JP2020072578A - モータ - Google Patents

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啓太 小谷
keita Kotani
啓太 小谷
康伸 柚木
Yasunobu Yunoki
康伸 柚木
将之 石川
Masayuki Ishikawa
将之 石川
政之 西岡
Masayuki Nishioka
政之 西岡
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Abstract

【課題】ステータが樹脂製のケーシングで覆われるモータにおいて、端子部に接続される回路基板等の導通部材を、モールド成型後に端子部に高精度で取り付けることができる構造を提供する。【解決手段】端子固定部材26は、インシュレータ212の上面に配置される。端子部25は、端子固定部材に固定され、導通部材と導線70とを電気的に繋ぐ。端子固定部材は、中空部260と、屋根部261とを有する。屋根部は、軸方向に貫通しつつ中空部と連通する孔部を有する。端子部は、導線の端部が接続される第1端子部51と、孔部を貫通しつつ導通部材が接続される第2端子部52と、中空部に位置しつつ第1端子部と第2端子部とを接続する接続部とを有する。屋根部の上面および第2端子部は、ケーシング22から露出している。【選択図】図8

Description

本発明は、モータに関する。
従来、ステータが樹脂で覆われた、いわゆるモールドモータが知られている。従来のモールドモータについては、例えば、特開2000−78804号公報に記載されている。当該公報には、巻線端末を端子ピンの所定の位置まで巻き上げた巻線端末係止部を、半田付けした後、固定子鉄心、固定子巻線、インシュレータ、および当該巻線端末係止部を一体的に成形固化して樹脂モールド固定子を製造する方法が開示されている。これにより、巻線端末の断線を防止できる。
特開2000−78804号公報
特許文献1の構造においては、コイルから端子部へ引き出される導線は半田付け等により固定される。その際に、端子部を支持するインシュレータが半田付け時の熱で変形することによって、傾く場合がある。これにより、モールド成型後に端子部に接続される回路基板等の導通部材を端子部に高精度で固定できない虞がある。
本発明の目的は、ステータが樹脂製のケーシングで覆われるモータにおいて、端子部に接続される回路基板等の導通部材を、モールド成型後に端子部に高精度で取り付けることができる構造を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、モータであって、ステータを含む静止部と、前記ステータと対向して配置され、上下に延びる中心軸を中心に回転するロータを含む回転部と、を有し、前記静止部は、環状のコアバックおよび前記コアバックから径方向に突出する複数のティースを有するステータコアと、前記ステータコアの少なくとも一部を覆うインシュレータと、前記インシュレータを介して前記ティースに巻かれた導線からなるコイルと、導通部材と、前記インシュレータと単一部材として形成され、または前記インシュレータと別部材として形成され、前記インシュレータの上面に配置された端子固定部材と、前記端子固定部材に固定され、前記導通部材と前記コイルの前記導線とを電気的に繋ぐ端子部と、前記ステータコア、前記インシュレータ、前記コイル、前記端子固定部材、および前記端子部の少なくとも一部を覆う樹脂製のケーシングと、を有し、前記端子固定部材は、前記端子固定部材の内部に位置する空間である中空部と、前記中空部の軸方向上側に拡がる屋根部と、を有し、前記屋根部は、軸方向に貫通し、かつ、前記中空部と連通する孔部を有し、前記端子部は、前記コイルから延びる前記導線の端部が接続される第1端子部と、前記孔部を貫通し、上端部が前記端子固定部材の軸方向上側に位置し、前記導通部材が接続される第2端子部と、少なくとも一部が前記中空部に位置し、前記第1端子部と前記第2端子部とを接続する接続部と、を有し、前記屋根部の上面の少なくとも一部および前記第2端子部の上端部を含む軸方向の少なくとも一部は、前記ケーシングから露出している。
本願の例示的な第1発明によれば、端子部は、導線の端部が接続される第1端子部とは別に、導通部材が接続される第2端子部を有する。これにより、コイルから端子部へ引き出される導線を半田付け等により第1端子部に固定する際にインシュレータが熱で変形しても、第1端子部と異なる位置の第2端子部は傾くことがない。この結果、端子部に接続される回路基板等の導通部材を、モールド成型後に第2端子部に高精度で取り付けることができる。
図1は、第1実施形態に係るモータの斜視図である。 図2は、第1実施形態に係るモータの縦断面図である。 図3は、第1実施形態に係る端子部の斜視図である。 図4は、第1実施形態に係る端子固定部材の斜視図である。 図5は、第1実施形態に係る端子固定部材の下面図である。 図6は、第1実施形態に係るインシュレータの斜視図である。 図7は、第1実施形態に係る端子部、端子固定部材、およびインシュレータの斜視図である。 図8は、第1実施形態に係る端子部、端子固定部材、およびインシュレータの側面図である。 図9は、第1実施形態に係るケーシングの成型時の様子を示す縦断面図である。 図10は、変形例に係るステータ、端子部、および端子固定部材の部分斜視図である。 図11は、変形例に係るステータ、端子部、および端子固定部材の部分斜視図である。 図12は、変形例に係る端子固定部材の部分斜視図である。 図13は、変形例に係る端子部の斜視図である。 図14は、変形例に係る端子部の斜視図である。 図15は、変形例に係る端子部の斜視図である。 図16は、変形例に係る端子固定部材の斜視図である。 図17は、変形例に係る端子固定部材の斜視図である。 図18は、変形例に係る端子固定部材の下面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、ステータコアに対して端子部側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るモータの製造時および使用時の向きを限定する意図はない。
