JP2020069306A - 弾球遊技機 - Google Patents

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JP2020069306A JP2018207256A JP2018207256A JP2020069306A JP 2020069306 A JP2020069306 A JP 2020069306A JP 2018207256 A JP2018207256 A JP 2018207256A JP 2018207256 A JP2018207256 A JP 2018207256A JP 2020069306 A JP2020069306 A JP 2020069306A
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Abstract

【課題】小当り遊技を無駄にせず、遊技者に不利益を与えない弾球遊技機を提供すること。【解決手段】第1特別図柄及び第2特別図柄の一方が変動中の場合でも、他方の特別図柄を同時変動が可能な弾球遊技機において、小当り遊技で開放される第1の大入賞口25を、第1の遊技領域の上流位置に配置せしめ、第2の当否判定にて小当りが生起する場合、演出図柄が第1の当否判定に対応している場合は演出図柄と異なる小当りを示す図柄を表示し、賞球が発生した場合は賞球情報732を表示する。【選択図】 図2

Description

本発明は弾球遊技機、特に小当り遊技の機能を備えた弾球遊技機に関する。
従来の弾球遊技機(パチンコ機)は、始動口に遊技球が入球したことを契機に特別図柄の変動を伴い、大当りとなるか否か又は小当りとなるか否かの当否判定が行われる。その後、特別図柄を確定表示せしめて当否判定の結果を報知し、判定の結果が大当りであれば、賞球の獲得に有利な大当り遊技に移行する構成が一般的である。
この種のパチンコ機では、大当り遊技の終了後に遊技者にとって有利な遊技状態として、大当りとなるか否かの当否判定の当選確率を高確率へと変更する確率変動状態(単に、確変状態ともいう)に移行可能である。更に、確変状態において、小当りが頻発するように構成し、該小当り時に開放した大入賞口に入球させることにより、徐々に遊技者の持ち球が増えていくように構成した遊技機も提案されている(例えば特許文献1)。
こうした仕様は小当りラッシュと呼ばれ、小当りが発生する都度、持ち球が増える。更に、確変状態において大当りが遅めに発生するほど、小当りによる賞球が増えることから、小当りラッシュは遊技者からの支持を得ている。
また、従来のパチンコ機として、第1始動口への入球に起因する第1特別図柄の当否判定と、第2始動口への入球に起因する第2特別図柄の当否判定とを同時期に実施可能であり、第1特別図柄及び第2特別図柄が同時変動可能に構成されたパチンコ機が開示されている(例えば、特許文献2参照)。これによれば、特別図柄の当否判定の機会が増えることから遊技者の支持を得ている。
特開2018−051327号公報 特開2009−195506号公報
従来の小当りラッシュ機能を備え、同時変動可能に構成されたパチンコ機は、小当りラッシュ状態では右打ち遊技領域で遊技するように構成されている。そして、小当りラッシュが終了すると、左打ち遊技により通常遊技を行うことになる。この場合、小当りの判定がなされる特別図柄の保留記憶が残存していることが多い。この種の保留記憶が残っていると、通常遊技状態に移行してから突然に小当りが発生することがある。即ち、通常遊技状態での変動時間が長いため長時間経過後に突然小当りが発生することになる。すると、右打ち遊技領域で行なわれる短時間の小当り遊技では大入賞口に入賞させることは困難で、殆ど小当り遊技が無駄になっていた。
そこで本発明は、前記事情に鑑み、小当り遊技を無駄にせず、遊技者に不利益を与えない弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
本発明は、所定力未満の発射威力で発射された遊技球が流下する可能性が高い第1の遊技領域と、
前記所定力以上の発射威力で発射された遊技球が流下する可能性が高い第2の遊技領域と、
少なくとも前記第1の遊技領域を流下する遊技球が入球可能な位置に設けられた第1の始動口、及び第2の始動口と、
前記第1の始動口への遊技球の入球に起因して第1の当否判定を実施する第1の当否判定手段と、
前記第2の始動口への遊技球の入球に起因して第2の当否判定を実施する第2の当否判定手段と、
前記第1の当否判定に伴い、第1特別図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる第1特別図柄表示装置と、
前記第2の当否判定に伴い、第2特別図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる第2特別図柄表示装置と、
少なくとも前記第2の当否判定の結果が小当りであれば、第1の大入賞口を開放する小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段と、
前記第1の当否判定、又は前記第2の当否判定の結果が大当りであれば、第2の大入賞口を開放する大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段と、を備え、
前記大当り遊技の終了後に、前記第1の当否判定及び前記第2の当否判定の当選確率を低確率又は高確率に切り替え可能で、且つ、抽選の結果に応じて開閉する普通電動役物を遊技球が入球容易な状態にサポートするサポート状態又は非サポート状態に切り替え可能となし、
前記第1特別図柄及び前記第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が変動中の場合でも、他方の特別図柄を同時変動が可能な弾球遊技機において、
前記第1の大入賞口は、前記第1の遊技領域の上流位置に配置せしめ、
前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄に対応して演出図柄にて変動演出を行う演出図柄表示装置を備え、
該演出図柄表示装置は、前記高確率の状態かつ前記非サポート状態では前記第2特別図柄に対応して前記演出図柄にて変動演出を行い、前記第2の当否判定にて小当りが生起する場合は、前記演出図柄にて報知を行い、
前記低確率の状態かつ前記非サポート状態では前記第1特別図柄に対応して前記演出図柄にて変動演出を行い、前記第2の当否判定にて小当りが生起する場合は、前記演出図柄とは異なる前記小当りを示す図柄を表示するとともに、前記小当り遊技の時に発生した賞球数を示す賞球情報を表示することを特徴とする。
この発明によれば、小当り遊技で開放する第1の大入賞口を第1の遊技領域に配置したので、第1の遊技領域にて遊技を行う低確率かつ非サポート状態(通常遊技状態)において、小当りが生起しても、発射位置を変えることなく小当り遊技での第1の大入賞口への入球を狙うことができる。また、第1の演出及び第2の演出により、高確率かつ非サポート状態および低確率かつ非サポート状態で小当りが生起しても小当り演出および小当り遊技を楽しむことができる。従って、いかなる遊技状況においても小当り遊技を無駄にせず、遊技者に不利益を与えない弾球遊技機を提供することができる。
また本発明では、第2の当否判定により小当りが生起する場合、演出図柄が第2の当否判定(第2特別図柄、第2特図)に対応して変動演出している場合は演出図柄の変動演出で小当りが生起することを報知し、演出図柄が第1の当否判定(第1特別図柄、第1特図)に対応して変動演出している場合は演出図柄とは異なる小当りを示す図柄で報知するため第1の当否判定(第1特別図柄、第1特図)の変動演出を邪魔せずに報知することができる。更に、得られた賞球数も一目で把握することができる。
また、他の発明として、所定力未満の発射威力で発射された遊技球が流下する可能性が高い第1の遊技領域と、
前記所定力以上の発射威力で発射された遊技球が流下する可能性が高い第2の遊技領域と、
少なくとも前記第1の遊技領域を流下する遊技球が入球可能な位置に設けられた第1の始動口、及び第2の始動口と、
前記第1の始動口への遊技球の入球に起因して第1の当否判定を実施する第1の当否判定手段と、
前記第2の始動口への遊技球の入球に起因して第2の当否判定を実施する第2の当否判定手段と、
前記第1の当否判定に伴い、第1特別図柄を、変動表示させた後、前記当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる第1特別図柄表示装置と、
前記第2の当否判定に伴い、第2特別図柄を、変動表示させた後、前記当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる第2特別図柄表示装置と、
少なくとも前記第2の当否判定の結果が小当りであれば、第1の大入賞口を開放する小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段と、
前記第1の当否判定、又は前記第2の当否判定の結果が大当りであれば、第2の大入賞口を開放する大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段と、を備え、
前記大当り遊技の終了後に、前記第1の当否判定及び前記第2の当否判定の大当り又は小当りとなる当選確率を低確率又は高確率に切り替え可能で、且つ、抽選の結果に応じて開閉する普通電動役物を遊技球が入球容易な状態にサポートするサポート状態又は非サポート状態に切り替え可能となし、
前記第1特別図柄及び前記第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が変動中の場合でも、他方の特別図柄を同時変動が可能な弾球遊技機において、
前記小当り遊技で開放される前記第1の大入賞口を、前記第1の遊技領域に配置せしめ、
前記高確率の状態かつ前記非サポート状態で、前記第2の当否判定にて小当りが生起することにより第1の演出を実施する第1演出実施手段と、
前記低確率の状態かつ前記非サポート状態で、前記第2の当否判定にて小当りが生起することにより第2の演出を実施する第2演出実施手段と、を備えたことを特徴とする。
尚、普通電動役物は、開放時に、第1の当否判定用の始動口(第1の始動口)又は第2の当否判定用の始動口(第2の始動口)への入球を容易にする構成であり、サポート状態において、第1の当否判定又は第2の当否判定の実施頻度を上げるようにサポートすることが望ましい。
第1演出実施手段は、第1の演出として、第2特別図柄の変動を主体とする演出において小当りの生起により実施される構成が望ましい。
一方、第2演出実施手段は、第2の演出として、第1特別図柄の変動を主体とする演出において小当りの生起により実施される構成が望ましい。
この発明によれば、小当り遊技で開放する第1の大入賞口を第1の遊技領域に配置したので、第1の遊技領域にて遊技を行う低確率かつ非サポート状態(通常遊技状態)において、小当りが生起しても、発射位置を変えることなく小当り遊技での第1の大入賞口への入球を狙うことができる。また、第1の演出及び第2の演出により、高確率かつ非サポート状態および低確率かつ非サポート状態で小当りが生起しても小当り演出および小当り遊技を楽しむことができる。従って、いかなる遊技状況においても小当り遊技を無駄にせず、遊技者に不利益を与えない弾球遊技機を提供することができる。
また他の発明では、高確率かつ非サポート状態での第1特別図柄と第2特別図柄の同時変動時に、第2の当否判定にて小当りが生起することにより第1の演出を実施し、低確率かつ非サポート状態での同時変動時に第2の当否判定にて小当りが生起することにより第2の演出を実施するようにしたので、遊技の進行状況がひと目で把握できるといった効果を奏する。
また他の発明では、前記第1の大入賞口を、前記第1の遊技領域の上流位置で、前記第1の大入賞口と遊技球を遊技盤へ向けて発射せしめる発射口との間に他の入球口が存在しない位置に配置する。
これによれば、第1の大入賞口と発射口との距離を短くすることができ、他の入球口が邪魔にならず、いかなる遊技状況においても小当り遊技での第1の大入賞口への入球が望める。特に、第1の大入賞口と発射口との距離を短くできる分、小当りの生起等により、第2の遊技領域を狙った遊技から第1の遊技領域を狙った遊技に切り替えた間際でも、第1の大入賞口へ入球させることが可能となる。
尚、本発明は、第2の遊技領域に、抽選を行う契機となる作動口と、普通電動役物とを設ける。また、普通電動役物は、開放時に第1の当否判定用の始動口への入球を容易にするようにしてもよい。
また、本発明は、第1の遊技領域に、抽選を行う契機となる作動口を備え、第1の遊技領域又は第2の遊技領域を流下した遊技球が入球可能な位置に普通電動役物を設けるようにしてもよい。そして、普通電動役物は、開放時に第1の当否判定用の始動口への入球を容易にするようにしてもよい。
更に、本発明は、第1の遊技領域に抽選を行う契機となる作動口を備え、第1の遊技領域又は第2の遊技領域を流下した遊技球が入球可能な位置に普通電動役物を設けるようにしてもよい。そして、普通電動役物は、開放時に第2の当否判定用の始動口への入球を容易にするようにしてもよい。
本発明を適用した弾球遊技機の正面図である。 前記弾球遊技機の第1の遊技盤の正面図である。 前記遊技盤の右打ち遊技領域の説明図である。 前記弾球遊技機の背面図である。 前記弾球遊技機の電気ブロック図である。 前記弾球遊技機の遊技仕様を示す図である。 本発明の弾球遊技機で用いられる特別図柄の大当り図柄に関する説明図である。 前記弾球遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される第1特図始動入球確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される第1特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記第1特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される第2特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記第2特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記第2特図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記第2特図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記第2特図当否判定処理の制御内容を示す第5のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される大当り遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記大当り遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記大当り遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記大当り遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される小当り遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記小当り遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記弾球遊技機のサブ制御装置で実行される演出実施処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記弾球遊技機で実行される疑似演出表示の第1の表示態様を示す図である。 前記疑似演出表示の第2の表示態様を示す図である。 前記弾球遊技機の第2の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の第3の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の第4の遊技盤の正面図である。 前記疑似演出表示の第3の表示態様を示す図である。
