以下、本発明の介護支援システムを具体化した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、入浴支援及びリハビリ支援を行う通所介護施設に介護支援システムが設けられた場合を想定している。
一般に、通所介護施設には多目的エリア、入浴エリア及びリハビリエリアが設けられている。多目的エリアは、施設に来所した利用者が待機したり、食事をとったり、レクリエーションをしたりする場所である。入浴エリアには入浴施設が設けられており、リハビリエリアには各種リハビリ器具が設けられている。各エリアは、一つの施設内において離れた位置に設けられている。
はじめに、通所介護施設により提供される介護支援サービスの流れについて、その概要を説明する。毎朝、その日の利用者を送迎スタッフが迎えに行き、数人から5,6名ずつの利用者が施設に来所する。来所した利用者は多目的エリアへいったん移動し、そこで看護師によるバイタルチェックを受ける。バイタルチェックでは、体温、血圧及び脈拍などのバイタル情報、利用者に対する問いかけによって把握される体調や身体の痛みの有無などがチェックされる。バイタルチェックの結果によりその利用者に対する入浴やリハビリを実施するか否かが判断され、可能と判断されればそれらを実施する。入浴及びリハビリのうち一方が終了すると利用者はいったん多目的エリアで待機し、その後に他方を実施する。
入浴及びリハビリの対象者は、性別によっていずれを先に実施するかが分けられている。例えば、男性利用者は入浴が先でリハビリは後とされ、女性利用者はリハビリが先で入浴は後とされる。この場合、男性利用者全員の入浴が終わると、リハビリを終えた女性利用者が入浴対象者となり、女性利用者全員のリハビリが終わると、入浴を終えた男性利用者がリハビリ対象者となる。入浴及びリハビリのいずれを先に実施するかは固定されるものでなく、例えば週ごとに入れ替えられる。例えば、ある週では男性利用者の入浴が先とされれば、翌週は女性利用者の入浴が先とされる。
次に、本実施形態の介護支援システムのシステム構成について、図1を参照しながら説明する。図1に示すように、介護支援システム10は、スケジュール管理端末20と、バイタル管理端末30と、リハビリ管理端末50とを有している。各端末20,30,40は、施設の規模やスタッフの数等に応じてそれぞれ1つ又は複数設けられている。図1には、各端末20,30,50がそれぞれ1つずつ設けられた場合を示している。各端末20,30,50は同じ端末同士であっても、異なる端末同士であっても相互に情報通信が可能となっており、介護支援システム10を構成する全ての端末20,30,50によって一つのネットワークが形成されている。
スケジュール管理端末20はデスクトップ型又はノート型のコンピュータ装置であり、例えば施設の事務室等に少なくとも1台設置される。スケジュール管理端末20は、情報処理部21を備えている。情報処理部21はマイクロプロセッサを主体として構成され、スケジュール管理用のプログラムを実行する。情報処理部21には記憶部22が接続されている。記憶部22には、スケジュール管理を実行するためのプログラム情報22a、利用者情報22b、スケジュール情報22cなどが記憶されている。利用者情報22bは、施設利用者の氏名、住所、年齢、介護度、家族の連絡先等の利用者に関する個別の情報である。スケジュール情報22cは、各利用者の来所日、介護サービスの実施項目や実施内容などの情報であり、介護支援システム10によって実行される各処理のベースとなる。情報処理部21には入力部23及び表示部24が接続されており、利用者情報22bやスケジュール情報22cは入力部23及び表示部24を用いて作成されたり更新されたりする。
バイタル管理端末30はデスクトップ型又はノート型のコンピュータ装置であり、多目的エリア及び入浴エリアにそれぞれ少なくとも1台ずつ設置される。入浴エリアに設けられたバイタル管理端末30は入浴管理端末に相当する。
バイタル管理端末30は、情報処理部31を備えている。情報処理部31は、マイクロプロセッサを主体として構成され、バイタル管理用のプログラムを実行する。情報処理部31には記憶部32が接続されている。記憶部32には、バイタル管理を実行するためのプログラム情報32aの他、スケジュール情報32b、バイタル情報32c、入浴情報32d、リハビリ情報32e、食事情報32f、特記情報32gなどの各種情報が記憶されている。バイタル情報32c以下の各情報32c〜32gは、いずれも個々の利用者の氏名情報と関連付けられており、利用者ごとの情報として記憶されている。
バイタル情報32cとは、体温、血圧(上下それぞれの値)及び脈拍などの利用者の基本身体情報である。入浴情報32dとは、利用者が入浴又はシャワーを浴びてよいかどうかの可・不可情報、入浴可とされた場合に入浴が終了したことを示す入浴済み情報などである。このように記憶部32には入浴の可・不可情報や入浴済み情報が記憶されるため、入浴側記憶手段に相当する。
