JP2020073126A - 遊技機 - Google Patents

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Kenji Tanaka
健司 田中
岡村 鉉
Gen Okamura
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【課題】可動演出手段を用いた演出の実行制御を好適に行うことが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】可動物ユニット67は、左右一対の可動物68,69を備えているとともに、これら可動物68,69をスライド移動させるための駆動ユニット91と、初期位置センサ97a,97bと、演出時位置センサ98a,98bと、を備えている。駆動ユニット91の駆動モータ92に中継基板111のモータドライバIC112から駆動信号が出力されることにより可動物68,69が動作する。また、モータドライバIC112はサブ側MPU82から受信した駆動コマンドに従って駆動信号を出力する。この場合に、可動物68,69が動作するように駆動制御されている状況で可動物68,69が正常に動作していない場合にはモータドライバIC112からの駆動信号の出力が停止される。【選択図】 図12

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
スロットマシンについて具体的には、メダルがベットされている状況でスタートレバーが操作されて新たなゲームが開始される場合に制御手段にて抽選処理が実行される。また、抽選処理が実行された場合には制御手段にて回転開始制御が実行されることによりリールの回転が開始され、当該リールの回転中にストップボタンが操作された場合には制御手段にて回転停止制御が実行されることによりリールの回転が停止される。そして、リールの回転停止後の停止結果が抽選処理の当選役に対応したものである場合には、当該当選役に対応した特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。
特開2008−295707号公報
ここで、上記例示等のような遊技機においては、可動物を用いた演出の実行制御を好適に行うことを可能とする構成が求められており、この点について未だ改良の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、可動演出手段を用いた演出の実行制御を好適に行うことが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決すべく請求項1記載の発明は、所定の動作を実行する可動演出手段と、
当該可動演出手段を駆動する駆動手段と、
当該駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
前記可動演出手段が所定状態となったことを検知する状態検知手段と、
前記駆動手段を駆動状態となるように制御している状況で前記可動演出手段が前記所定状態となったことが前記状態検知手段にて検知されない事象が継続した場合に、前記駆動手段による前記可動演出手段の駆動状態を解除させる駆動解除手段と、
を備え、
前記駆動制御手段は、
前記駆動手段に駆動信号を出力して当該駆動手段を駆動状態とする信号出力手段と、
当該信号出力手段からの駆動信号の出力状態を制御する出力制御手段と、
を備え、
前記信号出力手段は、前記出力制御手段から受信した情報又はそれに対応した情報を記憶する出力制御情報記憶手段を備え、当該出力制御情報記憶手段に記憶されている情報に対応した駆動信号を前記駆動手段に出力するものであり、
前記駆動解除手段は、前記駆動状態を解除させるために、前記信号出力手段からの駆動信号の出力を不可とするものであり、
本遊技機は、前記駆動解除手段により前記信号出力手段からの駆動信号の出力が不可とされた場合、前記出力制御情報記憶手段に記憶されている情報を消去させる情報消去手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、可動演出手段を用いた演出の実行制御を好適に行うことが可能となる。
第1の実施形態におけるスロットマシンの正面図である。 前面扉を開いた状態を示すスロットマシンの斜視図である。 各リールの図柄配列を示す図である。 表示窓から視認可能となる図柄と組合せラインとの関係を示す説明図である。 入賞態様と付与される特典との関係を示す説明図である。 スロットマシンの電気的構成図である。 主側MPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される通常処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される抽選処理を示すフローチャートである。 (a)通常遊技状態用の抽選テーブルの一例を示す図であり、(b)BB状態用の抽選テーブルの一例を示す図である。 主側MPUにて実行されるリール制御処理を示すフローチャートである。 可動物ユニットの動作演出を制御するための機械的構成及び電気的構成を説明するための図である。 (a)駆動モータの駆動系を示す接続図であり、(b)駆動モータの駆動特性を示す説明図である。 励磁データと励磁順ポインタとの関係を示す説明図である。 サブ側MPUにて実行される電源立ち上げ時処理を示すフローチャートである。 サブ側MPUにて実行される周期処理を示すフローチャートである。 サブ側MPUにて実行される駆動データの設定処理を示すフローチャートである。 サブ側MPUにて実行される初期位置復帰用処理を示すフローチャートである。 サブ側MPUにて実行される演出動作用処理を示すフローチャートである。 可動物における動作演出の様子を説明するためのタイムチャートである。 サブ側MPUにて実行される動作監視処理を示すフローチャートである。 モータドライバICにおけるモータ駆動動作を示すフローチャートである。 モータドライバICの動作の様子を説明するためのタイムチャートである。 第2の実施形態におけるサブ側MPUにて実行される駆動データの設定処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態におけるサブ側MPUにて実行される駆動データの設定処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態における可動物の動作演出と画像表示装置の表示演出とをリンクさせるための構成を説明するためのタイムチャートである。
<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるスロットマシンに本発明を適用した場合の第1の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はスロットマシン10の正面図であり、図2はスロットマシン10の前面扉12を開いた状態の斜視図である。
図2に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。筐体11は、複数の木製パネルが固定されることにより、全体として前方に開放された箱状に形成されている。
筐体11の前面側には、前面扉12が取り付けられている。前面扉12はその左側部を回動軸として、筐体11の内部空間を開閉可能とするように筐体11に支持されている。なお、前面扉12は、その裏面に設けられた施錠装置13によって開放不能に施錠状態とされており、この施錠状態は、キーシリンダ14への所定のキーによる解錠操作により解除される。
前面扉12の中央部上寄りには、図1に示すように、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル20が設けられている。遊技パネル20には、縦長の3つの表示窓部21L,21M,21Rが横並びとなるように形成されている。表示窓部21L,21M,21Rは透明又は半透明な材質により構成されており、各表示窓部21L,21M,21Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。
図2に示すように、筐体11は仕切り板によりその内部が上下2分割されており、仕切り板の上部にはリールユニット31が取り付けられている。リールユニット31は、円筒状にそれぞれ形成された左リール32L,中リール32M,右リール32Rを備えている。各リール32L,32M,32Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール32L,32M,32Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール32L,32M,32Rが各表示窓部21L,21M,21Rと1対1で対応している。したがって、各リール32L,32M,32Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓部21L,21M,21Rを通じて視認可能な状態となっている。また、リール32L,32M,32Rが正回転すると、各表示窓部21L,21M,21Rを通じてリール32L,32M,32Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように映し出される。
これら各リール32L,32M,32Rは、それぞれが図示しないステッピングモータに連結されており、各ステッピングモータの駆動により各リール32L,32M,32Rが個別に、即ちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。
図1に示すように、遊技パネル20の下方左側には、各リール32L,32M,32Rの回転を開始させるために操作されるスタートレバー41が設けられている。メダルが投入されているときにこのスタートレバー41が操作されると、各リール32L,32M,32Rが一斉に回転を始める。
スタートレバー41の右側には、回転している各リール32L,32M,32Rを個別に停止させるために操作されるストップボタン42,43,44が設けられている。各ストップボタン42,43,44は停止対象となるリール32L,32M,32Rに対応する表示窓部21L,21M,21Rの直下にそれぞれ配置されている。各ストップボタン42,43,44は、左リール32Lが回転を開始してから所定時間が経過すると停止させることが可能な状態となる。
なお、スタートレバー41の操作に基づき各リール32L,32M,32Rの回転が開始され、各ストップボタン42,43,44の操作に基づき各リール32L,32M,32Rが回転を停止して、メダル付与及び遊技状態の管理といった各種処理の実行が完了するまでが、1回のゲームに相当する。
表示窓部21L,21M,21Rの下方右側には、投資価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口45が設けられている。メダル投入口45から投入されたメダルは、図2に示すように、前面扉12の背面に設けられたセレクタ52によって、投入可能時であればホッパ装置53へ導かれ、投入不可時であれば前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口58からメダル受け皿59へと導かれる。なお、ホッパ装置53は、上記有効ライン上にメダルの付与に対応した入賞が成立した場合に、貯留タンクに貯留されたメダルを、メダル排出口58を通じてメダル受け皿59に払い出す機能を有している。
メダル投入口45の下方には、図1に示すように、メダル投入口45に投入されたメダルがセレクタ52内に詰まった際に押される返却ボタン46が設けられている。また、表示窓部21L,21M,21Rの下方左側には、クレジットされた仮想メダルを一度にベット可能な最大分投入するための第1クレジット投入ボタン47と、仮想メダルを一度に2枚投入するための第2クレジット投入ボタン48と、仮想メダルを一度に1枚投入するための第3クレジット投入ボタン49とが設けられている。
スタートレバー41の左側には、精算ボタン51が設けられている。すなわち、本スロットマシン10では、所定の最大値(メダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の払出メダルを仮想メダルとして貯留記憶するクレジット機能を有しており、仮想メダルが貯留記憶されている状況下で精算ボタン51を操作された場合、仮想メダルが現実のメダルとしてメダル排出口58から払い出されるようになっている。
筐体11の内部においてホッパ装置53の左方には、図2に示すように、電源装置54が設けられている。電源装置54には、電源投入時や電源遮断時に操作される電源ボタン55と、スロットマシン10の各種状態をリセットするためのリセットボタン56と、スロットマシン10の設定状態を「設定1」から「設定6」の範囲で変更するために操作される設定キー挿入孔57と、を備えている。
<各リール32L,32M,32Rに付されている図柄>
次に、各リール32L,32M,32Rに付されている図柄について説明する。
図3には、左リール32L,中リール32M,右リール32Rのそれぞれに巻かれるベルトに描かれた図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール32L,32M,32Rにはそれぞれ21個の図柄が一列に設けられている。また、各リール32L,32M,32Rに対応して番号が0〜20まで付されているが、これら番号は主制御装置70が表示窓部21L,21M,21Rから視認可能な状態となっている図柄を認識するための番号であり、リール32L,32M,32Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、「ベル」図柄(例えば、左ベルト20番目)、「赤7」図柄(例えば、左ベルト18番目)、「リプレイ」図柄(例えば、左ベルト17番目)、「スイカ」図柄(例えば、左ベルト16番目)、「BAR」図柄(例えば、左ベルト13番目)、「チェリー」図柄(例えば、左ベルト11番目)、「白7」図柄(例えば、左ベルト2番目)の7種類がある。そして、図3に示すように、各リール32L,32M,32Rに巻かれるベルトにおいて、各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
各表示窓部21L,21M,21Rは、図4の説明図に示すように、対応するリールに付された21個の図柄のうち図柄全体を視認可能な図柄数が3個となるように形成されている。このため、各リール32L,32M,32Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が表示窓部21L,21M,21Rを介して視認可能な状態となる。
本スロットマシン10では、各リール32L,32M,32Rの図柄が視認可能となる位置を結ぶようにして、計5本の組合せラインが設定されている。より詳しくは、左リール32Lの上段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの下段図柄を結んだ第1ラインML1と、左リール32Lの上段図柄,中リール32Mの上段図柄,右リール32Rの上段図柄を結んだ第2ラインML2と、左リール32Lの中段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの中段図柄を結んだ第3ラインML3と、左リール32Lの下段図柄,中リール32Mの下段図柄,右リール32Rの下段図柄を結んだ第4ラインML4と、左リール32Lの下段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの上段図柄を結んだ第5ラインML5と、が設定されている。そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合には、入賞成立として、遊技媒体たるメダルが所定数払い出される特典が付与されたり、遊技状態が移行される特典が付与されたりするようになっている。
図5には、入賞となる前記所定の図柄及び前記所定の図柄の組合せと、入賞となった場合に払い出されるメダル払出枚数とが示されている。
メダル払出が行われる小役入賞としては、第1スイカ入賞,第2スイカ入賞,第3スイカ入賞,第4スイカ入賞,ベル入賞,チェリー入賞がある。
各リール32L,32M,32Rの「スイカ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第1スイカ入賞として15枚のメダル払出が行われる。左リール32Lの「リプレイ」図柄と中リール32Mの「リプレイ」図柄と右リール32Rの「スイカ」図柄とが有効ライン上に停止した場合には、第2スイカ入賞として15枚のメダル払出が行われる。左リール32Lの「リプレイ」図柄と中リール32Mの「スイカ」図柄と右リール32Rの「スイカ」図柄とが有効ライン上に停止した場合には、第3スイカ入賞として9枚のメダル払出が行われる。左リール32Lの「リプレイ」図柄と中リール32Mの「スイカ」図柄と右リール32Rの「赤7」図柄とが有効ライン上に停止した場合には、第4スイカ入賞として1枚のメダル払出が行われる。各リール32L,32M,32Rの「ベル」図柄が有効ライン上に停止した場合には、ベル入賞として8枚のメダル払出が行われる。
左リール32Lの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には、チェリー入賞として2枚のメダル払出が行われる。すなわち、チェリー入賞の場合には、中リール32Mと右リール32Rについて、有効ライン上に停止する図柄がどのような図柄であっても良い。左リール32Lの複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止した場合には、各有効ライン上にてチェリー入賞が成立し、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけのメダル払出が行われる。具体的には、本実施形態では4枚のメダル払出が行われる。一方、左リール32Lにおいて一の有効ラインのみが存在する位置(具体的には中段)に「チェリー」図柄が停止した場合には、チェリー入賞として設定されている分のメダル払出が行われる。具体的には、本実施形態では2枚のメダル払出が行われる。
遊技状態の移行のみが行われる状態移行入賞としては、第1BB入賞,第2BB入賞,第3BB入賞がある。各リール32L,32M,32Rの「赤7」図柄が有効ライン上に停止した場合には第1BB入賞となり、各リール32L,32M,32Rの「白7」図柄が有効ライン上に停止した場合には第2BB入賞となり、各リール32L,32M,32Rの「BAR」図柄が有効ライン上に停止した場合には第3BB入賞となる。これらBB入賞が成立した場合には、遊技状態がBB状態に移行する。
メダルを投入することなく次ゲームの遊技を行うことが可能な再遊技の特典が付与される入賞としては、再遊技入賞がある。各リール32L,32M,32Rの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止した場合には再遊技入賞となる。再遊技入賞が成立すると、メダル払出や状態移行は行われないものの、遊技者は所有するメダルを減らすことなく且つメダルを投入することなく次ゲームの遊技を行うことが可能となる。
<各種報知及び各種演出を実行するための装置>
次に、各種報知及び各種演出を実行するための装置について説明する。
前面扉12の上部には、図1に示すように、上部ランプ64が設けられているとともに画像表示装置66が設けられており、前面扉12の下部には、スピーカ65が設けられている。上部ランプ64は、スロットマシン10において異常が発生した場合に当該異常に対応した態様で発光制御されるとともに、入賞結果に応じた態様で発光制御される。また、上部ランプ64は、画像表示装置66における表示演出に対応した発光演出が行われるように発光制御される。スピーカ65は左右一対として設けられており、スロットマシン10において異常が発生した場合に当該異常に対応した音又は音声が出力されるように音出力制御されるとともに、入賞結果に対応した音又は音声が出力されるように音出力制御される。また、スピーカ65は、画像表示装置66における表示演出に対応した音出力演出が行われるように音出力制御される。