〔第1実施例〕
本発明を適用した弾球遊技機たるパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2A(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2Aに向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に球貸スイッチ171、精算スイッチ172及び精算表示装置173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な演出ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2に示すように、遊技盤2Aには外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。また遊技領域は、そのほぼ中央上方寄りの位置にセンターケース200が装着されている。これにより遊技領域20は、遊技球を、所定力未満の発射威力で、両レール201,202間に設けられた発射口203から発射したときに、遊技球が流下する左打ち遊技領域L(特許請求の範囲に記載の第1の遊技領域に相当する)と、前記所定力以上の発射威力で発射したときに、遊技球が流下する右打ち遊技領域R(特許請求の範囲に記載の第2の遊技領域に相当する)とに分けられる。尚、遊技領域20には多数の遊技釘や風車が植設されている。
遊技領域20の左打ち遊技領域Lには、発射口203からは発射された遊技球が流下する最上流部に、第1大入賞口25が配置されている。第1大入賞口25は、第1特別電動役物扉(単に、第1特電扉という)251により開閉可能に設けられている。第1特電扉251は、第1大入賞口25を、遊技球の入球が可能な開放状態と入球が不可能な閉鎖状態とに択一的に切り替え可能である。
第1大入賞口25は、通常、第1特電扉251により閉鎖状態とされている。そして、第1大入賞口25は、後述する第2特別図柄の当否判定により小当りが生起すると、小当り遊技において第1特電扉251が作動することにより所定の時間開放される。第1大入賞口25は、開放時にのみ、所定力未満の発射威力で発射された遊技球を入球可能となし、入球した遊技球を遊技盤内へ取込む構成である。
尚、パチンコ機1は、第1大入賞口25と遊技領域20への発射口203と間に、他の入球口等が配置されていない。従って、第1大入賞口25の開放時には、所定力未満の発射威力で発射された遊技球の殆どが第1大入賞口25へ入球する構成である。
一方、第1大入賞口25が閉鎖状態では、所定力未満の発射威力で発射された遊技球は第1大入賞口25を通過し左打ち遊技領域Lを、その下流側へ向けて流下する。
左打ち遊技領域Lの下流側には、複数の一般入賞口27(図例では3つ)が配置されている。
センターケース200は、中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。尚、センターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の直下には、常時、遊技球の入球が可能な第1特図a始動口241と、常時、遊技球の入球が可能な第2特図始動口243とが、上下方向に沿って所定の間隔をおいて配置されている。尚、第1特図a始動口241は特許請求の範囲の第1の始動口に、第2特図始動口243は特許請求の範囲の第2の始動口に相当する。
第1特図a始動口241及び第2特図始動口243は、左打ち遊技領域Lを流下する遊技球と右打ち遊技領域Rを流下する遊技球との何れの遊技球も入球可能な構成であるが、主に、左打ち遊技領域L又はセンターケース200のワープ樋等を流下する遊技球が入球容易である。
第1特図a始動口241は、入球により第1特別図柄(以下、単に第1特図という)の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1特図a始動口241への入球により、第1特図の大当り決定用乱数、第1特図の大当り図柄決定用乱数、第1特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、第1特図の大当りか否かの当否判定に用いられる。第1特図a始動口241への入球毎に抽出された各種乱数は、第1特図の保留記憶として記憶される。第1特図の保留記憶は4つまで記憶される。これら保留記憶に基づいて第1特図の当否判定が実行され、結果は大当り、又はハズレのいずれかの判定がなされる。
第2特図始動口243は、入球により第2特別図柄(以下、単に第2特図という)の当否判定が実行される起因となる入球口である。第2特図始動口243への入球により、第2特図の大当り決定用乱数、第2特図の大当り図柄決定用乱数、第2特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、第2特図の大当りか否か又は小当りか否かの当否判定に用いられる。第2特図始動口243への入球毎に抽出された各種乱数は、第2特図の保留記憶として記憶される。第2特図の保留記憶は4つまで記憶される。これら保留記憶に基づいて第2特図の当否判定が実行され、結果は大当り、小当り、又はハズレのいずれかの判定がなされる。
図2及び図3に右打ち遊技領域Rの詳細を示し、右打ち遊技領域Rは、透明な流下路に沿って遊技球が流下するように構成されている。流下路には、上流側から役連ゲート204、普図作動ゲート22、普通電動役物(単に普電役物という)23、第1特図b始動口242、及び第2大入賞口26が配置されている。流下路に沿って流下する遊技球は先ず、役連ゲート204に入球しこれを通過することで遊技球が右打ち遊技領域Rへ入ったことが検知される。
役連ゲート204の下流には、普図作動ゲート22が配置されている。普図作動ゲート22は、役連ゲート204を通過した遊技球が高い確率で入球し通過可能に設けられている。普図作動ゲート22は、遊技球が入球し通過することにより普通図柄(以下、単に普図という)の当否判定が実行される起因となるものである。普図作動ゲート22は、遊技球の通過により普図の当り決定用乱数、普図の当り図柄決定用乱数、普図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、これらの乱数が当否判定に用いられる。普図作動ゲート22の通過毎に抽出された各種乱数は、普図の保留記憶として記憶される。普図の保留記憶は4つまで記憶される。これら保留記憶に基づいて普図の当否判定が実行され、結果は普図当り、ハズレのいずれかの判定がなされる。
普図作動ゲート22の左右両側には遊技球をパチンコ機台内へ取り込むアウト球口205,205が配置されている。これらは普図作動ゲート22の直上流の流下路の左右両側壁に設けられた開口部と連通され、普図作動ゲート22へ入球できなかった遊技球を取り込むように構成されている。即ち、遊技球が普図作動ゲート22へ入球し通過する際に球の流下速度が落ちるため、後続の遊技球が前の球に衝突して横に逸れて前記開口部より流下路外へ飛び出すこととなり、アウト球口205,205は、これらの球を取り込むものである。これにより普図作動ゲート22へ連続して入球する遊技球はある程度の間隔をおくこととなる。
普図作動ゲート22の下流側には、普図作動ゲート22を通過して流下する遊技球の流下方向を左方向へ誘導する誘導部206が配置されている。また、誘導部206から左方向へ流路207が延設されている。
流路207の先には、普電役物23が設けられている。普電役物23へは、主に、流路207を通過した遊技球のみが到達できる構成となっている。つまり、普図作動ゲート22を入球通過し、誘導部206により左側へ誘導され、流路207を通過した遊技球のみが到達可能とされている。
普電役物23は、その下方若しくは後方に設けられた第1特図b始動口242の開閉を行うものである。普電役物23は遊技球が入球可能な開放状態と入球不可能な閉鎖状態とを択一的に実行可能である。例えば、(1)第1特図b始動口242を塞ぐようにその上部に突出する閉鎖状態と、後退して第1特図b始動口242を開放する開放状態とを択一的に実行可能な構成や、(2)後方の第1特図b始動口242を隠蔽する位置に配置され、遊技球の入球を不可能とする閉鎖状態と、下方にスライドして第1特図b始動口242を露呈し、遊技球の入球を可能とする開放状態とを択一的に実行可能な構成が例示できる。
普電役物23は、通常、閉鎖状態をなす。これにより下流側へ遊技球を誘導可能である。そして普電役物23は、普図の当否判定の結果が普図当りであれば、所定の開放態様、開放時間で開放され、普電役物23の開放時にのみ第1特図b始動口242へ入球可能とされている。
一方、普電役物23が非作動時(閉鎖)には、普電役物23位置に到達した遊技球は普電役物23を通過し、流路208により、下流側に位置する第2大入賞口26の方向に案内(誘導)される。
第2大入賞口26は、第2特別電動役物扉(単に、第2特電扉という)261により開閉可能とされている。第2特電扉261は、普電役物23が非作動で入球できずにこれを通過した遊技球のみが到達できる構成とされている。第2大入賞口26は、第1特図又は第2特図の大当り遊技において第2特電扉261が作動することにより所定の時間開放される。尚、第2特電扉261は通常、第2大入賞口26を塞ぐように突出しており、作動時に後退して第2大入賞口26を開放する。また、第2特電扉261は非作動時においてその上面を遊技球が転動し、流路208の下流端から遊技領域20の中央下端部側へ送出される。
流路208の下流側には、一般入賞口27が配置され、遊技領域20の中央下端部の盤面最下部には遊技球を取込むアウト球口209が配置されている(図2)。
尚、遊技盤2Aの右下端部には、レール201の外部に配置された状態報知部において、第1特図表示装置28A(特許請求の範囲に記載の第1特別図柄表示装置に相当する)、第1特図保留数表示装置281、第2特図表示装置28B(特許請求の範囲に記載の第2特別図柄表示装置に相当する)、第2特図保留数表示装置282、普通図柄表示装置29及び普図保留数表示装置291が配置されている。
図4はパチンコ機1の裏面を示すもので、パチンコ機1の裏面側には、遊技盤2Aを脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2Aの入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記球貸スイッチ171の操作で払い出される貸球も払い出す構成である。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2Aに設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図4では発射制御装置44が描かれていないが、電源基板45と重合する位置に配置されている。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が配置され、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いられているが、本実施形態では、一つの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータへ送信される。
図5はパチンコ機1の電気的構成を示すもので、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置はいずれもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技店のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠及び内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放スイッチ501、内枠開放スイッチ502の検出信号が入力される(尚、図5においてスイッチはSWと記す)。また、主制御装置40には、第1特図a始動口241への入球を検出する第1特図a始動口スイッチ503、第1特図b始動口242への入球を検出する第1特図b始動口スイッチ504、第2特図始動口243への入球を検出する第2特図始動口スイッチ505、普図作動ゲート22への入球を検出する普通図柄作動スイッチ506の検出信号が入力される。更に主制御装置40には、第1大入賞口25への入球を検出する第1カウントスイッチ507、第2大入賞口26への入球を検出する第2カウントスイッチ508等の検出信号が入力される。更にまた主制御装置40には、役連ゲート204への入球を検出する役連ゲートスイッチ509、複数の一般入賞口27への入球を検出する一般入賞口スイッチ510等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成する。そして主制御装置40は、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドを出力する。また主制御装置40は、図柄表示装置中継端子板533を介して第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普通図柄表示装置29及び普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、第1大入賞口ソレノイド511、第2大入賞口ソレノイド512、普電役物ソレノイド513が接続されている(尚、図5においてソレノイドはSOLと記す)。そして主制御装置40は、第1大入賞口ソレノイド511を制御して第1特電扉251を作動させて第1大入賞口25を開放せしめる。また主制御装置40は、第2大入賞口ソレノイド512を制御して第2特電扉261を作動させて第2大入賞口26を開放せしめる。更に主制御装置40は、普電役物ソレノイド513を制御して普電役物23を開放せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41には、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れスイッチ520の検出信号が入力される。また払出制御装置41には、遊技球が払い出されたことを検出する払出スイッチ522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯スイッチ523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を駆動させて遊技球の払い出しを行う。また、払出制御装置41は、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、CRユニットCRからの貸出要求信号に応じて払出モータ521を駆動させて貸球の払い出しを行う。この場合、球貸スイッチ171が操作されることにより精算表示装置173を介して貸出要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、CRユニットCRから払出制御装置41へ貸出要求信号が発信される。一方、精算スイッチ172が操作されることにより精算表示装置173を介して精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、これに応じてCRユニットCRはプリペイドカードの残高の管理及び残高の表示に関する制御を行う。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止スイッチ524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチスイッチ525等の検出信号が入力される。発射制御装置は、払出制御装置41を経て主制御装置40から送られるコマンド(タッチスイッチ525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止スイッチ524の信号に応じて発射モータ526を制御して遊技球の発射及び停止を行う。
