目A1〜A6、A6A、A7〜A10、A10A、A11、A11A、A12およびA12Aのいずれかまたは複数の特徴をさらに含む、項目A13〜A17のいずれか一項に記載の装置。
(A18) 推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定方法であって、
複数の大きさの刺激が順に与えられた推定対象から脳波測定を行うことにより、各大きさの刺激に対応する脳波データまたはその分析データを取得する第1測定ステップと、
該脳波データまたはその分析データに基づいて、該推定対象の脳波データまたはその分析データの上限値及び下限値を特定する特定ステップと、
該推定対象から脳波測定を行うことにより、対象脳波データまたはその分析データを取得する第2測定ステップと、
該上限値及び前記下限値に対する該対象脳波データまたはその分析データの値の相対的な大きさに基づいて、該対象脳波データに対応する痛みの大きさの値を推定する推定ステップと、を含む、
痛み推定方法。
(A19)前記脳波データまたはその分析データは振幅を含む、項目A18に記載の方法。
(A20) 前記推定ステップは、前記脳波データまたはその分析データを所定の疼痛分類値に基づいて、該推定対象の疼痛レベルを分類することを含み、該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データの、疼痛関数へのフィッティングによって得られるものである、項目A18またはA19に記載の方法。
(A21)前記疼痛関数は、一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A20に記載の方法。
(A22)前記疼痛関数は変調範囲を線形近似した一次関数、もしくはそれを内包するより包括的なシグモイド関数を含む、項目A20またはA21に記載の方法。
(A22A)項目A1〜A6、A6A、A7〜A10、A10A、A11、A11A、A12、A12A、A13〜A17およびA17Aのいずれかまたは複数の特徴をさらに含む、項目A18〜A22のいずれか一項に記載の方法。
(A23) 推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定方法をコンピュータに実装するプログラムであって、該方法は
複数の大きさの刺激が順に与えられた推定対象から脳波測定を行うことにより、各大きさの刺激に対応する脳波データまたはその分析データを取得する第1測定ステップと、
該脳波データまたはその分析データに基づいて、該推定対象の脳波データまたはその分析データの上限値及び下限値を特定する特定ステップと、
該推定対象から脳波測定を行うことにより、対象脳波データまたはその分析データを取得する第2測定ステップと、
該上限値及び前記下限値に対する該対象脳波データまたはその分析データの値の相対的な大きさに基づいて、該対象脳波データに対応する痛みの大きさの値を推定する推定ステップと、を含む、
プログラム。
(A23A)項目A1〜A6、A6A、A7〜A10、A10A、A11、A11A、A12、A12A、A13〜A17、A17A、項目A18〜A22およびA22Aのいずれかまたは複数の特徴をさらに含む、項目A23に記載のプログラム。
(A24) 推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定方法をコンピュータに実装するプログラムを格納した記録媒体であって、該方法は
複数の大きさの刺激が順に与えられた推定対象から脳波測定を行うことにより、各大きさの刺激に対応する脳波データまたはその分析データを取得する第1測定ステップと、
該脳波データまたはその分析データに基づいて、該推定対象の脳波データまたはその分析データの上限値及び下限値を特定する特定ステップと、
該推定対象から脳波測定を行うことにより、対象脳波データまたはその分析データを取得する第2測定ステップと、
該上限値及び前記下限値に対する該対象脳波データまたはその分析データの値の相対的な大きさに基づいて、該対象脳波データに対応する痛みの大きさの値を推定する推定ステップと、を含む、
記録媒体。
(A24A)項目A1〜A6、A6A、A7〜A10、A10A、A11、A11A、A12、A12A、A13〜A17、A17A、項目A18〜A22、A22A、A23およびA23Aのいずれかまたは複数の特徴をさらに含む、項目A24に記載の記録媒体。
(A25) 推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類するための疼痛分類値を生成する方法であって
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと、
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得るステップと、
d)該特異的な疼痛関数へのフィッティングの回帰係数が所定以上の場合、該特異的な疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値(pain classifier)を特定するステップとを含む、方法。
(A26)前記疼痛レベルの分類が最大限になるように疼痛分類値を較正するステップをさらに包含する、項目A25に記載の方法。
(A27)前記疼痛分類値は疼痛関数の変曲点または中央値に基づいて定められ、必要に応じて、該疼痛レベルの分類が最大限になるように疼痛分類値を較正するステップをさらに包含する、項目A25またはA26に記載の方法。
(A28)前記分類は、前記推定対象の主観に基づき痛いか痛くないかを分類する、項目A25〜A27のいずれか一項に記載の方法。
(A29)前記刺激強度は該推定対象に対する侵襲性が高い強度を少なくとも1つ含む、項目A25〜A28のいずれか一項に記載の方法。
(A30)前記刺激強度は該推定対象に対する侵襲性が高い強度を含まない項目A25〜A29のいずれか一項に記載の方法。
(A31)前記脳波データまたはその分析データは、振幅データ、および周波数特性からなる群より選択される少なくとも1つを含む、項目A25〜A30のいずれか一項に記載の方法。
(A32)前記疼痛関数は、一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A25〜A31のいずれか一項に記載の方法。
(A33)前記疼痛関数は、変調範囲を線形近似した一次関数、もしくはそれを内包するより包括的なシグモイド関数を含む、項目A25〜A32のいずれか一項に記載の方法。
(A34)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類するための疼痛分類値を生成する装置であって
A)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激する刺激部と
B)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得する脳波データ取得部と
C)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得、該特異的な疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定する、疼痛分類値生成部と
を含む、装置。