リハビリ情報32eとは、利用者にリハビリをさせてよいかどうかの可・不可情報、リハビリ可とされた場合にリハビリが終了したことを示すリハビリ済み情報などである。利用者を入浴させたりリハビリさせたりしてよいかは、バイタルチェックの結果に基づいて看護師又は自動的に判断される。リハビリ済み情報は、後述するようにリハビリ管理端末50より取得される。
食事情報32fとは、施設によって提供された食事を利用者がどの程度食べたかに関する情報である。特記情報32gは、施設利用時における利用者の様子など、利用者の家族への連絡するための情報や、利用者に対する注意事項など施設運営においてスタッフが施設内で共有する情報である。
バイタル情報32c、入浴情報32d、リハビリ情報32eのうち可・不可情報、食事情報32f及び特記情報32gは、情報処理部31に接続された入力部33及び表示部34を用いて入力されたり更新されたりする。また、バイタル管理端末30はスケジュール管理端末20及びリハビリ管理端末50と相互に情報通信が可能となっている。そのため、スケジュール情報32bはスケジュール管理端末20から、リハビリ情報32eのうちリハビリ済み情報はリハビリ管理端末50より取得する。
バイタル管理端末30の表示部34には、情報処理部31の制御処理により図2に示す表示画面34aが表示される。表示画面34aには、氏名一覧表示部341と、個別情報表示部342と、印刷出力ボタン群343とがそれぞれ設けられている。
氏名一覧表示部341には、施設利用者全員の氏名情報が一覧で表示されている。そのため、表示部34は入浴側氏名表示手段に相当する。各利用者の氏名情報は枠で囲まれた状態で表示され、各氏名枠の下には情報表示部341aが設けられている。情報表示部341aには、リハビリ中か否か等の利用者の状況やバイタル情報32c等の各種情報が表示される。情報表示部341aに表示される情報は、自動的に選択されたり、スタッフの操作に基づいてその所望する情報(例えばバイタル情報32cなど)が表示されたりする。
前述したように、入浴及びリハビリは性別ごとで先後が分けられている。そのため、氏名の一覧表示においても、性別ごとに左右に分けられた状態で表示されている。図示の例では、男性利用者の氏名情報が左側にまとめて表示され、女性利用者の氏名情報は右側にまとめて表示されている。男性と女性とで区分された各表示部分の左上には、表題としてそれぞれの性別を示すマーク及び入浴が先か後が表示されている。なお、マークは一例であり、「男性」及び「女性」という文字を表示してもよいし、男女を識別するための別のマークを表示するようにしてもよい。
氏名一覧表示部341に表示された各氏名の枠内は、当日の利用者についてはまず初期設定として薄い灰色で表示され、当日は休みの利用者は濃い灰色で表示されている。図2では、薄い灰色は白抜きで、濃い灰色は濃い網掛けで示されている。なお、休みの利用者については、そもそも氏名一覧表示部341に表示させないようにしてもよい。この枠内の表示色は、後述するように、利用者の状況に合せて変更される。表示画面34aには、当該状況と色表示との関係を示す凡例341bが示されている。
個別情報表示部342には、氏名一覧表示部341に表示された利用者一覧から一人の利用者の氏名情報が選択された場合に、その選択された利用者に関する個別情報が表示される。個別情報としては、バイタル情報32c、入浴情報32d、リハビリ情報32eのうち可・不可情報、食事情報32f及び特記情報32gが表示される。そのため、個別情報表示部342には、バイタル入力表示部41、入浴情報入力表示部42、リハビリ情報入力表示部43、食事情報入力表示部44、特記事項入力表示部45が設けられている。
バイタル入力表示部41には、利用者の体温、血圧(上下それぞれの値)及び脈拍を測定により得られた数値を入力部33によって入力する欄が設けられ、氏名一覧の中から選択された利用者のバイタル情報32cとしてその入力された数値が表示される。看護師は、来所後に多目的エリアで待機している利用者に対し、上記各項目の測定を順次実施し、利用者ごとのバイタル入力表示部41に測定結果を入力する。入力されたそれぞれの項目の数値は、利用者ごとのバイタル情報32cとして記憶部32に記憶される。
入浴情報入力表示部42には、入浴可、シャワー、入浴不可それぞれを示すボタン42a〜42cがそれぞれ設けられている。バイタルチェックした看護師が、そのチェック対象となった利用者のバイタル測定結果、聴き取った体調の状態などに基づいて、当該利用者はいずれの状態とするかを判断し、その判断に応じたボタン42a〜42cが選択されてセットされる。入力されたバイタル情報32cに基づいていずれの状態とするかが自動的に判断されるように設定することも可能であり、看護師による判断かバイタル情報32cに基づく自動判断かは、予め任意に選択可能となっている。いずれかの状態にセットされると、その状態が利用者ごとの入浴情報32dとして、利用者の氏名情報と関連付けられて記憶部32に記憶される。