サブ統合制御装置42は、音量調節スイッチを備えている。サブ統合制御装置42は、演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の疑似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
次に、パチンコ機1の動作について説明する。パチンコ機1は、通常遊技状態において、左打ち遊技領域Lを狙って左打ち遊技が行われる。パチンコ機1は、第1特図a始動口241への遊技球の入球に起因して第1特図の当否判定が実行され、大当りであるか又はハズレであるか判定される。そして、第1特図の当否判定に伴い第1特図表示装置28Aにおいて図柄の変動が開始され、所定時間後に変動が停止して図柄が確定表示される。
また、パチンコ機1は、第2特図始動口243への遊技球の入球に起因して、第2特図の当否判定が実行され、大当り、小当り、ハズレの何れであるか判定される。そして、第2特図の当否判定に伴い第2特図表示装置28Bにおいて図柄の変動が開始され、所定時間後に変動が停止して図柄が確定表示される。
更に、パチンコ機1は、右打ち遊技領域Rを狙った右打ち遊技において、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普図の抽選が実施される。これに伴い普通図柄表示装置29で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普電役物ソレノイド513を駆動させ、普電役物23を開放して第1特図b始動口242への入球が可能となる。尚、パチンコ機1では、普電役物23の開放時間は、通常時は3.5秒(1回)、遊技者にとって有利な後述の普電サポート状態では8.0秒(1回)である。
そして、普電役物23の開放時に、第1特図a始動口241への遊技球の入球に起因して第1特図の当否判定が実行され、大当りであるか又はハズレであるか判定される。そして、第1特図の当否判定に伴い第1特図表示装置28Aにおいて図柄の変動が開始され、所定時間後に変動が停止して図柄が確定表示される。
更にまた、パチンコ機1は、第1特図の当否判定と第2特図の当否判定とがそれぞれ、第1特図a始動口241、第1特図b始動口242、第2特図始動口243への入球に応じて実行され、第1特図と第2特図との同時変動が可能な構成である。
パチンコ機1では、第1特図、第2特図の変動及び確定表示は、遊技盤2Aの第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28Bに小さく表示されるだけであるので、遊技領域20の中央に設けられた演出図柄表示装置21にて第1特図又は第2特図に対応する疑似演出図柄を用いた疑似演出表示を行い、疑似演出表示にて当否判定の結果を遊技者に報知することが行われている。例えば、疑似演出表示では、3つの疑似演出図柄を変動させ、3つの図柄が同一図柄で停止すると大当りとなるように構成されている。疑似演出表示としては2つの図柄が同じ図柄で停止するリーチ演出が実施され、残りの変動中の図柄が同じ図柄で停止するか否かで遊技者の期待感を高めることが行われている。
尚、パチンコ機1は、第1特図と第2特図とが同時変動している場合、演出図柄表示装置21において実施される疑似演出表示では、現在の遊技状況に応じて主体となる第1特図又は第2特図の何れか一方の変動を対象とする疑似演出表示を実施するように構成されている。例えば、遊技状況に応じて、第1特図a始動口241又は第1特図b始動口242を狙ったほうが有利な遊技状態では、演出図柄表示装置21にて第1特図に対応する疑似演出表示を実施する。一方、第2特図始動口243を狙ったほうが有利な遊技状態では、演出図柄表示装置21にて第2特図に対応する疑似演出表示を実施する。
パチンコ機1は、第1特図又は第2特図当否判定の結果が、第1特図又は第2特図の確定表示した態様に応じて大当りであれば、第2特電扉261を作動せしめて所定の開放態様にて第2大入賞口26の開放し、第2大入賞口26への遊技球の入球が可能となる大当り遊技が実施される。大当り遊技として、例えば、所定の開放態様で第2大入賞口26を開放するラウンド遊技を16ラウンド行う16R大当り遊技や6ラウンド行う6R大当り遊技など複数種類の大当り遊技から一つの遊技が選択される。尚、大当り遊技の種類は、大当り遊技の起因となる当否判定に伴い決定された第1特図又は第2特図の大当り図柄に応じて選択される。
パチンコ機1は、第2特図当否判定の結果が、第2特図の確定表示した態様に応じて小当りであれば、第1特電扉251を作動せしめて所定の開放態様にて第1大入賞口25の開放し、第1大入賞口25への遊技球の入球が可能となる小当り遊技が実施される。小当り遊技では、例えば、第1大入賞口25を1.6秒開放する開放動作が1回実行される。
パチンコ機1は確率変動機として構成されている。具体的には、パチンコ機1による遊技は、第2大入賞口26を閉鎖した遊技状態において、第1特図又は第2特図の大当りとなる確率が低い通常確率状態と、通常確率状態に比べて遊技者にとって有利な状態(大当りとなる確率が高く、大当りし易い)となる高確率状態確率変動状態(確率変動状態)とに分けられる。
パチンコ機1では、大当り遊技終了後に、当該大当り遊技の起因となる当否判定に伴い決定された第1特図又は第2特図の大当り図柄に応じて確率変動状態へ移行するか否か決定される。確率変動状態は、次回の大当りが生起するまで継続される。また、パチンコ機1は、確率変動状態への移行に伴い、第1特図又は第2特図の変動時間が短縮される。
また、パチンコ機1は、確率変動状態への移行と共に、第1特図又は第2特図の大当り図柄に応じて、普図の当否判定時の当選確率が高確率とされ、普図の変動時間が短縮され、且つ、普電役物の開放時間が延長される普電サポート機能(普図の時短機能/普電役物の開放延長機能)が付与される。この普電サポート状態(開放延長状態、単に電サポとも言われる)は、第1特図及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動回数が、所定の回数(例えば50回)に達するまで又はこの間に大当りが生起するまで継続される。
更に、パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の大当り図柄に応じて、通常確率状態であるが、普図の当否判定時の当選確率が高確率とされ、普図の変動時間が短縮され、且つ、普電役物の開放時間が延長される普電サポート状態への移行が行われる。この普電サポート状態は、第1特図及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動回数が、所定の回数(例えば50回)に達するまで又はこの間に大当りが生起するまで継続される。
図6、図7を用いてパチンコ機1の各種設定内容、作動内容及び図柄等について説明する。
図6に示すように、パチンコ機1の大当り確率は第1特図及び第2特図ともに、通常確率状態では「319.7分の1」とされ、確率変動状態では「75.3分の1」とされている。
パチンコ機1は、第1特図の当否判定では小当り判定がなされない。第2特図における小当り確率は、通常確率状態又は確率変動状態に拘わらず「1.003分の1」とされている。
パチンコ機1の普図の当選確率は、通常確率状態では「60分の1」とされ、確率変動状態又は普電サポート状態では「1.000分の1」に設定されている。
パチンコ機1は、大当りが発生し、大当り遊技を実行した直後の遊技状態が確率変動状態となる割合(高確率状態突入率、又は確変付与率という)は第1特図、第2特図とも65%とされている。確率変動状態は、次回の大当りが生起するまで継続される。
パチンコ機1において時短機能が付与されると、この普電サポート状態は、第1特図及び第2特図の変動回数が50回に達するまで継続される。
パチンコ機1において、普電サポート状態で普図が当選すると、普電役物23の作動により第1特図b始動口242が8.0秒間に亘って1回開放される。また、非普電サポート状態では、普電役物からなる第1特図b始動口242が3.5秒間(変更フラグ設定時)に亘って1回開放される。第1特図b始動口242の開放時間は、普電サポート状態と非普電サポート状態に応じて開放時間が変更される構成である。
パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の大当りが生起すると、第2大入賞口26にて大当り遊技が実施される。大当り遊技では、第2大入賞口26を開放するラウンド遊技を16ラウンド行う16R大当り遊技、又は6ラウンド行う6R大当り遊技から一つの遊技が選択される。
パチンコ機1は、第2特図の小当りが生起すると、第1大入賞口25にて小当り遊技が実施される。小当り遊技では、第1大入賞口25が1.600秒間に亘って1回開放される。
パチンコ機1において、第1特図(図において特1と記す)の保留記憶は最大4個とされている。第2特図(特2)の保留記憶は最大4個とされている。普図の保留記憶は最大4個とされている。
またパチンコ機1は、第1特図の図柄変動と第2特図の図柄変動とが同時変動可能な構成である。同時変動中、第1特図又は第2特図の一方が小当りとなると、一方の小当り遊技が終了するまで他方の変動が中断される。また、第1特図又は第2特図の一方が大当りとなると、他方の変動が強制的にハズレで終了となる。
パチンコ機1において、普図の変動時間は、通常確率状態で非普電サポート状態では、5.0秒に設定されている。普電サポート状態では、0.5秒に設定されている。
通常確率状態かつ非普電サポート状態において(通常遊技状態ともいう)、第1特図の平均変動時間は10秒に設定されている。第2特図の平均変動時間は300秒に設定されている。
通常確率状態かつ普電サポート状態において、第1特図の平均変動時間は8秒に設定されている。第2特図の平均変動時間は30秒に設定されている。
確率変動状態かつ普電サポート状態において、第1特図の平均変動時間は8秒に設定されている。第2特図の平均変動時間は30秒に設定されている。
確率変動状態かつ非普電サポート状態において、第1特図の平均変動時間は8秒に設定されている。第2特図の平均変動時間は3秒に設定されている。
尚、パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の変動時間を設定する際に、先ず、遊技状態等に応じて、平均変動時間が異なる複数種類の変動テーブルから何れかの変動テーブルが選択される。そして選択された変動テーブルに基づいて変動時間が設定される。
パチンコ機1は、変動テーブルとして、通常確率状態かつ非普電サポート状態の第1特図用の平均変動時間が10秒の変動テーブル、通常確率状態かつ非普電サポート状態の第2特図用の平均変動時間が180秒の変動テーブルを備える。また、通常確率状態かつ普電サポート状態の第1特図用の平均変動時間が8秒の変動テーブル、通常確率状態かつ普電サポート状態の第2特図用の平均変動時間が30秒の変動テーブルを備える。更に、確率変動状態かつ普電サポート状態の第1特図用の平均変動時間が8秒の変動テーブル、確率変動状態かつ普電サポート状態の第2特図用の平均変動時間が30秒の変動テーブルを備える。更に、確率変動状態かつ非普電サポート状態の第1特図用の平均変動時間が8秒の変動テーブル、確率変動状態かつ非普電サポート状態の第2特図用の平均変動時間が3秒の変動テーブルを備える。
次に、賞球について説明する。第1特図a始動口241、第1特図b始動口242の賞球は、1個の入球につき「3個」に設定されている。第2特図始動口243の賞球は、1個の入球につき「1個」に設定されている。第1大入賞口25の賞球は、1個の入球につき「15個」に設定されている。尚、小当り遊技における第1大入賞口25の規定入賞数は「10個」に設定されている。
第2大入賞口26の賞球は、1個の入球につき「15個」に設定されている。尚、大当り遊技における第2大入賞口26の規定入賞数は「10個」に設定されている。
一般入賞口27の賞球数は1個の入球につき「10個」に設定されている。
次に、図7を用いて、パチンコ機1の第1特図及び第2特図の当否判定で用いられる大当り図柄について説明する。
図7に示すように、第1特図の大当り図柄として、「特図1_16R確変図柄」、「特図1_6R確変図柄」、「特図1_6R通常図柄」の3種類の図柄を備え、第1特図の大当り時に何れか一つの図柄が設定される。「特図1_16R確変図柄」、「特図1_6R確変図柄」、「特図1_6R通常図柄」は、大当り図柄決定用乱数に応じて、それぞれ20%、45%、35%の割合で決定される。
尚、「R」はラウンドのことであり、「通常」とは大当り遊技終了後の大当り確率が「通常確率」であることを示し、「確変」は大当り遊技終了後の大当り確率が「高確率」であることを示している。
更に、図7では、「小当りRUSH」の項目で、大当り遊技を実行した後、小当りラッシュ状態になる場合を「丸印」で示し、小当りラッシュ状態にならない場合を「バツ印」で示している。また、図7の「普電サポート状態」の項目では、大当り遊技を実行した後、普電サポート状態が継続される第1特図及び第2特図の変動回数を示している。
大当り図柄が「特図1_16R確変図柄」に決定されると、第1大入賞口25を所定の態様で開放するラウンド遊技を16ラウンド行う大当り遊技となる。当該大当り遊技を実行した後、確率変動状態に移行し、次回の大当りまで継続される。また普電サポート状態が付与され、第1特図及び第2特図の変動回数が50回になるか、その間に大当りとなるまで継続される。そして、第1特図及び第2特図の変動回数が50回目以降において普電サポートが終了すると、確変状態、非普電サポート状態となって小当りラッシュを実行可能な状態となる。
大当り図柄が「特図1_6R確変図柄」に決定されると、6ラウンドの大当り遊技を行い、当該大当り遊技の終了後、確率変動状態に移行し、次回の大当りまで継続される。また普電サポート状態が付与され、特図の変動回数が50回になるか、その間に大当りとなるまで継続される。普電サポート状態の終了に小当りラッシュを実行可能な状態となる。
大当り図柄が「特図1_6R通常図柄」に決定されると、6ラウンドの大当り遊技を行い、当該大当り遊技の終了後、通常確率かつ普電サポート状態に移行する。この場合、普電サポート状態は、第1特図及び第2特図の変動回数が50回になるか、その間に大当りとなるまで継続される。その後、普電サポート状態を終了すると、通常確率状態で非普電サポート状態である通常遊技状態に戻される。
第2特図の大当り図柄として、「特図2_16R確変図柄」、「特図2_6R確変図柄」、「特図2_6R通常図柄」の3種類の図柄を備え、第2特図の大当り時に何れか一つの図柄が設定される。「特図2_16R確変図柄」、「特図2_6R確変図柄」、「特図2_6R通常図柄」は、大当り図柄決定用乱数に応じて、それぞれ20%、45%、35%の割合で決定される。
大当り図柄が「特図2_16R確変図柄」に決定されると、16ラウンドの大当り遊技を行い、当該大当り遊技の終了後、確率変動状態に移行し、次回の大当りまで継続される。また普電サポート状態が付与され、第1特図及び第2特図の変動回数が50回になるか、その間に大当りとなるまで継続される。そして、第1特図及び第2特図の変動回数が50回目以降において普電サポートが終了すると、確変状態、非普電サポート状態となって小当りラッシュを実行可能な状態となる。