(A35)項目A25〜A33に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A34に記載の装置。
(A36)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法であって
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得るステップと、
d)前記特異的な疼痛関数へのフィッティングの回帰係数が所定以上の場合、該特異的な疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定するステップと
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、方法。
(A37)前記脳波データまたはその分析データの前記疼痛分類値に基づく分類は、平均値で行うことを特徴とする、項目A36に記載の方法。
(A38)前記平均値は、約15秒〜120秒の間の平均値で行うことを特徴とする、項目A37に記載の方法。
(A39)前記疼痛関数は、一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A36〜38のいずれか一項に記載の方法。
(A39A)項目A25〜A35に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A36〜39のいずれか一項に記載の方法。
(A40)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する装置であって
A)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激する刺激部と
B)該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得する脳波データ取得部と
C)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得、該特異的な疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定する、疼痛分類値生成部と
D)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類する疼痛分類部と
を含む、装置。
(A41)項目A25〜A39に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A40に記載の装置。
(A42) 推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法であって
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを所定の疼痛分類値にフィッティングさせ、該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、方法であって、
該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データの疼痛関数へのフィッティングによって得られるものである、
方法。
(A43)前記疼痛関数は一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A42に記載の方法。
(A43A)項目A25〜A39、A39A、A40〜A41に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A42またはA43に記載の方法。
(A44) 推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する装置であって
X)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得る振幅データ取得部と
Y)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値にフィッティングさせ、該推定対象の疼痛レベルを分類する疼痛分類部であって、該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データの疼痛関数へのフィッティングによって得られるものである、疼痛分類部と
を含む、装置。
(A45)前記疼痛関数は一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A44に記載の装置。
(A45A)項目A25〜A39、A39A、A40〜A43およびA43Aに記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A44またはA45に記載の装置。
(A46) 推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類するための疼痛分類値を生成する方法をコンピュータに実施させるプログラムであって、該方法は
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと、
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得るステップと、
d)該特異的な疼痛関数へのフィッティングの回帰係数が所定以上の場合、該特異的な疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値(pain classifier)を特定するステップとを含む、プログラム。
(A47)前記疼痛関数は一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A46に記載のプログラム。
(A47A)項目A25〜A39、A39A、A40〜A43、A43A、A44〜A45およびA45Aに記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A46またはA47に記載のプログラム。
(A48)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類するための疼痛分類値を生成する方法をコンピュータに実施させるプログラムを含む記録媒体であって、該方法は
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと、
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得るステップと、
d)該特異的な疼痛関数へのフィッティングの回帰係数が所定以上の場合、該疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値(pain classifier)を特定するステップとを含む、記録媒体。
(A49)前記疼痛関数は一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A48に記載の記録媒体。
(A49A)項目A25〜A39、A39A、A40〜A43、A43A、A44〜A45、A45A、A46〜A47およびA47Aに記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A48またはA49に記載の記録媒体。
