JP2020071132A - 卵検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】血卵による異常卵だけでなく緑膿菌や汚れ付着などによる異常卵の検出も可能にする。【解決手段】第1光源2aからの血卵の吸収波長成分を含む光と、第2光源2bからの緑膿菌や汚れへの照射により蛍光を発生させるための強度変調光とを卵Wに照射し、透過光または拡散反射光を光分岐器3bにて二分岐する。一方の光は、血卵が吸収する波長成分の光、第2光源2bの光、第2光源2bにより発生した蛍光が第1フィルタ3cにて阻止され、その光量に応じた電圧信号から第1光パワー検出部3eが光パワーを検出する。他方の光は、第2フィルタ3fにて、第2光源2bの光を阻止し、血卵の吸収波長成分の光、第2光源2bにより発生した蛍光を透過し、その光量に応じた電圧信号から第2光パワー検出部3hが光パワーを検出し、光変調光パワー検出部3iが強度変調光の光パワーを検出する。処理部4は、これら光パワーを元に卵Wが正常か異常かを判断する。【選択図】図1
Description
本発明は、鶏卵が正常卵か血卵や緑膿菌汚染などの異常卵かを非破壊で検査するための卵検査装置に関する。
鶏卵の品質を保障するためには、鶏卵が異常卵(例えば、血卵や緑膿菌汚染など)でないことを検査する必要がある。そのため、鶏卵出荷前に、鶏卵に光を照射し、鶏卵の透過光を作業者が直接肉眼で観察して、正常卵か異常卵かを判定している。その場合、人件費がかかるだけでなく、肉眼観察では位置によって血玉が見えない場合もあり、個人差や疲労状況等によって異常卵を正常卵と誤判定することもある。
また、卵の加工工場では、出荷全数に対して、汚れ、傷、変形などの外観検査および血玉・肉片などの混入、殻の裂けなどの内部検査を行い、良品に対しては、重量・サイズ選別を行い、梱包、出荷している。重量・サイズ選別および梱包工程はほぼ完全自動化されているが、検査工程は作業者による目視検査により行われている。この検査工程は、作業所の労働負担が非常に大きく、また、目視による検査は熟練を要することから、自動化が望まれている。
ところで、異常鶏卵の検知を目的として、種々の技術が従来から検討されており、例えば下記特許文献1〜3に示すものが知られている。
特許文献1には、鶏卵に白色光を照射し、鶏卵を透過した光の分光スペクトルを用いて血卵を判別する鶏卵選別包装システムが記載されている。
特許文献2には、鶏卵に白色光を照射し、鶏卵を透過した透過光または鶏の卵殻で反射した反射光を分光し、分光された光を特定の波長別にフォトダイオードアレイで電気信号に変換して分光スペクトルに変換し、血液の吸光が観測される560nm〜590nmの波長領域において卵殻色毎血液を含有していない正常卵を透過した光の分光スペクトルパターンを予め測定して収録し、検査卵の560nm〜590nmの透過光の分光透過スペクトルパターンを比較測定し、また検査卵の透過光または反射光の640nm〜650nmの波長領域における卵殻色素の吸光度で検査卵の卵殻色を判別する血卵検査装置が記載されている。
特許文献3には、卵に予め定められた光波長の第1の投光光(600nm〜640nmの範囲にピークを有する)を投光し、前記予め定められた光波長よりも波長の短い第2の投光光(575nmにピークを有する)を投光し、卵を透過した第1の投光光を第1の受光光として受光し、卵を透過した第2の投光光を第2の受光光として受光し、前記第1及び第2の受光光の受光量とに応じて前記卵が血卵であるか否かを判定する血卵検査方法が記載されている。
しかしながら、上述した特許文献1〜3に示す従来の方法では、血卵による異常卵を検出することはできるが、緑膿菌や汚れ付着などによる異常卵の検出を行うことができなかった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、血卵による異常卵だけでなく緑膿菌や汚れ付着などによる異常卵の検出も可能な卵検査装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る卵検査装置は、正常卵であるか血卵や緑膿菌や汚れ付着のある異常卵であるかを検査する血卵検査装置1であって、
血卵の吸収する波長成分を含む光を出力する第1光源2aと、
緑膿菌や汚れへの照射により蛍光を発生させるための強度変調光を出力する第2光源2bと、
前記第1光源と前記第2光源の光が前記卵に照射され、前記卵の透過光または拡散反射光を受光して光パワーを検出する受光ユニット3と、