大当り図柄が「特図2_6R確変図柄」に決定されると、6ラウンドの大当り遊技を行い、当該大当り遊技の終了後、確率変動状態に移行し、次回の大当りまで継続される。また普電サポート状態が付与され、第1特図及び第2特図の変動回数が50回になるか、その間に大当りとなるまで継続される。そして、第1特図及び第2特図の変動回数が50回目以降において普電サポートが終了すると、確変状態、非普電サポート状態となって小当りラッシュを実行可能な状態となる。
大当り図柄が「特図2_6R通常図柄」に決定されると、6ラウンドの大当り遊技を行い、当該大当り遊技の終了後、通常確率かつ普電サポート状態に移行する。この場合、普電サポート状態は、第1特図及び第2特図の変動回数が50回になるか、その間に大当りとなるまで継続される。その後、普電サポート状態を終了すると、通常確率状態で非普電サポート状態である通常遊技状態に戻される。
このように構成されたパチンコ機1は、通常遊技状態(低確率かつ非普電サポート)では左打ち遊技により第1特図a始動口241を狙って第1特図の大当り遊技の獲得を目指す。更に、大当り遊技からの確率変動状態の獲得を目指す。
また通常遊技状態では、第2特図始動口243への入球により第2特図の小当り遊技や大当り遊技の獲得を目指すこともできる。しかしながら、通常遊技状態では第2特図の変動時間が極めて長い(300秒)。このため、第2特図の大当り遊技又は小当り遊技を狙っても、単位時間当りの第2特図の変動回数が少ないため時間効率が非常に悪く第2特図の当り遊技が期待できない。
これに対して、第1特図の通常遊技状態の変動時間は平均10秒であるため、第1特図の当否判定を300秒間で複数回に亘り実施することができる。例えば、複数回の第1特図の当否判定は、遊技者の技量や、第1特別図柄の保留記憶の発生具合などにより変わり得るが、第2特図の300秒に1回よりは遥かに多い回数の当否判定が行なわれる。従って、遊技者は、通常遊技状態(通常確率かつ非電サポ)では、左打ち遊技にて第1特図a始動口241を狙って第1特図の大当りの獲得、更には大当り遊技終了後の確率変動状態の獲得を目指して遊技を行うこととなる。この遊技状態では、第1特図の変動が主体となり、演出図柄表示装置21において、第1特図の変動を対象とする疑似演出表示が実施される。
一方、低確率状態かつ普電サポート状態では、右打ち遊技を行う。例えば、低確率状態かつ普電サポート状態では、普図の変動時間が0.5秒であるので単位時間当りの普図の変動回数が増加する上、普図の当選確率が極めて高く、普図当り遊技が期待できる。更に普電役物の開放時間が長いので第1特図b始動口242への入球が期待でき、第1特図の大当り獲得に有利である。従って、遊技者は、右打ち遊技にて普図の当り遊技、第1特図の大当りの獲得、更には大当り遊技終了後の確率変動状態の獲得を目指して遊技を行うこととなる。この遊技状態でも、第1特図の変動が主体となり、演出図柄表示装置21において、第1特図の変動を対象とする疑似演出表示が実施される。
更に、確率変動状態かつ普電サポート状態では、右打ち遊技を行うこととなる。例えば、確率変動状態かつ普電サポート状態でも、普図の変動時間が0.5秒であるので単位時間当りの普図の変動回数が増加する上、普図の当選確率が極めて高く、普図当り遊技が期待できる。更に普電役物の開放時間が長いので第1特図b始動口242への入球が期待できる上、第1特図の当選確率も高確率であるので、第1特図の大当り獲得に非常に有利である。従って、遊技者は、右打ち遊技にて普図の当り遊技、第1特図の大当りの獲得、更には大当り遊技終了後の確率変動状態の獲得を目指して遊技を行うこととなる。この遊技状態でも、第1特図の変動が主体となり、演出図柄表示装置21において、第1特図の変動を対象とする疑似演出表示が実施される。
一方、非普電サポートの確率変動状態であれば、左打ち遊技を行うこととなる。例えば、非普電サポートの確率変動状態では、第2特図の変動時間が3秒であるので単位時間当りの第2特図の変動回数が増加するため第2特図の大当り、小当り遊技が期待できる。特に、小当り確率が高いので小当り遊技が頻発することが期待できる。このように非普電サポートの確率変動状態において小当り遊技が頻発する状態を小当りラッシュの状態(図において小当りRUSHと記す)とする。この遊技状態では、第2特図の変動が主体となり、演出図柄表示装置21において、第2特図の変動を対象とする疑似演出表示が実施される。
パチンコ機1は、左打ち遊技を行う非普電サポートの確率変動状態の時(同時変動時を含む)に、第2特図の小当りが生起することにより、その旨を報知する第1の演出が演出図柄表示装置21にて実施される。例えば、第1の演出は、主体となる第2特図の変動を対象とする疑似演出表示であり、第2特図に対応する疑似演出図柄により小当りを表す図柄を確定表示する構成である。
一方、パチンコ機1は、左打ち遊技を行う通常遊技状態(低確率かつ非普電サポート)の時(同時変動時を含む)に、第2特図の小当りが生起することにより、その旨を報知する第2の演出が演出図柄表示装置21にて実施される。例えば、第2の演出は、主体となる第1特図が変動を対象とする疑似演出表示において、第2特図の小当りを表す図柄を表示する構成である。
これは、パチンコ機1は同時変動が可能な構成のため、例えば、主体となる第1特図が変動中で、第1特図を対象に疑似演出表示を実施している際に、第2特図が変動中であったり、第2特図に保留記憶が残っていたりした場合、第1特図の疑似演出表示とは異なるタイミングで第2特図の小当りが発生する可能性がある。そこで、パチンコ機1では、第2の演出により第2特図の小当りが生起したことを報知するようにした。
尚、第1特図と第2特図とが同時変動時、パチンコ機1は、演出図柄表示装置21において、主体となる特図の疑似演出表示のみを表示することが望ましい。またこれに限らず、主体となる特図の疑似演出表示を実施している状態で、他の特図の変動が開始及び終了となった場合に、表示画面の隅に小さく、他方の特図の変動開始に対応する演出表示及び他方の特図の変動終了に対応する演出表示を表示するようにしてもよい。
以下、パチンコ機1の作動の詳細を、主制御装置40及びサブ統合制御装置42等で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図8は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(処理S100〜処理S111,処理S115)と残余処理(処理S112)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始される。本処理は先ず、処理S100において最初に正常割り込みか否か判定する。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否か判定することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否か判定するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定であれば(処理S100:no)、処理S115において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否か判定するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
前記処理S100において正常割り込みとの肯定判定であれば(処理S100:yes)、処理S101において初期値乱数更新処理が実行される。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に「1」を加算するが、この処理を実行する前の乱数が「最大値」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「最大値」までの整数を繰り返し昇順に作成する。
続く処理S102の大当り決定用乱数更新処理では、前記初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、「最大値」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「最大値」までの整数を繰り返し昇順に作成する。尚、大当り決定用乱数の最初の値は、前記初期値乱数更新処理で設定(作成)された値となる。この値が「150」であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「最大値」「0」「1」・・・と更新されていく。
尚、大当り決定用乱数の更新が一巡すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から「1」を加算していく。そして、再び大当り決定用乱数の更新が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前記の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「最大値」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
続く処理S103の大当り図柄決定用乱数更新処理は、「0」〜「最大値」の複数の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成されている。本処理毎に「1」を加算して「最大値」を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く処理S104の小当り図柄決定用乱数更新処理は、「0」〜「最大値」の複数の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成されている。本処理毎に「1」を加算して「最大値」を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く処理S105の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「最大値」の複数の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成されている。本処理毎に「1」を加算して「最大値」を超えると初めの値である「0」に戻る。
処理S106のリーチ判定用乱数更新処理は、「0」〜「最大値」の複数の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成されている。本処理毎に「1」を加算して「最大値」を超えると初めの値である「0」に戻る。
処理S107の変動パターン決定用乱数更新処理は、「0」〜「最大値」の複数の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成されている。本処理毎に「1」を加算して「最大値」を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く処理S108の入賞確認処理では、第1特図a始動口241、第1特図b始動口242、第2特図始動口243への入球(入賞)確認、役連ゲート204、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認が行われる。更に、第1大入賞口25、第2大入賞口26、一般入賞口27の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
次の処理S109における当否判定処理では、普図及び特図のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行なう。
続く処理S110の各出力処理では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44等に対して各々出力処理を実行する。更に、第1大入賞口ソレノイド511、第2大入賞口ソレノイド512、普電役物ソレノイド513等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(処理S108)により各入賞口への入球が検知されたときには賞球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を実行する。また、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を実行する。更に、パチンコ機1に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理等を実行する。
続く処理S111の不正監視処理は、一般入賞口27に対する不正が行われていないか監視する処理である。所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否か判定して、多かった場合には不正と判定され、その旨を報知する処理である。
本処理に続く前記残余処理は、処理S112の初期値乱数更新処理から構成されるが、前記処理S101と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。処理S100〜処理S111までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特図の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。また、前記当り決定用乱数更新処理(処理S105)も残余処理内において実行するよう構成してもよい。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(処理S108)、当否判定処理(処理S109)及び各出力処理(処理S110)の一部のサブルーチンについて説明する。
図9に示す「特図始動入球確認処理」は、第1特図a始動口241、第1特図b始動口242、第2特図始動口243に遊技球が入球したときに抽出される大当り決定用乱数など種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図a始動口241、第1特図b始動口242、第2特図始動口243への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。
「特図始動入球確認処理」は、先ず、処理S200において第1特図a始動口スイッチ503、第1特図b始動口スイッチ504により第1特図a始動口241、第1特図b始動口242への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S200:no)、処理S205へ移行する。
肯定判定であれば(処理S200:yes)、処理S201において主制御装置40に記憶されている第1特図の保留記憶の数が満杯か否か(上限個数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S201:yes)、処理S205へ移行する。
前記処理S201で否定判定であれば(処理S201:no)、処理S202において、第1特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第1特図の保留記憶数が「0」であっても、第1特図a始動口241、第1特図b始動口242に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて処理S203の第1特図の先読み判定処理を実行する。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、前記所定の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変大当りであるか否か、普電サポートが付与される大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第1特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、処理S204において保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容に拘わらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。先読みコマンドに応じて、サブ統合制御装置42では、演出図柄表示装置21の保留記憶図柄等に、大当りやリーチの可能性があることを示唆する先読み演出を行う。