画像表示装置66は表示面66aを有しており、スロットマシン10において異常が発生した場合には当該異常に対応した画像が当該表示面66aにて表示されるように表示制御される。また、画像表示装置66は、内部抽選における役の当選結果及び各ゲームにおける入賞結果に対応した画像が表示面66aにて表示されるように表示制御される。
画像表示装置66に対しては、表示面66aの前方において動作演出の実行を可能とするための可動物ユニット67が設けられている。可動物ユニット67は、左右一対の可動物68,69を備えている。これら可動物68,69は、図示しない駆動ユニットにより駆動されることで動作し、表示面66aに対して前方から重ならない初期位置と、表示面66aに対して前方から重なる演出時位置との間でスライド移動可能となっている。可動物68,69は、演出時位置に配置された場合には可動物68,69同士が左右に並設された状態となり、これら可動物68,69により所定の形状(具体的には四角形)が形成される。これら可動物68,69が初期位置から演出時位置に移動する演出は、内部抽選の結果、いずれかのBB役に当選している期待度が高いことを示すために実行される。
<各種制御装置>
スロットマシン10には、各種制御装置が設けられている。
具体的には、図2に示すように、リールユニット31の上方には、主制御装置70が設けられている。当該主制御装置70は、筐体11の背板に取り付けられている。主制御装置70は、主基板が基板ボックスに収容されて構成されている。基板ボックスを開放する場合には、締結状態を解除する必要があり、当該締結状態の解除に際して破壊箇所が生じることとなる。当該破壊箇所の有無を確認することで、基板ボックスが開放されたか否かを簡易的に確認することが可能となる。
スロットマシン10には、主制御装置70以外にもサブ制御装置80が設けられている。サブ制御装置80は、前面扉12において画像表示装置66の後方に重ねて配置されている。サブ制御装置80は、主制御装置70から受信したコマンドに基づき、上部ランプ64、スピーカ65、画像表示装置66、及び可動物ユニット67の制御を実行する。なお、サブ制御装置80は、主制御装置70と同様に、基板ボックス内に制御基板が収容されてなる。
<スロットマシン10の電気的構成>
次に、本スロットマシン10の電気的構成について、図6のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置70は、遊技の主たる制御を司る主制御基板71を具備している。主制御基板71には、MPU72が搭載されている。MPU72には、当該MPU72により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM73と、そのROM73内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM74と、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路75と、割込回路、データ入出力回路、乱数発回路などが内蔵されている。なお、MPU72に対してROM73及びRAM74が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。
MPU72には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU72の入力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rが1回転したことを個別に検出するリールインデックスセンサ)、スタートレバー41の操作を検出するスタート検出センサ41a、各ストップボタン42,43,44の操作を個別に検出するストップ検出センサ42a,43a,44a、メダル投入口45から投入されたメダルを検出する投入メダル検出センサ45a、各クレジット投入ボタン47,48,49の操作を個別に検出するクレジット投入検出センサ47a,48a,49a、精算ボタン51の操作を検出する精算検出センサ51a、ホッパ装置53の払出検出センサ、リセットボタン56の操作を検出するリセット検出センサ56a、設定キー挿入孔57に設定キーが挿入されたことを検出する設定キー検出センサ57a等の各種センサが接続されており、これら各センサからの信号はMPU72に入力される。
MPU72の出力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rを回転させるためのステッピングモータ)、ホッパ装置53の払出モータ及びサブ制御装置80等が接続されている。各ゲームにおいてはリールユニット31の各リール32L,32M,32Rの回転駆動制御がMPU72により行われるとともに、小役入賞が成立してメダルの払い出しを実行する場合にはホッパ装置53の駆動制御がMPU72により行われる。サブ制御装置80には、各ゲームの各タイミングでMPU72からコマンドが送信される。
MPU72の入力側には、電源装置54に設けられた停電監視回路が接続されている(図示略)。電源装置54には、主制御装置70をはじめとしてスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部及び停電監視回路が搭載されており、停電監視回路は、外部電源から電源部に印加されている電圧を監視し、当該電圧が基準電圧以下となった場合にMPU72に停電信号を出力する。MPU72は、停電信号を受信することにより停電時処理を実行し、復電後において停電前の処理状態への復帰を可能とする。また、電源装置54には、外部電源からの動作電力の供給が遮断されている状況において電断中電力としてバックアップ電力をRAM74に供給するための電断中電源部が設けられている。これにより、外部電源からの動作電力の供給が遮断されている状況であっても、電断中電源部においてバックアップ電力を供給可能な状況(例えば1日や2日)ではRAM74においてデータが記憶保持される。但し、電源装置54に設けられたリセットボタン56を押圧操作した状態でスロットマシン10の電源のON操作を行うことで、RAM74に記憶保持されているデータは初期化される。
サブ制御装置80は、各種報知や各種演出の実行制御を実行するためのサブ制御基板81を具備している。サブ制御基板81には、MPU82が搭載されている。MPU82には、当該MPU82により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM83と、そのROM83内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM84と、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路85と、割込回路、データ入出力回路、乱数発回路などが内蔵されている。
なお、MPU82に対してROM83及びRAM84が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。また、RAM84には、外部電源からの動作電力の供給が遮断されている状況において電源装置54の電断中電源部からバックアップ電力が供給され、当該バックアップ電力が供給されている状況(例えば1日や2日)ではRAM84においてデータが記憶保持される。但し、電源装置54に設けられたリセットボタン56を押圧操作した状態でスロットマシン10の電源のON操作を行うことで、RAM84に記憶保持されているデータは初期化される。
MPU82には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU82の入力側には、既に説明したとおり主制御装置70のMPU72が接続されており、当該MPU72から各種コマンドを受信する。
MPU82の出力側には、上部ランプ64、スピーカ65及び画像表示装置66が接続されている。MPU82では、主制御装置70のMPU72から受信したコマンドに基づき、上部ランプ64の発光制御、スピーカ65の音出力制御、及び画像表示装置66の表示制御を実行することで、各種報知や各種演出が行われるようにする。
なお、以下の説明では説明の便宜上、主制御装置70のMPU72、ROM73及びRAM74をそれぞれ主側MPU72、主側ROM73及び主側RAM74といい、サブ制御装置80のMPU82、ROM83及びRAM84をそれぞれサブ側MPU82、サブ側ROM83及びサブ側RAM84という。
<主側MPU72及びサブ側MPU82により実行される処理>
次に、主側MPU72及びサブ側MPU82により実行される処理について説明する。まず、主側MPU72にて実行される基本的な処理の内容について説明する。
かかる主側MPU72の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されたメイン処理の実行後に繰り返し実行される通常処理と、当該通常処理に対して定期的に割り込んで起動されるタイマ割込み処理とがあり、説明の便宜上、はじめにタイマ割込み処理を説明し、その後、通常処理を説明する。
<タイマ割込み処理>
図7は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。当該タイマ割込み処理は、例えば1.49msecごとに起動される。
ステップS101に示すレジスタ退避処理では、後述する通常処理で使用している主側MPU72内の全レジスタの値を主側RAM74に退避させる。ステップS102では停電フラグに「1」がセットされているか否かを確認し、停電フラグに「1」がセットされているときにはステップS103に進み、停電時処理を実行する。
停電フラグは、電源装置54の停電監視回路からの停電信号が主側MPU72に入力された場合にセットされる。停電時処理では、まず停電コマンド以外のコマンドの送信が終了しているか否かを判定し、送信が終了していない場合には本処理を終了してタイマ割込み処理に復帰し、送信途中のコマンドの送信を終了させる。停電コマンド以外のコマンドの送信が終了している場合には、停電コマンドの送信を開始し、停電コマンドの送信が完了するまでは本タイマ割込み処理を繰り返し実行する。停電コマンドの送信が完了している場合には、主側MPU72のスタックポインタの値を主側RAM74に保存する。その後、主側MPU72の出力ポートの出力状態をクリアし、図示しない全てのアクチュエータをオフ状態にする。そして、停電解消時に主側RAM74のデータが正常か否かを判定するための判定値を算出して当該主側RAM74に保存することにより、それ以後のRAMアクセスを禁止する。以上の処理を行った後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。
ステップS102にて停電フラグがセットされていない場合には、ステップS104以降の各種処理を行う。すなわち、ステップS104では、誤動作の発生を監視するためのウオッチドッグタイマの値を初期化するウオッチドッグタイマのクリア処理を行う。ステップS105では、主側MPU72自身に対して次回のタイマ割込みを設定可能とする割込み終了宣言処理を行う。ステップS106では、各リール32L,32M,32Rを回転させるために、それぞれのステッピングモータを駆動させるステッピングモータ制御処理を行う。ステップS107では、入力ポートに接続された各種センサの状態を読み込むとともに、読み込み結果が正常か否かを監視するセンサ監視処理を行う。ステップS108では、各カウンタやタイマの値を減算するタイマ演算処理を行う。ステップS109では、メダルのベット数や、払出枚数をカウントした結果を外部へ出力するカウンタ処理を行う。
ステップS110では、各種コマンドをサブ制御装置80へ送信するコマンド出力処理を行う。ステップS111では、入出力ポートからI/O装置に対応するデータを出力するポート出力処理を行う。ステップS112では、先のステップS101にて主側RAM74に退避させた各レジスタの値をそれぞれ主側MPU72内の対応するレジスタに復帰させる。その後、ステップS113にて次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い、この一連のタイマ割込み処理を終了する。
<通常処理>
次に、通常処理について図8のフローチャートに基づき説明する。
ステップS201では、次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行う。ステップS202では、遊技を可能とするための開始前処理を行う。開始前処理では、サブ制御装置80等が初期化を終了するまで待機する。サブ制御装置80等の初期化が終了した場合には、ステップS203〜ステップS212に示す遊技管理処理を行う。
遊技管理処理として、ステップS203では、主側RAM74に格納された各種遊技情報等のデータをクリアする。この場合、一のゲームにおいて使用する主側RAM74の各エリアを初期化するための処理を実行する。その後、ステップS204では開始待ち処理を行う。
開始待ち処理では、前回の遊技で再遊技入賞が成立したか否かを判定する。再遊技入賞が成立していた場合には、前回のベット数と同数の仮想メダルを自動投入する自動投入処理を行い、開始待ち処理を終了する。前回の遊技で再遊技入賞が成立した場合には、遊技者は所有するメダルを減らすことなく且つメダルを投入することなく今回の遊技を行うことができる。いずれの再遊技入賞も成立していなかった場合には、精算ボタン51が操作されたか否かを判定し、精算ボタン51が操作された場合には、クレジットされた仮想メダルと同数のメダルを払い出すメダル返却処理を行う。メダル返却処理の終了後又は精算ボタン51が操作されていない場合には、前回の開始待ち処理から今回の開始待ち処理までの間にメダルの投入又はクレジット投入ボタン47〜49の操作がなされたか否かを判定し、いずれかが行われた場合には、ベット数の変更等を行うメダル投入処理を行い、開始待ち処理を終了する。また、前回の開始待ち処理から今回の開始待ち処理までの間にメダルの投入とクレジット投入ボタン47〜49の操作のいずれもなされていない場合には、そのまま開始待ち処理を終了する。
開始待ち処理の終了後、ステップS205ではメダルのベット数が規定数(本実施形態では3)に達しているか否かを判定し、ベット数が規定数に達していない場合には、ステップS204の開始待ち処理に戻る。ベット数が規定数に達している場合には、ステップS206にてスタートレバー41が操作されたか否かを判定する。スタートレバー41が操作されていない場合には、ステップS204の開始待ち処理に戻る。
一方、スタートレバー41が操作された場合には、遊技を開始させるべく開始指令が発生したことを意味する。かかる場合には、ステップS207にて上述した第1ラインML1〜第5ラインML5の全ての組合せラインを有効ラインと設定する有効ライン設定処理を行うとともに、ステップS208にてセレクタ52を制御することによりベット受付を禁止する。その後、ステップS209の抽選処理、ステップS210のリール制御処理、ステップS211のメダル払出処理、及びステップS212のBB状態処理を順に実行し、ステップS203に戻る。
ステップS209〜ステップS212の処理のうち、ステップS211のメダル払出処理及びステップS212のBB状態処理について先に説明する。
ステップS211のメダル払出処理では、払出情報格納エリアにセットされた払出数が「0」か否かを判定する。払出数が「0」の場合、先の払出判定処理にて小役入賞が成立していないと判定したことを意味する。かかる場合には、払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、再遊技入賞が成立したか否かを判定する。再遊技入賞も成立していない場合にはそのままメダル払出処理を終了し、再遊技入賞が成立している場合には、遊技状態を再遊技状態とする再遊技設定処理を行い、メダル払出処理を終了する。なお、先に説明した開始待ち処理(ステップS204)では、現在の遊技状態が再遊技状態であると判定した場合に自動投入処理を行っている。
一方、払出情報格納エリアにセットされた払出数が「0」でない場合には、当該払出数と同数のメダルを払い出し、メダル払出処理を終了する。メダルの払い出しについて具体的には、クレジットカウンタのカウント値が上限(貯留されているメダル数が50枚)に達していない場合、クレジットカウンタのカウント値に払出数を加算する。また、クレジットカウンタのカウント値が上限に達している場合、又は払出数の加算途中でカウント値が上限に達した場合には、メダル払出用回転板を駆動し、メダルをホッパ装置53からメダル受け皿59へ払い出す。なお、現在の遊技状態がBB状態である場合には、後述する残払出数データの値から払出数を減算する処理を行う。
ステップS212のBB状態処理では、第1BB当選データ、第2BB当選データ又は第3BB当選データがセットされている状況で、その当選データに対応した入賞が成立しているか否かを判定する。いずれかのBB入賞が成立した場合には、主側RAM74にBB設定フラグをセットすることで遊技状態をBB状態に移行させる。また、この際、主側RAM74に、BB状態中に払出可能な残りのメダル数を示す残払出数データとして「442」をセットする。
遊技状態がBB状態となることで、後述する抽選処理ではBB状態用抽選テーブルを選択する。また、BB状態においては、リール32L,32M,32Rの回転が停止され入賞が発生する毎に、その入賞分の数が主側RAM74の残払出数データから減算される。そして、残払出数データが「0」となった場合に、BB設定フラグがクリアされて、BB状態が終了する。
<抽選処理>
次に、通常処理(図8)におけるステップS209の抽選処理について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS301では、役の当否判定を行う際に用いる乱数を取得する。本スロットマシン10では、スタートレバー41が操作されると、ハード回路がその時点におけるフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。フリーランカウンタは0〜65535の乱数を生成しており、主側MPU72は、スタートレバー41の操作を確認した後、ハード回路がラッチした値を主側RAM74に格納する。かかる構成とすることにより、スタートレバー41が操作されたタイミングで速やかに乱数を取得することが可能となり、同期等の問題が発生することを回避することが可能となる。本スロットマシン10のハード回路は、スタートレバー41が操作される毎にその都度のフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。
乱数を取得した後、ステップS302では、役の当否判定を行うための抽選テーブルを選択する。本スロットマシン10では、大別して通常遊技状態及びBB状態の2種類の遊技状態を有している。そこでステップS302では、主側RAM74に設けられた遊技状態フラグの内容に基づいてスロットマシン10の現在の遊技状態を判別し、遊技状態と対応した抽選テーブルを選択する。
例えば、現在の遊技状態が通常遊技状態である場合には、通常遊技状態用抽選テーブルを選択する。この場合に、本スロットマシン10では、「設定1」から「設定6」まで6段階の当選確率が予め用意されており、設定キー挿入孔57に設定キーを挿入してON操作するとともに所定の操作を行うことにより、通常遊技状態において、いずれの当選確率に基づいて内部処理を実行させるのかを設定することができる。ステップS302では、設定状態が「設定1」のときにメダル払出の期待値が最も低い抽選テーブルを選択し、「設定6」のときにメダル払出の期待値が最も高い抽選テーブルを選択する。一方、BB状態では、当選確率は「設定1」から「設定6」にて共通となっている。