<1.第1実施形態>
<1−1.モータの構成>
図1は、第1実施形態に係るモータ1の斜視図である。図2は、第1実施形態に係るモータ1の縦断面図である。このモータ1は、樹脂に覆われたステータ21の径方向内側に、マグネットを搭載するロータ32が配置された、いわゆるインナーロータ型のモールドモータである。モータ1は、例えば、空調機等の家電製品に使用される。ただし、本発明のモータ1は、家電製品以外の用途に使用されるものであってもよい。例えば、本発明のモータ1は、自動車や鉄道等の輸送機器、OA機器、医療機器、工具、産業用の大型設備等に搭載されて、種々の駆動力を発生させるものであってもよい。
図1および図2に示すように、モータ1は、静止部2、回転部3、上軸受部71,および下軸受部72を有する。静止部2は、モータ1の駆動対象となる機器の枠体に固定される。回転部3は、静止部2に対して、上軸受部71および下軸受部72を介して、上下に延びる中心軸9の周りに回転可能に支持される。
本実施形態の静止部2は、ステータ21、ケーシング22、カバー23、回路基板24、端子部25、および端子固定部材26を有する。
ステータ21は、外部電源から回路基板24を介して供給される駆動電流に応じて、磁束を発生させる電機子である。ステータ21は、中心軸9の周りを環状に取り囲む。ステータ21は、磁性体のステータコア211、インシュレータ212、および複数のコイル213を有する。ステータコア211は、円環状のコアバック41と、コアバック41から径方向内側へ向けて突出する複数のティース42とを有する。コアバック41は、中心軸9と略同軸に配置される。複数のティース42は、周方向に等間隔に配列される。ステータコア211には、例えば、積層鋼板が用いられる。
インシュレータ212は、ステータコア211に取り付けられる。インシュレータ212の材料には、絶縁体である樹脂が用いられる。インシュレータ212は、ステータコア211の少なくとも一部を覆う。具体的には、インシュレータ212は、複数のティース42の軸方向上側の端面、軸方向下側の端面、および周方向の両面を覆う。なお、インシュレータ212の詳細な構成については、後述する。コイル213は、ティース42の周囲にインシュレータ212を介して巻かれた導線70からなる。すなわち、インシュレータ212は、ティース42とコイル213との間に介在する。コイル213を構成する導線70の材料には、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅などの金属が用いられる。特に、アルミニウムまたはアルミニウム合金を用いれば、銅を用いる場合よりも、モータ1を軽量化できる。
ケーシング22は、ステータ21および下軸受部72を保持する樹脂製の部材である。ケーシング22は、軸方向上側に形成されたケーシング開口部220において開口し、当該ケーシング開口部220から軸方向下側に凹む凹型形状を有する。後述する回転部3のうち、シャフト31の一部とロータ32とは、当該凹型形状の内側に位置する。ケーシング22は、側壁部221、底板部222、および下軸受保持部223を有する。側壁部221は、中心軸9を中心として略円筒状に延びる。そして、ステータコア211、インシュレータ212、複数のコイル213、端子部25、および端子固定部材26の少なくとも一部は、側壁部221を形成する樹脂に覆われる。これにより、これらの部材に水滴がかかることを抑制できる。また、ステータコア211および複数のコイル213を、外部から電気的に絶縁することができる。ただし、ティース42の径方向内側の端面は、側壁部221から露出していてもよい。また、側壁部221の径方向内側には、後述するロータ32が配置される。
底板部222は、側壁部221の下端から径方向内側へ向けて、円環板状に拡がる。底板部222は、ステータ21および後述するロータ32よりも軸方向下側に位置する。下軸受保持部223は、底板部222の内端から延びて、下軸受部72の一部を覆う。下軸受部72およびシャフト31の一部は、下軸受保持部223の径方向内側に配置される。
カバー23は、上述のケーシング開口部220を覆う。カバー23は、ケーシング22の上端部に、例えば、圧入、接着、ネジ止め、焼き嵌め等の各種方法により固定される。回路基板24および後述するロータ32は、ケーシング22およびカバー23により構成される筐体の内部に収容される。カバー23は、上板部231および上軸受保持部232を有する。上板部231は、ステータ21、ケーシング22、回路基板24、端子部25、端子固定部材26、後述するシャフト31、および後述するロータ32よりも軸方向上側において、中心軸9を中心とする円環板状に拡がる。上軸受保持部232は、上板部231の内端から延びて、上軸受部71の一部を覆う。上軸受部71およびシャフト31の上端部は、上軸受保持部232の径方向内側に配置される。なお、本実施形態のカバー23は樹脂製である。樹脂製のカバー23は、樹脂成型金型を用いて容易に成型することができる。ただし、カバー23は、金属製であってもよい。
ケーシング22とカバー23との間には、周方向の一部に、後述するリード線242が通る接続孔201が設けられる。接続孔201の内部には、ブッシング243が配置される。ブッシング243は、ケーシング22およびカバー23の接続孔201を構成する端面と接触し、かつ、リード線242が配置される配線溝を有する。