(A50)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、該方法は、
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得るステップと、
d)前記特異的な疼痛関数へのフィッティングの回帰係数が所定以上の場合、該特異的な疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定するステップと
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、プログラム。
(A51)前記疼痛関数は一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A50に記載のプログラム。
(A51A)項目A25〜A39、A39A、A40〜A43、A43A、A44〜A45、A45A、A46〜A47、A47A、A48〜A49およびA49Aに記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A50またはA51に記載のプログラム。
(A52)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法をコンピュータに実行させるプログラムを含む記録媒体であって、該方法は、
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、疼痛関数にフィッティングさせて該推定対象に特異的な疼痛関数を得るステップと、
d)前記特異的な疼痛関数へのフィッティングの回帰係数が所定以上の場合、該特異的な疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定するステップと
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、記録媒体。
(A53)前記疼痛関数は一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A52に記載の記録媒体。
(A53A)項目A25〜A39、A39A、A40〜A43、A43A、A44〜A45、A45A、A46〜A47、A47A、A48〜A49、A49A、A50〜A51およびA51Aに記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A52またはA53に記載の記録媒体。
(A54)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、該方法は、
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを所定の疼痛分類値にフィッティングさせ、該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、方法であって、
該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データの疼痛関数へのフィッティングによって得られるものである、
プログラム。
(A55)前記疼痛関数は一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A54に記載のプログラム。
(A55A)項目A25〜A39、A39A、A40〜A43、A43A、A44〜A45、A45A、A46〜A47、A47A、A48〜A49、A49A、A50〜A51、A51A、A52〜A53およびA53Aに記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A54またはA55に記載のプログラム。
(A56) 推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法をコンピュータに実行させるプログラムを含む記録媒体であって、該方法は、
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを所定の疼痛分類値にフィッティングさせ、該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、方法であって、
該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データの疼痛関数へのフィッティングによって得られるものである、
記録媒体。
(A57)前記疼痛関数は一次関数またはシグモイド関数を含む、項目A56に記載の記録媒体。
(A57A)項目A25〜A39、A39A、A40〜A43、A43A、A44〜A45、A45A、A46〜A47、A47A、A48〜A49、A49A、A50〜A51、A51A、A52〜A53、A53A、A54〜A55およびA55Aに記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目A56またはA57に記載の記録媒体。
本発明において、上記1または複数の特徴は、明示された組み合わせに加え、さらに組み合わせて提供されうることが意図される。本発明のなおさらなる実施形態および利点は、必要に応じて以下の詳細な説明を読んで理解すれば、当業者に認識される。
(B1)推定対象の脳波に基づいて前記推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定装置であって、
前記推定対象から複数回の脳波測定を行うことにより複数の脳波データを取得する測定部と、
脳波の振幅及び痛みの関係の線形性に基づいて、前記複数の脳波データの振幅から、前記複数回の脳波測定が行われた際の相対的な痛みの大きさを推定する推定部と、を備える、
痛み推定装置。
(B2)前記複数の脳波データは、第1の脳波データと第2の脳波データとを含み、
前記推定部は、
(i)前記第1の脳波データの振幅が前記第2の脳波データの振幅よりも大きい場合、前記第1の脳波データに対応する第1の痛みが前記第2の脳波データに対応する第2の痛みより大きいと推定し、
(ii)前記第1の脳波データの振幅が前記第2の脳波データの振幅よりも小さい場合、前記第1の痛みが前記第2の痛みより小さいと推定する、
項目B1に記載の痛み推定装置。
(B3)前記複数の脳波データは、さらに、第3の脳波データ及び第4の脳波データを含み、
前記推定部は、さらに、前記第1の脳波データの振幅値及び前記第2の脳波データの振幅値の第1の差異値と、前記第3の脳波データの振幅値及び前記第4の脳波データの振幅値の第2の差異値とに基づいて、前記第1の痛みから前記第2の痛みへの第1の変化と、前記第3の脳波データに対応する第3の痛みから前記第4の脳波データに対応する第4の痛みへの第2の変化との相対的な変化量を推定する、
項目B2に記載の痛み推定装置。
(B4)推定対象の脳波に基づいて前記推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定方法であって、
前記推定対象から複数回の脳波測定を行うことにより複数の脳波データを取得する測定ステップと、
脳波の振幅及び痛みの関係の線形性に基づいて、前記複数の脳波データの振幅から、前記複数回の脳波測定が行われた際の相対的な痛みの大きさを推定する推定ステップと、を含む、