続く処理S205において、第2特図始動口スイッチ505により第2特図始動口243への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S205:no)、主制御装置40のメインルーチンへリターンし、本処理を終了する。
肯定判定であれば(処理S205:yes)、処理S206において主制御装置40に記憶されている第2特図の保留記憶の数が満杯か否か(上限個数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S206:yes)、リターンする。
前記処理S206で否定判定であれば(処理S206:no)、処理S207において、第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第2特図の保留記憶数が「0」であっても、第2特図始動口243に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて処理S208において第2特図の先読み判定処理を実行する。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、前記所定の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変大当りであるか否か、普電サポートが付与される大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第2特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、処理S209において保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
本「特図始動入球確認処理」では、保留記憶の数が満杯なければ、抽出された乱数を予め設定された所定の記憶領域に記憶し、その後、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶する構成である。これに限らず、保留記憶の数が満杯でなければ、抽出された乱数を、所定の記憶領域と保留記憶領域とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。更に、第1特図a始動口241、第1特図b始動口242又は第2特図始動口243への入球に起因して乱数が抽出されると、抽出された乱数を所定の記憶領域に記憶する。そして保留記憶の数が満杯であるか否か確認し、満杯でなければ、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、保留記憶の数が満杯であれば、所定の記憶領域に記憶した乱数を消去する。
本「特図始動入球確認処理」では、先読み判定処理は、所定の記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するが、これに限らず、保留記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するようにしてもよい。
図10乃至図16は「第1特図当否判定処理」及び「第2特図当否判定処理」のフローチャートを示す。これら処理において第1特図の当否判定と第2特図の当否判定は個別に実行される。
図10に示すように「第1特図当否判定処理」は、先ず、処理S300において特別電動役物の未作動を確認して大当り遊技中又は小当り遊技中でないか否かを判定する。否定判定であれば(処理S300:no)、主制御装置40のメインルーチンへリターンし、本処理を終了する。
肯定判定であれば(処理S300:yes)、処理S301において待機フラグが「0」であるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S301:yes)、処理S302において第1特図が変動停止中であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S302:yes)、処理S303において第1特図の確定図柄が未表示中であるか否かを判定する。
前記処理S303において肯定判定であれば(処理S303:yes)、処理S304において第1特図の保留記憶があるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S304:no)、リターンする。
肯定判定であれば(処理S304:yes)、処理S305において第1特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により第1特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
続いて、図11に示す処理S310において現在の遊技状態が特図の確率変動状態であるか否か、即ち確変フラグが「1」であるか否かを判定する。確変フラグは、遊技状態が確率変動状態にあることを示すフラグであり、セットされると(フラグの値が「1」になると)、確率変動状態とされる。一方、解除されると(フラグの値が「0」になると)、通常確率状態とされる。
前記処理S310にて肯定判定であれば(S310:yes)、処理S311において確変時の当否判定用テーブルと当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(特許請求の範囲に記載の第1の当否判定手段に相当する)。
否定判定であれば(S310:no)、処理S312において通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(特許請求の範囲に記載の第1の当否判定手段に相当する)。
続いて、処理S313において第2特図が大当りの変動中であるか否かの判定を行う。肯定判定であれば(処理S313:yes)、第1特図の当否判定を強制的にハズレとなし、処理S321へ移行する。
否定判定であれば(処理S313:no)、処理S314において、前記処理S311又は前記処理S312の当否判定が大当りか否かの判定を行う。否定判定であれば(処理S314:no)、第1特図の当否判定をハズレとなし、処理S321へ移行する。
前記処理S314において肯定判定であれば(処理S314:yes)、処理S315において、前記当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。即ち、「特図1_16R確変図柄」、「特図1_6R確変図柄」、又は「特図1_6R通常図柄」の何れか一つの図柄が決定される。
次に、処理S316において、前記当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、設定された変動テーブルから第1特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンが決定される。
変動パターンの決定後、処理S317において大当り設定処理を行う。この処理では、決定された大当り図柄に基づき、例えば、前記10R大当り遊技とするといった大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の確率変動状態への移行や普電サポート状態への移行、これらの継続回数、演出図柄表示装置21で実施される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
次に、処理S318において、当否判定後の第1特図の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う。
更に処理S319において第1特図表示装置28Aの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信する。その後、リターンする。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには第1特図の変動パターン、第1特図の当否判定の判定結果などが含まれる。尚、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
前記処理S313で肯定判定(処理S313:yes)、又は前記処理S314否定判定であれば(処理S314:no)、第1特図はハズレ判定であるので、処理S320においてハズレ図柄の決定、処理S321において、前記当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、ハズレ図柄の変動パターンの決定が行われる。更に処理S322においてハズレ設定処理が行われる。
その後、大当り判定時と同様に、前記処理S318及び前記処理S319が行われる。その後、リターンする。
次に、図12に示すように、「第2特図当否判定処理」は、先ず、処理S330において特電役物の未作動を確認して大当り遊技中又は小当り遊技中でないか否かを判定する。否定判定であれば(処理S330:no)、主制御装置40のメインルーチンへリターンし、本処理を終了する。
肯定判定であれば(処理S330:yes)、処理S331において待機フラグが「0」であるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S331:yes)、処理S332において第2特図が変動停止中であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S332:yes)、処理S333において第2特図の確定図柄が未表示中であるか否かを判定する。
前記処理S333において肯定判定であれば(処理S333:yes)、処理S334において第2特図の保留記憶があるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S334:no)、リターンする。
肯定判定であれば(処理S334:yes)、処理S335において第2特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により第2特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
続いて、図13に示す処理S340処理において現在の遊技状態が特図の確率変動状態であるか否か、即ち確変フラグが「1」であるか否かを判定する。確変フラグは、遊技状態が確率変動状態にあることを示すフラグであり、セットされると(フラグの値が「1」になると)、確率変動状態とされる。一方、解除されると(フラグの値が「0」になると)、通常確率状態とされる。
前記処理S340にて肯定判定であれば(処理S340:yes)、処理S341において確変時の当否判定用テーブルと当否判定の対象となる第2特図の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(特許請求の範囲に記載の第2の当否判定手段に相当する)。
否定判定であれば(処理S340:no)、処理S342において通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる第2特図の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(特許請求の範囲に記載の第2の当否判定手段に相当する)。
続いて、処理S343において第1特図が大当りの変動中であるか否かの判定を行う。肯定判定であれば(処理S343:yes)、第2特図の当否判定を強制的にハズレとなし、処理S355へ移行する。
否定判定であれば(処理S343:no)、処理S344において、前記処理S341又は前記処理S342の当否判定が大当りであるか否かの判定を行う。
前記処理S344にて肯定判定であれば(処理S344:yes)、処理S345において、前記当否判定の対象となる第2特図の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。即ち、「特図2_16R確変図柄」、「特図2_6R確変図柄」、又は「特図2_6R通常図柄」の何れか一つの図柄が決定される。
続いて処理S346において、前記当否判定の対象となる第2特図の変動パターン決定用乱数に基づいて、第2特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンが決定される。
変動パターンの決定後、処理S347において大当り設定処理を行う。この処理では、決定された大当り図柄に基づき、例えば、前記10R大当り遊技とするといった大当り遊技の内容の設定が行われる。また、大当り遊技終了後の確率変動状態への移行や普電サポート状態への移行、これらの継続回数、演出図柄表示装置21で実施される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
次に、処理S348において第2特図の当否判定後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う。
続く処理S349において第2特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信する。その後、リターンする。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには第2特図の変動パターン、第2特図の当否判定の判定結果などが含まれる。更に、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
前記処理S344で否定判定であれば(処理S344:no)、処理S350において前記処理S341又は前記処理S342の当否判定が小当りか否かの判定を行う。
肯定判定であれば(処理S350:yes)、処理S351において、前記当否判定の対象となる第2特図の小当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を決定する。
続いて、処理S352において、前記当否判定の対象となる第2特図の変動パターン決定用乱数に基づいて、第2特図の小当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。続いて処理S353において小当り設定処理を行う。この処理では、前記決定された小当り図柄に基づき、小当り遊技の内容、演出図柄表示装置21で実施される小当り遊技の小当り開始演出の時間の設定、小当り終了演出の時間等の設定がなされる。
その後、前記処理S348及び前記処理S349を実行し、その後、リターンする。
前記処理S343において否定判定(処理S343:no)又は前記処理S350において否定判定であれば(処理S350:no)、第2特図はハズレ判定であるので、処理S355において第2特図のハズレ図柄を決定し、処理S356において、前記当否判定の対象となる第2特図の変動パターン決定用乱数に基づいて、ハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。次に処理S357においてハズレ設定処理を行う。
その後、前記処理S348及び前記処理S349を実行し、その後、リターンする。