回路基板24は、表面に電気回路が形成された基板である。回路基板24は、本発明における「導通部材」の一例である。回路基板24は、ステータ21、端子部25の一部、端子固定部材26、およびロータ32の上方、かつ、カバー23の下方、かつ、ケーシング22の側壁部221の径方向内側に位置する。また、回路基板24は、中心軸9に対して略垂直に配置される。回路基板24から延びるリード線242は、接続孔201の内部においてブッシング243の配線溝を通って、ケーシング22の外部へ引き出される。そして、当該リード線242の端部が、外部電源に接続される。外部電源から供給される電流は、リード線242、回路基板24、および端子部25を通って、コイル213へ流れる。なお、回路基板24の代わりに、または回路基板24に加えて、金属製のバスバーや、電気配線を有する板状の部材が、導通部材として用いられてもよい。
端子部25は、端子固定部材26を介してインシュレータ212に固定された金属製の導体である。端子部25は、コイル213を構成する導線70の端部と、電気的に接続される。また、端子部25は、回路基板24とも、電気的に接続される。これにより、コイル213を構成する導線70と回路基板24とが、端子部25を介して電気的に繋がれる。端子部25の詳細な構成については、後述する。
端子固定部材26は、インシュレータ212とは別部材として形成され、インシュレータ212の上面に配置される樹脂製の部材である。端子固定部材26には、端子部25が固定される。ただし、端子固定部材26は、インシュレータ212と単一部材として形成され、インシュレータ212の上端部付近の部位を形成してもよい。端子固定部材26の詳細な構成については、後述する。
回転部3は、シャフト31およびロータ32を有する。
シャフト31は、ロータ32を貫いて中心軸9に沿って配置される柱状の部材である。シャフト31は、ロータ32の内周面に圧入により固定される。ただし、シャフト31の外周面は、ロータ32の内周面に接着または焼き嵌め等の他の方法で固定されてもよい。シャフト31の下端部は、ケーシング22およびカバー23よりも下方へ突出している。ただし、シャフト31は、上端部がケーシング22およびカバー23よりも上方へ突出していてもよい。シャフト31の外周面には、上軸受部71の内輪および下軸受部72の内輪が、例えば、圧入等によりそれぞれ固定される。これにより、シャフト31およびロータ32は、上軸受部71および下軸受部72に支持されながら、ケーシング22を含む静止部2に対して、中心軸9を中心として回転する。シャフト31の下端部には、例えば、空調機用のファン(図示省略)が取り付けられる。具体的には、例えば、シャフト31のうちモータ1よりも下側の空間へ突出する部位に、インペラカップが固定され、さらにインペラカップから径方向外側へ拡がる複数の羽根が固定される。ただし、シャフト31の下端部は、ギア等の動力伝達機構を介して、ファン以外の駆動部に連結されてもよい。
ロータ32は、シャフト31の外周面に固定され、シャフト31の周囲において中心軸9を中心に環状に拡がる。ロータ32は、シャフト31とともに中心軸9を中心に回転する。本実施形態のロータ32は、マグネット配合のプラスチック樹脂により形成される。また、ロータ32は、シャフト31をインサート部品とする射出成型により形成される。ロータ32は、ステータ21の径方向内側に配置される。ロータ32の外周面は、ティース42の径方向内側の端面と、僅かな間隙を介して対向する。
本実施形態の上軸受部71および下軸受部72には、転動体を介して外輪と内輪とを回転させるボールベアリングが、使用されている。上軸受部71の外輪は、カバー23の上軸受保持部232に固定される。また、上軸受部71の内輪は、シャフト31に固定される。これにより、上軸受部71は、ロータ32よりも上方において、シャフト31をカバー23に対して回転可能に支持する。また、下軸受部72の外輪は、ケーシング22の下軸受保持部223に固定される。また、下軸受部72の内輪は、シャフト31に固定される。これにより、下軸受部72は、ロータ32よりも下方において、シャフト31をケーシング22に対して回転可能に支持する。ただし、上軸受部71および下軸受部72に、ボールベアリングに代えて、すべり軸受や流体軸受等の他方式の軸受が、使用されてもよい。
上述のとおり、モータ1の駆動時には、外部電源から、リード線242、回路基板24、および端子部25を通って、コイル213に駆動電流が供給される。これにより、ステータコア211の複数のティース42に、磁束が生じる。そして、ティース42と、ロータ32に配合されているマグネットとの間の磁束が及ぼす作用により、中心軸9を中心とする周方向のトルクが発生する。その結果、回転部3が、静止部2に支持されながら、中心軸9を中心として回転する。また、シャフト31の下端部に取り付けられているファン(図示省略)が、回転部3とともに回転する。
<1−2.端子部、端子固定部材、およびインシュレータの詳細な構成>
次に、端子部25、端子固定部材26、およびインシュレータ212の構成について、より詳細に説明する。図3は、端子部25の斜視図である。図4は、端子固定部材26の斜視図である。なお、図4では、端子固定部材26に固定された端子部25を二点鎖線にて表示している。図5は、端子固定部材26の下面図である。図6は、インシュレータ212の斜視図である。図7は、端子部25、端子固定部材26、およびインシュレータ212の斜視図である。なお、図7では、後述する第1端子部51に接続された導線70の一部を二点鎖線にて表示している。図8は、端子部25、端子固定部材26、およびインシュレータ212を径方向外側から見た側面図である。なお、図8では、ケーシング22および回路基板24を二点鎖線にて表示している。