痛み推定方法。
(B5)推定対象の脳波に基づいて前記推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定装置であって、
複数の大きさの刺激が順に与えられた推定対象から脳波測定を行うことにより、各大きさの刺激に対応する脳波データを取得する測定部と、
前記脳波データに基づいて、前記推定対象の脳波振幅の上限値及び下限値を特定する特定部と、を備え、
前記測定部は、さらに、前記推定対象から脳波測定を行うことにより、対象脳波データを取得し、
前記痛み推定装置は、さらに、
前記上限値及び前記下限値に対する前記対象脳波データの振幅値の相対的な大きさに基づいて、前記対象脳波データに対応する痛みの大きさの値を推定する推定部を備える、
痛み推定装置。
(B6)前記推定部は、前記上限値と前記下限値との差異値に対する前記対象脳波データの振幅値と前記下限値との差異値の比率を前記痛みの大きさの値と推定する、
項目B5に記載の痛み推定装置。
(B7)推定対象の脳波に基づいて前記推定対象が有する痛みの大きさを推定する痛み推定方法であって、
複数の大きさの刺激が順に与えられた推定対象から脳波測定を行うことにより、各大きさの刺激に対応する脳波データを取得する第1測定ステップと、
前記脳波データに基づいて、前記推定対象の脳波振幅の上限値及び下限値を特定する特定ステップと、
前記推定対象から脳波測定を行うことにより、対象脳波データを取得する第2測定ステップと、
前記上限値及び前記下限値に対する前記対象脳波データの振幅値の相対的な大きさに基づいて、前記対象脳波データに対応する痛みの大きさの値を推定する推定ステップと、を含む、
痛み推定方法。
本発明において、上記1または複数の特徴は、明示された組み合わせに加え、さらに組み合わせて提供されうることが意図される。本発明のなおさらなる実施形態および利点は、必要に応じて以下の詳細な説明を読んで理解すれば、当業者に認識される。
(C1)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類するための疼痛分類値を生成する方法であって
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと、
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、シグモイド関数パターンにフィッティングさせて該推定対象に特異的なシグモイド曲線を得るステップと、
d)該シグモイド関数パターンへのフィッティングの回帰係数が所定以上の場合、該シグモイド曲線に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値(pain classifier)を特定するステップとを含む、方法。
(C2)前記疼痛レベルの分類が最大限になるように疼痛分類値を較正するステップをさらに包含する、項目C1に記載の方法。
(C3)前記疼痛分類値は前記シグモイド曲線の変曲点に基づいて定められ、必要に応じて、該疼痛レベルの分類が最大限になるように疼痛分類値を較正するステップをさらに包含する、項目C1またはC2に記載の方法。
(C4)前記分類は、前記推定対象の主観に基づき痛いか痛くないかを分類する、項目C1〜C3のいずれか一項に記載の方法。
(C5)前記刺激強度は該推定対象に対する侵襲性が高い強度を少なくとも1つ含む項目C1〜C4のいずれか一項に記載の方法。
(C6)前記刺激強度は該推定対象に対する侵襲性が高い強度を含まない項目C1〜C5のいずれか一項に記載の方法。
(C7)前記脳波データまたはその分析データは、振幅データ、および周波数特性からなる群より選択される少なくとも1つを含む、項目C1〜C6のいずれか一項に記載の方法。
(C8)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類するための疼痛分類値を生成する装置であって
A)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激する刺激部と
B)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得する脳波データ取得部と
C)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、シグモイド関数パターンにフィッティングさせて該推定対象に特異的なシグモイド曲線を得、該シグモイド曲線に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定する、疼痛分類値生成部と
を含む、装置。
(C9)項目C2〜C7に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C8に記載の装置。
(C10)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法であって
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、シグモイド関数パターンにフィッティングさせて該推定対象に特異的なシグモイド曲線を得るステップと、
d)前記シグモイド関数パターンへの当てはめの回帰係数が所定以上の場合、該シグモイド曲線に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定するステップと
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、方法。
(C11)前記脳波データまたはその分析データの前記疼痛分類値へのフィッティングは、平均値で行うことを特徴とする、項目C10に記載の方法。
(C12)前記平均値は、約15秒〜120秒の間の平均値で行うことを特徴とする、項目C10に記載の方法。
(C13)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する装置であって
A)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激する刺激部と
B)該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得する脳波データ取得部(Cここでは、該刺激強度に対応する脳波データと現実の脳波の振幅データまたはその分析データを得ることができる)と
C)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、シグモイド関数パターンにフィッティングさせて該推定対象に特異的なシグモイド曲線を得、該シグモイド曲線に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定する、疼痛分類値生成部と
D)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類する疼痛分類部と
を含む、装置。
(C14)項目C11またはC12に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C13に記載の装置。
(C14A)項目C2〜C7に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C11〜C14のいずれか一項に記載の装置。