前記処理S302(図10)又は前記処理S332(図12)で否定判定であれば(処理S302又は処理S332:no)、図14に示すように、処理S360において第1特図又は第2特図の図柄変動時間が経過したか否かを判定する(処理S360)。肯定判定であれば(処理S360:yes)、処理S361において、第1特図表示装置28Aの変動表示を終了して第1特図を確定表示させる制御、又は第2特図表示装置28Bの変動表示を終了して第2特図を確定表示させる制御を行う。更にサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示をさせるようにコマンドを送信する。尚、前記変動開始コマンドにて変動時間を指定していることから、図柄確定コマンドを送信しない構成でもよい。この構成ならばコマンド数を抑えながら同等に演出表示を実施することができる。
続いて、処理S362においては、前記処理S361で確定表示された特図が小当り図柄であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S362:yes)、処理S363において中断フラグを「1」にセットする。その後、「大当り遊技処理」へ移行する。
前記処理S362にて否定判定であれば(処理S362:no)、処理S364において前記特図が大当り図柄であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S364:no)、「大当り遊技処理」へ移行する。
肯定判定であれば(処理S364:yes)、処理S365において停止フラグを「1」にセットする。その後、「大当り遊技処理」へ移行する。
前記処理S360にて否定判定であれば(処理S360:no)、処理S366において中断フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S366:yes)、処理S367において特図変動中断処理を行う。その後、大当り遊技処理に移行する。
前記特図変動中断処理は、第1特図又は第2特図のうちの一方の特図(第2特図)が小当り図柄で確定表示されたため、変動中の他方の特図(第1特図)の変動を中断する処理である。更にこの処理は、当該他方の特図の変動時間の計測を停止させる処理であり、一方の特図の確定表示に基づく小当り遊技を終了すると、当該他方の特図の変動を再開する。
前記処理S366にて否定判定であれば(処理S366:no)、処理S368において停止フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。否定判定であれば(処理S368:no)、「大当り遊技処理」へ移行する。
肯定判定であれば(処理S368:yes)、処理S369において特図変動停止処理を行う、その後、「大当り遊技処理」に移行する。
前記特図変動停止処理は、第1特図又は第2特図のうちの一方の特図が大当り図柄で確定表示されたため、変動中の他方の特図の変動をハズレ図柄で停止させる処理である。
前記処理S303又は前記処理S333にて否定判定であれば(処理S303又は処理S333:no)、図15に示すように、処理S370において第1特図又は第2特図の確定図柄表示時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S370:no)、「大当り遊技処理」へ移行する。
一方、肯定判定であれば(処理S370:yes)、処理S371において第1特図表示装置28Aによる第1特図の確定図柄表示又は第2特図表示装置28Bによる第2特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ第1特図又は第2特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて、処理S372において第1特図又は第2特図の図柄が大当りになる組み合わせであるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S372:yes)、処理S373において確率変動状態を示す確変フラグが「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S373:no)、処理S375へ移行する。肯定判定であれば(処理S373:yes)、処理S374において確変フラグを「0」にリセットする。
処理S375では普電サポート状態を示す電サポフラグが「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S375:no)、処理S377へ移行する。肯定判定であれば(処理S375:yes)、処理S376において電サポフラグを「0」にリセットする。
電サポフラグは、遊技状態が普電サポート状態にあることを示すフラグであり、セットされると(フラグの値が「1」になると)、普電サポート状態とされる。一方、解除されると(フラグの値が「0」になると)、非普電サポート状態とされる。
これらの処理により大当り遊技中での確率変動状態及び普電サポート状態に関する遊技状態を通常遊技状態にリセットする。
次に、処理S377において条件装置の作動を開始させる。尚、条件装置は第1特図又は第2特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。
続く処理S378において待機フラグに「1」をセットする。尚、待機フラグとは、役物連続作動装置の作動を待機する状態にあることを示すフラグである。
次に、前記処理S378の実行後、又は前記処理S301(図10)にて否定判定(処理S301:no)若しくは前記処理S331(図12)に否定判定(処理S331:no)であれば、処理S379において、役連ゲートスイッチ509が遊技球の通過を検知したか否かを判定する。つまり、待機フラグがセットされた状態で役連ゲート204を遊技球が通過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S379:no)、「大当り遊技処理」へ移行する。
肯定判定であれば(処理S379:yes)、処理S380において役物連続作動装置を作動させる。更に役物連続作動装置の作動に応じて特別電動役物を作動させる。次に処理S381において待機フラグを「0」にリセットする処理を行う。これにより、大当り遊技を開始可能な状態となり、続く処理S382の処理において大当り遊技開始処理を行なう。
尚、待機フラグがセットされた状態で役連ゲートスイッチ509が遊技球の通過を検知すると、以後、役連ゲートスイッチ509が遊技球の通過を検知しても有効なもの(大当りを開始させるもの)とはされない。つまり、役連ゲートスイッチ509の遊技球の通過検知は無効化される。
前記大当り遊技開始処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置42に送信する。その後、「大当り遊技処理」に移行する。
前記処理S379にて否定判定であれば(処理S379:no)、「大当り遊技処理」を経て図9のメインルーチンに復帰する。そして、再度、特図の当否判定処理が実行され、処理S379の肯定判定を経ると、処理S380の処理に移行する。
このように条件装置が作動を開始しても、遊技球が役連ゲート204を通過しなければ、大当り遊技が開始されないようにするのは、遊技者に不利益を与えないためである。つまり、左打ちを中心とする遊技を進行中に第1特図a始動口241、第1特図b始動口242への遊技球の入球により大当りを発生することがある。但し、大当り遊技の際に開閉する第1大入賞口25は右打ち遊技領域に設けられているため、条件装置が作動すると直ちに役物連続作動装置を作動し、大当り遊技が開始される構成とする場合、大当り遊技の開始に気付かず、ある程度大当り遊技が進行してから、大当り遊技の開始に気づき、慌てて左打ちを右打ちに切り替えるケースを生じ、遊技者が本来獲得するはずの賞球数が、少なくなる可能性がある。
一方、条件装置の作動を開始しても、役連ゲート204に遊技球を通過させなければ大当り遊技が開始されないことにすれば、遊技者にとって望ましいタイミングで(左打ちを右打ちに切り替えてから)、大当り遊技を開始させる(最初のラウンドを開始させる)ことができ、遊技者に不利益を与えることを防止できる。
前記処理S372にて否定判定であれば(処理S372:no)、図16に示すように、処理S385において電サポフラグが「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S385:no)、処理S389へ移行する。
肯定判定であれば(処理S385:yes)、処理S386において普電サポート状態に移行する起因となった大当り遊技終了後の第1特図及び第2特図の変動回数を計数する処理を行う。この場合は、変動回数は第1特図及び第2特図の変動回数を合算したものである。
次に、処理S387において、第1特図及び第2特図の変動回数と普電サポート状態が終了となる終了回数とを対比して、変動回数が終了回数に達したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S387:no)、処理S389へ移行する。
肯定判定であれば(処理S387:yes)、処理S388において電サポフラグを「0」にリセットする。これにより、遊技状態は非普電サポート状態へ移行される。
尚、普電サポート状態を継続するか否かの判定は、普電サポート状態の継続期間をカウントする専用の電サポカウンタを減算し、減算した後の電サポカウンタ(サポート継続回数)が「0」であるか否かを判定するようにしてもよい。
続いて処理S389において、現在の遊技状態が確率変動状態であるか否か、普電サポート状態であるか否かなどの状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置42に送信する。
尚、主制御装置40からサブ統合制御装置42に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
次に処理S390において第2特図の図柄が小当りになる組み合わせであるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S390:no)、「大当り遊技処理」へ移行する。
肯定判定であれば(処理S390:yes)、処理S391において特別電動役物の作動開始処理を行う。続く処理S392において小当り遊技開始処理を行う。この処理では、小当り遊技を開始するコマンド及び小当り遊技に係る情報(小当りのオープニング時間、開放パターン、小当りのエンディング時間等)をサブ統合制御装置42に送信する。その後、「大当り遊技処理」へ移行する。
次に、図17乃至図22を用いて「大当り遊技処理」及び「小当り遊技処理」について説明する。
図17に示すように「大当り遊技処理」では、先ず、処理S500において前記役物連続作動装置が作動中であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S500:no)、処理を終了して「小当り遊技処理」へ移行する。
一方、肯定判定であれば(処理S500:yes)、処理S501において第2大入賞口26が開放中であるか否かを判定する。
前記処理S501において否定判定であれば(処理S501:no)、処理S502において大当り遊技のインターバル中か否かを判定し、否定判定であれば(処理S502:no)、処理S503において大当り終了演出中か否かを判定する。否定判定であれば(処理S503:no)、処理S504で大当り開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定であれば(処理S504:yes)、処理S505の大入賞口開放処理において第1ラウンドにおける第2大入賞口26を開放する制御を行う。その後、主制御装置40のメインルーチンへリターンする。
前記処理S501にて肯定判定であれば(処理S501:yes)、図18に示すように、第2大入賞口26に10個の入賞があったか否か(規定入賞数)の判定(処理S510)、又は第2大入賞口26の開放時間が終了したか否かの判定(処理S511)を行い、いずれか肯定判定であれば(処理S510又は処理S511:yes)、処理S512において第2大入賞口26を閉鎖し、続く処理S513において大当りインターバルを開始する処理を実行する。その後、リターンする(図17参照)。
尚、前記処理S510及び前記処理S511が何れも否定判定であれば(処理S510:no、処理S511:no)、リターンする。
前記処理S502(図17)にて肯定判定であれば(処理S502:yes)、図19に示すように、処理S520において大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S520:no)、リターンする(図17参照)。肯定判定であれば(処理S520:yes)、処理S521において最終ラウンドであるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S521:yes)、処理S522の大当り終了演出の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、前記処理S521にて否定判定であれば(処理S521:no)、処理S523の大入賞口開放処理により次のラウンドにおける第2大入賞口26の開放を実行してリターンする。
前記処理S503(図17)にて肯定判定であれば(処理S503:yes)、図20に示すように、処理S530において大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S530:no)、リターンする(図17参照)。
肯定判定であれば(処理S530:yes)、処理S531においての役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて処理S532において条件装置、特別電動役物の作動を停止する処理を実行する。
続く、処理S533において前記大当り図柄に応じて大当り遊技終了後に確率変動状態とする設定であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S533:no)、処理S536へ移行する。
肯定判定であれば(処理S533:yes)、処理S534において確率変動状態を継続する確変回数を設定する。この場合、確率変動状態は次回の大当りまで継続するので、例えば確変回数は10000回とする。次に処理S535において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確率変動状態が付与される。
次に、処理S536において前記大当り図柄に応じて大当り遊技終了後に普電サポート状態とする設定であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S536:no)、処理S539へ移行する。
肯定判定であれば(処理S536:yes)、処理S537において普電サポート状態を継続するサポート継続回数が、前記処理S317又は前記処理S347で設定された回数に設定される。次に処理S538において電サポフラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に普電サポート状態が付与される。
次に、処理S539において前記停止フラグの値が「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S539:no)、処理S541へ移行する。
肯定判定であれば(処理S539:yes)、処理S540において停止フラグを「0」にリセットする。