入浴可と判断されて入浴可ボタン42aが選択された利用者については、氏名一覧表示部341に表示された氏名情報の枠内が青色表示に変更される。シャワー可と判断されてボタン42bが選択された利用者については、氏名情報の枠内が緑色表示される。他方、入浴不可と判断されて入浴不可ボタン42cが選択された利用者については、氏名情報の枠内が赤色表示される。図2では、青色は中程度の濃さの網掛けで、緑色はハッチングで、赤色はクロスハッチングで示されている。例えば、「小川○義」は入浴可と判断されているためその氏名の枠内が青色表示され、「村瀬○一」はシャワー可と判断されているためその氏名の枠内が緑色表示され、「春日○夫」は入浴不可と判断されているためその氏名の枠内が赤色表示されている。
入浴可又はシャワー可と判断された利用者のうち、入浴・シャワーよりも先にリハビリを実施する性別の利用者については、氏名枠内が青色又は緑色表示される他、情報表示部341aに「リハビリ中」と表示される。そして、リハビリが終了すると、情報表示部341aには、「リハビリ中」の表示に代えて、リハビリ終了後所定時間経過するまでの残り時間が表示される。表示態様としては、例えば「あと20分」(時間は残り時間の例を示す。)と赤色で表示される。所定時間が経過するとこの表示は自動的に消える。所定時間は、リハビリ終了から入浴開始までの間に利用者の体調を整えるために設定される休息時間であり、任意に設定可能となっている。本実施形態では30分に設定されているとする。図2では、右側に氏名情報が表示され、入浴・シャワーよりも先にリハビリが実施される女性利用者の例を示している。リハビリがすでに終了した「柴○子」の氏名枠の下には「あと20分」と表示されている。
入浴情報入力表示部42には、上記各ボタン42a〜42cの他に、入浴済みボタン42dが設けられている。入浴済みボタン42dは、入浴済み入力手段に相当する。その時点で入浴実施対象となっている性別であり、かつ入浴可又はシャワーと判断されて氏名の枠内が青色表示又は緑色表示された利用者を、入浴スタッフは、表示にしたがって入浴させるか又はシャワーを浴びさせる。それが完了すると、入浴スタッフは、入浴エリアに設置されたバイタル管理端末30において、個別情報表示部342に入浴が完了した利用者の個別情報を表示させ、入浴済みボタン42dをセットする。入浴済みボタン42dがセットされることにより、入浴済み情報が入浴情報32dの一つとして記憶部32に記憶される。また、入浴済みボタン42dがセットされたことにより、氏名一覧表示部341において、そのセットされた利用者の氏名情報の枠内が青色又は緑色から黄色に変更表示される。
リハビリ情報入力表示部43には、リハビリ可、リハビリ不可をそれぞれ示すボタン43a,43bが設けられている。バイタルチェックした看護師が、そのチェック対象となった利用者のバイタル測定結果、聴き取った体調や身体の痛みなどの有無に基づいて、当該利用者をいずれの状態とするかを判断し、その判断に応じたボタン43a,43bが選択されてセットされる。入浴情報32dと同様に、入力されたバイタル情報32cに基づいていずれの状態とするかが自動的に判断されるように設定してもよく、看護師による判断かバイタル情報32cに基づく自動判断かは、ここでも予め任意に選択可能となっている。いずれかの状態にセットされると、その状態が利用者ごとのリハビリ情報32eとして、利用者の氏名情報と関連付けられて記憶部32に記憶される。
食事情報入力表示部44には、主食及び副食について、それぞれ1〜10の数値を示すボタン群44a,44bが設けられている。施設によって提供される主食及び副食を利用者ごとにどの程度食べたかを、食事介助をしたスタッフが1〜10までの数値によって判断し、ボタン群44a,44bの中から判断結果の数値を示すボタンをセットする。入力した情報は食事情報32fとして、利用者の氏名情報と関連付けられて記憶部32に記憶される。
特記事項入力表示部45には、家族への連絡用入力部45aと、施設用入力部45bとが設けられている。家族用への連絡用入力部45aには、利用者ごとに施設内での様子などの任意の内容をスタッフが入力したり、定型文を選択して入力したりできるように設定されている。施設用入力部45bでは、利用者ごとに体調、性格、接し方の注意事項などスタッフが施設内で共有する情報について、スタッフが任意で入力したり、定型文を入力したりすることができるように設定されている。入力された情報は、特記情報32gとして、利用者の氏名情報と関連付けられて記憶部32に記憶される。
印刷出力ボタン群343としては、利用者のバイタル情報32cの一覧を示す情報シート、利用者のバイタル情報32cや特記情報32gのうち家族への連絡内容などが示される連絡情報シートなどを印刷するためのボタンが設けられている。印刷出力ボタン群343の中からスタッフが所望するボタンを押すことにより、対応する情報シートが表示され、印刷指示をすることにより、バイタル管理端末30に接続された印刷装置から情報シートが印刷される。