図3に示すように、端子部25は、第1端子部51、第2端子部52、および接続部53を有する。第1端子部51および第2端子部52は、それぞれ、軸方向に柱状に延びる。これにより、第1端子部51および第2端子部52を含むモータ1全体を径方向または周方向に小型化することができる。また、第1端子部51および第2端子部52は、互いに周方向に離れて位置する。接続部53は、周方向に延びて、第1端子部51と第2端子部52とを構造的かつ電気的に接続する。
本実施形態の端子部25は、第1端子部51、第2端子部52、および接続部53を含む単一の部材である。このため、第1端子部51、第2端子部52、および接続部53が互いに別部材である場合よりも、第1端子部51と第2端子部52とが、互いにより確実に導通状態に保たれる。また、モータ1の部品点数が低減される。さらに、モータ1の組み立て時の作業性が向上する。なお、本実施形態では、第1端子部51と第2端子部52とが、平面視において、同一のティース42の径方向外側に位置する。
図4および図5に示すように、端子固定部材26には、中空部260が設けられている。中空部260は、端子固定部材26の内部に位置する空間であり、かつ、端子固定部材26の下面の一部から上方へ凹む溝部である。中空部260の軸方向上側には、屋根部261が拡がっている。屋根部261には、2つの孔部262が設けられている。孔部262はそれぞれ、屋根部261を軸方向に貫通する。また、孔部262はそれぞれ、中空部260(すなわち、溝部)と連通する。また、2つの孔部262のうち一方の径は、第1端子部51の径と略等しい。2つの孔部262のうち他方の径は、第2端子部52の径と略等しい。
図4に示すように、端子固定部材26には、一対の段差部263が設けられている。一対の段差部263はそれぞれ、端子固定部材26の周方向の両端面から周方向外側へ突出する。また、図5に示すように、端子固定部材26には、少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)の凹部264が設けられている。凹部264はそれぞれ、端子固定部材26の下面の一部から上方へ凹む。また、図4および図5に示すように、端子固定部材26には、少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)の突出部265が設けられている。突出部265はそれぞれ、屋根部261の一部から径方向外側へ突出する。後述のとおり端子部25を端子固定部材26に固定した状態において、突出部265は、第1端子部51の上端部を含む軸方向の少なくとも一部よりも軸方向下側に位置する。
モータ1の製造時には、まず、端子固定部材26の下方から、端子部25が挿入される。そして、第1端子部51は、2つの孔部262のうち一方を貫通し、かつ、当該孔部262に圧入される。第2端子部52は、2つの孔部262のうち他方を貫通し、かつ、当該孔部262に圧入される。また、接続部53を含む端子部25の少なくとも一部は、上述の溝部に圧入される。これにより、端子部25を、端子固定部材26に容易に固定することができる。なお、端子部25を端子固定部材26に固定した状態において、第1端子部51の上端部を含む軸方向の少なくとも一部、および第2端子部52の上端部を含む軸方向の少なくとも一部は、それぞれ、端子固定部材26よりも軸方向上側に位置し、かつ、端子固定部材26から露出している。また、端子部25を端子固定部材26に固定した状態において、接続部53の少なくとも一部は中空部260に位置する。なお、端子部25を端子固定部材26に固定する方法は、これに限定されない。例えば、図10の変形例に示すとおり、第1端子部51Bは、端子固定部材26Bの周方向外側から軸方向に延びてもよい。なお、当該図10の変形例および後述する図11の変形例では、インシュレータ212Bが係合部を有さない構成を有している。
図6に示すように、インシュレータ212は、土台部60を有する。本実施形態では、土台部60は、コイル213よりも径方向外側かつステータコア211よりも軸方向上側に位置する。インシュレータ212には、一対の係合部61が設けられている。一対の係合部61はそれぞれ、土台部60の一部から上方へ突出し、かつ、互いに周方向に間隔を隔てて設けられている。また、一対の係合部61はそれぞれ、周方向内側へ向いたフック形状を有する。さらに、インシュレータ212には、少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)の凸部62が設けられている。凸部62はそれぞれ、土台部60の一部から上方へ突出する。
上述のとおり、端子部25を端子固定部材26に固定した後、端子部25および端子固定部材26を土台部60に配置する。その際、図7に示すように、端子固定部材26の一対の段差部263は、インシュレータ212の一対の係合部61に係合される。また、インシュレータ212の凸部62は、端子固定部材26の凹部264に嵌まる。これにより、インシュレータ212の上面に、端子部25が固定された端子固定部材26を位置決めしつつ、固定することができる。なお、端子部25および端子固定部材26を土台部60に固定した状態において、端子固定部材26のうち段差部263よりも軸方向上側に位置する部位の周方向の両端面はそれぞれ、係合部61と周方向間隙266を隔てて対向する。
なお、端子固定部材26を土台部60に配置する際、インシュレータ212の凸部62の上端部は、端子部25の接続部53の下面に接触する。これにより、端子固定部材26に圧入されている端子部25を、さらに下方から支持することができる。この結果、端子部25を、軸方向に正確に位置決めすることができる。ただし、端子固定部材26を土台部60に配置する際、インシュレータ212の凸部62の上端部は、端子部25の第1端子部51の下面または第2端子部52の下面に接触してもよい。