なお、当選確率についての構成は上記のものに限定されることはなく、通常遊技状態において少なくとも一部の役が設定値に依存することなく共通であってもよい。例えば、BB状態といった特別遊技状態への当選確率は「設定1」から「設定6」で相違する一方、他の役(小役、再遊技役)の一部又は全部についての当選確率が設定値に依存することなく共通である構成としてもよい。また、BB状態において所定の小役又は全部の小役の当選確率が「設定1」から「設定6」で相違する構成としてもよい。
抽選テーブルについて、図10を参照しながら説明する。図10(a)は、「設定3」の通常遊技状態で選択される通常遊技状態用の抽選テーブルであり、図10(b)は、BB状態で選択されるBB状態用の抽選テーブルである。図10(a)及び図10(b)に示すように、抽選テーブルには、インデックス値IVが設定されており、各インデックス値IVには、当選となる役がそれぞれ一義的に対応付けられるとともにポイント値PVが設定されている。
通常遊技状態用の抽選テーブルについて詳細には、図10(a)に示すように、IV=1〜3、12〜18にはそれぞれ、第1BB役、第2BB役、第3BB役、チェリー役、第1スイカ役、第2スイカ役、第3スイカ役、第4スイカ役、ベル役、再遊技役のうちのいずれか1つの抽選役が設定されており、各インデックス値IVにおいて抽選役はそれぞれ異なっている。
一方、IV=4〜11には、複数の抽選役が設定されている。例えば、IV=4では、抽選役として第2スイカ役、チェリー役、第1BB役の3種類の抽選役が設定されており、IV=4において当選となった場合には、これら3種類の役のいずれか1つのみの入賞、又はこれら3種類の役のうち所定の組合せでの同時入賞が発生する。このように3種類の抽選役が設定されているのは、IV=5及びIV=6の場合においても同様である。但し、IV=4〜6において、それぞれ設定されている抽選役の組合せは異なっている。
また、IV=7では、抽選役としてチェリー役、第2BB役の2種類の抽選役が設定されており、IV=7において当選となった場合には、これら2種類の役のいずれか1つのみの入賞、又はこれら2種類の役の同時入賞が発生する。このように2種類の抽選役が設定されているのは、IV=8〜11の場合においても同様である。但し、IV=7〜11において、それぞれ設定されている抽選役の組合せは異なっている。
上記10種類の抽選役において、単独当選となる場合及び重複当選となる場合の両方を含めた当選確率は、ベル役>再遊技役>チェリー役>第2スイカ役>第1スイカ役=第3スイカ役=第4スイカ役>第1BB役=第2BB役=第3BB役となっている。つまり、各BB役の当選確率が最も低く設定されている。この場合に、各BB役は、1回の抽選処理にて単独で当選となる場合と、1回の抽選処理にて他の所定役とともに同時に当選となる場合とがある。これにより、例えば、上記所定役の入賞が成立した場合であっても、BB役の当選を遊技者に期待させることが可能となる。その一方、BB役が単独で当選する場合もあるため、入賞が一切成立していない状況であってもBB役当選を遊技者に期待させることが可能となる。
BB状態用の抽選テーブルについて詳細には、図10(b)に示すように、通常遊技状態用の抽選テーブルにおいて、IV=11〜17が、IV=1〜7としてそれぞれ設定されている。当該インデックス値はいずれも、抽選役として小役のみが設定されている。つまり、BB状態においては、第1BB役〜第3BB役及び再遊技役が抽選役として設定されていない。
BB状態においては、小役の当選確率が通常遊技状態の場合よりも高く設定されている。また、IV=2〜7には、チェリー役、第1スイカ役、第2スイカ役、第3スイカ役、第4スイカ役、ベル役のうちのいずれか1つの抽選役が設定されているのに対して、IV=1には、第2スイカ役及びチェリー役が抽選役として設定されている。また、当選確率は、ベル役が最も高く、第2スイカ役及びチェリー役の同時当選が次に高く、チェリー役、第1〜第4スイカ役の各単独当選が最も低くなるように設定されている。
抽選処理(図9)の説明に戻り、抽選テーブルを選択した後は、ステップS303にてインデックス値IVを1とし、続くステップS304では役の当否を判定する際に用いる判定値DVを設定する。かかる判定値設定処理では、現在の判定値DVに、現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVを設定する。なお、初回の判定値設定処理では、ステップS301にて取得した乱数値を現在の判定値DVとし、この乱数値に現在のインデックス値IVである1と対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとする。
その後、ステップS305ではインデックス値IVと対応する役の当否判定を行う。役の当否判定では判定値DVが65535を超えたか否かを判定する。65535を超えた場合には、ステップS306に進み、そのときのインデックス値IVと対応する当選役のデータを主側RAM74にセットする。例えば、IV=4のときに判定値DVが65535を超えた場合、ステップS306では、第2スイカ役とチェリー役と第1BB役に当選したことを示すデータを主側RAM74にセットし、IV=12のときに判定値DVが65535を超えた場合、ステップS306では、チェリー役に当選したことを示すデータを主側RAM74にセットする。
ちなみに、セットされた当選のデータが第1BBに当選したことを示す当選データ(以下、「第1BB当選データ」と言う。)、第2BBに当選したことを示す当選データ(以下、「第2BB当選データ」と言う。)、又は第3BBに当選したことを示す当選データ(以下、「第3BB当選データ」と言う。)でない場合、主側RAM74にセットされた当選であることを示すデータは該当選データがセットされたゲームの終了後にリセットされる(通常処理のステップS203参照)。
一方、当選データが第1BB当選データ、第2BB当選データ又は第3BB当選データである場合、これら当選データは対応するBB入賞が成立したことを条件の1つとしてリセットされる。すなわち、第1BB当選データ、第2BB当選データ及び第3BB当選データは、複数回のゲームにわたって有効とされる場合がある。
また、通常遊技状態において第1BB当選データ、第2BB当選データ又は第3BB当選データを持ち越した場合のステップS306では、現在のインデックス値IVが1〜3であれば対応する当選データをセットしない構成であり、現在のインデックス値IVが4〜10であればBB当選データ以外の当選データをセットする構成であり、現在のインデックス値が1〜10以外であればインデックス値IVと対応する当選データをセットする。つまり、第1BB当選データ、第2BB当選データ又は第3BB当選データが持ち越されているゲームでは、第1BB役、第2BB役及び第3BB役以外の役に当選した場合には対応する当選データをセットする一方、第1BB役、第2BB役又は第3BB役に当選した場合には対応する当選データをセットしない。
ステップS305にて判定値DVが65535を超えなかった場合には、インデックス値IVと対応する役に外れたことを意味する。かかる場合にはステップS307にてインデックス値IVを1加算し、続くステップS308ではインデックス値IVと対応する役があるか否か、すなわち当否判定すべき判定対象があるか否かを判定する。具体的には、1加算されたインデックス値IVが抽選テーブルに設定されたインデックス値IVの最大値を超えたか否かを判定する。当否判定すべき判定対象がある場合にはステップS304に戻り、役の当否判定を継続する。このとき、ステップS304では、先の役の当否判定に用いた判定値DV(すなわち現在の判定値DV)に現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとし、ステップS305では、当該判定値DVに基づいて役の当否判定を行う。
ステップS306にて当選データをセットした後、又はステップS308にて当否判定すべき判定対象がないと判定した場合には、役の当否判定が終了したことを意味する。かかる場合には、ステップS309にて抽選結果コマンドをセットする。抽選結果コマンドとは、役の当否判定の結果を把握させるべくサブ制御装置80に送信されるコマンドであり、当該抽選結果コマンドには役の当否判定の結果に対応したデータが含まれる。その後、ステップS310にて、リール停止制御用の停止情報を設定する停止情報第1設定処理を行い、本抽選処理を終了する。
<リール制御処理>
次に、通常処理(図8)におけるステップS210のリール制御処理について、図11のフローチャートに基づき説明する。
リール制御処理では、まずステップS401において各リール32L,32M,32Rの回転を開始させる回転開始処理を行う。回転開始処理では、前回の遊技でリールが回転を開始した時点から予め定めたウエイト時間(例えば4.1秒)が経過したか否かを確認し、経過していない場合にはウエイト時間が経過するまで待機する。ウエイト時間が経過した場合には、次回の遊技のためのウエイト時間を再設定するとともに、主側RAM74に設けられたモータ制御格納エリアに回転開始情報をセットするモータ制御初期化処理を行う。かかる処理を行うことにより、タイマ割込み処理におけるステップS106のステッピングモータ制御処理にてステッピングモータの加速処理が開始され、各リール32L,32M,32Rが回転を開始する。その後、各リール32L,32M,32Rが所定の回転速度で定速回転するまで待機し、回転開始処理を終了する。また、主側MPU72は、各リール32L,32M,32Rの回転速度が定速となると、各ストップボタン42〜44の図示しないランプを点灯表示することにより、停止指令を発生させることが可能となったことを遊技者等に報知する。
回転開始処理に続き、ステップS402では、ストップボタン42〜44のいずれかが操作されたか否かを判定する。いずれのストップボタン42〜44も操作されていない場合には、ストップボタン42〜44のいずれかが操作されるまで待機する。ストップボタン42〜44のいずれかが操作されたと判定した場合には、ステップS403に進み、回転中のリールと対応するストップボタン42〜44が操作されたか否か、すなわち停止指令が発生したか否かを判定する。停止指令が発生していない場合には、ステップS402に戻り、ストップボタン42〜44のいずれかが操作されるまで待機する。停止指令が発生した場合には、ステップS404にて停止指令コマンドをセットする。
停止指令コマンドとは、いずれのストップボタン42〜44が操作されて停止指令が発生したのかを把握させるべくサブ制御装置80に送信されるコマンドである。停止指令コマンドをセットした場合には、回転中のリールを停止させるべくステップS405〜ステップS411に示す停止制御処理を行う。
ステップS405では、ストップボタン42〜44の操作されたタイミングで基点位置(本実施形態では下段)に到達している到達図柄の図柄番号を確認する。具体的には、リールインデックスセンサの検出信号が入力された時点から出力した励磁パルス数により、基点位置に到達している到達図柄の図柄番号を確認する。続くステップS406では、主側RAM74に格納されている停止情報に基づいて、今回停止させるべきリールのスベリ数を算出する。
本スロットマシン10では、各リール32L,32M,32Rを停止させる停止態様として、ストップボタン42〜44が操作された場合に、基点位置に到達している到達図柄をそのまま停止させる停止態様と、対応するリールを1図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、2図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、3図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、4図柄分滑らせた後に停止させる停止態様との5パターンの停止態様が用意されている。そこでステップS406では、主側RAM74に格納されている停止情報に基づいて、スベリ数として0〜4のいずれかの値を算出する。
その後、ステップS407では、算出したスベリ数を到達図柄の図柄番号に加算し、基点位置に実際に停止させる停止図柄の図柄番号を決定する。ステップS408では今回停止させるべきリールの到達図柄の図柄番号と停止図柄の図柄番号が等しくなったか否かを判定し、等しくなった場合にはステップS409にてリールの回転を停止させるリール停止処理を行う。その後、ステップS410では、全リール32L,32M,32Rが停止したか否かを判定する。全リール32L,32M,32Rが停止していない場合には、ステップS411にて停止情報第2設定処理を行い、ステップS402に戻る。
ここで、停止情報とは、各リール32L,32M,32Rの停止態様を、抽選処理(図9)の結果に対応したものとするための情報であり、当該停止情報を利用することにより、各ストップボタン42〜44が停止操作された場合に基点位置に到達している到達図柄に対するスベリ数(具体的には「0」〜「4」)を算出することが可能となる。当該停止情報としては、各図柄とスベリ数との対応関係を示すスベリ数データが、各抽選結果及び各リール32L,32M,32Rの停止順序に対応させて主側ROM73に予め記憶されている。但し、これに限定されることはなく、各抽選結果及び各リール32L,32M,32Rの停止順序に対応するスベリ数データを、リール32L,32M,32Rの回転中などに導出する構成としてもよい。
上記停止情報を設定するための処理として、抽選処理(図9)のステップS310にて実行される停止情報第1設定処理と、リール制御処理(図11)のステップS411にて実行される停止情報第2設定処理とが存在している。停止情報第1設定処理では、抽選処理結果に応じて停止情報を設定する。
停止情報第2設定処理では、停止情報第1設定処理又は前回の停止情報第2設定処理にて主側RAM74に格納された停止情報を、リールの停止後に変更する処理である。停止情報第2設定処理では、セットされている当選データと、リール32L,32M,32Rの停止順序と、停止しているリール32L,32M,32Rの停止出目と、に基づいて停止情報を変更する。
ステップS410にて全リール32L,32M,32Rが停止していると判定した場合には、ステップS412にて入賞判定処理を実行する。入賞判定処理とは、当選図柄の組合せが有効ライン上に並んでいることを条件の1つとしてメダルの払出枚数を設定する処理である。入賞判定処理では、各リール32L,32M,32Rの下段に停止した停止図柄の図柄番号から各有効ライン上に形成された図柄の組合せを導出し、有効ライン上で入賞が成立しているか否かを判定する。入賞が成立している場合には、さらに入賞成立役が主側RAM74にセットされている当選データと対応しているか否かを判定する。入賞成立役が当選データと対応している場合には、入賞成立役と、当該入賞成立役と対応する払出数と、を主側RAM74にセットする。一方、入賞成立役が当選データと対応していない場合には、スロットマシン10をエラー状態とするとともにエラーの発生を報知する異常発生時処理を行う。かかるエラー状態は、リセットボタン56が操作されるまで維持される。入賞判定処理が終了した場合には、ステップS413にて今回のゲームにおける入賞成立役をサブ制御装置80に把握させるべく入賞結果コマンドをセットし、本リール制御処理を終了する。
<サブ側MPU82により実行される処理>
次に、サブ側MPU82により実行される処理内容について説明する。
サブ側MPU82は、主側MPU72から受信したコマンドの内容に基づいて、上部ランプ64、スピーカ65及び画像表示装置66の制御を実行する。この場合、スロットマシン10の状態を報知するためにこれら上部ランプ64、スピーカ65及び画像表示装置66の制御を実行するとともに、内部抽選の結果及び入賞結果に対応した演出を実行するために上部ランプ64、スピーカ65及び画像表示装置66の制御を実行する。また、サブ側MPU82は、画像表示装置66における表示演出に対応した動作演出が実行されるように、可動物ユニット67の制御を実行する。
ここで、可動物ユニット67の動作演出を制御するための機械的構成及び電気的構成について、図12の説明図を参照しながら説明する。
可動物ユニット67は、既に説明したとおり、左右一対の可動物68,69を備えているとともに、これら可動物68,69をスライド移動させるための駆動ユニット91と、各可動物68,69が初期位置に配置されていることを検知するための一対の初期位置センサ97a,97bと、各可動物68,69が演出時位置に配置されていることを検知するための一対の演出時位置センサ98a,98bと、を備えている。
駆動ユニット91は、ステッピングモータである駆動モータ92と、当該駆動モータ92及び各可動物68,69の両方に連結させて設けられ駆動モータ92の動力を各可動物68,69に伝達する伝達ユニット93と、を備えている。伝達ユニット93は、駆動モータ92の出力軸が固定された駆動ローラ94と、駆動ローラ94の回転に伴って周回する搬送ベルト95と、搬送ベルト95の周回動作に従動する従動ローラ96と、を備えている。搬送ベルト95は、横方向に延在させて設けられており、搬送ベルト95が所定方向に周回する場合には各可動物68,69が近付く側に移動し、搬送ベルト95が当該所定方向とは逆方向に周回する場合には可動物68,69が遠ざかる側に移動する構成となっている。したがって、各可動物68,69が初期位置に配置されている状態において搬送ベルト95が所定方向に周回することとなる第1駆動状態となるように駆動モータ92が駆動制御されることにより、各可動物68,69は演出時位置に向けてスライド移動し、その一方、搬送ベルト95が所定方向とは逆方向に周回することとなる第2駆動状態となるように駆動モータ92が駆動制御されることにより、各可動物68,69は初期位置に向けてスライド移動する。
駆動モータ92の動作原理について図13及び図14を参照しながら説明する。図13(a)は駆動モータ92の駆動系を示す接続図であり、図13(b)は駆動モータ92の駆動特性を示す説明図である。図14は励磁データと励磁順ポインタとの関係を示す説明図である。
駆動モータ92として本実施形態では、1−2相励磁方式を採用したハイブリッド(HB)型の2相ステッピングモータを使用している。なお、ステッピングモータはハイブリッド型や2相に限らず、4相あるいは5相のステッピングモータなど、種々のステッピングモータを使用することができる。
ハイブリッド型のステッピングモータである駆動モータ92は、図13(a)に示すように、中央に配置された回転子101と、回転子101の周囲に配置され第1〜第4ポール103〜106を有する固定子102とを備えている。回転子101は、N極に着磁された手前側回転子101aと、S極に着磁された奥側回転子101bとで構成され、手前側回転子101aの周囲に設けられた歯と歯の間に、奥側回転子101bの周囲に設けられた歯が位置するように1/2ピッチだけ相対的にずらされた状態で回転軸に取り付けられている。そして、手前側回転子101aと奥側回転子101bとの間には図示しない筒状磁石が取着されている。
第1ポール103と第3ポール105には、励磁コイルL0と励磁コイルL2がバイファイラ巻きされ、励磁コイルL0の巻き終わり端と励磁コイルL2の巻き始め端とが結線され、ここに所定の直流電源+B(例えば+24ボルト)が印加される。同じく、第2ポール104と第4ポール106にも励磁コイルL1と励磁コイルL3がバイファイラ巻きされ、励磁コイルL1の巻き終わり端と励磁コイルL3の巻き始め端とが結線され、ここに上述した直流電源+Bが印加される。
図13(b)に示すように、第1ポール103の励磁コイルL0に駆動信号を印加し、第1ポール103をS極に励磁するとともに第3ポール105をN極に励磁する相をA相とし、これとは逆に第3ポール105の励磁コイルL2に駆動信号を印加し、第1ポール103をN極に励磁するとともに第3ポール105をS極に励磁する相を逆A相と称する。同様に、第2ポール104の励磁コイルL1に駆動信号を印加し、第2ポール104をS極に励磁するとともに第4ポール106をN極に励磁する相をB相とし、これとは逆に第4ポール106の励磁コイルL3に駆動信号を印加し、第2ポール104をN極に励磁するとともに第4ポール106をS極に励磁する相を逆B相と称する。