続く処理S541において大当り終了コマンド送信の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42等に大当り終了コマンドを送信する。更に処理S542において確率変動状態や普電サポート状態といった状態指定コマンドをサブ統合制御装置42等へ送信する。その後、リターンする(図17参照)。
前記処理S500(図17)にて役物連続作動装置が作動中でなければ(処理S500:no)、「小当り遊技処理」に移行する。図21に示すように、「小当り遊技処理」では、先ず、処理S550において特電役物が作動中であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S550:no)、処理を終了して主制御装置40のメインルーチンへリターンする。
肯定判定であれば(処理S550:yes)、処理S551において小当り開始演出中であるか否かを判定する。
前記処理S551にて肯定判定であれば(処理S551:yes)、処理S552において小当り開始演出時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S552:no)、リターンする。
肯定判定であれば(処理S552:yes)、処理S553において所定の開放態様にて第1大入賞口25を開放する。その後、リターンする。
前記処理S551にて否定判定であれば(処理S551:no)、処理S554において第1大入賞口25が開放中であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S554:yes)、第1大入賞口25に10個の入賞があったか否か(規定入賞数)の判定(処理S555)、又は第1大入賞口25の開放時間が終了したか否かの判定(処理S556)を行い、いずれか肯定であれば(処理S555又は処理S556:yes)、処理S557において第1大入賞口25を閉鎖する。その後リターンする。
前記処理S554にて否定判定であれば(処理S554:no)、図22に示すように、処理S560において特別電動役物の作動を停止せしめる。
次に処理S561において、中断フラグが「1」であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S561:yes)、処理S562において中断フラグを「0」にリセットする。これにより、変動を中断していた第1特図は変動を再開する。
一方、前記処理S561にて否定判定の場合であれば(処理S561:no)、処理S563において小当り終了コマンドがサブ統合制御装置42に送信される。この後、処理S564において状態指定コマンドがサブ統合制御装置42に送信され、リターンする。これにより小当り遊技を終了する。
次に、演出図柄表示装置21において実施される第1の演出及び第2の演出について説明する。
図23に示す「小当り演出実施処理」は、サブ統合制御装置42で実施される処理であり、第1特図及び第2特図の同時変動時に、遊技状態に応じて、第1の演出又は第2の演出の何れかを実施する処理である。
「小当り演出実施処理」は、先ず、処理S601において、第2特図が確定表示されたか否か判定する。否定判定であれば(処理S601no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチンへリターンする。
前記処理S601にて肯定判定であれば(処理S601:yes)、処理S602において、第2特図の判定結果が小当りであるか否か判定する。否定判定であれば(処理S602:no)、リターンする。
肯定判定であれば(処理S602:yes)、処理S603において、遊技状態が非普電サポート状態であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S603:no)、リターンする。
前記処理S603にて肯定判定であれば(処理S603:yes)、処理S604において、遊技状態が確率変動状態であるか否か判定する。
肯定判定であれば(処理S604:yes)、処理S605において、第1の演出を実施する処理を行う。これにより、サブ統合制御装置42から演出図柄制御装置43へコマンドが送信され、演出図柄制御装置43の制御により演出図柄表示装置21にて第1の演出が実施される。
一方、前記処理S604にて否定判定であれば(処理S604:no)、処理S606において、第2の演出を実施する処理を行う。これにより、サブ統合制御装置42から演出図柄制御装置43へコマンドが送信され、演出図柄制御装置43の制御により演出図柄表示装置21にて第2の演出が実施される。
次に、図24、図25に基づいて、パチンコ機1の演出図柄表示装置21で実施される第1の演出及び第2の演出の代表的な表示例を説明する。
図24(a)は、確率変動状態かつ非普電サポート状態で、第2特図を主体とする遊技状態における小当りが生起したときの第2特図に対応する疑似演出表示の表示例(第1の演出)を示す。この場合、演出図柄表示装置21の表示画面にはその全体に、「猫カラオケRUSH」と称し、小当りラッシュ状態であることを示す猫カラオケ映像720が表示される。更に、表示画面の下端部に、主体となる第2特図の変動に対応する3桁の数字等の図柄からなる疑似演出図柄702が、「小当」図柄で確定表示され、小当りの生起を報知せしめる。尚、表示画面の下端部に、上端部には、左端部に第1特図の保留記憶を表す第1保留記憶表示711が、右端部に第2特図の保留記憶を表す第2保留記憶表示712がそれぞれ表示される。
尚、確率変動状態かつ非普電サポート状態において、必ずしも第2特図を主体とする疑似演出表示を実施しなくてもよい。例えば、確率変動により第1特図で大当りが生起するときでは、第1特図を主体とする疑似演出表示を実施し、大当りを報知することが望ましい。
また、図例では第1特図は保留記憶数のみを表示しているが、第1特図が変動しているか否かを示すための図柄を表示しても良い。例えば保留記憶表示の横とかで小さく「○」と「×」の図柄が交互に表示されることにより変動中であることを示し、「○」で停止したら当り、「×」で停止したらハズレを示すことが考えられる。あくまでも演出の主体は第2特図であり、第1特図は状態だけを示すに留めて第2特図による演出を阻害せずに最低限の情報を表示するようにしてもよい。
図24(b)は、通常確率(低確率)状態かつ非普電サポートである通常遊技状態で、第1特図を主体とする遊技状態において、第1特図に対応する疑似演出表示の演出中に、第2特図の小当りが生起したときの表示例(第2の演出)を示す。この場合、演出図柄表示装置21の表示画面には、下半部に、主体となる第1特図の変動に対応する3桁の数字等の図柄からなる疑似演出図柄701が大きく変動表示される。また上半部の幅方向中央には、キャラクタの熊の達吉画像721が表示され、更に、熊の達吉画像721の右側に、小当り画像731を表示せしめ、主体となる第1特図の変動の裏で第2特図の変動により小当りが生起したことを報知せしめる。
この表示例では小当りを報知するための図柄を表示するだけだが、第1特図の変動演出を行う演出図柄で示してもよいし、全く示さないことも考えられる。本実施例は、小当り遊技も左打ちで行なわれるため、第1特図での遊技を行っている打ち方そのままで第1大入賞口25に入賞していくことから報知をしなくても不利益を与えることがない。しかし第1特図の保留記憶が上限に達している場合などに発射を停止している場合も考えられることから、第1大入賞口25が開放状態の時だけ表示される図柄を設けていてもよい。即ち、小当りと報知すると遊技者を混乱させてしまう(遊技者は第2特図を変動させているつもりはないため)事も考えられ、大入賞口が開放したことをだけを示せば、状況を報知するだけで混乱を抑えることができる。
第1特図の変動の裏で第2特図の変動により小当りが生起したときには、第1特図変動時間の計測が中断される。小当り遊技が終了すると時間の計測は再開される。中断期間中でも演出としては中断させる必要は無く、疑似図柄は変動を継続させておけば良い。このようにすればただ第1特図で変動遊技中に小当りで第1大入賞口25が開放したことだけを認識し、中断していることは報せないことによりスムーズな遊技感覚を与えることができる。
第2特図の小当り遊技が進行し、開放された第1大入賞口25への入球により賞球が払いだされた場合、図24(c)に示すように、熊の達吉画像721の左側に、小当り遊技で払い出された賞球数を示す賞球情報732を表示せしめることが望ましい。このようにすれば、遊技者は第1大入賞口25への入賞状況に目を向けることなく、第1特図の変動演出を継続して注目しながら入賞を把握することができ、演出図柄が第1の当否判定(第1特図)に対応して変動演出している場合は演出図柄とは異なる小当りを示す図柄で報知するため第1の当否判定(第1特図)の変動演出を邪魔せずに報知することができる。更に、得られた賞球数も一目で把握することができる。なお、小当り遊技中に第1大入賞口25以外で発生した賞球も賞球情報732で表示すれば、小当り遊技状態時に得られた賞球数を正確に報知することができる。
また、通常確率状態かつ非普電サポートである通常遊技状態で、第1特図を主体とする遊技状態において、第1特図に対応する疑似演出表示の演出中に、第2特図の小当りが生起したとき、小当りラッシュ時と同様に、「小当」図柄で確定表示された第2特図に対応する疑似演出図柄702を表示して小当りを報知することも考えられる。例えば、図25(a)に示すように、第1特図を主体とする疑似演出表示中に、第1特図の疑似演出図柄701の変動表示、及び熊の達吉画像721と共に、表示画面の下半部に、「小当」図柄で確定表示された第2特図に対応する疑似演出図柄702を表示せしめる。
図25(b)は、普電サポート状態で、第1特図を主体とする遊技状態における疑似演出表示の表示例を示す。この場合、遊技の主体は右打ちであり、普電役物23の開放による第1特図b始動口242を狙って大当りの獲得を目指すこととなる。そこで、演出図柄表示装置21の表示画面には、上端部に、右打ち遊技を促す右打ち情報751を表示することが望ましい。また右打ち遊技では、演出モードを変更することが考えられる。例えば、演出図柄表示装置21の表示画面にはその全体に、2人の格闘家が対決する空手モード画像741を表示するようにしてもよい。
尚、普電サポート状態では、右打ちしている際に第2特図の保留記憶にて小当りが生起する場合がある。しかしながら、そのまま右打ち遊技を続けても、サポート状態で入球の有利な普電役物23の賞球が得られやすく、小当りでの第1大入賞口25への入球による賞球が得られなくても、それ程に不利益を与えることにならない。
また、普電サポート状態で、右打ちしている際に第2特図の保留記憶にて小当りが生起した場合、第2の演出と同様、第1特図を主体とする遊技状態における疑似演出表示中に、小当り画像731(図24(b)参照)を表示せしめ、主体となる第1特図の変動の裏で第2特図の変動により小当りが生起したことを報知せしめるようにしてもよい。これにより、右打ち遊技から左打ちに切り替えることで、第1大入賞口25と発射口203との距離が短い分、短時間の小当り遊技でも第1大入賞口25に入球させることが可能となる。
このように、小当り時の第1の演出実施処理と第2の演出実施処理との違いを図柄の違いや演出態様の違い、第1特図が主体時に行うものか、第2特図が主体時に行うものであるかの違いなどで示したが、他にも、表示態様や用いる演出図柄は同一でも小当り時に小当りしたことを報知するための報知音を異ならせることで第1の演出態様と第2の演出態様の違いとしても良いし、第1大入賞口25の周辺に設けられたLEDの発光態様の違いを第1の演出態様、第2の演出態様としても良い。報知音ならば、小当りラッシュ状態は小当りが頻発するので、いちいち大きな報知音を用いず、通常遊技状態などでは突発的に発生する事から大きくてインパクトのある報知音を出力することのより遊技者への認知力を高めることができる。
LEDの発光態様の違いの場合も小当りラッシュ状態ならば小当りは頻発するので、大入賞口の開放とともに控えめに発光する程度で行ない、通常遊技状態では突発的に発生する事になる事から第1大入賞口25に注目しやすいように激しく発光すれば遊技者が認知しやすくできる。
本実施例のパチンコ機1は、以下の構成を備えたものである。
即ち、所定力未満の発射威力で発射された遊技球が流下する可能性が高い第1の遊技領域〔L〕と、所定力以上の発射威力で発射された遊技球が流下する可能性が高い第2の遊技領域〔R〕と、少なくとも第1の遊技領域〔L〕を流下する遊技球が入球可能な位置に設けられた第1の始動口〔241〕、及び第2の始動口〔243〕と、第1の始動口〔241〕への遊技球の入球に起因して第1の当否判定を実施する第1の当否判定手段〔図11:S311、S312〕と、第2の始動口〔243〕への遊技球の入球に起因して第2の当否判定を実施する第2の当否判定手段〔図13:S341、S342〕と、第1の当否判定に伴い、第1特別図柄を、変動表示させた後、当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる第1特別図柄表示装置〔28A〕と、第2の当否判定に伴い、第2特別図柄を、変動表示させた後、当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる第2特別図柄表示装置〔28B〕と、少なくとも第2の当否判定の結果が小当りであれば、第1の大入賞口〔25〕が開放される小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段〔図21:S553〕と、第1の当否判定、又は第2の当否判定の結果が大当りであれば、第2の大入賞口〔26〕が開放される大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段〔図17:S505〕と、を備え、大当り遊技の終了後に、第1の当否判定及び第2の当否判定の当選確率を低確率又は高確率に切り替え可能で、且つ、抽選の結果に応じて開閉する普通電動役物〔23〕を遊技球が入球容易な状態にサポートするサポート状態又は非サポート状態に切り替え可能となし、第1特別図柄及び第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が変動中の場合でも、他方の特別図柄を同時変動が可能な弾球遊技機において、小当り遊技で開放される第1の大入賞口〔25〕を、第1の遊技領域〔L〕に配置せしめ、高確率の状態かつ非サポート状態で、第2の当否判定にて小当りが生起することにより第1の演出を実施する第1演出実施手段〔図23:S605〕と、低確率の状態かつ非サポート状態で、第2の当否判定にて小当りが生起することにより第2の演出を実施する第2演出実施手段〔図23:S606〕と、を備える。
また、パチンコ機1では、第1の大入賞口〔25〕は、第1の遊技領域〔L〕の上流位置であり、第1の大入賞口〔25〕と遊技球を遊技盤へ向けて発射せしめる発射口〔203〕との間に他の入球口が存在しない位置に配置された構成である。
更に、パチンコ機1は、第2の遊技領域〔R〕に、抽選を行う契機となる作動口〔22〕と、普通電動役物〔23〕と、を備え、普通電動役物〔23〕は、開放時に第1の当否判定用の始動口〔242〕への入球を容易にする構成である。
この様に構成されたパチンコ機1によれば、小当り遊技に開放させる第1大入賞口25を左打ち遊技領域Lの上流位置に配置し、且つ、発射口203と第1大入賞口25との間に他の入球口を配置していないので、第1大入賞口と発射口との間の距離が短いうえ、他の入球装置が邪魔にならず、小当り遊技時に確実に遊技球を第1大入賞口25へ入球させることができる。
即ち、パチンコ機1では、遊技開始当初の通常遊技状態(通常確率状態かつ非普電サポート状態)では、左打ち遊技を行い、第1特図a始動口241を狙って遊技を行うこととなるが、この場合に第2特図始動口243への入球に起因して小当り遊技が生起しても、左打ち遊技を継続するので、小当り遊技で開放する第1大入賞口25へ遊技球を確実に入球させることができる。