(C15)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法であって
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを所定の疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、方法であって、
該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データのシグモイド曲線へのフィッティングによって得られるものである、
方法。
(C15A)項目C2〜C7、C11〜C12に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C15に記載の方法。
(C16)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する装置であって
X)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得る振幅データ取得部と
Y)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類する疼痛分類部であって、該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データのシグモイド曲線へのフィッティングによって得られるものである、疼痛分類部と
を含む、装置。
(C16A)項目C2〜C7、C11〜C12に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C16に記載の装置。
(C17)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類するための疼痛分類値を生成する方法をコンピュータに実施させるプログラムであって、該方法は
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと、
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、シグモイド関数パターンにフィッティングさせて該推定対象に特異的なシグモイド曲線を得るステップと、
d)該シグモイド関数パターンへの当てはめの回帰係数が所定以上の場合、該シグモイド曲線に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値(pain classifier)を特定するステップとを含む、プログラム。
(C17A)項目C2〜C7、C11〜C12に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C17に記載のプログラム。
(C18)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類するための疼痛分類値を生成する方法をコンピュータに実施させるプログラムを含む記録媒体であって、該方法は
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと、
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、シグモイド関数パターンにフィッティングさせて該推定対象に特異的なシグモイド曲線を得るステップと、
d)該シグモイド関数パターンへの当てはめの回帰係数が所定以上の場合、該シグモイド曲線に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値(pain classifier)を特定するステップとを含む、記録媒体。
(C18A)項目C2〜C7、C11〜C12に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C18に記載の記録媒体。
(C19)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、該方法は、
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、シグモイド関数パターンにフィッティングさせて該推定対象に特異的なシグモイド曲線を得るステップと、
d)前記シグモイド関数パターンへの当てはめの回帰係数が所定以上の場合、該シグモイド曲線に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定するステップと
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値にフィッティングさせ、該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、プログラム。
(C19A)項目C2〜C7、C11〜C12に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C19に記載のプログラム。
(C20)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法をコンピュータに実行させるプログラムを含む記録媒体であって、該方法は、
a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップと
b)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データまたはその分析データを取得するステップと
c)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データまたはその分析データとをプロットして、シグモイド関数パターンにフィッティングさせて該推定対象に特異的なシグモイド曲線を得るステップと、
d)前記シグモイド関数パターンへのフィッティングの回帰係数が所定以上の場合、該シグモイド曲線に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定するステップと
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを該疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、記録媒体。
(C20A)項目C2〜C7、C11〜C12に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C20に記載の記録媒体。
(C21)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、該方法は、
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを所定の疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、方法であって、
該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データのシグモイド曲線へのフィッティングによって得られるものである、
プログラム。
(C21A)項目C2〜C7、C11〜C12に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C21に記載のプログラム。