駆動モータ92が1相励磁駆動方式の場合には、A相、B相、逆A相及び逆B相に対して順次駆動信号を印加することにより、回転子101を時計方向又は反時計方向に回転駆動させることができる。つまり、例えばまずA相に通電すると、S極になった第1ポール103の突起と手前側回転子101aの歯、N極になった第3ポール105の突起と奥側回転子101bの歯とがそれぞれ吸引力により向き合い、次にB相に通電すると、S極になった第2ポール104の突起と手前側回転子101aの歯、N極になった第4ポール106の突起と奥側回転子101bの歯とがそれぞれ吸引力により向き合い、次に逆A相に通電すると、N極になった第1ポール103の突起と奥側回転子101bの歯、S極になった第3ポール105の突起と手前側回転子101aの歯とがそれぞれ吸引力により向き合い、次に逆B相に通電すると、N極になった第2ポール104の突起と奥側回転子101bの歯、S極になった第4ポール106の突起と手前側回転子101aの歯とがそれぞれ吸引力により向き合う。この順序で励磁することにより、回転子101は図13(a)において時計方向に回転する。
本実施形態では、1相励磁と2相励磁とを交互に行う1−2相励磁駆動が採用されている。1−2相励磁駆動では以下の(1)〜(8)の励磁シーケンス(励磁順序)に従って励磁が行われる。すなわち、1相のみの励磁が1相励磁であり、2相を同時に励磁するのが2相励磁であるから、図14に示すように1−2相励磁駆動は、(1)A相に通電し(1相励磁)、(2)A相とB相の両方に通電し(2相励磁)、以下同様、(3)B相に通電し、(4)B相と逆A相の両方に通電し、(5)逆A相に通電し、(6)逆A相と逆B相の両方に通電し、(7)逆B相に通電し、(8)逆B相とA相の両方に通電し、その後(1)に戻るような駆動方式である。
駆動モータ92に対する駆動信号は、図13(b)に示すように、モータドライバIC112から出力される。また、当該モータドライバIC112は、サブ側MPU82から送信される駆動コマンドに従って駆動信号を出力する。これらサブ側MPU82とモータドライバIC112との間の通信についての構成、及びモータドライバIC112と駆動モータ92との間の通信についての構成を、図12を参照しながら詳細に説明する。
サブ側MPU82は既に説明したとおりサブ制御基板81に搭載されているのに対して、モータドライバIC112はサブ制御基板81とは別に設けられた中継基板111に搭載されている。サブ制御基板81と中継基板111とは、複数の信号線122a〜122dが一対のコネクタ123a,123b間に設けられてなる第1接続ユニット121を介して電気的に接続されており、当該第1接続ユニット121を通じてサブ側MPU82からモータドライバIC112に対してシリアル通信でコマンドが送信される。
なお、第1接続ユニット121の一方のコネクタ123aはサブ制御基板81に設けられた基板側コネクタ124に接続されており、第1接続ユニット121の他方のコネクタ123bは中継基板111に設けられた基板側コネクタ125に接続されているが、これらコネクタ接続は着脱自在となるように行われている。したがって、メンテナンス等に際して第1接続ユニット121をサブ制御基板81から取り外すことが可能であるとともに、第1接続ユニット121を中継基板111から取り外すことが可能である。
シリアル通信を行うための構成として具体的には、モータドライバIC112には、データ端子と、クロック端子と、ラッチ端子と、イネーブル端子と、リセット端子とが設けられている。データ端子は、第1接続ユニット121に含まれるデータ送信用の信号線122aを介してサブ側MPU82と電気的に接続されており、当該データ送信用の信号線122aを通じて、シリアルでのコマンドデータがデータ端子に入力される。クロック端子は、第1接続ユニット121に含まれるクロック信号用の信号線122bを介してサブ側MPU82と電気的に接続されており、当該クロック信号用の信号線122bを通じて、コマンドデータに含まれる各単位データ(例えば1ビット分のデータ)を識別するためのクロック信号がクロック端子に入力される。ラッチ端子は、第1接続ユニット121に含まれるラッチ信号用の信号線122cを介してサブ側MPU82と電気的に接続されており、当該ラッチ信号用の信号線122cを通じて、一のコマンドの送信開始及び送信終了のうち少なくとも一方を認識させるためのラッチ信号がラッチ端子に入力される。
イネーブル端子は、第1接続ユニット121に含まれるイネーブル信号用の信号線122dを介してサブ側MPU82と電気的に接続されており、当該イネーブル信号用の信号線122dを通じて、モータドライバIC112から駆動モータ92への駆動信号の出力許可設定が行われる。より詳細には、モータドライバIC112の制御部113は、データ端子、クロック端子及びラッチ端子を利用してサブ側MPU82から受信した駆動コマンドをデータ記憶エリア114に書き込み、その書き込んだ駆動コマンドに従って駆動モータ92に対して駆動信号を出力する。この場合に、制御部113は、イネーブル信号がON状態であれば上記駆動信号の出力を実行する一方、イネーブル信号がOFF状態であれば駆動コマンドを受信しているか否かに関係なく駆動信号を出力しない。
リセット端子は、第1接続ユニット121に含まれるイネーブル信号用の信号線122dを介してサブ側MPU82と電気的に接続されている。つまり、中継基板111には、イネーブル信号用の信号線122dとイネーブル端子とを電気的に接続するイネーブル信号回路126が設けられているとともに、当該イネーブル信号回路126の途中位置から分岐させてリセット信号回路127が設けられており、当該リセット信号回路127がリセット端子と電気的に接続されている。モータドライバIC112の制御部113は、リセット端子を通じて受信している信号がON状態である場合にはデータ記憶エリア114のデータの記憶保持を可能とし、リセット端子を通じて受信している信号がOFF状態である場合にはデータ記憶エリア114のデータをクリアする。したがって、イネーブル信号がOFF状態の場合には、モータドライバIC112からの駆動信号の出力が停止されるだけでなく、データ記憶エリア114にデータが記憶保持されない状態となる。
モータドライバIC112は、イネーブル信号がON状態である状況でサブ側MPU82から駆動コマンドを受信した場合に、当該駆動コマンドに対応した励磁相に対して駆動信号を印加する。この場合に、既に説明したとおり駆動モータ92の励磁相は4相となっているため、これら各励磁相に1対1で対応させて、モータドライバIC112と駆動モータ92との間には4本の信号線132a〜132dが設けられている。モータドライバIC112から所定の信号線を利用して駆動信号が出力された場合、当該所定の信号線に対応した励磁相が印加された状態となる。これら信号線132a〜132dは、一対のコネクタ133a,133b間に設けられており、第2接続ユニット131として設けられている。
なお、第2接続ユニット131の一方のコネクタ133aは中継基板111に設けられた基板側コネクタ134に接続されており、第2接続ユニット131の他方のコネクタ133bは駆動モータ92に設けられたモータ側コネクタ135に接続されているが、これらコネクタ接続は着脱自在となるように行われている。したがって、メンテナンス等に際して第2接続ユニット131を中継基板111から取り外すことが可能であるとともに、第2接続ユニット131を駆動モータ92から取り外すことが可能である。
<電源立ち上げ時処理>
次に、図15のフローチャートを参照しながら、サブ側MPU82において電源立ち上げ時に起動される電源立ち上げ時処理について説明する。
ステップS501にて、主側MPU72からRAM初期化コマンドを受信しているか否かを判定し、またステップS502にて、前回の電源遮断時にサブ側RAM84に記憶させたRAM判定値が正常であるか否かを判定する。ステップS501にて肯定判定をした場合、又はステップS502にて肯定判定をした場合には、ステップS503にて、サブ側RAM84の初期化処理を実行する。
ステップS501及びステップS502にて否定判定をした場合、又はステップS503の処理を実行した場合には、ステップS504に進む。ステップS504では、各初期位置センサ97a,97bがONとなっているか否かを判定することで、各可動物68,69が初期位置に配置されているか否かを判定する。
ステップS504にて肯定判定をした場合には、ステップS505にて、モータドライバIC112に対するイネーブル信号の出力状態をON状態に設定する。後述するように電源遮断が発生する場合にはイネーブル信号の出力状態がOFF状態に設定されるとともに、電源立ち上げ直後はOFF状態のままとなっている。これにより、電源立ち上げ直後において、サブ側MPU82による制御に基づくことなくモータドライバIC112から駆動モータ92に駆動信号が出力されてしまうという事象の発生が防止される。また、イネーブル信号がOFF状態の場合には、既に説明したとおりモータドライバIC112のリセット端子に入力されている信号もOFF状態となるため、モータドライバIC112のデータ記憶エリア114はクリアされた状態となっている。したがって、ステップS505にてイネーブル信号の出力状態がON状態に設定されたとしても、モータドライバIC112から即座に駆動信号が出力されることはない。
続くステップS506では、初期駆動用の出力データをサブ側ROM83からサブ側RAM84に読み出すとともに、サブ側RAM84の復帰フラグに「1」をセットする。初期駆動用の出力データは、各可動物68,69を初期位置に復帰させるための駆動コマンドの出力パターンが設定されたデータであり、当該初期駆動用の出力データがサブ側RAM84に読み出されている場合にはサブ側MPU82は当該出力データに従って駆動コマンドを順次出力する。そして、モータドライバIC112では当該駆動コマンドに従って駆動信号を駆動モータ92に出力することで、各可動物68,69を初期位置に復帰させる。また、復帰フラグは、各可動物68,69を初期位置に復帰させるための制御を行う状況であるか否かをサブ側MPU82にて特定するためのフラグである。
ステップS504にて否定判定をした場合、又はステップS506の処理を実行した場合には、ステップS507に進み、その他初期化処理として、上部ランプ64、スピーカ65及び画像表示装置66を制御するためのデータの初期化処理を実行する。その後、周期処理に進む。
<周期処理>
次に、サブ側MPU82において定期的(例えば2msec周期)に実行される周期処理について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS601では、主側MPU72から新たなコマンドを受信したか否かを判定する。ステップS601にて肯定判定をした場合にはステップS602にて、その受信したコマンドが停電コマンドであるか否かを判定する。停電コマンドである場合には、ステップS603にてRAM判定値を算出するとともにその算出したRAM判定値をサブ側RAM84に書き込む。その後、ステップS604にて、モータドライバIC112に対するイネーブル信号の出力状態をOFF状態に設定した後に、電源が完全に遮断されるまで待機する。
一方、停電コマンドではない場合にはステップS602にて否定判定をしてステップS605に進み、コマンド対応処理を実行する。コマンド対応処理では、今回新たに受信したコマンドに対してどのような演出を実行するのかを決定するための各種設定を行う。
例えば、抽選結果コマンドを受信している場合には、可動物68,69を利用した動作演出を実行するか否かを決定するための動作演出抽選処理を実行する。当該動作演出抽選処理では、BB役の当選に対応した抽選結果コマンドを受信している場合には、BB役以外の役の当選に対応した抽選結果コマンドを受信している場合よりも動作演出の実行当選となる確率が高い確率となるように抽選処理を実行し、さらにBB役以外の役の当選に対応した抽選結果コマンドを受信している場合には、いずれの役にも当選していない外れ結果に対応した抽選結果コマンドを受信している場合よりも動作演出の実行当選となる確率が高い確率となるように抽選処理を実行する。そして、動作演出の実行当選となった場合には、サブ側RAM84に設けられた設定要求フラグに「1」をセットすることで、新たな駆動データの設定要求状態とする。
ステップS601にて否定判定をした場合、又はステップS605の処理を実行した場合には、ステップS606〜ステップS609の処理を実行する。具体的には、ステップS606にて、画像表示装置66にて動画や静止画を表示することにより演出や報知を実行するための表示データの設定処理を実行し、ステップS607にて、上部ランプ64の発光制御を実行するための発光データの設定処理を実行し、ステップS608にて、スピーカ65を通じて演出用や報知用の音及び音声を出力するための音出力データの設定処理を実行する。また、ステップS609にて、可動物ユニット67を制御するための駆動データの設定処理を実行する。その後、本周期処理を終了する。
<駆動データの設定処理>
次に、上記ステップS609における駆動データの設定処理について、図17のフローチャートを参照しながら説明する。
まずステップS701では、サブ側RAM84の設定要求フラグを確認することで、新たな駆動データの設定要求が有るか否かを判定する。なお、ステップS701にて肯定判定をした場合に、設定要求フラグを「0」クリアする。設定要求が有る場合には、ステップS702にて、今回の設定要求に対応した演出用駆動データをサブ側ROM83から読み出しサブ側RAM84に書き込む。演出用駆動データは、各可動物68,69を初期位置から演出時位置にスライド移動させるための駆動コマンドの出力パターンが設定されたデータであり、当該演出用駆動データがサブ側RAM84に読み出されている場合にはサブ側MPU82は当該出力データに従って駆動コマンドを順次出力する。そして、モータドライバIC112では当該駆動コマンドに従って駆動信号を駆動モータ92に出力することで、各可動物68,69を演出時位置にスライド移動させる。
続くステップS703では、モータドライバIC112に対するイネーブル信号の出力状態をON状態に設定する。これにより、可動物ユニット67の駆動制御が実行されていない状況で演出用駆動データが新たに設定された場合において、その演出用駆動データに従った態様で駆動信号が駆動モータ92に出力され、可動物68,69において動作演出が行われることとなる。なお、イネーブル信号の出力状態が既にON状態となっている場合には、ステップS703ではその状態を維持させる。
その後、ステップS704にて、各初期位置センサ97a,97bがONとなっているか否かを判定する。各初期位置センサ97a,97bがONとなっていない場合というのは、演出用駆動データに基づいて可動物68,69にて動作演出が行われている途中、又は当該動作演出の終了後ではあるものの可動物68,69が初期位置に配置されていない状況で、新たな演出用駆動データが設定されたことを意味する。この場合、可動物68,69を初期位置に一旦復帰させるための駆動制御を実行する。具体的には、ステップS705に進み、サブ側RAM84の復帰フラグに「1」をセットし、初期位置復帰用の駆動データをサブ側ROM83から読み出してサブ側RAM84に書き込み、さらにサブ側RAM84に設けられた動作前フラグに「1」をセットする。動作前フラグは、制御実行対象の演出用駆動データが設定されている状況で各可動物68,69の初期位置への復帰動作を行っていることをサブ側MPU82にて特定するためのフラグである。
各初期位置センサ97a,97bが既にONとなっている場合には、ステップS706に進み、サブ側RAM84の復帰フラグを「0」クリアするとともに、サブ側RAM84の動作前フラグを「0」クリアする。これにより、各可動物68,69の初期位置への復帰動作が行われることなく、今回新たに設定された演出用駆動データに従った動作演出が開始されることとなる。
ステップS705の処理又はステップS706の処理を実行した場合には、ステップS707にて、サブ側RAM84に設けられた復帰フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。復帰フラグに「1」がセットされている場合にはステップS708にて初期位置復帰用処理を実行し、復帰フラグに「1」がセットされていない場合にはステップS709にて演出動作用処理を実行する。そして、ステップS708の処理又はステップS709の処理を実行した場合、ステップS710にて、駆動モータ92が正常に動作しているか否かを監視するための動作監視処理を実行した後に、本駆動データの設定処理を終了する。
一方、ステップS701にて否定判定をした場合、ステップS711にて、制御実行対象の駆動データがサブ側RAM84に存在しているか否かを判定する。ステップS711にて否定判定をした場合にはそのまま本駆動データの設定処理を終了し、ステップS711にて肯定判定をした場合にはステップS707〜ステップS710の処理を実行した後に本駆動データの設定処理を終了する。
<初期位置復帰用処理>
次に、駆動データの設定処理(図17)におけるステップS708の初期位置復帰用処理について、図18のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS801では、サブ側RAM84に設けられた押し込み中フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。本スロットマシン10では、各可動物68,69を初期位置に復帰させる場合において対応する各初期位置センサ97a,97bがONとなったら即座に初期位置への復帰動作を終了させるのではなく、各初期位置センサ97a,97bがONとなってからさらに所定の移動量分だけ初期位置に向けた方向への移動を継続させた後に復帰動作を終了させる。具体的には、ステッピングモータである駆動モータ92において複数として定められた特定数のステップ分(具体的には2ステップ分)だけ初期位置に向けた方向への移動を継続させた後に復帰動作を終了させる。これにより、可動物68,69を初期位置に復帰させる場合に、当該初期位置への復帰を確実に行わせることが可能となる。押し込み中フラグは、上記初期位置に向けた方向への押し込み動作を行っている状況であるか否かをサブ側MPU82にて特定するためのフラグである。
押し込み中フラグに「1」がセットされていない場合には、ステップS802にて、各初期位置センサ97a,97bがONとなっているか否かを判定する。各初期位置センサ97a,97bがONとなっていない場合には、ステップS803にて、初期位置復帰用の駆動データに対応した駆動コマンドをモータドライバIC112に出力した後に、本初期位置復帰用処理を終了する。これにより、初期位置への復帰を可能とするための駆動信号がモータドライバIC112から駆動モータ92に出力され、駆動モータ92の励磁相が切り換えられることで、可動物68,69が初期位置に向けてスライド移動することとなる。
なお、初期位置復帰用処理は、初期位置への復帰動作を行う状況において2msec周期で起動されるため、初期位置への復帰動作を行うための励磁相の切り換えは2msec周期で行われることとなる。但し、これに限定されることはなく、初期位置への復帰動作を開始する場合の加速時、加速後の定速時、及び減速時の少なくともいずれかにおいて、初期位置復帰用処理の複数の処理回に対して1回の割合で駆動コマンドが出力される構成としてもよい。
ステップS801及びステップS802の両方にて肯定判定をした場合には、ステップS804にて、サブ側RAM84の押し込み中フラグに「1」がセットされている場合にはその状態を維持し、「1」がセットされていない場合には当該押し込み中フラグに「1」をセットする。続くステップS805では、押し込み用の駆動コマンドをモータドライバIC112に出力する。これにより、押し込み動作を行わせるための駆動信号がモータドライバIC112から駆動モータ92に出力され、駆動モータ92の励磁相が切り換えられることで、可動物68,69において押し込み動作が行われることとなる。