次に、リハビリ管理端末50はタブレット型のコンピュータ装置であり、リハビリエリアのリハビリ担当スタッフにより携帯される。リハビリ管理端末50は、情報処理部51を備えている。情報処理部51はマイクロプロセッサを主体として構成され、リハビリ管理用のプログラムを実行する。情報処理部51には記憶部52が接続されている。記憶部52には、リハビリ管理を実行するためのプログラム情報52aの他に、スケジュール情報52b、バイタル情報52c、入浴情報52d、リハビリ情報52eなどの各種情報が記憶されている。バイタル情報52c以下の各情報52c〜52eはいずれも個々の利用者と関連付けられており、利用者ごとの情報として記憶されている。
リハビリ管理端末50はスケジュール管理端末20及びバイタル管理端末40と相互に情報通信が可能となっている。そのため、スケジュール情報52bはスケジュール管理端末20から、バイタル情報52cと、入浴情報52dと、リハビリ情報52eのうち可・不可情報とはバイタル管理端末40から取得する。また、リハビリ情報52eのうちリハビリ済み情報は、情報処理部51に接続されたタッチパネル式の入力表示部53により入力される。記憶部52にはリハビリの可・不可情報やリハビリ済み情報が記憶されるため、リハビリ側記憶手段に相当する。
記憶部52に記憶されているリハビリ情報52eとしては、前述した可・不可情報及びリハビリ済み情報の他に、リハビリ訓練項目や訓練項目の終了状況が利用者ごとの情報として利用者の氏名情報と関連付けられて記憶されている。訓練項目としては、機能訓練I(身体機能向上を目的とする機能訓練)と、機能訓練II(生活機能向上を目的とする機能訓練)とがあり、それぞれに多数のメニューが予め準備されている。機能訓練I及びIIの中から個々の利用者の身体状況に合せて必要な項目が選択され、利用者ごとの訓練項目が設定されている。その設定は、入力表示部53を用いて、リハビリ担当スタッフにより行われる。
リハビリ管理端末50の入力表示部53には、図3に示す表示画面53aが表示される。表示画面53aには、氏名一覧表示部531と、個別メニュー表示部532と、訓練項目設定部533とがそれぞれ設けられている。
氏名一覧表示部531には、施設利用者全員の氏名情報が一覧で表示されている。そのため、入力表示部53はリハビリ側氏名表示手段に相当する。各利用者の氏名表示態様はバイタル管理端末30の表示画面34a(図2参照)における氏名一覧表示部341と概ね同じあり、性別ごとに左右に分けられた状態で表示され、各表示部分の左上にはそれぞれの性別を示すマーク及びリハビリが先か後が表示されている。また、各利用者の氏名枠の下には情報表示部531aが設けられており、機能訓練I及びIIとしてそれぞれ設定された訓練項目が完了すると、項目の略称が表示される。例えば、図2において「柴○子」の情報表示部531aに示されているように、機能訓練Iの項目である「マシーン1|5kg」が終了するとその略称「1」が表示され、機能訓練IIの項目である「吹き矢」が終了するとその略称「吹」が表示される。
個別メニュー表示部532には、氏名一覧表示部531に表示された利用者一覧から一人の利用者の氏名情報が選択された場合に、その選択された利用者に関する個別リハビリ情報が表示される。個別リハビリ情報としては、選択された利用者に対して設定された機能訓練I及びIIのそれぞれの訓練項目である。そのため、個別メニュー表示部532には、機能訓練I及びIIのそれぞれの訓練項目を表示する項目表示部61が設けられている。
バイタル管理端末30からリハビリ情報52eが取得されると、そのリハビリ情報52eのうち可・不可情報に基づき、リハビリ可と判断された利用者については、氏名一覧表示部531に表示された氏名情報の枠内が青色表示に変更される。他方、リハビリ不可と判断された利用者については、氏名情報の枠内が赤色表示される。図3でも、青色は中程度の濃さの網掛けで、赤色はクロスハッチングで示されている。例えば、「小川○義」はリハビリ可と判断されているためその氏名の枠内が青色表示され、「春日○夫」はリハビリ不可と判断されているためその氏名の枠内が赤色表示されている。
リハビリ可と判断された利用者のうち、リハビリよりも先に入浴・シャワーを実施する性別の利用者については、氏名枠内が青色表示される他、情報表示部531aに「入浴中」と表示される。そして、入浴又はシャワーが終了すると、情報表示部531aには、「入浴中」の表示に代えて入浴又はシャワー終了後所定時間経過するまでの残り時間が表示される。表示態様としては、例えば「あと20分」(時間は残り時間の例を示す。)と赤色で表示される。所定時間が経過するとこの表示は自動的に消える。所定時間は、入浴又はシャワー終了からリハビリ開始までの間に利用者の体調を整えるために設定される休息時間であり、任意に設定可能となっている。本実施形態では30分に設定されているとする。図3では、左側に氏名情報が表示され、リハビリより先に入浴又はシャワーが実施される男性利用者の例を示している。入浴又はシャワーがすでに終了した「伊藤○夫」の氏名枠の下には「あと20分」と表示されている。