(C22)推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法をコンピュータに実行させるプログラムを含む記録媒体であって、該方法は、
e)該推定対象の脳波データまたはその分析データを得るステップと
f)該脳波データまたはその分析データを所定の疼痛分類値に基づいて該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと
を含む、方法であって、
該疼痛分類値は、該推定対象の脳波データまたはその分析データのシグモイド曲線へのフィッティングによって得られるものである、
記録媒体。
(C22A)項目C2〜C7、C11〜C12に記載のいずれかまたは複数の特徴をさらに有する、項目C22に記載の記録媒体。
本発明において、上記1または複数の特徴は、明示された組み合わせに加え、さらに組み合わせて提供されうることが意図される。本発明のなおさらなる実施形態および利点は、必要に応じて以下の詳細な説明を読んで理解すれば、当業者に認識される。
本発明は、簡易に疼痛を分類することができる。好ましい実施形態では、強い痛みを対象に与えることなく、あるいは最低限の回数を用いて疼痛分類値が提供され、これを用いることで、強い痛みを与えずに、あるいは最小限度で各種処置を行うことができ、あるいは、治療効果を分類することができる。
最初に本発明において使用される用語および一般的な技術を説明する。
痛覚には、感受性(痛閾)に個人差があり、痛刺激の起こり方や受容器部位の相違により、質的相違があり、鈍痛や鋭利痛などの分類があるが、本開示ではいずれの種類の痛覚でも測定、推定および分類することができる。また、速い痛覚(A痛覚)および遅い痛覚(B痛覚)、(速い)局所的痛みおよび(遅い)瀰漫性痛みにも対応可能である。本発明は、痛覚異常過敏などの痛覚の異常症などにも対応し得る。痛みを伝える末梢神経には「Aδ繊維」と「C繊維」の2つの神経繊維が知られており、例えば手をたたくと、始めの痛みはAδ繊維の伝導により、局在が明確な鋭い痛み(一次痛;鋭利痛)が伝わる。その後、C繊維の伝導により、局在が不明確なじんじんとした痛み(二次痛;鈍痛)を感じるとされている。痛みは4−6週間以内持続する「急性疼痛」、と4−6週間以上持続する「慢性疼痛」に分類される。痛みは、脈拍や体温、血圧、呼吸と並ぶ重要なバイタルサインであるが、客観的データとして表示することは難しい。代表的な痛みスケールVAS(Visual Analogue Scale)やfaces pain rating scaleは主観的な評価法であり、患者間の痛みを比較することはできない。他方で、本発明者は、痛みの客観的評価のための指標として、末梢循環系の影響を受けにくい脳波に着目し、その痛み刺激に対する振幅/潜時の変化を観測し、これを疼痛関数の一つであるシグモイド曲線にフィッティングさせれば、どのような種類の疼痛の判別および分類が可能であることが導かれた。瞬間刺激も持続刺激も検出可能であるが、特に、持続刺激の検出が顕著になされることも有利な点の一つである。
σa(x)=1/(1+e−ax)=(tanh(ax+2)+1)/2
で表される。減少シグモイド関数を示す場合は、1または基準値からの減算を行うことができる。(−∞、∞)→(0、1)の単調増加連続関数の場合では、1つの変曲点を持つ。y=0およびy=1に漸近線を持つ。この場合、変曲点は、(0、1/2)となる。漸近線の設定は、測定され(必要に応じて正規化され)た振幅データ(EEG振幅)によっては、0または1に漸近性を持たないかもしれないが、そのような場合でも、最大値および最小値を漸近線として用いることができる。
以下に本発明の好ましい実施形態を説明する。以下に提供される実施形態は、本発明のよりよい理解のために提供されるものであり、本発明の範囲は以下の記載に限定されるべきでないことが理解される。従って、当業者は、本明細書中の記載を参酌して、本発明の範囲内で適宜改変を行うことができることは明らかである。また、本発明の以下の実施形態は単独でも使用されあるいはそれらを組み合わせて使用することができることが理解される。
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した特許文献1の技術に関し、以下の問題が生じることを見出した。
(線形性による痛みの推定)
実施の形態1では、脳波の振幅と痛みとは線形性を有するという特徴を利用して、複数回の脳波測定時における相対的な痛みの大きさを推定する。以下に、図9〜図10Cを参照しながら実施の形態1について説明する。
図9は、実施の形態1に係る痛み推定システム100の機能構成を示すブロック図である。痛み推定システム100は、痛み推定装置110と、脳波計120とを備える。
次に、以上のように構成された痛み推定システム100の処理について説明する。図10Aは、実施の形態1に係る痛み推定システム100の処理を示すフローチャートである。図10Bは、実施の形態1に係る痛み推定処理の一例を示すフローチャートである。図10Cは、実施の形態1に係る痛み推定処理の他の一例を示すフローチャートである。具体的には、図10B及び図10Cは、図10AにおけるステップS112の処理の詳細を示す。
以上のように、本実施の形態に係る痛み推定装置110によれば、脳波の振幅及び痛みの関係の線形性に基づいて、複数の脳波データの振幅から、複数回の脳波測定が行われた際の相対的な痛みの大きさを推定することができる。脳波の振幅及び痛みの間に線形性があることは、本発明者が解明した現象である。この脳波の振幅及び痛みの関係の線形性を利用することで、推定対象から申告された痛みの大きさを用いなくても痛みの大きさを推定することができ、推定対象が有する痛みを客観的かつ正確に推定することが可能となる。さらに、推定対象などから事前に脳波データを収集する必要もないため、より容易に痛みの大きさの推定を行うことができる。
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態では、刺激が与えられた際の推定対象の脳波の振幅の上限値及び下限値を用いて、対象脳波データに対応する痛みの大きさを推定する。以下に、実施の形態1と異なる点を中心に、図11〜図14を参照しながら実施の形態2について説明する。
図11は、実施の形態2に係る痛み推定システム200の機能構成を示すブロック図である。図11において、図9と類似の機能ブロックについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、以上のように構成された痛み推定システム200の処理について説明する。痛み推定システム200の処理は、脳波振幅の上限値及び下限値を特定する特定処理と、特定された上限値及び下限値を用いて、対象脳波データに対応する痛みの大きさを推定する推定処理とを含む。まず、特定処理について説明する。
以上のように、本実施の形態に係る痛み推定装置210によれば、推定対象の脳波振幅の上限値及び下限値に対する対象脳波データの振幅値の相対的な大きさに基づいて、対象脳波データに対応する痛みの大きさの値を推定することができ、痛みの大きさの定量化を図ることができる。また、上限値及び下限値の特定並びに痛みの大きさの値の推定のいずれにも、推定対象から申告された痛みの大きさを用いなくてもよく、推定対象が有する痛みを客観的に推定することが可能となる。
