JP2016162195A - 画像処理装置、検査装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、検査装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】適切に位置情報を取得することができる画像処理装置、検査装置、画像処理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】本発明の一態様にかかる画像処理装置は、パターン22が形成された試料を撮像した画像について、画素アドレスと輝度値が対応付けられた画素マトリックス情報を取得する画素マトリックス情報取得手段61と、画像において着目する着目画素Cの水平領域での輝度分布が平滑か否かを判定する水平領域判定手段72と、着目画素Cの垂直領域での輝度分布の平滑度が平滑か否かを判定する垂直領域判定手段73と、着目画素に対して、上下左右のいずれかの方向における周辺領域での輝度分布が平滑か否かを判定する判定手段74〜77と、判定結果に基づいて、パターン上における着目画素Cの位置情報を取得する位置情報取得部62と、を備えたものである。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、検査装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、画素マトリックス情報から輪郭方向情報を取得して、輪郭補正を行う画像処理装置が開示されている。具体的には、垂直方向の輪郭成分と水平方向の輪郭成分とを別々にゲイン制御している。
特開2007−318260号公報
ところで、半導体製造プロセスにおいて、半導体ウェハやフォトマスクなどを光学的に検査する検査装置が広く利用されている。このような検査装置では、半導体ウェハやフォトマスクに設けられたパターンを照明して、撮像している。そして、検査装置は、撮像した画像の輝度に応じて欠陥を検出している。
このような検査装置において、パターンの特定の箇所のみについて、欠陥検出感度を大きくしたりすることがある。例えば、プロセス上問題が発生しやすいパターンエッジでは、検出感度を上げて欠陥検出感度を向上することがある。そのため、試料に設けられたパターンに対する位置を特定することが望まれる。位置情報に基づいて、試料を複数の検査対象領域に分割することができる。これにより、局所的に最適化した欠陥検出アルゴリズムを用いて、検査を行うことができるようになる。よって、位置情報を適切に取得することが望まれる。
本発明は、このような事情を背景としてなされたものであり、適切に位置情報を取得することができる画像処理装置、検査装置、画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とするものである。
本実施形態の第1の態様にかかる画像処理装置は、パターンが形成された試料を撮像した画像について、画素アドレスと輝度値が対応付けられた画素マトリックス情報を取得する画素マトリックス情報取得手段と、前記画像において着目する着目画素の水平領域での輝度分布が平滑か否かを判定する水平領域判定手段と、前記着目画素の垂直領域での輝度分布の平滑度が平滑か否かを判定する垂直領域判定手段と、前記着目画素に対して、上下左右のいずれかの方向における周辺領域での輝度分布が平滑か否かを判定する周辺領域判定手段と、前記水平領域判定手段、前記垂直領域判定手段、及び前記周辺領域判定手段での判定結果に基づいて、前記着目画素の位置情報を取得する位置情報取得部と、を備えたものである。
上記の画像処理装置において、前記周辺領域判定手段が、前記着目画素の左側に配置された左側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する左側領域判定手段と、前記着目画素の右側に配置された右側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する右側領域判定手段と、前記着目画素の上側に配置された上側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する上側領域判定手段と、前記着目画素の下側に配置された下側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する下側領域判定手段と、を有していてもよい。
上記の画像処理装置において、前記着目画素の輝度値と、前記着目画素の周辺画素における輝度値との差分値をそれぞれ取得し、前記差分値と閾値を比較する差分判定手段を、さらに備え、前記位置情報取得部が、前記差分判定手段での判定結果に応じて前記着目画素の位置情報を取得するようにしてもよい。
本実施形態の第2の態様にかかる検査装置は、上記の画像処理装置と、前記試料からの光を受光して、受光輝度に応じた検出信号を前記画像処理装置に出力する検出器と、を備えたものである。
上記の検査装置において、前記画像処理装置は、前記着目画素の特徴量を抽出し、前記周辺領域判定手段、前記水平領域判定手段、及び前記垂直領域判定手段での判定結果と、前記特徴量とに基づいて、欠陥を検出するようにしてもよい。
上記の検査装置において、前記位置情報に応じて、マスク領域を設定し、前記マスク領域以外の領域における、欠陥を検出するようにしてもよい。
上記の検査装置において、前記位置情報に応じて、欠陥検出感度を変えるようにしてもよい。
本実施形態の第3の態様にかかる画像処理方法は、パターンが形成された試料を撮像した画像について、画素アドレスと輝度値が対応付けられた画素マトリックス情報を取得するステップと、前記画像において着目する着目画素の水平領域での輝度分布が平滑か否かを判定する水平領域判定ステップと、前記着目画素の垂直領域での輝度分布の平滑度が平滑か否かを判定する垂直領域判定ステップと、前記着目画素に対して、上下左右のいずれかの方向における周辺領域での輝度分布が平滑か否かを判定する周辺領域判定ステップと、前記水平領域判定ステップ、前記垂直領域判定ステップ、及び前記周辺領域判定ステップでの判定結果に基づいて、前記パターン上における前記着目画素の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、を備えたものである。
上記の画像処理方法において、前記周辺領域判定ステップが、前記着目画素の左側に配置された左側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する左側領域判定ステップと、前記着目画素の右側に配置された右側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する右側領域判定ステップと、前記着目画素の上側に配置された上側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する上側領域判定ステップと、前記着目画素の下側に配置された下側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する下側領域判定ステップと、を有していてもよい。
上記の画像処理方法において、前記着目画素の輝度値と、前記着目画素の周辺画素における輝度値との差分値をそれぞれ取得し、前記差分値と閾値を比較する差分判定ステップを、さらに備え、前記位置情報取得ステップでは、前記差分判定ステップでの判定結果に応じて前記着目画素の位置情報を取得するようにしてもよい。
本実施形態の第4の態様にかかるプログラムは、コンピュータに対して、画像処理を実行させるためのプログラムであって、パターンが形成された試料を撮像した画像について、画素アドレスと輝度値が対応付けられた画素マトリックス情報を取得するステップと、前記画像において着目する着目画素の水平領域での輝度分布が平滑か否かを判定する水平領域判定ステップと、前記着目画素の垂直領域での輝度分布の平滑度が平滑か否かを判定する垂直領域判定ステップと、前記着目画素に対して、上下左右のいずれかの方向における周辺領域での輝度分布が平滑か否かを判定する周辺領域判定ステップと、前記水平領域判定ステップ、前記垂直領域判定ステップ、及び前記周辺領域判定ステップでの判定結果に基づいて、前記パターン上における前記着目画素の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
上記のプログラムにおいて、前記周辺領域判定ステップが、前記着目画素の左側に配置された左側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する左側領域判定ステップと、前記着目画素の右側に配置された右側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する右側領域判定ステップと、前記着目画素の上側に配置された上側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する上側領域判定ステップと、前記着目画素の下側に配置された下側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する下側領域判定ステップと、を有していてもよい。
上記の画像処理方法において、前記着目画素の輝度値と、前記着目画素の周辺画素における輝度値との差分値をそれぞれ取得し、前記差分値と閾値を比較する差分判定ステップを、さらに備え、前記位置情報取得ステップでは、前記差分判定ステップでの判定結果に応じて前記着目画素の位置情報を取得するようにしてもよい。
本発明によれば、適切に位置情報を取得することができる画像処理装置、検査装置、画像処理方法及びプログラムを提供することができる。
本実施形態1にかかる検査装置の全体構成を示す図である。 検査装置に用いられた画像処理装置の構成を示すブロック図である。 領域内の輝度値が平滑でない場合の画素微分値を示すグラフである。 領域内の輝度値が平滑な場合の画素微分値を示すグラフである。 水平領域の一例を示す図である。 水平領域の一例を示す図である。 水平領域の一例を示す図である。 水平領域の一例を示す図である。 垂直領域の一例を示す図である。 左側領域の一例を示す図である。 左側領域の一例を示す図である。 左側領域の一例を示す図である。 左側領域の一例を示す図である。 右側領域の一例を示す図である 上側領域の一例を示す図である 上側領域の一例を示す図である 上側領域の一例を示す図である 下側領域の一例を示す図である 判定領域によって生成されたフィルタの形状を示す図である。 着目画素が鉛直パターンの上端近傍にある構成を示す図である。 図20の着目画素に判定領域を適用した状態を示す図である。 