個別メニュー表示部532には、リハビリ済みボタン62が設けられている。リハビリ済みボタン62は、リハビリ済み入力手段に相当する。リハビリ担当のスタッフは、その時点でリハビリ実施対象となっている性別であり、かつリハビリ可と判断されて氏名情報の枠内が青色表示された利用者にリハビリを行わせる。スタッフは、利用者ごとに設定された各訓練項目のうち一つが終了するたび、項目表示部61のうち終了した訓練項目部分を押すと、当該項目部分がオレンジ色に表示される。図3では、オレンジ色が右下がりのハッチングによって示されている。
それと併せて、前述したように、氏名枠の下の情報表示部531aに終了した項目の略称が表示される。すべての訓練項目が終了すると、リハビリスタッフは、その終了した利用者の個別メニュー表示部532を入力表示部53に表示させ、リハビリ済みボタン62を押す。リハビリ済みボタン62が押されることにより、リハビリ済み情報がリハビリ情報52eの一つとして、利用者の氏名情報と関連付けられて記憶部52に記憶される。また、リハビリ済みボタン62が押されたことにより、氏名一覧表示部531において、リハビリを終了した利用者の氏名情報の枠内が青色から黄色に変更表示される。
なお、すべての訓練項目が終了した場合にリハビリ済みボタン62が押されるのではなく、項目表示部61の項目部分のすべてが押されたことにより自動的にリハビリ済みボタン62が押されるようにしてもよい。また、リハビリ済みボタン62は、すべての訓練項目が終了した場合にのみ押されるのではなく、リハビリ途中又はリハビリ開始時に利用者が身体の痛み等を訴えるなどしたため、リハビリ不可又はリハビリ継続困難とスタッフが判断した場合にも押される。
次に、以上の介護支援システム10により実行される介護支援処理について、図4乃至図7に基づいて説明する。ここでは、特に、入浴及びリハビリ管理に関する処理について説明する。入浴及びリハビリ管理処理は、バイタル管理端末30及びリハビリ管理端末50のそれぞれの情報処理部31,51により、各端末30,50がオンされることによって実行される。バイタル管理端末30は多目的エリアと入浴エリアにそれぞれ別々に設置されているが、各エリアのバイタル管理端末30同士は定期的に同期処理されているため、両者は一体のものとして説明する。また、スケジュール管理端末20により、利用者のスケジュール(来所か休みか)が予め設定されていることとする。
はじめに、入浴又はシャワーをリハビリよりも先に実施する性別(本実施形態では男性)の利用者に関し、バイタル管理端末30における入浴管理処理を図4のフローチャートを参照して説明する。
図4に示すように、バイタル管理端末30では、ステップS101においてスケジュール管理端末20よりスケジュール情報32bを取得し、続くステップS102では取得したスケジュール情報32bに基づいて、表示画面34aの氏名一覧表示部341にすべての利用者を一覧表示する。この時、当日の利用者については氏名情報の枠内を薄い灰色で、当日が休みとなっている利用者については氏名情報の枠内を濃い灰色で表示する。その後、利用者ごとに個別に処理を進める。いずれの利用者についても、実行する処理の内容は同じである。
まずステップS103において、当該利用者についてバイタル情報32c、入浴情報32dのうち入浴の可・不可情報及びリハビリ情報32eのうちリハビリの可・不可情報の入力があったか否かを判定する。当該利用者が来所して多目的エリアで待機している間に、看護師によってバイタルチェックされてこれら各情報32c〜32eが入力されると判定を肯定し、続くステップS104において、リハビリ管理端末50に対してリハビリの可・不可情報を送信する。
続くステップS105では、入浴情報32dの可・不可情報に基づいて、入浴可とされているか否かを判定する。入浴可であれば判定を肯定し、次のステップS106に進む。ステップS106では、氏名一覧表示部341における当該利用者の氏名情報の枠内を青色表示させる。シャワー可又は入浴不可であれば、ステップS105の判定を否定してステップS107に進み、シャワー可とされているか否かを判定する。シャワー可であれば判定を肯定し、次のステップS108に進む。ステップS108では、当該利用者の氏名情報の枠内を緑色に表示させる。入浴不可であればステップS107の判定を否定してステップS109に進み、当該利用者の氏名情報の枠内を赤色に表示させる。この場合、バイタル管理端末30を用いた当該利用者に関する入浴管理処理は終了する。なお、例えば図3の表示画面34aに示した「伊藤○夫」については、入浴可であるため、まずは氏名の枠内を青色表示させる。
ステップS106及びステップS108で氏名枠内を青色表示又は緑色表示させた場合、その後、ステップS110に進み、入浴済み情報の有無が判定される。スタッフがその利用者を入浴させて表示画面34aの入浴済みボタン42dをセットすると、入浴済み情報が記憶部32に記憶される。その入浴済み情報が記憶された場合に判定を肯定し、次のステップS111に進む。ステップS111では、青色表示又は緑色表示されている氏名枠内を黄色表示に変更する。その後、ステップS112にて入浴済み情報をリハビリ管理端末50に送信し、当該利用者に対する入浴管理処理を終了する。