以上、本発明の1つまたは複数の態様に係る痛み推定装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。なお、線形性は、振幅以外でも、脳波特徴量であれば、周波数でも、ウェーブレット処理値でも言え、脳波特徴量ばかりでなく、主観評価でも変調範囲の線形性は見られる。したがって、本明細書において振幅を例として説明した箇所は、他の脳波特徴量(例えば、脳波特徴量である周波数、あるいはその分析値であるウェーブレット処理値等)であっても、同様に適用され得ることが理解される。
1つの局面において、本発明は、推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類するための疼痛分類値を生成する方法を提供する。この方法はa)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップとb)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データ(脳活動データ、脳活動量などともいう。例えば、脳波の振幅データ(「EEG振幅」)、周波数特性など)を取得するステップとc)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データとをプロットして、変調範囲を線形近似した一次関数、もしくはそれを内包するより包括的なシグモイド関数パターンなどの疼痛関数に当てはめて(フィッティングさせて)該推定対象に特異的な疼痛関数を得るステップと、d)前記特異的な疼痛関数への当てはめの回帰係数が所定以上の場合、該特異的な疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上(強中弱なども可能である。)に分けるための疼痛分類値を特定するステップとを包含する。
別の局面では、本発明は、推定対象の脳波に基づいて該推定対象が有する痛みを分類する方法を提供する。この方法は、e)該推定対象の脳波データまたはその分析データ(例えば、振幅データ)を得るステップとf)該脳波データまたはその分析データを所定の疼痛分類値に当てはめ、該推定対象の疼痛レベルを分類するステップとを含み、該疼痛分類値は、該推定対象の脳波の脳波データまたはその分析データの疼痛関数へのあてはめによって得られるものである。このような疼痛分類値は、(疼痛分類値生成)の節に記載されるような任意の手法で算出することができるが、別途の手法で生成したかあるいは予め生成していたものでもよい(図23、S450)。
別の局面では、本発明は、疼痛分類値生成(判別モデル作成)および分類/推定(モデル適用)の両法を行う方法および装置に関する。
本発明で用いられる疼痛関数は、広義の線形性の関係、換言すれば一対一の関係、すなわち、(i)第1の脳波データまたはその分析データ(例えば、振幅を含む)が第2の脳波データまたはその分析データ(例えば、振幅を含む)よりも大きい場合、第1の脳波データに対応する第1の痛みが第2の脳波データに対応する第2の痛みより大きいと推定し、(ii)第1の脳波データまたはその分析データ(例えば、振幅を含む)が第2の脳波データまたはその分析データ(例えば、振幅を含む)よりも小さい場合、第1の痛みが第2の痛みより小さいと推定することができる。このようなことを表現することができる関数であれば、どのようなものでもよいことを説明し、その応用例として、一次関数およびシグモイド関数が挙げられることを説明してきた。シグモイド関数についてみると、最小値の漸近線の終了時点から、最大値の漸近線開始時点を部分的に取り出し、一次関数で近似することができるため、本発明の疼痛関数として、広義の線形性を有すると解することができ、疼痛関数として利用することができることが理解される。この場合、シグモイド関数の変調範囲は「線形性」を持つといえる(図27を参照)。図27には、シグモイド関数の線形近似部分の模式図を示す。この線形性は、単なる関数パターンの形式的な話にとどまらず、この変調範囲の幅、ならびに変調の振幅の違いから由来する個人の「痛み感度特性」を反映するという意味でも、意義があるといえる。例えば、ある人は、徐々に変調が起こるゆるやかな連続性を示す可能性を有し、別の人は、一気に変調する、ステップ関数パターンを示す可能性を有する。こういう意味で、この変調の疼痛関数(例えば、一次関数の傾き)を特定することは、痛み判別において意味があると考えられる。
図27に示されるシグモイド関数の線形近似部分をさらに説明すると、ここで示されるように、個人内でも、刺激強度により不快度のシグモイド関数の線形近似部分は変化し得る。この特性から、個人の痛み特徴量の変化パターンを予測することもできる。例えば、傾きがゆるやかな対象は、痛みの特徴量の変化が開始しても、しばらく放置できるが、傾きが急な人は、すぐに臨床対応が必要など、が想定される(図28を参照)。
以上、本発明の1つまたは複数の態様に係る痛み分類値生成技術について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
また、上記では、複数の脳波データを分析することにより疼痛分類値の生成例として、曲線あてはめ(curve fitting)を説明したが、これに限定されない。例えば、小さな刺激に対応する脳波振幅から大きな刺激に対する脳波振幅を推定するための学習モデルを用いて、大きな刺激に対応する値が特定されてもよい。この場合、推定対象に対して大きな刺激を与えなくてもよいので、推定対象の身体的な負担を軽減することができる。また、脳波振幅の上限値は、予め定められた値が用いられてもよい。例えば、予め定められた値は、例えば50μV〜100μVであり、実験的又は経験的に定められればよい。このように通常の解析では、アーチファクト除去方法として、プラスマイナス50μVから100μVぐらいのデータを排除するが、このようなアーチファクト除去は疼痛分類値生成において必要に応じて本発明でも実施してもよい。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、推定対象の脳波に基づいて痛みの大きさを推定する痛み判別方法であって、a)複数のレベルの刺激強度で該推定対象を刺激するステップとb)該刺激強度に対応する該推定対象の脳波データ(例えば、振幅データ)を取得するステップとc)該刺激強度または該刺激強度に対応する主観的疼痛感覚レベルと該脳波データとをプロットして、変調範囲を線形近似した一次関数、もしくはそれを内包するより包括的なシグモイド関数などの疼痛関数に当てはめて該推定対象に特異的な疼痛関数を得るステップとd)該特異的な疼痛関数への当てはめの回帰係数が所定以上の場合、該特異的な疼痛関数に基づいて、疼痛レベルを少なくとも2つ以上に分けるための疼痛分類値を特定するステップとe)該推定対象の脳波データ(例えば、振幅データ)を得るステップとf)該脳波データを該疼痛分類値に当てはめ、該推定対象の疼痛レベルを分類するステップと、必要に応じて適当な痛み指標に変換し可視化するステップとを含む、方法を実行させる。
本実施例では、疼痛関数としてシグモイド関数を用い、疼痛分類値を生成した。以下に材料および方法を示す。
(参加者)