前記受光ユニットにて検出した光パワーを元に前記卵が正常卵であるか異常卵であるかを判断する処理部4とを備え、
さらに、前記受光ユニットは、前記第1光源と前記第2光源の光が前記卵に照射されて透過した光または拡散反射した光を集光する集光器3aと、
前記集光器にて集光した光を二分岐する光分岐器3bと、
前記光分岐器にて分岐した光の一方が入力され、前記血卵が吸収する波長成分の光および前記第2光源の光および前記第2光源により発生した蛍光を阻止する第1フィルタ3cと、
前記第1フィルタからの出力光が入力され、光量に応じた電圧信号を出力する第1光電変換部3dと、
前記第1光電変換部の電圧信号から光パワーを検出する第1光パワー検出部3eと、
前記光分岐器にて分岐した光のもう一方が入力され、前記第2光源の光を阻止し、前記血卵が吸収する波長成分の光および前記第2光源により発生した蛍光を透過する第2フィルタ3fと、
前記第2光フィルタからの出力光が入力され、光量に応じた電圧信号を出力する第2光電変換部3gと、
前記第2光電変換部の電圧信号から光パワーを検出する第2光パワー検出部3hと、
前記第2光電変換部の信号から強度変調光の光パワーを検出する変調光パワー検出部3iとから構成されることを特徴とする。
血卵の吸収する波長成分を含む光を出力する第1光源2aと、
緑膿菌や汚れへの照射により蛍光を発生させるための強度変調光を出力する第2光源2bと、
前記第1光源と前記第2光源の光が前記卵に照射され、前記卵の透過光または拡散反射光を受光して光パワーを検出する受光ユニット3と、
前記受光ユニットにて検出した光パワーを元に前記卵が正常卵であるか異常卵であるかを判断する処理部4とを備え、
さらに、前記受光ユニットは、前記第1光源と前記第2光源の光が前記卵に照射されて透過した光または拡散反射した光を集光する集光器3aと、
前記集光器にて集光した光を二分岐する光分岐器3bと、
前記光分岐器にて分岐した光の一方が入力され、前記血卵が吸収する波長成分の光および前記第2光源の光および前記第2光源により発生した蛍光を阻止する第1フィルタ3cと、
前記第1フィルタからの出力光が入力され、光量に応じた電圧信号を出力する第1光電変換部3dと、
前記第1光電変換部の電圧信号から光パワーを検出する第1光パワー検出部3eと、
前記光分岐器にて分岐した光のもう一方が入力され、前記第2光源の光を阻止し、前記血卵が吸収する波長成分の光および前記第2光源により発生した蛍光を透過する第2フィルタ3fと、
前記第2光フィルタからの出力光が入力され、光量に応じた電圧信号を出力する第2光電変換部3gと、
前記第2光電変換部の電圧信号から光パワーを検出する第2光パワー検出部3hと、
前記第2光電変換部の信号から強度変調光の光パワーを検出する変調光パワー検出部3iとから構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る卵検査装置は、前記卵を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段11を有し、前記搬送経路の搬送方向を横切る方向に沿って複数の卵が配置され、前記受光ユニット3が前記複数の卵の数に対応して複数配置されるようにしてもよい。
本発明によれば、血卵による異常卵だけでなく緑膿菌や汚れ付着などによる異常卵の検出を非破壊にて高速で判別することが可能となり、安価で小型な卵検査装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態の卵検査装置1は、光源部2、受光ユニット3、処理部4を備えて概略構成される。
光源部2は、第1光源2aと第2光源2bを含む構成であり、所定波長の光を発生して検査対象の卵Wに照射する。
第1光源2aは、例えば白色光源や複数のLEDを合波した光源等により構成され、血卵の吸収する波長成分を含む光を出力する。具体的には、血卵の吸収ピーク波長542nmと575nmを含む例えば500nmから650nmの波長帯域の光を出力する。
第2光源2bは、緑膿菌や汚れへの照射により蛍光を発生させるための強度変調光を出力する。具体的には、例えば300nmから400nmのブラックライトLEDからの連続光に対し、光チョッパーにて一定周期の変調を加えた強度変調光(変調信号)を出力する。
受光ユニット3は、第1光源2aと第2光源2bからの光を卵Wに照射したときの透過光または拡散反射光を受光して光パワーを検出する。