次に、男性利用者に関して、リハビリ管理端末50におけるリハビリ管理処理を図5のフローチャートを参照して説明する。
図5に示すように、リハビリ管理端末50では、ステップS201においてスケジュール管理端末20よりスケジュール情報52bを取得し、続くステップS202では取得したスケジュール情報52bに基づいて、表示画面53aの氏名一覧表示部531にすべての利用者を一覧表示する。この時、当日の利用者については氏名情報の枠内を薄い灰色で、当日が休みとなっている利用者については、氏名情報の枠内を濃い灰色に表示する。その後、利用者ごとに個別に処理を進める。いずれの利用者についても、実行する処理の内容は同じである。
まずステップS203において、リハビリの可・不可情報を取得したか否かを判定する。バイタル管理端末30からリハビリの可・不可情報を取得すると判定を肯定し、ステップS204に進む。ステップS204では、リハビリ可とされているか否かが判定される。リハビリ可であれば判定を肯定し、次のステップS205に進む。ステップS204では、氏名一覧表示部531における当該利用者の氏名の枠内を青色表示させる。それとともに、氏名枠の下の情報表示部531aに「入浴中」と表示させる。
リハビリ不可であれば判定を否定し、次のステップS106に進む。ステップS106では、当該利用者の氏名情報の枠内を赤色に表示させる。この場合、リハビリ管理端末50を用いた当該利用者のリハビリ管理処理は終了する。なお、例えば図3の表示画面34aに示した「伊藤○夫」については、リハビリ可であるため、まずは氏名の枠内を青色表示させる。
ステップS205で氏名枠内を青色表示させた場合は、その後、ステップS207に進み、入浴・シャワーを先に実施する当該利用者について、入浴済み情報を取得したか否かを判定する。バイタル管理端末30から入浴済み情報を取得すると判定を肯定し、ステップS208に進み、時間のカウントを開始する。さらに次のステップS209において、入浴後30分経過するまでの残り時間を例えば「あと20分」という態様で氏名枠の下の情報表示部531aに表示する。続くステップS210において、30分を経過することによってこの残り時間表示を消去する。リハビリ可であり氏名枠内が青色表示されているがリハビリ実施は入浴・シャワーの後とされた男性利用者について、入浴後30分が経過して残り時間表示がなくなれば、リハビリ担当のスタッフは当該利用者についてリハビリ可能な状態となったと把握できる。
その後、ステップS211に進み、リハビリ済み情報の有無が判定される。リハビリ担当のスタッフにより又はすべての訓練項目の終了によって自動的に、表示画面53aのリハビリ済みボタン62が押されると、リハビリ済み情報が記憶部52に記憶される。そのリハビリ済み情報が記憶された場合に判定を肯定し、次のステップS212に進み、青色表示されている氏名枠内を黄色表示に変更する。その後、当該利用者に対するリハビリ管理処理を終了する。
続いて、リハビリを入浴又はシャワーよりも先に実施する性別(本実施形態では女性)の利用者に関し、バイタル管理端末30における入浴管理処理を図6のフローチャートを参照して説明する。ここでは、図4で説明した処理と同じ処理に関しては、適宜説明を省略する。
図6に示すように、バイタル管理端末30では、ステップS301及びステップS302を経て表示画面34aにすべての利用者を一覧表示、その後、利用者ごとに個別に処理を進める。そして、ステップS303〜ステップS309までの処理は、前述したステップS103〜S109の処理と同じである。ただし、入浴可とされた場合に進むステップS306では、氏名枠内が青色表示されるだけでなく、氏名枠の下の情報表示部341aに「リハビリ中」と表示させる。
続くステップS310では、リハビリを先に実施する当該女性利用者について、リハビリ済み情報を取得したか否かを判定する。リハビリ管理端末50から、当該利用者についてリハビリ済み情報を取得すると判定を肯定し、ステップS311に進み、時間のカウントを開始する。さらに次のステップS312において、リハビリ後30分経過するまでの残り時間を例えば「あと20分」という態様で氏名枠の下の情報表示部341aに表示する。続くステップS313において、30分を経過することによってこの残り時間表示を消去する。入浴・シャワー可であり氏名枠内が青色又は緑色表示されているが、入浴・シャワーはリハビリ実施の後とされた女性利用者について、リハビリ終了後30分が経過して残り時間表示がなくなれば、入浴担当のスタッフは当該利用者について入浴可能な状態となったと把握できる。
その後、ステップS314に進み、入浴済み情報の有無が判定される。その利用者の入浴又はシャワーが終了して表示画面34aの入浴済みボタン42dが入浴担当のスタッフによってセットされると、入浴済み情報が記憶部32に記憶される。その入浴済み情報が記憶された場合に判定を肯定し、次のステップS315に進み、青色表示されている氏名枠内を黄色表示に変更する。その後、当該利用者に対する入浴管理処理を終了する。