着目画素が鉛直パターンの下端近傍にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素が小さな矩形パターンの中央にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素が水平パターンの左端近傍にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素が水平パターンの右端近傍にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素が大きな矩形パターンの中央にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素が水平パターンの中央にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素が鉛直パターンの中央にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素がパターンの左上角にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素がパターンの右上角にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素がパターンの左下角にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素がパターンの右下角にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素がパターンの左上角の外側にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素がパターンの右上角の外側にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素がパターンの左下角の外側にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素がパターンの右下角の外側にある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素の左側に垂直パターンがある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素の右側に垂直パターンがある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素の上側に水平パターンがある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素の下側に水平パターンがある構成に、フィルタを適用した状態を示す図である。 着目画素の周辺に配置された周辺画素B1〜B4を示す図である。 判定結果と欠陥位置の対応を示す位置判定テーブルを示す表である。 判定結果と欠陥位置の対応を示す位置判定テーブルを示す表である。 判定結果とパターン位置の対応を示す位置判定テーブルを示す表である。 本実施の形態にかかる画像処理装置の処理を示す回路図である。 画像処理装置における画像処理方法を示すフローチャートである。 画像処理装置における画像処理方法を示すフローチャートである。 マスク前のパターン及び欠陥を示す図である。 マスク後のパターン及び欠陥を示す図である。 特徴量を抽出するための抽出画素E1〜E8を示す図である。 特定パターンを用いた欠陥検出方法を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る検査装置によって、分類された欠陥を示す図である。
以下、本実施の形態の具体的構成について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
図1を用いて検査装置の構成について、説明する。図1は、検査装置100の構成を模式的に示す図である。本実施の形態に係る検査装置は、試料21を撮像した画像に基づいて検査を行う検査装置である。具体的には、検査装置は、パターン22が形成された試料21上に付着した異物やパターン異常を欠陥として検出する。
照明光源11は、試料21を照明する照明光を発生する。照明光源11からの照明光は、ハーフミラー12に入射する。ハーフミラー12は、照明光のほぼ半分を試料21の方向に透過する。ハーフミラー12を透過した照明光は、レンズ13で集光されて、試料21に入射する。レンズ13は、対物レンズであり、試料21のパターンが形成されたパターン面に照明光を集光する。これにより、試料21が照明される。
試料21で反射された反射光は、レンズ13を介して、ハーフミラー12に入射する。ハーフミラー12は、反射光のほぼ半分は、検出器15の方向に反射される。ハーフミラー12で反射された反射光は、レンズ14を介して、検出器15に入射する。検出器15は、複数の画素を備えたCCD(Charged Coupled Device)やCMOSカメラ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のラインセンサや2次元アレイセンサである。検出器15として、TDI(Time Delay Integration)センサを用いることも可能である。レンズ14は結像レンズであり、試料21の像を検出器15の受光面に結像する。したがって、検出器15は、パターン22が設けられた試料21を撮像する。パターン22の有無に応じて、照明光に対する反射率が異なる。例えば、フォトマスクの場合、パターン22がある箇所では反射率が高くなり、ない箇所では反射率が低くなる。よって、パターン22の有無に応じて、受光輝度が変化する。なお、パターン22は、例えば、X方向、又はY方向を長手方向とする矩形パターンである。
試料21は、ステージ17の上に載置されている。ステージ17は、XYステージであり、試料21をXY方向に移動する。ステージ17の移動座標は、画像処理装置16に入力されている。そして、ステージ17が試料21を移動させている間、検出器15が試料21を撮像する。こうすることで、試料21の全体、あるいは所望の領域の撮像画像を得ることができる。パターン22の有無に応じて、照明光に対する反射率が異なる。よって、パターン22の有無に応じて、輝度値、すなわち、検出信号の強度が大きく異なる。
検出器15は、受光輝度に応じた検出信号を画像処理装置16に出力する。これにより、撮像した画像が画像処理装置16に入力される。画像処理装置16は、検出信号に対して画像処理を行う。例えば、画像処理装置16は、プロセッサ、及びメモリなどを備えたパーソナルコンピュータ(PC)である。画像処理装置16の構成について、図2を用いて説明する。図2は、画像処理装置16の構成を示すブロック図である。
画像処理装置16は、画素マトリックス情報取得部61、位置情報取得部62、及び画像パターン検出部63を備えている。位置情報取得部62は、差分判定手段71、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、右側領域判定手段75、上側領域判定手段76、下側領域判定手段77を備えている。
画素マトリックス情報取得部61は、縦横の画素アドレスに対応する輝度情報を取得する。すなわち、画素マトリックス情報取得部61は、試料21におけるXY座標とその輝度値を対応付けて記憶する。横方向(水平方向)の位置がX座標、縦方向(垂直方向)の位置がY座標となる。
位置情報取得部62は、画素マトリックス情報に基づいて、位置情報を取得する。より具体的には、位置情報取得部62は、差分判定手段71〜下側領域判定手段77の判定結果に基づいて、着目画素Cの位置情報を取得する。位置情報は、例えば、着目画素Cがパターンのどの部分にあるかを示す情報である。差分判定手段71は、着目画素と着目画素の周辺にある周辺画素の輝度値を差分して、差分値を取得する。差分判定手段71における処理については後述する。
水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、右側領域判定手段75、上側領域判定手段76、下側領域判定手段77は各領域の輝度分布が平滑か否かを判定する。なお、以下の説明では、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、右側領域判定手段75、上側領域判定手段76、下側領域判定手段77をまとめて判定手段と称する。
例えば、水平領域は着目画素に対して水平な領域であり、複数の画素を含んでいる。水平領域判定手段72は、水平領域に含まれる画素の輝度値の微分値を算出する。すなわち、水平領域判定手段72は、隣接する画素の輝度値を差分して、画素微分値とする。そして、水平領域判定手段72は、画素微分値に基づいて、水平領域の輝度分布が平滑であるか否かを判定する。なお、各領域の構成については、後述する。
例えば、図3に示すように画素微分値が2つの閾値(Flat Th,-Flat Th)で設定される範囲外にあれば、判定手段は、輝度分布が平滑でないと判定する。一方、図4に示すように画素微分値が2つの閾値(Flat Th,-Flat Th)で設定される範囲内にあれば、判定手段は、輝度分布が平滑であると判定する。なお、図3、図4は、各領域における画素微分値を示すグラフであり、横軸が領域における位置、縦軸が画素微分値を示している。判定手段は、平滑である場合、“1”を設定し、非平滑の場合、“0”を設定する。このように、各判定手段は、判定領域の輝度分布が平滑であるか否かを判定する。各判定手段は、判定結果を画像パターン検出部63に出力する。
(判定領域)
次に、各判定手段に設定されている領域について、図5〜図18を用いて説明する。図5〜図8は、水平領域A1の例を示す図である。図9は、垂直領域A2を示す図である。図10〜図13は、左側領域A3を示す図である。図14は右側領域A4を示す図である。図15〜図17は、上側領域A5を示す図である。図18は下側領域A6を示す図である。
以下の図は、縦13画素×横13画素の画素マトリックスを示す図であり、中心画素が着目画素Cとなっている。また、着目画素Cを基準として、縦13画素×横13画素の画素マトリックスのXY座標(画素アドレス)を以下の規則に従って説明する。着目画素Cの1画素左の画素、つまり左隣りの画素のX座標を“左1”、着目画素Cの1画素右の画素、つまり右隣りの画素のY座標を“右1”とする。着目画素の2画素左の画素のX座標を“左2”とする。したがって、図では、左6〜右6の画素が示されている。同様に、着目画素Cの1画素上の画素のY座標を“上1”、着目画素Cの1画素下の画素のY座標を“下1”とする。したがって、図では、上6〜下6の画素が示されている。なお、着目画素CのX座標を0とし、着目画素CのY座標を0とする。
(水平領域A1)
図5〜図8に示すように、水平領域A1は、着目画素Cを左右に挟むように配置された複数の画素を含む領域となっている。すなわち、水平領域A1は、着目画素を含まないように設定された着目画素Cの左右両側の領域である。図5では、水平領域A1は、(左6,0)〜(左1,0)の6画素と、(右1,0)〜(右6,0)の6画素との合計12画素を含んでいる。この場合、水平領域A1の左端の画素のX座標をH Flat Range Start、右端の画素のX座標をH Flat Range Endとして示す。さらに、左右両側の領域の間に配置された水平領域とならない画素の範囲をH Flat Range Disableで示す。
例えば、図5では、水平領域A1の左端の画素が“左6”であり、右端の画素が“右6”となっている。また、図5では、着目画素Cが水平領域に含まれていない。したがって、図5の水平領域A1は、H Flat Range Start=6、H Flat Range End=6、H Flat Range Disable=1として表される。
図6では、水平領域A1の左端と右端の画素は図5と同じであるが、着目画素Cとその両隣の画素が水平領域A1に含まれていない。図6では、水平領域A1は、(左6,0)〜(左2,0)の5画素と、(右2,0)〜(右6,0)の5画素との合計10画素を含んでいる。したがって、図6の水平領域A1は、H Flat Range Start=6、H Flat Range End=6、H Flat Range Disable=2として表される。H Flat Range Disable=2として設定された(左2,0)〜(右2,0)の画素は水平領域A1に含まれない。
さらに、図7に示すように、水平領域A1を着目画素Cに対して左右非対称にすることも可能である。図7では、水平領域A1は、(左5,0)〜(左3,0)の3画素と、(右3,0)〜(右6,0)の4画素との合計9画素を含んでいる。したがって、図7の水平領域A1は、H Flat Range Start=5、H Flat Range End=6、H Flat Range Disable=3として表される。
図8では、水平領域A1は、(左5,0)〜(左3,0)の3画素と、(右5,0)〜(右3,0)の3画素との合計6画素を含んでいる。図8の水平領域A1は、H Flat Range Start=5、H Flat Range End=5、H Flat Range Disable=3として表される。