受光ユニット3は、内部構成として、図1に示すように、集光器3a、光分岐器3b、第1フィルタ3c、第1光電変換部3d、第1光パワー検出部3e、第2フィルタ3f、第2光電変換部3g、第2光パワー検出部3h、変調光パワー検出部3iを含む構成である。
集光器3aは、第1光源2aと第2光源2bの光が検査対象の卵Wに照射されると、この卵Wへの光の照射に伴う透過光または拡散反射した光を集光する。
光分岐器3bは、集光器3aにて集光した第1光源2aと第2光源2bからの光を二分岐する。図1の例では、集光器3aにて集光した光を、第1フィルタ3cに向かって右方向(矢印A)に伝搬する光路と、そのまま第2フィルタ3fに向かって下方向(矢印B)に伝搬する光路とに分岐する。
第1フィルタ3cは、光分岐器3bにて二分岐した光の一方(矢印A方向の光)が入力され、血卵が吸収する波長成分の光および第2光源2bの光および第2光源2bの光により発生した蛍光を阻止する。
さらに説明すると、第1のフィルタ3cは、血卵の吸収する波長成分(542nm,575nm付近)の光および第2光源2bの光および第2光源2bにより発生した蛍光(500nmから600nm)を除去し、しかも卵殻色素による吸収の小さい波長620nmから630nmのバンドパスフィルタとするのが好ましい。
第1光電変換部3dは、第1フィルタ3cからの出力光が入力され、この出力光の光量に応じた電圧信号を出力する。
第1光パワー検出部3eは、第1光電変換部3dの電圧信号から光パワーを検出する。この第1光パワー検出部3eからは、血卵により吸収されず、蛍光の影響を受けない波長の光パワーが得られる。本例では、この光パワーを基準光パワーP1とする。
第2フィルタ3fは、光分岐器3bにて二分岐した光のもう一方(矢印B方向の光)が入力され、第2光源2bの光を阻止し、血卵が吸収する波長成分の光および第2光源2bにより発生した蛍光を透過する。
さらに説明すると、第2フィルタ3fは、第2光源2bの光を除去し、血卵が吸収する波長成分の光および第2光源2bにより発生した蛍光を出力するため、500nmから600nmのバンドパスフィルタとするのが好ましい。
第2光電変換部3gは、第2フィルタ3fからの出力光が入力され、この出力光の光量に応じた電圧信号を出力する。
第2光パワー検出部3hは、第2光電変換部3gの電圧信号から光パワーを検出する。この第2の光パワー検出部3hからは、血卵より吸収した光パワーおよび蛍光した波長の光パワーが得られる。本例では、この光パワーをP2とする。
変調光パワー検出部3iは、第2光源2bからの光に対し光チョッパーにより一定周期の変調を加えた変調信号に同期した参照信号を用いたロックインアンプ方式により同期検波し、第2光電変換部3gの信号から第2光源2bの光を除去し、血卵の吸収する波長成分の光および第2光源2bにより発生した蛍光を出力する。この変調光パワー検出部3iからは、蛍光した波長の光パワーが得られる。本例では、この光パワーをP3とする。
処理部4は、受光ユニット3で検出した光パワーP1,P2,P3による光パワーデータを元に卵Wが正常卵であるか異常卵であるかを判断する。さらに説明すると、処理部4は、予め正常卵に第1光源2aおよび第2光源2bからの光を照射したときの第1の光パワー検出部3eにて検出した基準光パワーP1と第2の光パワー検出部3hにて検出した光パワーP2との光パワー比K1(=P2/P1)と、第1の光パワー検出部3eにて検出した基準光パワーP1と変調光パワー検出部3iにて検出した光パワーP3との光パワー比K2(=P3/P1)をそれぞれ算出して記憶しておく。
そして、実際の運用時において、処理部4は、検査対象の卵Wに第1光源2aおよび第2光源2bからの光を照射したときの第1の光パワー検出部3eにて検出した基準光パワーP1と第2の光パワー検出部3hにて検出した光パワーP2との光パワー比K1(=P2/P1)と、第1の光パワー検出部3eにて検出した基準光パワーP1と変調光パワー検出部3iにて検出した光パワーP3との光パワー比K2(=P3/P1)をそれぞれ算出する。
そして、処理部4は、予め算出した正常卵の光パワー比K1,K2と検査時に算出した光パワー比K1,K2とを比較し、その比較結果から検査対象の卵Wが正常卵であるか異常卵であるかを判断する。これにより、血卵による吸収の有無、緑膿菌や汚れによる蛍光の有無が判る。
なお、第1の光パワー検出部3eにて検出した基準光パワーP1と第2の光パワー検出部3hにて検出した光パワーP2との光パワー比K1は、(P2−P3)/P1の式によって算出することもできる。