次に、女性利用者に関し、リハビリ管理端末50におけるリハビリ管理処理について図7のフローチャートを参照して説明する。ここでも、図5で説明した処理と同じ処理に関しては、適宜説明を省略する。
図7に示すように、リハビリ管理端末50では、ステップS401及びステップS402を経て表示画面53aにすべての利用者を一覧表示、その後、来所する利用者ごとに個別に処理を進める。そして、ステップS403〜ステップS406までの処理は、前述したステップS203〜ステップS206の処理と同じである。ただし、ここで想定される女性利用者には、入浴又はシャワーよりも先にリハビリが実施されるため、リハビリ実施の段階で「入浴中」であることは想定されない。そのため、リハビリ可とされた場合に進むステップS405では「入浴中」とは表示させない。
続くステップS407では、リハビリ済み情報の有無が判定される。リハビリ済みボタン62が押されて入浴済み情報が記憶部52に記憶された場合には判定を肯定し、次のステップS408に進む。ステップS408では、青色表示されている氏名枠内を黄色表示に変更する。その後、ステップS409にてリハビリ済み情報をバイタル管理端末30に送信し、当該利用者に対するリハビリ管理処理を終了する。
なお、バイタル管理端末30の情報処理部31が実行する上記各処理のうち、氏名情報の枠内を色表示させるステップS102、ステップS105〜S109及びステップS111、リハビリ終了後所定時間経過するまでの残り時間を表示させるステップS311〜S313が入浴側表示制御手段に相当する。リハビリ管理端末50の情報処理部51が実行する上記各処理のうち、氏名情報の枠内を色表示させるステップS202、ステップS204〜S206及びステップS212、入浴終了後所定時間経過するまでの残り時間を表示させるステップS208〜S210がリハビリ側表示制御手段に相当する。
また、バイタル管理端末30の情報処理部31が実行する上記各処理のうち、入浴済み情報をリハビリ管理端末50に送信するステップS112が入浴側情報送信手段に相当する。リハビリ管理端末50の情報処理部51が実行する上記各処理のうち、リハビリ済み情報をバイタル管理端末30に送信するステップS409がリハビリ側情報送信手段に相当する。
以上詳述した介護支援システム10によれば、次のような効果が得られる。
(1)バイタル管理端末30の表示画面34aには、利用者の氏名情報一覧が表示される。その一覧に表示された氏名情報の枠内は、休みの利用者、バイタル情報32cが未入力の利用者、入浴又はシャワー可の利用者及び入浴不可の利用者についてそれぞれ異なる色で表示される。そのため、入浴担当のスタッフは、表示された氏名一覧を確認すれば、どの利用者が入浴可又はシャワー可と判断されて入浴介護の対象者となるかを一見して識別できる。これにより、スタッフは、入浴可又はシャワー可と識別した利用者について入浴介護を順次実施すれば足りることとなり、混乱の発生を抑制しつつ効率よく入浴介護を実施できる。
(2)バイタル管理端末30の表示画面34aには、入浴済みボタン42dが設けられている。入浴担当のスタッフは、入浴介護が終了した場合、その終了した利用者の個別情報表示部342を表示させて、入浴済みボタン42dをセットする。これにより、入浴済み情報が当該利用者の氏名情報と関連付けられ、入浴情報32dの一つとして記憶部32に記憶される。そして、この入浴済み情報が関連付けられた利用者を示す氏名情報の枠内が、入浴可を示す青色表示から入浴終了を示す黄色表示に変更される。そのため、入浴担当のスタッフは、表示された氏名一覧を確認すれば、どの利用者が入浴済みであるかも一見して識別できる。これにより、次にどの利用者を入浴させるか把握しやすくなり、より効率的に入浴介護を実施できる。
(3)リハビリ管理端末50の表示画面53aには、利用者の氏名情報一覧が表示される。その一覧に表示された氏名情報の枠内は、休みの利用者、バイタル情報32cが未入力の利用者、リハビリ可の利用者及びリハビリ不可の利用者についてそれぞれ異なる色で表示される。そのため、リハビリ担当のスタッフは、表示された氏名一覧を確認すれば、どの利用者がリハビリ可と判断されてリハビリの対象者となるかを一見して識別できる。これにより、スタッフは、リハビリ可と識別した利用者についてリハビリを順次実施すれば足りることとなり、混乱の発生を抑制しつつ効率よくリハビリを実施できる。
(4)リハビリ管理端末50の表示画面53aには、リハビリ済みボタン62が設けられている。リハビリ担当のスタッフは、リハビリが終了した又は終了させる場合、その利用者の個別メニュー表示部532を表示させて、リハビリ済みボタン62を押す。これにより、リハビリ済み情報が当該利用者の氏名情報と関連付けられ、リハビリ情報32eの一つとして記憶部52に記憶される。そして、このリハビリ済み情報が関連付けられた利用者を示す氏名情報の枠内が、リハビリ可を示す青色表示からリハビリ終了を示す黄色表示に変更される。そのため、リハビリ担当のスタッフは、表示された氏名一覧を確認すれば、どの利用者がリハビリ済みであるかも一見して識別できる。これにより、次にどの利用者についてリハビリを開始させるか把握しやすくなり、より効率的にリハビリを実施できる。