続くステップS806では、サブ側RAM84に設けられた押し込みカウンタの値を1加算する。押し込みカウンタは、押し込み動作の終了契機をサブ側MPU82にて特定するためのカウンタである。その後、ステップS807にて、押し込みカウンタの値が「2」以上となっているか否かを判定する。
押し込みカウンタの値が「2」未満である場合にはそのまま本初期位置復帰用処理を終了する。押し込みカウンタの値が「2」以上である場合には、ステップS808にて、サブ側RAM84の押し込み中フラグ、押し込みカウンタ及び復帰フラグの全てを「0」クリアする。そして、ステップS809にて、モータドライバIC112に対するイネーブル信号の出力状態をOFF状態に設定する。
その後、ステップS810にて、サブ側RAM84の動作前フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。動作前フラグに「1」がセットされていない場合には、ステップS811にて、サブ側RAM84に読み出されている駆動データをクリアした後に、本初期位置復帰用処理を終了する。一方、動作前フラグに「1」がセットされている場合には、ステップS812にて、サブ側RAM84の動作前フラグを「0」クリアした後に、本初期位置復帰用処理を終了する。
<演出動作用処理>
次に、駆動データの設定処理(図17)におけるステップS709の演出動作用処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS901では、サブ側RAM84に設けられた復帰待ちフラグに「1」がセットされているか否かを判定する。復帰待ちフラグは、可動物68,69が演出時位置に配置された状態で待機していることをサブ側MPU82にて特定するためのフラグである。
復帰待ちフラグに「1」がセットされていない場合には、ステップS902にて、演出用駆動データに対応した駆動コマンドをモータドライバIC112に出力する。これにより、演出時位置へのスライド移動を可能とするための駆動信号がモータドライバIC112から駆動モータ92に出力され、駆動モータ92の励磁相が切り換えられることで、可動物68,69が演出時位置に向けてスライド移動することとなる。
なお、演出動作用処理は、演出時位置へのスライド移動を行う状況において2msec周期で起動されるため、演出時位置へのスライド移動を行うための励磁相の切り換えは2msec周期で行われることとなる。但し、これに限定されることはなく、演出時位置への復帰動作を開始する場合の加速時、加速後の定速時、及び減速時の少なくともいずれかにおいて、演出動作用処理の複数の処理回に対して1回の割合で駆動コマンドが出力される構成としてもよい。
その後、ステップS903にて、各演出時位置センサ98a,98bがONとなっているか否かを判定する。ONとなっていない場合には、そのまま本演出動作用処理を終了し、ONとなっている場合には、ステップS904にて、サブ側RAM84の復帰待ちフラグに「1」をセットした後に本演出動作用処理を終了する。
復帰待ちフラグに「1」がセットされている場合には、ステップS901にて肯定判定をしてステップS905に進む。ステップS905では、現状設定されている演出用駆動データにおいて今回参照すべきデータが初期位置への復帰開始を示すデータとなっているか否かを判定する。初期位置への復帰条件が成立していない場合にはそのまま本演出動作用処理を終了する。一方、初期位置への復帰条件が成立している場合には、ステップS906にて、サブ側RAM84の復帰フラグに「1」をセットするとともに、初期位置復帰用の駆動データをサブ側ROM83から読み出してサブ側RAM84に書き込んだ後に、本演出動作用処理を終了する。
<各可動物68,69の動作>
ここで、図20のタイムチャートを参照しながら可動物68,69における動作演出の様子を説明する。図20(a)は動作演出の開始条件成立の契機を示し、図20(b)は動作演出の終了条件成立の契機を示し、図20(c)は可動物68,69の初期位置からの相対的な位置関係を示し、図20(d)は初期位置センサ97a,97bの検知状況を示す。
まず、各可動物68,69が初期位置に配置されている状況で動作演出の開始条件が成立する場合について説明する。
各可動物68,69が初期位置に配置されている状況であるt1のタイミングで、図20(a)に示すように動作演出の開始条件が成立することで、図20(c)に示すように、各可動物68,69が演出時位置に向けてスライド移動を開始する。この場合、当該スライド移動は一定の速度で行われる。
その後、t2のタイミングで、図20(c)に示すように、各可動物68,69が演出時位置に到達し、当該演出時位置にて待機する。そして、t3のタイミングで、図20(b)に示すように動作演出の終了条件が成立することで、図20(c)に示すように、各可動物68,69は演出時位置における待機を終了して初期位置に向けたスライド移動を開始する。この初期位置に向けたスライド移動の速度は一定であり、その速度は演出時位置に向けたスライド移動の速度と同一である。
その後、t4のタイミングで、図20(d)に示すように各可動物68,69が対応する初期位置センサ97a,97bにより検知される。但し、このタイミングでは各可動物68,69の復帰動作は停止されずに、そのまま押し込み動作が行われ、図20(c)に示すように、その後のt5のタイミングで各可動物68,69の復帰動作が停止される。
次に、各可動物68,69が動作演出を行っている途中で、新たな動作演出の開始条件が成立した場合について説明する。
t6のタイミングで図20(a)に示すように動作演出の開始条件が成立することで、図20(c)に示すように各可動物68,69が演出時位置に向けてスライド移動を開始する。但し、この場合、各可動物68,69が演出時位置に到達するよりも前のタイミングであるt7のタイミングで、図20(a)に示すように動作演出の開始条件が新たに成立する。したがって、図20(c)に示すように、演出時位置に向けたスライド移動を中止して、初期位置に向けた復帰動作を開始する。この復帰動作を行う場合における各可動物68,69のスライド移動の速度は、動作演出の終了条件が成立して演出時位置から初期位置に復帰する場合のスライド移動の速度と同一である。
その後、t8のタイミングで、図20(d)に示すように、各初期位置センサ97a,97bにおいて対応する可動物68,69の検知が開始され、その後のt9のタイミングで、図20(c)に示すように、各可動物68,69の押し込み動作が終了されて初期位置への復帰が完了する。
初期位置への復帰が完了することで、図20(c)に示すように、今回新たに設定された演出用駆動データに従って各可動物68,69が演出時位置に向けてスライド移動を開始する。このスライド移動の速度は、各可動物68,69が初期位置に配置されている状況で動作演出の開始条件が成立した場合において当該各可動物68,69が演出時位置に向けてスライド移動する場合の速度と同一である。そして、t10のタイミングで、図20(c)に示すように各可動物68,69が演出時位置に到達し、t11のタイミングで、図20(b)に示すように動作演出の終了条件が成立することで、各可動物68,69の初期位置への復帰動作が開始される。
その後、t12のタイミングで、図20(d)に示すように、各初期位置センサ97a,97bにおいて対応する可動物68,69の検知が開始され、その後のt9のタイミングで、図20(c)に示すように、各可動物68,69の押し込み動作が終了されて初期位置への復帰が完了する。
以上のとおり、可動物68,69が動作演出を行っている途中で、動作演出の新たな開始条件が成立した場合には、その途中から新たな動作演出を開始するのではなく、初期位置に一旦復帰させた後に新たな動作演出を開始する。これにより、可動物68,69が設計者の意図していない動作をしてしまうことが防止され、可動物68,69の意図しない動作に起因した破損の発生等を防止することが可能となる。
なお、本スロットマシン10では、可動物68,69における動作演出に合わせて画像表示装置66においてエフェクト画像などの表示演出が行われることとなるが、t7のタイミングなどのように可動物68,69が動作演出を行っている途中で動作演出の新たな開始条件が成立した場合、その時点で行われていた表示演出は中止される。但し、1ゲームの間に実行される表示演出の内容は、サブ側MPU82において抽選結果コマンドを受信した場合に決定されるため、可動物68,69が初期位置への復帰を行っている間の時間分、動作演出の新たな開始タイミングと、当該動作演出に対応した表示演出の開始タイミングとがずれることとなる。但し、かかる構成に限定されることはなく、サブ側MPU82において可動物68,69の動作演出を中止して新たな動作演出を開始する場合、当該新たな動作演出に対応した表示演出の開始タイミングを、可動物68,69が初期位置センサ97a,97bに検知されて初期位置に復帰するまで遅延させる構成としてもよい。これにより、動作演出が途中で中止されて新たな動作演出が開始される場合であっても、当該動作演出に対応させて表示演出を行わせることが可能となる。
<動作監視処理>
次に、駆動データの設定処理(図17)におけるステップS710の動作監視処理について、図21のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1001では、制御実行対象の駆動データがサブ側RAM84に存在しているか否かを判定する。駆動データが存在していない場合にはそのまま本動作監視処理を終了し、駆動データが存在している場合にはステップS1002にて、初期位置センサ97a,97b又は演出時位置センサ98a,98bがONとなっているか否かを判定する。初期位置センサ97a,97b及び演出時位置センサ98a,98bのいずれかがONとなっている場合には、ステップS1003にて、サブ側RAM84に設けられたセンサ監視カウンタの値を「0」クリアした後に、本動作監視処理を終了する。センサ監視カウンタは、各可動物68,69が初期位置センサ97a,97b及び演出時位置センサ98a,98bの両方に継続して検知されていない期間をサブ側MPU82にて計測するためのカウンタである。
初期位置センサ97a,97b及び演出時位置センサ98a,98bの両方がONとなっていない場合には、ステップS1004にて、サブ側RAM84のセンサ監視カウンタの値を確認することで、センサ監視期間が経過しているか否かを判定する。センサ監視カウンタの値は既に説明したとおり、初期位置センサ97a,97b及び演出時位置センサ98a,98bのいずれかがONとなっている場合に「0」クリアされる。また、当該センサ監視カウンタの値は、サブ側RAM84に制御実行対象の駆動データが存在している状況において動作監視処理が起動される度に加算される。つまり、センサ監視カウンタの値は、制御実行対象の駆動データがサブ側RAM84に存在している状況であって、初期位置センサ97a,97b及び演出時位置センサ98a,98bの両方がONとなっていない状況において、2msec周期で定期的に1ずつ加算される。
センサ監視期間は、各可動物68,69が初期位置からスライド移動を開始して演出時位置に到達するまでに要する期間として想定される最長の期間よりも長く、且つ各可動物68,69が演出時位置からスライド移動を開始して初期位置に到達するまでに要する期間として想定される最長の期間よりも長く設定されている。つまり、センサ監視期間は、サブ側MPU82から駆動コマンドを出力しているにも関わらず、可動物68,69が正常に動作していないことを検知するために設定された期間である。
ステップS1004にてセンサ監視期間が経過していないと判定した場合には、そのまま本動作監視処理を終了する。ステップS1004にてセンサ監視期間が経過していると判定した場合には、ステップS1005にて、イネーブル信号の出力状態をOFF状態に設定するとともに、ステップS1006にて、異常報知処理を実行した後に、本動作監視処理を終了する。
イネーブル信号の出力状態がOFF状態に設定されることで、モータドライバIC112から駆動モータ92への駆動信号の出力が強制的に停止される。また、異常報知処理が実行されることで、上部ランプ64、スピーカ65及び画像表示装置66のそれぞれで、可動物ユニット67の動作に関して異常が発生していることを示す報知が実行される。なお、異常報知の実行態様はこれに限定されることはなく、上部ランプ64、スピーカ65及び画像表示装置66の一部にて異常報知が実行される構成としてもよく、このようなスロットマシン10自身における報知に加えて又は代えて、異常信号が遊技ホールのホールコンピュータに外部出力される構成としてもよい。
<モータ駆動動作>
次に、モータドライバIC112にて実行されるモータ駆動動作の概略について、図22のフローチャートを参照しながら説明する。
モータドライバIC112ではイネーブル端子から入力しているイネーブル信号がON状態となっている場合(ステップS1101:YES)、新たな駆動コマンドを受信していることを条件に(ステップS1102:YES)、その駆動コマンドに対応した駆動データをデータ記憶エリア114に記憶させ(ステップS1103)、さらに今回の駆動データに対応したコイルL0〜L3への励磁の設定が行われる(ステップS1104)。
一方、モータドライバIC112ではイネーブル端子から入力しているイネーブル信号がOFF状態となっている場合(ステップS1101:NO)、駆動モータ92への駆動信号の出力を全て停止する(ステップS1105)。イネーブル信号がOFF状態となる場合というのは、サブ側MPU82においてイネーブル信号の出力状態がOFF状態に設定された場合だけでなくイネーブル信号用の信号経路が遮断されている場合も含まれる。
また、モータドライバIC112ではリセット端子から入力しているイネーブル信号がOFF状態となっている場合(ステップS1106:YES)、データ記憶エリア114に記憶されている駆動データをクリアする(ステップS1107)。
<モータドライバIC112の動作>
次に、モータドライバIC112の動作の様子を、図23のタイムチャートを参照しながら説明する。図23(a)はモータドライバIC112におけるイネーブル信号の入力状況を示し、図23(b)はモータドライバIC112における駆動コマンドの受信状況を示し、図23(c)〜図23(f)はモータドライバIC112から各相への励磁状態(各コイルL0〜L3への印加状態)を示し、図23(g)はセンサ監視期間の計測状況を示す。
まずモータドライバIC112による駆動モータ92への駆動信号の出力が正常に行われる場合について説明する。
t1のタイミングで、図23(a)に示すようにイネーブル信号の出力状態がON状態に設定され、当該出力状態がON状態に維持されている状況であるt2のタイミング、t3のタイミング、t4のタイミング、t5のタイミング、t6のタイミング及びt7のタイミングなどといった各タイミングで、図23(b)に示すようにモータドライバIC112において駆動コマンドを受信する。これにより、駆動コマンドの受信を契機として励磁相の種類が切り換わるように、出力される駆動信号の種類が切り換えられる。例えば、t2のタイミングでは、図23(c)に示すように第1駆動信号のみの出力が開始される。t3のタイミングでは、図23(c)に示すように第1駆動信号の出力を維持した状態のまま、図23(d)に示すように第2駆動信号の出力が開始される。t4のタイミングでは、図23(d)に示すように第2駆動信号の出力を維持した状態のまま、図23(c)に示すように第1駆動信号の出力が停止される。t5のタイミングでは、図23(d)に示すように第2駆動信号の出力を維持した状態のまま、図23(e)に示すように第3駆動信号の出力が開始される。t6のタイミングでは、図23(e)に示すように第3駆動信号の出力を維持した状態のまま、図23(d)に示すように第2駆動信号の出力が停止される。t7のタイミングでは、図23(e)に示すように第3駆動信号の出力を維持した状態のまま、図23(f)に示すように第4駆動信号の出力が開始される。そして、上記のように駆動コマンドを受信する度に出力対象となる駆動信号が切り換えられることで、駆動モータ92の出力軸が回転し、各可動物68,69がスライド移動する。
次に、モータドライバIC112においてイネーブル信号の受信は正常に行われる一方、駆動コマンドの受信が正常に行われない場合について説明する。
t8のタイミングで、図23(a)に示すようにイネーブル信号の出力状態がON状態に設定され、t9のタイミングで、図23(b)に示すようにモータドライバIC112において駆動コマンドを受信する。そして、当該t9のタイミングで、図23(c)に示すように第1駆動信号の出力が開始される。
但し、その後にデータ信号又はクロック信号の信号経路において異常が発生することで、サブ側MPU82では定期的に駆動コマンドを送信しているにも関わらず、その駆動コマンドがモータドライバIC112において受信されない状態となる。この場合、モータドライバIC112では出力対象とする駆動信号の切り換えを行う契機が生じないこととなり、第1駆動信号が出力された状態が継続されることとなる。そうすると、駆動モータ92のコイルL0〜L3において当該第1駆動信号に対応したコイルが発熱しショートが発生したり、さらにショートした箇所の一部がコイルの他の部分と接触することで抵抗値が低下することに起因して更なる発熱が発生する可能性もある。
これに対して、図23(g)に示すようにt10のタイミングでセンサ監視期間が経過することで、図23(a)に示すようにサブ側MPU82においてイネーブル信号の出力状態をOFF状態に設定する。これにより、図23(c)に示すように第1駆動信号の出力が停止され、当該第1駆動信号に対応するコイルが過度に発熱してしまうことが抑えられる。ちなみに、センサ監視期間は、各可動物68,69が初期位置からスライド移動を開始して演出時位置に到達するまでに要する期間として想定される最長の期間よりも長く、且つ各可動物68,69が演出時位置からスライド移動を開始して初期位置に到達するまでに要する期間として想定される最長の期間よりも長く設定されているとともに、駆動モータ92のコイルL0〜L3に継続して駆動信号が出力された場合に、当該コイルL0〜L3がショートするほど発熱しない期間として設定されている。
次に、イネーブル信号用の信号経路が遮断される場合について説明する。
t11のタイミングで、図23(a)に示すようにイネーブル信号の出力状態がON状態に設定され、t12のタイミング、t13のタイミング、t14のタイミング及びt15のタイミングのそれぞれで、図23(b)に示すようにモータドライバIC112において駆動コマンドを受信する。
但し、駆動データに従った駆動制御が完了していない状況であるt16のタイミングで、イネーブル信号用の信号経路が遮断され、図23(a)に示すように、モータドライバIC112におけるイネーブル信号の入力状態がOFF状態となる。これにより、図23(d)及び図23(e)に示すように各駆動信号の出力が停止される。したがって、例えば第1接続ユニット121の接続異常などが発生した場合には駆動モータ92への駆動信号の出力が停止され、例えば所定のコイルL0〜L3への駆動信号の出力が継続されることに起因した発熱の発生を防止することが可能となる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
駆動モータ92による可動物68,69の駆動が行われるように駆動制御されているにも関わらず可動物68,69が正常に動作していない場合には、サブ側MPU82においてイネーブル信号の出力状態がOFF状態に設定されることにより、モータドライバIC112から駆動モータ92への駆動信号の出力が停止される。これにより、駆動モータ92の駆動制御が正常に行われていないにも関わらず駆動モータ92への駆動信号の出力が継続されてしまうことが防止される。駆動モータ92の駆動制御が正常に行われていない状況において駆動モータ92への駆動信号の出力が継続されてしまうと、その駆動信号の出力が継続されたコイルL0〜L3が過剰に発熱してしまうことが懸念される。これに対して、上記のように駆動モータ92への駆動信号の出力が停止されることにより、そのような不都合の発生が防止される。