また、処理部4に機械学習を使用した分類をすることもできる。機械学習を使用する場合、予め正常卵の光パワー比K1,K2を取得して学習により特徴量空間における正常卵の分布を把握し、識別関数を設定する。
そして、実際の運用時には、検査対象の卵の光パワー比K1,K2を算出し、識別関数を入力したときの出力結果から正常・異常を判別することができる。なお、識別関数は、光パワー比K1,K2の分布の特性により、線形・非線形を使い分ける。
ここで、図2は卵検査装置1の処理部4で用いられる線形の識別関数の一例を示している。図2において、aK1+bK2は検査対象の卵Wが正常か血卵による異常かを識別するための識別線であり、検査対象の卵Wの光パワー比K1,K2がaK1+bK2>Cであれば正常と識別し、検査対象の卵Wの光パワー比K1,K2がaK1+bK2≦Cであれば血卵による異常と識別する。
なお、図2の線形の識別関数では、血卵による異常を識別できるが、正常と緑膿菌のデータの一部が重なるため、緑膿菌や汚れによる異常を正確に識別することができない。そこで、サポートベクトルマシンのような機械学習の手法を用い、光パワーのデータを別の特徴空間に写像(カーネルトリック)し、その特徴空間で識別を行う。これにより、緑膿菌や汚れによる蛍光の有無を含め、検査対象の卵Wが正常卵であるか異常卵であるかを識別して判別することができる。
次に、上記のように構成される卵検査装置1にて検査対象の卵Wが正常卵と異常卵かを非破壊で検査する場合の検査方法について説明する。
卵Wの検査を行うにあたっては、予め正常卵に第1光源2aおよび第2光源2bからの光を照射したときの光パワー比K1,K2をそれぞれ算出して記憶しておく。
そして、第1光源2aと第2光源2bから出力される光を検査対象の卵Wに照射して検査を開始すると、第1光源2aと第2光源2bの光を卵Wに照射したときの透過光または拡散反射した光が集光器3aにて集光され、光分岐器3bにて矢印A方向の光と矢印B方向の光とに二分岐される。
光分岐器3bにて二分岐した光の一方(矢印A方向の光)は第1フィルタ3cに入力され、血卵が吸収する波長成分の光および第2光源2bの光および第2光源2bにより発生した蛍光が第1フィルタ3cにて阻止される。
そして、第1フィルタ3cからの出力光が第1光電変換部3dに入力されると、第1光電変換部3dが第1フィルタ3cからの出力光の光量に応じた電圧信号を出力し、第1光パワー検出部3eが第1光電変換部3dの電圧信号から光パワーを検出し、血卵により吸収されず、蛍光の影響を受けない波長の光パワーP1を得る。
一方、光分岐器3bにて二分岐した光のもう一方(矢印B方向の光)は第2フィルタ3fに入力され、第2光源2bの光を阻止し、血卵が吸収する波長成分の光および第2光源2bにより発生した蛍光が第2フィルタ3fを透過する。
そして、第2フィルタ3fからの出力光が第2光電変換部3gに入力されると、第2光電変換部3gが第2フィルタ3fからの出力光の光量に応じた電圧信号を出力し、第2光パワー検出部3hが第2光電変換部3gの電圧信号から光パワーを検出し、血卵より吸収した光パワーおよび蛍光した波長の光パワーP2を得る。
また、変調光パワー検出部3iが第2光電変換部3gの信号から第2光源2bの光を除去し、血卵の吸収する波長成分の光および第2光源2bにより発生した蛍光を出力し、蛍光した波長の光パワーP3を得る。
そして、処理部4は、検出した光パワーP1,P2,P3による光パワー比K1,K2を元に卵Wが正常卵であるか異常卵であるかを判断する。すなわち、処理部4は、予め算出した正常卵の光パワー比K1,K2と検査時に算出した光パワー比K1,K2とを比較し、その比較結果から検査対象の卵Wが正常卵であるか異常卵であるかを判断する。または、前述した機械学習を使用した線形または非線形の分類により、検査対象の卵Wが正常卵であるか異常卵であるかを判断する。
ところで、上述した卵検査装置1は、例えば卵の加工工場の製造ラインの一部として組み込む場合、ベルトコンベアからなる搬送手段が用いられる。この搬送手段としてのベルトコンベアは、例えば光透過性ベルトからなる搬送ベルトにて検査対象の卵を所定の搬送経路に沿って所定間隔おきに搬送する。また、搬送手段として、図3に示すベルトコンベア11を用いた構成としてもよい。図3のベルトコンベアは、光透過性ベルトからなる搬送ベルトにて卵Wを所定の搬送経路に沿って搬送する。ベルトコンベア11には、搬送経路の搬送方向Xを横切る方向(図3では搬送方向Xと直交する方向)に所定高さのリブ12で仕切られた複数列の搬送路13が形成され、各列の搬送路13に検査対象となる卵Wが所定間隔おきに配置される。そして、受光ユニット3は、ベルトコンベア11の搬送路13の数(搬送路の搬送方向Xを横切る方向に配置される卵Wの数)に対応した数だけ配置される。これにより、ベルトコンベア11の複数列の搬送路13上を搬送される卵Wの検査が並行して行え、検査時間の短縮を図ることできる。