このように、H Flat Range Start、H Flat Range Start、H Flat Range Disableの3つのパラメータを用いることで、水平領域A1を任意の形状で設定することができる。水平領域A1は、着目画素CとY座標が同じであり、着目画素Cの左右両側に配置された2つの領域を含んでいる。なお、水平領域A1は着目画素Cを含まない横一列の領域である。
本実施の形態では、水平領域判定手段72が図6に示す水平領域A1に対して、輝度分布が平滑であるか否かを判定している。水平領域判定手段72は、水平領域A1に含まれる複数の画素に対して、画素微分値を求める。H Flat Range Disableで設定された画素を除いた、H Flat Range StartからH Flat Range Endまでの画素について、画素微分値を求める。そして、水平領域判定手段72は画素微分値を閾値(Flat Th,-Flat Th)と比較する。すなわち、水平領域判定手段72は、画素微分値が2つの閾値Flat Th,-Flat Thで設定される範囲内にあるか否かを判定する。
(垂直領域A2)
垂直領域A2を図9に示す。垂直領域A2は、着目画素Cを上下に挟むように配置された複数の画素を含む領域となっている。すなわち、垂直領域A2は、着目画素を含まないように設定された着目画素Cの上下両側の領域である。図9では、(0,上6)〜(0,上2)の5画素と、(0,下2)〜(0,下6)の5画素との合計10画素を含んでいる。
水平領域A1と同様の手法により、垂直領域A2についても、V Flat Range Start、V Flat Range End、V Flat Range Disableの3つのパラメータを用いることで、垂直領域A2を任意の形状で設定することができる。垂直領域A2の上端の画素のY座標をV Flat Range Start、下端の画素のY座標をV Flat Range Endとして示す。さらに、上下両側の領域の間に配置された垂直領域A2とならない画素の範囲をV Flat Range Disableで示す。図9の垂直領域A2は、V Flat Range Start=6、V Flat Range End=6、V Flat Range Disable=2として表される。V Flat Range Disable=2として設定された(0,上2)〜(0,下2)の画素は垂直領域A2に含まれない。V Flat Range Start、V Flat Range End、V Flat Range Disableの3つのパラメータを設定することで、上下非対称にしたり、上側の画素数、及び下側の画素数を変えたりすることも可能である。
垂直領域A2の上端の画素のY座標をV Flat Range Start、下端の画素のY座標をV Flat Range Endとして示す。さらに、上下両側の領域の間に配置された垂直領域A2とならない画素の範囲をV Flat Range Disableで示す。垂直領域A2は、着目画素CとX座標が同じであり、着目画素Cの上下両側に配置された2つの領域を含んでいる。なお、垂直領域A2は着目画素Cを含まない縦一列の領域である。
本実施の形態では、垂直領域判定手段73が図9に示す垂直領域A2に対して、輝度分布が平滑であるか否かを判定している。垂直領域判定手段73は、垂直領域A2に含まれる複数の画素に対して、画素微分値を求める。V Flat Range Disableで設定された画素を除いた、V Flat Range StartからV Flat Range Endまでの画素について、画素微分値を求める。そして、垂直領域判定手段73は画素微分値を閾値(Flat Th,-Flat Th)と比較する。すなわち、垂直領域判定手段73は、画素微分値が2つの閾値Flat Th,-Flat Thで設定される範囲内にあるか否かを判定する。
(左側領域A3)
次に、左側領域A3について、図10〜図13を用いて説明する。図10〜図13は、それぞれ左側領域A3の一例を示している。左側領域A3は、複数の画素を含んでおり、着目画素Cよりも左側に配置された縦一列の領域である。図10では、左側領域A3が(左6、上6)〜(左6、下6)の13画素を含んでいる。左側領域A3の上端の画素のY座標をLeft Flat Range Start、下端の画素のY座標をLeft Flat Range Endとして示す。さらに、左側領域A3のX座標をLeft Flatとして示す。図10に示す左側領域A3は、Left Flat Range Start=6、Left Flat Range End=6、Left Flat=6となる。
図11では、(左6、上4)〜(左6、下4)の9画素を含んでいる。図11に示す左側領域A3は、Left Flat Range Start=4、Left Flat Range End=4、Left Flat=6となる。
左側領域A3は、着目画素Cに対して、上下非対称にすることも可能である。図12では、(左6、上3)〜(左6、下4)の8画素を含んでいる。図11に示す左側領域A3は、Left Flat Range Start=3、Left Flat Range End=4、Left Flat=6となる。
左側領域A3のX座標を変更することも可能である。図13では、(左4、上4)〜(左4、下4)の9画素を含んでいる。図11に示す左側領域A3は、Left Flat Range Start=4、Left Flat Range End=4、Left Flat=4となる。
このように、Left Flat Range Start、Left Flat Range Start、Left Flatの3つのパラメータを用いることで、左側領域A3を任意の形状で設定することができる。左側領域A3は、着目画素Cよりも左側に配置された領域であり、着目画素Cよりも上にある画素から、着目画素Cよりも下にある画素まで延びる1列の領域である。
本実施の形態では、左側領域判定手段74が図13に示す左側領域A3に対して、輝度分布が平滑であるか否かを判定している。左側領域判定手段74は、左側領域A3に含まれる複数の画素に対して、画素微分値を求める。Left Flat Range StartからLeft Flat Range Endまでの画素について、画素微分値を求める。そして、左側領域判定手段74は画素微分値を閾値(Flat Th,-Flat Th)と比較する。すなわち、左側領域判定手段74は、画素微分値が2つの閾値Flat Th,-Flat Thで設定される範囲内にあるか否かを判定する。
(右側領域A4)
右側領域A4を図14に示す。右側領域A4は、複数の画素を含んでおり、着目画素Cの右側に配置された縦一列の領域となっている。図14では、(右4、上4)〜(右4、下4)の9画素を含んでいる。右側領域A4の上端の画素のY座標をRight Flat Range Start、下端の画素のY座標をRight Flat Range Endとして示す。さらに、右側領域A4のX座標をRight Flatとして示す。図14に示す右側領域A4は、Right Flat Range Start=4、Right Flat Range End=4、Right Flat=4となる。Right Flat Range Start、Right Flat Range End、Right Flatの3つのパラメータを設定することで、右側領域A4を非対称な配置としたり、右側領域の位置を変えたり、右側領域A4に含まれる画素数を変えることが可能になる。着目画素Cに対して、図14に示す右側領域A4と図13に示す左側領域A3とは左右対称に配置されている。
このように、Right Flat Range Start、Right Flat Range Start、Right Flatの3つのパラメータを用いることで、右側領域A4を任意の形状で設定することができる。右側領域A4は、着目画素Cよりも右側に配置された領域であり、着目画素Cよりも上にある画素から、着目画素Cよりも下にある画素まで延びる1列の領域である。
本実施の形態では、右側領域判定手段75が図14に示す右側領域A4に対して、輝度分布が平滑であるか否かを判定している。右側領域判定手段75は、右側領域A4に含まれる複数の画素に対して、画素微分値を求める。Right Flat Range StartからRight Flat Range Endまでの画素について、画素微分値を求める。そして、右側領域判定手段75は画素微分値を閾値(Flat Th,-Flat Th)と比較する。すなわち、右側領域判定手段75は、画素微分値が2つの閾値Flat Th,-Flat Thで設定される範囲内にあるか否かを判定する。
(上側領域A5)
次に、上側領域A5について、図15〜図17を用いて説明する。図15〜図17は、それぞれ上側領域A5の一例を示している。上側領域A5は、複数の画素を含んでおり、着目画素Cよりも上側に配置された横一列の領域である。図15では、上側領域A5が(左6、上6)〜(右6、上6)の13画素を含んでいる。上側領域A5の左端の画素のX座標をUpper Flat Range Start、右端の画素のX座標をUpper Flat Range Endとして示す。さらに、上側領域A5のY座標をUpper Flatとして示す。図15に示す上側領域A5は、Upper Flat Range Start=6、Upper Flat Range End=6、Upper Flat=6となる。
図16では、上側領域A5が(左5、上2)〜(右4、上2)の10画素を含んでいる。図16に示す上側領域A5では、Upper Flat Range Start=5、Upper Flat Range End=4、Upper Flat=2となる。このように、パラメータを設定することで、着目画素Cに対して左右非対称な上側領域A5を設定することができる。
図17に示す上側領域A5が(左4、上4)〜(右4、上4)の9画素を含んでいる。図17に示す上側領域A5では、Upper Flat Range Start=4、Upper Flat Range End=4、Upper Flat=4となる。
このように、Upper Flat Range Start、Upper Flat Range Start、Upper Flatの3つのパラメータを用いることで、上側領域A5を任意の形状で設定することができる。上側領域A5は、着目画素Cよりも上側に配置された領域であり、着目画素Cよりも左にある画素から、着目画素Cよりも右にある画素まで延びる1列の領域である。
本実施の形態では、上側領域判定手段76が図17に示す上側領域A5に対して、輝度分布が平滑であるか否かを判定している。上側領域判定手段76は、上側領域A5に含まれる複数の画素に対して、画素微分値を求める。Upper Flat Range StartからUpper Flat Range Endまでの画素について、画素微分値を求める。そして、上側領域判定手段76は画素微分値を閾値(Flat Th,-Flat Th)と比較する。すなわち、上側領域判定手段76は、画素微分値が2つの閾値Flat Th,-Flat Thで設定される範囲内にあるか否かを判定する。
(下側領域A6)
下側領域A6を図18に示す。下側領域A6は、複数の画素を含んでおり、着目画素Cの下側に配置された横一列の領域となっている。図18では、(左4、下4)〜(右4、下4)の9画素を含んでいる。下側領域A6の左端の画素のX座標をLower Flat Range Start、右端の画素のY座標をLower Flat Range Endとして示す。さらに、下側領域A6のY座標をLower Flatとして示す。図18に示す下側領域A6では、Lower Flat Range Start=4、Lower Flat Range End=4、Lower Flat=4となる。Lower Flat Range Start、Lower Flat Range End、Lower Flatの3つのパラメータを設定することで、下側領域A6を非対称な配置としたり、下側領域A6の位置を変えたり、下側領域A6に含まれる画素数を変えることが可能になる。着目画素Cに対して、図18に示す下側領域A6と図17に示す上側領域A5とは上下対称に配置されている。