モータドライバIC112とサブ側MPU82とが個別に設けられていることにより、駆動モータ92の駆動信号を出力する機能と駆動モータ92の駆動制御を行う機能とを個別に扱うことが可能となる。特に、サブ側MPU82とモータドライバIC112とがそれぞれ別基板に設けられていることにより、各基板の汎用性を高めることが可能となる。但し、上記のようにサブ側MPU82とモータドライバIC112とが区別して設けられている構成においては、これらサブ側MPU82とモータドライバIC112との間の信号経路において何等かの通信異常が発生し、駆動制御が正常に行われていない状況でいずれかのコイルL0〜L3への駆動信号の出力が継続されてしまう可能性が高くなる。これに対して、駆動モータ92による可動物68,69の駆動が行われるように駆動制御されているにも関わらず可動物68,69が正常に動作していない場合には、イネーブル信号の出力状態がOFF状態に設定されることで駆動信号の出力が停止される。よって、いずれかのコイルL0〜L3が異常に発熱してしまうことが防止される。
サブ側MPU82からモータドライバIC112にイネーブル信号が出力される構成であって、当該イネーブル信号の出力状態がON状態である場合にモータドライバIC112から駆動モータ92への駆動信号の出力が許可される構成において、サブ側MPU82への動作電力の供給が開始された後にイネーブル信号の出力状態がON状態に設定される。これにより、動作電力の供給が開始された後において駆動モータ92への駆動信号の出力が開始されるタイミングを設計者の意図したタイミングとすることが可能となる。この場合に、可動物68,69が正常に動作していない場合にはイネーブル信号の出力状態をON状態からOFF状態に切り換えることで駆動信号の出力を停止する構成であるため、動作電力の供給開始後における駆動制御を良好に行うための構成を利用して、可動物68,69が正常に動作していない状況において駆動信号の出力が継続されることを防止することが可能となる。
イネーブル信号の信号経路において断線や接続異常などを原因とした通信異常が発生した場合には、モータドライバIC112のイネーブル端子において受信している信号の状態がOFF状態となり、モータドライバIC112から駆動モータ92への駆動信号の出力が停止される。これにより、駆動モータ92の駆動制御についての異常とイネーブル信号の信号経路の通信異常とが同時に発生したとしても、いずれかのコイルL0〜L3に駆動信号が継続して出力されてしまうことを防止することが可能となる。
サブ側MPU82からモータドライバIC112に駆動コマンドを送信するための信号線と、サブ側MPU82からモータドライバIC112にイネーブル信号を送信するための信号線とが第1接続ユニット121として集約させて設けられている。これにより、第1接続ユニット121の接続箇所について異常が発生した場合には駆動モータ92の駆動制御についての異常のみが発生するのではなく、イネーブル信号の信号経路が遮断されるため、駆動モータ92への駆動信号の出力が停止され、いずれかのコイルL0〜L3に駆動信号が継続して出力されてしまうことを防止することが可能となる。
イネーブル信号の出力状態がOFF状態に設定され駆動モータ92への駆動信号の出力が停止される場合には、モータドライバIC112におけるデータ記憶エリア114に記憶されたデータも消去される。これにより、可動物68,69の駆動制御を正常に行えない状況においては駆動信号の出力を停止するための設定が行われるだけでなく、駆動信号を出力するための契機となるデータ自体が消去される。よって、可動物68,69の駆動制御を正常に行えない状況において駆動モータ92に駆動信号が出力されてしまうことを確実に阻止することが可能となる。
また、駆動モータ92への駆動信号の出力が停止された場合にデータ記憶エリア114に記憶されたデータが消去されることで、駆動信号の出力が再度許可された場合にその時点でデータ記憶エリア114に記憶されているデータに対応した駆動信号が出力されてしまうという不都合が発生しない。これにより、データ記憶エリア114の状態を考慮することなく、駆動信号の出力の許可設定を行うことが可能となる。
モータドライバIC112には、駆動信号の出力が許可されているかどうかを特定するための信号が入力されるイネーブル端子と、データ記憶エリア114のデータを消去させるか否かの信号が入力されるリセット端子とが別々に設けられているため、これら機能の利用態様の多様化が図られ、モータドライバIC112の汎用性が高められる。この場合に、イネーブル端子及びリセット端子の両方にはいずれもイネーブル信号が入力される。これにより、駆動モータ92への駆動信号の出力を停止する場合にはデータ記憶エリア114のデータを消去させる構成において、通信についての構成の簡素化が図られる。
イネーブル端子へと通じるイネーブル信号の信号経路から分岐させてリセット端子へと通じる分岐経路が設けられている構成において、当該分岐経路はモータドライバIC112が搭載された中継基板111に形成されている。これにより、サブ制御基板81と中継基板111との間で通信異常が発生した場合、その影響がイネーブル端子及びリセット端子の両方に対して同様に発生することとなる。
可動物68,69が動作演出を行っている途中で、動作演出の新たな開始条件が成立した場合には、その途中から新たな動作演出を開始するのではなく、初期位置に一旦復帰させた後に新たな動作演出を開始する。これにより、可動物68,69が設計者の意図していない動作をしてしまうことが防止され、可動物68,69の意図しない動作に起因した破損の発生等を防止することが可能となる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、サブ側MPU82における駆動データの設定処理の処理構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下、当該相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図24は、本実施形態における駆動データの設定処理を示すフローチャートである。
まずステップS1201では、サブ側RAM84の設定要求フラグを確認することで、新たな駆動データの設定要求が有るか否かを判定する。設定要求が有る場合には、ステップS1202にて、制御実行対象の駆動データがサブ側RAM84に既に存在しているか否かを判定する。制御実行対象の駆動データが存在していない場合には、ステップS1203に進み、今回の設定要求に対応した演出用駆動データをサブ側ROM83から読み出しサブ側RAM84に書き込み、さらにサブ側RAM84の復帰フラグを「0」クリアする。そして、ステップS1204にて、イネーブル信号の出力状態をOFF状態に設定する。
一方、制御実行対象の駆動データが既に存在している場合には、ステップS1202にて肯定判定をしてステップS1205に進み、初期位置復帰用の駆動データをサブ側ROM83から読み出してサブ側RAM84に書き込み、さらにサブ側RAM84の復帰フラグに「1」をセットする。
ステップS1201にて否定判定をした場合、ステップS1204の処理を実行した場合、又はステップS1205の処理を実行した場合には、ステップS1206にてサブ側RAM84の復帰フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。復帰フラグに「1」がセットされている場合にはステップS1207にて初期位置復帰用処理を実行し、復帰フラグに「1」がセットされていない場合にはステップS1208にて演出動作用処理を実行する。ステップS1207の処理を実行した場合、又はステップS1208の処理を実行した場合には、ステップS1209にて動作監視処理を実行した後に、本駆動データの設定処理を終了する。
本実施形態によれば、各可動物68,69が動作している途中で新たな駆動データの設定要求が有った場合には、当該新たな駆動データの設定要求は無効化されるとともに、先に実行されていた動作演出が中止されて各可動物68,69の初期位置への復帰動作が行われる。これにより、動作演出の途中で新たな動作演出が開始されることを防止することができるとともに、新たなゲームの抽選処理結果に対応しない動作演出が継続されてしまうことを防止することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、サブ側MPU82における駆動データの設定処理の処理構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下、当該相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図25は、本実施形態における駆動データの設定処理を示すフローチャートである。
まずステップS1301では、サブ側RAM84の設定要求フラグを確認することで、新たな駆動データの設定要求が有るか否かを判定する。設定要求が有る場合には、ステップS1302にて、今回の設定要求に対応した演出用駆動データをサブ側ROM83から読み出しサブ側RAM84に書き込む。
なお、可動物68,69の演出パターンはBB役当選の期待度を相違させて複数種類存在しており、各演出パターンでは各可動物68,69が演出時位置にて待機する期間が相違している。当該演出パターンの種類は、周期処理(図16)におけるステップS605のコマンド対応処理にて抽選により決定される。
続くステップS1303では、モータドライバIC112に対するイネーブル信号の出力状態をON状態に設定する。その後、ステップS1304にて、各初期位置センサ97a,97bがONとなっているか否かを判定する。各初期位置センサ97a,97bがONとなっていない場合というのは、演出用駆動データに基づいて可動物68,69にて動作演出が行われている途中、又は当該動作演出の終了後ではあるものの可動物68,69が初期位置に配置されていない状況で、新たな演出用駆動データが設定されたことを意味する。この場合、ステップS1305にて、今回新たに設定された演出用駆動データのBB役当選の期待度が、現状実行されている駆動制御の実行の契機となった演出用駆動データのBB役当選の期待度よりも高いか否かを判定する。
今回の演出用駆動データの方がBB役当選の期待度が高い場合には、可動物68,69を初期位置に一旦復帰させるための駆動制御を実行する。具体的には、ステップS1306に進み、サブ側RAM84の復帰フラグに「1」をセットし、初期位置復帰用の駆動データをサブ側ROM83から読み出してサブ側RAM84に書き込み、さらにサブ側RAM84の動作前フラグに「1」をセットする。
ステップS1304にて肯定判定をした場合、又はステップS1305にて否定判定をした場合には、ステップS1307に進み、サブ側RAM84の復帰フラグを「0」クリアするとともに、サブ側RAM84の動作前フラグを「0」クリアする。これにより、各可動物68,69の初期位置への復帰動作が行われることなく、今回新たに設定された演出用駆動データに従った動作演出が開始されることとなる。
ステップS1306の処理又はステップS1307の処理を実行した場合には、ステップS1308にて、サブ側RAM84に設けられた復帰フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。復帰フラグに「1」がセットされている場合にはステップS1309にて初期位置復帰用処理を実行し、復帰フラグに「1」がセットされていない場合にはステップS1310にて演出動作用処理を実行する。そして、ステップS1309の処理又はステップS1310の処理を実行した場合、ステップS1311にて、駆動モータ92が正常に動作しているか否かを監視するための動作監視処理を実行した後に、本駆動データの設定処理を終了する。
一方、ステップS1301にて否定判定をした場合、ステップS1312にて、制御実行対象の駆動データがサブ側RAM84に存在しているか否かを判定する。ステップS1312にて否定判定をした場合にはそのまま本駆動データの設定処理を終了し、ステップS1312にて肯定判定をした場合にはステップS1308〜ステップS1311の処理を実行した後に本駆動データの設定処理を終了する。
本実施形態によれば、可動物68,69が駆動制御されている途中で新たな動作演出の開始条件が成立した場合、その新たな動作演出についてのBB役当選の期待度の方が直前の動作演出についてのBB役当選の期待度よりも高いのであれば初期位置への復帰後に新たな動作演出が開始され、低いのであれば初期位置への復帰を行わせることなく新たな動作演出が開始される。これにより、BB役当選の期待度が高い動作演出については常に初期位置から開始させることが可能となり、比較的注目度が高い動作演出の全体を遊技者に視認させることが可能となる。その一方、BB役当選の期待度が低い動作演出については途中の位置からも開始される得るようにすることで、比較的注目度が低い動作演出については実行期間の長時間化を防止することが可能となる。
<第4の実施形態>
本実施形態では可動物68,69における動作演出と画像表示装置66における表示演出とをリンクさせる構成となっている。以下、そのリンクさせるための構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図26は、可動物68,69における動作演出と画像表示装置66における表示演出とをリンクさせるための構成を説明するためのタイムチャートである。図26(a)は動作演出が実行されるゲームの実行期間を示し、図26(b)はゲームが開始された場合において各リール32L,32M,32Rの回転を開始させることなく待機されるフリーズ期間を示し、図26(c)は画像表示装置66における表示演出の実行期間を示し、図26(d)は画像表示装置66において可動物68,69の動作演出とリンクさせて実行される表示演出の実行期間を示し、図26(e)は可動物68,69の初期位置からの相対的な位置関係を示す。
t1のタイミングで、図26(a)に示すように、動作演出が実行されるゲームが開始される。この場合、図26(b)に示すように、フリーズ期間が開始され、当該フリーズ期間においては各リール32L,32M,32Rの回転が開始されることなく待機される。また、当該t1のタイミングで、図26(c)に示すように、画像表示装置66にてフリーズ期間に対応した表示演出が開始される。
その後、t2のタイミングで、図26(d)に示すように、画像表示装置66にて動作演出にリンクさせた表示演出が開始されるとともに、図26(e)に示すように、可動物68,69の初期位置から演出時位置に向けたスライド移動が開始される。この場合、画像表示装置66では、可動物68,69の動作と対応させてキャラクタが移動するような画像が表示されるとともに、可動物68,69の動作と対応させてエフェクト画像が表示される。
その後、t3のタイミングで、図26(e)に示すように各可動物68,69が演出時位置に到達する。そして、t4のタイミングで、図26(b)に示すようにフリーズ期間が終了して各リール32L,32M,32Rの回転が開始され、さらにそれに合わせて、図26(d)に示すように動作演出にリンクさせた表示演出が終了されるとともに図26(e)に示すように各可動物68,69の初期位置に向けた復帰動作が開始される。
その後、t5のタイミングで、各可動物68,69の初期位置への復帰が完了するとともに、その後のt6のタイミングで今回のゲームが終了される。
ここで、画像表示装置66における表示演出では、当該ゲームの開始タイミングであるt1のタイミングからt2のタイミングまでの遅延期間T1が経過するまでは動作演出にリンクさせた表示演出は開始されない。具体的には、1ゲームの間に実行される表示演出の内容は、サブ側MPU82において抽選結果コマンドを受信した場合に1ゲーム分のデータテーブルをサブ側ROM83から読み出すことで決定されることとなるが、この際に読み出されるデータテーブルにおいて動作演出にリンクさせた表示演出用のデータは遅延期間T1の経過後に開始されるデータとして設定されている。これに対して、各可動物68,69が演出時位置から初期位置に復帰するのに要する想定される最長期間T2は、上記遅延期間T1よりも短くなっている。これにより、仮に各可動物68,69が動作している途中で、画像表示装置66における表示演出とリンクさせて実行される動作演出の開始タイミングとなったとしても、当該開始タイミングで各可動物68,69が初期位置に向けて移動している場合又は初期位置に向けた移動が開始された場合には、各可動物68,69が初期位置に復帰するまでは動作演出とリンクされた表示演出が開始されない。よって、各可動物68,69の動作演出とそれに対応する表示演出とを確実にリンクさせることが可能となる。
また、フリーズ期間T3は、上記遅延期間T1と、各可動物68,69が初期位置から演出時位置にスライド移動してその位置にて待機する合計期間T4との和以上の期間となっている。これにより、各可動物68,69の動作演出とそれに対応する表示演出とを遊技者が確認する機会を確実に付与することが可能となる。
<他の実施形態>
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施形態の構成に対して、個別に適用してもよく、組合せて適用してもよい。
(1)初期位置センサ97a,97b及び演出時位置センサ98a,98bのいずれかにより可動物68,69が検知されない事象がセンサ監視期間以上に亘って発生した場合に、可動物68,69の駆動制御が正常に行われていないと判断される構成に代えて、駆動モータ92に駆動信号が出力されている状況で可動物68,69が正常に動作しているか否かを検知するための動作検知用センサを、初期位置センサ97a,97b及び演出時位置センサ98a,98bとは別に、可動物68,69の動作経路に沿うようにして複数設け、これら複数の動作検知用センサの検知結果に基づいて可動物68,69が正常に動作しているか否かを検知する構成としてもよい。この場合、上記実施形態の場合に比べ、センサ監視期間を短く設定することが可能となり、可動物68,69の駆動制御が正常に行われていない場合には駆動モータ92への駆動信号の出力を早期に停止させることが可能となる。
(2)可動物68,69の動作として、上記実施形態における演出時位置に相当する限界位置まで移動する第1動作と、当該限界位置よりも初期位置側である途中位置まで移動する第2動作とが存在する構成においては、可動物68,69を利用した動作演出として、第1動作を行った後に初期位置に復帰する第1動作演出と、第2動作を行った後に初期位置に復帰する第2動作演出とが存在している構成としてもよい。例えば、このように第1動作演出と第2動作演出とが存在している構成においては、第2動作演出が実行された場合よりも第1動作演出が実行された場合の方がBB役当選となっていることの期待度が高い構成としてもよい。
当該構成においては、第2動作の限界位置に可動物68,69が到達したことを検知するための途中位置センサをさらに設け、初期位置センサ97a,97b及び演出時位置センサ98a,98bに加えて途中位置センサの検知結果に基づいて、可動物68,69が正常に動作しているか否かを検知する構成としてもよい。この場合、上記実施形態の場合に比べ、センサ監視期間を短く設定することが可能となり、可動物68,69の駆動制御が正常に行われていない場合には駆動モータ92への駆動信号の出力を早期に停止させることが可能となる。