遊技が進行して、大当り遊技が生起すると第2大入賞口26を狙って右打ち遊技に切り替えることとなる。そして、大当り遊技終了後に、遊技状態が確率変動状態かつ普電サポート状態に移行すると右打ち遊技を行うこととなる。この場合、大当り遊技終了以前の第2特図の保留記憶により小当りが生起することがある。この場合、遊技者は即座に右打ち遊技から左打ち遊技へ切り替えることで、小当り遊技で開放する第1大入賞口25へ遊技球を入球させることが可能となる。
即ち、従来の小当り遊技で開放する大入賞口が右打ち遊技領域に配置されたパチンコ機では、左打ち遊技の最中に、小当り遊技の生起に応じて右打ち遊技に切り替えても、発射口から右打ち遊技領域の大入賞口までは距離があり、且つ、小当りの遊技の開放時間が短時間であるため、大入賞口の開放時間に合わない。
これに対してパチンコ機1は、例え右打ち遊技中に小当りが生起しても、左打ち遊技に切り替えれば、第1大入賞口25は発射口203からの距離が短い分、第1大入賞口25の開放時間に充分に間に合わせることが可能になる。尚、小当りが生起したとき、第1特図を主体とする疑似演出表示中であっても、第2特図の小当りが生起したことを報知することが望ましい。そのようにすることで、報知に応じて発射位置を切り替えることができ、小当り遊技での第1大入賞口25への入球確率を上げることができる。
勿論、遊技状態が確率変動状態かつ非普電サポート状態(小当りRUSH)のとき、第2特図始動口243を狙って左打ち遊技を行うこととなるため、小当り遊技が生起しても、左打ち遊技を継続するので、小当り遊技で開放する第1大入賞口25へ遊技球を確実に入球させることができる。
従って、パチンコ機1は、いかなる遊技状況においても小当り遊技を無駄にせず、遊技者に不利益を与えないといった効果を発揮することができる。
またパチンコ機1は、確率変動状態かつ非普電サポート状態での第1特図と第2特別図柄の同時変動時に小当りが生起すると第1の演出を実施し、通常確率状態かつ非サポート状態での同時変動時に小当りが生起すると、第1特図の変動を主体とする演出において第2の演出を実施するようにしたので、遊技の進行状況がひと目で把握できるといった効果を奏する。
尚、第1実施例のパチンコ機において、必ずしも小当り遊技で開放する大入賞口と、大当り遊技で開放する大入賞口とを分けなくてもよい。この場合、一つの大入賞口を、左打ち遊技領域の最上流部に配置し、該大入賞口により小当り遊技と大当り遊技とを行うようにしてもよい。
〔第2実施例〕
本発明は、第2実施例として、図26に示す遊技盤2Bの構成を備えたパチンコ機でもよい。
第2実施例のパチンコ機は、基本構成が第1実施例のそれとほぼ同一であり、ここでは相違点を中心に説明する。
図26に示すように、遊技盤2Bは、左打ち遊技領域Lの最上流部に、小当り遊技で開放する第1大入賞口25が配置されている。また、左打ち遊技領域Lには、第1大入賞口25の下流側に普図作動ゲート22が配置されている。更に左打ち遊技領域Lには、普図作動ゲート22の下流側に、複数の一般入賞口27が配置されている。
センターケース200の直下には、常時、遊技球の入球が可能な第1特図a始動口241が配置されている。第1特図a始動口241は、左打ち遊技領域Lを流下する遊技球と右打ち遊技領域Rを流下する遊技球との何れの遊技球も入球可能な構成であるが、主に、左打ち遊技領域L又はセンターケース200のワープ樋等を流下する遊技球が入球容易である。
第1特図a始動口241の直下位置には、電動チューリップ式の普電役物23が配置されている。普電役物23は、常時、遊技球の入球が可能な構成である。更に、普図の当選により開放され、入球が容易な状態に切り替えられる。
また普電役物23は、第2特図始動口243と共通の入球装置である。即ち、普電役物23に入球した遊技球は全て第2特図始動口243へ入球することになる。
遊技盤2Bの右打ち遊技領域Rは、第1実施例のそれと同様に、透明な流下路に沿って遊技球が流下するように構成されている。右打ち遊技領域Rには、上流側から役連ゲート204、左右一対のアウト球口205,205、及び第2大入賞口26が配置されている。更に、第2大入賞口26の下流側には、一般入賞口27が配置されている。
本実施例のパチンコ機は、第1実施例のパチンコ機とは異なり、普電役物23が右打ち遊技領域Rにはなく、第2大入賞口のみを備える構成で、大当り遊技時にのみ右打ちを行う構成である。
本パチンコ機では、第2特図始動口243が普電役物23に設けられているが、非普電サポート状態でも入球容易とされるか、通常確率状態かつ非普電サポート状態と、確変遊技状態かつ非普電サポート状態とで、比較して後者の方が入球容易にする。これにより、小当りラッシュ時も普電サポート状態でも普電役物23へ入球し易い遊技構成とすることができる。
本パチンコ機は、第1の遊技領域〔L〕に作動口〔22〕を備え、第1の遊技領域〔L〕又は第2の遊技領域〔R〕を流下した遊技球が入球可能な位置に普通電動役物〔23〕を備え、普通電動役物〔23〕は、開放時に第1の当否判定用の始動口〔242〕への入球を容易にする構成である。
本パチンコ機によれば、小当り遊技用の第1大入賞口25が左打ち遊技領域Lに配置されているので、第1実施例と同様な作用効果を奏する。また、大当り遊技以外は左打ち遊技のため、小当りが発生する状況は常に左打ちをしていることになり、不利益の発生を抑えることができる。
〔第3実施例〕
本発明は、第3実施例として、図27に示す遊技盤2Cの構成を備えたパチンコ機でもよい。
第3実施例のパチンコ機は、基本構成が第1実施例のそれとほぼ同一であり、ここでは相違点を中心に説明する。
図27に示すように、遊技盤2Cは、左打ち遊技領域Lの最上流部に、小当り遊技で開放する第1大入賞口25が配置されている。また、左打ち遊技領域Lには、第1大入賞口25の下流側に普図作動ゲート22が配置されている。更に左打ち遊技領域Lには、普図作動ゲート22の下流側に、第2特図始動口243と複数の一般入賞口27が配置されている。尚、第2特図始動口243は、常時、入球が可能な入球口である。
センターケース200の直下には、常時、遊技球の入球が可能な第1特図a始動口241が配置されている。第1特図a始動口241は、左打ち遊技領域Lを流下する遊技球と右打ち遊技領域Rを流下する遊技球との何れの遊技球も入球可能な構成であるが、主に、左打ち遊技領域L又はセンターケース200のワープ樋等を流下する遊技球が入球容易である。
第1特図a始動口241の直下位置には、電動チューリップ式の普電役物23が配置されている。普電役物23は、常時、遊技球の入球が可能な構成である。更に、普図の当選により開放され、入球が容易な状態に切り替えられる。
また普電役物23は、第1特図b始動口242と共通の入球装置である。即ち、普電役物23に入球した遊技球は全て第1特図b始動口242へ入球することになる。
更に、普電役物23の直下位置には、第2大入賞口26が配置されている。
遊技盤2Cの右打ち遊技領域Rには、下流部に複数の一般入賞口27が配置されている。
本実施例のパチンコ機は、第1の遊技領域〔L〕に作動口〔22〕を備え、第1の遊技領域〔L〕又は第2の遊技領域〔R〕を流下した遊技球が入球可能な位置に普通電動役物〔23〕を備え、普通電動役物〔23〕は、開放時に第1の当否判定用の始動口〔242〕への入球を容易にする構成である。
本実施例のパチンコ機は、左打ち遊技領域Lのみで遊技を行うことが可能である。勿論、小当りラッシュ時も左打ち遊技を行なう。
本パチンコ機によれば、小当り遊技用の第1大入賞口25が左打ち遊技領域Lに配置されているので、第1実施例と同様な作用効果を奏する。また、第2特図始動口243を常時入球可能な入賞口として設けているため、常に入球する機会が与えられ、小当りがよく発生することから、持玉の減少を抑えた遊技性とすることができる。
〔第4実施例〕
本発明は、第4実施例として、図28に示す遊技盤2Dの構成を備えたパチンコ機でもよい。
第4実施例のパチンコ機は、基本構成が第1実施例のそれとほぼ同一であり、ここでは相違点を中心に説明する。
図27に示すように、遊技盤2Dは、左打ち遊技領域Lの最上流部に、小当り遊技で開放する第1大入賞口25が配置されている。また、左打ち遊技領域Lには、第1大入賞口25の下流側に普図作動ゲート22が配置されている。更に左打ち遊技領域Lには、普図作動ゲート22の下流側に、複数の一般入賞口27(3つ)が配置されている。
センターケース200の直下には、常時、遊技球の入球が可能な第1特図a始動口241が配置されている。第1特図a始動口241は、左打ち遊技領域Lを流下する遊技球と右打ち遊技領域Rを流下する遊技球との何れの遊技球も入球可能な構成であるが、主に、左打ち遊技領域L又はセンターケース200のワープ樋等を流下する遊技球が入球容易である。
第1特図a始動口241の直下位置には、電動チューリップ式の普電役物23が配置されている。普電役物23は、常時、遊技球の入球が可能な構成である。更に、普図の当選により開放され、入球が容易な状態に切り替えられる。
また普電役物23は、第2特図始動口243と共通の入球装置である。即ち、普電役物23に入球した遊技球は全て第2特図始動口243へ入球することになる。
更に、普電役物23の直下位置には、第2大入賞口26が配置されている。
遊技盤2Dの右打ち遊技領域Rには、下流部に一般入賞口27が配置されている。
本実施例のパチンコ機は、第1の遊技領域〔L〕に作動口〔22〕を備え、第1の遊技領域〔L〕又は第2の遊技領域〔R〕を流下した遊技球が入球可能な位置に普通電動役物〔23〕を備え、普通電動役物〔23〕は、開放時に第2の当否判定用の始動口〔243〕への入球を容易にする構成である。
本パチンコ機は、左打ち遊技領域Lのみで遊技を行うことが可能である。勿論、小当りラッシュ時も左打ち遊技を行なう。
本パチンコ機によれば、小当り遊技用の第1大入賞口25が左打ち遊技領域Lに配置されているので、第1実施例と同様な作用効果を奏する。また、第2特図始動口243を普通電動役物に設けたため、遊技状態によって入賞率を大きく変化させることができ遊技にメリハリを付けることができる。
また、第1乃至第4実施例のパチンコ機において、図29に示す演出表示を行うようにしてもよい。
例えば、演出表示は、通常確率(低確率)状態かつ非普電サポートである通常遊技状態で、第1特図を主体とする遊技状態において、第1特図に対応する疑似演出表示の演出中に、第2特図の小当りが生起する(可能性がある)場合に、猫のキャラクタの画像が割り込んできてカラオケで100点を目指す演出を開始する。そして、100点に到達したら小当りとなり、小当り遊技が行なうようにしてもよい。
尚、カラオケチャンス表示は第2特図の変動に対応しているため、その間に第1特図の変動が複数回行なわれる場合があり(第2特図の平均変動時間のほうが長いため)、第1特図の変動を跨いで行なわれる演出としてもよい。
例えば、図29(a)に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面にはその上部左端に、主体となる第1特図の変動に対応する3桁の数字等の図柄からなる疑似演出図柄701が表示される。そして、「カラオケチャンス」と称し、第2特図の小当りが生起する(可能性がある)ことを示すカラオケチャンス映像742が表示される。更に、カラオケチャンス映像742には、カラオケ点数画像743が表示されるようにしてもよい。
第2特図の小当りが生起しなければ、図29(b)に示すように、カラオケ点数画像743が100点にとどかず、カラオケチャンス失敗映像744が表示されるようにしてもよい。
一方、 第2特図の小当りが生起すると、図29(c)に示すように、カラオケ点数画像743が100点となり、小当りGET映像745が表示されるようにしてもよい。
尚、本発明は前記の実施形態にも限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、大入賞口を、左打ち遊技領域の最上流位置にのみ配置せしめ、該大入賞口で小当り遊技と大当り遊技とで共用する構成としてもよい。
また本発明は、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する封入式遊技機に適用してもよい。
1:パチンコ機、2A,2B,2C,2D:遊技盤、20遊技領域、L:左打ち遊技領域(第1の遊技領域)、R:右打ち遊技領域(第2の遊技領域)、203:発射口、21:演出図柄表示装置、23:普通電動役物、241:第1特図a始動口(第1の始動口)、242:第1特図b始動口(第1の始動口)、243:第2特図始動口(第2の始動口)、25:第1大入賞口、26:第2大入賞口、28A:第1特図表示装置(第1特別図柄表示装置)、28B:第2特図表示装置(第2特別図柄表示装置)、40:主制御装置(第1の当否判定手段、第2の当否判定手段、小当り遊技実施手段、大当り遊技実施手段)、42:サブ統合制御装置(第1演出実施手段、第2演出設定手段)

Claims (1)

  1. 所定力未満の発射威力で発射された遊技球が流下する可能性が高い第1の遊技領域と、
    前記所定力以上の発射威力で発射された遊技球が流下する可能性が高い第2の遊技領域と、
    少なくとも前記第1の遊技領域を流下する遊技球が入球可能な位置に設けられた第1の始動口、及び第2の始動口と、
    前記第1の始動口への遊技球の入球に起因して第1の当否判定を実施する第1の当否判定手段と、
    前記第2の始動口への遊技球の入球に起因して第2の当否判定を実施する第2の当否判定手段と、
    前記第1の当否判定に伴い、第1特別図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる第1特別図柄表示装置と、
    前記第2の当否判定に伴い、第2特別図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる第2特別図柄表示装置と、
    少なくとも前記第2の当否判定の結果が小当りであれば、第1の大入賞口が開放される小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段と、
    前記第1の当否判定、又は前記第2の当否判定の結果が大当りであれば、第2の大入賞口が開放される大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段と、を備え、
    前記大当り遊技の終了後に、前記第1の当否判定及び前記第2の当否判定の当選確率を低確率又は高確率に切り替え可能で、且つ、抽選の結果に応じて開閉する普通電動役物を遊技球が入球容易な状態にサポートするサポート状態又は非サポート状態に切り替え可能となし、
    前記第1特別図柄及び前記第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が変動中の場合でも、他方の特別図柄を同時変動が可能な弾球遊技機において、
    前記第1の大入賞口は、前記第1の遊技領域の上流位置に配置せしめ、
    前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄に対応して演出図柄にて変動演出を行う演出図柄表示装置を備え、
    該演出図柄表示装置は、前記高確率の状態かつ前記非サポート状態では前記第2特別図柄に対応して前記演出図柄にて変動演出を行い、前記第2の当否判定にて小当りが生起する場合は、前記演出図柄にて報知を行い、
    前記低確率の状態かつ前記非サポート状態では前記第1特別図柄に対応して前記演出図柄にて変動演出を行い、前記第2の当否判定にて小当りが生起する場合は、前記演出図柄とは異なる前記小当りを示す図柄を表示するとともに、前記小当り遊技の時に発生した賞球数を示す賞球情報を表示することを特徴とする遊技機。
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