このように、Lower Flat Range Start、Lower Flat Range Start、Lower Flatの3つのパラメータを用いることで、下側領域A6を任意の形状で設定することができる。下側領域A6は、着目画素Cよりも下側に配置された領域であり、着目画素Cよりも左にある画素から、着目画素Cよりも右にある画素まで延びる1列の領域である。
本実施の形態では、下側領域判定手段77が図18に示す下側領域A6に対して、輝度分布が平滑であるか否かを判定している。すなわち、下側領域判定手段77は、下側領域A6に含まれる複数の画素に対して、画素微分値を求める。そして、下側領域判定手段77は画素微分値を閾値(Flat Th,-Flat Th)と比較する。すなわち、下側領域判定手段77は、画素微分値が2つの閾値Flat Th,-Flat Thで設定される範囲内にあるか否かを判定する。
水平領域A1〜下側領域A6で設定された判定領域を図19に示す。図19に示す判定領域は、6つの水平領域A1〜下側領域A6を組み合わせたフィルタとなっている。図19では、判定領域が、左右対称、上下対称かつ、回転対称になっている。上記したように、1つの領域を設定するために3つのパラメータを用いている。こうすることで、各領域の位置、大きさ等を任意に設定することができる。また、各領域を非対称な領域とすることも可能である。なお、各領域における閾値Flat Th,-Flat Thは共通であってもよく、異なっていてもよい。
(位置特定)
次に、図19に示す判定領域を用いた位置特定について、詳細に説明する。上記したように、パターン22の有無に応じて、反射率が大きく異なる。したがって、パターン22からの反射光を受光する画素と、パターン22が形成されていない箇所からの反射光を受光する画素では、輝度値が大きく異なる。よって、各領域に含まれる画素の一部がパターン22に対応し、残りがパターン22の外側に対応する場合、輝度分布が非平滑になる。一方、各領域に含まれる全画素が、パターン22に対応する場合、輝度分布が平滑になる。各領域に含まれる全画素が、パターン22の外側に対応する場合、輝度分布が平滑になる。換言すると、パターン22のエッジを跨ぐような領域では、輝度分布が非平滑となる。よって、各領域での判定結果を用いて、パターン上における位置を特定することができる。
(垂直パターンの上端)
まず、Y方向を長手方向とする垂直パターン22aについて考える。図20は、垂直パターン22aの上端部分を示す図である。このような垂直パターン22aの上端に着目画素Cがある場合の判定領域を図21に示す。図21では、着目画素Cが垂直パターン22aのX方向の中央近傍になっている。なお、X方向における垂直パターン22aの幅は、左側領域A3と右側領域A4の間隔よりも小さくなっている。
図21に示すように、下側領域A6の一部の画素は垂直パターン22aに対応し、残りは、垂直パターン22aの外側に対応する。したがって、下側領域A6では、輝度値の変化が大きくなるため、輝度分布が非平滑であると下側領域判定手段77が判定する。一方、上側領域A5の全ての画素は、垂直パターン22aの外側に対応する。よって、上側領域A5では、輝度値の変化が小さくなるため、輝度分布が平滑であると上側領域判定手段76が判定する。
同様に、右側領域A4、左側領域A3では、全ての画素が垂直パターン22aの外側になっている。換言すると垂直パターン22aは、左側領域A3と右側領域A4との間に配置されている。よって、右側領域判定手段75、及び左側領域判定手段74は、輝度分布が平滑であると判定する。
水平領域A1、垂直領域A2では、一部の画素が垂直パターン22aの外側に対応しており、残りの画素が垂直パターン22aの外側に対応している。よって、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73は、輝度分布が非平滑であると判定する。輝度分布が平滑な場合、判定手段が”1”を出力し、非平滑な場合、判定手段が“0”を出力する。
(垂直パターンの下端)
次に、着目画素Cが垂直パターン22aの下端近傍にある場合を図22に示す。図22では、水平領域A1、垂直領域A2、上側領域A5で輝度分布が非平滑になり、左側領域A3、右側領域A4、下側領域A6では平滑になる。水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、上側領域判定手段76が“0”を出力し、右側領域判定手段75、下側領域判定手段77、左側領域判定手段74が“1”を出力する。
(小さな矩形パターンの中心)
図23は、小さな矩形パターン22bの中心が着目画素Cとなっている場合を示している。なお、小さな矩形パターン22bとは、X方向における大きさが左側領域A3と右側領域A4の間隔よりも小さく、Y方向における大きさが上側領域A5と下側領域A6との間隔よりも小さいサイズの矩形パターン22bである。
図23では、水平領域A1、及び垂直領域A2では輝度分布が非平滑になるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73が“0”を出力する。また、左側領域A3、右側領域A4、上側領域A5、及び下側領域A6では、輝度分布が平滑になるため、左側領域判定手段74、右側領域判定手段75、上側領域判定手段76、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。
(水平パターンの左端)
図24は、水平パターン22cの左端近傍が着目画素Cとなっている場合を示している。なお、水平パターン22cは、X方向が長手方向となっているパターン22である。Y方向における水平パターン22cの幅は、上側領域A5と下側領域A6の間隔よりも小さくなっている。図24では、水平領域A1、垂直領域A2、及び右側領域A4で輝度分布が非平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、及び右側領域判定手段75が“0”を出力する。また、左側領域A3、上側領域A5、及び下側領域A6では平滑になるため、左側領域判定手段74、上側領域判定手段76、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。
(水平パターンの右端)
図25は、水平パターン22cの右端近傍が着目画素Cとなっている場合を示している。図25では、水平領域A1、垂直領域A2、及び左側領域A3で輝度分布が非平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、及び左側領域判定手段74が“0”を出力する。また、右側領域A4、上側領域A5、及び下側領域A6では平滑になるため、右側領域判定手段75、上側領域判定手段76、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。
(大きな矩形パターンの中心)
大きな矩形パターンの中心に着目画素Cがある場合を図26に示す。図26では、全画素が大きな矩形パターン22dに対応する。なお、大きな矩形パターン22dとは、水平領域A1〜下側領域A6を合計した判定領域よりも大きい矩形パターンでる。よって水平領域A1〜下側領域A6の全てにおいて、輝度分布が平滑となり、水平領域判定手段72〜下側領域判定手段77の全てが“1”を出力する。
(水平パターンの中央部)
図27は、水平パターン22cの中央近傍が着目画素Cとなっている場合を示している。図27では、着目画素Cが、X方向における水平パターン22cの中央近傍に対応している。この場合、垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4で輝度分布が非平滑となるため、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、右側領域判定手段75が“0”を出力する。また、水平領域A1、上側領域A5、及び下側領域A6では平滑になるため、水平領域判定手段72、上側領域判定手段76、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。
(垂直パターンの中央部)
図28は、垂直パターン22aの中央近傍が着目画素Cとなっている場合を示している。図28では、着目画素Cが、Y方向における垂直パターン22aの中央近傍に対応している。この場合、水平領域A1、上側領域A5、及び下側領域A6で輝度分布が非平滑となるため、水平領域判定手段72、上側領域判定手段76、及び下側領域判定手段77が“0”を出力する。また、垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4では平滑になるため、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、右側領域判定手段75が“1”を出力する。
(パターンの左上角部)
図29は、パターン22の左上角部近傍が着目画素Cとなっている場合を示している。図29では、着目画素Cがパターン22の内側になっている。左側領域A3、及び上側領域A5では輝度分布が平滑となっているため、左側領域判定手段74、及び上側領域判定手段76が“1”を出力する。水平領域A1、垂直領域A2、右側領域A4、及び下側領域A6で輝度分布が非平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、右側領域判定手段75、及び下側領域判定手段77が“0”を出力する。
(パターンの右上角部)
図30は、パターン22の右上角部近傍が着目画素Cとなっている場合を示している。図30では、着目画素Cがパターン22の内側になっている。右側領域A4、及び上側領域A5では輝度分布が平滑となっているため、右側領域判定手段75、及び上側領域判定手段76が“1”を出力する。水平領域A1、垂直領域A2、左側領域A3、及び下側領域A6で輝度分布が非平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、及び下側領域判定手段77が“0”を出力する。
(パターンの左下角部)
図31は、パターン22の左下角部近傍が着目画素Cとなっている場合を示している。図31では、着目画素Cがパターン22の内側になっている。左側領域A3、及び下側領域A6では輝度分布が平滑となっているため、左側領域判定手段74、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。水平領域A1、垂直領域A2、右側領域A4、及び上側領域A5で輝度分布が非平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、右側領域判定手段75、及び上側領域判定手段76が“0”を出力する。
(パターンの右下角部)
図32は、パターン22の右下角部近傍が着目画素Cとなっている場合を示している。図32では、着目画素Cがパターン22の内側になっている。右側領域A4、及び下側領域A6では輝度分布が平滑となっているため、右側領域判定手段75、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。水平領域A1、垂直領域A2、左側領域A3、及び上側領域A5で輝度分布が非平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、及び上側領域判定手段76が“0”を出力する。
(パターンの左上角部外側)