また、可動物68,69の動作演出中に第1動作演出についての新たな開始契機が発生した場合には、当該可動物68,69の初期位置に向けた復帰動作を途中位置センサ及び初期位置センサ97a,97bのうちいずれかに検知されるまで行わせる構成としてもよい。つまり、当該構成においては、新たな第1動作演出の開始契機が発生したタイミングにおいて、可動物68,69が途中位置センサよりも演出時位置側に存在していた場合、当該可動物68,69は途中位置センサにより検知される位置まで復帰した後に、演出時位置に向けて移動することとなる。これにより、可動物68,69の動きを設計者の意図するものとしながら、初期位置への復帰動作を行うための期間を短縮させることが可能となる。
ちなみに、新たな第2動作演出の開始契機が発生したタイミングにおいて、可動物68,69が途中位置センサよりも演出時位置側に存在していた場合、第2動作演出の開始契機を無効化させて可動物68,69の初期位置への復帰のみを行う構成としてもよく、第2動作演出の開始契機を無効化させることなく可動物68,69を初期位置に復帰させた後に第2動作演出を行う構成としてもよい。
なお、途中位置は1種類に限定されることはなく、2種類又は3種類以上存在している構成としてもよい。
(3)イネーブル信号の信号経路を途中で分岐させることでモータドライバIC112のイネーブル端子及びリセット端子の両方にイネーブル信号が入力される構成としたが、これに代えて、イネーブル端子とリセット端子とで異なる信号が入力される構成としてもよい。この場合、モータドライバIC112からの駆動信号の出力を停止させるタイミングと、モータドライバIC112におけるデータ記憶エリア114のデータを消去させるタイミングとを個別に設定することが可能となる。
(4)サブ側MPU82とモータドライバIC112とが同一基板上に設けられている構成としてもよく、モータドライバIC112の機能がサブ側MPU82に集約されている構成としてもよい。この場合であっても、可動物68,69が正常に動作していない場合には、駆動モータ92への駆動信号の出力を停止することが好ましい。
(5)可動物68,69が正常に動作していない場合に駆動モータ92への駆動信号の出力を停止すべくイネーブル信号の出力状態をOFF状態に設定する構成を不具備としてもよい。この場合であっても、可動物68,69が初期位置にて待機している状況ではモータドライバIC112のデータ記憶エリア114に記憶されたデータをクリアする構成とすることで、データ記憶エリア114の状態を考慮することなく、駆動信号の出力の許可設定を行うことが可能となる。
(6)上記第1の実施形態において、可動物68,69における動作演出の実行途中で動作演出の新たな開始契機が発生した場合、実行途中の動作演出を最後まで完了させて初期位置への復帰を行った後に、新たな開始契機に対応した動作演出を開始する構成としてもよい。
(7)上記第1の実施形態において、可動物68,69における動作演出の実行途中で動作演出の新たな開始契機が発生した場合、実行途中の動作演出を最後まで完了させて初期位置への復帰動作を行い、新たな開始契機を無効化して当該新たな開始契機に対応した動作演出を実行しない構成としてもよい。
(8)上記第1の実施形態において、可動物68,69における動作演出の実行途中で動作演出の新たな開始契機が発生した場合、新たな開始契機に対応した動作演出よりも実行途中の動作演出の方が、BB役当選といった遊技者にとって有利な所定の特典の付与期待度が高い場合又は当該付与期待度が同一の場合、実行途中の動作演出を最後まで完了させて初期位置への復帰動作を行い、新たな開始契機を無効化して当該新たな開始契機に対応した動作演出を実行しないようにし、付与期待度の関係が上記の関係とは逆の場合には、実行途中の動作演出を中止して初期位置への復帰動作を行った後に新たな開始契機に対応した動作演出を開始する構成としてもよい。
(9)上記第3の実施形態において、動作演出の途中で動作演出の新たな開始契機が発生した場合、実行途中の動作演出と新たな開始契機に対応した動作演出とで対応する期待度を比較して後者の動作演出の期待度が高い場合に、初期位置への復帰動作後に当該新たな開始契機に対応した動作演出を実行する構成としたが、これを変更してもよい。例えば、BB役当選といった遊技者にとって有利な所定の特典の付与期待度が相違するように複数種類の動作演出が設定されている構成において、所定の付与期待度以上に相当する動作演出についての新たな開始契機が発生した場合には、初期位置への復帰動作後に当該新たな開始契機に対応した動作演出を実行し、所定の付与期待度以上に相当しない動作演出については単に初期位置への復帰動作のみを行う構成としてもよい。
(10)BB役当選といった遊技者にとって有利な所定の特典の付与期待度が相違するように複数種類の動作演出が設定されている構成において、所定の付与期待度以上に相当する動作演出が開始されたゲームの次のゲームでは、動作演出の開始契機が発生しない構成としてもよい。この場合、所定の付与期待度以上に相当する動作演出が実行されている途中に対象ゲームが完了して次のゲームが開始されたとしても、その動作演出を最後まで完了させる構成とすることで、当該所定の付与期待度以上に相当する動作演出の全体を遊技者に視認させることが可能となる。
(11)可動物68,69の動作演出が役の抽選結果に応じて実行される構成に加えて又は代えて、各リール32L,32M,32Rの停止後の入賞結果に応じて動作演出が実行される構成としてもよい。
(12)サブ側MPU82とモータドライバIC112との間のコマンドの通信がシリアル通信ではなくパラレル通信で行われる構成としてもよい。この場合であっても、サブ側MPU82からモータドライバIC112にイネーブル信号が送信されるようにし、可動物68,69が正常に動作していない場合には当該イネーブル信号の出力状態をOFF状態に設定することで駆動信号の出力を停止させることが好ましい。
(13)動作演出の実行途中で動作演出の新たな開始契機が発生した場合には、可動物68,69を初期位置に復帰させる構成に代えて、可動物68,69を一旦完全に停止させた後に、その位置から新たな開始契機に対応した動作演出を開始させる構成としてもよい。この場合、可動物68,69が設計者の意図しない動作をしてしまうことを防止しながら、新たな開始契機に対応した動作演出を早期に開始させることが可能となる。
(14)第4の実施形態において、可動物68,69の動作演出と画像表示装置66の表示演出とがリンクされるリンク演出が、ゲームが開始されてフリーズ期間を経て全リール32L,32M,32Rが停止するまでの最短期間の範囲内で終了する構成としてもよく、ゲームが開始されてフリーズ期間を経てリール32L,32M,32Rを最初に停止させることが可能となるまでの最短期間の範囲内で終了する構成としてもよい。
また、第4の実施形態において、演出時位置から初期位置への復帰に要する復帰期間が複数種類存在するように動作演出が複数パターン存在している場合には、ゲームが開始されてから動作演出にリンクした表示演出が開始されるまでの期間が、上記復帰期間が最長期間以上の期間として設定されている構成としてもよい。これにより、いずれの演出パターンの実行途中で新たな開始契機が発生した場合であっても、動作演出と表示演出とをリンクさせることが可能となる。
(15)モータドライバIC112のデータ記憶エリア114にはサブ側MPU82から受信した駆動コマンドがそのまま記憶され、その記憶された駆動コマンドに従って駆動信号を出力する構成としたが、これに代えて、駆動コマンドに対応したデータであって出力対象の駆動信号の種類を特定可能なデータがデータ記憶エリア114に記憶される構成としてもよい。
(16)上記実施形態では、小役入賞が成立した場合にメダルを払い出す特典を付与する構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、遊技者に何らかの特典が付与される構成であればよい。例えば、小役入賞が成立した場合にメダル以外の賞品を払い出す構成であってもよい。また、現実のメダル投入やメダル払出機能を有さず、遊技者の所有するメダルをクレジット管理するスロットマシンにおいては、クレジットされたメダルの増加が特典の付与に相当する。
(17)本発明を所謂Bタイプのスロットマシンに適用してもよく、またCタイプ、AタイプとCタイプの複合タイプ、BタイプとCタイプの複合タイプ、さらにはRTゲーム、CTゲーム又はARTゲームを備えたタイプなど、どのようなスロットマシンにこの発明を適用してもよい。
(18)各リール32L,32M,32Rの図柄としては、絵、数字、文字等に限らず、幾何学的な線や図形等であってもよい。また、光や色等によって図柄を構成することも可能であるし、立体的形状等によっても図柄を構成し得るし、これらを複合したものであっても図柄を構成し得る。即ち、図柄は識別性を有した情報としての機能を有するものであればよい。
(19)上記各実施形態では、スロットマシン10について具体化した例を示したが、パチンコ機に対して適用してもよく、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機に適用してもよい。
<上記実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
特徴A1.所定の動作を実行する可動演出手段(可動物68,69)と、
当該可動演出手段を駆動する駆動手段(駆動モータ92)と、
当該駆動手段を駆動制御する駆動制御手段(サブ側MPU82における初期位置復帰用処理及び演出動作用処理を実行する機能、モータドライバIC112)と、
前記可動演出手段が所定状態となったことを検知する状態検知手段(初期位置センサ97a,97b、演出時位置センサ98a,98b)と、
前記駆動手段を駆動状態となるように制御している状況で前記可動演出手段が所定状態となったことが前記状態検知手段にて検知されない事象が継続した場合に、前記駆動手段による前記可動演出手段の駆動状態を解除させる駆動解除手段(サブ側MPU82におけるステップS1005の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、駆動手段による可動演出手段の駆動が行われるように駆動制御されているにも関わらず可動演出手段が正常に動作していない場合には、駆動手段による可動演出手段の駆動状態が解除される。これにより、駆動手段の駆動制御が正常に行われていないにも関わらず駆動手段の駆動状態が継続されてしまうことが防止される。駆動制御が正常に行われていない状況で駆動手段の駆動状態が継続されてしまうと、駆動手段が設計者にとって予期しない状態となってしまい何らかの異常が発生してしまうことが懸念される。これに対して、上記のように駆動手段の駆動制御が正常に行われていないにも関わらず駆動手段の駆動状態が継続されてしまうことが防止されることにより、駆動手段が設計者にとって予期しない状態となってしまう可能性が低減される。よって、可動演出手段を用いた演出の実行制御を好適に行うことが可能となる。
特徴A2.前記駆動制御手段は、
前記駆動手段に駆動信号を出力して当該駆動手段を駆動状態とする信号出力手段(モータドライバIC112)と、
当該信号出力手段からの駆動信号の出力状態を制御する出力制御手段(サブ側MPU82における初期位置復帰用処理及び演出動作用処理を実行する機能)と、
を備え、
前記駆動解除手段は、前記駆動状態を解除させるために、前記信号出力手段からの駆動信号の出力を不可とするものであることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
信号出力手段と出力制御手段とが区別して設けられている構成においては、これら信号出力手段と出力制御手段との間の信号経路において何等かの通信異常が発生し、駆動制御が正常に行われていない状況で駆動手段の駆動状態が継続されてしまう可能性が高くなる。これに対して、駆動手段による可動演出手段の駆動が行われるように駆動制御されているにも関わらず可動演出手段が正常に動作していない場合には、信号出力手段からの駆動信号の出力が不可とされる。これにより、駆動手段が設計者にとって予期しない状態となってしまう可能性が低減される。
特徴A3.前記駆動制御手段は、前記信号出力手段からの駆動信号の出力を許可する出力許可手段(サブ側MPU82におけるイネーブル信号を出力する機能)を備え、
前記駆動解除手段は、前記駆動状態を解除させるために、前記出力許可手段において前記信号出力手段からの前記駆動信号の出力を許可している状態を不許可の状態に切り換えるものであることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、可動演出手段が正常に動作していない場合には出力許可手段の状態を許可状態から不許可状態に切り換えるだけでよいため、信号出力手段からの駆動信号の出力を不可とするための構成の簡素化が図られる。
特徴A4.前記出力許可手段は、前記駆動制御手段への動作電力の供給が開始された後に、前記信号出力手段からの駆動信号の出力を許可するものであることを特徴とする特徴A3に記載の遊技機。
特徴A4によれば、動作電力の供給が開始された後に、信号出力手段からの駆動信号の出力許可を行う構成であることにより、動作電力の供給が開始された後において駆動手段への駆動信号の出力が開始されるタイミングを設計者の意図したタイミングとすることが可能となる。この場合に、可動演出手段が正常に動作していない場合には出力許可手段の状態を許可状態から不許可状態に切り換える構成であるため、動作電力の供給開始後における駆動制御を良好に行うための構成を利用して、駆動手段が設計者にとって予期しない状態となってしまう可能性が低減される。
特徴A5.前記出力許可手段は、前記信号出力手段と前記出力制御手段とを接続するように設けられた信号経路を通じて前記出力制御手段から前記信号出力手段に出力許可に対応した出力許可用信号(イネーブル信号)を出力することで前記駆動信号の出力を許可するものであり、
前記駆動解除手段は、前記駆動状態を解除させるために、前記信号経路を通じた前記出力許可用信号の出力状態を出力不許可に対応した状態に設定するものであることを特徴とする特徴A3又はA4に記載の遊技機。
特徴A5によれば、可動演出手段が正常に動作していない場合には出力許可用信号の出力状態を出力許可に対応した状態から出力不許可に対応した状態に切り換えるだけでよいため、信号出力手段からの駆動信号の出力を不可とするための構成の簡素化が図られる。
特徴A6.前記信号経路が遮断された場合、前記信号出力手段における前記出力許可用信号の受信状態が出力不許可に対応した状態となる構成であることを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、出力許可用信号の信号経路が遮断される異常が発生した場合には信号出力手段から駆動手段への駆動信号の出力が停止されるため、駆動手段の駆動制御についての異常と出力許可用信号の信号経路の異常とが同時に発生したとしても、駆動手段が設計者にとって予期しない状態となってしまう可能性が低減される。
特徴A7.前記信号出力手段と前記出力制御手段とはそれぞれ別体として設けられており、
前記出力制御手段は、前記駆動信号の出力状態を切り換えるための情報を、特定信号線を利用して前記信号出力手段に出力するものであり、
前記出力許可用信号を伝搬するための信号線は、前記特定信号線とともに同一の接続ユニット(第1接続ユニット121)として設けられていることを特徴とする特徴A6に記載の遊技機。
特徴A7によれば、接続ユニットの接続箇所について異常が発生した場合には駆動手段の駆動制御についての異常のみが発生するのではなく、出力許可用信号の信号経路が遮断されるため、駆動手段への駆動信号の出力が停止され、駆動手段が設計者にとって予期しない状態となってしまう可能性が低減される。
特徴A8.前記信号出力手段と前記出力制御手段とはそれぞれ別体として設けられていることを特徴とする特徴A2乃至A7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A8によれば、信号出力手段と出力制御手段とを個別に扱うことが可能となる。その一方、当該構成においては、信号出力手段と出力制御手段との間の信号経路において何等かの通信異常が発生する可能性が高くなるが、上記のとおりこのような通信異常が発生した場合には駆動手段への駆動信号の出力が停止される。
特徴A9.前記信号出力手段と前記出力制御手段とはそれぞれ別基板に設けられていることを特徴とする特徴A2乃至A8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A9によれば、出力制御手段が設けられた基板、及び信号出力手段が設けられた基板の少なくとも一方の汎用性を高めることが可能となる。その一方、当該構成においては、信号出力手段と出力制御手段との間の信号経路において何等かの通信異常が発生する可能性が高くなるが、上記のとおりこのような通信異常が発生した場合には駆動手段への駆動信号の出力が停止される。
特徴A10.前記信号出力手段は、前記出力制御手段から受信した情報又はそれに対応した情報を記憶する出力制御情報記憶手段(データ記憶エリア114)を備え、当該出力制御情報記憶手段に記憶されている情報に対応した駆動信号を前記駆動手段に出力するものであり、
前記信号出力手段からの駆動信号の出力が不可とされている状況では、前記出力制御情報記憶手段に記憶されている情報を消去させる情報消去手段(リセット端子、モータドライバIC112におけるステップS1107の動作を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A2乃至A9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A10によれば、信号出力手段からの駆動信号の出力が不可とされる場合には出力制御情報記憶手段に記憶されている情報も消去されるため、駆動手段の駆動制御を正常に行えない状況においては駆動信号の出力を不可とするための設定が行われるだけでなく、駆動信号を出力するための契機となる情報自体が消去される。よって、駆動手段の駆動制御を正常に行えない状況において駆動手段に駆動信号が出力されてしまうことを確実に阻止することが可能となる。
また、駆動手段への駆動信号の出力が不可とされた場合に出力制御情報記憶手段に記憶されている情報が消去されることで、駆動信号の出力が再度許可された場合にその時点で出力制御情報記憶手段に記憶されている情報に対応した駆動信号が出力されてしまうことがない。これにより、出力制御情報記憶手段の状態を考慮することなく、駆動信号の出力の許可設定を行うことが可能となる。
特徴A11.前記信号出力手段と前記出力制御手段とはそれぞれ別体として設けられており、
前記駆動制御手段は、前記信号出力手段と前記出力制御手段とを接続するように設けられた信号経路を通じて前記出力制御手段から前記信号出力手段に出力許可に対応した出力許可用信号(イネーブル信号)を出力することで前記駆動信号の出力を許可する出力許可手段(サブ側MPU82におけるイネーブル信号を出力する機能)を備え、
前記駆動解除手段は、前記駆動状態を解除させるために、前記信号経路を通じた前記出力許可用信号の出力状態を出力不許可に対応した状態に設定するものであり、
前記信号出力手段は、
前記信号経路を通じて前記出力許可用信号を受信することで前記駆動信号の出力が許可された状態であるか否かを特定するための第1入力手段(イネーブル端子)と、
前記信号経路から分岐させて設けられた分岐経路を通じて前記出力許可用信号を受信することで前記情報消去手段により前記出力制御情報記憶手段に記憶されている情報を消去させる状態であるか否かを特定するための第2入力手段(リセット端子)と、
を備えていることを特徴とする特徴A10に記載の遊技機。
特徴A11によれば、信号出力手段には駆動信号の出力が許可されているかどうかを特定するための情報が入力される第1入力手段と、出力制御情報記憶手段の情報を消去させるか否かを特定するための情報が入力される第2入力手段とが別々に設けられているため、これら機能の利用態様の多様化が図られ、信号出力手段の汎用性が高められる。
この場合に、第1入力手段及び第2入力手段の両方にはいずれも出力許可用信号が入力される。これにより、駆動手段への駆動信号の出力を停止する場合には出力制御情報記憶手段の情報を消去させる構成において、通信についての構成の簡素化が図られる。