このように、本実施の形態によれば、血卵の吸収する波長成分を含む光(第1光源2a)と、緑膿菌や汚れへの照射により蛍光を発生させるための強度変調光(第2光源2b)とを検査対象の卵Wに照射し、この照射に伴う卵Wからの透過光または拡散反射光を受光して二分岐し、2種類のフィルタ(第1フィルタ3c、第2フィルタ3f)を用いることにより、血卵により吸収されず、蛍光の影響を受けない波長の光パワーP1と、血卵より吸収した光パワーおよび蛍光した波長の光パワーP2と、蛍光した波長の光パワーP3とが得られ、この光パワーP1,P2,P3による光パワー比K1,K2を元に卵Wが正常卵であるか異常卵であるかを判断する。これにより、血卵による異常卵だけでなく緑膿菌や汚れ付着などによる異常卵の検出を非破壊にて高速で判別することが可能となり、安価で小型な卵検査装置を提供することができる。
以上、本発明に係る卵検査装置の最良の形態について説明したが、この形態による記述および図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例および運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1 卵検査装置
2 光源部
2a 第1光源
2b 第2光源
3 受光ユニット
3a 集光器
3b 光分岐器
3c 第1フィルタ
3d 第1光電変換部
3e 第1光パワー検出部
3f 第2フィルタ
3g 第2光電変換部
3h 第2光パワー検出部
3i 変調光パワー検出部
4 処理部
W 卵(検査対象)
X 搬送方向
2 光源部
2a 第1光源
2b 第2光源
3 受光ユニット
3a 集光器
3b 光分岐器
3c 第1フィルタ
3d 第1光電変換部
3e 第1光パワー検出部
3f 第2フィルタ
3g 第2光電変換部
3h 第2光パワー検出部
3i 変調光パワー検出部
4 処理部
W 卵(検査対象)
X 搬送方向
Claims (2)
- 正常卵であるか血卵や緑膿菌や汚れ付着のある異常卵であるかを検査する血卵検査装置(1)であって、
血卵の吸収する波長成分を含む光を出力する第1光源(2a)と、
緑膿菌や汚れへの照射により蛍光を発生させるための強度変調光を出力する第2光源(2b)と、
前記第1光源と前記第2光源の光が前記卵に照射され、前記卵の透過光または拡散反射光を受光して光パワーを検出する受光ユニット(3)と、
前記受光ユニットにて検出した光パワーを元に前記卵が正常卵であるか異常卵であるかを判断する処理部(4)とを備え、
さらに、前記受光ユニットは、前記第1光源と前記第2光源の光が前記卵に照射されて透過した光または拡散反射した光を集光する集光器(3a)と、
前記集光器にて集光した光を二分岐する光分岐器(3b)と、
前記光分岐器にて分岐した光の一方が入力され、前記血卵が吸収する波長成分の光および前記第2光源の光および前記第2光源により発生した蛍光を阻止する第1フィルタ(3c)と、
前記第1フィルタからの出力光が入力され、光量に応じた電圧信号を出力する第1光電変換部(3d)と、
前記第1光電変換部の電圧信号から光パワーを検出する第1光パワー検出部(3e)と、
前記光分岐器にて分岐した光のもう一方が入力され、前記第2光源の光を阻止し、前記血卵が吸収する波長成分の光および前記第2光源により発生した蛍光を透過する第2フィルタ(3f)と、
前記第2光フィルタからの出力光が入力され、光量に応じた電圧信号を出力する第2光電変換部(3g)と、
前記第2光電変換部の電圧信号から光パワーを検出する第2光パワー検出部(3h)と、
前記第2光電変換部の信号から強度変調光の光パワーを検出する変調光パワー検出部(3i)とから構成されることを特徴とする卵検査装置。 - 前記卵を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段(11)を有し、前記搬送経路の搬送方向を横切る方向に沿って複数の卵が配置され、
前記受光ユニット(3)が前記複数の卵の数に対応して複数配置されていることを特徴とする請求項1に記載の卵検査装置。
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