図33は、パターン22の左上角部外側が着目画素Cとなっている場合を示している。図33では、着目画素Cがパターン22の外側になっている。右側領域A4、及び下側領域A6では輝度分布が非平滑となっているため、右側領域判定手段75、及び下側領域判定手段77が“0”を出力する。水平領域A1、垂直領域A2、左側領域A3、及び上側領域A5で輝度分布が平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、及び上側領域判定手段76が“1”を出力する。
(パターンの右上角部外側)
図34は、パターン22の右上角部外側が着目画素Cとなっている場合を示している。図34では、着目画素Cがパターン22の外側になっている。左側領域A3、及び下側領域A6では輝度分布が非平滑となっているため、左側領域判定手段74、及び下側領域判定手段77が“0”を出力する。水平領域A1、垂直領域A2、右側領域A4、及び上側領域A5で輝度分布が平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、右側領域判定手段75、及び上側領域判定手段76が“1”を出力する。
(パターンの左下角部外側)
図35は、パターン22の左下角部外側が着目画素Cとなっている場合を示している。図35では、着目画素Cがパターン22の外側になっている。右側領域A4、及び上側領域A5では輝度分布が非平滑となっているため、右側領域判定手段75、及び上側領域判定手段76が“0”を出力する。水平領域A1、垂直領域A2、左側領域A3、及び下側領域A6で輝度分布が平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。
(パターンの右下角部外側)
図36は、パターン22の右下角部外側が着目画素Cとなっている場合を示している。図36では、着目画素Cがパターン22の外側になっている。左側領域A3、及び上側領域A5では輝度分布が非平滑となっているため、左側領域判定手段74、及び上側領域判定手段76が“0”を出力する。水平領域A1、垂直領域A2、右側領域A4、及び下側領域A6で輝度分布が平滑となるため、水平領域判定手段72、垂直領域判定手段73、右側領域判定手段75、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。
(垂直パターンの右側)
図37は、垂直パターン22aの右側が着目画素Cとなっている場合を示している。図37では、着目画素Cが垂直パターン22aの外側になっている。すなわち、着目画素Cよりも左側に水平領域A1、上側領域A5、下側領域A6では輝度分布が非平滑となっているため、水平領域判定手段72、上側領域判定手段76、及び下側領域判定手段77が“0”を出力する。すなわち、横一列の画素を有する水平領域A1、上側領域A5、下側領域A6では、輝度分布が非平滑になる。垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4で輝度分布が平滑となるため、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、及び右側領域判定手段75、が“1”を出力する。すなわち、縦一列の画素を有する垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4では、輝度分布が平滑になる。
(垂直パターンの左側)
図38は、垂直パターン22aの左側が着目画素Cにある場合を示している。図38では、着目画素Cが垂直パターン22aの外側になっている。水平領域A1、上側領域A5、下側領域A6では輝度分布が非平滑となっているため、水平領域判定手段72、上側領域判定手段76、及び下側領域判定手段77が“0”を出力する。すなわち、横一列の画素を有する水平領域A1、上側領域A5、下側領域A6では、輝度分布が非平滑になる。垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4で輝度分布が平滑となるため、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、及び右側領域判定手段75、が“1”を出力する。すなわち、縦一列の画素を有する垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4では、輝度分布が平滑になる。着目画素Cが垂直パターン22aの左側に対応する場合と右側に対応する場合とでは、6つの判定結果が同じとなる。
(水平パターンの下側)
図39は、水平パターン22cの下側が着目画素Cにある場合を示している。図39では、着目画素Cが水平パターン22cの外側になっている。水平領域A1、上側領域A5、下側領域A6では輝度分布が平滑となっているため、水平領域判定手段72、上側領域判定手段76、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。すなわち、横一列の画素を有する水平領域A1、上側領域A5、下側領域A6では、輝度分布が平滑になる。垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4で輝度分布が非平滑となるため、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、及び右側領域判定手段75、が“0”を出力する。すなわち、縦一列の画素を有する垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4では、輝度分布が非平滑になる。
(水平パターンの上側)
図40は、水平パターン22cの上側が着目画素Cにある場合を示している。図40では、着目画素Cが水平パターン22cの外側になっている。水平領域A1、上側領域A5、下側領域A6では輝度分布が平滑となっているため、水平領域判定手段72、上側領域判定手段76、及び下側領域判定手段77が“1”を出力する。すなわち、横一列の画素を有する水平領域A1、上側領域A5、下側領域A6では、輝度分布が平滑になる。垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4で輝度分布が非平滑となるため、垂直領域判定手段73、左側領域判定手段74、及び右側領域判定手段75、が“0”を出力する。すなわち、縦一列の画素を有する垂直領域A2、左側領域A3、及び右側領域A4では、輝度分布が非平滑になる。着目画素Cが垂直パターン22aの左側に対応する場合と右側に対応する場合とでは、6つの判定結果が同じとなる。
このように、パターン22の形状、大きさ、パターン22に対する着目画素Cの位置に応じて、6つの判定結果が変化する。よって、6つの判定結果に基づいて、位置情報取得部62が着目画素Cの位置を特定することができる。
次に、差分判定手段71における処理について説明する。差分判定手段71は、着目画素Cとその周辺画素との差分値を取得する。具体的には、図41に示すように、着目画素の上下左右の4つの画素B1〜B4を周辺画素としている。周辺画素B1〜B4は、水平領域A1、及び垂直領域A2の最も外側の画素となっている。なお、周辺画素B1〜B4は、それぞれ任意設定可能であり、最外殻画素でなくてもよい。最も外側の画素の隣の画素を周辺画素B1〜B4に指定してもよい。差分判定手段71は、着目画素Cと左側の周辺画素B1との差分値を取得する。差分判定手段71は、着目画素Cと右側の周辺画素B2との差分値を取得する。差分判定手段71は、着目画素Cと上側の周辺画素B3との差分値を取得する。差分判定手段71は、着目画素Cと下側の周辺画素B4との差分値を取得する。このように、差分判定手段71は、上下左右の周辺画素B1〜B4について、着目画素Cとの差分値を取得する。これにより、4つの差分値が求められる。
図41では、着目画素Cの両側に垂直パターン22aが設けられている。すなわち、着目画素Cは2つの垂直パターン22aの間に配置されたパターンが形成されていない箇所にある。よって、上側の周辺画素B3の輝度値と着目画素Cの輝度値はほぼ等しくなる。同様に、下側の周辺画素B3の輝度値と着目画素Cの輝度値はほぼ等しくなる。一方、左側の周辺画素B1の輝度値と着目画素Cの輝度値は大きく異なる。同様に、右側の周辺画素B2の輝度値と着目画素Cの輝度値は大きく異なる。
なお、周辺画素の配置は、着目画素Cの上下左右に限られるものではない。例えば、着目画素Cの上下左右だけでなく右斜め上、左斜め上、右斜め下、左斜め下等の画素を周辺画素としてもよい。垂直方向、水平方向、斜め方向の周辺画素を設定する場合、8つの周辺画素が設定される。なお、周辺画素は、着目画素Cに対して対称に配置することが好ましい。
そして、差分判定手段71は、4つの差分値を閾値Ithと比較し、比較結果を出力する。差分判定手段71は、差分値が閾値Ithよりも大きい場合、“1”を出力し、閾値Ith以下の場合、“0”を出力する。図41では、周辺画素B3、B4での差分値は小さいため、判定結果が0となる。一方、周辺画素B1、B2での差分値が大きくなるため、判定結果が1となる。このように、差分判定手段71は、4つの判定結果を画像パターン検出部63に出力し、水平領域判定手段72〜下側領域判定手段77が6つの判定結果を画像パターン検出部63に出力する。そして、画像パターン検出部63は、合計10個の判定結果に基づいて、着目画素Cの画像パターンを検出する。すなわち、判定結果に対応する10ビットのデータの組み合わせによって、画像パターンを特定する。そして、画像パターン検出部63は検出結果をモニタなどに出力する。
図42、図43は、10個の判定結果から検出される画像パターンを特定するための位置判定テーブルを示す表である。図42、図43において、B1が左側の周辺画素B1に対する差分値の判定結果、B2が右側の周辺画素B2に対する差分値の判定結果、B3が上側の周辺画素B3に対する差分値の判定結果、B4が下側の周辺画素B4に対する差分値の判定結果に対応している。上記のように、B1〜B4が1の場合、差分値が閾値Ithを越えており、0の場合、差分値が閾値Ith以下となっている。A1〜A6は、それぞれ、水平領域A1〜下側領域A6における判定結果を示している。
図42、図43では、B1〜B4、A1〜A6の判定結果と画像パターンD1〜D50の対応が示されている。また、図42、図43では、参考のため、画像パターンに対応する図番号を示している。図42、図43の位置判定テーブルを用いることで、着目画素Cの位置をD1〜D50の画像パターンに分類することができる。ここでは、着目画素Cが欠陥である場合の画像パターンが50個に分類して、示されている。
(垂直パターンの右側)
画像パターンD1〜D6は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、着目画素Cよりも左側に垂直パターン22aがある場合(図37参照)を示している。また、画像パターンD1〜D3は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD4〜D6は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
なお、垂直パターンの左側の着目画素Cが白欠陥の場合、画像パターンD1〜D3の3通りがある。画像パターンD1〜D3では、左側領域A3と右側領域A4の判定結果が異なっている。すなわち、判定結果A3,A4の少なくとも一方が1となっている。図37では、判定結果A3,A4の両方が1となる(画像パターンD1)。さらに、図37の垂直パターン22aの右側にさらにパターンがある場合なども考慮して、判定結果A3,A4の一方が1となる場合(画像パターンD2、D3)も白欠陥としている。