特徴A12.前記信号出力手段と前記出力制御手段とはそれぞれ別基板に設けられており、
前記分岐経路は、前記信号出力手段が設けられた基板において前記信号経路から分岐させて設けられていることを特徴とする特徴A11に記載の遊技機。
特徴A12によれば、第2入力手段に通じる分岐経路は信号出力手段が設けられた基板において、第1入力手段に通じる信号経路から分岐させて設けられているため、信号出力手段が設けられた基板と出力制御基板に設けられた基板との間で通信異常が発生した場合、その影響は第1入力手段及び第2入力手段の両方に対して同様に発生することとなる。
特徴A13、前記状態検知手段は、前記可動演出手段が初期位置に配置されていることを検知する検知手段又は前記可動演出手段が演出時位置に配置されていることを検知する検知手段の少なくとも一方であることを特徴とする特徴A1乃至A12のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A13によれば、可動演出手段が正常に動作しているか否かの判断が、可動演出手段を演出として利用するために必要な検知手段を利用して行われる。これにより、構成の簡素化を図りながら、可動演出手段が正常に動作しているか否かの判断をすることが可能となる。
特徴A14.前記駆動手段は、受信する駆動信号の種類に応じて励磁相が切り換えられるステッピングモータであることを特徴とする特徴A1乃至A13のいずれか1に記載の遊技機。
ステッピングモータの所定の相に対する印加が継続されると発熱してしまうことが懸念されるが、上記特徴A1の構成を備えていることにより、このような場合には駆動信号の出力を停止させることが可能となる。
<特徴B群>
特徴B1.所定の動作を実行する可動演出手段(可動物68,69)と、
当該可動演出手段を駆動する駆動手段(駆動モータ92)と、
当該駆動手段に駆動信号を出力して当該駆動手段を駆動状態とする信号出力手段(モータドライバIC112)と、
当該信号出力手段からの駆動信号の出力状態を制御する出力制御手段(サブ側MPU82における初期位置復帰用処理及び演出動作用処理を実行する機能)と、
を備え、
前記信号出力手段は、前記出力制御手段から受信した情報又はそれに対応した情報を記憶する出力制御情報記憶手段(データ記憶エリア114)を備え、当該出力制御情報記憶手段に記憶されている情報に対応した駆動信号を前記駆動手段に出力するものであり、
前記信号出力手段からの駆動信号の出力が不可とされている状況では、前記出力制御情報記憶手段に記憶されている情報を消去させる情報消去手段(リセット端子、モータドライバIC112におけるステップS1107の動作を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、信号出力手段からの駆動信号の出力が不可とされる場合には出力制御情報記憶手段に記憶されている情報も消去されるため、駆動信号の出力が再度許可された場合にその時点で出力制御情報記憶手段に記憶されている情報に対応した駆動信号が出力されてしまうことがない。これにより、出力制御情報記憶手段の状態を考慮することなく、駆動信号の出力の許可設定を行うことが可能となる。よって、可動演出手段を用いた演出の実行制御を好適に行うことが可能となる。
特徴B2.前記信号出力手段と前記出力制御手段とはそれぞれ別体として設けられており、
前記信号出力手段と前記出力制御手段とを接続するように設けられた信号経路を通じて前記出力制御手段から前記信号出力手段に出力許可に対応した出力許可用信号(イネーブル信号)を出力することで前記駆動信号の出力を許可する出力許可手段(サブ側MPU82におけるイネーブル信号を出力する機能)を備え、
前記信号出力手段は、
前記信号経路を通じて前記出力許可用信号を受信することで前記駆動信号の出力が許可された状態であるか否かを特定するための第1入力手段(イネーブル端子)と、
前記信号経路から分岐させて設けられた分岐経路を通じて前記出力許可用信号を受信することで前記情報消去手段により前記出力制御情報記憶手段に記憶されている情報を消去させる状態であるか否かを特定するための第2入力手段(リセット端子)と、
を備えていることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、信号出力手段には駆動信号の出力が許可されているかどうかを特定するための情報が入力される第1入力手段と、出力制御情報記憶手段の情報を消去させるか否かを特定するための情報が入力される第2入力手段とが別々に設けられているため、これら機能の利用態様の多様化が図られ、信号出力手段の汎用性が高められる。
この場合に、第1入力手段及び第2入力手段の両方にはいずれも出力許可用信号が入力される。これにより、駆動手段への駆動信号の出力を停止する場合には出力制御情報記憶手段の情報を消去させる構成において、通信についての構成の簡素化が図られる。
特徴B3.前記信号出力手段と前記出力制御手段とはそれぞれ別基板に設けられており、
前記分岐経路は、前記信号出力手段が設けられた基板において前記信号経路から分岐させて設けられていることを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、第2入力手段に通じる分岐経路は信号出力手段が設けられた基板において、第1入力手段に通じる信号経路から分岐させて設けられているため、信号出力手段が設けられた基板と出力制御基板に設けられた基板との間で通信異常が発生した場合、その影響は第1入力手段及び第2入力手段の両方に対して同様に発生することとなる。
特徴B4.前記出力許可手段は、前記駆動制御手段への動作電力の供給が開始された後に、前記信号出力手段からの駆動信号の出力を許可するものであることを特徴とする特徴B2又はB3に記載の遊技機。
特徴B4によれば、動作電力の供給が開始された後に、信号出力手段からの駆動信号の出力許可を行う構成であることにより、動作電力の供給が開始された後において駆動手段への駆動信号の出力が開始されるタイミングを設計者の意図したタイミングとすることが可能となる。
特徴B5.前記信号経路が遮断された場合、前記信号出力手段における前記出力許可用信号の受信状態が出力不許可に対応した状態となる構成であることを特徴とする特徴B2乃至B4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B5によれば、出力許可用信号の信号経路が遮断される異常が発生した場合には信号出力手段から駆動手段への駆動信号の出力が停止されるため、駆動手段の駆動制御についての異常と出力許可用信号の信号経路の異常とが同時に発生したとしても、駆動手段が設計者にとって予期しない状態となってしまう可能性が低減される。
特徴B6.前記信号出力手段と前記出力制御手段とはそれぞれ別体として設けられており、
前記出力制御手段は、前記駆動信号の出力状態を切り換えるための情報を、特定信号線を利用して前記信号出力手段に出力するものであり、
前記出力許可用信号を伝搬するための信号線は、前記特定信号線とともに同一の接続ユニット(第1接続ユニット121)として設けられていることを特徴とする特徴B5に記載の遊技機。
特徴B6によれば、接続ユニットの接続箇所について異常が発生した場合には駆動手段の駆動制御についての異常のみが発生するのではなく、出力許可用信号の信号経路が遮断されるため、駆動手段への駆動信号の出力が停止され、駆動手段が設計者にとって予期しない状態となってしまう可能性が低減される。
特徴B7.前記駆動手段は、受信する駆動信号の種類に応じて励磁相が切り換えられるステッピングモータであることを特徴とする特徴B1乃至B6のいずれか1に記載の遊技機。
駆動手段としてステッピングモータが用いられている構成において、既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
<特徴C群>
特徴C1.所定の動作を実行する可動演出手段(可動物68,69)と、
当該可動演出手段を駆動する駆動手段(駆動モータ92)と、
当該駆動手段を駆動制御する駆動制御手段(サブ側MPU82における初期位置復帰用処理及び演出動作用処理を実行する機能、モータドライバIC112)と、
を備え、
前記可動演出手段は、初期状態から動作することで所定演出を行う構成であり、
前記駆動制御手段は、前記所定演出の実行途中で当該所定演出の新たな開始契機が発生した場合に、その実行途中の状態から当該新たな開始契機に対応した所定演出が開始されることを制限する開始制限手段(第1の実施形態ではサブ側MPU82におけるステップS705の処理を実行する機能、第2の実施形態ではサブ側MPU82におけるステップS1205の処理を実行する機能、第3の実施形態ではサブ側MPU82におけるステップS1306の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、所定演出の実行途中で新たな開始契機が発生した場合に、実行途中の状態からその新たな開始契機に対応した所定演出が開始されることが制限されることにより、可動演出手段が設計者の意図しない動作を実行してしまうことを抑制することが可能となる。よって、可動演出手段を用いた演出の実行制御を好適に行うことが可能となる。
特徴C2.前記開始制限手段は、前記所定演出の実行途中で当該所定演出の新たな開始契機が発生した場合、前記可動演出手段を前記初期状態に復帰させた後に、その新たな開始契機に対応した所定演出が開始されるようにするものであることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
特徴C2によれば、実行途中の状態から所定演出が開始されることを制限することにより、可動演出手段が設計者の意図しない動作を実行してしまうことを抑制可能としながら、さらに、所定演出を初期状態から開始させることが可能となり、所定演出の全体の動作内容を遊技者に視認させることが可能となる。
特徴C3.前記所定演出の開始契機を発生させるか否かを決定する契機決定手段(第1の実施形態ではサブ側MPU82におけるステップS701の処理を実行する機能、第2の実施形態ではサブ側MPU82におけるステップS1201の処理を実行する機能、第3の実施形態ではサブ側MPU82におけるステップS1301の処理を実行する機能)を備え、
前記駆動制御手段は、前記契機決定手段により前記開始契機を発生させることが決定された場合、前記可動演出手段を前記初期状態に復帰させるのに要する最長期間以上の期間が当該開始契機発生の決定タイミングから経過した場合に当該開始契機に対応した前記所定演出が開始されるようにするものであることを特徴とする特徴C2に記載の遊技機。
特徴C3によれば、開始契機の発生タイミングから、可動演出手段が初期状態から所定演出を開始するタイミングまでの期間として、可動演出手段が初期状態に復帰するのに要する最長期間以上の期間が確保されている。これにより、所定演出の実行途中で開始契機が発生し初期状態に復帰してから新たな所定演出を開始する場合であっても、当該新たな所定演出の開始タイミングは定められたタイミングとなるため、可動演出手段とは異なる演出手段における演出との連動を図り易くなる。
特徴C4.前記可動演出手段における演出に対応させて関連演出を実行し得る関連演出手段(画像表示装置66)と、
前記所定演出が開始される場合にそれに合わせて前記関連演出が実行されるように前記関連演出手段を制御する関連演出制御手段(サブ側MPU82におけるステップS606の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴C3に記載の遊技機。
特徴C4によれば、上記特徴C3の構成を備えていることにより、可動演出手段における所定演出と関連演出手段における関連演出とを連動させ易くなる。
特徴C5.絵柄を可変表示する可変表示手段(リール32L,32M,32R)と、
当該絵柄の可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段(スタートレバー41)と、
当該始動操作手段が操作された場合に役の抽選処理を実行する抽選手段(主側MPU72における抽選処理を実行する機能)と、
前記始動操作手段が操作された場合に前記絵柄の可変表示を開始させることで1ゲームを開始させ、当該1ゲームが終了する場合に前記抽選処理における当選役に対応した停止絵柄が表示されることを可能とするように前記可変表示手段を制御する可変表示制御手段(主側MPU72におけるリール制御処理を実行する機能)と、
を備え、
前記契機決定手段は、前記抽選処理の結果に応じて前記開始契機を発生させるか否かを決定するものであり、
前記駆動制御手段は、前記契機決定手段により前記開始契機を発生させることが決定された場合、前記最長期間以上の期間がゲームの開始タイミングから経過した場合に当該開始契機に対応した前記所定演出が開始されるようにするものであることを特徴とする特徴C3又はC4に記載の遊技機。
特徴C5によれば、ゲームの開始タイミングから、可動演出手段が初期状態から所定演出を開始するタイミングまでの期間として、可動演出手段が初期状態に復帰するのに要する最長期間以上の期間が確保されている。これにより、所定演出の実行途中で開始契機が発生し初期状態に復帰してから新たな所定演出を開始する場合であっても、当該新たな所定演出の開始タイミングは定められたタイミングとなるため、可動演出手段とは異なる演出手段における演出との連動を図り易くなる。
特徴C6.前記所定演出は、所定の特典が遊技者に付与される期待度を相違させて複数種類存在しており、
前記開始制限手段は、前記新たな開始契機に対応した所定演出の前記期待度に応じて、当該所定演出の開始前に前記初期状態への復帰動作を行わせる場合と行わせない場合とがあることを特徴とする特徴C2乃至C5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C6によれば、所定演出の実行途中で開始契機が発生した場合、新たな所定演出に対応した期待度に応じて、可動演出手段が初期状態に復帰する場合と復帰しない場合とがある。これにより、初期状態への復帰を臨機応変に行うことが可能となる。
特徴C7.前記開始制限手段は、前記新たな開始契機に対応した所定演出の前記期待度が、比較対象の期待度よりも高い場合、当該所定演出の開始前に前記初期状態への復帰動作を行わせ、前記比較対象の期待度よりも低い場合、当該所定演出の開始前に前記初期状態への復帰動作を行わせないことを特徴とする特徴C6に記載の遊技機。
特徴C7によれば、期待度の高い所定演出についてはその全体を遊技者に視認させることが可能となるとともに、期待度の低い所定演出についてはその実行期間の長期化を防止することが可能となる。
特徴C8.前記開始制限手段は、前記新たな開始契機に対応した所定演出の前記期待度が、実行途中の所定演出の前記期待度よりも高い場合、当該新たな開始契機に対応した所定演出の開始前に前記初期状態への復帰動作を行わせ、実行途中の所定演出の前記期待度よりも低い場合、当該新たな開始契機に対応した所定演出の開始前に前記初期状態への復帰動作を行わせないことを特徴とする特徴C6又はC7に記載の遊技機。
新たに開始される所定演出に対応した期待度が直前の所定演出に対応した期待度よりも高い場合、当該新たに開始される所定演出への遊技者の注目度が高くなる。この場合に、特徴C8によれば、その遊技者の注目度が高くなる期待度の高い所定演出についてはその全体を遊技者に視認させることが可能となる。その一方、期待度の低い所定演出についてはその実行期間の長期化を防止することが可能となる。
特徴C9.前記開始制限手段は、前記所定演出の実行途中で当該所定演出の新たな開始契機が発生した場合、その実行途中の所定演出を中止し、新たな開始契機の発生を無効化させるものであることを特徴とする特徴C1乃至C8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C9によれば、所定演出の実行途中で所定演出の新たな開始契機が発生した場合にその実行途中の所定演出を中止することで、現状の遊技の進行状態と対応しない所定演出の実行が継続されてしまうことを防止することができるとともに、新たな開始契機の発生を無効化させることで、所定演出の実行期間が長期間化してしまうことを防止しつつ可動演出手段が設計者の意図しない動作を実行してしまうことを抑制することが可能となる。
特徴C10.絵柄を可変表示する可変表示手段(リール32L,32M,32R)と、
当該絵柄の可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段(スタートレバー41)と、
当該始動操作手段が操作された場合に役の抽選処理を実行する抽選手段(主側MPU72における抽選処理を実行する機能)と、
前記絵柄の可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段(ストップボタン42〜44)と、
前記始動操作手段が操作された場合に前記絵柄の可変表示を開始させることで1ゲームを開始させ、前記停止操作手段が操作されたことに基づいて前記絵柄の可変表示を停止させ、当該1ゲームが終了する場合に前記抽選処理における当選役に対応した停止絵柄が表示されることを可能とするように前記可変表示手段を制御する可変表示制御手段(主側MPU72におけるリール制御処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴C1乃至C9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C10のような遊技機において、既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:始動操作手段の操作に基づき周回体の回転を開始させ、停止操作手段の操作に基づき周回体の回転を停止させ、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
10…スロットマシン、32L,32M,32R…リール、41…スタートレバー、42〜44…ストップボタン、66…画像表示装置、68,69…可動物、72…主側MPU、82…サブ側MPU、92…駆動モータ、97a,97b…初期位置センサ、98a,98b…演出時位置センサ、112…モータドライバIC、114…データ記憶エリア、121…第1接続ユニット。

Claims (1)

  1. 所定の動作を実行する可動演出手段と、
    当該可動演出手段を駆動する駆動手段と、
    当該駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、
    前記可動演出手段が所定状態となったことを検知する状態検知手段と、
    前記駆動手段を駆動状態となるように制御している状況で前記可動演出手段が前記所定状態となったことが前記状態検知手段にて検知されない事象が継続した場合に、前記駆動手段による前記可動演出手段の駆動状態を解除させる駆動解除手段と、
    を備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記駆動手段に駆動信号を出力して当該駆動手段を駆動状態とする信号出力手段と、
    当該信号出力手段からの駆動信号の出力状態を制御する出力制御手段と、
    を備え、
    前記信号出力手段は、前記出力制御手段から受信した情報又はそれに対応した情報を記憶する出力制御情報記憶手段を備え、当該出力制御情報記憶手段に記憶されている情報に対応した駆動信号を前記駆動手段に出力するものであり、
    前記駆動解除手段は、前記駆動状態を解除させるために、前記信号出力手段からの駆動信号の出力を不可とするものであり、
    本遊技機は、前記駆動解除手段により前記信号出力手段からの駆動信号の出力が不可とされた場合、前記出力制御情報記憶手段に記憶されている情報を消去させる情報消去手段を備えていることを特徴とする遊技機。
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