なお、端子固定部材26に複数の凹部264が設けられ、インシュレータ212に複数の凸部62が設けられる場合、複数の凸部62がそれぞれ、複数の凹部264のいずれかに嵌まるように構成されていればよい。その場合、複数の凹部264は、端子固定部材26の周方向の一方側に偏って設けられることが望ましい。これにより、端子固定部材26を土台部60に配置する際、端子固定部材26のうち内周面側と外周面側とを誤って反対に配置してしまうことを抑制できる。
端子部25および端子固定部材26を土台部60に固定した後、図7および図8に示すように、第1端子部51は、コイル213から延びる導線70の端部と、電気的に接続される。また、後述のように、後工程においてケーシング22を樹脂の射出成型により形成した後、第2端子部52は、回路基板24に形成された電気回路と、電気的に接続される。これにより、コイル213と回路基板24とが、端子部25を介して電気的に接続される。
第1端子部51にコイル213を構成する導線70の端部を接続するときには、まず、コイル213から延びる導線70を、第1端子部51の側へ引き出す。そして、導線70の端部を、第1端子部51に巻き付けることによって、第1端子部51に固定する。このように、導線70を巻き付けることで、第1端子部51から導線70が外れることを防止できる。ただし、導線70を、第1端子部51に巻き付けることなく、接触させてもよい。
次に、図8に示すように、第1端子部51の一部と、第1端子部51に巻き付けた導線70の一部とを、半田81で覆う。半田81は、第1端子部51と導線70との双方に接触する。これにより、第1端子部51と導線70とが、半田81を介して電気的に導通する。特に、本実施形態では、導線70が、第1端子部51に、一巻きごとに軸方向に間隙をあけて巻かれる。このため、半田81は、導線70の当該間隙に入り込む。すなわち、上下に離れた導線70の間に、半田81が介在する。このようにすれば、第1端子部51および導線70に対する半田81の接触面積が大きくなる。したがって、第1端子部51と導線70との間の半田81を介した電気的導通の信頼性が、より向上する。
なお、第1端子部51の側へ引き出す際、導線70の一部は、上述の周方向間隙266に位置する。これにより、導線70が、係合部61と端子固定部材26との間に挟まれ、断線することを防止できる。また、第1端子部51の側へ引き出す際、導線70のうち、周方向間隙266に位置する部位と第1端子部51に固定する部位との間の一部が、上述の突出部265に掛け渡される。これにより、導線70を第1端子部51に巻き付ける際、突出部265に導線70を引っ掛けて、突出部265を支点とすることができる。これにより、導線70を第1端子部51に容易に巻き付けることができ、作業性が向上する。
続いて、ケーシング22を成型する。本実施形態のケーシング22は、ステータ21の一部と、端子部25の一部と、端子固定部材26の一部とをインサート部品とする樹脂の射出成型により形成される。図9は、ケーシング22の射出成型時の様子を示す断面図である。ケーシング22の成型時には、まず、成型用の一対の金型90(上側金型901および下側金型902)を用意する。そして、当該一対の金型90により形成される空洞内に、ステータ21、端子部25、および端子固定部材26を含むユニットを収容する。その後、金型内に溶融樹脂を流し込んで硬化させる。これにより、ステータ21の一部と、端子部25の一部と、端子固定部材26の一部とを覆うケーシング22が成型される。
なお、図9に示すように、上側金型901は、第1凹部91、第2凹部92、および突出部93を有する。第1凹部91および第2凹部92はそれぞれ、上側金型901の下面から軸方向上側へ凹む。また、第1凹部91の径は、第1端子部51および半田の径よりも大きい。第2凹部92の径は、第2端子部52の径よりも大きい。突出部93は、第2凹部92の開口の周縁部付近から、軸方向下側へ突出する。一対の金型90により形成される空洞内に、ステータ21、端子部25、および端子固定部材26を含むユニットを収容する際、第1端子部51を第1凹部91に配置し、第2端子部52を第2凹部92に配置し、突出部93を端子固定部材26に当接させる。
これにより、ケーシング22の成型後、第1端子部51、第1端子部51に巻かれた導線70、および半田81は、ケーシング22を形成する樹脂によって覆われ、端子被覆部224が形成される。端子被覆部224によって、第1端子部51、第1端子部51に巻かれた導線70、および半田81が覆われることで、絶縁性を向上でき、導線70の断線および端子部25に水が掛かることで発生するカルバニック電食を防止することができる。
さらに、端子固定部材26の屋根部261の上面の少なくとも一部および第2端子部52の上端部を含む軸方向の少なくとも一部は、ケーシング22を形成する樹脂に覆われることなく、露出した状態に維持される。このため、第2端子部52の上端部付近に、回路基板24を接続することができる。具体的には、図8に示すように、回路基板24に設けられた貫通孔244,245に、第1端子部51および第2端子部52を挿入する。そして、回路基板24上の導通パターンと、第2端子部52の一部とを、半田82で覆う。これにより、第2端子部52と回路基板24上の電気回路とが、半田82を介して電気的に導通する。
その後、ケーシング22のケーシング開口部220から、回転部3および下軸受部72が挿入される。次に、ケーシング開口部220が、カバー23により閉塞されることによって、モータ1が組み上げられる。このとき、端子被覆部224の上面は、カバー23の下面と軸方向間隙225(図2参照)を介して対向する。これにより、カバー23をケーシング22の周縁部に固定する際、端子被覆部224の軸方向の寸法精度に拘わらず、カバー23を所定の位置からずらすことなく位置決めできる。