垂直パターンの左側の着目画素Cが黒欠陥の場合も同様に、他のパターンの存在を考慮して、画像パターンD4〜D6の3通りがある。もちろん、図42、43に示す画像パターンの分類は一例であり、特に限定されるものではない。仮にリソースが無限であればA1〜A6,B1〜B4の10bit全ての分岐について定義するのが理想である。ただし、これには2^10=1024通りの分岐が必要となるため、図42、図43では50種類を抜粋している。
(垂直パターンの左側)
画像パターンD7〜D12は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、着目画素Cよりも右側に垂直パターン22aがある(図38参照)を示している。また、画像パターンD7〜D9は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD10〜D12は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
垂直パターンの左側の着目画素Cが白欠陥となっている場合、垂直パターンの右側が白欠陥となっている場合と同様に、他のパターンの存在も考慮して、D7〜D9の3通りがある。垂直パターンの左側の着目画素Cが黒欠陥となっている場合、垂直パターンの右側が黒欠陥となっている場合と同様に、他のパターンの存在も考慮して、D10〜D12の3通りがある。
(水平パターンの下側)
画像パターンD13〜D18は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、着目画素Cよりも上側に水平パターン22cがある(図39参照)を示している。また、画像パターンD13〜D15は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD16〜D18は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
水平パターンの下側の着目画素Cが白欠陥となっている場合、垂直パターンの右側が白欠陥となっている場合と同様に、他のパターンの存在も考慮して、D13〜D15の3通りがある。水平パターンの下側の着目画素Cが黒欠陥となっている場合、垂直パターンの右側が黒欠陥となっている場合と同様に、他のパターンの存在も考慮して、D16〜D18の3通りがある。
(水平パターンの上側)
画像パターンD19〜D24は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、着目画素Cよりも下側に水平パターン22cがある(図40参照)を示している。また、画像パターンD19〜D21は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD22〜D24は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
水平パターンの上側の着目画素Cが白欠陥となっている場合、垂直パターンの右側が白欠陥となっている場合と同様に、他のパターンの存在も考慮して、D19〜D21の3通りがある。水平パターンの上側の着目画素Cが黒欠陥となっている場合、垂直パターンの右側が黒欠陥となっている場合と同様に、他のパターンの存在も考慮して、D22〜D24の3通りがある。
(パターンの左上角部)
画像パターンD25、D26は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、パターン22の左上角にある場合(図29参照)を示している。また、画像パターンD25は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD26は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(パターンの右上角部)
画像パターンD27、D28は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、パターン22の右上角にある場合(図30参照)を示している。また、画像パターンD27は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD28は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(パターンの左下角部)
画像パターンD29、D30は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、パターン22の左下角にある場合(図31参照)を示している。また、画像パターンD29は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD30は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(パターンの右下角部)
画像パターンD31、D32は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、パターン22の右下角にある場合(図32参照)を示している。また、画像パターンD31は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD32は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(水平パターンの左端)
画像パターンD33、D34は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、水平パターン22cの左端にある場合(図24参照)を示している。また、画像パターンD33は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD34は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(水平パターンの右端)
画像パターンD35、D36は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、水平パターン22cの左端にある場合(図25参照)を示している。また、画像パターンD35は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD36は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(垂直パターンの上端)
画像パターンD37、D38は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、垂直パターン22aの上端にある場合(図21参照)を示している。また、画像パターンD37は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD38は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(垂直パターンの下端)
画像パターンD39、D40は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、垂直パターン22aの下端にある場合(図22参照)を示している。また、画像パターンD39は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD40は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(水平パターンの中央部)
画像パターンD41、D42は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、水平パターン22cの中央部にある場合(図27参照)を示している。また、画像パターンD41は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD42は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(水平パターンの中央部)
画像パターンD43、D44は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、垂直パターン22aの中央部にある場合(図28参照)を示している。また、画像パターンD43は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも低くなる黒欠陥となり、画像パターンD44は、着目画素Cの輝度値が正常な箇所の輝度値よりも高くなる白欠陥となる。
(小さな矩形パターンの中心)
画像パターンD45は、着目画素Cが白欠陥であり、かつ、小さな矩形パターン22bの中心にある場合(図23参照)を示している。なお、小さな矩形パターン22bとは、X方向の大きさが左側領域A3と右側領域A4の間隔よりも小さく、Y方向の大きさが上側領域A5と下側領域A6との間隔よりも小さいサイズの矩形パターン22bである。
(大きな矩形パターンの中心)
画像パターンD46は、着目画素Cが白欠陥であり、かつ、大きな矩形パターン22dの中心にある場合(図26参照)を示している。また、D46は、フィルタがパターン22の外側にある場合(図19)にも対応している。
(パターンの左上角部外側)
画像パターンD47は、着目画素Cが白欠陥であり、かつ、パターン22の左上角部外側(図33参照)を示している。
(パターンの右上角部外側)
画像パターンD48は、着目画素Cが白欠陥であり、かつ、パターン22の右上角部外側(図34参照)を示している。
(パターンの左下角部外側)
画像パターンD49は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、パターン22の左下角部外側(図35参照)を示している。
(パターンの右下角部外側)
画像パターンD50は、着目画素Cが欠陥であり、かつ、パターン22の右下角部外側(図36参照)を示している。
このように、それぞれの判定結果に応じて、画像パターンを適切に分類することができる。よって、着目画素Cが欠陥となっている場合に、着目画素Cの位置を適切に定めることができる。すなわち、着目画素Cがどのようなパターンのどの位置になっているかを識別することが可能になる。
また、着目画素Cが黒欠陥と白欠陥のいずれの場合でもA1〜A6の判定結果は共通している。すなわち、A1〜A6の判定結果により、着目画素Cの位置情報を特定することができる。さらに、B1〜B4の判定結果を組み合わせることで、白欠陥か黒欠陥かを判別することができる。換言すると、白欠陥と黒欠陥を判別する必要がない場合は、判定結果B1〜B4を用いなくてもよい。
なお、判定結果が、図42、図43の位置判定テーブルに含まれない場合、画像パターン検出部63は、着目画素Cが欠陥ではないと判定する。この場合、画像パターン検出部63は、図44に示す位置判定テーブルに基づいて、位置情報を特定することができる。図44では、B1〜B4の判定結果と、画像パターンP1〜P16の対応が示されている。画像パターンP1〜P16は着目画素Cが欠陥でない箇所、すなわち正常箇所である場合の、画像パターンに対応している。画像パターン検出部63は、B1〜B4の合計4個の判定結果に基づいて、着目画素Cの画像パターンを検出する。すなわち、判定結果に対応する4ビットのデータの組み合わせによって、画像パターンを特定する。ここでは、判定結果B1〜B4が4ビットのデータとなるため、16パターンに分類することができる。
画像パターンP1は、着目画素Cの左側に垂直パターン22aがある場合(図37)を示している。画像パターンP2は、着目画素Cの右側に垂直パターン22aがある場合(図38)を示している。画像パターンP3は、着目画素Cの上側に水平パターン22cがある場合(図39)を示している。画像パターンP4は、着目画素Cの下側に水平パターン22cがある場合(図40)を示している。