(5)バイタル管理端末30とリハビリ管理端末50とは相互に情報通信可能とされ、他方から入浴済み情報又はリハビリ済み情報を取得する。当該情報を取得すると、それと関連付けられた氏名表示の下の情報表示部341a,531aに、終了から30分経過するまでの残り時間が表示される。その残り時間が表示されている利用者について、スタッフは、入浴及びリハビリのうち一方が終了し他方を開始する前に体調を整えている休息時間帯であると把握できる。これにより、利用者に対して必要な休息時間を確保させることができる。また、スタッフは入浴やリハビリを実施するまでの待ち時間を把握して、実施開始に備えて必要な準備を整えることもできる。
なお、本実施形態の介護支援システム10は、上記した実施形態の構成に限られるものではなく、例えば次のような構成を採用してもよい。
(a)上記実施の形態では、表示画面34a,53aの氏名一覧表示部341,531に表示された利用者氏名の枠内が、入浴やリハビリの可・不可などの状態に応じて青色、赤色、黄色などの異なる色で表示されるようにした。ここで説明した色はあくまで一例であって、例えば、入浴やリハビリが可の状態を白色とするなど、他の色を採用してもよい。また、氏名情報を色表示する態様としては、上記実施形態のように氏名枠内を色表示するだけでなく、例えば氏名枠を色表示したり、氏名情報それ自体を色表示したりしてもよい。さらに、氏名情報の表示態様を別の色に変更する態様だけでなく、例えば色の明度を変更したり、グラデーション表示したりしてもよい。色表示の態様を異ならせるだけでなく、枠の有無、文字の白黒反転、枠の形状、それらの組合せなど一見して異なる状態であることが識別可能であればよい。
(b)上記実施の形態では、各表示画面34a,53aにおいて、男性利用者及び女性利用者とで、入浴又はリハビリが可とされた場合の氏名情報の表示態様が同じなっている。つまり、例えばバイタル管理端末30の表示画面34aで、入浴が後の女性利用者についても、入浴が可であれば青色表示されている。これに代えて、バイタル管理端末30の表示画面34aでは、入浴が後となる女性利用者について、バイタルチェック時に入浴可又はシャワー可とされた場合でも、リハビリが終了して所定時間が経過するまでの間は、青色表示や緑色表示ではなく入浴不可を示す赤色表示させるようにしてもよい。同様に、リハビリ管理端末50の表示画面53aではリハビリが後となる男性利用者について、バイタルチェック時にリハビリ可とされた場合でも、入浴が終了して所定時間が経過するまでは、リハビリ可を示す青色表示ではなくリハビリ不可を示す赤色表示させるようにしてもよい。このような表示態様とすれば、入浴担当又はリハビリ担当スタッフは、青色又は緑色表示されている利用者にだけ着目して入浴又はリハビリを実施すればよいため、識別性を高めることができる。
(c)上記実施の形態では、バイタル管理端末30の表示画面34aに入浴済みボタン42dが設けられ、バイタル管理端末30が入浴エリアにも設置されている。これに代えて、バイタル管理端末30の表示画面34aを簡略化し、少なくとも氏名一覧表示部341及び入浴済みボタン42dが設けられた表示画面を有する入浴管理端末を、入浴エリアに設けてもよい。
(d)上記実施の形態において、バイタル管理端末30とリハビリ管理端末50の間では、入浴やリハビリの可・不可情報、入浴済み情報及びリハビリ済み情報が送受信されている。また、スケジュール管理端末20とバイタル管理端末30及びリハビリ管理端末50との間では、スケジュール情報22cが送受信されている。これらの情報だけでなく、食事情報32fや特記情報32gを含む様々な情報を送受信するようにしてもよい。これにより、各端末20,30,50で他の端末20,30,50によって入力された情報を把握することが可能となる。
(e)上記実施の形態では、スケジュール管理端末20及びバイタル管理端末30はデスクトップ型又はノート型のコンピュータ装置とし、リハビリ管理端末50はタブレット型のコンピュータ装置とした。これに代えて、スケジュール管理端末20又はバイタル管理端末30をタブレット型のコンピュータ装置としたり、リハビリ管理端末50をデスクトップ型又はノート型のコンピュータ装置としたりしてもよい。また、タブレット型のコンピュータ装置ではなく、スマートフォンなどの携帯情報端末であってもよい。
(f)上記実施の形態では、バイタル管理端末30の表示画面34aにシャワー可を判断するボタン42bを設け、シャワー可を選択可能としたが、これは必須の構成ではなく必要に応じて省略してもよい。
(g)上記実施の形態の介護支援システム10は、通所介護施設に設けられた場合を想定しているが、例えば特別養護老人ホーム、老人保健施設、障害者支援施設など、老人や障害者などの利用者に対して介護支援を実施する施設に設けられてもよい。