上述のとおり、本実施形態では、導線70の端部が接続される第1端子部51と、回路基板24が接続される第2端子部52とが、周方向に距離を隔てて別々に設けられている。また、第1端子部51と第2端子部52とを接続する接続部53が、インシュレータ212の上面に配置された端子固定部材26の溝部に圧入されることによって、安定して保持される。これにより、コイル213から端子部25へ引き出される導線70を半田付け等により第1端子部51に固定する際にインシュレータ212が熱で変形しても、第1端子部51と異なる位置の第2端子部52は傾くことがない。この結果、端子部25に接続される回路基板24等の導通部材を、モールド成型後に第2端子部52に高精度で取り付けることができる。
<2.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態には限定されない。
図11は、一変形例に係るステータ21C、端子部25C、および端子固定部材26Cの部分斜視図である。図11の例では、ステータ21Cのコアバック41Cは、第1コアバック411Cと、第1コアバック411Cと周方向に隣接する第2コアバック412Cとを含む。また、第1コアバック411Cの少なくとも一部は、第1端子部51Cの軸方向下方に位置する。第2コアバック412Cの少なくとも一部は、第2端子部52Cの軸方向下方に位置する。このように、互いに周方向に隣接する第1コアバック411Cおよび第2コアバック412Cの軸方向上側を跨ぐように端子部25Cを配置することによって、コアバック41Cが周方向に細かく分かれつつ形成されている場合でも、第1端子部51Cと第2端子部52Cとを、互いに周方向に距離を隔てて配置できる。これにより、第1端子部51Cに導線70Cの端部を固定する際等に、作業性が向上する。
図12は、他の変形例に係る端子固定部材26Dの部分斜視図である。なお、図12では、端子固定部材26Dに固定された端子部25D、および第1端子部51Dに接続された導線70Dの一部を二点鎖線にて表示している。図12に示すように、端子固定部材26Dの突出部265Dの角部付近には、テーパ面267Dが形成されている。すなわち、突出部265Dは、突出方向と平行な側面の少なくとも一部に曲面を有する。そして、導線70Dは、当該テーパ面267D(または曲面)に掛け渡される。これにより、導線70Dの損傷または断線を抑制できる。
また、図12に示すように、端子固定部材26Dの屋根部261Dの、上面の角部付近には、テーパ面268Dが形成されている。すなわち、屋根部261Dは、上面の端部の少なくとも一部に曲面を有する。そして、導線70Dは、さらに当該テーパ面268D(または曲面)に掛け渡される。これにより、導線70Dの損傷または断線を抑制できる。
上述の実施形態および変形例では、第1端子部の上端部の軸方向の位置と、第2端子部の上縁部の軸方向の位置とが、同じであった。しかしながら、第1端子部51Eの上端部は、第2端子部52Eの上端部よりも軸方向下側に位置してもよい。例えば、図13の変形例に示すとおり、第1端子部51Eの軸方向の長さは、第2端子部52Eの軸方向の長さより短くてもよい。また、例えば、図14の変形例に示すとおり、第1端子部51Eの上端部が折り曲げられていてもよい。これにより、第1端子部51Eが、第2端子部52Eに固定される回路基板に接触することを抑制できる。さらに、第1端子部51Eは、第2端子部52Eよりも径方向外側に位置してもよい。その場合でも、第1端子部51Eが、第2端子部52Eに固定される回路基板に接触することを抑制できる。
上述の実施形態および変形例では、端子部は、第1端子部、第2端子部、および接続部を含む単一の部材であった。しかしながら、第1端子部51Fと第2端子部52Fとは、互いに別部材であってもよい。例えば、図15の変形例に示すとおり、L字形状の第1端子部51Fと、第1端子部51Fとは別部材からなるL字形状の第2端子部52Fとが、第1端子部51Fと第2端子部52Fとを覆う連結部材54Fを介して、互いに連結されてもよい。また、第1端子部51Fが接続された第1の接続部(図示省略)と、第1端子部51Fとは別部材からなる第2端子部52Fが接続された第2の接続部(図示省略)とが、直接的に、または連結部材54Fを介して間接的に、互いに連結されてもよい。
なお、第1端子部51Fと第2端子部52Fとは、互いに異なる金属製であってもよい。例えば、第1端子部51Fは、第1端子部51Fに固定される導線(例えば、アルミニウム線)の端部と同種類の金属製(例えば、アルミニウム合金製)で、第2端子部52Fは、回路基板に設けられる銅箔の導体パターンまたは半田(銅)と同種類の金属製(例えば、銅製)であってもよい。これにより、第1端子部51Fの融点と導線の融点とが互いに等しくなるため、第1端子部51Fに導線の端部を容易に溶着固定することができる。この結果、第1端子部51Fと導線との固定強度が高まる。また、第2端子部52Fと回路基板に設けられる銅箔の導体パターンまたは半田(銅)とが同種類の金属製となるため、半田を介して第2端子部52Fを回路基板上の電気回路に固定する際に、固定強度が高まる。
ただし、第1端子部51Fと第2端子部52Fとが互いに異なる金属製である場合、これらを連結する連結部材54Fは、ケーシングを形成する樹脂に直接的に覆われることが望ましい。これにより、第1端子部51Fと第2端子部52Fとの接続箇所付近に水がかかることを抑制できる。この結果、第1端子部51Fと第2端子部52Fとが互いに異なる金属製であって、これらの接続箇所に電解液である水が掛かることによりカルバニック電食が発生することを抑制できる。なお、連結部材54Fは、別部材を介してケーシング22Fに間接的に覆われてもよい。