画像パターンP5は、パターン22の左上角に着目画素Cがある場合(図29)を示している。画像パターンP6は、パターン22の右上角に着目画素Cがある場合(図30)を示している。画像パターンP7は、パターン22の左下角に着目画素Cがある場合(図31)を示している。画像パターンP8は、パターン22の右下角に着目画素Cがある場合(図32)を示している。
画像パターンP9は、水平パターン22cの左端に着目画素Cがある場合(図24)を示している。画像パターンP10は、水平パターン22cの右端に着目画素Cがある場合(図25)を示している。画像パターンP11は、垂直パターン22aの上端に着目画素Cがある場合(図21)を示している。画像パターンP12は、垂直パターン22aの下端に着目画素Cがある場合(図22)を示している。
画像パターンP13は、水平パターン22cの中央に着目画素Cがある場合(図27)を示している。画像パターンP14は、垂直パターン22aの中央に着目画素Cがある場合(図28)を示している。画像パターンP15は、小さな矩形パターン22bの中央に着目画素Cがある場合(図23)を示している。画像パターンP16は、大きな矩形パターン22dの中央に着目画素Cがある場合(図26)を示している。
着目画素Cが欠陥でない場合では、B1〜B4の判定結果に基づいて、画像パターン検出部63が画像パターンを特定している。すなわち、画像パターン検出部63が、パターンに対する着目画素の位置情報を取得する。なお、図44の位置判定テーブルに示される判定結果は、図432、図43の位置判定テーブルにおいて、対応する図での黒欠陥の判定結果と一致している。例えば、図28に対応する画像パターンP14と画像パターンD43(黒欠陥)では、判定結果B1〜B4が一致している。
画像処理装置16の回路図を図45に示す。画像処理装置16は、ラインメモリ64、画素マトリックス情報取得部61、第1位置情報取得部81と、第2位置情報取得部82と、特徴量抽出回路83と、第1画像処理回路84と、第2画像処理回路85と、遅延回路86〜88と、特定画像パターン判定回路89とを備えている。
ラインメモリ64は、検出器15からの検出信号に基づいて、1ライン分の輝度値を記憶する。画素マトリックス情報取得部61は、ラインメモリ64に記憶された輝度値から、画素マトリックス情報を取得する回路である。
画素マトリックス情報は、第1位置情報取得部81と、第2位置情報取得部82と、特徴量抽出回路83に入力される。第1位置情報取得部81は、着目画素Cと周辺画素B1〜B4との差分値をそれぞれ求める。第1位置情報取得部81は、算出した4つの差分値を、閾値Ithと比較する。第1位置情報取得部81は、判定結果B1〜B4を第1画像処理回路84、及び第2画像処理回路85に出力する。
第2位置情報取得部82は、水平領域A1〜下側領域A6における画素微分値を取得する。第2位置情報取得部82は、画素微分値を2つの閾値(Flat Th,-Flat Th〉と比較して、判定結果A1〜A6を取得する。第2位置情報取得部82は、判定結果A1〜A6を第1画像処理回路84、及び第2画像処理回路85に出力する。
第1画像処理回路84は、判定結果A1〜A6、及び判定結果B1〜B4に基づいて、欠陥を検出するための画像処理を行っている。第1画像処理回路84は、図42から図44に示す位置判定テーブルを格納している。そして、第1画像処理回路84は、図42、及び図43に示す位置判定テーブルを参照して、判定結果A1〜A6、判定結果B1〜B4に対応する位置値報を取得する。第1画像処理回路84は、判定結果A1〜A6、判定結果B1〜B4に合致する画像パターンがある場合、その画像パターンを出力する。すなわち、画像パターンD1〜D50のいずれかを示す信号を遅延回路86に出力する。
さらに、判定結果A1〜A6、判定結果B1〜B4に合致する画像パターンがない場合、第1画像処理回路84は、図44に示す位置判定テーブルを参照して、判定結果B1〜B4に対応する位置情報を取得する。第1画像処理回路84は、判定結果B1〜B4に合致する画像パターンを遅延回路86に出力する。すなわち、第1画像処理回路84は遅延回路87を介して、画像パターンD1〜D16のいずれか1つの画像パターンを特定画像パターン判定回路89に出力する。このように、第1画像処理回路84は、位置情報の判定結果を特定画像パターン判定回路89に出力する。
第2画像処理回路85は入力された位置情報に応じた画像処理を行う。第2画像処理回路85は、位置情報に基づいて、マスク処理を行う。例えば、第2画像処理回路85は、欠陥検出をしなくてもよい領域をマスク領域として設定する。あるいは、第2画像処理回路85は他のアルゴリズムで欠陥を検出する領域をマスク領域として設定する。
図46、図47を参照して、画素マトリックス情報取得部61、第1位置情報取得部81、第2位置情報取得部82、第1画像処理回路84、第2画像処理回路85における画像処理について説明する。図46は、図45に示す信号処理装置16における画像処理を示すフローチャートである。
まず、図46に示すフローについて説明する。画素マトリックス情報取得部61が画素マトリックス情報を取得する(S1)。画素マトリックス情報が、第1位置情報取得部81、第2位置情報取得部82に入力される(S2)。次に、第1位置情報取得部81が、上下左右の周辺画素B1〜B4について、差分値を取得する(S3〜S6)。S3〜S6と並行して、第2位置情報取得部82が水平領域A1〜下側領域A6における画素微分値を取得する(S7〜S12)。
第1位置情報取得部81が、周辺画素B1〜B4の差分値を閾値Ithと比較することで、判定結果B1〜B4を取得する(S13〜S16)。また、第2位置情報取得部82が水平領域A1〜下側領域A6の画素微分値を、2つの閾値(Flat Th,-Flat Th〉と比較して、判定結果A1〜A6を取得する(S17〜S22)。
そして、第1画像処理回路84が、図42、図43に示す位置判定テーブルと判定結果A1〜A6、B1〜B4を比較する(S23)。第1位置情報取得部81が、位置判定テーブルと合致する組み合わせがあるか否かを判定する(S24)。合致する組み合わせがある場合(S24のYES)、位置情報の判定結果を入力する(S25)。すなわち、判定結果A1〜A6の組み合わせにより、着目画素Cの位置情報を取得する。このようにすることで、着目画素Cが欠陥である場合でも、適切に位置情報を取得することができる。さらに、判定結果B1〜B4を組み合わせることで、白欠陥か黒欠陥かを判別することができる。
合致する組み合わせがない場合(S24のNO)、非特定画像パターン候補として入力される(S26)。すなわち、着目画素Cが欠陥ではない判別され、欠陥ではない非特定画像パターン候補として判定される。このように、第1画像処理回路84は、欠陥を検出する。第1画像処理回路84の画素処理結果は、遅延回路86を介して、特定画像パターン判定回路89に入力される。
図47は、マスク処理を示すフローチャートである。画素マトリックス情報取得部61が画素マトリックス情報を取得する(S101)。画素マトリックス情報は、第1位置情報取得部81、及び第2位置情報取得部82に入力される(S102)。そして、第2位置情報取得部82は、周辺画素B1〜B4について、差分値を取得する(S103〜S106)。第2位置情報取得部82は、差分値と閾値Ithを比較して、その判定結果B1〜B4を2画像処理回路85に出力する(S107〜S110)。そして、第2画像処理回路85は、判定結果B1〜B4を図44に示す位置判定テーブルと比較する(S111)。
第2画像処理回路85は、位置判定テーブルとの比較結果に基づいて、位置情報及びマスク領域候補を入力する(S112)。第2画像処理回路85は、画像パターンP1〜P16のいずれか1つを抽出して、位置情報とする。マスク領域候補は、位置情報に基づいて設定されている。例えば、画像パターンP1〜P16のうちの一部をマスク領域候補とする。そして、位置情報に応じたマスクの変形処理等を行う(S113)。こうすることで、特定の画像パターンをマスク領域として設定することができる(S114)。
マスク領域の設定について、図48、及び図49を用いて説明する。図48、及び図49は、パターン22と、欠陥23、24とを示す図である。図48は、マスクMを設定していない状態を示し、図49は、マスクMを設定している状態を示す。図49では、パターン22の四隅角部にマスクMが設定されている。画像パターンP1〜P16に応じて、マスクされる画素を決定している。こうすることで、より適切にマスクを設定することができる。
マスクMが設定されたマスク領域では、欠陥23が検出されなくなる。すなわち、欠陥検出の必要がない領域等をマスクMでマスクすることができる。こうすることで、マスク領域以外の領域で欠陥23、24が検出される。よって、欠陥検出の閾値を厳しく設定することができるため、欠陥検出感度を向上することができる。例えば、図48、図49において、欠陥24が検出したい欠陥であるとすると、パターン22の角部を除いたパターンエッジ部分に対する欠陥検出感度をより向上することができる。
図45の説明に戻る。特徴量抽出回路83は、着目画素Cの特徴量を抽出する。ここで、特徴量抽出回路83は、着目画素Cの周辺にある8画素を抽出画素E1〜E8として、着目画素Cの輝度値と抽出画素E1〜E8の輝度値の差分値を求める。図50に、着目画素Cの周辺に配置された抽出画素E1〜E8を示している。ここでは、着目画素Cの上下左右の4方向、及びその間の4方向(左斜め上、右斜め上、左斜め下、右斜め下)にある画素を抽出画素E1〜E8としている。なお、抽出画素E1〜E8は周辺画素B1〜B4と同じになっているが、異なる画素でもよい。また、抽出画素の数も8個に限定されるものではない。
そして、特徴量抽出回路83は、抽出画素E1〜E8のそれぞれに対する差分値を閾値Ith2と比較する。特徴量抽出回路83は、閾値Ith2を超えているか否かを判定する。特徴量抽出回路83は、抽出画素E1〜E8のそれぞれについての判定を行うため、8個の判定結果E1〜E8が得られる。そして、特徴量抽出回路83は、遅延回路88を介して、8個の判定結果E1〜E8を、特定画像パターン判定回路89に出力する。すなわち、8個の判定結果E1〜E8が特徴量として、特定画像パターン判定回路89に入力される。ここで、閾値Ith2は、判定結果B1〜B4の判定に用いられる閾値Ithと異なる値とすることができる。例えば、欠陥検出感度を向上するため、閾値Ith2をより厳しい値に設定することができる。
遅延回路86〜遅延回路88は、画像パターン、マスク領域、及び特徴量のタイミングを一致するために設けられている。すなわち、画素マトリックスにおいて、同一の画素が着目画素となるように、遅延回路86〜遅延回路88は各信号を遅延している。
特定画像パターン判定回路89は、着目画素が特定画像パターンであるか否かを判定するための回路である。図51を用いて、特定画像パターン判定回路89での処理について説明する。図51は、特定画像パターン判定回路89の処理を示すフローチャートである。
特定画像パターン判定回路89には、第1画像処理回路84からの位置情報判定結果が入力される(S201)。また、特定画像パターン判定回路89には、第2画像処理回路85からのマスク領域に関する情報が入力される(S202)。さらに、特定画像パターン判定回路89には、特徴量抽出回路83からの特徴量が入力される(S203)。
特定画像パターン判定回路89は、特徴量の画素位置が、目的の位置情報判定結果と一致するか否かを判定する(S204)。すなわち、特定画像パターン判定回路89は、位置情報判定結果を参照して、特徴量を取得した着目画素Cが、目的とする位置に対応しているか否かを判定する。
特徴量の画素位置が目的の位置情報判定結果と一致していない場合、(S204のNO)、特定画像パターン判定回路89は、非特定画像パターンであると判定する。すなわち、着目画素Cが目的とする位置ではないため、特定画像パターンではないと判定する。