20代から70代の72人の健常な成人患者が、本実施例に参加した。参加者らは、臨床試験前にインフォームドコンセントに同意した。全参加者は、神経性および/もしくは精神性の病気、または臨床薬物治療条件下における急性および/もしくは慢性疼痛を経験していないことを自己報告した。本実施例は、ヘルシンキ宣言を遵守し、大阪大学医学部付属病院倫理委員会の承認下で実施した。
温度刺激システム(Pathway; Medoc Co., Ltd., Ramat Yishai, Israel)を使用して、冷刺激を参加者の前腕腹側に与えた。試験は、6レベルの温度強度を包含した。低温疼痛条件において、6つの温度レベルを、−15℃から10℃の範囲で、5度ごとに直線的に減少させた。各レベルは、5秒のISI(inter−stimulus interval:刺激間間隔)を伴う3回の刺激からなり、各刺激は、5秒の上昇および仮性の待機時間を伴う15秒間のプラトーを保った。ブロック間の間隔を100秒に固定した。参加者は、コンピュータ化された可視化アナログスケール(COVAS)上で、0から100の範囲(0:「無痛」;100:「耐えられない疼痛」)で疼痛強度を連続的に評価した。COVASデータを刺激強度の変更と同時に記録した。
市販されているBio−Amplifier (EEG1200; Nihon Koden)を使用して、4つの頭皮Ag/AgCl頭皮電極(Fz、Cz、C3、C4)からEEGを記録した。最も前部の電極であるFp1をEOG活性を記録するために使用した。参照電極を両方の耳たぶに付着させ、外側電極を額に置いた。サンプリングレートは、0.3〜120Hzの範囲のバンドパスフィルタを用いて、1,000Hzだった。全部の電極についてのインピーダンスは15kΩ未満であった。
連続的なEEGデータを、低温疼痛条件における6つの温度レベル中の3つのエポックを包含する18のエポックデータに変換した。各エポックは、刺激開始後30秒の持続期間を有する。EOGアーティファクトを、以下の回帰フィルターに基づいて減少させた。
[数1]
生EEG=β×EOG+C
推定EEG=生EEG−β×EOG
β:回帰係数
C:切片
推定EEG:推定されたEEG
Fp1は、左眼に最も近接しており、眼球運動に重度に影響されるため、Fp1データをEOGデータとして使用した。VEOGの減衰後、各強度レベルに対して、ベースライン補正を別々に適用した。すなわち、刺激開始5秒前から刺激開始までの第一のエポック基準値を使用して、各エポックを補正した。基準値で補正した振幅を絶対値に変換し、各強度レベルについて平均した。
刺激強度とEEG活性との間のシグモイド関数を示すことを目的として、代表的対象者データの一つを直下に示す。
x:最大値によって標準化されたEEGデータ
シグモイドフィッティング関数を使用して、本発明者らは、図18に示すような、一人の患者に関する疼痛分類値を生成した。第一に、本発明者らは、最大値で標準化された、平均主観疼痛評価値(x軸)および平均EEG振幅(Fz:y軸)を計算した。第二に、本発明者らは、これらの値間のシグモイドフィッティング関数を推定し、疼痛分類値または中心値を生成した。すなわち、疼痛分類の閾値を超える標準化EEG活性(>0.8559)を「より弱い疼痛強度」と標識し、疼痛分類の閾値を下回る標準化されたEEG振幅を「より強い疼痛強度」と標識した。
本実施例2では、異なる解析方法を用いて、脳活動の変化が疼痛レベルの変化に応じて、変調点を介してシグモイド関数型を示すことを実証した。
・レベル1の刺激呈示後30秒間のEEG振幅絶対値(3試行分)の平均、ならびに標準誤差をもとめ、レベル1の閾値(平均―標準誤差×2)を求めた。痛みレベルの増加により単調減少パターンを示すことが実施例1から明らかになっているので、レベル1閾値より小さい場合、痛みレベルが上昇するという基準を設定した。
・レベル2から6の各レベルごとに、EEG振幅絶対値が、レベル1閾値より小さい頻度(時間ポイント数)を算出した。
・レベル2と他のレベルにおける、レベル1閾値下ポイント数の頻度を個人ごとに算出し、平均値をt-検定で比較した。
全対象者において、レベルがあがれば、常に頻度が高くなるということではないが、図22に示すように、痛みレベル2と最高レベル6では、統計的にも有意差があることが証明された。これは、本発明により、「耐えられないほど痛い」レベル6と他の「痛くない」、もしくは「痛みがより弱い」レベルでは、変調点を介した違い、すなわちギャップがあることの実証データと言える。
本実施例3では、シグモイド型の疼痛関数の線形域(変調範囲)が、痛み刺激のパターンにより、個人内でどのように変化するかを調べることを目的とした。特に、図28Aにおけるような傾きの変化、図28Bにおけるような変調域の振幅の変化に焦点を当てた。
(方法)健常男性1名に、1)0.25mAの3連発、もしくは10連発の電気刺激を与えた場合(連発数の変化)、2)0.25mAと0,75mAの10連発の電気刺激を与えた。与えた後に、対象者に、1から10段階で刺激の不快度を主観的に評価してもらった。
(結果)図28Cで示したとおり、0.25mAの電気刺激の連発数が変化した場合、不快度の最大値への到達点が刺激提示回数の12回から10回に早まり、不快度の最大値も高くなり、傾きが変化した。一方、電気刺激強度を変えた場合は、変調開始時点の不快度のスコアが2倍大きくなり、傾きがややゆるやかになった。つまり、痛み強度が高い状況が最初から生じている場合は、痛み感度の変化が弱く、察知するのが難しくなることを示している。シグモイド型の疼痛関数における、変調域の線形性が個人の痛み感度の特定に有効であることを示す実例である。
(応用例)
上記の実施例に示したように、対象者で、痛み刺激提示方法(すなわち、刺激装置部5900から提示されるリファレンス刺激呈示方法)を変え、シグモイド関数の変調範囲の線形性変化パターンを特定することにより、個人の痛み感度を特定し、疼痛判別/推定装置部5300に塔載される判別アルゴリズムの作成および補正を行うことができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。本願は日本国特許庁に2016年8月22日に出願された特願2016−162195および日本国特許庁に2017年7月7日に出願された特願2017−133424に対して優先権主張を伴うものであり、これらの出願のその内容全体が本願において参考として援用される。
100、200:痛み推定システム
110、210:痛み推定装置
111、211::測定部
112、212:推定部
120:脳波計
213:特定部
230:刺激装置
1000:リファレンス刺激部
1500:対象
2000:脳波データ取得部
2500:脳波計
3000:疼痛分類値生成部
4000:疼痛分類部
5099:対象
5100:疼痛分類値生成システム
5150:疼痛推定・分類システム
5200:脳波測定部
5220:脳波計
5250:脳波記録センサー
5270:脳波増幅部
5300:疼痛判別/推定装置部
5400:脳波信号処理部
5500:脳波特徴量抽出部
5600:疼痛判別/推定部
5700:疼痛判別補正部
5800:疼痛レベル可視化部
5900:刺激装置部
5920:リファレンス刺激呈示端子
5940:リファレンス刺激発生部
5960:リファレンス刺激レベル可視化部
Claims (1)
- 明細書に記載の発明。
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