図16は、他の変形例に係る端子固定部材26Gの斜視図である。図16では、端子固定部材26Gに固定された複数の端子部25Gを二点鎖線にて表示している。図16に示すとおり、本変形例では、複数の端子部25Gがそれぞれ、1つの端子固定部材26Gに固定される構成を有する。すなわち、本変形例のモータの静止部は、複数のコイルと、1つの端子固定部材26Gと、それぞれ1つの端子固定部材26Gに固定される複数の端子部25Gとを有する。複数の端子部25Gはそれぞれ、複数のコイルのいずれかと回路基板とを電気的に繋ぐ。このような構成を有することにより、1つの端子固定部材26Gで複数の端子部25Gを固定できるため、端子固定部材26Gをインシュレータに嵌め込む工程を削減でき、作業性が向上する。
図17は、他の変形例に係る端子固定部材26Hの斜視図である。なお、図17では、端子固定部材26Hに固定された端子部25H、および第1端子部51Hに接続された導線70Hの一部を二点鎖線にて表示している。図18は、他の変形例に係る端子固定部材26Hの下面図である。図17および図18の変形例に示すとおり、端子固定部材26Hの中空部260Hは、さらに端子固定部材26Hの側方に開口してもよい。これにより、端子固定部材26Hに端子部25Hを配置する際の作業性が向上する。
上述の実施形態および変形例の端子固定部材は、インシュレータとは別部材であった。これにより、インシュレータから分離した状態で、端子固定部材に端子部を配置できるため、作業性が向上する。ただし、端子固定部材は、インシュレータと単一の部材であってもよい。
上述の実施形態および変形例では、ステータの径方向内側にマグネットが配置される、いわゆるインナーロータ型のモータが用いられていた。しかし、ステータの径方向外側にマグネットが配置される、いわゆるアウターロータ型のモータが用いられてもよい。その場合、複数のティースは、コアバックから径方向外側へ向けて突出する。また、土台部および端子部は、コイルよりも径方向内側に位置していてもよい。
また、各部材の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上述の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、モータに利用できる。
1 モータ
2 静止部
3 回転部
9 中心軸
21,21C ステータ
22,22F ケーシング
23 カバー
24 回路基板
25,25C,25D,25G,25H 端子部
26,26B,26C,26D,26G,26H 端子固定部材
31 シャフト
32 ロータ
41,41C コアバック
42 ティース
51,51B,51C,51D,51E,51F,51H 第1端子部
52,52C,52E,52F 第2端子部
53 接続部
54F 連結部材
60 土台部
61 係合部
62 凸部
70,70C,70D,70H 導線
81 半田
82 半田
90 金型
211 ステータコア
212,212B インシュレータ
213 コイル
224 端子被覆部
225 軸方向間隙
260,260H 中空部
261,261D 屋根部
262 孔部
263 段差部
264 凹部
265,265D 突出部
266 周方向間隙
267D テーパ面
268D テーパ面
411C 第1コアバック
412C 第2コアバック

Claims (23)

  1. モータであって、
    ステータを含む静止部と、
    前記ステータと対向して配置され、上下に延びる中心軸を中心に回転するロータを含む回転部と、
    を有し、
    前記静止部は、
    環状のコアバックおよび前記コアバックから径方向に突出する複数のティースを有するステータコアと、
    前記ステータコアの少なくとも一部を覆うインシュレータと、
    前記インシュレータを介して前記ティースに巻かれた導線からなるコイルと、
    導通部材と、
    前記インシュレータと単一部材として形成され、または前記インシュレータと別部材として形成され、前記インシュレータの上面に配置された端子固定部材と、
    前記端子固定部材に固定され、前記導通部材と前記コイルの前記導線とを電気的に繋ぐ端子部と、
    前記ステータコア、前記インシュレータ、前記コイル、前記端子固定部材、および前記端子部の少なくとも一部を覆う樹脂製のケーシングと、
    を有し、
    前記端子固定部材は、
    前記端子固定部材の内部に位置する空間である中空部と、
    前記中空部の軸方向上側に拡がる屋根部と、
    を有し、
    前記屋根部は、
    軸方向に貫通し、かつ、前記中空部と連通する孔部
    を有し、
    前記端子部は、
    前記コイルから延びる前記導線の端部が接続される第1端子部と、
    前記孔部を貫通し、上端部が前記端子固定部材の軸方向上側に位置し、前記導通部材が接続される第2端子部と、
    少なくとも一部が前記中空部に位置し、前記第1端子部と前記第2端子部とを接続する接続部と、
    を有し、
    前記屋根部の上面の少なくとも一部および前記第2端子部の上端部を含む軸方向の少なくとも一部は、前記ケーシングから露出している、モータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記端子固定部材は、
    径方向外側へ突出する突出部
    をさらに有し、
    前記突出部は、前記第1端子部の上端部よりも軸方向下側に位置する、モータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のモータであって、
    前記第1端子部の上端部は、前記端子固定部材よりも軸方向上側に位置する、モータ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記第1端子部の上端部は、前記第2端子部の上端部よりも軸方向下側に位置する、モータ。
  5. 請求項4に記載のモータであって、