特徴量の画素位置が目的の位置情報判定結果と一致している場合、(S204のYES)、特定画像パターン判定回路89は、特定画像パターン候補がマスク領域内にあるかないかを判定する(S205)。すなわち、特定画像パターン判定回路89が目的となる位置情報判定結果と一致する箇所の特徴量の画素位置を特定画像パターン候補とする。そして、この特徴量の画素位置、特定画像パターン候補がマスク領域内にあるか否を判定する。
特定画像パターン候補がマスク領域内にある場合、(S205のNO)、特定画像パターン判定回路89は、非特定画像パターンであると判定する(S207)。特定画像パターン候補がマスク領域内にない場合、(S205のYES)、特定画像パターン判定回路89は、特定画像パターンであると判定する(S206)。
このように、特定画像パターン判定回路89は、位置情報判定結果、特徴量、及びマスク領域に基づいて、着目画素の画像が特定画像パターンに対応するか否かを判定している。こうすることで、特定の画像パターンを欠陥として検出することで、欠陥の検出をより適切に行うことができる。例えば、パターン上の特定の位置における欠陥を適切に検出することができる。また、特徴量の抽出する際の閾値を適切に設定することができる。具体的には、判定結果B1〜B4の判定に用いられる閾値Ithと、特徴量の抽出に用いられる閾値Ith2を異なる値にすることができる。より適切な感度で欠陥を検出することができる。
さらに、判定結果A1〜A6に応じて、位置情報を判定しているため、より適切に位置を特定することができる。さらに、位置情報の判定結果に基づいて適切な欠陥検出アルゴリズムを選択することができる。判定結果A1〜A6、判定結果B1〜B4、及び特徴量に基づいて、欠陥を検出することで、より適切に欠陥を検出することができる。さらに、図52に示すようにパターン22における位置に応じて、欠陥検出アルゴリズムを変えることで、欠陥23a〜23hを適切に分類することができる。欠陥23a〜23hを異なる欠陥検出アルゴリズムや閾値を用いて検出することが可能になる。よって、より欠陥を確実に検出、分類することができる。さらに、位置情報に応じてマスク領域を設定することで、影響がない箇所や目的としない箇所を除外して、欠陥を検出することができる。局所的に最適化したアルゴリズムでの処理が可能になる。
本実施の形態では、画像処理装置16が判定結果A1〜A6に基づいて、位置情報を取得している。これにより、より適切に位置を特定することができる。そして、取得した位置情報を付帯情報として付帯することで、画像の表現性を高めることが可能になる。画像処理技術の向上が可能になる。判定結果A1〜A6の全てを用いる必要はなく、判定結果A1〜A6の一部を用いて、位置情報を取得してもよい。例えば、左側領域判定手段74〜下側領域判定手段77のうちの1以上を周辺領域判定手段として、周辺領域判定手段の判定結果を位置情報の取得に用いることもできる。
位置情報取得部62が取得した位置情報に応じて、マスク領域を設定することも可能である。このようにすることで、欠陥検出の必要がない箇所をマスクすることができる。マスク領域以外の領域で欠陥が検出されるようになる。よって、マスク領域以外の領域の欠陥検出感度を高くすることができる。
位置情報取得部62が取得した位置情報に応じて、欠陥検出感度を変えることも可能である。これにより、より適切な感度で欠陥を検出することができる。例えば、検出感度を変えるためには、例えば、欠陥を検出するための閾値を位置情報に応じて変えればよい。
上記の画像処理、及び欠陥検出処理は、コンピュータプログラムによって実現することも可能である。すなわち、コンピュータがプログラムを実行することによって、上記の画像処理、及び欠陥検出処理が行われてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態による限定は受けない。
100 検査装置
11 照明光源
12 ハーフミラー
13 レンズ
14 レンズ
15 検出器
16 画像処理装置
17 ステージ
61 画素マトリックス情報取得部
62 位置情報取得部
63 画像パターン検出部
71 差分判定手段
72 水平領域判定手段
73 垂直領域判定手段
74 左側領域判定手段
75 右側領域判定手段
76 上側領域判定手段
77 下側領域判定手段
A1 水平領域
A2 垂直領域
A3 左側領域
A4 右側領域
A5 上側領域
A6 下側領域
B1 左側の周辺画素
B2 右側の周辺画素
B3 上側の周辺画素
B4 下側の周辺画素

Claims (13)

  1. パターンが形成された試料を撮像した画像について、画素アドレスと輝度値が対応付けられた画素マトリックス情報を取得する画素マトリックス情報取得手段と、
    前記画像において着目する着目画素の水平領域での輝度分布が平滑か否かを判定する水平領域判定手段と、
    前記着目画素の垂直領域での輝度分布の平滑度が平滑か否かを判定する垂直領域判定手段と、
    前記着目画素に対して、上下左右のいずれかの方向における周辺領域での輝度分布が平滑か否かを判定する周辺領域判定手段と、
    前記水平領域判定手段、前記垂直領域判定手段、及び前記周辺領域判定手段での判定結果に基づいて、前記着目画素の位置情報を取得する位置情報取得部と、を備えた画像処理装置。
  2. 前記周辺領域判定手段が、
    前記着目画素の左側に配置された左側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する左側領域判定手段と、
    前記着目画素の右側に配置された右側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する右側領域判定手段と、
    前記着目画素の上側に配置された上側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する上側領域判定手段と、
    前記着目画素の下側に配置された下側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する下側領域判定手段と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記着目画素の輝度値と、前記着目画素の周辺画素における輝度値との差分値をそれぞれ取得し、前記差分値と閾値を比較する差分判定手段を、さらに備え、
    前記位置情報取得部が、前記差分判定手段での判定結果に応じて前記着目画素の位置情報を取得する請求項1、又は2に記載の画像処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置と、
    前記試料からの光を受光して、受光輝度に応じた検出信号を前記画像処理装置に出力する検出器と、を備えた検査装置。
  5. 前記画像処理装置は、前記着目画素の特徴量を抽出し、
    前記周辺領域判定手段、前記水平領域判定手段、及び前記垂直領域判定手段での判定結果と、前記特徴量とに基づいて、欠陥を検出する請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記位置情報に応じて、マスク領域を設定し、
    前記マスク領域以外の領域における、欠陥を検出する請求項4、又は5に記載の検査装置。
  7. 前記位置情報に応じて、欠陥検出感度を変えている請求項4〜6のいずれか1項に記載の検査装置。
  8. パターンが形成された試料を撮像した画像について、画素アドレスと輝度値が対応付けられた画素マトリックス情報を取得するステップと、
    前記画像において着目する着目画素の水平領域での輝度分布が平滑か否かを判定する水平領域判定ステップと、
    前記着目画素の垂直領域での輝度分布の平滑度が平滑か否かを判定する垂直領域判定ステップと、
    前記着目画素に対して、上下左右のいずれかの方向における周辺領域での輝度分布が平滑か否かを判定する周辺領域判定ステップと、
    前記水平領域判定ステップ、前記垂直領域判定ステップ、及び前記周辺領域判定ステップでの判定結果に基づいて、前記パターン上における前記着目画素の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、を備えた画像処理方法。
  9. 前記周辺領域判定ステップが、
    前記着目画素の左側に配置された左側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する左側領域判定ステップと、
    前記着目画素の右側に配置された右側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する右側領域判定ステップと、
    前記着目画素の上側に配置された上側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する上側領域判定ステップと、
    前記着目画素の下側に配置された下側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する下側領域判定ステップと、を有していることを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記着目画素の輝度値と、前記着目画素の周辺画素における輝度値との差分値をそれぞれ取得し、前記差分値と閾値を比較する差分判定ステップを、さらに備え、
    前記位置情報取得ステップでは、前記差分判定ステップでの判定結果に応じて前記着目画素の位置情報を取得する請求項8、又は9に記載の画像処理方法。
  11. コンピュータに対して、画像処理を実行させるためのプログラムであって、
    パターンが形成された試料を撮像した画像について、画素アドレスと輝度値が対応付けられた画素マトリックス情報を取得するステップと、
    前記画像において着目する着目画素の水平領域での輝度分布が平滑か否かを判定する水平領域判定ステップと、
    前記着目画素の垂直領域での輝度分布の平滑度が平滑か否かを判定する垂直領域判定ステップと、
    前記着目画素に対して、上下左右のいずれかの方向における周辺領域での輝度分布が平滑か否かを判定する周辺領域判定ステップと、
    前記水平領域判定ステップ、前記垂直領域判定ステップ、及び前記周辺領域判定ステップでの判定結果に基づいて、前記パターン上における前記着目画素の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、をコンピュータに実行させるプログラム。
  12. 前記周辺領域判定ステップが、
    前記着目画素の左側に配置された左側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する左側領域判定ステップと、
    前記着目画素の右側に配置された右側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する右側領域判定ステップと、
    前記着目画素の上側に配置された上側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する上側領域判定ステップと、
    前記着目画素の下側に配置された下側領域での輝度分布が平滑か否かを判定する下側領域判定ステップと、を有していることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記着目画素の輝度値と、前記着目画素の周辺画素における輝度値との差分値をそれぞれ取得し、前記差分値と閾値を比較する差分判定ステップを、さらに備え、
    前記位置情報取得ステップでは、前記差分判定ステップでの判定結果に応じて前記着目画素の位置情報を取得する請求項11、又は12に記載のプログラム。
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