    前記第1端子部の上端部は折り曲げられている、モータ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記第1端子部は前記第2端子部よりも径方向外側に位置する、モータ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記ケーシングの軸方向上側に形成されたケーシング開口部を覆うカバー
    をさらに有し、
    前記ケーシングは、前記第1端子部を覆う端子被覆部を含み、
    前記端子被覆部の上面は、前記カバーの下面と軸方向間隙を介して対向する、モータ。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記第1端子部および前記第2端子部は、互いに別部材であり、かつ、互いに異なる金属製であり、
    前記導線の端部は、前記第1端子部と同種類の金属製であり、かつ、前記第1端子部に溶着により固定される、モータ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記第1端子部と前記第2端子部とは、互いに連結部材を介して連結される、モータ。
  10. 請求項9に記載のモータであって、
    前記連結部材は、前記ケーシングに直接的または間接的に覆われている、モータ。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記コアバックは、
    第1コアバックと、
    前記第1コアバックと周方向に隣接する第2コアバックと、
    を含み、
    前記第1コアバックの少なくとも一部は、前記第1端子部の軸方向下方に位置し、
    前記第2コアバックの少なくとも一部は、前記第2端子部の軸方向下方に位置する、モータ。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記端子固定部材は、前記インシュレータとは別部材であり、
    前記第1端子部の上端部を含む軸方向の少なくとも一部は、前記端子固定部材から露出している、モータ。
  13. 請求項12に記載のモータであって、
    前記中空部は、
    前記端子固定部材の下面の一部から上方へ凹み、前記孔部と連通する溝部
    であり、
    前記端子部の少なくとも一部は、前記溝部に圧入される、モータ。
  14. 請求項12または請求項13に記載のモータであって、
    前記端子固定部材は、2つの前記孔部を有し、
    を有し、
    前記第1端子部は、前記2つの孔部のうちの一方を貫通し、かつ、前記孔部に圧入され、
    前記第2端子部は、前記2つの孔部のうちの他方を貫通し、かつ、前記孔部に圧入される、モータ。
  15. 請求項12から請求項14までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記端子固定部材は、
    下面の一部から上方へ凹む少なくとも1つの凹部
    をさらに有し、
    前記インシュレータは、
    上面の一部から上方へ突出する少なくとも1つの凸部
    を有し、
    前記凸部は前記凹部に嵌まる、モータ。
  16. 請求項15に記載のモータであって、
    前記凸部の上端部は、前記第1端子部の下面、前記第2端子部の下面、または前記接続部の下面に接触する、モータ。
  17. 請求項15または請求項16に記載のモータであって、
    前記端子固定部材は、複数の前記凹部を有し、
    前記インシュレータは、複数の前記凸部を有し、
    前記複数の凸部はそれぞれ、前記複数の凹部のいずれかに嵌まり、
    前記複数の凹部は、前記端子固定部材の周方向の一方側に偏って設けられている、モータ。
  18. 請求項12から請求項17までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記インシュレータは、
    それぞれ上面の一部から上方へ突出し、かつ、互いに周方向に間隔を隔てて設けられている一対の係合部
    を有し、
    前記端子固定部材は、
    周方向の両端面に位置する一対の段差部
    を有し、
    前記一対の段差部は、前記一対の係合部に係合される、モータ。
  19. 請求項18に記載のモータであって、
    前記端子固定部材の周方向の両端面はそれぞれ、前記係合部と周方向間隙を隔てて対向し、
    前記導線は、一部が前記周方向間隙に位置し、かつ、端部が前記第1端子部に固定される、モータ。
  20. 請求項19に記載のモータであって、
    前記端子固定部材は、
    前記端子固定部材の上端部の一部から径方向外側へ突出する突出部
    をさらに有し、
    前記導線のうち、前記周方向間隙に位置する部位と前記第1端子部に固定される部位との間の一部が、前記突出部に掛け渡される、モータ。
  21. 請求項20に記載のモータであって、
    前記突出部は、突出方向と平行な側面の少なくとも一部にテーパ面または曲面を有し、
    前記導線は、前記突出部の前記テーパ面または前記曲面に掛け渡される、モータ。
  22. 請求項20または請求項21に記載のモータであって、
    前記屋根部は、上面の端部の少なくとも一部にテーパ面または曲面を有し、
    前記導線は、さらに前記屋根部の前記テーパ面または前記曲面に掛け渡される、モータ。
  23. 請求項1から請求項22までのいずれか1項に記載のモータであって、
    前記静止部は、
    複数の前記コイルと、
    1つの前記端子固定部材と、
    それぞれ前記1つの端子固定部材に固定され、前記複数のコイルのいずれかと前記導通部材とを電気的に繋ぐ複数の前記端子部と、
    を有する、モータ。

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